ひとりごちるゆんず 2014年11月
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2014.11.1 土曜
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また事故

ってアメリカの宇宙開発でまた事故かよ。今度はスペースシップ・ツーの墜落。死傷者あり。ヴァージン・グループの本拠地はイギリスだけど、スペースシップ・ツーの開発拠点はアメリカ。

ヴァージンの宇宙旅客機、試験飛行中に墜落 2人死傷 - CNN

亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。重症を負われた方と関係する皆様に、お見舞い申し上げます。

【2人死傷】米で打ち上げ失敗【英ヴァージン傘下の宇宙旅客機】 - 劇訳表示。

で事故の瞬間と思われる写真が出てるね。うーん、空力での空中分解なのか、爆発での破壊なのかよくわからんところ。Wikipedia「スペースシップツー」によると、

2014年1月17日の滑空飛行試験後に母機のホワイトナイトツーの主翼に亀裂が発見された。またロケットエンジンの変更等により6ヶ月以上にわたって試験飛行が実施されなかった。

とのことで、これまたどっちが怪しいのかわからん。ああでも1月の主翼の亀裂は母機だもんな。今回の事故は分離直後の子機に起きたんで、新型エンジンの不具合の可能性が高いか。んで、事故の瞬間の写真だと、スペースシップツー独特の尾翼が吹っ飛んでるように見えるわけで。エンジンがそのくらい破滅的に爆発したってことだろうか。

これ以上の無責任な憶測は控えよう。死者への冒涜になりかねん。追加情報を待つしかないですな。

宇宙旅行は今もリスクとコストが共に大きくて、21世紀になっても一般人にまったく手が届かないものなわけで。ヴァージンの計画は、それを大幅に一般人に近づける野心的なものでして。この計画の商業的成功が、多くの人が宇宙旅行できる未来へのブレイクスルーになるんじゃないか、とおいらは思ってる。

将来、「あの苦難と人的損失の痛手は、今の成功に不可欠なものだった」となっていただきたいところ。

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先月28日(現地時間)発生のアンタレスロケットの爆発事故とは全くの別物なんで、時期がたまたま重なっただけなんだけどさ、印象としては「アメリカ、大丈夫か?」となってしまうね。どっちも民間事業なんで NASA は火の粉を直接かぶらなくて済むけど、やり場のない怒りと焦りに焚き付けられた人は、「NASA の管理体制に疑問」とか言い出しそう。てかアンタレスの時点でマスコミはその方面に変な使命感を持ってる感じ。

ほんと関係のない事故って時期が重なるときあるよね。あ、

「事故期がたまたま一時期に重なることがある」=「無事故期がたまたまずーっと続くことがある」

だと今気づいた。

無事故が続くのはもちろん関係者の適切な努力の賜物なんだけど、それでも「たまたま続いてる」って要素も常に一緒に存在してるんだね。

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一方で、アメリカの宇宙開発はなんかすごそうな成果を挙げてたりする。空軍の軍事ミッションなんで内容は機密だけど。以下の記事はどっちも CNN。

米無人宇宙船、約2年の飛行終え帰還 ミッションは謎のまま

無人宇宙船が無事に帰還(映像付き)

X-37B、2年も飛んでたのか。これ、日本でかつて開発してたのと同じ形式の無人シャトルなんだよな。日本で解決できなかった問題のひとつが、打ち上げ時の空力的な問題。これを X-37B では、ロケットのフェアリングの中にすっぽり収まる形にして解決した。

シャトル型ってことは捨てずに持ち帰る荷物が大事なわけで。退役済みの有名なスペースシャトルの場合、打ち上げ用メインエンジンと乗員がその、回収する価値のある最たるものだった。けど X-37B にはどっちもないんで、貨物室に入れて持ち帰ったブツそのものが最重要なモノってことになる。

これまた日本で解決できなかった「機体がこのくらい小さいと、再突入後に内部が蒸し焼き状態になってしまう」問題も解決してしまったんだろ。この問題は、有人の大型のシャトルに比べて二乗三乗の法則が効いてしまうってことでして。根本的な解決法はナシ。どうにか無理に解決するしかないわけで。

2年も飛んでたってのはどうなんだろ。電源の確保は? 本体には太陽電池が付いてなさそうね。折り畳んで貨物室にってのは、なんかそれだけで貨物室のかなりの部分を食ってしまいそう。てことは尾部に太陽電池パドル付きの衛星バスモジュールをくっつけてて、帰還直前に捨てたとか?

あるいは本体内蔵のプルトニウム熱電池か。プルトニウム電池は放射線を出すんで、すぐ近くに精密観測機器や生物実験の装備があるとまずいことになりそう。ていうかデータ取得なら軌道上から地上にデータを送れば済むわけで、普通の使い切りの衛星で OK。往還機じゃなくていいわな。物理的なモノを持ち帰る必要があったわけで。映像記事のコメントではスパイ活動に重点を置いてるんじゃないかって話だけど、単なる地上の偵察ではないわけで。んー、何を持ち帰ったんだろ。

国際宇宙ステーション(ISS)に行ったんだろうか。米軍が研究してる試料を持ち込んで、成果物を持って帰ったのかななんて考えたりして。今のアメリカ独自の ISS 貨物往復手段は、民間のファルコン9ロケットと同ドラゴン貨物船のみ(3日前の爆発事故とは別のもの)。民間委託事業のうえ各国の物資を混載するんで、軍事ミッションにはあまり向かない。

軍がドラゴンをチャーターすればいけそうだけど、そうすりゃ国際共有施設の ISS がモロに軍事研究してることを公認したってことになるわけで、ただでさえ費用対効果で疑問視されてる ISS のイメージが悪くなってしまう。ISS の運営のほうから「空軍さん、それはちょっと……」と言われそう。

X-37B が ISS にドッキングしてりゃ映像で世界中にバレそうだな。けど乗組員その他には箝口令を敷いて、映像撮影時は係留中の X-37B がカメラに映らないよう配慮したり、そのときだけ ISS から切り離して見えないところまで離れてればいいような。ISS に迷惑をかけないよう配慮して、さらに米軍から ISS 計画に充分なお金を払えば、ISS 側は喜んで協力するだろう。

そもそも ISS 計画はアメリカがソ連独自のステーションに対抗するために始めたものなんで、アメリカが自国の軍事研究のために使うことは特に排除してないと思う。

ISS 利用の線で考えると、X-37B で試料を ISS に届ける。ISS 内のアメリカの研究室で軍事機密の実験をする。終わるのを待ってる間、X-37B は ISS から離れて待機または別ミッション遂行。電力消費は休眠モードを利用して断続的に。ISS での実験完了とともに、X-37B は ISS に再びドッキング。実験済み試料を地上に持ち帰った。その期間は2年に及んだ。ってな感じですか。

カネさえ払えばいいのなら、別に ISS のアメリカの研究室にこだわることないわな。てことで、実は日本の実験棟「きぼう」も使われてたりしてな。 ISS で最高級の実験設備だし、見込みより仕事の依頼が少なくて持て余し気味みたいだし。日本はアメリカの同盟国(というか政治的な飼い犬)だし。

けどロシアに筒抜けの可能性が常にあるな。その方面はお互いに干渉しないことになってたりしてな。

まあ X-37B は軍用なんで、ミッションの真実は不明のままなんですがね。

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ほぼじゅびふぉ 始めてから、おいら iTunes で曲を聴くのが減ったなぁ。今頃になって、自分のために作ったサイトだったような気がしてきた。まぁ趣味のサイトなんて往々にしてそうだろうけど。今の作品数、もう数えるの面倒になってしまってさ。どんだけあるかわかんないw 70件より少し下かなって気はするが。カウンタ付けようと思ってるけど、面白い作品を見つけては反訳に勤しんでしまって、それさえ面倒でやってないわ。

これだけ作品が揃ってしまうと、そのときの気分で、好きな作品を選んで聴くっつうスタイルができるわけで。んー、プログラム連続再生機能が欲しくなってきたww

そういや昨日から ほぼじゅびふぉ にファビコンを実装してみたんだが、うちの環境で全然表示されないんだが。ローカル環境の書類をブラウザで表示すると無事にファビコンが出るんだけど、ネット上に公開してる URL でつなぐと、ファビコンが無効になる。うちの環境では。なんでだ?

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久々に Lizz さんの YouTube リストをガサ入れてみたら……あんたもマトリョシカやってたんか! と聴いてみたら、

日本語でお歌いになってた。カワイイ……。そして怪しげなハモリがたまんないww これ狙ってるよな。元歌詞の「わざと狂った調子でほら」そのまんまだろ。

投稿者コメント曰く、"THIS SONG IS CRAZY" とのこと。はい。そのとおりでございますw んで、なんでこんな頭おかしい歌が大人気なんだww おいらも大好きだけどwww

銘板
2014.11.2 日曜
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デビューした人いらしたよ

本日の反訳作業記録(だんだん業務っぽくなってきたww)

の4作品、入荷すますたー。

rockleetist さんのは「版」が抜けてるけど、これはこれでいいのじゃ。だってオリジナル曲なんで。いやさ、rockleetist さんのアカウントページって今までちゃんと漁ったことなくてさ(ていうかアカウントページから作品動画を漁るようになったのがつい最近)。

知らなんだったですじゃ。rockleetist さん、今年6月にメジャーデビュー済みで。遅ればせながら、おめでとうございますー!!!

