ひとりごちるゆんず 2006年2月
銘板
2006.2.1 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060201
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

補色の王

そういえばこんなすさまじい補色な方がいらしたっけ。右下端に写ってる、鮮やかに補色地雷を踏みまくりなトンガラシオヤジ。

撮影場所は上野の国立美術館前。やっぱアーティストさんなんかな〜この人。それ以外のご職業が思いつかん。ここまで大胆にやられると、さすがにおいらごときにゃ理解不能っす。

手に白いポリ袋を持っておられるところから、イタリアントリコロールを意識したとか……?

銘板
2006.2.2 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060202
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

休みちょんまげ

仕事でトラブって、ちょっと今日は書く気力なし。ああちかりた。でも明日がトラブル処理の本番(死)

銘板
2006.2.3 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060203
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

初りな

昨年暮れの宣言通り、Linux を始めてみたっす。COMPAQ DESKPRO に Fedora Core(というディストリビューションの Linux。元の名は『Red Hat Linux』らしい)を入れて。40GB の HDD は半分に区切ってあって、片方に FreeBSD、もう片方に Linux という布陣にしようかと。で、Linux の教科書に付いてきた CD-ROM でインストール。

これがまたすごく取っ付きやすくてさ。インストーラがいきなり GUI で、全部 GUI。ユーザアカウントで起動してもやっぱし GUI(GNOME ってやつ。ほんとは KDE が良かったんだけど、追い追い慣れるとするか)。「端末を起動するとコマンドラインもできますよ〜」って感じ。Firefox もいきなり付いてきてるし、インストール時に日本語を選択するとあと全部日本語だし。同じ PC UNIX でも、FreeBSD での2年にわたるあの汗と涙は一体何だったんだ orz

でもさ〜、ローマ字入力専用なのよ。カナ入力できないのよ。かな漢字変換サーバが同じ Canna なんで、あとで FreeBSD で鍛えたカナ入力環境構築を試してみるのだ。

メールソフトも付いてきてるけど、使い慣れてる Mozilla 系にしようと思った(Mac 用のメールソフトは Netscape 7.2 を使ってるのだ)。

Thunderbird ですな。

最近とうとう Thunderbird 1.5 が出ましたな。Fedora Core 付属の Firefox でダウンロードサイトに行きますわな。Linux 用があるんですよこれが。こいつを落として解凍して、と。その前に、教科書に沿って Flash Player を落としてインストールしたんで、その要領で行こうとしたら、何かが根本的に違うらしい。

なんか解凍した Thunderbird 1.5 for Linux、アーカイブになってて、それを開いたら依存書類みたいのがモロ出しで表示されちゃった。これ、1個ずつ適切な場所に入れろってんでしょうか。たぶんそれをサクッとインストールする方法があるんだろうけど分からん。

ダウンロードした Thunderbird 1.5 関連は無視することにして、教科書に載ってる方法で Web から落とすことに決定。yum コマンドってやつを使う方法(Linux 専用コマンドらしい)。うまくダウンロード&インストールできたけど、バージョンが 1.0.7。んんーまぁいいか。あとでアップグレードするって路線で(やり方不明)。

で、一通り Linux を探検して、再起動かけて分かったこと。

FreeBSD が起動できん(汗)

ブートマネージャを Linux に乗っ取られたっぽい。丹精込めて育て上げた FreeBSD 5.4-RELEASE 環境はもう戻ってこないっぽい(涙) もっぺん FreeBSD をインストールすれば共存できるんだろうか。となると FreeBSD(今間違って "FreeBSE" と打っちゃった。んなもんタダでも要らんわ)6.0-RELEASE インストールですな。全ての環境をまた作り直しですな。KDE はこの前まで 3.4.3 のコンパイル済みパッケージが出回ってたけど、今は 3.5.1 に更新された。そしてまだソースコードしか出てない。GUI 環境の獲得にまた何日もかけるんか…… orz

ていうかもうこのマシン、Linux 専用機にしちゃおっかな。とりあえずうちの FreeBSD 環境じゃいまだに成功してない BOINC + SETI@home が、この Linux 環境でできるかどうかだな。つうか、Power Mac G4 での BOINC-SETI が、NTT の ひかり電話ルータを導入して以来まったく稼働してない現状も打破したいですな。

もひとつ気付いたこと。OS のせいなのか GUI のせいなのか知らんけど、FreeBSD 5.4-RELEASE + KDE 3.4.0 より Fedora Core + GNOME の方が、マウスの動きが断然スムーズ。

銘板左端銘板銘板右端

仕事のトラブル処理、一応前進したけど、まだまだかかりそ(嘔吐)

銘板
2006.2.4 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060204
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ステレオ啄木

12月に盛岡に行ったときの立体写真がまだあったよ。盛岡城趾と肴町商店街の間あたりに、岩手県の生んだ偉大な文人2人、宮沢賢治と石川啄木の記念館があってさ、その中にあった石川啄木の胸像をケータイで立体撮影してたんだった。

ちうことで、

立体石川啄木

宮沢賢治の胸像も立体撮影したはずだったのに、ケータイにはなんでか写真が1枚しか入ってなかったす(無念)。

銘板
2006.2.5 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060205
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

"North Country(スタンドアップ)"

『スタンドアップ』観てきたですよ。原題は "North Country" なんだね。こういう紛らわしいマネは程々にしていただきたい。とはいえ日本の配給会社の気持ちも分からんでもない。日本の観客としては「ノース・カントリー」よりずっと後まで覚えてられるよなぁ『スタンドアップ』の方が(理由は映画を観ると分かるよ)。

世界で初めての、原告団が勝利した大規模なセクハラ訴訟のことを書いた本が原作らしい。多少フィクションも入れてあるみたいだけど、そこらの正確性は別に気にすることないよね。商業劇映画なんだし。

時は1989年。日本がバブル景気に沸き返ってた頃のアメリカ。このときアメリカ経済の方は停滞気味で、女の社会進出は男の職を奪うものと見られてたらしい。で、男と同じ職場で働く女性への風当たりが強くて、それがセクハラの一因になってたらしい。それをこの映画で初めて知ったよ。当時日本でも「セクシャル・ハラスメント」「セクハラ」って言葉をよく聞くようになってた。んなもんだからてっきりアメリカじゃそういう考え方って何十年もの歴史を持ってて、ようやく日本にも波及して来たもんだとばっかし思ってたよ(フェミニズム運動とかウーマンリブとか、アメリカじゃ歴史的にそうなるべき下地はあった)。

まぁ映画の中でも、その前からセクハラ訴訟があったことを示してるから、この映画のケースが初めてってわけじゃないけど、性的嫌がらせは許されないことなんだと世界中に知らしめるきっかけになった事件、ということらしい。

主人公が勤める鉄鋼採掘会社の社長がいきなり男尊女卑派でさ。いや〜ほんと、アメリカって当時、日本よりずぅ〜っと進歩的な考えの国だとばっかし思ってたんだけど、そういうところがすげぇ意外で。向こうもなんだかんだ言って付け焼き刃だったのね。それでも結局、日本はアメリカが与えた恩恵を「ははーっ」とありがたく受け取った側だったという状況は戦後民主主義と同じなわけで、この当時でもやっぱしまだ日本社会はアメリカ社会に追いついてなかったと言えるけどさ、この時点で時間差がそんなになくなってきてたってことだな。

そういえば『暴走機関車』(1985)で、事務所の中でポルノ雑誌を広げて見てるやつがいたっけな。やっぱし80年代のかなり後半あたりまで、アメリカも男尊女卑社会だったんだなぁ。

この映画みたいに、日本が社会的新文化を世界に発信できるようになるにはあとどのくらいかかるんかねぇ。「いやいや、今『もったいない』が世界に広がりつつあるじゃないか」と言う向きもあるだろうけど、おいらもそれには日本人として誇りを感じたりもするけど、チト違う。この場合は、世界にとって有用な伝統的日本文化を外国人に発掘してもらったってだけで、現代日本人が苦しみながら今その場で新たに作り出した文化ってわけじゃないんで。

