ひとりごちるゆんず 2013年10月
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2013.10.1 火曜
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語源は太古に

ふと、アンモナイトとアンモニアって関係あんのかなと思って。したら同じギモンを持つ方いらしたわ。

解説その1その2

両方ともエジプトのアメン神(アモン神)が元ネタだったとは!

アンモナイトの「アモン神の角に似ているので」は、言われて画像検索すればすぐ納得できる分かりやすさだけど、アンモニアのほうの由来はまったく想像もつかんわ。出題されたら確実にボッシュート食らいますがな。

「アモン神の神殿近くで産出したので」で、なんでそうなったかっつうと「その神殿には各地からラクダに乗って大勢の人々が巡礼に訪れたといいます。神殿のそばは、いつのまにかラクダの排泄物が山となり、そこから塩に似た結晶(今で言う塩化アンモニウム)が得られ、アメン神の塩と呼ばれていた」とかどんな意地悪クイズだよww

アンモニアってそんな昔から知られてたんだな。それもまた意外というか。ていうかいつなんだろ。古代エジプト文明が生きてた頃からそう呼ばれてたのか、遺跡の研究者がそう呼び始めたのか。記事からは分かんない感じで。

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アンモニアとは違うネタだけど、この記事の最初で「ツタンク-アーメン(Tut-Ankh-Amen, ツタンカーメン)という14世紀エジプトの王(ファラオ)はみなさんご存じのことと思います」とあるね。日本じゃ鎌倉時代だねーとか一瞬思ってしまってww なんか変な気がしてツタンカーメンで調べたら、紀元前の14世紀だったわ。

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記事のとおり、「ツタンカーメン」ってアルファベットでの綴りは "Tut-Ankh-Amen" なんだよね。それが英語かなんかのヨーロッパ訛りになり、日本語訛りも入って「ツタンカーメン」となったわけでして。もう元ネタの意味が消えてしまってますな。"Amen" は神の名前だそうで。アンモナイトやアンモニアの元になったアメン神ですな。"Ankh" は確か、古代エジプトの神聖ななにがしかだったような……。ははぁそうですか。全然分からんww

「現在のエジプトではエジプトの象徴であるとも言われており、アンクの力を信じる者は一度だけ生き返ることができると信じられている」ですか。エジプト版のドラゴンボール的な何かってことでいいんでしょうか。イスラム教じゃなさそうね。コプト教かな。

Wikipedia の「ツタンカーメン」によると、「アムン神の生ける似姿」の意、だったわ。てことは "Ankh" は文脈から「生き神様」、"Tut" は「似姿」って感じかな。

若くして亡くなったことからして、たぶん「王家の紋章」のメンフィス王のモデルだよね。数年前に発表された研究での死因に、もともと近親交配での虚弱な体質で、直接の死因は骨折が有力、とあった。Wikipedia にも載ってるな。

エジプトの歴史上どれだけの功績を残したかはおいらは分からん。でもお墓や棺を見るに、歴代の王に劣らぬ扱いをされてたみたいだね。強さと行動力のメンフィス王のイメージとは違うけど、ツタンカーメン王って実はかなり有能で人望が厚かったんじゃないかって気もしてきた。ただ、夭逝したんで、時間のかかる大事業の功績を残せなかったっつうことだったのかも。

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2013.10.2 水曜
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突如の何か

その考えに至るまでの助走があったわけでもなく、いきなり思いついた格言の偽物的な何か。

「声高に叫ぶ正義は悪」

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2013.10.3 木曜
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輪廻と解脱

胡散臭いというか、ちょっと違うというかな感じの言葉もうひとつ。表現としては普通だけど、状況によって胡散臭くなるというか。

「徹底的に」「徹底する」

これってさ、おいらはどこか他人事な感じがする。

「再発防止を徹底するように」「徹底的に原因究明します」とかそういう言葉って、仕事の現場でよく出るわけですよ。何なんだろこの無責任なオーラは。んでまぁ現場内で「徹底」という言葉を使うと、大抵は何もしないか形だけやって「徹底しました」ってことになるんだわな。

その形さえ何日かで元の木阿弥になって、似たような、あるいはまったく同じ事故やトラブルが再発する。そのたびに「徹底」っつう言葉が出る。言い方を変えると、「徹底する」と言うごとに、同じ事故が何度でも再発するわけで。不幸を呼び込む呪文に思えてきた。ていうかこの結果から、「徹底する」は解決策・改善策としては効き目のない紛い物ってことで。

マスコミが不祥事なんかを叩くとき、「徹底的な●●が求められる」なんて表現がよく出るよね。「●●」は「情報公開」だの、これまた「再発防止への取り組み」や「原因究明」とか。記事やニュース番組ではこのときも同じく、「徹底」っつう言葉が出るとほぼ確実に、具体案を出さない。あたかも「徹底する」という念仏を唱えること自体が解決策であるかのよう。念仏を唱えるだけじゃ、結果はいい方にも悪い方にも変わらんですよ。

この場合はマスコミも読者も部外者なんで、言い逃げの無責任でもしょうがないところはあるか。

組織内部じゃこうはいかんのよな。でも「徹底的に」「徹底する」を唱えただけで解決したことにしてしまう。内部の言葉だと「気をつける」も無意味な言葉だよな。何も変えないんで。入力も工程も変わらなきゃ、出力も変わらんに決まってるのにな。けどやってしまうそのココロは。

・「徹底するように」のココロ
アイデア出しも実行も、お前だけで全部やれ。
こっちは何もしたくないし何もしない。
失敗したら全部お前のせい。ちゃんと命令したんだからこっちは何も悪くない。
何かを変えられるのは面倒。現状維持でやれ。
以上の条件で、目に見える改善をしろ。

無理です。無茶です。矛盾です。不可能です。その一方、

・「はい、徹底します」のココロ
よし、二度と起こさないよう気をつけるぞ。
→ 2時間後には半分忘却
→ 2日後には完全に忘却
(事故再発で)すみませんでした。よし、二度と起こさないよう気をつけるぞ。
→ 2時間後には(略)

実はお互い空手形。

それでも成すべきを成したような気分になれる魔法の言葉。それが「徹底する」と「気をつける」。どうだろもう「ビビデバビデブー」と「アブラカダブラ」に置き換えてみたら。効き目は同じだけど、もう少し楽しい気分になれるかもよ。どっちをどっちに替えてもいいよ。どうせ4つとも無意味な言葉なんだから。

てなことで、これで再発防止したかに見えた事故は順調に再発。「徹底的に気をつけるようあれほど口を酸っぱくして言ったのに」「すみませんでした。ちゃんと徹底して気をつけるようにします」で延々何度でも繰り返し。

「徹底」「気をつける」って言葉を使わなくするだけでトラブルの輪廻から解脱できるわけじゃないけどさ、使ってて心地だけいいこの言葉に酔ってるうちは、無間地獄のままだろうなって気がする。

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2013.10.4 金曜
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未来への壁

Adobe が290万人分の個人情報を盗まれたらしい(記事)。

ここしばらく、IT 業界が総力を挙げてクラウドを押しまくってるわけだが。順番としては、こういうのどうにかしてからでね?

ソフトウェアは見知らぬ客に売りまくるとコピーが出回ってしまうんで、売り手としてはなるべく登録してほしいわな。誰がいつ何を買ったかを管理する会員制ってことで。てことで顧客の情報をゲットして取っとくわけで、だからこういう事件のターゲットになってしまいやすいわけで。

ソフトの開発業者は営利企業なんで、自分が利益を得るために、お客に商品やサービスを提供するわけで。そりゃ当然なんだけどさ、ただ自分が得するだけじゃお客は付かないわけで、お客としてはその商品やサービスに、支払ったカネ以上の何かいいことを期待するわけですよ。自分の個人情報を横流しされるっつうリスクは期待しないわけですよ。客から見た、支払うにふさわしい額って、そのぶんの差し引きってことになるわな。

いっそ商品の宣伝に、そういうリスクが存在することを大書しちまうってのはどうだろ。セキュリティには全力を尽くすけど、仕組み上どうしても万が一の場合があり得る、と。

そういや去年は YAHOO! の子会社でやってるクラウドサービスが、顧客から預かってたデータを派手に消滅させたよな。天変地異なり外部からの攻撃なりがあったわけではなく、完全に自爆で。「もう煩わしいバックアップ作成作業をしなくていい」が売りだったもんで、取り返しの付かないことになった企業がかなりあったらしいが。

そのサービス内でのバックアップ対応についてはこの会社の公式サイトで説明があったのに、実際は説明どおりにやってなかったんだよな。記者会見で社長がそのことをツッコまれて、「サイト上での説明の書き換えを忘れていたようだ。社内では現状の手法で『バックアップを取った』と定義している」とか言ってのけたらしい。記事越しに得た情報なんで実際のやりとりやニュアンスは違うかもしんないけど、なんてーか、露骨な言い訳にしか思えなんだ。

クラウドは便利だけど、映画『攻殻機動隊』『マトリックス』なんかを観るに、クラウドは未来に向けて進むべき方向なんだろうけど、現状はなんだかなぁ。これに関する画期的なブレイクスルーは存在しないように思えるが。でもどうにかしないと未来は来ないってことですかね。

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2013.10.5 土曜
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UNIX に還る その1

そういやクラウドってさ、別に新しいものじゃないよな。インターネット以前からあるわ。大学とかの UNIX ネットワークは、古くから同じことをやってた。利用者たちの手元にある PC は単なる通信端末で、ソフトウェアはほぼ全部、中央のサーバに入ってた。んで利用者はサーバにつないで、サーバ内でエディタを起動して、そこでプログラムを書いたりデータを入力したりして、サーバ内で処理を実行してた。サーバはタイムシェアリングシステム(TSS)で利用者全員に CPU リソースを平等に配分して処理してた。混んでる時間帯は処理がなかなか終わらなくてなww

インターネット以前なもんだからネットワーク環境は閉塞されてて、限られた会員だけがそのサーバに接続できた。てことで、おかしなプログラムを実行したやつは即座に身元がバレた。管理者は参加者全員の素性を把握してるんで、意図的に変なことをしようってやつもあまり出なかった。てことで、クラウドと同じことをやっても安定してた。

今は、その閉塞ネットワーク同士を共通プロトコルでつないで開放したインターネットの時代ですな。誰がどこにでも行き放題。腕前によっては身分を隠したり他人になりすましたりで、実際に悪いことするやつらも出てきた。そのタイミングでクラウド復活ですか。

しかしクラウドはなんでまた一時期だけ冷や飯を食わされてたんだろ。

と考えると、UNIX ネットワーク vs マイコン・パソコンっつう戦いの歴史が見えてくるような。

そういや Apple が Mac をデビューさせたとき(1984年)の CM が伝説らしいんだわ。

ストーリーは「独裁的な権力者が出す指示に民衆は盲従するのみ、という悪しき社会構造を破壊して、人々を解放する」なんだが、当時のコンピュータの状況を例えたものらしい。けどその「悪」とはマイクロソフトではなくて。マイクロソフトは既に MS-DOS を出してて、パーソナルコンピュータを実現してたはずだけど、たぶんまだまだマニアックな代物だったんじゃないかと。

てことでこの CM が敵役に仕立ててるのは UNIX ネットワークと思われ。中央の巨大コンピュータの意向に、端末の前に座るユーザが従う、という状況。当時 UNIX ネットワークは島状に点在してて、外から見ると閉鎖的で敷居が高い感じだったかと。その印象の悪さもあったのかも。

CM が言いたいのは、「このままではいずれすべての民衆が、独裁者に支配されるのです」「しかし我々が放つ個人向けコンピュータ Macintosh は民衆の味方なのです」「Macintosh が人類を支配から解放するのです」てな感じ。

Mac のコンセプトは最初から「素人にもできる限り使いやすく、分かりやすく」だった。目の付け所がよくて、値段が高かったのによく売れたらしい。

まーいいんだけど、悪者にされた UNIX は当時いい面の皮だったろうな。こっちはこっちで「個人で買うには高価すぎるコンピュータをできるだけ多くの人に使ってもらえるように」と、TSS とネットワークで敷居を下げたつもりだったのにな。

それに「クライアント」「サーバ」という呼び名で分かるとおり、UNIX やってる人たちにとって、主人はあくまでも端末を操作する利用者。通信回線の向こう側でガリガリと仕事をこなしてくれるごっつい中央コンピュータは、主人に仕える下僕っつう定義なのにな(とはいえ主人の側にある機械が「端末(ターミナル)」ってことでコンピュータは「中央」なわけで、その見方だと Mac の CM は正しかったと言えなくもないが)。

んで経済性は確かに大事だけど、使いやすさはもっと大事だったと。UNIX はほんとなー使い勝手や覚えやすさがアレだもんなー。それでもコンピュータの構成部品がバカ高かった時代は、数も量も少ない CPU とメモリとハードディスクをみんなで譲りあって使うしかなかったわけで。UNIX ネットワークはそれに対する回答だったわけで。

けど電子部品とは、時代の技術と生産量で劇的に安くなる類いのものだった。1970年代には高くて高くてとても個人では揃えられなかったのが、1980年代に入ると、どうにかオールインワンの個人向けコンピュータを作れるところまで来た。値段の割にはショボい性能だったろうけど、製品として出せるところまでにはなった。かつて中央コンピュータに繋がれてた端末はネットワークから独立して、個人で好きなように使えることになった。

てなことで Apple とマイクロソフトは以後、パーソナルコンピュータ分野で熾烈に争っていくことになるわけで。一方 UNIX は業務用のかなり奥の方ってことで、影が薄くなる一方だった。つか Macintosh の伝説の CM で、おもくそ悪者の印象を植え付けられたしな。

しかしやっぱし UNIX がジョーカーだった。

ネットワーク。

Mac も Windows も、1990年代前半まではネットワーク機能が弱かったらしい。UNIX のお株だったから敢えて避けたのかもね。Mac のほうの相互通信機能といえば AppleTalk。Mac 同士を専用ケーブルでつなぐと、簡単な設定だけでお互いにデータを出し入れできた。基本はピアトゥピアの考え方だね。これで何台でも繋げるけど、サーバに相当するものはなし。

