ひとりごちるゆんず 2014年10月
銘板
2014.10.1 水曜
前日に飛ぶ
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また拾い物だけど。

おもしろかわいすぐる……。

銘板
2014.10.2 木曜
前日に飛ぶ
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2日遅れで解説

2014.9.30 での、ほぼじゅびふぉ 新規入稿の曲について。"Cruel Clocks" は、なんでかその前に入れた『テロメアの産声』と若干かぶるような題材だったり。別に狙ったわけではなく。

JubyPhonic 版Zoozbuh 版(どちらも Zoozbuh さん作の同じ歌詞)。

オリジナル PV とも合わせて、死ねない女性が主人公でして。完全に機械仕掛けのロボットなのかどうかは分からんけど、少なくともサイボーグではあるらしい。『ココロ』みたいに、人の心を次第に帯びていくストーリーですな。

こういう対象に対して観客が持つ情感というか共感ってあるんだよなぁなんでだろう。不死への憧れなのかなぁ。けど不死は関係なくても、フランケンシュタインなんて異形の人造怪物なのに、なぜか共感できるってのが不思議で。この作品も、フランケン的な情感を覚えさせるような(見映えではなくw)

あ、そうそうこの曲では、いつもは自作の英訳詞を歌う JubpPhonic さんが、ほかの人が作った英訳詞を歌っとります。動画コメントでは、

Zooz's lyrics are absolute perfection!(Zooz の歌詞は超完璧!)
And I just wanted to...try singing them....just once(だから一度だけこの詩で歌ってみたかった)
I don't usually sing other people's lyrics, but when I do....(普段は他の人の詩では歌わないけど、やってみたら……)
they're the best.(この詩が最高だった)

とのこと。別に一度だけじゃなくてもいいだすよ。イイものはイイで。それは Juby さんの作詞の力が劣ってるわけじゃなく。詩作と歌の2つの才能を持つのってすごいことでして。Juby さんはそれを成してる一人なわけで。そういう素晴らしい才能を持つ人はほかにもいらっしゃるけど、おいらは詩も歌も Juby さんのスタイルが一番好きなんですよ。だから、他の人が作った詩を Juby さんが歌うもよし、Juby さん作の詩を他の人が歌うもよし、というわけですよ。まぁ一番好きなのは、Juby さんが作った詩を Juby さんが歌うことだけどw

マトリショシカ』。いやあの、ほぼじゅびふぉ トップページをつらつら眺めて、収録曲で Juby さんの一番初期の曲が『どうでもいい!』なのが忍びない感じがしてww 

てことで YouTube の Juby さんのアカウントページからもっと古いのを探してみて、なんとなくこれにしたと。やっぱし忍びない感じになってしまったww

Juby さんの詩は訳詞ってほど忠実ではなく。いやまぁ原詩の内容的には忠実さにこだわる意味があんましないわけで。LucyHasYou 版『千本桜』と同じ系統というか。Juby 版『マトリョシカ』は精神疾患関係の言葉でまとめられとりますな。むしろこのほうが合ってる気がするはww

少年ブレイヴ』は、なんとなく禁忌にしてたカゲロウプロジェクト曲(おいらがよくわかってないんで)。Juby さんメインでっつうサイトの方針からすると、いつかやらねばならん題材じゃった。で、先に入れてた『カゲロウデイズ』『夕景イエスタデイ』とも、カゲプロをまったく知らずに選んでしまった曲でして。ところがどっこい、『カゲロウデイズ』はカゲプロの一番最初の曲、『夕景イエスタデイ』は番外編と、なんかこうカゲプロファン皆々様方の逆鱗ノータッチで済みそうな幸運に恵まれてたわけで。

そして今回もまた同じ幸運に恵まれた感じ。意味も分からず、単にメロディの展開が気持ちよかったからというだけで、これやってみよーとなったんだが。

Juby さんはこの曲、お仲間さんから勧められてやることになったらしい。Juby さん自身の物語として英詩を作っては? という提案とともに。本人的に「ええーっ」という感じだったのが、PV のほうが先にできて……なんかやることになって……と。

件の PV は、オリジナルをもとに、主人公を女性にして全部作り直してるね。てことで「少年」というのは合わなくなってしまってるけど、こまけぇこたぁいいんだよと。で、歌詞はオリジナルと違う部分が若干あるけど、たぶんそこらが Juby さんの物語なんだと思う。

まーこっちの事情としては、Juby EFD(English Fandub = 英語で歌ってみた)に関しては、カゲプロの設定や展開にあまりこだわらなくていいことがわかってよかったというか。

しかしカゲプロの中心人物の じん(自然の敵P)さんってすげーよなぁ。1曲ごとに曲の表情が違うんですが。アレンジは有能なミュージシャンが付いてるらしいけど、作詞作曲はご本人なわけで。こういう才能ってほんとなんてーか、どんどん知られてどんどん売れてくれーって感じ。

銘板
2014.10.3 金曜
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人型ロボットの市場は意外に大きいかも

人型ロボットの実用性を考えてみたり。今のとこ、ろくな特定用途がないままなわけで。

ホンダのアシモは、通常活動ではホンダの研究所内を出てないらしい。研究所にいらしたお客さんをお迎えして、来客を案内するとか。あとは出張で、舞台上でアシモそのものの実演プロモーションをするくらいじゃないかな。言っちゃなんだが、いまだに見世物の域を出てないというか。

産総研での人型ロボット研究は、人間と協調して行う労働を目標にしてるらしい。おいらもそこが悲願の商業化の鉱脈なんじゃないかと思う。けど産総研ロボはなぜか人間の女の子そっくりな頭部を付けて、ボーカロイドの声も付けて、歌って踊る不気味の谷を追求してるという謎。

ロボットが人型である利点って、人間専用に特化した生活様式や作業様式にそのまま入り込めるってことだと思うんだ。

人の便利のために作られた道具や、人の便利のために構築された環境を使いこなせるというか。

てことで、産総研の本筋の方向性はイケてると思うんだ。んで今のところ、重い物を2人で手で持って運ぶ仕事で片方が人型ロボット、という感じらしい。

もっと進めれば、レシピを読んで、包丁や電子レンジやガスコンロを使いこなして料理して、流しに置いた食器を洗って食器棚に戻してくれるとかさ、普通の掃除機を使ってルンバ以上にきちんと掃除して、ソファをどかして掃除機かけて、終わったらソファを元の位置に戻すとかさ、ハタキがけも磨き掃除も布団干しもするとかさ、洗濯物をきちんと自動で分けて、洗濯機と乾燥機とアイロンを駆使して仕上げてくれるとかさ、そういう「普通の家の中の道具や家電を適切に使いこなす、家事をそのまま代行する労働力」になれるんじゃないかと。

あと、製造系の職場じゃ専用機械が幅を利かせてるけど、あれって値が張る割にはそれしか仕事をしないってのがあってな。中小・零細企業の経営者にとって、専用機械の導入は大決断なわけで。人を雇うより確実に生産量や効率が上がるのになんで悩むかっつうと、ツブシが効かない労働力だから。

社員やバイトの人は口頭の命令ですぐ動いてくれるじゃないの。ある程度仕事を覚えたら、仕事を自分で洗練していくじゃないの。しかも複数の仕事を覚えた上で、自らマネジメントしてバランスを取りながら仕事してくれるじゃないの。とにかくツブシが効くんですわ。しかも電話番や対外交渉とかもしてくれたり。新規事業の立ち上げで、異動なり研修なりで済ませられたり。専用機械じゃこういう芸当は無理なんですわ。

小さい企業にとって、専用機械は初期投資が大きいうえ、適切な操作方法を覚える/見出すのがめんどくさい。ランニングコストが人力よりはるかに安上がりなのがわかってても、導入コストのバカ高さに悩むわけで。元を取るまでとにかくそれで製品を作りまくって売りまくらないといけない。元を取れるまでの期間が長いうえに、使いこなせなきゃいつまでも元を取れなかったりして。買ったはいいものの、面倒すぎて結局手作業に戻ってしまったり。そうなるとただの損でしかない。ギャンブル性が高いんですわ。

しかも劣化や不具合の兆候を自己申告してくれないんで、担当者が常に気を張ってメンテしなきゃいかん。しかも機械ごとに面倒の見方が全然違う。挙句に機械様のご都合やご機嫌に人が合わせるようになったりしてな。なんかこう、機械そのものやそのメーカーや営業所を食わせてやってる感があってな。「おまえ何様だ」状態というか。

専用機械が職場に持ち込むものは、便利とともに不便もあったり。人件費は確実に減るものの、トータルのコストダウンでは期待したほどでもなかったり。けど専用機械は有用なわけで。じゃあその専用機械を担当する人の負担を減らせば、そこらの徒労感も減るんじゃないかと。

担当者の負担感っつうと、肉体的と精神的とありますな。まー肉体的なものが軽くなれば、精神的なもののいくつかも同時に軽くなるわけで。担当者の人数を増やして負担を分け合えばいいといえばいいんだけど、清水の舞台から飛び降りる覚悟で専用機械を導入した意味が薄れる。

てことで、担当者の下に付くアシスタント役をロボットにさせればいいと。この場合は人型にこだわる必要はないけど、担当者が人間である以上、アシスタントも人型のほうが使いやすそう。担当者が教え込みやすいというか。

こんな汎用人型ロボットも導入コストは相当なもんになるだろうけど、1台でいろいろなことをさせられるのがいいわけで。トータルでは安い低級労働者ってわけで。業務用の専用機械は、普及しても市場の小ささからやっぱしほぼ手作りなんで、単価がどうしても高くなる。汎用人型ロボットは汎用なんで、専用機械それぞれよりも確実に市場が大きい。数多く売れれば値段を下げられる。中小・零細企業の経営者さんも導入を決断しやすいんじゃないかと。

イプシロンロケットで導入した自己診断の人工知能システムを組み込めば、ロボット自身のメンテの適切な時期を、前もって教えてくれるかも。

ただ、今のところ人型ロボットがそこまでいけない理由もあってな。知能がまだまだ弱くて、人間の口頭命令を適切に解釈したり、周囲の状況を判断して行動を決めたりの、人の労働力では当たり前の能力が決定的に足りない感じ。人型ロボットの体はセンサー・駆動部ともだいぶできてきたけど、脳機能、特に認識機能の開発が遅れてるってことで。

けどコンピュータの認識性能も、スバルや日産の衝突防止システムで、もう普及品に付けて売るくらいにまでなってきたね。ビデオカメラの顔認識機能やスマホの音声認識は、何年も前から普通に製品化されてるし。つかアシモも立体視で障害物を検出したり、簡単な音声認識をしたりできるんだよな。

なんだ、あとはひたすら高度化していくだけで、巨大市場が拓けていくんじゃないですかね。

アシモの残る課題といえば、コケたとき自力で起き上がることですかねぇ。あとバッテリーの持続時間と、力仕事に耐える強靭な駆動系かな。

8年前はこんなこともあったが↓

おととしまでに階段でコケにくくなったっぽい↓

外遊先で粗相しやしまいかと、見ながらハラハラしてしまったwww

けど人の環境で稼動するなら想定外の転倒はあり得るわけで。コケたあと自力で起き上がれんことには、人の手間を肩代わりするはずのロボットが、人に余計な手間を取らせる羽目になるわけで。

これって「できるだけ自分でなんとかする」だよな。体の構造をそういう状況に対応したものにするだけじゃなく、知能が必要なわけで。人工知能の一層の発展が必要かなと。

人工知能ってのは経験から学習する機能も含めるらしいんで、そしたらコンピュータがロボットという物理的な体を持つこと自体が、人工知能の発展に寄与するのかもね。とりあえず犬くらいの知能と認識力は欲しいかな。そうすりゃ盲導犬の代わりになれる(体は人型じゃなくてもいいけど、階段の上り下りができないといかんですな)。その前段階だと猫程度か……。まったく人の役に立たなそうww

銘板左端銘板銘板右端

人間サイズの人型ロボットの需要はこんな感じで開拓できそうだけど、さすがにガンダムのサイズはしばらく需要なさそうねぇ。

銘板
2014.10.4 土曜
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富士山はしばらくはダイジョブかなと(迷信的に)

御嶽山噴火で亡くなられた方々とご家族の方々に、お悔やみ申し上げます。お怪我をされた方々に、お見舞い申し上げます。

その御嶽山噴火の影響か、最近またぞろ富士山噴火の心配が話題に上がってるような。

この話題もいい加減でな。東日本大震災以降、南海トラフ地震とセットで騒がれてたのが、富士山が世界遺産登録されたらぱったりと話が出なくなった。んで御嶽山で思い出してまた騒いでると。別に人間の心配とか関心/無関心と山の噴火は関係ないよ。ただ人間が、そのときどきの気分で心配したりしなかったってだけで。ということがよくわかった。

それでも! とお思いなら。

今はみんなが心配してるから、しばらく富士山の噴火はないんじゃね? こういうのは忘れた頃にやってくるもんです。とりあえず東日本大震災も御嶽山噴火もそうだったよ。富士山噴火や南海トラフ地震が心配なら、そういう、人の思いや行いが火山活動に影響すると信じるのなら、誰かがずーっと気に病んでいれば、その間は起きないんじゃね?

