ひとりごちるゆんず 2002年2月 |
今月のはとりあえず、日付けを昇順で並べてみようと思う。なんか最近シリーズものが多くなってきたから、何日か分をまとめて読まれる方々の場合、この方が順を追って読みやすいかもしれないと思って。(注:2003年7月26日に、過去ログ全て昇順にしました)
あさって、2月3日は H-IIA ロケット2号機打ち上げですよ。
今回の打ち上げでは、はじめてまともな衛星が搭載されるのだ。1号機が打ち上げたのは、打ち上げ中のロケットの状態を見る、ロケット備え付けのデータ取得機器と、ミラーボール型の物体(これにレーザーを当てて位置を特定することで、軌道を正確に実測できる→軌道投入精度のデータが取れる)。ま、衛星としては実用性がないわけで、ストイックな日本の宇宙開発陣営らしく、衛星と認定していないのだ。
なんたって衛星として作られたものでも、開発コード名(「ETV-VII」などの、記号の名前)は計画段階からつくとしても、「きく」とか「はくちょう」とかの一般的な名前は、実際に軌道に乗ってある程度でも機能しないと与えられないからな。
ということで、今回打ち上げられる衛星は2つ。ひとつは "MDS-1" という衛星で、「民生部品・コンポーネント実証衛星」なのだそうだ。何をする衛星かといえば、地上で使うために開発された、つまり特に宇宙向けでない部品やコンポーネント(部品が集まったユニット)を実際に宇宙環境に持っていって作動させて、どれだけもつのか、壊れる時は部品の何が弱っていくからなのかを確かめる衛星。
「うわ、地味」とか思ったでしょ今(笑)。確かに地味な実験だけど、これがうまくいくと将来、宇宙が近くなるのだよ。衛星の製作や運用や打ち上げは、ただでさえべらぼうな金がかかるし途中でのメンテナンスや修理が効かないから、使ってる最中に壊れてもらっちゃとても困る。だから宇宙に飛んでいく部品ってのは、特別に信頼性が高いものを特注で作ってる。ますます金がかかる。ということで、「この部品ならそのまま、あるいは少しの改良で使える」と分かった一般民生用の部品を流用していくと、ロケットや衛星が安く作れるようになる。それが「うまくいくと将来、宇宙が近くなる」の意味。
MDS-1 は静止トランスファ軌道に投入されることになっとるそうで。これはやたらひょろ長い楕円軌道で、地球に近い方はスペースシャトルが飛ぶぐらいの低軌道、遠い方は静止衛星が飛ぶ高さだ。この間を往復するように回るわけだ。この範囲が一般的に人工衛星が使う高度で、この高度によって環境(特に衛星が受ける放射線量)が違うから、まぁ実用する様々な環境を一気に調べられるわけだ。周期はどれぐらいなのかな。10時間前後かな。あてずっぽだから当てにしないでね。計算方法、忘れちゃったよ(笑)
もうひとつの方は "DASH (高速再突入実験機)" といって、今回おいらが特に注目してる衛星なのだ。DASH の開発・運用団体は宇宙科学研究所 (以下「宇宙研」)。事業団が実用的な衛星(気象衛星や通信衛星など)やロケット(H-II シリーズなど)を開発・運用しているのに対して、宇宙研は宇宙に関するサイエンスを研究する機関。X線望遠鏡衛星を使った研究でブラックホールの謎を解明したり、電波望遠鏡衛星で深宇宙の活動銀河核の姿に迫ったりして、分野によっては世界の最先端に位置しておる。
その宇宙研が、大気圏に高速で突入するための技術「アブレーション」というのを開発したんで、今回の DASH でそれを実証しようってわけだ。これは、大気圏に突入するとき、機体表面が空気との摩擦熱で熱くなるもんだから、機体表面に塗った特殊なコーティングを溶かしながら、その蒸発時に気化熱を奪わせて冷却しようという発想の技術。使い捨ての突入カプセルによく使われる。実はこの技術はアメリカ、ロシア、それと恐らく中国が既に開発済みなんだなこれが。主に ICBM(大陸間弾道ミサイル)用の技術としてだけどね。
日本は今まで必要ないからやってこなかったんだけど、「近い将来計画で必要」となっちゃったんですな。もちろん「ICBM の弾頭を空気摩擦熱から保護する」理由じゃないよ(笑)。宇宙研には計画名 "MUSES-C" という将来計画があって、今回のデータをこれに応用しようというわけ。こいつはすごいぞ。小惑星に無人探査機を送り込んで、その地表を少しすくい取って地球に持ち帰ろう、という野心的なミッションなのだ。MUSES-C が小惑星から持ち帰った土の成分を調べると、太陽系の生い立ちの謎が少し解けるかもしんない。
そういう計画だから、最後に地球に帰還するときに大気圏に突入せにゃならん。スペースシャトルみたいに低い衛星軌道から秒速7km 台でしずしずと下りていくのなら、アブレーションなんぞ使わなくても耐熱タイルで十分。日本は耐熱タイルの技術なら既に りゅうせい (OREX)」('94) と HYFLEX」('96) っつう、2つの無人実験機でゲットしてる。ところが MUSES-C はメカニズムの単純化のため、減速なしで大気圏に秒速 10km 以上で突っ込むことに決まった。その時点で耐熱タイルでは耐えられないことが判明して、このアブレーション技術が必要になったわけだ。
政治的経済的にはほとんど何のメリットもない、純粋に科学のための計画なんだけどさ。でもこういうことのためにアブレーション技術をものにしようってんだから、ICBM なんて野蛮なもののために開発した国々に、けっこう自慢できるぞ。MUSES-C はいつ打ち上げ予定なのかな。今、宇宙研サイトの MUSES-C のところを見たけど、書いてなかったな。前に新聞の科学欄で読んだ時は、確か 2004 年あたりの打ち上げだったか小惑星に到着だったか……。まぁ、ほんの数年後ってことだ。それに使われるための技術が、あさって打ち上げられる DASH で実証試験される、というわけ。
成功するといいですなぁ。もし失敗したら、計画は大幅に遅れるか中止に追いやられるか……。うむ、あんまし考えたくないですな。
どこの国のロケットでも、直前で打ち上げが延期されるのはよくあることだから、予定通りの3日に打ち上げはできないかもしれないけど、あんまりぶーぶー言わないでやってくださいな(笑)。ロケットっつーのは見た感じ単純そうな外見だけど、その中には数十万点の部品が詰まってて、しかも安全率をギリギリに削ってまで極限的に軽量化されてるから、小さいトラブルがぽちぽち発生しやすいんですわ。
あと、天候が悪くても大事を取って打ち上げ中止にすることもあるし(スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故(1986年)の原因は、設計の想定外に低い気温の中で打ち上げを強行したこと)。センサーの誤作動が原因で実はどこも異常がなかったりしても、やっぱりカウントダウンを一旦打ち切って点検するし。神経質すぎるようだけど、製造費だけでもロケットに80億円、衛星に数100億円の税金をかけてるからね。焦って失敗するより、延期して成功確率を上げた方がましでしょどう考えたって。
ということで、打ち上げ延期も計画で想定されてるのよ。だから、宇宙開発計画が税金の無駄遣いかどうかは別な場で考えるとして、もうモノが揃って打ち上げが間近に迫った今は、予定が遅れたぐらいで騒ぎ立てて関係者の士気を鈍らせないようにするのが、スポンサー(納税者)のつとめかと思う。別に行動に出さなくてもいいから、とりあえず応援する気持ちでいるべし。税金をもろに無駄遣い(焦りとプレッシャーによる打ち上げ失敗)させないためにも(笑)。
わくわく。さー早く打ち上げないかなぁ(←なんか言ってることが矛盾してるひと)。
やっぱり打ち上げ延期だってさ。でもまぁ昨日言ったように、気象条件のせいだそうで。んで今度の打ち上げ予定は2月4日(月曜)らしい。「寸前にトラブル発生」で延期するよりいいか。なんか落ち着かないんだよねそういうの。不吉な感じで(笑)。H-II が2連続で失敗したとき、確かどっちもどこかトラブルが発生して打ち上げ延期してた気がする。ということで、パッパと打ち上げて欲しいなぁ。なんか心配で。関係者の方々もそういう気持ちかもしれないけど。
それとは関係ないけど、OS X を導入して10日ぐらい経ったけどさ、なんか全然実用してないんですけど。なかなか使えないっす。
OS X で「ひどいな」と思ったのは、iDisk 関連バグ。iDisk てのは、アップル社 Mac ユーザに無料提供してる iTools というサービスの一環。リモートのディスク領域は1アカウント 20MB までが無料で、一人何アカウント取ってもいいという、とっても太っ腹なサービスなのだ。実はこの さんで〜立体写真館も、ほとんどのデータが iDisk に収まっておる。そういうことで、この ひとりごちるゆんず も、毎日原稿を書いては iDiskに接続してアップロードしてるんだな。今まで OS 9.x で問題なく使えてきた。ただ、ファイルの転送がやたら遅いのがネックだけど、どうも通信プロトコルの問題らしい。無料のサービスだし、ADSL にしてからはトロさも我慢できる程度にはなった。
OS X で接続してみた。ファイルを自分の iDisk から落としてみた。いやーびっくり。速くて。ファイル転送の始めと終わりの手続きがトロかったんだけど、ちゃんと改善されてる。さて原稿を書いてアップロードだ! ところがなんでかできないのよアップロード。エラーが出て。OS 9.2.2 で再起動してつなぎ直すと問題ない。なんじゃこりゃ。