Windows のほうはどうだったかは知らんが、AppleTalk を超えるものは特になかったっぽい。

けどパソコンの売り上げを大幅に伸ばしたのはインターネット。これ、島状に点在してた UNIX ネットワーク同士をつないだもんなんですわ。UNIX ネットワークそのものは世の中的には日陰者というか、電力や水道や道路みたいなあまり気にされない存在だったんで、インターネットと言えるものが世に出てからも、しばらくはその革新性が理解されなかったらしい。

一応アメリカでは、1994年にはインターネットは既に一般社会に開かれてた。実はおいら現地で当時、e メールなるものをちょいと触らせてもらったことがあったりした。正直、何のことやらさっぱりww 日本で大々的に流行したのは、1995年の Windows 95 発売以降だね。

インターネットっつうと別にどのパソコンでもいいんじゃん、て感じもあるけど、UNIX 起源を示す分かりやすい証拠がある。URL の文字列内の仕切りってスラッシュでがしょ? あれってディレクトリの仕切りの意味で、UNIX はスラッシュを使うんだわ。このサイトのトップページだと以下のとおり。

yunzu.qee.jp/threedstudio/

これ MS-DOS や Windows ではバックスラッシュ。スラッシュの逆のやつ。日本向け Windows だと ¥ マークで出たりする。その流儀で書くと、

yunzu.qee.jp¥threedstudio¥

となる。

Mac も当時の Mac OS だとディレクトリの仕切りはスラッシュじゃなく、コロンだった。その場合は、

yunzu.qee.jp:threedstudio:

となる。

てことでインターネットは UNIX の規格を使いつつ、世界中に爆発的に広まっていった。ただし一般人に UNIX が普及することはやっぱしなくて、Mac vs Window の戦いが続いたわけで。つかスティーブ・ジョブス不在期の Apple vs ビル・ゲイツ全盛期のマイクロソフトで、もう勝負になんなかったね。

ジョブスが復帰した頃にはもうシェア競争の決着はついてた。てことでジョブスは安売り競争をやめて高級路線に戻して(ただし金持ちじゃない人でも買える程度まで)、利益重視に切り替えた。今振り返ると大正解だけど、当時は「ええーっ!?」って感じがしたよ。負けを認めたかのようでもあり。

ジョブスが Apple に戻れた理由は、彼が立ち上げた PC メーカー NeXT 社の OS "NeXTSTEP" を Apple が買い取ったから。その決断の前は、もう古臭くなってた Mac OS を更新して UNIX 並みの安定性と高機能を得たかった Apple は、まったく新しい独自 OS を開発してたけど頓挫。外部から買収する方針に切り替えて、NeXTSTEP に決めた(一騎打ちで負けたのは BeOS)。それが今の Mac OS X。 で、実は NeXTSTEP の中身は FreeBSD を改造したやつだったりする。

FreeBSD は無料 UNIX でして。正確には「UNIX 的な OS」らしいけど、正規の UNIX とされるものと同じ操作感覚で同じソフトを使えるんだから、実質 UNIX なわけ。"UNIX" を名乗れるかどうかは技術や内容の問題というより、ライセンスや商標の問題らしい。Mac OS X はここをクリアして、本家 FreeBSD を差し置いて UNIX を名乗ってたりする。カネがあると違いますな。

Apple がかつて CM で叩いた UNIX。かつて UNIX を叩いてまで持ち上げた Mac。そして20世紀末には Mac は、UNIX の一派になってしまったという皮肉w しかもジョブス自らがそうしたww

おいらも Mac ユーザでして。OS X への移行時はいろいろ戸惑ったりしたもんだけど、自分の環境がネットの標準仕様と同じだとときどき便利なことあるわ。いまだにこうして手書き HTML でサイト運営してられるのも、それでラクできてる面もあるかも。

UNIX が作ったインターネット。これに Mac と Windows が乗ってきたおかげでインターネットが一気に普及して、パソコンは売れに売れた。パソコン販売は飽和したみたいだけど、インターネットの立ち位置からすると、今度はモバイル端末市場でエリア拡大中ですな。

Mac と Windows はパーソナルコンピュータの OS なわけでして。利用者との直接のやり取り以外はすべてリモートサーバでやってしまう UNIX ネットワークの端末と比べると、「自分の PC 内の環境での作業が主。ネットワーク機能はオマケ」なんですな。

インターネット前の時代には、UNIX ローカルネットワークは普通にクラウド状態だったのが、「バソコンでインターネット」の時代到来とともに、クラウドはいったん下火になった。パソコンは孤立状態で仕事できるコンピュータだからな。ところがバソコンはインターネットと一緒に大普及したもんだから、ネット接続が必須というか、ネットと合わせて使うのが主目的になっていった。ネットワークから孤立して使えるのが特徴だったはずのパーソナルコンピュータはネットワーク機能を競い合い、結局 UNIX が作った世界に回帰していった。

そして、コンセプトとしてはただ復活しただけなのに、あたかもまったく新しい概念であるかのように装っただけのクラウドコンピューティング。これが業界主導で猛威を振るってる昨今と。まったく同じではないけどね。サーバで共有するのはハードディスクとソフトウェアのみで、CPU やメモリはローカル環境のを使うんで。

ここらも全部サーバ側で持つようになったら、晴れて完全復活ですな。

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ディレクトリの仕切り記号の違いって、実際はそこらへん融通させることになってるらしい。JavaScript のソース内で LAN 専用の Windows サーバ内の書類を参照するとき、スラッシュで通じるんだわ。バックスラッシュじゃなくていいんだわ。インターネットにつないでない Windows サーバはわざわざ UNIX の規格に合わせる必要はないはず、と思ってたのに。これ試しにやってみて通ったときは、ちょいとびっくりだったわ。サーバごとの設定にもよるかもだけどさ。

銘板
2013.10.6 日曜
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UNIX に還る その2

そうなったらもう本来の UNIX ネットワークと同じように、利用者の手元の機材は通信くらいしかすることがなくなるわな。これだと手持ちの機種やスペックはほとんど問わなくなる。キーボード、マウス、モニタと通信環境だけにこだわればよくなりますな。

クラウド化が進むと、けっこうそういう形になるのかもね。プロバイダ料金に上積みする形で、月々定額の使用料を払う形になりそう。

パソコンってデスクトップでもノート型でも、1機10万で買ったって10年はメインでは使わないでしょ。使用期間5年として、1年あたり2万円てとこ。1カ月なら1,667円也。UNIX 型の完全クラウドサービスの使用料(通信費を除く)がこの数字以下になれば、けっこう普及するかもな。

つか企業用途じゃもう今これがあっても問題ない気がする。もうあるのかな。例えば研究機関以外で、CPU リソースを何時間も独占し続ける用途ってあんましない気がする。普通のビジネスマンの使い方ってワープロとか表計算とかネット閲覧なわけで、あれって CPU を使ってない時間のほうがはるかに長いわな。表示した文書を読んでるときなんか特に。

パソコンの CPU って起動中のほとんどの時間は寝てるわけで。動くときでも長くて10秒程度で片がついたり。

みんながパソコンを1台ずつ買って持ってるのが今の世の中。そしてほとんどの時間で、その自慢の高性能は寝てる。だったら CPU を共用すると、かなりの大人数分の要求を1個の CPU で捌けるはず。

例えばスパコンの「京」は何人くらい受け持てるんだろ。

おいらの iMac の CPU は Intel Core Duo というやつで、クロックあたりの浮動小数点数演算能力は理論値で 1.5 FLOPS/Clock × 2.33GHz × 2コア とのこと。2.66GHz なんで補正して計算すると、3.42GFLOPS=3.42×109FLOPS となる。「京」の能力は 1015FLOPS だそうなんで、単純計算でおいらの iMac のだいたい 3×105=30万台ぶんですな。青森市民全員においらと同じ iMac を配ったのと同じパワー。京すげーなおい。ちなみに地球シミュレータの能力は 131TFLOPS なんで38,304台ぶん。『あまちゃん』の久慈市の人口(36,000人)に近い。

一昔前のスパコンの能力でも、かなりいけそうな感じ。地球シミュレータと同じ性能って今だといくらくらいなんだろ。地方プロバイダが複数台持つコストはどうなるだろ。参加者1人あたり月々税別1700円で採算取れるかな。

そう考えるとまだ無理っぽいな。無駄が出てるのを承知で、これからもしばらくはパソコンのローカル環境のリソースで作業する日々が続きそうですな。

銘板左端銘板銘板右端

前の IT ドカタ系の仕事のとき、1人に1台の PC ってほんとリソースの無駄だと思ったんだわ。JavaScript なり Excel 関数なり(マクロは今もできないまま)で自動化して、それまでの手動作業を1回何分とか1日30分とか削るじゃないですか。その「削る」ってさ、ほんとに「削る」だったんだわ。だって一瞬なんだよ。ほぼゼロ。細かい手作業、マウスの矢印をボタンに乗せてクリックとか、ウインドウを切り替えるとか、コピペするとか、自動処理の合間のそういうのが冗長に思えるほど、自動化した部分って一瞬で終わっちゃうんだわ。1台で労力何万人分なんだと。

その職場には作業用 PC が100台以上あった。1万人力として、100台なら100万人ぶんの労力があった。けど実際はみんな手作業に汲々として、ほとんど人数分の作業量しかこなせてなかった。おいらの自動化ツールは15人くらいのチーム内で使ってもらってて、せいぜい4人分くらいの足しにしかなれてなかった。必死に開発してたのに、箱の中に眠る15万人ぶんの潜在能力に比べたらケシツブほどでもなかったよ。

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2013.10.7 月曜
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新型ロボコップは来年公開

待たせに待たせてようやく来年公開と相成った『ロボコップ』リメイク版、やっと予告編が出てきましたなー。

とりあえず現代風のアレンジは必要なものとして、旧作とは別物として楽しむことにするべ。

と言いつつ、脳内でいろいろ比べてるおいらw 誕生までのいきさつはだいたい同じっぽいような。けど予告編の後半を見るに、ロボコップ同士が戦ってるな。そこらはまったく新しい展開ってことかな。決め台詞 "Dead or alive, you're coming with me"(殺してでもお前を連行する)を言ってるのは黒ずくめの方。その敵は銀色で、複数いて、黒いのにやられてた。今度の主人公のルックスは黒ずくめっぽいな。

新版だと右手が肉体のまんまなんだね。旧作ではアレックス・マーフィー巡査は真っ先に右腕を粉砕されてたが。別にその後のストーリーに影響してた部分でもなし、新作でこの新要素をどう料理するか、楽しみですな。料理しなくても構わんし。

頭部の生身部分とメカ部分の継ぎ目は、旧作はグロくて痛々しい仕上がりだったけど、新作は綺麗にしてたり。たぶん特殊メイクの手間を省くためではなく、グロさを薄めたんじゃないかな。旧作はアメリカで X 指定になっちまってな。年齢制限を少しでも緩くする狙いかも。この四半世紀で、映画のトレンド全体がソフト&上品路線になってきたのもありそう。

ただ、年齢制限なしのコンセプトで作った3作目が全然薄味だったからな。その代わりギミックに凝ったものの空回った感じで。今回の上品路線がどう出るかは、観てみないと分からんな。しかし確かに最初の作品はグロさが話題になったんだけどさ、下品 vs 切れ味のギリギリなバランスが絶妙だったわけで。ウケた理由を読み間違えた2作目なんて、グロさだけ前面出しのひどい映画じゃったよ(フィル・ティペット師匠の立体アニメーションは絶品だったが)。

新型のデザインはどうも予告編だけじゃよく分からんくて。色を変えたのに加えてデザインも一新かと思いきや、旧型も劇中の静止画像としてチラッと出てたりする。

OCP 社の重役が、ロボコップの外形デザインを選んでる場面かな。それで旧版のあのデザインはボツになる、てなことかと。四半世紀前はスタローンやシュワルツェネッガー全盛のゴリマッチョの時代だったからあの形になったんだろうけど、今はアイアンマン的な細マッチョが流行だからね。そういや旧作でグロなスプラッタ場面が多かったのは、当時それが流行だったからなんだよな(パンフに書いてあった)。

ロボコップがバイクに乗る、といえば2作目ですな。あのときはアメリカンタイプだったよ。ゴリマッチョによく似合ってた。『ターミネーター2』でシュワちゃんが乗ってたのもアメリカンだった(そして実はシュワちゃん無免許だったww)。んで新版ロボコップではレーサータイプというか普通型というか。やっぱ細マッチョのルックスに合わせたのかな。

旧版1作目ではパトカーを運転してたんだけどさ、ロボットが普通の乗り物を普通に運転するっつう発想が新鮮で。それもそれでカッコイイなと。日本だと見た目からしてスペシャルな乗り物が用意されてて、主人公ロボと合体したりするからなww ってそれ3作目でほんとにやったしww コケたしwwww

パントマイム師のモニ・ヤキム考案のロボウォークもやめたみたいだね。新作では、人間と変わらない滑らかな動きになってるっぽい。ASIMO 以前/以後での時代の差ですかねぇ。ていうか細マッチョ&滑らかな動きって、かえって超元ネタの『宇宙刑事ギャバン』に近くなってしまったんじゃないのかと。

ED-209 と思われるメカも出てるね。ずいぶんと様変わりしてしまって。

ロボコップ vs ED-209
前はコレ↑だったのが、こう↓なった。
新型 ED-209

こっちもゴリマッチョ → 細マッチョなんだね。いかにも CG で作りましたっつうデザインというか。よりカッコ良くなったしよりワルっぽくもなったけど、旧作版の「腕っぷしが強いけどウスラバカ」「威圧的だけどカワイイ」のバランス感覚はなくなった感じ。