んでそのオリジナルなデビュー曲が "The Hero"。YouTube で出してしまってるけど、iTunes で買えるそうな。たぶん音質とかアレンジとかで、おカネを払うだけのモノになってるはず。おいらの iTunes アカウントは今ちょっとなんかアレなんで(2年半前にハードディスクがデータもろとも昇天してからちゃんと使ってない)、アカウントちゃんと直して買ってみよう。うん。

てことで ほぼじゅびふぉ の当該ページは、英語歌詞はナシです。著作権が発生してるはずなんで。当然、日本語原詩もナシ。歌詞は動画で出してるんで、反訳を表示するぶんには問題ないだろうと判断して、ページは反訳のみの状態。

曲は、昔のゲームになぞらえた楽しいラブソング。曲の構成も歌詞内容も rockleetist の実力にしてはシンプルなのはたぶん、デビュー作なんで、できるだけ多くの人にサックリと知ってもらってサックリといい印象を持ってもらうための、営業担当さんあたりの思惑なんじゃないかと。まー既に何万人もの YouTube 登録者をお持ちだけどさ。

いきなりマニアックな曲を出して、それでも付いてきてくれる客を選別ってのもアリだろうけど、勝手に選考されて勝手に落とされた人に疎まれるリスクあるからな。

てことはネット狙いじゃなく、旧来メディアへの浸透も視野に入れてるのかな。今までどおり顔出ししない方針ならテレビはないな。ラジオかな。耳当たりよくて爽やかな曲と歌声なんで、ヘビロテかけてもらえれば、カーステや台所のラジオから広く覚えてもらえそうだな。

rockleetist さんって EFD(English Fandub = 英語で歌ってみた)の草分けのお一人みたいでな。5年ほど前から精力的に EFD を発表されてたですよ。うちで揃えてる作品中で最古なのは今のところ、rockleetist さんの "Just Be Friend" なんだわ。けどこの動画の投稿者コメントによると、リクエスト殺到につき EFD を作ったらしい。てことで、その前からかなり活動されとったと。数えたら JBF は15曲目だったww すげぇwww

とゆー、EFD 作りのアマチュアミュージシャン出身で、夢の階段を本当に昇っていってしまった人なわけで。プロを目指してる人にとっても、特にそうじゃない人にとっても、素敵な目標になっておられるんではないかと。

そのことを知ったのがきっかけで、そして彼女の作品は今まであまり掲載してなかったんで、ちょいと強化しようかなと思ってるとこ。と作品リストを見たらば、原曲を知っとる曲がいくつかあって。まーおいらが足しげくニコニコに通いまくってはボカロ曲を漁りまくり、漁りまくっては MP3 に落としまくってた頃の有名曲というか。懐かしさもあって、そこらを中心にやろうと。

けど落ち着いてやるには、その前にほかに目を付けてた作品の作業を完了させたいわけで。

てことで、RO☆D さんの "muddy cloud"。日本語の原作は、いじめられっ子の心情を、ドロドロもグツグツもシクシクもなしで描いたコンパクトな秀作。泥の水たまりに映った曇り空が、むしろ清浄なイメージを醸してて。RO☆D さんも雰囲気をそのまま継承。ひっそりした感じがイイ。すごくイイ。

JoyDreamer さんの『六兆年と一夜物語』も、原作に忠実。この人は基本、そういう方針なのかも。ただ、原作が説明しきらないスタイルなんで、そこは JoyDreamer さんが感性で埋めてつなげる、という形。インストがピアノ1本で、じょいどりさんの声とよく合ってる。つかこの人、聖歌合唱団風な歌いかたなのに、和風メロディとよく合うなぁ。

ham さんと Jubyさんの『ワールズエンド・ダンスホール』、前々からやろうと思ってたんだ。おいら知らん曲だけど、サムネがなんだか気になっててww お、このギターリフとリズムなんかいいわー。スネアが特にオカズに凝ってるわけでもないのに、なんだかいい感じ。

詩の内容は日英とも正直に言って、おいらよくわからんですww サラッとした感覚での「生死の境界線上」的なニオイがするけど、それぞれの描写が何を暗喩してるのかほとんど見当つかなくて。「わからんのに翻訳できるんか」と問われれば、「歯ァ食いすばって根性出すますた!」と答えるのみww

見直したら、迷子になりつつの仕事だったせいか誤字脱字がやたら多かったww

銘板
2014.11.3 月曜
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またしても6連打の日

本日の入荷は6曲。長さが短め〜中くらいの曲が多くて助かり申したでごわす。

いやいやいや、"BEAT!" はおいら的には夢の競演でしたわ。rockleetist さんと кran. さんと来たもんだ。お二方の歌唱とも、あまり派手な技を繰り出さないんだよね。基本フラットな歌いかたで。そんで、rockleetist さんは「開」系。кran. さんは「閉」系な印象(どちらが上とか下とかではなく)。エレベーターのボタンかww つか阿行吽行かw

で、お二人の歌唱がよくなじんでてさ。歌詞も短いんでキョーレツさはないけど、聴いてるうちにハマりそう。欲を言えば、もっと長く歌ってくれる曲にしてほしかったww この組技系のコラボ、打撃系のれいち & じゅびふぉ組と対極のダブルスチームですな。こういう色々さ、いいですなー。

その rachie さんの今日の入荷曲が『アンチビート』。先に『ビート』を入れたんでこっちも入れてみますたww 投稿者コメントでは「自分に合わない内容なのは分かってたけど」とのことだけど、いやいや今回も見事な完成度と、スカッとする堂々の歌唱じゃないですか。

気になる内容は、破滅に向かう恋心ですな。仲違いではなく。一方の心の中での葛藤。自分を好きになれない主人公が、相手からの愛を負担に感じてるというか。

rachie さんの歌唱って、作品を網羅するほどはおいらまだ聴き込んでないけど、聴くたびに毎回クオリティが高いというか、リスナーが全部大当たりに感じられるための、完成度への執念を感じるというか。EFD クリエイターの方々の執念はどの作品にも現れてるけど、rachie さんはいつもその執念 Max なような……。

今でさえこれだけの歌唱レベルに達してるわけで、このまま行けばとてつもない実力を獲得しちゃうんじゃないかと、将来への畏れとwktkを感じたりして。

rachie さんのダブルス仲間の Juby さんは2曲。まず『チルドレンレコード』。カゲロウプロジェクトの曲だね。調べたら(相変わらず詳しくない)、オープニングテーマ的な位置づけらしい。そして相変わらずのキレキレのインスト。Juby さんも声を合わせてきてるね。さらにボコーダーと凝ってますな。

歌詞も日英ともエッジが立ってるんで、おいらもそこを意識したつもりだけど……。チマチマ見直してはチマチマ直し中ww

さらなる Juby 曲は『ドリーマイーター』。白黒の夢の怖い系なのは『夢喰い白黒バク』に近いけど、あっちはスイングジャズで幸せ感たっぷりなのに怖い、こっちはサウンドからしてオドロオドロテイストが混じってて怖いw

んでまぁフチ枠ランナーの色で悩んで。むしろこっちのが white に合っててさ(PV が完全に白黒だし)、どっちもタイトルが "Dream..." で始まってるんで、曲目リスト上で並んだまま離れることはなさそう。両方とも同じ white にするのはどうかなーとしょうもないとこで悩んで。結局もう両方とも white でいくことにすますた。あっちはタイトルに "Monochrome" と出てるしな。

んで『ドリーマイーター』の歌詞もまたよく意味を掴めなくて orz 歯ァ食いすばって(略)

初登場 SquaDus さんの『ローリンガール』は。今までで一番、元歌詞に忠実な英訳詞かも。PV を使ってないんで、PV での解釈に引っ張られてないのかも。けど原作で曖昧なところの独自解釈もあったり。この EFD では少女が男性(歌い手が演じる役)を誘惑するんだね。ボーカルが男声なんで、これはこれで自然だったり。

てことで、SquaDus 版での歌い手(SquaDus さん本人)は、少女の相手役&狂言回しとして曲中での存在感があるんだよな。元の日本語原詩が客観視点なんだけど、この作品の特徴は、そこを原詩以上にリスナーに意識させるところですな。元歌詞に忠実なのに、面白い現象が発生してる作品だなぁ。

