ひとりごちるゆんず 2007年3月
銘板
2007.3.1 木曜
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凶悪なる重力 後編

あのさ、「頭の中が真っ白」ってあるじゃないの。まさにそれだったのよ。転落した分析装置を眺めてる時って。でもね、呆然としながらも思考停止状態じゃないのよ。ていうか脳内フル稼働状態になるんだね。ただ一点の感情的思考のために。

『こんな事実、受け入れたくない!』。

こうゆー感情がたぎりまくる。よくギャグなんかで、「これはきっと夢なんだ〜」とかあるじゃないの。あれってまさに本当にそう考えてしまうものだったんだね。現実逃避というか。空き巣に入られた知り合いも、荒らされた家に帰宅したときの心境を、似たような風に語ってたっけなぁ。

今回の場合、変わり果てた姿の分析装置を見下ろしながら、『なんであれが、自分の手を離れてあそこにあるのだ?』などと直立したまま1分くらいそんな感情をたぎらせた後、なんか気が抜けて、階段に座り込んでしまった。へなへなぺたん。で、持つべきものを失った自分の両の手のひらを、石川啄木みたいにじっと見ますわな。指の第二関節と第三関節の間あたりが、さっきまで重量物を支えてたことを示すように、線状にへこんでる。だからなんで、手と分析装置が、つい一瞬前まで密着してた両者が、今はこうも距離を隔てて存在してるのだ? と悩むことまた1分ほど。それからようやく思考停止の本格的呆然状態に移行。それでさらに1分も経ったかな。ようやく階段を下りて、装置の状態を見に行く気になったよ。

あちゃー、外身も中身も、ぱっと見は大丈夫そうだけど、いくつかの場所が破損してますなぁ。不必要に頑丈な筐体のおかげで中身は全く問題なさそうなんだけど、精密測定機器なんだから、内部的にどこがどういかれてしまったか分かったもんじゃない。こりゃあもう全損ってことでひとつ。

で、状況検分してからまた思索の世界に入るおいらであった。今度はもうちょっと違う方向性。

あのさ、過失や激情で思いがけず人を殺めてしまった直後ってのも、大体そんな心理状態に陥るんじゃないかと。『この状況は何なんだ?』『何がどうなってこうなってしまってるんだ?』なんて、自分がとんでもないことをやらかしてしまったという事実を受け入れたくない感情が引き起こす、心理的エアポケット陥落状態。で、目の前に転がってる死体が何なのか、しばらく理解できなかったりして。

ここ数年、なんだかわけ分かんない殺人事件が多いけど、犯人たちは犯行直後、そういう心理状態だったりするんじゃないかなぁとか思ったり。

過失で人に障害を与えてしまった場合、相手が苦しんでるのを見たら、普通は呆然とするなんてことはないと思うけどね。すぐにできる限りの応急処置をして救急車を呼んで、と、とりあえず自分をそう信じてるけどね。まぁ実際そういう体験をしてみないと、こればっかりは分かりませんですなぁ。積極的にそういう現場に遭遇したいとも思わないけど (^^;)

とりあえず〆に、事故後の分析装置と問題の階段の写真を貼って、記念にしときますです。

おしまい orz

銘板
2007.3.2 金曜
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音読み地名がレアらしい件

日本の地名って訓読みが多いよなー、と思ってさ。北海道はアイヌ語由来の地名が多いんでちょいと除外として。

うちの地元は青森県八戸市。あおもり、はちのへ。訓読み。青森県内の市町村はどうか。郡の名前も見てみるかね。

10市8郡の全部が訓読み。

30町村中27町村が訓読み。音読みは東北町、南部町、新郷村のみ。

数少ない音読みは南部地方に集中してるんだね。津軽・下北地方は全部訓読み。

青森県だけ訓読みばっかしなのかいな。

けど他県の市町村名はわからんやつをいちいち調べるのめんどいかも。

じゃあとりあえす都道府県の名前で行ってみよう。むしろ音読みを数えたほうが早いかな。

北海道、群馬県、東京都、岐阜県、愛知県、滋賀県、京都府、兵庫県、奈良県、高知県、佐賀県、の11都府県ですな。

都道府県は全部で47なんで、36対11で訓読みの勝ち〜!

ほんとしょうもないネタだけどさ、なんでそうなったのかってのが謎。

地名をつけるのって訓読みだろうが音読みだろうが、どっちでもいい話ですわな。事実、両方あるし。けど何だろうこの偏りは。

えい、都道府県の中からテキトーに2個選んで、市町村名を調べてみるか。

都道府県#五十音順・基礎データ から、「面積」で並べ替えると適度にシャッフルされるだろ。んで、県名のリンクのあたりを目をつぶってクリックしてみるべ。

よーしまずは山梨県。13市5郡8町6村の計33地名のうち、音読みは(方角の訓読みは考えない)、

甲府市、北杜市、都留市、甲斐市、甲州市、中央市、南巨摩郡、中巨摩郡、南都留郡、北都留郡、南部町、昭和町、道志村

で、13地名。そして、音訓が混ざってたりカタカナだったりの地名があって、それ系の例外は以下の5地名。

富士吉田市、南アルプス市、富士川町、富士河口湖町、 丹波山村

てことで、訓読み:音読み:例外=14:13:5

おお、ほぼ同じでござった。なんか意外だな。よしじゃあもう1例。

高知県。県名自体が少数派の音読みだけどさて市郡町村名はいかに。

11市6郡17町6村の計34地名のうち、音読みは

中土佐町、宿毛市、高知市、土佐郡、土佐町、南国市、香美市、香南市、土佐市、越知町、安芸市、安芸郡、東洋町、奈半利町、芸西村

の15地名。例外は

須崎市、土佐清水市、佐川町、馬路村

の4地名。

訓読み:音読み:例外=15:15:4

おお、完全に拮抗しとる。「訓読み地名が多い」ってのは、うちのまわりだけなんかな。ついでと言っちゃなんだけど、じゃあ九州地方、近畿地方、北陸地方も調べてみるか。

またテキトーに選んでしまってすまんけど、佐賀県。

10市6郡10町=26地名のうち音読みは、

九州地方は佐賀市、多久市、伊万里市、小城市、玄海町、江北町、太良町

の7地名。例外は

吉野ヶ里町、基山町、みやき町、三養基郡

の4地名。

訓読み:音読み:例外=15:7:4

よしよしそうだろそうだろ(何がだ)

近畿地方は兵庫県。29市8郡12町=49地名のうち音読みは、

伊丹市、加古郡、播磨町、加西市、加東市、多可郡、多可町、佐用郡、佐用町、丹波市、新温泉町

の11地名。例外は

加古川市、宍粟市、丹波篠山市、香美町、南あわじ市、淡路市

の6地名。

訓読み:音読み:例外=32:11:6

北陸地方は石川県。11市5郡8町=24地名のうち音読みは、

加賀市、かほく市、白山市、能美市、能美郡、志賀町、中能登町、鳳珠郡、能登町

の9地名。例外は

珠洲市、宝達志水町

の2地名。

訓読み:音読み:例外=13:9:2

結果。

明らかにどうでもいいことを調査しちまった。

ていうかどうでもよすぎて、世の中がなんでこうなってるのか知りようもないという謎が残ってしまったよ。

銘板
2007.3.3 土曜
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『となりのトトロ』

今の今まで『となりのトトロ』(1988)を観たことがなかった。老若男女いろんな人々に散々勧められながらも。久々に DVD をレンタルする必要があったんで、ついでに借りてみたんですな。

結論から言うと、ちょっと期待外れな感じ。ストーリー展開らしいものがないというのが。いつになったら宮崎駿節の冒険物語が始まるんだろうとわくわくしてるうちに、話が終わってしまった。あくまで「平和な社会の小さな幸せ」を丹念に描くことに終始して、表立った問題提起や現代文明社会に対する批判・挑戦、冒険を通しての成長、なんてものはほとんどなかった。オープニングやエンディングのクレジットタイトルの造りも子供向けだしね。

トトロファンからすれば、そういうものを期待する方がお門違いだろうけど、『風の谷のナウシカ』(1984)、『天空の城ラピュタ』(1986)、『魔女の宅急便』(1989)、『もののけ姫』(1997)、『千と千尋の神隠し』(2001)、『ハウルの動く城』(2004)あたりがそうだっただけに、しかもおいらが観たのはみんな話が壮大だっただけに、敢えて小さな話を小さく小さく作り上げたトトロにはちょっと肩透かしなわけです。そういえば『紅の豚』(1992)も、そういう意味じゃ肩透かしだったかも。

それでもまぁ、観終わってみるとこれが意外に爽やかなわけです。どこにそんな仕掛けがあったのか分からない。そこらへんが宮崎駿マジックなのか? あ、あれか? トトロに乗ってサツキとメイが夜の空を飛ぶところ。あれで掴まれちゃったか? 宮崎駿の定番というか十八番というか、空を飛ぶ場面は爽快の一言ですなぁ。トトロの毛皮に掴まってるだけじゃ飛んでてやたら恐いような気もするけど、夢オチだからいいか。

あと、宮崎駿が手練の演出家であることを示す場面もあったなぁ。雨の中、黙ってバスを待つサツキとトトロ。これを真正面から捉えたカット。大小の比較、それと「心配しながら待ってる」と「ぬぼーっと待ってる」の比較で、なんだかほのぼの笑える (^^) で、サツキがトトロに傘を貸してあげて、二人して傘をさしてまた黙ってバスを待つ。また同じアングル。やたら笑える (^▽^) そうゆーあたりでジリジリと客の心を掴む映画ってことになりますか。

あと興味深いのは、トトロもネコバスも、かなり巨大なのにかわいいんですな。これ、アニメだからできる技なんじゃないかと。きっと実写だったら気持ち悪いぞ(笑) そこらも見せ方なのかもな。最初はマックロクロスケ(おばあちゃんが教えてくれた正しい名前は忘れた)なんつうちいちゃなやつを出して、孫トトロ、子トトロ、トトロ、ネコバスの順で登場させるって案配で、大きさに対する恐怖感を取り除いてもいるんじゃないかと。

時代背景は昭和30年代〜40年代かな。この作品が作られたのはもう20年近く前だけど、バブル時代のまっただ中。その当時で既に失われてしまってた、日本の情景や風情の再現が目的だったんじゃないかと。というあたりで、当時、親も子も同時に楽しめる、というコンセプトだったんじゃないかと。そういう情景を覚えてないけど作品を観たときにはもう子供心を失ってたという、中途半端な年代に生まれてしまったおいらにとってはどうもピンと来ない部分があって、それもまた肩透かしの一因になったんじゃないかと。

銘板左端銘板銘板右端

13年も前の余談。当時ちょっとアメリカに住んでたことがあったんだけど、地下鉄に乗りながら、韓国人と日本のアニメの話になって、「トトロで教えてほしいことがあるんだけど」と前置きされてから、"What does 'Makkurokurosuke' mean?" と質問された。ははぁ、韓国だとそこだけ翻訳されないで、そのまんまの名前になっちまったんだな。トトロは観てないけど意味は分かる。よし教えてやろう。誇らしげに答えたね。

"It means 'VERY BLACK, BLACK GUY'."

誇らしげに答えてしまってから、慌てて周りを見回したよ。おもっきし誤解を招く状況じゃんこれ(アメリカではその歴史的経緯から、場合によっては肌の色を話題にするだけでも失礼に当たるときがある)。因縁付けられてもおかしくないぞこりゃ(滝汗)。たまたまそれを聞いてた人や気にした人がそこにいなかったらしく、特になんともなかったんだけど、あんときゃ自爆したかと焦った (-_-;)

銘板
2007.3.4 日曜
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妖怪「おれがおやじ」

出ました。この世に巣食う魑魅魍魎と成り果てた、哀れな人間の成れの果て。それが妖怪「おれがおやじ」。

2月28日の晩、おいらはまだ落ち込んでた。職場の分析装置を階段のてっぺんから転げ落としてしまったことで。もう自責モードいっぱいいっぱいで、「これが飲まずにいられるかってんだ!」てなわけで、居酒屋に一杯引っかけに行った。

月末だけど、平日だし寒いからお店はすいてるだろうなぁ、こんなときはおかみさんやバイトの女の子とボツラボツラと話をしよう。思った通り、お店はすいてた。お客が2人しかいない。オッサンと若者1人ずつ。しかしボツラボツラできる雰囲気じゃなかった。なんでって、このオッサン客の喋りが異様にうるさくて。まぁ楽しげな感じではあったけど。しかしその時点で、楽しんでたのはこのオッサン1人だけだったと見抜けたなかったおいらさ。

しょうがねぇよなぁカウンターしかない小さい居酒屋なんだから。ボツラボツラするのは、オッサンが帰るか静かになるかするまで諦めるか。

と生ビールを注文して、うるさいオッサンの話を聞くことにした。なんかずいぶん景気が良さげな話を豪快にしてるんで、おこぼれにあずかって、少しでも楽しい気分になれればいいな、なんて。ところがこのオッサン豪快どころか妖怪だった。妖怪「おれがおやじ」だった。若者は一見楽しそうに話に付き合ってたけど、なんか笑顔の端々に疲れが見え始めてた。

「おれがよぉ……」「おれぁなぁ……」「おれ今度さぁ……」。このオッサン自慢話ばっか。聞いてて1分も経たずに飽きてしまった。なんでも、ゴルフは苦手だけどクラブだけは高いもの揃えてるんだと。札幌のすすき野にゲイバーを開店させたんだと。年収5000万なんだと。北海道に6000万の家を建てて、家の他にガーデンに4000万かけたんだと。今度横浜で事業を始める予定で、初年度は2億5千万の売り上げを見込んでるんだと。「おれにしちゃ1桁少ないけどそんなもんでしょ初年度は」だと。クルマはこの前ポルシェ977を買っちゃったんだと。ついでに空手は中学2年で3段だったんだと。

デタラメだなこりゃ。

そんな羽振りがいいんなら、こんな安い店(失礼!)に来るわけねー。というか今調べたら、ポルシェに977はないらしい。

このオヤジがトイレに立ったとき、「男のくせにギャアギャアうるせえ野郎だなぁ」と思わず愚痴ったら、それを口火にお店サイドからも若者客からもオヤジに対して不満続出。退屈なだけの話を聞かされてとにかく疲れる、と。そしておいらはつないだ。「けどああやってウソを言い続けてないと生きて行けない可哀想な人なんだよ。他の人に『すごいねぇ』と褒められ続けなきゃやっていけないんだよ。たとえ全部嘘っぱちでも」。それでその場の人たちは納得したみたいだった。で、このオヤジにはとっとと消えてもらいたかったんだけど、若者客にはそのあたり、ちょっと違う事情があった。

なんでもそこらでこのオヤジと出会って気に入られてしまったらしく、それで、友達と別な店で飲む約束してたにもかかわらず、オヤジの「おごってやるから」に負けて、この店に来てしまったらしい。で、友達からケータイに呼び出しがじゃんじゃんかかってきてたんだけど、約束してた店は残りのメンバー(2人)で早めに切り上げて、こっちの店に来る、そして羽振りの良さそうなオヤジに全部おごってもらう、という算段を立ててた。オヤジも快く了承。

ってなわけで、オヤジの機嫌が変わらぬ間に全てを抜かりなく執り行わなければならない、という状況だった(これは「あざとい」というより、「オヤジから逃げ切れなくてしょうがなくそうなった」、という面が強い)。

つうことは、おいらもこの若者に協力して、妖怪おれがおやじをヨイショし続けなきゃいかんっつうことになりましたな。問題のオヤジにツッコミ入れて化けの皮を剥がしちゃいけないってことになりましたな。まぁそこで化けの皮を剥がす意味も必要もないけどさ。

しばらくしたら、若者客のお友達2人が本当に来た。したら最初からいた若者、友達の1人をうまいこと丸め込んでオヤジの隣に座らせて、おいらの隣に座ってきてコッソリ開口一番「いやーあの人には参りました。はじめのうちは良かったんですけどねぇ。これで一息つけますよ」。

ま〜おいらも昔は恥ずかしながら「おれがおれが」だったんだけど(でもデタラメは言わなかった)、齢を重ねるほどにその虚しさに気付いて、もっぱら聞き上戸のヨイショ上戸になろうと精進中ですからハイ。でもさ、この若者みたいな、他人の前じゃおとなしくできるような普通の人だったら、喜んで話を聞いたりヨイショしたりもやるけどさ、実際そうやって、妖怪おれがおやじに取り憑かれて消耗し切った彼を癒して(笑)あげたけどさ、この妖怪を直接相手にするとなると、聞き上戸もヨイショ上戸も、かえって妖怪の悪い癖を調子づかせるだけ。もう無力感に打ちのめされたよ。

この妖怪のタチが悪いところは、人が話してるところに勝手に割り込んできて退屈な自慢話をぶちかまして、場を台無しにしちゃうところなんだよな。妖怪が若者をつかまえて話してたから、こっちはおかみさんといろいろ話し始めると、そんなのお構いなしにおかみさんやおいらにウソの自慢話を振ってきやがる。どうも自分がその場の中心じゃないと気が済まないらしい。こっちがこっちで盛り上がってるところに冷や水ぶっかけて平気でいられるその神経が信じられん。で、本人は満足げにヘラヘラ笑ってやがる。

あああああああもお! 沸々とこみ上げるこの憤りよ!!

