ひとりごちるゆんず 2005年2月
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2005.2.1 火曜
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Performa 6260 リターンズ

今月の目標は「短めにまとめる」「あんまししつこく推敲しない」これで睡眠時間を毎日1時間多く稼ぐっちう算段。木曜あたりの昼間、ボロゾーキンの方がまだましみたいな気分にならないようにする作戦。

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やつが帰って来る。その名は Performa 6260。職場の別部署にタダ貸ししてたんだけど、いまだに Mac OS 8.1 でガンバるその姿(パソコンの姿でなく、そんな代物で作業してる仕事仲間の姿)に尋常ならぬ哀愁を感じてしまって、最近おもくそ遊んでた iMac Slot Loading 350MHz を代わりに貸すことにしたのさ。

昨日の立ち上げ(データ移動と周辺機器の接続)は順調に終了。念入りに前準備を仕込んだ甲斐あったな〜。

そうなるとですな、 Performa 6260 が帰ってきちゃうわけですよ手元に。今はその部署に置かれたまんまだけど、邪魔になるから早めに引き取んなきゃいかんのよね。1999年製 iMac 350MHz でさえ遊ばしてたのに、1994年製の 100MHz。OS なんて X はおろか 9.x さえ乗んない。8.1 なんて今さら使う気しない。こいつで使える PC UNIX はないもんかね。Linux と BSD とあるけど、なんとなく可能性高そうな BSD 三羽鴉さんとこからお邪魔しますか。

まず、あらゆるハードウェアで動くと噂の NetBSD の、PowerPC Mac 用 はどうか。

……、

……、

……。

Performa 6260 はあからさまにサポート外宣言っすか(無念)。ザクスピードヤマハの鈴木亜久利が全戦予備予選落ちした1989年みたいな気分さ。

FreeBSD でも PowerPC 用 が開発中だったよな。どりどり……。

Q. 現在の状況はどうなっていますか?
A. FreeBSD/PowerPC は、今まさにシングルユーザモードで起動しようというところです。

完成度は、王蟲の大群に立ち向かう巨神兵くらいか。ビーム2発撃ったあたりで溶け始めそうですなぁ。2年以上前から開発が止まってるっぽいし。それじゃ無料 BSD 最後の隠し砦、OpenBSD/macppc は?

... all Apple computers from the iMac to current models
… iMac から現行モデルまでのすべてのアップル製コンピュータ

昔よく言われた「超氷河期」ってこのことなんかねぇ。どこの BSD も Perforam 6260 を雇ってくれないなんて(涙)。望み薄だけど Linux を当たってみるか。Linux 事情はなんも知らんから不安だけど。

おお! イケそう! o( ̄□ ̄;o) 音が出ないなんてそんなこた別にどうでもいいぞ!「Debian」とかいうディストリビューションが無料っぽい。

つうかやっぱし Linux 超初心者には敷居が高そうで気が引けまくり。

こりゃ今どき Mac OS 8.1 以外に選択の余地はなさそうですな。売ろうにも、おととしの夏の時点でこれより上位機種の Preforma 6410 を売ったら200円だったしなぁ。もう今じゃ値が付かなさそう。

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やっぱし今日も長めでしかも OS ネタ。昨日の誓いはどこ行ったんだか……。

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2005.2.2 水曜
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詐欺 FAX 大公開

いやーしかし来るね詐欺。昨日、職場に来たよ久しぶりに。商品を空手形で買うだけ買ってドロンする手口のやつ。

電話かかってきてさ。「顧客からの指名でお宅の商品を扱うことになったので、ついてはそちらの商品カタログとサンプルを送ってください」と。

お客の要望ってことはさ、商品の指定があるはずだよね普通。なもんだから「サンプルはお送りしますけど、どの商品がいいでしょうか?」と訊いたら「いや〜、何かありませんか? そちらの商品」とか要領を得なくてさ。そこらでもう分かってたけど話に付き合ってやったら、「こちらの会社概要を FAX させて頂きますので、お返事を下さい」と。

全く同じだな。何年か前に集中的に同じ手口の電話が来まくってたことあったからさ、そのとき信用調査会社に調べてもらったことあるからさ。分かってるんだけどね詐欺だって。まぁつつがなく電話ではサヨナラしたぐらいにして、追ってすぐ FAX が来た。

なんつーか、文書のフォーマットおんなじなんだよな。違えば「もしかして今度は詐欺じゃないんじゃ?」なんて一瞬くらいは思いそうなもんなのに。さすがに1回ごとに会社名だの住所だのは替えてあるけどさ。

とりあえずスキャンしたよ。見たいっすか? つうかそのつもりでスキャンしたんで、

晒す。

これ、3枚中の2枚目。1枚目は FAX 送信票。3枚目はこの会社までの地図。全部出すのももったいなくてさ。何がもったいないって、こんなクズ書類のために割くディスク容量が。

誰かにこの日記の存在を向こうにタレ込まれないよう、一応、電話番号と細かい住所は隠しといたよ。まぁ有名無実の社名は出さしてもらったけど。どうせハメた会社から商品受け取るだけ受け取ってうまいことドロンすれば、また同じことするんでしょ違う社名で。

詐欺といえばさ、かなり前の話(20世紀中)だけど、英文の詐欺 FAX も来たっけな。いろんなフォルダ開いてようやく見つけたよスキャン済み書類。

これなんだけどさ。

ヒマ見て翻訳しといたよ。

FROM: MR. JOHNNY KABAL.
TEL :xxx-xx-xxx-xxxx
FAX :xxx-xx-xxx-xxxx

社長様または総責任者様へ

ビジネスの緊急のご提案

私は Johnny Kabal と申す者です。2001年1月16日に、側近の軍事顧問に暗殺された Laurent Kabila 大統領の特別アドバイザー(州治安隊)として働いていました。

Laurent Kabila 大統領は数カ月及ぶゲリラ戦の末、前大統領 Mobutu Sese Seko を追放し、1997年5月17日に権力の座を獲得。Mobutu 氏は1997年5月6日、治療を受けるための旅行として暴動に揺れるキンシャサを去り、国外追放されたまま死亡しました。1997年5月まで、反乱軍のリーダーでありまた東コンゴ共和国のゴマから来た不平分子の Tutsis に始まる反乱と戦ったKabila 大統領は、ルワンダ、ウガンダ、ブルンディから援助を受けていました。

私の保護下にあったカビラ前大統領は、南アフリカ共和国から、2万5千 US ドルにて武器を購入する手配をしていました。この資金は南アフリカに Diplomatic Means を通して、現金で運び込まれました。 私 Johnny Kabal はこの資金を自分の個人資産へと転換しました。この委託金は現在まで、安全のため、ここ南アフリカの資金会社に預けられています。

今回の提案は、できるだけ早くあなたの個人口座に振り込むためにお知らせしました。国際ビジネスのエグゼクティヴとして私を助けてくださる、または一刻も早く南アフリカからこの資金をうまく持ち出せるよう協力してくださる、信頼できる個人を見つけるため、この事実を明るみに出しました。

どうか一重によろしくお願いいたします。このビジネスは、仲間同士での最高度の信頼と安全性を必要とし、慎重に取り扱わなければなりません。これは、リスクのない点については私がすべて正しく処置をしています。このご提案がお気に召しましたなら、セキュリティのかかった電話か FAX にて、迷わずお返事を下さい。

緊急のお返事にて、お早いご協力をご期待申し上げております。では。

敬意を込めて

JOHNNY KABAL(MR)

訳が間違ってても気にしないでね。どうせウソの内容なんだし。

この怪 FAX、かなりばらまかれたらしく、雑誌か何かで全く同じものが載ってる記事を見つけたよ。そこでも「これは詐欺だから無視するように」と書いてあった (^▽^;)

ジョニー君もそろそろ足洗ったかねぇ。できれば牢獄かあの世にいてほしい。

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2005.2.3 木曜
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低速ボタンの謎

実際のバリアフリーは今どうなっておるのか。

こないだ、珍しいことに読者さんからメールを頂いたのよ。 2005.1.26 の伊達車椅子の話をお気に入って頂けたとのことで。本当にありがとうございます m(_ _)m

いやマジでめったにないことで感激してたりして (^^;)

実は去年の3月以来の快挙だったりして (^^;;) ほんとヒマなサイトだなここ。

そんなわけで、今日はあの回の続編というか関連ネタ。

今はかなりバリアフリーの考えが世に浸透して、特に車椅子を考慮した設計の建物や設備が増えた。はじめからそう設計されてたり、あとから工事して車椅子対応にしたり。八戸もご多分に漏れず、少しずつそうなりつつある。

一方、六本木ヒルズの死亡事故ですっかり悪名を馳せてしまった大型自動回転ドア、あれって実は、車椅子利用者にとってはけっこう使えるメカなんじゃないかと思う。普通の自動ドアだと、車椅子に乗ってると身長が低すぎてセンサーで検知されなかったりしそう。常に一定の周期で開閉してる回転ドアなら、その心配もなさそう。

でもあの事故以来、イメージちょっと悪いよね。その後、日本中の似たような回転ドアでこれでもかと安全対策が施されて、新たな事故の話は聞かなくなった。まぁ「安全になった」と言えるんじゃないですかね(六本木ヒルズの回転ドアは撤去するみたいだね。やっぱしあの事故の関係者じゃなくても思い出しちゃうもんな)。

八戸のある商業施設にもひとつ、件の事故前に設置された大型自動回転ドアがある(たぶん八戸で唯一)。同じメーカーのものかどうかは知らないけど、東京での事故発生を受けて迅速に安全対策をして、現在も稼働中。

回転速度は使っててイライラするほどまで落ちたし、大きく分かりやすいステッカーや注意書きをそこかしこに出して、進行方向や中に入るタイミングを示唆してる。「とにかく考えられることみんなやりました!」って感じ。

安全に関する点では「よくやった」と思うんだが、ちょいとバリアフリー的に腑に落ちないところがあって。

この回転ドアの入り口近くに、「低速ボタン」ってのがあるんだわ。そのボタンの名称とともに、高齢者マークと車椅子マークが貼られてる。これ、事故対策前からあるのかどうか不明だけど、とにかくそれがついてる。それを押すと、ドアの回転速度がさらに下がるらしい。自分で試したことはないけど。

世の中いろんな人がいるんで、その回転ドアの速度がおいらがイライラするほどの低速になったとしても、それでもまだ速すぎて不便だと思う人もいるかもしれない。まさにそのマークの示す通り、高齢者や車椅子利用者を想定してのことなんだろう。その他、身体的特長や障害(←実生活に支障を来すかどうかっつう、ある意味しみったれた価値基準にこだわらなきゃ、本質的にはどっちも同じようなもんだな)の影響で、もっとゆっくりドアが回った方がいい人もいらっしゃるだろう。

そういう人たちが客としてこの商業施設を利用する可能性がある以上、そのボタンの存在意義は確かにある。ただ、その配置に問題を感じるんだけど。

車椅子に乗ってる人は、

これどうやって押すんだ?