映画に戻るとさ、これに出てくるセクハラ男たち(主人公の元カレとその同僚)がまた女々しいこと女々しいこと(←「女々しい」は性差別的な言葉だけど、他にいい言葉が思いつかなかったんで勘弁して下さい)。ともかく徹底的に陰湿。男らしくない。セクハラは日本語で「性的嫌がらせ」だけど、ほんとに嫌がらせだもんなぁ。日本にもいまだにセクハラ男はいるけど、やっぱ武士道とかの礼儀作法や道徳観の影響ってのもまだ残ってると思うよ。ここまでの性的嫌がらせ野郎なんてまずその時代にもいなかっただろ日本にゃ。

ていうか日本の場合、その道徳に基づく良心の呵責からか、セクハラはこそこそと小規模にやる傾向がある気がする。それだと社会問題にまでなかなか発展しにくいわけで、根絶が難しいという意味じゃアメリカの場合よりタチが悪いかもしれんですな。

つうことで、性的嫌がらせに関する日米間の概念のギャップに気付かされた映画ざました。

あ……、セクハラと言えど、陰でこそこそやるより、この映画みたいに大規模に堂々とやる方がかえって男らしいんじゃないのかとかちょっと考えてしまった。

正解は「どっちにしろ性的嫌がらせをするのは男らしくない」かと。

銘板左端銘板銘板右端

何年か前に新聞か何かで読んだ記事を思い出したよ。在日米軍の女性兵士がいるところで自衛官(男性)が着替えを始めたら、セクハラだ、と指摘されたとか。

彼はその時たまたますぐに着替える必要があって、その場で着替えるのが一番手っ取り早いと判断してのことだったらしい。で、女性兵士はまず「女がいるところで着替えなんてしないで下さい」なんて柔らかく言ったそうなんだが、自衛官はそれを、自分の自尊心を気遣って言ってくれたもんだと勘違いして、「自分は気にしませんから」と日本男児的に男らしいことを言いつつ、つまり彼なりに相手の気持ちを汲んだ上のつもりで着替えを続けたそうで。それを米軍兵士は、自分の人権を踏みにじられたと勘違いして「性的嫌がらせはやめなさい!」となったらしい。

異文化同士の付き合いってのは、ほんと「思わぬところ」でトラブルを起こすんですなぁ。きっとお互い、相手の内心が自分の予想と全く違ってたと知った時にはびっくりだったろうなぁ。まぁこういう場合、きちんと仲裁が入ればすぐに誤解だったと分かって、うまいこと笑い話に収まるもんだけど、この場合はどうだったんだろ。訴訟沙汰にまではならなかったとは思うけど。

欧米人女性は、突発的に男の裸を見るのには日本の女性より慣れてないような気がする。日本には相撲があるからな。男が見てもカッコイイ琴欧州が、フツーにケツ丸出しだもんな相撲。そして天下の NHK は、場所が始まると幕内以上の全取り組みを、ときには時間延長までして全国中継してるくらいだし。

余談。テレビを買うのに品定めするときは、家電屋で相撲中継を見るのが一番いいらしい。力士の輪郭のシャープさ、肌の色合いや光の当たり具合によるグラデーションの再現性、素早い動きの画面の追従性。そういうテレビの基本性能の差がいっぺんに分かるんだそうで。

銘板
2006.2.6 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060206
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

"TAKESHIS'"

「これが北野が長年作りたがってた映画か〜」と感慨深かったのが『TAKESHIS'』。『スタンドアップ』と同じ日に観たよ。

北野武が『HANA-BI』でヴェネチア国際映画祭の金熊賞を獲ったあと、新聞で特集を組んでさ、オフィス北野のプロデューサーへのインタビューで、のちに『TAKESHIS'』となる企画の話が出てた。夢と現実の区別が付かないような内容の映画を北野はいつも作ろうとしていて、プロデューサーとして興行に重点を置く立場上、それを必死に引き止め続けてきた、みたいなことを言ってたな。

北野自身も確か『座頭市』公開の直後あたりに、「今度は、なんだかわけの分からない映画を撮るんじゃないかな」なんてことを言ってた。『座頭市』は、人に頼まれてしょうがなく作った、北野監督初の娯楽映画だったもんな(とはいえ徹底的にやり込んでたけど)。

娯楽作品ともなりゃ興行成績や大衆の評価をどうしても気にしなきゃいけない。北野は本来、マニアウケ型の映画作家なんで、そこらへんがストレスになってたんじゃないかな。

『座頭市』はまずヴェネチアで監督賞を獲って作品的に評価され、それをテコに興行的にも成功して周囲への義理を果たし、ついに悲願の「自分が作りたいもの」を作る了解が取れたってことかと。それが『TAKESHIS'』なんだと思う。

この『TAKESHIS'』、ほんとどこからどこまでが夢なんだか現実なんだかわけが分からない。途中から考えるのをやめて、今自分が居眠りしてて夢を見てるもんだと腹をくくったら、これが素直に面白かった。だってさ、ほんとにめちゃめちゃ夢っぽいんだもん。ここまで「夢らしさ」にこだわって、しかもここまでうまいこと表現できた映画作家っていないんじゃないだろうか。巨匠だとフェデリコ・フェリーニが『8 1/2』(「はっかにぶんのいち」と読むらしい)でそれっぽいことやってたけど、徹底ぶりは『TAKESHIS'』の方が上だと思うなぁ。

つうことで、内容は言わない。夢の不条理さなんて言葉で言うだけ野暮だし。直接観て楽しんだ方がいい。今週の金曜まで八戸フォーラムで上映してるよ。もし間に合わなかったら、大都市圏じゃもうとっくに公開終了してるみたいだから、もうすぐ DVD が出ると思う。もう出てるかな? ただ、北野映画らしくどぎつい場面が多々あるんでご注意。

銘板
2006.2.7 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060207
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

今年の目玉

札幌の雪祭り開幕はいいけど、宮里藍ちゃんとシーサーを並べなくたっていいじゃないか。藍ちゃん像をわざわざ実物以上にシーサー寄りに似せて作らなくたって……。藍ちゃんのファンとして、憤りと笑いがないまぜになったこのヘンテコな気持ちを誰かどうにかしてくれ。

ていうかどのマスコミも判で押したようにその雪像ばっか出してんじゃね〜。

銘板
2006.2.8 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060208
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

凶雪とデフギア問題

遅ればせながら我が八戸も、豪雪の被害に遭いつつあるっす。とはいえ太平洋側なんで、40cm くらいかな積雪。すんません大したことなくて。

でもさ、昨日の夕方から今朝までで、クルマのスタック3回。積もった雪の下がアイスバーンなんだもん。この状況だと、クラッチの切り/つなぎでクルマを揺さぶって脱出、という常套手段が通用しない。

全部のタイヤの前後を掘ってなるだけ平らにして、ギアはニュートラルに入れて、手で車を押す。クルマが戻ってきたところでまた押す。振り子の原理で何度も押す。振幅がだんだん大きくなって、ついにスタック地点を腕力のみで脱出。これ15時間で3回。も〜イヤ。こんなときはアンチ四駆派のおいらもさすがに四駆が羨ましくなるわ。

スタックする要因のひとつがデフギア(「ディファレンシャルギア [差動歯車]」の略)であることに異存のある人はいまい。デフギアってのは、駆動輪の回転速度の差を吸収する装置なんですな。これがなくて左右の駆動輪が軸で直結されてると、カーブを曲がるとき、トラクションがあまりかかってない内側のタイヤが空転する。その分パワーロスが出るわ燃費が悪くなるわエンストするわハンドルが重くなるわタイヤがやたらめったら減るわでろくなことになんない。

内側と外側でタイヤの回転速度が違うことが問題なわけで、回転数をそれぞれのタイヤに合わせながら駆動力をそれぞれに伝達できればいい。それを実現したのがデフギア。この発明により自動車は、基本3性能(走る・止まる・曲がる)のうちの「曲がる」の性能を大きく伸ばした。発明者はいくら賞賛されてもされすぎることはない(誰か知らないけど)。