しかし先の大震災、その2日前にかなりでっかい地震っつう予兆があったのにな。3.11 とほぼ同じ震源で。まさかあれを超えるのが、しかも大津波を伴うのがすぐ来るとは想像もせなんだわ。3年前の3月9日の一発のあと、2週間くらいはちょっとでも心に引っかけてれば、あんなに焦らんで済んだのになーとか。

銘板
2014.10.5 日曜
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主観キモカワ

オニヤンマきめぇ! トノサマバッタもっときめぇ! カマドウマ最高きめぇ! おめーら異常にでっけえんだよわかってのか。マジきめぇぞ。

でもさらにブロックバスター級なカブトムシの類いはスルーの模様。人間の感性っていい加減なもんですなぁ。

そういやこの前、コンビニの壁に蛾がとまってたんさ。蛾だよ蛾。けっこうでっかいやつ。おいらの中で気持ち悪い昆虫の上位ランキングの常連なんだけどさ、勇気出してよおーく見たらば、もふもふで意外とかわいかった。なんて名前の蛾なのかなぁ。ちょと興味わいてきたりして。

けどカイコガのかわいさには負けるかも。こちらの Twitter 様に写真が出てますです。かわええーこれかわええー。

銘板左端銘板銘板右端

この勢いで、「世界最大のダンゴムシ」の異名を取るメガボールというのを初めて知ったよ。気持ち悪さを通り越して、むしろかっこええー。

銘板
2014.10.6 月曜
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もう今のままでいいだろの日

メリケンさん勘弁してくださいよ。しつけぇよ。

冥王星に惑星復帰の可能性? - 米で惑星の定義見直す動き - マイナビニュース

冥王星って、アメリカ人が唯一発見した「惑星」なんだよな。てことで、8年前に国際天文学連合総会で惑星の定義をし直そうってことになったとき、冥王星が外れてしまうってんで、アメリカ人の天文学者や一般人は猛反対したんだわ。結局、再定義が成立して、冥王星はほかのいくつかの天体とともに準惑星に格下げになった。

なんでまたこの期に及んで惑星を再定義することになったのかっつうと、冥王星より外側に、冥王星に似た組成の天体がいくつも見つかり始めたから。それまで惑星の定義が曖昧で、この調子だと惑星が止めどなく増えて混乱しそうだったんで、「とりあえず太陽系の惑星は決まった数だけ。新規に見つかった星も、ガッチリした選定基準を通って初めて惑星だと認定」とすることになったと。惑星の定義のふるいにかけて、落ちたら準惑星のふるいにかけて、それでに落ちたら小惑星、となった。

既知の星では、単に冥王星が格下げになっただけでなく、それまで「最大の小惑星」の称号を持ってたケレスが準惑星に昇格した。小惑星番号1番が振られてしまってるんで、これからもずっと、場合によって小惑星としても扱われる運命だけど。

ケレスも、発見当初は惑星扱いだったそうな。けどその近くの軌道に小さな星がボロボロと見つかったんで、新たに「小惑星」カテゴリが作られて、そこに降格してしまった過去があったり。8年前の準惑星カテゴリ創設の経緯と同じだったりする。

ってことで、天文学のルール作りの慣例に従ってこうなったんだから、自国の満足のためだけにそこをねじ曲げるのはいかがかと思う。気持ちはわかるが、アメリカ国内では通じる類いの無理だからって(ミッキーマウスの著作権が切れそうになるたびに著作権延長の法案が提出・可決されるらしい)、国際社会にそれをゴリ押しするのはどうなのかと。メリケンさんこういう力技よくやるからなぁ。やればやるほど田舎者に見られるのに。

まー日本なんざ科学界デビューが遅かったもんで、新発見できた太陽系内天体はことごとく小惑星・彗星でな。その意味で、冥王星について特別の感慨はないわけで。強いて言えば「すいきんちかもくどってんかいめい」の語呂が悪くなってちょっとなぁって程度で。いやいや別に「めい」を付けてても「惑星の順番」と言わなけりゃ間違いではないから、気にするほどでもないか。

つか、冥王星自身にとってはほんとどうでもいいことでして。地球っつう星の住民が、勝手に太陽系の星々を分類してて、その分類カテゴリのどこに冥王星を入れるかを勝手にケンケンゴウゴウやってるだけのこと。冥王星自身にとっては何の関係もない話で。カテゴリが替わったからって冥王星それ自体は何も変わらない。地球なんかよりはるか天上の高みで、今までもこれからも、星系の仲間4人で華やかにダンスを踊りつつ、ゆったりと太陽の周りを回ってるよ。

もう冥王星はそっとしといてやれよ。あっちはあっちで、こっちなんか気にしないでよろしくやってんだからさ。

銘板左端銘板銘板右端

冥王星とカロンは二重惑星の関係なんだから、2006年の新定義だとカロンもまた準惑星ってことになりそうだけど、なんかいろいろウダウダと調整があったらしく(資料)、旧来どおり「冥王星の衛星」で落ち着いたらしい。2006年当時は、「カロンは準惑星」だったと思ったが。なんだかスッキリしないですなぁ。

結局は印象で決まるんかい。

ウルトラマンレオの弟のアストラがあくまでレオの付け合わせな感じがするのは、自分を看板にした番組を持てなかったからなんだろうなぁそれと同じかなぁとかしょうもない強制納得したりして。ライダーマンとか。電波人間タックルとか。ボスボロットとか。ストロングザボーガーのバズーカの方とか。大鉄人ワンセブンの弟のワンエイトとか。

なんかカロンがアストラだのボスボロットだのの扱いかと思うと悲しくなってきた。冥王星には立派な日本語名があるのに、カロンはカタカナのまんまだしな……。

銘板左端銘板銘板右端

中国ではカロンにどういう漢字を当ててるのか調べてみたら、「冥●一」だそうで。●は Shift-JIS の文字セットでは表記できず。そこは簡体字だったんで同義の繁体字を調べたらば、「衛」だそうな。「冥衛一」。これは「冥王星の衛星: 番号1」ですな。味気なさすぎというか。中国の天文学はもっと詩心あるかと思ってたのに。

だって中国語で「宇宙航行」は「航天」、有人宇宙船の名前は「神舟」、宇宙ステーションの名前は「天宮」だからさ。文句なくカッコいいからさ。さすが漢字の元祖の国だとそりゃ期待するってのに……。いやほんと勝手な期待でアレだけど。

銘板左端銘板銘板右端

関係ない散浦悪徳大先生系の話。

新聞か何かで読んだ、何やら偉い人のコメント内容。

とか。よし、ちょっくら確かめてみるべ。

超円高のとき、1ドル≒80円、平均株価≒8,000円くらいだった。

ここ1カ月の平均は、1ドル≒108円、平均株価16,000円。

対米ドルの為替は円安方向に1.35倍になった。平均株価は2.00倍になった。

2.00÷1.35≒1.48

超円高だった3年前に比べて、米ドル換算で、東証平均株価は5割増になりましたが。

銘板
2014.10.7 火曜
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デュアルカーボン電池

これからは電気自動車の時代のはずだけど、バッテリーの性能がなーと思ってた。けどリチウムイオンやリチウムポリマーのバッテリーが少しずつ改良されていくんだろうとも思ってた。

まったく新しい、高性能の二次電池ができたらしい。それがデュアルカーボン電池。

日本の技術で電池革命?「デュアルカーボンバッテリー」でEVが480km走行可能に! - クリッカー

リチウムイオンやほかの電池と比べて、

とまぁいいことずくめでして。上に書いた利点は記事に貼ってある公式 PV から引用したんで、イイことしか出してなさそうだけどさ。とりあえずこれ見る限りでは次世代の二次電池として完璧っぽいわけで。現状のデメリットを知りたいところ。

とりあえず PV で言ってるイイことで考えてみる。

「充電の速さはリチウムイオンの20倍」って容量あたりかな。容量は2倍らしいが、この「容量2倍」はたぶん質量あたりの容量かと。とすると、1充電の速さはリチウムイオンの10倍ですな。現状の8時間充電が4分48秒で完了。これは速い。しかもこれで2倍容量の充電ができるんで、充電回数は半分と。鵜呑みにすれば、やっと実用的なバッテリーが生まれた、となるかな。

480km っつうと、八戸からだと那須塩原あたりかな。余裕を見て郡山あたりで充電するとして、空っぽからじゃないんで4分程度かな。充分いけますがな。いやいやこれカタログスペックなんで、実際の航続距離はもっと短いだろ。八戸から 300km 強で仙台。ここまでノンストップだとさすがに休憩したくなる。んで休憩中に4分で満充電。完全にいけるは。

しかし、有機物ってことは熱に弱いんじゃないかと。爆発の危険性はないみたいだけど、自らの発熱でダレるとかないのかな。

「複雑な冷却装備不要」ってのは「充放電時にあまり発熱しない」とも「耐熱性がある」とも取れる。よくわからん。「製造時に加熱工程なし」てのは関係あるかな。この要素は「製造コストが安い」にも繋がりそうではあるな。まー早いとこ現物を実装した製品が出てほしいところ。

自動車メーカーだと、バッテリー車陣営の三菱と日産はもう研究を始めてそう。マツダも直列ハイブリッドのデミオを発表したんで、興味あるだろうな。けどハイブリッドの先行メーカーのトヨタとホンダは微妙かも。ハイブリッド車のバッテリーとして超有望だけど、どっちも燃料電池車の開発に力を入れてるもんで。

両社とも今でも「ハイブリッド車は『究極のエコカー』燃料電池車がモノになるまでの繋ぎ」という姿勢らしく。バッテリーがここまで実用的になってしまうと、燃料電池車に残されたメリット「航続距離が比較的長い」「チャージに時間がかからない」が死ぬわけで。あとはバッテリー車に対してのデメリットが目立ってしまいそう。

てな感じで。トヨタとホンダの未来戦略、デュアルカーボン電池ひとつで全とっかえを余儀なくされそうな気がする。あとは、デュアルカーボンが本当に実用に耐えられるかどうかですな。

デュアルカーボン電池の開発元は宇宙機への使用にも意欲的みたいだね。今、宇宙機の電池の主流はリチウムイオンで、世界初の使用例は小惑星探査機 はやぶさ。トラブルで完全放電してしまって、全滅したかと思われたバッテリー。メーカーの古河電池が11セル中7セルを根性で復活させたという逸話があったり。デュアルカーボン電池なら「安全に完全放電できるのでショートしない」で、あの事態はもう起きなくなるね。それに軽量化できる。

探査機は基本的に常に太陽光が得られるんで、バッテリー容量はあまり多くは必要ない。けど例えばバッテリーの質量が 10kg だとして、容量2倍で 5kg 軽くなったら、かなりインパクトあるんじゃないかと。探査機の存在意義は、現地に観測機器を持ち込むことでして。総質量 500kg の探査機でも、観測機器の質量は 50kg もなかったりする。そこに 5kg の余裕ができれば、それだけ観測機器を追加できると。あるいは、泣く泣く諦めるはずだった機体機能の冗長化や推進剤の増量に回せると。

国際宇宙ステーション補給機 こうのとり はけっこうな量のバッテリーを積むらしい。地球低軌道だから、飛んでる時間の半分は太陽電池が使えないからな。太陽電池の有効面積もそんなに多くないし。初号機は諸々の都合で、リチウムイオン電池を二重に搭載することになってしまった。そのぶん貨物積載量が少なくなった。2号機以降そこを改良したら、総質量が1割ほど軽くなったそうな。こうのとり の空荷での総質量は10トンなんで、バッテリーは1組で1トンだったと。

残ったバッテリーをデュアルカーボンに替えると、容量2倍なんでバッテリー質量は半分。てことでさらに 500kg も軽くなる。貨物最大積載量6.5トン → 7トンで、増量分は 7.1% か。こうのとり 1回の打ち上げで250〜300億円かかってる現状からすると、かなりおトクな数字なんじゃないかな。

現状の制約を一気にぶっちぎる夢の新技術構想ってときどき彗星のように現れるけど、その後あんまし浮いた話を聞かなくなるのがけっこうある気がする。10年前は「究極のエコカー」とチヤホヤされてた燃料電池車がまさにそれ(トヨタとホンダが今も鋭意開発中だけど)。デュアルカーボン電池はモノになってほしいですなぁ。日本発だし。

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とかグダグダ書いてしまってから、今日はいろいろあったことを思い出したり(汗)

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とりあえずうちのサイト系。ほぼじゅびふぉ に一挙6曲入荷出す。実質4曲だけど。リストの上から紹介してく。

"drop pop candy" が3作品。どれも英訳詞は JubyPhonic さんの同じもの。ただ、ボーカルのデュオが、Juby さん、rachie さん、Kuraiinu さんの3人で、組み合わせとっかえひっかえで3バージョンありまして。どれか1個ってわけにはいかん感じなんで、3作品全部載せたった。Kuraiinu さんは初登場ですな。Juby さんとのデュオがもう1曲あるけど未反訳だす。

お次は rachie + JubyPhonic デュオの "LUVORATORRRRRY!"。今回はラップに挑戦。rachie さんによると、Juby さんウソついてたとかw ラップできないなんて言いつつ、うめーじゃん、とかww 相変わらず和気あいあいですな。rachie + Juby タッグの作品は今のところこれで全部反訳完了。

"No Pain, No Game" の英訳詞者は Paper Blossom さん。ボーカルは Miku-tan さん。お二人とも初登場。歌声はパワー系の女性ボーカルだけど、ときどき来る J-POP 風な歌唱にハッとしちまうw

元の曲はアニメの主題歌らしい。けど曲の作者のナノさんはボカロP らしい。ボカロ界隈からプロに転向されたのかな。

そして、久々の Ketsuban さんの『ローリンガール』。この人の歌唱やアレンジはまだ荒削りな感じがあるけど、狙ってる線がよくわかるなぁ。歌詞は、最後は独自の翻案。同じ日本語の元歌で違う英訳詞を集めるのって、こういう楽しみがね、たまんないんすよ。

銘板左端銘板銘板右端

ひまわり8号の打ち上げがあったね。H-IIA ロケットは25号機。もういちいち成功と書くのもアレなくらい安定してるなぁ。いちいちドキドキしなくなってきたですよ。打ち上げ25回で成功24回。24÷25=0.96 で、成功率は 96% に達しましたですよ。世界最高レベルと言っていいかと。

今年はあと、11月30日に はやぶさ2 の打ち上げがありますな(忘れないように一応書いとく的な意味でw)。H-IIA での地球引力圏脱出は2010年に あかつき と IKAROS の打ち上げがあった、しかも今度は最終速度があのときより低そうなんで、まーナメちゃいかんけど、厳しい要素は特にない感じ。

今日の打ち上げのプレスリリースを見ると、X+27分57秒でひまわり8号を分離してる。てことは、2段目の再々着火をやらなかったんだ。静止遷移軌道の遠地点で再々着火するなら、打ち上げから5時間後になるんで。てことは、来年のカナダの通信放送衛星打ち上げ(日本のロケット初の完全商用受注)で、高度化改修の2段目ぶっつけ本番かいな。そこだけちょっと不安があったり。

ひまわり8号のほうは、世界に先駆けて最新のセンサーを搭載らしいね。ひまわり6号7号に比べて解像度が2倍。観測頻度が平常時で10分に1回(6号7号は30分に1回。5号までは1時間に1回だった)。可視光カラー画像も撮影可(7号までは白黒)とのこと。

赤外線画像のセンサーもパワーアップしたそうな。これまでは高層の雲しか読めなかったのが、もっと下のほうまで読めるようになったと。雲の様子を立体的に捉えられるようになったんだね。

今年の2月末、GPM 主衛星を打ち上げたよね。雨雲や降雨のデータを詳細に三次元で取得できるんだけど、低軌道衛星なんで、高速で地球を周回しながら、軌道の真下の狭い領域を見ていく形でして。地球全体を見れる軌道を飛んでるけど、リアルタイム性に乏しかったり。

特定の広い領域を四六時中リアルタイム観測するのは、相変わらず静止衛星の役目。GPM が日本の空をお留守にしてるときは ひまわり8号の赤外線センサーで、GPM ほどじゃなくても雲を三次元で把握できるようになるわけで。

あと日本付近限定で、2.5分に1回や30秒に1回の頻度で画像取得できるそうな。日本だけズルくね?って気もするけど、ひまわり のデータの利用って「皆の者、日本様のオゴりだ遠慮するな」状態なんですわ。

ひまわり の観測領域は、東経140°の赤道上空から見える地球全体。てことでオセアニアやら朝鮮半島やら中国大陸やら中央・南・東南アジアやらの国々にも気象データを提供してる。西太平洋や東インド洋、日本海その他を航行中の船舶や航空機にも(機材があれば ひまわり と直接通信してデータをもらえる)。全部無償。ユーザー登録も要らんらしい。日本に敵対したり難癖つけたりの国々でさえその恩恵にあずかれるという太っ腹さ。

大旦那の日本が役得満喫というのも、別にいいんじゃね?