ドアと柱の間の一番奥まったところで、手前にはご丁寧にも鉢植えを置いてある。そこから読み取れるメッセージは、

「車椅子でボタンを押したい方は 

車椅子から立って押して下さい」

伊達車椅子専用かい。時代を先取りし過ぎだぞ。

車椅子に乗ったままで押す方法を考えつかないでもないけどね。「開いてるドアに飛び込んでからボタンを押す」だね。これなら物理的にはできそうだよね。何よりスピードが要求されるけどね。モタモタしてるとドアに手を挟まれるからね。

低速ボタン、本末転倒。

ほんとこれユーモアならものすごブラック効いてるんだけど、実在してる (-_-;)

このビルの管理会社に親しい人が勤めてれば、すぐにでも指摘してあげるんだが。どなたかそういうお知り合いのいらっしゃる方は、何かの折にちょっと教えてあげた方がいいかと。全然気付いてなさそうなんで。

この回転ドアのメーカーや取り付け業者、きっと他の土地でも同じ配置にして、「これで大丈夫」と持ち主に説明して回って安心してるんだろうなぁ。バリアフリーを絡めない安全面じゃそうなんだろうが。

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まぁ現にそこで「車椅子利用者がこのボタンを押せなくて困ってる」という場面に出くわしたこともないし(ていうか車椅子でこのドアを使ってる人をまだ見たことがない)、自分で車椅子に乗って確かめたわけでもない。車椅子ユーザからこの回転ドアの使い心地を聞いたわけでもないんで、実際はこれで何の不都合もないのかもしれんけど。

でもやっぱこのボタン、車椅子からだと押しにくいと思うんだけどな〜。

銘板
2005.2.4 金曜
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高速道路黒字転換祈願

高速道路の料金問題について。

今日の読売新聞に載ってた。日本は他国に比べて高速の利用率が低すぎる、と。原因はもちろん高すぎる料金なわけで、その背後には高速道路絡みの巨額の借金の存在があるわけで、安くすれば利用率は上がるだろうけど収益は落ちる。一体どうしたもんか、国民のみんなで考えよう、と。ていうかなんかこの日記、日記じゃない気がしてるんだけどどうよ。新聞からネタ拾って小突き回すという時点で、既に日記として何かしらおかしいような気がする。でもこのまま行っちゃう。

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記事を読みながら、アイディアが2つ浮かんだ。そいつらを忘れる前に書いとく。

1. 商品としての魅力を上げよう

前に同じ問題を考えたことがあったと思った。んとんと……2003.10.6 だ。

上のまぶたと下のまぶたを閉じりゃ、藤井総裁(当時)の見事なまでの醜態が昨日のことのようだぜ ( ̄- ̄ )

そこでは「一般道に信号をたくさん設置して平均速度を下げれば、高速道路の価値が相対的に上がるのでは?」と書いた。

今日思いついた案はそこまで回りくどくもあざとくもなくて、もっと単純明快。

速度の上限を上げる。

なんたって「高速道路」っつうくらいなんだから、速くなきゃ意味ないじゃないの。商品としての価値が「自分のクルマで目的地により早く着ける」なんだから、同じ料金払うんだったらもっとガバッとスピード出せた方が商品価値が上がるでしょ、それでお値段据え置きならお得でしょ、っつう、ものすごく当たり前な解答だったりする。

スピードが上がればその2乗に比例して運動エネルギーも増えるから、事故ったときの破壊力も死亡率もガバチョと跳ね上がる(速度 10% 増で破壊力 21% 増。速度 20% 増で破壊力 44% 増)。商品価値とともに事故と被害のリスクも上がっちゃうのを覚悟の上ならっつうことでひとつ。

ただ、例えば普通車の最高速度が 120km/h に上がったとしても、同じ道路を走る大型車はリミッター装着で上限 90km/h 速度規制を受けてるから、速い車と遅い車との速度差が大きくなるんでますます事故のリスクが増えちゃうかも。

2. タダ乗り客からもカネを取ろう

消費者の視点として腹立たしくてたまんないのが、不公平感を覚えたとき。特に他の客の顔パスが通ったとき

「みんな並んで順番を待ってるのに、あいつだけ顔パスで先に窓口にありつきやがった」

「同じものを同じ店で買ったのに、あいつだけ顔パスで半額で買いやがった」

等々。ことさらムカつくのが、

「みんな同じ通行料を払ってるのに、あいつだけ顔パスでタダで通されやがった。何様のつもりだ」

高速道路でもいるんですこういう輩が。それは、

警察。

「仕事の一環なんで」なんて野暮な言い訳なしね。トラックや観光バスだって仕事で走ってるのに、きちんと料金払ってるんで。

「緊急時にいちいち機械からチケット取ったりゲートでカネ払ったりしてられるか」というのもなしね。パトカーや白バイが ETC 対応して、普通と同じように、後でそのぶんきちんと支払いさえすればすべて解決。まったく問題なし。ETC って 200km/h までなら正常に作動するらしいしね。

ETC 対応しないってんなら、他のお客さんの手前、不公平するわけにゃいきませんので、出口ゲートできっちり停まって頂いて、払うもんきっちり払って頂きますよ、と。一般人と同じく、安く上げたかったら別納カードを作るなり回数券やハイカ買うなり、今度からはそういうまっとうなやり方に改めさせて頂きますよ、と。別に今までのぶんを遡って請求したりなんかしませんから、これからはまず警察が率先してお手本を見して下さいよ、と。一定期間に一定量以上使って頂けるのであれば、特別に大口割引をご用意さしあげてもよろしゅござんすよ。こちらの損にならない範囲で、と。

いや、おいらが警察に言うんじゃなく、道路公団が言うんだぞ。分かったな公団。「相手の立場をおもんぱかって」とか余裕かましたふりして余計なこと考えるなよ。それより「今、自分のケツに火がついてる。それどころか火はもう背中にも回ってきた」という事実の方が重要だろ? どうせそのことは日本国中が知ってるんだから、今さら余裕ぶる意味もないだろ? おっとそれから、知恵を授けたこのページの存在を警察に教えなくてもいいぞ。ていうか教えないでくれ。

以上が今日思いついた「高速道路黒字体質転換案」だ。一応「今日思いついた」ってことで日記の体裁になるかな、と今さら気にしてみるテスト。

銘板左端銘板銘板右端

それとさ、高速道路の速度規制で疑問を感じてることがあるんだわ。天候条件が悪いときに速度上限を下げるのは、安全確保の点では理解できるけど、それにしても 50km/h 制限てのはひどすぎるよ。その理由は2つ:

  1. 一般道の 60km/h 制限はどんなに悪天候でも上限 60km/h。それなのに、一般道よりもはるかに走行条件の整った高速道路の方をより低速にしなきゃいかん根拠が分からない。高速道路の商品としての価値が「一般道より高速で走れる道路」である以上、一般道より低い制限速度で走っている間は、その商品が、客の支払う対価に対して正当な価値を提供していないことにもなる。この場合は、支払い時にそのぶん割引しないとおかしい。
  2. 高速道路の下限速度は 50km/h。悪天候で上限まで 50km/h にされると、厳密に言えばその速度域の許容誤差はゼロ。人や人が作った機械が速度調整する限り、速度誤差は絶対に出る。フェラーリ + シューマッハでも無理。どんな小さな誤差でも、誤差がある限り速度制限から外れる。従って、そのときその高速道路を走っている全ての車が、指定速度に違反していることになる。「ヴェニスの商人」のジレンマと同じ。この人智を超えた極限的な規制に対する、人類に残された合法的対処法は「50km/h 規制が出そうになったら最寄りのパーキングエリアに入り、規制が解除か緩和されるまで休む」。もっと確実なのは「高速道路を使わない」

高速道路が閑古鳥なのも無理ない気がしてきた。どうも高速道路を管理する側は、利用者に利用させない方針を採ってるとしか思えん。

もし本当に高速道路を使ってほしいなら、最高速度アップは安全面で、速度規制割引は技術面で、警察車両通行の有料化は権力面(笑)でそれぞれ難しいかもしれんけど、せめて「荒天時上限速度=下限速度<一般道の上限速度」というこのバカバカしい現状を、まず自分で認識してくれ。そしてどうにかしてくれ。

例えば「荒天時の速度上限を 60km/h にする(「速度上限は一般道と同じだが、自動車専用道としての充実した設備の提供で商品価値をフォローする」という建前で)」とか、なんで思いつかないかねぇ。これじゃ「私おつむ弱いです」と自分でバラしてるようなもんだぞ。

銘板左端銘板銘板右端

追伸:今月はまだ4日だってのに、既に 30KB の大台に乗ってる……。

銘板左端銘板銘板右端

3月7日追記:高速道路の下限速度 50km/h は「安全上の理由など、やむを得ない場合を除く」とのことで、渋滞等で物理的にのろのろ運転しなきゃいけなかったり、その他、下限速度未満で走行した方が安全と思われる状況の場合は、50km/h 出てなくてもいいらしいです。

ということで、「最高 50km/h 規制」が出ているときも、たぶんこの例外的状況に当てはまるかと思われます。

銘板
2005.2.5 土曜
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昨日のネタにさらに追伸

高速道路の警察利用の有料化は「コンサートの警備員が、自分で買ったチケットで客として会場入り口から入ってから、警備に当たる」みたいな矛盾があるけど、道路公団も背に腹は代えられんということで「自分で分かって曲げた筋で、警察さんには泣いて頂きます。悪く思わんでくれ。これも食わんがためよ」ということだ。

でも「食わんがため」を正論にしちゃうと、「自分が生き残るためなら他人を皆殺しにしてもいいのだ → 米国を守るためなら地球を破壊してもいいのだ」というアメリカ中華思想と同じになっちゃうな。その前提をなくすと結局、「道路公団を合法的に抹殺して、あとは民間企業に任せる」となるのでは?

そうなると「国鉄 → JR 各社」「電電公社 → NTT 各社」「専売公社 → JT」が参考になるな。今思うと中曽根改革ってすごかったんだね。小泉改革は郵便局ひとつを攻めあぐねてるのに。

政治家の生命線はやっぱし権力なんすかね。権力って、一般人にとってのおカネに当たるものなのかもねぇ。カネはある程度は必要だもんなぁ。「権力」ってその言葉のイメージの悪さになびいて忌み嫌ってたけど、浮世はそう単純じゃないのかもしれんな。

銘板左端銘板銘板右端

ていうかもしかしたら警察は、実は後払いの形できちんとカネ払って高速を使ってるんだったりして。だとしたら道路公団にはいよいよ生き残る手だてがなくなるわけだが。

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ていうかもしかして荒天時の無限小に極まるかと思われる速度規制、実は「49.5〜50.4km/h」の意味なのか? こう考えると少しは許容誤差ができるけど、悪天候下でその速度範囲を保ち続けるのは相変わらず神業。

ていうか実際この規制が出てるときに本当に 50km/h あたりでチンタラ走ってるクルマなんて見たことない。ぶっちゃけみんな豪快に速度違反してる。パトカーいなけりゃ (^_^;)

銘板
2005.2.6 日曜
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table 盗み技

HTML で table っつうタグがある。表みたいな枠組みを作るやつ。例えばこんなの↓。

いちご にんじん さんだる よっと
ごましお ろけっと しちめんちょう はち
くじら じゅうす むちゃぴん がっく

この table のタグの中にはもう嫌になるくらいいろいろと属性をぶち込めて、まぁいろんな個性あるテーブルを作ることができるんだが、いまひとつ分からんかったのが cellspacing 。名前も機能も似たような cellpadding 属性と比べて、どうもなんだかしっくり来ない。border 属性とも機能が近いけど、何のために存在してるのか分からんかった。border と cellpadding とで代用が効くんじゃないかと。でもとうとう今日、その謎が解けた。

答えは「枠の色付け」。さっきのやつの枠に桜色でも付けてみるか↓。変更する属性は、table タグでは bgcolor="#eebbbb" と cellspacing="3"("1" 以上で枠に色が付く)。背景が明るいんで、桜色とは言ってもちょっと暗めにしとく。table で背景色を指定してしまったんで、tr タグで bgcolor="white" にする。

いちご にんじん さんだる よっと
ごましお ろけっと しちめんちょう はち
くじら じゅうす むちゃぴん がっく

cellspacing="0" にするとこんな感じ↓。代わりに border="5" にしてみたけど、それだと枠に色が付かないのだ。

いちご にんじん さんだる よっと
ごましお ろけっと しちめんちょう はち
くじら じゅうす むちゃぴん がっく

試験環境はいずれも Mac OS X 用の、Netscape 7.1 、Internet Explorer 5.2.3、Safari 1.2.4 。それぞれレンダリングエンジンが違うけど、IE はさすが IE って感じで table の枠、ダントツで汚く出るわ。見てらんね (^_^;) 一番美しいのは Netscape ね。Gecko エンジン最高っすなぁ。Safari のエンジンは Konqueror と同じ KHTML だったな。ちょっと IE の出来に近いかも。もう一踏ん張りして頂きたいとこですなぁ。

border="0" にすると、border の枠の色と cellspacing の枠の色とが混じらなくて、狙った感じで出るな〜↓。ブラウザ間で違いも出にくい。これやるときは border="0" が寺田の鉄則なんだね。

いちご にんじん さんだる よっと
ごましお ろけっと しちめんちょう はち
くじら じゅうす むちゃぴん がっく

技術をひとつ学びましたですよ。

なんでまた桜色なのかっつうと、最近あんまり寒いんで春が待ち遠しいってのもあるけど、実はこの手法を教えてくれたサイト様が SAKURA Internet さんだから。一応、感謝の意を込めて桜色。