てめぇウゼェんだよ!! (▼皿▼)

なんて面と向かって言えない。ここで言って憂さを晴らすおいらさ(トホホホ……)

んで、若者たちは無事に妖怪に勘定を全部持たせることに成功して、去って行った。おいらとしてもこんな妖怪なんかにゃとても付き合ってらんないんで、他の客が入ってきたのをきっかけに、おあいそして店を出た。妖怪おれがおやじはまだまだ居続ける雰囲気だった。お店の迷惑そのものなんだけど、こいつはおいらの力じゃどうにもできん。心の中でお店に「頼りにならなくてすまん」と繰り返しながら帰途についたよ。

結局、ヤケ酒をあおりにその店に来たわけだが、つまり居酒屋に癒されたくて飲みに出かけたわけだが、思いがけず妖怪おれがおやじの襲撃に遭っちまって、昼も夜も散々な一日だったよ (T▽T) アハハ

銘板
2007.3.5 月曜
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夢見がちなこの頃

ちょっとやばいんじゃないかと自分でも思う。けど今これが最高に楽しい。いわゆるマイブームってやつで、ここんとこかなりハマってるのがあって。それがまたほんとめちゃめちゃ個人的というか内向的というか。いやあの、夢なんすよ。いやいや、将来の夢とかの夢じゃなく、寝てるときに見る夢。起きたときには内容をほとんど忘れちゃってるけどね。この前の 大江戸巡洋艦 菊水丸 もそのうちのひとつだけど、それ以外にもいろんなジャンルの夢を、毎回のようにかなり楽しんで見てるのだ。

さっき晩ご飯を食べた後、気持ち良くなってうたた寝したんだけど、いや〜それだけでも2,3本見ちゃった。そのうちのひとつで作曲したよオーケストラの。思いつく先からどんどん演奏されちゃうんだもん夢って便利だよなぁ。クラシック音楽なんか全然興味ないはずなのに。ヨーヨー・マに似てる からかな。関係ないよな。

ちなみにそいつは視覚情報なしの、音だけの夢。楽器の名前と外見と音色とが知識として一致してないからかと。ちなみにモノラル音声(笑)。そこらへんに音楽家としての自分の資質の限界を感じるわけだ (^o^;)

まぁ人様が聴いたとしたらどんな酷評をされるか分からんけど、自分を楽しませるぶんには最高の楽曲でござんした。これ、普段から楽譜に親しんでる人なら、主旋律くらいは楽譜として夢の中で同時に書き出して、目が覚めてから即座にその楽譜を繰り返し思い出すことで、その曲を現実世界に持ち込んだりできるんだろうな。そういう才能があったら何の申し分もないんだけど、そうは都合が良くないのがこの世のさだめってやつでござんす。夢の世界の楽しみは、現実世界には原則持ち出し禁止らしい。

もしかして世に言う天才の技ってのは、こういう夢の断片や丸ごと全部を、現実世界に持って帰ってこれる才能のことなのかもしれんなぁ。

こうも夢にハマっちゃってるのはもしかして、最近『パプリカ』『悪夢探偵』と、夢ものの映画を立て続けに観た影響かも。けど、見る夢自体にはその映画で出たような世界が直接登場することはないなぁ。違う要因かもしれん。『悪夢探偵』の夢(もちろん悪夢)なんて全然関係なさそうだし。

おいらを取り巻く現実世界が厳しいからか? ていうか厳しいのか? 自分じゃそうは思ってないつもりだけど、無意識がそう感じてるとか?

いやね、あの、前においらに、そういう持論を展開した人がいて。曰く「夢ってのは、起きてるときの状況とバランスを取るものなんだよ。現実の世の中が辛いと楽しい夢を見るし、現実が楽しいと恐い夢を見ちゃうんだ。おれの息子を見てて確信したね」。だそうで。んでもなぁ、どうもなぁ、正直おいら、この人をあんまし信用してないんだわ(笑)

自分の想像を超える事象なんてこの世に存在しないと思ってる人だから。

彼の言ってることは正しいのかもしれんけど、そんなわけでどうにも素直に受け入れることができなくてなぁ。あ、おいらにおいら自身の持論が効いてる。

「人が物事の真偽を判断する材料として選びがちなのは、その内容そのものではなく、誰がそれを言ったか、である」。

いかんなぁ完全にその状態だってば。信用できない人の言葉にも真理が含まれてる可能性があるんだから、もっときちんと捉えてあげないとな。てなことで、見る夢が楽しいってことは、起きてる間の現実に対して、自分の無意識がストレスを感じてるのかもしれませんですな。確かに今年に入ってからは、去年までより厳しい面があるなぁ。でもラクになった面もあるんでどっこいどっこいなような気もするけど。

ま、現実世界との関連性は結局謎のままだけど、楽しい夢はこれからしばらく続いてほしいところですなぁ。なんたって時間もカネも全くかかんない便利な娯楽だからして (^^;)

銘板左端銘板銘板右端

あ〜ほんと、『パプリカ』みたいに夢を記録できる装置が欲しい今日この頃。

銘板
2007.3.6 火曜
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タイトル振りの原則とかそこらへん

作品のタイトルを考えるのってなかなか奥が深いのよ。オブジェや絵画なんかだとその付け方はさっぱり分からんのだけど、文章だったらこの日記で毎日タイトルを考えるわけで、毎日だからじっくり考えてる暇がないんだけどさ、でもできるだけこう、「いいタイトル」を付けようとがんばってたりする。と言いつつ、2月28日 と< a href="#LOG20070301" title="凶悪なる重力 後編">3月1日 の『凶悪なる重力』はちょっと内容からするとぼやけすぎて、出来の悪いタイトルになっちまった orz

タイトルの振り方には一応、原則ってのがある。それは、「完成した文ではなく、フレーズ(句)にすること」。これはうちの日記でのローカルな原則じゃなく、世界全体での原則ね。「フレーズにする」ってのは、タイトル全体をまとめると体言の形になるようにするってこと。アイドル時代の松田聖子ちゃんの曲で言うと、『赤いスイートピー』『ピンクのモーツァルト』『ガラスの林檎たち』とかそんな感じのタイトル。

あと聖子ちゃんじゃないけど一例として『禁じられた遊び』も挙げとく。こういう基本原則を踏まえたタイトルってのは必ず名詞で終わる。修飾語としてその前に形容詞を付けたり、動詞を連体形にして動きを殺して、その後ろに名詞の単語を付けたりしてフレーズ化するわけだ。で、こうする結果、タイトルとして安定感が出る。

対して、破格表現なんだけど、用言を生かしたままにして、文として完成させた形のタイトルってのもある。中森明菜ちゃんの『飾りじゃないのよ涙は』なんて、それそのもの(例がいちいち古いのは勘弁してつかあさい (^^;))。でもまぁこれはあくまでも破格なんで、あんまし頻繁に使うと品がなくなっちゃう。おいらのこの日記でも、普段は原則にのっとって、たまーに破格を使って変化を付けてたりする。最近使った破格は 『オッサンにもいろいろいる』 だな。古いログだと『めがみは きゅうちに あらわれる』とか『天空の女神は 欲深き者へは ほほ笑まない』とか。この手のタイトルは安定感に欠けるけど、たまに使うぶんには動きがあってけっこう面白いのだ。

他の破格で、体言止めってのもあるなぁ。最近のだと 「八戸市街の午後は音楽的にシュール」。古い過去ログだと、サブタイトルだけど 「ホーリーナイト・フィーバー 〜聖夜は男祭り〜」なんてのもあった。シンディ・ローパーのデビュー曲の邦題は『ハイスクールはダンステリア』。同じ用法ですな。標準型のタイトルとはまた違った不安定感というか動きがあったりする。しかしほんと出す例がいちいち古いですな (^o^;)

お、体言止めの新しい例を1つみっけ。『暗いところで待ち合わせ』。これだ。原則通りだと『暗いところでの待ち合わせ』になる。真ん中に「の」が入るだけなんだけど、安定しすぎててちょっとつまんないよね。無駄に説明的っぽくなっちゃうし。原則にそぐわしただけで、一気に活力が消えてしまったよ。それにこのタイトル場合、体言止めの形の方が七五調で語呂がいいし。

この日記を描き始めたあたりは、タイトルの様式を気にしてなかったんで滅茶苦茶だったんだけどさ、ある映画シリーズのサブタイトルで、かなりカッコいい破格表現(完成文型)に気づいてしまって、それからいろいろ気にするようになったのよ。その映画シリーズとは、『スター・ウォーズ』。あの6部作のサブタイトルのうち5つは原則通りだけど、1つだけが破格表現を取ってる。それは5作め。「なんだ『帝国の逆襲』だとフツーに原則通りじゃん」と思うでしょ? ところがそれは邦題の話で、このサブタイトルの原題は

"THE EMPIRE STRIKES BACK"

直訳すると「帝国が逆襲する」。これはキた。原題に接して初めてキた。言うなれば英字新聞の見出しっぽい。やたら火急の用件っぽい。この映画を観なきゃ損するっぽい。これでやられてしまっただよ。それ以来、タイトルの付け方には原則と破格があったことを思い出して、それに従って日記のタイトル振りをしとるわけです。

全く考えなしでやってるわけじゃないんだぞ、と。それでも『凶悪なる重力』みたいな失敗作を出しちゃったりもするんだけどさ。でもあれよりいけてるタイトルをなかなか思いつかなくて。で、今日このログを書いちゃった手前、あのタイトルの修正はついに不可能になってしまいましたとさ orz

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

今日は、この Web 日記の舞台裏をちょっと披露してみました〜。

銘板
2007.3.7 水曜
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ジブリのジンクス・神通力

タイトル振りといえば、スタジオジブリでそれに関するジンクスがあるらしいよ。なんでもタイトルに「の」を入れると、その作品は成功するとか。『カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『火垂るの墓』『天空の城ラビュタ』『となりのトトロ』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』……みんな「の」が入ってて、作品的成功や興行的成功、あるいはその両方を収めてる。

つうことで、興行的にはかなり無理矢理成功に持っていったらしいけど作品的にはあまり評価が高くなかった『ゲド戦記』も、「ゲドの戦記」「ゲのド戦記」「ゲド戦の記」あたりにしとけばもっと成功してたかもw

ああでも『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)は作品的にも興行的にもかなりアレだったよね。タイトルにちゃんと「の」が入ってるのに。なんだ、観客の無意識あたりに訴えかける何かを予感してたんだが、ただの縁起担ぎでしかなかったのか。

しかしさー、前に新聞で読んだんだけど、『となりの山田くん』って宣伝は博報堂が担当したんだってさ。それまでは電通が御用達だったのに、なぜかその時だけ博報堂。で、興行で大コケした直後に、宮崎駿がスタジオジブリ代表としてコメントを発表したんだわ。高畑勲監督をかばってのことだったと思うんだけど、そのコメントの内容は、「今回興行的に失敗したのは博報堂のせいである。これからは電通しか使わない」というものだったよ。

で、おいらからすると、あの映画、作品的にも狙い的にも完全な失敗作だと思うんだわ。そういうのって、モノになるかどうかは、企画段階じゃ分からなくても、作ってる最中にだんだん分かってくるもんだと思うんだわ。それでですね、憶測なんだけど、完成脚本を読んだ途端、担当プロデューサーが「こりゃだめだわ」と判断して、それでも計画が動き出してしまって誰にも止められない状態で、でも失敗が目に見えてるってことで、スケープゴートとして博報堂に白羽の矢を立てたんじゃないかと。

貧乏クジを引かされた博報堂はその作品コンセプトを見て、きっとかなり捨て鉢になったんじゃないかと思う。『となりの山田くん』のビデオを借りて観たとき、巻末に予告編が入ってたんだわ。いやもう「どう宣伝していいか全く分からん!!」てな投げやりな雰囲気に満たされてたぞ。きっと電通が宣伝しても同じ惨めな結果になったとおいらは信じてるよ。

ああでも電通の宣伝力ってやっぱすげぇからなぁ。電通がなりふりかまわず宣伝してたら、『となりの山田くん』も興行的にどうなってたか分からんなぁ。だって『もののけ姫』(1997)なんか、確かに作品の出来はいいと思うけど、ぶっちゃけナウシカの二番煎じだったし、話自体が暗かったじゃないの。しかも侍やシシガミの首が飛ぶバイオレンス場面とかあったりしたのに、子供観客の動員がすさまじかったじゃないの。で、子供に連れられて保護者も観に来る、てな構図で、国内興行収入200億円を突破してしまったじゃないの。

ありゃあ広告代理店の強力にして巧みな広告戦略なくして絶対にあり得ない(断言)。ちょうどその頃大当たりしてた『タイタニック』(1997)と比べると「『もののけ姫』大ヒット」の不自然さが目立つ。電通恐るべし。まさにスタジオジブリ御用達神通力。

国内での興行的成功の勢いに乗ってアメリカに進出したはずの『もののけ姫』だったけど、進出前の鼻息の荒さに比べて、その後の音沙汰をさっぱり聞かなかった。どうもパッとしなかったみたいね。バイオレンス場面のせいでアメリカの厳しい観客年令制限をかけられて、国内興行でカギを握ってた子供客を動員できなかったかな。アニメなのに子供客を呼べないとなると、上映したい映画館の数も相当限られてきますな。

そして一番の頼みの綱の、「電通の神通力」が彼の国ではまったく効かなかった、というところまで考えられたりする。ていうかよくよく思い出してみると、「『もののけ姫』をアメリカで公開した」という話自体、聞いた記憶がないんすけど。事前の市場・モニター調査の結果を見て断念したとか? そこらへん一体どんな顛末だったのか、すごく興味あるなぁ。

待てよ、記憶が正しければ、『もののけ姫』のアメリカ進出話がさかんに言われてたの、国内ロングラン公開中だった気がする。もしかしてこれは、電通による情報操作だったとか? 世の中、景気がいい話に人が集まるもんです。ということで、アメリカ進出の噂は、国内興行成績を伸ばすための、ただのポーズだったとか?? おいら『もののけ姫』を2回も観に行ったんですが。おいら踊らされてたのか??? 確かにあのあたりは『Shall we ダンス?』(1996)が流行ってたけど(←関係なし)。

やいジブリと電通、そこらの灰色の疑惑を白黒はっきりさせやがれ!!

