ひとりごちるゆんず 2009年6月
銘板
2009.6.1 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090601
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

善意攻撃

この日記、かなり遅れとります。これ書いてるのは6月29日だったりします。すんませんけどひとつご了承くださいませ。

銘板左端銘板銘板右端

越えられない壁ってあるなぁ。いくら言葉で言っても分かってくれない人っているなぁ。で、クズみたいなくだらないやつならまだすっきりするんだけど、長年の付き合いがある友達が、実は特定方面の気持ち的なものに全く疎くて、本人はそれを自覚してなくて、なんて状況に出くわしてしまって。このままだとおいらはこの人の無知さに好きなようにえぐられて壊される、と判断して、ちょっと距離を置く形になってしまったよ。

不本意だし申し訳ないんだけど、ほんと言葉で一から説明するだけでこっちのダメージ受ける内容なのに、言ったって分かってもらえないんじゃやる意味さえないってわけで。

昨日(6/28)その人から久しぶりに来たメール、「元気?近況どう?」的な挨拶程度だったんだけど、その中の1文がね、おいらにとっての地雷でさ。全く知らなくてたまたまならこっちとしてもごまかしようもあるけど、この人はそこがおいらのまさにつらいところだと知ってるはずなのに、戸惑うことなく挨拶の一部として踏んできた。つまり、大した問題じゃないと軽く見積もってたってことで。あるいは完全に忘れてたか。

それでおもっきしカチンときちゃって。返信で「その話はしたくない」と出した。もろに余裕のない書き方だけど、おいらの今の状況とか思い出して、気持ちを汲んでくれるんじゃないかと思って。けどやっぱ今見ると、マジで余裕ないなぁ。そりゃ相手が読んだら動揺するわ。

そしたらその返事が、「なにかあった? 言えば楽になることもあるよ」。

もうこんな対応だからさ、こっちの事情を全然分かってないこと丸分かり。むしろ言ったが最後、言いたくないこと根掘り葉掘り聞き出されて、あまりそぐってないアドバイスで本人は満足。おいらは血祭りに上げられてズタボロ。てな近未来が丸見え。素人が治療だと言って傷口をいじくり回すのと同じ。ていうかこっちがはっきり「言いたくない」と言ってることを躍起になって聞き出そうとするのって、流れとしてどうなのかと。

おいらもう逆上してしまってさ。けどやっぱ、少しは気遣ったよ。気遣いの範疇に入るほどかどうか分からんけど、さすがに「あんたじゃ分からんから言えない」とは言えんよね。

ていうかそんなこと言えば「そんなのまず話を聞いてみなきゃ分からないじゃないか」と反撃される可能性が高い。だから「それは状況による」と出した。遠回しってやつだ。友達に面と向かって拒否られるのってほんときついからね。そこの空気を読んでほしかった。

したら「電話かけていいか? 心配だ」と。もう何が何でも徹底解剖する気マンマン。こっちは逆上を通り越して半ギレなメール送信。「今どうしてもその話をしなきゃならないのか? おれはしたくない」。

ここまで言って、ようやく引き下がってくれた。

はー(ため息)。分かっちゃいるんだよ。うん。向こうにはちっとも悪気なんかないんだよ。フツーに声かけただけなのにいきなり噛み付かれてびっくりだったんだろうな。で、状況をきちんと理解したくていろいろ訊いてきたんだよな。で、おいらにとってはそのひとつひとつが攻撃だった、と。

でもほんと、相手のこの性格はおいらが変えられるもんじゃないし、教えて直させようってのも差し出がましすぎ。ていうかそれをおいらにやろうとしたのがこの人なわけで、おいらが全く同じ返しを試みるってのは、失敗するのは火を見るより明らかなわけ。ここはひとつ、おいらが大人になって適当にいなせばよかったんだよな。本当に申し訳ないことしたですよ。そこらへん、おいらの器の小ささがもう自分でますます orz

銘板
2009.6.2 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090602
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ヨワッキー

そういえばね、普段は明るく楽しく振る舞ってるけど、実は私生活でつらいことがたくさんあって満身創痍な人がいてさ。何とか助けになりたいんだけど、下手な助言はかえって傷つけたり追い詰めたりしてしまうと思ってさ。おいらは同じ苦しみをまだ味わったことないからさ。空っぽな知ったかぶりにしかなんない。んで言葉じゃなく態度で少しでも安心感を与えられればなぁ、とか思ってたり。全然役に立ててないけどさ。

そういう話を出してる時点で、いろんな人に何か声をかけてほしいのかもしんないけど。けどそれはおいらの役割じゃない。もっと分かってあげられる人がすべき。てことで、まぁ自分でもヘタレだとは思っちゃいるんですけどね。けど「過ぎたるは……」ってアレは今回のケースじゃほんとよく当たってる気がするし。前に自分の力を過信して、当事者をかえって傷つけてしまったこともあったしさ。

どーにか出過ぎずに、つらさを少しでも和らげてあげられないもんかなぁとか。

銘板
2009.6.3 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090603
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ほふられほふり

この日記の過去ログを読んでたら、けっこうナイスなネタが出てきてさ。そうそうあれはすごかったよなーって今回思ったのが、「証券保管振替機構」の略称(2004.11.11)。いや、なんか「ほふり」っつうネーミングセンスが凄くて取り上げたんだわ。そんで、今もナイスかなー、とつないでみたっす。古い友達に久しぶりに会いに行くみたいでドキがムネムネ。

……、

……、

……。

ああーっなんでぇぇぇぇ!? 「ほふり」なんて一言も書いてないよちょっと!! どーしちゃったんだよぉぉぉ!!

ってやっぱし投資家さんたちとかからツッコまれたのかなぁ。縁起でもない名前だとか。投資家は不透明な未来に自分の身銭を賭けるもんだから、何かと縁起をかつぐもんねぇ。

略称「ほふり」、屠(ほふ)られたかww

国のお役所って頭の良さが売りなところに限って、こうゆー豪快なミスしてくれるよなぁ。タックスアンサーってのもあったわ。

やってしまった間違いを、素直に間違いと認めて直す姿勢はなかなか大人だと思うよ。てゆーかあんたら頭いいなら名前の公表前にこのくらい気づけよ。私企業の商品やサービスならこれマジで致命的だぞ。商品名やサービス名がどんだけ大事かっての、まったく分かってなさそう。

おっと Wikipedia に出てた。

なお、略称として、「ほふり」の名を浸透させようとしているが、屠る(ほふる)には、屠殺の意味もあり会話ではあまり使われていない。

ていうか、たぶん言われてようやく気づいて、今はなかったことにしたいみたいね。って今、「したいみたいね」と打ったら変換で「死体みたいね」と、ものすごく空気を読んだ候補が出てきたwww

銘板
2009.6.4 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090604
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

"BS" もそうだった

昨日のネタに関連して。

組織が大きくなると小回りが利かなくなるらしくて、国の省庁あたりまで巨大化しちゃうと、途中でちょっとした変更するにもものすごく大変らしい。それで「ほふり」とか "taxanser"(← "w" がなくて誤植みたいな綴りになってるけど、これが正式名称。これもツッコまれまくったらしく、今はなかったことになってる)とか、そういう事例が出ちゃうんじゃないかと。

「ほふり」「タックスアンサー」は、きっとそうだったんじゃないか、という憶測だけど、放送衛星の別称 "BS"(Broadcasting Satellite)はマジでそうだったそうで。英口語で "BS" は "Bull shit!" というかなり汚い言葉の略なんだそうで。複数にまたがる担当省庁すべてがそれに気付かないまま/気付いたけど見て見ぬ振りをしたまま "BS" という名称が決定されて、それから衛星の製作をアメリカの企業に発注したら、苦情みたいな懇願が来たそうで。

「"BS" という名前を変えてもらえないか。関係者がいちいち笑ってしまって仕事にならない」

まぁねぇ、例えば日本の衛星メーカーが海外から受注したとして、国家の威信を賭けたその衛星の名前が「ゲリグソモレタ1号」とかだったら、製作現場での職務遂行はかなりアレなものがあるだろって感じで。

で、これを聞いた宇宙開発事業団はさすがに海外と共同プロジェクトやったり交渉したりして、その手の経験があるもんだから、遅かったとはいえその問題の重要性をすぐに認めた。このまんまじゃ日本の放送衛星と衛星放送が世界の笑い者になってしまう。てことで、名前をどうにかするために、その担当のはずの大蔵省(当時)にかけあった。

その答え。「もう決まったことなので変更不可能」。っつうか名前変更くらいどうにでもなるはずのことなのに、名前ごときでいろいろ手続きや承認がめんどくさかったからやんなかったってことらしい。実質的には、衛星の設計仕様の変更の方がずっとめんどくて大変な作業なんだよね。で、それなら通る、と。けど名前の変更は通らない。意味わかんね。

結局、問題のネーミング "BS" は最終的には大蔵省の怠慢でそのまんま世に出て、打ち上げられて「NHK BS ハイビジョン」なんて、NHK が自分で作り育てたハイビジョン技術を、自分で卑下するみたいなものすごい使われ方をしてたりする。

巨大組織になると、失敗が許されなくなるってことなのかもね。組織の論理として、途中変更するくらいならそのまま出して叩かれた方がまだいいってことなんだろうけど、世の中の常識とはちょっと違うよね。そこらへんの意識のズレ、どうにかならんのですか。まぁ叩かれるのはオレとは違う人だから関係ないよってことなのかも。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

っつうか、役所内での正式名称がヘンだろうが何だろうが、商品名として一般に出回るものをもっと考えたものにすればよかったのだよね。この問題は使用者である NHK まできちんと伝わらなかったか、問題の重さが理解されなかったってことだな。NHK までアホだったとは。

銘板
2009.6.5 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090605
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

捏造外国語

自分でウケるのもかっこわるい話だけどさ、昨日テキトーに考えた衛星の名前がなんか妙にツボってしまって。「ゲリグソモレタ1号」ね。意外とどっかの外国の言葉で本当にありそうに思えて。

衛星ってけっこう2機で1セットってあるのよね。日本の情報収集衛星がその線だね。で、件の海外衛星がその場合は、「ゲリグソモレタ」と「ゲリグソモラス」かなぁとか。うわ。ますますほんとにありそうな気がしてきたww

発注国と責任者はやっぱ、トシャブツ共和国のオウト・モライゲーロさん ってことになるかなぁ。モライゲーロ、5年も前のネタかぁ(遠い目)。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

おいらのそこらのセンス、小学生級らしいことが最近になって発覚。もしかしたら周りはとっくに気付いてたのかもしんないけど、自分じゃ今頃になって認知してしまっただよ。

銘板
2009.6.6 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090606
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