ところがこのデフギアには泣き所がある。片方のタイヤが空転すると、肝心のもう片方にほとんどパワーが伝わらなくなるんですな。クルマが砂浜、泥道、雪道、アイスバーンでスタックする大半の理由はここに起因する。もちろんそれをフォローする技術はある。

それは LSD(ステキなおクスリのことじゃないよ)。

略さない言葉は、"Limited Slip Differential gears" だったかな。ちょっと自信なし。機械式と粘性式とがあって、どっちも、片方のタイヤが空転しても、反対側のタイヤにある程度のバワーを伝える。歴史は機械式の方が古い。もともとはレース用(オンロードかラリーかは不明)として開発された。ギャップを踏んで片方のタイヤが宙に跳ねて空転してる瞬間でも、接地してる方のタイヤでパワーを路面に伝えるため、というのが目的。

粘性式は確か、80年代半ばに日産がブルーバード・アテーサの四駆仕様で、前後の車軸の回転速度差を吸収するために採用した「ビスカス・カップリング」という機構が始祖かと(ビスカス: viscous: 粘性)。これも記憶に頼ってるんでちょっと自信ないけど、まぁ大体そのあたりだ。これはデフギアじゃなくて、あくまでセンターデフ(前後の車軸の回転差を吸収するデフギア)の代用として使われたと思う。で、「ビスカスは行ける」ということが分かって、本格的な粘性式 LSD がその後、どこかのメーカーで開発された。いざ作ってみると、粘性式 LSD は従来の機械式と違って「メンテナンス不要」「嫌な雑音や震動が出ない」っつう利点があって、一般人のクルマにも使える LSD が誕生したってことでもあった。

今、粘性式デフが一番使われてるのは、四駆のセンターデフ用途だと思う。日産、なかなか目の付けどころが良かったですな。

この LSD が、2輪駆動になかなか普及しないのが不満なんだが、それにも一応理由がある。

ここらへんが商業上の理由かと思われる。でももうひとつ、本質的(機械的性質)な部分で、普及しない方がいい理由があるんだよね。

操縦不能に陥りやすい

っつう、かなりヤバい癖があるもんだから。普通のデフだと、片方のタイヤが空転するともう片方にパワーが伝わらない→正常な状態になってはじめてタイヤが駆動される、という安全装置的な役割も果たしてるわけ。例えば圧雪路のカーブ走行中に内側のタイヤが空転したとき、自動的にパワーオフの状態になって、両輪がしっかり路面を掴まないうちはその状態が続く。けど、そんな状況でも外側のタイヤにパワーが伝わるとどうなるか。

FR 車だとスピンですな。FF 車だと、曲がり切れずに電柱とか壁とか対向車とかに突っ込んだり。もちろん鍛えられた運ちゃんならそうなる前に一瞬の判断でどうにかするんだろうけど、おいらみたいな一般ドライバーだと、パニックになってそういう最悪な事態に陥る可能性が高まる。走りながら操縦不能になるよりだったら、ごくたまにスタックして走れないという方が、安全なぶんだけまだまし。

痛し痒しというか。現状の四駆を拒み続ける以上、受け入れるしかない現実なんでしょうかねぇ。

いやちょっと待て。四駆の一部車種で、センターデフロック機能ってのがあったな。フルタイム四駆のセンターデフを手動(レバーかスイッチ)で固定しちゃう機能。これ欲しいな〜。センターデフでできるんだから、普通のデフでもできそうな気がする。そうなったらスタックもあんまし恐くなくなる。まぁ両輪ともスリップしちゃうと意味がなくなるけど、それでも脱出できる可能性が高まるのが買い。

寒冷地特別仕様のオプションとしてメーカーさん、ひとつ考えてくれんかのぉ〜。

うちのミニちゃんの対策としては、ビスカス LSD のオプションがあるかどうか、後で調べてみるとするか。あったとしても工賃込みですげえかかりそ (-_-;)

銘板左端銘板銘板右端

RC カーの LSD じゃ「バックラッシュ調整式」とでも呼ぶべき、構造がシンプルでしかも簡単に効き具合を調整できるのがあるけど、実車に使うにはちょいと乱暴なメカだったりする(耐久性に問題が出そう)。デフに使うギアがナイロン樹脂製だからできる荒技なのだ。

銘板
2006.2.9 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060209
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

スタック脱出最終奥義

あのさ、預金とかの「残高」ってさ、「ザンダカ」ってカタカナで書くとサンスクリット語っぽくね?

それはそれとして、新必殺技を自力開発&会得したですよ。何の技かって、

雪道スタック脱出の。

昨日書いた、

全部のタイヤの前後を掘ってなるだけ平らにして、ギアはニュートラルに入れて、手で車を押す。クルマが戻ってきたところでまた押す。振り子の原理で何度も押す。振幅がだんだん大きくなって、ついにスタック地点を腕力のみで脱出。

これの応用版。なんと作業人数の2倍の人力が得られるという魔法のような技なのだ。その名も

「倍力輪っぱ回し」。

輪っぱを回すんです輪っぱを。輪っぱといってもハンドルじゃなく、タイヤ。タイヤの上部を手で直接掴んで、前後に動かすんです。これで振り子運動を発生させると、普通にクルマのボディを手で押したときより、はるかにラクにスタックから脱出できるんです。なんたってボディ押しの2倍のパワーっすから。さらに前進・後進の両方向で力を加えられるから、やっぱしボディ押しよりずっと効率がいーんです。おいら既にこれで2回脱出したよ。

ローバーミニ(900kgくらいかな)だと、1人で楽勝。もっと大型のクルマでも、4人いて1輪に1人が付けば、8人ぶんの力が得られる。これだけの人力があれば、乗用車程度ならどんなデカいのでも動くっしょ。

魔法のタネはテコの原理。タイヤの接地面が支点。タイヤを手で掴んでるところが力点。車軸が作用点。原理上、タイヤの縁であればどこを掴んでも同じことなんだけど、支点・作用点・力点が一直線になるように考えると、倍力が出る理由が分かるよ。ていうかその分かりやすい位置関係で作業するのが、やってみた感じ一番やりやすい位置でもある。

実際は両手で掴むから、時計で言うと11時5分の位置かな。これでタイヤの上部を前に押したり後ろに引いたりして振り子振り子するのだ。4人でやると、もしかしたら振り子なんかしなくても一発で脱出できるかも。名付けるならば「人力四駆」(^^;)

注意:倍力輪っぱ回しをやるときは、タイヤに手や足を踏んずけられたり、ホイールハウスの内側の突起に手を引っかけたりしないように気をつけてねん (^_-☆) バビゥン

銘板左端銘板銘板右端

欠点といえば、雪ハマりだと冷たいってだけで大したことないんだけど、泥ハマりの場合、かなりの汚れ仕事になるっつうことですな。手が汚れるのはもちろん、場合によっちゃ泥に膝をついたりもするし。

それと、クルマの腹が完全に雪や地面に乗ってしまった亀の子状態までは面倒見切れねっす。まずその腹のつかえを取り除いてから倍力輪っぱ回しに取りかかるか、通りすがりの他のクルマに牽引してもらうか、諦めて JAF 等を呼ぶか、ですかね。

銘板
2006.2.10 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060210
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

初勝ち名乗り

めちゃめちゃどーでもいい話なんだけどさ、12月に盛岡に行って街を歩いてて発見したことがあって。

八戸と比べると、盛岡ってほんと街並みからして文化の薫りが漂ってて、行くたびに羨ましいな〜と思うんだ。けど先般、八戸の方が上と思われる事象をひとつだけ見つけちゃったのさ。

あんまし大きい声で言うほどのことでもないんだけど、

<ぼそっ>
  八戸の女の子の方が足が細い。
</ぼそっ>

いいサカナ食ってるからか?