して今日の〆の JoyDreamer 版『ソレイユ』。曲調はケルト風で、内容は神話風。慈悲深さ故に他者の穢れを背負っていく少女のお話。けどケルト音楽独特の清らかさに救いが感じられるというか。

そしてじょいどりさん、見事に歌い切りました。あああおいらもついでに浄化されるー。この人は和風もイケるし、民族調が得意なのかもな。

歌詞の最後が暗示的なんで状況がはっきりしないけど、神の誕生を表してるのかなと。

『ソレイユ』ってフランス語で「太陽」だよな。三船敏郎が出演したフランス製の西部劇『レッド・サン』の原題が確か "Soleil Rouge" だった。で、恐らく太陽神だろうと。「海に浮かぶ黄金の輝き」はまさに朝焼け。昇る太陽。山吹色の波紋疾走w 日本で言えばアマテラスの誕生とか、天の岩戸が開いたアレになるかな。

子供の頃にお寺の法話か何かで、菩薩だったか何だったかのエピソードを聞いたことがある。記憶頼りなんで間違ってたらご容赦を。

インドのある国の妃はとても慈悲深く、ライ病などの皮膚病患者を宮殿に招き入れては、自らが病人の肌に触れてその体を拭き清め、膿がひどければ口で吸い出して手当をしていた。侍女たちが皆逃げ出すほど辛いはずの看病の毎日でも、妃は患者への慈愛と献身を絶やさなかった。そして1万人目の患者の体を清めたとき、妃の体は光り輝き、菩薩となった。

だったかな。1万人だったかどうか、菩薩だったかどうか記憶があやふやだけど、大体そんな話で。

この曲でその法話を思い出してさ。

ライ病は本当は感染病だそうだけど、日本では長いこと、患者の前世の業罰だと忌み嫌ってきたらしい。前世は輪廻の考えだね。てことは仏教やその源流のヒンドゥー教が元かな。この考え方は宗教と一緒に日本に渡ってきたのかな。

この曲の最後では、少女が身代わりに負った業を、鳥たちが再び全部引き受ける。神が生まれたのと引き換えに、鳥たちはもうこれで、自分たちの魂が救われることがなくなった。神を生むためでは決してなく、単に少女への贖罪だったわけで。あるいは、鳥たちは少女一人に業を押し付けたこと自体に業を見出したのかも。言い方を変えると、鳥たちは少女の慈愛の深さと自分の業の深さとを比べて、自らその行動を選んだのかも。

鳥の正体は歌詞では「死神」だけど、公式 PV で普通の人たちだと分かる。奴隷とかの、虐げられた人たちっぽい。法話の設定と似てるなぁ。

「魂が救われない」はいかにもキリスト教的な感じ。けど死後の境遇を恐れる意味では「来世で業罰を受ける」と似た考えにも思える。

法話と似てるといえば似てるし、業の行き先で考えれば似てないところもあるね。収拾つかなくなったww

キリスト教やキリスト教以前のヨーロッパ各地の神話として自然な感じのストーリーなのに、仏教に置き換えてもけっこう行けるのが「ワンダー」の意味の不思議で。して、生まれた神は日本の神話と共通のイメージだったりと、この曲ってなんだか「ミステリアス」の意味の不思議も帯びてるような。信教の意識の根っこを押さえた作品、てことかも。

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しょうもない気づきというか。宗教って大体どれも「清めること」がテーマなんだな。地域や文化や民族を問わず、人間が自分の心や人生に求めるものなんだろうな。宗教に求められるものは「心や魂の救済」というのは聞いたことあるけど、おいらにとっては「清め」のほうがわかりやすい。どっちもけっこうかぶった部分ありそうだけど。

んで、清めを受けたり実現したりすることで、人は宗教に対して満足感と価値を覚えるってことか。宗教はそういう役目を果たしてきてたんだな。

救済だろうと清めだろうと、人に安寧な気分を与えることが役目ってことは、宗教が提供するものには物理的な実体がないってこと。エセか本物かの区別を付けにくいわけで。エセ宗教はその曖昧さを巧みに利用した頭脳商売ってことですなww

物理的実体なしで価値があるものっつうと、ほかに情報(データ)と知恵(発想)と技能かな。芸術はここらへんの複合産物だね。宗教の提供物と並べて比べてみたいとこだけど、どうやって並べれば比べられるのかまったくわからんw 論理もだな。これは哲学を介して宗教とつながるのかな。

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2014.11.4 火曜
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怖い詩人たち

反訳したの今日は2曲だけだけど、充分死ねる……。どっちも Juby さん並に手強い英作詞者。しかもどっちも長めの曲……。

詞の空気ってあるじゃないですか。あれがね、今回は2曲とも、当て推量の訳など1ミリたりとも許さんぞ的なオーラをビカビカと出しまくっててさ。いやもう常時監視されながら作業してる感が半端なくて。

『サリシノハラ(Distant Fields)』が4作品も入ってるのに、これまで『ヨンジュウナナ』のほうは Juby 版のみだった。RO☆D 版追加で謎の安堵。

英訳詞は Nina Vanderheld さんというかた。Juby さんの英訳詞みたいに、話の筋はきちんと押さえながらも、細かいところは独自の感性でつないでる。英語の詩として活きがいいんですわ。てことで、それぞれ読み比べるといろいろ面白いっすよ。

Miku-tan さんの『ロミオとシンデレラ』は、日本語本家版のほうを英訳曲にしたもの(Juby さんのは、よくよく調べたら「ミリしら」版とされる、同じオケでメロディと歌詞を創作したものだった。けど Juby さん作の歌詞はミリしらともまた違うものだった)。

んでまた Miku-tan 版 の英作詞家が、かの Razzy さん。そして本家の日本語詞をベースにしつつも、かなり改造しとりまして。Nina Vanderheld さんの『ヨンジュウナナ』もそうだけど、英語詩としてキレキレにすべくな改造なのがよくわかるですよ。

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2014.11.5 水曜
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"Starduster"

今日はジミーサムP の名曲 "Starduster" の EFD を2曲入荷。

ろっくりさん増強期間中なんでw "Starduster" EFD ってさ、YouTube 内で探すとザクザク出てくるんだわ。人気曲だなぁ。んでその多くが rockleetist さんの英訳詞で歌ってるんですわ。2010年1月発表って EFD としてかなり古いから、たくさんの人たちに愛されてきてるんだろうなぁ。つか原作の発表がわずか3カ月前なわけで。早いわー仕事早いわー。

英訳詞の特徴では、サビはそのまま日本語の「愛を」だね。これ、オケ版にけっこう大きめの音で日本語のコーラスが入ってるんで、それに合わせてキレイに仕上げる意図かも。

反訳の最中、原詩と rockleetist さんの英訳詞のダブル攻撃で泣けちまって泣けちまって、ほんと大変だったよ。

1980年代から20世紀いっぱいあたりまでの日本のポップスってさ、サビとかで英語の詩を入れるのが普通だったというか。あとコーラスが英語だったり。あの時代はそれがかっこよかったんだよな。いつしかそのセンスはダサくなって、J-POP の歌詞は英語率が下がっていった。

ボカロ曲やその EFD がこのまま世界に広がれば、逆流して洋楽のサビやコーラスに日本語を入れるのが流行ったりするんだろうかww

rockleetist 版の歌詞で歌われてる EFD を全部載せてるときりがないんで、そのうちで一番気に入ったものをひとつ選ばせていただいた。それが SEDGEIE さん(読みかた知らず)の作品。発表はついこないだ。今年の8月。まー新しいんで音質が良くて、選んだのはその理由もあったり。SEDGEIE さんの他作品はまだ鑑賞してないけど、歌唱の手練っぽいんで、歌い手としてチェックしとく意味もあったり。

"Starduster" EFD 収録はあと2作品を予定。

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"Starduster" の人気は英語圏に留まらず。

スペイン語バージョン
 
タイ語バージョン

スペイン語のほうは、ボカロを使ってるらしい。画面上に始めに "Audio: Yue" と出るんだわ。んで調べたら、ボカロじゃなく UTAU のライブラリで「流星ユエ」というのがあった。けどこれ男声でさ。スペイン語ができるのかわからんし。まー詳細不明ということで。

タイ語の歌声って響きがかわいいっすなー。

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"Starduster" を知ったのは、はやぶさ 動画にこの曲が使われたからだった。

はやぶさ が地球に帰るまでの間、ニコニコでこれ観てはグッときてたですよ。

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2014.11.6 木曜
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"Starduster" の続き

てことで "Starduster" 入稿の続きから。

じょいどりさんのコメントによると、アップロードの前日に初めてこの曲を知ったそうで。てことは丸1日で英訳詞を書いて、歌とコーラスの録音、ミキシング、アップロードとコメント書きまでこなしちまったですか。仕事速いなー。そしてこのクオリティ。この人どうなってんだww