オッサンホイホイ

これはいいオッサンホイホイ。

VOCALOID - GMEN '75 (Gメン'75) OP (YouTube)

もう何も言うまい。いや一言だけ。このアニメーション凄すぎるだろww 黒豹Pやるなぁ。

絶賛コメントまみれのニコニコ動画版はこちら元ネタとの比較版もあるよ

このPについてって本当によかった (T▽T)

銘板
2009.6.7 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090607
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ゴールまであと1年

小惑星探査機はやぶさ、最後の最後まで役に立って昇天してくれるらしい(泣)。YOMIURI ONLINE から転載。

銘板左端銘板銘板右端

「はやぶさ」が“最後のご奉公”、惑星衝突予測に活用へ

来年6月に帰還予定の小惑星探査機「はやぶさ」が、地球に衝突する恐れがある小惑星の軌道予測システムの開発に役立てられることになった。

ほぼ確実に地球を“直撃”するため予測精度を詳細にチェックできるからだ。はやぶさは数々のトラブルに見舞われながらも故郷を目指して飛行中で、9日には打ち上げから丸6年を迎える。システム開発に取り組む宇宙航空研究開発機構は「地球の安全に貢献するためにも無事帰還を」と、新たな役割に期待を込める。

地球に接近しそうな小惑星の観測は各国で行われているが、国内には観測データの解析設備はなかった。宇宙機構の吉川真准教授らは独自の装置開発に乗り出し、今年3月、衝突の軌道や時間、確率を計算するシステムを試作した。

アフリカ・スーダン上空に昨年10月に飛来した直径約3メートルの小惑星をモデルにシステムをテストし、大気圏への突入時刻・位置を誤差0・5秒、13キロで予測。今後、精度の検証と向上を図るため、順調に飛行すれば宇宙で唯一の「衝突確率100%」の物体になる、はやぶさ(太陽パネルを広げた長さ約5メートル)に着目した。

はやぶさは小惑星「イトカワ」の土を採取して持ち帰るため、2003年に打ち上げられた。20億キロ旅してイトカワに着陸したが、燃料漏れや姿勢制御装置の故障が相次ぎ、一時は帰還が絶望視された。その後、どうにか持ち直して地球へ向かう軌道を飛んでいる。来年6月、土が入っている可能性のある耐熱カプセルを放出し、本体は大気圏で燃える見込みだ。

吉川准教授は「元々はこんな活用法は想定していなかった。トラブルによる機体の損傷が激しいため心配だが、きっと戻ってきて最後まで役立ってくれるだろう」と話している。

(2009年5月5日13時08分 読売新聞)

銘板左端銘板銘板右端

前まで「大気圏に突入する公算が大きい」だったのが、とうとう意図的に大気圏に突っ込ませることになったなぁ。

元気でいるか 宇宙(そら)には慣れたか

再起動できたか

寂しかないか 燃料あるか

今度いつ帰る

やつの身を案じてきたよ。ずっとずっと。小惑星イトカワからの2度目の離陸直後に襲ってきたあの大規模なトラブルと通信途絶。毎日胃が痛かったよ。通信が回復したとの知らせを受けたときは本当に嬉しかった。それから少しずつ身を持ち直して、それでも傷だらけでフラフラのまま3年遅れで地球への帰途について、少しずつ、少しずつ、故郷のこの惑星に近づいてきてる。惑星空間で初の天体間往復飛行を成し遂げるために。

本体が二度と地球の地面を踏めないのは、はじめから分かってた。2003年の打ち上げ当初は、「地球帰還時に余力があれば、再突入カプセル放出の後、本体は再び別な天体に向かう」はずだった。それがトラブル後、「再突入カプセルの命中精度を高めるため、できるだけ地球に近付いてカプセルを放出する。そうなると本体は大気圏に突入して燃え尽きる公算が高い」となった。

他の惑星探査機と同じように宇宙空間で寿命を全うすることは、もう叶わなくなってしまった。いや、これから途中で力尽きればそうなるわけだけど、事態がこうなった以上それはもう許さんよ。地球に帰ってきてくれ。最後までおいらたちのために貢献して、見事にその運命を全うしてくれ。地球の大気圏で燃え尽きたら、千の風になっておいらのところにたまに遊びにきてくれ。

ああもうなんだか泣けて泣けて。誰も乗ってないただの機械なのにな。いやいや、もう乗ってるよな。いっぱい乗ってるよ。署名を送ってイトカワに届けてもらって人たちの他にも、応援してるおいらたちの気持ちは はやぶさ に乗り込んで、鹿児島から飛び立った。そして未踏の彼の地を目指した。

『天空の城 ラピュタ』の主題歌の通り、未知への冒険はワクワクドキドキと同時に、ひざまずきたくなるほど荘厳だったよ。

それを教えてくれた はやぶさ、母星に還ったら旅のしるしを手渡して、自らはその空に溶ける。今はそのために飛んでる。ううっ(涙)、もうこの気持ちを表す言葉が見つからないよ。

銘板左端銘板銘板右端

下世話な話、このプロジェクトには打ち上げまでで200億円かかってる。運営費が年間1億円くらいだから、それだけでも2003年〜2010年の7年間で7億円。これが全部日本国民の税金で賄われてる。確かに莫大なカネがかかってるけど、ハリウッド超大作1本分でしかないと言えばそれもそう。それでこんなにまで素晴らしい体験をさせてくれた。このプロジェクトは今までの日本の探査計画で一番人気とはいえ、まだまだ知られてない感じ。税金払ってるんなら楽しまない手はないと思うよ。今からでも全然大丈夫。宇宙船 はやぶさ に気持ちを乗り込ませてあと1年間、一緒に地球までの旅をしようよ。

銘板
2009.6.8 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090608
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

愚か者を逃がしてやった話

急遽帰省してきた友達と飲むことになったんですわ。喫茶店で待ち合わせたんですわ。

したらさ、J の字型カウンターの奥にいらっしゃいやがったんですよ。前においらにしつこくからんできたオヤジ。なんか知んないけどあのときはウップンたまってたらしく、酒にいい加減酔ったあたりにおいらみたいな食ってかからなそうなやつを見つけた途端、これ幸いとエンドレス八つ当たりを始めた最低の下衆野郎です。敢えて言おう。「クズである」と。

んでさ、おいらは店に入ってすぐに気付いたのよ。あ、あいつだ。今日はシラフだな、と。でもコソコソする理由がないから、そのオヤジの向かいに座ったさ。カウンターが J の字なもんだから、フツーに席を取るとそうなっちゃって。座った途端やっこさん、おいらのことに気付いた。すげーバツ悪そうに顔を逸らしやがったよ。

けどおいらオトナだから。うん。なんにも覚えてないみたいに、初対面みたいに振る舞ってやっただよ。マスターを入れて、楽しく会話までしたよ。オッサン、人違いしたと思ったかもな。で、少ししたら待ち合わせの友達が来てさ、おいらが主にその友達と話しだしたらオッサン、コソコソ帰ってったよ。

今になると、このオッサンの帰りしなに「オイ」とでもぞんざいに声かけて捕まえて、嫌味のひとつでも言ってやりゃよかったかな〜と思うけど、その時は友達とのトークの方が断然大事だったから。うん。それは今度またこのバカとサシで出会った時だな。とりあえず友達にそのときの顛末を話して、笑い者にしてやったけど。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

ていうか最近のおいらの不運、なんかこいつにからまれたのを皮切りに始まってやがるなぁ。こいつ関係ないけどこっちが八つ当たりしてぇよ。しないけどね。ここで前首相、一言お願いいたします。

「あなたとは違うんです」

銘板
2009.6.9 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090609
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

"GOEMON"

昨日の続き。帰省した友達と飲みながら話したネタの一つでさ、「"GOEMON" けっこうおもしろかった」ってのがあったよ。なんか週刊誌の記事を読んだら巷じゃすんげー酷評みたいだけど、なんでそこまで言われなきゃなんないのか、ちょっとおいらには理解不能。もっとしょうもない映画ならいっぱいあるじゃん。てゆーかハリウッド娯楽超大作、最近どいつもこいつもマジつまんねーんすけど。

紀里谷監督、相変わらず白黒映像に絵の具で着色したみたいなアクの強い映像だけど、ああいうのもたまにはいいんでないの? とりあえず、あのゴテゴテな背景に日本人俳優・女優がちゃんと映えてるってのは偉いと思うぞ。ときどき疲れて映像のテンション落ちる癖は次回作で直していただきたいけど、それも前作 "CASSHERN" より少なくなってたよ。最後の関ヶ原の合戦で、背景が空と地平線しかなかった件のことね。山とか丘とか、足場の土地の起伏くらいあるでしょなんて思っちゃったよ。

ストーリー展開でおいらがツボッたのは扇子の使い方。あれはうまかった。「おお、そう来たか!」と、おいらがそのとき扇子を持ってたら、それで膝を打ってたろうなぁ。あの扇子、小道具冥利に尽きるだろ。あと、主役の江口洋介もかっこ良かったしさ。けどゴリは何だったんだゴリは。映画に出るのはスクリーンに投影されるに耐える演技力を付けてからにしてくれよ。

テレビの人気タレントを優先的に採用するのは日本映画の悪い癖だよな。少しでも観客動員を増やしたい気持ちは分かるけど、それでもゴリはまだ早いだろ。ていうか日本の映画界がテレビにおんぶにだっこのお荷物斜陽産業だった時代はもう終わったってのに、まだ当時の習性が直ってないなぁ。もう日本映画は自分の力で飯を食えてる。もっと誇りを持っていだたきたい。

ゴリが演じた猿飛佐助の役が超おいしかったからなおさら惜しい。例えば原作があったりしてストーリーが知られてたとして、オーディションであの役の役者を公募してたなら、プロアマ入り乱れて演技の熟練者がこぞって飛びついてすごい競争率になってたろうなぁ。そしたら主役を食うほどの役になってたかもなぁ。役者を身悶えさせる魅力的な役どころって、主役以外にもあるもんなんだよね。

てなことで、やっぱ佐助の役はなまなかな腕前じゃやっちゃいけなかったんです。今ならそうねぇ、松ケンにやってほしかったかも。そのくらい重要な役だったよ。ていうかいっそ、霧隠才蔵を演じた大沢たかおと入れ替えてもよかった気がする。