てことで、大幅性能アップですがな。

ひまわり8号での性能アップはかなりの大盤振る舞いに思えるけど、ひまわり6号7号の技術は1990年代のものだもんな。今となっては古めの技術というか。

ひまわり6号はほんとは1999年にデビューするはずだったのが、まさかの打ち上げ失敗(H-II ロケット8号機)。衛星軌道に到達できないことが明らかになった時点で、地上管制局が指令破壊コマンドを発信してロケットは自爆。衛星はロケットの破片もろとも墜落。太平洋の藻屑と消えた。

このときの衛星のメーカーはアメリカのロラール社で、気象庁は急いで予算を取り付け、同じ衛星を代替機としてロラールに発注。そしたらその代替機の製作中、さらにまさかのロラール社倒産。代金を前払いして、とにかく代替衛星を作らせた。それが後の ひまわり6号。満を持して2004年中の打ち上げを目論んでたところ、2003年11月、三度目のまさかが発生。H-IIA ロケット6号機が打ち上げ失敗(積んでたのは情報収集衛星2機)。ひまわり6号を打ち上げる予定の H-IIA 7号機は事故再発防止の改修が必要になり、日程はさらに延期。

設計寿命を超えて運用を続けてたひまわり5号の推進剤残量がさすがにヤバくなって、とうとうアメリカの軌道上予備の気象衛星ゴーズ9号を借りる羽目に陥ってしまった。借りる身分で文句言っちゃいかんけど、ゴーズ9号がまた ひまわり5号と同い年のガタピシ衛星(姿勢制御系に不具合を抱えてた)。運用に四苦八苦したらしい。そのうえデータの様式が ひまわりシリーズと違ってたもんで、気象データの連続性が途切れてしまった。

それまで気象庁がいくら大蔵省に訴えても気象衛星の軌道上予備(バックアップ)の予算が認められなかったけど、こんな超グダグダが実際に起きてしまったんで、ようやく認めてもらえたと。それが後の ひまわり7号。つか1999年の打ち上げ失敗を経験した直後にバックアップが認められたわけで、大蔵省はその時点でわかってくれたわけで。てことで、そのあとの「ロラール倒産で遅れ、H-IIA 失敗と改修で遅れ → 外国から気象衛星を借りざるを得なくなった」の流れは、関係者にとって泣きっ面に蜂連打だったかと。

海外メーカーに衛星を発注すると、倒産とかの不測の事態が起きたときにものすごくめんどいことになる、ということも発覚。アメリカの司法省にかけ合ったりとかいろいろあったらしい。けどこの頃、三菱電機が衛星メーカーとして一本立ちできる状態になってた。一応国際入札したんだろうけど、ひまわり7号の開発は順当に三菱が受注できた。設計は6号と同じ。

6号7号の日米コンビは互いにバックアップしあう仲で、片方が運用中は、もう片方が万一に備える布陣。今まで仲よくつつがなく仕事をしてきた。来年、8号が運用に入ると、2機ともバックアップに回るのかな。それとも状態がいいほうを残して、もうひとつは引退かな。あるいは、8号のパートナーの9号が上がったら、6号7号揃って引退かな。

で、今日打ち上げた8号機も7号機と同じく三菱製。

1980年代、アメリカは日本に「公正な国際取引」を求めて圧力をかけてた。いくつかの品目が狙い撃ちされて、そのひとつが実用衛星だった。当時、入札でコスパを発揮できたのはアメリカの衛星メーカーのみだったわけで。日本の衛星技術開発はそのせいで相当遅れてしまった。けど ひまわり7号が三菱に決まったときは、ついにモノになったなーと感慨深いものがあったですよ。

あと、ひまわり8号での画像カラー化は一般受けのためかと思ったら、これで、今まで判別できなかった「雲か黄砂か火山の噴煙か」を見分けられるようになるそうな。つか判別できてなかったというのがちょっと意外だったり。噴火の噴煙については、御嶽山みたいな水蒸気爆発の水分はたぶん、色じゃ雲と見分けがつかんだろうなぁ。物性的に雲と同じものだし。てことは、見分けられるのはマグマ噴火の煙ってことかな。あ、そうか、火山灰が混じってるかどうかで判別できるのかもね。

ああー今日の日記なげー。

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そして今日はまだネタあった。ノーベル物理学賞キターーーーーーーーーー!!

赤崎先生、天野先生、中村先生、受賞おめでとうございます。

しかしノーベル物理学賞って宇宙論や素粒子論なんつう、内容の説明を聞いてもわけわからんジャンルの功績にしか授けないもんだと思っとったよ。青色発光ダイオードとはなぁ。

となると、光ファイバーを世界で初めて開発した西澤潤一先生がまだ受賞してないのがアレな気がするが。青色発光ダイオードと同じくらいの技術革命を成したんだが。青色発光ダイオードよりも実用化と普及が早かったんだが。そして西澤先生、先月88歳におなりになったんだが。

ノーベル財団御中、来年いかがですかねえ。物理学賞でも化学賞でもいいですよ。

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2014.10.8 水曜
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こういうのも候補としてどうですか

ノーベル物理学賞はほんとびっくり。徳島大学やりましたなぁ。ノーベル賞受賞者輩出の肩書きゲットですよ。おめでとうございます。

受賞理由が「世界を変革したこと」だもんな。まーそれなら、昨日も書いた光ファイバー、それにインターネットはどうなんだとか。

もしかして選考委員会もよくマスコミに「それが何の役に立つんですか?」なんてツッコまれてたのかな。そんで、いつも実用から一番遠い物理学賞を今回だけはこんな線にしたとか?

しかし物理学賞に工学的な成果も含めていいってことなのかな。物理学は理学の根源なんで、純粋物理学や天文学寄りの研究が選ばれがちではあるわな。医学・生理学賞と化学賞はかなり工学寄りの受賞がありますわな。田中さんや下村先生とかさ。んで今年の物理学賞は、意外なまでに工学寄りなネタだったと。

つかそれで言ったら、小惑星探査機 はやぶさとかもいけそうな気がするが。理由としては、小惑星サンプルリターンで太陽系物理学の新たな地平を開拓したことと、この技術を確立したこととかさ。

はやぶさ は便宜上「小惑星探査機」と呼ばれてるけど、本来の名目は工学実証機なんだよな。てことで、主目的はイオンエンジンの探査機への利用と小惑星サンプルリターンの工学技術を実証・確立することであって、小惑星イトカワや地球に持ち帰ったサンプルについての研究成果は、実はオマケなんだよな(今年打ち上げ予定の はやぶさ2は名実共に「小惑星探査機」)。

てことで、イトカワ調査の成果は物理学賞の分野かなーでも理論そのものじゃなく理論の検証だし、意外な大発見もあったけどノーベル賞ってわけでもないかなーとか思っとった。ましてや はやぶさ のプロジェクト自体はもろに工学ジャンルなんで、なおさらノーベル賞には遠いわなーと思っとった。

けど今回の青色発光ダイオードが受賞となると、はやぶさ も行けるんじゃないかって気もしてくるような。ノーベル賞の科学分野は個人に与えられるものだよね。チームじゃなく。そして、故人じゃなくご存命のかたが対象。

川口淳一郎先生、どうかどうか長生きしてください。サンプルリターン計画が日本を含めて各国でもっと実行されるようになってさまざまな知見が得られた暁には、もしかしたら順番が回ってくるかもですよ。

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2014.10.9 木曜
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チープテイストでヨダレの日

ごはんにかけるのっていろいろあるじゃないですか。納豆がポピュラーだけど、おいらはそこまで好きではなく。食べるけどさ。

鰹節ベースのふりかけイイね。のりたまもイイね。イクラと筋子と明太子も。この3つはおにぎりの具でもあるな。ごはんとよく合いますなぁ。ウニもいいなぁ。寿司ネタは生ウニだけど、あつあつごはんに乗せるのは、しょっぱい塩ウニかなぁ。

安さとうまさの最大妥協点の意味では、鮭フレークが最強だと思うんですがいかがでしょう? 普通に ごはんですよ でもいいな。もっと普通にだと佃煮系か。いやもう考えるだけでたまんねっす(ヨダレ)

あともっとコスパ寄りなら なめたけ だな。うん。……お、これ珍しく陸の産物じゃないですか。梅干しもいいけど、あれは「かける」という行為ではないな。ちょっと枠から外れるような(何の枠だよ)

かようにして、ごはんは様々なトッピングと合体しては最強ぶりを発揮するわけで。

いやさ、世界では最近、日本食ブームらしいじゃないですか。前々から有名な寿司・刺身って向こうの感覚からすると、生魚っつう特異な食べ物なわけで。それが超うまい高級料理ってのでインパクト強くて昔から人気が続いてると思う。けど、それだけじゃなくいろんな日本料理を海外の人たちが楽しみ始めてる。んでだんだん興味が日本の庶民の味方面の発掘に向かってて、ラーメン、うどん、そばも既に人気。日本風のカレーもだね。

そして、弁当っつう文化が海外には特になかったらしく、今それもウケてるらしい。YouTube で見るに、日本でカワイイ弁当箱を買い付けて輸入を始めたフランス人とか、ニューヨークの書店で弁当レシピと一緒に弁当箱を売ってるとかの動画を見たよ。ご当地の普通の料理を弁当箱に詰める人もいれば、日本と同じ弁当を作って箸で食べてる人もいる。それぞれの楽しみ方、いいですなぁ。

あと、炊飯器にこだわる人も増えてきたっぽい。海外での日本料理はもはや外食偏重じゃなくなったんだね。

てことで、海外に好かれる日本料理が家庭料理レベルにまで下がってくると、ごはん食がそこまで普通になってくると、当然ごはんトッピングに気が向くものではないのかと。海の向こうでの日本食ブーム、そろそろその深淵を堪能する頃合いなんじゃないかって気がする。

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しかし八戸人のおいら、鮭フレーク以上の最強兵器を今思い出してしまったですよ。

それはイカの塩辛。あああやべえ。ヨダレやべえ。ヨダレすげーやべえ。普通のトッピングだとごはん1杯でいいのに、イカ塩辛だと3杯は余裕。

海外ウケは悪そうだけどww あちらさんはヌラヌラするものがダメな人が多いようで。いやーもったいないなぁめっさうまいのに。向こうじゃイカは基本的に食べないらしいし。イカ、うまいのになぁ。

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10年以上前に読売新聞で週1回で連載してた漫画で、『あゆみ?』てのがあったんだわ。おいらはファンだったけど、あんまし長続きしなくてな。この最終回、登場人物が子供の頃に書いた作文がネタ。作文の内容は「僕はふりかけが大好きです。大人になったら世界中のふりかけを食べてみたいです」。で、大人になって、その作文を恥ずかしがる、というもの。

文で書くとアレだけど漫画は面白くて、その回も笑わされてしまった。そしてそれが最終回と知って、めっさ寂しくなった。

あの頃はなぁ、「ふりかけなんて、世界の食べ物 vs ふりかけなんて」て感じでな。だから笑えたわけで。世界ではごはんを炊いて食べる料理文化ってそんなになさそうだし。まー世界にふりかけはあんましなさそうだけど、たぶんそのうち、世界がふりかけを愛するんじゃないかなと思ってさ。あの当時は想像もできなんだ。

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2014.10.10 金曜
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四角い死角

世界で知られてなさそうな日本の食材ってほかに、四角ものがあるような。海苔と豆腐はさすがに知られてるけど、

あぶらげとはんぺん。

これたぶんまだだろw

どっちもすげー好きっつうかなり個人的なアレだけど。

あーでもあぶらげはうどんとセットで知られつつあるのかもな。けどおいら、あぶらげはただ焼いただけのやつに醤油かけて食うのが好きで。あれなんであんなにおいしいんだろ。元は豆腐のくせに、味には全然その面影ないし。

はんぺんは魚肉の練り物だよね。ちくわとかまぼこの親戚ですな。けどあのフワフワははんぺんのみが持つ特権なりー。焼き目を付けて、醤油とカラシでもうあんた。

つかどっちもちょいとあぶるだけのお手軽食材だよなーww

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2014.10.11 土曜
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『↑人生ゲーム↓』

Jubyphonic さんの人気 EFD『↑人生ゲーム↓』入荷すますたですよ。

Juby EFD、今まで自分が面白そうに感じたのから反訳を作ってたけど、これからは人気曲を優先してみようかなと。YouTube の Jyby さんのアカウントページを見ると、「人気のアップロード」のリストってあるんだわな。今日初めて気づいてさ。『↑人生ゲーム↓』はその一番上のやつ。2位は『魔女』。

ちゃんと聴いてみると、人気曲は人気が出るだけのイイ曲なんだわ。けどおいら、曲のテーマやタイトル、サムネ画像なんかでの自分の好み優先になってしまってて。世の中的に人気があるかどうかっつう視点が抜けてたですよ。

JubyPhonic 版『↑人生ゲーム↓』、今回もイイ意味で日本語原詩から微妙にずらした解釈しとりますな。日→英翻訳のスペース増量分を存分に使って、皮肉成分と暗喩成分を盛った感じ。その方向で醸される香りは、カーペンターズの『マスカレード』と似てるような。

神様の使い方もずらしてる。原詩ではサイコロを振るのはあくまで自分。思い通りにやろうとしても、神様の気まぐれに翻弄されるのさ、て感じ。

Juby 版ではサイコロを振るのが神様。人の人生をゲームにして楽しむのも神様。人間は神様の操り人形で、神様の娯楽の道具でしかない。それを知りながら、あたかも自分の意思でギャンブルしてると思い込む人間、てな感じ。

ベースになる食材と調理法と料理の名前は同じだけど、味付けの違いが楽しいというか。

原詩では、どうにかすれば神の領域に手が届くこともあり得るような感じがする。一方 Juby EFD では、絶対に越えられない彼我の差を感じさせるというか。

日本と西洋との、神様の捉えかたの違いなのかもね。

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2014.10.12 日曜
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オカルティ漬け

ここ二、三日、オカルティーなまとめサイト『The Mystery』にドはまりしてしまって。いんやードキドキしながら読みに読んだ。

で、一番キた入った話がコチラ↓

(゚Д゚)ハァ?って表情になって消えた

いんやーこれもうほんとwwwwww

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まとめサイトってさ、サイト内リンクの出しかたによっては、読者がどんどん読み進めていけちゃうんだよなぁ。ほんとリンクの出しかたのうまさって大事だよなぁ。とか、 The Mystery 様でようやく気づいた。

このサイト、ここ何年もレイアウトをいじってなくてな。コンスタントに続けてるのってこの日記だけだしな。ほかのコンテンツはまあ今しばらくそのままでいいかな。

この日記だよなぁ。まぁいじったといえばいじったけどさ。台紙ページを作る JavaScript をアップデートして、半年ごとの更新作業を多少ラクにした。あと、あまりに素人臭かった CSS 記述をスッキリさせた。ってソースを見ないとわからんわけで。しかも完全においらだけの利便でして。読者さんにはまったく見えんし関係もない改造だったわけで。

つか日記のレイアウトで前々からどうにかしたいなーってのがあってさ。

ブラウザのウインドウの左端から右端までずーっとで1行じゃないですか。長すぎて読みにくくてな。てことで、ページの左側か右側に何らかの日記内リンクを貼りたいとこだなーと。

そしてレイアウトを放置してたここ数年で、JavaScript と CSS の腕をなんぼか上げた。どうにかできないもんかと。

……、

……、

……。

過去30日のバックナンバーのタイトル文字をリンクにして並べたりとか?