Discussion Boards (Apple直営の、ユーザ同士の技術情報交換 BBS)を見てみたら、その問題がトピックに出てる。通信方法によって、トラブルが出る人と出ない人がいるらしい。CATV だとよくないらしい。でもおいらのは ADSL なんですけど。一体なんじゃこりゃ。OS のアップグレードを待てば直るかもしれないけど、直らないかもしれないらしい。も〜なんじゃこりゃ。そこで別なユーザーさんが示してくれた解決法は、"Golath" といフリーの WebDav ソフトを使うこと。
早速やってみたけど、これだと途中までしか繋がらない。ディレクトリの奥まで行けないから、やっぱりアップロードできない。何が悪いんだよぉ。(ToT) ということで、ひとりごちるゆんず を書くときは OS 9 に戻して作業する羽目になっとるんですわ。
それと、もひとつ楽しみにしてたのが SETI@home (以下「S@h」) for Mac OS X。もしかしたら速くなってるんじゃないかと思って。今まで1年間の、S@h for Mac OS 9 を使った、おいらのデータユニット処理平均タイムは1件あたり14時間12分。OS X 用の S@h アプリを落として1回やってみた。そのタイム。20時間。遅くなってるじゃん。今までで初めてだよ20時間の大台に乗ったの。でもいいんだ〜(半分ヤケ)。
OS X で実装した本格的なマルチタスキング機能で、バックグラウンドでもちゃんと作動するのだ。OS X をメインで使うようになった暁には、結果的には処理済みデータ提出のタイミングは速くなるはずなのさ〜。
OS 9 は疑似マルチタスキングだから、裏で作動させても、オモテのソフトによっては S@h はほとんど止まってたからなぁ。というか、大抵のアプリは表に出た途端、S@h に CPU を明け渡さなかったけど。しかしそれでも別に CPU がアタマよくなったわけでもないし、OS X の動きは Ver. 10.1.x で軽くなったとはいえまだまだ重いから、裏で S@h が動いてると、オモテの作業もけっこうトロくなっちゃうのだった。実はそこまでは考えてなかったっけ(笑)
あ〜あ、デュアル CPU の Mac、欲しいよぉ〜。とうとう 1GHz デュアルってのが出たからなぁ。おいらのは 400MHz のシングル CPU。OS X を回すパワーは、最新型の4分の1程度かな。うむ〜。
Netscape 6.x for Mac OS X を落として使ってみた。Netscape 6.2.1 for OS 9 でのバグがいくつか改善されたり直ってたりしたけど、for OS X 独自のバグってのもまたあったりして(笑)。反応がまた輪をかけて重いし。しかもひどいのが、アカウントの互換性がないのだよ。OS 9 用と OS X 用では。インポートさえ出来ない。Netscape 社ってこういうとこがトホホなんだよな。それでいて IE のお気に入りは、しっかり自動で読み込んでたりして。
マイクロソフトを訴えるのもいいけど、Mac の世界ではほぼ対等なんだから、製品としてもっとまともなものを出せばかなり巻き返せるはずじゃないのかね。それとフィードバックのページが英語版しかないってのも、納得行かんなぁ。
OS X を導入してみたものの……。なかなか素直には行かんもんだなぁ。OS 7.x → OS 8.x → OS 9.x のときはヨユーで移行できたんだけど。ぶつぶつ……。
手持ちのカメラ『立体ゲッター1号(Nikon EL 2)』、スイッチ入れっぱなしで電池がなくなってた。
もうこれで3回目だよ。はぅ……。このカメラ、70年代の製造だからね、オートフォーカスだのフィルム自動巻きだの、そういう機能はないの。全部手動。ただ、露出計だけが電池を使うのだ。最近立体ゲッター1号で撮ってるのは満月だけだから、大体の目安が分かるっちゃ分かるけど、プロみたいに理論と豊富な経験で押さえてる訳じゃないから、やっぱり露出計見ながらシャッター速度を決めないと不安なのさ。
満月撮影時の絞りは全開。ていうか、カメラ用のレンズを外して望遠鏡(フィールドスコープ)を取り付けてるから、全開以外ないんだけど(笑)。フィルムは高解像度を狙って感度が ISO 100 のを使ってきたけど(それにまとめ買いすると安いし)、最近は 400 も試してて、これがなかなかよい。シャッター速度が速くできるのがこんなにいいもんだとは思わなんだ。
立体ゲッター1号に ISO 400 を入れたのは、城ヶ倉大橋からの紅葉立体写真を撮ったとき(2001年10月)が多分はじめて。高感度フィルムは粒子が荒いから、引き延ばしたときのザラザラ感がよくないわけだ。でも、我が設備じゃフィルムスキャンで 1600dpi が限度でさ、城ヶ倉大橋のときいっぱいいっぱいまで拡大してみたけど思ったほどザラザラじゃなかった。
望遠撮影で一番気になるのはブレでしょ? 昔の一眼レフってのはシャッターとミラーが重いからね。けっこう撮影時にゆれるんだな。はじめはピント合わせが甘いからぼけてるのかと思ったけど、でもやっぱりゆれてるみたいで、400 を使ってシャッター速度を速めるとかえってこっちのほうがくっきりだったりして。今回現像に出すのは業務用 ISO 100 。まとめ買いしてまだ余ってるから「使っとかなきゃ」とか思って(笑)。さてどう写ってるかな。
現像に出すついでに、電池交換してもらおうっと。街に行ったついでに床屋にも行くかぁ。
追伸:2月4日予定の宇宙開発事業団の H-IIA ロケット試験機2号機打ち上げのネット中継は、ここで見られるらしいぞ。月曜の昼間だからなぁ、見られる人、あんまりいなさそうだけどさ。おいらも無理だし。とりあえず打ち上げ、成功しますよ〜に。o(-人-)o
いや〜 H-IIA 2号機の打ち上げ、一応成功したね。なんかほっとした (^▽^;) おいらは全然関係者じゃないけどね(笑)。でも残念ながらミッションは完璧じゃなくて、ロケット本体のエンジンや制御関係は問題なく作動しきったそうだけど、おいらが今回注目してた、"DASH" という高速で大気圏突入実験する衛星が分離に失敗したみたいでさ、そこは残念だったなぁ。
で、おいらは2月1日に、「DASH 計画の目的は、来る MUSES-C という小惑星探査機にその技術を応用することにある」なんてことをしたり顔して書いたんだな。それで、MUSES-C の関係者達は今頃ボーゼンとしてるんじゃないかと心配してたんだわ。
「必要なデータが取れない→探査機の設計・製作ができない→狙いの小惑星と遭遇できるタイミングを逸する→あと何十年待たにゃいかんのだ」てな感じで。んで、MUSES-C 計画を進めている宇宙科学研究所のサイトに繋いでみたら、なんと MUSES-C の再突入カプセル、もう無事に研究が終わったんだってさ。最終の実証試験がついこの間の1月18日。地上試験で全部済ませたらしい。おいおい、
うむー。思うにこれは、「お付き合い」だったんじゃなかったのか。MUSES-C は小惑星と地球との位置関係のタイミングがあるから、計画の延期や開発の遅れは致命的。ところが DASH で実験をする予定の H-IIA の開発は遅れに遅れてしぴれが切れた。そんなわけで MUSES-C チームは「シミュレーションと地上実験のデータだけでもういいや」と決めてしまったのではないだろうか。
でも遅れたとはいえ H-IIA 2号機は打ち上がることになったし、その搭載貨物の予定として DASH は計算に入れてあったし、もう DASH の開発も途中でやめるにはもったいないところまできてしまったし、「ええいもう応用は間に合わないけど、せっかくここまでやったんだから最後までやろうよ」というのがホントのところなんじゃなかろうか。
この憶測が当たりだったとして、ではやらない方がよかったのか。うーん、やってよかったんじゃないかな。もう DASH というものは予算をかけてできてしまってたし、もう要らないからったって他に転用できる機械じゃないし、言い訳がましいけど、今回の分離機構のトラブルの原因が分かれば、将来の改良に役に立つ。
なんでも今回 DASH の宇宙への運搬方法は、「ピギーバック」と呼ばれる新しい試みだったんだそうで。そのアイデアをこれからいろいろ便利に使って宇宙輸送のコストダウンを図ろうとしてるらしいから、「早いうちにトラブルが見つかってよかった、しかもあんまり役に立たない衛星でまだましだったよやれやれ」ってなところじゃないのかな。とりあえず事業団のピギーバック担当部署は。
そうは言っても DASH 計画の担当者の方々にとっては、辛い結果であることには変わりないだろうけど。着陸予定地の西アフリカ・モーリタニアにはきっと既に日本からのスタッフが待機してたんだろうなぁ。「うまくいけば回収できるかもしれない」との、現地に乗り込んだスタッフのコメントまで出てたのに。
「うまくいけば…」という不確定な言い方は、DASH 計画で必要なデータは全て、DASH が大気圏内を降下中に無線で取得する手はずになってたから。「余裕があったら一応探してはみますよ、サハラ砂漠のまん中に着陸した DASH を運よく発見できれば、もっとさまざまなデータが取れてラッキーかも」てな意味みたい。「何が何でも探し出して日本に持ち帰る!」となればそれだけで DASH には強力な発信機を付けなきゃならないし、発信機やその周辺機器の、信頼性をも含めた設計が新たに必要になって、探す方の設備や人員もそれなりに揃えなきゃならなくなる。要するにそれだけでものすごくカネがかかっちゃうんですわ。
人とか動物とかが乗ってるわけでもないから、放棄しても倫理面の問題もないし。一見テンション低いようだけど、不況下での、税金を使っての研究だからね。でもほんとは何が何でも回収したかったろうなぁ。