おお、鶴田真由も出とったんか〜。なになに役どころは子平太の母? うむー、10年前はあんだけ人気あったのになぁ。なんでまたこんな端役を。なんかこう、女優の勢力地図って10年経つとガラッと変わるよね。例えば前田愛なんて1999年の『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』じゃ主役級だったのに(主役はガメラ)、2006年の『大帝の剣』じゃアバズレなチョイ役だったぞ。仕事を選ばなくなってしまったと言うか。ていうか前田愛、そのあたりに落ち着くの早すぎ。ブレイクした年齢が早かったせいなのか。ナタリー・ポートマンにはなれんかったかー。

てなことで、かの つるまゆ もチョイ役に甘んじる時代が来たか。ていうか今回のヒロイン役のヒロスエなんか、いまだに作品の看板として機能できちゃってるわけだが。しかも去年は『おくりびと』でアカデミー賞作品に出演した女優ってことになったし。ていうかあれで国際的にはモックンより注目を浴びてるとか。じゃあジャン・レノと共演した "WASABI" (2001) は何だったのかとw

若い頃に人気が出た女優が、目移りの激しい観客の人気を保ちつつ大女優に育つ条件って、一体何なんだろね。

とまぁ尻切れだけど、今日はこのへんで。紀里谷監督、ファンとして次回作も期待してますですよ。悪意とやっかみ溢れる的外れな批評はお互い無視しましょう。

銘板左端銘板銘板右端

てゆーか前田愛、allcinema の写真を見たら、いつの間にかおいら好みのお顔立ちになってらっしゃるんですが (゜□゜;)

銘板
2009.6.10 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090610
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

『はすのうてな』

『はすのうてな 護法少女ソワカちゃん第1話の歌(その3)』 (ニコニコ動画) に大ハマり中。

はすのうてな

6月2日にソワカちゃんシリーズ最新作『羅睺(らごう)の星 護法少女ソワカちゃん第13話の歌』 (ニコニコ動画) がリリースされてさ、例によって、なんてノリで過去のシリーズ作品をおさらいしてたんですよ。んで前々から思ってたことだけど、曲とアレンジがすげーかっちょいいのな。

そんな中でもおいら的に一番かっちょいいのがこの『はすのうてな』。80's ハードロック風味がマジタマンネ。とりあえず出だしだよ。ツカミだよ。聴くごとにいきなりやられる。それに続く隙のないメロディ、ドラマチックな展開のアレンジ。音作りがほんと絶品。感動と興奮が次から次へと襲ってくるよ。ダカダッ ダカダカ!

この作者さんはギターがあまり目立たない作風だけど(たぶんほとんど全部打ち込みなんじゃないかと)、こういうのもアリなんだね。そのぶんベース、ドラム、キーボードがすごい。もう全部タマンネ。

銘板左端銘板銘板右端

この日記書類のテキストエンコーディング、いつもは Shift_JIS なんだけど、今回は「睺」の字を表示するために UTF-8 にしてみますた。うちだとちゃんと表示できるけど(Mac OS X + Firefox, Safari)、皆さんの環境で問題ないといいなぁ。この日のぶんだけじゃなく、今月全部そうなっちゃうからねこの日記だと。だめなら今月いっぱいだめってことになっちまうなぁ。もしそうだったらどうしよ……。

銘板
2009.6.11 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090611
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

計画落下

日本の月探査機 かぐや、月面に計画落下したね。本当によくがんばってくれたよ。

てことは、おいらが応募した「月に願いを」キャンペーンも完遂されたってことだな。かぐや ありがとう。願いを月にちゃんと届けてくれたんだね。

しかし墜落、意外と早かったなーと思って。計画通りだから問題ないけどさ。6月2日に高度11kmからのド迫力ハイビジョン映像↓が出たから、そろそろ最終段階かな、と覚悟してはいたけどさ。

「高度11kmって全然遠いじゃん」と言うなかれ。とりあえずこれ、衛星の高度としては近すぎて尋常じゃないっす。地球で言えば国際線の旅客機の高度。地球周りの人口衛星はその20倍以上の高度で飛んでる。で、月面の山の一番高いのの標高が11kmくらいだと思ったよ。マジでぶつかりそうな高さなんですよ。

一応、かぐやプロジェクトの次の構想があって、今度は着陸機だそうで。予算的に本当にやれるかどうか分からんけど、技術的には大丈夫なはず。SELENE 計画(←かぐや のプロジェクト名)はもともと、今回計画落下した周回機と一緒に着陸機を打ち上げるはずだったんで。

90年代の早いうちから研究されてたんだけど、長引く景気低迷で予算を削減されて(資金源が税金だからね)、とりあえず周回機だけ打ち上げることになったんだわ。で、その「とりあえず」が完璧と言っていいほどの成功を収めたんで、次があってしかるべきだと思うよ。

銘板左端銘板銘板右端

もうすぐアメリカの月探査機が打ち上げられるらしい。かぐや が数十年ぶりに大幅更新した科学的データのほとんどをお払い箱にするほどの、とんでもない性能を誇ってるっつう噂。そこらはさすがアメリカだーね。けどハイビジョンカメラは積んでるかな? 学術的成果はやられちゃうかもしんない。けど、YouTube に次々と上げられた かぐや からのハイビジョン映像、こいつらは不朽の名作になると思うよ。

しかしアメリカの最近の宇宙探査、ハリウッド化してないか? つまり、よそで面白いことを考えついたらそのアイディアを横取りして、手柄を自分のものにしちゃおうってやつ。アメリカは何でもかんでもナンバーワンじゃなきゃ気が済まないってのは有名だけどさ、それに科学の業界も金メダル以外は無意味ってのもあるけどさ、それにしてもこういうやり方って、なんかねぇ。田舎者というか。

20世紀までは、アメリカと言えば独創性が売りだったんだけどねぇ。そんじゃあメリケンの旦那、次は Vocaloid のマガイモノでも作るかい?ww

銘板
2009.6.12 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090612
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

キョドり巨星

オリオン座の一等星 ベテルギウス の様子が最近おかしいらしい(記事)。「5天文単位(天文単位: 地球と太陽の平均距離を1とする長さ)もある赤色超巨星の大きさは1993年以来の15年で15%も縮小するなど、明らかな異常が生じていることが判ったとしている」と。「15年で15%も収縮」も気になるけどよく分からん。てことで「など」の部分がちと気になる。他に何が起こってるんだろ。

Wikipedia によると「いつ超新星爆発してもおかしくない赤色超巨星」だそうだけど、明日かもしんないし、もっとずっとずっと先かもしんない。生きてるうちに640光年なんて近場での超新星爆発に出会える幸運を期待しちゃうけど、天文学での「すぐに」なんて言葉、人の一生が何個あっても間に合わなかったりして。恒星の寿命は最低で1000万年。数億年、数十億年は当たり前なんで、「いつ超新星爆発してもおかしくない」なんて煽り文句、話半分ってことで。

などと言いたいところだが! 15年で15%収縮なんでしょあんた! しかも加速度的に縮んでるっつうじゃないの! こ、これは生きてるうちにもしかして……人間の感覚での「もうすぐ」なんじゃないか……なんて期待するなって方が無理! 「昼間の星」を拝めるかもしんないですぞ。藤原定家(1162-1241)が世界の天文学界にその名を刻んだあの現象を、この目で拝めるかもしんないですぞ。ちなみに定家が『明月記』に記した超新星は、彼が生まれる前の現象(1054年)の伝聞らしいけど。

赤色巨星が超新星爆発したら、一体何色に見えるんだろ。想像もつかんわ。

とりあえず、定家が記録した超新星は、今は「かに星雲」と呼ばれてる天体。Wikipedia 記事にすごく綺麗な写真が出てるよ。てゆーかあんまし美しいからがめてきた。1個の恒星が寿命を迎えて爆発して、1000年足らずでこんなに広がりを持った星雲になったわけですよ。普通、恒星ってのは高性能の望遠鏡で見ても、ほとんどただの点にしか見えないもんなのに。

学術的には「超新星残骸」に分類されるそうだけど、「残骸」なんて荒涼とした言葉に全く似つかわしくないその美麗さ。神々しさ。おいらが子供の頃はもっとアバウトな写真しかなかったよ。これハッブル宇宙望遠鏡が2005年に撮った写真らしい。あいつの性能はほんとダンチだな。

ていうか NASA は90年代あたりから生き残りのために、スポンサー(納税者)のご機嫌取りというある意味当然のサービスを覚えた。てことで学術一辺倒じゃなく、一般人を感動させるこういう写真をよく公開するんだよね。日本の JAXA/ISAS もその大事さに気付いてて、的川教授を先頭にいろいろがんばってますな。残念ながら、まだ NASA ほど演出上手じゃないけど。

月探査機 かぐや にハイビジョンカメラを積んだのはこの流れ。こういう啓蒙活動、どうも今までなおざりにされてきた感じがあるけど、国民に自分たちが何をやってるのかを分かりやすく示す意味もあれば、関心を高めてもらって、将来の自分たちの活動をやりやすくすることでも意味がある。たまにはメインが宣伝・啓蒙で学術はその次、みたいな本末転倒型の探査計画があってもいいと思うよ。

話を戻して かに星雲。地球からの距離は7000光年。で、ベテルギウスはその10分の1以下の640光年。同じ明るさで爆発するとすれば、単純計算で100倍以上の明るさで見えることになる(明るさは距離の2乗に反比例するんで)。かに星雲の超新星爆発が昼間に見えたそうだから、ますます期待しちゃうよ。昼間に見えるってことは、お月様程度かそれ以上に明るいってことになる。夜もドバーッと明るいことになるね。

都会の人は分からんかもしらんけど、人工の光があんましない環境だとさ、夜道は満月があるかないかでほんと全然違うのよ。昔の捨て台詞で「月夜の晩だけじゃないんだぜ。せいぜい背中に気をつけな」なんてあるけど、ほんとそう。まぁそうは言っても、色の識別がほとんどできなくて、プルキニエ現象で全部青みがかって見える、その程度の明るさなんだけどさ。けど闇夜とはダンチ。それが、お月様と同等かそれ以上の光源が夜空に出現したらあんた、なんかこう、文学・芸術方面にも新たなインスピレーションをもたらしそうですな。

昔はレアな天文現象が現れると、世界のどの文明・文化でも凶事の前ぶれと捉えたもんみたいだけど、今はある程度予測がつくうえに珍獣ハンター気分を駆り立てますなぁ。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

ていうか嫌な話も思い出した。太陽系近傍で超新星爆発があると、その衝撃波で地球の大気、ひいては生態系に壊滅的な被害が発生するとか。それがどのくらいの規模で、どのくらいの近傍の話なのかまでは覚えてなくて。たぶん本当に超新星爆発が観測されたら、その衝撃波は何年〜何百年か遅れて到達するはずだから、その危険があるかどうかも詳細に研究されて、事前に解明されるはず。