銘板
2006.2.11 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060211
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

IE バグまた発見

浦沢直樹の『20世紀少年』面白いよね! マンキツに装備してある20巻まで読み終わって、まだ謎が謎を呼んでるんだけど、とりあえずそこまでしか置いてなくてさ。ああ〜フラストたまる〜。とか思いつつ、そこの Windows PC を起動。この前追加した新コンテンツの IE での見映えをチェックしようかと。

したら、紙ヒコーキの目次ページ、全然ヘンテコな表示でさ。文字サイズとかデタラメ。なんでかイタリックかかってるし。うちの環境(Mac と FreeBSD)じゃ全く何ともないんだけど。思うに、ページ左上の、グレイの文字でタイトルを書き込んでる部分の影響が、本文に出てしまってるんじゃないかと。そのタイトル部分も狙い(グレイのイタリック)通りじゃないし。

思い当たる節といえば、そのページを作った文字コードが euc_JP だってことくらいなんだが。全部 FreeBSD で作ったんで、自然と文字コードはそうなりますわな。Shift_JIS でも作れたんだけど、わざわざそうする必要を感じなかったんで euc_JP でいったんだが。で、head 内で meta タグできちんとその宣言をしてるから、こっちに落ち度はないと思われる。

これも IE の「仕様」っすか? (-_- )

そして、思った通りというか、うち帰って Mac 用の IE でチェックしたら、問題なく狙い通りに表示されてた。ん〜、なんで Windows 用の IE ばっかしこんなにヘボなんだべ。世界一普及してるブラウザというのが信じられん。なんでみんなこんなひどいの使ってられるんだ?

ともかく、一番普及してるとはいえ、こんなに程度の低いプラウザに合わせてサイト作りするのもシャクなんで、紙ヒコーキページの文字コードはこのまま euc_JP を通す所存にござる。別に読めないってわけでもないし。

Windows Vista で、そこらへんの一切合切が直ってることを期待するよ。ていうか、ボランティアが作ってる KDE(Unix 用の GUI)標準装備のファイル/ウェブブラウザである Konqueror の方が断然完成度が高いってのはどういうわけで?

銘板左端銘板銘板右端

『20世紀少年』の9巻あたりから出てくる小泉響子ちゃん、おいらが好きな女の子(のうちの一人)に激似! このコの出番が回ってる来るたびに、なんだかミョ〜にテンション上がっちまうおいらさ。

銘板
2006.2.12 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060212
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

伊東家恐るべし

やっぱり世の中、先人がいらっしゃるものですな。3日前に書いたオリジナル必殺技「倍力輪っぱ回し」、『伊東家の食卓』でとっくに紹介済みだったことが判明 orz  それを知るに至った話でも(あ、特にオチとかないです)。

昨日の夜、我がミニちゃんの調子がおかしくなってさ。

雪も降ってなかったんで走ることには問題はなかった。てことで走りながら考えた。ヒューズがどっか飛んだことが疑われた。ワイパーが凍ってガラスにへばりついてるのに、ワイパーを ON にしたけど動かなくてさ。でもワイパーって何がなんでも動こうとするじゃないの。どうもそれでヒューズが飛んだんじゃないかと。普通のクルマならそれだけでヒューズが飛ぶなんてことはないんだけど、ローバーのミニちゃんならそゆこと十分考えられる。でも今までは大丈夫だったんだけどな。けどやっぱミニちゃんだからな。その日による調子ってのがあったりする。いわゆる「男子一日会わざれば括目して見よ」だな(←違う)

念のため、今日、隣の下田町の専門店に行ってみた。診断の結果、やっぱヒューズ切れ。25A のスペアがあったんで、それを取り換えて修理はおしまい。

で、一見落着してお店の中でまったりしながらいろいろ話してたわけ。んで自慢したわけ。我が発明「倍力輪っぱ回し」を。したら、

「おお、それ前に伊東家でやってたよ」

だとさ。んで、わざわざ『伊東家の食卓』サイトにつないで、ジャンル別に整理された裏技から捜し出してくれた。うん、ありがとね orz

ま、自力で考え出したってところは、その場の皆様方に高く評価してもらったけどさ。なんてーかその、すっきりしないってーか。まぁいいんだけどさ……。

いやその、「伊東家に応募しようかな〜」とか考えてたなんてその、いや、うん、そうなんだけど、いいんだけどね別に。恥かく前でよかったというか。うん(強制納得)

銘板
2006.2.13 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060213
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

決戦前夜

いよいよ明日ですな(と、こっそり辺りを見回してみたり)。

実は、チョコを頂けるみたいなんす(と、また周囲を伺ってみたり)。

いやこれがその、一応貰う予約が入ってるという、近年まれに見る素晴らしい状況で。ええ(と、唾を飲み込んでみたりゴクリ)。

思い返せば、少なくともこの日記を始めて以来、人並みな2月14日ってなかった(2002年2003年2004年2005年)。去年なんか完全にヘソ曲げてヘンテコなこと書いちゃってるし (^^;)

苦節5年!(実はもっと) ついに、とうとう、ゆんず様が現役に返り咲く決心がつき申した!!(何の現役かは不明) 世界よ、我が準備はできた! いつでもかかって来なさい!!(雄叫)

……、

……、

……とは言え、

義理だけど。
↑マウスで選択してね

……、

……、

……しかも、

自分からせがんだ。
↑マウスで選択してね

ま、この世界への復帰へのリハビリっつう位置付けってことでひとつ(じゃあ今までどの世界にいたんだ?)。

ていうか相手に忘れられてる可能性、十分にアリ(汗)

結果はどうあれ、明日の日記にて御報告申し上げたいと存じます(既に orz)

銘板
2006.2.14 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060214
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

戦果

手作りチョコを頂きました。忘れられてなかったっす。しかもお2人の女の子から (T_T) 感涙。トリノの日本代表選手団の頑張りを超えましたですよ。

いやまぁどっちも義理なんだけど、でも手作り……( ̄▽ ̄*) ぽやわ〜ん

つうことはアレかい、去年の日記にのっとって、お返しはやっぱ手作り木製本棚とか手作りトタン製チリトリかい。さ〜忙しくなってきやがったぜ!(いや別なの考えようよ)

銘板
2006.2.15 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060215
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

宇宙まつりは後半戦寸前

1月22日の S-310-36号機(弾道ロケット実験)の打ち上げで始まったロケット月間、いよいよ後半戦ですな。残るはあと2発。18日予定の H-IIA 9号機での運輸多目的衛星2号(MTSAT-2)の打ち上げと、その3日後、21日予定の M-V(ミュー・ファイヴ) 8号機での赤外線天文衛星 ASTRO-F の打ち上げ。

しかし、露払い役の S-310 の遅れは天気待ちだったからしょうがないとして、 H-IIA 8号機の打ち上げが3日遅れたせいで、後半戦もまんま3日遅れになったのは、どうにかなんなかったのかねぇ。そこらへんの余裕をみたスケジュール組んでたんじゃなかったのか。ちょっとがっかり。マジでケツカッチンなんだね。

もう決まっちゃったもんはしょうがないか。で、後半戦でまだ問題なのは、H-IIA の方を先に打ち上げる予定になってるってこと。M-V に比べて構造が複雑で繊細な H-IIA の方が、打ち上げ寸前のトラブル発生での打ち上げ延期が多い気がするんだが。ということは、また H-IIA 9号機が延期になると、それに合わせて、なんともない M-V 8号機の方もずるずると延期になっちゃいそうで。ま、延期の仕方にもよるけど。

H-IIA 9号機の遅れが思い切って5日とかそれ以上と判断されると、M-V の方は予定通りの打ち上げになるかと思うけど、H-IIA の遅れが「1日、いやもうあと2日」なんて感じだと、M-V はひたすら待ちぼうけを食わせられそう。

いっそ M-V を先に打ち上げるように予定を組めなかったもんかねぇ。今さらだけど。

銘板左端銘板銘板右端

笹本祐一の『宇宙へのパスポート 2』の最後の方で、M-V ロケットの高性能化が検討中との話が出てた。これがなかなか面白いアイディアで。

3段式ロケットの M-V の1段目は2つのセグメントに分かれてて、組み立て時にそれをひとつに結合するんだそうで、間にもうひとつセグメントを入れれば打ち上げ能力が上がる、というもの。原理が簡単なんで、やろうと思えばすぐにでも出来そう。