まぁとにかく、2回めの打ち上げとはいえ、改良型メインエンジンやら追加の固体補助ブースター4基やらセパレート型のフェアリング(衛星の覆い)やら、今回も新しもの尽くしだったから、このくらい出来で、いいぐらいだと思う。もともとが「ロケット本体がまともに作動するかどうかのテスト飛行」だったことだし。
やっぱマスメディアって全国版でもけっこういーかげんだわ。早速新聞を読んで、H-IIA の打ち上げについてどう書いてるか読み比べてみた。対象は朝日新聞、読売新聞、デーリー東北(八戸市を中心とした地方紙)だ。朝日とデーリーの記事は記憶に頼ってるから完全ではないだろうけど、1面の見出しは共に、
てな感じ。まぁ、その通りじゃないかな。デーリーは、北日本の1地方紙がわざわざ独自に鹿児島県発の記事を書くとは思えないから、共同通信から記事を買って載せてるだけだと思うけどね。ちなみに「分離失敗」したのは、"DASH" という大気圏再突入試験衛星のこと。
問題は読売新聞。かなりな問題に思う。読売新聞は手元にあるから読みながら書こう。1面の見出し。
あーあ、やっちゃってるよこの新聞屋さん。ほんと、他の人が何かやるとポカばっかりつつくことしか能がない人っているよね。何が何でもあら探ししかしない人っているよね。みっともねえなあ(苦笑)。3面にさらに詳しいこと(記者会見の様子)が書いてあるんだけど、記事なのになんかものすごく主観が入っちゃって、「読売、大丈夫かぁ?」って感じ。抜粋。
この記事内で、この内容はこれでおしまい。補足が必要なのに。朝日新聞とデーリー東北から受け売りだけど、ゆんず独自補足。
ということで、「報道陣からの厳しい質問」内容、的外れなんですな。的外れなんだから、そういう質問が記者会見で実際に出ても、紙面上では無視すべきことなんですな。知らない人が読んだら鵜呑みにしてしまうかもしれないから。読売の記者さんとデスクさん、書く内容の裏ぐらい取りなよ(呆)。あり? ひょっとしてしてその「厳しい質問」って、読売新聞の自作自演なんじゃ……? と邪推したくなるのも、この3面の記事、おもきし感情的だから。文責者名が書かれていないということは、「読売新聞の総意と取っても構わない」ということになるのだが、いいのか? この記事、感情の入れ方がすごいんだ。えげつなくて。抜粋。
記事に書く内容や言葉選びもそういう感情がむき出しだもんね。そうすると売れるんだもんね。「ショッキング性」「センセーショナリズム」ってやつだ。週刊読売がつまんなくて不人気になって廃刊になったから、職を失った週刊誌記者を再雇用したとか(笑)。ほんと邪推だけどさ。
読売新聞の総意……でほんとにいいのか? H-IIA がライバルに設定しているヨーロッパのロケット企業、アリアンスペース社の日本法人からのコメントも載せてて、
これを記事は「かばう余裕」と表現してるけど、マジでこの記者さんアタマ大丈夫か? アリアンスペース社だって、今までこういう修羅場を何度もくぐり抜けて、下調べさえしていない質の低いマスメディアに意味なくぶっ叩かれてきてることを知らないんだろうなぁ。「余裕」じゃなくて、コメントの文脈通りの「事情を知る同業者としての同情」なんじゃないのかね。
それに、ここでライバルを笑うと、アリアンロケットが万が一こけたとき(アリアンシリーズは信頼性の高さが売りだけど、それでも設計成功率が 95% 程度で、打ち上げ失敗の可能性は常にある)に収拾がつかなくなるから、自己フォローの意味合いも入ってると思うぞ。
知らぬはメディアばかりなり、と来らぁ(笑)。もし知っててやってるとしたら、世論操作そのものですな。「どこかの団体から圧力を受けてるんじゃないか?」とか勘ぐりたくもなってるんすけど。図体ばかりでかくて、頭が悪いのか志が低いのか、それとも両方なのかハッキリしてくれ。どうなんだナベツネ。
あと、3紙を見て残念だったのは、トピックの重要性の配分。どこも大体、
の順番の扱いだったんだけど、今回の打ち上げの主役である MDS-1の打ち上げ・軌道投入がせっかく完璧に成功したのに、扱いが「付け足し程度」なんだよね(DASH はそれに便乗したオマケ的な衛星)。失敗して、多分もう機能しない衛星の機能ばっかり詳しく説明して、成功してこれから活躍する衛星、つまり本来報道されるべき対象にほとんど触れていないのはなぁ、やっぱこれもセンセーショナリズム重視主義を感じさせるなぁ。
新聞会社さん、活字メディアが軒並み廃刊されていく中で新聞だけ発行部数が落ちないのは「自分たちが伝える内容の力」だと思ってるんだろうけどさ、おいらは「販売店の努力のたまもの」だと思ってるよ。もしおいらの住む地区の販売店さんが不真面目だったら、特に読売なんてヘボ新聞、とっくの昔に切ってるよ(苦笑)。読売の内容で高く評価してるのは、4コマまんがの『コボちゃん』と『あゆみ?』だけだよ(笑)
あ、あとさ、これだけ紙面を割いた DASH 計画がもし成功していた場合、具体的にどういう利点があったのかを書いた新聞、この3紙の中にはなかったんだわ。ぬははは、そりゃそうだ。実は DASH は2月3日分に書いた通り、(たぶん)あまり成果的意義のない「お付き合い」の実験なのだから。そこを隠してあれだけ書き立てるんだもん、今回の失敗騒ぎ、紙面を盛り上げるためだけのあざとい演出なのが見えてしまったぞ。うはははは。
追伸:つまんない話題だったんで、今日の楽しかったことなどひとつ。
事務機器のフェアに行ってみた。うちの会社の新しい担当さんと、このとき初めて会った。今まで若い男の人だったのが、今度は若い女の人。まだちょっとこなれてないけど、ハキハキしててなかなか感じがよかった。好感。あそこの営業さんはみんな感じいいねぇ。で、話してるうちにどうしてもひとこと言いたくなっちゃってさ。「芸能人に似てますね」って。ナンパじゃないよ(笑)
見れば見るほど似てるんだこれが。でもね、さすがに初対面では言えなかったよ。「そっくりですよ。山田花子に」とは。
最近はあったかいのう。このまえのっこり積もった雪、雪かきしてあっていろんなとこに積み上げてあったんだけど、あったかいからその雪山を崩してとかした。雪山にしとくといつまでも溶けないからね。スコップですくっては、そこらに積もった雪が溶けてできたでっかい水たまりに放る、と。そうしてれば早く溶ける、と。
あったかいうちにやっとかないと、また豪雪が1発降ったとき、ますますひどくなっちゃうからね。はぁどっこらぴょん。雪とかし作業で腰と肩と背中が張って、つらひナリ……。
OS X の調子、使うごとにだんだん悪くなっていくなぁ。再インストールした方がいいのかなぁ。どうせほとんどからっぽだからとっととやればいいんだけど、SETI@home もOS X で回してるから、解析の切れがいいとこまで待たないともったいないし。
めんどひナリ……。
今日、ミニちゃんに乗れる。ものすごうれしいっす。昨日で車の準備はもうできてたけど、保険の引継 + 車両保険追加が、今やっと終わったとこなのだ。保険は車を取りかえても1カ月は猶予期間があるそうで、そのまま取りかえ前の車の保険が生きてる、と保険屋さんに言われたけど、まだ癖を覚えてない車だからちょっとね。車両保険に入るまで安心できなくて。まずはクラッチの癖から覚えないとな。
/□□ヽ ε=(◎__◎) |
ぶおんぶおーん。
クーパーじゃないけどね今度も。一番低いグレードのミニ・スプライト。でもまぁいいや。区別つかないし(笑)。早速乗ってみた。というかクルマ屋まで取りに行ったから、帰りに乗らざるを得なかったんだけどさ。いや、乗りたくてもうたまんなかったんだけど。
前に乗ってたやつを買ったときより全体的に状態がいいわ。クラッチもシンクロもへたり切ってはいない。多少へたり気味なクラッチのピーキーなつなぎ心地、前のやつのはちょうどいいぐらいで好きだったけどね。今のも使ってるうちにだんだん慣れてくるでしょう(笑)。
新しいのはタコメーターがついてる。排気音で大体の当たり所が分かってるから、タコメーターがなかった前の車でも、シフトダウンで回転合わせるとき(シンクロが完全にへたってたから、この操作が必要だった)に不自由がなかったし、今のもその感覚をそのまま使えるけど、ははぁなるほどあの音程はこの回転数だったか。そういうのが分かるとなんか嬉しかったりする。
排気音は、前のやつは超うるさかったけど、サイレンサーを突っ込んだら(ほんとに「突っ込む」って感じの作業だった)かなり静かになったっけ。今度のもまたかなりいい音出しちゃって。前のと比べると、サイレンサー装着前と装着後の間ぐらいの音量かな。ダブルのセンター出しマフラー、好きだったんだけどね。かわいくて。街行く他のミニたちをつらつら眺めるに、シングルもかわいいなぁセンター出しは。
新しいのは左にオフセット。歩道側を向いてるのがちょっと気になるけど、気にしないようにしよう(笑)。それより、マフラー口径が大きい。9月11日(同時多発テロがあった日だったからよく覚えてる)みたいに台風が来たりしたら、横殴りの雨が入り込んで、またエンジンかからなくなりそう。(^_^;)
あとね、買い直したミニの最大の違いは、「エアコンがない」っつうとこなんですわ。今年も去年みたいな冷夏にならないかなぁ……。
追伸:最近知って、グッっときた言葉:
グッとくるなぁ o( ̄へ ̄ )
彼に逆らうことは許されない。今日はジャイアンリサイタル。といってもあのジャイアン様が八戸までツアーで来てるわけじゃなくて、そういう方がいらっしゃるんです八戸にも。歌じゃなくて、講演会。50代の、お店をやってるオッサン、というかお孫さんもいらっしゃるんだけどね。八戸では、知る人ぞ知る変人として、ある程度有名なオッサンなんだわ。