「この料金表の枠組み、どうやって色付けてるんだベェ」と興味を持って、ページソースを調べたり CSS の在りかを突き止めて勝手に開けてみたりのおイタをこっそり働いて、2日がかりで謎を解き明かしたという始末。

なんでこのサイトを見てたのかっつうと、ほとんどのデータを置いてる NETAGE に引っ越してきて約半年、ちょっと不満が出てきたんで、新たな引っ越し先を物色中なのだ。だってさ〜今さら気付いたんだけど、契約単位の 100MB がいっぱいいっぱいで、増量不可なんだもんな〜。増やしたかったら別のアカウントで追加契約ってことらしい。「あれはあっち。これはこっち」なんて面倒だから、ひとまとめにしたいんだが。

実は既に 56MB 使ってしまってて、行く末に不安を感じ始めてたのよ。で、今んとこ SAKURA さんが最有力候補ってなわけ(chai さん、ご紹介ありがとう (^^)/ )。職場と家のファイル転送にも使ってるんで、残り約 40MB はやっぱし恐い。

あとは、ライト(300MB)で年契約(1,500円)にするか、スタンダード(1GB)で月契約(500円)にするか。そこらは楽しく悩めばいいだけだけど、疑問もある。同じ URL のまま、ライト←→スタンダードで乗り換えできるのか。あ、FAQ に載ってたわ。いったん解約して申し込み直しか。けっこうめんどいね。

どうせ frame の向こうのウラドメインだから同じにこだわることもないか。引っ越したら引っ越したで変わっちゃうんだし(このサイトのオモテドメインは www.hi-net.ne.jp。ここに真のホームページである frame 書類を置いて、そこからウラドメインの各ページを呼び出してる。データを引っ越しても URL が変わらないのが魅力)。

という感じで再引っ越しの準備中。他にもいろいろ調べたりしたいし、桜が咲く頃までにはカタがついてるかと思われ。

銘板左端銘板銘板右端

今度から table を組むときは、枠は今回習得した方法で作るようにするべ。border="0" じゃないときの Mac 用 IE での見映えがひどすぎるんで。マジ見てらんね。

銘板左端銘板銘板右端

2006.9.2 追記:上記の table 4つは、HTML 4.01 Strict 規格に対応させるためカスケイディング・スタイルシート(CSS)を導入したので、現在は、文中のソースに関する内容は実際のソースとは異なっています。

銘板
2005.2.7 月曜
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OA チェア〜

今年に入って今のとこ一番大きい買い物、それは椅子。いや伊達車椅子じゃなくて、自室用の椅子。車椅子と呼べないことはないか。キャスター付きだから。車椅子にこだわることもないか。OA チェアってやつ。ELECOM 製でヘッドレストと肘掛け付き。座面と肘掛けの高さが調整できたりする。こいつで肩凝りが緩和できればな、と。これで9,980円税込。それが今年に入っての最大の買い物。ドケチな幕開け2005年。

市内に新しくパソコン屋が開店してさ、そのご祝儀代わりに買ってみたのだ。「新しく開店」つったって、前に OA システムプラザだったのが経営者が替わったらしくて、客にとっちゃそれだけのことなんだけどさ。

思えば OA システムプラザってコテコテだったもんな〜。テーマ曲は『マイムマイム』の替え歌だったし(古い曲っぽいから著作権フリーなんだろうなぁ)、その曲と交互に店内に流れる放送は関西弁だったし、けっこう最近までセビロハッピやってたし、意味なく紅白幕も出してたような。

コテコテセッティングと関西弁を両立させちゃうとあまりにもハマりすぎちゃうんだよ。お店に入ると、それをなんで八戸くんだりでやってるのか、なんで自分が今その空間にいるのか、ていうか自分がそこにいていいもんなのかどうか、わけわかんなくなっちゃうんだよな〜。『ロスト・イン・トランスレーション』症候群だな(←今勝手に名付けた)。

そのせいかどうか知らんけど、いつ行っても店内は客ガラガラだったな〜。

八戸なんつう日本の極東地区であくまで「関西」を強調するなら、もっと開き直ってちゃって、店内で大阪物産展と京都物産展を半年ごとに開催するとか、レジ横でトラキチグッズを売るとか、店の屋上に通天閣のレプリカを建てるとか、テーマ曲は『六甲おろし』の替え歌にするとか、ネタが尽きてきたら讃岐うどんとか長崎ちゃんぽんの出店を目玉に客寄せするとかしないといかんかったんじゃないのかとか、結果論的にそう思ったぐらいにして。

八戸から見ると、近畿も四国も九州も同じ「向こうの方」のイメージなんだわ。はなわが売れるまで佐賀県と滋賀県の区別が付かなかったし、いまだに鳥取と島根がどっちがどっちなんだか分かんないし。そんなんでも実生活に支障ないし。そこらへんみんな「東南アジアの少し手前」くらいの認識。きっと関西の人から見ても、青森県だの八戸市だのなんて「シベリアのすぐ隣」あたりなんだろうなぁ。ていうかそれ以前に「それどこ? 北朝鮮の地名?」だったりして。青森道八戸洞かい (^o^;)

そんなことを OA チェア〜に腰掛けて考えてみたぐらいにして。この椅子に座って打ち込んでみたら、まだ慣れてないんで、打ち込んでる最中に肘が肘掛けから落ちるんだよね。ツルッと。

もう少し肘当てが内側に寄ってくれるといいんだけど、そうすると立ったり座ったりするごとに脇腹を強打しそうですなぁ。椅子に座ったら、座面の沈みに連動して、肘当てが内側にスライドするする仕組みだといいかも。椅子から立つと肘掛けも広がる、と。こんな感じでどうですか ELECOM さん。

まぁ使い慣れれば何ともないのかもしれんけどね。

銘板左端銘板銘板右端

あと別のリサイクルショップも見たら、富士通のノート PC でいいのがあってさ。14.1インチの 750MHz で39,800円って絶対お買い得だと思ったんだけど、こらえた。けっこう必死にこらえた。不良箇所の表示は特に出てなかったけど、なんかすごく安すぎる。こんなときはあのセリフさ。

「あのブドウは酸っぱいに違いない」

ノート PC 欲しいけど、とりあえず COMPAQ DESKPRO 333MHz でもっと FreeBSD 技を鍛えてからですな。

銘板
2005.2.8 火曜
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生物学的ハイテク装備

このまえ飲みに行ったら、ホッキ貝が出てきたのよ刺身の盛り合わせに混じって。貝殻ごと来てさ、そんで、前々からちょっと興味あった仕組みに迫ってみた。

二枚貝の蝶番(ちょうつがい)の部分はどうなっておるのかと。軟体動物のくせに、ジョイントなんてずいぶんなハイテク装備を誇ってる気がしてさ。

やつらの蝶番の特長は、一様に「支点が1つしかない」っうことだな。人間様の発明したドア用の蝶番は少なくとも、ドアの上下の2カ所の固定に使われてる。貝みたいに真ん中の1カ所だけの固定だと、ドアの上端や下端に物がぶつかったりした時、蝶番がねじれて壊れたり外れたりしちゃうからなんだな。

だったらなぜ、二枚貝の蝶番はそんなに簡単にねじ切れたりしないのか。殻は固いから、ねじり応力はすべて蝶番に集中すると思うんだが。貝はナリが小さくて(つまりサイズの割には軽い)、水中に棲息(浮力でますます軽い)。そのうえ特に岩場に体を固定してるわけでもないんで、例えば貝のフタの部分に魚がぶつかったりして急激に力がかかっても、貝の底の部分も一緒に動いてしまって、つまり蝶番がねじ切れる前に体ごとふっ飛ばされるから大丈夫、ということも考えられるけど。

ていうか蝶番の他にも、上下の貝殻は貝柱でも繋がってるわけだしな。

でもやっぱし、蝶番部分は可動域を規制する何らかの仕組みがあるんじゃないかと睨んでおった。間違ってでも蝶番がねじ切れちゃったら、その日から先は生きていくのはキツいんじゃないかと思ってさ。

観察のチャンスがやってきた。そして

立体撮影。

真ん中の黒いプチプチに何の意味があるのかは分からんけど、その上のところ。各殻に生えたV字断面のガイドが重なりあってて、殻の開閉はそれに沿ってしかできないようになってる。蝶番はおろか、こんな精巧なメカニズムまで投入していたとは。貝よ、侮っておったよ。すまんすまん。

あんまり強い力がかかりすぎるとさすがにペキッといっちゃいそうだけど、普通の生活上はこんな感じでオッケーなんだろうなぁ。そこまでの力がかかるってことは、この貝を食うやつに捕まったってことなんだろうから、どっちみち死ぬわけだしな。

銘板
2005.2.9 水曜
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キャッチフレーズ考

このサイトのキャッチフレーズなんか考えてみたくなった。というかネタが先なんだけど。そろそろいい案配でダサくなってきた言葉を見つけてさ。そういう方向では ロリポップ!さんの「ナウでヤングなレンタルサーバー!」が最強かもしんない(笑)けど。

「ニューメディア情報発信拠点」

この前、何かの折にこの言葉を思い出したとき、なんか来たよ鼻の奥にツーンと。

こんな感じかなぁ。あの頃は信じて疑わなかったよ。日本はこの、かつて例のないニューエコノミー好況のまんま21世紀に突入するもんだと(バブルが起こるたびにいつも「かつて例のないニューエコノミー」との自画自賛が出てくると知ったのは、アメリカの IT バブル隆盛の頃だった。端から見るとバカみたいだと初めて悟ったなぁ)。いろんな本やテレビ番組が、科学技術が拓くビカビカギラギラな未来を語ってたよ。きっと大阪万博の頃もこういう感じだったんだろうなぁ。

バブル期、日本中のお役所もそれに追従して、いろんな未来計画を立てては実行に移したんだよな。んで、「これからは高度情報化社会」という方向性だけは当たってたわけだ。その結果として欧米発のインターネットが普及するに至ったんだけど、当時の日本では、高度情報流通システムといえば

キャプテンシステム。

今、来たでしょ鼻の奥にツーンと。

そうかぁそれでも2002年までやってたんだ〜キャプテンシステム。おいらが最後に目撃したのは、ちょうど7年前、1998年2月。福島市の市街地にあった街頭キャプテンだったよ。そこで電車の時刻表を調べたっけなぁ。プリントアウトしたかったのに紙がなくて、それでもシステムもプリンタも気付かないで空打ちしまくってたなぁ。他に面白いコンテンツを探したらゲームがあってさ。宇宙船シューティング系。これがまた全然つまんなくて(笑)

画面の色数・解像度ともに荒くてキタナい感じだったのがちょっとアレでなぁキャプテン。お、こちらのサイト様でその画面が見られるぞ。貴重な資料をどうもありがとうございます。

ていうかバブル期でさえキャプテンシステムは一般人から無視されてたもんな。ビルゲ提督が指揮する黒船に乗ってインターネットが舶来したときとは雲泥の差。

おお、上でご紹介した「キャプテンありがとう」さんによると、

 ピピンアットマーク。これでキャプテンができると知ったのは、
キャプテン端末が無くなって久しぶりにやりたくなった時。ピピン
アットマーク自体が、キャプテンより先に無くなってるとは、、。

あったなぁそういうの! Mac OS 搭載だったんだよな。つうことは Mac OS でキャプテン接続できたってことだな。出会うはずのない二人が、こんなところで出会っていたとは。ていうか実際ピピンでキャプテンやった人ってどのくらいいるんだ? ていうか、いるんだろうか。

で、1998年当時にまだ福島の街角にあったってのが、おいら的には既に驚きだったけど、そうかぁ2002年まで……。「21世紀の高度情報化社会」にようやく手が届いたってわけだ。キャプテンシステムも本懐を遂げたってことだね。お荷物として切り捨てられたのはナイショ。

んでまぁ話ずれまくったけど、そういう、時代のかぐわしい芳香をある意味感じさせる言葉として、「ニューメディア情報発信拠点」ですな。主に郵政省と NTT が未来を語ってたわけだけど、その未来を信じて追従したのが地方自治体。きっとそれで郵政省から予算が出たんだと思うけど。

「それで何をするのか」がいまひとつ具体的じゃなかったけど、要するに「それで何をするのか」を考えること自体がその活動内容だったらしい(笑) それでもとりあえずいろいろとやってみた結果分かったことは、「みんなが情報発信拠点になっちゃうと、誰も情報を受信してくれない」だったらしい (^_^;)

