英語歌詞の「お前」「お前ら」の区別わかんなすぎ……。
気象衛星 ひまわり と準天頂測位衛星 みちびき のシステムを統合してしまえばいいんじゃないかと。
つか みちびき に、フル装備のフルスペックじゃなくても、気象衛星の幾らかの機能を積んだらどうかと。
てのも、ひまわり って赤道上空にあるからさ、日本上空の画像がけっこう斜めのアングルなんだよな。真上からの撮影ができないわけで。これでデータの精度を落としてる面がありそげなわけで。
そこへ行くと みちびき の準天頂軌道の衛星6機は、4時間おきに順繰りに日本の真上に飛来するわけですよ。で、ひまわりの全体データと組み合わせれば、気象予報の精度が上がるんじゃないかと思ってさ。
みちびき のフルセットは7機で、うち1機は静止衛星なんだよな。じゃあもうその静止 みちびき の次のやつは気象観測機能と同居ってことでどうかと。ひまわり はバックアップと合わせて2機ペアなんだよな。だったら静止 みちびき もペアでどうかと。
けど日本の官需衛星の方針は、「中型で単機能かつ頑丈」なんだわな。マルチ機能の大型衛星はどうしても共用部分が華奢になってしまうから、その部分がトラブルを起こすとマルチな全機能が全停止っつうリスクがあるわけで。それに打ち上げ失敗でも丸ごと全損なわけで。
実際にそういうことが何度かあったんで、その反省を活かしての「単機能かつ頑丈」方針なわけで。
けどそれって20年以上前のことでさ、今に至るまで、衛星の設計・製造技術はきちんと上がってきてるわけでさ。そろそろ解禁・緩和でもいいんじゃないかと。
ドイツはいつも EU の稼ぎ頭にしてアキレス腱だな。経済は中国依存だしエネルギーはロシア依存だし。
(2024.8.8 補足: アキレス腱の両方ともあそこまでのことになるなんて、このときはまだ知る由もなかった)
"CIA" って日本語で「(アメリカ)中央情報局」ちゃんと訳すと「中央分析局」なんじゃないかと。"Central Intelligence Agency" だもんで。"I" は "Information" じゃなく "Intelligence" だもんで。
辞書を引くと、
とある。「情報局」ってのは 2. の意味から来てそうだけど、単に「情報」っつうと、日本語だとインフォメーション的なものを想定しちゃうわけで。お役立ち情報とか芸能情報とか。ミヤネ屋的なものというか。
2. の中じゃ「諜報」ってのもあるね。「中央諜報局」。お、これもよさげ。けどこれだと情報収集に特化な感じというか。その情報で何をどう推測・判断するかってのがないような。そこは「情報局」と同じような。
んでまぁ軍事以外の情報の取り扱いをするってのも合わせて、やっぱし 1. の要素も含めた表現がいいかと。そうなると、辞書には出てないけど「分析局」ってのが一番しっくりくる気がして。情報を分析するんだから、諜報の意味も自動的に含まれるだろと。
んーでも科学・工学の分析を主にしてる感じも出てきてしまうかな。それもやりはするんだろうけど、メインはあくまで諜報活動とかで得た情報の分析だよな。
「中央情報分析局」。なんか日本語としてクドい。けど役所の名前としては、日本でも国土交通省とか文部科学省とか厚生労働省とか、クド目のがあるしな。省庁再編で合併した組織だからそんな名前なわけだけどさ。
CIA の中の人たちとしては案外 3. のつもりだったりしてな。知的存在としての天使やら精霊やらとか。ストレスが多そうな職場なんで、そう思っといた方が気分が多少いいっつう効果もありそげww
10月2日の地方新聞の記事でさ、ガソリン購入補助の延長を検討とか出てた。
ガソリン補助はありがたい政策ではあるけどさ、揮発油税に消費税をかけるっつう二重課税をなくせば、それだけで何円か安くなるんだが。補助額もそのぶん下げられるしさ。
二重課税を放置したままでのガソリン補助政策って、なんかアクセルとブレーキを一緒に踏んでる感がすごいような。クルマのことだけに。
政治が「頑張ってる感」を出すためのものなんかねぇ。あと、ガソリンの二重課税の仕組みって、変えるのきっとすげーめんどくさいんだろうなぁとか。仕組み的にも、変えさせないように頑張っちゃう勢力の存在なんかもあるんだろうなぁ。
「清貧」って言葉、どことなく、世の中に対する恨みに満ちてる気がしてしまって。
とりあえず反対言葉を作ってみた。「濁富」。まぁ一般的なイメージというか。
んでその反対が「清貧」ってわけか。濁った富める者へのアンチテーゼ。
なんだろう、敵を想定した上で、その敵をディスることで自らの立場を上げようっつう意図がチラチラ見えるような。「経済的に豊かな人はおしなべて濁っているもの」ってっつう想定、なんか短絡的なような。
邪推でしかないとはわかってはいても、やっぱし「清貧」という表現には、ほんのりとした邪悪さを感じてしまうような。
仕掛けた側の予測: 数日あれば完遂できる。
世界の予想: 数カ月で仕掛けた側が勝つ。
ってなはずだったロシアによるウクライナ侵攻。今年2月に始まってから、全然終わる気配がないですな。
ネット上にはよく未来人が現れては、世の中が将来どうなるかってのを語ってくれますわな。当たらないのはご愛嬌として。
でさ、未来人もいいけど過去人も出てくれてもいいと思うが。じーさんばーさんよりもっと昔の人ならなお良いが。
6年前と4年前に発表された古めの情報だけど、探査機 はやぶさ が小惑星イトカワから持ち帰った微粒子についての、研究の新成果について。
いやさ、長いことこの日記のネタ帳の肥やしになってたやつを、ようやく整理しようかと思い立ってww
2016年発表の2本は、イトカワ微粒子の歴史が、45億年前の母天体にいた頃の様子まで遡って解明できたという話。
これ、はやぶさ計画に当初から求められてきた「太陽系初期の様子を解き明かす」をついに達成できたってことなんじゃないかと。これまでのイトカワ研究だと、「ある時点で母天体が大規模な天体衝突を受けてバラバラになった → 破片がゆるく集まってイトカワになった」まではわかってた。
一方、小惑星サンプルリターンは何を狙ってのことなのかっつうと、上に書いた「太陽系初期の様子を解き明かす」なわけで。地球とかの惑星や、月サイズの衛星・準惑星は形成時からしばらく保ってた熱のせいで、今に残るその岩石は初期の情報を失ってしまってる。で、太陽系ができた時から小天体だった小惑星にこそ、初期の情報が残ってるはず、という理由で。
けどイトカワを調べたところ、最初はもっと大きな天体だったってのがわかった。その熱の影響を受けてたと。ただ、イトカワの母天体のサイズが直径数十km程度の小ささってのも判明した。すべて初期化されるほどの熱だったのかどうか、というのが焦点だったと思う。
今回の発表で、45億年前にまでイトカワの歴史を遡れたと明かされたわけで。地球に帰って、イトカワサンプルが入ったカプセルを見届けながら風になった はやぶさ のことを思うと、ことさら目頭が熱くなりますなぁ。
2018年発表の2本は、イトカワ微粒子の45億年の歴史のうち、何がいつ起きたのか、という年代情報に制限を与えることができた、というもの。
恐らく、その前までは「どの順番で何が起きたのか」までは解明できてたんだと思う。それが今回は、それぞれのイベントがいつ頃に起きたのか、までわかった、ということかと。年代の推定ができれば、太陽系の形成史と照らし合わせられるわけで。それがまた太陽系の歴史をさらに正確に特定していく材料になるわけで。