この人にものごと頼まれたら断れないよあーた。あとで何を言い触らされるか分かったもんじゃない。聞く人も、「あの変人さんの言うことだからねぇ」と割り引いて聞くかもしれないけど、割り引いても噂はゼロにはならないわけで。そういうところが恐いけど、お孫さんには目がないあたりは普通のおじいちゃんだったりする、そういう変人さんだ。
早朝、お店の前でバットで素振りをするおじさんを見かけたら、きっとそれはその変人さんだ。え? 「朝、バットで素振りなんて、普通の草野球のオヤジじゃん」だって? ちっちっちっ。バットでね、素振りしてるのよ。剣道の。
軽のワゴン車を運転しながら本を読んでるおじさんを見かけたら、きっとそれもその変人さんだ。でもね、このまえ街で見かけたら、運転中の読書なんて危ないまねはしてなかったよ。クルマを走らせながら、前を走る車に向かってシャドウボクシングしてた。
ジャイアンには逆らえない。逆らうと何されるか分からない。ちなみに彼のお店の脇には、サンドバッグがぶら下がってる。彼がそのサンドバッグを打ち込んでるのを目撃したことがある。バットで。
それを見て、彼のことが少し分かった。つまり右バッターだということだ。
変人さん、先週うちの職場に電話してきて、世間に対する愚痴をわざわざおいらご指名でぶちまけ始めた。月曜朝一番で。みんないろいろなっとらんのだそうで。趣旨がさっぱり分からないから「どういうご用件でしたでしょうか」と聞いたら、「10日の正午に講演会をやるからどうだい」。ジャイアンは絶対に人に頭を下げない。
『お忙しいのは重々承知ですが、是非ともお時間を頂きたく……』なんて言葉、口が裂けても言わない。というより思い付きもしない。でもね、ちょっとね、商売上の立場ってものもあるから、おいらはその場で出席の返事をしたよ。興味もあったんだよね。この人の集いに応じるお人好しってどんな人たちなんだろって。そしてこのオッサン、何を語るのだろうか、って。
講演会の内容を聞いてみた。オッサン自身がしゃべるのか、他に誰か講師を呼ぶのか。そういうことを訊きたかったんだけどね。
「あのよぉこのまえ行って来た講演会、だめだねありゃ。最悪。つまんねえ話しやがってさぁダラダラダラダラ。だーれも聞いてねってのにまっるまる1時間つぶしやがって、主催したあのあそこ、だめだね。あんなんじゃだめだ。おれにやらせろってのに聞きやしねぇし、おれがそんで自分でやってやろうってんだ。うん。あのな、だめなやつは呼ばねぇよ。うん。例えば市議会議員の××。だめだありゃ。来いって声かけても返事もしねぇ。そこ行くと同じ市議会議員でも○○さんは違うね。ありゃ将来総理になるよ。うん。なかなか話が分かる。だってよ……」
月曜の朝イチからつまんねぇ話をダラダラダラダラ。だーれも聞いてねってのに……。ていうかさ、おいらの質問はどこ行ったんだよ。彼の電話の向こうから「ピロリロピロリロン ピロリロピロリロン」と、お客が入ると鳴る電子チャイムの音が聞こえてきたから、おいらすかさず、
「あ、お店にお客さん来ましたよ」
「あ、ほんとだ。んじゃ出席でいいな?」
「はい、よろしくお願いします」
『ガチャ、ツー・ツー……』
やれやれ (-_-A) 何の講演会なのか結局さっぱり分からないまま、とにかく出席する羽目になった。
行ってみたら、内容は、彼のお店が扱う健康グッズの説明会だった。盛岡からセールスが来てて。その人がひたすら売り込んでた。他に来た15人のうち5人ぐらいがその商品の愛用者で、セールスの人に使い方をいろいろ質問してた。はたから聞いてて「この商品は全くでたらめじゃないけど少しアヤシイにほひがする」と判断したおいら、タイミングを見計らってジャイアンに頭を下げて、中座させてもらった。
だってなぁ、確かに料理の割りに格安だったけどさぁ参加費。でもなぁ……。なんでカネ払って宣伝聞かなきゃならねんだろ。しかしやっぱりジャイアン自ら仕切った場ってのはすごかったなぁ。「おれは世界のトップに立つからな!」って10回ぐらい言ってた。マジで。セールス講演の最中でもお構いなし。さすがジャイアン。どの分野のトップなのか大変興味があったけど、訊けばまた延々と聞かされると思って、笑顔で流した。スマイル0円10個。ヘタに気に入られると、子分としてものすごい目に遭いそうだし。息子さん夫婦とお孫さんも来てたけどね。息子さん夫婦、みんなにめちゃくちゃ恐縮してた。こっちの方々は常識人だから。
……、
……、
……。
そこにいた全員、よく分かってたんだ。ジャイアンのお兄さんはできる人でね、役人だったけど資格を取って事務所を作って独立してさ、何十人もの部下を使ってさ、顧客からも信頼されてさ、がっぽがっぽ稼いでるんだ。努力と才覚と人格の人なんだ。面白くないんだよなジャイアンは。
お兄さんに対抗意識むき出しだから、そこらへんかなり分かりやすいんだけどさ。おいらを勧誘した電話での、「……主催したあのあそこ、だめだね。あんなんじゃだめだ……」っての、彼のお兄さんが運営してる会で主催した講演会だったりしてさ。
出席した15人のうち、おいらともうお一方は商売絡みのお付き合いで出席で、5人は健康グッズの話を聞きに来た人たちだったけど、残りの8人(ほとんどが年金受給者)。この人たちはいい人たちだよ。ジャイアンときちんと付き合ってあげてるんだもん。
八戸のジャイアンはあんなにあったかい人たちに囲まれて、幸せ者だなぁ。
里谷の多英ちゃん、やったね (^-^)v 次のオリンピックも狙ってくれるみたいだし、楽しみだなぁ。上村愛子ちゃんもがんばったね。まだ若いから、あと2回は出られそうだね。
ノーマルヒルはねぇ、ちょっと残念。「長野の夢よ もう一度」とはなかなか行きませんなぁ。あのときは絶好調だったんじゃないの? 規定も変わって日本人には不利になったらしいけど(ヨーロッパ人が仕切るスポーツ機関の常套手段ですな)、いまさらどうこう言ってもしょうがないから、ラージヒル個人と団体に期待すべえ。原田雅彦の不調はあれかい。雪印の不祥事で落ち着いてられなかったからなんじゃないのかい。これもいまさらどうこう言ってもしょうがないけど。
原田ぁ〜。会社のことは気にするなぁ〜。あんたがやったわけじゃないぞぉ〜。
スケートも楽しみだね。清水の世界記録狙いも注目だけど、おいら的には開会式で旗手をつとめた三宮恵利子(←漢字これでよかったんだっけ?)ちゃんに注目しとるよ。入場行進のとき、笑顔がかわいかったから(爆)。岡崎朋美ちゃんもいいなぁ。長野以来のファンですたい。
すんません (^_^;)> 超フヌケです今日。朝イチでちょっとキッツイことあったんで(笑)。そして、とってつけたようにと言っちゃなんだが、堀井学もがんばれぇ! ちうことで、
毎年この時期は印刷屋。ダイレクトメールを2000通くらい葉書で作る。昔はねぇ……。全部手書きだったわけよ宛名。それに住所録。手書きの住所録なんてきちんと五十音順になんか書き揃えられるわけないじゃない。カード式なら別として。その葉書を読んだお客さんから電話注文が来ると、その住所録を調べて、前回は何をどれだけ買って頂いたかを調べなきゃならないんだけど、きちんと並んでなかったから、なかなか見つかんなかったのよ住所録から。
今はねぇ……。FileMaker Pro なんてデータベースソフトがあるから、住所録の帳面を作るのもラクなわけよ。去年まではインクジェットプリンタで出力してたから、時間もインク代もただでなくかかったんだけど、去年から導入した RICOH のコピー FAX プリンタ "imagio" がいい仕事してくれてさ(嬉泣)。ん〜、まだまだ操作性は不満があるけどさ。でも、夢だったんだぁデータベースを作って、コピー品質で直接プリントアウトするのがさ。
その前の FAX コピー機は同じリコー製だったけど、古くてプリンタ機能がなくてね。それでもプリンタとして使うやり方を考えるぶんには考えてたけどね。FAX 機能に直接原稿を流し込んでプリンタとして使おうか、なんて。でも Mac の Faxstf っつう FAX ソフトは使ったことなかったし使いづらそうでね。いやー無理に使わんで良かった。
おととし、ひと夏かけてそれまで宛名職人 Ver. 5 のみで扱ってた顧客住所録を FileMaker に移してさ。大体無理があったんだよ住所管理ソフトで購買履歴まで管理しようなんて。で、かなりめんどかったけどデータベースソフトを勉強してさ。実は98年夏に、市内の電器店で売れ残りの Macintosh Performa 6410 を買ったら、おまけに FileMaker Pro 3 を付けてくれて、それも売れ残りだったらしいけどさ(笑)。そいつをとうとう使ってみようと決心したってわけだ。2000年の夏にだ。
だはぁ〜 ぬんじゃそりゃ(呆)。別にハデな誤作動じゃなかったんだけどさ、やっぱし去年は2月29日はなかったわけで、ずらーっと日付けを自動入力してったら、「2000.2.29」なんて日付けが出てきたわけで。これがまた取り組み中の仕事では致命的なバグだったわけで。で、何を思ったかおいら、FileMaker Pro 5 (39,000円税別) を職場のカネで買ってきたりして。なにもニューバージョンを欲しいがために Y2K を口実にしたわけじゃないぞぉ(汗)。いやね、あとで FileMaker 社の HP を覗いたら、Ver. 3 の Y2K を修正するアップデータが無償配付されてやんの。ちょいと早まっちまったな〜。そんでも最新バージョンをうきうきしながら入れたらあ〜た、起動は遅いし反応も超重くなってるしムカツク!!!!