「ベテルギウスよ超新星爆発してくれ。けど被害を及ぼさないでくれ」なんて自分に都合のいい、まさにそんな「星に願いを」ですな。なむなむ (-人-)

ていうか640光年向こうの話ってことは、今見てるベテルギウスの姿は640年前のものなわけで、もしかしたら現地じゃ起きることがとっくに起きて、かに星雲みたいにガスが広がって、中心にパルサーだの白色矮星だのが、周辺にも新しい星々ができかけてるのかもしんないね。

銘板
2009.6.13 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090613
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

星からのリアル人類補完計画

昨日の話題の最後に関連して。事前に予測できる大災害って天文学ならではだなーと思ってさ。しかも観測能力と精度が上がった現代天文学ならでは。

ベテルギウス超新星爆発の衝撃波が地球の生態系を破壊するほどのものだとして、その到達は爆発の観測から何年〜何百年、もしかしたら何千年か何万年か遅れるわけだ。この爆発が起きたかどうかの観測なら光や電波、X線とかの電磁波観測によるから、光の速さで察知できるわけ。距離が640光年だから時差は640年。

衝撃波は最速のものが光速の99%だとしても、6年5か月遅れで到着。90%だと64年遅れ。その間に天文学者が計算して、地球に届く衝撃波の規模がどの程度になるか明らかになるはず。害があるかどうかの大まかな予報は1年以内に出せるかと。球面波の強さは距離の二乗に反比例する。640光年という距離がどう影響するかな。

ちなみに、地球の公転軌道上の位置での遠いか近いかはあんまし関係ないかと。1光年は約9兆5000億km。640光年だと6080兆km。地球の公転直径は約3億km。誤差が0.000005%しかないんで。

被害発生時期まで科学的に予測できる自然災害なんてそんなにないはず(台風ではできるけど、青函連絡船洞爺丸事故の頃は無理だった)。他に天文学が予測できる大災害と言えば、小惑星の衝突があるな(太陽フレアによる磁気嵐はまだ予報できないらしい)。地球の公転軌道に近付く小惑星のうち、直径10mオーダー以上のものは、地球に近づけばその存在を感知できる。小惑星探査機 はやぶさ が訪れたイトカワがその例。

んでまぁ問題は、地球規模の災害に対する対策を、人類は全く持ってないってことなんですな。喫緊の地球規模災害と言えば地球温暖化ですな。んでこれ「元から絶とう」つまり二酸化炭素をあんまし出さないようにしようって考え方は分かるんだけど、全然やれてない。いつになったら実行するのか、もたもたしてたらいろんな団体や組織の利権が絡んでぐだぐだになって、ますますわけわかんなくなってきて足止め状態っつう頼りなさ。

そういう「そもそも論」をウンヌンするのもいいんだけど、状況改善できない中で実害を防ぐための狙い撃ち的な対症療法も、そろそろ検討した方がいい気もするけどどうなんでしょ。こんな、人類の経済活動が原因とされることさえどうにもできないんだもん、ていうか今になって、実は最近の気温上昇は地球気象の普通の周期的活動なんじゃないか、という意見もよく耳にするようになってきてる。もう何が何やら。こんなんじゃ小惑星の衝突にも超新星爆発の衝撃波にも、切羽詰まってもまとまった対策なんて立てらんないだろうなぁ。

ていうか技術的にも現状じゃ無理な気がしてしょうがない。となると、これはかなりきついですな。何が起こるかは分かってる。時間が経つごとにはっきりしていく。具体的にはどうなんだろ。オゾン層が消滅するとか地磁気の磁力線が乱れるとかで、太陽からの有害な電磁波が地表の生物を直撃、とかそういうのかな、と。さすがに大気圏が丸ごとはぎ取られるほどのことにはなんないはずではあるけど。

まーそこらへんどう考えても人類の手に余りますな。ガンダムみたいな、物理的に完全に閉じた空間内に生態系を持つスペースコロニーなら問題なさそうかな。まぁでも資源や経済を地球に依存してるはずだから、影響ゼロってわけにはいかないかと。

超新星の衝撃波に曝される期間も不明だけど、たとえ一瞬でも地球の大気全体を守るってのは話がでかすぎ。無理にやろうとしたら、それこそそのせいで生態系が壊れる気がする。てことで、この事態に直面した人類ができることと言ったら、天文学者の被害見積もりが悲観方向に間違ってて、実は大したことは起きない、に賭けてそれぞれの神様に祈るしかないんじゃないかと。

そのときの人類全体の精神状態っての、どうなんだろ。全人類規模の死刑宣告か余命告知か。しかも自分だけじゃなく、愛する人たちもみんな死んじゃう。パニック発生必至ですな。小惑星の衝突なら科学者に箝口令を敷くこともできるだろうけど、ベテルギウスが超新星爆発したとなれば、昼でも夜でも明るく光り輝くわけですよ。この事実は隠せない。で、この星からヤバい衝撃波が来るかもしれないっつう連想は、アマチュアでもおいらレベルとそれ以上の天文ファンならできちゃう。本当にヤバいかどうかの計算は、おいらには無理だけど筋金入りのアマチュア天文家ならやってのけるはず。隠蔽不能ですな。

ま、問題ないことがはっきりすればこの話も、天文学者にとっては1000年に一度の超レアなイベントに大コーフン、一般人にとっても「あの星すっごい光って綺麗だね」のそれだけなんだけどさ。

と言っても人類の記録にある地球近傍での超新星爆発って、藤原定家の7000光年のやつだけだからね。640光年っつう至近距離は未体験も同じ。まぁ地球の陸上に生物が進出して何億年経つか知らないけど、その間に何度かそのレベルの超新星爆発があったかもしんない。それでもこうして生き物が生きてるってことは、意外と大したことないのかもしんないね。ていうか、「大丈夫。何ともないですよ」という政府発表を信じてたらある日突然大絶滅、なんてこともあったりして。

銘板
2009.6.14 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090614
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

この災厄はあの名作を復活させるか!?

ベテルギウス超新星爆発話の続き。

そういや今度の大災厄の日程、2012年のクリスマスのあたりだそうで。『神々の指紋』でグラハム・ハンコックがそう言ってたよ。もしかしてこのベテルギウスのやつをこじつけられるんじゃないかとか。まぁとりあえず、たまたまこの日記を見たそっち系の人なら、このネタに間違いなく食いつくね。うんw 前世紀末みたいになりなりに盛り上がりそうな気がするww

てことで、祭りを演出するには彼らの再登場を期待せねばなるまい。

MMR 早く復活してクレーーーっ!!www

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

キバヤシ隊長:「ベテルギウスが超新星爆発するんだよ!!」

他の隊員たち:「なんだってぇぇぇぇ!?」

銘板
2009.6.15 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090615
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

さらにベ災ネタ 悪ノリ編

ベテルギウス大災害ネタが我ながらなかなか面白い出来になってる気がするんで、もうちょっとだけ設定を作ろうかと。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

ベテルギウスは既に超新星爆発してしまっているのです。640光年離れているので、地球ではまだ観測できないのです。どうやって私がその情報を知り得たか、ですか? 私くらいにもなると、そのような方々と精神で通信できるのですよ。フフフ。

その情報によりますと、爆発が地球で観測されるのは2011年7月。衝撃波が地球を襲うのは、意外と早くて2012年12月なのです。

ベテルギウス超新星爆発はもう起こってしまったことなので、地球を滅ぼす衝撃波はもう誰にも止めることができません。では我々は指をくわえて絶滅を待つしかないのでしょうか。

いいえ、そうではありません。災いを防ぐ手だてはあるのです。

金星に住む私の親友たちによると、地球の薄っぺらい大気では、そのまま何もしないでいると、地表は阿鼻叫喚の地獄絵図と化すそうです(金星は厚さ60kmに及ぶ雲がすっぽり覆っているので大丈夫だそうです)。

しかし、意外なところに解決策があったのです。どうもこの災害は、超新星爆発による衝撃波が地球大気のオゾン層をずたずたにしてしまうことで起こるそうなのですが、何と地上から発射する、よく使われている電波が衝撃波を中和し、オゾン層を守るとのことです。こんなに簡単な方法で防げるのですから、やらない手はありません。

ではどんな電波かと言いますと、それはおなじみの VHF 波です。皆さんも耳にしたことがあるでしょう。これを各国からある一定の強さでオゾン層に流し続ければよいのです。

実は数十年前から、超新星爆発以外に由来する衝撃波が何度も地球を襲いかかってきたのですが、人類が知らずに発していた大量の VHF 波が偶然それらを打ち消していたのです。その衝撃波の出どころですか? はっきり言うのは控えるよう親友に釘を刺されているのですが、まあ地球文明がどの程度まで育ったか試されていたと思っていただければ。ウフフフフフフ。

しかし今のままでは、日本上空だけはオゾン層を守れないことがはっきりしてしまっています。なぜなら、VHF 波がほとんどなくなってしまうからなのです。そう、ベテルギウス超新星爆発が観測される運命の2011年7月、今まで VHF 波を使っていたテレビのアナログ放送が、完全廃止されてしまうからなのです。そして1年後の災厄の日までには、無駄だということで発信設備もすべて撤去されていることでしょう。これでは1億年に一度の天災を防ぎようがありません。

我々にできることは何でしょうか。それはただひとつ、テレビの地上アナログ放送の延長を国家権力に訴え続けることなのです。皆さん、私と共に立ち上がりましょう! 日本を守るために! 一緒に声高らかに歌いましょう!

『アナロ熊のうた』(YouTube) を!!!