ちなみに「ニューメディア」の方は、今で言う「マルチメディア」みたいなもののことだったそうで。ていうかもう「マルチメディア」も死語だけど、要は情報端末(今で言うパソコンだのケータイだの)で、動画だの文字だの音声だのの雑多な情報を取り扱うってこと。

で、こういう味が出てきた言葉を我がサイトのキャッチフレーズにしようと思ったんだが、もしかしてまだこの言葉を実用してる自治体なんかあるんじゃないかと思ってさ。地方自治体って、いつまでもダラダラ続けるからな。

んじゃググってみよう。キーワードはもちろん「ニューメディア情報発信拠点」。……おお、該当なし! しめしめ。次は区切ってみるか。「ニューメディア 情報発信拠点」。

雑誌の "NEW MEDIA" は、単純に「新しいメディア」の意味みたいね。バブル当時に固有の意味を持っていたあの言葉じゃないっぽい。

兵庫県でもろに「兵庫ニューメディア推進協議会」というのがあるね。平成16年度の報告もあったりして。内容は、インターネットなんだねさすがに。いまだにキャプテンシステムが前提だったらどうしようかと思ったよ (^o^;) 計画名が同じまま、中身を変えてきてるってことか。つうことは丸亀市や入間市や稲沢市もこんな感じかな。

単語「ニューメディア」を含んだページはいろいろあるけど、どうも「情報発信拠点」が見当たらんな。バブル当時はそれこそ、この六文字熟語が新聞紙上に出ない日はなかったくらいだったのに。ほんじゃ「情報発信拠点」単独でググりますか。

……、

……、

……、

あまりにも普通に使われすぎてて、別に「時代の芳香」とか全く感じないんすけど。「ニューメディア」と組み合わせて初めて素晴らしさを発揮する言葉なんだね。

もうちょっとダサくなるまで待った方がいいかもねぇこりゃ。

銘板左端銘板銘板右端

追伸:そういえば Macintosh Performa6410 を買ったとき(1996年製。買ったのは1998年夏)に、バンドルソフトでキャプテンシステム接続用のがあったような……どりどり……。

これだな "VTX for Macintosh"。そのソフトの説明書を読んで、「今どきキャプテンかよ〜」と笑っちまったのを覚えてる。もちろん使ったことなし。

Performa 6410 は、二次キャッシュがない(オプションであり)せいで何もかもトロかったけど、音だけは妙に良かったんだよな。純正モニタに内蔵のステレオスピーカーもいい音だったし、パソコン本体がウーファーになるというすごい仕組みだったしな。ただ、それほどまで音にこだわったモデルだったにもかかわらず、本体後ろの音量調節ツマミが簡単に折れちゃうのが致命的だったよ……。

スピーカ付きモニタは、音はもちろん画面もクッキリと明るくて気に入ってたけど、炎上した (T□T;)

銘板
2005.2.10 木曜
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現存キャプテンシステム

昨日のキャプテンシステムに関する調査で、なんと現存する(というかブラウザでシミュレーションする)キャプテンシステムコンテンツを発見しただよ。ていうか「キャプテンありがとう」さんのリンクそのまんまだけど。

とにかくその

松江情報センター

につないでみてくれ。君も一緒に、あの伝説のキャプテンシステムを体験しよう。

……素晴らしすぎる。君もそう思わんか。思うだろ? ウム (==) いろいろな発見が楽しめるなぁ。

そうか〜松江って島根県なのか〜。

銘板
2005.2.11 金曜
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邪推

拉致被害者と家族を返して謝罪したり、「この遺骨は偽物だ」と2回も見破られたりで積もり積もった不満もあったんだろうけど、核兵器保有と六カ国協議不参加の表明の、最後の引き金になったのはやっぱし、

サッカーで負けたから

なんじゃないかと。

試合の次の日の発表じゃそう思われても仕方ないような気がする。

銘板
2005.2.12 土曜
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すごい久々に新作

新作立体写真『2004年2月』、できたよ〜。

しかしあれだね。なんでまる1年もかかったのかというと(前回もそうだったな〜)、撮ってからレタッチまではサクサクなんだけど、そこから先の地味な作業が膨大で、しかもめんどくて投げちゃうんだよな。台紙ページと解説ページ作り。それともくじページの作り直し。

今回もレタッチまでは順調だったんだけど、その地味な作業のせいでなんとなく日延べにしてしまって、めんどいということも忘れたあたりで、つい最近になって作業を再開してからそのめんどさを思い出した、と。「しまった」と思っちゃったよ (^^;) 今回は10枚だけだから比較的ラクな部類なんだけどさ。

新作を出すと、ついでに新機軸もやりたくなるわけですよ。作業の前半でいきなりデジカメ、FreeBSD、The GIMP という新環境だったけど、ケータイ立体写真でそこらは大体ツボどころが分かってたんでサクッと済んだぐらいにして。

続いての、問題の地味な HTML 編集では、少しでも盛り込むわけですよ。今までの日記書きで培った技術とか、サイトを模様替えして前よりかっこよくしたときの技とかを。前回のリリースから1年半経ってるんで、それなりに成長しちゃってるわけで。盛り込むわけです操作ボタン画像やら CSS やら。

ただでさえめんどいのに、そうなるとかなりでこれが (-_-;)

つうか、めんどいめんどいと言いつつ、いざやり始めたらサルハマりして徹夜したわけだが。

銘板左端銘板銘板右端

で、この1年間ずっとこの宿題を抱えてたわけで、片付けてしまったら、なんかこう、宿題抱えてないといけないような気分になってしまって。デジカメ(OLYMPUS C3040ZOOM 3.3Megapixels)の威力も実感したとこだしなぁ。新作準備に入ろうかねぇ。

と、部屋の隅を見たら、立体ゲッター2号(コジマで780円で買った、フィルム付きレンズに限りなく近い安物カメラ)が人知れずたたずんでるのを発見。よく見たら ISO 400 のフィルム入ってるし。あと23枚撮れるし。でもいつ入れたやつだろこれ。2夏は越してると思われるが。

つうか、以前カメラ屋に勧められるがままに買ってしまったフジカラー ISO 100 お徳用10個パックも、おもいっきりあと4個残ったまま5年も経とうかというあたりなんだけどさ。

あ、そういえば立体ゲッター1号(Nikon EL2)にも、謎の発光現象以来フィルム入れっ放しだな。例のお徳用 ISO 100 。

デジカメの威光は今回のリリースで充分分かったけど、次に実戦投入するのは、余ってるフィルム計6本を消化してからにしようかなとか。

10年後あたりかなぁ (^▽^;)

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

ていうか実際に Web 上の新作を表示しようとしたら、台紙や解説ページ、サムネイルは大丈夫なのに、肝心の画像が表示されなくてさ(汗)。ローカル環境じゃちゃんと出るんでかなり焦って調べたら、写真のアクセス権が、作者本人以外ダメってことになってた(Web 上からのブラウザ接続だと、作者であろうが一般人扱いになるんで拒否されたってことらしい)。普段はそんなことなかったのに、なんでいきなりそうなるかねぇ。直しといたけど。

おとといあたりに FreeBSD 5.3 + The GIMP でレタッチし直した写真組1つと、そのとき Mac + The GIMP で作ったサムネイルは、誰でもアクセスできるようになってた。約1年前に FreeBSD 5.2 でレタッチしたやつだけが、軒並み「作者本人以外拒否」になってたってことだな。

もうその環境はないんで、何がどうなってそうなったのかはもう分からんけど。

ともかく、ローカル環境でうまく出来ても、ちゃんと Web 上での動作確認を怠ってはいかんっつうことですな。

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2005.2.13 日曜
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『2004年2月』

〜 ディレクターズカット 〜

この場合ディレクターズカットっつう言い回しもどうかと思うが、ちょっと使ってみたかっただけ。

んで、新作立体写真『2004年2月』は今までより画質が相当向上したんだけど、よそ様のお写真とつらつら比べるにですな、まだまだキタナいんですわ。

んで、素材画像からまたレタッチし直したですよ。何が決定的に違うかと言うと、JPEG の圧縮率。うちの規格は写真1枚が 350 × 480 pixels なんだけど、これで今までは 20KB 台だったんですわ。よそ様じゃそのくらいだと 70〜80KB は行ってる。ということで結論。

データ容量ケチり過ぎ。

レンタルサーバが高かったのは今は昔。時代に合わせてガバッと行きましょガバッと。

JPEG 圧縮は不可逆なんで、いったん削ったデータは元には戻らない。っつうことで、全部その線で元画像を1からレタッチし直し。もちろん FreeBSD + KDE + The GIMP で。これだと画面のガンマ値が Windows のと同じか近い値なんで、「Mac で見るとちょうどいいのに、Windows で見るとなんだか暗いな〜」現象を回避できる、と。

我が FreeBSD 機は今どき 333MHz だから、操作時は SETI@home を止めて少しでも高速化。それでも待たされる(涙)。特に水平を出すための画像回転に至っては……(嗚咽)

新旧の出来具合を見比べたんだが、なんか、

期待したほどでもない(慟哭)。

まぁいいや。昨日よりフレーミングも良くなったことだし。

つうことで、画質アップで再リリースしたです。世の中の大抵の著作物と違って、いったん出しても、好きなときに直しをかけられるのがサイト公開のいいとこだね。この日記も時々バックナンバーを修正してるし (^o^;)

直しついでに、1度はボツになった立体写真組『ガスタンク』が今回の再リリースで復活。右目用・左目用と2枚の写真を撮る間に日の当たり具合が違ってしまってさ、雲がかかったりかかんなかったりで。そこら、投げ縄ツールでひとつずつ選択しては明るさと彩度をいじって調整したという、かなり人工的な写真だったりする。1年前にレタッチした時点では、そこまでやる腕がなくてぶん投げてしまったんだわ。

つうことで、お暇なときにでも覗いてやって下さいな。

銘板
2005.2.14 月曜
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漢の返礼もまた真心で

今年の各方面の皆様、義理チョコをありがとうございます m(_ _)m

おいしく頂きながらこれをしたためております。

で、義理チョコについてひとつ考えたことがあるんだな。それは、

義理の方がコストかかってるのでは?

という疑問。本命チョコだと出費は材料費と包装費だけで済むけど、義理チョコだとわざわざ完成品をお店から買わなきゃいかんわけで。もちろん本命の方は手間がかかってるぶんだけ、相手に対する特別の思いが込められてるっつうことは、今さら言うのも野暮ですな。失礼つかまつりました。

義理チョコあげたからって1カ月後に桁外れに大きな見返りを期待する人はちょっとおいとま願うとして、付け届けの感覚だと、それなりのクッキーなんかをそれなりのお店で買ってお返しすればそれで済むわけだ。チョコなんて普段からあんまり食う習慣がないんでその相場は知らないけど、お返しの義理クッキーも実際は同額くらいになってるかと思う。

そのくらいの額だとしてもやっぱし、本命よりは、あるいは本命と同じくらいのお支払いなんじゃないかと。おいらの場合、「バレンタインデイだからといって、特に何ももらわないのが普通」という基準なんで、義理とは言え女性の方からわざわざ気を使っていただいてるというのは、けっこうありがたいものだったりする。

ということでまた野暮の繰り返しだけど、やっぱり本命チョコは金額じゃないのよ。チョコ作りにかけた手間ヒマにこそその神髄があるのよ、となる。そうなると、もらった男性の方も、そこらで買ったクッキーなんかでお茶濁すわけにもいかんくなるわけだ。

となると勢い、お返しする側としては値の張ったプレゼントを探さなきゃいかんくなるわけだ。しかしここに奇妙な歪みが発生していることに我が輩は気付いた。女性は「金額じゃないのよ」と手間暇に神髄を見いだした。それに対して男性が金額で答えるというのはいかがなものか。ある意味これは不誠実なのではないのか。やはりここはひとつ、女性サイドの真心を理解したという意思表示も込めて、男性サイドも「金額じゃないのだよ」と言い切るのが、まさに漢(ヲトコ)としての生き様なのではないのか、と。