なんかさぁ OS もそうだけど、バージョンアップしたらトロくなるっての、やめてほしいっすよほんと。そういや宛名職人も Ver. 4 →Ver .5 に上げたらファイルの読み込み書き込みが死ぬ程トロくなった上にサイズが悪夢の如くでかくなって、かなり憤ったなぁ。当時使ってた Macintosh LC 575 (CPU: 68LC040 33MHz)じゃ明らかに力不足でね。それでもマシンを更新するまで耐えたけどさ。
なんかほら、確かに新型のハードウエアって高速大容量化していくじゃないの。でもそれは「よりハードな作業でもバリバリこなす」のが目的なんだと思うよ。決して「ソフトがバージョンアップすれば、大して機能や使い心地が変わらなくても確実にトロくなるから、その穴埋め」なんてのじゃないと思うぞ。
FileMaker の話題に戻る。トロくはなったけど Y2K も片付いたし(この時はまだアップデータで直ることを知らなかった)、改めてデータベースなんていう、かなりコンピュータ的なソフトの勉強をようやく始めたってわけだ。そんでこのとき切実に思ったのは、
ちうこと。最新型の Ver 5.5 では幾分か直ってるのかもしれないけど、めちゃくちゃ使いづらい。一般的な操作に反する特殊なショートカットの用法とか盛り沢山だし、何をするにも必要な手カズが多い。ある設定を、別な設定と照らしながら決めたいのに、設定ウインドウを2枚同時に開けないんですな。「見るだけなんだから別にいーじゃん」と強く思うんだけど、やっぱり他の設定ウインドウを開くには、先に開いたやつを閉じにゃいかん。だから、設定しているうちに『あ、そういえばあれはどうだったっけ』『この設定を替えるんならあっちも替えとかなきゃ』なんてアバウトな使い方をさせてくれないのよ。
しかも本ウインドウを見ながらフィールド設定したいとき、設定ウインドウが邪魔だからドラッグでどかすでしょ。そうするとね、本ウインドウの、設定ウインドウと重なってたところが白抜きになっちゃってんのよ。画像を再描画してくれない(してくれる設定ウインドウもあるけど)。なもんだから設定ウインドウをずらした状態で閉じるでしょ。また設定ウインドウを開くでしょ。そうすると、ずらす前の位置に開くんだ。しかも一番邪魔な、画面のど真ん中。ものすごく偉そうにデーンと出てくる。位置情報を覚えててくれない。
Netscape ならこんなヘマはしないのに。ウインドウを動かしても下の画面を再描画するし(当たり前だよね)、ウインドウの位置やサイズのみならず、再読込後はスクロール位置まで再現してくれるのに。まぁ Netscape は他のおびただしい量のバグがキョーレツなんだけどね(苦笑)。
「お客さんねぇ、そん〜〜なにデータベースやりたいんならねぇ、うちの決まりに従ってもらわにゃ困りますなぁ うはははははは」
なんて殿様商売モロ出し。データベースはパソコンとは黎明期からの長い付き合いだし、今でもパソコンってのはデータベースがないと魅力半減なもんだからすっかりあぐらかいちゃってて、他分野のアプリより遥かに時代遅れの操作感覚がいまだに残ってるもん。融通がきかないというか。FileMaker 社はアメリカの会社だから、たぶん世界的にデータベースを供給してる人たちはこんな感じなんでしょう。
そして特に日本のデータベース業界・学会はひどいと思う。怠慢で。だって専門用語の訳語がほとんどカタカナなんだもん。分かりづらすぎ。どうせならこんな半端なことしないで、専門用語は割り切ってアルファベット表記にしてくれた方が、意味を英和辞典で調べられるぶんだけずっといいよ。これじゃ英語圏との IT 格差は広がる一方じゃないんすかね。
「リレーション」「リレーショナル」は「連携」か「連動」でいいじゃん。「ソート」は「整列」とか「並べ替え」で不都合ないじゃん(宛名職人はどっちかを使ってたなぁ)。「ルックアップ」も「拾い出し」にすると断然分かりやすいよ。「レコード」は、そうだなぁ……せっかく「FileMaker Pro は分かりやすいカード型データベース」って宣伝してるんだから「カード」でいいべ(←かなり苦しいね。「レコード」のままでもいいか)。「フィールド」は「記入欄」か「入力欄」で問題なしだ。
やっこさんがた、格好ばっかつけてかえって意味わかんなくしちゃってホント最悪。こういう言葉は、はじめだけ変テコに聞こえるけど、慣れればなんともなくなるもんだけど、それを普及のために使ってほしかったのだよ。やつらがやったのはその逆。専門家にしか通じなくしちゃった。カタカナに慣れた専門家たちはもう何とも思わないんだろうけどね。
アメリカにあって日本にない社会的文化。その大きな一つが「データベース文化」。仕手側の言い訳:
「アルファベットだけの英語と違って日本語は複雑だから、データベース文化が花開かなかった」
こんなの鵜呑みにしちゃいけませんぜ皆の衆。とりあえず連中の怠慢を正してみて、それでも改善しなかったら「日本語は複雑だから」説を考えてみようよ。ということだ。うむ。
なんか話がそれたままでしのびないが、もう眠いんで今日はここまで。
ていうか「来た!」。うちに。(-_- ) やっぱり毎週日曜に講演会をするつもりみたい。どうやって断ろう。(-_-;)
「お忙しいとこ悪いけど、5分、いや1分でいいからお話させて下さい」
今日はうちの母もその場にいたから、ジャイアンもちょっと遠慮気味。敬語だし ( ^m^) ぷぷっ 1分とか言いつつソッコー演説モードに入っちゃって。何のって、うん、健康食品。だっはぁ……。でもね、90分コースを覚悟してたけど、20分で帰ってくれた。そして後に残されたのは、件の健康食品と、おいら宛の領収書5,250円也。まぁせいぜい使わせてもらいまっさ。トホホ……。
悪人ってわけじゃなくて、単にちょ〜っと変人なだけで、人柄自体はけっこういいんだけどね。ジャイアン in 八戸は。
今日はおいらにとって1年に一度、世界における自らの存在意義が 1/f ゆらぐ日だ(笑)。まぁでも義理もらったからもういいや。
昨日の深夜、千葉県在住の友達(女)と携帯メールで語った。んでまぁやりとりしてるうちに14日になっちゃって、思いつきで「チョコくれ」ってスティーブンせがんどいた。千葉から八戸まで届くか今日中に(笑)ってか、「別に送るつもりない」ってさ(自沈)。なんかもうそれだけですっきりしちゃったよ。「やることやったよ今年は」って感じで。
人妻相手に何やってんだろ(笑)
と、今とっさに思いついてしまったら、けっこう気になる……。
前回の『印刷屋ゆんず』はなんだかもう暴走して収拾つかなくなっちゃって、文の構成を全く考えずに書いてることがバレバレだったりしたんだが、今日もまた構成なしで続きを書こうと思う。構成を練る技量も根性もないし(笑)。今回もまたダラダラ書きます。
どこまで行ったんだっけ。ん〜と、データベースに難癖つけたんだな。うむうむ。それでもがんばって2000年の夏は宛名職人から FileMaker Pro 5 にデータを移して(ここまでは簡単だった)、FileMaker のスクリプトを作ったのだ。顧客の購買履歴を整理するスクリプト。その年に買ってくれたお客様のところに書き足すわけ。何をどれだけお買い上げか。その名簿をリストにして印刷すると、注文が来たときにすぐさまそれで調べられる。
「去年と同じのが欲しいんですけど、どの種類だったか忘れて……」
というときが多いから。今までは毎年手入力で宛名職人の「メモ」欄に入れてたけど、これがめんどくさいし入力ミスが頻発するもんだから、いずれ自動化しようと思ってたんだわ。やったよやりましたよ慣れないスクリプト作成作業。日本語で作れるからその点は「買い」だけど、データベース用語がよく分かってないし、このスクリプト自体も初めて使うもんだから、まる2週間はかかったね。処理の段取りを3部構成にして、少ないレコード(データを書き込むカードのことね)数で一応動きを確かめて、それでは第1部スタートォ!
