ひとりごちるゆんず 2006年7月
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2006.7.1 土曜 前日に飛ぶ

5周年+1週間

パーペキ忘れてた。この日記、先月の24日で5周年だったんだわ。25日が色彩検定の試験日だったもんで、それどころじゃなくて。しかもその後は開放感満喫で、今日の今日までついに思い出すことがなかったとさ。

だけどさぁ、うだつの上がらない Web 日記5年も続けてるなんてさぁ、ほんとどうかと思うよね(笑) サボってログが何日か抜けたの、はじめの半年くらいだけだし。

普通ここまで続くと、心境が何らかの境地に達して内容が充実したりとか、文の出来映えが素晴らしくなったりとかそういう変化がありそうなもんなんだけど、まぁ確かに HTML の書式をちまちまとアップデートしたりして、表向き多少読みやすくしたり(行間を空けるとか、パラグラフ単位で区切るようにしたとか)、ブラウザじゃ見えない裏側じゃ来るべき XHTML 化に備えたり、あと、たまに模様替えもしたけどさ、肝心の内容はほんと相変わらずだったりする。

一応、危機的な状況も何度かあったんだよ。うん。あんまし覚えてないけど(←ここらへんが問題か)。ネタがどうしても思いつかない日が続いたりとか、書く気が起きない時期とか。

そういうときのネタは気張らなきゃいいってことに気付いたし、書く気が起きない時は1日2日くらいは様子見 OK ってことにして、まとめて書くってあたりを落としどころにしたし(実はこれも、7月2日に書いてる)、ネタが余ってるときは忘れる前にネタ帳に書き込んでおくとか(最新月の HTML ソースを見ると、ブラウザからは見えないように書き込んであるよ)。

そうこうする間に5年間。で、どうなったか。

進歩なし。orz

まぁこれから、今までずっと続いてきた生活環境が変わる予感なんで、その影響で何か変化があるかもしれんけど、できればこの日記の方はあんまし変えない方向で行きたいなぁとか。

やっぱし変わんないんじゃん。

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そういやこの日記の熱心な読者さんでもあるオタケンからリクエストがあったんだよな。この日記のシリーズものを整理して目次を作って一発頭出しできるようにして、いつでも読みたい時にサクッと読めるようにしてくれ、と。

テスト勉強に入る前までは前向きに考えてたんだけど、仕組みを考えただけでめんどくさいんで、たまたまやる気がみなぎったときとか、何かやらなきゃいけないことがあるんだけどやりたくなくてウダッてる時が来たら(こんな時のサイト作業はやたらはかどる)、そのときやらさせていただきますです。ということでいつになるかは不明だけど、今後の予定に入れとくよそれ。旅シリーズなんか、自分で言うのもなんだけど、けっこう面白いのがあるからな。

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そうそう、最近、日記でちょっとした変化があったんだわ。いや、今年の始めあたりからソーシャル・ネットワーキングサイトの mixi に呼ばれて参加するようになってさ、そこで何日かに1回の割合でブログ書くようになったんだわ(半年も前なんだけど、この日記の息の長さにしてみれば「最近」)。なんかかえって忙しくなってしまっただよ (-o-;) あくまでこっちをメインに置いてるんで、あっちの日記はかなり簡単に済ませてるけどね。それにしても我ながら、よくネタ続くなぁ (^^;)

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Web 日記を書くようになったデメリットとして、メインの出し物である立体写真がおろそかになるという事態に陥ったりもしたけど、それもまぁなんとか続いてるわなぁ。このまえ昨年末に撮ったやつを33組という物量作戦で出品したし、日記と違って、立体写真の方は使用機材の変遷&レタッチの慣れとともに、クオリティがはじめの頃よりずいぶん上がったし。それに、日記と連動してケータイ立体写真も順調に続いてるしな。一応『立体写真サイト』の看板はキープできてるかと。

色彩検定の勉強で、色や配色について体系的に学ぶことができたんで、今後はそれを活かしていければなとか殊勝なことを言ってみたりする。とりあえず背景色と文字色は JavaScript でランダムに選ぶってやつを使い続けるつもりだけど、現状じゃ配色によって気持ち悪かったりするんで、プログラム書き換えて、常にドミナントカラーになるよう美しくキメたいところだねぇ。

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2006.7.2 日曜 前日に飛ぶ

自己顕示欲という名の怪物 1

〜 パードレからの手紙 〜

あのさ、自己顕示欲が異様に強い人ってけっこういるよね。どうにかなんないもんかなぁあれ。

まぁ自己顕示欲自体は誰でも持ってるもんだと思うんだ。例えばぶっちゃけ、このサイトなんかその最たるもの。日記だけで5年も世間様に露出し続けてる(あんまし人気ないけど)。サイトの開設はもっと早くて1999年9月30日から。

自作の趣味サイトの運営なんてやらなくたって生きていけるわけで、ていうかこんなことやらない方が、もっと他の生産的なことに時間が取れるわけで、ここまで続けてるってことは、「おれを見てくれぇ〜」なんつう自己顕示欲の成せるわざと言える。で、結果として1日10人前後というアクセス数を安定して稼いではいるものの、たぶんほとんどが、顔を見知ったリアル世界の知り合いだったりするのよね(笑) それでも見ててくれてるということは、おいらの自己顕示欲の実体化物にそれなりの価値を感じてくれてるってことで、そう思うととても嬉しく感じるなぁ。皆さん本当にどうもありがとう。

考えようでは、嬉しいのは自己顕示欲が満たされたから、ってことになっちゃうのかな。あんましカッコ良くないな。そういう考え方自体がよろしくないかな。

でもさ、やっぱし自己顕示欲がやたら強い人って鼻につかない? おいら程度じゃまだまだかわいいって感じの人、いるんだよ実際。

その1。mixi にいた。

先週あたり、mixi 内でメッセージが届いてさ。マイミク登録依頼(登録を承認すると、お互いのアカウントにお互いが登録され、そのことがアカウントページ上で公開され、何万人もいる加入者の中で、晴れてつながりを持った「マイミク仲間」ということになる)ってわけじゃないんだけど、「交流しませんか?」というお誘いメール。向こうが提示してきた「交流」の方法は、彼のブログを読むこと。ブログ内容に『強い興味』を感じたならば、彼のブログ上で話し合いましょうってことらしい。

彼からのメッセージは礼儀をよくわきまえていて、「交流できそうなら返信ください、できないなら返信なしで無視してスルーしてください」だそうで、文面中、押し付けがましい文言は一切なかった。ということでおいら、彼について好印象を持った。つうことで、迷わず彼のアカウントページにお邪魔した。そのページには自分で書いたプロフィールが出てるんだな。そういえば、とおいらのプロフィールを今読んでみたら、自己顕示欲が前面に出てるなぁ orz まぁ素直な自己紹介の範囲内と取れないこともないわけではなさそう、と自分を騙すことにするか。

で、例の彼のプロフィール。これが強烈で。自己主張オンパレード。そして自己紹介の形を取ってはいるものの、自慢話8割。読んでて正直、ムカついてきたよ。自分がいかにデキる人間か、出来た人間かっつうことをこれ見よがしに書き綴ってる。自分が出来た人間であるということを自分で喧伝すればするほど、その人は人間が出来てないもんだと、おいらは反射的に思ってしまう。そういう人、周りに何人かいるもんだから。

自分の目指す人格的目標に向かって妥協なく努力してきた姿勢は素晴らしいと思う。けど、読む人によってはその自己紹介で劣等感を覚えるってことまでは気が付いてないらしい。良く言えばこの立派な人は純粋すぎるってことかな。あるいは、そのゴールが完璧なものだと思い込んで、落とし穴にハマってしまってることに気付いていないと言うか。

でもさ、いったん彼を信じて、そこから不信の感情を抱いてしまった人間としては、これがあたかも計算ずくであるかのように思えてくるわけですよ。「俺はあんたなんかのはるか上を行ってるんだよ。あんたがいくらがんばろうが逆立ちしようが、俺に追い付くことなんか一生無理。だから俺の下に付け」。自己紹介文の裏にそういう意図を読んでしまったり。考え過ぎと言われても仕方ないけどさ、自分が得たイヤな味の直感を無視してまでこの人と『交流』しようとまでは思わなかったから、彼からのメッセージにあったように、お誘いを無視してスルーを決め込むことにしたよ。

ほんとのとこ、何がイヤだったかって、彼は女性と交流するのが得意らしいんですな。マイミク仲間もほとんどが女性らしい。それが自慢らしいんですな。おまけにコミュニティでも「異性の友達が多い」ってのに参加。で、「男性の方でもどうぞ」って態度。これどうよ。おいら呼ばれてノコノコ出て行った端からオマケ扱いですぜ。して、「まじめで、女性を大切にする男性は歓迎です」。条件付けてきたよオイ。おいら、惚れた or 萌えた相手以外は性的に区別しない人っすから。相手が女性だからって優しくするっての、場合によっては性差別にもなりうるから、特段に「女性を大切にする」ってのはないわけよ。そうじゃなく「性別を問わずに大事にする」。これが非イケメンとして生きてきてたどり着いた結論ですわ。それはそれでおいらは誇りに思っておる(←なんだか意地になってる)。だから彼とは相容れないことがはっきりした、と。

彼は宗教的(まともな宗教っぽいです)な姿勢から、女性との性的関係は、結婚後じゃないと持たない主義だそうだ。信仰があついのは結構なことなんだけど、どうもそれによる精神的禁欲というか縛りというかが、彼を女性偏重主義&自己顕示欲の過剰な発露に向かわせてるよーな気がする。ユガミを感じちゃうんだよなぁどーも。

彼からすれば、そんな邪推をするおいらの方がよっぽどユガんでるんだろうけど、そこはそれ、相対性原理てやつです。宇宙物理学の関連本でも読んで、相反する双方が等価で両立することを確認してねって感じ。あ、最先端科学に詳しいそうだから、これは釈迦に説法ってやつだったか (^^;)

禁欲原因説の元ネタは、遠藤周作の『侍』での、仙台藩からスペインに派遣された支倉常長使節団に同行したパードレ(英語だとファーザー。キリスト教の聖職者)。自分の持って生まれた強烈な性欲を無理に我慢し否定し続けた人生の結果、権力欲にひた走るようになってしまったのねこの人。結局旅の間に権力欲を満たすことに失敗して、最後の頼みの綱の日本への再入国も果たせず、フィリピンあたりで哀れな最期を迎えるような気がした(けっこう前に読んだ話なんで記憶が曖昧)。

で、お誘いをくれた彼とはそりが合わないことが分かったんでこれ以上の交流はもうないんだけど、依然謎なのは、なんでおいらにお誘いメッセージを送ったのかということ。メッセージによれば、「『メソアメリカ考古学』のコミュからきました」とのことだったけど、彼のコミュニティ一覧にはメソアメリカ考古学は載ってない。彼の自慢話によると、古代アメリカについての一般には知られてない重要な真理を知ってるそうなんで、それでメソアメリカ考古学コミュをちょっと覗いてみて(閲覧するだけならコミュに参加する必要はない)、自己紹介トピでのおいらのアツいコメントでも目に入ったかな?