……、

……、

……。

便利そうではあるけど、仕掛け作りというか改造がめんどそう。タイトルを拾ってデータベース化するのがめんどそう。自動でできるようにすればいいんだけど、日記ページ全部の1日ぶんずつに仕掛けを仕込み直すのがもう考えただけで吐きそう。

……、

……、

……。

もっとラクに、各月のページに飛ぶリンクとか? 比較的ラクそうだけどあんまし利用価値なさそう。

結局「めんどくさいの壁」を越えられないってやつでして。

いやさ、今の腕でやれるにはやれると思うんだ。けどほんと JavaScript とか組むのってかなり根性が必要でして。その根性がなぁ……。ほぼじゅびふぉ でもけっこうやったけど、あのときは新サイト立ち上げで気分が盛り上がってて。かなり古いコンテンツをリニューアルってのはなかなかね、根性がね……。

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2014.10.13 月曜
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コンビニカゲプロ

今年のお盆過ぎに近所のローソンに行ったらさ、なんか最近よく聴いてるっぽいイントロだなーってのがかかって。

脳内じゃそのまま JubyPhonic さんの声で歌が始まったけど、聞こえてきたのは日本語だった。

夕景イエスタデイ』でしたですよ(リンクは Juby 版 EFD だけど)。カゲロウプロジェクトの曲だけど、コンビニの店内 BGM にも採用されてたとは。

てことで『夕景イエスタデイ ローソン』でググったら、ほかにもカゲプロ曲を使ってるんだね。5月22日の時点で既に告知があったらしい

肝心のローソン公式サイトの広報では、

メカクシティアクターズキャンペーンは終了いたしました。
多数のご利用ありがとうございました。

とのこと。へぇ〜カゲプロすげーな。ローソンとコラボでキャンペーン張ったんだ。ニコニコ出身なのにメジャーな商行為にガッツリ食い込んでる。そこらへんなかなか越えられない壁があるもんだと思っとったら。

つかファミマは前に『千本桜』でキャンペーンしてたわな。艦コレでもやってたっけ。そういや3年くらい前は「ミクまん」売ってたし。コンビニ業界はネット住民をかなり意識してるんだな。

引きこもりがちなライフスタイルとコンビニって相性よさそうだもんな。あとアニメ系のオタクの人たちってさ、関連グッズ入手のためならカネに糸目を付けないからな。コンビニにとっては、ニコ厨やボカロファンは地域内での人口割合が少なくても、確実で効率のいい商売ができる客層なのかも。

別に「あくどい」とか言うつもりはなくて。商売ってどうしてもギャンブルな要素があるんで、少しでも確実さ(事前の出資を「スる」可能性を減らす)と効率性のある(同じ努力で利益を最大化できる)取引を好むものなんで。

おいらは、最近コンビニでコンスタントに買ってるものと言えば、日本酒だなwww お店によって銘柄の品揃えが全然違うのが面白くて。キャラグッズではないけど。よく選ぶのは地酒や近辺の酒だけど、試しに買った塩竈の浦霞(うらかすみ)も良くてなー。また買おーっと。

オタクの人にとってのコンビニコラボグッズは、きっとおいらにとってのコンビニ日本酒と似たようなもんなんだろうなんて強引にまとめたり。

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2014.10.14 火曜
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世界のトレンドは自主規制的鎖国か

エボラ出血熱、海外で騒ぎになっとるなぁ。アメリカで患者と接した看護師が感染したとか。アメリカはたぶん大騒ぎだろうなぁ。テキサスに旅行する人、激減だろうなぁ。おいらの愛する ZZ TOP のお膝元なんだがテキサス。

そういや山形県米沢市から福島に抜ける国道13号線の途中にある喫茶店でさ、テキサススパゲティーってメニューがあったんだわ。かなり古い話なんで、今もそのお店があるかどうか不明。ZZ TOP かぶれなおいらは一も二もなく注文したんさ。

カレースパゲティだった。缶入りビーフカレーの味がした。

まーそれはそれでおいしかったが、どこらへんがどうテキサスなのかお店の人に聞けずじまいで今に至る。

いやもうどうでもいい話だな。

てことでエボラ熱。日本にはまだ入ってきてないっぽいね。今は入国審査も、デング熱と合わせて厳重な状態なんじゃないかと。

となると日本人としては、海外に出るとエボラ感染のリスクが発生するってことでして。デング熱なら死ぬことはあまりないっぽいけど、エボラはヤバいよな。

となると、海外に出かける日本人って減ってるんだろうなぁ。日航と全日空、たぶんツラい時期を過ごしてるんだろうなぁ。しかも機内での感染予防や危機管理でコストは増えてるだろうし。燃料の値段は相変わらず高いだろうし。

海外に行く日本人が少なくなってるとすれば、そのぶん日本人が海外で落とすお金が減るわけで。貿易赤字状態の今なら、そのぶんは国全体の収支にとってはいささか有利かもなとか。海外旅行を控えて国内に切り替えたりだと、ますます助かるわけで。

ただ、世界的に国際線の利用客が減ってるとなると、日本に観光で来てくれる海外の人たちも減ってるんじゃないかとか。それとも、日本じゃまだエボラは発生してないんで、日本に行きたい人にとっては関係ないのかな? むしろ今のとこは「安心して行ける国」として人気だったりとか?

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2014.10.15 水曜
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足りない!

最近ネコ動画でほっこりしててさ。YouTube でハシゴしてたら、どっかのネコさんはエサに不満たらたらwwww

めっさ笑っちまったwwwwwww

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2014.10.16 木曜
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早すぎ決断期

四半世紀近く前の日本の映画界のことを思い出した。あれどうなったかなーというやつ。

世の中はバブル経済とバブル崩壊の始まりのあたり。映画業界もバブルの影響で事業が好転しつつあったけど、相変わらず日本映画は作品的な信用がイマイチだった。『敦煌』や "AKIRA" や『天と地と』みたいな超大作がまともに話題になってきちんと儲けてたっぽいのが幸いだったけど、中小規模の作品はどーもね、て感じ。「え、何、お前日本映画なんか観るの? ダッサww」的なノリで。

本業が今ひとつなぶん、スタジオ跡地を切り売りして収益を得てたらしい。んでまぁ収益を最大化するには経費削減が需要ってことで、所蔵する自社作品のフィルムに手を付けた映画会社があったと思った。古い作品のうち、名作や人気作はこれからも稼ぐから取っといて、映画史に完全に埋もれてしまった、過去の膨大なプログラムピクチャーを処分しようと。

映画ファンは当然反発しますわな。埋もれてしまった作品ってことは、ほとんど自分がまだ観てない作品なわけで。映画ファンはそんな中にも自分好みの作品があるかもと思うと、捨ててほしくないわけで。あるいは、既にそのファンの心の殿堂に入ってるのに、世の中的に需要がないからと処分されるのもまたツラいわけで。

けどフィルムって保管が面倒なんだよな。温度・湿度が一定の暗くて涼しい場所が必須で。風通しもよくなきゃいかんらしい。取っとくのがめんどくさいくせにほとんど稼いでくれない資産が、自社のそれ専用のでっかい倉庫にギッチリ詰まってると。しかも新作を公開するごとにひたすら増えていく。捨てたくもなるだろうと。

35mm フィルムってかさばるしな。まーフィルムを縦に使うから、映画の1コマはスチルカメラの1コマより小さいんだけど、1秒で24コマなわけで。長さは確か1秒1フィートだったかな。2時間なら7,200フィート。約 2.2km ですか。そしてこれが数えきれないほど積み上がってる状態。1本の映画のフィルムは大抵、持ち運びしやすいよう6〜10巻構成になってる。巻がバラバラになって紛失してしまう可能性があるんで、保管はそこにも気をつける必要もあるわけで。

当時、ハイビジョンが既に実用化されてた。新たな保存方法としてハイビジョンにテレシネしてはどうか、という意見も出てた。実際、黒澤明の古い作品はその後も多様な需要が見込まれたんで、ハイビジョン版マスターが作られた。黒澤作品の VHS 版はこのハイビジョン版から起こされてたな。NTSC のテレビで VHS ビデオを観るぶんには、マスターがハイビジョン画質ってのは贅沢なもんじゃった。

けど映画館の大画面で観ることまでを考えると、ハイビジョンはちょっとなーって感じでもあった。

当時のハイビジョンの画質は、今の地デジより粗い水平解像度1,125本だったんだわ。16mm フィルム程度だったけど、ハイビジョン開発陣(主に NHK とソニー)は「35mm フィルム相当の映像品質」といささか誇大な宣伝をしとった。ハイビジョン撮影を部分的に使った映画作品もいくつかあった。『首都消失』『帝都物語』『夢』『敦煌』『舞姫』あたり。

ブルーバック合成がフィルムよりラクにキレイに自在にできるのが売りで、上に出した作品もそれでハイビジョンを使ってた。けどやっぱし 35mm フィルムより画質が劣っててなー。つか動画の様式が、フィルムが24コマ/秒のプログレッシブなのに、当時のハイビジョンは30コマ/秒のインターレースで固定というあたりで、微妙に動きの汚さが出たりしてな。あと、一様なのっぺりした被写体に、味噌汁を沸かしてるみたいなモヤモヤが出てしまったり。

あと色合いの再現性は美麗だったけど、全体的に「ハイビジョンくさい」的な独特な癖があって。フィルムとは明らかに何かが異なる質感で。それはそれで面白かったけど、フィルム作品の一部で使うとツギハギ感が目立ったり。

じゃあ映画を全編ハイビジョンで作ればよかったんではないか、となるけど、当時の撮影用機材はかなり高価で、映画会社はなかなか乗り気になれなかったらしい。あの頃に新聞で読んだには、ハイビジョンカメラの1日分のレンタル代が、フィルムカメラ7台分の購入代金と同じだったとか。

そのうえまだまだめんどくさい代物だったらしい。現像工程がないとはいえ、収録用のレコーダーとテープが別に必要で、ロケ撮影するにはバッテリーもフィルムカメラの比にならんくらいの大容量なのが必要で(当時のバッテリーは鉛とニッカドしかなかった)、CCD の感度もフィルムでいう ISO100 程度が精一杯で、望遠や暗い場所での撮影には向かなかった。そして当時の配給はフィルムのみだったんで、いったんシネテレしないと配給用フィルムを起こせなかった。という、フィルムカメラに比べての融通の利かなさもあった。

正直、ハイビジョンは映画の用途にはまだ能力が足りなくて、環境も整ってなかった。

んで、旧作フィルムの処分に困った件の映画会社は有り余る自社プログラムピクチャーを結局どうしたのかわからんくて。今なら 4K や 8K 規格で充分に用に耐えるわな。映画自体が電子媒体コンテンツになったんで、ビデオ化の機材も環境も完璧に整った。

ビデオ化技術が不完全だった当時はどう決断したんだろ。つか終戦直後あたりまでの作品に限ればフィルムの性能がそんなでもなかったんで、1,125本のハイビジョンでも解像度は問題なかった気もしてきたが。動きの汚さや味噌汁沸かしは、まー後の世のデジタル技術でどうにかできたかも。

でもなー、今はハードディスクや SSD にサクッと保存できるわけで。不安ならバックアップだって安く作れるわけで。フィルムより保管がはるかにラクチンなわけで。当時のハイビジョンコンテンツの保存方法は磁気テープしかなかった。これもフィルムより小うるさくはないにしても、長期保存するには HDD/SSD よりも多くの条件がつくはず。そして、フィルムよりも軽く小さかったけどディスクよりもかさばったはず。まーでもデジタル → デジタルの媒体替えはラクだしそれ以上の劣化はなさそうだからな。あの時代にハイビジョン化された作品は、すぐさま今風の媒体に入れ替えたかもな。そのほうが保管費用が安く上がるし。

今は上映もデジタルになったんで、旧作もどんどんデジタル化されとりますな。おかげで映画館は、古い名作のリバイバル上映を昔より簡単に企画できるようになった。

んで今も稼げる名作はいいとして、マニア需要しかないプログラムピクチャーはどうなったのかと。水平解像度1,125本程度の品質なら、ラクにネット配信できる時代でもあるわけで。となると、回転率の悪いマイナーな作品でも、一定の利益を出せることになる。

となると、数が勝負ってことになる。「お好きなものをいつでもどれでもいくつでも」をやるには「あれもありますこれもあります」が有利と。

その元手になるプログラムピクチャーを捨てるかどうかの判断の時期は、条件が整う時代よりはるかに早く来てしまってたわけで。当時はこんな未来を想像できなくても仕方ないけど、早まったことをしてなきゃいいなーと思ってさ。

銘板
2014.10.17 金曜
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自称警察が混乱を生む例

この記事……www

ロシア首相、オバマ大統領の脳に変異の兆候を発見 - ロシアの声

まー自分が名指しで危険なもの扱いされれば、皮肉のひとつも言いたくなるわな。しかもエボラやイスラム国と同列ってさ、完全にディスられてるわけで。

アメリカっていったん外敵設定した国をこれでもかと罵倒するけどさ、それが回り回って自分に悪影響が返ってくるっつうことを、いいかげん学ぶ時期なんじゃないかなと。

ロシアとは直接関係ないけど、イスラム国がのさばってるのは、イラク戦争後のイラク平定に失敗したまま投げちゃったからじゃないですかね。なんで投げたかっつうと、泥沼状態になって、アメリカの有権者が嫌気がさしてきたから。なんでアメリカ主導のイラク平定作業が泥沼状態になったかっつうと、現地でアメリカが嫌われてるからじゃないですかね。なんで嫌われたかっつうと、

嫌われるネタがこんなに揃ってるわけで。対してアメリカが施した恩恵は、フセイン政権を倒してくれたくらいのもの。フセインはひどい独裁者だったらしいけど、イラク戦争後の混乱がいつまでも続いた挙げ句に、「イスラム国」を名乗る、三国志で言えば黄巾賊みたいなのがのさばり始めたわけで、どっちのほうがよかったのか、現地の人は判断しかねてるんじゃないかと。

アメリカが手出しする限りイラクは収まらんっつう状況だったわけで。アメリカはそこは途中で理解して手を引いたわけで。けどやっぱしアメリカが手を引いたら引いたで「これは行ける」と読める隙を与えてしまって、イスラム国が出てきてこれまた収まりがつかなくてなったと。しかもイスラム国、別な理由で混乱中だったシリアもまたにかけて暴れ始めたと。