重役室でのデモンストレーションで、見事に誤作動して人を殺した後の得意気なガンスモークとか(誤作動中の、後ろで慌てる白衣の人たちが笑える)。階段で転げ落ちて、踊り場で駄々っ子みたいにジタバタしたりとか。宿敵ロボコップとの最後の決闘直後の、哀愁コミカルなリアクションとか。新型は見た感じは、そういうキャラを演じられる器じゃない気がするが、さてどうなるんかね。

とりあえず ED-209 の振り付けは今回もフィル・ティペット師匠なんだろうなと注文つけてみるテスト。あと、その場にいる人を無駄に不安にさせる「ブユ〜〜〜〜ン」て起動音は健在だろうか。

旧作の ED-209 のモチーフは『用心棒』の亥之吉のような気がする。誰も言ってなさそうだから、おもっきし外れてるかもだけど。

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正直、リメイク版のロボコップにはおいらあんまし期待してないww ストーリーと演出の切れ味は不明だけど、メカのビジュアルが最近の流行そのものな気がして。今風の興行収益的に安全寄りな造りになってて冒険の色が見られない気がして。ていうか CG で作りやすかったり、VFX プロダクションがそれまで手がけた CG デザインのストックを使い回しできたりで、どれも似たようなテイストになってしまうのかも。だとしたらハリウッドって意外とセコいというか。

単に「マーケティング調査の結果、その系統のデザインが観客に受けることが分かっているから」かもしんないけどさ。

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ハリウッド SF のメカの CG 映像って、実写と寸分たがわぬ出来が売りなのに、充分にリアルなのに、それでも CG 臭い感じがするのはなんでだろ。でも『タイタニック』みたいに、実在の物体を CG に起こすと不自然さがないんだよな(けど船尾が沈む場面はミニチュアだったよな。水の波立ちで分かってしまった)。

と考えると、モデリングとレンダリングは完璧の水準に達してるけど、その上流の工程のデザインそのものが若干ウソ臭すぎってことかな。

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主題曲はどうか旧作と同じものをお願いいたしまする。アレンジ程度で何とぞ……。

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燃費の悪さと無駄なデカさが売りの伝統のアメ車(でも新型モデル)、6000SUX の出番はあるんかいな。

旧作公開当時の現実世界のこと。アメ車は本国内でさえ、小型低燃費で大人気の日本車に押されまくってた。んでアメリカの自動車業界は危機感を露にしてた。そんな時代だった。そして作品中の時代は近未来。ロケーションは、もう日本車に対抗するのを諦めてしまった自動車産業の街・デトロイトっつう設定ww

クルマじゃないけど、劇中のテレビ CM ではヤマハ製の人工心臓を宣伝してたなwww

ていうかこのフィクション映画が選んだ舞台のデトロイト、まさに近未来(現代)でリアルで破綻したんですが。旧作の時代で既にヤバげだったのが少しずつ悪化して(当時は日本車のせいにしてたけど、根本の理由は、自動車産業とあの街の構造的な問題を自身で解決できなかったことらしい)、リーマンショック直撃でトドメを刺された。以来、ほぼ荒れ放題のまんまらしいが。日本人のおいらは最終的に「日本のせいで」とならなかったことに安堵してるが。

新作ではどんなデトロイトになってるんだろ。あるいは舞台はデトロイトじゃないのかな(もはやシャレになんないんで)。

25年前の日本車メーカーは、かの国ではビッグ3との競合を控えて小型車ばかり出してたんだよな。そしてアメ車メーカーが拠り所にしてきた大型乗用車市場、今はレクサスが人気らしい。そして現地工場製の割合が増えて現地採用の雇用者も増えたんで、日本車メーカーに辛く当たるアメリカ人は激減。ていうかスバリストなんつう、スバル車を宗教的なまでに信奉する連中まで出てきたww

旧作の時代設定は近未来ながら、あの時代のリアルタイムの情勢をふんだんに取り入れてたんだよな。リメイクでは流用が効かなくなった要素、けっこうありそうだな。

銘板
2013.10.8 火曜
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実は住友

住友重機械なる会社、恥ずかしながら今存じ上げた。大変失礼申し上げ申した。惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)の観測機器を担当されておった(ソース)。

日本の衛星関係のメーカーって、三菱電機と NEC と東芝しかないもんだと思い込んどったさ。たぶんそこらは主担当企業で、JAXA から衛星本体の製作を直接受注するメーカーってことかな。んで、各部はそれぞれ得意なメーカーが担当、と。発注主は JAXA なのか主担当企業なのかは分からんけど。

ここらへんの情報、JAXA は国の機関なんで、特定の企業の宣伝にならんよう配慮してるみたいでさ、JAXA の広報ではあまりメーカー名が出ないんだよな。と言い訳してみる。

ひさき の主担当企業は NEC ですな。そういやその全部が NEC の内製ってわけではないわな。クルマだって、デンソーはトヨタ系ではあっても、製品はほかのメーカーにも使われてるもんな。

てことで、ひさき の観測機器っつう最重要部分の製作をされたのが住友重機械と。ソースによれば、はやぶさ のサンプル回収装置も手がけたそうな。

各国の宇宙機関で共通なのは、科学観測分野の予算はどこも厳しいってこと。宇宙の実利用から遠いもんだから。でも観測機器ってそれ専用設計の一品ものなうえに超高精度が要求されるわけで。使用現場はめちゃめちゃ特殊な環境(真空・微小重力・極端な温度差・放射線・打ち上げ時の過大な加速度と振動・運用途中でのメンテナンス不可)だし。ものすごく高価になるわけで。

市場はすごく小さいし、貧乏な発注主からはいつも値引きを要求されるってわけで、営利企業であるメーカーとしてはあまりおいしくなさそうなジャンルなわけで。もしかしたらメーカー内で、担当部署は肩身が狭いかもしんない。

けど発注主もメーカーも世界最先端なんだよね。発注主は JAXA 内の宇宙科学研究所(ISAS)。世界の同業者が一目置く研究機関。そこがメーカーに依頼するというのは、既存製品では用をなさないってことなわけで。能力を見込まれてるわけで。たぶん両者とも、そういう誇りの部分でつながってるんじゃないかな。

JAXA じゃないけど、ノーベル賞の小柴先生がカミオカンデを作ったとき、光電子増倍管メーカーの浜松ホトニクスにすごい無茶な低価格で発注したらしい。発注というか拝み倒したというか。受けて立った浜松ホトニクスもすごいわ。超新星ニュートリノの世界初観測とその功績でのノーベル賞受賞で、これ以上ない宣伝になったんだけどさ、ノーベル賞に至っては受注の決断から30年もかかったわけで。

しかも超新星ニュートリノの観測は偶然。予算申請時の建設目的の一番最後にそれは書いてはあったものの、「観測可能領域内での超新星の発生はめったにないけど、万が一あればニュートリノ観測ができておトク」って程度のオマケ扱いだったとか(ノーベル賞受賞絡みの NHK スペシャルで見たなー)。そしてカミオカンデの主目的は陽子崩壊の観測で、そっち成果のほうはサッパリだったらしい。

てことは、見え見えの赤字を宣伝と割り切るにしてもかなりギャンブルの要素が強いわけで。となるとメーカーとしても、商売より心意気で決めてる面がありそう。

ひさき の設計寿命はわずか1年。観測内容は野心的ではあるけど、海のものとも山のものとも分からん新型ロケット初号機のペイロードって時点で、「失敗が前提で、そうなってもダメージが少ない計画」ていうのが見えてる。それなら予算もかけられないだろうし。だからこそ長期観測中の研究テーマの中継ぎじゃなく、まったく新しい分野の開拓になるんだろうな(観測データに穴を開けるわけにはいかないんで)。となると観測機器の製作もまた前例がなくて、しかも超低予算。

「捨ててもいい計画だからカネはあまり出さない。もしうまくいったら世界的な成果を挙げたい」。住友重機械はこのワガママな条件、受けて立ちましたなぁ。超低予算なら何かを切って捨てなきゃいかんわけで、それは衛星本体側の設計寿命としたってことかな。それでもし観測機器の精度と寿命を確保してくれたんなら嬉しいことですな。結果的に、打ち上げも衛星立ち上げも成功したしさ。

設計寿命が1年だから1年で壊れることが決まってるわけではなく。最低保証年数ってことで。1989年打ち上げの磁気圏観測衛星「あけぼの」の設計寿命も1年だったけど、今も観測を続けてる。磁気圏観測衛星 "GEOTAIL" の設計寿命は3年。1992年打ち上げで今も稼働中。ひさき もこんな長寿衛星になっていただきたいですな。今のところ、同じ観測テーマの衛星はないんで。

軌道高度が 950〜1150km なんで、推進剤が尽きても落ちては来ないね。衛星バスの主要部分と、何より観測機器が生きてさえいれば、ずっと使える。ただしヴァン・アレン帯に近いところを飛び続けるんで、機器の放射線劣化が心配だな。それで設計寿命をこんなに短く設定してるのかな。

そういや M-V ロケット初号機で打ち上げた電波天文観測衛星「はるか」も、テーマは「世界初の宇宙 VLBI」("VSOP" っつう変な方向にカッコイイ正式名称が付けられたww なにぶん初なんで好きにできちゃうってわけで)っう分野開拓だった。その技術試験をする衛星っつう位置づけだったけど、はるか が挙げた科学的成果があまりにも大きかったから、後継計画 "ASTRO-G" が正式に発足したほど。

ひさき もその路線なんで、技術試験衛星の意味合いが強いと思う。てことは観測機器技術ではあまりぶっ飛んだ最先端を狙ってはいないと思う。けどこれで成果が挙がれば、正式な観測衛星計画に進めるかも。そしたら ひさき でのノウハウを引っさげて、住友重機械に再び頑張っていただきたいですな。

ただ はるか 後継の "ASTRO-G" は開発中にいろいろ内部的・技術的にグダグダして、結局ポシャってしまった。大幅性能アップを狙いすぎて、技術管理が崩壊したらしい。はるか と同じものを作って打ち上げるだけで、濡れ手で粟の成果を継続して挙げられると思うんだが。ひさき が行う惑星分光観測の発展は はるか を参考にしていただきたいけど、この部分だけはどうか真似しないでいただきたい。

今日は、日本の宇宙開発に携わる頼もしいメーカーさんのお名前をひとつ覚えさせていただきましたですよ。

銘板左端銘板銘板右端

VSOP 衛星の今後の計画は、今のところないらしく。その成果はすべて はるか 1機が挙げたもの。外国でも特に同じ計画はないようで。「この分野は日本がオンリーワンのトップランナーなんだから焦る必要もないだろう」てなことかな。もったいないなぁ。

分野の開拓者になったのは、たぶんロケット初号機のペイロードだったからなわけで。新領域を開拓したものの、赤外線や X 線の観測衛星みたいな継続性を得るにはまだ若いってところか。そこに繋げるのはまた別な苦労が必要ってことですか。

銘板
2013.10.9 水曜
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緑の星はない

「緑の星はない」と言うと、特定の筋の人たちから「いや地球は緑の星だ。確かに私たちは環境破壊を止められないでいるけど、きっときっと将来はやり遂げてみせるッ! 地球と人類の未来を信じるッ!」とかアツく語られてしまいそうだけど、その話題ではなく。

恒星。

黒体放射。

色温度。

ココらへんの話で。

恒星って自分で光ってる星なわけで、どうも緑色に光る星はないらしい。受け売りなんだけどさ。

なんでって、恒星が光るのは黒体放射なわけで、表面温度で発光色が決まるわけで。色温度というやつで。で、温度変化ごとに色が変わっていくんだけど、その経路上に緑色はないってことで。下の図は、コチラのサイト様より勝手にいただきました(すみません)。

CIE色度図と相関色温度(黒体軌跡)

この図の色がついてる領域を途中まで横断してる黒い線。これが、黒体が熱せられて放射発光するときの色合いの軌跡ですな。右から始まって、温度が上がるごとに左下に食い込んでいく、と。ベロ型の色領域の上のほうが緑ですな。で、ほとんどその領域には行かないわけで。

この図では明度をけっこう潰してあるんで、中央近くまで彩度の高い色が来てしまってるけど、そこらを正確に下図の場合、真ん中あたりは白っぽくなってる。

てことで温度が上がっていくと、「赤 → オレンジ → 黄色 → 白 → 青白」と色が変わっていく。

鉄を熱したときの様子そのまんまでして。はじめは暗く赤く光ってるのが、明るくなりつつオレンジになって……と。まーすごく熱くなると鉄が青白く輝くってのはイメージしにくいけど、その手前で緑色になったりなんてのはもっとイメージしにくいようなw

確か7年前に色彩検定の勉強をしたとき、この原理説明とさらに「このため緑色に光る恒星は存在しない」という解説を読んで、初めてそのことに気づいたですよ。「言われてみれば、緑色の星ってないなー」と。

それでもギモンだった。「黒体からの放射エネルギー密度が大きくなれば、放出する電磁波の波長が短くなる」というなら、可視光の場合、赤・緑・青 の順で波長が短くなっていくわけで、温度が赤と青の中間なら緑色になるんではないのかと。なんで間が白なんだと。

……、

……、

……。

ここはさすがに考えたら分かったわ。熱せられた黒体からは基本、すべての波長の電磁波が出てるんだよね。それが混ざってるわけで、混合割合で色が決まるんだね。

温度が低いうちは波長が長い赤が支配的、温度が上がると波長が短い青が支配的になる。で、緑色は常に出てる。けど例えば 3,000K くらいだと赤もかなり出てる。てことで色が混ざって黄色になってしまう。5,000K だとさらに青もかなり加わって、白色になる。という仕組みだったわ。それ以上だと青の割合がもっと増えて、表面温度が10,000K くらいに高い恒星は青と白が混じって青白く輝いてる、と。

太陽の表面温度は6000℃(≒6,300K)だから白色ですな。偶然にもいいバランスですなー。と考えてしまいがちだけど、たぶんそうではなくて。太陽がだいたい今の状態になったはるか後に人類が出現したわけで、人間の視覚のほうが太陽の具合に合わせて、色温度 6,300K を標準の色に設定したと思われ。