M-V はもともと、地球低軌道(高度200〜500km くらい)に2トンの衛星を打ち上げる能力(惑星探査機なら500kg)を目指して開発が始まったんだけど、出来上がってみたら低軌道への打ち上げ能力は1.8トンにしかならなかった。あとで2段目のケーシング(胴体)材料を換えて、軽量化と高性能化が図られて、なんぼかは性能を取り戻したみたいだけど、それでも惑星探査機を打ち上げるにはまだまだ貧弱。火星探査機 のぞみ も小惑星探査機 はやぶさ も、ギリギリの設計を強いられた。ていうか低軌道2トンという時点で既に、惑星探査をするには貧弱。X線天文衛星 すざく みたいな、地球を周回する科学衛星ならこのあたりで充分だろうけどさ。

おいらなりに考えたのは、先代の M3 シリーズでやってた、ブースターの装着。1段目の両脇に、H-IIA 用の SSB(固体補助ブースター。ぶっとくて目立つやつじゃなく、打ち上げによって付いてたり付いてなかったりする、鉛筆みたいに細長いやつ)を流用して取り付けたらいいんじゃないかとか。既製品だから安く上がるし、使用実績があるから信頼性も折り紙付きだし。

したらやっばりというか向こうでもブースターは考えはしたんだそうで(SSB の流用かどうかは不明)。でもそれやるとロケット組み立て棟を造り直さなきゃいかんくなるそうで。予算がキツキツの宇宙科学研究本部にとってはあまり現実的じゃないんだそうで。そこで、1段目の3セグメント化が有力候補になってるっぽい。

確かにこれなら、単純な改造で出力アップできていいんだけど、おいらとしてはやっぱしブースター付きにしてほしいなぁ。だってほら、ブースターってのは、打ち上げ直後の燃料満載で重たい状態を補助するわけで、1段目がある程度燃料を消費して軽くなったあたりで、ブースターはちょうど燃料がなくなって用済みになって、切り離される。それだけロケットは小型軽量化するわけで、以降の効率が上がるってわけ。

3セグメント案の場合は、要するに1段目の大型化なわけで、1段目の燃焼が終わるまで、そのばかでかい1段目が丸ごとくっついてるわけ。固体ロケットのケーシングは耐圧強度重視なんで、ビールのアルミ缶に例えられる液体燃料ロケットの胴体よりずっと重い。それが1段目の燃焼終了まできっちり付き合っちゃうんだから、大型化でパワーアップしたぶんのなんぼかを、その重量でさっ引かれてしまう。そんなわけで、ロケット組み立て棟はどうにか最小限の改造で済ませる方向で、ブースター案を採用した方がいいと思うんだがなぁ。

……、

……、

……。

とかなんとかもっともらしく言ってみたけど、本音は、ロケットはブースター付きの方がかっこいいから (^^;)

銘板
2006.2.16 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060216
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

季節の印刷仕事

季節商品の売り出し準備やっと終わった ε=(-o-;) フウ

その商品専用の顧客名簿の今年版とダイレクトメール(ハガキ)の作成。1月からずっと手がけてきて、ようやく一息。あとはハガキを出すだけ。

ダイレクトメールは、昔は印刷屋に外注して私製はがきに内容を刷って、手書きで宛名を書いてたんだ。私製はがきだったのは、書き損じ対策だったと思われる(前任者の意図をちゃんと聞いてなかったんで憶測)。宛名は、宛名書きソフトの宛名職人で印刷するようにして以来書き損じが激減したんで、何年も前から官製はがきに変更してる。これでハガキ代が浮いた。ついでに宛名書きの手間もすさまじく減った(所要時間:3日→40分)。ただ、一番はじめに顧客の名前と住所を全部パソコンに入力したときだけは、かなり死んだ(思い出しゲロ)

オンライン輪転機の導入以来、AppleWorks のドロー機能で原稿を作って官製はがきに直接印刷する方針にもした。これで印刷代が浮いた。そういうケースが増えたらしく、それまで取引してた印刷屋、おととしとうとうつぶれてしまった。

顧客の購買状況をデータベースソフト FileMaker Pro で管理するようにしたんで「5年以内に買ってくれたお客を抽出して、その人たちだけにハガキを出す」という芸当もできるようになった。これで広告費対売上の比率が上がった。

IT って素晴らしいですなぁ。コストダウンに直結ですなぁ(印刷屋をつぶしちゃったけど)。

たださ、購買履歴付き顧客名簿を作ってルーズリーフにプリントアウトするまでって、けっこう大変なんだわ。購買履歴を作るのに、FileMaker のスクリプトを、昔、自分で作った手順に沿って毎年かなりいじらにゃいかんし。もっと手際よくやるように改造すべきなんだけど、いったん作り上げてしまった仕組み自体をいじって壊すともっと大変なことになるんで、自分で作ったものなのに迂闊に手を出せんのよ。年に一度しか触らないからその構造をけっこう忘れてるし。ああこのもどかしさよ。

しかも今年の顧客名簿プリントアウトは何だかよく分からんバグが出て、対応にてんてこ舞いだったし。一応あっちのソフトを騙し、こっちのハードを騙しして仕事は終わったけど、結局そのバグ、バージョンアップした FileMaker のものなのか、プリンタドライバのものなのか、いまだに不明(あとで、なんだか分かりにくい場所にある設定項目の選択がまずかったことが判明)。

おいらが構築した環境なんで、他にやる人いなくて(教えるのめんど過ぎ。もっと簡素化しないと教えられたもんじゃない。けど構造はいじれない。ああこのもどかしさよ)。出来ることは増えたし情報管理は高度化したし効率化もコストダウンも成ったけど、結局おいらの仕事の総量は、手書きの顧客ファイルを見ながら手書きで宛名を書いてた時代よりむしろ増えてるんじゃないかとか思ったり。

ま、昔のスタイルに戻す気もないけどね。なんでって、おいら字が汚いんで、宛名を手書きすると失礼になっちゃうのよ(笑)

ていうか昔、本当にそれで苦情もらったことあるのさ(思い出し涙)

銘板
2006.2.17 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060217
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

12日後の反芻

珍しくギャングものの夢を見たよ。

覚えてるのは、おいら(下っ端)が所属する組が揃ってホテルから出ようとしたところから。

そのとき外からロビーに乗り込んできたは CIA の連中。やつらのリーダー、いきなりうちのおやっさんに銃を突きつけた。おいらはとっさに床に伏せて、ローアングルから成り行きを見守った。こういう場面の撮影の定石アングルでしょって感じで。

したらおやっさん語り出したね。おいらたちに。なぜか英語。しかもなぜか日本語字幕付き(視界の下に横書きで)。

"Boys, if you wanna live,(お前たち生きたけりゃ)"

ここでおいらたちは懐のものにそっと手を伸ばした。

"do it!(殺れ!)"

……、

……、

……圧勝。いやー撃った撃った。伏せてたせいか、おいらには一発も当たらなかったし。

で、目が覚めた。あ〜久しぶりにスカッとする夢だった。めちゃめちゃご都合主義な内容だけど。ていうかこれ、12日前に観た『TAKESHIS'』とか、その他の北野映画の影響が多分に入ってる気がする。

銘板
2006.2.18 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060218
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

冬の宇宙まつりは後半戦に突入

H-IIA ロケット9号機と MTSAT-2(運輸多目的衛星2号)、打ち上げ成功したね。これで H-IIA としては9回中8回の成功で、6号機失敗の時点で 83.3% に落ち込んだ打ち上げ成功率を 88.9% まで取り戻したわけだ。次も成功すれば悲願の 90% 達成ですな。

ところが、次はどうも情報収集衛星の打ち上げになりそう。失敗した6号機って、情報収集衛星の打ち上げだったよね。なんかゲンが悪いような……。でもあれから、ロケットの改良はもとより組織の体質まで改善するという大仕事を成したからなぁ。その新体制で3回連続の成功、そこらが結果として現れとると信じとるよ。

ま、今回のロケットの方は打ち上げは無事成功で「お疲れ様でした」だけど、衛星の方はこれからが大変。なんでって、ロケットは静止遷移軌道という細長い楕円軌道(遠地点高度約35800km、近地点高度200〜300km)までしか衛星を持ってってくれないから。そこから本物の静止軌道(高度約35800km の円軌道)までは、衛星に搭載したエンジンで自力でたどり着かなきゃいかん。