はやぶさ の当初の目的は、「太陽系の初期の様子を知る」だった。イトカワの由来を大まかに知った時点では、「母天体が破壊された後のかけらが集まった」「破壊前の母天体で熱変性を受けた」というのが判明した時点じゃ、達成できてなかった感じがしてた。
それが、イトカワ微粒子をここまで調べたら、太陽系ができて1億年後から今に至るまでの、イトカワ微粒子の来歴を明らかにするに至った。45億年前ってもう充分に「初期」と言えると思う。
はやぶさ の現地探査と微粒子の研究の合わせ技の結果、地球に落ちてきた隕石のうちS型とされるものは、まさにS型小惑星が由来だと確定できた。それって当たり前に思えるけど、探査前までは、S型の隕石とS型小惑星とはスペクトル特性にズレがあるせいで、その「当たり前」を確定できずにいた。そのズレの原因を はやぶさ の探査結果が解明して、ようやく確定できたってのがあった。要は「S型小惑星の表面だけが宇宙風化という現象を起こしていたためのズレ」という発見ですな。
今回の研究発表の内容は、今後は、地上で収集されてきた膨大な数の隕石に応用可能なんじゃないかなとか。それもまたイトカワのサンプルを持ち帰って調べることの意義として事前に挙げられてたことではあるけど、ついにその領域に踏み込む準備が整ったってことなんじゃないかなとか。
小惑星探査機 はやぶさ がサンプルを持ち帰ったイトカワと、はやぶさ2が同じくサンプルを持ち帰ったリュウグウ。
双方ともに母天体があるわけでさ。それぞれとも他の天体に衝突されてバラバラになって、そのカケラが集まってできた小惑星なわけで。
母天体に名前をつけてはいかがかと思うが。例えば、地球の月の由来の説として最有力なのは巨大衝突(ジャイアント・インパクト)仮説なわけで。その、かつての地球にぶつかってきた天体には「テイア」という名前が付けられてる。
けどあくまで巨大衝突は説のひとつなわけで。そんな仮のイベントに関して、仮の天体に立派に名前があるわけで。
その一方、イトカワやリュウグウの場合、もともとの母天体があったってのはほぼ確定なわけですよ。じゃあ名前を付けても何ら問題なさそうに思うが。ここで名前が付くと、小惑星イトカワやリュウグウ、ひいてはサンプルリターンを敢行した探査機の はやぶさ、はやぶさ2の名が国際的にも広がりそうに思うが。日本国内じゃかなり有名だけど、世界的にはどんだけ知られてるのかってのはちょっと疑問なわけで。
宇宙探査っつうマニアックな分野ってのもあって。けどアポロ計画なんてのはレジェンド級に知られてるわけでさ、その裾野あたりにでも名を連ねてほしいっつう、個人的かつワガママな欲求があってさww
あーでもリュウグウのほうは、母天体の目星がついてるんだよな。今も小惑星帯に存在してるやつで。とりあえず候補を2つにまで絞れてるっつう状況らしい。将来的にはもっと精査して、1つに特定できそうではある。じゃあリュウグウの場合は、母天体に新たな名前を付けるのは時期尚早かも。
イトカワの母天体は特定できてないっぽい。もしかしたら衝突で丸ごとコッパミジンにされて、もう存在してないのかも。その仮定として、テイアみたいに名前を付けてはどうかと。衝突したやつとされたやつとで、それぞれにでどうかと。
入国の事実上の「解禁」ですなぁ。外国から観光客が続々と来てくれそうですなぁ。
超円安の今がまさにチャンスですなぁ。政府もいいタイミングで解禁を決断してくれましたなぁ。
安いよ安いよ。いらはいいらはい。押さないで押さないで。
あとは政府や観光会社が旗を振って、海外で「超円安で日本旅行が安い!」をバンバカ宣伝していただきたいですなぁ。
またネタ帳の古いやつの蔵出し。2017年1月のニュース。
技術試験衛星きく8号が退役したんだな。
その特徴的なたたずまい、何かに似てるなーって前々から思ってた。
ミジンコww しかしミジンコ自体はジオングに似てるんだなw
どうでもいいwww
日本で作った宇宙機で、サイズが一番でっかいんじゃないかな。2番目はソーラー電力セイル実証機 IKAROS、三番目は電波天文衛星技術実証機 MUSES-B(はるか)かな。
そのでっかさの元は、2枚の巨大パラボラアンテナ。1枚で 19m × 17m。それが2枚。でっかいってもんじゃないですな。IKAROS は 14m × 14m、はるか は直径 10m だからな。
そんな日本製の巨大な構造物がかつて、静止軌道上にあった。
東日本大震災で活躍したのは、そういう需要も考えての試験衛星だったからな。うまく役に立てたわけで。今は準天頂衛星 みちびき シリーズが非常時の通信を担ってるらしいけど、きく8号ほどの性能はないっぽい。
あとまぁ きく8号の功罪というか、それ自体は何も悪くなかったんだけどさ、電波天文衛星 ASTRO-G を破滅に追い込んだといえば追い込んだというか。
この ASTRO-G、技術実証衛星 MUSES-B(はるか)の実用段階として開発が始まったんだけど、肝心のパラボラアンテナは MUSES-B から継承しないで、なぜか きく8号のパラボラを使うことになったんですな。んでその性能が要求を満たさなくて、いろいろがんばったけどやっぱし問題を解決できなくて、そのまま ASTRO-G 計画自体がポシャってしまった。
問題はアンテナだけの話じゃなく、プロジェクトの構成や進行にも難があったっぽいけど、ともかく ASTRO-G 計画は完成を見ずに放棄されてしまった。トドメになったと思われるのが、ロシアが打ち上げた電波天文衛星がすごい性能(地球を回る楕円軌道の長軸の長さが勝負で、ASTRO-G での予定の10倍以上行かれた)で、もうやる意味がなくなってしまったってのもあった。
パラボラアンテナの問題に話を戻すよ。どうもアンテナ表面の鏡面精度の要求を満たせなかったのがその問題で。いやさ、そもそも きく8号のアンテナは静止軌道と地上との通信用なわけで、そこまでの精度を求められないはずで。対して ASTRO-G が受ける電波は、太陽系外や銀河系外から来る微弱なもの。人工の電波か自然発生の電波かっつう違いもある。なんか最初から無理がある話だった気がする。
地上にある宇宙用のパラボラアンテナの場合でも、見た目は同じでも、天文観測用と探査機との通信用じゃ要求精度が違うらしく。通信用は観測用よりも精度にこだわらなくていいらしい。
違う用途で開発された技術を流用するのは開発費・開発期間の圧縮の面で有用だけど、ちゃんと役に立てるかどうかを見積もるってのが大事ってことか。きく8号の開発じゃこの大型パラボラアンテナがなかなかの売りだったらしく、広報でもここにかなり力を割いてた。なんかどうも、この技術を JAXA がとにかく他にも使いたくて、JAXA 内の一組織になった ISAS の ASTRO-G 計画にゴリ押しした、ような気がしてしょうがない……。
てことで今のところ きく8号のパラボラアンテナ技術は通信専用な感じではあるけど、確かにこのままタンスの肥やしにしとくのはもったいない。
宇宙通信じゃ電波強度と通信速度が比例するっぽいらしいから、通信用大型パラボラアンテナの需要ってけっこうありそうでもある。国際市場的にはそんなに大型ロケットとは言えない H-IIA で静止遷移軌道に打てたわけで、軽さと収納時のコンパクトさが売りになるんじゃないかと。