あとさ、太陽には黒点ってあるじゃないの。11年周期の太陽活動の極大期になると多く現れるんだよね。今はその極大期。2年ほど遅れて現れたんで、過去のデータを参考に、JAXA ではこれから太陽活動量の平均が下がり、地球は数十年間の寒冷期に突入するんじゃないか、と考えてるらしい。

んでその黒点ってさ、その部分の発光量が周りの領域より少なくて黒く見えるから「黒点」という名前なわけで。本当に黒いのかどうかと。黒体放射で発光量が少ないってのは温度が低いってわけで、その温度は4,500℃(≒4,800K)ほどらしい。実は黒点は4,500℃の色温度で発光してるはずなわけで。暗いからって黒だとしてしまうのは、実はちょっと正確ではなかったってことに今気づいた。

太陽黒点ってほんとは何色なのよ。と上の図で調べるに、色温度 6,300K を「白」とすると、微妙に薄黄色ですなーこりゃ。実は「アイボリー点」だったw

あまり考えずに今日のネタを書き始めたんだけど、意外なところに着地して、自分としては今日はいつもより面白かったわ(読者さんが面白く思ってくれたかは謎)。

銘板左端銘板銘板右端

恒星表面温度の理論限界は知らんけど、たぶんそれ以上熱くなっても、見える色は青白のままじゃないかな。そこから先、増えていくのは可視光よりもっと短波長の電磁波なんで。紫外線・エックス線・ガンマ線ですな。上の図で線が途中で止まってるのは、そういう理由かも。

大質量の恒星の超新星爆発で、ガンマ線バーストという現象が起きるそうで。黒体放射だとすると、よっぽど凄まじい温度になるんじゃないのかと。

銘板
2013.10.10 木曜
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全階級的ななにか(制覇ではない)

最近、職に就けたんで、求職活動してたときのことでも。「なんかなー」ってのがあってさ。失業者でも人扱いしてくれよと。あと、それ言っちゃおしまいだなーというのを見つけて。

職安の紹介で、市内のビジネススクールが主催する職業訓練プログラムに応募したんですわ。職安の職員さんの猛プッシュもあって。実際おトクでさ。おいらは自己都合退職だったから、失業保険は3カ月ぶん貰えることになってた。けどその職業訓練は5カ月間。んでそのプログラムを取ってる間は給付期間を過ぎても、月々同額の失業保険を貰えるんですわ。最大2カ月ぶん延長で貰えるってわけで。

んでそれ定員が20人でさ、応募数がそれ以上になったら面接で採用って形。もちろん履歴書も出すと。

応募して履歴書を出して、指定の日に指定の会場に行ったんですわ。したら応募総数50名。なんすかそれ。60% を振り落とすんですか。いきなり狭き門ですが。条件がおいしいんで人気なんだろうけど、じゃあ職安の職員さんの猛烈なパワープッシュは一体何だったんだと。

これってアレかな、職安の職員はこういうのにどんだけ人をぶち込んだかでボーナスの査定が違ったりするのかな。もしそうだとしたら、失業者っていいカモだよなぁとか。失業者とはいえ、指定の日時に面接会場に行くのに予定をあけてガソリン代なりバス代なりを払って、時間も食われるんですが。履歴書を書くのもけっこう手間だぞ。とはいえ給付期間を延ばせるんで、食いついてしまうんだけどさ。

会場に着いて説明を受けたらば、「係の者が順にお呼びするので、1人3分ほどの面接を受けたらそのままお帰りください」とのこと。結果は後日、葉書で通知と。あいわかり申した。

てことで、番号で指定された自分の席に座ってじっと黙って、呼ばれるのを待ってたんですよ。確かに順番通り呼ばれていく。てことで計算したらば、おいらに回ってくるのは開始から2時間後。2時間って……。ちなみに最後尾の人の待ち時間は2時間半。

ほかの皆さんも、まんじりともせずただ待ってる。

外は天気がいい。窓からの眺めがよさそうだけど、ブラインドが半開きでよく見えない。

何もせず黙って座ってるのに飽きたのは1時間半後。

1つの席に座りっぱなしで、よくここまで我慢できるもんだと自分で感心。

「追い出し部屋」ってこんなだろうなぁと思ったり。

呼び出しの係の者って人が3分おきに現れて、面接の部屋に1人ずつ連れて行くんですわ。飽きた上に憤りさえ覚えてきた1時間半の時点で、係の者に伺ってしまったですよ。

「すみません、少し立って歩いてもいいでしょうか。腰とお尻が痛くなってきました(実際は痛くはなかったが)。そこの窓のところに歩いて、少し景色を見てもいいでしょうか。天気もいいですし。この部屋からは出ません。私が呼ばれるまであと30分あるので、それまでに席に戻ります」

変なことを言ったつもりはなかったが、返答はなかなか強硬だったですよ。

「そのような勝手なことをされると困ります。呼ばれるまで、指定の番号の席に座ってお待ちください」

真顔で言われた。

係の者、何様だよ。こっちにとってはこの程度のことが、そっちにとってはそこまで「勝手なこと」でしたか。大したことなさすぎて毛ほどにも気づきませんで、そりゃどうも大変ご無礼つかまつり申した。つか応募者が何時間も身動きさえせず座ってなきゃいけない理由は何だね。これ拷問ですか。配られた番号札は自分の胸につけてあって、机にも貼ってある。番号と応募者名の対応表はそっちで持ってる。もう人数の半分が捌けた。今さら何人かが室内で立って歩いたくらいで面倒は起きんよ。係の者、あんた自身はどう思うんだ?

と思いはしたけど、この係の者相手に口論してもラチがあかなそうだったから従ったですよ。ていうかそんなことしたら面接結果に大いに響きそうだし。

「分かりました。すみませんでした。あと、お答えいただいてありがとうございました」

かなり丁寧に返したつもりだが、係の者は無反応。係の者、お前それどうよ(と思ったけど出さなかった)。

係の者に何の権限も裁量もないのは分かった。だから応募者からの想定外の依頼は拒否するしかないんだろう。しかしさ、例えばこれがこの会社のクライアントだったら、依頼があったら最善を尽くすわな。クライアントは立場が上か。同格でもやっぱし最善を尽くすわな。裁量がまったくないなら上役にホウレンソウするなり。

てことでこの会社、応募者は自分たちより下だと定義してるってのが分かっちまったよ。カネ払うのは職安だからさ、カネの流れで言えば応募者はこの会社の上では決してないんだけどさ、だからって下ってのもないだろ。カネの流れは「職安→ビジネススクール」で、その流れに応募者は入ってない。上でも下でもないってあたりじゃないかと思うが。

どういうおつもりなのかやっぱし分からんが、どうなのこれ失業者差別の一種なの? 人間として、自分らは仕事があるから失業者より上だっつう考えなの? そんなの状況によって簡単に変わり得るんだから、上とか下とかにこだわるのはあんまし意味ない気がするが。差別とか権利とかをあまり言いたくはないけどさ、そんな印象を持っちまったですよ。

今のおいらの仕事、管理職なんだわ。今年の1月までは下っ端の契約社員。そこから失業者になって、ニート4カ月にバイト3カ月。あと、もっと前にはお飾りのダメ社長もやったことある。仕事社会ヒエラルキーの全階級を経験してしまったですよwww 順番めちゃめちゃだけどwwww

自分のその立場によって、ほかの人の態度はこうも変わるのか。それにしてもこの面接で受けた態度は露骨だったわw

まー仕事と関係ないところじゃ「別にゆんずはゆんずだし」って感じで、みんな変わらぬ付き合いをしてくれて嬉しいっすあざっす。

銘板
2013.10.11 金曜
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強制兵器「困ります」

昨日書いた面接でのやりとりで、もうひとつカチンと来たこと。「困ります」という表現。これどうにかなんないんだろうか。卑怯な言い回しに思えてさ。

昨日の例でいうと、呼ばれる時間まで部屋内で立って歩くのは特に困るほどのことじゃないだろと思ったうえで言ってみたんだけどさ、相手が「困る」って言うならそれ以上お願いするのは無理押しになってしまうわけで。こっちはもうお願いを引っ込めるしかない。

具体的に誰がどういう具合にどれだけ困るのかが不明でな。どう考えてもほとんど困らんだろ、とこっちがいくらそう思っても、やっぱし「困る」と言われればそれを受け入れるしかない。

ていうかこれ言い換えると、「オレを煩わせるな」と同じじゃないかと。どんだけエラソーなんだと。

困るってのはあの面接の場合、係の者に何の権限もなくて、係の者が簡単に板挟みになってしまうからって事情があると思う。つまり係の者は小物なわけで。その小物が、自分個人の立場を案じてるわけで。仕事の視点での考えではないわけで。

てことは「あなた個人がいくら困ろうと、こちらには関係ない」で押せばいい感じだな。けどこれ言っちゃもう何もかもがグダグダになるのは火を見るよりナントカなわけで。まあ普通に考えて、こんな話は通じないだろww

しかしあの程度の「困り」でいえば、あのときおいらのほうも「立って歩いてもいいですか」とお願いするほどに充分に、ぞんざいな扱いをされて困ってたんだが。

こりゃあ「困ります」の言葉を先に言ったもん勝ちですなぁ。先に言ったほうが、自分の要求を相手に強制できると。これはこれはまっこと便利な道具ですなぁ。

おいらはなるべく誰にも使わんようにするわ。

銘板
2013.10.12 土曜
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エア責任

このまえニートやってさ、バイトやってさ、思ったんだわ。

ラクチンだなーとww

通帳残高は気にしない前提でwww

何がラクチンって、責任がないってのが。バイトは配送で、事故や貨物に対する責任はあったけど、仕事が終わればなんともないわけで。幸い損害・被害を出すようなことも、緊急事態も特になかったし。バイト先は皆さんとも親切で、仕事や仕組みを分かりやすく教えてもらえてさ、何にも煩わされることもなく、スムーズにやれたわ。

責任っつうプレッシャーがないってのは、こんなにもラクチンなものなのかと。てことで、責任を負ってしまうと、うまくやれるはずのこともうまくやれなくなってしまうんじゃないかとか。仕事の内容自体がバイト仕事なんで、あまり高度ではなかったってのはあるけどさ。

そこらは人によるのかな。ある程度のプレッシャーがあったほうが高パフォーマンスを発揮できる人って実際けっこういそうだしな。

今年初めに辞めた仕事ってさ、けっこう責任とかプレッシャーとかを感じてたんすよ。下っ端なんでそんなもんないはずなのに。自分で勝手に感じてたのか、それとも本当に上から責任みたいなものを押し付けられてたのか、そこらいまだにはっきりしないけど。

ただ、その責任を果たそうと努力すると、そのぶん仕事の成果が挙がるわけ。数字でも同僚の感想でも分かるわけ。けど上はそれを認めなくてな。はっきりと「これやりなさい」と命令されたわけではないんで勝手にやってたことでもあって、認めてくれないから不満ってのはあっても、それを上司に言うのもなんか違うしさ。

そこらの矛盾がたまって、やってらんなくなって辞めたww

期待されてたことは、言われたとおりに作業することだけだったんだよな。けど、ずっと同じことやってると、改善点と改善方法が見つかっちゃうんだよな。あと、もっと深く掘ってみたいとか。掘り下げるとまた要改善点と改善方法が見つかったり。そこら分かったんなら、脳内から外に出して実現しないともったいなくてさ。実現すると楽しいけどそのループは楽しくない、と。そこに責任とプレッシャーを感じてたんだなーと今になって分かってきたようなww もしかして上司が意識/無意識で誘導してたのかもだけど、辞めたからもうどうにもならんというかどうでもいいというか。

そこらの責任とプレッシャーの感じってさ、実際には誰からも与えられてるわけじゃなく、自分で作り出したものだったんですな。そんなエア責任ごときに潰されてたと。おいらバカだなー。

「『苦しみは他人から与えられるものではない。自分の心が作り出すのです』と仏が言っています」(映画『敦煌』)

今の仕事はリアルで責任があるんだわ。エア責任ぶんを上乗せしないよう気をつけんとな。

銘板
2013.10.13 日曜
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海のステマ疑惑

米海軍、前々から言われてたことをついに認めたか。

イルカやクジラの大量座礁や大量死。米海軍がその関与を認める。訓練や実験による海中の爆音によるもの。」(カラパイア様)。

認めたから責めるってのはいかんな。認めたのは事の本質に向けての大きな前進なんで、よくやったと言うのが正解かな。米海軍、よくやった。

とはいえこれ認めた以上は、全力で改善しないといかんですな。クジラ大量死を引き起こしてたとなりゃ、向こうのクジラ愛護者たちをどうやって説得するかですな。あの連中は感情的だからな。どうするんだろ。

つか改善策もうあるんだろ。ここらへんの配慮を織り込んだソナー、もう実用化できてるんだろ。これまで改善策がなかったから認めなかったんだろ。

だとすると米海軍はさっさとその改良型ソナーに移行するとして、こりゃぁほかの国の海軍のソナーが一斉に悪者になるな。日本の海上自衛隊はどうするんだろ。アメリカから買うってことかな。ほかの国も同じように追随するしかないか。アメリカの軍需産業と付き合いが深い国はそれで解決として、それ以外の国はこれを根拠に叩かれ続けそうだな。

ていうか、もしかしてこれ米海軍と新型ソナーのメーカーがタッグで仕組んだステマですかね。

銘板
2013.10.14 月曜
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ココロツナガルってわけではないがの話題

非侵襲式 BMI で脳同士の通信ができたとゆー記事を見つけた。

何のことかっつうと、世の中では、脳で思ったとおりに機械を動かすという研究が進んでまして(ホンダが、ASIMO の手足を自分の手足のように動かす研究をやってたりする)。あるいは逆に、機械から脳に情報を入力するとか。