MTSAT-1R(運輸多目的衛星 新1号。「新」じゃない方の MTSAT-1 は、1999年に打ち上げに失敗して、太平洋の藻くずと消えた)は米国製で、静止遷移軌道から静止軌道までの運用は全部アメリカのメーカー任せで良かったし、そこで失敗したらそのアメリカのメーカーのせいってことで気楽だったけど、今度の衛星は三菱電機謹製(アメリカの衛星メーカーは倒産しちゃったのだ)。衛星運用チームは今、ただならぬプレッシャーと戦ってる最中かと思われ。

「静止遷移軌道→静止軌道」の運用もうまくいくよう祈ってるよ。

思えば1995年に H-II 2号機で打ち上げた技術試験衛星(きく6号)のとき、マスコミが勘違いしまくって大変だったっけなぁ。ロケットはきちんと静止遷移軌道まで衛星を送り出したのに、衛星のエンジンの不調のせいで静止軌道に届かなかった。「打ち上げ成功」かつ「静止軌道投入失敗」だったんだが、これをマスコミは「打ち上げ失敗」とボケたことを書き立てて大騒ぎ。H-II ロケット2号機は濡れ衣を着せられちまって、ロケット側のスタッフがほんとにかわいそうだったよ。

マスコミも、打ち上げ報道を重ねるごとにそこらへんの事情をようやく飲み込んできたみたいで、だんだん正確な記事を書くようにはなってきたな。そこらへんは評価に値するぞ。けど、テレビ見ないんでよく分からんのだけど、なんか NHK の報道がかなり質が低いらしいな。ていうか『プロジェクトX』でハレー彗星探査機を採り上げたとき、内容めちゃめちゃ捏造だったらしいじゃん。それを機に、日本の宇宙科学関係者は NHK を信用しなくなったとか。そのくらいひどかったらしい。

銘板左端銘板銘板右端

で、この冬のロケットまつりの最後を締めくくるは、3日後の2月21日早朝に打ち上げられる M-V(ミュー・ファイヴ)ロケット8号機と赤外線天文衛星 ASRTO-F。これも打ち上げはうまくいくんじゃないかねぇ。

気がかりといえば、衛星の装備(冷凍機と液体ヘリウムで極低温に冷やした赤外線望遠鏡)が日本初なんで、それがうまく機能してくれるかどうかってとこだな。

前回の M-V の打ち上げは去年の7月10日だった。6号機。搭載ペイロードはX線天文衛星 ASTRO-EII(愛称「すざく」)。じゃあ7号機はどこ行ったんじゃいと思ったら、来年度打ち上げ予定の SOLAR-B(太陽観測衛星)とセットなんだってさ。ロケットは搭載する衛星に合わせてセッティングされるものだから、衛星の開発スケジュールによってロケットの号数と打ち上げの順番が前後したりするもんなのだ。特に全段固体燃料の M-V は製造段階での衛星への特化の度合いが高そうなんで、その傾向が強いかと思われ。

そういえば M-V 2号機なんてどうなったんだろなぁ。もともとは LUNAR-A っつう月探査機(月面の2カ所に槍状の観測装置を突き刺して、月の地震や月表面の熱流量を量る計画)を打ち上げるために作られたんだけど、LUNAR-A の開発が難航しちゃって(観測装置が突き刺さったときを想定した衝撃試験に、内蔵機器が耐えられなかった)、いまだに完成してない。ていうかいったんは計画自体がキャンセル寸前まで行ったらしいけど、最近開発が再開されて、ついに問題点をブレイクスルーしつつあるっぽいけど(証拠)。

で、LUNAR-A が完成した暁には、M-V の何号機で打ち上げるんだろ。まさか10年も前に作った、荒削りなまんまの2号機じゃないだろな。あれから M-V は信頼性向上も含めてずいぶん洗練されてきたんだから、最新鋭の機体をあてがってやってほしいところですな。

ちなみに、2回連続失敗を受けて、残り1回の打ち上げを前に急遽計画打ち切りとなった H-II ロケットの余ってしまった7号機のドンガラは、いまだに処分の方向性が決まらなくて、種子島の倉庫に眠ってるらしい。解体するにも億単位のカネかかるだろうからなぁ。

M-V 2号機ともども、ロケット技術者養成の教材とかにでも使えないもんだろか。

銘板左端銘板銘板右端

2006.10.10 追記:LUNAR-A を打ち上げる予定だった M-V 2号機の1段目(M-14)と3段目(M-34)は、M-V 6号機として すざく の打ち上げに使われたそうだ。2段目は5号機以降モデルチェンジしてしまった(M-24 → M-25)んで使えなかったとさ。2号機には4段目もあったはずなんだけど、たぶんこれもお蔵入りしたんだろうなぁ。

銘板
2006.2.19 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060219
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ペヤングという名の最高峰

この時期になるとたまに思い出す、悲しい&恐い系の思い出話でも書こうかと思ったんだけど、最近起きた嫌な事件と半分くらいかぶっちゃうんで、公開を見合わせるすることにすますた。とりあえず事件前に書かなくてよかった。

ていうか、ほとぼりが冷めた頃に書いたとして、その直後に万一そういう事件や事故がまた起きたら、やっぱし不謹慎なのかなぁとか考えたり。見えない話ですんません。

銘板左端銘板銘板右端

ということで違う話題。そんじゃ久しぶりにカップ焼きそばの話でも。書かなきゃ書かなきゃ、とずっと思ってたことがあったんで。

2003.8.13 でペヤングを「1.5倍サイズが主流の現在でも1倍サイズのままで、カップ焼きそばのくせにお高く止まってやがる」とこき下ろしたもんだが、その少し後、売ってるのを見つけて驚愕しちまったよ。1.5倍どころか、

2倍サイズのペヤング。

参った。いや、すまんかった。見つけたその日に早速食って、素晴らしい満足感を味わわせて頂きましたですよ。やっぱ他とはどこかしら味わいが違うんだよなぁペヤングは。前はその「うちじゃ1.5倍なんて流行りには乗りませんから」なんて天狗天狗したプライドの高さが気に食わなかったんだが、その気高きプライドが、2倍という大台に一気に乗らしめたんだと信じとるよ。

天晴ペヤング。気付くのチト遅かったが勘弁してくれろ。

銘板左端銘板銘板右端

でさ、最近、別なメーカー製の2倍サイズが近所のローソンにあったんで、ソッコーで買って食ったんだわ。したらこれが全然まずくて。麺は良かったんだけど肝心のソースがなぁ。味しねぇんだもん。最後の方なんか苦痛だったよ。それでも全部食う自分の根性(いろんな意味で)を誇りたい。

銘板
2006.2.20 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060220
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

アンケートと見返り

ヤマト運輸なかなかやるじゃ〜ないの!

いやね、この前ヤマト運輸から来たのよ。流通に関するアンケート調査。「んも〜ウゼ〜よな〜」とか言いながらも律儀に書いて出しましたですよ。したら今日、

お礼の品が届いたヨッツ!