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

今日のタイトルは、頭韻を踏んでみました〜。

銘板
2007.3.8 木曜
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失われた特権

今日は仕事車アベニールの修理の日。前に雪が積もった朝、スコップで雪落としをしてさ、フロントガラスに傷を付けちまったんだわ。その傷の補修ってことで。で、代車は三菱ミニカ(マニュアル4ナンバー車)。午後一番に補修に出して、夕方までにできるってことだったから、急いでミニカのエンジンルームの立体写真を撮ったよ。

ミニカのはらわた

ほんと軽のエンジンってめちゃくちゃ小さいスペースに詰め込まれてるよなぁ。幅は普通にあるから、エンジンルームがやたら横に細長い。てことで、今回は横から撮影してみたよ。運転席も撮ろうかと思ったけど、あまりにもフツー過ぎて何の面白みもないんでやめといた(商用車だしね)。

代車を借りるとき、「エンジンをかけるときはクラッチを踏んでください」と言われた。なんか変な癖でもあるんかな〜と思って、ちょっとクラッチを踏まずにキーを回してみたら(←けっこう無謀なチャレンジャー)、エンジンがかからない。クラッチを踏みながらだとちゃんとかかる。

これはあれですか。安全装置ってやつですか。たまにやらかすもんなぁギア入れたままクラッチを踏まずにスターター回しちゃうこと。それを防ぐ目的で、そうゆー仕組みになってるんじゃないかと。マニュアル車にもオーマ並みの急発進防止策がついに採用されることになりましたか。

でもさ、これやられちゃうと、マニュアル車の特権的な緊急的危機回避法が使えないのよね。例えば踏み切り上でクルマが立ち往生したとかの場合、今までのマニュアル車ならギアを1速に入れてスターターを回して、一時的に電気自動車になって脱出するって芸当ができたんだけど、この安全装置が付いちゃうとそれができない。んー、安全対策も善し悪しですなぁ。

銘板左端銘板銘板右端

まぁ実際そういう状況になると、パニックになってせっかくのこのマニュアル車の特権も忘れてしまうんだがね。そうゆーこと実際あったし。あのときこそまさに、「一時的電気自動車」の出番だったのになぁ。何やってんだか>自分

銘板
2007.3.9 金曜
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極楽トラック運転手

今日は仕事したーって感じ。昨日はなんかもうただこの星に存在してただけって感じ。心なしか体が2cmくらい宙に浮いてたよ昨日は。で、なんもしてないのになんかすげぇ疲れてたからうち帰って晩飯食ってソッコーおだぶつ。いい夢見させてもらいました。つうことで今日はすがすがしい朝を迎えて、バリバリ働いたですよ。2トントラックの運ちゃんですよ。2人がかりで1.36トンの荷物の積み降ろし(20リットル入りポリタンク68個。降ろすときはその中身を全部、先方で用意した大樽にあけて、空いた容器をまた積んで職場に帰った)、これを2セット。計2.72トン。

しかしあれだね、トラックってなぁハンドリングが命だね。妙に上向いた妙にでっかい輪っぱを、腕いっぱい使ってグリリングリリン回すのが快感だね。手が一番向こうに行ったときなんかシートから背中が浮くもんな。実際パワステが付いてるんだからそんなにハンドル径が大きくなくてもいいのにあそこまでハンドルがでかいってことは、やっぱトラックを設計する人も、「トラック乗りはでっかい輪っぱを回すことに快感を覚える」ちうツボを抑えてるってことですかね。

あ、微妙なハンドル操作がしやすいって利点もあるか。トラックって結構ギリギリの細い道とか工場の構内とか通らなきゃなんないときがあるもんね。しかもバックでそれだったり。つうか今日のミッションはおもいっきしそんな場面があったりして。だって取引先様への裏手に回る通用口、ほんとギリギリだったんだもん。先方さんの壁と隣家の壁の間を徐行(この時は前進)で通り抜けてさ、サイドミラーと壁の間、どっちも5cm未満なんだもんなぁ。

んでまぁそういうすり抜けもまた、トラック乗りの血をたぎらせたりするもんなのよ。通りからそのギリギリの路地に頭から入るとき、おもっきし大回りして内輪差を計算に入れながら侵入するときの快感つったらもう、デススターの側溝に突っ込むXウイングでも操縦してる気分だよ。いやマジで。ていうかあの路地、おいらの腕じゃバックでの通り抜けは無理。奥に転回できるスペースがギリギリあってほんとよかった (^_^;A) 最後の最後で、我が職場の狭い構内にバックで入ってしかもご丁寧に90°カーブ付きって難関もあったけど、ほとんど静止に近いスピードでようやくクリアしたよ。ふぃ〜。

んで、満足して帰宅したんだけど、晩飯食って風呂入ったらビール飲みたくなってさ、ちょうど先週号と今週号のジャンプまだ読んでなかったから、近くの喫茶店に徒歩で行って、さっき帰ってきたとこ。やっぱ超おもしれーよ『銀魂』。なんか充実した1日だったなぁ〜と思ったら!!

やべぇ、月曜までのレンタル DVD、まだあと2本も残ってら(汗)。ああもう夜中の1時まわっちゃったよ。明日も仕事あるってのに……。週末は新作映画三昧で過ごそうと思ってたのに……。

銘板
2007.3.10 土曜
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今宵の3食

今日のメニュー。朝ごはん(18:25):『サマータイムマシン・ブルース』(2005 DVD)。昼ごはん(20:35):『蒼き狼 地果て海尽きるまで』(封切り公開中)。晩ごはん(24:30):『時計じかけのオレンジ』(1971 DVD)。

3本連続で観たんで、なんかもうごちゃごちゃ。特に最後がキューブリック的大型爆弾炸裂って感じ。ああでも『サマータイムマシン……』も文句なしに面白かったなぁ。まだ観てない人、必見ですよ。タイムマシンものの定石の、ひたすら伏線張りまくってそれを利用しまくる面白さ。それが「昨日にタイムスリップする」でさらに拍車がかかる。でも今までのそれ系にはないまでのノリの軽さ。バカバカしいほどのテンションの高さ。いやいやいやいや(笑) あの役者のテンションを巧みにコントロールし切った監督の力量に拍手。

おおーう、『スペーストラベラーズ』(2000)の監督だったか。たった5年でずいぶん成長したんじゃね? スペトラは全国公開作品だったから、監督はその当時で既に力量を認められてたってことなんだけど、実際の作品の出来でいえば、クズじゃないにしても古くさい演出がやたら目立つ、なんだかどーにもちょっとなアレなアレだったんだよなぁ。具体的には、スローモーションの使い方がクサ過ぎて。まぁ東映作品だから仕方ないといえば仕方ないか。笑わせたいとこでもイマイチ笑えなかったし。東映だからな。

『サマータイムマシン・ブルース』を観終わるや否やクルマに駆け込んで八戸フォーラムに直行。『蒼き狼 地果て海尽きるまで』を観賞。知り合いからの事前情報ではものすごいクズ映画だって話だったんで、そこらへんに期待して。いや、超大作クズ映画ってここしばらく観たことなかったからさ。たまーに観たくなるんだよねそうゆーの。「ああっすげぇ時間損したッ! 無駄ガネ大量にぶち込んでよくこんなの作るよなーッ!!」て感じのやつ。

その手のやつだと『コロンブス』(1992)が筆頭だな。しかも同時期にリドリー・スコット監督の『1492・コロンブス』(1992)が公開されて、監督をはじめとする製作陣の想像力や腕前の違いをまざまざと見せつけられたもんなぁ。特にアメリカへの初上陸(大陸本土ではなくどっかの島だったらしい)場面でその違いがほんとまざまざ。『コロンブス』が勝ってたのは、原住民の王女のトップレス姿の見事さだけだったw

ちうことで、今回の『蒼き狼……』は何と比べるべきかというと、これまた日本・モンゴル合作のこれまた1992年製の、その名も『チンギス・ハーン』。15年も前の映画なんで記憶がかなりおぼろげだけど、『コロンブス』に負けず劣らずのダメダメ映画だったってことは覚えてる。あと、原作が井上靖の『蒼き狼』ってことで、ジェベというキャラがけっこう重要な役割を演じたと思った(原作でおいらが好きなキャラだったりする)。さぁ今回もジェベ君がんばってくれるかな?

期待外れだった。いろんな意味で。まず、期待してたほどクズ映画じゃなかった。もっとひどいとよかったのに(←めちゃめちゃ言ってる)。でも、いい映画とも言えない程度かな。予想以上にストーリー立てがしっかりしててさ(原作がいいんだろうなぁきっと)。けど映画はその上っ面をなぞった感じ。どんなすごいモブシーンが出ても全然高揚した気分になんないし、戦闘場面で矢が弓から放たれて、そのままワンカットで敵に突き刺さるってなところも CG なんでしょ? はいはいすごいねなんて醒めた目で見ちゃったりして。それに、ジェベが出てこなかった。嗚呼……。

せめてモンゴルの雄大な景観を楽しめるかとも思ってたんだけど、背景で見せる方針ではなかったらしく。なんだかなぁ。

この映画の唯一の功績は、久しぶりにおいらに『敦煌』(1988)を観たくさせたってあたりかな。歴史の空白部分を想像で埋めるっつう試みで書かれた井上靖の同名小説の映画で、無名の人たちがそれぞれ何かのために一生懸命に生きるってのがよくてさ。主人公の趙行徳も、話の間中ずっと自分が何をすべきなのか悩んでるんだけど、最後の土壇場にようやくそれを見つけるんだよね。その仕事は地味だけど、主人公らしく、その映画の中では最も重要なことだったりする。話の最後に、封印された石室の中で輝く宝石が今でも印象的だなぁ。

んで、なんだか中途半端だった「蒼き狼 地果て海尽きるまで」を観てから帰宅して、レンタル中だった DVD 最後の1枚、『時計じかけのオレンジ』観賞開始。

……、

……、

……。

何をどう書いていいかよく分かんないっす。まぁスタンリー・キューブリック監督だからただじゃ済まないとは思ってたけど、ここまでやられちゃうとほんと、ええ。まぁ巷ではこの映画に関して、ファッション論議があったりするけど、おいら的にはそこらはどうでもよろしい。ていうか映像としての派手な色彩の面白さに惹かれたよ。

底が抜けたようなラストはこの監督の必殺技だね。『博士の異常な愛情』(1964)、『フルメタル・ジャケット』(1987)ともにそうだった。でもこれって主張の言い逃げっぽくて、おいら的にはちょっとなぁって感じ。まぁそれもそれで「味」ではあるけど。

てなわけで、超久しぶりに映画連続3本立てを楽しんだ、けっこう慌ただしい一日でございました。レンタル期間(月曜まで)に間に合ってよかった (^o^;)

銘板左端銘板銘板右端

なんでまた途中休憩もなく3タテだったかっつうと、夕方近くまで寝てたから。午前中に仕事があって、うちに帰ってから急に睡魔に襲われてさ、で、夕方近くまで。途中何回か目が覚めたんだけど、今はほら、2007.3.5 で書いたよーに、夢が楽しいんですわ。で、いちいち夢の続きを見るために、しつこく寝続けたってわけ。

銘板
2007.3.11 日曜
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かわら版、上がりましたぁ〜。

八戸フォーラムが独自に出してる、ていうか一応、「八戸フォーラムファンクラブ」なる組織が発行してる、「市民の映画館 八戸フォーラム かわら版」でのおいらのデビューとなった92号、『蒼き狼 地果て海尽きるまで』を観に行ったついでにゲットしてきましたぁ〜。300字っていうから普通サイズの記事で、ということはウラ面に他の人たちの記事と一緒に並ぶんだと思ってたら、なんとオモテ面でござんした。とりあえずそのオモテ面。

下の左側に、おいらが書いた『蟲師』の記事が載ってますです。いいんですか他の300字の方々を差し置いて、こんなにいい場所をいただいちゃって。ていうかもう出ちゃってるんだけど。まぁおいらの記事というより『蟲師』がそれだけ注目株だってことですな。つうことは、やっぱよかったんですかそんな注目株をおいらなんかに任せちゃって。

でももう出ちゃった。つうことで、記念すべきおいらの紙媒体デビューはこんなに素敵な形になりましてござりました。編集された方、どうもありがとうございました。つうことで、おいらの記事をここに露出させちゃう。

どどーん!

なんかタイトルロゴと写真と作品データが入ると、すげぇ説得力が増すなぁ。よく読むと文章自体はかなりいい加減なのに (-▽-;) ちなみにこんなにくだけたおバカな書き方される方、他にいらっしゃいません (^_^;;) しかも当初はもっとおバカに行く予定だったし(2007.2.22

つうか、このキャラを見越されたのか、次は『ゲゲゲの鬼太郎』のオファーが来てたりします。どう書けっちゅうんじゃ(笑)

銘板
2007.3.12 月曜
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必殺産廃クッション

今日も力仕事。トラック運ちゃん。1.36トンの荷物積み。狭い路地すり抜け。1.36トンの荷物降ろし。自社構内バック進入90°ターン。それを午前と午後で計2セット。現在、心地いい疲れを満喫中。

ついでに、うちの職場で困った問題があってさ、はしごで登るような高いところ(かなり広いスペース)にいろいろなものを置いてあるんだけど、そいつを全部降ろさなきゃならなくて。とりあえず今日はおびただしい量の、不要になったポリタンクを降ろさなきゃならなかったんだけど、1個ずつ持ってはしごを降りるなんつう手間なんかやってらんない。かといってそこからそのままコンクリの床に落とせば、ポリタンクが割れちゃう(寒くて素材のナイロン樹脂が硬化してることだし)。で、下に何かクッションになるようなものを敷いて、そこにドンドコ落とすところまではおとといまでに考えついてた。クッションに当たるものをその場で調達しなきゃならなくて、これが問題だった。

しかし昨日の夜、思いついてしまった。ゴミ。産業廃棄物として処分予定のプラスチックゴミ(ベコベコに柔らかい)。これを一抱えほどの大きな袋に詰め込んでいくつもためてあるのを先週発見した。こいつを使おう。こいつを大袋ごと床に並べて敷き詰めて、そこにポリタンクを落とそう。

ちうことで、仕事仲間のオッサンが上で豪快にポリタンクを投げ落とす。おいらがひたすらそれを拾い集めて並べる(こんなときこそメット必着のはずなのに、めんどくてやらなかったなぁ。ていうかおいらのアイディアがうまくいって浮かれてて、そのこと完全に忘れてた)。200個近くもあったよポリタンク。これ、そのまま産廃として処分するとかなりオゼゼを取られるんで、近隣の同業者に分け与えようってわけ。だから割れてくれちゃ困るわけ。

ちうことで、ミッションコンプリートですかぁ!?(『サマータイムマシン・ブルース』) ま、あとは同業者さんたちが引き受けてくれればミッションコンプリートですな。どーかうまくいきますよーに (-人-) おがんでみる。