その研究テーマで、『マトリックス』や『攻殻機動隊』指向っぽい新たな成果が出ました、という話。

アメリカの話題で、日本語で紹介してた記事はどうも特定の新興宗教の宣伝記事に使われてるみたいでして。てことで元記事を探してきた(英文)。こっちは宗教色なしの、普通の通俗向け技術系記事。

見出し "Mind meld? Scientist uses his brain to control another guy's finger" を訳すと、「心の融合? 科学者は1人の脳を使い、もう1人の指を動かした」となる。

まず言葉の説明。Wikipedia のブレイン・マシン・インタフェース(BMI)より。

BMI: ブレイン・マシン・インタフェース(Brain-machine Interface : BMI、脳介機装置) とは、人と機械の意思や情報の仲介のためのプログラムや機器であるマンマシンインタフェース(人介機装置)のうち、脳波を解析して機械との間で電気信号の形で出入力するためのプログラムや機器である。出力先がコンピュータである場合にはブレイン・コンピュータ・インタフェース(Brain-computer Interface : BCI、脳介電装置)とも呼ばれる。共に想念技術の一形態である。

侵襲式・非侵襲式: この技術が現実味を帯びてきたのは1990年代以降、MRIなどといった、生きたまま脳の活動を観測する脳機能イメージング技術ができた頃である。初期の技術は手足の筋肉の電気を読み取るものであったが、現在のB.M.I.では頭皮に電極を配置した網を被せる非侵襲式と、頭部を切開して電極を埋め込む侵襲式の2種類がある。またこの2種類を組み合わせることでより実用的かつ高度的な活動が可能になる。

侵襲式
侵襲式には、硬膜下など比較的安全な場所に電極を設置する方法(部分的侵襲式)と、脳に直接電極を埋め込む方法とがある。また、脳のニューロン一本一本に血液を供給している毛細血管に100nmほどの極細ワイヤを通し、脳内のニューロン全てにアクセスするという研究も行われている。侵襲式は精度の高い読み取りが可能だが、技術がまだ安定していない上に手術による感染症・脳の損傷といった本末転倒的なリスクも伴う。
非侵襲式
非侵襲式では、手軽にセンサーの取り外しが出来ることから実用面でリードしているものの、頭蓋骨などの影響で脳波が変化してしまい(体積伝導)、侵襲式と同じように正確に情報を読み取れるかどうかは課題として残っている。 この技術により神経科学(脳科学)と電子工学が融合して神経工学とよばれる新たな分野が誕生した。

正確には BMI って脳と脳じゃなく、脳と機械での接続なんだね。けど今回の記事では2つの脳の間に機械が入るんで、2組の BMI を機械の部分でつないだものってことにもなるね。

そしてこの研究で使った BMI は非侵襲式。頭蓋骨や延髄なんかに穴を開けて、脳に直接電極を貼ったり刺したりなんつうgkbrなことをしないってことで。

んで、研究では何をしたかっつうと、BMI の装置を間に介した2人の男性被験者の間で、1人が BMI に指を動かす司令を送り、もう1人の指が、受信側の脳の意図ではなく、送信側の脳から来た司令のとおり動いた、ということ。しかもインターネット越しに行ったと。

ちょっと面白くなってきたんで、記事を日本語に訳してみる。

心の融合? 科学者は1人の脳を使い、もう1人の指を動かした

Alan Boyle(NBC ニュース科学記者)

Aug. 27, 2013 at 5:44 PM ET

マインドコントロールゾンビ軍の世界に、少し近づいたかもしれない。この研究に携わる科学者たちによると、「個人の脳をインターネットにつなぎ、テレビゲームをしている他の人の指をコントロールした」とのこと。

「コンピュータ同士をつなぐのがインターネットでしたが、脳同士もつなげられるかもしれません」。ニュースリリースにて木曜、ワシントン大学の心理学教授 Andrea Stocco がそうコメントした。

Stocco 教授は、実験のマインドスレイブ役(訳注: 従属側)を演じた。ワシントン大学のコンピュータ科学・工学教授 Rajesh Rao はパペットマスター役(訳注: 操り人形師の意味)を演じた。あるいは「指マスター」と言うべきか。

どう行われたか

8月12日、Rao 教授は自身の研究室内で、帽子をかぶって座っていた。この帽子にある電極は、脳波を画像化する(EEG)機器に繋がれていた。EEG 機器は、画面で展開する単純なシューティングゲームをRao 教授が見ている間の脳活動を読み取った。Rao 教授がゲームの銃を撃つごとに彼は、自身の右手を動かして発射ボタンを押すことを想像した。ただし実際に彼は手を動かさなかった。

一方、ワシントン大学の別の場所では、Stocco 教授が帽子をかぶっていた。こちらの帽子には磁性コイルを取り付けてあり、コイルは彼の右手を制御する脳領域のすぐ近くにセットされていた。彼の手はコンピュータのキーボードのスペースキーの上に浮いていた。

このシステムは Rao 教授の右手の脳信号を、インターネット越しで Stocco 教授のコンピュータに伝達し、Stocco 教授の脳帽子で信号を磁気パルスに変換するよう設定されていた。

「目が痙攣するのと同じような感覚でしたよ」。Stocco 教授は NBC ニュースにそう答えた。「目が痙攣しているのは分かりますが、それがいつ来るかは分かりません」

ゲームの銃の発射でスペースキーを叩くのは…… Stocco 教授か、いや Rao 教授か……。

「私の脳内での想像の動作が、ほかの人の脳で実際の動作に変換されたのを見て、興奮と不気味の両方を感じました」とは Rao 教授。「この方法は基本的に、私の脳から彼の脳への情報の一方通行でした。次のステップではもっと公平な、2つの脳同士の直接的な双方向の対話になるでしょう」

ラットから人間へ

別の調査チームは既に、脳同士の接続を確立している。今年の初めにあるチームが、ノースカロライナとブラジルにいる2匹の実験用ラットの脳をつなぎ、脳信号を交換したと発表した。また別のチームは、眠っているラットのしっぽを人間がくねくね動かすことを可能にする接続を確立した。さらにほかのプロジェクトでは、猿での脳-帽子システムで、2,000チャンネル近くを同時に読めるという結果を得た。これは外骨格の体全体を制御するのに充分な処理能力だ。

Rao, Stocco 両教授によると、彼らの先行的な研究は、人間同士での脳の非侵襲式インターフェイスの最初の立証となる。しかしラットの脳同士のコミュニケーション実験や猿の脳帽子システムの後に導かれた調査でもある。デューク大学の Miguel Nicolelis は「真の脳同士のコミュニケーションを表すような、新規に発表された実験とは思っていません」と言っている。

「2番目の題材に選択肢がないので、これは脳インターフェイスのブレイクスルーではありません」Nicolelis は NBC ニュースに語った。「コンピュータは磁気刺激装置に信号を送り、そして刺激装置は動作を起こさせた……これは筋肉に信号を送るのによく似ています。電気パルスにはメッセージがありません」。

Nicolelis は続ける。「この実験はいい立証ですが、Rao, Stocco 両教授と仲間の方々は、結果の発表で『引き金を引くのが少し早すぎ』だったかもしれません」「人々がこれを受け入れ、我々がマインドコントロールまであと1歩のところにいると思われるのが心配です。実際は全然近くはありません」

始まったばかり

ワシントン大学の研究者たちは、彼らの実験の考え方が単純なことを認めている。彼らの信号システムが、個人の考えではなく ON/OFF 信号しか扱えないことに、Rao 教授は頭を悩ませている。またこのシステムは、彼らの意思に逆らって動作を強制することには使えない。

「この技術を買いかぶって、無気力になってしまう人もいると思います」。ワシントン大学の心理学教授であり、Stocco 教授の妻であり、研究のパートナーでもある Chantel Prat は言う。「我々が持っている技術は、個人が気づかず、あるいは意図的な参加なしに使える方法ではありません」

この実験の結果は、科学ジャーナルでの詳細がまだできていない。研究者は、「感覚データを含め、さらに複雑な情報を脳同士で直接伝達する、グレードアップしたシステムのための作業中です」と言っている。このシステムが機能すれば、この実験を、このテーマのより大きなプールに導くだろう。

Stocco 教授は「この技術はいつか、障害者を助ける用途に使われるでしょう。彼ら個々の考えを通して苦痛を送信、あるいは、もし飛行機の操縦士が操縦不能になったとき、フライトアテンダントや乗客が、地上にいる操縦士と『心の融合』ができるようにもなるでしょう」と語る。

しかし、ゾンビ軍はどうなるのだろう。脳同士のコミュニケーションは、華やかな新世界の見通しを立てられるのだろうか。あるいは「マトリックス」的な悪夢だろうか。我々の非科学的な調査に投票するかコメントを残すかで、あなたの考えをお気軽に投稿してください。

誤訳があったらすんませんす。一気に訳して確認してないんで、けっこうあるかも(汗)

自分が思ったとおりに他人の体が動くってのは、見てて確かに気持ち悪そうだねww

あと、非侵襲式でってのはイイね。おいら BMI をやる/やらされることを考えると、やっぱ脳やら神経やらに電極を入れられるってのはもう考えるだけでゲロ吐きそうっす。

研究の現状はいろいろといろいろだね。今できることとできないこと、先行するほかの研究との比較、必要なブレイクスルー、社会への説明責任、将来の展望、もろもろ。

心がつながるみたいに思ってたけど、実際に伝達できたのは筋肉信号なんだね。神経パルスは情報ではないみたいな言われようだけど、その神経パルスがドバーッと集まったのが心の信号なんじゃないかと(違うのかな)。

してこの研究の当面の目標は、感覚信号の伝達ってことですか。感覚信号も、視覚情報なんかすげー情報量だと思うよ。痛覚とか触覚だって、1個1個は単純だけど全身ぶんあるからな。合わせるとやっぱし膨大な情報量なんじゃないかな。

銘板
2013.10.15 火曜
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復古サーティーズ

TPP の交渉が進んどりますが。

域内貿易関税撤廃の先輩地域がありますな。EU ですが。そのほかにもいろいろ域内での自由化を進めた結果、今いろいろアレな感じですが。

日本は TPP に参加することにもう決まったんで、今さら何言ってもアレですが。

ていうか世界恐慌対策として世界中で導入されたブロック経済って、第二次大戦の引き金になったんじゃなかったっけ?

TPP 参加はほんと今さらな話だけどさ、あの時代の経済情勢の勉強をしといたほうがいいのかもな。

今は世界恐慌の時代とは違うけどさ、中国が巨大バブル崩壊寸前っつう噂が出たり、EU がここしばらくアレだったり、アメリカも昨年末の財政の崖問題に、今は予算承認が間に合わなくて政府機関が閉鎖してしまったり(うかつにシリアでドンパチしなくてよかったすなぁ)。

日本は……日本は……震災と原発問題は一応あんましセンセーショナルでなくなって(政府が必死に火消してるからってのがありそうだけど)、東京オリンピックが決まってちょいと一息つけてる感じではあるな。あ、来年の消費税増税があるな。EU 諸国はその先輩でもあるんだが……。

銘板
2013.10.16 水曜
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かつては四天王

一時期もてはやされた BRICs の経済って、去年あたりから勢いが落ちてるというか、最近は危険信号が出てるとか聞いたが。

中国は、まあそうでしょーなーと。原因いろいろありすぎ。

んでほかの、ブラジル・ロシア・インド経済のほうは、不調とされる根拠は何なんざましょ。なんでまた足並み揃えてションボリなんでしょ。この国々が横目でお互いを見て「いっせーの」で上がりも下がりもタイミングを揃えてるわけでもないだろうに。4つもあったら1つか2つくらいは好調や堅調を維持しててもよさそうなもんなのに。

中国は国際政治的に他国に愛想尽かされた感があるよな。そのうえ周辺諸国にケンカ売りまくってるし。経済そのものじゃ、地方自治体の粉飾決算がバレたり住宅バブルが崩壊したり、銀行以外の変な融資が何やってるか誰にも把握できなかったり、大気汚染をどうにもできなかったり(中国共産党のお偉いさんがたは工学系が多いと聞いたことがあるが、何やってんだろ)。

ほかの3カ国の事情はそうじゃないと思うんだけど、何が原因なんだべ。

銘板
2013.10.17 木曜
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ターンエーを裏から書く呪文

全称記号」っていうのか。

HTML の記号表記をまたひとつ覚えたんで。自信ないけどちょっと書いてみる。顔文字やガンダムシリーズでおなじみのコレ。

HTML ソースに書くときは "∀" だったと。

数学記号みたいだね。ずっと意味を知らんまんまだったですよ(汗)。

Wikipedia 記事で意味を学んでみた。

……、

……、

……。

なるほど、分からん(汗)

ついでに調べたら、"∃" で

なんだそうな。こっちはカタカナの「ヨ」でもよさげだなww

この系統の記号の HTML 表記の一覧を書いたサイト様ってないもんだろうか。

銘板
2013.10.18 金曜
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あの意味

やなせたかし氏、本当にお疲れ様でした(合掌)。

前に、『アンパンマンのマーチ』の歌詞について少し書いたことがあったわ。2002.12.6 のログだからもう11年近く前か。哲学っぽいなーと、そのときはそうとだけ思ってた。最後の部分がなんだか意味ありげな感じがして。

時は 早く 過ぎる
光る 星は 消える
だから 君は行くんだ 微笑んで

……、

……、

……。

これ……、

「人生は早く過ぎる 輝いている人の生涯もいつか終わる だから君は生きて生きて、君が自分を輝かせて周りを照らせ」っつう意味じゃないのか?