私の言っていることが信じられない、ですって? 分かりました。ではもうひとつの事実を申し上げましょう。2010年夏、日本は金星探査機を打ち上げることになっています。半年後の2011年初め頃に金星に到着するようですが、幸いなことに、金星に住む私の親友たちはこの訪問を歓迎しています。

そして彼らはこの探査機を通して、地球人全体に、迫り来る今度の宇宙的災いについて重要なメッセージを送るそうです。その日が来たら、私の申し上げたことが本当だと信じていただけるでしょう。私もその時を楽しみにしていますよ。クックックッ、クフフフフフ、フハハハハハハハハハ!!(←噂の3段階笑い)

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

……、

……、

……。

こんな感じでどっすかね? (^_^;)>

銘板
2009.6.16 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090616
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

詩的な例えではない本物の

アレの存在に気付いた瞬間

5月20日のログで書いた「センス・オブ・ワンダー」のアレ。

なんかセンス・オブ・ワンダーについて長々と演説して、ご自分の素晴らしいレア体験に基づく、かなり限定的な定義を決めてる人たちもいらっしゃるみたいだけど、おいらの理解は基本、字面通り。定義すると「当たり前だと見過ごしてたことに、未知の要素や初めての切り口を見つけてコーフン」て感じ。

てことで最近見つけたセンス・オブ・ワンダーは「人類共通の感性」。いや、まぁ言葉として「人類皆兄弟」ってあるじゃないの。なんかササガワ君が言い始めた言葉と思ってる人がけっこういるっぽいけど、ジョン・レノンが『イマジン』で

♪A brotherhood of men

と歌ったのがオリジナルな気がする。誰が言い出したにせよ、この言葉は「そうだといいんだけどね」みたいな、現実じゃあり得ない理想を語ってるみたいな取られ方をするのがフツーな気がする。これ、あんまし具体的じゃないからかもしんない。てことで、センス・オブ・ワンダー的に具体例を思いついたんで、そのあたりの話でも。

ああそうだ。その前におことわりを。以下は別に、イイ話とか感動する話じゃないです。

で、ほんと当たり前すぎることなんだけどさ、どんより曇ってたり雨が降ってたりすると、なんとなく憂鬱じゃないの。そういう天気で嬉しいって時もあったりするけど、そりゃ大概、そのとき限りの何か別な理由があってのことだったりして。んで、反対に晴れてると、すがすがしい、とか、晴れがましい、とか、ポジティブな気分になりますわな。もちろん干ばつとかの、命を左右するほどの強烈な晴天だと話は別だよ。

どうも世界共通の感覚らしい。どの文化でもそうらしい。てことはさ、これは各地の生活習慣や宗教で植え付けられた後天的な感覚じゃなく、遺伝子に書き込まれた本能と考えられるわけ。

このことに気付いて、そうかぁこれが本能というやつかぁ、となんだかすごく感心してさ。そうなると、世の中や自分の見え方が微妙に変わるのを感じるわけですよ。そういえばカエルなんかは体を乾かしてしまう晴天より曇りの方が、できれば小雨だと嬉しいだろうし。変温動物だから寒いより温かい方が快適なはず。実際に梅雨の時期、カエルたちはことさら元気そうだよね。

と、これで生き物の天気に対する感情を相対化できた。やっぱ人間の天気に対する感覚は、生物としての人間特有のものだったんだな、となる。そして世界共通ということは、人類は自分たちを人種や民族と呼ばれる区分に分化したけど、少なくともこの感性は全個体の遺伝子内に同じように保たれてるんだな、と。この発見をセンス・オブ・ワンダーと呼ばずして何と呼べばいいのか、と。

あと、人類は比較的本能が弱い動物とされてるそうだけど、ていうか性の本能さえ捨てて後天的な学習で済ませてしまったくらい、本能ではなく理性を重んじる生物と自らを定義してるみたいだけど、どうも違うっぽい。その自慢の脳が作る豊かな感情、ここらへんがしっかり本能に縛られてたんだな、と。なんか「本能がない」とまで極論してる人もいるみたいだけど、嘘っぱちだったと。

これだけでもめっけもんだけど、何か別の考えに利用して、浅ましくも成果を求めてみたりする。

……、

……、

……。

あのさ、地球上のいろんなところで、文化や人種の違いで軋轢が起こってるじゃないの。戦争に発展するするものもあれば、集団同士の小競り合いとか個人間の仲違いまで。これってどれも「自分(達)と違う」ことが発端になって、「自分と同じ」同士が集まって、異分子を排除したがる心理だと思う。けどまぁ違うことはもともと目立つから目に付くんであって、実は同じところもけっこうあるはずなんだよね。例えば、「晴れれば嬉しいし、天気が悪いと気分もイマイチ」という感性とか。そんな思わず「当たり前」と見過ごしてしまう「自分と同じ」ことを確認しあえば、「あいつ違う」と思ってる人たちはもう少し仲良くできるんじゃないかなぁ、とか考えたりして。

ていうか、そういう「違うやつこっち来んな」っつう異分子排除の軋轢を持ちたがるってのも、昔から世界中で起こってるってことは、これまた人類共通の感性なわけだけどさ。けどそれは大抵いい結果をもたらさないってのが分かってるわけで、こっちは後天的なものだね。知恵とか理性とか。

ここらへん、本能の確認と理性の利用で少しはどうにかなんないのか、と。

けどフツー、定常的な安心の中に瞬間的に来る「イラッ」がその後の気持ちの流れを決めたりするんだよね。これもまた本能なのかねぇ。

銘板
2009.6.17 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090617
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

バイオロジック肴

前々から "DNA" っつう言葉の乱用がイヤだったんだけど(最近は一段落した感じがする。そういう用法がダサくなってくれたんだったら嬉しい)、別に今に始まったことじゃなかったなーなんて、昨日のログを書いてて分かったわ。

「本能」。これ昔から隠喩に使われてるよね。「イチローのバッターとしての本能」みたいに。まぁ "DNA" とだいたい同じ使われ方ですな。あと「フェロモン」ね。ほんとさ、こうゆーのが広まってしまうと、飲みの席とかで生物学トークをしてるとき、周りの目が気になって話しにくいんですが。

てゆーか酒の肴にそんな話してんじゃねえって言われそうだけど、するんですよおいらとオタケンの組み合わせとかだと。フツーに盛り上がるんですよ。そこらはゲテモノを肴に食って楽しんでるやつらがいやがるな程度の感覚で、生温かく見守ってくだされば幸いです。

まぁ生物学はオタケンのホームグラウンドなんで、おいらのレベルに合わせてくれて、そんなツッコんだ内容にはなんないんだけどさ。

職場の人たちとだとおもっきし引かれそうなんで、さすがにその話題は出せんけど。

銘板
2009.6.18 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090618
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

かの熊の底力

ちょ、アナロ熊チョーおもしろいんすけどwww

高校野球でアナロ熊(ニコニコ動画)

「アナロ熊のうた」を昭和にして歌ってみた(ニコニコ動画)

皆さんすげーよwww

アナロ熊のうたにアニメつけてみたを昔の記録映画風にしてみた(ニコニコ動画)

「アナロ熊のうた」をよりアナログにしてみた(ニコニコ動画)

「アナロ熊のうた」をよりアナログにしてみた を歌ってみた(ニコニコ動画)

やばいおもしろい。どうすんのこれwwww

こうゆーのを自分たちで勝手に作っていじってここまで盛り上げるのってさ、マジ凄いことだと思う。体制側というか商業ベースじゃどうしても「作られたブーム」になっちゃうから、こんなまねできんもんな。自由経済競争の実態と限界が見えちゃうなぁ。

銘板
2009.6.19 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090619
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

連邦のソーラーシステム

昔さ、ソビエト連邦(現ロシア)がですね、ものすごい宇宙実用計画を立ててたらしいんですよ。あれ実現してればすごかったなぁとか思い出したりして。

太陽光反射衛星。これで夜のモスクワの街を照らす。

というもの。街灯を充実させるのに比べて実質上何のメリットがあるのか不明だけど、やれてりゃかなりの自慢になったろうなぁ。

衛星の高度はどのくらいを設定してたんだろ。低軌道(高度1,000km以下)だと、夜のモスクワ上空で地球の陰に入ってしまうんで役に立たない。静止軌道(高度35,800km)だと光源が定点にあるから落ち着きのある照明ができるけど、狙いを定めるのがすごく大変そう。この高度からじゃ、モスクワなんてほとんど広がりを持たない点でしかないだろうし。かといって凸面鏡で光を広げると光量が落ちる。

てことでどうでしょ、例えば地球の半径と同じくらいの6,000kmくらいの高度で、複数の太陽光反射衛星がゆっくり公転しながら代わりばんこにモスクワの街を照らす、という形かな。

これでどのくらいの明るさを稼ぐつもりだったのか知らんけど、太陽より暗くても、満月よりずっと明るくないとあんまし意味なさそう。街灯で照らしたくらいの光量は欲しいよな。辛うじて色の判別が付くくらいか。

しかしこの衛星で照らされた街並、けっこうかっこいいというかシュールな光景な感じがするなぁ。SF チックですよ。映画的に絵になるかも。しかも光源は天上を刻々と移動する。今おいらの脳内にある夜のモスクワ、すげーかっこいいぞ。

衛星の周期はどのくらいだろ。超大ざっばに速度を計算したら7km/sくらい。そしたら周期は3時間ちょっと。もっと遅いかも。3時間てことは、1時間で120°移動する。15分で30°。まぁせわしない感じはないかな。

別な観点で、光を絶やさないようにするには、衛星の位相の間隔は最大60°くらいか。同じ軌道上に衛星が6個必要になる。

待て待て、地球は自転するわけで、それを光は追いかけなきゃいかん。ある程度なら鏡の角度を変えれば済むけど、地平線の向こうに隠れてしまったらどうなるのだ、と。まぁ高度6,000kmならその心配はないか。けど軌道面が明け方あたりにあるとつらいかもなぁ。お、太陽同期軌道 だといいのか。そうかそうか。いやいや、あれは高度680kmの低軌道(日本の太陽観測衛星 ひので の例)だから使えんわ。いやいや太陽同期軌道って高度をある程度好きに設定できるのか。うむー、軌道は奥が深いのう。

とりあえず今はおいらはそれ分かんないから置いといて、別に明け方まで照らさなくてもいいわけで、時間は夜が長い冬の場合、午後3時から午後11時までなら8時間。自転角度にして120°。あれれ、かなり回っちゃうな。モスクワ時間午後7時に南中することにすると、午後3時か午後11時の地上から見た衛星の最大高度は30°。ま、一応使えそう。

大体おいらの考えられるものとしちゃこんな感じですかね。まぁソ連人は モルニヤ軌道 っつう見事に実用的な軌道を開発した実績があるんで、もっと合理的な軌道があるんじゃないかとは思うけどさ。モルニヤ軌道そのものを使ってもいいかもしんない。

これだと北米も照らせたはずだから、頼まれもしないのにアメリカの都市に光を当てて、ソ連の技術力を誇示できてたかもしんないなぁ。ていうかそうなったらアメリカ人、技術力っうよりなんだか核ミサイルの照準を合わせられてる気分満々で、めちゃめちゃ嫌だったろうなぁ。

銘板
2009.6.20 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090620
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ちょいと思い立って

旅してきますです。

銘板
2009.6.21 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090621
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