イプシロンロケット、6号機でついに黒星か……。
「魔の6発目」というか。日本のロケットはなぜか6回目の打ち上げで失敗するんだよな。H-II、H-IIA がそうだった。「魔の6号機」としないのは、H-II のときの打ち上げ順が、1, 2, 3, 4, 6, 5, 8号機だったから。そして。5号機(6発目)とその次の8号機の連続失敗。後継の H-IIA でアメリカの衛星メーカーから大量の予約受注を獲得してたのが、全部キャンセルになっちまった。
そして相変わらずの日本の官需衛星打ち上げでなんとかデビューして順調に打ち上げをこなしてた H-IIA。その6号機が失敗。そこからは、去年の12月45号機までずーっと連続成功。途中からつい国際市場から信頼性を認められて、海外からの商業打ち上げを少しずつ取れるようになってきた。
商業打ち上げの実績があればあるほど勢いがついていくのが、商業打ち上げビジネスの特徴。2002年デビューの H-IIA は、価格破壊ロケットのアメリカのファルコン9の登場以降は「お高い」ロケットではあるけど、「定時打ち上げ率の高さ」が買われて、お客様を獲得できるようになった。天候以外での打ち上げ遅延(=メカトラブルでの遅延)がほとんどないっつう信頼性ですな。これを武器に、特にアラブ首長国連邦からは2回もお買い上げいただいてる。
今回のイプシロンに話を戻すよ。
なんでも2段目と3段目の分離のあたりで姿勢に異常が出て、許容値を超えたから打ち上げを放棄した、ということらしい。
てことは、1段目(H-IIA ロケットの固体燃料ブースターを流用)は問題なく仕事をこなした。てことで H-IIA や H3 の計画に影響はなさそう。問題が起きたのはイプシロン固有の部品ですな。
んでこの異常発生の状況からすると、2, 3段目分離直前でのロール軸スピンの行程がうまくいかなかった、のではないかと。2段目の姿勢制御スラスタがうまく作動しなくて、まともにスピンさせられなかった、のではないかと。雰囲気的には、2個あるロールスラスタの片方がうまく作動しなかった感じ。
3段目には自前の姿勢制御機構がない。2段目でスピンをかけてもらって姿勢(方向)を固定して、分離した後はそのまま燃料切れまで稼働するだけっつう簡素な構造になってる。てことで姿勢の異常ってことは、やっぱし原因は2段目にあると思われ。
さて現行型のイプシロンは今回の6号機でおしまい。次からは新型のイプシロンSに移行することになってる。こいつは3段目が今までのスピン安定型と違って、三軸安定型を採用することになってる。つうことは、イプシロンSだと2段目の燃焼終了時にスピンをかける必要がなくなる。
自動的に、まったく同じトラブルは今後もう起きないってことになる。
今回の事故の原因究明はもちろんガッツリやるとは思う。判明したモノによるだろうけど、その改善の応用・適用は間接的なものになりそげなような。
いやいや、打ち上げる衛星・探査機によっては、3段目の燃焼終了後に、3段目でスピンをかけてからペイロードを放出っつうのもあり得る。やっぱし原因究明と対策、やっぱしガッツリやる価値があるな。
イプシロンロケット6号機が失敗したっつうのに、なんだか昨日の夕方からニヤニヤが止まんない。
いやさ、職場でさ、「この人はどーもなー。仕事はすげーできるんだけど石頭でなー。変な方向に一生懸命でなー」って人が、とうとう真実に覚醒したっつうのがあって。
今まで、機会が来るごとに断片的に示唆っつう形で教育っぽいことしてきたんだけど、全然受け入れてもらえてなくて。モロに言った日にゃ喧嘩腰で食ってかかられてたしさ。そうなるとその人の信念(=固定観念)をギャーギャーぶちまけられて、聞く耳は持たないっつう有様で。おまけにおいらへの不信感さらに増し盛りっつうね、もうなんだかね。
普段からおいらに対抗心を燃やしてる風でもあったり。その対抗心が邪魔なんだよなーとか思ってたら。
おいらが言い続けてきた「外部からの理不尽」への不満を、初めて自ら実体験して、とうとう理解してくれたっぽい。
プライドが高い人なんで、おいらへの対抗心は継続だと思う。となると、今までのおいらの主張を言葉ではっきり肯定してくれるってのはないと思う。けど、ようやく方向性が近くなってきてくれたかなと。こっちはそれで御の字。
機会が来るごとにその人の固定観念を1個ずつ壊し続けて、もう何年経ったろう。つい最近も、食ってかかってきたのを秒で論破したら、トボけられて逃げられたし。こっちとしては、「この程度の器の人だなー」と諦めてたところに降って湧いた、外部からの、この人本人への理不尽攻撃。
おいらはまさにその理不尽攻撃に抗ってきてたんだけど、おとといまでこの人は攻撃側に加担したり、冷めた目でおいらを見てたりってだけだったのが。
いやーもう昨日のその人の不満爆発の内容がさ、今までのおいらの不満内容とまさに合致しとりまして。固定観念チビチビ破壊が効いてるなーと実感できたですよ。おいらがブツクサ言ってはその人が否定したりトボけたりしてきたことを、昨日はそのまんま反撃ネタに使ってたしww
ご本人がおいらにへりくだりたくないってのは前々から見え見えでさ。結果、さっきも書いたけど、その人はおいらからの正論に対しては、ツッコまれるごとにトボけてやり過ごしてきた。てことで、おいらは「あーこいつほんと器が小せぇ。一生このまんまなんじゃね?」と諦めてた。でも実は、おいらに見せないようにしながら、悩みながら真面目に事の真贋を吟味してくれてたんだ、と今は思う。
とはいえまだまだ荒削りっぽいから、こっち側にガッチリと持ってくるには、これからもチャンスが来る度に教育していく必要がありそうではある。おいらの方からも、もっと理解を深めて、読みの精度を上げて、歩み寄っていく必要がある。けど今後も真実を見せ続ければ、固定観念っつう自分で自分にかけた洗脳が解ける日がいずれ来そうなような、そんな希望が見えてきたですよ。
って昨日はその人は、理不尽攻撃してきた相手(外部の人)におもっきし喧嘩ふっかけて不満大爆発しちまったわけでさ。この人が言うだけ言って席を蹴って出てった直後、おいらは理不尽攻撃してきた側に、頭を深々と下げて謝罪したわけだがww
それは礼儀上の話で、その人がぶちまけた内容は、そのとおりだとおいらは支持してる。理不尽攻撃した側にも、された側にも、おいらはその内容の支持を表明してる。その上での謝罪。つまり謝罪は無礼についてであって、内容についてではない。そんな謝罪くらい安いもんでございますですよ。それほど今回のこの人の覚醒は嬉しかったですよ。
先月の29日付で書いた、小惑星探査機 DART の衝突実験成功 の続報が来たね。
小惑星ディモルフォス(というか小惑星ディディモスの衛星)の軌道の変化量を測定できたらしい。で、各種データは予想の範囲内だったり範囲外だったりだったそうで。これはやってみた価値がありましたな。
思ったよりも変化量が大きかったのは恐らく、ディモルフォス表面の衝突部分から噴出した質量による反動じゃないか、と言われとりますな。これからもさらにデータ解析を進めると、いろんなことがわかってくるんじゃないかと。
映画『七人の侍』で、今さらながら気づいたこと。
菊千代「あんな肥臭ぇところでくたばるのは真っ平だぜ」