その、彼しか知らない真理を教えてくれると思って、おいらが食いついてくると思ったか。そうだとしても、おいらはそれは自力で探し出したい派だから。うん。ごめんね引っかからなくて。ていうか君の下僕になるくらいなら、苦労して自力でどうにかした方がずっとマシってのが本音(←すごく意地になってる)

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「その1」とか言いながらかなり長くなっちまったんで、今日はこのへんで(←無計画人間)

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2006.7.3 月曜 前日に飛ぶ

Linux SETI 緊急発動につき、昨日の続きは延期

昨日の続きをやろうと思ったんだけど、うち帰ってから、今まで FreeBSD を入れてた COMPAQ マシン Pen II 333MHz(これで新作立体写真の加工をした)に Linux (Fedore Core 4) をインストールしたらサルハマりしちゃって、書く時間なくなっちゃった。

だって Fedore Core 4、インストールと設定すごくラクチンなんだもん(泣)。同じ無料 OS の FreeBSD とは雲泥の差。しかもしかも、富士通マシン AMD 300MHz に入れてる FreeBSD での SETI@home の立ち上げがずっと難航してるってのに(このマシンはスペック低過ぎて、Fedora Core 4 のインストーラに拒絶された。ということで、かなり古いマシンでも受け入れてくれる FreeBSD で行くしかないのだ)、Linux 用の BOINC SETI、すごい簡単に動き出したんだもん。作業時間10分くらい。なんか気が抜けて泣けてきたよ。Mac 用の SETI 並みに簡単じゃん。

あとは富士通マシンの FreeBSD 版 BOINC SETI だな。あとでもう少し調べてみるべ。

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COMPAQ Pen II 333MHz での BOINC SETI、いざ始めたら、「残り時間120時間(=まる5日)」という容赦ない表示。そうですか、Pentium II 、そこまで遅うございますか……(忍泣)

富士通 FreeBSD マシンの SETI、Linux エミュレーションに日和ろっかな。

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2006.7.4 火曜 前日に飛ぶ

自己顕示欲という名の怪物 2

〜 張り子の虎な人 〜

後になってもう少し考えてみたら、おととい話のダシに使った mixi のパードレ、異性の友達が多いのは分かった。でもなんか、同性の友達が少なさそうねぇ(笑)

で、自己顕示欲もの第2弾。どういう神経してるんだかよく分からん人が、いるんですわこれが近くに。延々と自慢話をする人。どうにも困った人で。

いやほんと、返事としては「さいですか、そりゃどうも結構なことで」しか思い浮かばない。でもそれ言えば嫌味っぽくなっちゃうから、ただ黙ってうなずいて聞いてるしかない。この無間地獄からのいい脱出法、どなたかご存知でしたらお教え下さい。いや半分マジで。

この人ねぇ、なんかそうして語ってる自分が好きみたいなのよ。それが自分のお茶目なところだと信じてるみたいなのよ。話の輪の中で、自分ばっかり語ってるってことには気付いてるから。気付いててそれをやめないってのは、周りからそれを許されてると勘違いしてるってことなんですよ。

全然お茶目で済んじゃいないんですが (-_-#)

特に飲みの席になると独演会大全開。独演会自体は否定しない。そこでおいらは強調したい。

どんどんやってくれ。

ただし面白い話限定で。

つまんないんだよベタな自慢話ばっかで。いや、自慢話以外もあるんだけど、残りはどっかで聞いた受け売り話(これもやっぱしベタ)なんだわ。どっちにしても聞いててつまんない。聞く人のことをちょっとは考えてほしいんだけどなぁ。

一応おいらより年上の人でさ、おいらは年の上下を気にしない人間だけど、そういうのは相手との合意があって初めて表に出せるわけで、こういう手合いはプライドが高いからね、合意に達するのは無理でしょう。ていうかあからさまにおいらのことナメてる。ナメてくれるのはまたそれはそれで、面倒ごとがあったらいつでもその人に頼る形で押し付けられるというメリットがあるんで、その流れに従ってる。ということで、この我がままお子ちゃま大王にお追従するしか思いつかんのよね。嫌だけど。

こうなる心理っての、きっとそうして自己宣伝し続けてないと、自分の心が生きて行けないからなんだろうなぁ。サメが泳ぎ続けていないと死んでしまうように。なんちて表現チトかっこつけてみました〜 (^^;)

実はおいらも過去にそうだったことがあるのさ。ツライ時期が何度かあってさ、そんなときは、友達同士の飲みみたいなくだけた場になると、自分から話を出し続けてないと気が済まなくなっちゃって。おいらの場合ラッキーだったのは、お調子者だったってこと。お調子者は、常に周囲のウケが気になる。聞き手が腹を抱えて笑うことに自分の存在意義を見出して、うまいことウケるとその場を無血支配した気分になれて、それでその時だけ少し安心できるみたいな。だから、つまんない話をダラダラし続けるなんてありえない。自分も含めてみんなが楽しむ。それが理想。誇り高きお調子者としては、校長先生みたいな取り留めないダラダラ話は恥以外の何物でもないのだよ。

今はもうそんなツライ状況じゃないんで、その場その場で必死にギャグを考えては出し、さらに追い炊きしてドッカンドッカンなんて仕事は必要なくなった。だから人の話を聞く余裕もようやくできた。ギャグセンスは錆びちゃったけど、まぁあのときより気分が楽だからいいか。

ならば彼もまた昔日のおいらのように、いつも何かに追われてストレス三昧な日々を過ごしてるんだろうか。そこは分からんけど、見た感じじゃ自慢話ばっかだから自信満々に見えるんだよね。おいらも当時は自信満々に見られてたのかなぁ。内心はいつも不安でオドオドしてたんだけど。

でも迷惑なものは迷惑。

彼、とうとう度が過ぎちゃって、ある飲み屋で出入り禁止の憂き目にあってしまったとさ。でもこれ本人には内緒なんだわ。「あんたもう来ないで」なんて言えないよねさすがに。その人を連れて行ったことがあるそのお店の常連さんが、「あの人はもう連れて来ないで」とお店のマスターにお願いされたらしい。具体的に何がどうなってそういう事態になったのか、その常連さんから大まかにうかがってはいるけど、大まかでも生々しすぎるんでここじゃ書かない。

その話を聞いた感想を言わせてもらえば、「信じられない。ひどすぎ」。他人様に対する配慮という感覚が、彼には存在しないとしか思えない。ここまで来ると、「傍らに人なきがごとし」。つまり傍若無人なんですな。ほんとどなたか、こいつを退治するいい方法をご存知ないですかね。

あり? ひとつ思い出した。そうそう、どうやら彼、昔っからずっとそうだったらしい。つまり今たまたまツライ時期にいるわけじゃなく、根っからそういう奴だということになる。同情の余地なしですなこりゃ。

そしてもひとつ思い出した。この彼の話、既に 半年前に書いてるわ(笑)

いやあの、これでもおいら1回、抵抗したことあるんだ。彼のそのときの話題は、『空想科学読本』の受け売り話。殊勝にもウケを狙って語ってたんだろうけど、場はやっぱり白けてた。だから人のネタを横流しするんなら、せめて自分独自の味付けぐらいしようよ。せめて相手に合わせて話し方の工夫くらいしようよ。

おいらもこの本に(立ち読みで)目を通したことがある。この本を知らない人のために解説すると、昔の特撮ものやアニメに出てきたメカや設定を科学的に検証して、それがいかに不合理であるかを暴いてツッコミ入れまくるっつう主旨。目の付けどころはいい。

でもこれ、筆者の理科音痴の丸出しぶりが拝めるという代物で、既に「と学会」(とんでも本学会)の山本弘氏が相当ツッコミ倒してるんだが、おいらはおいらで、山本氏とは別なツッコミどころを独自に見つけておるのよね。柳田理科雄は衝撃波面に接するものはどんなものでもぶった切られると思い込んでるとか(斬鉄剣じゃないんだから)、マッハ角と衝撃波角を混同してるとか(単なる知ったかぶりによる誤解ですな)、宇宙戦艦ヤマト艦内で重力を作り出す方法は他にもあるとか(中性子星を壊して得た原料を床に埋め込む。理論的には正しいと思うんだけど実現性はほぼゼロ。波動砲で壊せるかな中性子星 (^^;))

山本氏のようにこの本をネタとして笑い飛ばすほどの度量がないおいらは、この本が多くの人たちに科学についての誤解を与えてることで、ちょっとなーと思ってる(立ち読みだけど)。

そして件の、自慢話と受け売り話しかできない彼、ある飲み会の席でおいらの地雷を踏んでしまった。まさに我がツッコミどころド真ん中。『空想科学読本』への不信感と酒の酔いとつまんない話の退屈さでブロークン堪忍袋。彼にツッコミ入れたわけ。「そことそこ間違ってますよ。あの本デタラメですから(と正しい情報をかいつまんで説明)」

得意になってた話に待ったかけられちまった彼、。

「そうだよ、あの本はいい加減だよ」

居直ったよこの人 (-_- )

今さっきまで『空想科学読本』を信じ切って喋りまくってたくせに、ちょっと突っつかれたら途端に手のひら返しやがった。こっちとしてはどう出てくるかドキドキワクワクだったのに、肩すかしって感じ。めちゃめちゃ一瞬で信者に裏切られた理科雄君がちょっとかわいそうになった。

いくら説明・説得しても聞く耳持たない頑迷な人間にも困るけど、立場がちょっとでもまずくなったらその立場をさっさと捨てて相手方に付こうするってのも、人としてどうよ。指摘を受けた後になって『最初から分かってたよそのくらい』みたいな態度を取って、それで自分の体面が保たれたと思って涼しい顔してるのってどうよ。

彼の話と態度の辻褄が合わなくなってしまったし、おいらの反撃は宙に浮いてしまったしで、座はますます白けてしまったとさ。とりあえずおいらの行儀悪さに自分で orz

……、

……、

……ワカッテシマッタヨ。

この人、中身がないんだ。他の人からぱっと見える、外身の部分をどう繕って飾るかが、この人の人生のほぼ全てなんだ。だから他の人が話したいのを押しのけてまでも、自分が話を出し続けてないといられないんだ。だから自己顕示欲むき出しの自慢話と受け売りウンチク話しかできないんだ。自分だけのものを内側に持ってないから。いわゆる張り子の虎。

そういえばこの人の自慢のひとつが、バリバリの理系の学部出身ってことなんだわ。学生時代、どんだけすごい研究をやってきたのかという自慢を聞かされたことがある。なのに『空想科学読本』ごときにコロッと騙された。態度ほど大したタマじゃないことがワカッテシマッタヨ。

さて次なる問題というか興味は、彼が、自分の中身が空っぽだということに気付いているのかいないのか。意識では気付いてないのは確実なんだけど、無意識ではどうなんだろ。無意識で気付いているからこそ、それを隠すべく虚勢を張ってああのか、それともほんとに天然でああなのか。

現状じゃ分かりませんです。おいおい観察しながら考えるとするべ。

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心配事がひとつ。彼、このサイトには来てないらしいんだけど(このサイトの存在は知ってるけど、知ったあたりに何回か訪れて、肌に合わなかったらしい)、たまたま気が向いたりしてこの文章を発見してしまったらどうすべ。困るんだよなぁおいらを現状のままナメててくれないと。ナメてくれると面倒ごとを任せられるってのもあるし、さらに、相手をナメてる時ってのはその相手に対する警戒を解いてるから、本性が丸出しでよく見えるんだよね。もう少し興味の対象として観察していたいから、バレなきゃいいなとか。

ていうかもし彼がこの文章を読んだとしても、おいらとしては、彼の天然ぶりに期待するところが大きいんだが。つまり、

よもや自分のことだとは夢にも思わない。

「ああ〜いるいるこういうやつアハハ」と笑って流してくれるのではないかと。ってこう書くこと自体まずいよな。よし。ジャミングかけてみる。

これを読んでる、あなた以外の

みんなのことですよ。皆さんごめん

と同時に自分もその中に含めて、自戒の意味も込めてみたりする。もっと自分の頭で考える人間になろうっと。自分の中身をもっと充実させようっと。

やり方わかんないけど (-▽-;)

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2006.7.5 水曜 前日に飛ぶ

引退真相あてずっぽ

あのさ、中田英寿の突然の引退の理由ってさ、愛想が尽きたからなんじゃないの? 日本代表のメンバーたちに。あてずっぽだけど。

練習の時なんかもいつも他の選手にいろいろガミガミ言ってたそうじゃないの。ていうかテレビで観戦してたら、試合の最中も始終そうしてた気がする。それでも変わってくれない連中に付き合いきれなくなったとか、このままじゃだめなのが彼の目から見て明白なのに、1選手でしかない自分一人の力じゃ変えられそうにないと悟ったとか、そういうことなんじゃないかと思うんだが。

それなら日本代表の誘いを辞退するだけで、体力的にはプロ選手としてまだまだサッカーは続けられるわけだし、なんなら三都主みたいに国籍を替えて別な国の代表選手になる道もあるんだけど、彼にとっては祖国日本の代表選手としてワールドカップで勝つことこそが、サッカーをする目的だったんじゃないかなとか。

ほんと無責任なあてずっぽだけど。

ともあれ、中田という逸材に見限られた(とおいらは思う)日本代表チームは、一体これからどうなっちゃうんだろうねぇ。

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2006.7.6 木曜 前日に飛ぶ

自己顕示欲という名の怪物 3

〜 知ったかぶりが招く損 〜

おとといの話からの派生。今回は自分自身に対する自己顕示欲というか、自分を騙して自分のプライドを保つことに固執する人たちの話。ていうかときどきおいら自身でもやらかして、しばらくしてから後悔する時があるんだけどさ。

要は知ったかぶりのこと。何かを知らないということは、たまたま知る機会がなかったというだけで別に恥じゃないのに、それを認めたがらない人たちってのがけっこういる。どういう風に現れるかっつうといろいろなんだけど、例えば、

そういうのがバレてると、ものすごくこう、端から見てて、見苦しいというか滑稽なものがあるんですが(苦笑)。けどおいらもよくやらかすからねぇ。思わずこういうことをやっちまってる時って、そこらへんのリスクを考える余裕がないのな。冷静な時なら、その状況はあまりにも恥ずかしすぎるんで、それよりだったら知らないものは知らないってことで、あっさり無知を認めちゃった方が圧倒的にいいんだよね。