イスラム国絡みのあれこれは、なんかもう全部アメリカがわざわざ嫌われることしてきたせいな気がしてしょうがないが。

そしてロシアに無駄に嫌われる発言を、オバマ大統領が性懲りもなくやっちまったと。そしてロシアは当然な反応を返したと。

ていうか世界の警察をやめた宣言したんなら、あたかも今も世界の警察であるかのような態度はもう取らんほうがいいと思うが。

つか、アメリカの外交方針ってどこの外交とも同じで、自国の利益追求だよな。警察自身の利益のための警察組織って腐敗じゃね? 今さらだけど、アメリカ外交ってすげー矛盾してたんだな。

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アメリカってある国を敵国に設定すると、自らチクチクいびりつつ、自分の仲間や子分にもけしかけていびらせるんだよな。そうやってターゲットがキレるよう仕向けて、キレたら待ってましたとばかりに叩き伏せて支配を強めてやるぞ。っつう、子供のイジメとモロに同じやり方なんだよな。

かつて日本がこれに引っかかって、第二次大戦に突入しちまった。そして日本に2回目の嫌なお鉢が回ってきた1980年代。このあたりからはハリウッド映画を使って嫌がらせするようになった。んで日本人をコケにする演出を映画に織り込んでたわけで。

けどこのときはちょっとだけ様子が違ってた。

日本人にウケてしまった。

「コケにされて喜んでやがる」と不気味がられたわけで。ハリウッドは(たぶん戸惑いつつも)作品中で日本人をからかい続けて、それを日本で公開して儲けてた。そんなヘンテコな状況が続くうち、日本はハリウッドにとって最大の海外市場に育って、新作ができると主演俳優・主演女優なり監督・プロデューサーなりがいちいち来日して宣伝するようになった。そこまでいくともうハリウッドも、営業だけでなく作品内でも日本を下に置けないわけで。

その頃アメリカ外交での外敵ターゲットが日本からイスラム圏にシフトしたってのもあったけど、たぶん日本人観客の不可解な反応もあって、ハリウッドは反日プロパガンダをやめてしまった。そして、あの当時は想像さえ許されなかった、あの当時を知る者にとっては夢のような未来が現実に到来。

日本に媚びるハリウッド映画が増えましたなぁ。

実はあの頃の日本人は、アメリカに戦争で散々にやられ、その後も外交でいいようにやり込められ、ハリウッド映画の魅力で大衆文化の差も見せつけられとったわけで。「アメリカってほんとすげぇ国だよなー。日本なんか到底敵わん」と素直に憧れとったもんで、いじられ役でも、アメリカ様に無視されてないってだけで嬉しかったんだよな(完全に被虐待児の心理)

その手の映画で一番覚えてるのは『クロコダイル・ダンディー2』だな。けどおいらすげー笑った。今思い出しても笑いがこみ上げるよ……。

銘板
2014.10.18 土曜
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王女逝去

中川安奈が亡くなっただと!? orz

基本的に男臭い映画『敦煌』に豊かな潤いを与えたあの絶世の美女が……。ご冥福をお祈りいたします。

ていうか逝くには若すぎだろ。信じられん。ついこないだ久しぶりに『敦煌』を観たばっかだったのに。四半世紀の時が過ぎても、あのかたの美しさはまったく古びてなかったですよ。鎧をまとっても、兵士の服でも、貴族の服でも、婚礼衣装でも、輝くばかりの美しさ。絶対美ってきっとこれだよ。

この世から急いで去ってしまった薄命美人の、在りし日のお姿を堪能しつつ偲びましょうぞ。

はぅあ〜 おうとぅくてぃ〜(うっとり)

ツルピア王女そして演じられた中川安奈様、おいらの今までのどの『敦煌』鑑賞にも増して、今日は一段と麗しゅうござりまするー!

この美はもうこの世に存在しないのか…… orz

銘板
2014.10.19 日曜
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MRJ

三菱航空機の MRJ 試作機がようやくロールアウトしましたなーめでたいですなー。

んでこれ、部品の国産化率が3割台とかだそうで、「これで国産と言えるのか」「ほとんど組み立てだけじゃないのか。意味があるのか」っつう意見も出てるみたいね。

見方によるかなーと。

「この製品を国内外に売りまくって国内雇用を創出・国内経済の血流を活性化」を目論むと、まぁそういう意見はアリかな。

一方、「日本の企業が量産型旅客機の最新設計・開発技術を獲得」で見れば、これは大いに意味があるんじゃないですかね。国産旅客機の設計、MRJ より古いのは YS-11 のみだもんなあ。

戦後に設計開発から日本がやった商用機って、ほかはプライベート向けのもっと小さな飛行機だけだし。往年のエアロスバルと最近のホンダジェット。この分野も少ないねえ。

あとは自衛隊用か。特殊な用途ですな。軍用もそんなに機種は多くない気がする。政治のお付き合いでメリケンさんから買わなきゃいかんときもあるしな。

てことで海外の部品を使うとはいえ、「その機体のことならあのメーカーが1から設計を起こしたから、あのメーカーに聞けば全部わかる」な例って日本じゃ多くないんだよな。そして中型とはいえ旅客機はセールスがうまくいけば数が捌けるわけで。日本はそこが薄かったわけで。

数を捌くには、セールスでコスパをアピールするには、てのは旅客機で最重要だと思うけど、そこらは設計より前の構想の段階でガッチリ固める必要があるわけで。そのあたりから自分でやってきた貴重な例なわけで。

日本はまだ航空産業の層が薄いんで、部品の国産化率が低いのは今はしょうがないかと思う。旅客機は世界中の空港で整備できなきゃいけないんで、既存の部品と互換性がないと使い勝手が悪いわけで。てことは、敢えて海外製の汎用的な部品を増やして、そこをセールスポイントにしたのかも。

部品の国産化率の向上は、MRJ だけでなく様々な日本製旅客機が増えてから、世界の空港が日本製旅客機のための部品を当たり前に常備する環境が整ってから、てことになるんじゃないかと。

で、気になるのは次世代の日本国政府専用機。今はボーイング747だよね。いいかげん古い機種だし今の感覚だと燃費もよろしくないしで、これからもずっと使っていくわけにはいかないと思う。JAL と ANA の747はもう全機が退役したはず。

で、次の政府専用機は何になるのかなと。正直 MRJ で大抵の用が足りると思うんだが。それでもメリケンさんから買わされるんかなぁ。あーそうか MRJ は欧米に行くには航続距離が足りないのかな。今調べたら、最大でも 3,380km なのか。政府専用機にしては短いのう。

2機体制とかどうだろ。アジア圏の近場には MRJ で、とかさ。つか小泉さんが総理の頃、747で北朝鮮に行ったわな。なんかオーバースペックにもほどがある気がしたさ。あの国にはあんなでっかい飛行機なんてめったに来ないだろうから、空港側の対応は大変だったろうなぁ。

銘板
2014.10.20 月曜
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一時的に逃げる算段

JubyPhonic EFD を2つ追加だよー。『魔女』と『アウターサイエンス』。

Juby さんの人気曲なんでやってみたけど、どっちも反訳あんまし自信なし。あとでまた見てちびちび直していくとしますか。Juby さんの英語、ときどきほんとムズい……。次はほかの歌い手さんに逃げようw

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ゆうゆP の『天樂』の EFD ないかなーと前々から思っとったら、JoyDreamer さんがやってくれてたですよ。ほぼじゅびふぉ に入れよう。うん。

正直、『天樂』の破壊衝動系サウンド と JoyDreamer さん天使系ボイスとの相性は微妙なものがあるけど、愛するこの曲を EFD 化してくれたのが嬉しくて。

まだ訳には手を付けてないけど、じょいどりさんは単語「天樂」をどう英訳したのかっつうと、"The Hymn of the Sky"(天空/天界の讃歌/賛美歌)。

うむ。お選びになった言葉もまた天使系ww けど「天樂」の意味ってまさにこれだよな。

銘板
2014.10.21 火曜
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ノーベル賞的グリーンウォッシング

最近知った言葉。

グリーンウォッシング

グリーンウォッシング(greenwashing)は、環境配慮をしているように装いごまかすこと、上辺だけの欺瞞(ぎまん)的な環境訴求を表す。 安価な”漆喰・上辺を取り繕う"という意味の英語「ホワイトウォッシング」とグリーン(環境に配慮した)とを合わせた造語である。

へぇー、あれを表す言葉があったんだ。面白そうだから覚えとこー。

ほうほう、偽る方法も載ってるぞ。そのうち1つに「より悪いものとの比較」があるな。いやあの、LED 電球って消費電力の少なさでエコ製品だとして売ってるじゃないですか。けど宣伝文句をよくよく見ると、どれも「白熱灯に比べて」なんだよな。だったら今までの蛍光ボールだってそうなわけで。蛍光ボールより電気を食わないんならエコだとなりそうなもんだが、3年前に電気店で比べてみたら、消費電力は同じくらいだった(2011.9.2)。

これで、あーなんか嘘ついてやがるなーと思ったもんじゃった。これがグリーンウォッシングってやつかな。

ただ、蛍光ボールの効率は恐らくもうほとんど上がらなそうなのに対して、LED 電球は研究開発が進むにつれてだんだん効率が上がっていくはずなわけで。ノーベル物理学賞の選考委員会だって、さすがにそのくらいはわかった上で、蛍光ボールと大して変わらん現状の効率と将来の進化の両方を鑑みて決定したんだと思いたい。まーおいらが両者を比べて3年も経ったわけで、そのぶん消費電力で有意な差がもうついてるのかな。

LED の利点って、消費電力の小ささを売りにしてるけど、蛍光灯と比べると実はその他の点が、既にかなりいけてるんだよな。

てな感じ。まとめると、今までの光源よりはるかに頑丈かつ安全なんで、誰でも気軽に荒っぽく扱えるってこと。そして小型化でさらに便利と。この技術の真の革新性はここにあるわけで。

まさにこの利点で、国際宇宙ステーション(ISS)内部の照明は、アメリカの特製蛍光灯(事故予防措置済み。1本1千万円らしい)からパナソニック製 LED(こっちも ISS 用の特製ユニットだけど、LED のツブツブそのものは普及品と同じものらしい)に置き替わりつつある。それまで旧来の照明技術に無理に改造を加えてようやく用を成してたのが、新型照明なら普通の製品に毛が生えたくらいでオッケーになったと。

物事の改善ってさ、「気をつける」じゃないんだよね。その逆。「もう気をつけなくてよくする」なんだよね。「電気の照明は壊れやすい。壊れると破片が危ないし、中の物質がヤバいから 気 を つ け る」が常識だったのに、LED でそんなのどうでもよくなった。LED 照明が世の中を改善したのは、その頑丈さと安全性でだったと。

LED 照明、グリーンウォッシングで怪しい売り方なんかしてないで、本来の革新性を前面に出して売ってみてはいかがですかねぇ。

とはいえノーベル賞の受賞理由が「低消費電力」なわけで。こうなったらひたすら効率を上げて、ライバルの蛍光ボールを性能面でもぶっちぎるしかないかな。頑丈さと安全性のほうはもうこれ以上要らないくらいぶっちぎってるし。

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残る問題は、効率化とつながった課題だけど、耐熱性と発光強度の強化かな。LED 電球にヒートシンクがついてるのは(上に出した写真がそうだね)、LED 素子の耐熱性の低さの成せる技なわけで。

現状では1素子あたりで発光量を上げると発熱量も上がってしまうわけで、素子をダメにしてしまう。これ、エネルギー変換効率が上がると光量あたりの発熱量が減って、それだけ大光量にできるってことで。あるいは素子の耐熱性自体を上げれば、変換効率を上げなくても大光量にできるってことで。

耐熱性と変換効率のどっちかが上がれば、ヒートシンクを簡略化できて LED 電球の製造コストを下げられるってことで。

銘板
2014.10.22 水曜
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宇宙探査な政治しがらみ

NASA また狼少年かよ。いいかげんにしろ。しかも今回は長官御自ら御乱心。

NASA、火星には生命体は今もある - ロシアの声

本音もうわかってんだよ。また納税者向けの「予算もっとちょうだい」アピールなんだろ。つかアメリカ国内向けのこういうコメントも、NASA がやると自動的に世界に広まっちまうんだよ。また騙されて空騒ぎしてる連中が湧いてやがるし。つかおいらも4年前に引っかかって空騒ぎの一員となり申したですよええ(2010.12.1, 2010.12.2, 2010.12.3)。

こういうことをわざわざ発表したけりゃ事実を確定してからにしろよ。生きてる地球外生物の現物なり明らかな痕跡なり出して見せてから言えよ。

ていうかプロシュート兄貴の金言↓を知らねーのかよ。

「ブッ殺す」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。
なぜなら、オレや、オレたちの仲間は、
その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に相手を殺っちまって、もうすでに終わってるからだッ!
だから使った事がねェーッ。
「ブッ殺した」なら、使ってもいいッ!

頭ではなく心で分かれよ。いいな!