旅から

帰って参りやした。

ま、今回は忍び旅ってことで。別にやましいことはないけどさ。

銘板
2009.6.22 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090622
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

東西食器歴史妄想

セラミックスという材料について考えてたら、なんか別な方に行っちゃって、それはそれで面白かったんで忘れる前に書いとこうかと。

「セラミックス」ってのはもともと「陶磁器」の意味らしい。で、新工業材料として注目されてるのは「ファイン・セラミックス」とか「スーパーセラミックス」とか呼ぶべきものらしい。まぁ日本語だと「陶磁器」か「セラミックス」かで伝統的なものか新材料なのかが判別できるんで、とりあえずここじゃ単に「セラミックス」と呼ぶことにするか。それに、「セラミクス」「セラミック」なんて呼び方もあるけど、一番通用してるっぽい「セラミックス」に表記を統一してみる。

これ、「新材料」なんて言われてるけど、もう四半世紀くらい前から一般人の耳に入るくらい知られるてのよね。「風の谷のナウシカ」(1984) で、「セラミックのナイフの刃がこぼれた」みたいな台詞があったはず。映画版だったか原作漫画版だったかは忘れたけど。

で、せっかく言葉を定義した「セラミックス」だけど話は流れて、「陶磁器」の方に移ってしまうのだった(めちゃめちゃ無意味なことしちまった)。英語で陶磁器の場合、"ceramic"という言葉は学術用語らしくて、一般に陶磁器製品を表す時は "china" らしい。陶磁器は中国発祥だからね。シルクロードを伝ってヨーロッパに普及したってことですか。

粘土が原料なんで、近くに川があれば粘土もあるはずなんで、質にこだわらなきゃ世界中のどこででも作れますな。粘土の文明と言えばメソポタミア。ティグリス・ユーフラテス河畔で採れる豊富な粘土で日干しレンガを作って、民家も王宮も神殿も作ったそうな。パビルス発明前に文字を発明できたのは、粘土板に図形を刻み付ける知恵を思いついたから。粘土は焼くと硬くなって、保存にも適した、と。素焼きですな。漫画「天は赤い河のほとり」で、粘土板での手紙の封書の作り方が出てるね。

そんなありふれた材料なのに、陶磁器の高みにまで持って行けたのはたぶん中国のみ。カイコの繭から絹を作ったり羅針盤や火薬を発明したり、紙まで作ってパピルスを駆逐してしまったり。古代から中世までのユーラシア世界で、中国はダントツの独創性を発揮しましたな。

でさ、ヨーロッパで陶磁器がいつ頃から一般人の生活に使われ始めたか知らんけど、それまではどんな食器を使ってたのかなーとか考えたりして。王侯貴族なら銀のお皿に銀のスプーンなんて感じだったろうけど、アルミニウムはまだ知られてなかったし、鉄や銅、青銅もやっぱし平民の食器としては高級すぎたんじゃないかと。となると、木の削り出しですかねぇ。

と想像したら、なんかそれもいいなーって感じがして。強度を出すために必要以上に分厚くなっちゃうけど、あったかい感じがね。うん。いい感じ。けど今は西洋の人はみんな陶磁器の食器らしい。なんで駆逐されちゃったんだろ木の食器。衛生面かなぁ。洗うのをちょっとでも怠ると、中から腐り出して悪臭が出そうだもんなぁ。その割には、木樽なんて輸送用にけっこう近代まで使われてた気もするけど。

いやいや木の食器でも、表面をカチッとしたものでコーティングすればいいんですよ。うん。そんなの何かあったっけ? と思ったらあんた、漆そのものじゃないですか。日本のお椀、重箱、箸その他。おおおこれなら簡単な洗浄だけで、何十年も清潔なまま使えますですよ。漆製品すげー。

ちなみに英語で漆器のことを "japan" と言うそうで。もちろん日本の漆塗りから来てる。まーでも西洋の食器は陶磁器と金属でほとんどだろうから、今さら漆器の入り込む余地はなさそう。japan は china ほどメジャーになれんだろなぁ。しかも漆ってかぶれるから、職人にかなりの忍耐を強いるよね。これも世界に普及しにくい原因かと。昔、「漆職人の新米は体を慣らすために漆の樹液を飲む」って聞いたことあるけどホントなんだろか。英語で「漆」はモロに "poison ivy"(毒ヅタ)だしなぁ。それ使ってる食器って、知らない人からすると「それ大丈夫か?」なんて思われそう。いろいろ精神的にも肉体的にも敷居が高そう。

けどまぁ、プラスチックが発明されるはるか前に、樹脂の光沢と肌触りを工芸品として実現した点がオリジナリティ高いですな。八戸の縄文遺跡から漆の櫛が出土したらしいんで、発祥は4000年くらい前まで遡れそう。そのくらの長い年月使い続けて、日本人の健康に特に影響がないんで、まぁ原料が毒ヅタでも大丈夫よってことでひとつ。

そういやうちのお椀、おもっきしプラスチック製だわ。いやもう20年くらい使い続けてるやつなんだけど、底の方は表面の黒い塗装が剥げて、赤い素材が露出してしまってる。全く何の価値もありがたみもない。なんかそれで満足してきた自分の人生にちょっとがっかりw 江戸時代の人たちの方がよっぽどいいもの使ってるわ。なんなら漆コーティングされてない裸の木の食器も、メンテナンスが大変そうではあるけど味わいがあっていいよなぁ。

漆器が世界で今ひとつメジャーじゃない理由のもうひとつは、きっと日本食の食器が漆器で統一されてないから、というのもあるのかな。ごはん茶碗って陶磁器だし。しかしこれもまた謎が多いと言うか。「茶碗」なんだからもともとはお茶のための器だったはず。それがなんでまたお米をよそうための食器に転向してしまったのか。だったら茶碗がまだお茶専用だったり茶碗が存在しなかった頃、つまり千利休の時代とそれ以前、日本人はご飯をどんな食器によそってたのだ?

米食は弥生時代からずっと続いてる。日本人の先祖の食卓、いったいどんな風景だったんだろ。今とずいぶん違ってそうだなぁ。

そんで、茶碗がご飯のための正式な食器になったってのも、なんかどうも考えるとヘンテコな気分がして。名前も「茶碗」のまんまでいいのかお前、的な何か。まぁ「ご飯茶碗」って言うけどさ。それでもやっぱし「茶碗」という自らの出自を語り続けるこの意固地さ。

うちの母親ね、ご飯食べた後はお茶を飲まなきゃ気が済まない人なのよ。で、おいらにもついでくれるんだけど、それがご飯茶碗になのよ。昔はこれが嫌でねぇビンボくさくて。けど「洗うときラク」ということでさ。まぁそれならしょうがないか、と。ていうかしばらく前になって、この食器がもともとお茶を入れるものだったってことに気付いて、ああもうだったらますますしょーがねーなー、と。てことで今朝も、食後にご飯茶碗でお茶をおいしくいただきましたですよ。

銘板
2009.6.23 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090623
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

グレイトなネイチュアからのテロリスト

最近ね、困ってることがあるんですよ。

いやね、毎晩ね、カッコウが一羽、明け方までずっと鳴いててうるさいのうるさくないのって。眠れねーっての。マジ射殺してやりてー。

「カッコウの声が聞こえるなんて、自然に囲まれたステキな環境ですね」なんて言いやがるやつ、一歩前へ! 歯を食いしばれッ!

ほんとシャレになんねんですよ。「道路工事やエアコンの音よりマシ」だって? そりゃ解釈のしようだよ。だってに人間同士での迷惑行為とかのトラブルなら、話し合いや法律での解決のしようがあるじゃないですか。こっちは偉大なる自然が相手だよ。人間が人間のために作った法律の外にいる存在なんだよ。明らかに相手は聞く耳持ってないんだから。

てことで、やつの季節が終わって鳴かなくなるのを布団をかぶってひたすら耐える日々。

湿度が高いとやたらエコーするんだよね。そんな夜はますますうるさくて。そういや昔アマチュア演劇やってた頃、発声練習の声の響き方で、これから雨が降るかどうか当てたりしたよw

はっきりとメリハリのある音って気になるもんなんだね。対して連続的な音、例えば雨の音とか雨蛙の大合唱、温泉旅館の脇を流れる川の音なんかだと、けっこう気持ちよく寝れるんだよね。

銘板
2009.6.24 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090624
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

「ふ」は本当に "fu" でいいのか

日本語の「ふ」をわざわざ "fu" と書くのはもうやめようよ。じゃあ何にするのかって、そりゃもちろん基本に返って"hu" でしょ。その方が元の発音に忠実な表現だし、余計な誤解を生まなくて済む。そうなるともう "fu" にこだわる意味がなくなる気がする。

以下は livedoor ニュース:http://news.livedoor.com/article/detail/4216235/

銘板左端銘板銘板右端

英紙の「最も野蛮な空港名」で福井空港が1位に、福岡空港はランクインせず。

オランダの「スケベニンゲン(Scheveningen)」やオーストラリアの「エロマンガ(Eromanga)」、アルゼンチンの「マルデアホ(Mar de Ajo)」など、世界には日本人にとって珍妙に聞こえる地名が少なからず存在する。こうした例は日本に限らないようで、英紙インディペンデントでは「世界のおかしな空港名(World's funniest airport names)」を集めた記事を掲載。その中で、不幸にも日本の福井空港が「最も野蛮な空港」部門で1位に選ばれてしまった。

インディペンデント紙は、世界に1万あるとされる空港名を検索し、「最も奇妙な空港(the weirdest)」「最も野蛮な空港(the rudest)」「最も恐ろしい空港(the plain scariest)」「IATAコードがちょっと面白い空港(a little fun with IATA Airport Codes)」の4部門に分け、それぞれのベスト10を紹介した。

福井空港が1位に選ばれた「最も野蛮な空港」部門は、「警告−言葉が不快感を与えるかもしれません」との注意書きが添えられている。福留孝介外野手が米大リーグのシカゴ・カブスに移籍した際、名前の発音を巡って論議が起きた(「FUCK YOU DO ME」に聞こえる)が、「福井」も英語圏の人々にとってかなり際どい発音の模様。ちなみに、フランス語で大学を表す「FAC(faculteの略)」にも英国人はかなり驚くそうだ。同部門のベスト10には、「Pratt(尻・間抜け)空港」(米国)や「Gaylord(ゲイロード)空港」(同)、「Fak Fak空港」(インドネシア)などが選ばれている。