「ええっそうなの!? マジで? あちゃー完全に変な方を信じ込んでたよ〜」とか「あんときゃおれ、それ知らなくてさ〜。そのせいでなんだかトンチンカンなことしちまってよ〜(笑)」とか、「ごめん、ちょっとそれ知らない。ねえねえ教えてよ」なんて態度で。余計な綱渡りしなくて済むぶん気分がラクだし。後腐れないし。

ていうか、知ったかぶりがバレると信用が落ちるんだよね。見抜いちゃった相手は、騙そうとした側からそれ以降、距離を置くようになる。けどそれを忘れて、とにかくその場だけ取り繕いたくなっちゃうときがある。バレバレなのに。そのときバレなくても、いずれ近いうちにバレるのに。どう考えても損な行動なのに、何がおいらたちをそっちの方に駆り立てるのか。

考えたんだけど、もう他の人にバレてるかどうかなんか考える余裕がないんだよね。じゃあ誰を騙すのか。それは自分自身。情報・知識を持っていなかった自分を恥じ、それをなかったことにして、はじめからその情報や知識があったということにリセットして、自分に対するプライドを保つ、ということかなぁ。自分を騙すんなら、子供騙しでも通用しちゃうもんなぁ。「こうありたい」っつうバイアスがかかるぶんだけ。

なんてーか、こういう端から見て見苦しい「知ったかぶり」という選択肢を思わず選んじゃう時って、プライドがかかってる時が多いのよ。目の前のこいつにゃ負けたくないみたいな。だからなんだか結果的には矛盾してるんだけど、それでも知ったかぶるっつうことは、やっぱり「知らない自分」が許せないってことになるのかねぇ。

ある話の輪の中で、自分こそが知識と情報を最も持っている、他の人より一段高い人間でなければならないという思いの成せる技なんですかねぇ。それで、知ったかぶりは自殺行為だということに気が付かないくらい、気が動転するんでしょうかねぇ自分の知らない新情報を突然提示されると。

で、自分もそうだっつうことを棚に上げちゃうけど、おいらの周りにはそればっかしで暮らしてる人たちがいるのよ。中には年上もいたりしてさ(ていうかそのほとんどが年上なんだが、これは一体どういうことだ?)。だから彼らが今日もまた知ったかぶりをしてその場を一生懸命取り繕ってるのを見ると、同類としての同情を感じつつも、心の中じゃ失笑してたりする。またやってるよこの人、なんて。

いやぁ危ないですなぁ。何が危ないかって、さっきも書いたけど、あんましやっちゃうと呆れられるのを通り越して、人からの信用なくすからなぁ。この自分をも対象に含めた知ったかぶりや騙し、高度化すればするほどすごいことになっちゃうんですなぁ。

知り合いで、行くとこまで行っちゃってる人がいる。

自分に霊能力があると信じないとやって行けない人。だから、普通の人には見えないものが見えるってことで、いつでも知ったかぶり大全開。おいらの読みではこの人、「他の人たちにはない特殊な能力が自分にはある」と思い込むことで、自分が一段上から世の中を見下ろしてる気分になってる。

醒めた目でこの人を観察すると、別に霊能力なんて全然ないんだよね。直感力も、どっちかつったら鈍い方。場の空気さえ読めないし。付き合いの長いおいらのことを、おいらが自分で語ったこと以外はこれっぽっちも見抜いてないし、でも本人は自分の霊能力や直感力を信じ切ってて、それに基づいた確たる振る舞いをしてるってことで、騙されちゃう人がけっこういるのよ。それで、何も知らない人はその自称霊能力者に、人生相談とか持ちかけてたりするわけ。

で、この自称霊能力者、知ったかぶってデタラメをべらべら並べ立てるのよ。相手の目を見て、真顔で断定口調で。その前にまず自分自身を騙してるもんだから、他の人にデタラメを言うのに迷いがない。若い女性なんかそれでコロッと信じちゃって、真剣に話を聞いてたりして。で、それがまたこの人の自己顕示欲をくすぐって、やめられなくなっちゃってる。

頼んでもいないのに「あなたはこういう性格なんだからこうしなきゃダメ」とか「今の彼氏とは半年以内に別れなさい」とか、初対面の人にまでズケズケ言うようにまでなってしまった。本人的には、やめる理由なんかないねって感じ。

自分と他人を騙し続けて何十年のキャリアなもんだから、その演技力たるや素晴らしいものがある。実はおいらも騙されたことがある。人生相談じゃなく、人間関係でちょっとこの人に忠告を入れた時にね。この人はおいらに対してはとてもマイルドな姿勢を貫いた。けどその裏じゃその直後から早速、立場上その間に挟まってしまった人をねちねちと締め上げてた。自分に逆らった人間として、血祭りに上げてた。

おいら、この人がそこまで見事に人当たりの裏表を使いこなせることを知らなかった。ていうか、そこまでできる非道な人間が自分の周りにいるとは、夢にも思わなかった。で、この一件でまた別の人から、件の自称霊能力者の性格的真実を知らされるに至った。裏で何が起きてるのかを克明に教えられた時にはほんと信じられなかったけど、衝撃的な証拠がどんどん突きつけられてくる。ある時点でとうとう気が付いた。おいら自身の自尊心が「そんなはずはない」と自分の目を曇らせてたことに。

そこから先は話が早かった。おいらがその人に入れた忠告は余計なことだっただから、おいらが安いプライドを捨てて責任を取りさえすれば事態の収拾がつく、ということが判明したんで、迷わずそうして一件落着。その結果、例の人は全く信用できないことが身にしみて分かった。その人が見せるいい態度は全然当てにならない。信じちゃだめよ、と。ちうことで、こんな下衆な人間に騙されて人生相談を持ちかける人たちがなんだかかわいそうで。

こう書くと、なんかその人をいたずらに中傷してるみたいだけど、その人の本性を知る人たちの間じゃもう「あいつまた悪さしてるよ」ってなノリ。

誰ももうこの人をまともに相手にしないんで、これからこの人がどうなって行くのか分からないけど、歳も歳だし、もうあの性格は直らんだろうなぁ。はじめはほんの、ただのよくある知ったかぶりから始まったはずなのに、そこから真っ当な道じゃなく変な方向にしか成長することができずに、人生を棒に振った人の話でした、と。

だから、知ったかぶりは結局は損なんですよ。でも気を抜いてた時なんか、思わずその場の自己保身のつもりでやってしまうのよね。そしてバレバレで呆れられる、と。なんか歳を取るごとにその傾向が強くなるように思えるんで、今のうちにこのみっともない癖を、できる限り取り除いとかんとなぁと思ったり。

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2006.7.7 金曜 前日に飛ぶ

北の王国のおイタ→カンシャク説

かの北の王国の軍事行動に、一定の法則を見出してしまったんで、その紹介。

時期イベント備考1備考2
1998年8月テポドン1号発射ワールドカップサッカー
フランス大会開催後
日本代表、本戦初出場
韓国代表、本戦出場5回目
2002年6月黄海上で韓国と銃撃戦ワールドカップサッカー
日韓大会開催中
日本代表、ベスト16進出
韓国代表、ベスト4進出
2006年7月テポドン2号他発射ワールドカップサッカー
ドイツ大会開催中
日本代表、本戦出場3回目
韓国代表、本戦出場7回目

ワールドカップのカヤの外だったのがよっぽどくやしかったっぽい。しかも自分を差し置いて、韓国や、ましてや日本ごときが本大会出場したり開催国になったりってのがよっぽど気に食わなかったかのような感じ(笑) もう少し大人になれよ……。

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2006.7.8 土曜 前日に飛ぶ

SETI 三昧で、まだ初夏なのに

既にやたら暑苦しい部屋より

久しぶりに FreeBSD で書いてみる。しかも富士通マシン(DESKPOWER C VIII 30L AMD 300MHz)での日本語書きなんて、考えてみればほとんどやったことなかったなぁ。このマシン、うちのメイン機の Power Mac G4 とモニタを共用してるんだわ。モニタが2端子でなかなかこれが便利で。でもキーボードは Mac とは別。机にはキーボードを並べるスペースなんかない。ということで、モニタの前にラックを作って、2段キーボードにしてるのよね。富士通のが上。Mac のが下。Mac のやつは、使う時に下から引き出す、という形。でもほとんど Mac ばっかし使ってきたんで、富士通キーボードはなんだかちょっと埃っぽい手触り。

ああでも、この微妙に浮いたキーボード位置、打ちづらいわ。と思ったあたりで思い出した。フォーメーションを組み換えられることに。つうか、単に Mac キーボードを奥にやって、富士通キーボードをラックの手前に降ろすってだけなんだけどさ。おお、打ち込みやすくなったぞ。

富士通 + FreeBSD で打ちたくなったのは、BOINC SETI@home の作動にとうとう成功したから。まぁ、本来の FreeBSD 用 BOINC SETI を諦めて Linux エミュレーションに日和ったのよね。で、記念すべき第1個目のワークユニット解析の予想時間は!

200時間!! (T□T;)

うん、まぁ、COMPAQ DESKPRO 333MHz の方で、予想時間がかなり多めに出るってことは分かってたけど(「120時間」と出て、実際60時間くらいだった)、それを鑑みても実質100時間か。GUI の動作は富士通 300MHz の方が多少軽快だったんで、もしかして SETI も速いんじゃ……なんて淡い期待はあっさりと覆されたのだった(泣)。おお、今ちょうど解析が50%済んだところだ。で、既に経過した CPU 時間は…と。

67時間!! (T□T;;)

実質で130時間超ですか!? 回しっぱなしで5日半? 殺生すぎるっすよこれ。エミュレーションで食われてるのかなぁ。でも最近 BOINC 総合世界ランキングが落ちっぱなしだから、微力でも頑張らせるのだ。もっと暑くなれば昼間はマシンを止めることになるから、今のうちにどんどん稼ぐのだ。どんどんっつっても、メインの Power Mac は稼いでるとしても、援護軍団がやっぱ非力だよなぁ頭数ばっかしで(あと、職場の私物マシン iMac 400MHz も SETI やらせてるけど、1日9時間稼働で週末は休みってことで、気持ち程度の貢献しかしてくれてない)。こんなんで、いったん落とした世界ランキングを盛りかえせるのかねぇ。

……、

……、

あ、1台忘れてた。東芝 DynaBook Satellite 2590X Celeron 400MHz。実は自室の2台の非 Mac デスクトップ機よりも速かったりする。でも2次キャッシュ 128KB ってのが SETI には不利そうねえ。まぁでも、本格的に暑くなる前に、暇見てやってみますか。

あ、でも DynaBook の方はまだ FreeBSD 5.4-RELEASE で基本的に遅いから、こいつを最新の 6.1-RELEASE に上げなきゃな。このアップデート作業、けっこうめんどいのよね。ということで、やっぱ後回し。元気玉っぽく、地球のみんなの元気を少しずつもらって気が満ちたあたりにやらせていただきます。オッスみんな、オラを応援してくれよな!!(野沢雅子の声で)

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2006.7.9 日曜 前日に飛ぶ

無題

ちょっとしばらくの間、日記は手抜きまたはサボり気味になるかも。

辛いことがあったんで。

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天国へ私信:よくがんばったね。おいら君のぶんも一生懸命生きるよ。

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2006.7.10 月曜 前日に飛ぶ

ドリフトは海を渡る

『ワイルド・スピード』の3作目って、これまでの単純なスピード路線重視から一転して、ドリフト大会なんだね。サブタイトルはその名も『TOKYO DRIFT』。舞台がなんと東京らしい。

日本で発展したドリフト文化がとうとうアメリカに認められたってことか。でも、アメリカの客はちゃんとついてきてくれるのかねぇ。メリケンさんの飛ばし屋さんって直線&高速コーナーぶっ飛ばし命だからなぁ。でもとりあえず予告編のドリフトはすごくカッコ良かった。ていうか、去年の『頭文字D』のアジア中での大ヒットぶりを見たハリウッドの中の人が、アイディアをパクったみたいな気がする。

それでもドリフト文化の中心地としてちゃんと日本を立ててるあたり、ハリウッドもずいぶん変わったねぇ。90年代いっぱいまでは、日本を出すとなると宇宙人風味みたいな演出しかできなかったのに。国外事情に鈍い田舎者なアメリカ人もとうとう、「日本=カッコイイ文化の発信地」という、ヨーロッパじゃ半ば常識化してきた事実を遅ればせながら(←ここらへんが田舎者)受け入れ始めてきたってことですかね。

けど、東京で、ドリフトなんてめいっぱいできるところあるんか? まさか新宿渋谷池袋で歩行者なぎ倒しまくりか? それヤバすぎるって。それともまさか波止場なんてだだっ広いところじゃないだろな。そんなのおもくそ安全そうでヤだぜ。んなら首都高? ってそれじゃ中・高速コーナリング主体で、予告編に出てたような小さいアールのドリフトはやれなさそうだし。って予告編に出てたの、あれ、場所どこだろ。ていうか予告編の後半じゃ『頭文字D』ばりに峠道でドリドリだったし。なんかこう、アメリカ人って「日本=東京」で勝手に納得してるんじゃね?