サビの「愛を」は "All your love" で発音を似せてきたね。なるほどなー。子音を弱くして、違和感なくしてもいたり。

じょいどりさんの解釈では、主人公はこのまま消えて無くなることを観念しながらも、脱出を諦めてないんだね。となると、そのために「愛を」なのかもね。内面の宇宙の設定だから、何かきっかけがあれば脱出できるかもだし。

そして問題は Valanice さん。初登場だす。この作品、おいらが初見した時点での再生回数は164回。アップロード済み動画が今のとこ全部で5件で、EFD は "Starduster" のみの人なんで、これからも EFD してくれるか不明なとこ。この曲を愛するあまりの1回だけの EFD なのかも(日本語でも歌っていらっしゃる)。おいらはこの人には作り続けてほしい。

この動画だと、正直なとこ歌詞は韻を踏むほどの腕前ではなく、歌唱も普通の人レベルでして。でもさ、この人の歌詞世界がなんかよくてさ。そこに限れば、ほかの手練の方々に引けを取ってない。腕を磨くとすごいことになりそうな気がして。

ほぼじゅびふぉ に載せた "Starduster" の英訳詞は3編。この中で唯一、単語 "Stardust" を使ってる。聴きながら英訳詞を読んで、そこに至って「あ、だよなー!」と激しく同意。他作品の表現を否定するわけではなく、個人的にツボったという意味で。てことで反訳でも唯一「星屑」を当てたよ。

星屑と一緒に漂って、星屑のひとつとして、長い時間の後に消えていくんだよ。あああ……。"Starduster" 全作品で作業中に涙ボロボロだったけど、Valanice さんの作品で一番泣けて、何度か作業中断を余儀なくされたですよ。おいら Valanice さんの Starduster 愛に完敗したですよ。

小惑星イトカワって、まったくそのとおりの運命になることが確定してるんだよな。科学者が予測してるストーリーは2つ。

  1. これから1億年以内に、近くの惑星か太陽に墜落・消滅
  2. 運よく墜落を免れても、10億年以内に摩滅して消滅

んで、あの星が特徴を持った小惑星でいるうちに探査機 はやぶさ が訪れて、人類はあの星の来し方と行く末を知り、記録した。イトカワは幸せなほう。ほかに無数の星屑たちが、まだ誰にも見つけられずに太陽系を漂ってる。きっとほとんどは、その存在さえ誰にも知られないまま消えていくんだろう。もう消えてしまったのも、まさに星の数ほどあったんだろう。

そのうち、今生きてるほとんどの星屑たちより先に人類が消えて無くなると思う。人類はこの作品の星屑たちと同じく、ほかの誰にも知られずにその歴史を閉じちまうんだろうか。とか考えると、なんかもう……。

あと、Valanice 版では「愛を」を "I need love" にしてるね。日本語のバックコーラスと重ねてまったく違和感ない英語を当てるのって大変だと思うけど、うまくキマッてると思う。

さてほかは、ボカロ初期からの人気曲『サイハテ』を3バージョン入れたよ。

元歌は爽やかなアップテンポだけど、rockleetist さんは上品なピアノバラード。この方向の爽やかさ、より葬儀に合ってる感じだね。しかしこの人もまた変な人だよなw この作品は2009年4月製。何作品か聴いた傾向として、rockleetist さんの歌唱が非凡になってくのは2010年以降と思ってたのに、この作品でおもっきし2014年の女神系レベルにキてる。

アンメルツP の作品は両方ともボカロ使用。英作詞をされた はむ さんは、元歌の動画に自作の英訳詞をコメントの形で投稿して注目されたらしい。その英訳詞で、アンメルツP がカバーした、ということらしい。しかしアンメルツって……w SweetAnn で『メルト』をやったのかな。

2008年7月って、SweetAnn の日本での発売からまだ1年も経ってないのに完成度たけぇな。つかボカロが盛り上がったのって初音ミク発売(2007年8月31日)以降だから、まだまだ「初期」の段階だったんだな。こんなすごいことになってたとは。てことでってことでもないけど、ほぼじゅびふぉ の収録作品の最古記録を更新しちまったですよ。

ルカ版はアレンジがまた違うね。こっちはストリングのバラードなんだ。ってアレンジしたのはあの黒うさP なのかい。『千本桜』の。うはーなんか意外なこと知って得した気分ww

アンメルツP 版の作業で何に苦労したかって、ページの URL を作るのに、「アンメルツ」のアルファベット綴りが皆目わかんなくてwww コチラの画像でようやく判明。"AMMELTZ" だったのかー。

そしてもう1作品。

この曲も初期のボカロ曲だね。今見てもごっつい超絶 3D PV を付けた動画が出て、現在のところ再生回数は PV 版がオリジナルの4倍だったりするww rockleetist さんが使った動画もこの PV。

rockleetist さんの詞の表現は難解ではないけど、そのままじゃ日本語にしにくくてなw それを言い訳に、反訳ではそのまま日本語にするより幾分かカッチョイイ表現にしてみますた。

2009年のこの EFD でも、 rockleetist さんのボーカルがけっこうキレいいんだよな。このあたりは作品によって波があったってことなんだろうか。

銘板
2014.11.7 金曜
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鳥の背中に乗って飛ぶ日

♪おーしゃんぜりーぜー

すげえ動画見つけた。カラパイアかどっかで紹介してた、鳥のワシにカメラ背負わせてパリの上空を飛ぶやつ。

どこがシャンゼリーゼなのかおいらまったくパリ知らんからわからんけど、壮観ですなぁ。

なんだろうこの安心感。ヘリコプターとかハンググライダーとか、人の乗り物の空撮ってなんとなく「万が一落ちたら……」なんて不安が一抹くらいはあるのに、鳥の背中に乗ってる空撮だと全然そんな気がしない。不思議なもんですなぁ。鳥って最も信頼できるパイロットなんだな。

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EFD のほうは3作品追加だすよ。

『ダブルラリアット』はアゴアニキさんのマスターピースですな。巡音ルカ使用曲で "Just Be Friends" と並ぶ有名曲かも。rockleetist さんはこれまた有名なチャーハン PV を使っとりますな。

チャーハン PV と rockleetist さんの英訳詞。それぞれで曲の解釈が微妙に異なってるけど、そういうのもいけるんではないかと。元歌はどっちの解釈にも取れると思う。

『けんか別れ』は、rockleetist さんの投稿者コメントから、元歌はボカロではなく UTAU を使った曲と判明。調べたら、UTAU 最古のオリジナル曲だった。最古の UTAU の音声ライブラリは女声で、「デフォ子」と呼ばれてることも判明ww つかおいら UTAU のことわかってないんでアホな疑問だけど、重音テトとは違うんか?

おお、全然違う。ていうかデフォ子って、中の人がいないのか。「生粋の合成音声」ってそういうのもあったのか。

だとしたらすごくね? いやさ、ボカロ界隈はアンドロイド(人型ロボ)、サイボーグ(中の人がいるロボ)、素の人間(歌い手)みんな揃って仲良くやってるって事実が。いつの未来世界だよこれww

そしてたぶん EFD でも初めて、アンドロイド(スマホではなく)が歌う曲がこうして英語歌い手に見出されたと。発表が2013年ってことで、rockleetist さんの歌唱も完成の域に達しとります。元歌のファンの方々にも、元歌をまったくご存知ない方々にも、是非聴いていただきたい至高の逸品。

Juby さんの『ロミオとシンデレラ』オリジナル版。このまえ入れたのが「ミリしら」版というやつでして。もともとは、原作を1ミリも知らない「弟の姉」さんがオケだけ聴いてメロディと歌詞を当てて歌ったら、こっちもこっちですごい名曲になってたというやつ。それを Juby さんが EFD 化したという作品。ちなみに歌詞は原作ともミリしらとも違うものになっとります。

んでオリジナル版 EFD も、いつもの Juby さんらしく歌詞の解釈をいじってはいるけど、ミリしらを知った後だとすごく忠実な英訳に見えてしまうwww とりあえず Miku-tan 版で反訳した Razzy さんの英訳詞よりなんぼか原作に近くて助かったww

しかしこの曲、歌詞の最後のほうはカオスなんだよな。Razzy さんの英訳詞でもそうだったけど、反訳は今回もキツかった……。

ミリしらもオリジナルもどっちもハマるわー。そして Juby さんの YouTube のリストを見ると、マッシュアップ版というのもあったり。両方を合わせたやつ。こいつも入れよう。うん。けど歌詞の表示どうすべ。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

KoKo さんまで……。

完璧な日本語。土着の日本人かと思ったw(違うらしい)

マトリョシカなんでこんなに人気なんだよ。みんななんでこんなに本気なんだよ。何この最高な馬鹿溜まりwww

銘板
2014.11.8 土曜
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ドリームチェイサー

知らんでいたけど、アメリカは次期スペースシャトルの開発してたんだな。有翼の有人往還機。前に単段式の開発が途中でポシャって、それからなんもしないでいたと思っとったら。