して漢なら、どういう手段にてそれに応えればいいのか。まぁ「労力の結晶」として金額で勝負、というのもまぁ論理的に可能だし、女性がそれで満足すればそれでいいのだが、漢として果たしてそれでいいのか。我が輩は世の男性にこれを、漢として問うてみたい。

易々とは換金できない、労力そのものの結晶。

これこそ、手作りチョコに値する真のお返しではないのか。では労力と真心の結晶は、どのように具現化すれば良いのか。ここが問題だが、あくまでも「お返し」であるということに忠実になろう。すると答えは自ずと見えてくる。

女性が手作りチョコという家庭科ジャンルでその心意気を見せた以上、男子たるもの技術科分野の産物にてそれに応えねばなるまい。つうことで、

本命チョコには手作り木製本棚でお返しする。

中学の技術で作ったやつ、あれ。あれをお返しとして相手の女性にスッと差し出す男を、我が輩は漢として大いに認めるものであーる。もちろん木製折り畳み椅子や自分でハンダ付けするインターホンキットや、トタン板をタガネで折り曲げて作ったチリトリも大いに結構。もしなんだったらガンダムプラモだって、真心を込めて作りさえすればいいのだからして(パーティションラインを消す作業に真心を込めやすそう)。うむ。さらになんだったら、ゴム動力模型飛行機もいいぞ(キット状態ではテキトーに曲げてある竹ヒゴを、ロウソクであぶって図面にかっきりと沿うよう美しく曲げ直す作業に真心がこもるのだ。漢なら分かるはず)。うむうむ。おいらの趣味にめちゃめちゃ偏ってきたけど気にしないでくれ。うむうむうむ。

そういう骨のある漢に、我が輩はエールと喝采を惜しみなく贈るものであーる。ますらおなる諸君。1カ月後、今年は是非にその男気を存分に発揮し、世の漢たちの心を大いに震わせてほしい。期待しておるぞ。

銘板左端銘板銘板右端

追伸:本命チョコのお返しで、全然関係のない他の男たちからのウケを、相手の女性の気持ちよりも重視することにより発生している奇妙な歪みについては、当方は一切感知しないものであーる。

けどやっぱ貰った側はありがた迷惑だろうなぁ。食べ物と違って後に残りまくるし。「捨てるに捨てられない困ったゴミ」ナンバーワンになるっぽい (^^;)

銘板左端銘板銘板右端

ていうか今食べた義理チョコの味、初体験かも。なんてーか、かすかに石鹸の味がした(でもチョコ自体の味と意外となじんでておいしかった)。チョコをつまんでた指先が今、モロに石鹸のカホリを放ってるのがなんか不思議感覚(笑) 今年のモードは清潔志向?

銘板
2005.2.15 火曜
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煽動的ラジオ番組

本命チョコのもっと忠実な「労力と真心のお返し」なら、自分でクッキーを焼いて、チョコのお返しとすればそれでいいんじゃないかと、今日になって気付いたよ。ていうかやっぱし一般的には、金目のものの方がいいんですかね (^^;)

便乗商法に踊らされまくってるわけだけど、「本人たちがそれで幸せならいいじゃないですか。私たちはそのお手伝いができればと思って……」なんつう便乗売人の声が聞こえてきそう。取り繕わずに素直に言ったらいいのに。「資本主義万歳」と。

というわけで、本命チョコを貰った男は本命クッキーを焼くべし。ポストハーベスト農薬の心配がない国産小麦を選ぶコダワリに真心を込めたりすればよし。品種がクッキーに適合してるかどうかは知らんけど(うどんに最適だけどパンには適してない、と「焼きたてジャぱん」では言ってたな)。

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今日はクルマに関する内容の、扇動的ラジオ番組の話でも。扇動的なのはほんの時々なんだけど、そんなときはいつもちょっと論理がずれてるのが笑えたりする。なんか、内容も喋りもあからさまにやる気のない日とかもある、何が出て来るか、聴いてみないと分からんビックリ箱的番組だったりする。

昼間、仕事でクルマに乗ってるときよくラジオを聞くんだけど、ラジオが安物でさ。「カーステ」じゃないんだわステレオじゃないから。その機器にジカ付けのスピーカーでね。しかも AM しかないし。八戸の地域密着型ラジオ BeFM を聴けないのがツライとこだけど、まぁ仕事中なんだし我慢するか。

で、聴く局は自然と青森放送になる。青森県内をエリアにする民放。NHK より断然面白い。パーソナリティさんたち面白すぎ (^▽^) で、全部地元番組ってわけじゃなく、全国区の番組も時々入るわけ。全国区ものじゃ『テレホン人生相談』『純喫茶谷村新司』『小沢昭一の小沢昭一的ココロ』なんかけっこう好きだけど、今日ツッコミ入れるのは別な番組。これが都合よくタイトルもパーソナリティさんも覚えてないんで、自動的に伏せることになる。

主に運転中にラジオを聴いてる人に対する、ドライバー向け情報番組というかそんなの。で、内容が時々けっこう扇動的。「ドライバーにとって、現在の自動車社会を取り巻く環境にはこれこれこういうヘンなところがある。ドライバーの一人一人が声を上げて、行政から変えて行こう」なんてノリ。視点はなかなかだし、どこをどう変えて行ったらいいのかの説明も具体的。その点では、スポンサーを取って全国放送するだけの質ではある。

でもさ、全国放送を片田舎で聴いてるということで気付く矛盾もあったりする。端的に言うとこの人、

東京特有の不都合のために、

国の法律を変えるつもりだ。

なんか法律という全国一律の決まりを持ち出してきて、「東京の道路事情じゃこういうおかしなことが起きている。事情の改善のため、全国のドライバー諸君よ立ち上がって法律を変えよう」てな感じ。昨日は「東京には駐車場が少なすぎる。その現状を踏まえずに違法駐車の取り締まりばかりするのはおかしい」。今日は「東京は道路が複雑すぎて道に迷いやすい」。「だから全国のドライバーよ立ち上がって改善させよう」。

さいですか。そしたらこのパーソナリティさんに以下を問いたい。

東京以外のドライバーには、

それで何の利点があるのか。

法律を変えちゃったら自動的に全国で一律に適用になるわけで、そのせいで地方の自動車社会に新たに不都合が生じる可能性ってのをなんにも考えてないのよこの人。

大都市圏のみのローカル事情で法律をほんとに変えちゃって全国一律に施行した悪しき前例として、

こんなのがあるんだけど。

「自動車の保管場所の確保等に関する法律(保管場所法)」の改変(うちの地元にとっては正しくないんで「改正」とは言いたくない)により、何年か前から日本の公道を走る車には、あまねくこのダサいステッカーを貼らなきゃいけなくなったわけだ。

東京の中での問題への対策だった上に、担当の役所も警察なんだしさ(警察は都道府県単位の地方行政の一環)、東京だったら都議会と都庁と警視庁が話を詰めて、都の条例として施行するのが筋だったと今でも思うんだが。他の自治体や警察署はその条例の効果を見てから、自分のとこでも導入するかどうか自主的に決める、という形が正しかったと思うんだが。

さらにこのパーソナリティが言うには、「日本の国家予算の10分の1近くが自動車関連の税で成り立っている。そこまで貢献しているのになぜこんな目に遭わないといけないのか。その税金を投入して、公営の駐車場をもっと東京に増やせ」だとさ。

実際に一般市民で自動車関連の税金を多く支払ってる国民は大体、首都圏以外に住んでるんじゃないんでしょうかね。東京じゃクルマのない世帯や、あっても1台という世帯は普通だけど、地方じゃ一家に2台3台は当たり前っすよ。

その、主に非東京都民が払ってる税金(「納める」より「支払う」「払う」の方が適切だと思う。公共サービスへの代金だからね)で、なんで自分が住んでない土地に駐車場を作らなきゃいかんのか。例えばその税金の中の、首都圏域の住民の支払い分だけで作るとか、東京都営として都の予算で作るというのなら、関係ないおいらの立場じゃどうこう言う筋合いじゃないんで、好きにやればいいと思うが。

そういうふざけた駐車場計画で、似たような腹立たしい実例がもうあるんだ。我が地元青森県に。

何年か前に、立派な県営地下駐車場が出来てさ。青森市の商店街の近くに。県営ってことは県のカネと仕切りで作られたわけ。表向きはそれなりの理由を付けてあるんだろうけど、実質はその商店街の活性化のためなのがバレバレ。非青森市民には何のメリットもない。何なんだあれは一体。

話を戻すよ。

全国系マスコミがよく口にするのは「地方のエゴ」っつう言葉だけど、例のラジオ番組のパーソナリティさんの考え方は「中央のエゴ」以外に何と表現したらいいのかねぇ。東京の事情と日本全国の事情との区別がつかない人って多いよね東京に。「日本は狭いからねぇ」なんて、この国を隅から隅まで知ってる気になって溜息つく人たちのことね。こういう人たち、今まで何十回くらい日本一周旅行したってんでしょうか。

さすがに永六輔クラスの国内旅行のエキスパートなら「狭い」と思ったら「狭い」と言い切る資格もありそうだけど、実際、日本は広いと思うよ。

首都圏なんてあんな限られた地域にすし詰めで人が住んでれば、そりゃ狭くも感じるだろうけど、そこで「東京は狭い」とか「首都圏は狭い」とはならずに「日本は狭い」と飛躍する人たち。そんな人たちが法律を作らせたり実際に作ったりするから、自動車保管場所標章みたいな、東京以外じゃトンチンカンな代物が全国共通ルールとして出てくるわけで。そういう勘違いな人たちのうちの一人が、件のラジオ放送のパーソナリティさんってなことで、端から聴いてると、あまりのトンマぶりに朝っぱらから失笑しちゃうんだわ悪いけど。

そんなに自分がいるところの自動車事情に不満なのなら、一番手っ取り早いのは地方に引っ越すことだと思うけどね。八戸なんかどうだね。駐車場として使えるスペースは有り余ってるし、道路も単純だから迷子になりにくいぞ。関係ないけど地場産の食い物もうまいぞ。その他の点を東京と比べたら、娯楽は全然少ないし、基本的にビンボな土地柄だから仕事してもオゼゼの見返り少ないけど、まぁそこらへんのプラスマイナスで、日本人の暮らしは総合的にはバランスが取れてるってわけだ。

ということで問題のパーソナリティさん、東京でしか役に立たないルールを全国津々浦々に一方的に押し付けてバランスを崩すような煽動は、今のうちにおやめなさいな。端から見るとただのお間抜けさんでおしまいだけど、リスナーで東京でしか暮らしたことないのに「日本は狭い」と言い切っちゃうような人たちが多くいたなら、マジで賛同して変な社会運動とか起こしかねないんで。

銘板
2005.2.16 水曜
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最新経済結果論

結局、新札を発行しなけりゃ偽札騒動も起きなかったんじゃ……。

銘板左端銘板銘板右端

2日連続、未明に自分の絶叫で目が覚めた。今朝のは忘れたけど、昨日のは、突如ピラミッドが崩れてきたから思わず「オメーラ早く逃げろぉ!」と。

なぜかサスペンス&スペクタクルな本格ファンタジーアドベンチャーアクション超大作っぽい夢を見続けてるらしい今日この頃。

銘板
2005.2.17 木曜
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大物相手

ラグビーのテレビ中継を巡っての騒動はなかなか楽しませてくれたけど、これから始まる春のセンバツ高校野球なんかどうなるんだろうねぇ。大会のスポンサー、モロに朝日新聞だよね確か。今度はどんな奇想天外な言いがかりを編み出すのか、NHK の発想力に大変期待しとるよ。

しかし NHK も大変だな。今度の対戦相手はあの高野連か。ラグビー協会の100倍くらい頑迷そうだぞ。どういう結果でもいいけど、なりふり構わずゴネまくって醜態を晒して、受信料ぶん楽しませて頂きたい。がんばれ。

NHK ってけっこう技術派なんだよな。例えばハイビジョン技術だと基礎段階から研究開発に参加してたりする。ということで、「NHK は現在、カメラに写った『朝日新聞』のロゴをリアルタイムで自動認識してモザイクをかける技術を鋭意開発中」に10万エビジョン。

銘板
2005.2.18 金曜
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核廃棄物処理一発逆転

おととい京都議定書がいよいよ発効したねぇ。しかし地球温暖化ってホントに進んでるのかねぇ。その兆候を伝えるニュースはよく出てはいるけどさ、いや「環境負荷はもっとかけてもダイジョブ」とか飛躍するつもりじゃないよ。でもなんだか誰かに煽られて踊らされてるような気分にときどきなるのはなんでだ?