まぁ日本人の意識も、「アメリカ=ニューヨーク」「イギリス=ロンドン」だったりするけどね。

ともあれこいつぁ「頭文字D」に続く大コーフン映画っぽいんで、今からめちゃめちゃチェック入れてます。

で、今さらっぽいけど製作陣にお願いがひとつ。単純にドラテクとアクション編集に酔いたいんで、ストーリーは変に凝らないでいただきたい。ハリウッドって、こういう映画でココゾとばかりにストーリーや設定に無駄にチカラコブ入れるの好きだからなぁ。

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そういえば昨日は『M-i:III』を観に行ったんだけど、結局一番インパクト強かったのが『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の予告編だったというオチ。

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2006.7.11 火曜 前日に飛ぶ

人生結像

将来自分が老いた時どんな人間になるのか、最近ちょっと不安。今回はあんまし面白い話じゃないっす。

「人間像」という言葉は普通、「その人となり」って意味だと思うんだけど、ちょっと面白い見方を考えてみた。「像」ってのはまぁ銅像とか偶像とか、そういう像のことですわな。それとは別に、写真用語・光学用語だと「像」とゆーのは、画像とか映像とか、そう言った「像」なんですわ。ピントが合ってシャープな像がフィルム上や網膜上に映し出された状態を「結像している」と言う。

その意味を「人間像」にちょっと無理矢理当てはめると、こう、年を取りながらいろいろ経験や学習を積んでそれを糧にして、人格が出来上がった状態がつまり、ピントが合った状態なわけで、おいらみたいな若造はまだまだピンボケなわけ。全然結像してないわけ。今までの人生を振り返ると確かに結像に向かってそうだけど、まだまだなわけ。いずれ老年期に入るにつれてほぼ自動的に人格が固定されて、それがどんな形であるにせよ、「結像」ってことになってしまう。

でさ、その意味での人間像、結像のしかたにも美醜があることを忘れてたよ。

今おいらが思う「美しい人間像」ってのは、自分より格下の人間に対しても、人としての敬意を忘れずに接することができる人。時には自分のプライドを捨てなきゃいけないこともあるだろうけど、それを苦もなく実行できる人。

一方「醜い人間像」ってのは自分の安いプライドを捨てられずに、自分が格下だと判断した相手をナメる老人。この手の年寄りってのはけっこう態度が露骨に現れるというか、隠しても隠し切れないんだわ。で、格下として不当に低く扱われた若造から反発を買って突き上げられると、どうなるか。

大人気なく抵抗するんですな。どう抵抗するか。

ともかく自分の体面を保つためにだけに腐心する。で、「ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う」っつう屁理屈をこね回し始める。挙げ句、若い方は、そのみっともない姿を見て、呆れてものが言えなくなりますな。自分よりずっと年上ということで、そのくらいの敬意を払ってた人間のそんな姿に幻滅するんですな。で、それをこの手の老人は、「若造を言い負かしてやった」と勘違いする。

ストレス感じるわけです格下としては。

数年前まで、そういう下衆な人生結像をしてしまった老人と付き合いがあったのよ。ほんと、ものすごいストレスだったよ(思い出し泣)。結局そいつとおさらばできたおかげで、ここしばらくは平穏な暮らしをしてきた。でもさ、ちょっと仕事関係で久しぶりにストレスたまる事件が発生してしまってさ、とうとう病気になってしまったよ。まぁ大した病気じゃないんだけど、帯状疱疹ってやつ。皮膚の一部がボツボツと腫れて、その周辺部分も含めて痛痒くてたまんなくなるやつ。なんか妃殿下が罹患したロイヤルなご病気らしいけど、病気の当事者としちゃ、ツライだけで全く嬉しくねっす。現在、投薬&仕事をあんまりしない方針にて治療中。

でさ、ふとした弾みに、ある老人にこの病気にかかったことを伝えちゃったのよ。したら彼、それに関する半可通な知識や聞いた話を自慢げにべろべろ披露し出してさ、その話がまた、罹患中のおいらの気に障る内容を多分に含んでるわけよ。会話すればするほど、おいらの揚げ足を取るようにエスカレート&ヒートアップするのよこれが。ほとんど暴力だぜこりゃ。この病気にはストレスは禁物だってのに、彼もそれを知ってるはずなのに、自分の知識をひけらかすのに一生懸命で完全に忘れてる。彼の中にはその時、おいらの病状への気遣いというものは存在してなかった。

「ストレスになるからそんなこと言わないで下さい」と一応柔らかめに言ったつもりだけど、それでもかえって燃え盛る彼のプライドの炎に油を注いでしまったみたいで、ますますどぎつい言葉を吐き出すようになってしまって。とうとう最後においらが「帯状疱疹の話はもうやめて下さい!」と怒鳴ってひるませて、ようやく止まった。人前でキレるなんて、思い出すだけで恥ずかしいよもう。けどそれ以外の止め方、いまだに分からん orz

もう彼にはおいらの前では二度と帯状疱疹の話はさせないようにしよう。うん。数週間で完治すると思われるけど、完治後もタブーだ。ぶり返したら元のモクアミなんで。

……。

こんな事件があったんだけど、彼も、十数年前まではこんなじゃなかったんだ。どっちかつったら話の分かる洒落っ気のあるおっさんだったんだ。それが、まさか老境に達して結像した人間像が、過去においらを苦しめまくったあの男と同じだったとは。

醜い。ちっぽけなプライドにすがるあまり、そのみっともなさをさらけ出してしまうとは、間抜けそのものじゃあないか。自分の体面を守るためには相手をどれだけ傷つけても気付かない、気付こうともしないなんて、人として恥ずかしいじゃあないか。

おいらの人間像も将来、こんなにみみっちく結像しちゃうのかもしれんと思うと、マジで恐い。

でも希望もある。

さっきちょっと書いた「美しい人間像」を見事に結像させた人もまた、近くにいるんですわ。このおっさんの方は、20年くらい前から「ほんとこの人は頭が固いよなぁ」って感じだった。小さいことにすごくこだわって、「あれはああじゃなきゃダメだ」「これはこうじゃなきゃいけない」と、とにかく口うるさかった。今でも口うるさい。でも、最近このおっさんといろいろ語り合ってみてようやく分かった。

この人の厳格なルール設定とその実行は、とにもかくにも他人様を立てるためのものだった。たとえ相手が何らかの立場で格下のやつだろうと誰だろうと、そういう特殊事情以外の基本的な面では、人間として対等なんだから、という考え方を貫いてた。つまり気遣いのため法則を、おいらを含んだ周囲のいろんな人たちに、言動と態度をもって示し続けておったのですな。

そのありがたみの実感はまだないけど(若造なんで)、自分の将来の結像モデルとして、この姿勢はありがたく真似させて頂こうと思う。

ま、でも、いつの世でも口やかましいおっさんてのは若いモンに煙たがられるもんでして、そこらへんおいらは耐えられそうにない。つうことで、前者を反面教師に、後者を主な教師に設定して、あとは自分なりの味付けの人間像の結像を目指すことになりましたとさ。

けど、昔おいらを苦しめ抜いた老人も、聞いた話じゃ若い頃はずいぶんと気のいいやつだったそうな。だから、誰にも分かんないんすよ、ある若造が年老いたらどんな人間像に結像するのかなんて。そこがやっぱし恐い。

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ていうか若くてもいるよね。自分の体面を保つのに必死になっちゃって、かえって醜態を晒してドツボにハマる人。墓穴を掘って埋まる人。謝るタイミングを逸してしまって、最後は誰にも相手にされなくなるのな。Apple 直営の Discussion Boards にいてさぁ5年くらい前に。自分の失言から相手を怒らせてしまったのに、とにかく謝らないで済む道を探し続けて言い逃れし続けたみっともない人。

しまいには、「自分はよく周りからも Think Different と言われるほどの人間ですのでウンヌン」とかなんとか("Think Different" は、当時 Apple が使ってたキャッチフレーズ)。なんか『そういうわけで、俺様は一般人ごときとは違う感性を持ってるんで、それで納得しろよ』みたいな言い逃れ。いやー失笑したねこれには。当時おいらは ROM だったんだけど、「ご安心下さい。ご自分が Think Different なのではないかというご心配は全く無用ですよ。ご自分の失態を正面から受け入れる度量もなく浅ましく逃げ回るその姿は、まさしく普通の人のそれですから」とツッコミたかったよ。

でも、別なトピで別な人たちがまた同じような中傷合戦に発展したとき、悪かった方がついに自分の罪を認めて、「こんな僕に『気付き』の機会を与えてくださって、皆様本当にありがとうございました」というコメントが出て感動したこともあったっけなぁ。

若いうちだけだからね自分の修正が利くの。今のうちに不具合を洗い出して修正しとくべ。最終的に低いレベルで結像ちゃう可能性は消せないにしても、その可能性を少しでも削っとかにゃね。若い人に呆れられたくないからね。

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ていうか日本は超高齢化社会まっしぐらなわけで、上に挙げたような低レベルな人間像結像の年寄りがどんどん増えていくってことでもあるわけで、なんだかもうそれ考えるだけで帯状疱疹が長引きそう (T▽T) アハハ

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2006.7.12 水曜 前日に飛ぶ

格について

なんか人間関係ネタが続いちゃうけど、今そのチャネルが開いてるってことでひとつ。でも今日は軽く。

あのさ、今月6日のログ で書いた自称霊能力者についてひとつ思い出したことがあったんで。

なんかこの人、同世代の同性の人間にやたら対抗意識を燃やす人なのよね。人間出来てないもんだから。んでいっぺん、こんなこと言ってたよ。

あの人なんかに自分が負けるわけがない! なんたってあいつよりこっちの方が霊格が断然上なんだから!

おいらそれ聞いて、心でこっそりツッコんだよ。

そんなものよりまず人格だろうが!

いやまぁそれだけのことなんですけどね、こんな人に人生相談持ちかける人がほんとかわいそうで。

でも、この人はもう自分の霊能力を信じないとやっていけない人でさ、それが自分の全存在価値だと思ってる人でさ(まぁその他にこの人の価値を見いだすのはこれまた至難の技だけど)、そこに人生の全てを賭けちゃってるわけよ。後戻りできないわけよ。いや、後戻りなんていつでもできるはずなんだけど、高いプライドがいつもそれを許さないのね。

人間、若いうちはとんがっててもいいと思うんだ。「自分は特別」という子供じみた意識が抜けないうちは、大した根拠もなく他の人を見下したり、世の中をナメたりするもんだと思うんだ。でも、普通に、つまり逃げずに世間で揉まれていくうちにひとつずつ「ああ、自分は思ってたより普通だったんだなぁ」と実感して、そうして大人になっていくもんだと思うんだ。自分が他の人と同等だと分かることで、他の人への思いやりや慈しみが育っていくと思うんだ。言葉にするとクサいけど、まぁそんな感じだと思うわけ。

で、世間に揉まれそうになるたびに逃げ続けた人ってのがいて、自分には霊能力があるから特別だという根拠のない根拠に逃げ続けた人がいて、いつまでも他人や世の中をナメ続けるのをやめられない人がいて、今、その正体を知る人の間じゃ嫌われまくってるわけだ。

このまま行けば、廃人……ですかねぇ(逆恨みされたくないんで助ける気なし)

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2006.7.13 木曜 前日に飛ぶ

さらに弁護士まがい

そだそだ、自称弁護士もいるよ。神戸から八戸に流れてきたジジイなんだけど、弁護士資格がないと弁護士とは名乗れないんだと最近ようやく分かったらしく、八戸じゃ「総合コンサルタント」という肩書きでいろんなところに出没してるんだな。

で、この人の場合、神戸でずいぶん悪名を馳せたらしく、本人が八戸に来る前に、「今度八戸に来るあの人とは付き合っちゃダメ」という噂の方が先に到着してたという豪傑ぶり(笑)

でも困ったことに、ああそういえば前にも書いたことあるけど、うちの親戚を騙ってるのよね。親戚じゃないのに。本人はうちの親戚だと思い込んでる。で、八戸に来たのも、うちを頼って来たっぽいのよね。噂の方が先に到着したんで相手にしてないけど。

そんで、演説好きで、いろんな会合やパーティーに勝手に参加しては勝手なことを一席ぶって、流れ者じゃなく土地の人間だという設定のために、うちの親戚だと言うわけですよ。迷惑なんですよこれが。事情を知らない人がよく、おいらに言ってくるのよ。「この前ご親戚の方とお話ししましたよ」と。その度に「あいつは違いますから。うそつきですからどうか信じないで下さいお願いします」と返事して回る始末。