「たかがタオルでしょ」「粗品でしょ」なぞと仰せ召されるな。世の中にはアンケート回答を頼むだけ頼んどいて、仕事中の時間と労力を割かせるだけ割かせといて、何の見返りもよこさない業者・団体の何と多いことか。正直なとこ、アンケート回答で今回初めてもらったぞお礼の品(断言)。

まー確かに、見返りとしてそのアンケートで出た統計結果の報告をよこして来るところもあるけどさ、大抵興味ない内容なんだよね。紙ゴミ収集ボックス直行みたいな。それに比べたらタオルの方がずっと嬉しいって(情報の貴重さを知らないやつとでも何とでも言ってください)。

少し注文付けるとすれば、お礼の品はアンケート用紙と一緒にくれれば、喜んで真面目に回答しちゃうんで、企業イメージもアンケート回収率も回答の信頼度も上がって一石三鳥だと思うんだが。

銀行から来るアンケート依頼って無愛想系だよね。だったら定期預金の契約したときの洗剤やティッシュの一箱くらい持って来いやって感じなんだけどさ。そんで、元銀行員にそのことをブーたれたことがあってさ。そしたら意外な裏事情が聞けた。

銀行のアンケートっつったら景気動向調査のことなんだけどさ、あれ、大蔵省(話を聞いた当時。今だと金融庁か?)の依頼で、銀行がやらされてんのね。依頼っつっても大蔵省だからさ、大蔵省って省庁の中でもカネ握ってるだけあってめちゃめちゃ威張ってるからさ、めらまちょ権力振るいまくりだからさ、銀行としては逆らえないわけ。実質無理矢理やらされてるわけ。タダ働きで。

しかも、銀行としてやる必要のないイレギュラーなボランティアをやらせておいて、景気動向の発表は銀行との連名じゃなく、大蔵省のみの名で発表される、と(今じゃ経済産業省か?)。あたかもお役所が一人でその仕事をやったかのように発表するわけで、その下で奴隷級の扱いで手伝わされる数多の銀行としては、全然おいしくも面白くもないわけ。ただひたすら腹が立つわけ。

なんかな〜こんな状態じゃ「アンケート回答者には、お礼に粗品を進呈しよう」なんて考えもつかんわな〜。これ聞かされたときばかりは、銀行業界全体にかなり同情しちまったよ。

同情はしたけど、それでもやっぱし何らかの粗品が欲しいって気持ちは今でも変わりなかったりする。やっぱなんかくれ。

銘板
2006.2.21 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060221
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

収録前休み 1

木曜にラジオ(八戸フォーラム シネサロン)の収録があるんで、その準備で休ませてちょーだい。

放送は2月28日午後7時30分から。ステーションは 76.5MHz の BeFM。八戸市内とその近辺の方は、よかったら聴いてちょーだい。ちなみにその回は、ガンダム大特集の予定っす。

つうことで、去年のゴールデンウィークに『ドキドキモエチュー メドゥーサ紀行』(2005.5.7〜)を共にした、オタクのオタケンも出陣予定。んではひとつよろぴく。

銘板左端銘板銘板右端

M-V ロケット8号機と赤外線天文衛星 ASTRO-F の打ち上げ、明日の早朝に延期になっちゃったね。雨天による延期だそうで。そうかぁ無誘導の小型弾道ロケットだけじゃなく、自律誘導機能付きの衛星打ち上げ用ロケットも、打ち上げ時は雨はだめなのか〜。曇りなら打ち上げちゃうのになぁ。配線がショートするからとか?

銘板
2006.2.22 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060222
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

収録前休み 2

やっと原稿出来た〜。明日は仕事が引けたらオタケンとタッグで収録だよ。さて風呂入って寝るか。

銘板左端銘板銘板右端

M-V ロケット8号機 + 赤外線天文衛星 ASTRO-F、無事に打ち上げ成功だったね。これをもって2005年度・冬のロケットまつりは大盛況のうちに閉幕ぅ〜。ただ、打ち上げ後に「あかり」と命名された ASTRO-F の姿勢制御系が、今のとこちょっとトラブってるみたいね。代替機能でどうにかするらしいけど。

銘板
2006.2.23 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060223
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

最低宣言

ラジオの収録終わったよ〜。今回はどーっと疲れた。いつもの収録後の爽やかな疲れじゃなくて、なんてーの、後悔の疲れっつーか。

来週の火曜と金曜に放送で、その週末には『Zガンダム III / 星の鼓動は愛』が封切り公開ってことで、新作紹介じゃオタケンにZガンダムの世界を語ってもらった。そこまでは順調だった。

問題はその後の、マニアルームのコーナー。

Zガンダム公開に合わせて、題して『ファーストガンダムまつり2006』ってのやったんだわ。うん。ファーストガンダムってのは、Zガンダムの前の、一番はじめのシリーズの俗称。で、いざこの収録をしてみたら、どーっと疲れちゃって。

体力的にはオタケンと半分こで大したことなかったんだけど、話があらぬ方向に転がっていってしまって。いや、だってマ・クベ(端役)ご愛用の壷の話なんかで盛り上がっちゃったんだよ。それイタイって。TV シリーズのガンダム観た人しか分かんないって。前日までの打ち合わせじゃ、DVD 版ベースで語る、と決めてたのに、二人ともパーペキ忘れてやんの。つまり、

リスナーさん置き去り確定 orz

収録終わった瞬間からダメ出し始めちゃったもんなぁ。おいらとオタケン、二人してマジで頭抱えて「どうするよオイ」って。2005.10.22 の折には最高にうまくいったんだけどなぁ。

「マ・クベごときの話は編集でほどほどにしてもらって、主人公アムロに多大な影響を及ぼすララァの話を録り足す」という意見も出たけど、ララァの何を語るのかをその場でろくなの思いつかなくて、あえなくボツ。飽くまでも「マ・クベの壷」で押し通すことになり申した。

「取り返しのつかないことをしてしまった……取り返しのつかないことを(アムロ)」

ていうか今思ったんだけど、あれ、壷じゃなくて花瓶じゃないのか?

もうボロボロ _| ̄|○

銘板左端銘板銘板右端

それでもまぁ自分で「よかった」とまずまず満足できたところもあったよ。マニアルームの冒頭で、ファーストガンダムの設定とあらすじを語ったんだわ。これ、DVD 版ファーストガンダム3部作の、各冒頭のナレーションを編集して原稿を作ったんだわ。最後のあたりは自分で作文して付け足したぐらいにして。この90秒にわたる朗読に今回イノチ賭けたね。

読みの練習、何十回したっけ。とにかく本番じゃあんまし噛まずに、ナレーターの永井一郎っぽく読むことに成功した、と思う。間(ま)の取り方や言い回しの緩急・強弱にも、できるだけこだわってみた。「うちーゥせいき、だァぶるおーゥせぶんてぃーィないん」。

銘板
2006.2.24 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060224
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

今日の人生授業

またひとつ、今まで知らなかったことを学んだ。

「女の子に花束を贈ると、望外に喜んでくれる」。

「だったら花束がいいな〜」

と聞いたときは、本当にそんなんでいいもんなんか半信半疑だったんだが。

おいらの好きな女の子(のうちの一人)の誕生日でさ今日。何かプレゼントあげようと思ったわけ。いや、別に「その代わりグヘヘ」なんつう下心も特になく。いや、ほんとだってば。と強調するとかえってアヤシイ感じになるな。

とりあえずアクセサリー類を考えてた。それで先週末、デパートの宝飾品売場なんつう、今まで足を運んだことないエリアでいろいろ物色。一番安いあたりがギリギリ予算圏内だった。候補は、

  1. ピアス
  2. イアリング
  3. ネックレス

の順位で考えが決まった。で、ようやく問題に気付いた。あのコ、ピアスの穴開けてたっけかな。だもんで直接本人に聞いてみたところ、意外な事実が発覚。とりあえずピアスの穴は開けてるのは分かったけど、金属アレルギーなんだそうで。この時点でピアスとネックレスは脱落。ていうか、メッキとかだとだめだけど、純銀なら OK なんだそうで。いやもうその時点で予算オーバーっすから。

だったらイアリングなら、肌に触れる部分が非金属なんならいいんじゃないかと思ったんだけど(そういうのがあるかどうか不明)、「イアリングは痛いからちょっと」だそうで。

候補、全滅。

どうすりゃいいんだか分かんなくなって、「んじゃ何欲しい?」とモロに聞いたら、

「クルマ」

オイ!! (; ̄□ ̄)っ☆彡  ほんとにいいのかチョロQで(そっちかい)

で、「だったら花束がいいな〜」との言葉を得た。ということで、今日その通り、仕事が引けた夕方、花屋さんに直行して花束を作ってもらった。花の知識は全くないんで、誕生日のプレゼントだということと、予算と相手の年齢だけ言って、あとは花屋さんに全部オマカセ。

で、ほんとにほんとにそんなんでいいのかどうか全く自信がなかったんだけど、渡したらすげぇ喜んでくれて。なんかもうあげた方としても「死ネマス!」ってくらい。

「こんなにおっきな花束貰ったの、マジで生まれて初めてですよぉ〜」だってさ。テヘッ。女の子への贈り物は、花束が喜ばれるのは分かった。さらに、相手の予想よりでかい方がいいらしい。そして、実はアクセサリーが候補だったときの予算の半分以下の出費で済んで、こっちも大助かりだったのは内緒 (-」・) シーッ