今回はロシア経由のソースなんだよな。ロシアの科学者ってけっこうこの関係でセクシーなコメントを出すんだよなぁ。地球外知性とは20年以内にコンタクトすることになる、とかさ。まあセクシーというか香ばしいというか。その意味では、NASA と同じやりかたで注目を浴びたいってことかな。

しかし NASA は火星探査機を着々と現地に送り込んでは、それっぽい状況証拠を集めてはいる。あとは物的証拠のみ。火星起源の生命やその痕跡がもし本当に実在するのなら、NASA が発見するのは時間の問題みたいな感じで。けどロシアはそこらの具体的活動は実質的にないわけで。キツい予算で頑張ってやってはいるけど、うまくいってなくてな。それは日本も同じなんで、あんまし偉そーなこと言えないけど。

まー NASA がいつもの発作を起こしたっつうだけの話で。

んで話はロシアの火星探査に移ったり。

いやさ、ロシアは2011年11月に久々の火星探査機「フォボス・グルント」を打ち上げたんだわ。正確には火星探査機じゃなく、火星の衛星フォボスの探査機(ソビエト/ロシアは火星探査に関しては「フォボス屋」だったりする)。んでこの計画、打ち上げたロケットの第4段が不発で、探査機が地球周回軌道から脱出できなくて失敗に終わってしまった。うまくいってれば、フォボス表面の土のサンプルを採取して地球に持ち帰るはずだった。日本が誇る小惑星探査機 はやぶさ の偉業を超える野心的なミッションでさ、おいらすごく期待してたんだが。

んで最近、打ち上げ前のこの日記のフォボス・グルント紹介の過去ログを見たらば(このログ)、なんと着陸予定地はウクライナだった。うーん。当時は「へぇーウクライナはロシアと協調して宇宙開発してるからなーそうなんだー」っつうだけしか考えてなかったが。

フォボス・グルントの再突入カプセルが地球に帰ってくる予定は、Wikipedia 記事によると今年8月だった。実際に計画が成功したとしても、最後の最後が結局ヤバかったんじゃないかと。ウクライナもでっかい国だから、その国の中のどこに落とすかは決まってたろうけど、その場所が問題な気がして。

ウクライナの東側の親露エリアならまだしも、西側の親欧エリアに落とすことになってたら、カプセルがどうなっとったか、とか。ていうかよもや紛争まっただ中の地域だったりしたらもう何が何だかわからんくなってたかも。サンプルリターンカプセルは中身の清浄度が命なんで。地球の大気や土、埃みたいのが混じって汚染してしまうと、サンプルの価値がガタ減りしてしまうんで。

日米がやった地球重力圏外からのサンプルリターンでは、カプセルはパラシュートでゆっくり降りてきた。けどフォボス・グルント計画ではパラシュート減速なし。カプセルを頑丈に作って、自由落下のまま地面にドチーンと激突する形だった。そのことを知らないどっかの部隊の近くに落ちたら、攻撃だと思ってカプセルにいろいろ勝手なことしちまうことも考えられるわけで。落下中に撃墜とかさ。破壊なしに着陸できても、「何だこりゃ」とフタを開けられたら全部台無しですがな。

フォボス・グルントは打ち上げロケットの不具合でパアになってしまったけど、開発チーム内部からのリークで、いろいろ杜撰というかやっつけ仕事で間に合わせてしまった部分がけっこうあったそうで。「打ち上げに成功したとしても、きっとうまくいかないと思っていた」というリークもあったらしい。とはいえ、うまくいっても最後の最後で政治的な危険地帯に帰還することになってたわけで。

地球引力圏外の星との往復だと、ミッション期間は3年以上だしな。てことは、3年後の世界情勢を読まなきゃいかんのか。北半球と南半球の両方で、政治が安定した広大な無人地帯を持つ国々と、普段から仲良くしとく必要がありますなぁ。

地球系外サンプルリターン探査って、技術の進歩が成した新世代の探査方法なわけで。けど地球に帰ってこれるようになったおかげで、こういうところにまで気を回さなきゃいかんくなったんだわな。

銘板左端銘板銘板右端

はやぶさ 以前のサンプルリターン(アポロ、ルナシリーズ、ジェネシス、スターダスト)は、いずれも最終到着地は打ち上げ国と同じだった。はやぶさ は外国に帰還した初の例。何もかも初めてってことで、日本国内で調整することがさまざまあって大変だったらしい。

受け入れてくれたオーストラリアもいろいろ困ったろうなぁ。あちらにとっても初のケースだもんな。外国が打ち上げて地球圏の外を旅してきた宇宙探査機が、ほかの星の一部を持って自分の国へ降りてくるなんてさ。法の整備や受け入れ態勢や、日本の政府・はやぶさチームとの連携とかで、特別に配慮してくれたことがたくさんあったと思う。その節は本当にありがとうございました。

銘板
2014.10.23 木曜
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反訳センスを思い知るの日

JoyDreamer 版『天樂』と Zoozbuh 版『ローリンガール』入荷すますたー。

『天樂』の反訳の準備中、JoyDreamer 版はパラグラフ1個がまるっと抜けてるショートバージョンだったと気付いて。2番の A メロの部分。個人的にはそこが惜しかった。たぶん使った PV がそうだったからだと思うけど。フルバージョンで出し直してくんないもんですかねぇ。とりあえず今そのショートバージョンをおいらヘビロテ中だけどw

じょいどりさんのショートバージョンといえば、『ココロ』もそうなんだわ(ほぼじゅびふぉ未収録)。この作品のショートはもっと大胆に切られてて。理由はたぶん同じく、選んだ PV に合わせたからかと。けどカットされてるところ、ストーリー進行的に大事な、大爆発クライマックスに向けての溜めの部分なんだよな。こっちもフルバージョンをお願いしたいところ。両方ともボーカルが素晴らしいんで。

『ローリンガール』の Zoozbuh さんは "Cruel Clocks" 以来の2回目のご登場。このかたは歌い手というより作詞者の比重が大きい感じですな。Razzy さんと同系統というか。んで、意味が正確な英訳なのに英語詩としてハイレベルっぽいところも似てるような。

韻だけじゃなく、聴いた感じのかっこよさってあるんだよな。それをやるには、単語の正確な置き換えにこだわらず、フレーズやパラグラフ全体で辻褄が合うように、という方針のような。となると語彙力や発想力、探す能力の豊富さが求められるわけで。そこをうまく実行できてるってことで。と考えたら、反訳にも同じセンスが求められることに気付いた……。

いやさ、ニコニコでもけっこう「英語で歌ってみた」がうpされててさ、そこに視聴者コメントで反訳詞を披露されてるかたがたがいらっしゃるんだわ。んで、見事なセンスのかたってやっぱしいらっしゃるわけで。Rachie VS JubyPhonic 版『おこちゃま戦争』の英詩の

You're the only rival that I can bare

の部分、おいらの反訳は以下。

自分をさらけ出せるライバルは

"bare" の辞書訳に忠実な状態。ところがコメントの出てる版では、

素になれる唯一のライバル

本質を貫いて、しかも単純で短い。おいらとっても敵いませんわ。

ちょっと言い訳というか。おいらのほうで "only" にあたる部分は、その前の行に入れとります。しかし向こうさん、 "only (=唯一の)" を入れてもおいらのより短い。

おいらもこういう能力を身に付けたいけど、何をどうすりゃいいのやらw

少し前にこんな形で力の差を見せつけられて落ち込んでて、しばらく反訳できんくなっててさ、最近ようやく復活気味だったりするww

あと、ほかの人の反訳を見て安心できたところもあったな。いやさ、意訳・超訳をどこまでやっていいのか分からなかったんだけど、ほかの人はおいらよりノリ重視で、はるかにイッてたwwww 「あーこのくらいでいいのかー」と。ただ、こっちももう何十曲かこなして、反訳スタイルがうちのサイトに特化した形になりつつあるんで、ガバッとは変えられない感じで。

あとさ、『ローリンガール』のサウンドってギターが超カッコいいな。ピアノのこれまたかっちょいいリフに気を取られて、ギターのほうの良さには今さら気付いてしまった。

銘板
2014.10.24 金曜
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「映画でデビュー」が使えなかった時代

2014.10.18の中川安奈関係の続き。

映画『敦煌』(1988)の時点で、やっぱし日本映画は世の中的には影響力が今ひとつだったんだよな。信用を失ってた状態で。てことで、中川安奈みたいな超ド級美人が当時までの日本映画最大規模の超大作でヒロイン大抜擢なんつうすごいデビューのしかたをしても、彼女はなかなかブレイクしなかった。他の映画にも TV ドラマにもいろいろ出てたけど、「日本人なら誰でも知ってる」とまではいかなかった。つか『敦煌』で見せてくれた非現実的なまでの美しさが売りだったのに、その後の出演作品ではあそこまでのオーラを弱めてしまったのが謎で。

けど舞台女優として大成したらしく、出演オファーは引きも切らなかったご様子。今回の急逝は上演期間の最中に、入院のため降板したらしい。Wikipedia 記事によると子宮体癌だったそうで。闘病しつつお仕事をこなされてたんだね。

お、そうだった『ゴジラ VS キングギドラ』(1991)にも未来人の役で出てたな。しかし芝居の素人のチャック・ウィルソンと同列の役ってのは、おいらは不満だったっけ。もっといい役で使えと。つか今調べたら、チャック・ウィルソンの役名、そのまんまウィルソンだったんだなww

んで活躍の場が舞台に移っていったんで、田舎住まいのおいらとしては彼女は縁遠くなってしまってたけど、私生活を切り売りするようなわけわかんない立場に墜ちなかったのがファンとして嬉しいところ。

話は戻って、あの頃は大型新人が日本映画でいくら大々的に名前を売っても、って状況だったんだなーってのでもうお一方いらしたなーと。それは有森也実。芸能界デビューは映画『キネマの天地』(1986)かと思ったら、その直前にミニシアター系作品に出てたんだ。そしてさらに前の中学時代から、モデルデビューもしてたのか。へぇー。

キネマの天地』は松竹大船撮影所50執念を記念して作られた大作でして。松竹がどんだけこの作品に気合いを入れてたかっつうと、堅く稼いでた年2回の『男はつらいよ』を、この作品のために1回休んだほど。おお、Wikipedia 記事によれば、この後から『男はつらいよ』は年1回になったのか。まぁ監督が同じ山田洋次だし、『キネマの天地』には渥美清も出演してたからな。寅さんを撮りつつこっちの大作もってわけにはいかんかったわけで。

その山田洋次が当時の記者会見で言ってたには、「『キネマの天地』は『男はつらいよ』とは予算も規模も全然違う」と。まーそんだけ松竹が本気出してますよっつう映画で。実際、話も良かったし、オープンセットなんかもすげー大規模だったっけ。あの時代の日本映画特有のチャチっぽさやしみったれ感が全くない、「映画だなー」って感じを堪能できるゴージャスな作品でございました。個人的には、映像の独特の風合いがすごくよかったですよ。松竹的な柔らかい色調全開というか。

だのに……、

有森也実はヒロインというか、まごうかたなきソロの主人公役だったのに。しかもスクリーン映えしまくりの超絶かわいさだったのに(おいらは原田知世ファンから乗り換えてしまっただよw そのあと『敦煌』で中川安奈ww)。世間ではほぼ無名も同然の状態。5年後に出演したトレンディドラマ『東京ラブストーリー』でようやくスターダムに駆け上がれた。大型新人女優は、映画じゃなくテレビでしかブレイクできない時代だったんですなぁ。

となると、そうは言っても薬師丸ひろ子・原田知世・渡辺典子の角川三人娘は映画ブレイクだろ、となるな。

あの頃、角川映画はテレビで宣伝しまくりだった。そのうえ主演女優は自身の新作映画広報のためバラエティ番組に出まくり。さらに歌手として自らの主演作の主題歌を担当して、歌番組にも出まくり。結局テレビへの露出が決め手だったわけで。

しかしこの主題歌を歌番組に出しまくって映画宣伝にする戦術、かなり強引なときもあってな。来生たかお作の曲『夢の途中』を薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』の主題歌にして薬師丸に歌わせたのは普通の角川商法だけどさ、『夢の途中』の歌詞をほんの一部だけ替えて、映画主題歌版のタイトルを『セーラー服と機関銃』にしちまったんだもんなぁ。歌の内容とかすりもしてねぇ……。

あと同じく薬師丸の『W の悲劇』もな。名曲に名歌唱で非の打ち所がないのに曲名が『W の悲劇』って(『夢の途中』みたいに並行する楽曲は存在しないと思う)、こっちも内容と全然合ってないし。あの頃の角川、ソングライターの頬を札ビラでどんだけひっぱたいてたんだろ。

知代ちゃんの場合は『時をかける少女』『愛情物語』『天国に一番近い島』あたり。映画と曲がなりなりに一致してて、違和感なかった感じ。ていうかあの頃の知代ちゃんマジで天使だったなー(思い出しホクホク)。ていうか今も変わらずカワイくてな。どんだけ化け物だよwww

して三人娘の末っ子の渡辺典子。一番の美人顏だったのに、いまひとつブレイクしきれなくてな。作品に恵まれなかったと言えなくもないけど、出演作絡みでのテレビへの露出があんまし多くなかった気がする。ちょうど売り込みの時期に角川の経営方針や宣伝方針が変わったのかも。そういやアイドル映画っつうジャンル自体が廃れてきてたなぁ。その影響だったかも。

彼女の出演作でガッカリしてしまったのが、映画『恐怖のヤッちゃん』という、ラジオの人気企画発のプログラムピクチャー。酒乱の教師を演じてて、下品な態度で下品なセリフを言う場面あってさ。なんか落ち目っぽいイメージを持ってしまって。

Wikipedia 記事では、「『優等生役』が多かった薬師丸や原田に対し、『積木くずし』の不良少女など汚れ役も演じた」とのこと。んー、先行の2人との差別化のために積極的にこの路線を選んだのか、それともアイドル映画が廃れて仕方なくそうせざるを得なかったのか。

プロモーション目的のテレビ出演ってカネかかるだろうな。民放って広告媒体なわけで、番組中で商品紹介となると、たぶん枠を買わなきゃいかんわけで。バラエティ番組だけじゃなく、歌番組もきっとそうだったんだろう。当時の歌番組でベストテンとトップテンがあったね。あのランキングっていかにも各種データを集計した結果な風だったけど、公平な採点じゃなかったと思う。芸能事務所やレコード会社が、どんだけの額で枠を買ったかのランキングだったんじゃないかと。事務所同士がテレビ局を仲介に、談合みたいな調整もやってたのかもな。

で、渡辺典子の売り出しのあたりで、角川は何らかの理由でテレビへ流す広告費を絞っちゃったんじゃないかと。つか同時に薬師丸ひろ子も原田知世も、それまでのアイドル的な売り方をやめたからな。きっと角川の方針が変わったんだろうなぁ。映画部門の収益性が落ちてきたのかも。そしたら渡辺典子だってもう2年も早くデビューしてれば、もっといけたろうに。

渡辺典子の Wikipe 記事を見てて、河合美智子も思い出したですよ。あの女優もまた、デビューは確か『ションベンライダー』(1983)じゃなかったかな。ああやっぱし。『うる星やつら オンリー・ユー』の同時上映だったんだよなああそうだった。んでこの『ションベンライダー』、おいら的には退屈な作品だったw(相米監督すみません)

つか何がアレだったかって、映画の販促での新人主演女優のゴリ押しぶりというか。役と女優のキャラをダブらせる戦略だったけど、この役ってボーイッシュとかおてんばを通り越して、自らを男だとしてるんですわ。同い年くらいの男の子分たちを引き連れて、もちろんそのぶん勝ち気でケンカが強くて、という中学生。そして学園ものじゃなく、大人社会の中でロードムービー的な展開と。設定に無理がありすぎて引いたというか、このキャラ設定のアイドルが同世代の男の客相手に売れると思った理由を知りたいというか。

あーでも銭湯の場面はドキドキしちまってよく覚えてるわ。主人公は自称・男なわけで、男湯に入るんだわ。タオルで胸を隠して。したらオカマに「あんた女じゃないの?」と難癖つけられ、そのオカマに向かって「僕は、男だ」と一瞬、胸のタオルをはだけてみせるとゆー場面。カメラのアングルで観客にはギリギリ見えないようになってたけどさ、もうおいらドキドキ&コーフンが止まんなくてwwww オカマ役の俳優さんがめちゃめちゃ羨ましかったwwwww

つかもう役と女優のキャラをダブらせて売り出すって時点で、事務所や映画会社はこの新人を使い捨てる気だったのかもな。

Wikipedia 記事より。

「1983年に映画『ションベンライダー』の主役としてデビュー。役名の『河合美智子』がそのまま芸名になった」

あからさまにテキトーな命名じゃねえかww

とはいえちゃんと歌手デビューもして(当時は若手の女優・俳優は大抵、歌手業も兼ねてた)、映画デビューの後も売り出しはしてた。Wikipe 記事によれば演技派の若手女優として評価されて活躍してたらしいけど、やっぱし「誰でも知ってる」とまでは言えん状況だったと思う。そしてある日、デビューから13年後に NHK の朝ドラでオーロラ輝子として突如ブレイク。人生何があるか分かりませんなぁ。