このジジイ、しまいにゃ自分のことを、おいらの家の息子だと抜かすようになったりして。あの、それでおいらはどこへ行ったんで?(苦笑) 調子に乗るのもいい加減にしろよって感じ (-_^;) ピクピク

とりあえず市役所関係は、おいらを知る人がいてくれて、その人が非公式に通達を出してくれて、件のジジイを相手にしない方針が定着しつつあるらしい。ありがたいことです。

なんかこうして見ると、けっこういるなぁ。ダメな大人 (-_- )

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2006.7.14 金曜 前日に飛ぶ

病の悩み

どうもこの帯状疱疹、ストレスなんかで免疫力が弱ってる時にここぞとばかりに発病するという、大変嫌らしい特性を持ってるらしい。しかもちゃんと治さないと神経痛がいつまでも残る可能性があるという、やっぱし嫌らしいやつなのだ。

でさ、右胸のあたりに疱疹が出てるわけ。乳首近辺。服が疱疹そのものに触れたりこすれたりすると、痛かったり痒かったりしてイヤなわけ。その他、右胸の他のエリアや背中の右上、右脇の下あたりも、皮膚の感覚がおかしくなってる。服に触れるごとにゴワゴワ感というかグヤグヤ感というか。とにかく気持ち悪い。つうことで、暑いことだし、家じゃ上半身裸で過ごしておるのですな。

でもさ、おいらけっこう毛深いのよ。胸毛がトラブルメーカー。扇風機の風が当たると、疱疹のあたりの胸毛が皮膚に無駄な刺激を与えちゃうのよね。これが痒くて。でも触ると痛いし。何をどうしても結局は不快感から逃れられないというこの完璧なシステム。

ほんと嫌らしい病気だよこれ。早く治ってくれぇ〜。

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風呂に入ったりして患部を温めると症状がしばらく軽くなるのは、ちょっと助かってる。

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2006.7.15 土曜 前日に飛ぶ

お休みのお知らせ

『転がれ!たま子』を観て来たっす。そのあと飲みに出てしまったんで、これ書いてるのは日曜の朝だったりする。

これから1泊の旅に出るんで、今その準備中。ほとんど書けないっす。てことで、あさってぶんあたりまではお休みを頂きますです m(_ _)m

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2006.7.16 日曜 前日に飛ぶ

旅に行きます

では、ちょっと行って参ります。今回は楽しい旅行ってわけじゃないんで、土産話は期待しないでね。

いってきまぁ〜す。

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2006.7.17 月曜 前日に飛ぶ

帰宅

ただいま〜っと帰って来たものの、前の晩はよく寝たものの、朝一番のビール2缶が効いたらしく、帰宅してからなーもやる気ナッシング。うち帰ってからぼへーっと日暮しのたりのたりしたあとは、爆睡以外にすることが思いつかなかったおいらであった(これ書いてるのは18日)。

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2006.7.18 火曜 前日に飛ぶ

自称霊能力者 vs 霊感の強い人

今日はまた何日か前のネタでも蒸し返しますか。いや、例の、てか霊のw 自称霊能力者 の裏話ww

全部人から聞いた受け売り話なんでちょっとアレだけど。

この人とは別に、超常的なものに敏感な人がいる(こっちは本当に敏感らしい)。その人は飲食店をやってる。で、知り合い(常連さん)が自称霊能力者を連れて、その店を訪れたそうな。したらいつも異性に飢えてる自称霊能力者(他人の人生相談を請け負うなら、まず自分の人生を満足させようね)、店主を一目で気に入ってしまって、その日ずっとその店主にすり寄ってたと。

その店、それから数日の間、店を閉めた。

自称霊能力者を連れて行った常連さんが心配して電話したら、店主が言うには、自称(略)の「悪い気」に当たってしまって、床に臥せってたとのこと。だからあの人はもう店に連れて来ないで、とお願いされたんだと。ここにもまた一人、出入り禁止の人、発生(笑)

おいら、商品化されてる類いの「気」や「波動」は一切信じないし、霊感もないんだけど、そういうのが強い人が実在するってのは信じてる。いわゆる第六感てやつね。おいら的な理解では、その場や相手の雰囲気に敏感な人、だと思ってる。

例えば人が相手の場合、顔立ちや体型や声の質、喋り方や表情、態度やそぶり、服のセンスや匂い、そういう、その人が発する有象無象の要素の組み合わせとバランスが、受け手の人の脳内で抽象的な造型をつくる。ここまでは誰でも同じ。で、いわゆる敏感な人の場合は、その造型の美醜に対して、体調に影響するほど敏感なんじゃないかと。実証してないんで憶測でしかないけど、とにかくおいらはそのあたりの線で「第六感」「霊感」を理解してる。

つまり件の自称(略)は、その店主にとって本当に「生理的に合わない」人なわけ。でも何を勘違いしたかこの自称(略)、店主が自分のことを気に入ってるもんだと信じて疑わない。なぜ信じて疑わないか。その根拠、それは、自分の霊感(直感)が鋭いと信じて疑わないから。

お前めっさ鈍いよオイ! (  ̄□ ̄)っ☆彡

ていうか異性関係について思い込み激しすぎ。

たぶんこの自称(略)、これからはその店に何かにつけて顔を出すことになると思うんだ。店主とお近づきになりたい一心で。そんな店主に激しく同情するおいらであった。霊感が鋭いってのもツライもんなんだねぇ。

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2006.7.19 水曜 前日に飛ぶ

板金代車オプティ

ケータイ立体写真2組公開だよ。ダイハツのオプティの運転席とエンジンと。

また代車。おいらのミニちゃん今、入院中なのよ。なんでって、もう下回りが穴があくほどサビサビになったんで、板金してもらっててさ。青森県てのは雪国なわけで、ご多分に漏れず財政難で、ていうか他県よりさらに財政難で、冬場の融雪剤、安物を使ってるらしいんだわ。融雪剤は基本的に塩で、クルマにとっては過酷なんですな。で、安物融雪剤だと特にサビが出やすいらしい(ミニ専門店の受け売り)。

で、専門店さんに頼んで、ミニのことをよく分かってる板金屋さんに出してる、と。その間の代車がオプティ。ということでまずは

オプティの運転席

お次は

オプティのはらわた

なんかこのクルマ、クラッチがどうもイマイチ性に合わなくてさ、スムーズにつながってくれないんだわ。早いとこミニちゃんに乗りたいんだけど、いつまでかかるかなぁ。ちょうど帯状疱疹のかかりはじめにクルマを出したんだよな。ビョーキが治るのとどっちが早いかな。ちなみに帯状疱疹の方はおかげ様でかなり改善してきとります。

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板金屋さんに見てもらったら、おいらが気が付いたところ以外もサビがかなりキてて、当初12万だった予算を15万に泣く泣く増額しただよ。あと、タイヤも坊主になったんで全取っ替えだし、オイル交換も一緒に頼んだ(こいつらはまた別料金)。支払いを考えるだけですげぇ鬱。帯状疱疹の治療も、3〜4日周期で2300円ずつかかってるしな orz

あ、今月の電話代(B フレッツ + ひかり電話でほぼ6k円也)も払わなきゃ ○| ̄|_

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2006.7.20 木曜 前日に飛ぶ

ノート PC ヒンジ強化合宿

久々の SNACK ゆきこ(「ゆんず金属工業」の略)の出番です。

まる1年前に7000円で買った、フタのヒンジがプラプラの東芝 DynaBook Satellite 2590X「ヒンジ養成ギプス」を自作して、様子を見ながら家の中で使ってきたんだけど(バッテリーが死んでるし全備重量がけっこうあるんで、まだ外に出したことがない)、ついにガタが来た。今どきの軽いノート PC と違って、液晶パネルのフタ自体が既に重たいもんだから、両面テープとアルミグラスクロステープで支えてた基底部が耐えられなくなってきたのよね。

ということで、基底部の強化と、微調整による基底部への負担軽減を目的に全面改良に着手。見た目は大したことない基本的な2節リンク機構なんだけど、いざ自作となると、あとでいろんなところに自己チェック入れられたりする。

以上5点。これでかなり強化&最適化されたっぽいけど、もう少し使ってみて様子を見よう。とりあえず記念に立体写真に撮ったんで、

見てみる?

あんまし目立ってないけど、短い方のロッドの横から見た形のなまめかしさがちょっと自慢(笑)。別にデザインを優先させたわけじゃなく、パネルの最大開き角を少しでも大きくするには、第2関節をできるだけ本体のヒンジの軸に近付けなきゃいけなかったんで、そのための工夫なのよこれ。長い方のロッドもその方向で、閉じたときフタに触れる部分を削っておりますです。真横から見ないと苦労の跡が分からないのがツライとこですわな。

つらつら眺めてみるに、一番目立つのが、長い方のロッドの上面。切り詰めたぶん自己主張も弱くなって、ある意味かわいい仕上がりになったけど、やっぱどうも、「ド真っ直ぐ」ってのが芸がないとこですなぁ。自作くささがよく出てるっつう取り方もできるけど、SNACK ゆきこ としてはもう一工夫したい。もう少しかわいくて機能美を帯びたデザインにしたい。できるだけシンプルな路線で。

強度的には幅を半分くらいまで削っても問題なさそうなんで、今後はここらの意匠をどう持って行くか考えるとしますか。

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帯状疱疹の治療ために、あんまし仕事してなくてヒマなのよね。悠々自適ってやつです(←違う)。それでこんなことしてみたっす。

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2006.7.21 金曜 前日に飛ぶ

3年後のお手入れ

帯状疱疹ヒマつぶし SNACK ゆきこ 企画その2。Power Mac G4 AGP 1.25GHz のメンテナンス。

あれは3年も前の冬から春にかけてのことじゃった。我がメイン機である Power Mac G4 AGP 400MHz の 1.25GHz へのクロックアップ大騒動があったのは(ひとりごちるゆんず 0302, 0303, 0304)。個人輸入の CPU ドータカードを換装するのに、メールと不良 CPU カードとが日米を激しく飛び交ったのじゃった。そして、クロックアップに合わせて冷却装備を自作して装備したのじゃった。

早いものよのう。あれからもう3年か。「淡麗フード」「ノートンダクト」「熱街道」なんかの固定系部品はいまだに健在じゃが、可動部品である「直列ファン」がそろそろ寿命に近付いて来たようじゃ。直列2連装の 50ミリ角ファンのうち、上流側は既にオシャカになって取り外してある。残った下流側も、起動ごとに素晴らしい異音を発生させるようになりおった。定常回転数に達すれば異音は消えるが、やはりガタが来とるのう。直列配置で回すということは、それだけ規格外の高回転数で回るということで、ヘタリも早いのは当初から分かっておった。1個は2年台で死んだが、生き残りが3年以上も持ったのは僥倖かもしれんのう。

これから本格的に暑くなるという事情もある。そろそろ換え時じゃな……。

てなわけで、「直列ファン」全取っ替えを敢行!

実は1個はかなり前に買ってあった。使用中の1個が死んだ時点で。で、1個だけ取り替えるか全取っ替えにするか、長らく悩んでたのよね。生きてるやつが危なくなった時点でとっとと新しいのをもう1個買っても良かったんだけど、値段がちょっとアレでさ。1個1260円もするんだもん。前に買ったときは、HDD 冷却用の並列2連装のやつで、これでたったの1480円(税別)だったんだもん。しかも凝った形状のアルマイト処理済みヒートシンク付き(要らなかったけど)。

どうもこの HDD 強制冷却装置は売れなかったらしく(Mac 雑誌で、ヘンな小物パーツの1つとして紹介されてたっけ (^^;))、PC 屋さんには去年の時点でもうその姿はなかった。バラ買いしかない。買って来ましたよ残りの1個。

で、PC 屋さんの冷却ファンコーナーの棚に並んで吊るされてた2種類のファン。これが謎だった。見た感じ同じブツ。メーカーも同じ。値段も同じ。でも片方は回転数が微妙に高い。同じカネ払うなら性能いい方がいいに決まってるってことで、速い方を買ったよ。この安易な決断が後で大問題になろうとは、その時は知る由もなかった。

それと、DIY 店でブチルゴム両面テープをゲット。3年前に買ったブチルゴム両面テープがイヤになるほど余ってるはずだったんだけど、いくら探しても見つからなかったんで。つうことで、幅10ミリ×長さ10メートルっつう、結局どう考えても使い切れないやつを仕方なくゲット。その10分の1でもまだ余すってのに。

ノート PC のヒンジ養成ギプスの強化に使ったやつは、粘着力が強過ぎて、はがすとき手間なんで使えないのよ。なんたって直列ファンはビデオカードの裏面上に貼り付けることになってるんで。無理矢理はがそうとした時に基板がしなったりねじれたりして基板上の配線がブチブチブチ〜なんて考えるだに恐ろしい。

これでお分かり? はがしやすさが大事なんですよ奥さん。

しかし、おいらすっかり両面テープ持ちになったなぁ。文房具級の紙素材のやつ(一番弱い。部品の仮止め用)、強力&薄型のやつ(薄さ故に、貼り合わせる素材同士の表面荒さの違いに対応できず、ツルツル表面同士じゃないと強力にくっつかないのがネック)、強力&1ミリ厚のやつ(ヒンジ養成ギプスに使った。接着面同士の表面荒さの違いはベース材が吸収してくれる)、そしてブチルゴム。いずれもかなり余ってるんで、欲しいときは言って下さい(笑)。そういや昔は接着剤持ちだったっけなぁ。アラビア糊、プラモ用、木工用、セメダイン、合成ゴム系、エポキシ系、瞬間接着剤、バスコーク……。

自作紙ヒコーキとゴム動力模型飛行機とガンプラと RC カーに燃えていたあの頃…… ( ̄- ̄ ) 遠い目

道具は揃った。あとは作るだけ。おお、冷却ファン、入力用だけでなく出力用のコネクタも付いてる。なんて親切なんだ。これで配線加工しなくても並列つなぎができる(直列なのはファンの物理的配置。これに配線を並列つなぎすると風力が稼げるのだ)。一応用意してた、RC カーマニア時代に買った、ABC ホビー謹製熱収縮被覆チューブは用済みとなりましたな。

で、なにげに2つのファンを重ねてみると……ぐがーん!