ていうかひとつところに長いこと住んでる肌身の感覚で言うと、今年の冬もいつも通り寒い。昔に比べて気温が上がってる気が全くしない。確かに去年の夏は猛暑だったし、夏の方は、NASA の予測では今年の北半球の夏も猛暑傾向っつうことらしいけど、ここ10年くらい見ると、冷夏の年も大体定期的に来てるしさ。

本格的に温暖化が始まってしまうと何やっても手遅れだから(地球の温暖化・寒冷化の進行は「正のフィードバック」の特性を持つとされるので、環境がいったん温暖化側に振れると、放っておくと加速度的に暴走する一方になる。このことから、どうにか制御の効くうちに修正をかけておくことが肝要になる)今のうちに全力で対策しなきゃいかんのは分かるけど、どうもちょっと何かが引っかかる。日本の場合、京都会議があった時の橋本政権が打ち出した CO2排出削減対策の要として確か、「原発の大増設」というのがあったよね。

その線で行くと、原発政策でオイシイ汁を吸ってる人たちが、地球の環境というより自分の利権を守るために温暖化の危険性を頑張ってアピールしてるんじゃないか、とか勘繰ってみたくなったり。自分のとこの本質的な危険性から一般人の目を逸らさせる意味合いも込めたり、とかまた勘繰ったりして。

ま〜なんてーか、もしほんとにそんなやつらに乗せられてるんだとしても、結果的に自然環境を改善できればそれに越したことはないんだが、やっぱししっくり来ないんだよな〜。

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原発政策がウサンくさいのは今に始まったことじゃないけど、その中でもかなりウサンくさい気がするのが放射性廃棄物の処分方法。最有力の「地層処分」って「臭いものにフタ」そのまんまで、どこらへんがどう「処分」なのか理解できん。一般に、「廃棄物の処分」というのは、「人類の経済環境にも地球の自然環境にも影響がないようにする」という意味だと思うんだが、今考えられてる地層処分ってのは、そういう意味で「処分」じゃないと思うんだわ。

それで、もっとましそうなのを思いついたんだけどどうですかね。

よく地震の説明で、プレート理論ってのが出て来るじゃないの。それによると「日本列島はユーラシアプレートの東端に乗っており、そのすぐ東縁の下に、太平洋プレートという別なプレートがもぐり込んでいる」だそうで(プレートの名称は自信なし)。

プレート理論は今のところ「最有力仮説」ということで事実と確定してるわけじゃないそうだけど、信じることにしてこれを利用してはどうかと。

日本の土地のどこかに穴を掘り始める。すごい頑張ってユーラシアプレートを貫通させる。さらにその下にある太平洋プレートの中まで突き進む。そこに放射性廃棄物を捨てちゃどうかなと。そこまで来た太平洋プレートは、もっと地中深いところにひたすら潜るばっかり。移動量は年間 10cm くらいだけど、だんだん地球生物の生息圏から離れて行く。その廃棄物がマントル対流で再び地表近くに戻って来るまで、何億年もかかるはず。その頃には廃棄物の放射線レベルも相当弱まっていて、ほとんど無害になっていることでしょう、と。

地中深くの高温で廃棄物の容器も溶けてしまうだろうけど、そうなったらそうなったで、もしかしたらウランやプルトニウムみたいにずば抜けて比重の大きい元素は、地表近くには二度と浮いて来ないかもしんない。都合良すぎるかな(笑)

問題は、浅いところに捨てると火山活動で地表に戻ってきてしまうかもしんないから、充分深く掘らないといかんということ。年間何千トンも出る廃棄物を捨てられるくらいの巨大な穴を、深さ何十キロも掘る技術とコストもちょっと現実離れしてるかも。けど現状の地層処分法の「これから先、数千年、数万年にわたって安全管理していく」というのもこれまたこれで冗談じゃないというか、人類の未来に重苦しいツケを残すというか。そこらが気に食わんのよね。

つうことで、どうせ地層処分するんなら半端でない深さで頼むぜ、っつうのがこの案の肝。どんなもんですかねぇこんなのは。

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「核廃棄物のような厄介なゴミは、山をくり抜いて作った巨大レールガンで第2宇宙速度(地球の引力圏を振り切る速度)を与え、地球外に射出したらどうか」という案を何かで読んだことがあるけど、万一暴発したら、その廃棄物が一気に大気中に拡散しちゃうんじゃないのかねぇ。これもこれで非現実的かと。

銘板
2005.2.19 土曜
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TVCM デビュー

またコマーシャルに出演するあるよ。この前は 2002.12.4, 2002.12.5 だったなぁ。あのときはラジオ CM だったけど、今度はなんとテレビデビュー。エキストラだけどね。

何すればいいのか訊いたら「後ろで焼肉ひたすら食ってて」とのこと (^^;)

ギャラが出るのか訊いたら、本番中に食いまくる焼肉がギャラらしい (^^;;)

今考えたら、NG が出れば出るほどギャラが増える(焼肉が食える)という構造的矛盾を抱えてるわけだが(笑)。そこらは主演の役者さん(今回もまた例の沖縄料理屋)の力量にかかってるわけだが。

今度の水曜がその収録日なんだってさ。当日はとりあえず小腹減らしてシゴトに臨みますか。

銘板
2005.2.20 日曜
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『オペラ座の怪人』

今日はとりあえず『呪怨 / THE JUON』を観たけどハズレ。薄味過ぎ。期待しすぎたかなぁ。もっといろんな要素をみっちり詰め込んでも良かったと思うが。ていうか呪いの生い立ちの設定が単純すぎな気がする。もとの日本人キャスト版を観てないからアレだけど。

なんてーか、部分的にでも『リング』(1998)を超える恐さが欲しかったんだけど、ついに一度も超えることがなかった。

そういや『リング2』と『死国』(ともに1999)の黄金バッテリーもかなり恐かったよな〜。と過去のホラーを早速懐古しちゃってるところで、今日観た『呪怨』の物足りなさをしみじみと実感してたりする。

『パラサイト・イヴ』(1996)、『らせん』(1998)、『ISOLA 多重人格少女』(2000)、『リング0 バースデイ』(2000)は、なかったことにしましょうや(笑)

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お口直しで観たのが『オペラ座の怪人』。マジすげぇ良かった。先週観た『アレキサンダー』に続いて「堪能した」って感じ。

とりあえず細かいツッコミすると、両作品とも、非英語圏の話なのに英語ってのが不自然な気がしてしょうがないんだが。英語圏の人なら気にならないんだろうけど。

そういや『ジャンヌ・ダルク』(1999)も英語でなぁ……。リュック・ベッソンも悩みに悩んだ上で、世界配給を考慮して英語に決めたそうだけど、日本で言えば『勧進帳』を英語 + 日本語字幕でやるようなもんだぞ。日本の観客としてそれはとても耐えられん。フランスの観客はよく耐えたもんだ。まぁ歌舞伎の『勧進帳』もぶっちゃけ、おいらは字幕がないと何言ってるんだか分からんので、英語でもあんまし変わらんかもしれんけど。

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醜い外見の男が美女に恋して身悶えるといえば、ご存知『美女と野獣』もあれば『シラノ・ド・ベルジュラック』も有名どころ。あれ?『オペラ座……』も含めてみんなフランスの話だな。あの国じゃ定番なのかねこういう話。

そういやパリってカッコイイ男がいっぱいいるみたいだけど、現地の女性ウケで見ると、そうじゃない男もそれなりに人気がある、と聞いたことがある。「ブ男は、チヤホヤされずに育ってきたぶん人間が出来てる」んだそうで。もしかしたらこの手の話を定番として受け入れてきた土地柄だからなのかも。想像以上に奥が深いかもしれないおフランス美学。パリに引っ越そうかな (^^;)

しかしまー主人公の怪人さん、自分の醜い顔をしきりに気にするし、それを見た他の登場人物は一様に驚愕するんだけど、どんなもんでしょ、映画に出てるあの程度なら、別に一般人レベルだと思うんだけど。

八戸の街だと、顔じゅうに包帯を巻いた人や、顔に青い薬をまだら状に塗った人をよく見かけるよ。街の近くにアトピーの治療で名高い皮膚科があって、患者さんが治療を受けに全国から集まってるんだわ。そういう人たちを見慣れてるせいかねぇ。ちなみに、その病院のおかげで近くのビジネスホテルは大繁盛らしい(笑)

今の世の中にも、アトピーじゃなくても風貌に障害を持つ人たちはけっこういる。18世紀のヨーロッパで特にそういう人たちが少なかったとは思わないんだが、貴族中心の社会じゃタブー扱いだったのかもね。あの怪人さんも、200年も後に生まれてれば、あの程度の顔の崩れであそこまでひどい少年期を過ごさずに済んだのにな。

映画としての品位を保つために、怪人さんの顔はあの程度の変形にとどめたのかもね。このくらいの大作映画なら、もっと凄まじい顔くらいカネさえはずめばすぐに調達できるはずだもんね。

でまぁ、こういう異形の怪物の純粋さに心打たれるわけですよ客は。いや〜打たれまくりましたですよ。異形ゆえに許されぬ恋に狂ってしまったがために、怪人がそれなりに存在し得た世界と存在意義が破滅していくんですな。あれ? もしかして『王家の紋章』のミノア王国編の元ネタなんですかね『オペラ座の怪人』。アトラスの境遇がほとんど同じだよ。

ミノア王国の影の守護神・アトラスの苦悩も心を揺さぶるなれど、長男アトラス、次男ミノス、そしてミノア国政の3方からの板挟みになる王太后も見どころでなぁ。もし『王家の紋章』が舞台化だの映画化だのになったら、ミノア王太后の役の競争率がすごい高くなりそう。お召し物も文句なしにおかわゆうございますことですし。次点は、弟メンフィスを愛するがゆえに果てしなく堕ちてゆくエジプトの王女アイシス様。その次は、落ちぶれるアイシス様に変わらぬ忠誠を尽くし続け、我が身の至らなさを泣いて詫びる侍女のアリ。主役のキャロルはまぁ、そこらのアイドルにやらせればいいんでないの?

で、何だったっけ……「オペラ座」! そうそう。それで……いやもう内容に関しては、ネタバレする前に切り上げるか。『オペラ座の怪人』はオススメだよ〜。とだけ言っとくべ。

『呪怨』はまぁ、観に行くのを止めはしないけど、期待し過ぎは禁物ってことでひとつ。

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『オペラ座の怪人』ってタイトル以上のことは何も知らないまま観たんだ。で、なぜかその前に、特に理由もなく思い出したことがあってさ。

10年以上前、仙台の街で CD を買ったときのこと。選んだ CD をレジに出して、レジのあんちゃんに値段を言われてお金を出した。おいらは背が低い方なんで、大抵の男の人はおいらより背が高い(←すごい当たり前の論理をトクトクと語っちゃってるよォィ)。で、こういうときはやり取りの最中にいちいち上を向いて相手の顔なんて見ない。ただ、最後に「ありがとうございました」と言われるときぐらいは顔を見て反応したりする。まぁ当然というか。

いつも通り、礼を言われるためだけに顔を初めて上げたら、そのあんちゃんの顔、ニキ・ラウダ風。火事か何かでひどい目に遭ったらしい。正直、今日映画館で観た怪人が自信を持つくらいだった。オペラ座の怪人は顔の半分がただれてたけど、そのあんちゃんは顔全部やられてた。それどころか鼻も耳も眉毛も、一部かそれ以上が欠けてた。髪の生え際が不自然な形になってた。皮膚はほとんどモロにヤケドの跡だけ。場所によって赤らんでたり黒っぽかったり、ボコボコしてたりテカテカしてたり。一瞬しか見なかったけど、その一瞬で覚えてしまったほど強烈だった。今でもこうして思い出せるほど。

でも全然嫌悪感を覚えなかったし、びっくりもしなかったよ。なんでって、それ以上にそのあんちゃんの笑顔がすごい良くてさ。顔の造りなんて些細なことを圧倒しまくる完璧なスマイル。いやマジで。こっちもフツーに「じゃ、どーもー」と笑顔で立ち去ったぐらいにして。あんないい笑顔されたら、された方も思わず笑顔になるわなってくらいの絶対的な笑顔。

あのあんちゃんは風貌に障害を持ってはいたけど、劣等感は持ってなかった。あのとき初めて思い知ったよ。「顔は造りなんかより表情なのだ」と。素晴らしい経験だったほんと。そのせいもあるのかもねぇ。オペラ座の怪人の素顔を見ても、別に劇中の人たちのようには動揺しなかったのは。

ていうか、『オペラ座の怪人』の内容を知らないまま、観る少し前に仙台の CD 屋のあんちゃんを何の関連もなく思い出したっつうのが、なんだか不思議な感じ。

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2005.2.21 月曜
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八臨再び

2004.8.18 で紹介した八戸臨海鉄道(株)が走ってる写真撮ったぜ〜。

これだ!