逝去の報道の次の朝、出勤でカーラジオを聴いてたら、『アンパンマンのマーチ』がかかった。それでやっと気づいたというか。

自らそうして生き抜いた巨星が墜ちて初めて、こんな考えが浮かんだよ。気づくの遅すぎ……。

銘板
2013.10.19 土曜
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噂話の法則

第1法則(伝言ゲームの法則)
人から人への伝達でロスが発生。情報の信頼度は、ある係数(0.7で設定してる会社があるという噂)を伝達回数で累乗した数値で減少する。
第2法則(視聴覚の法則)
人はなぜか、自分の目で直接見たものよりも、他人から聞いた/他人が書いた言葉の方を信じがち。
第3法則(逆転の法則)
人はなぜか、本人から直接聞くよりも、対象を直接見るよりも、どこから出てどれだけの伝達回数を経たかも分からない噂話の方を信じがち。
第4法則(「信頼を疑う」の法則)
物事の真偽の判断は結局、確かな情報を自分で取って自分で考えるしかない。
銘板
2013.10.20 日曜
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昭和カウンター

「今年って昭和でいうと何年だっけ?」

てのがいまだにときどきあったりする。その簡単な計算方法を開発したですよ。昭和生まれの人限定だけんど。

今の昭和年=自分が生まれた昭和年+今の自分の年齢(今年の誕生日が過ぎたとしての年齢)

超簡単。

考えりゃ当たり前ですな。生まれ年に0歳で、そこから今の年齢ぶんの年を生きてきたのが今年なわけで。

ってこれ自力のみで考えたわけではなく。4人くらいで考案したんですわ。メンバーはおいらと……あと知らない人たちwww

居酒屋のカウンターで居合わせた面々だったりするwwww

話題の流れがまさに「あれ、今年は昭和でいうと何年だっけ?」となって、「ええとええと……平成元年って西暦だとええとええと……オレぁそんとき東京にいたけどよ、バブルほんとすごかったぞ」とか関係ない話で盛り上がりつつみんなして指折り数え始めたら、誰からともなく「あ、これで計算できるんじゃね?」「えっマジで?」と自然発生な感じで。

平成生まれの人はどうすりゃいいんじゃ。なんか定数を足せば行けそうだが。

平成元年の前の年は昭和63年だったよね。例えば平成11年生まれの人は今年で14歳。平成4年生まれは21歳。

……、

……、

……。

今の昭和年=自分が生まれた平成年+63+今の自分の年齢

こんな感じか。上の例だと、11+63+14=88。いいっぽいな。もう少しいじってみる。

今の昭和年=(自分が生まれた平成年+63)+今の自分の年齢

で、結局は

今の昭和年=自分が生まれた昭和年+今の自分の年齢

になる。平成生まれの人はちょっと面倒だけど、自分が昭和何年生まれか(自分が生まれた平成年+63)を覚えとくとラクかも。

明治・大正にお生まれの方々は……すんませんご自分でお願いいたしますw

となると、「今年は明治でいうと」「大正でいうと」も計算できることになりますな。興味ある人はちょいとやってみてくだされ。

銘板左端銘板銘板右端

昭和元年の前の年が大正14年。

今の大正年=自分が生まれた昭和年+14+今の自分の年齢

かな。おお、今年は大正102年なのか。大正ロマンって100年も前だったんだ。

明治だと、大正元年の前年は明治44年。

今の明治年=自分が生まれた昭和年+44+14+今の自分の年齢

で、明治146年と。幕末ってだいたい150年前だったのだな、てことくらいは西暦の歴史で分かることだけど、元号で見るとなんか感じが違うような。

西暦だと、離れた場所から歴史の流れを眺めた感じ。年表を読んでる感というか。

元号だと、今立ってる場所を基点にずーっと戻っていった感じ。タイムマシン感というか。

銘板
2013.10.21 月曜
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IT ステマ

クラウドコンピューティングとビッグデータの活用っつう最近の IT の売り文句って、前にも書いたけど別に目新しいものではないわけで。京都にいるときゃ忍と呼ばれたの状態(クラウドコンピューティング= UNIX ネットワーク、ビッグデータの活用=データマイニング)。

同じフォーマットの名前やガワを換えて儲け直しってのはアレですか、おニャン子と AKB みたいなもんですか。

これどうなんだろ。確かにクラウドとビッグデータってのは、IT の行くべき方向性にも思える。てことは、これでコンピュータをもっと使ってもらおうっつう意思がまずあって、誰かがその意を受けて、こっそりと宣伝してるってことですかね。自然発生な流れではないってことですかね。

でもこの流れはあたかも自然発生したかのように見える。ここらの言葉が露出してるのは広告や CM もあるにはあるけど、主に記事や番組内容なんで。「今話題の●●に迫ってみました」。「注目を集める●●。その正体とは?」。「なぜ●●は素晴らしいのか」。「●●が拓く未来」。

これステマじゃないですかね。マスコミ主導だし。

ステマは最近、マスコミが B to C でいろいろやってたね。ていうかマスコミが消費者市場にずっと昔から仕掛け続けてたのが、最近ついに消費者にバレたというか。

てことで、IT 業界の意向「業者間の競争で磨き上げたコンピュータの高度活用法をもっと普及させたい」とマスコミや広告代理店の思惑「B to C で磨き上げた高度なステマ技術を B to B にも活用したい」が合致したのが、今のクラウド押し・ビッグデータ押しなんじゃないかと。

自由な商行為にケチ付けるのはよろしくないんだけど、実は古いネタだってことと宣伝で押してるってことは、ちゃんと世の中に分かるようにしたほうがいいと思うんだが。あとで気づいた人が白けてしまうだろ。白けちゃった人は、仕手側にとって思わぬ場所で思わぬタイミングでそっぽを向くぞ。属人技術の持ち主ほどこういうのに敏感そうだしな。

場合によっては、仕手側が必死の思いで確保したつもりの要素を、むしろそのせいでいろいろ消される形になるかも。属人技術は、その人が抜ければその集団から消えるからな。

群衆(クラウド)から人材が抜けると、残りは衆愚ってことになるが。

……、

……、

……。

そして1984年の Macintosh の CM ってことですかね。一体何なんですかこの無限ループ。

銘板
2013.10.22 火曜
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気象バリア - 人災の盾になる天災

今度は台風27号28号のダブル攻撃ですか。26号で被害に遭われた方にお見舞いを、亡くなられた方々にお悔やみを申し上げます。

不謹慎なことを言うつもりではないけど、また災害が発生しそうで気になるけど、それとは別に台風にはメリットもあるんじゃないかと思って。よく言われる水不足の解消は、時節柄もう関係ないかも。それではなく。

今また中国で、PM2.5 の汚染が問題になってきてるじゃないですか。石炭ストーブを集中的に使い始めた影響らしくて。またこれ偏西風に流されて日本に来そうな気配でして。

台風の気流って、空気を地表近くから吸い上げて上空に広げる、のだと思った(詳細不明)。おいらその仕組をあまり理解できてないけど、もし竜巻と本質的に同じなんなら、そう言えるんじゃないかと。

偏西風って主に成層圏を吹き流れてるわけで。高い空なわけで。

台風の吹き出し口って、その成層圏あたりの高度にありそうなわけで。

台風が日本の近くに陣取ってる間は、偏西風が日本に吹き込むのを押さえる形になるんじゃないかと。中国発の PM2.5 に対するバリアになるんじゃないかと。

その観点限定だけど、気象衛星ひまわりの台風画像も、ルンバが来て掃除してくれてるなーって感じに見えてきたり。これで災害が起きなきゃ万々歳だけどさ。そうじゃないから嬉しくないわけで。

銘板
2013.10.23 水曜
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大陸浮いたり沈んだり

少し前の科学ニュースネタ。

3年半ほど前、この日記で氷河期をネタにしたことがあった

あれ書いたあとにギモンを思いついたんだわ。

氷河期の周期は10万年くらいなんだわ。

地球の気温

んで昔の NHK スペシャルが言ったには、氷河期が周期的に来る原因は、「歳差運動」で地球の自転軸がミソスリ運動をするからだ、と断定口調だった。けど Wikipedia で歳差を調べると、その周期は約25,800年だそうな。

実際の周期の4分の1ですがな。どうなるっておるのかと。

んでこれどうも最近までマジで謎だったみたいだね。そしてついに、それっぽい最有力仮説か結論かみたいなのが出てきた。日本から。コチラがその記事。

まさか大陸が、上にかぶった氷の重さで浮いたり沈んだりするとは思ってもみんかった。そのサイクル生成とは。

だいたいこういうことらしい。ほかに NHK スペシャルが断言してた地球の歳差運動も絡む。その合わせ技ってことらしいけど、10万年周期を作る主役は大陸の高度変化のほう、てこと。

んでこの研究によると、二酸化炭素(CO2)の増減はこの10万年周期にはあんまし関係ないそうな。「地球温暖化の悪者は CO2」と決めつけては、一時期はすげーそれで盛り上がっとったわけですが。おいらもそれにうまいこと乗せられてたクチではありましたが。10万年周期の地球温暖化と地球寒冷化の大きな波にとっては、あまり関係ないっぽいニオイがしてきましたなぁ。

またぞろ「STOP 地球温暖化」とかフツーに言われ始めてきたけどさ、あれほんとどうなんだろ。それで儲けたい人たちがステマやってる気がしてしょうがないが。

銘板
2013.10.24 木曜
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業界浮いたり沈んだり

昨日の続き。

件のステマの有力候補と思われる原発業界も、なかなか思うように進まなくていつもヤキモキしてるんだろうなぁ。

1986年のチェルノブイリ原発事故のときは、まだ温暖化ウンヌンの話は本格化してなかったんで、世界中で原発が疑問視された。

1997年の京都議定書会議。このとき日本は、 CO2 排出量を1990年に比べて 6% 削減することを公約。この時点で CO2 はもう完全に悪役。日本政府はその対応策として、原発大増設をぶちあげた。今思うと、このときには業界の勝ちパターンが出来上がってたんだな。チェルノブイリ事故から11年。なりなりにほとぼりが冷めてきた頃だったし。

そこからは、日本ではあまり原発増設は進まなかったけど、世界では着々と原発が作られ続けた。経済新興国で旺盛な需要があったんですな。遅ればせながら日本のメーカーも海外市場に参入して、政府の後押しを取り付けて話を進めてた。

その矢先に福島第1原発事故ですわ。ちなみにその直前まで日本ではエコブームで、再生可能エネルギーの割合を増やしていこうっつう論調が強かった。それを作り出す方法として、風力・太陽光発電はまだしも、その中に原発もちゃっかり名前を並べてた。

おととしのあの事故で、原発はひとたび事故が起きると、自然との共存なんてとても謳えん代物だと分かってしまった。そしてチェルノブイリの記憶も薄れてた頃だったのに、そんなことが実際に起きることを思い出させてくれた。震災前日まで電力会社が重ねて言ってた「日本の原発は絶対に安全です」はウソだと一気にバレたしな。まーその前から、「そこまで言い切るとかえってうさん臭い」「そんなに安全なら電力大消費地の東京に作れば?」って意見があって、ぶっちゃけ「ウソだろ」って感じはあったが。

それで原発が再び叩かれるようになったのは分かるとして、ひとつおかしなことがあった。もしエコブームが原発ステマじゃなかったんなら、事故をきっかけにエコブームはさらに盛り上がってもよかった。それが逆に下火になった感じ。

邪推と言われればそれまでだけど、原発を推せなくなったからエコブーム推しもなくなったんじゃね? 原発とエコブーム、やっぱしセットだったんじゃね?

そこからしばらく経って。

日本の原発がいきなり止まってしまったもんだから、夏と冬ごとにマジで節電する必要が出てきた。それに火力発電の燃料輸入量が爆増して、貿易赤字も発生するようになった。てことで世論は原発に厳しい目を向けつつも、「背に腹は代えられない」って流れになってきた。政権も原発容認派に交代した。

原発業界視点だと、もう無理にエコを抱き合わせてまでイメージアップに必死こく必要がなくなった、ってことだったんじゃないのかと。それでエコブームの裏スポンサーから降りてしまったんじゃないかと。お払い箱ってことで。

そういう目で見るからそう見えるだけなのかもだけど、なんか妙に辻褄が合ってる気がしてさ。でもあまりにも綺麗につながるもんで、やっこさんがたはこんな線消しを忘れるほどバカじゃないだろう、とも思えたりもして。

そう思うとまた、やっこさんがたは、業界の外の一般人はこの程度のことさえ読めんバカだと踏んでやがるのか? とゆー考えにも至ってみたり。疑心暗鬼すなあwwww

銘板左端銘板銘板右端

今はとりあえず、震災後に無理やり復活させた古い火力発電を、古い順から新型に更新していくのが得策なんじゃないですかね。最新型の燃費は40年物の3分の2くらいになってるぞ。もうやってるのかな。

あーそうか今は火力の更新っつうより増設の時期か。古い機材にも頑張ってもらいつつ新設もしつつですなぁ。んで既存の原発で基準を満たしたものが安定稼働しだしてから、古い火力は円満解体の流れですかね。

銘板
2013.10.25 金曜
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地元浮いたり浮いたり

また昨日の続き。火力発電とその燃料の LNG とローカルネタとか。

八戸火力発電所は震災前は1基のみあったけど、震災後に急いでガスタービン型を増設した。宮城と福島の火力が津波で軒並みやられてしまったこともあったかと。この新型、構造が単純で比較的すぐに動かせるうえ、あとで別の土地に引っ越しもできるってのが便利でして。八戸には仮設置で、状況次第で東北電力管内の別な土地に持って行く可能性も考えたんだと思う。先を読めない頃合いだったんで、妥当な判断だったかと。

出力は古いのと同じ。そして効率も旧型並みでして。

その後、東北電力はこの発電施設を八戸に据え置く決断をした。と同時にコンバインドサイクル発電にすべく、ボイラー型発電の増築工事を始めた。蒸気タービンというやつ。ガスタービンの排気はまだまだ熱くて捨てるのがもったいない。てことでその熱でボイラーを炊いて、そこでも発電するんですな。それがコンバインドサイクル発電。