当時は Macintosh Performa 6260 というのが会社のメイン機(けどおいらの私物)だったんだけど、これがトロくて。腕時計を見ながらレコード1件あたりの処理時間平均を出して、トータル数をかけてみた。
ぬっはぁ〜。確かに効率の悪いスクリプトだってことは自分で分かってる。それにしてもこれはちょっと……。強制終了かけて、またスクリプトいじり直したよ。どうもなんとなく信じられないコマンドがあって、それを迂回して長ったらしい作業行程にしてたのが敗因だった。まぁ現行のやつでなんとか動くことは確認したから、今度はそのコマンドを信用することにした。
やってみたらちゃんと動いてやんの。自分の疑り深さがイヤになったよ(笑)。23時間で第1部終了。第2部、第3部は合わせて10時間で終わったね。これは春先の季節商品のためだけの顧客データだから、夏場にやっとけば楽ができる。2001年のシーズンはこれで無事乗り切り。
この時点で残った問題はプリントアウト。顧客リストの印刷とハガキの宛名印刷。ええと確か98年まではヒューレット・パッカードのインクジェットプリンタ:DeskWriter 310 を使ってたけど、これがまぁ今から考えるとひどい出来で。当時はそれが普通だったんだけどさ。インクに耐水性が全然なくて、水が1滴たれるだけでもうそこが読めなくなっちゃう。
顧客リストなら職場内でのみ使うから、読めなくなったら刷り直せばいいだけの話なんだけど、ハガキの宛名はねぇ……。宛名の手書きなんてやってらんないから印刷してそのまま出したけどね。でも何十通かが郵便局から突っ返されてくるの。濡れて読めなくて。で、そういうお客様方には手書きで送り直す、と。
インクジェットって遅いしなぁ。ハガキ1枚で15秒かかってた。手書きよりはるかに速いけどさ。残業してようやく仕上げてたんですわ。ハガキをどっさり用意して、あとはおせんべ食ってお茶すすりながら待ってるだけならいいんだけど、10枚しか蓄えられなくて。150秒だから2分半ごとにハガキ仕込み作業をせにゃならん。待ち時間が半端なんだよ。
おまけにさ、ハガキモードがあんた、アメリカのハガキサイズに合わせてあって、日本の官製ハガキを入れるとはみ出しちゃったりして。ドライバの独自のセッティングを見出すのに苦労したよ。
そして 98年末、待望の新型プリンタを投入した暁にゃもう天下を取った気分だったね(笑)。Apple Color StyleWriter 2500 様だ。実は1万円で買った中古(笑)。耐水性が少し上がった。水1滴ぐらい滲んでもなんとか読める。これだけでも大きな進歩だったのに、なんとハガキを一度に20枚くわえ込める。そして印刷時間の短縮。12秒。1ルーチンで240秒=4分。これならなんとかお茶の準備が落ち着いてできる。ラクさ加減がずいぶん違ったよ。
その体制で2001年春までは引っ張ってきたんだが、その夏から強力な助っ人登場。それが前回紹介した RICOH 事務用コピーFAXプリンタ機 "imagio Neo" 様だ。2001年は職場のパソコン環境も変わったしなぁ。Performa 6260 は一線から退き、替わっておいらが家で使ってた Performa 6410 G3 240MHz(CPU アップグレード済み)を投入。いや〜 FileMaker のスクリプト処理が3倍速でサクサクだよ。印刷機への出力も倍速。でも、夏に導入した imagio には繋がらなかった。Mac の場合は Ether 接続必須だから。
PCI の Ether カード、なかなか手に入らないと当時は思ってたんだよね。このまえ東京で買ってきたけどさ。それで当時どうしたか。2001年春に、知り合いから押しつけられた(もちろん買い叩いた) iMac Slot Loading 350MHz 登場。でもそのままじゃ Performa 6410 からのデータを利用できない。iMac 本体にはフロッピードライブが付いてないんで。
そこで外付け USB フロッピーディスクドライブ投入。これがまたあったんだ有り合わせで。この頃は家のパソコンが PowerMac G4 だったから、それと職場の Performa とのデータ交換用に買ってあった。いわゆる無線 LAN だねっ!(←違う)
今年の会社の年賀状はこの体制で臨んだ。結果はまあまあ上々。1回で20枚のハガキがためられるのは Color StyleWriter と同じだけど、1枚の印刷時間がなんと6秒。お茶を淹れる時間が再びなくなっちゃったけど、とっとと終われるのは魅力。前は6時間だの8時間だのかかってたのが、3時間だもん。ティータイムより時間短縮の方が嬉しいってば。
「まあまあ」と評したのはさ、imagio、ハガキを印刷するとけっこう紙詰まりするんだね。ここがネックなのだ。ドライバで「厚紙」設定にすると良くなるけど、それでも詰まるときがあるなぁ。でも RICOH のフォローがよくてさ。紙詰まりが連発してイライラしててね、そのときは「厚紙モード」を知らなくて。で、売りつけた八戸営業所に電話して不満ぶちまけようかとマジで思ってたところに向こうから電話が来て、
「コピー機が紙詰まりしてませんか?」
おお、あんたニュータイプか!? なんか向こうの方から先に連絡が来たのが嬉しくて、怒りが収まってしまったよ。なんでも電話回線で異状をサポートセンターに知らせる仕組みらしくて。FAX 機でもあるから、言われてみれば回線が繋がってるんだよなぁ。頭いいなぁこれ考えた人。
今回のダイレクトメールの宛名印刷でも紙詰まりしたけど、インクジェットよりとっとと済んで満足。インクジェットはインク代もばかになんないしね。しかもボケッとしてるとインクが切れても作業が続いてたりして。かすれた文字のまま。昔のインクジェットプリンタはこんなもんだったさ。
今年の年賀状は「ニセ無線 LAN」でクリアしたけど、ダイレクトメールの宛名印刷までにはちゃんと 有線 LAN を組めた(感涙)。1月半ばに東京に行ったついでに新宿の Mac 屋を覗いたら、なんと Performa 用の PCI Ethernet カードが売ってるじゃありませんか。店員さんに3回も聞き直したよ。「ホントにこれで Performa で Ether 接続できるの? ホントに?」。で、八戸に帰って15m の LAN ケーブルを買ってさ、職場の壁や天井伝いに勝手に配線してさ、ハブで Performa、iMac、imagio をスター接続してさ。
うまくつながった日にゃ感動したっすよぉ。これで Performa から直接コピー機にプリントアウトできるってもんだ。Performa と iMac とは AppleTalk で繋がったから、これまたデータが自由に行き来できる。
さて、ダイレクトメールのハガキももう出したことだし、次は新聞折り込みのチラシ印刷か。これもまた個人的だけどけっこうなドラマが展開されたのであった。続きは次回の講釈にて。べんべん。
2月13日深夜からバレンタインデイにかかるまでメールで語った人妻が、夫と子供を連れて八戸に来るって言うもんだから、楽しみに待ってたのよ。飲み屋に席を予約して。
「子供が小さいから、個室があることいいなぁ。うるさくて他のお客さんに悪いから」。ふむふむ。
「和食があるとこがいいなぁ」。ふむふむ。
「日本酒がおいしいとこがいいなぁ」。ふむふむ。
この夫婦とあともう二人で去年の夏に一緒に呑んで、一晩で2升空けたからなぁ。その他にビールとワインも飲んだ上で(笑)。
「17日の5時だよ」。うんうん。でも仕事が休み取れればいいけど。
「日曜日だよ。17日」。あホントだ。だったら超余裕。んじゃそういう店探して予約しとくわ。
「チョコいっぱいもらえるといいね。ゆんずくんも恋した方がいいよ」。余計なお世話ですぅ〜(笑)。
で、予約しといた店に現着。17:00。やつらは来ない。待てど暮らせど。電話を入れたら繋がんないから、「今どこ? おれは現場に着いたよ」とメールを出した。遅れるなら遅れるって一言ぐらい電話かメールしてくれてもいいんじゃございませんこと? しばらくボケーッと待ってたら、メール着信。
え! な? ぇえっ!? だって17日の日曜じゃん今日!!
……、
……、
……。
そうか今年はうるう年じゃないから、2月は4週間ちょうど。2月と3月は日付と曜日が一緒だったんだ。でもさ、3月なんてどこにも書いてなかったぞ。携帯メールの過去ログを見た。そいつからきた今回の件での初めのメールには、「来月の17日」だってさぁ〜。ギャフン!てなぁこのことだね。「来週の」か「今月の」って読んでたよ。
まったくもぉー。予約、その場でキャンセルいたしましたよ。席だけの予約でよかった。料理まで予約してたらとんでもないことになってたよ。お店の人に、
「手違いで、連れが来ないことになってしまったんで、済みませんけどキャンセルしてもいいでしょうか」って腰を低くして言ったら、
「いいえ、どうか私どものことは気になさらずに……」とかなんとかかえってすごく気遣われてしまって、ますます申し訳なくなってしまっただよ。来月ね。来月つまり3月の17日ね。あいつら今度こそ絶対来るんだろうなぁ。今度予約取ったら、「来年の3月だよ!」なんてことになったりして (T▽T) アハハ
いまだにアップロードがうまくいかん。Mac OS X で iDisk っつう Apple 社提供の無料遠隔サーバディスクにつながりはするんだけど、ダウンロードも問題なくできはするんだけど、アップロードとなるとうまくいかん。Apple Discussion Boards で紹介されてた WebDAV ソフト "Goliath"も使ってみたけどだめ。そんでダメモトで Terminal モードっつうのを試してみた。
OS X って Mac OS のガワをかぶってるんだけど、実体は PC UNIX なんですな。で、これを UNIX として操作するために Terminal モードというのが、アプリの形で用意されてる。OS X のハンドブックにその使い方の基礎が載ってたから、それを参考にやってみた。う……、今日の標語。
ちょっとした入力ミス(大文字・小文字の区別など)でも「そんなコマンド知らん」と突っぱねられる。スペルチェックソフトと組み合わせて、候補単語を挙げてほしいんだが。新しい操作を学ぶごとに新しいコマンドを覚えなきゃならないのがツライし。「コマンドラインがその全て」の OS だし、なんせ設計が古いからね。"man" コマンドで単語の説明をしてくれるのはありがたいけど、「次のバージョンからは日本語でも説明してね」て感じ(笑)