銘板左端銘板銘板右端

けど、あと他に、これまたおびただしい量の木樽とか木箱とかがあるんだわ。全部不要品。この貰い手を探さなきゃいかんのよ。そしてまた必殺産廃クッションで下に降ろさなきゃいかんのよ。本物のミッションコンプリートはまだまだ先なのであった。ああめんど。

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2007.3.13 火曜
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ガラス修理で新車気分

そだそだ、2007.3.8 で書いた、アベニールのフロントガラスの修理、半日程度で終わったんだけどさ、これが見事な仕上がりで。

ついでにワイパーの傷も落としてくれたみたいで、その日の夕方に車を受け取ったときにはもう外は薄暗くてよく分からなかったんだけど、次の日の朝にアベニールに乗ったらあんた、フロントガラスがあまりにもクリアでビックリ! 新車同様になっちゃった(実際は研磨してるんで、新車よりガラスがわずかに薄いわけだが)。いやーまるで目の前にガラスも何もないみたい。いや冗談じゃなく。

こうゆー素晴らしい仕事をしてくれた業者さんは、紹介しないわけにはいかないじゃないですか。そこは くるまのガラス屋さん。八戸市城下(しろした)にある。この名前で青い電話帳に出てるよ。ただ、電話をかけると違う名前で「はい○○です」と出てくるんでちょっとひるんでしまうけど(会社の正式名称は別らしい)。で、「あのー、『くるまのガラス屋さん』でしょうか?」と訊くと、「はいそうです」と嬉しそうに言ってくるよ。電話番号を間違えてなければ (^^;)

従業員さんの応対も良くてさ、朝に電話して、「午後に伺うと思いますけど……急な予定が入らなければ」と曖昧に言ってしまったんだけど、急な予定が入らなかったんでその日の午後に行ってみたら、「ゆんずさんですね。お待ちしてました」と笑顔で迎えてくれたよ。んで、支払いを済ませたら(税込み18,000円だった。ガラスの種類や傷の程度により違ってくると思われ)タオル1本貰っちゃった。まぁいわゆる「粗品」なんだけど、こういうの思いがけず貰うと嬉しいもんだね。しかも帰りがけ、従業員さん2人が寒い中、外に出てお見送り。こんな一見の、大した金額じゃない客相手に。次も機会があったら是非またここを使おうと思ったよ。ほんとサービス内容も応対も、

大変素晴らしかった!! (T▽T)

てなわけで くるまのガラス屋さん のガラス傷修理、もしくはそれと同種のサービス、超オススメっす。長く乗っててワイパー傷が目立って来たなぁってクルマなら(夜の運転で対向車のライトがギラギラ光って見づらいんだよね)、取り立てて大きな傷がなくても、ほんと感動するくらい効き目があると思うよ。

銘板左端銘板銘板右端

おっ、くるまのガラス屋さん、調べてみたら全国にあるらしいぞ。ていうか東北、ていうか八戸近辺に多いな。大阪のは別企業かな?

銘板
2007.3.14 水曜
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妖怪「おれがおやじ」バリエーションズ

既に旬を過ぎつつある話題だけど、いや、自分にも生えててびっくりしちゃったよ耳毛。もちろん話題のあの人ほど見事な生えっぷりじゃないけどさ、爪の先で耳の穴のあたりをつまんでみて引っ張ったら、ちゃんと2,3本抜けるんだもんなぁ耳毛。

人間、歳を取ると耳毛が生えて来るものらしいんだけど(男だけかな)、そんな歳になってしまったのかと思うとちょっぴり哀しい。まあ抜けば済むから大したことないか。しかしなんであの人は抜かんのかね。プライドとかそこらへんにもかかってるんかね(笑)

おっさんのプライドと言えば、妖怪「おれがおやじ」。これがまたいくつかバリエーションがあるんだよね。そこらへん過去に遭遇した別な2例を思い出したもんだから、忘れる前に記録しとく。

1例目は、物産展の仕事での打ち上げの席で出現。東京ドームで1999年に開催された「活彩あおもり大物産展」に、五戸町のメンバーとして参加したときのこと。このとき、いつもの仲間だけじゃなく、八戸の業者さん1名も打ち上げに参加。

このオジサンは物産展のスペシャリストで、ディスプレイ(商品配置)に関して並々ならぬノウハウを持ってらっしゃる。昔、うちの職場が八戸の物産展に盛んに参加してた頃、何かとお世話になってた。何たってこの人、物産展じゃ初日の朝に自社商品をブースに並べるだけが催事場での仕事で、あとは現地で雇ったバイトさんに物産展の店を全部任せて、自分はその土地の自社扱い品目に関する好みや、同業他社の動向を探ったりするというリサーチ仕事なんかやってのけてたりしする人なんですわ。デキる男なんですハイ。

てなわけで、たまたま『活彩あおもり大物産展』で売り場が近くだったもんだから、彼に五戸町軍団のディスプレイの監修をおいらがお願いしたのだった。それが縁で、五戸町軍団の打ち上げにもこのオジサンが参加することとなった。そしておいらはひとつ重要なことを忘れてた。

このオヤジの酒癖の悪さ。

隣の人に絡む絡む。絡み方はまぁ比較的上品な方で、「おれはお前の親父さんにはホンットーに世話になった!」なんて感じで切り出して、「あのときはこう世話になった、このときはああ世話になった」という話を延々と続ける。そして「だからお前もそうなんなさい」と畳みかける。余計なお世話なわけだ。そこらが大変ウザい。結局は捕まえた相手に自分の主張を押し付けるあたりが、妖怪おれがおやじの一種たるゆえんなのだ。で、絡み上戸の常として、いったん絡んだらもう絶対に自分からは逃がさない。

このときはおいらが連れてきた人だったんで、おいらが隣に座ったんだが、物産展の打ち上げなんだから物産展のあれこれを話したいのに、そんな感じでひたすら説教酒。ああまずい酒。いい加減疲れてきたんで、物産展の間においらが手なずけといた若い参加者と半強制的に席替えしてもらって、おいらだけ難を逃れた。思惑通り、若者はオジサンにおもいっきし捕まってた。ヒッキー(←おいらがその若者に付けたあだ名)、あんときゃすまんかった (-人-)

で、遅くなったしみんな疲れてるから、そろそろ宿に帰ろうかとなった。んで夜の水道橋界隈をゾロゾロと歩いてたら、妖怪オジサンいきなり、「おれ、もう一軒寄ってくぜっ」と一人、違う道に進んで行った。しかし、『オレに付いて来い!』と激しく主張する彼の背中に従う者は誰一人としていなかった。だってもうみんな、そのオジサンの酒癖の悪さにゲンナリだったんだもん。

もう一匹の妖怪おれがおやじは破壊型だった。

仕事絡みのセビロの飲み会があってさ、テーブルにはおいら含めて5人いたんですわ。そのうち一人が妖怪おれがおやじだった。

なんでか知んないけど、おれがおやじ以外で話題が盛り上がってしまうんですよ。おれがおやじはついてこれないのかついてく気ないのか。そして4人で話が盛り上がったあたりを狙ったかのように、「おれぁよぉ……なんだよなぁ」と自分の話を振ってきやがる。しかもこっちの話の輪の中に入って来るでもない、全く関係ない話題。しょうがないからこっちの話を中断して、そっちの話に少し付き合うおいらたち。話の切れがいいあたりでまたさっきの話の続きをすると、すかさずオッサン「おれぁよぉ……」とまた関係ない新規の話題。

どうして欲しいんだよお前は。自分のグラス持ってどっか別のテーブルに行けよ。

ところがそこは異業種交流会。どうもこのオッサンの知り合いはこの会場に一人もいないらしい。ただ付き合いで参加しただけで、特に異業種交流する気もないらしい。それと恐らく、一人テーブルを離れるのは、おいらたちの集団に屈したみたいな形になって、彼のプライドがそれを許さなかったんじゃなかったのかも。

気持ちは分かる。かといって、おいらたち4人がゾロッとこのテーブルを離れて彼を一人ぽっちにしてしまうのも、人の行いとしていかがかと思うわけで、戦況は完全に膠着状態に陥ってしまった。

こういう場合はどうだろ、オッサンの側から、余裕を見せつつ一言挨拶してテーブルを離れるのが正解な気がする。集団から実質的に無視されてる状態の中、一人こっそり抜け出せばオッサンのプライドに傷がつく。だから堂々とおいらたちに「ちょっと他のテーブル行ってきますね」あるいは「それじゃ今日はもうひとつ用事がありますんで、これで」とか挨拶して、「スピードワゴンはクールに去るぜ」(JOJO)かなぁ。

そうじゃなかったら積極的にこっちの話の輪の中に入って来いよと。それを、ただひたすら「おれが話」で場のぶち壊しに徹してくれるなよ。

もう全然盛り上がれなくて。このオッサンもたぶんそうだったろうとは思うけど、フラストたまりまくりの一夜だったなぁ。

まとめに入っちゃうよ(←なんだか怒ってる)。自分自身の話(特に自慢話)ってのは、自分で思うより、他の人は興味を持たないものなんですよ。だから延々と、あるいは唐突に、話の輪の中に自分の話をねじ込むってのは、実は聞いてる方にとっては基本的につまんないことなんですよ。しかもそこから説教に持ち込むなんて論外もいいとこ。もちろん自分話の中でも、面白いものがあったらどんどん出せばいい。ただ、他の人が聞いて面白いものかどうか、口に出す前に十分に吟味してほしいんですよ。

自戒を込めて、あるべき姿を記して、今日の〆にしよう。自分話を出すときは、やっぱウケを気にしようよ。相手が楽しんでくれなきゃ話す意味ないし。でも頑張ってもスベるときもある。で、自分に甘い人はスベッたのを全く気にしないか、聞き手のせいにしがちだけど、スベるのは常に喋り手の責任。これを忘れちゃいかん。スベッたら何が悪かったか反省して、後で別のネタを仕込む際の肥やしにする。基本、スベッたそのネタは同じ面子には二度と出さない(パワーアップさせて別の面子相手に再起用ってのはアリ。これでウケるとホッとするよねw)。おいらと飲みで語る人は、どうかこの方針でひとつお願い申し上げます。おいらも気をつけますから。

もちろんおいらも大人だから、妖怪おれがおやじにつまんない自我をさらけ出されても、露骨にイヤな顔はしないで、愛想笑いで場の雰囲気を保つよう努力するけど、それに甘えないでいただきたい。その甘えた行為は聞き手に確実にストレスを与えるものなんで。相手を思いやる気持ちがあるなら、幼稚な自己顕示欲はお互い抑えましょうよ(高度な形 [相手を楽しませることを第一とした形] での自己顕示欲の発露なら歓迎。じゃんじゃんやってくれ)。

え、この日記? いやこれはその(もごもご)

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2007.3.15 木曜
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約束の人との再会

ワタクシは、朝からキンチョー気味であった。午後一番で、特別な人に会う。これだけでもうその朝は頭が一杯であった。面会相手は不動産屋さん。仕事の関係で。しかし、おいらの心を占めていたのは、別な出会い、否、再会なのであった。

小さい頃、この不動産屋さん、おいらの家の隣だったんだわ。不動産屋のお店の2階にその一家は住んでたんだわ。家の裏庭が共同で、その不動産屋さんの娘さん(おいらより1歳下)とよく一緒に遊んだんだわ。小学校に入るか入らないかくらいの頃だったかなぁ。その彼女、今は婿を取って、親父さんのもと、夫婦でその不動産屋さんで働いてる。おいらはそのコとの再会に心を弾ませてたんだわ。顔とか雰囲気とかもう完全に忘れちゃったんだけど、もしかしてすごく可愛くなってるんじゃないかな〜。だったら旦那さんてばもう隅に置けないよコノコノコノ! とかいろいろ都合のいいように妄想モード。

お互い引っ越してしまったんで、今の場所を探すのには、青い電話帳とゼンリン住宅地図が必要だったよ。ははぁあの辺りか。よしよし。はやる気持ちを抑えつつ、到着しましたそのお店。迎えてくれたのは大旦那さんだった。おお、上品なご老人になられて。

「由佳子(仮名)は今、銀行に行ってまして、もうすぐ戻って来ますよ」

うっ、下心バレバレ(笑) で、大旦那さんと仕事の話を進めてるうちに、玄関の戸が開く音。おっ由佳子ちゃんか!? 外周りしてた若旦那さんだった。ちょっとがっかり。若旦那さんもこっちの話に加わってきた。ほほぅこの御仁が由佳子ちゃんのご亭主か。なかなかしっかりした人っぽいな。よしよし(←何の権限で人様を品定めしてるんだろ)。

内心そわそわしながら仕事の話を大旦那、若旦那の2人に説明してるうちに、とうとう、とうとう、待ち焦がれてた由佳子ちゃんがおいらの目の前に現れた。おいらもうビヨヨ〜ンと立ち上がったね。うん。で、「お久しぶりです! ゆんずです!」と最敬礼。で、ゆっくりと顔を上げてみたら、なんと、なんと、

超カワイイ!! \(T▽T)/

しかも活発でハキハキしてて、すごい好感。ああぁなんと麗しくお育ちになられたのだろう由佳子様は。お父様、見事に成し遂げられましたな(何をだ)。しかしま〜期待通りの結果というか期待以上というか。まさかこんなにお美しくなられていたとは。マジ若旦那さん隅に置けないよコノコノコノ!

そしておいらは仕事に戻ったんだが、ビジネストークの間中、ずっと、ずっと、ある衝動を抑え続けてたよ。いやね、その、ある一言を言いたい衝動に駆られっぱなしで。

「若旦那さん、実は由佳子ちゃんの最初の彼氏はオレなんだ〜!」

と。いやね、その、小さい頃にさ、裏庭で一緒に遊びながらさ、おいらと由佳子ちゃん、約束したんだわ。「おっきくなったらけっこんしよう」って (^ω^*) キャー! あんたこれがもしあだち充だったら、おいら甲子園制覇しまくりですよw っちうことで、その由佳子ちゃんがあんなにもすんげーカワイクなってたことが、幸せな結婚生活を送ってるらしいことを確認できたことが、このコの『最初の彼氏』としてめちゃめちゃ嬉しかったんだよッツ!