ドリームチェイサー

「夢追い人」とはまたベタなww

民間企業が提出したコンペ案のひとつで、まだ決定というわけじゃないらしい。開発は NASA が直接やるわけじゃなく、案が採用された企業が NASA の出資の元で行うと。今の ISS 補給機と同じだね。ドリームチェイサーは物資じゃなく人員輸送に特化したものになるっぽい。となると、同じアメリカのスペースX 社のドラゴン宇宙船の将来計画とかぶるんだけど、大丈夫かな。ていうか NASA の民間活用の方針は、複数の手段を保持して互いにバックアップさせることっぽいんで、ドリームチェイサー(に決まるかもしれない案)も、有人ドラゴンのライバルの位置づけなのかも。

7月にドリームチェイサーの記事が出てた。

シエラ・ネバダ社、有人宇宙船ドリーム・チェイサーの開発でJAXAと協力了解覚書を締結 -sorae.jp

日本には、ドリームチェイサーと似たコンセプトだった HOPE の研究結果が残ってるからな。技術協力できれば、そのぶん日本はこの船を有利を使えるはず、と。

って Wikipedia 記事をよく読んだら、9月に落選したのかよ。今は無人型で新たに入札すべく準備中らしい。

計画は死んだわけじゃないから、JAXA との協力締結もまだ生きてるんだろう。無人で実績を積めば、有人化へのチャンスも生まれるかも知んないしな。

んでもしドリームチェイサーが復活して実用化されたなら、日本は独自の有翼往還機計画を完全放棄しちゃうんだろうか。HOPE 計画は凍結されたとはいえ、細々と研究が続いてたはずだが。LIFLEX という、リフティングボディの小型実験機を開発中だったはずだが。

ってリフティングボディもドリームチェイサーと大かぶりだな。んー、日本の有翼シャトル計画はついに根絶やしになるんかいな。

有翼シャトルという発想自体、無駄と無理が多いんで批判的な向きもあったりして。んで、HOPE もドリームチェイサーも、打ち上げはロケットの先端に取り付ける形。この方法は打ち上げ時に空力的に不安定になる。HOPE 計画で解決しきれなかった問題のひとつだったはず。

アメリカ空軍が保有する無人有翼シャトル X-37B はこの問題を、機体全部をファリングにすっぽり包んで打ち上げることで解決した。これなら普通の衛星打ち上げと同じなんで、空力不安定性の問題は出ない。けどドリームチェイサー、HOPE と同じくむき出しで打ち上げるっぽいんだよな。空力不安定性の問題、どう解決したことになってるんだろ。

あと、この計画は単にソユーズ宇宙船への対抗ってだけじゃないはず。ソユーズは現状で、国際宇宙ステーションへの人員輸送を独占してるんで、もちろんその対抗の意味があるはずだけどさ。

ロシアはソユーズに代わる、クリーペルという新型の6人乗り有翼往還機の構想を持ってる。ドリームチェイサーが入札したアメリカの計画は、むしろクリーペルへの対抗が主じゃないかと。落選したドリームチェイサーは7人乗りってことになってたし。

7人ってのは同時に、退役したスペースシャトルの乗員数でもあるね。そこにも合わせて、シャトルから後退したイメージを払拭する狙いもあったのかも。

まークリーペルはロシアで開発予算が付かない状況みたいなんで、今から9年前に初の発表があった時点から、日欧に共同開発を打診してた。要は「成果で分け前を与えるから先行投資してくれ」という、起業方式。んでどっちからも興味を示されないまま今に至る。ただ、ロシアの宇宙技術は一貫してるからな。ブツ切れのアメリカ宇宙技術より確かな面もあったり。クリーペルは、日欧がカネを出しさえすればいつでも動かせる計画にも見えなくもない。ライバルのアメリカは、クリーペルの周辺をそう読んでるんじゃないかと。

あとどうでもいいけど、ドリームチェイサーの顔って新幹線0系に似てるな。けど胴体は、最新の数値解析を駆使したリフティングボディらしく、ぬらぬらしてる。そのぬらぬら加減がまた最近の新幹線に似てるw

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あ、そういやいつだったか……かなり昔……ソビエト時代だったかな……。ロシアでドリームチェイサーによく似た有翼小型シャトルの実験してたぞ。数人で持ち運べそうなサイズの縮小モデルの気がしたけど、あれも確かリフティングボディだったような。新聞か何かの記事で、着水後の写真を見た記憶があるような。大気圏内での滑空試験後だったのか、再突入後だったのかは不明。

うーん、あのタイプが来るもんだと思ってたら、世に出たのはその裏をかいて、スペースシャトル似のエネルギヤ=ブランだった……という超展開だったような。なにぶん古い話なんであやふやだけど。

ドリームチェイサーってもしかして、あの謎の機体の設計やデータをロシアから買って作ったとか?

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ほぼじゅびふぉ、さらに曲追加。今日は4作品。リスト表示順に、

『カムパネルラ』は、『夢喰い白黒バク』で知った、KoKo さんという素敵な歌い手の作品を増やしたくなって。んで個人的に好きな『カムパネルラ』があったんで飛びついたですよ。

今回は白黒バクとはまた違う、天使ウィスパーな歌いかた。思ってた以上にすごい実力者な気がしてきた。英訳詞は、最後は原詩よりも意志と希望を強調した形だね。こういうのもいい。訳者によって違うのってイイ。

『コトバトラボラト』。rockleetist さんの、比較的最近の作品。彼女の安定した上質の歌唱を楽しめますです。原曲は日本語の言葉遊びなんで、英訳はそこを鑑みて、直訳から少し外した形。それでも原詩の内容をできるだけ保存してるのが、rockkeetist さんっぽいなぁ。

『ロミオとシンデレラ マッシュアップ』は、先に出してたミリしら版とオリジナル版を合わせたやつ。両者を同時に楽しめるという、カレーハヤシライスみたいな感じの作品ww

てことで原曲の動画サムネイルの表示が2つ必要で、このページだけ特殊なレイアウトにしましたですよ。もともと table を rowspan と colspan で3段ずつぶち抜いてるんで、升目の組み替えが大変だったですよ。歌詞も一目で区別できなきゃいかんので、並べたあと色分け。既訳同士なのに、ものすげー手間のかかる作品どした。Juby 作品って毎回何らかの理由で大変ww

そしてマッシュアップ版ページ作成中、既訳2作品の反訳に、夥しい量の誤訳・誤理解・誤字脱字を発見。なんかもう自分でイヤになるくらい。わけわかんなくてモーローとしながら反訳してたんだろうなぁ。てことで大量に修正かけますた。

修正かけたひとつで、訳じゃないけど、原曲のリンクを間違えてたってのがあって。ミリしらの本家へのリンクを貼るべきところ。

勝手カバーの KAITO ボーカル版(しかも曲はミリしらじゃなくオリジナル)へのリンクを貼ってしまってたことに、この期に及んで気付いてしまったwww このカバーきめぇwwww

いやあの、反訳ページを準備する段階で、KAITO 版になぜか飛んでしまったわけで。いったんはこれが本家と思い込みつつも、タイトルに「カバー」って書いてあるのに気づいて。んで本家を見つけて、本家への動画サムネイルを貼ったつもりでいたんだよ。そこ間違えちまったw

なんでまた KAITO ボーカル乙女曲なんぞの気色悪い作品に行ってしまったのか。記憶では、Juby 版ミリしらの YouTube ページに、本家へのリンクとしてニコニコの URL が出てたんですわ。それをクリックしたら KAITO 版に飛んでしまったんだわ。Juby さん普段どんな動画見てんだよww

と、そこを確認しようとまた Juby さんのミリしらページに行ったら、リンクが本家ミリしら行きにこっそり直ってたw

このタイミングで直ったってことは……、

……、

……、

……。

まさか Juby さん、ほぼじゅびふぉ の存在をもう知ってて、こまめにチェックしてたりとか?wwwww……まさかなwwwwwwwww……そ、そんなことないよね偶然だよね、ね……(汗)

万が一そんなだったらもー嬉し恥ずかしすぐる……。

銘板
2014.11.9 日曜
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昔の曲とか昔っぽい曲とか

6作品追加。たぶんもう100件いってると思う……。

rockleetist さんの2曲は両方とも、原作は Kz さん。この人の名曲にして有名曲はほかにも、"Packaged" や "Finder" があるね。かなり前からシーンに君臨して聴き手を喜ばせ続けてる、伝説のボカロマスターですな。rockleetist さんの公開はどっちも2010年なんで、歌唱技術はさすがに今ほどではないけど、この人独特の「開」な感じがイイですなー。

歌詞は、日→英翻訳ボーナス分で、原詩を素直に拡張した感じ。だけど個性が滲み出てしまう。それが EFD の醍醐味ww rockleetist さんの英訳詞にいくつか触れて印象に残ってるのは、「過去のことへのこだわり(後悔だったり開き直りだったり)」あるいは「刹那と諦め」。この2曲でも、原作以上にそういう空気が漂ってる気がする。