デビュー映画の役名のまま芸能活動を続けた挙げ句にオーロラ輝子の名で本当に歌手活動をしてさらに人気者になってしまうあたり、きっとその時までに必要なものをすべて身に付けてて、あとは時期を待つだけの状態だったのかなーと。そしてきっとご本人はひょうひょうとして、それでいて苦労をよく知ってる、人間的にできたおかたなんじゃないかなーと勝手に想像してしまったり。

そういや東宝シンデレラオーディションもあったな。第1回グランプリの沢口靖子は、3作目くらいで『竹取物語』のかぐや姫を演じたわけで。あの作品は中高年層にもなりなりに人気で、彼女はそれで世の中に幅広く覚えてもらえたと思う。そのあとテレビの仕事も引きも切らなかったし。んで、やっぱし映画じゃなく朝ドラの『澪つくし』で人気と知名度を不動のものにしたと。

同じ『竹取物語』の小さな役でデビューした第2回東宝シンデレラの小高恵美。こちらはあまり機会に恵まれなかった感じで。

あの時代はやっぱし、日本映画自体が新人女優のキャリア形成にあまり影響しなかったのよね。沢口靖子の例みたいに、プロデュースする側が、デビューのときだけでなく世の中が認めてくれるまで継続的に売り込みをかけまくる必要があったと。

事務所にとっては、映画女優の育成は投資が長大なわけで、それよりだったら TV ドラマ女優やアイドル歌手として育てたほうが効率がよかったってことかな。

面白い例は浅野温子だな。デビューは1976年で、おいらの初見はその10年後の映画『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』でだった。美人だけど笑顔のない、ちょっとコワイ系だったよ。そういう役柄と演出だったんだけどさ。んでテレビの『あぶない刑事』に出演開始。はじめはそのイメージのままのキツい感じの女性刑事で、ほとんどちょい役扱いだった。そしたら途中からバカっぽくイメチェン。これが大当たりで出番とセリフが大幅増。以降ドラマや CM の仕事受注しまくり。誰にもその人気を止められない。

久々に映画に戻ってきたのは角川超大作時代劇『天と地と』で。そのときの雑誌の特集記事が浅野温子を大きく取り上げ、「浅野さん、こんな落ち着いた役もこなせるんですね」。いやブレイク前はその路線だったろ。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

♪そんな時代もあったねと いつか笑える日が来るさ(中島みゆき)

その後20年近くかけて、日本映画は見事に信用を取り戻しましたなぁ。平成ガメラシリーズ(1990年代後半)の時点でも、三部作通して出演した藤谷文子はブレイクに届かんかったし。

まーたぶん今も映画よりテレビのほうが影響力が強そうだけど、差が埋まりつつある気がしてさ。転換点というか、転換期を意識できたのは『Shall we ダンス?』だな。1996年だから『ガメラ2 レギオン襲来』の年か。『Shall we ダンス?』が大ヒットして、「久しぶりに日本映画からトレンドが生まれた」と評されてたな。2年後にはあの『リング』が公開。このあたりから、日本映画を観に映画館に行くお客さんが増えていった感じ。この頃は当たり外れがまだら模様な感じだったけど、宣伝倒れの無理なヒットじゃなく、内容が伴っての話題作やヒット作が継続的に生まれ続けるようになったと。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

そういや周防正行監督の『Shall we ダンス?』でヒロインを演じた草刈民代は、これで一気に知名度を高めたんだよな。一線級のバレリーナが映画初出演で大当たりっつういきさつもまた受けて。で、おいらは「映画メインの大女優としてこれからどんどん名作を作っていくんだなー彼女の人気と魅力で日本映画女優は復権するんだなーだってだってあんなにお美しいんだもん」と明るい将来を勝手に描いとった。その矢先。『Shall we 〜』ロングラン上映中、まさかの周防監督との婚約発表。監督あんまりだ!

おいらは人生で何度目かの、女優を奪われた哀しみの涙を流したのであったww ちなみに最初の敵設定は故・林隆三。『早春物語』(1985)で原田知世ちゃんの唇を奪いやがったからwww 映画で涙するのはおいらけっこうあるけど、劇場の暗がりで悔し涙を流したのはあのときだけだったなーwwwwww

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2014.10.25 土曜
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KoKo さんと『夢喰い白黒バク』

初登場 KoKo さんの『夢喰い白黒バク』入りますた。チョーかっこええ。このスタイルのジャズってなんて言うんだろ。詳しくないんでまったく分からんが。てことで頑張って調べたら、スイングジャズらしい。ほうほうこれがそうなのか。まだ自信ないけど。

そういや映画の『スウィングガールズ』ってちゃんと見てないけど、こういう曲調だったかな(調べ中……)。ああやっぱしそうだ "Sing Sing Sing"。この曲だよー。これがスイングジャズって言うんだ。『夢喰い白黒バク』に触れなきゃこのまましばらく知らんまんまだった。なんだか感激してるおいら。

んで白黒バク、スイングのリフをギターで演ってるなぁ。これがまたかっこいいなぁ。そんな華麗なインストに乗せて KoKo さん大爆発あーう! 低めの澄んだ声でのスリリングなボーカルにメロメロ。反訳しながらヘビロテしてたら、気持ちよすぎてヘラヘラ笑えてきたww

英詞の内容は原詩に忠実。白黒バクが怖いユメを食べてくれて楽しいひとときを提供してくれるけど、お代は……というちょっと怖いオチ。このバク、ほかにも問題あるやつでして。

いやさ、Google Chrome でこの動画を視聴すると、なぜか曲が始まるまで1分以上待たされるし、動画は真っ黒のままだし(音は問題なく聴ける)。Firefox だと問題ないんだわ。Mac 用の Chrome だけかな。わからんけど。んでこの怪現象、ほぼじゅびふぉ ではもう白黒バクのイタズラだと断定すますた。そこら該当ページにちょいと書いときますたw

フチ枠ランナーの色は、"white" を初投入 。最初に作った色のひとつなんだけど、地味なんで使いようがなくてフォルダの肥やし状態で。今回は詩のテーマがモノクロなんで、ここぞとばかりに使ってみたww

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2014.10.26 日曜
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追加6曲

反訳、すげーガッツリ進めた。めっさ反訳した。

リスト掲載順に、JoyDreamer 版『カムパネルラ』、JubyPhonic 版『イノコリ先生』、JoyDreamer 版『ロストワンの号哭』、Kitty'er Rio 版『ロストワンの号哭』、Drez and Varu 版『マトリョシカ』、POPPY 版『マトリョシカ』の計6作品。っしゃーこのやろ! っしゃーこのやろ!(猪木)

疲れた。いやもうほんと疲れた……。

『カムパネルラ』の歌詞はお察しのとおり『銀河鉄道の夜』から来てまして。あの物語の後のジョバンニを描いたものと思われ。珍しくこの曲は ほぼじゅびふぉ をやる前から知っててさ。この曲の PV の形で JAXA 探査機を描いた映像作品がありまして。それで。MMD 杯に出品してたらしい。お、これだ↓

てことでおいらは JoyDreamer 版を聴いてみても、上の動画で理解してしまっててさ。んでもそのまんま反訳作業に突入。これで、ようやく本来の解釈ができたと。MMD 杯のやつでも目汁が止まんなかったのに、本来の解釈はまたこれで……(涙)

おいらボカロの歌声は抵抗ない人だけど、JoyDreamer さんの見事な歌いっぷりでボカロ曲を聴くと、なんかもう、人の歌声ってやっぱし人じゃなきゃのところあるもんだねぇ。

お次は JubyPhonic 版『イノコリ先生』。この歌はどうも、もっと大きなストーリーの一部らしい。他の部分が何らかの作品として存在するのかは分からんけど。この作品単独では世界観の説明がないんで、「イノコリ先生 解釈」でググってみた。コチラにいろいろ設定が書かれてるね。公式設定は見つけられんかった。

曲調は昔っぽいロック風。Juby さんの英訳詞も歌も、このノリにキレイに乗ってるですよ。

3番目と4番目はどっちも『ロストワンの号哭』。JoyDreamer 版と Kitty'er Rio 版。この曲、やっぱし海外でも共感されるんだね。

現状で4作品競演。同じ曲、同じ内容だけど、それぞれで端々の解釈や表現が違ってるのがよくて。

反訳では、JoyDreamer 版だと原詩の「催眠」は「毒ガス」になってるね。それから "mistake" を「出来損ない」と思いつけたのが自分でナイス!と思ったす。

Kitty'er Rio 版のインストはピアノ。こういうアレンジ珍しいかも。ゴンゴン鳴る低音が醸す雰囲気がね、ドッカンバッシャン系のデフォインストとは違う切り口を与えてくれるというか。途中のコーラスも合わせたダークさとか。ゴシック調ってこのことかな。英訳詞も、他作品よりも出口なし感を強調してる気がする。これ充分にアリでしょ。

そして『マトリョシカ』追加2作品。Drez and Varu 版のニコニコのページでは、「Cafechanは英語歌詞を書きました」とあるけど、POPPY 版(英訳詞: vgboy)と同じ歌詞で。ちょいと探ってみたらば、「Cafechan の動画作品で使っていた英語歌詞を使わせてもらった」形と思われ。Cafechan さんの YouTube 動画は非公開設定で確認できなかったけど、たぶん vgboy さん作のを使ったんだろうと結論。てことで、うちのサイトの作詞者欄は両方とも vgboy さん。入力間違いではなく。

んで Drez and Varu 版は男声2人のタッグでさ、なんかもう面白くて。不思議なハモリと奇妙なノリ。これ聴きすぎると中毒の予感ww 最後のほうでボーカルだけ勝手にメジャーコードに転調したりして。曲のもともとのああいう空気と絶妙に絡み合って、聴く人の何かが確実にねじくれていく……ww 何この壊れた天国www

POPPY さんのほうは女性のカワイイ歌声。こっちはまた別の方向で意味で中毒性高シ。ヤバい「ちゅっちゅ」かわいすぎるw

つか『マトリョシカ』実は EFD がすげー人気。もうひとつ、もうひとつ、と探していくうちに、楽しすぎる英訳作品がマトリョシカの中からマトリョシカ。これからうちのサイトはマトリョシカ祭りに突入するかもww 全部は無理なんで、既に選定作業に入ってたりww

ああーもう原曲のブルドーザー系オルガンリフが脳内無限ループだよ。気持ち悪い気持ちよさ。こんな招かれざる至福ちょっとないよww

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2014.10.27 月曜
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Miku-tan 版『ローリンガール』は収録しないことになった

Miku-tan さんの『ローリンガール』やべえ最高だよこれ。ほぼじゅびふぉ に入れようと思って聴いてみたら、フル日本語バージョンだったんだわ。

Miku-tan さんの歌唱は正統派の鍛え方してる感じで、安心して堪能できますなぁ。

この人、日系人かな。あるいは普通の日本人かな。日本語が完璧すぐる。つか英語も完璧なんだよな。まーボカロ曲が好きな人の多くは日本好きな人だろうから、英語ネイティブだけど日本語を鍛えまくったのかもしんないし。

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2014.10.28 火曜
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これは楽しげな乗り物

ようつべでなんだか面白そうな遊び道具を見つけた。オービットホイールというらしい。

ローラースケートとかスケボーとか、ああいう類いのデバイスですな。エクストリーム系のカッコイイ技がいろいろ生まれそうですな。

けどこれ、何かの拍子に股裂きになりそうで怖いww

股裂きの心配なさそうなのがソロホイール。よく分からんけどコチラは電動らしい。坂や段差を上がってるからな。一輪車みたいな訓練も特に要らないっぽいね。どんなものかわかりやすそうな動画を2本選んでみた。

こいつはラクに楽しめそうですなぁ。けど日本じゃセグウェイが公道を走れないんだもん、ソロホイールも路上や街なかで乗って遊ぶわけにはいかんだろうなぁ。とりあえずセグウェイより確実にかっちょいいと思う。

あと、水上チャリンコ的な試みもいくつかあるんだね。

屈伸運動で前に進んでるのは、「アクアスキッパー」というものだそうで。ほかの動画を見るに、止まると沈んでしまう。タイミングが取れなくても沈んでしまう。浮き続けるにはコツがいるらしい。けどこれ慣れると、乗り物との一体感が半端ないかも。

人力水中翼船も出てるね。フロート式やサーフボード式は疲れたら休めるけど、そうじゃないやつは漕いでないと沈んでしまいそう。スピードが出ると船体が浮き上がって抵抗が減って、スピードの割にはペダルが軽くはなるだろうけど、休めないってのはなかなかww ああそうか、ライフジャケットを着て、休みたいときは体ごと水に浸かってればいいだけかwww アクアスキッパーのほうは最初に助走が必要っぽいんで、水中からの発進は難しいかも。

カヌー+チャリみたいなので、かなり高速に走れるのもあるぞ。

どうですか風と波を切って走る爽快感。これなら止まっても浮いたままっぽくて、初心者にも安心かも。ていうか BGM はベンチャーズじゃないですかww

おお、こっちの2人乗り人力水中翼船↓、低速でもめちゃめちゃ浮いてる!