「最も奇妙な空港」部門で1位になったのは「Batman(バットマン)空港」(トルコ)で、「Useless Loop(役立たずの輪)空港」(オーストラリア)や「Moron(間抜け)空港」(スペイン)、「Deadhorse(死んだ馬)空港」(米国)などがベスト10入り。「最も恐ろしい空港」部門では、「Mafia(マフィア)空港」(タンザニア)や「Deception(詐欺)空港」(カナダ)、「Rifle(ライフル)空港」(米国)などが選ばれた。

最後の「IATAコードがちょっと面白い空港」部門は、IATA(国際航空運送協会)によって割り当てられた3文字の空港コードを取り上げたもの。1位には「ディッキンソン空港」(米国)の「DIK」が選ばれた。つづりは違うものの、男性器を想像させるようだ。このほかベスト10に選ばれたものを見てみると、「ベルミ空港」(ロシア)は英語でおしっこを表す「PEE」、「ボソ・デ・カルダス空港」(ブラジル)の「POO」は英語で大便、「ゼンバッハ空港」(ドイツ)は「SEX」と、記者の趣味が最も現れている部門なのかもしれない。

ちなみに、IATAコードが「FUK」である福岡空港が「IATAコードがちょっと面白い空港」部門にランクインしてもおかしくないが、幸か不幸か注目されなかったようだ。

銘板左端銘板銘板右端

てことでおいらは、「ふ」の表記には今までの "fu" に替えて "hu" を提案する次第でありまする。実際の発音そのものにするっつう意味も込めて。五十音のローマ字表記を揃える意味でも("ha-hi-fu-he-ho" → "ha-hi-hu-he-ho")。ほんとこうして見ると、「ふ」を "fu" と表記するのって、変な誤解を招く上にあんまし合理的でもないと思う。まぁ英語圏の人たち、今度は「ひゅくおか」と読むかもしんないけどさ。

まぁ "fu" を "hu" にすると、「富士」が "huji" になるわけで、ラテン系言語の人たちが「ウジ」と読んでしまうけどね。虫のウジじゃなくても、「宇治」と混同されてしまいそう。ただでさえ "Kyoto" と "Tokyo" はアルファベット圏じゃ紛らわしいのに、またそういうのが一つ増えちゃうなぁ。でも "fu" の被害より明らかにマシだな。

福田前総理のお名前も、そう言う意味じゃかなりヤバかったのかもw

2016年のオリンピック開催都市候補、日本じゃ福岡が東京に負けたけど、それはそれでよかったような気がしてきた。

っつうかそこまでこの線でいろいろツッコむとなるさ、オリンピックでのブラジルの略号 "BRA" って英語だとプラジャーの意味の「ブラ」なんですけどね。"JPN" は幸い、英語で特に他の意味はなさそうだけど。っつうかなんでもかんでも英語中心って感覚自体がどうなのかって気もする。

銘板
2009.6.25 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090625
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

そう言うあなたも違っているのでは?

超今さらだけど、「円周率は3じゃない!」っつうのがあったじゃないの。ゆとり教育に異議を唱える人たちの。いやあの、ゆとり教育自体の問題はいろいろ言われてたけど、その象徴として槍玉に挙げられた「円周率は『ほぼ3』」というアレ、「違う!」と噛み付くのはちょっと待った方がよかったんじゃないかと。別に「ほぼ3」ならそれでもいいんじゃないかって気がして。

「『3』じゃない」派の人たち、大抵は「『3』なんかじゃない。『3.14』だ」と続けてたと思うんだけどさ、ほんと申し上げにくいんですけど、小数が無限に続く円周率の数値を、なんで小数点以下2桁で切ってしまうのか、その根拠を一度も聞いたことがないんですよ。なぜ小数点以下2桁なんでしょう。なんで1桁や5桁じゃないんでしょう。

ていうか正しいか間違いかで言えば、「3.14」だって途中までしか言ってないんだから、正解じゃないって点は「3」と同じなんですよ。で、その人たちが言わんとする本来の答えは「ほぼ3.14」となるわけで。ここらへんに短絡のニオイがしますな。まぁ、機械設計とかでちょっと本腰入れて計算する時、とりあえず小数点以下2桁でやったりするんですけどね慣習的に。そこらへんから来てるのかも。そういう意味じゃ「3.14」という暫定的な答えって、実用本意な工学的なアレであって、真理を探究する数学的なものではないのよね。

「『3』なんかじゃない。『3.14』だ」

ってさ、ゆとり派の人たちは子供達に「3」とは教えてない。「ほぼ『3』」と教えてる。まずここが短絡。そして「3.14だ」。ここもさっき書いた通りの短絡。

なんかどうも反対派の人たちの根拠って結局、「自分がそう教わったから正しい。だからそれと違うのは間違い」というかなり狭い了見のような気がして。自分が教わったのは、その時代の教育がその方針だったからというだけの話。

てことで頭ごなしな反対派を粉砕したところで、「3」と「3.14」のどっちが実用に即してるか、という点が大事になるんだけどさ。まず、円周率を実生活で使ってる人、どんだけいるのか、と。エンジニアは毎日何回も使うけど、世の中のほとんどの人は滅多に使わないんじゃないかと。となると「別にどっちでもいい」が正解になりそう。

そこまで投げやりにならずに、いざ使う時はどっちが便利かってことで考える。世の中、電卓を片手に精密な計算をいきなりする人もいるけど、段取りとしてはその計算手順や考え方が正しいかどうかを確かめるため、まずは暗算を交えたどんぶり勘定でやってみるもんです。どんぶり勘定は暗算の率が高い方が効率がいい。精度はあまり気にしない。となると、「3.14」より「3」の方が断然使い勝手がいいわけですよ。おいらも遊びでいろいろ計算するとき、円周率は「3」にしてるよ。遊びだからそれで済んでしまったり。

つまり、「『3』か『3.14』あるいはそれ以上の正確な数値のどれがいいかは、答えの要求精度による」てこと。

例えば、高圧の圧力容器の設計なんかは安全面から設計精度を上げる必要があるから、円周率の数字は小数点以下2桁なんかじゃ間に合わない。それを「学校でそう教わったから」と「3.14」を強行するのはナンセンスなわけで。どんぶり勘定の段階ならそれでいいだろうけど、それは構想であって設計とは言わない。

けど、「月の公転速度度と地球の自転速度、一体どっちが速いのか」となると大雑把な計算でいいんで、「3」でよかったりする。「そんな計算なんかして何になる」とお言いですか。役に立つってほどじゃないけどさ、7月22日に日食があるじゃないですか。で、前々から日食について疑問があってね、ちょうどいい機会だから計算してみたってやつで。

その疑問、「日食のとき、月は太陽の右側から隠すのか、左側から隠すのか」というのがおいらはいまひとつ分かってなくて。

A) 月の公転速度の方が地球の自転速度より速ければ、北半球から見て、月は右側から太陽を隠して、左側に追い抜く。
B) 逆に地球の自転速度の方が月の公転速度より速ければ、月は太陽の左側から右側に移動しながら太陽を隠す。

今回の日食の地図を見ると、月の影が時間ごとに西から東に移動することが分かるんで、答えは A になるんだけど、このままじゃ「あの人がそう言ったからそうなんだ」「オヤビンが『黒い』っつったら白いもんも黒いんだ」っつう思考停止と同じでちょいと恥ずかしいもんだから、もうちょっと突っ込んで考えて、自分なりに答えを出そうと思ってさ。

んで答えを出せたもんだからすっきりだよ。

銘板左端銘板銘板右端

以下は出典を忘れてしまったヨタ話。

なんでも、江戸時代までの築城技術は円周率として「3.16」を使ってたそうだ。それでちゃんとお城を作れて問題なく機能してたんだから、実用上、「3.14」にそんなに固執することもないってことがお分かりいただけるかと。

「3.16」になったのは、円周率の計算の過程を途中でやめるとこうなるらしい。「これで充分」という判断で。

円周率は、多角形の周の長さを計算することで算出する。で、多角形の角をどんどん多くしていけば、図形は円に近くなっていって、答えは真の円周率に近付いていく。けどそれを続けていくと計算量も増えていって面倒になっていく。てことで、適当なところでやめる、と。それで、「3.14...」に至る直前で「このあたりでいいだろう」と多角形の角を増やすのをやめたあたりが「3.16」近辺だったらしい。

そんなわけで円周率の歴史と計算過程を考えるなら、「円周率は『3.16』だ」と言ってしまった方が、学校でただ教えられたがままに「『3.14』だ」と言い張るよりも、よっぽどよく分かってらっしゃることになるかも。

銘板
2009.6.26 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090626
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

数字ついでトーク

数字の桁の話で言えば、からかうにしても自虐にしても、よく25歳を「四捨五入すれば三十路」、35歳を「四捨五入すれば不惑」なんて言い方する人がけっこういらっしゃるけど、これもちょっと待っていただきたい。

数学や工学で四捨五入するのは普通、小数点以下なんですよ。一の位を四捨五入ってのは、要求精度にもよるけどあまり一般的じゃない。かなり強引な印象を受けるのよ。

てことで、例えば「四捨五入で『30』歳」とするのは「29.5歳〜30.4歳」以上ってことでひとつ。

ま、野暮なツッコミとは分かっちゃいるんですけどね。ええ。年齢の話になると必ずと言っていいほどこの話が出てきて、いい加減飽き飽きしてきたもんだから。

四捨五入の位の取り方がどうでもいいんなら、50歳は四捨五入して100歳なのかよ。とかも言いたくなったりもして。

銘板
2009.6.27 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090627
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

避難路

前に友達と飲みながら語りつつ気付いた、自分のズルいところ。

「そいつぁ要は○○なんだよ」

と堂々と言い切ったその返す刀で

「よく分かんねえけど」

……、

……、

……。

汚い。汚い大人だ orz

なんかこう、仲間と一斉にまずい状況に陥った時、きっとおいらだけこっそり避難路を用意するんだろうなぁ。

自分を信頼できなくなってきた今日この頃w

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

いやいや、だったらその秘密の避難路をいざというときに皆に開放して脱出させて、その間おいらは最後まで踏ん張っ……。

ううっ、泣けるけど、それ泣けるけど、

……、

……、

……。

初期設定から既に死亡フラグ OTZ

銘板
2009.6.28 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090628
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ああ、時が見える……

そういえばこの日記、6月24日で8周年だったわ。時間の流れ早い早い。

この日記を書き始めた動機って、アクセスカウンタを回すためだったよ。立体写真とかの不定期更新だけだけだとどうしても注目度が低くてね。友達にさえ忘れられるってことでさ、どこかのサイトでそういう対策として、毎日更新しろとか書いてあってさ。そんなネタねーよとか思ってたあたりに、どうも近頃「ウェブログ略してブログ」とかいう公開の日記が流行ってるらしい、と聞きつけて。