RO☆D さんの JBF は、スティールギターのみの伴奏ですよ。JBF の EFD は数あれど、これはまた独特な雰囲気になりますたな。音自体は落ち着いてるのに、テンポが意外と速くてノリがいいという、ちょっと不思議なサウンド。テキスト歌詞のページにコードも書いてるんで、この曲をギターでやりたい人は参考にどうぞ。

『妄想税』は2作品。まずは rachie さん。アコースティック版のオケを選んできましたな。そして今回も、完成度の高い美声と歌唱力。そして演技力ww この人の歌唱は、たぶん原型のプロアーティストが何人かいるんだろうけど、それにしてもうますぎる。そういうテクを完全に自分のものにして、好きに出し入れできるんだと思う。歌いかたでドラマ展開を作っちゃう感じで。

コーラスの「もーそーぜい!」は、日本語版では本家でもアコースティック版でもやってない。お嬢様な笑い声も。「創造力で自作品を鍛え上げてるなー」って感じがするよ。決め台詞の下心ありあり感にも笑っちまうよw 

初登場 Mes さんの『妄想税』。オケは本家オリジナル版。このオケがまたね、古めなロックを狙ったサウンドが凝ってる。中盤の80年代テクノ風はもう鼻の奥がツーンだよww シンセベース+シンセドラムなんて久しぶりに聴いたw あの頃買ったダッフルコートには肩パットが入ってたなぁww

Mes さんの英訳詞、意味は原詩に忠実なんだけど、ちょっとした創意工夫らしきものに気付いてしまって。

"reali-li-lize"

って、歌詞を読んだときは単にリズムを合わせてるだけかと思ったんだわ。けど曲を聴くとさ、ここ "lie, lie, lie" に聞こえるんだわな。英訳者にその意図があるのかは未確認だけど、反訳ではそこをちょいと盛り込んでみますた。

rachie さん Mes さんとも歌唱力も英作詞力も素敵なんで、他の曲もこれから、うちの取り扱い作品に加えせていただこうかなと。

Juby さんの『最悪のカーニバル』。曲調も歌詞も、どことなく昔の歌謡ポップスっぽい味でキメた曲だね。原詩の「横浜から東京まで 近いようで遠いようで」ってもう完全にその線を狙ってるww 焼きそば UFO の CM やってたあたりの、すごい昔のサザンみたいだなーww

原曲すごくいいのに、コメもみんなアツくなってるのに、再生数がそんなに伸びてないな。もったいないなぁ。

そして、なんでまた Juby さんの歌詞とボーカルこんなに見事にハマってるんだwww おかしいだろwwww たぶん日本の昭和歌謡ポップスなんてまったく無感知で歌ってらっしゃる、と思えば思うほど増す天の配剤感w 英訳詞ではこの部分、

From Yokohama skies to Tokyo, stars align
Close enough to taste but still too far to find
 
横浜の空から東京まで 星が並んでる
じっくり見れるほど近いのに 気付くには遠いかも

とまぁ日→英翻訳ボーナスを、なぜかますますそれっぽい味付けに使ってたり。その部分の、夜霧にむせぶよな狂おしいメロディラインを、またそれっぽく歌ってらっしゃるww

つか Juby さんって、フラれ歌を歌うと右に出る者がいない的ななんだよこれwwww

いかがですか日本の歌謡界関係者の皆々様方、すごい逸材がまだアマチュアですよ。獲り頃じゃないですかね。

銘板左端銘板銘板右端

やっべ! いま原曲動画に「JubyPhonicさんの英語曲で知って来ました」とコメ入れたら、動画サムネイルに表示されつまったw

うははーww 自作自演になっつまった記念キャプwwww

銘板
2014.11.10 月曜
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巨人爪

「サムネイル」って、意味は「親指の爪」なわけで。リンク先の参考用の、親指の爪ほどのサイズの小さな画像をこう呼び始めたんだと思ったが。

ニコニコの動画サムネイルって、どんだけ巨人の爪だよww

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ほぼじゅびふぉ 収録済みの "drop pop candy" を聴きたくなって、3バージョンを通して聴こうと思ったら、rachie + kuraiinu 版の動画がなくなってた orz kuraiinu さんがアカウントを削除したらしい。YouTube アカウントを作り直して復帰していただければ嬉しいが。

ほぼじゅびふぉ のページは、そのときまで取っときますよ。

銘板左端銘板銘板右端

今日の新規入荷は5件だす。Ashe さん Mes さん特集の様相を呈した感じで。

Ashe さんの『カムパネルラ』、歌詞がこれまた独自の味付けでして。個性が出ますなぁ。たぶん皆さんこの曲の EFD をやると、自分の感性を入れずにはいられないんだろなぁ。そういう曲なんだろなぁ。それぞれ自分の体験や願望を盛り込んでる気がする。

この英訳詞だと、いったんは諦めるんだね。でも宇宙船を用意して乗り込んで、それでもだめで、でも諦める気はないらしい。原詩の雰囲気では、「実行を諦めても気持ちは諦めきれない」感じ。けど Ashe 版では、次の実行を決意してる感じ。いったんは諦めるという途中展開が効いてると思う。

KoKo 版と同じく、原詩の「気球」の部分は「機械」に置き換えてある。紙飛行機と宇宙船との間のバランスを取ったのかも。バランスとともに、独特の雰囲気も醸してますな。

同じく Ashe さんの「ローリンガール」。アコースティックきますた。ボサノバでおしゃれにキメてきますた。歌唱テクニックに合いすぎ。JoyDreamer + Rhi 版のアコースティックもいいし、こっちもいいし。

Mitsumushi さんというかたによる英訳詞は、原詩の再現に専念した出来。反訳では原詩のコピペが多くなって、「原詩は JASRAC 管理なんだよなー大丈夫かなー」とビビりながらの作業w

3つめの Ashe さん作品は『アンサー』。かの "Just Be Friends (JBF)" のアンサーソングですな。YouTube のページではタイトルに "demo" と書いてある。投稿者コメントによると、自作詞を Mes さんに歌ってほしくて、オファーを出すためだけに録音したものだったそうな。てことで、聴いてみると、歌唱はそんなに凝ってないんですわ。

と思いつつ聴いてると、中盤の途中から気合い入ってきて、だんだんキレイになってたりするww

その Mes さんの『アンサー』、歌詞はもちろん Ashe さん。その歌詞は、英訳ボーナスを原詩の補強に使う感じ。『カムパネルラ』とは違って、意味に自分のセンスを盛り込むことは避けてるね。ただ、聴くと、Mes さん版で特に、言葉の響きに独特な味わいを感じるような。

Ashe 版になくて Mes 版にあるのが、最後の JBF フレーズでの歌唱。Lizz 版でもここ歌ってたね。ちなみに原曲ではここの JBF フレーズはインストだけ。

んで、Lizz 版では JBF の原詩(もともとこの部分は英語)をそのまま当てはめた。これで JBF を知ってる人は「おっ?」となるわけで。して Mes 版では、同じ意味で別の文にするっつう、これはこれで面白い試み。JBF も『アンサー』も知ってる人は、さらに「おっ?」となりそう。

今日の〆は同じく Mes さんの "Calc."。原曲はジミーサムP のミリオン達成曲。ご自身の失恋をネタに作った曲らしいww Mes さんが初めて英訳詞を作った曲だそうで。Mes さんの歌唱は『アンサー』とテイストがちょっと違う感じ。時期は "Calc." のほうが2年近く早いんだね。

『アンサー』の後に聴いたら、こっちの歌唱は微妙に J-POP 寄りっぽい感じ。むしろそれが曲に合ってるというか。

英訳詞作りは、投稿者コメントでは、原詩の意味を再現することに腐心したそうだけど、実際は Mes さんの素敵なセンスが少し顔を見せてたりw

曲の〆に、主人公の性格を表す表現をまた持ってくるなんて。ニクイじゃないですか。

反訳では正直、そこはあんましうまくいけんかった orz

銘板
2014.11.11 火曜
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ゲシュタルトむなぎ崩壊

下の画像をずっと見てたら……

ウナギに見えてきた……。

銘板
2014.11.12 水曜
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ロゼッタとフィラエ

ヨーロッパの小惑星・彗星探査機ロゼッタ、着陸機のフィラエを放出しましたなぁ。どうかうまくいきますように。

しかしチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星ってさ、名前からして日本人にしてはかなりエキセントリックだけど、8月にロゼッタが現地到着してから送られてきた写真がまたすごくて。差し渡しが 2km だそうなんで、小惑星イトカワの4倍ほど。てことはまぁイトカワっぽいのかなと思ってたら、