サイズが微妙に違う!! (T□T;)

えっ? えっ?

……、

……、

……。

ブツが入ってた袋を慌てて見直すと、さっき買って来たやつ、45ミリ角だった orz これじゃネジ通らないよ。1260円がぁ〜! 昼メシ3食ぶんがぁ〜!(泣) PC のパーツって、不良品じゃないと返品効かないんだよなぁ……。さっき Mac につないだら元気に回ってたもんなぁ。回転数がわずかに大きいってのは、直径がわずかに小さいってことだったのね。ああああ回転数なんかに惑わされずに、ちゃんとサイズ確認して買うんだったよ。

買い直し。今度はちゃんと50ミリ角なのを確認して。きっと、いつかきっと45ミリ角も使う日も来るさ。と、使う前から用済みになってしまった問題のファンは、部屋の片隅に、そっと、しかし幾分かの怒気をはらみつつぶん投げられましたとさ。ちなみに3年前に当てずっぽで買った80ミリ角冷却ファンはいまだに野ざらし中。45ミリと80ミリの冷却ファン、要る人は連絡下さい。タダであげます(送料別)

2つのファンを繋ぐのは2本の皿ネジ。ファンの下流面をヒートシンクに密着させるためには、普通のナベネジの頭は邪魔なのだよ。皿ネジを使うからには、ネジ穴の入り口に「皿ネジ加工」が必要。普通は専用工具を電動ドリルに取り付けてスリバチ状に加工するんだけど、このファンの枠はモールド樹脂製。こいつがまた柔らかくて加工性が最高なんだわ。専用工具なんて要らない。オルファのカッターでひたすらスリバチ状に削るのだ。そしてネジ止め完了&ファン同士のすき間をセロテープで目張りして、新規の直列ファン、めでたく完成。間違えて買ったファン代と両面テープ代を含めて4500円もかかったけど(涙)

お次は今まで頑張ってきた冷却ファンの撤去。こ・こ・でっ、ブチルゴム両面テープの威力「はがしやすさ」が発揮されるわけですよ。……って、かなりこれスライム状になって、はがした後もあちこちにクズが粘り着いてるんすけど。まぁティッシュにベンジン含ませて拭いたら簡単に取れたけど。

経年劣化ってやつですかこれ。

つうことは、だ。

ぬふふふふふふ。

3年前のブチルゴム(略)が見つかっても

経年劣化して使えなかったに違いない!

新しく買ってほんっとーによかった!!

↑「あのぶどうは酸っぱいに違いない」論理

そんなこんなのトラブルにもめげず、直列ファン全取っ替え完了。ただ今その、順調にファンが稼働中のマシンでこの日記を書いとりま〜す。

なんかさー、昨日のヒンジ養成ギプス強化もそうだったけど、こういう作業した後って爽快感あるなぁ〜。

あーすっきり (^▽^;) ←いい汗(ていうか帯状疱疹の患者は安静にしてなきゃいかんのだろォィ)

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2006.7.22 土曜 前日に飛ぶ

『ダ・ヴィンチ・コード』

久しぶりに、感想を書きたくなるほど手応えのある映画に出逢ったんで。

とりあえず、ミステリーものなのに話にちゃんとついていけた自分を褒めてやりたい(笑) ここらは監督ロン・ハワードの手腕かと。昔からあの人は、「話が分かりやすい映画」に心を砕く傾向がある人とおいらは見てるんで。

まぁキリスト教徒以外にとっては、「おっこれ面白い」以外の特別な感情を抱かせない、普通タイプの「よくできたサスペンス&ミステリー」ですな。内容ギッチリなのによく整理されてて、2時間半もの長さなのにちっとも飽きさせることもなかったし。しかしあれ、原作のときからそうだったけど、結構な論争になってたよね。果ては盗作騒ぎとか。盗作の話は別にして、やっぱキリスト教徒にとっては捨て置けない、物議を醸す内容を多分に含んだ作品なんだろうなぁ。

面白かったけど、ちょっとツッコミなんぞ。納得行かなかったのは、タイトルに反して、レオナルド・ダ・ヴィンチの出番があんましなかったってとこ。美術館内でのブラックライトペンの記述と『最後の晩餐』が鍵になってるってだけで。しまいには「ニュートン・コード」になってしまってたし。じゃぁとっ始めの、ダイイングメッセージのダ・ヴィンチ人体図は一体何だったんだよ。

ていうか推理もので定番のダイイングメッセージって、いっつも疑問に思うんだけど、なんであんなに凝るかねぇ。今回は特に凝りまくってたぞ。イマワの際の人間が、そこまで知恵を働かせる余裕があるんか? あんなに出血したら脳みそだって回転が鈍くなるだろうに。まぁ通り一遍なダイイングメッセージは過去の有象無象のミステリー作品たちに使われ切ってしまったんで、今の時代じゃ凝り凝りで伏線張りまくりのじゃなきゃいかんという舞台裏の事情が垣間見えてしまうわけで。つうか、殺し屋のシラスが弾丸を急所にちゃんと当ててれば、ダイイングメッセージを残す余裕自体なくなったはずなんだけどなぁ。でもそうしちゃうと話が進まないし。

ああそうか。そうやってわざとダイイングメッセージを残させて、ラングドンにその謎解きをさせるのがリーの目的だったってことか。てことで、依然として、人生最後にして最大のパフォーマンスとも言える、ソニエールの文字通り体を張ったダイイングメッセージ自体が謎だったりする。

いやほんと、考えるだに、予告編でも大きく扱われてたソニエール君の死にっぷりが滑稽に思えてきた(笑)

この映画、話自体はまぁあんだけ話題になった原作だってことで面白いのは文句なしだったけど、その他に、映像美が挙げられますですな。いや実際、字幕を追うのに必死でじっくり観てる余裕がなかったんだけど、あれだよ。フィルム撮影の芳香みたいのが良くて。デジタル24Pカメラじゃ表現できない高級感というか、色彩設計からときどき意図せず微妙に外れてしまう予測不能性が、いいんですよこれが奥さん。

ジョージ・ルーカスが、コストと効率と仕上がりの予測性を重視してデジタル24Pカメラ派になったのに対して、スティーブン・スピルバーグの方は飽くまでもフィルム撮影にこだわるのも、同じ理由かと。おいらはただの客だから、どっちで撮影しようと払うカネは同じ。という無責任な立場から言わせてもらえば、デジタル24Pはフィルムとは別物の質感をもたらす道具であって、フィルムを超えるという類いのものではないのだね。そしておいらは、フィルム撮影の映画の方が好みだぞ、と。

ただ、日本映画みたいに製作費に余裕がない場合、無理してフィルムにこだわるよりだったら、割り切ってデジタル24Pにして浮いた製作費を、セット代や脇役のギャラに充てて、映画そのものとしてのクオリティをもっと上げてほしいところだな。日本映画の質が上り調子な昨今だからこそ、ひとつその方向性でお願い申し上げたくそろ。

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ああ、結局また些末な内容に終始してしまった。でも思い返せば、これがおいらの映評スタイルだったっけ。一時期かなりドツボってた「映画を楽しめない病」から、感想を書けるまでに立ち直ったとはいえ、別になんも成長してない自分を発見 orz

自分では、『ソラリス』の感想が今まででベストだと思ってるよ。

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超細かいツッコミ:イギリスの教会の地下に「聖杯」を求めて階段を下りていくカットで、ソフィーがすねに負ってたはずの傷が消えてた。これがこの映画最大のミステリー(笑)

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2006.7.23 日曜 前日に飛ぶ

箱は開いた

いつまでかかることやら。かなり面倒な作業に手を染め始めてしまった……。

このサイトは常に、おいらの技術にできる限り、最新の HTML の状態を求めておる。現在は、HTML 4.01 Strict に近付けるべく努力してる。ていうか一足跳びに XHTML にしたいところなんだけど、部分的にまだまだ20世紀の旧規格の部分がある(一応全ページ「HTML 4.01 Transitional」っつう、新旧全部オッケーな規格でごまかしてる)んで、一足跳びを狙うにしてもまだやることがある。つうことで、遅れてる部分を直していこうってわけだ。

その最大の障壁になってるのが、「丸裸の文章」。何のタグにも挟まれずに、もろに打ち込まれてる文章たち。『J. S. T. Boosted!!』も、『2002年1月』以前の立体写真の解説ページもそうだけど、この日記で言えば、2003年10月28日以前。これがそんな状態。HTML 4.01 Strict 以降なら、p タグで囲まれてなきゃいかんのよね。この修正にとうとう着手してしまったのよ。既に2003年10月ぶんの文章は全部 p タグで囲んでみた。

でも、単に丸裸の文章の末尾に br タグで強制改行しただけのものを p タグに直すとなると、とんでもないことになっちゃうわけです。文章の見映えがガラッと変わっちゃう。p タグを使うと、自動的にパラグラフが1行空きになっちゃう。だからおいらの過去ログをそのまま修正すると、見た目めちゃめちゃスカスカになって、読みにくくなる。ということで、文章を、改行なしで繋げられるところは繋げてから p タグで囲うんですな。これがめんどい。その場その場で1文ずつ判断しなきゃなんないから。

2003年10月29日以降、始めから p タグで文章を囲うようにしたんだけど、当初は戸惑ったものの、今は慣れて、その良さを実感してる。CSS で字下げ設定をできるようになったのもあるけど、西洋スタイルのパラグラフ形式の文章ってやってみると、ページのぱっと見が綺麗で読み始めやすいんだよね。最近の日記と比べて、古い日記はページの見た目が明らかに汚くて読みにくそう。字下げもないし。

そんなわけで、古い過去ログのパラグラフ化を始めたわけ。文体との兼ね合いがうまくいくかどうか心配だったけど、どうせ文学作品なんつう代物じゃないんで、文章の内容自体は極力いじらないで、br タグによる強制改行をやめて適宜パラグラフで括るだけっつう方向で行くことにした。

手始めに、中途半端な状態の2006年10月のぶんをやってみた。これがすげぇきつくて。作業時間、2時間半もかかっただよ。しかも文の構成が変わるってことでけっこう頭を使うわ(どこからどこまでをパラグラフで括るかの判断)、過去に使いまくった強制改行の br タグを除去する単純作業もうじゃうじゃあるわで、後半は頭がゆだって肩も凝って、きついなんてもんじゃない。予想以上だったよこの作業のツラさは。まだ他コーナーのページもあるし、この日記だけでも残り26ケ月分ある (;TTT)/[電柱] ゲロゲロ

大体にしてこの Web 日記、書いてきた量が半端じゃない。最近は減少傾向(80KB台/月)にあるとはいえ、最大で1ケ月で133.2KB(2002年8月)って一体何よ。ああ、「スターウォーズ EP2」への4夜連続ツッコミ企画が特に効いてるのねこの月。確かにこの月はその他の日もノリノリだったもんなぁ。それが今になって負の遺産として跳ね返ってくるとは orz

とにかく始めてしまった以上は、HTML 手書き派の意地を賭けて、最後までやり抜く所存にござります。しかし、これじゃ数日に1ページの速度でしかできないよなぁ。帯状疱疹もほとんど治ってきたんでそろそろ仕事に復帰できそうだし、となると時間もそうそう取れないだろうし。なんかパンドラの箱を開けてしまったような気がする。最後に箱に残った「希望」をすくい上げる日を夢見て、せいぜい精進するとしますか。