平八「誰もお前に頼んでなどおらん」
戦いが始まって、侍たちの中で最初に死ぬのが平八。最後に死ぬのが菊千代。
あの場面、フラグだったんだなぁ。
どんだけツンデレだよww
ドリフトって今も流行ってるのかな。なんか日本発のクルマ文化らしい。『頭文字D』の影響もあるんだろうな。
いやさ、いずれ自動運転でドリフトできるようになるんじゃないかとか、しょうもないことを考えてしまって。
とりあえず車の持ち主は運転席に座ったままオマカセで、ドリフト体験できるんじゃないかと。
「自分でやらないと意味がない」っつう本格志向な人は自分でやればいいとして、そこまで根性出したくないけどドリフトを体験したい人向けに需要があるんじゃないかと。
おお、JAXA の回転デトネーションエンジン試験機の画像が出てたんだな(公式ページ)。矢も盾もたまらす、勝手にいただいてきた。
これは……ふつくしい……。
アングルをこの形にした意図として、画面の左半分にエンジンを入れ込むとして、右半分にはたぶん噴射炎を、と目論んでたんだと思う。それはうまく行ったんだけど、その右半分の背景として、綺麗に地球が収まってますなぁ。映画の1場面みたいというか。
噴射口周辺のメカメカしさがまた SF 映画っぽい空気感というか。いや宇宙だから空気ないけど。
さらに露出オーバー気味ってのも映画風。しかもオーバーな光が青ってのもまた。青い光の光源は地球の照り返しと思われ。
ロケットエンジンの象徴ともいえるノズルスカートがないってのもまた未来 SF 的ですなぁ。下の写真は、金星探査機 あかつき のメインエンジン。ご立派なノズルスカートですな。
ノズルスカートの役割は、燃焼直後は音速未満の燃焼ガスを超音速にまで加速して、推力の反対方向に噴射するためのものですな。で、その反作用力を受け止めて、推力として機体本体に伝えるための器でもある。
デトネーションエンジンだと燃焼ガスは、燃焼と同時にいきなり超音速で噴射されるんで、ノズルスカートが要らなくなるってわけで。てことで推力の受け皿はエンジンそのものってことになる。そんな小さいパーツで全推力を受け止めるのって大丈夫なのかと一瞬思ってしまったけど、ノズルスカートだって、付け根近くの細くくびれたところに全ての推力がかかるんだった。
未来の宇宙 SF 映画なんかを見ると、宇宙船にでっかいノズルスカートがついてるってのは、どうもあんまし見たことない気がする。その手のエンジンって、見た目的には回転デトネーションエンジンの今回の画像に近いような。てことで、デザインとしても未来へのブレイクスルーを突破しちまった感じですなぁ。
普通のエンジンだと、燃焼前の推進剤を加圧しなきゃいかんわけで。高圧な燃焼室内に推進剤を無理やりぶち込むためですな。てことで、そのための仕組みが必要になる。衛星・探査機に使われる小型のエンジンだと、超高圧のヘリウムガスで燃料と酸化剤それぞれを押して加圧する。その圧力に耐えるバルブ機構なんかも必要になり、そこらへんの健康状態をチェックするセンサーもいろいろ付けなきゃいかん。
これが打ち上げロケット用の大型・高出力エンジンになると、ガス押し式じゃ間に合わない。だもんでターボポンプで加圧する。このターボポンプを駆動するためのエネルギー源をどう確保するかでいくつかの方法があって、どれにしても、そのための推進剤を余分に積まなきゃなんない。もちろんターボポンプ自体も複雑・精緻な機械でして、その健康状態チェックのために各種センサーを張り付かせたりもしてる。
デトネーションエンジンの場合、構造を単純化できるんで、そういう機材を大幅に減らせる。全消しにはならんだろうけど、かなりバッサリ切り落としたり、簡略化したりできる。そして明らかに重量物かつ場所取りなノズルスカートも省ける。
ノズルスカートの問題点といえば、地上から使う場合、上昇に伴って周囲の気圧がどんどん減っていくわけで、それにつれてノズルスカートのベストセッティングも変わっていってしまう。まー発射時の最適解をもとに設計するわけで、気圧が減っていくにつれて、もっと大きなノズルスカートのほうが効率が良くなっていく。
てことで考えられたのが「伸展ノズル」。ある程度の高度に達したらノズルスカートを伸ばすってやつ。だけどまだこの用途じゃ実用化されてない。ロケットの長さを抑えるためなら、日本の M-V ロケットやイプシロンロケット初号機での採用実績があるけど。
もうひとつの解決策はエアロスパイクエンジンですな。ノズルスカートの代わりに、噴射口の中心からトゲ(スパイク)が飛び出してる形のやつ。噴流の圧力と外気圧との折り合いで、外気圧に合わせた最適な噴流の形が形成される、という、なんだか詐欺みたいな話だけど、有効らしく。これはこれで技術的に難しいらしく。推力の多くを中央のトゲが担う形になるんだけど、噴流の高温に耐えられるトゲの材料や冷却方法が、なかなかいい感じのが定まってないらしい。
んで、そこを回転デトネーションエンジンに任せちゃうと、一気に問題解決っつうことらしく。ノズルスカートが最初から不要なんで、最適なノズル形状ってのも考えなくていい。
けど現状の出力だとせいぜい 500N (≒ 50kgf)ほど。これがうまく動くかどうかっつう段階。先日、宇宙空間で10秒くらい稼働できましたっつう段階。このスケールで技術がいったん完成したとして、衛星・探査機のメインエンジンには充分に使えるけど、まだまだロケットに使えるようなものではなく。ましてやロケットの1段目っつう巨大出力を求められる用途には全然届かんって感じ。
この技術がロケットの効率向上に使われるにはもうしばらくかかりそうではあるけど、まずは衛星・探査機に使われて、ロケットの上段に使われて……と、だんだん大型化しつつ下の段に降りていくんだろうなと。そしてついに1段目に、と。
そうなるとええですなぁ。
JAXA のデトネーションエンジン実験成功は去年の話。世界で初めて宇宙空間での稼働を確認。本物の宇宙空間での実運用データを収集できた。って話。
いやさ、これはすごい成果だと思うけど、結局先に実用化するのはアメリカなんだろうなぁとか。
LNG 燃料のロケットエンジンの開発、200x 年代は日本が最先端だった。実用レベルのエンジン LE-8 を開発できたけど、載せるロケットがない状況が今もずっと続いてる。というのも、GX という新型ロケットの2段目エンジンとして開発してたのが、GX 計画がポシャったもんだから。
GX はポシャったけど LNG エンジンの将来性は有望なんで、技術を完成させて保有すべき、となった。てことで、GX 計画の中の LNG エンジンだけは開発が完了するまで、予算と執念がぶち込まれた。
そうこうしてるうちに米スペースX社が LNG エンジンの開発に成功。同社のスターシップ宇宙船のメインエンジンとして、今はまだスターシップは衛星軌道に届いてないけど、エンジンは実際に着々と経験を積んでる。まぁ実用デビューまで時間の問題ってとこまで来てる。
同じくスペースXに追い抜かれたのは、垂直離着陸の回収再利用型ロケット計画の RVT。
これまた 200x 年代に、宇宙科学研究所(ISAS。2003年に JAXA の内部組織になった)が低高度の実験成功まで駒を進めた。1990年代のアメリカの到達点に追いついたISAS が目指してた方向性は、単段式の弾道ロケットの代替に、というあたり。運用面での工夫も併せて、コストを10分の1にできるってことで。