話としちゃそれだけのログだけど、そんなわけで今日は大変充実した一日でござったよ (^〜^)

銘板
2007.3.16 金曜
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ユニックレバー立体写真

とりあえず今日はとっとと寝たくてサラッと行きたいんで、撮り溜めしてたケータイ立体写真でも。

ユニック(クレーン付きトラック)の操作部分。並んだレバーの立体感が魅力(笑) ちうことで、

ユニックレバー

最近のユニックってラジコンで動くんだね。クレーンの鼻先のあたりに居て操作するなんて芸当ができるんだわ。こうなると、コクピットからしか操作できない、普通のクレーン車よりも便利だったりする。で、なんかすごいのは、そうやってラジコン操作してるときも、立体写真に出てるトラック上のレバーが律儀に動くんですわ。それがなんだか面白くて。そこから予測されるに、トラック上のレバーは油圧装置に直結してるんだろうなぁ。

ちなみに写真に写ってるのは車体左側の操作系統。このレバー全部がリンクロッドで車体右側の同じような操作系統に直接つながってて、車体のどっち側に居ても操作できるようになってる。使い勝手を良く考えてありますなぁ。

どこの会社のパテントか知らないけど、便利な作業マシンですなぁユニック。

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ユニックの名前について、Wikipedia に載ってた。フランスのユニック社がその由来らしい。フランスの土建マシンといえば、ユンボも確か同じような由来のネーミングだと思った。パワーショベルの「手」の部分をアタッチメントでいろいろ取り替えられるというアイディア、これを発明したのがフランスのユンボ社で世界中で大当たり。で、社名がその機械の通り名になってしまった、と。そういや無限軌道をキャタピラと呼ぶのも同じ理屈らしいから、建設機械業界じゃよくあることなのかもね。

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2007.3.17 土曜
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破滅に向かう女たち

何から書けばいいのかちょっとまだ整理できないでいるんだけどさ、いやあの、以前ここに書いた問題人物、その同じようなやつが実はもう一人いたということが判明して。問題人物とは、かの羅生門の女(2005.10.17, 2006.3.24)。

本家の方はいいかげんいい歳なんで、もう治りようがないと思う。で、いま1人はまだまだ若い20代前半。新しく判明した方は、正直、おいらは信用してたんでちょっとショックを受けてる。その若さで既にそうなんかいというショックも。まぁ本家もはじめは信じてたわけだが。おいら騙されやすいのかなぁ。まぁとりあえず新人の方からは実害を受ける前にその真相を知ったから、まぁよしとするか。

ていうか新人の方に関しての良からぬ噂は前々から聞き及んでたんだけど、その噂の出どころが本家・羅生門の女だったからさ(お互いに仲が悪かったりする)、どうにもソースが信頼できなくて(笑)。してこのたび新人のウラが取れてしまったんでねぇ、信頼が置けそうな別の情報源から。

つうかその信頼できる消息筋も含めて、全員女ってのがどうにも引っかかるところではある。女同士のそういう横方向の、悪い意味でのつながりの深さが垣間見えたぐらいにして。

2人の「羅生門の女」の状況を検分するに、どうも、価値観に関して男を軸に置いてる女がそういう風になりやすいんじゃないのかと思う。特に金持ちの男、羽振りのいい男(おいらはどっちでもないんで大丈夫)。ここらへんを人生のターゲットに設定してる女って、見え透いた嘘を簡単についてしまう傾向があるような気がする。「1つの嘘をつき通すなら、他に約30の嘘をつかないといけない」ってのは、こういう人たちは知らないんだろか。

いずれ破滅するか、あるいはもう破滅してるのに本人だけが気づいていないっての、なんだか見てて気の毒で仕方がない。けど忠告とかすると逆に噛み付かれるのは目に見えてるから、もうただその惨状を、手で目を覆いつつ指の隙間から覗くことしかできんのがもどかしいのぉ。

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はっきり見えない話ですまんす。あんまし具体的に書くと、万が一本人がこれを読んでしまったとき、大変まずいんで。ええ、自己保身優先ですから。ええ。

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2007.3.18 日曜
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新作への準備

あ、今日のログはただの記録だから別段面白くないっすよ。

久しぶりにこのサイトを充実させようと思い立った。そう、週末を利用して、新作立体写真を撮ろうではないかと。とりあえずテーマは未定。まずはデジカメのバッテリーを充電しなきゃ始まらない。てなわけで、比喩じゃなく本当に埃をかぶってた OLYMPUS CAMEDIA C-3040 から単三型ニッケル水素バッテリ−4本を抜き、充電器にセットしたのが昨日(土曜)の午後。

でもこの充電器、ちょっと問題がある。どうも本体の端子が、バッテリーと接触が悪い。通電中はパイロットランプが点灯するんだけど、1本だけ差すと点かないときがある。そんなときはバッテリーをぐりぐり回してやると点いたりする。ということで、1本ずつそうしてチェックしながら充電開始。パイロットランプは1個しかなくて、バッテリーのどれか1本が充電中なら点灯しちゃう。だからそのうちどれかが充電されてなくても分からない。パイロットランプ4個にしてくれよな〜。

しかもこの電池、充電終了までまるまる3時間以上かかる。そして本体の日付・時計機能は、電力供給がない状態だと1時間で初期化されてしまう。とりあえずこの矛盾。で、夕方、ようやく充電が終わってカメラ本体にバッテリーをセットしたところ、動作しない orz

何度か電池を入れ替えたらようやく動き出して、レンズがズィィーンと伸びてきた。で、そこで止まった。オイ! スイッチを OFF にしてもレンズは戻らない。ON してみてもダメ。で、かすかに「ビッピッピッ……」と、なんか緊急事態を告げるような電子音。たぶん4本のバッテリーのうちの1本が充電不足で、レンズを伸ばした直後に力尽きたんじゃないかと。それで電圧不足になったんじゃないかと。

とりあえずその日のオペレーションはそれでおしまい。そそくさとレイトショーの映画に出かけるおいらだった。

今日になってもっぺん充電する気になった。昨日はその存在を忘れてた、接点復活剤ってやつを導入することにした。こいつを充電器、バッテリー、カメラ本体の電池室の端子という端子にぶっかけてやった。親の敵とばかりにぶっかけてやった。それでも信用しきれなくて、充電の際にはまた1本ずつ接触を確かめるおいらさ。

で、今回もしっかり3時間以上かかったよ充電完了まで。そしてはやる心を抑えつつ、バッテリーをカメラにセット。どだ!

やった、今度はきちんと動きやがる。そして思った通り、日付は2000年の元旦になってた orz 無事に Y2K を乗り切れてよかったね。そして気づいたときにはもう日没の刻限だった。撮影できないじゃん。

てなわけで、今度の撮影予定日は21日の春分の日。晴れるといいなぁ。風がないといいなぁ(立体写真撮影には時間差が必要なんで、風で木が揺れたりすると非常に困ったことになる)。ていうかそれまでにテーマを決めとかんといかんなぁ。

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日が暮れちゃったけど何かしたい意欲が収まらない。つうことで、うちのローカル環境いじりに挑戦し始めるおいらだった。

銘板
2007.3.19 月曜
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CGI の目的再発見

で、昨晩の記録。前々から CGI(Web ページをインタラクティブ的に表示するやつ。アクセスカウンタとか掲示板とかがその例)をやりたいと思ってた。CGI といえば Perl(他にもいろいろあるけど、とりあえずってことで。mixi も Perl で動かしてるらしい)。そんで Perl の教科書も何年も前に買ってきてはあったんだけど、公共のリモート鯖にいきなり練習作品を上げるわけにはいかないじゃないの。どんな不具合が潜んでるか分からないってのに。ということで自宅のローカル環境で Perl が動かせなきゃいかん。

どうでもいいけど「インタラクティブ」って適当な日本語がないもんかねぇ。英和辞典には「相互作用の」とか、なんかちょっと違うことしか書かれてないし。ていうか形容詞なんだから「共用的な」で充分いける気がする。それを言ったら「コミュニケーション」に正しく対応する日本語も問題だよなぁ。「相互伝達」なんかよりもっとくだけた日本語でいい表現はないのかね。「ふれあい」が一番近い気がするけど、この「ふれあい」って単語、なんか知らないけどお役所が箱ものを建てるときやたら命名に使いたがるんだよなぁ。そこらへんでやたら印象悪いよね。偽善のニオイがするというか。

うちの近所の橋の名前は、初代が建った明治時代から、単に「大橋」と呼ばれてたんだけど(2019.7.9 補足: 江戸時代からこの場所に橋があって、「大橋」と呼ばれてたらしい。大水で流されるごとに架け替えてたらしい)、後の世になって「○○大橋」なんつうもっとでっかい橋が他にやたらできちゃった。そしたら誰か(たぶん役人)が「混乱を避けるため、きちんとした名前を付けよう」と要らないこと言い出して、名称の公募は一応あったものの、橋の新規架け替えと同時に「ふれあい橋」なんてトンチキな名前にしちまったよやっこさんがた。誰と何をどう触れ合えってんだか……。

ちなみにその橋を、なんだか作り笑いっぽいその新しい名前で呼ぶ八戸市民はいない(と思う)。今でも「大橋」、あるいは「売市(うるいち。南岸の地名)の大橋」、「内船渡(ないみなと。北岸の地名)の大橋」なんつう昔のままの呼び名で、みんなちゃんと話が通じてる。混乱なんて全くない。「きちんとした名前を付けよう」という時点で完全に余計なお世話だったのに、それで新しく付けた名前が最悪だったせいで誰も見向きもしないネコまたぎ。誰かこのみっともない名前の責任取ってくれよ。地元住民として恥ずかしい限りです。まぁ青森市にある「青森ベイブリッジ」も、青森県民として羞恥の骨頂だけどね。

で、その Perl の教科書(すごい強引に話を戻しててみる)、「Mac OS X 対応」って書いてあったけど、正直、騙された。一番始めに Perl を動かせるようなセッティング方法が載ってて、これがすごく簡単(ワンクリックで設定完了であるかのように書かれてた)で、早速しょっぱなの簡単な例題を書き写して、教科書に言われるがままにやってみたんだけど全然動かない。これですっかり嫌になって、その教科書を放置してたんだわ。

で、とうとう「設定法をググる」という選択肢を取ったわけです昨晩。とりあえず こちらのページ様 に従ってみたけど不発。んでまた こっちのページ様 をやってみた。かなり本格的な感じ。ていうかどっちも全然ワンクリックどころじゃないんすけど。OS のけっこう奥の方の書類を手打ちで書き直すんだもんなぁ。

それでも "Internal Server Error" が出るもんで、このページ様でセッティングを確認したらなんと、教科書に載ってるパス先(普通の Unix 系で使われるパス先)に、Perl が入ってない。/usr/local/bin/ じゃないのかよ。と必死に検索かけたら、/usr/bin/ に入ってた。Apple やってくれます(呆)。ていうか教科書、例題を出す前に、セッティングの段階で真っ先にそのこと書いとけよ。で、スクリプトの先頭に書かれてる Perl のパスを書き直したらようやく動いた。文字化けしまくりだったけど。で、Firefox での文字化けを直そうとしたら、どうやっても直らない。ものは試しとばかりに Safari(Mac OS X の標準ブラウザ)で表示したら、ちゃんと出る。なんだかなぁ。これから先、不安になってきたよ。

で、Mac だけ教科書通りじゃないってのが気持ち悪かったんで /usr/bin/ に入ってる Perl 関係のバイナリ書類6つ全部を /usr/local/bin/ に ln コマンドでハードリンク。これで一般的な Unix 用と同じスクリプトが書けることになった。

そこまでやってから、ついに教科書での勉強が始まった。で、いい加減進んだあたりで、「注意!」として、「Mac の場合はパス指定を /usr/bin/ にすること」なんて文句が登場。お前おせーよ!

まーそんな感じで出だしから波瀾万丈の Perl 学習が始まったわけです。ゆくゆくは、この日記に直接皆さんがツッコミ入れられるようにできればなぁとか考えてるけど、ほんとにできるかどうかは全く不明。つうか、Perl をやろうと思い立ったのは、暗号ごっこブログラム「あんごあんご」の実現のためだったんだわ。JavaScript 部門をほとんど完成させて、あとはリモートサーバ内での操作が必要ってことで、CGI を勉強する必要が出て、件の教科書を買ったんだったわ。あんごあんごっていつ頃やってたんだっけ?

……、

……、

……(Spotlight 検索中)。

おお〜初出は 2003.8.31 だったか。して本格的に作ってたのが 2004.1.27 から 2004.1.27 までか。この時点で「ここから先は form や CGI の勉強しなきゃいかん (-_-;)」となってる。

3年と2カ月のブランクは長かった。

もうほとんど、せっかく作った JavaScript の内容を覚えてない。それどころかあんごあんご自体のコンセプトさえおぼろげ orz もうはじめからやり直す気力もない。Perl の教科書さえしっかりしてればこんなことにはならなかったんだ。あれもこれも、みんなみんなあの Perl 教科書が悪いんだ!と結論して、振り上げた拳の落としどころにしようと企むおいらであった。

銘板
2007.3.20 火曜
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春分立体写真撮影

明日の春分の日は、久しぶりに立体写真を撮りに行くぞ〜。ターゲットは前回と同じく JR 八戸線の駅。これに決まり。もちろん違う駅を狙うのだ。今回はけっこうディープな地域の駅を撮ろうかと。

期待してるのは侍浜(さむらいはま)駅。なんかおぼろげな記憶によると、八戸線によくある無人駅と違って、独特の雰囲気を持ってるような気がした。あとは、八戸駅始発の単距離便の終着である鮫(さめ)駅と、長距離便終着の久慈(くじ)駅。久慈駅は三陸鉄道 北リアス線の始発駅でもある。ここらへんを押さえて、八戸線駅シリーズ完結としようかと思う(シリーズにすることは昨日思い立ったんだけどさ)

まぁはっきり言えば「ネタ切れ」なわけだ (^^;) もう八戸近辺でこれと言って撮りたいところが思いつかなくてね。

銘板左端銘板銘板右端

そういや前回の種差海岸(たねさしかいがん)駅、鮫駅より向こう側だったわ。

銘板
2007.3.21 水曜
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衝撃の侍浜

撮ってきましたよ新作立体写真のネタ。JR 八戸線の、鮫(さめ)・侍浜(さむらいはま)・久慈(くじ)の3駅。はーちかりたなーっと。これ書いたらとっとと風呂入って寝よ寝よ。

え? 醒めてるって? いやいや全然。それどころかもういつもの10倍超元気ラッキー&ハッピー! いぇーーーーーい! わーいわーい!!(←何か辛いことがあったらしい)

……、

……、

……。

自爆した。

電柱に。

ケツから。

侍浜駅の駐車場で。

そこでの撮影が終わった帰り際に。

バァ──z__ン!!