今日たまたま出くわしてさ。例の列車予定時刻看板より 1km くらい上り方面(内環状と産業道路の立体交差よりもう少し上り方面)にいたら踏切が突然鳴り出して。めったにないことだからケータイカメラがスクランブル出動さ。

どういう状況で撮ったかは、言うと最近なんかヤバいようになったっぽいんで、まぁそういうことでひとつ(オイル汗)

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2005.2.22 火曜
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技術的輪廻

鉄道マニアネタを出したところで、今度は航空マニア向け立体写真。

アンリ・ファルマン機

八戸の隣町の郊外型ショッピングセンターの吹き抜けに吊ってある、たぶん2分の1くらいの縮小モデル。型は、こちらのページ様の写真に似てるんで3型かな? それとも型番じゃ微妙にしか違わないかな。

ライト兄弟とほぼ同時期なだけあって、先尾翼型ですな。垂直安定板をあんなに後ろに張り出しちゃったら、そりゃ左右方向の安定性はライト兄弟のフライヤーシリーズより良さそうだけど、揚力中心と重心が一致してるっぽい→主翼だけで揚力を稼ぐっぽい→主翼は縦揺れの安定に貢献してなかったっぽい→昇降舵の効きがピーキーで操縦が大変だったっぽい。

こうして考えると、今は当たり前に思える、「普通の飛行機」のあの格好にたどり着くまで、かなりの試行錯誤や発想の転換があったっぽい。飛行理論の構築と実機での実験が同時期に進んでたという、なんだか随分と汗臭い方法で、飛行機という技術は洗練されていったんだろうなぁ。

ライト兄弟が飛んで、おととしでちょうど100年。今の世の中じゃ何が似てるかなと考えたら、高温超伝導の研究・開発が似てるかも。理論構築が追いつかず、世界中でとにかく手当たり次第にいろんな物質が試されてはときどき最高臨界温度記録が塗り替えられてるんだそうで。

セラミックス材料での記録はよく分からんけど、金属材料では現在、2001年に青山学院大の秋光純教授が二ホウ化マグネシウムで叩き出した39ケルビン(マイナス約234℃)が、30年ぶりに記録を塗り替えたそうで。秋光教授もはじめから狙ってたわけじゃなく、当時担当してた学生さんが間違えて試料を混ぜた材料で偶然発見したらしい。

超伝導という現象がどういう仕組みで起こってるのかはまだまだ解明されてないところが多いそうだ。その不明な部分を埋める説明として最も有力とされてるのが「BCS 理論」というやつだそうで。その理論によると、金属材料の臨界温度は30ケルビン(マイナス約243℃)が上限ということになってることから、秋光教授の発見がどれだけ衝撃的だったかが分かる。

最先端技術の世界って、21世紀になっても意外に泥臭いもんですなぁ。

セラミック材料の方が臨界温度が断然高いみたいだけど、セラミック(陶器)ゆえにそう簡単に切ったり曲げたりできない。つまり加工性の面で金属材料に劣る。コイルを作りにくいわけ。超伝導の用途は、それで電磁石を作った場合の強力な磁力を目当てにしたものが多いんで、コイル作りは必須。そこらで金属材料の方に分がある。

二ホウ化マグネシウム超伝導の具体的な応用例としては、これで冷却剤に液体ヘリウムを使う必要がなくなる(あるいは液体ヘリウムの必要量が減る)んで、リニアモーターカーの電磁石に使えば、ランニングコストがかなり浮くようになるらしい。

けっこうな大病院でしか導入できなかった MRI(核磁気共鳴装置)も、二ホウ化マグネシウム超伝導で小型化・低コスト化が期待できるらしい。今の MRI の装備って建物まるまるひとつぶんあるもんな。

発電所の発電機にもいけそう。ちょっと古い記事だけど、朝日新聞1997年11月21日付によると、発電機の磁石には現在、普通の常伝導電磁石が使われていて、これの電気抵抗が、発電した電力の2%を食うのだそうで。これをこの記事の当時の液体ヘリウム冷却型の超伝導電磁石に置き換えると、60万kW 以上の発電所だと損失が半分の1%になるとのこと。超伝導電磁石自体は電力を食わないけど、それを冷却するのに電力を食う。それが発電量の1%ぶんということ。するってぇと、この冷却用電力が減ればまたロスが減るわけ。二ホウ化マグネシウム超伝導でそれが実現できそう。

超伝導の基本性質として実際は、臨界温度が上がるほど、小さい電流量で超伝導状態が崩れるそうだから、期待しすぎは禁物かもしんないけど。

100年前の人たちが飛行機で未来を想像したみたいに、今は超伝導で未来を考えられる。100年経って技術はグンと進歩したけど、人類の感性はそう簡単には変わらんものなんでしょうな。と、ちょっと知ったかぶりで〆てみるテスト。

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つか、このニュースだと、二ホウ化マグネシウムは金属とはいえ、加工はなかなか難物らしい。

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2005.2.23 水曜
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CM 撮影の日

いやもうたらふく食って飲んで参りましたよ CM 撮影で(2005.2.19)。

ホントは段取りから何から全部克明にお伝えしたいんだけど、CM 公開前に言うのもナニな気がするんでチョトだけね。

でもただひたすら飲み食いしてりゃいいだけかと思ったら、セリフはなかったけど一応芝居もしなきゃいけなくてさ。「焼肉屋で楽しく飲み食いしてる4人」っつうことで、実際は集められた我々エキストラ4人は初対面同士だったんで、お互いに自己紹介し合ってから、仕事なんかのトンデモ話披露でほんとに盛り上がっちゃってさ。

打ち合わせ段階で既に肉焼いて食ってビール飲んでるし。つうか撮影開始前にビールおかわりしちゃって(ォィ)、結局撮影終了までにジョッキ3杯頂いちゃった(オイ!)

で、「飲み食いの最中にお巡りさん役の人にピピーッとホイッスル鳴らされてびっくり」っつう設定だったんで、ホイッスルとともにジョッキのビールもこぼれよとばかりに派手に驚いてみたら、「それちょっとクサすぎ」でいきなり NG (^_^;)

撮影隊の方々の間で方針と段取りが事前にきちんと決まってたんで、現場ではそんな感じて細かいところを調整する程度で撮影は順調に完了。その間に現場レベルでの軽いアイディア出したら採用してもらえたよっ v(^o^)v

放送は3月初めあたりで、期間は今のとこ1年くらいの予定だそうで。

撮影中はおろか、撮影後にもあらためて河岸替えてごちそうして頂いたりして、良くして頂いたというか至れり尽くせりというか極楽というか。

ほんとにありがとうございました。うっぷ〜い (-▽-*)

銘板
2005.2.24 木曜
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CSS で今風に改造なるか

このサイト、今風にもう少し CSS(Cascading Style Sheets)依存度を上げようかと。

CSS を多用するようになれば、CSS スクリプト変更一発で、見映え関係をいろいろと変更できる。例えば、サイト全部を一瞬で模様替えできたりもする。CSS を使わないと、対象のページに一つずつ変更を加えなきゃいかんかった。

便利になるのだよ。楽になるのだよ。そして HTML 4.01 対応により近づくのだよ。

もしかしたらページによっては Strict 対応化できるかも(今は 4.01 Transitional 対応)。

見せてもらおうか、CSS の性能とやらを。

でもそのためには、今まで作ったすべてのページに一つずつ細工をしなきゃいかん。その時点で萎(略)

一部ページで実験中。今んとこ、改造しても見た目ほとんど変わんないけど。

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2005.2.25 金曜
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聖地巡礼之旅 オマケ

そんなわけでサイトの CSS 導入を進めてたら、去年のゴールデンウィークの『聖地巡礼の旅』(最終回とバックナンバー一覧はコチラ)で撮ってきた立体写真を1組発見。

写真組そのものはリモート鯖に入れてたけど、写真を並べるための台紙ページがない。ということは忘れてたっつうことで、せっかくだから今日公開。

はやて集電器

電気を取り入れるために電車の屋根に乗ってる器具は一般的に「パンタグラフ」と呼ばれてるけど、これちと疑問。「パンタグラフ」ってのは機構の名前だからして。菱形で伸び縮みする機構の名前が「パンタグラフ」だからして。っつうことで、最近の新幹線にはパンタグラフ機構じゃないものも出てきたんで、一般名称はフツーに「集電器」と呼ぶべきだと思うんだが。っつうことで、タイトルも『はやて集電器』にしてみた。

台紙を作って立体視して、いきさつをようやく思い出したよ。大した出来じゃないんだよね立体ものとして。でもせっかく作っちゃったし、でも大したことないし、とグルグルしてるうちにすっかり忘れてしまってた、ということだったらしい。

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2005.2.26 土曜
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2段ロケット2次利用

打ち上げ成功でしたな H-IIA 7号機。「瀬戸際」「背水の陣」と言われ続けてきたけど、マニアとしては1994年の H-II 初号機打ち上げ以来、毎回瀬戸際で毎回背水の陣なんで、まぁ別に今回が特別ってわけでもなかったりする。

ていうかいつもマスコミが誤報を垂れ流したり、成功した打ち上げを、自分のとこの売り上げを重視するあまり失敗にねじ曲げようとしたりでひどかったんだけど、今回の成功はケチの付けようがなかったらしい。今までデタラメ加減が一番ひどかった読売新聞が、きちんと「打ち上げ成功」と報じたほど。

世界的に信頼性を誇れるようになるまで(成功率 95%)、H-IIA はあと13連発で成功しなきゃいかん。でも今のとこ年間で3回くらいしか打ち上げ予定が入ってないんで、順調に行ってもあと5年くらいはかかりそうですな。途中また失敗しようものなら、原因究明と解決でまた1年くらいブランクがあくわけで、やっぱし瀬戸際はこれからもしばらく続くってわけだ。

成功率 95% で「優れた信頼性」ということになるくらい、ロケットの打ち上げは失敗しやすい。なんでか。「コストと信頼性の折り合い」とも言えるけど、根本的には使い捨てだから。「長時間テストをしてうまくいった個体を選んで何回も使う」ってわけにいかないんで、個体の当たり外れや、事前に予測しにくかった欠陥がモロに結果に結びつく。

前回の6号機の失敗で明らかになった固体ロケットブースターのノズルの設計上の欠陥は、それ以前の1〜5号機までの時点じゃ問題にならずにきちんと仕事をこなしてた。1回の打ち上げで2本使って、6号機の打ち上げまでで1本が故障したんで、ブースター単体での成功率は、改修前の状態で 91.67% だったっつうことになる。まぁまぁ頑張ってる方なんじゃないかと。

スペースシャトルの固体ブースターだって、ブースターの胴体の継ぎ目から漏れた炎でチャレンジャー号の液体燃料タンクに火をつけて、機体もろとも木っ端微塵に吹き飛ばした前科があるしな(1986年1月28日)。

まぁ今回の打ち上げの焦点だった固体ブースターに関しては、おいらよりもっとお詳しいいろんな人たちがいろんな立場からいろいろ解説してるだろうから、このくらいにしとくか。ていうか今日のお題は、

「H-IIA の2段目を再利用できないか」。

任務を負えたら海に落ちる運命の固体ブースターや1段目とは違い、H-IIA の2段目は任務完遂後も、人工衛星と一緒に衛星軌道を飛び続ける(ぶつからないように軌道を少しずらすけど)。ただし衛星が時々に小型ロケットをふかして一定の軌道を保ち続けるのに対し、ロケットの2段目はゴミ扱いだから放置され、ごく薄い空気の抵抗を受けて軌道が少しずつ下がり、最後には大気圏に突入して燃え尽きる運命にある。