けど ISAS 自体が予算が小さいもんで、その後の計画は牛の歩みが如し。で、そんな中にスペースXのファルコン9ロケットの1段目にこの技術を導入。もう実用化されてる。このケースの特徴としては、別に RVT を意識した風もなく独自に開発成功ってとこ。ライバル視したわけでもなく、RVT の技術を導入したわけでもなく。
RVT よりも前に、アメリカでこの手の無人実験機があってですな。デルタクリッパーっつうやつですな。2回目の試験飛行の時に着陸失敗で大破して、それ以降はお蔵入りってのがあってですな。ファルコン9はこの時の技術とデータが下敷きなのかもな。ただデルタクリッパーをやってたのは1990年代なんで、それなりに古臭い技術ではあったり。
とりあえず発想のもとにはなってるんだろうなぁと。
新規の技術の開拓者って、本当に最初に開発した人が讃えられたり歴史に残ったりっつうより、言った者勝ちな面があって。JAXA がいくら先駆的な技術を開発しても、喧伝力がやたら強いアメリカにいちいち全部持っていかれそうな気もがしないでもない。
「初めて空を飛んだ」のがアメリカのライト兄弟っつうのが世界的に認知されてるっぽいけど、実は違う。ライト兄弟の偉業は「初の重航空機による動力飛行」なんですわ。成されたのは1903年。その前に、フランスのモンゴルフィエ兄弟が作った有人熱気球が飛んだのが1783年。滑空機で初めて飛んだのがドイツのオットー・リリエンタールで1891年。だったりする。
日本でも 浮田幸吉 とか 二宮忠八 とかいるにはいるけど、本当に飛んだっつう証明があるわけじゃないんで、まぁ伝説の類いというか。
アルミインゴット作り。
今回は新燃料2つを試したですよ。木質ペレットと、固めるテンプルした食用廃油。
いやさ、今まで使ってた豆炭が、こないだから一気に5割近くも値上がりしまして。1680円が2480円って……。
何でもお高いこのご時世なんで、遅れてはならじと値上げしたんだろうけど、それにしても上げ幅デカすぎ。冬を前に燃料が高いってのはなぁ。ガソリンがそんなに高くなってないってのを見ると、政府のガソリン補助、かなり効いてるってことだなぁ……。
木質ペレットは安かった。豆炭が207円/kg なのに対して、木質ペレットは69円/kg。重量で考えると3分の1。けど粒が小さいんで、パッと燃えてパッとなくなるイメージ。で、実際そうだった。
豆炭よりも消費する重量は多いけど、それでも豆炭よりも安いって感じ。ただ、いきなり下火になってしまうから、常に火加減に気をつけて、頻繁に継ぎ足さないといかんのが面倒といえば面倒。
もっとゴロゴロっとでっかい木質ペレットってないんかな。ってそれオガライトだろ。オガライトは重量あたりでそんなに安くないんだよな。
もうひとつの、固めるテンプル食用廃油はというと。これも火力が絶大なんだけど、木質ペレット以上にパッと燃えてパッとなくなる。そして懸念だったのが本当になっちまった。
お漏らし。
あれって80℃で再液化するし、気化温度は220℃だからさ、燃え盛ってる七輪に投げ込むと即座に溶けてしまうんだわ。で、最下層に行く前に全部気化して燃えてくれればいいんだけど、そううまくはいかず。
地球の強い重力に引かれるがまま、まんまと業火をくぐり抜けた液状廃油が、七輪の最下層に辿り着いてしまうんだわ。そこは七輪内部への空気吹き出し口。外気をヘアドライヤーで強制送風してるもんだから、その部分は温度が比較的低い。てなわけで、生き残った廃油はもはや燃えることなく、隙間から流れ出てしまって。
作業を終えて七輪を片付けたら、そこにはなんだかゼリー状の油が溜まっとった。スプーン大さじ1杯程度ではあったけど。ペットボトルを溶かして作る固形燃料より、はるかにラクに作れるのがイイんだけどな。
塊をもっと小さく切ればいいかも。今日のは1カタマリが、コンビニおでんの三角こんにゃくより2回りほどでっかかったからな。
あとまぁ、うちで余ってる竹材も投入したですよ。豆炭が入ってた紙袋半分くらいを用意して。これってタダなのは嬉しいんだけど、そのぶんテマヒマかかってな。ノコギリで適度な長さに切り出して、鉈で適度な幅に割ると。これがかなり疲れる。1カタマリが木質ペレットよりだいぶでっかいんで、そのぶんは火持ちがするけど。
ほかに、山桜の木っ端もあるんだよな。広葉樹だから火付きが悪いけど火持ちがいい、はず。まだ試してないけど。
とりあえず持った感じ、体積の割にやたら重たい。木っ端とはいえ大きいやつは10kgくらいありそげ。高密度燃料感が素晴らしい。だけどこれをノコギリと鉈で小さくしてくのって、考えるだけでヘトヘトなんですが。
木質ペレットも固めた食用廃油も、再固化ペットボトルも PP(ポリプロピン)も、どれも「派手に燃えて火持ちが悪い」系なんだよな。木炭はそこらに比べると火持ちも火力もまずまずだけど、爆(は)ぜがひどくてヤケドまみれになって使いたくないし、灰も多く出る。
豆炭は木炭よりも火持ちも火力もあって、しかも爆ぜがないのが嬉しい。けど、まず値段が高くなってしまった。灰の多さも木炭並み。そして、たぶん結着剤だと思うけど、七輪の中になんかこう、黒いカスのカタマリが溜まるんですよ。そいつを取り除くのにそれなりに時間がかかるわけで、革手袋して急いでやってもヤケドしてしまうときがある。
んで、燃えてる豆炭の中にカスが埋もれてたり乗っかってたりするとまだいいんだけど、七輪の内壁にこびりつくともう大変。
冷めてしまうと、七輪の内壁とガッツリ一体化しちまって取りにくいし、割ろうとしてガツガツ突きすぎると七輪が崩壊してしまうし。だからって熱い時に取ろうとすると、しつこいもんだから時間かかっちまって手をヤケドするし。
木質ペレットと竹と山桜のコンビって最強なような気がする。そしてときどき固めるテンプル廃油って感じですか。んー、竹と山桜は切り割り作業があからさまにめんどい。
電動レシプロソー、買っちゃおっかな……。いやーでもでもだって……。
ほぼじゅびふぉ の入荷は5作品。
"Repeat [リピート]"。久しぶりの Sonika 曲は CircusP の作品。発売当初はそれなりに話題になってた Sonika。発売元がいろいろ販促に力を入れてたのになかなか、なかなかだったわな。けどこういう商品は何かのきっかけでいきなりバズることあるから。その時を待つ感じで。
広葉樹燃料の目論見。とりあえず庭に転がってた木っ端を解体してみた。
で、どうも2種類ある感じで。今日は小さい方で試したんだけど、かなり固かった。竹ごときの比じゃなく固かった。ノコで切るのも、鉈で割るのも。
これモミの木かな。調べてみるとモミの木は針葉樹らしく。そういや落葉しないわな。それでも激しく固かった。
じゃあまるっきり広葉樹の山桜はどこまで固いのかと。
固いと加工はツラいけど、火持ちの良さに期待大ですな。山桜の木っ端、今日は運んだだけだけど、やたら重たかったしな。
そういやうち、宅地サイズの土地を持ってるんだよな。地目が山林なもんで固定資産税が何百円ww
法務局か現地の役場にでも問い合わせないと正確な場所がわからんのだけど。いろいろ鬱蒼と生い茂ってる気がする。今度木材を切り出しに行ってみよっかな。