バンパーはおろか、トランクリッドやボディ下部まで一気にイッちゃいました。なんかもうすげぇショックで、最後の目的地の久慈に向かいながら、『修理代いくらかかるかな〜 orz』とそれだけ考えてたよ。して、ひとつ思いつくものあり。そう、車両保険に入ってたではないか。2002.1.9 に書いたあのあたり、とうとう初代ミニちゃんを全損・廃車にしてしまったのは、ひとえに車両保険に入ってなかったから。修理代より買った方が安かったから。それで、今度ミニちゃんを買い直すときは絶対車両保険に入ってやると、自分に誓ったんだった。それがとうとう役立つ日が来た。

そう考えたら心の『ドヨヨーン』もかなり晴れて来たよ。いや、普段は「保険なんて無駄」と思いがちだけど、ほんといざというとき頼りになりますなぁ。精神的にかなりラクになったよ。とはいえショックなものはショックでして、3段活用はショック・ショッカー・ゲルショッカー。つうことで、ほんとは今日帰ったらすぐさま立体写真の加工に入ろうと思ってたんだけど、このショックから立ち直るまでは無理っす。

銘板左端銘板銘板右端

侍浜駅、なんか他の無人駅とは違うような気がしてたのは気のせいだったよ。基本、どこにでもあるローカル線の普通の無人駅で、一応写真を撮っては来たものの、大したものにはならなそう。そんな駅で自爆とはなぁ……。ぶっちゃけ行くんじゃなかったよ。トホホのホ……。

銘板
2007.3.22 木曜
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いっぺん死んだ技術の再利用

〜 4WS の活路は別にあった 〜

実現前には「夢の技術」みたいに言われてたくせに、いざ実現されてしまうと別に大したことなかったって判断された技術ってあるんだなぁ。そういうの1つ思い出しちゃって。

それは4WS(四輪操舵)自動車。今までの自動車じゃ不可能だった小回り性を実現したり、斜めに走って簡単に縦列駐車できたり、とにかく自動車の走りの自由度を大幅に上げる夢の技術だったはず。それが、21世紀も7年目に入った今、路上を見てもそんな車は走ってない。これは一体どうしたことか。あれはいまだに「夢の技術」のままなのか、それとも「既にダメ出しされてしまった技術」なのか。自動車史を振り返るに、どうも後者らしい。確かに 4WS を装備したクルマはあった。でも今はもう完全に廃れてしまった。

この 4WS 技術、なぜかバブル期の入り口あたりでいきなりブームになって、日本の3つの自動車メーカーがその市場を開拓した。真っ先に発表したのはホンダ。プレリュードに搭載。ステアリングの切れ角が少ないときは同位相(前タイヤと同じ方向に後ろタイヤが曲がる)、切れ角が大きくなると逆位相(前タイヤと逆の方向に後ろタイヤが曲がる)というのを、純粋に機構学的な原理で作ったものだった。ちなみに同位相のときは高速走行時のスムーズなレーンチェンジとスピン状態への陥りにくさを想定、逆位相のときは交差点や駐車場での小回り性を想定。

その後を追うように、三菱自動車が同じ発想の 4WS 仕様のギャランを発売。こっちは電子制御式で、速度感応で同位相、逆位相を切り替えてた……と思った(記憶が曖昧)。

そこらとは方向性がちょっと違ってたのが、日産の HICAS(ハイキャス)。まぁ一番消極的な 4WS だったんだけどさ。電子制御・速度感応型ってところまでは三菱と同じだけど、作動するのは高速走行時のみ、同位相のみ作動。しかも「ステアリングシステム」と堂々と呼べるようなものじゃなく、後ろタイヤはリアアクスル丸ごとを油圧で強引にちょびっとだけ曲げる、というだけのものだった。7代目スカイラインに装備されたのが初かな。

おいら的には、日産の HICAS は消極的すぎて 4WS として認めたくない。しかしあれから20年の時を経て、今の世にまで生き残ったのは HICAS だけだった。しかも進化し続けて、HICAS → スーパー HICAS → 4WAS(4輪アクティブステア)にまで成長してる(資料)。でも相変わらず地味。

そういえば BMW あたりが、リアサスペンションの沈み具合でトーインの角度が変わる(つまりステアリングを切る)という、変に受動的な 4WS システムを作ったような気がするけど、まだ生きてるのかな?(「マルチリンクサスペンション」だったかな) まぁどうでもいいや。中途半端な技術っぽいから。

思うに、一般人が乗る普通乗用車にこの技術を使おうという方向性自体が間違ってたんじゃないのか。一般人ってのは基本的に運転が下手なんですよ。プロじゃないんだから。だから、普通の自動車学校で普通免許を取るために体得した運転技術にいつまでもしがみついてるもんなんですよ。車庫入れとか縦列駐車とかそういう基本技術は「三つ子の魂百まで」の精神でそのまんまずっと使おうとするもんなんですよ。

ところがホンダや三菱が売り出した 4WS は、自動車学校でせっかく学んだその感覚を狂わせるものだった。逆位相モードの場合の話ね。これが敬遠される原因になったんじゃないかと。で、高速走行時のみ微妙に同位相 4WS 化する HICAS だけは、高速道路でのレーンチェンジなんつう、自動車学校で学ばない(免許を取ったあと自力で実地で体得しなきゃならない)高等技術のサポート役ってことで重宝されたんじゃないかと。

しかも逆位相モードは他のクルマに乗り換えたときに応用が利かないし、HICAS はかなり控えめにしか効かない(他のクルマに乗り換えてもあまり違和感がない)上に、「運転感覚をより快適にする」従来路線の延長って面もあって、「運転感覚を根本から変える」逆位相モードとは、そこらへんで勝敗が分かれたんじゃないかと。

じゃあ逆位相 4WS は「もうダメ」なのか。「使えない技術」なのか。「筋の悪い発想」だったのか。いや、おいらはそうは思わない。確かに「ダメ」の烙印を押された感はあるけど、ダメだったのはターゲットの選定だったと確信してる。自動車学校技術に固執する、普通自動車にしか乗らない素人運転手を顧客ターゲットに設定したのが敗因だったと踏んでるよ。

さっくり言えば、大型実用車にこそ 4WS の需要があると思う。トラックとかバスとかそこらへん。その大きな図体(長いホイールベース [前後のタイヤの間の長さ] )のせいで交差点を曲がるのに四苦八苦してる姿を、みんなもよく見かけると思う。そんなときこそ、内輪差があまり出ない逆位相 4WS の出番じゃないのか。

長距離トラックや長距離観光バスは、顧客の要求に従って、ときどきとんでもなく細い路地を走らなきゃいけないときがある。恐らく、現行の仕様じゃ「物理的に不可能」と判断されて行き着けないところもあると思う。そんなところにどんどん入っていけるんですよ逆位相 4WS 大型車は。仕事ができる範囲がグンと広がるんですよ。それだけ稼げるんですよ。

さらに、小回りが利くってことは、カーブを曲がり切るまでの時間が少なくて済むって利点もある。交通渋滞の緩和にも一役買えるんですよ。

さらにさらに、内輪差が少ないってことは、後ろタイヤの巻き込みによる交通事故を減らせるってことでもあるんですよ。特に、大型車の右折・左折で、道路を渡ってたりする子供や老人が巻き込まれる事故ってのがいまだに後を絶たない。これの抜本的対策として大いに有効かと思われる。

問題は、今までの仕様のクルマに慣れたドライバーたちが対応してくれるかってことだけど、彼らは運転のプロ。それでメシを食ってる。それで家族を養ってる。新しい仕様のクルマの担当になったらなったで、必死になってその独特な運転感覚を身につけるはず。心配には及ばない。

てなわけで、例えば電子制御 4WS 技術を持ってる三菱自動車グループなんかは、系列会社の三菱ふそうにその技術を供与して、今までよりずっと安全かつ高機能な大型車を比較的簡単に開発できる立場にあると思うんだが。速度感応で同位相・逆位相を切り替えるなんて、長距離バス・トラックにぴったりだと思うんですが。どうですか三菱さん。

あと、大型車の大手といえば日野自動車か。あそこはトヨタ系列だったと思った。トヨタってハイブリッド車みたいな先進的なことをいきなりやるくせに、基本的に保守派だからなぁ。バブル期の 4WS ブームに乗らなかったし。しかも他社が先を行ってる技術じゃ導入するにはプライドが邪魔をするかな?(マニュアル車並みの燃費の良さを叩き出す無段変速トランスミッション[CVT]、日産がけっこう頑張ってるけど、トヨタはハナも引っかけないよね。基本特許はとっくに切れてるはずなのに) (2007.5.22 補足:トヨタは自社のハイブリッド車に、独自開発の CVT を実装しているとのこと)

日野さん、そこらへんの体面や安いプライドなんかかなぐり捨てて、4WS 技術を大型車に導入してみませんか? 大局的に見て、大型自動車のあるべき未来の方向はこれだとは思いませんか? そこに大きな市場が広がってることを感じませんか?

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「斜めに走って簡単縦列駐車」はどうなったんだろ。どこもやろうとしないってことは、メリットが薄すぎて全然論外だったってことなのかな。

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実は 4WS 技術の投入はラジコンカーの方が早かったりする。80年代半ばの、10分の1電動バギーブームのさなかに京商が発売した プログレス 4WDS がそれ。四駆はコーナリングでアンダーステアが出るんで、その対策で逆位相 4WS を装備してた。でも本体の構成自体がまずいダメマシンだったんで、レースで好成績を収めることはなかったのだった(当時、模型店が通販の安売りに対抗して行ってた無料組み立てサービスの実働要員だったおいらは、その基本設計のダメさを知り尽くしてたりする)。「四駆の京商」らしくないクズマシンでしたな。

銘板
2007.3.23 金曜
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HTML エディタ Bluefish

今日は FreeBSD 関連のひとりごとです。読んでもあんまし面白くないと思うっす。

FreeBSD 用のテキストエディタで、Kwrite(KDE に標準で付いてくるやつ)以上のものを探してた。とりあえずこの日記書き用に HTML 専用エディタでもいい。ていうか Kwrite よりいい HTML エディタが欲しかった。Kwrite とおいらが使ってる日本語入力フロントエンドの SCIM とはどうも相性がよろしくないし。そんで ports(FreeBSD の、フリーソフトをインストールするための便利な機能)内の /editor/ を漁ってみたんだが、あまりにもいっぱいありすぎ。どれがどれやら。

しかしあれだね、もう何年も PC Unix やってるわけだけど、いまだに Emacs(Unix の代表的テキストエディタのひとつ)を使えないっての、ちょっと恥ずかしいんだけど、なんか覚えることが多すぎてめんどくさくて、やっぱしいまだに使えない状態。で、代表的テキストエディタなだけあって、Emacs 関連の port が多い。で、そこらへんは無視無視。完全無視。

コマンドラインで ports を眺めても、情報はタイトルくらいしかないわけで埓があかない。てなわけで、少しは説明がある Web 上の ports コレクションページに当たってみた。"a" から始まって、それっぽいのを発見して、入れて試してみたけどスカだった。もう名前も覚えてない。で、次に bluefish てのを見つけた。HTML 専用のエディタらしいけど、どうせこの日記を書くためのものなんだからそれでよろしい。

早速 ports インストールしようとしたところ、なんでもそれを入れるには別なソフトが必要なんだそうで、しかもその鍵になるソフトを手に入れるには所定のサイトに行ってユーザ登録をして、手動でダウンロードして /usr/ports/distfiles/ に入れなきゃなんない。

かなりめんどかったけどやりましたよやり遂げましたですよ。で、今それを使ってこれを書いてるとこ。なんか多機能すぎて何がなんだか分からない状態だけど、とりあえず Kwrite よりは扱いやすいなぁ。特に日本語入力・表示に関する不具合や至らない点が解消されてて嬉しかったりする。

FreeBSD で日記を書くときは、しばらくはこれでやってみようっと。という試し書きが今日のメインだったりする。つまんなくてすまんす。さてうまく書けてるといいなっと。

銘板左端銘板銘板右端

まぁこんな画面でござんす。ツールが多くてかなりひるんでます (^^;)

銘板
2007.3.24 土曜
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原始感情の疼き

人類の心にまさに「火を点ける」。それが燃え上がる炎。そのまんまだけど、今日はその話。

昨日、焚火したんですわ。うちの職場にある要らないものをみんな処分しようってことで、昨日から木製品の処分。木の樽がめいっぱいある。昨日1日がかりでようやく木樽を半分処分終了。樽の他にも木箱がまだまだある。木製品関係を焼却し尽くすまであと3日くらいかかりそ。

まぁ、2007.3.12 で、結局そこらへんの不要物の貰い手が見つからなかったってわけ。で、産廃としてカネ払って処分するより、現地で燃やしちまった方がいいと結論したってわけ。樽なんて木と竹だけでできてるんだから、発生ガス(二酸化炭素のみ。化石燃料じゃなくバイオマス燃料なんで環境負荷なし)も燃え残りも全く無害。燃え残りの灰はそこらに埋めて問題なし。

んでまぁ、樽への焚き付けにはちょっと手間がかかったけど、いったん燃え出すとその勢いたるや素晴らしいものがあって、消火にも手間取りそうだったんでとにかく今日中に燃やせるだけ燃やせ燃やせ命の限りってことで、結局昼メシ抜きで作業に従事したよ。今度燃やすときはコンビニ弁当を持ってこ。

んで、必殺産廃クッションで高い所から木樽を落としては台車にのっけて焼却炉(ていうかコンクリートブロック3段積みで四角く囲んだだけの、屋根がないやつ)まで運んで、何回も往復して激しく燃やし尽くしたんだけど、しかしあれですなぁ、派手に燃え盛る焔(「ほむら」ってこう書くのか……)を眺めてると、なんかこう、無意味に心踊るものがありますなぁ。

ロウソクの炎の揺れってのは、周辺の空気の動きを反映してるわけで、その揺れ方は f 分の1ゆらぎなんだそうで。つうことは、焚火の強烈な炎の動きもまた f 分の1ゆらぎである可能性がある。それが人の心を捕えて離さない要因なのかもしれんな。放火魔の多くも、結局はそこらあたりに快感を覚えて罪を犯すんじゃないだろか。

こういう、大きな焚火を前にしての興奮ってのは、やっぱし厳然として存在しますなぁ。何かのお祭りの後夜祭とかで、ファイアーストームなんてよくやるじゃないの。映画だと、黒澤明の『隠し砦の三悪人』(1958)で『山名の火祭り』の場面ってのがあって、広場ででっかい焚火を燃やして、みんなで火を囲んで輪になって踊り狂うってのがあった(あの振り付け、初代『モスラ』(1961)あたりの『南洋の土人の踊り』と同じ振り付け師によるものだと思う。踊りのテイストが酷似してた。同じ東宝だし)。

あと、『七人の侍』(1954)の撮影時、農家だったか敵の砦だったかを燃やす場面を撮影したら、撮影後、まだ燃えてる巨大な炎に興奮したスタッフの一人が、「おい、あれを写せ!!」とキャメラマンに叫んだとか。ちなみに『乱』(1985)でも大規模な炎上場面があったんだけど、その時はそういう輩はいなかったそうな。

こんな、焚火を囲んでのお祭りや陶酔状態への没入って、人類が火というものを手にして真っ先にやった行事だと思うんだ。当時、太陽に代わって闇夜を照らしたり暖を取ったり、さらに調理するっつう実利的な側面もあったんだろうけど、 f 分の1ゆらぎで激しく妖しく踊る炎に、原始の人類は魅入られたんだと思う。んで、もともとそんな性行が人類に備わってたのか、それとも火を扱ううちに人類の DNA にそれが書き込まれたのかは知らないけど、21世紀を生きる人類にもいまだにそんな性格が備わってるってことを思うと、焚火を見つめる感慨もまたひとしおですな。

そんな感慨に浸って焚火に当たりすぎて、顔が火照ってフラフラになってしまったのはここだけの話 (@o@;)

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

必殺産廃クッションに樽をどんどん落としてるときのこと。産廃クッション周りが樽でいっぱいになったんで、今度は自分がはしごで降りて台車に樽を積まなきゃならなかったんだけど、そのとき思わず、ついでに自分も産廃クッションに飛び降りたくなって、すぐさま正気にかえってかなり慌てたのもここだけの話 (^^;) (タミフルは飲んでません) 手間だったけどちゃんとはしごで降りたよ。うん。

銘板左端銘板銘板右端

昨日から使い始めた HTML エディタの bluefish、まだバージョンが 1.0.7 なんで細かい所で「なんじゃこりゃ」って部分が多々あるけど、日本語や日本語入力フロントエンド SCIM との相性がすごくいいわ。

銘板
2007.3.25 日曜
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同伴ゲーセン

さあ今日はおいらの文章力がいかほどなのかが試される日だ。これをその感情とともに文章で記録できるかが今回の最大の難問。いや、なんかかなりトキメキっぽいイイ思いをしちまったんですよ。また夢の話だけど (^^;) まあとりあえずやってみますわ。記憶もかなり欠落してるんで全然自信ないけど。

巨大アミューズメントパーク型ゲーセン。高層ビル1本丸ごとの内部がゲーセン。そこに男の友達2,3人と連れだって入ったところから、その夢は始まる。とりあえず友達が誰だったか忘れた。んで、中に入ると1人ずつに分かれて、それぞれが思い思いのコースでバラエティ番組風にゲームを楽しむんだが、1人じゃ寂しかろうってことらしく、ゲーセン側で用意した「パートナー」を1人、選べるんですわ。

おいらに用意されたパートナー候補は2人。どちらかをお選びください、と。で、これがどっちもゲロマブ(死語)なコスプレおにゃのこ。何のキャラなのか知らんけど、とにかくそれっぽい非日常的な、ていうかある意味いかにもゲーセンな身なり。髪なんかそれぞれ水色とピンクですぜ(笑)。

で、どっちも良かったんだけど、「人生ゲーム ハイ&ロー」のオープニングの愛川欽也みたいに両側に2人の美女を侍らせたかったんだけど(実際あんな無駄な人事する会社なんて、少なくとも青森県内じゃないと思う。ていうか以前そんな社長がいたけど、不正な金の流し方で逮捕されて失脚したし)、規則なんでなんとなく右側の水色髪のおにゃのこを選択。第1のゲームに向かって歩いていこうとしたら、なんとおにゃのこの方から手をつないできた。おおお、おおお、こいつぁ萌えるムハー!!