ほんと、いつまでかかることやら……。

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2006.7.24 月曜 前日に飛ぶ

打算の二人

8月5日に、小・中学校のプチ同窓会をやることになった。東京在住の人妻が仕切ってるんだけど、なんかおいら、この人妻にうまいこと乗せられてるような気がする。

「ゆんずがいればそれでいいのよ」とかそうゆー甘い言葉を折に触れてメールにしたためつつ、「場所取った? 早くしてよ(人数決まるまで決められるかい)」「居酒屋はやだなぁ。こじゃれたところがいい(こじゃれてない居酒屋しか知らねーよ)」「そっち何人集まった? あのコに連絡した?(おいら、友達少ないんだってば)」「相談なんだけど、13日に変更できる?(今さらできるか)」

なんかやたらむちゃくちゃ使われ放題。こっちにも都合ってもんがあるんだがお構いなし。

でもさ、なんかさ、この人妻においら、気に入られちゃってるのよね。不倫とかじゃなく、話が合う面白いやつってノリで。でもさ、なんかさ、ここまで使われまくるとさ、『計算ずくかい』とか思い始めたりして。

問題はだ、こいつがゲロマブ(死語)だってことなんだな。……おいらそこらへんで完全に釣られてるっぽい。

でも今年は心を鬼にして、ボラ仕事をやるだけやって、その上で当日はそこらへんに惑わされない方針を貫く所存にござる。「あくまでも漢らしく」。これだ。

うん、いや、その方向で、そうしないようなるべくがんばるってことでひとつ(弱っ)

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2006.7.25 火曜 前日に飛ぶ

通知はまだか

先月25日に受けた、文部科学省後援 ファッションコーディネーター色彩能力検定(2006.6.26, 2006.6.27)の合否通知がそろそろ来てもいい頃なんだけどなぁ。検定スケジュールのページにも「合否通知発送:7月下旬」て書いてある。もう7月下旬だよね。

出願のときおいらが書いた住所が間違ってたとか? でも受験票はちゃんと郵送されてきたし。

もしかして「発表は当選をもって代えさせていただきます」形式とか? でも「合通知」なんだから、不合格でも通知されるはず。

純粋に趣味で受けた資格試験だから、この合否が仕事に影響するわけじゃないけど、それでもせっかく受けたんで、すごい気になるんすけど。

とっとと教えろコノヤロウ! (▼皿▼)

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ちなみに試験以来、一度も参考書を開いてねっす (^^;)

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2006.7.26 水曜 前日に飛ぶ

M-V の運命はこれで決まりか

日本の誇る、世界最大最強の全段固体燃料ロケット M-V(ミュー・ファイヴ)の運命が、とうとう決まったっぽい。

で、これが、ファンに取ってはかなりブルー入る内容でさ。なんかもう今日は寝る時間になっちゃったし、あんまし書く気が進まない内容なんで、後でまた書くっす。とりあえずこれ↓読んでちょ。

http://www.jaxa.jp/press/2006/07/20060726_sac_m-v_j.html

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2006.7.27 木曜 前日に飛ぶ

合否通知キタ━━━━━━!!

やった!! o(T▽To)  文部科学省後援ファッションコーディネート色彩能力検定、3級も2級も合格したよっツ!! 今日合否通知が来てさ。いや〜今までドキドキしながら待ちわびてたよ。

通常、合格ラインは正答率7割前後で、その時の問題の難易度で上下するんだそうで。今回は両方とも満点は200点で、3級の合格ラインが130点、2級が124点だった。難しい部類だったってことですな。いや、実際2級は「そんなのアリかよ!」と言いたくなるような問題が出て来たしなぁ。

で、通知に模範回答が付いて来たんで、早速自己採点。したら3級はなんと191点。おおー、思った以上に行きましたなぁ。して問題の2級。ちょっとヤバ気で気になってた2級。こっちは160点取れてた。蓋を開けてみたら、合格ラインよりけっこう余裕でフィニッシュでござんした。

つうことで、8月下旬に合格証書が届いたら晴れて「ファッションコーディネーター」を名乗れるわけなんだが(2級だけど)、どうも実感が湧かないのよね。2カ月ちょいの勉強で受験して、それから今日までまったく参考書を開かなかったせいもあるかな。詰め込んだ知識、既に風化しまくり。

ていうか、実戦経験ほぼゼロってとこが悲しいといえば悲しい。こういうのは仕事や生活、趣味に活かしてナンボのもんなんだけど、全然活かしてない。強いて挙げれば、昔、部屋の天井が白なのに対して壁が木目のダークブラウンだったのが気に入らなくて、ペンキとスポンジローラーと刷毛を買ってきて、壁を全部アイボリーに塗りたくったのは正解だったってのが確認できたってことぐらいか(壁を明るめの色にするのはインテリア構成の常識なんだそうで)。

服に活かすったってなぁ、いい服持ってないしなぁ。あらためて買う気もないし。有り合わせの工夫に活路を見出すとするか。

でも、実感がないとはいえ、この受験の勉強を始める前に比べたら、色彩に関する知識やセンスはずいぶんと身に付いてるわけで、その状態が普通に思えるから実感が湧かないってやつですかこれは。よしそう思うことにしよう。うん。そう考えたらちょっと自信出てきた。

この前、押し入れの奥から、昔、出来心で1ぺんだけ買ったアロハシャツが出てきたんだわ。あの時は「失敗したなこりゃ〜」と思ったもんだが、季節も季節だし、今度ちょっと着てみよっかな。新米ファッションコーディネーターとしての第一の冒険なのだ(笑)

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2級が取れたとなると、いよいよ1級が視野に入って来るわけですはい。さて2級で止めておくか、それとも1級受験に打って出るか。申込期限は9月28日。この日までに腹をくくらんといかん。ってあと2カ月しかないじゃん。1級って教科書も受験料も高いんだよなぁ。悩むところですなぁ。

ていうか1級の1次試験が11月12日だと。ギリギリまで悩んでたら、勉強出遅れ必至だなこりゃ(汗)

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訂正情報:7月24日のログで、読む人に不快感を覚えさせる表現があったことを、読者さんからご指摘頂きました。

この日記の、ひいては僕自身の品位に関わることなので、そのご指摘をありがたく頂戴し、その部分はより当たり触りのないよう書き換えました。ご指摘、どうもありがとうございます。これからはより注意して、より多くの読者さんに受け入れてもらえるような文章作りに努めようと思います。

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2006.7.28 金曜 前日に飛ぶ

取り憑かれたかのように作業は進む

渦中の M-V ロケットについて 2006.7.26 の本題を書こうかと思ったけど、力尽きちゃった。何やって力尽きてるかっつうと、2006.7.23 の、過去ログ直し。これにハマっちゃって。ようやく2003年3月のログの HTML アップデート(丸裸の文章を p タグや div タグで囲む)が終わったとこ。日記だけで、ノルマの3分の1弱をこなしたとこ。

この半単純作業もまた魔性というか、いったんやり出すとなかなか止められなくて、気が付くともう寝不足刻限に割り込んでたりする(薄笑)

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2006.7.29 土曜 前日に飛ぶ

勝手に改革案@ダメロケット計画

今日こそ 2006.7.26 の本題に入るのだ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月26日、「今後のM-Vロケット等について」という文書を発表した。M-V ロケットというのは、宇宙三機関統合前の旧・文部省宇宙科学研究所が持ってた全段固体燃料使用のものとしては世界最大最強の宇宙ロケットで、火星探査機 のぞみ や小惑星探査機 はやぶさ を打ち上げた輝かしい実績を誇ってる。他にも地球を回る軌道を飛ぶ科学観測衛星として、電波天文衛星 はるか、X線天文衛星 すざく、赤外線天文衛星 あかり という、世界最先端の衛星を打ち上げてる。今年の9月23日には太陽観測衛星 SOLAR-B(愛称は打ち上げ後に発表される)」の打ち上げが控えてる。

問題の、M-V の今後に関する JAXA の発表に先立つ5月26日(奇しくも JAXA 発表のちょうど2ケ月前)、宇宙開発ジャーナリストの松浦晋也は、「低コスト化で岐路に立つ M-V ロケット」 という論文を日経 BP で発表してる。なんでも JAXA は官僚の都合や論理を優先して、名機 M-V をやめちゃって、とんでもなくダメなロケットを作り上げようとしている、とのこと。

この松浦文書を読んだ時、「そんなバカな話が通るもんかい」と思った。これじゃまるで、過去に開発に失敗した J-I ロケットの再来じゃないのか、と。J-I てのは、1トン級の小型衛星を高度数百キロの低軌道に打ち上げるためのロケットで、1機だけ弾道飛行で打ち上げられて、以降の計画は、1回あたりの打ち上げコストが高いということで中止に追い込まれてしまったんだな。

J-I の構造は3段式で、1段目に H-II ロケット(現行の大型ロケット H-IIA の前身。性能は同じ)の固体燃料ブースター(SRB)を流用、2, 3段目は M-3S-II という M-V の前身のロケット(M-V より性能が低かった)から流用。上段部分はいいとして、もともと単なるブースターとして作られたものに、ロケットの第1段としての機能を全て盛り込まざるを得なかったのが、想定外の高コストとなった原因かと思われる。有り合わせを使うと確かに開発コストは低減するけど、ロケットは1回で使い捨てなんで、1回あたりのランニングコストの方が重要だということは、関係者はこの1件で痛いほどよく分かったはずだった。

今回 JAXA が提案した新型固体ロケットは、H-IIA の固体ブースター(SRB-A)を1段目に、M-V の3段目(M-34)をその上に乗っけるという2段式。確かに開発コストは低いだろうし、3段目を省いたから運用コストもそれなりに下がるだろうけど、打ち上げ能力はもっと下がるであろうという信じられない案。ていうか J-I の過ちを完璧に忘れ去ってるのがありありと伺える。何考えてんだ JAXA は

早い話が、松浦氏が鳴らした警鐘そのまんまのまずい計画が、実行に移されようとしてる。朝日新聞がその JAXA 発表に反応して、7月27日付で計画の詳細を載せた。それによると、打ち上げ費用の目標は25億円程度。打ち上げ能力は0.5トン〜1.3トン。能力、ずいぶん開きがあるなオイ。

M-V は打ち上げ費用70〜80億円の、打ち上げ能力は公称1.85トンだけど実質は2.3トン。朝日の記事の最大値1.3トンを採れば、費用が3分の1になるのに対して能力は半減で済む。これならおトク。でも最小値0.5トンだと能力は約5分の1。お話になんない。そして松浦文書によれば、2段式にした場合、0.5トンとなる可能性が大きい。1.3トンってのは、世間とマスコミ向けのまやかしの数字っぽい。3段式にすればそこまで行けるかもしんないけど、上段ほど軽量化のための製造コストがかかるんで、打ち上げ費用25億円ってのがウソになる。

なんでこんなアホなことがまかり通ったのか。詳しくは松浦文書を参考にしてくれ。要するに官僚主義がそうさせたらしい。

で、文句ばっかり言っててもどうにもならんので、おいらなりに考えた対症療法でも。さてうまくいきますかどうか。

松浦文書の3ページ目に、H-IIA の固体燃料ブースター SRB-A と、M-V の1段目ロケットモーター M-14 のスペック表がある。これで比べると、M-14 の推力は SRB-A の約1.67倍で、燃焼時間は半分以下。つまり M-14 は SRB-A に比べて、大出力でパッと燃え尽きるっつう結果になってる。1段目は、地球の重力に打ち勝って出来るだけ早いとこスピードを獲得しなきゃいかんので、こういう仕様になってる。

「だったら SRB-A はブースター(いわゆる第0段)なんだから、もっとパッと燃えなきゃいかんのじゃないか」という見方もあるだろうけど、もともとが H-IIA っつう大型ロケット用なんだわ。違いはそこ。H-IIA 第1段の燃焼時間は長い(約380秒)。だから、燃料が減って本体が軽くなるまでの時間も長い。だからそれに合わせて、SRB-A もある程度長いこと燃え続けて、重い本体を引っ張り上げ続けなきゃいかんということ。

でだ。要は、トロトロ燃える SRB-A を、もっとパッパと燃やして大出力を出せればいいのではないか、との見解に達したのだよ。単純に言えば、新型固体ロケットに SRB-A を流用する場合は、固体燃料の配合や内部形状を新型ロケット専用にいじって、大出力短時間燃焼型にしてしまう。こうすれば、新型ロケットは打ち上げ中の地球の重力による損失をあまり受けずに、さっさと衛星軌道に乗ることが出来る。つまり搭載できる荷物を多くできる。

でも話はそう簡単じゃない。ロケットにかかる負荷が大きくなるんで、それに耐えられるかが問題。固体燃料ロケットは胴体全体が燃焼室になるんで、胴体全体が燃焼圧力に耐えられなきゃいかん。出力を M-14 並みにするとなると、SRB-A は現行の1.67倍の出力をひねり出さなきゃいかん。出力は、排出される燃焼ガスの質量と噴射速度で計算できる。ノズル等の設計が同じ場合、燃焼ガスの排出質量は噴射速度と正比例するんで、とりあえずはガスの質量は考えず、噴射速度に絞って考える。燃焼圧力は噴射速度の2乗に比例するんで、1.67×1.67≒2.79 倍(!!)