欧州の新型ロケット「アリアン6」初飛行は早ければ2023年第4四半期の見込み - sorae
日本というか NASDA (宇宙開発事業団) / JAXA が一方的にライバル視してきたヨーロッパのアリアンロケット。その新型のアリアン6。そろそろ来そうですな。
JAXA は H3 ロケットを開発中で、遅れに遅れて来年、今年度中ギリギリでやっと打ち上げに漕ぎ着けそうな雰囲気ではある。そしてライバルのアリアン6も来年来るのかな。H3 が難産してるのと同じく、向こうもなかなか苦しんでるっぽい。
なんか日本のロケット開発状況とヨーロッパのそれと、妙にシンクロしてるんだよな。で、時期的にかぶってぶつかり合ってしまうっつうのが今までの流れ。今回もまたかぶってるww
日欧ロケットのかぶりというか開発競争というかの始まりは、1980年代にまで遡る。
80年代前半、日本(NASDA)は H-I ロケットを運用してた。これ1段目がアメリカの既存のロケットで、2段目、3段目を国内で開発っつうもので。区分も中型ロケット。そのまま商用化するにはコスト高すぎの能力低すぎだった。けど H-I の運用がうまく進んでたんで、次世代の H-II の開発が始まった。
H-II は世界で初めて、国際的な需要とコストを睨んで仕様を決めたものだった。それで決まった仕様は、低軌道打ち上げ能力10トン、静止遷移軌道打ち上げ能力4トン、1回あたりの値段160億円。このスペックを目指して開発が進んでいった。
一方ヨーロッパは既にアリアン4で商用打ち上げをしていて、国際市場から一定の信用を得てた。ただアリアン4はスペックアップの改造が嵩んで複雑化してて、そろそろまったく新しい設計の新型ロケットでリセットしなきゃ、というタイミングだった。そこでアリアン5の開発計画が始まった。
H-II、アリアン5共通での外部部事情としては、アメリカの事情。80年代前半にアメリカ政府は「国内の衛星打ち上げ事業はすべてスペースシャトルに一本化」という無茶な決定をしてしまった。当時のおいらでさえ「いやーそれはまずいんじゃ」と思ってしまったほど、すごくアレな決定だった。
スペースシャトルの触れ込みは、「再使用・高頻度運用で1回あたりのコストを大幅に減らす。これで従来の使い捨て型無人ロケットは時代遅れになる」だった。けど実際は再使用のための再整備の手間とコストが思ったよりはるかにはるかにかかってしまってた。なのに建て前重視で無理に運用した結果、1986年1月にスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故が起きてしまった。原因究明で実態がいろいろバレてしまって、触れ込みどおりのものじゃ決してなかったと判明。
しかもシャトルは有人打ち上げなもんだから、チャレンジャー号事故で乗組員7名全員を死なせてしまったもんだから、安全対策を徹底すべく改良をいろいろ重ねなきゃいけなくなって、打ち上げ再開まで2年半も費やしてしまった。アメリカ政府もシャトル一本化政策が間違いだったと悟って、使い捨ての無人ロケットを再開する決定をした。けどもう生産ラインを閉鎖してしまったんで、また1から作り直しで手間取ってたり。
アメリカがそんな感じでゴタゴタしてる間、アリアンは商用打ち上げを受注しまくって成功しまくって信用を築きまくって、とうとうシェアナンバーワンに上り詰めた。
このあたりの日本はというと、まだ H-II は開発中。しかも初期段階。H-I は商用受注しようにも、1段目がアメリカからの技術導入というかモロにアメリカ製なんで、好きに営業活動できない状態。今はそこらへんは民間事業の体なんでどうにでもできそうだけど、当時は政府対政府の外交折衝で運用してたんで、自由が効かなかった。
さて、アメリカの空白に乗ずる形になった日欧の新型ロケット開発は、時期的におもいっきしかぶった。1980年代後半の時点で、ほぼ同時に公開された H-II 計画とアリアン5計画は世界からは「双子のロケット」と呼ばれた。それほど両者のスペックは似てた。
その後の両者の仕様の違いを生んだのは、これまたもろかぶりの小型スペースシャトル計画。日本は H-II に合わせた無人のシャトルを構想。一方ヨーロッパは有人の小型シャトルを考えてた。
有人となると、機体サイズはある程度のものが必要になる。それでアリアン5は肥大化していくことになる。結局日欧ともシャトル計画を放棄してしまうことになったけど、アリアン5はその影響で、H-II の2倍の打ち上げ能力を持つことになった。
とはいえアリアン5の1段目エンジンはクラスター化(複数化)を考慮しないものだったんで1基のまま。そのぶん固体燃料ブースターを大型して対処することになった。
さてさて日欧共に、新型ロケットの開発には先進国のアメリカの影響を受けることになった。つまりスペースシャトルの仕様を意識したものになった。当時の技術トレンドですな。ということで、1段目の燃料は液体水素。それだけじゃ力不足なんで、両脇に固体燃料ブースターを2本取り付ける形になった。
H-II は1段目エンジンに、シャトルと同じ二段燃焼サイクルを採用。燃費に優れたものだけど開発は難しい。あと当時の種子島宇宙センターの事情として、打ち上げ時の安全エリアを確保しつつ性能を追求する必要があった。それで高効率な(=燃料搭載量が少ない→安全エリアが小さくて済む)このサイクルを選ぶべきでもあった。このエンジンの開発が難航して、予定より2年遅れの1994年に初打ち上げに漕ぎ着けた。
アリアン5はどうだったか。1段目エンジンは開発が比較的容易な、というか標準的なガス発生器サイクルを採用。それに、1段目とブースターにできるだけ頑張らせるようにして、2段目はシャトルと同じくヒドラジン燃料で、として開発の難易度を下げた。結果として、総合的にはシャトルと同じ設計思想になった。
デビューは H-II の2年遅れの1996年。記念すべき初号機の打ち上げは見事に失敗した。姿勢制御のプログラムがバグってたそうな。
けどアリアンスペース社はうろたえないッ。なぜなら商業打ち上げ市場でのライバルがいないから。アメリカはまだまだグダグダ中。日本は商業打ち上げの実績ゼロでまだ信用がない。ロシアも市場に参入してきてたけど、やっぱりまだ信用を築いてる途上。一方アリアンは受注済みのバックオーダーがたんまり。
H-II の2倍の能力も持て余すかと思いきや、余りあるバックオーダーからちょうどいいのを2件以上組み合わせて、相乗りで打ち上げるんで割り勘で安く上がりますよっつうおトクなサービスを展開。
そんなわけで日本は、アリアンを目標にロケットの開発を進めていくことになる。H-II が不幸だったのは、予定どおり性能と価格を実現したにも関わらず、開発中に円高が進みに進んで、デビューした頃には国際相場の2倍の値段になってしまったこと。そのうえアリアン5の相乗りサービスで、価格的にかなり苦しくなってしまった。
でも H-II の打ち上げは順調に成功続きだったんで、国からコストダウン版の H-IIA 開発の前倒し許可が出た。これ H-II の開発と運用で得たノウハウを活用して、1機あたりの打ち上げ費用を85億円、つまりほぼ半額まで下げようってやつで。中身がほぽ全とっかえだったのに名前の違いが微妙なのは、予算獲得のテクニックらしいww