作りかけの粘土細工というか。粘土細工での指の跡に見えるのはクレーターだね。つか2枚目は動物の死骸に見えなくもない……。

外形の大まかな特徴はイトカワと少し似てる。真ん中がくびれてる。てことは、複数の岩が集まってできた星なのかな。そのくびれ部分の表面が滑らかなのも似てる。重力勾配に沿って砂が集まったんだな。フィラエの着陸予定地はこの部分だろうか。

あとまぁ、この手の探査機は白黒カメラを搭載してるからこうなんだけどさ、カラー写真が欲しいなぁ。この星、どんな色してるんだろ。カラーを撮るには、赤・緑・青のフィルターで別々に撮影して地球に送って、地上で合成するわけで。3枚撮らなきゃいかんのでめんどいんですな。市販品のカラー CCD カメラを搭載すればいいんだけど、それで撮った画像は学術的な価値が低いんだよな。んで仕方なく白黒の写真ばっかりになってしまってると。

8月からこのかた、おいらはひたすら ほぼじゅびふぉ にかかりっきりで、ロゼッタ関係は完全にお留守だったわ(汗) これからはきちんと仕事ぶりを見ていこうと思う所存。

銘板左端銘板銘板右端

その ほぼじゅびふぉ は5作品追加。なんかもう解説に疲れてきたから、作品へのリンクだけにさせていだたきますわ。

銘板
2014.11.13 木曜
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14作品ですー

入荷の検品おねあいしあーす(完全に業務化)

死ねる……。

このうち6作品の歌詞セットはコピペで大丈夫だったんで、実際に反訳したのは8作品。それでも多いわー今回多いわー。

銘板
2014.11.14 金曜
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正念場のフィラエ

ヨーロッパの彗星探査機ロゼッタ。から放出された着陸機フィラエ、やばいのかよ……。

フィエラがバウンドして横倒し。彗星探査機ロゼッタ、時間との戦いに(←見出しママ) - GIZMODO

今朝の新聞では、着陸成功の報までの嬉しい記事だったが。アンカーが発射されなくて2回バウンドしたとか。1回目のバウンドでは高度約 1km まで上がった大ジャンプだったとか。それでも着陸に成功したとか。

最終的には崖のふちで横倒し状態で着陸してしまって、太陽電池発電が充分でなく、搭載バッテリーの容量との勝負になってしまってるらしい。それでも昼の間は幾分かは太陽光が当たってるだろうから、そのぶんは延命できると思う。

ただ、姿勢が悪そうなんで、探査の目玉の掘削調査ができるかどうか。フィラエには可動ギミックがいくつかあるんで、これを駆使して姿勢を持ち直させる方向で検討中みたいだね。どうかうまくいきますように。

現場で道具が思惑どおりに動いてくれなかったってのは、はやぶさ でもあったよ(光学着陸誘導システムと試料採取装置がそれ)。宇宙探査はそういうものなんだろう。彗星・小惑星探査は現地に行かないと地形がわからんからな。事前に考え得ることは全部考えて準備するんだけど、状況は未知の領域の探検そのもの。世界最高の頭脳が最善を尽くしても尽くしても、現実はそれを超えてくる。

はやぶさ の光学着陸誘導システムは、はやぶさ が自分で撮った小惑星イトカワの画像を元に、自身を自動誘導する仕組みだった。その想定は、イトカワの地形が滑らかで、砂や埃が全体に積もってる状態。開発時点での知見では、小惑星とは大体みんなそういうものだと思われてた。

んで はやぶさ が送ってきたイトカワの近接画像はというと、岩がむき出しでゴツゴツした星だった。科学者たちは予想外の大発見に狂喜して顔を紅潮させたけど、はやぶさ を着陸させなきゃいかんエンジニアたちは青ざめた。

搭載した自動航法システムだけじゃ不十分なことがわかって、自動航法と地上からの指令との合わせ技で着陸ミッション決行。けど はやぶさ と地上チームとを結ぶ電波の速度は有限。往復30分のタイムラグが発生。ローバーのミネルバを放出するとき運悪く両者の判断がすれ違って、ミネルバはイトカワに届かなかった。事前の想定を超えた現実がもたらした、しょっぱい涙の結果だった。

ロゼッタ・フィラエ組の打ち上げは2004年。はやぶさ打ち上げの1年後で、はやぶさ がイトカワの姿を明らかにする1年前。てことはロゼッタチームも打ち上げまでの時点で、ここまで小さい天体の表面状態がこんなだとは思ってもみなかったんじゃないかと。

ロゼッタチームはそれでも、着陸に一番適した場所を見出してトライした。はやぶさ の着陸は本体丸ごとのホワイトベース式だったんで、あらゆる方向に姿勢制御スラスタを使えた。てことでリハーサルを含めて何回かやれた。

ロゼッタ・フィラエ組はムサイ・コムサイ式。フィラエのスラスタは下向きの1基のみ(機体を彗星表面に押し付けるためのもの)。着陸はやり直しできない。チームが受けたプレッシャーは並大抵じゃなかったと思う。その意味じゃ状況は、同じ一発勝負だったミネルバのときと似てたかも。

フィラエの電源には待機モードがあるそうな。そして、これからチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星は太陽に近づいていくそうな。太陽光が強くなるまで待機モードで持ちこたえる案も出てるそうな。ロゼッタは はやぶさ と違って復路のことを考えなくていいからな。それができるなら、時が来るのを気長に待つのも手だね。待ってる間、フィラエが掘削調査できるように持っていく妙案を思いつくかもしんないし。

その一方で、状況好転を待つ作戦はギャンブルでもある。賭けに負けた場合を考えて、チームはフィラエで今使えるセンサーを稼動させて、必死にデータ取りをしてもいる。バッテリーの電力をそのぶん食ってるわけで。限られた電力をどう利用するか、難しい判断が迫られてるなぁ。どっちにしても、誰にも結果がわからないこと。現状とそれぞれの選択肢の内容を世界で一番理解してるのは、ロゼッタ・フィラエチームの人たち。どの決断でも尊重しよう。うん。

つか、大気のない星の表面って夜になると恐ろしく冷えるわけで。そんな状況で何度でも越夜することが前提のフィラエって、すごい技術の賜物なんだよな。

中国の月探査機・嫦娥3号(小型の月面ローバー。たぶん試験機の扱い)は、そこまで凝った設計を盛り込んでなかったらしい。チームは稼動後に発生した故障から復旧させるべく全力を尽くしたけど、現地での日没と同時に計画続行をほぼ諦めた。ミネルバもそこまでの設計じゃなかったと思った。運がよければ越夜の後でも稼動するかも、なんて感じで。

ちなみに旧ソ連の月面ローバー・ルノホートは、世界初の無人ローバーにして越夜対応というスゴメカ。

いつ見てもカワエエ……。そして圧力鍋っぽい外見は伊達じゃなく、本当に圧力鍋だったww

内部を窒素ガスで満たしてまんべんなく保温して、機器を保護するっつう考え方。確かルノホートが運用を終えた理由は、気密が破れて内部が真空になってしまって、機器が極低温に耐えられなくて故障したから、だったと思った。

フィラエはそんな重装備じゃないのに越夜できるってのが、まぁ時代の技術進歩なんだけどさ、それにしてもすごいというか。

フィラエはそれでも着々とデータを送ってるわけで。今月末に打ち上げを控えてる はやぶさ2チームはそのデータに注目してるだろうな。フィラエが今いるのは小惑星ではないけど、小天体の表面状態についての間近からの情報は不足してそうなんで。

既知の情報は、アメリカのニア・シューメーカーと日本の初代 はやぶさ がそれぞれ送ってきたものしかなかった。ここでフィラエからの情報をゲットなわけで、これから旅立つ探査機にとって大いに助かるはず。今さら はやぶさ2の設計変更はないだろうけど、これで作戦を立てやすくなるんじゃないかな。

データもそうだけど、ロゼッタ・フィラエの地上チームの戦いぶりも知ることができてるわけで。ニア・シューメーカーと初代 はやぶさ が遺した、2枚しかなかった棋譜が3枚になるってのは、やっぱし大きいと思う。そして4枚目の棋譜を、はやぶさ2チームがこれから書くことになる。

つか、3枚目の棋譜はロシアのフォボス・グルントチームが2013年2月に書くはずだったんだよなぁ。返す返すもあれは残念だった……。

銘板左端銘板銘板右端

ルノホートの最期って、

吸い込んだ真空の温度で
感覚が凍りつく前に
この身体一つ分の 愛を

"Starduster" そのまんまだ……(涙)

ルノホートって、何らかの感傷やインスパイアを呼び起こしちゃう何かがあるっぽい。1980年代に活躍した西ドイツ(←「西」が付くのだ)のロックバンド NENA(ネーナ)は、ルノホートから着想を得たという "Mondsong"(邦題『ムーンソング』)を発表したっけな。