ちなみに我らが日本勢は、かなり昔にイカした個人用水中翼船を作り上げてた。すげー運動性。んーこれ、自分で乗るより端から見てるほうが楽しいような気もする……。

BGM がこれまた時代を感じさせるサウンドだすなー。

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「オービットホイール」は日本語にすると「軌道輪」だなw キドーリン……なんかあんましピンと来ないようなww

スターリンならイイ画像拾ってきたのある。

ハイレベルで似過ぎwwwwww

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Ashe 版『マトリョシカ』入りますた。

Ashe さんといえば『Distant Field (サリシノハラ)』で初めて知って、あまりの歌のうまさに腰が抜けたですよ。そんな人もまた『マトリョシカ』やってるんだもんそりゃ迷わず入れさせていただきましたですよ。やっぱうまいわ。聴き惚れちまう。こんな歌なのにwwww

英訳詞は Reggy さんというかたの作品。ほかの多くの歌い手さんたちが、Reggy 版の英訳詞で歌ってたりして。

けどAshe さんちょいと手を加えて、というか。いんやー冒頭の「1, 2, 3, 4」からドイツ語で。そこまでは分かるが(昔、シュワちゃんが出てたカップヌードルの CM ソングでドイツ語の1〜10を覚えたw)、以降でドイツ語が出てきたどうしようかとビビってたら、そこだけで助かったわ。ヘルメットがなければ即死だった。つか確かに英語じゃない部分があったけど、特に焦ることはなく。

日本語だったからww

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2014.10.29 水曜
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片道ロケットがブーメラン その1

おいらが『マトリョシカ』EFD の反訳に狂ってる最中に、なにやらアメリカのロケットが打ち上げ失敗で大爆発したらしいが。

シグナス補給船搭載のアンタレスロケット、打ち上げ失敗 - AstroArts

ペイロードはオービタルサイエンシズ社(OSC)のシグナス補給船か。国際宇宙ステーション(ISS) 行きの物資が吹っ飛んだと。ふーん。シグナスはあんましよく知らんけど、ロケットも専用だったんだね。アンタレスロケットというのか。ふーん。

アメリカはスペースX 社のドラゴン補給船もあるからな。まぁアメリカにとっても ISS にとっても致命的ではないだろうと。スペースX も専用のファルコン9ロケットを使うんだよな。

新型ロケットは10号機までは鬼門。大抵は打ち上げ10回目までで1回か2回は失敗してる。てことで、OSC はこれからしばらくマスコミの攻勢に晒されはするだろうけど、業界内では「こういうもんだ」で理解を得られるかと。たぶん「ザマミロ」なんて不心得なことはどのライバルも考えてないんじゃないかな。「いつか通ってきた道」「明日は我が身」をみんな身を以て思い知ってるはずだから。

どっちのロケットもデビューから日が浅いわけで。アンタレスの英語版 Wikipedia 記事によると、今回は5回目の打ち上げ。まだ安心できんな。

しかしファルコン9のほうの打ち上げ結果はずいぶんと優秀なんだな。今まで13回打ち上げて、4号機で衛星のひとつをうまく軌道投入できなかった以外は全部成功。その4号機でも、同時打ち上げのドラゴン補給船のほうは予定通りの軌道に持っていってる。意外と順風満帆。

確かファルコンは先代のファルコン1の頃に結構な失敗を喫してたような。ははぁ5回打って3回失敗か。やっぱしまともに苦難期を踏破されとりますなぁ。

で、アメリカの ISS 補給計画、どっちの船も積載量があんまし大きくないのよね。てことで今回みたいに爆発しても、ISS の備蓄にはまだ余裕があったり。ヨーロッパの ATV や日本の こうのとり が失敗すると、積載量がでっかいだけに ISS にとってはかなりのダメージなんだよな。つか今のとこ こうのとり でしか運べない貨物ってあってさ(ISS の内外に取り付ける大型機器)、その意味で JAXA の責任って実はすごく重大なんだわな。

アメリカの「民間の2社がそれぞれ開発した小型の貨物船」って方針、NASA のリスク管理が冴えてる面も感じられたり。

ISS 計画自体も、たまに補給船が全損することくらい織り込み済みのはず。ISS には人が常駐してるんで、そのくらいで運用危機に陥るようなヤワな計画を立てるはずがないわけで。

そういや前に こうのとり の打ち上げが半年くらい延期になったことがあった。理由は不具合でも何でもなくて、ISS 内の物資が予定より多くあったから。

当時は「意外とアバウトな運用管理だなー」とちょいと呆れてしまったけど、きっと今回みたいなことを見越して余裕を持ってるってことなんだろうな、と今日になって気付いた。

今回の貨物には日本の実験機器も載ってたそうで、関係者にとっては痛手だろうけど、たぶんそれについても覚悟してる面があるかと。

まーマスコミ的にはおいしいネタらしく、日本のテレビのニュースでも大きく扱ってたよ(おいらは必要以上な感じを受けた)。明日の新聞でも写真付きで大きめに出るだろ。打ち上げ直後の大爆発は絵的にインパクトあるし。

てことはマスコミの狙いとしては、日本の「被害者」に取材をかけて質問で誘導して、どんだけ迷惑を被ったか、どんだけ悲しく虚しいか、なんて嫌なコメントを引き出そうと躍起になる感じですかね。

あるいは、「日本は成功続きで兜の緒を緩めてはいないか」「日本の関係者も、これを他山の石として肝に銘じねばならない」なんつう陳腐なことをドヤ顔で語ったりとかですかね。マスコミさんはいまだに「再発防止=とにかく気をつければ OK」のぬるま湯思想だからな。マスコミ内の粗相が何度でも再発する原因はそれだったりしてな。エンジニアリングの現場にはそんな迷信じゃなく、まともに有効な手法がもうあるからさ、その古臭い思想はとっくに捨ててるんだよね。

打ち上げ失敗で言えば、ロシアのここ数年の惨状のほうがよっぽど凄まじいが。でもなぜか ISS 絡みでは失敗が皆無という徳俵ゴッドww 今回も、同日打ち上げのロシアのプログレス補給船は問題なく軌道に達したしw

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OSC にとって泣きっ面に蜂なのは、X+6秒で爆発してしまったんで、射点の設備が派手にやられてしまったことだろうなぁ。あと10秒も長く飛んでれば、その事態は回避できただろうに。

射点周りは繰り返し使うものだから、使い捨てのロケット本体よりは遠慮なくカネかけてると思うんだ。今回の事故で OSC のみならず世界のロケット屋さんたちが得た教訓はたぶん、「いったん離床させたら、地上設備に落ちないところまで何が何でも持たすこと」じゃないかな。そういや内之浦のロケットは昔からそこが徹底されてるな。

まあでも人的被害がなかったらしいのが幸いなところ。

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怒濤の『マトリョシカ』反訳まつり開催中。リストの順(EFD 動画公開順)に、

今日のぶんは日本のかたが多かったな。日本でも「マトリョシカを英語で歌ってみた」がかなり流行ってたww 日本勢ではミラクルさんのピアノバージョンが一番気に入ったな。閲覧数が少ない理由がまったく分からん。

アメリカ勢だと Miku-tan さんすげー。何このハイレベルぶりww つかハモリが微妙に不安にさせる系で曲に合い過ぎw だからなんでこの曲でみんなよってたかって趣向を凝らしまくるんだよwww でもそうしたくなる曲だよなw

初登場の RO☆D さんのもイイ感じ。新たな EFD の歌い手を見つけたよ。この曲での歌唱はいささかテキトー気味だけど、他の作品を聴いたら、かなりの腕前をお持ちでして。この他の作品にもツバ付けとくべ。

銘板
2014.10.30 木曜
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片道ロケットがブーメラン その2

昨日のアメリカの ISS 行きロケット爆発事故への、ロシア宇宙庁の反応が笑える。

ロシア宇宙庁、米ロケット爆発でISS補給支援を申し出 - AFP

「もし米国のISSへの補給物資の緊急輸送のために、われわれの宇宙船の援助要請があるならば、受け入れる」と表明。米航空宇宙局(NASA)からの要請はまだないと付け加えた。

だそうで。

最近アメリカが何かとロシアを叩いてるからな。こんな機会に皮肉のひとつも返したくなるのは分かる。

んで、昨日ハデに爆発したエンジンはロシア製なんだがww

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マトリョシカまつりは昨日の6作品で終わった……かと思いきや、今日も2作品を作業したです。

RO☆D 版のピアノ伴奏、昨日入れたミラクル版と同じだね。きっとどなたかが演奏したものが出回ってるんだな。んでこっちの RO☆D 版で、彼女の本気を拝めますw あーほんとあたかもありがたい内容の歌詞であるかのような、惜しみない贅沢にして無駄な高級感ww 原作者のハチさんもたぶん、ここまで大切に歌われるとは思わなかったかもww

マトリョシカまつりの〆の作業は Sandy Rojas 版(読みは「サンディ・ロハス」かな)。完全にアニメ声www かわいすぎww 咳払いまでカワイイww

アメリカ人の話し声のトーンは普通、男女とも日本人より低めですな。けど日本のアニメの影響を受けまくる人たちが出てきてるっぽいなぁ。いいのかなぁ。アメリカ社会って意外と保守的なところあるしな。文化侵略だなんて言わないでくださいよ。

つか Sandy ちゃん歌い慣れててウマい……。声もそれっぽいけど、歌のアクセントの付けかたも日本のアニソンとかそれ系の J-POP っぽい。そこら相当聴き込んで歌い込んでるんだろうなぁ。

実際に EFD でマトリョシカが祭りだった期間は、2010年9月から2年間ほど。日米とも多数の EFD 作品が炸裂しあってたと。おもちゃのマトリョシカとこの音楽スタイルの本場ロシアの人たちも、この祭りに YouTube で触れる機会があったかと思う。どんなご感想をお持ちになったろう……。

おいらは祭りに2年も乗り遅れてしまったけど、世界で最も多くの『マトリョシカ』EFD を聴いた人間だと思うwww

して今日の最後の作業は、JoyDreamer & aFlowerSmiles タッグ版『四季折の羽』。和風の曲で、ストーリー仕立ての原詩の内容は、『夕鶴』『鶴の恩返し』のあのお話(多少のアレンジあり)。英訳詞も原詩にかなり忠実に再現してくれとります。

お二人の天使声で日本の民話の歌ってさ、すげーいいわー(はぁと)。作品の世界に引き込まれるっすよ。インストも歌唱ももうこれプロ級でしょ。こっちはまったく無駄ではない高級感www

この作品、ドキュメンタリー番組か何かの BGM に使ったりするとものすごく合いそうww

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2014.10.31 金曜
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確立技術で過去になった苦労

はやぶさ2打ち上げまであと1カ月だよ。早いもんだ。今は仮符号だけが振られてる対象小惑星「162173 1999JU3」ってどんな星なんだべ。初代が探査した小惑星イトカワは S 型(ケイ素型=岩石質)。今度は C 型(炭素型)。組成が違うっぽいんで、表面の状態も違いがあるかもな。

イトカワ探査のとき、はやぶさ が現地に行ってみたら、表面状態の予測が大ハズレだったんだわ。それまでの NASA のほかの小惑星を何個か探査した結果から、きっと地形の起伏は滑らかで、表面は細かい砂粒で覆われてパフパフだろうとされてた。けどイトカワ表面はゴツゴツした岩が突き出してる状態。それでも砂漠状の滑らかな場所があって、どうにかそこに着陸できた。けどそこも近づいてよく見たら砂状じゃなく、砂利を敷き詰めた感じだった。

イトカワのサイズは、NASA が探査した小惑星よりダントツに小さかった。あとで研究したら、サイズが小さいことが影響してそうなったらしい。現物を間近で見たからこういう考察もできるわけで。行ってみないとわからんもんですなぁ。

んで今度の 1999JU3(たぶん前回と同じく、はやぶさ2の打ち上げ成功後、この小惑星は命名されるんだと思う)も、イトカワよりは大きいものの、NASA が探査した小惑星群よりはるかに小さい。そしていまだ未知の C 型。表面状態の予測がまた外れたら、運用チームはまた現場で悪戦苦闘することになるわけで。

と思ったら、もう今から5年も前にわかってたらしい。

1999JU3 の表層状態はイトカワと同じく岩石で覆われていることが、あかり&すばるの調査で判明 - 宇宙科学研究所

すげえ、地球圏からの観測でそこまでわかるようになっとったんか……。だったらイトカワ探査の前にそれやってれば……と思ったら、あかり の打ち上げは はやぶさ がイトカワを現地探査した次の年だったわ。

んでここらの技術、全部日本が確立したんだよな。小惑星サンプルリターンも、事前に地球圏から偵察して手助けする観測方法も。つか、あかり も すばる も科学観測のための天体望遠鏡なわけで。ぶっちゃけ宇宙物理学者が論文を書くための道具。それを技術データ取得機器に使って、データを別の工学目的(はやぶさ2の着陸誘導システムとサンプル取得機構の設計)に転用してしまうってのがすごすぎ。

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今日も今日とて EFD 漁りで3作品を反訳。曲目リスト順に、

まず『メランコリック』。neko さんは初登場。nano さんは、うーん。前に入荷した Miku-tan 版 "No Pain, No Game" で、原作詞者がナノさんというかたで。同一人物だろうか。そこらわからんけんど。

んで英詩のほうは原詩を無視。まったく違う世界を作り上げとります。こういうのもイイよね。なんか得した気分で。インストのアレンジも、原曲よりハード気味に持っていってるなぁ。どっちもイイけど、英語版はキレのいいかっこよさ重視かな。

続く Juby さんの『ロミオとシンデレラ』も、英詩は原詩と全然違うwwイイよーイイよーこういうの(反訳は大変だけどw)。つか Juby さんメロディまで変えてしまった……。

(とかいったんズババーっと「Juby さんすげー」でいろいろ書いてしまったんだけど、いろいろこっちで誤解してしまってて。後日、真相が判明したんで書き直しましたです)

このメロディのバージョンの作者は本家原作者の doriko さんではなく、「弟の姉」さん。「『ロミオとシンデレラ』を1ミリも知らない弟の姉がインストを聴いてたぶんこんな曲だろうとメロディと歌詞を想像して歌ってみた」だそうで。弟の姉さん版(ニコニコ動画)はコチラ↓

YouTube のほうに詳しく書いてあるよ。

大元の曲も今回初めて聴いてさ、なんかもう全然違う曲なんだね。ミリしら版のメロディは男前だすなー。

Juby さん版の投稿者コメント曰く、

...this is a counter melody to the original "Romeo & Cinderella" and a veeeery different story too.
……オリジナルの「ロミオとシンデレラ」のカウンターメロディです。あと、とーーっても違うストーリーです。

Juby さんの英語詞は、総本家ともミリしらとも大幅に違ってたり、Juby さんのオリジナル。ミリしらの、ロミオとシンデレラとジュリエットの三角関係という設定を借りてはいるけど。正直、反訳では自分の中で理解しきれてないところがあるんで、あとでけっこうな修正かけるかも(Juby さんの詩の表現は、おいらにとって難解なときがあるんで)

Juby ミリしら版の特徴のひとつは、オケが、本家版のコーラス付きオケなんですわ。てことで本家のコーラスとボーカルが一致してないんだけどさ、これがまた……。なんでこんなに合ってるんだ?ww

この作品について、おいらのほうでいろいろ勘違いてしまってさ、一番先にミリしら版を反訳してしまった。Juby さんの作品リストを調べたら、本家版と、「本家版+ミリしら版=マッシュアップ版」の計3作品あったですよ。そこらあとで作業しようっと。通常版はいいとして、マッシュアップ版の歌詞表示、どうしようかな……。

今日の〆の作業の Miku-tan 版『ワールドイズマイン』。この曲、原曲は公開直後に流行ってた頃から知ってたけど、いけ好かん高飛車女の歌ってことでなんとなく敬遠してた。今回、「人気曲なんで入れなきゃなー」と義務感で作業したところ、いけ好かんのは前振りだったことが判明。なんだ新型ツンデレだったのか(そんな言葉あるのかいやない)。この展開はそりゃ人気出るわなー。今の今まで知らんで損してた気分満喫中。

しかもインストのリフ、プログレじゃないですか。めっさかっけえし。冒頭でおもっきし聴かせてるのに、おいらそのくらいなんで気づかなかったんだろ。お、C メロはロックンロールなんだ。

Miku-tan 版を聴いて、またあの感想。ボカロの歌声よりもこっちのがずっと……。

EFD を先陣に、ボカロが歌う日本語曲が世界制覇しちまわねっかなーとかたまに妄想したりしてたけど、なんかもうボカロ EFD がそのまんまこの世界を支配すればいい気もしてきた。

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