そのゲームの内容は失念したけど、横からきゃわいいおにゃのこに応援されるってのはなかなかいい気分なわけですええ。明らかにその甲斐あって、難なく合格点を叩き出してクリア(客が女性の場合は男のコスプレパートナーが付くんだろか。『TEKKEN』の平八とかw)。おにゃのこに「ゆんずくんすごーい!」なんて言われて舞い上がったまま、またおててつないで第2のゲームへ。

このゲームは覚えてる。あの懐かしの『クレイジークライマー』(2本のスティックを駆使してビルの壁を登るやつ)。がんばったねおいら。これを現実世界でやってたときはかなり苦手だったんだけど、ついにビルの屋上に到達したよ。いやぁ女の子の黄色い声援って絶大な威力を発揮しますなぁ。ていうか、なぜか最後はほんとにビル(のセット)の壁を必死でよじ登ってたぬぉりゅぁ〜! ここらへんが夢の夢たるところ。そりゃあ女の子が見てて応援してくれる手前、がんばるがんばる。今までこんなにがんばったことないってくらいがんばれた。

第3のゲームに行くまでの廊下で、『どこまでならOKなんかな〜♪』と大変男の子らしいイタズラ心が点火したおいら、彼女の腰にそーっと手を回したところ、さりげなく避けられた (^o^;) そうかおててつなぎまでか。よしよしそれ以上は控えよう。嫌われたくないもんな。

で、心行くまでゲームを楽しんで、最後に1階のフロントで清算となった。そこで見た別の客はなんと、パートナーの肩を抱いてた。しまったそれはオッケーだったのかよー!! まあよい。済んだことを悔やんでも後の祭り。それにおててつなぎだけでも充分トキメキシヤワセ気分を満喫できたし。

精算額は3,600円也。まぁそんなもんかと夢の中じゃ思ったけど、フツーのゲーセンで言えば明らかに使い込みすぎだよね(汗。でも夢の中だからタダ)。それでもきゃわいいおにゃのこのパートナー同伴てのは、非常に満足のいくサービスであったぞよ。フロントで再会したおいらの友達も、一様に満足気な顔してたし。

てなあたりで目が覚めた。このコーフンが醒めぬ間にしっかり記憶しとこうと、布団の中で必死にその夢を繰り返し思い出したぐらいにして。で、こうして夜になってから書き出してみたら、なんだかもうただのエロリストじゃん。朝一番の大仕事がそれかい orz

文章力についても、「そんだけ?」って感じで全然納得行かね〜。あんなにすごい夢だったのに。ていうか夜になるまでに記憶がかなり風化して瑞々しさを失ってしまってさ。現実にラヴリィなおにゃのことおててつないでおデートすると(2005.10.10)、それから何日もの間その記憶で顔がニヤけちゃうもんなのに、夢だとなんであんなに早く記憶が劣化しちゃうんだろ。

「んじゃあどうせ今日は日曜なんだから、朝から書けばよかったんじゃん」と言うなかれ。「自分の文章表現力が試される」っつうプレッシャーに負け続けた結果がこの時間帯(現在22時33分)なのよ。

あ〜明日の起き抜けも面白い夢が見られればいいなぁ。てか、夢が楽しみっての、おいらが心の奥底で、現状の現実世界をつまらなく感じてるのを反映してるみたいで、やっぱちょっとイタいかなぁとか思ってみたり。

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実際にそういう施設を作ってくれるゲーム系企業、ないもんかねえ。こんなのあったらソッコー行ってみちゃうぞ。

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2007.3.26 月曜
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ドカチンモード発動中

今日も焚火の日〜。これで木樽は全部焼却。残りはおびただしい量の木箱。

時間に余裕があったんで試しに木箱をいくつか燃やしてみたんだけど、松でできてるのかな、かなりいい燃えっぷり。樽の方は燃えがらが炭になっちゃっていつまでもくすぶってるし体積もあんまし減らないんだけど、箱の方はあしたのジョーのように真っ白に燃え尽きるんで処理が断然ラクチン。試しと言いながら、箱の4分の1くらい片付けちゃった。箱はハイペースで燃やせるんで、うまくいけば明日中に全部焼却できちゃうかも。

ああでもその前に、焼却炉に残った樽の燃えがらを掘り出さにゃいかんね。水をおもいっきしぶっかけて消火したけど、かなり厚く燃えがらが残っちゃったんで、まだくすぶってるかもしれん。明日はスコップでそいつを全部さらって地面に敷いて、また水ぶっかけてから、かつてあの 諸葛亮孔明が発明したと思われる猫車 にて、穴に運んで埋めちまおう。ほんと猫車ってこういう土砂みたいなのを運ぶのに便利だわ。孔明殿、時空を超えて感謝いたします。

なんかこうゆードカチン仕事してると、作業がだんだん荒っぽくなっていくのが自分で分かる(笑)。高いところに保管してあった樽を落とすのに必殺産廃クッションを使ってたんだけど、樽を1個コンクリの床におもいっきり叩き落としてみたら(ぶっ壊して焚き付け用に使おうと思った)、これが思ったより全然頑丈でちっとも壊れないでやんの。象が踏んでも壊れないと思う。無駄に頑丈すぎるよ昔の樽!!

んだから産廃クッションから溢れてももう気にしないで、お前はドンキーコングかってなほど樽をドンドコドンドコ落としまくったね。金曜の時点じゃ、産廃クッション上が一杯になったらはしごで下に降りて台車で運び出してはまた梯子を登って……なんつうまどろっこしい作業をしてたんだけど、これで一気に能率が上がった。

そして後半の木箱となると、もうクッションなんか使わない。置いてあるところから最短距離の縁まで何箱かまとめて持って行って、ただもうぶん投げて落とす。下にはクッションがないんだけど気にしない。箱がときどき壊れるんだけど気にしない。どうせ燃やしちまうんだし。職場の構内にドカランバコロンと景気よく騒音を響かせて、木製品降ろし作業は無事に完了しちゃったよ。とりあえずガンダム風に「コロニー落とし作戦」と名付けたね。

ただ、他にガラス製品(巨大なビン)が10個くらいあるんだよね。1個あたり重量3〜4kgくらいの。いっぺん産廃クッションに落としたら見事に砕けちまってさ、こいつをどうやって割らずに降ろすかが考えどころ。どうせ廃棄処分なんだけど、割れると運ぶときに何かと面倒なんで。使える道具はひも付きフック。あとはその重さに耐えられる大きめの袋ってところか。こんな下らない作業に人手は頼めないから、1人でやるしかない。

つうことは、袋をできれば5枚以上用意してはしごを登って、それにガラス瓶を入れてそろそろと床に降ろす。瓶と袋が立った状態で降ろせれば、フックを上からの操作で外せるんで、用意した袋の数だけ繰り返す。袋がなくなったら下に降りてビンを袋から出して、袋を持ってはしごを登る、と。んー、袋を持ちながらはしごを登る作業がなんかおっかないなぁ。まぁでも慎重にやるって方向でいきましょうか。

一応、職場に常備してるドカチンメットかぶろっかな。なんか軍手はめてあれをかぶると、また気合いが入っちゃうのよねドカチン作業員としてw

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2007.3.27 火曜
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作業の継続と結果の考察

不思議。昨日帰るときには焼却炉一杯に積もってた燃えがらが、今朝見たらほとんど消滅してた。体積にして20分の1程度。まーまーずいぶん小型化しちゃって。前に樽を燃やしたときはその2日後に様子を見たんで、誰か他の人があらかた片付けてくれたもんだと思ってたんだけど、今回はそんな人はいない。一晩にしてあんなでっかい塊がぺしゃんこになっちまうとは。

まぁ不思議なのはいいとして、おかげで灰の処理もすぐに済んで(猫車1杯ぶんしかなかった)、今日の最後の焼却作業に入れたよ。やっぱあれだね、焚き付けには段ボールが一番だね。点火にちょっと手間取るけど、いったん燃え出すとその火力たるや尋常じゃない。中に厚紙が波状に(つまり大量に)詰まってるのがその秘密かと。

んで、今日も木箱を盛大に燃やしたんだわ。そしたら昨日の樽を燃やしたときと同じようなでっかい燃えがらが残っちゃってさ。中が炭状になってて、ところどころから赤く光る中身が見える。それに何カ所かから、薄くて向こうが透けて見えるような炎が上がってる。樽を燃やしたときとおんなじじゃん。昨日、最後に試験的に箱を燃やしたときはきれいに完全燃焼してくれたのに、いざ箱だけを燃やしたらこの体たらく。何故に不完全燃焼。四辺をコンクリートブロックで囲んだ形の焼却炉の構造によるものなのかな。壁のひとつに空気穴でもあったら違ってたかも。ん〜謎。

と思ってたら、あることに気付いた。その燃えがらの塊の一部が崩落して、てらてらと燃える断面がモロ出しになってるところを発見。じーっと観察してたら、その部分が空気を吸い込んで赤々としてて、その他の部分の、塊の上部に燃焼ガスが抜けて、薄い炎が上がってる。木箱を火にくべてばんばん燃やしてるときとは違うガスが燃えてるらしい。厚い、というか明るい炎はススが輝くことによるものだから、この薄い炎は純粋な気体のみが燃えて出現したものと思われる。炭から出てるから燃焼してるガスは一酸化炭素かな。

で、断面部分が燃え尽きると新たな崩落が起きるんですな。それが続いていくと、断面の面積が大きくなっていく。するってぇと薄い炎が薄いまま、炎の規模がだんだん盛大になっていく。崩落断面と塊の上面は、やっぱし吸気・排気の関係にあるんだな。そんで、崩落した跡ってのが、厚さにして20分の1くらいの灰。他の仕事しながら待ってたら、結局今朝と同じ状態になった。

どうも昨日の場合も、同じような原理が働いたらしいけど、それにしてもまだ熱いとき、レーキでかき回したときはそんなに縮んでしまうとは思えないほどの、かなりの手応えを感じたもんだが。実はいったん燃えた後にくすぶってるときってのは、既に中身がスカスカな状態になってるんじゃないかと推測。で、熱いうちは強度を保ってるけど、完全に燃え尽きたり水をかけたりして冷えてしまうと構造が崩壊して強度を保てなくなって、ぺしゃんこに崩落してしまうんじゃないのかとか。

もう燃やすべきものは全部燃やしてしまったんで再現のしようがないんだけど、なかなか考えさせられる事象であったよ。ついでに、今日は燃やし作業中から雨がぱらついてたんだけど、作業終了とともに本降りになったんで、消火作業の手間が省けてラッキーだったよ。うん。

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今日は燃やし作業中、ちょっとやばかった。ゴンゴン燃えてるとき急に風向きが変わってさ、巨大な炎が一瞬おいらの顔を直撃(汗)。そのとき「ジュ」て音を聞いたんだけど、後でそれが何の音だったか分かった。前髪が焦げる音だったよ。前髪の左半分から左こめかみの生え際あたりまで、一様にチリチリのカリカリになっちまった。プチ・ニキ・ラウダ体験 (^^;) ついでに左眉毛もちょいとチリチリカリカリクリスピー。いやぁ火はやっぱ油断できませんですなぁ。

それと、昨日書いた、問題のでっかいガラスビンを降ろす作業、計画した通りにうまくいったよ。いやもう高所作業ってことで、きちんとドカチンメットかぶってやりましたですよ。あとは他の不要なガラスと一緒に回収業者に引き取ってもらうだけ。あ〜なんか今日はひと仕事したなぁって感じで充実〜。

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2007.3.28 水曜
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万全っぽい災害対策の落とし穴

まず、能登の震災に遭われた方々にお見舞い申し上げます。それで思い出したんだけど、東京の大地震、なかなか来ないよね。もういつ来てもおかしくないと言われ続けて10年以上経つのに。

でもまぁそれに備えてるところは万全の態勢で備えてたりする。いやあの、前に NHK の昼のニュースの直前の PR 番組みたいなのでその演習の様子を見たんだけど、なかなかすごくてこれが。「さすが天下の NHK」。観る人にそう思わせたいのがありありと分かった (^^;)

んでその内容なんだけど、どうにもおいら的に疑問な点があって。東京に大震災があって、NHK 東京本局からの放送が不可能になった場合、という想定で演習が行われてたんだな。その流れは、

  1. 大阪支局が東京本局の代理として機能して、全国放送を続ける。
  2. 東京本局は全力で自局を応急処置的に復旧させるのを急ぎつつ、東京の被災状況の情報収集をする。
  3. 東京本局が復旧し、東京からの全国中継に戻す。その間わずか数時間。

疑問に思ったのは、なぜそんなにまで急いで東京に主導権を戻さなきゃいけないのかということ。東京が被災した場合なんだから、報道機関としては客観的に情報分析ができなきゃいけないんで、情報収集は現地スタッフに任せるとして、情報の分析や整理は大阪本局代理がやるべきじゃないのかねぇ。

もちろん関東圏の地元放送局として東京局の復旧に全力を挙げるのは分かる。でも全国放送のキー局としての機能復旧は後回しでもいいんでないの? そんなにも大阪支局を信頼できないんか? 「全国放送は東京からの発信じゃなきゃいかん」、そういう体制になってしまってるのか NHK 御中は。だったらなぜそんな東京一極集中体制になってしまってるのか。

全国的組織にあるべき本当の防災体制ってのは、中央局が災害で潰れたら、別の局が新たな中央局として機能すべきであって、何も潰れてしまった本来の中央局にこだわる必要なんてないはずなんだが。しかも電力・水なんかの生活線が機能不全に陥ってるかもしれない、そのとき日本一不便な場所を全国放送の中央局としてわざわざ急いで復帰させる意味は何なのか。

……、

……、

……。

権力ってやつ?