その報を受けて、開発中の H-IIA に対して、アメリカの複数の衛星製造企業から大量の打ち上げを受注できた。そしてこの契約には、「2機連続失敗したら反故にできる」というのがあった。それまで目立った失敗がなかった NASDA ロケットにとっては、「そんなのまずあり得ないでしょう」という感じで。
そのあり得ないことが起きた。1998年、1999年で H-II が2機連続失敗。顧客はみんな契約解除して逃げてしまった。
予定では、H-II が成功裏に円満引退→H-IIA に交代→海外からの商用打ち上げ大量受注をこなしながら、坂の上の雲のライバル・アリアンに追いつけ追い越せ。この線があえなく消滅。
一方のアリアン5は、初号機の手痛い失敗から見事に立ち直り、ヨーロッパ域内外からの注文を順調にこなしていった。信用をまた積み上げていった。
日本も指をくわえて見てるわけにもいかずセールスに邁進するも、商用市場での実績ゼロの足枷が重くて、歯痒い状況がしばらく続いた。バックオーダーを失って寂しいデビューとなった H-IIA だけど、6号機の失敗はあったものの、国内の官需打ち上げを着実にこなしていって、気がついたら定時打ち上げ率トップというセールスポイントを確立してた。
円高がさらに進んで、それに H-IIA の打ち上げ費用が最終的に100億円超えで落ち着いてしまって、国際市場じゃやっぱし厳しい状況もまた続いてたけど、2012年の21号機で韓国から受注した衛星の打ち上げに成功。国内の官需衛星打ち上げの余裕ぶんを大特価で切り売りしたものだったけど、無事に成功。この実績とその後の円安傾向も追い風になって、ぼちぼちと受注できるようになってきた。ようやくはるか前を走るアリアン5の背中が見えてきた。
と思ったのも束の間。
アリアン5は2段目エンジンの燃料をヒドラジン→液体水素にして、性能を上げてきた。つか H-II / H-IIA は最初から2段目が液体水素だったんで、なんかまた似てきた。
そして双方にとってキョーレツな打撃になったのが、2010年にデビューしたアメリカ・スペースX社のファルコン9ロケット。イーロン・マスクのアレですわ。これがのちに市場を荒らしまくることになる。
はじめこそ「古い技術の寄せ集め」と下に見られてたけど、地元需要が豊富なアメリカの新型ってことで、どんどん実績を積み増しては改良を重ねていった。完全な私企業しかもイーロン・マスクの会社ってことで開発速度が速い速い。あれよあれよという間に1段目の回収・再使用までするようにまでなった。
これで、H-IIA が「未来の自分」と追っかけてたアリアン5さえも顧客を奪われて尻に火がついた。日欧ともに、「このままじゃヤバい」と危機感を持つに至った。
そんなわけで日欧両陣営は同時に、ゲームチェンジャーのファルコン9に対抗するために新型ロケットを開発する必要に迫られたと。
さて、日本は H3 を開発中。ヨーロッパはアリアン6を開発中。どちらも主眼はコストダウン。あからさまにファルコン9を意識しとりますな。「優雅に先行する王者ヨーロッパ VS 追いすがろうと必死の挑戦者日本」の構図は崩れ去った。そして双方とも予定が遅れ気味。無理してるんだなーってのがよくわかる。
注目のアリアン6は、ずんぐりむっくりだったアリアン5に比べて細身になった。そして1段目はエンジンをクラスター化して出力を強化。固体燃料ブースターへの依存度を減らした。燃料は液体水素のまま。固体燃料ブースターは小型化のうえ、ミッション内容によって数を選べる。結果、H3 と似てる……。「双子のロケット」再び。
状況的に違うのは、今は双方ともに血眼になって新登場のライバルを追っかけてるってこと。いやこれむしろ似てしまってるぞ。
それでも違うのは、日本はトップランナーをずっと必死こいて追い続けてるのに対して、ヨーロッパは初めて追う立場になったってこと。ここがこれからの、運命の双子の両者の違いを生んでしまいそうなような。
IT 死語「閲覧」。ずっと前は図書館用語だと思ってたw
サイトにつないで見ることを、インターネット発祥の地のアメリカで "browse" と言ってたから、その直訳ってだけで。
「ブラウザ」って言葉があるから、今も英語圏じゃ普通に使われてるんじゃないかと。けど日本じゃ気がつけば、その意味での「閲覧」ってもうほとんど使わなくなっちまった気がする。不便ないから別に死んでくれてて構わんね。
1995年。インターネットというものが知られて普及し始めたあの時代。よくわからん専門用語もまたドバーッと日本社会に押し寄せてきましたな。その中での少数派の、横文字じゃない日本語。そのひとつが「閲覧」。日本語だけど結局あんまし馴染みのない言葉だったってことで、淘汰されちまったって感じかな。
日本の漫画ってセリフが縦書きじゃないですか。てことで、ページは右手でめくる形じゃないですか。読み方は右から左じゃないですか。
なんかかなり前、西洋じゃ日本の漫画は丸ごと左右反転させて、横書きの書籍と同じ方向に直してる、と聞いたことがある。一方フランスじゃ反転させずに、日本と同じ構造にして、右から読んでいく形を採ってて、読者たちはもう慣れたもの、なんて記事も読んだことがある。
今はその時代よりももっと漫画が世界に普及しちまってるわけでさ、どんな形に落ち着いてるのかなと。
しかしフランス式だと、翻訳されたセリフは横書きになって、左から右へと読むことになる。けどコマやページの進行は逆向き。読みにくくないのかなとか余計なお世話かな。
とりあえずわかるのは、アラビア語圏だと何の問題もないんだろうなーと。
「ラーガーシュテッテ」という単語、その響きだけが妙に記憶にこびりついてしまって。
ほうほう、「特に保存状態の良い化石を産する土地(堆積層)」を指す用語」なのか。ドイツ語なんだな。「ラーゲルシュテッテン」とも言うらしい。
日本にはそういう場所はないっぽい。
つかどういう経路でおいらがこんな特定な単語を知るに至ったのかが謎。
なんか中学時代の健康診断のしょうもないことを思い出しちまった。
心電図ですよ。保健室で一人ずつ名簿順で順にやってくんですよ。
でさ、今からやるぞってやつに「頑張れよ!」と声がけしたんですよ。その場の生徒みんな大ウケwwww
したら保健室の先生が「頑張りようがないでしょ!!」とマジギレ。
なんで怒鳴られるまでされなきゃなんなかったのか、いまだにわからん……。
笑っちゃうと心電図のデータ取り的にまずいのかな。いやでもそれならそう言って怒るよな。
また忘れとこっと。
鳥の眼球って頭蓋骨に固定なんだな。てことで、目玉をギョロっと動かすとか流し目とかできないらしい。
てことで、「辺りを見回す」には頭全体を動かさないといけないそうな。不便そうだなと思いきや、彼らは哺乳類に比べて、首の骨が3倍ほど多い。哺乳類は7個、鳥類は20個以上だそうだ。そんなわけで鳥類は首関節の自由度がやたら高いから、多分実際は「辺りを見回す」は彼らの方が得意かも。
白鳥って全体的には優雅な印象だけど、部分的には、なんかあの長い首をグネグネさせるのがなんかちょっと、なんかこう、キメェと思ってた。そういうカラクリだったのか。あとまあ実物を見ると、意外とでっかい腹もちょいキモ。部分で見ると、全体の印象とけっこう違う生き物だよな。
鳥の眼球がそうだってことは、恐竜の眼球もそうだったってことかと。