でもどう考えても面倒そう。けどまぁ続くところまで一応やってみるか、と。どうせ長くて3カ月くらいだろ、と。

そのまま8年。どんだけ続いてるんだww

んで、やり始めてかなり経って取り返しがつかなくなってから、致命的な勘違いに気付いた。

HTML 直打ちでどーでもいい内容デラゴッテリ、そのうえ人の話を聞く気もないってのは、なんかもう全然違うみたいで orz だって当時、ブログってそういうもんだと思ったんだもん。それ以外に知らなかったんだもん。ていうか原理主義的に考えると、この形だってブログなんだよ。だってウェブログだもん。ウェブ上に書き出したログだもん。これでいいんだもん。むしろこれこそブログの王道のような気さえしてきた。

とはいえ、大体どんな世界でも「そもそも」を言い出すやつはウザがられるわけで、やっぱしこの日記はこれからも進化の主流からどんどん外れて、昔ながらの姿で隅っこで細々と生き続けていくしかないかな、と(こっちから見ると、主流派の方がどんどん外れていってるわけだけど)。

まぁあれだ、地球生命の源と言われる熱水鉱床の生態系みたいなもんだ。主流は地表で有り余る太陽エネルギーを存分に浴びて、華やかに大活躍すればいいさ。おいらは深海の闇の底で、おいらのミクロな財力と気力をエネルギー源にして、限りなくローカルな営みを勝手に続けていくのさ。

と書くとなんだか卑屈な感じだけどさ、特にそんな気分でもなかったりして。熱水鉱床まわりの生き物ってけっこう好きだし(さすがに見たことないけど)。世の中じゃ「下等生物」「単細胞」なんて言葉は見下す意味で使われたりするけど、おいらとしては、生物種によって貴賤を問うこと自体が卑しいように思えてさ。遺伝子の材料と作動原理がどれも同じくせに(違うのは配列のみ。同じ製品名の同じフォーマットのハードディスクでデータの内容だけが違う、という例えでいかがでしょ)。ルールがはじめから自分に有利になってる時点でおかしいし。ていうか話ずれてるし。なんか意地になってるし。

今さらブログサービスに移転するとさ、なんか続ける気が失せてしまう気がして。ていうかもう移転不可能だしw ああでも芸能人のブログだって、引っ越しても過去ログは古いサービスに残したまんまだよね。けどやっぱしめんどいからやだ(結局そうなるのかい)

あと、時代を考えると、ケータイでちゃんと見れないのはちょいとツライですな。対策はないもんかと一応考えてはいるんだけど、全然妙案が浮かばなくて。書類が1カ月ごとでサイズがでかいもんだから、自分のケータイでやってみたけど全部表示できんかった。ときどき挿入する写真もでかいしね。

銘板左端銘板銘板右端

今まで続いてるのってもしかして、連載初期にやった「三日坊主の儀式」が効いてるのかなw

銘板
2009.6.29 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090629
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

異端者のぼやき

ほんと今さらどうしようもないことかもしんないけど、ヱヴァでさ、「ファーストチルドレン」とかそういう単語があるじゃないの。あれって一人ずつなんだからほんとは「チャイルド」だよね。 真顔で言葉を間違うとすさまじく間抜けなんだけどさ、まさかわざとそこを狙ってるわけでもないだろうし。けど綾波だけは実はクローンがいっぱいいるから複数でもいいのかなw

あと、ヱヴァの TV 版を思い出したときもったいないなーと思うのが、「アポトーシス」をドラマ中で使い切ってないこと。エヴァンゲリオンの体を再生する場面で複数回出てきた言葉。「細胞の自殺現象」として有名なこの言葉、系全体を生かすための自己犠牲(しかもそうなることが最初から決まっていた)っつうドラマを盛り上げるのに最適な暗喩になり得るんだけどなぁ。せっかく単語として劇中に出してるのに。ああもったいない。

まぁこういうツッコミ、信者の方々に聞かれると後ろから刺されそうなんで、このくらいにしときますわ。

しかしガンダムファンにはこういうツッコミ OK なのに、エヴァファンの場合はこの作品が自我形成の核になった人が多いらしくて、この作品の否定はすなわちその人の人格の否定と取られそうで。そうじゃなかったおいらとしては、こういう話題は相手の逆鱗に触れるのを恐れつつ、って感じになるのよね。

てことで、この作品について、もっと本質に近いところにもいろいろツッコみたいことがあったりするんだけど、そんなことで無意味に人様に嫌われるのイヤだし。ていうかこういう現象を見つけてしまうと、「世論とはそれ自身が真理かどうかよりも、それがまとう力だ」ってことをしみじみ実感する。

っつうか一部のコアなエヴァファンが「自分は正しく理解できている数少ない一人。あなたとは違うんです」と周りを見下すのがなんかムカツク。まぁ放っとくか。何かの発想を得る元は何であれ、それを自分の暮らしに応用できるかどうかだと思うんですけどね。そこで他人を見下すために使うって時点でちょっとね。自戒を込めてってことでひとつ。過去に似たようなこと何度もやっちまったんで。思い出すたびに恥ずかしいやら情けないやら申し訳ないやら。当時の皆さん本当にごめんなさい。と、こんなところで謝ってみるテスト。

銘板左端銘板銘板右端

単数複数で言えば、『スーパージョッキー』の「ガンバルマンズ」と『笑っていいとも!』の「チャイルズ」もなんかなーとか思ってた。古い話ですまんけど。比較的新しいやつだと、『アイシールド21』の「ワイルドガンマンズ」かな。

銘板
2009.6.30 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0906.html#LOG20090630
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

衝動の賜物

あのさ、この前さ、

買っちゃった。

iMac 2.66GHz(20インチ)。

すげぇ速い。OS 10.5 なのにバリバリ速い。Power Mac G4 1.25GHz と比べ物になんない。きっと10.5って Intel 用に最適化されてるんだろうなぁ。PowerPC じゃあんなにトロかったのに。

え、2.0GHz アップグレードカードの件はどうなったって? いやもうどうにもなんなくて、数万円ドブに捨てておしまいですわ。手間暇カネかけさせるだけかけさせて、何も得るものがなかった。返金も考えたけど、もう関わるのが嫌になってしまって。あれにはほんとがっかりだったよ。

そんなウップンと衝動で

買っちゃった。

思えば1998年に iMac がデビューしたとき、クロック数は 233MHz だったよ。10倍以上か。そりゃ速いわ。おいらが手にした iMac は初期型(PowerPC G3)のキャンディカラー2台。350MHz と 400MHz でさ、中古で買ったその時点で、速度的にちょっと苦しいものがあったよ。OS X 入れたらそれだけでもうヒイヒイ言っててさ。てぇかメイン機の Power Mac G4 でも、CPU を載せ替えたのになんかモッサリ感が抜けなくて。

今の iMac、そういう遅れが全くないのよ。クロック数は倍以上だしデュアルコアだから、単純計算で4倍速くらいになってるはずなんだけど、体感は軽くそれ以上を行ってる。まぁバスやメモリの速度の影響もあるだろうし、大容量のグラフィックボードで Quartz Extreme も効いてるんだろうけどさ(手持ちの iBook 1.2GHz は QE の条件を一応クリアしてるけど、グラボの容量・能力が小さいんでほとんど効いてないっぽい)。Windows に匹敵する反応の速さ。いいねえいいねえ。今までの不便さは何だったのかって感じ。

Mac OS X の正体は FreeBSD なのよね。素性が PC/AT 機のための OS ってことで Intel 向けなのよね。それを Mac OS X にするために、PowerPC 向けに改造してたってことで。どうもそれが無理矢理だったんじゃないかって気がする。そう察してしまえるくらい、Intel Mac での OS X の動作は軽い。ニコニコ動画がコメントを消さなくてもフルアニメーションを保ってやがる(感涙)

っつうか PowerPC G4, G5 は Velocity Engine が機能すると数倍速になるわけで、それを実際、iTunes でおいらは実感したことあるんすよ。クロック数がおいらの1.5倍の Intel マシン(Windows xp 搭載)より5割がけ以上で速くて。Photoshop もそれで加速できたらしい。で、Mac OS X は当然のごとく VE を使いまくってるっつう触れ込みだったのに、それでも今考えると全体的には遅かった。一体何だったのかと。

2006年に Apple が Mac の CPU の Intel 化を発表したとき、「実は今までのすべてのバージョンの OS X で Intel 版を作っていた」とあってさ。当時はウソに聞こえたもんだけど、こうして実際にブツをいじると、それも信じられるような。てことは、OS X 開発が進んでた10年前から既に、将来的に PowerPC を捨てるオプションが用意されてたってことか。

ぐおお腹黒い。とはいえ未来がどうなるかなんて誰にも分からんから、選択肢を用意しとくのは当然と言えば当然だわな。実際、PowerPC G4 は 500MHz からクロック数を上げられないっつう不具合が手遅れになってしまってから発見されて、改善まで2年くらいかかって、Apple はモトローラのその失態にただただ付き合わされてしまってなぁ。これでクロック競争で完全に水をあけられた。

あの当時、Apple のイベントでの講演で「Intel はパイプラインの段数を増やして見かけのクロック数を稼いでいるだけだ。パイプラインが少ない PowerPC の方が技術が上で、実際に速い」とか言ってたけど、ユーザーから見てもあれは苦しかった。てか「パイプライン」って概念自体が専門的かつ重箱の隅すぎてイミフだったし。結局その後、PowerPC だってクロック数を稼ぐためにパイプラインの段数を増やしたし。

で、今度は PowerPC G3 の後期開発で目覚ましい実績があった IBM が PowerPC G5 を担当したら、こっちもクロック数が思ったほど伸びなくて。しかも電気バカ食い。RISC 型 CPU のメリット(クロック数をどんどん伸ばせる。消費電力が少ない)を自分で潰す形になってしまって。G4 は後である程度巻き返したからロングセラーになったけど、G5 は名誉挽回する前に、Intel に乗り換えという伝家の宝刀でさっさと斬られてしまったよ。消費電力(=発熱量)がそんなだったんで、ついにノートブック型 Mac に G5 が載ることはなかった。ちなみに今、中古 Mac 屋じゃ iMac G5 は投げ売り状態だよ。それでも買う気がせんのよね。

結果的に今風の Mac を入手できて使い心地は快適なんだけど、PowerPC ユーザとして10年以上 Intel をやっかんできた都合上、気持ち的には居心地ちょっと悪かったりしてw

銘板
銘板