なんかそういうニオイを感じさせるんですが。NHK の内部体制って、東京のみに権力や意思決定機能がものすごく集中してるような気がしてきた。なんかこう、何が何でも何から何まで東京発でなきゃいけない、東京が全てを決めるって考え方、すごく昭和的というか、ぶっちゃけ時代錯誤な感じがするんですが。

この広報番組の意図は、視聴者に安心感を持ってもらうためのもののはずなのに、そこから NHK の危機意識の甘さとかが見えてしまったんですが。そしてさらに、内部的な権力の構造なんかも透けて見えちゃって。大丈夫なのかねこの放送局、世の中、「いざとなったら NHK」みたいなとらえ方してるけど、確かに普段見た感じでは一番頼りになりそうなんだけど、もし渋谷区にテポドンを落とされたりして NHK 東京本局が壊滅的に被災した場合、それだけでなんかもう NHK の全国ネットワークがグダグダになってしまうことうけあいな気がする。そんなときにどこかの地方、例えば八戸で大震災が発生しても、意思決定できないせいで、もうなんにも仕事してくれないような気がする。

NHK よ、権力闘争とかでやんちゃになってないで、もっと大人になってくれ。そして、本当に今の災害対策体制でいいのか、冷静に考え直してくれ。国民は健気にも、非常時にはあんたがたを頼りにしてるんだから。

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2007.3.29 木曜
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『ロボコップ』20周年祭

やべぇ、八戸フォーラムの作戦会議、今週の月曜にあったのを今思い出した(汗)。あ〜あこれで2カ月連続サボりかよ。いかんなぁ。いかんよなぁ。何してたんだっけ月曜の夜は……う゛、ドカチンモードで焚火作業して、その満足感で日記書いてたんだ。あうあ〜何が「コロニー落とし作戦」だよ。そんな名前付けて悦に入る前に作戦会議に出ろや>自分

で、今さらになって作戦会議掲示板を見たら、おお、ちゃんと指名されてるよ今度の『八戸フォーラムかわら版』96号での『ゲゲゲの鬼太郎』の原稿300字。〆切はいつじゃらほい? げ、げ、げげげのげ〜。4月9日かい。あんまし時間ないじゃん。ていうか月曜の時点でちゃんと作戦会議に出てればもっと早く分かってたってのに。

あああ、そういえば初めて依頼されたのがこの掲示板上で、ろくすっぽ見なかったせいでブッチしちゃったんだよなぁ。あのとき、「今度からはマメに掲示板を見よう」と決心したんだった。全然なってないじゃないですか。いかんいかん。いかんよなぁ。よし、今度こそマメに掲示板を見るぞよ。そして忘れずに、次こそは作戦会議に出席するぞよ、と。

今、八戸フォーラムに行くと、いつものかわら版の他に、『かわら版デラックス』ってのが置いてある。年4回くらいのペースで出す予定で、今回のテーマは『私のアカデミー賞』。そんでですね、そこにもおいらの書いた記事が載ってるんですわ。

てなわけで、この話が出たときソッコー決めちゃったもんね。最優秀悪役賞w もうおいらが愛する『ロボコップ』(1987) のクラレンス・ボディッカーを演じたカートウッド・スミスで決まり。悪役が悪ければ悪いほどヒーローが引き立つわけでして、このクラレンスのワルっぷりはもう喝采もんだった。ちうことで、掲載された記事を読んでちょ↓。

ってなわけだぁ。しかしさ、『ロボコップ』(1987)ってすごいめちゃめちゃ面白い娯楽マスターピース映画だと思うよ。ハリウッドの SF ヒーローアクションものにしては低予算で作られたそうだけど、全ての面で絶妙なバランスを保ってる希有な作品だと思う。その証拠に、続編群の『ロボコップ2』(1990)、『ロボコップ3』(1992)ともに、その微妙なバランス感覚を保てなくて、興行的にも作品的にもオリジナルの挙げた成果に遠く及ばなかった。個人的には『3』の武器アタッチメントやジェットパックなんつうギミックは好きだけどね。

『2』はねぇ、監督のアーヴィン・カーシュナーにやる気がなかったっぽいのよね。全然面白くなかった。たぶん監督自身も脚本を読んで「だみだこりゃ」と思いつつ、嫌々引き受けたんだと思うよ。その前に、1作目で監督したポール・ヴァーホーヴェンに依頼が行ったんだけど「あんなキツい仕事はもう二度とやりたくない」と脚本を読む前に逃げたってのがあったんだけどさ。どこがどうキツかったのかは知らんけど、たぶん予算が足りないのにそれ以上のものに見せるのがキツかったんじゃないかと。

ちなみに公表されてる総製作費は当時のレートで約18億円。ま、ハリウッド SF 娯楽映画にしては低予算に入りますな。で、その翌年に公開された日本の SFX 超大作『帝都物語』(1988)は18億8千万円。なんだかなぁ……。まぁ公表される総製作費ってのは多分に水増しされてるそうだから、実際のところはよく分からんのだけど、SFX の出来ひとつ取っても、完成度は『ロボコップ』に全くかなわなかったですなぁ。これはこれで好きな作品ではあるんだけどね。ミニチュアの味わいとか実相寺アングルとか。

でも立体アニメーション技術は、比べるのがあほらしくなるほど雲泥の差だったぞ本当に。『ロボコップ』には慣性の法則や重量感を表現できるフィル・ティペット師匠が付いてたからなぁ(『ロボコップ2』でさらにキョーレツな腕前を披露してくれた)。『帝都物語』でも、H. R. ギーガーのデザインを中途半端に使うくらいだったら、立体アニメにティペット師匠を招聘してほしかったよ。

で、『ロボコップ』に話を戻す。この映画にはいろんな魅力が詰まってるんだけど、「皮肉」もそのひとつだったよ。舞台となったデトロイトは、アメリカの自動車産業都市。当時は日本から輸出した小型車がアメリカで売れに売れて、貿易摩擦にまで発展してしまってた。「貿易摩擦」ってのは日本での表現で、アメリカでは「貿易戦争」と言われてたらしい。で、日本車は燃費も性能も良くて好きだけどアメリカ車より燃費も性能もいいから嫌い、というジレンマをアメリカ国民は抱えてた。そんでデトロイトじゃもろに「日本車不況」とでも呼ばれる状況にあった。

そんな社会背景をこの映画は取り込んでた。で、出てきたクルマが 6000 SUX。後半は「エス・ユー・エクス」と読んでください。ばかでかくて燃費がやたら悪いという、「アメリカの伝統」を受け継いだクルマ。無駄な大きさと、ガロンあたり8.2マイル(リッター4kmくらい)の燃費の悪さが売り(笑)。で、その名前で自虐性の皮肉を表してることが、しばらくしてから分かった。"SUX" って通して読むと、"sucks" と同じ発音になるんだわ。俗語なんだけど、「くっだらねーもの」「触りたくもないもの」「なんか見てるだけでムカツクもの」をもっとひどくした表現。意味のもとは性的なものらしい(ここじゃその「もと」は明らかにしません。かなりえげつないんで (^^;))

しかし、それだけじゃなかった。最近、英語版 Wikipedia の "RoboCop" のページ を読んだら、もっとすごいことが書かれてた。名前のはじめの方の "6000" にも意味があったとはなぁ〜。

この "6000" は "GOOD" と読めるんだそうで(確かに劇中のコマーシャルのロゴ↑だとそう読めないこともない)、クルマの名前が "Good Sucks" っつう、最上級のけなし言葉になっちまうわけでしてw いや〜深かった。思ってたよりずっと深かったですよこれはwww

あとさ、敵メカで ED-209 っつうのが出てくるんだけど、この "ED" って一応 "Enforcement Droid"([法] 執行ロボ)ってことになってるんだけど、"ED" つったら "Erectile Dysfunction(勃起機能障害)" のことだよね。劇中じゃ「エド」と呼んでるところは SUX と逆パターンで、同じく婉曲的なギャグにしてあるんじゃないかと。"-209" についてはちょっと分からんけど。

この ED-209 がまた面白いんだよね。その間抜けっぷりが。『用心棒』(1961)で言ったら亥吉の役回り。腕っぷしが自慢だけどおつむが弱い。華々しい登場直後に誤作動を起こして、そこにいたかわいそうな人1人を意味なく撃ち殺すんですな。で、自分の不具合のせいで騒然としてる現場で、得意げに両手からガンスモークを上げたぐらいにして。

中盤の出番じゃロボコップをせっかく追いつめたのに、階段を降りられなくて転げ落ちて、踊り場で赤ん坊みたいな奇声を発してじたばたするっつう醜態を晒すし。最後のロボコップとの対決場面じゃ早撃ち対決で1発で炎上して、プププ (^m^) な最期を遂げたりする。いやほんと間抜け(笑)。その間抜けっぷりを容赦なく発揮させたのが、フィル・ティペット師匠による立体アニメーションなんですわ。特に最後ね(ただしはじめのガンスモークは脚本の勝利ですな)。

で、英語版 Wikipedia によると、この類いの二足歩行ロボは chicken walker と呼ばれてるんだそうで。膝が人間と逆方向に曲がるやつね。スターウォーズの『ジェダイの帰還』にも帝国軍の乗り物として出てくるし、確か『未来忍者 慶雲機忍外伝』(1988)の通称「神社ウォーカー」もこのタイプだった気がした。

で、ED-209 の場合のユニークさは、この chicken walker の特徴たる膝、ここが関節じゃないんですな。モモとスネが90°で固定されてて、そこに関節を装備しない代わりに、スネの部分をアクチュエータで直接伸び縮みさせることで代用してる。なかなか思いつかないと思うよこれは。おかげでラストの「あの動き」が実現されたわけだが (^m^) プププ

『ロボコップ』の魅力ってさ、表向きは SF ヒーローものなんだけど、ストーリー仕立てや演出が、まんま西部劇のフォーマットにのっとってるってのもあると思う。クライマックス以降でその傾向が顕著に現れてる。あと、やっぱ絶妙なタイミング演出とそれをがっちりとらえた見事な編集ね。その年のアカデミー編集賞を獲ったのは伊達じゃないぜって感じ。

編集者は Frank J.Urioste(読み方がいまいち分からない)。おお、ヴァーホーヴェン監督に信頼されてか、『トータル・リコール』(1990)と『氷の微笑』(1992)でも編集しとる。おいらは編集こそが映像表現の神髄だと思っとるよ。特にアクションものね。そして、アクションこそが映画の中の映画だと思っとるよ。だって映像でしか表現できないじゃん。そんなわけで、『ロボコップ』は映画の王道中の王道なのだ〜。

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今年は『ロボコップ』公開20周年。この前『かわら版デラックス』の最優秀悪役賞を書くために DVD を借りて観たんだけど、やっぱしいい映画は古びないねぇ。切れのいい見事なエンディングで久しぶりにスカッとしたさ〜。まだ観てない人も、しばらく観てなかった人も、20周年ってことで、いっぺん観てみることをオススメするよ。これこそが「いい映画」ですよ。まぁちょいとグロい場面もあるんで、そういうのに弱い人は要注意だけど(おいらもグロいのには弱いけど大丈夫だったんで、大抵の人は問題ないでしょう。でも『2』のグロさはおいらの臨界値を超えてた)

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2007.3.30 金曜
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鼻の中がフィラデルフィア実験

映画にもなったフィラデルフィア・エクスペリメント(実験)の元ネタって知ってる?

かなり怪しいオカルトネタなんだけどさ、第二次大戦中にアメリカのフィラデルフィアにある大きな川(たぶんデラウェア川)で行ったとされる、軍艦1隻を使った海軍の実験なんだけど、なんでもレーダーから艦の影を消す(いわゆるステルスだね)のが目的で、その艦に搭載した機械を作動させたら、レーダーから消えたどころか船そのものがそこから消えちゃって、少ししたらまた現れたんだそうだ。

んで、恐いのが、いったん消えて戻ってきた乗組員たちが、船の壁や甲板に半身が融合しちゃってたというくだり。映画じゃ船ごと未来の世界にタイムスリップする設定だったけど、元ネタ話の方がよっぽどキてる。その阿鼻叫喚の地獄絵図を思い出して想像するたびに、恐くて夜眠れなくなっちゃうよ。

キーワード「フィラデルフィア・エクスペリメント」でググったら、資料1資料2資料3 が釣れた。こんな話を思い出したのは、似たようなことが現実に我が身に起こってしまったもんだから、それで。

数日前から鼻の穴の内壁が一部、痛くなってさ、なんか出来物が出来たみたいで。焚火で煙を吸い込みすぎたせいかもしんない。指を突っ込んでいじっても痛いだけで、吹出物みたいに潰したりできなかった。でも今日の夕方になって触ってみたら、なんか手応えを感じた。「こいつは行ける」と。

てなわけで、痛みに耐えながらその塊を鼻の穴の内壁からはがして見てみたら、それはなんと、鼻くそとかさぶたが渾然一体に入り交じった、ものすごくえげつない代物だった! その姿の気持ち悪いの気持ち悪くないのったらもう! これでフィラデルフィア・エクスペリメントの恐い話を思い出しちゃって、さらに具合悪くなってしまった、と。

いや、まぁ、単にそれだけの話 (^^;)

銘板
2007.3.31 土曜
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『蟲師』

一応、『八戸フォーラム かわら版』という紙媒体にレビューを書いた手前というか責任上というか、観てきましたよ『蟲師』(2007.2.18, 2003.3.11)。

で、結論から言うと「駄作」。……だと思うけどみんなどうよ。やっぱこの監督にはデビュー作の『AKIRA』(1988)以外期待しちゃいかんの〜。それからというもの『AKIRA』を超えるものを生み出せてない。今回脚本も書いたそうだけど、どうもこの人、映画の脚本がどうあるべきなのかってのが分かってらっしゃらないみたい。

つまり、こういう娯楽寄りの作品の場合、意味が分からん展開をしちゃいかんってことなんですな。娯楽を求める観客は深読みしたがらない観客なんだから。んでその意味が分からんグダグダな展開ってのが、原作マンガにない、この映画オリジナルの、つまり大友克洋が自分で創った部分。だめじゃん。大友さんの映画作家としての腕前の悪さがもろに出てしまってんじゃん。

なんかこの人、映画の勉強が全然足らないような気がする。過去の名作群からはおろか、自分が映画人になってから公開されてきた佳作群からさえも勉強する気がないようにも思える。『スチームボーイ』の頃からそう思ってたけど、古臭いか青臭いかのどっちかなんだよね。『スチームボーイ』の場合、筋書きが古臭くて表層的だった以上に、科学技術考証のいい加減さにアゴが外れてしまったけど。

『蟲師』は青臭系。話の最後、主人公ギンコ(オダギリジョー)の幼少期に影響を与えた(蟲師となるきっかけを与えた)ぬい(江角マキコ)がなぜか泥まみれで、会いたがってたギンコ(元の名前はおいら忘れた。「ヨキ」だったかな)にとうとう再会したとたんにまばゆく輝くってのは、何かを暗示してるはずなんだけど何のことだかさっぱり分からない。

これって、経験不足の表現者が陥りがちな「分かってほしくないけど分かってほしい、けどやっぱし分かられたくない病」(有り体に言えば「一人よがり」)だと思うが。漫画界じゃその昔、一世を風靡した表現者か知らんけど、映画界の表現者としてはまだまだ青二才ってことですな。映画界に入って20年近くにもなるのに、そんなハシカみたいな青臭病にいまだにかかってるのかよ。

『AKIRA』はビギナーズラックだったってことで、ここはひとつもう映画稼業からは綺麗さっぱり手を引いて、本業のマンガ描きに戻って専念したらいかがですかね。それがえ嫌なら、まっとうに映画の勉強するとかでいかがでしょうか。

あとまぁ原作を出てるところまで読んじゃった人の意見としては、原作特有のほのぼの感タッチが映画の画質として全く再現されてなかったのが正直、悲しかった。わざとらしくソフトフォーカス使えってわけでもないんだけど、なんでまたわざわざああいうシャープ寄りな色彩&タッチにしちゃったのか、監督を小一時間ほど問いつめたい。おいらとしては『影武者』(1980)風の画質を期待してたんだが。

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VFX はまあまあ良かったな。でも一番良かったのは、狩房淡幽(かりぶさ・たんゆう)を演じた蒼井優の可憐さでしたな(もう映画の本筋と全然関係なし)。

銘板
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