ただしこれをやると、発電機の引っ越しができなくなる。東北電力にとってはそこが決断のしどころだったかと。

来年ボイラーの方も稼動予定で、同じ燃料消費で出力が1.5倍になる。燃費が3分の2になるわけで。そんな感じで、全国でもこれからコンバインドサイクルが増えてくるんじゃないでしょか。そうなると、火力頼りのままでも、それなりに燃料の輸入量を抑えられると。そして問題のない原発が再稼働して古い火力を止めれば、火力燃料の輸入でぶっ飛ぶ国富がガッポリ減るんじゃないかと。

八戸に新型火力を据え置くことにした理由のひとつはたぶん、JX が発電所のすぐ近くに建設中の LNG 基地じゃないかな。これも来年稼動予定。東北・北海道の LNG 供給の拠点になるらしい。JX がタンカーで輸入した北日本向け LNG は、全量をいったん八戸の巨大タンクに貯蔵。そこから内航タンカーや陸送で各地に分配するんだそうで。

てことは拠点からの輸送費がかからない八戸では、そのぶん安く LNG を調達できることになる。JX にとっても、手間のかからない近場の客が増えると便利かと。

八戸火力発電所の新型機の燃料は最初は軽油だったけど、これから LNG に切り替えるそうな。そして去年のうちだったかな、東北電力と JX はめでたく八戸で LNG 大口契約を結んだ、と新聞に出てた。

拠点からの燃料の輸送に使う燃料もゼロになるんで、国富流出をその意味でも抑えられるわけで。同時に、すっかり下火になったエコな観点でもよろしいことかと。

LNG 輸入用の大型外洋タンカーの航路にしても、主な取引国はロシア・カナダ・アメリカが有望なわけで、八戸行きだと輸送距離が短めで済んで、そこでも無駄が少なかったり。

あと、八戸沖の海底ってメタンハイドレートの存在が有望視されてるんだわ。うまくいけば採掘地からのパイプラインが八戸港に引かれるかも。JX が北日本の LNG 拠点として八戸を選んだのはその読みも絶対にあったはず、とは行きつけの喫茶店のマスター談w てことで八戸はにわかに天然ガスの街になりつつあるわけで。東北電力もそれで腹を決めたのかもね。

メタン系ガスが北日本では安く手に入る土地ってことで、しかも LNG 拠点のすぐ近くに石油備蓄基地もある土地ってことで、八戸の臨海工業地帯は近い将来、有機化学系プラントで賑わうんじゃないかと希望を持ってるんだが。とりあえず JX の子会社や関連企業を、JX 自らが呼び寄せてくれるんじゃないかと期待してるんだが。それが呼び水になって、JX の事業と直接は関係のないプラントも来てくれるんじゃないかと妄想してるんだが。

そして、プラントが作った多様な素材を加工するメーカーもいろいろ来たりできたりしてくれるんじゃないかと……。これがまた八戸港はコンテナ貿易港でもあるし、国内・海外輸出でものすげー港町になるんじゃないかとw

このこと何人かに話してみたが、苦笑いばっかで全然相手にしてくれんww

銘板
2013.10.26 土曜
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あのマシンに試乗した日

8年も前に伊達車椅子なるものを思いついたことがある。それとあんまし関係ないっちゃないけど、車椅子体験すますた。おもっきし健常者だけど、2時間ほど体験できますた。そこにいた皆さんはおいらが健常者と百も承知な方々だったんで、伊達車椅子状態成立ですたw

んでまず思ったんだけど、車椅子って前タイヤへの荷重が軽すぎ。後ろの車軸をもう少し後ろにずらして、ミッドシップ気味にしたほうが良さげに思うが。

ってコーナリング性能ウンヌンではなく。よくバリアフリーで、車いす用のスロープってあるでしょ。あの坂を自力で登ろうとすると、前タイヤが浮いておっかないのよ。後ろに転倒しそうで。後頭部をおもくそ強打しそうで。後ろ向きになって坂を登ればその恐怖がないけど、今度は進行方向が見えないっつう不安があったりして。

そして坂の途中では、手の力をちょっと抜くとすかさず重力に引っ張られて止まったり下向きに逆走したり。意外とキツい。スピードを出して一気に登り切るのが吉。これ自転車でもロケットでも事情は同じ。「重力損失」の成せる業とその唯一の対処法ですな。車椅子はスピードが遅いぶんすぐに下向きに転がり出すんで、この問題は切実だったりする。

しかし車椅子でできるだけスピードを出してそのうえ坂の途中でもタイヤ回しで踏ん張るとなると、後ろゴケで後頭部強打のリスクがますます高くなるわけで。

となると、後ろゴケ防止スキッドかヘッドレストも欲しい。なんでないんだろ。と思ったら、たぶんあれだ。後ろで押す人の都合じゃないかな。スキッドが後ろに張り出してたら、押す人がスネをぶつけまくるだろうな。ヘッドレストは対話するとき邪魔になるんだろうな。

とはいえ後ろゴケに対してまったく無防備のうえ、昇りスロープで後方転倒しやすい構造ってどうなんだと。

後ろの車軸が重心から離れると、旋回するときに力が必要になるな。それもあの構造の元になってるのかな。

人が後ろから押してくれることが前提で、単独走行はあまり考えられてないことがよく分かった。

あとさ、タイヤで腕が汚れるんですが。これもどうにかなんないんですかね。とはいえ単純に泥よけを付けると、今度はタイヤと泥よけの間に手指を挟む事故の可能性が出てくる。勢いよく漕いだとき、泥よけのフチに手をぶつけたら痛そうだし。ここをどうにかせんと、この問題はどうにもならんですな。

前タイヤについては、タイヤ、固いよね。ありゃあプラスチックそのままか、ゴムだとしてもムク材だな。そしてサスペンションがない。廊下の継ぎ目を通るときとか、ガタガタが車体と体に直接上がってきてしまう。後ろタイヤは中空ゴムだからそんなでもないけど。骨折なんかで痛い部位を抱えてる人にとって、あのガタガタはキツいときもあるんじゃないかと。

後ろから手押しする人は、路面にギャップがあったら徐行しましょうね。サスペンションのセッティングをガチガチにしたクルマと一緒なんで。それに手押しだと「車椅子の後ろの取っ手を掴んで押す=車体上部を後ろから押す=前タイヤを路面に押し付けるモーメントが働く=ガタガタが増える」ってな悪い作用もありそうだし。

今回は手漕ぎ移動のほかに、片足漕ぎもやってみた。脳溢血とかで半身不随になった人は手漕ぎできない代わり、片足は使えるんで、この方法で自力移動できる。フットレストの片方を畳んで、動く方の足で床を後ろに蹴るんですな。

これはまたこれでなかなか大変で。体重荷重のほとんどはおしりが受け持ってるんで、靴底にかかるトラクションは大したことがない。足が滑るんですよ。それでも小さな加速度だけど進めるんで、一応の実用性はある感じ。少し根性を出せば普通のスピード(時速2〜3km)くらいにはなる。

ただ、スロープは緩くても無理っぽい。靴底にかかる荷重が弱くて滑るんで。FR のクルマがバックで凍った坂道を登るのと同じ状態ですな。

使う方の足を浮かせ気味にするんで、そっちの足だけ疲れやすいってのはあんましよろしくないですな。

片足漕ぎのいいところは、手がフリーになるってとこ。モノを持ちながら移動できる。

手漕ぎだと、歩行者では当たり前の「モノを持ちながら移動する」が途端に至難の業になる(松葉杖でもそうだったな)。膝に乗せればいいっちゃいいんだけどさ、移動後は腕も手もけっこう汚れるんで、その手でまた膝に置いてたモノを触るのはちょっとだけど抵抗あったり。けど肩足漕ぎだとその問題はない。

そしてなんと「頬杖つきながら自力移動」っつう、歩行者じゃできん芸当もできたよww これほんと便利だわーww 実用性ってほどじゃないのに、これに気づいたのが今回一番の収穫な気がしたわwww

どうでもいいことだけど、昔ハリウッドで「フリントストーン」の実写版映画が作られたんだわ、原始時代の設定で、木製の自家用車が出てきたww 搭乗者の足元がくり抜かれてて、搭乗者は座ったまま足で地面を後ろに蹴るという、まさに足漕ぎ車椅子そのものなことやってたわwww

手漕ぎ車椅子でケータイや財布なんかの小物を持ち歩くときは、膝の上に置くってのはなかなか不安定でして。ポケット付きのシャツか上着があると便利なんだね。

「車椅子から見ると、歩行者が威圧的に見える」てのはどうだろ。おいらは特に感じなかった。おいら自身、背が低いほうなんで、上から見おろされて/上を見上げて話をするのに普段から慣れてるってのはあるかも。そのせいもあったのか、特にコワイとか威圧されてるような感じはなかったわ。

視点の違いで面白かったのは、視界の中にいる人間が2種類に分かれて見えるってこと。目線の高さが同じ車椅子の人たちと、足で立ってる「大きい人たち=歩行者」。今回の環境では、本当の車椅子利用者さんたちと健常者の人たちが複数ずつ混在してた。ほんと2種類に見えるんだわ。立ってると、「あの人はああで、この人はこうで……」と、車椅子の利用者であろうがなかろうがいきなり個人別の細かい分類になるけど、車椅子に乗るとまず2種類に大別なんですわ。これは新鮮だったわー。

車椅子の視点の高さからだと、歩行者同士での身長の違いがあまり気にならなくなるのが理由かも。だいたい同じに見える。そして車椅子の人同士の高さはこれまたこっちもだいたい同じ。これが2分別の感覚を生むのかな。

その2分別な感覚が、例えば「こっち側とあっち側」みたいな疎外感の元になり得るのかは不明。人それぞれによるかも。あるいは接され方にもよるのかも。

そんなこんなで、いろいろ分かった感じで実の多い車椅子試乗体験でしたわ。

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ついでに気づいたこと。車椅子の視点の高さってさ、映画のカメラと同じだね。撮影の様子の写真とか見ると当たり前のことなんだけど、今まで気にしたこともなかっただよ。「車椅子の視点は歩行者とは違う」てのは本当だけど、映画好きにとってはけっこう馴染んだ「絵になる」アングルだぞww

銘板
2013.10.27 日曜
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ひさびさ KWrite

おーしこれでいけるかな。

夏にゲットした DELL IBSPIRON 700m でこれ書いてるとこで。Vine Linux + KDE で。

日本語入力は GUI を KDE にしたらできなくなったんだけど、サイト検索でやり方を教えていただいたですよ。ありがとうございまする。

んでも今までは単語しか打ち込む用がなくて。今回初めて文章を打っとりますよと。この状態になってやっと、句読点を打つと同時に変換になるあの設定をしてなかったことに気づいたですよ。あれ便利だよなーけどどの IM でもデフォじゃ OFF なんだよなー。

今この書類は KWrite っつうテキストエディタで編集しててさ、これ KDE に最初から入ってるんだわ。けどおいらが入れた KDE じゃソフトのリスト(Kメニュー → アプリケーション)に見当たらなくて。KDE も6年使わんうちにずいぶん様変わりしたもんな。

もう入ってないのかと思って、探してインスコしようと思いましたですよ。けど KDE 公式の説明によると、一緒に入ってるの一点張り。ターミナルからコマンドで起動してようやく存在確認できましたですよ。

って今あらためて K メニューから探し直したら、アプリケーション → ユーティリティ → テキストエディタ がまさに KWrite だった。おもっきしあるんじゃん orz

契約サーバとは FTP 接続でして。そのソフトもまた探すのが手間で。ていうか FreeBSD をいじってた頃は確か Konqueror のファイルブラウザで直接つなげたような……てのをおとといようやく思い出して、今さっき試したとこだったりする。凝った操作をするには Konqueror は不便らしいけど、おいらの作業の程度ならこれで充分。

して今、文章を打ち込みつつ……。B5 サイズのノート PC ってキー入力しにくいなこれ。キー幅が狭くて。多分キー全部とも狭いんだろうけど、"む", "め", "ろ", "「" "」", "ー" が特に狭くてな。しかも小指で打つキーだし。慣れるまでけっこうかかりそうかも。

おいら手が小さめでして、そういや昔は「キーボードの規格ってアメリカ人の手のサイズに合わせて決めたんだろうなぁ無駄にでかくて使いにくいなぁ」とかで不満に思ってたんだがw 慣れってすごいなww

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あとハードウェアの問題をどうにかせんとな。問題ってのは不具合ではなく陳腐化。メモリ約 500MB はキツイ。使ってるとけっこうすぐに反応が鈍くなる。調べたらこの機種の最大容量は 2GB だそうな。1GB の2枚刺しで、1枚2,000〜3,000円程度らしい。買っちまおうかな。

そしてバッテリー。ヘタレてて30分も持たん。これ新品は5,000円ほど。ハードは総額1万円くらいで強化できると。ハードディスクは 150G か。まだ放置でいいや。

銘板
2013.10.28 月曜
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オクターブ虹

前に「オクターブ虹」とか書いたことあった気がしたけど、気のせいだったか。探しても見つかんないわ。

勝手な妄想の産物でして。もし人間の目の可視範囲が現実の可視光の範囲よりもっと広かったら、虹は二重とかそれ以上につながって見えるのかなーとか思ってさ。波長や周波数が何倍とかでまた同じトーンが現れるのって音階のオクターブに似てるなーとか。

あ、メインの虹からちょっと離れたところに出る副虹のことではなく。あれは普通の可視光の虹なんで。

虹の色って赤から始まって、最後は青、スミレ色(紫)で終わるよね。波長の降順だとこの順番。んで、赤色の外側は「赤外線」なわけで、人間の目には見えない。スミレ色より波長が短い光は紫外線(「菫外線」ともいう)ってやつで、こっちも人の目では見えない。ここで、もし見えるんだとしたら、もしかしたら色合いの並びは同じ繰り返しに見えるもんなんじゃないかって気がしてさ。