半角英数しか受け付けないのもまたキツイけど。Terminal でフォルダを見ると、日本語のタイトルはみんな "????????" に化けちゃう。どうにかしとくれよ Apple さん。別パーティションの、OS 9.2.2 の「書類」フォルダがそのせいで開けないもんだから "Documents" に改名したら、思いも寄らぬパスが切れてしまって大変だったよ。
しかもなぁ、半角スペースも扱えないわけじゃないけど、ちょっと面倒でね。バックスラッシュなんてのを使わなきゃならない。OS 9 のパーティションは、"Macintosh HD"って名前を付けてるからさ、半角スペースがあるけど今さら直せないんだよ。いっぺん直してみたら絶対パスが切れまくっちゃって。
もっとひどそうなところもあるんだな。OS X を入れてるパーティション、「黒澤明」って名前なんだこれが(笑)。もう何がどう悪影響を及ぼしてるか分かんないよこれも。とりあえず "KUROSAWA_Akira" に改名してみたら、Netscape 6.2(スケロク)がわけ分かんない状態になっちゃって。OS X でのメインブラウザかつメインメーラだからかなり焦った。
スケロクを再インストールしても変わらず、初期設定を探し出したら UNIX のかなり深部に入り込んじゃってて簡単に触れなかったりしてさ(UNIX 全然わかんないから触るのコワイ)。結局もとの「黒澤明」に戻したら何事もなかったかのように普通に動き出したし(相変わらずトロいけど)。
そうこうして UNIX を学びつつ、「どうやったら iDisk(Apple がタダでくれた遠隔サーバ領域)にたどり着けるのか」が分かるまで2晩。アップロード実験は徹夜。この方法でアップロードできることがやっと分かった。とりあえずおいらの OS X はこれでメイン OS に昇格したことになる。完全じゃないけどね。この Terminal 法だとリソースフォークは転送されないんだよね。これがね。ちょっとね。それに日本語のファイル名・ディレクトリ名も扱えないし。ま〜でもサイトのアップロードだけならとりあえずこれでいいし、Finder(UNIX にかぶせた Mac OS の「ガワ」のこと)を使って iDisk を操作するよりはるかに速いし(コマンドライン型の利点だね)。
でもやっぱ Goliath も使いたいなぁ。Discussion Boards のトピックをいろいろ読んでると、操作が楽そうだもん。けど「おいらのように Goliath さえ使えずに悩んでるユーザは、きっと他にもいるに違いない」と踏んで、トピックで Terminal 法を出してみた。話の成り行きは、
「Goliath の設定に問題があるのではないか」
となった。そしてその方のご指摘(ありがちな間違い)がドンピシャで、おいら嬉しかったの嬉しくなかったのって…… o(T▽T)o そこで教えてもらった設定を早速試したのはゆーまでもない。ただの自慢がてらの新方法紹介で終わるつもりだったのに。しかし……やっぱだめ。Finder では iDisk への接続・ウインドウ展開・ダウンロードまではできるのに、Goliath だと接続さえできん。なんでだべえ。
……、
……、
……。
ん? もしかしてあれか!? 「アップロードできない問題」の犯人は。パーティションに冠した世界の巨匠のあのお名前、あれが間違いのもと? やっぱ時代はベルリン金熊賞宮崎駿? じゃなくて日本語がダメだったかなぁ。Mac OS X はデフォルトの主要言語として日本語も組んであるけど、UNIX の状態だと「ニホンゴゼンゼンワカリマセン」だもんなぁ。「標準で日本語対応」はポーズだけかい。
でもこれ直すとなると、OS 再インストール!! そしてパーティション名を "KUROSAWA_Akira" にでも直せばいいのか。はぅあ… (ToT) アップロード問題がこれで直ると決まったわけでもないけど、またやり直しましょうかねぇ OS X インストール。もう5回目だよ。今回のインストールはうまくいったと思ったのになぁ。
あ、そか。空きパテ "John_Woo" にもう1個、OS X をインストールして調べよっと。インストール契約上は「ひとつの Macintosh に1個までインストール可」だけどさ、一時的にチェックするだけだしもともとは OS X か iDisk か、どっちにしても Apple の不具合からこうなったんだから、ここはひとつ見逃しとくれよ ジョブっち&原田っち〜 (-人-)
はったりでいいから、こう答えよう。
まぁ、その後は相手に3つ目を用意させるなり、自分で3つ目を言い出すなり。大抵相手は一瞬ひるむから、その隙にイエスかノーかを考えたり。
うむむ……そうできるように、なれればいいなぁ(笑)。(←二択になると、悩んで何も決められなくなる人)
今回は後半、数式がわらわらと出てくるけど、高校物理程度だから経験者は読んで検算してみてくれ。そこらへんがめんどかったら、飛ばして読んでも問題なしだ。2月15日に思いついた「人力で音速を超えられるか」問題、あれからつらつらと考えたけど、できそうだよ。「できたとしても、一体それが何の役に立つのか」なんていう商用性・実用性はそっちに置いといてね。どうすればできるかってだけの話だから。まず、何がどう音速を超えるかということ。本命は、
「人間のパイロットが乗り込んだ、動力がパイロットの筋力のみの乗り物が、空気中で音速を超える」
となるけど、それはけっこうきつそう。とりあえずもっと楽な条件で音速を超える構想をして自信を付けよう。小さい物体を飛ばして音速を超してみよう。とりあえずボールだな。これを人力で飛ばす。野球のピッチャーは最速で160km/h ぐらい、テニスはスマッシュで 240km/h ぐらい出せるみたいだね。ゴルフのドライバーショットはもっと出そう。クラブヘッドより打った直後のボールの方が速いはず。反発するからね。どれぐらい出てるのかな。ヘッドは 230 km/h 出るそうだけど、ボールは 400km/h いくかな?
空気中の音速は秒速 340m ぐらい。単位を揃える。340m は 0.34km。1時間は 3,600 秒だから、
ドライバーで打ち出された直後のゴルフボールの速度が 400km/h として、さらにその3倍か。ひとつ考えてみた。簡単化のため空気抵抗等もろもろの条件は無視する。
まず1番ゴルファーがティーショットを打ち出す。2番ゴルファーは何らかの乗り物に乗っていて、打ち出されて飛んでいる球と併走する。2番ゴルファーにとっては球が止まってるのと同じだから、そこでまた打ち出す。同じようにして3番が打った時点で 1,200km/h。4番が打てば音速突破!
……いいアイデアかと思ったけど、2番以降のゴルファーが乗る乗り物も人力で加速しなきゃ反則なわけで。4番ゴルファーの乗り物なんか遷音速領域だよ。一番始めに「条件がきついから」と後回しにした本命そのものになっちゃう(笑)。条件緩和。「リアルタイムな人力で」も後回しにしよう。人力をいったん何かにため込んで、それを一気に解放することで小物体に音速を超えさせよう。
一気に簡単になった。人力発電機と大容量バッテリーとレールガン。なんだこれで超音速いけるよ。絶対いける。いけないはずない。自転車型でもなんでもいいから人力で回す発電機で電力を作り、バッテリーにため込む。その電力でレールガンを駆動して、弾丸を打ち出す。おしまい。なんだ簡単じゃん。
レールガンの解説。電磁力で弾丸を飛ばす銃。フレミングの左手の法則ってあるでしょ。中指が電流の方向。人差し指が磁場の方向。親指が力の発生する方向。あの原理で弾丸を飛ばすと、普通の火薬式の鉄砲よりスピードが出せるらしい。電力さえ確保できれば「理論上は無限に速度が上げられる」というガンダムのマグネットコーティングみたいな技術だ(笑)。シュワちゃんの『イレイサー』っつぅ映画だと思ったけど、極秘開発中の新兵器として登場してた。極秘じゃないけど、実際に米軍が研究開発中。名称の由来は多分、電極と電磁石が、砲身内にレールのように配置されていることから。
事を成すために必要な人力の労力を計算してみる。
なので、
人力の計算:モデルケースを考えてみた。体重 60kg の人が 上り10% 勾配の坂道を 10kg の重さの自転車で時速 3.6km(秒速 1m)で走るのを想定する。急坂を自転車で上るときって、大体こんな感じたと思う。このときの鉛直方向の上昇速度 Vy は、自転車の速度を V0、θを勾配の角度として、
勾配10% は「水平に 10m 進むと 1m 上る」の意味。つまり tanθ = 0.1 であり、θがこのぐらい小さければ sinθ と tanθ とは近似値として扱えるので sinθ = 0.1 となり、
これより、自転車に乗る人が発生するワッテージ(1秒あたりのエネルギー発生量) Uw [W(ワット)つまり J/s] は、
モデルケースの条件より、
なので、
質量 5g の弾丸を音速で打ち出すために必要な人間の運動時間 T [s]は、
なんか意外に簡単だったなぁ。空気抵抗やらシステム各部のロスやらは計算に入れてないけどね。特に実際のレールガンは、弾丸と非接触で電流を流すために弾丸の周りにプラズマを発生させるらしいから、それだけでも相当電気食いそう。ロスに食われる分だけ長く、あるいは大勢で自転車をこげばいいってことだな。
計算間違いを発見したら遠慮なく突っ込んで下さい。間違いっぱなしだと恥ずかしいので(笑)。よろしくお願いします。m(_ _)m
しかし、間に電力を介在させるってのがなんとなくイカサマっぽいかなぁ……。わざわざ発電自転車をキコキコしなくても、家庭用 100V でおもいっきり代用効くよねぇ(笑)。次回は「位置エネルギー及びひずみエネルギー蓄積篇」で考えてみようか。
昨日、よく寝たつもりだったんだけどなぁ。眠いっすぅ。なんも考えられん……。
あのムネオハウスの人、アホの坂田にほんとよく似てるよねぇ(笑)
おいらの知り合いに、山田花子似がいるよ〜。それがどうしたと言われても困るんすけどね、ええ。
2002.2.22
だるい。ここしばらくなかったくらい、だるい。おとといの日記で、超久々に数式扱ったせいかな(笑)
今夜は、うれしはずかしくもおいらを師匠と仰いでくれてる奇特な方に、返信メール書こうっと。月曜にメールをいただいて、その晩のうちにと思って返信を書いてたのよスケロクで。書いてる途中に「忘れちゃいけねぇ」って添付書類を付けてさ。書きながら何回も保存してね。さてメール完成! というとき添付書類の窓を見たらなんか書類名がちょっと替わってるんだよ。名前と拡張子の間に番号が振られてて。
「なんか気持ち悪いなぁ」ってんでまたこの書類を入れ直そうとね、まずは添付窓のやつを消そうってね、その添付書類をクリックして "delete" 押したら、書いてるメールのウインドウが丸ごと消滅しちゃった。スケロクラヴァーはこれしきのことで慌てちゃいけない。落ち着いて『メールとニュースグループ』ウインドウの当該アカウント欄の "Drafts" フォルダを開いたね。その結果。