絶対無理!

機械の設計には「安全率」というのがある。想定の応力を分母に、実際に機構や材料が耐えられる応力を分子にして計算する。例えば、エレベーターのワイヤーなんかは万が一にも切れちゃいけないんで、安全率は10以上取ってる。考えられる力の10倍の力がかかってもワイヤーは切れないということ。でもロケットの場合はそんなに安全率は取れない。なんたって力ずくで空を飛ぶんだから、極限まで軽くしなきゃいけない。なので、無人ロケットの部品の安全率は1.4くらいしかない。SRB-A は H-IIA ロケットの中で一番先に分離される部品なんで、多少は重量規制が緩い(安全率を高めに取れる)と思われるけど、それにしても想定の約3倍の力って、安全率を大幅に超過してそう。

さらに難問。胴体だけでなく、ノズルスカート(噴射口のラッパ型の部品)の強度も持ちそうにない。H-IIA 6号機の打ち上げ失敗の原因は、ノズルスカートが耐久力不足で、横に穴があいたことだった。事故後にノズルスカートの設計改良を中心にいろいろ対策したけど、それでも不安だったため、今は燃焼圧力を2割落として騙し騙し運用してる。場数を踏んで充分なデータが取れれば元の燃焼圧力に戻すつもりらしいけど、ここでもやっぱし現状でギリギリの設計を強いられてる。

液体燃料ロケットのノズルは、ギンギンに冷えた燃料をノズルに溶接されたパイプを通すことで冷却されるけど、固体燃料ロケットの場合は無冷却。音速や超音速で流れる燃焼ガスに表面を削り取られながら仕事を全うする。流速が1.67倍ってキツいと思う。やっぱり SRB-A じゃ、胴体の強度もノズルの耐久性も持たない、と出ましたな。

でもまだ悪あがきしてみる。M-V 1段目の M-14 モーター、こいつは見事にこの悪条件に耐えてる。それに胴体の材質は、SRB-A で使われてる CFRP に比べて、強度的に不利な高張力鋼を使ってる。この矛盾は何なのか。

単に肉厚の問題だったりして(笑)。でもとりあえずそれじゃ話が進まないんで、肉厚の話は抜きにしちゃう(強引)。考えられるのは、ノズルスカートの設計の違い。さっきは「燃焼ガスの排出質量は噴射速度と正比例する」という前提で話をしたけど、「M-14 のパワーの秘密は、SRB-A に比べてノズル周りの設計が違うために、噴射速度はさほど変わらないが、排出質量が大きいから」としてみる。これだと、燃焼圧力はさっきみたいなべらぼうな数字は出ない。具体的には、ノズルスロート(流路で一番細くなってる部分)の断面積を大きくすればいい。つまりノズルスカート全体の大型化。

ここまで書いて、両者を実際に比べてみることを思いついた。

M-V の断面図

SRB-A の断面図

どっちも直径が2.5メートルで同じということで見てくれ給え(博士口調)。明らかに M-14(M-V 1段目)のノズルスカートの方がデカい。サイズほどはっきりは言えないけど、スロート部の断面積も M-14 の方が大きいように見える。おお、謎が解けた! M-14 が一見過酷な条件に耐えられてるように見えたのは、ノズルスカートをデカくして、燃焼ガスの速度(燃焼圧力)が大したことない割には排出質量を増やしていたのが、その秘密だったのじゃよ(まだ博士口調)。

つうことで、新型ロケットに SRB-A を使う場合、H-IIA 打ち上げ用よりデカいノズルスカートを使って、なるべく短時間でパッパと燃やせばいい、ということになりましたな。特注品を使うことになるんでコストアップは避けられないけど、そんな何億円もするもんじゃないでしょ(参考: H-IIA 1段目のメインエンジン LE-7A は8〜9億円。液体水素という扱いにくい燃料を使い、しかも2段燃焼サイクルという複雑怪奇な仕様のため、高価な材料と他国に真似の出来ないほど高度な加工技術を盛り込んでこのお値段。部品数は約28,000個)。

と思いきや、そうしたならそうしたで、また難問が出てきた。機体の方向を制御するのにノズルを首振りさせるんだけど、その駆動力に問題が出てきた。SRB-A のは電動式。この形式は重量的に不利だけど、もう一方の油圧式に比べてメンテナンス性に優れてるんで採用されてる。一方 M-14 では油圧式が採用されてる。特にパワーが必要な場合、油圧式の方が重量的に有利。

ノズルスカートの大型化となると、ノズルスカートの首振りにもそれだけの力が必要になる。しかもノズルスカートは何百トンという推進力の大半を受け止める。そしてその推力はノズルスカートの大型化で何割増かになってる。首を振るだけでもかなりのパワーが必要になる。コストを考えると SRB-A の電動式をそのまま流用したいところだけど、はてさてそのぶんの余裕を持ってるのか疑問。なんせギリギリの設計だからね。例えば M-14 の油圧式を使うとかすれば良さそうなもんだけどね。ノズルスカートも M-14 を流用。となると、尾部は全部 M-14 ってことになって、結局 SRB-A から持って来れるのは CFRP 製のドンガラだけ。コストダウンは望み薄ですなこりゃ。

本末転倒だけど、大型ノズルスカートに対応した首振り機構を開発してそれを H-IIA 用 SRB-A の標準仕様として採用すれば、量産効果でコストダウンが図れるってもんだけどさ、新型の小型ロケット開発のために、今うまくいってる大型ロケットの H-IIA を設計変更だなんて、しかも取り潰そうとしてる M-V のバーツを基幹ロケットに流用だなんて、できるかなぁ JAXA のアホ官僚たちに。メンツや体面が大事そうだもんなぁ。

銘板左端銘板銘板右端

今日は他に、開発中(中断中?)の中型ロケット GX の問題とその解決案も書こうかと思ってたんだけど、かなり長くなっちゃったんで(行き当たりばったりでその場で考えながら書くからこうなる)、それはまた後日の話題ってことでひとつ。

銘板
2006.7.30 日曜 前日に飛ぶ

ひさかたぶりの我が愛車

我がミニちゃんが板金修理から帰ってきた。長かったなぁ。3週間もかかったよ。

2006.7.19 でも書いたけど、融雪剤のせいで下回りがサビサビのボロボロになってたんだよね。でも安く上げたかったんで、一番ひどい右下部分だけをお願いしたんだわ。「12万くらいでなんとか……」と伏し拝んで。

そしたらその値段で、下回り全部やってくれた(感涙)。左下部分も、後ろも。実はボディ後端が右下に負けず劣らずひどくてさ、後の機会に修理しようと思ってたんだわ。ていうか追突待ちしてた(笑)。まる1年前、逆突されて(2005.7.9)フェンダーのサビサビ部分を直してもらったことがあったもんで (^_^;)>

あとねぇ、スピーカーが BOSE なら威張れるんだけど、タイヤが坊主でさ。これ、高かったなぁ。1本6,000円もするんだもん。12インチとはいえロクマルは結構するねぇ。ナナマルのスタッドレスなんか3700円だったってのに(軽トラの需要が大きいらしい)。でも、彫りの深い新品タイヤを履いてるの見たらなんだか嬉しくって嬉しくって。しかも下回りピカピカ。下半身リフレッシュ完了ってやつです。あーすっきり。

ってまだカネ払ってなかったわ(汗)。明日払うのだ。

銘板左端銘板銘板右端

そだ、今年車検もあるんだった (-_-;)

銘板
2006.7.31 月曜 前日に飛ぶ

"Proud Mary" のカワイさ

"Proud Mary" っつう名曲がある。いろんな人がカバーしてるみたいだけど、オリジナルは Creedence Clearwater Revival(CCR)のやつ。CCR とゆーと『雨を見たかい?(Have You Ever Seen the Rain?)』がとみに有名だけど(ベースのリフがいいんだよね。ていうかあれが反戦歌だと知ってる人ってあんましいないのでは?)、"Proud Mary" はカバー版が CM なんかでたまに使われてるから、聴けばけっこう「ああ、この曲ね」という人も多いかと。

ベストアルバムを聴くと、他にもめちゃめちゃいい曲が目白押しだったりする。実際、このバンドが活躍した70年代初頭あたり、シングルヒットをひたすら連発してたみたいだし。バンドの色としては、カワイイ系ポップスとヴードゥー系ネチネチブルース、かな。対照的だけどどっちも独特のいい味出してる。"Proud Mary" はカワイイ系の代表(『雨を見たかい?』もカワイイ系だけど)。んで、20年来聴き親しんでてさ、歌詞を大体覚えちゃった。ただし自信ないところ多々あり。とりあえずヴォーカルのジョン・フォガティの発音が悪いところに責任をかぶせてみたりする(笑)

そのおぼつかない歌詞でこの "Proud Mary" を聴いてて、ようやく最近、何のことを言ってるのか分かった! 気がする (^_^;) それがきっかけでネット上で歌詞を探してみたらありました〜。そこからちょいと転載。

Big wheel keep on turnin',
Proud Mary keep on burnin',
Rollin', rollin', rollin' on the river.
Rollin', rollin', rollin' on the river.

「でっかいホイールが回り続けて、気高きメアリーが燃え続ける。回る回る、川の上で回る」ってなんじゃらほい。水車? の名前が? メアリーなの? 気高いの? それが燃えるの? 「燃える水車」って『七人の侍』かい(笑)とか思ってたんだけど、蒸気外輪船のことじゃないのかね。船なら女性の名前でしっくり来るし。「気高きメアリー」なんて、ほんと古き良き時代の船にぴったりって感じ。

アメリカの外輪船てさ、かわいいよね。性能や外見のスマートさじゃスクリュー船にかなわないけど、取って付けたみたいなでっかい水車を船の両脇に抱えて、あるいは船尾にくっ付けて、そいつをバタバタ回して進むんだもん。なんかかわいいって。そうして蒸気機関の黒い煙を吐き出しながらエッチラオッチラ川をのぼる貨客船って、アメリカの原風景のひとつなのかもねぇ(この曲だと "Big wheel" と単数なんで、Proud Mary 号は外輪が船尾に付いてるのかな)。

そうゆー可愛さに目を付けて、こんなラヴリィな曲を作っちゃったジョン・フォガティに乾杯。でもジョンだけじゃないのよ、この曲のかわゆさに貢献してるのは。昨日我が愛車が板金から戻って来たってんで、さっきちょっと乗り回してきたんだわ。カーステで CCR かけて。ぐるーっとそこらを回って、もうすぐ家にだよってあたりで "Proud Mary" が始まってさ。「相変わらずかわいー曲だなー」と聴いてるうちに、ドラムが意外と繊細なことに初めて気付いてさ。聴けば聴くほどドラムの芸が細かいのが分かる。20年間何を聴いてきたんだおいらは。もちろんギターもベースもナゴミ〜って感じだけど、この曲の特別なかわいさってドラムから来てたんだなーなんて。ちなみにジョンのヴォーカルは swamp voice と呼ばれる独特の高音しゃがれ声(和田アキ子に似てると思う(笑))で、そのマッチングがまた妙な具合にイイのじゃよ。

昔からロックバンドはとんがった曲の方がウケがいいのかもしんないけど、そんな中で、こんな(一見)シンプルでまん丸な曲に正面から取り組んで、てらいもなく演ってヒットを飛ばし続けたってのが、 CCR のすごいところなんじゃないかとか。まん丸い曲といえば、カントリーもやってるけどね。"Cotton Fields" とか "The Midnight Special" とか。その影響かもしれんなぁ。

"Lodi", "Bad Moon Rising", "Green River" もカワイイなぁ。

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CCR のネチネチブルースだと、どっちもカバーだと思うけど "Susie Q" と『悲しいうわさ(Heard It through the Grape Vine)』が最高ですな。"Susie Q" はギターソロのエッチくささがたまんない(笑)。『悲しいうわさ』はもう名曲でしょう。普段はメロディアスにおいらの耳を引きつけておいて、ときどき一転して鬱なリフとともにズドド、ズドド……とヴードゥーなノリで攻めて来るスリリングなギャップでメロメロ〜。ビートの「入れ」と「抜き」がゼツミョ〜。もぉ好きにしてぇ〜。

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