んで、首の骨が多くて自由度が高いから問題なしではあるけど、やっぱし頭をいちいち動かすのって労力がかかりそう。鳥や恐竜の脳容量が小さいのって、そのための軽量化の影響なのかなとか。じゃあ眼球の可動機能がないのも、頭部の軽量化のためなのかな。
鳥の頭部の軽量化は飛ぶためのものだったっつう説をどこかで読んで、それで納得してた。けどじゃあ恐竜はどうなんだよとも思ってた。結局どうなんだろ。眼球固定だから首を振りやすくするために脳を軽くしたのか、それとも頭部全体を軽くするために眼球固定の仕様になったのか。よくわからんな。
そういや首の自由度の高さを利用したのが恐鳥類だよな。クチバシの頑丈化と合わせて、頭部を振り回して獲物を捕らえる武器にしてたとか。強力ではあるし、武器の先端に感覚器があるから命中率も高かったと思う。けど弱点でもあったと思われ。自らの生命維持や生活のための繊細な器官が集中してる部位をおもっきしぶつけるって、なんか無謀なような気もする。モビルスーツで言うとギャンかな。盾にミサイルや機雷を仕込んでるっつう狂気仕様ww
あと恐鳥は飛ぶのをやめた鳥なんで、後ろ足での二足歩行を保った結果、前足が余ってしまってな。退化してほとんど役に立たない部位になってしまった。んで後ろ足2本だけでいろいろこなす必要が出たわけで。結果、足4つ全部使う肉食哺乳類との食料獲得競争に敗れてしまったっぽい。
前足が退化で無能化ってのは、どうも鳥を含めた恐竜独自の進化の指向性のような気もする。
哺乳類と鳥(恐竜)は同じ恒温動物なのに、かなり早い時期の祖先の段階で袂を分かって以来、互いに独立した進化を遂げましたですな。恒温性もそれぞれ独自獲得だし。で、似てる部分もあり、全然違う部分もあり、なんて比較が面白かったり。
JAXA の前身の NASDA(宇宙開発事業団)が1980年代の中頃、新聞記事でけっこう無茶な構想を公表してたっけな。また H-I ロケットの時代。H-II は本格開発前。
ロケット打ち上げ用カタパルト。地下式で、出口が地面の高さのやつ。これで打ち上げ能力を増強するなり、打ち上げるロケットのコストを下げるなりできる、とのことだった。
当時は海外でもカタパルト構想は色々あったみたいだけど、いまだにどれも実用化されてない時点で実現性はお察し。
だもんで、いざロケットの性能を上げるためのカタパルトとなると、ものすごく大量のエネルギーを一気に投入する必要があるわけですわ。その間の加速度を安全な範囲に収めるには、砲身の長さがそれなりに必要にもなる。深さ 100m かそれ以上か。いやー100じゃ全然足りないでしょ。つかその NASDA カタパルト、ロケットのエンジン全力噴射と併用みたいな、そんな挿絵だったような。となるとカタパルト砲身とは別に、排気を抜く煙道も別に掘らないと。
つか高度 0m でそれなりの速度を出しちゃってるのって、それ以降の空気抵抗が普通の打ち上げよりも増えるわけでさ、あんまし効率よくなさそうにも思えるわけで。
記事を読んだ昭和の当時でさえ、なんかウソくせーなーとは思ってたww
あ、でも最近知ったのでさ(10年以上前だけど)、ソ連が開発した ICBM やその後のロシアの ICBM ベースの衛星打ち上げロケットが、NASDA 構想と似たようなカタパルト射点を使ってた。
とはいえロケットの能力増強目的ではなく。ICBM の射点は隠しとく必要があるんで地下サイロの形になるわけで、そこからいったんロケットを空中に放り投げてから点火、という段取りのためのカタパルト。
なんでまたわざわざそんなアクロバットなことをするのかは知らんけど、たぶん発射時に狭いサイロ内でエンジン点火となると、噴射炎が逆流してロケット全体に火が回ってヤバい。てなことで無炎で外に放り出す必要があるんではないかと。
流れとしては、カタパルト射出後にロケットの全身が空中に現れた時点で勢いでの上昇が止まって、そこでエンジン点火からのあらためての上昇。このカタパルトでの高度稼ぎ効果は 30m 程度。ロケットの到達高度(200km 以上)からすると誤差の範囲内。そして加速効果はゼロ。
やっぱし打ち上げ能力増強効果はほぼないわけで。
けどソ連時代にこういうのが実用化されてはいたわけで、NASDA ももしかしたらそれを元ネタに、もっと強力なやつを考えた、のかも。
ただ、今に至るまで世界的に、ロケットの打ち上げ能力の増強には補助ブースターを使ってるわけで。現行の H-IIA ロケットでいえば、100〜120秒をかけてじっくりと加速させていく。それに比べられるほどの、例えば H-IIA のブースターの半分程度の能力をカタパルトに持たせると考えると、ものの数秒の作動で、となる。ブースターの半分の能力だとしても、とんでもない加速度を出すことになるわな。ロケット本体もペイロードも圧壊するだろ。
無理筋だろこれ。
昨日の続き。そういえば同じ記事で紹介されてた別のアイデアが、日本版スペースシャトルだったっけな。後の HOPE ですな。
画像の3つ目は、仕様変更後のもの。垂直尾翼がウイングレット型からV字型に替わってる。HOPE の開発元は NASDA だったけど、この変更は ISAS(宇宙科学研究所)がかつて開発して棄てたシャトル計画(HIMES)から持ってきたもの。
以下は HIMES の数少ない画像。
ISAS が放棄した理由は、開発コストがを見積もったら、とても ISAS が単体で負担し切れるものではないことがわかったかららしく。当時は JAXA 発足前で、日本の宇宙開発は縦割りだったからな。お互いに何やってるかよく知らんまんまの重複開発がときどきあったらしく。
んで NASDA が新聞で、ロケットカタパルトと同時に公表した HOPE 構想。こっちは順調に開発に移ったんだけど、解決が難しい問題が色々出てきた。
そのひとつが、打ち上げ時にロケットに取り付けた状態で、全体構造の前部に翼がついてる形になってるのが空力的に不安定で、結局これが開発凍結のトドメのうちのひとつになったっぽい。これも、なんかそんなの最初からわかってたことだろと思ってたが。わかってて解決可能と踏んでたけど無理だったってことかな。
とりあえず今の2020年代だと、スペースX社のスターシップがですね、それ解決しちまってるんだよね。
じゃあ今やれば HOPE は実現するのか。
なんか JAXA 自身が今さらやる意味あるのかって気もする。つか日本国内の民間企業で、HOPE の研究開発を継承してるところがあるっぽい。今の時代の技術を取り込むだろうから、まったく同じ形にはなんないとは思う。もっと進んだものにはなるわな。
HOPE の打ち上げ時の仕様は、H-II や H-IIA ロケットの2段目を取っ払ったものだった。今は H3 ロケットの開発が佳境を迎えてるけど、既にその次の世代のロケットの構想が始まってるらしく。スペースX社のファルコン9ロケットを意識した、1段目の回収再利用を目論んでるらしい。
これが成った場合、HOPE 後継機は上下段とも再利用可能ってことで、かなり出来のいい宇宙輸送システムになりそげ。
それもまたスターシップが今まさに実地テスト中で完成間近だけどさ、あれはとにかくバカでかくてな。HOPE クラスの小さな規模で実現できれば、それはそれで需要を開拓できそうなような。
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