けどまだ、もしかしておいらに気を遣って喜んでるふりしてくれてるんじゃないのかとの疑いを拭い切れなかったんで、その場に来てた、誕生日のコと同世代の女の子にこっそり耳打ちして訊いてみた。「あれで十分だったかなぁ……(もろ不安げ)」。したら、花屋でのバイト歴のある彼女は何も言わずに、しかし即座に、『グッジョーブ!!』とばかりに何度も親指立ててくれた(感涙)。「ほんとに? ほんとに?」と何回も確認してようやく安心できたぐらいにして、思わずグッジョブのコの肩にすがってヨロコビ噛みしめたス。

男の感覚じゃ花束の有難味ってよく分からんのだね。芝居やってた時分に、ファンだという女の子から花束渡されたことあったけど、ちゃんと笑顔でお礼を言ったけど、正直言って、花束はそんな嬉しくなかった。ファンがいることが素直に嬉しかったんで、それでお礼を言ったってわけで。花束の方は、せっかく貰ったのにどう扱っていいか全然分かんなくて(←野人)。どうせなら「これ受け取ってください!」とジャムパン渡された方がずっと嬉しかったと思う。

つうことで、世の中には、おいらの理解を超えた事象や心理がまだまだたくさんあるのだろうなぁと実感させられましたですよ。ええ。

そういや『悪い奴ほどよく眠る』(1960)で、はじめは復讐を果たすための段取りとして結婚した相手にいつしか本気で惚れてしまった主人公、自分の気持ちを偽るのをやめた証として、奥さんのために、でっかい花束を持って家に帰るんだったっけな。

あの花束のでかさにゃ今日のおいらは完敗だな。うん。さすが何でもでっかいのが好きな黒澤って感じだ。

銘板
2006.2.25 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060225
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

なぞかけのフェリーニ

2006.2.6 の最後の方で、フェデリコ・フェリーニの『8 1/2』の読み方を「はっかにぶんのいち」と書いたけど、なんか違うような気がしてきた。

本当は「はっかんにぶんのいち」なんじゃないのかと。「はっか」じゃなく「はっかん」。漢字だと「八巻」。この作品のフィルム巻数がタイトルなんだったりしてとか思って。実際の巻数が何巻なのか知らんけど。

いっぺん観たとき、意味分からなすぎて、きっと二度と観ないだろうな〜と思ったっけな。つうことで確認する気もなし。レンタル屋で発見して気が向いたら借りるかもしんないけど、巻数のチェックまではしないと思う。特にフェリーニファンてわけじゃないんで。ということで、フェリーニオタクの方、よければチェックお願いしま〜す。

銘板左端銘板銘板右端

いや、それともやっぱし「はっか」? 「八価」で。ちょっと「フェリーニ にぶんのいち」でググってみるか。どりどり……。

どうも正解は「はっか」らしい。漢字は不明。ははぁタイトルの由来は、フェリーニ監督の9作目というあたりから来てるのか。ふむふむ。今回、完全にハズレでしたな。

銘板
2006.2.26 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060226
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

人の持って生まれた天分

人には、その生まれついた星というか、天分のようなものがきっとある。

居酒屋のカウンターで、隣り合わせて一緒に世間話してた客(女性)がタバコを取り出したんで、ナニゲにそこの店の紙マッチで火を点けてあげた(ホストかい (^^;)。

おいらのやり方は、1本(枚?)を根元からひっちゃぶって、マッチセットのフタと擦り板とでマッチを挟んで引っこ抜く、という方法。このときマッチを立てた形で挟むと圧力が狭い接点に集中して、同じ力で挟んでも、発火点での摩擦発熱量が稼げる、という感じだ。理にかなってるだろ?

したらその相手の人は、「あたしはこうだよ」と違う点け方を見せてくれた。

紙マッチの1本(枚?)をU時型に曲げる。そして、上から、親指、マッチの頭、擦り板、人差し指&中指、の順になるようにマッチの頭を挟み、指パッチン風の動作でマッチの頭を擦り板にこすると、火が点く。ん〜、ひっちゃぶるよりかっちょいいかも。つうことで、その場で教えを乞うことと相成った。

1回目。

失敗。指と擦り板の間でマッチの頭が転がってしまって。

2回目。

成功。

おお〜! と先生から拍手を頂いた瞬間、なぜか他に並んでるマッチのひとつに引火しちゃって(離れてるのに!)、隣り合ったマッチに見る見る燃え広がってんの!

おお〜! おおお〜!! おわわああああ〜!!! (゜△ ゜;)

慌てながらも、リンが燃え尽きるまで待ってそれから息で吹き消して、ようやく世界に平和が戻った。世の中にはかっちょいい動作とかアクションとかあるけど、なんでおいらがやるといっつもこんな結果ばっかなんだろ。いや、うん、これからはおとなしく、自分のやり方でやることにしますですはい。

とりあえず、相手の方にお怪我が無かったのが幸いだったけど、おいらの方はやっちまいました。

名誉の負傷。

1時間くらいヒリヒリしてたよ〜。

銘板
2006.2.27 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060227
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

既にこの世はユビキタス

IT 化が進んだこの世の中、意外なところにコンピュータが仕込まれてたりするんだよね。昔はファームウェアのみのも多かったけど、組み込み OS 入りが増えてきてる。コピー複合機や携帯電話にマルチタスキング OS が入ってるのは当たり前。家電製品だと TRON が強かったりするよね。

TRON を開発した坂村先生によると、これからはユビキタス社会で、ありとあらゆるものにコンピュータが組み込まれるようになるんだそうで。

ということで、老舗の OS、UNIX もとうとう家庭アイテムに参戦した模様。

証拠。

タッパーでさえもついにユビキタス化か……。ていうか見づらくてすまんす。

銘板
2006.2.28 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0602.html#LOG20060228
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

そして引き分け

思ったよりまともだった。プロの編集ってやっぱすごいや。

今日は 2006.2.23 にオタケンとタッグ組んで収録した、『八戸フォーラム シネサロン』オンエアの日。かなーり不安を溜め込んでラジオに向かったですよ。

収録時、マニアルームのコーナーで最も盛り上がったのがマ・クベ(端役)の小道具(壷)ごときの話題で、収録後に二人して激しくダウナー入ってしまったのは先述の通り。してオンエアではその我らが恥部は、なんときれいさっぱり全部カット。なかったことにされていたのであった。あぁ〜助かりぃ〜! 聴いてて、どこをどうつながれたかが全然分からないシームレスな編集にございました。

今回、切られてたのは主に、オタケン絡みのトークだった気がする。まぁそこらはマニアにしか分かんない話ばっかだったしな。おいらが原稿を用意した部分はけっこう採用されてた。ファーストガンダムのストーリーや設定をざっと解説したり、そこからテーマと解釈を導いたりしたあたりが、編集したディレクターさんに、よりリスナー向けの内容として受け止められたかと憶測。

それと、番組の最後に八戸フォーラムの従業員さんによる、その週末公開の全作品の紹介があらためてあって、今週はなんと6作品もあってそれで時間を取られたんで、おいらたちのぶんがそれだけ短くまとめられたって面もあったかと。

前回のタッグ時 は、新作紹介コーナーでオタケンが踏ん張ったおかげで(『Zガンダム2/恋人たち』の紹介)、そのときのおいらの出番だったマニアルーム(対位法について)が完全に霞んでしまったからな。これで引き分けってことでひとつ(勝負だったのかよ)。

再放送は今度の金曜(3月3日のひな祭り)の朝9時半からだよ。

銘板左端銘板銘板右端

ファーストガンダムの設定とストーリーの説明、収録時はけっこう永井一郎風に行けたと思ってたんだけど、

ちっとも似てやしねぇ! (T□T;)

しかも全然ヘタクソだし。やっぱしプロの声優さんには全く歯が立たんのな。あんなに頑張ったのに orz

銘板
銘板