失意のまま今日の今日まで返信を書けなかった、と。
読んでます? 師匠、そういう事情だったんですよ〜(泣)。これから書き直すね。
朝起きて、なんとなく思い立った。「盛岡に行こう」。
久々に映画でも観るべいか、と。八戸の市街地から映画館がなくなって、4月で1年。この間、10本も見てないなぁ。隣の下田町にシネコンが来たんだけど、なんかあのキレイキレイした雰囲気がどうも馴染めなくて、『パール・ハーバー』と『A. I.』をまとめて観に行ったとき1回きりだけ。映画館は、ションベン臭くて壁や床がしみだらけの方がしっくりくるなぁ。多少ね、多少(笑)。というか、昔っぽい方が落ち着くわ。「シアター」じゃなくて「映画館」。ヤカタですよヤカタ。
で、わざわざ八戸から 100km 以上離れた盛岡。いや、盛岡の映画館がションベン臭いわけじゃなくて、「非シネコン」ってことね。男一人で行っても居心地悪くない。実際、盛岡の映画館通りは古めの劇場が多いけど、いい意味で競争が激しくて、どこも音響設備やシートにきちんとカネかけて、シネコンに負けない程度の鑑賞環境を誇ってるのだ。
今日は盛岡東映で『化粧師 KEWAISHI』を観た。そのあと "WASABI" も時間がうまく合ってたから観たかったけど、帰りが遅くなるから観ないで来た。
日本映画は、少しずつ分かってきたね。意味なくエグい表現もやらなくなってきてるし、それに昔、欧米の映画と比べて明らかに劣っていたものが、年々改善されつつある。そのひとつは、「見映え」もうひとつは「臭い消し」。
まずは見映えについて。照明の当て方とか色合いとか、小道具・大道具やセットの作りとか、アングルとかフォーカスとか。昔は明らかに安っぽかったもんなぁ。バブルあたりの東宝映画の色合いは悪くなかったけど、やっぱり欧米映画のゴージャス感はなかったなぁ。そして月日は流れ、2002年。『化粧師 KEWAISHI』。化粧の映画だから映りっぷりが悪くちゃ話にはならないんだけど、うおおおおこれはゴージャスな見映え! 日本映画にしか出せぬ色合いぞ! しかも昔の日本映画によくあったボロが出ちゃうようなとこは全くなし。
映像のボロが出るのって製品で言えば「加工精度が悪い」「品質管理が甘い」のと同じだから、質が悪かったって事なんだよね。今回、撮影監督がんばったね。うん。おいら太鼓判。望遠を多用した構図もまたよかった。望遠といえば黒澤明が有名だけど、黒澤と違ってパンフォーカスにこだわってなかった。それもそれでいいのだ。おすみちゃん(菅野美穂)を化粧するところ、すごかったなぁ唇のアップ。望遠を扱い切る技術とそれを利用したアイディアの勝利だ。
スローモーションも良かった。だらっと観てれば気付かないような使い方で、嫌味がない。「表現技術は、それ自体の存在は客に勘付かれてはならない」と思ってるんだけど、その意味でいい線いってると思う。多分おいらが気付かなかったところでももっとこの技術を使ってるに違いない。
「臭い消し」について。クサい筋書きとか、クサい演出とか、よく日本映画にあるじゃない。そのままだと恥ずかしくて外国人に見せたくないような。映像技術の急速な進歩に対して、こっちの方は一般的にまだまだクサい。特に東映はひどい。ここ数年のやつだけ見ても、大作だとやっぱり必ずお涙頂戴のクサいとこいくつか入れとかないと気が済まないみたいで。
例:『蔵』『霧の子午線』『鉄道員』『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』『スペーストラベラーズ』
一番アレだったのは『宮沢賢治物語』だったな(笑)。「あめゆじゅとてちてけんじゃ」の場面の、ベタなアップにベタなスローモーション。『スペトラ』もなぁ。全体的にはすごく好きなんだけど、スローモーションの使い方、「ここで客を泣かそう」というココロがミエミエで。上記の5作品は全ておいらが自分で正規料金を支払って映画館で見たやつだから、このくらい言ってもバチは当たらんだろ。
で、そんなことツッコミながらも実は涙してしまったりして、もう悔しいやら情けないやら(笑)。そして東映新作『化粧師 KEWAISHI』。これもまたお涙頂戴系のところが多いんだけど、今までよりずっと洗練されてる。自転車の荷台に乗りながら小三馬(こさんば)さんに泣いて抱きつくおすみちゃん、いいよねぇ。おじちゃんツボ直撃でもろに泣けちゃったよぉ。(T▽T)
だってさ、話の流れ上そうなっちゃうんだもん納得いっちゃうって。菅野美穂、いい芝居するよなぁ。劇場でカネ払って観る芸当だねこりゃ。テレビなんかでタダ観させちゃだめっすよ。
他にもいっぱい泣かせどころがあって、大体どれもツボヒットだったな。うむ。唯一、みつおくんが喋れるようになるところは「東映調復活!! ここで泣けバカな客ども!」って感じて引いてしまったけど。何でもかんでもそんな都合よく行くもんかい(笑)。あと、おときちゃんが字を独習するところも泣けるなぁ健気で。健気さを強調するには劣悪な環境が必須なわけで、それを一手に引き受けるのがあき竹城だったりするんだけど(笑)
あ、もひとつ嬉しかった要素がアクション、アクションなんですよお立ち会い。文芸ものって基本的に退屈じゃないの。客のテンションがダレそうなあたりに一発かつ一瞬、容赦ないアクションを入れるのはとてもいいことと思う。下手な映画のナマクラアクションなら見ない方がマシだけど、今回は客を「うっわぁ〜 (゜o ゜)」とさせるような、目の覚めるようなのが一発かつ一瞬あった。あの突発ぶりは北野武の影響か? とにかく素晴らしいアクションでござんした。
結局些末なことしか感想書かなかったけど (^_^;)> 見応えあるぞ。おいらオススメの1本だ。
子供の頃、ウィークデイの朝は TBS 系で『おはよう 7:00(セブン・オーオー)』つう情報番組が入ってた。のちに日本テレビの『ズームイン 朝!』にやられちゃったけど、当時はそれが定番だったと思う。その番組では『キャラバン2』というかなりすんごい企画をやってた。
サハラ砂漠を車2台で横断しちゃうんだ。なんで朝の情報番組がそんなサファリラリーみたいなことをやろうと思い立ったのか分からないけど、とにかく週1か週2のペースでその様子を見せてた。今思えばヘリからの空撮があったから、その2台以外にも随行や現地調達のスタッフやら機材やら、テレビに映らないところもかなりのものだったんじゃないかな。
そのヘリ空撮で、砂漠の真ん中をバァーッと砂煙を蹴立てて爆走するわけですよ埃まみれのトヨタマーク II が地平線を背負って。もう1台のワゴンもきっとトヨタのやつだろうなぁ。ものすごいかっこいいわけこれが。そこに入ってくるテーマ曲。アフリカ風味のめちゃくちゃノリがいい曲でね。どういう意味の歌詞なのか分からないけど、サビは、こう連呼してるようにしか聞こえなかった。
立体メガネ!
立体メガネ!
立体メガネ!
立体メガネ!
……
あまりにも小さい子供だったんでそれでウケまくるなんてこともなく、「そこでなんでまた立体メガネなんだ」と、さわやかな朝の情報番組を見ながら苦悩するおいらが、そこにいた。そしてそれこそが さんで〜立体写真館の精神的な礎となったのであった!!
……なんてことは特にない。
おいら的にはあんまり盛り上がれなかったわ。原田も船木もいまいちだったしなぁ。結局、ちゃんとテレビで見た競技ってなかったなぁ。米大陸でのオリンピックは時差がなぁ……。
開会式は見たけどさ、グラウンドゼロ・フラッグのところで白けてしまって。「オリンピックに戦争を持ち込むなよ」てね。
新聞読んだらこんな風に感じた人が他にもけっこう世界中にいたみたいで、ちょっと安心しちゃったよ。ヨーロッパの記者の人たちなんかは、もっと過激なこと言ってたようだけど (^_^;)
という、数年前にピューリツァー賞をゲットした本がある。おととし買って読んでみたけど、内容が難しくていまだに完読してない。何度かチャレンジして、とうとう下巻の半分ぐらいまでは読み進んだ。そこからここ数ヶ月間、また読むのを中断してしまってるけど(笑)。でも面白いこと言ってるんだよこれが。今まで何も自分で考えずに思い込んでたことを、データや実例でひっくり返されちゃった。この本が掲げてる趣旨は、
「米大陸の文明が先にヨーロッパに攻め込んで占領することがなかったのはなぜか」
ということをいろいろな角度から検証しながら証明していく、ということなんだけど、その理論を日本に当てはめてみて、初めて納得したことがあった。日本国内は昔っから、東京(江戸)近辺から北九州にかけての、今は「太平洋ベルトライン」と呼ばれてるところばっかり発達してるよね。文化・政治・経済で。北海道は除外するとして、東北地方ってのはなんでまたいつもいつも遅れておったのか、この本でようやく分かってきたような。
東北地方は縦長、関東地方から北九州までは横長でしょ? 土地の形が。これかな。米大陸とユーラシア大陸での文明の技術格差の発生、これが日本国内の歴史でも起こっていたのかも。著者のジャレド・ダイアモンドさんは特に日本のそれに触れてはいないけど、当てはまっちゃうんですよ。興味があったら、詳しくは本でどーじょ(←まだ読み終わってない人が勧めるのもなんだけど)。図書館にもあると思うよ。
あと、読んで知って意外だったのが、「実は狩猟民族はおとなしく、農耕民族は好戦的」ということ。よく考えてみれば、主に狩猟採集民の縄文人の遺跡には、戦争をした形跡がほとんど全くないみたいなんだよね。対して稲作をはじめとする本格的農耕文化を持ち込んだ弥生人、しょっちゅう戦争してたらしいね。吉野ヶ里遺跡は要塞都市だったんでしょ? 環壕を掘りめぐらせて物見櫓を建てて。弥生遺跡のお墓の棺からは、やじりが刺さってたり頭を棍棒か何かで砕かれた遺体が出てくるし(縄文・弥生の話も、著者は特に触れてないけど)。
何年か前までは、国際試合でいい結果が出なかったときは、選手もコーチもマスコミもこぞって「おとなしい農耕民族では狩猟民族の闘争心には勝てない」みたいなことをよく口走ってたけど、今これを知るとデキの悪い言い訳でしかなかったわけで(笑)。さて今回のオリンピックの結果を受けて、「農耕民族じゃだめなんだ」なんて言い出す人、いるかな? いても別に構わないけどね。ウソだって分かったから。
どーも書くネタが乏しくなると、トゲトゲしい書き方になっちゃうなぁ……。
『だんご3兄弟』や『黒猫のタンゴ』よりは気分的に踊りやすいか。
いや、ほんとなんとなく……。
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