まったく別の色に見えるのかもだけどさ、その色用の視覚細胞の出来具合によってはそうなる可能性もあるだろうけどさ、もしかしたらオクターブに見えるんじゃないかとか。

その根拠とは。

青より波長が短い色として、ギリギリでスミレ色(紫)が見えてるんで。

紫色は赤と青の混合じゃないですか。絵の具でも光でも。人間の目で見える3原色って赤・緑・青なわけで、このうち青が最も波長が短い色ってことになってる。けどその向こうに紫が実際に見えてる。人間の目には、青より波長が短い色を見る能力があって、それは赤が混じった色に見えてるってことじゃないのかなと。普通の混色の紫色は、普通の、赤外線に近い赤色が混じってる。てことで青色より波長が長いはず。虹の紫に混じってる赤色はその赤色ではなく、可視光領域を丸ごとまたいだ反対側の、青よりも紫外線に近い色ってことになるかと。

まー人の目にはそれ以上短い波長の光は見えないわけで。紫外線領域まで見えるカメラで再現にするにしても、カメラは機械なんで、設定次第でどんなふうにも表現できてしまうわけで。結局、自分で考えといて全然結論できんという間抜けな展開。

紫外線が見える生き物といえば昆虫。昆虫の目ではどう見えてるんだろうね。

哺乳類はその進化の過程で、いったん色覚をいくつか失ってしまったんだそうで(夜行性オンリーの時期が長かったのかな)。今も多くの哺乳類は白黒や2色カラー映像の世界で暮らしてるそうで。けど霊長類は色覚を再獲得して、3原色で色を見分けられるようになったそうな。その一方、魚類や鳥類、両生類に爬虫類の多くは、今も昔ながらの色覚を持ってるそうな。そしてそれは4原色の世界なんだそうな。各色覚細胞の配置がどうなのかはおいら分からんが。可視範囲の両端は人間と同じで、その間に2個挟まってるのか、それとも人間より広い波長域で色が見えてるのか。

昆虫や4原色の動物の色覚情報の処理工程が解明すれば、虹が2オクターブとかで見えてるかどうかが間接的にでも分かりそうな気がする。けどそれだけで学者さんたちの研究テーマになり得るかギモンですな。何か研究のついでに判明したなら、どうか一般人に見つけやすい形で広報をお願いできれば幸いでございます。あるいは世に出てる研究成果がとっくにあるのかも。

ではカラパイア様、ぜひ記事に取り上げてくださるよう、宜しくお願い申し上げ奉りさぶらふ。と完全他力本願モードww

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フィルムの感光粒子なり CCD の感光素子なりもまた赤・緑・青に反応するわけで。んでこっちは機械なもんで。おいらの予想としては、虹を撮影すると、上に書いた特殊な紫は感光しない気がしてきまして。写真に撮った虹は実は、赤〜青しか写ってないんじゃないのかって気がしてきまして。

「虹」で画像検索したら、虹自体ぼんやりしてるものなもんで、そこらをはっきり分別できるのってなかなかなくてさ。けど見つけた

紫色がおもっきし出とりますな。それどころかその外側にも何やら薄く色がついてるような(何色かまでは判別できず)。カメラってけっこう可視の波長域が広いのかもな。それと、虹の紫はおいらが予想した特殊な紫色じゃなく、別な理由で普通の赤色と普通の青色が混じっただけの、普通の紫色なのかもなって気もしてきた。

そこらへんの見解も結局は揺れっぱなし。

さらに混乱情報というか。

そういえば CCD は分からんけど、カラーフィルムは紫外線にも反応するんだった。一眼レフのレンズに取り付ける紫外線フィルターってあるんだった。これを使うと風景写真がクッキリになるらしい。カメラのキタムラの店頭に、その説明のポップがあったww

そのときの比較画像を思い出すに、紫外線は遠景を白トビさせるっぽい。空気中の水蒸気か何かでの散乱が強いってことかと。そしてフィルム撮影だと紫外線は白色と。

……、

……、

……。

紫外線領域で1オクターブ丸ごと占めてるんなら、全部の色が混じって白になるわなとか思ったり。可視光3原色の感光粒子それぞれが、紫外線領域にある1オクターブ上の色も拾ってしまって白トビになるのかなとか、ますます混乱の元を思いついてしまった。

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反対側の方向もちょいと考えてみる。

もしオクターブ説が正しいのなら、そしてもし人間の目に赤外線領域が見えるのなら、赤色から波長が伸びるごと、紫色 → 青色 ……となっていったりするんだろうか。なんか「赤外線」(別名「熱線」)っつうと、何らかの商品のイメージで、赤とかオレンジとかのポカポカな色な気がするんだが。これを(この仮定で)リアルに紫や青で表現しちまうと、コタツとか売れなくなるだろうなぁwww

てな感じで謎が広がる一方の、タチの悪いネタなのであったww

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2013.10.29 火曜
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N ステ

もう1カ月くらい経ったか。そろそろいいか。「あまロス」って言葉、ステマじゃね?

あの番組は大好評だったし、舞台になったうちの地元の近くに観光客が押し寄せてくれたんで、言うのはあんましアレだけどさ。けっこうほとぼりが冷めた気がするんで、もう言ってもいいのかなと。

「あまロス」は言い出しっぺが不明っぽいのがどうも。ある日突然、芸能系のマスコミ記事が一斉に言い出したような。

hatena で解説を見つけたが。やっぱし出どころ不明っぽい。やっぱしこれ、番組の企画か広報のスタッフの自作自演だろ。

『あまちゃん』がステマ臭いことしてるなーと思ったのは、「潮騒のメモリー」発売の記事。数本あったけど、複数の記事で歌詞のかなりの部分を掲載してた(ていうかほとんど全部)。著作権があるんだもん、記事で勝手に出していいはずはなくて。記者ならそんなことくらいは承知のはずで。てことは許可があったからできたわけで。

商用利用なんだし、普通は権利に対して支払い義務が発生するはず。けどそこまでしてわざわざ記事に歌詞を載せるのって、ちょっと考えにくい。てことは、権利者(というか放映側)から「是非記事を書いてください。そのときは是非歌詞を載せてください」とプッシュした、という筋道が自然な気がする。宣伝記事とか提灯記事ってやつですな。

宣伝記事ってことは、マスコミが権利者に権利料を支払ったどころか、仕掛け側からマスコミ側に渡すものを渡してた、と考えるのもまた筋なんじゃないかと。

あの曲自体は、小泉キョンキョンのアイドル曲を、しかも新曲をまた聴けるっつうことで、彼女の全盛時代を知る人達にとっては楽しい話題なわけで。その意味で広く知らせる価値があったと思うが。

そして出どころ不明の「あまロス」。正式には「あまちゃんロス症候群」だそうで。"PASD" とも言うんですかそうですか。ここまで造り込まれてるネタなのに、どこからどうやって出てきた言葉なのかは依然として不明。

せっせと広めてるマスコミは、誰もそのソースを語らない。不自然すぎるような。

なんだか怪しいなーと言いつつ、おいらの中ではもうステマ認定済み。

てことでさ、NHK も知らん顔してコスいことをけっこうやってやがるんだなーって感じ。そしたら、放送が済んだドラマを盛り上げ続けるのはほどほどにしてさ、今やってる大河ドラマの方の人気をちゃんと盛り上げてあげなよ。どっちも震災被災地応援企画なんだろ?

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2013.10.30 水曜
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受け売りの見破り方

まず言葉の定義。ここで言う「受け売り」とは、「他の人から聞いたネタを、あたかも自分で考え至ったように言うこと」。もうみんな知ってるはずのネタはまぁ受け売りではないと。それは「話題」というやつで。そして、出典を明らかにしながらとか、自分がオリジナルではないことを断りながら言うのも違うと。

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前に、「それが受け売りかどうかを見破れればいいんだな。けどその方法が分からん」みたいなことを書いたと思ったが、探しても見つからん(汗)

そして、受け売りを見破る方法なら見つけた。もったいぶらずに出しちまおう。どうせただの主観的経験則だし。

「同じ人が自分に同じことを、比較的短い間隔で3回以上言ったら、それ受け売り」(ただし、ご高齢の方の場合は別の理由も考えられる。認知症というほどでもない、高齢者の普通の特徴でもあるし)。

日を替えてとかで「あーこの人は前にも、その前にもこれ言ってたなー」となったら、それきっと受け売り。

自分で考えた言葉ってさ、相手が同じ人だと、なぜか多くても2回しか言えないもんだと気づいてさ。対して受け売りはなぜか、同じ人や人たちに何回でも言ってしまいがちなような。論理的根拠は不明。

この手の受け売りってさ、見抜かれたらおしまいだよね。

内容にウソがなくても肩書がウソなわけで、バレると自分の立場がなくなる。「相手に重要なことを語って教えることを装って、実は自分にハクを付けたい」っつうみっともない意図がモロバレってことで。つか他人様が作ったものを盗んで、何も知らん人に売りつけて、自分だけ得をしたいってことでもあったり。

この手の人ってさ、なんでこんな危ない博打をわざわざ打つのかねぇ。自分にハクを付けたいってのは、見栄やプライドを保ちたいからでして。けどこれ相手に見破られると、見栄もプライドも自分からドブに捨てる羽目になるわけで。

まずいのは、むしろ聞き手が大人な人の場合。良識のある人は、受け売りさんに面と向かって「それ受け売りですよね」なんてまず言わない。「あなたのオツムの程度がよく分かりますよ」なんて嫌味も言わない。てことで話し手にとっては、相手が自分の受け売りを見抜いたかどうかを判別するすべがない。

もし見抜かれた場合でも、まー次に会ったときにもその次に会ったときも、露骨には見下したりはしないだろ。いわゆる「優しい嘘」なんだけど、話し手が「こいつはチョロい」と誤解してしまう元ですな。話し手自身のオツムも、受け売りで尊敬を買えると考えてる程度なんで、この誤解はけっこうあり得るかと。

そして正念場ってときに、頼みの相手(自分の子分だと思い込んでた人)にのらりくらりと逃げられたり。あるいはハッキリと拒否られたり。人格者や実力者は得てして同類同士のコネクションを持ってたりするから、その輪の中の有力な人々全員に、自分への実質的な破門状がこっそり回ってたってことにもなったりして。破門状ってほど大袈裟なものではないだろうけど、「あの人はアレだから」っつう、距離を置きたくなる一言がいちいちついて回るようになるってのはどんなもんかと。

とかなんとかエラソーに語りつつ、自分がそうではない保証はないわけで。そう考えると怖いですわ。

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2013.10.31 木曜
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ググさんしつこいよ

NSA の盗聴・傍受問題、いろいろバレてきたねぇ。確かにアメリカって世界のネット回線が集まる国だから、各国の情報を収集・分析するにはいい場所だわな。たぶん日欧のネット通信もアメリカ経由だろうし(単純な距離じゃユーラシア大陸横断のほうが近いけど、挟まる国々が多すぎるし先進国もないんで、回線事情が悪そうでな。むしろどこの国に情報を抜かれるのか予想だにできないというか)。

おいらの YouTube へのアクセス記録もみんな記録されてるんかねぇ。そういや2ちゃんねるのサーバはアメリカだっつうから、2ちゃんねらの方々はおもっきしやられてるかもな。おいらもう10年くらい書き込んでないし、ほとんど見てもいないけど。

たぶん NSA の個人情報系の仕事って、個人情報を直接解析して一人一人を丸裸にするんじゃなく、ビッグデータ活用みたいに、統計解析で傾向を探るような仕事なんじゃないかと思うんだ。とすると、個人個人の全員が不利益を被るってことはなさそうですな。とはいえ、犯罪やテロの容疑者を特定できたときは、整理済みのデータから容疑者の個人情報を洗いざらい抽出する、てのはできそうな気がする。

そういや前々から、米軍が「エシュロン」なる情報収集・解析装置で世界中の国家や個人の機密情報を調べ上げてるっつう噂が流れてたよな。NSA の活動がつまりはエシュロンなのかは分からんけど、似たようなことを実際にやってたことが発覚したわけで。

ここ数年、ステマ(たぶん)してまでクラウドを売り込んできた IT 業界にとっては、かなりの打撃な気がするが。

YAHOO! と Google のメールも傍受されてたみたいですな。まーそんなこったろうと思った。特に Google のそれ系のサービスって、どうも進んでは使う気になれなくてな。個人情報を登録させようとして、事あるごとにすげーしつこいんだもん。Google アカウントは持ってるけど、任意のところはほとんど何も入力してないわ。

最近、職場にスマホを持たされとりまして。au の XPERIA。んで検索しようとすると、au の検索エンジンか Google かを選ばされるんだわ。数日前まで「今回のみ」で Google を使ってきたけど、とうとう Google を選んでしまったんだわ。そこからもうしつこくてしつこくて。そういや YouTube も一時期、個人情報を登録させる気満々でゲンナリさせられたけど、あんなもんじゃなくて。

Google アカウントを入力すれば、こんなサービスがあんなサービスが……とかの宣伝ばっかでさ、キャンセルボタンないしさ、今やりたい検索が全然できんくて。こういう、客の意向を遮る宣伝や誘導って逆効果とか考えないのかな。まーライバルを駆逐し終えた企業だからこそできる、面の皮が厚い戦術ですな。

これもどうなんだろ。NSA の件がバレたんで、少しはおとなしくなってくれるだろうか。

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そういやメールの IMAP って POP より便利だよね。いろんな端末から見れるぶん。出先でメールチェックできるのはすげー助かる。

あれってクラウド的だよな。メールの内容全部をサーバに預けちゃうんだから。てことはサーバとそのアカウントに侵入できれば覗き放題ってことですか。

つかアカウント名とパスワードをゲットできれば、誰でも入って見れるな。

つかそれ、どの情報機器のどの操作でもそういうことになるな。IT って本質的に危険な気がしてきたよ。

「新たな危険が発生するが、便利さはそれ以上。世の中が一度その味を覚えるともう元には戻れない」と割り切って進めるのって何か前にもあったなーと思ったが。

……原発ムラと同じだな。IT 業界、グルで相当ウソついてるかもなー。

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