それでも大気圏突入までは衛星であり続けるんだし、あれだけの巨大な物体なんだから、落ちるまでの間に何かに使えないものか。で、2つ考えてみた。

1. 通信業務

 「流星バースト通信」という技術がある。詳しくはリンク先のページ様でお読みいただくとして、こんな感じの無線通信の反射媒体として使えないか、と。いつどこに現れるか分からない流星に対して、実体は巨大なアルミ缶という電波反射に最適なロケットの上段は、いつどこに来るのか事前に知ることができる。これを利用してはどうかと。H-IIA の2段目の他にも、先代の H-II の2段目もまだ軌道に残ってるやつがあるかもしんないし(ひまわり5号を打ち上げた3号機のやつなんかまだ回ってるはず)。日本のが使えるなら、ヨーロッパのアリアンロケットや中国の長征ロケットの上段も使えるはず。数が多けりゃ使い勝手も良くなる。

2. 気象業務

 2段目に搭載されたカメラで雲の様子を撮影しては地上に送信する。軌道修正したりしないんで、高度や撮影場所はまちまちだけど、大部分の気象衛星が静止軌道(高度約35,800km)から大まかな画像を撮るだけなのに比べて、二次利用ロケットだともっと低い高度(300km〜1000km)で撮影できる。大した性能のカメラじゃなくても、接写するぶん質・量ともにけっこうな情報を提供できるかと。ただでさえ気象の研究はデータ不足らしいんで、重宝されるんじゃないかと。
 なるだけ長く使うには、電源の確保が必要。バッテリーじゃ何週間かが限度。だったらと太陽電池を積むとなると、パネルをいつも太陽に向けるように調整するのがめんどい。それに、地球の影に入ったり出たりでバッテリーをいちいち管理しなきゃいかんし。廃物利用なんだからそこまで面倒をかけちゃおれん。と考えてたら、あった。電源が。かなり大量に。それは2段目のタンクに残った燃料。水素と酸素。これで燃料電池を動かせる。余り物の燃料とはいえ、気化してタンク内を満たしてるぶんだけでもかなりの量になるかと。何年かは無理でも、何カ月かは稼働できそうな気がする。

通信業務と気象業務の両用でしばらく運用し、燃料を使い切ったら、大気圏再突入のそのときまで通信業務に専念するってあたりでどうかと。ロケットの製造者たちにとっても、再利用関係者や愛好者たちにそれだけ長く愛されるということで本望かと思うんだが。

ディープな鉄道マニアは、車両の各個体の経歴を追跡してそこから物語を見いだしたりするんだそうだ。そこから考えると、ディープなロケットマニアは、2次利用に回った2段目ロケットの各個体を追跡したりし出しそう。ちなみに人工衛星を追跡してるマニアさんたちは既に世界中にいらっしゃるそうで、彼らは日本の偵察衛星でさえも軌道情報と位置(所有者の日本政府は非公開扱いにしてる)を自力で算出&探知したらしい。そんなわけで、新手の趣味としても絶対ウケると思うんだが。

銘板左端銘板銘板右端

追伸:さらに、もし人類の宇宙航行技術が今後飛躍的に発展したとして、その結果、地球の周辺の軌道上に派手に構造物を作ってガンガン活動するようになったりした暁には、そのへんを漂う巨大なアルミ缶は、有望な原材料になりそうな気がする。宇宙技術が進歩して、原材料を地上から持ち込むより効率が良くなって初めて実現する話だけど。

銘板
2005.2.27 日曜
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遅ればせながら未来技術堪能の日

金曜に注文してあった。予定通り今日届いた。それは

液晶モニタ(感涙)

東芝 LSA820W の18インチ(1280×1024)ですぜ旦那。もちろん中古っすよ。29,800円税込み送料無料。ただし代引き手数料840円税込みは別途。

購入先は Do-夢 。そう、去年『聖地巡礼の旅』で iMac を買ったところ。でもあの秋葉原出張所はもうないらしい。今回注文したのは札幌の本店。サイトを見て前々から目を付けてたのだった。

あのさ、とりあえず、おいらがパソコン買う店ってなんでこう取り扱いをやめたり閉店したりするんかね。Performa 6410 を買ったデンコードー八戸石堂店は健在だけど Mac はもう扱ってないし、Power Mac G4 を買ったソフマップの何号店だったかも、iMac を買ったDo-夢 秋葉原出張所も消えた。

「Mac なんて市場規模が小さすぎてやっていけないから」ってあながちそれだけでもないぞ。おととしの11月に COMPAQ DESKPRO を買った激安中古店も、この前通りかかったら学習塾になってたよ。

疫病神?(薄笑)

なんかショックだなぁこの現実。自分じゃ座敷わらし的素質を持ってると思ってたんだが。子供の頃に蓄膿症で通った耳鼻科なんか、あとで建物全部建て直して、さらに顔面専用 CT スキャンなんてのも導入したぐらいにして。

そういや外国旅行する前に「3日で虫歯を全部治してくれ」と無茶な注文したらきっちりやってくれた歯医者も建て直したっけな。座敷わらし能力は病院専用なのか? で、パソコン屋じゃ疫病神(薄笑)。八戸で一番評判のいいパソコン屋じゃ周辺機器やパーツや書籍はよく買うけど、パソコン本体はまだ1台も買ったことないんだよなぁ。

ということで、今回はモニタだけだから、うん。多分影響ないと思うよ Do-夢 札幌本店さん(汗)。

いや、それにしても初液晶モニタでげすよ。初。今まで使ったことある液晶画面つったら、デジカメとケータイのやつだけだもんな。パソコンのモニタは全部 CRT。

さっきまで Power Mac と一緒に買った SONY の中古17インチ CRT を愛用してたんだけど、買ったときから点きが遅くてさ。ブラウン管って大きくなればなるほど遅くなるのかねぇ。同じブラウン管でも、FreeBSD マシンに使ってる ViewSonic の15インチはその半分くらいの時間で立ち上がるんだが。とにかくこれがイヤで、さすがに4年以上使ってたら耐えらんなくなってきた。そして、液晶は点きが素早いらしい。そして決断。

正直、液晶の電源入れてみた瞬間がっかりしたよ。いや、液晶モニタはいまだ発展途上だし、ましてや中古なんだから「こんなもんかな」とすぐ納得したけど、そのときはまだ分からんかったよ。液晶も立ち上がり切るまで時間が必要だったなんて。

いざ使い始めたらやたら暗いし反応がワンテンポ遅いし。でも我慢して使ってたら、どんどんまともになっていってさ。単に目が慣れただけかと思ったら、やっぱマウスの矢印の反応も良くなってる。まぁ100%の本調子になるまで時間がかかるってことで、使える程度になるまでの立ち上がりは一瞬。今まで使ってた CRT モニタより確実に早く使えるようになっただよ。ただ、本調子になっても色合いと明るさはまだ CRT の方がいいね。

明るすぎないぶんだけ目にはいいかも。CRT のやつ、ずっと作業してると目がチカチカして涙が溢れてきてなぁ。

しかしほんと薄いね液晶画面。18インチなのに奥行きが5cmくらいしかないし。まぁ今さらそんなんで感動してる人ってのもあんましいないだろうけど、なにぶん初体験なもんで (^^;)

先月あたりに『こち亀』(アニメじゃなくマンガの方)でネタになってたけど、昔は画面がこんなに薄くなるなんて夢だったんだよな。「壁掛けテレビ」というのは未来の技術だったってわけで、今日届いたモニタは壁に掛けはしてないけど、いやほんと、「未来技術をとうとう手に入れた」って感じで、かな〜り感激してるっすよ。

今までは、CRT モニタの奥行きがありすぎたんで机を壁から10cmほど離してたんだけど、これで机を壁にくっつけられるなぁ。部屋が少し広くなるなぁ。なんかそれだけでも買った意味あるような気がする(涙)

あと、この液晶モニタはすごい売りがあるんすよ。なんと

入力2系統。

これが買いの最後の決め手になったね。2台のパソコンをつないで、モニタ側のスイッチで切り替えできるんすよ。今は Power Mac しかつないでないけど、あとで COMPAQ + FreeBSD マシンか、今は遊んでる富士通マシンに FreeBSD か Linux 入れたやつとかをつなごうかと。

銘板左端銘板銘板右端

実は昨日のぶんの日記もまとめて書いたんだわ今。3時間以上連続の長丁場の作業になっちゃったのに、目が全然チカチカしない。これがバックライトによる面発光の威力ですかね。ブラウン管のチラチラ感は、原理がビーム走査による点発光だからなのかもねぇ。だとしたらもうどうしようもないのかもねぇ。

あと CRT より電気食わないのも未来技術っぽくていいね。すんません今さらな話ばっかりで。

銘板
2005.2.28 月曜
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我が町の知名度

我が八戸市は、やはりまだまだ知られていなかったのか。

Do-夢 への液晶モニタの注文、電話でしたんだわ。で、おいらの名前と送り先、それと電話番号を教えるところで、「以前に何かご購入されたことがおありですか?」と来た。ふむふむ、顧客データベースを使うってことですな。あい分かった。

去年の5月に秋葉原出張所で iMac を買ったときに名前と住所、電話番号等を控えてもらったんで、それがあるはず。自宅の電話番号を言うと、すぐに出てきたらしく、名前を言われた。そうですそうです僕ですはい。

「お客様のご住所は……青森県」

ふむふむ。

「はちと市」

どこだよそりゃ! と内心けっこうウケつつ『あ、あの、はちのへしです』と思わず訂正したら、先方さんカナーリ恐縮されてた。いや、もっと柔らかい言い方すれば良かったよ。ていうかこれ以上柔らかい言い方ちょっと今も思いつかんけど。ていうか「読みにくいですよね」とかフォロー入れりゃ良かったんだよ。いや、なんか先方さん女性のかわいいお声だったんでちょっとキンチョーしちゃって (^^;) 気が利かなくてすんません。

ていうかお声がおかわいかったんで万事 OK 。おいらの地元は青森県はちと市でもうまったく問題ございませんことよ。これからは「はちと市出身」でいくことに決めた(ォィ)。

お電話に出られたの、まりもんさんかな。あのお方、サイトに出てた写真を拝見したことあるけど、とってもおかわいいお方なのだのだのだ〜(治さん風)。まぁそれはそうとして。

八戸市が何県のどこらへんにあるかまでは、全国の人に分かってくれというのは酷だというのは分かってたけど、「八戸」と書いて「はちのへ」と読むことくらいはけっこう知れてるとばっかし思ってたヨッツ!(くまちんさん風) 少し前に新幹線も開業したんだヨッツ!

北海道での知名度が低いのかもしれんなぁ。ま〜北海道と青森県はお隣同士とはいえ、「地方」が違うし、特に札幌とは大して交流がなさそうだしな〜。東京−八戸が新幹線で直結になったからって、北海道との往来は別に変わんないしな。

東北地方じゃ知れてると信じたい。

ていうか以前、山形県米沢市(人口9万人前半)で「おぉ、お前八戸から来たのか」と訊かれ、土地名をきちんと呼ばれたのが嬉しくて「はいっ」と元気よく返事したら、その米沢人もなんか嬉しくなったみたいで、「八戸って漁港があってでっかい町なんだよな〜。港町なんだよな〜」とか言ってくれて。

嬉しいじゃないすかそこまで知ってもらってたら。彼は続けた。「人口どのくらいだったっけ? 3万? 5万?」

いやもうコケたよあだだだだ。「24万ですよ」と教えたけど、その言葉を受け入れてもらうの大変だったよ。あんな最果ての地にそんなに人が住んでるわけないみたいに思ったらしく。しかも米沢よりずっと人口が多いのが癪だったらしい (^^;)

そういや地元でけっこう有名なエピソードがあるんだわ。どうも実話らしい。

たぶん昭和40年頃か、あるいは戦前。青森県代表として八戸高校野球部が甲子園に出場したときのこと。1回戦の試合が終わる間際あたりまで、NHK のアナウンサーは「はっと高校」と呼んでたらしい。

関係ないけど、八戸じゃ「はっと」という単語は生そばの意味だったりする。

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追伸:今月こそは短くしようと思ってたはずなのに、やっぱし100KB の大台に乗っちまった。28日しかなかったのになんで?

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