あ、英訳歌詞あった。

They came shooting out of the sky
These people from Earth
They looked almost just like us
Only they spoke differently than the people here
空の向こうから流れてきた人たち
地球からの人たち
自分たちによく似てる
ここの人とは言葉が違うだけ
Everything went way too fast
That's why you couldn't see us at all
We didn't want to shock you either
But we're hoping for a reunion
すべてが速く過ぎていった
だから君は 私たちをよく理解できてなかった
それに びっくりさせたくもなくて
でも一緒にやっていきたい
Here with us on the moon is a car
And the keys are also still inside
They just came by for no reason, then away again
And nobody knew where to
月にいる私たち クルマがあるんだ
キーはまだクルマの中
彼らに来た理由はないみたい 去る理由も
どこへ去るのかも 誰も知らない
Just come by again
And pick your old car up
We'd have a lot to tell you
How to do this and that even better
また来たね
昔のクルマをまた手にして
話したいことがたくさん
クルマはどうしようか もっと綺麗にしようか
From up here it's looking pretty bad
The things you are doing and that nothing remains
Run towards the sun
Good luck and don't lose any time
ここから見ると ひどい状態だね
これから君がすることは 後に何も残さない
太陽に向かって走ろう
じゃあね 自分の時間を大切にね
Here with us on the moon is a car
And the keys are also still inside
They just came by for no reason, then away again
And nobody knew where to
月にいる私たち クルマがあるんだ
キーはまだクルマの中
彼らに来た理由はないみたい 去る理由も
どこへ去るのかも 誰も知らない
Here with us on the moon is a car
And the keys are also still inside
They just came by for no reason, then away again
And nobody knew where to
月にいる私たち クルマがあるんだ
キーはまだクルマの中
彼らに来た理由はないみたい 去る理由も
どこへ去るのかも 誰も知らない

特に苦も面倒も感じず、英語歌詞を淡々と邦訳できるようになっつまったwwww うむ、最近のボカロ曲の歌詞より短くて、Juby さんや Razzy さんの英語表現よりわかりやすかったwww

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という流れで、今日のぶんの反訳作業結果は5作品。

『かこめかこめ』はハロウィンに合わせての発表だったらしい。あー怖っ。

銘板
2014.11.15 土曜
前日に飛ぶ
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星での運は星のもと

そういやヨーロッパ宇宙機関(ESA)って、火星着陸機ビーグル2でも辛酸を嘗めてたなぁ。今回もオービター探査大成功かつ着陸探査はしょっぱい結果ってことになるのかなぁ。まーでもフィラエはビーグル2よりはるかに成果を出せてる。

その宇宙機関が持って生まれた星のもとってやつだろうか。

ロシア宇宙庁は、なぜか火星探査がうまくいかない。ソビエト時代はそれでもいくらはデータを取れたのに(量的には大したことなかったけど、質的には「火星の大気から宇宙空間に酸素がどんどん逃げている」という大発見があった)、ロシア共和国になってからは2戦2敗。どっちも地球の引力圏からの脱出さえ叶わなかった。

日本(JAXA/ISAS)は惑星探査で2戦1敗1再挑戦準備中(火星と金星で1回ずつ。ヨーロッパは同じメニューで2戦2勝)。

そしてアメリカ(言わずと知れた NASA)はオールラウンダー。最強すぎ……。来年の2月〜8月は、探査機ニュー・ホライズンズでの冥王星探査が予定されてたりする。初めて探査される最後の惑星(元・惑星だけど)にして、初めて探査される最初のエッジワース・カイパーベルト天体だったりする。

新進の中国(中国航天局)は月探査を軸に、主に工学的な実績を積み上げてる。月探査機の嫦娥シリーズがその位置づけらしい。1号はその後の全ての探査のための基礎訓練機。2号では精密な宇宙航法を習得。ついでに、ちょうど地球圏内を通りかかった小惑星をフライバイ探査できたのはでっかい余録。そしてそれは、精密航法を完璧にやれたという証。3号ではローバー技術の習得。月面を走り始めてすぐに故障してしまったけど、人間、実際にやったことある/まだやったことない は大違い。トラブル対処も含めて、かなりの技術と経験を手に入れたはず。

火星探査に1度だけ挑戦したけど、ロシアの火星探査機に相乗りしたのが運の尽きというか。一緒に地球に戻ってきて、大気圏で燃え尽きてしまった。

もうひとつの新進のインドは、月探査成功に続いて、火星探査機を無事に周回軌道に投入。インド宇宙研究機関の持つ運命の星は、意外に明るいのかな?

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最先端の科学技術と最先端の運用を駆使する宇宙工学の中の人も、けっこう運やゲンをかつぐらしく。日本の宇宙科学研究所のかなり古い話(ソース不明でスマン)。

大抵は衛星の打ち上げまでに何らかの突発的トラブルに見舞われて苦労するはずが、そのときはあまりにもトントン拍子の問題なしのまま、打ち上げ当日まで来てしまった。打ち上げの少し前にそのことに気づいてしまった百戦錬磨の責任者は、なんだか怖くなってきた。「おかしい。打ち上げてから(取り返しがつかなくなってから)、何か悪いことが起きるんじゃないか」と。

心の隅に漠然とした気持ち悪さを覚えつつ、打ち上げ最終準備はやっぱり不気味なほど順調に進む。募る不安。

得体の知れぬ緊張のさなか。

そこにいた事務職員がつまずいて、運んでた昼食のラーメンを床にぶちまけてしまい……。

責任者は「よーしこれで厄払いできた」と、その職員に礼を言ったそうなww その甲斐あってか、ロケットも衛星もノートラブルで快調に稼動しましたとさ。

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【おやすみフィラエ】彗星探査機ロゼッタと着陸機フィラエのツイートがかわいい! - NAVER まとめ

によると、フィラエはバッテリーの電力を使い果たしたらしい。けどフィラエには時間がたっぷりある。短い日照時間を、休眠モードのまま何回もこなすうちに充電できるかも。そうやって間欠的になら運用できる気がする。

できれば体勢を立て直して、もっと太陽発電できるようになれば……あああ是非それで、神様 ESA 様よろしくお願いしますー。

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先月末頃の、国際宇宙ステーション(ISS)補給機シグナスの打ち上げ失敗、原因究明と再発防止に1年以上かかる公算も出てきたね。と書くとシグナスに問題があったかのようだけど、問題があったのはシグナスを積んでたアンタレスロケットのほう。

この状況で復帰に1年以上かけるのは宇宙開発でよくあることだけど、早いとこ復帰していただきたいわけで。なんでってアメリカの ISS 補給機には、日本製のランデブー航法システムが搭載されてるから。こうのとり と同じやつ。打ち上げ1回につき1個売れるんですわw 今は円安局面なんで、米ドル建て決済だとけっこうな利益になりそうww

メリケンさんの2つある補給機はどっちも こうのとり よりガタイが小さいんで、こうのとり より頻繁に打ち上げることになってる。てことは量産効果も見込めるわけで、それだけ こうのとり に積むぶんの航法システムも安くなって、信頼性も上がると。向こうさんが打てば打つほど、こっちにとっても都合がいいわけで。

ていうかメリケンの旦那、H-IIB ロケット+こうのとり をセットで丸ごと買っておくれでないかい?ww 今なら円安でおトクですよ。高枝切りバサミとアメリカで人気のアブフレックスも付けましょうか?

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あとさ、今はフィラエが注目されてるけどさ、ロゼッタ本体は8月からチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を上空から観測を続けてるわけで。この探査成果はどこで見られるんだろう? 初代 はやぶさ の段取りと同じ考えだとすると、一番リスキーな着陸探査は最後に回して、本体での観測の重要どころはあらかた済んでるはずだが。

はやぶさ のときは、この手の探査結果が新聞を毎日賑わしてたよ。ヨーロッパ限定で盛り上がってたのかなぁ……。

まー、この彗星が太陽にあぶられて出してるガスが意外とクサかったっつう発表は見たよw 彗星探査ならでは結果だよなww

彗星67Pはかなり臭い、ESA - AFP

検出された分子にはアンモニア、メタン、硫化水素、シアン化水素、ホルムアルデヒドなどが含まれていた。

メタンそのものは無臭だとして、あとシアン化水素はどうだから知らんが。アンモニアと硫化水素はキテるなぁ。ホルムアルデヒドに至っては粘膜を刺激しまくりだぞ(実際に嗅いだことある)。涙が止まらんぞ。

記事では ESA のブログを引用。

もし彗星のにおいを嗅いだなら、その後で嗅いだことを後悔するだろう

とのことwwww いやー今まで誰も知らなかった彗星の秘密を見事に暴きましたですなぁ。

つかホルムアルデヒドは有機物だよな。メタノールが酸化したやつ。分子構造は、二日酔いを引き起こす物質のアセトアルデヒドに似てる(アセトアルデヒドはエタノールが酸化したやつ。ホルムアルデヒドより CH2 が1個多い)。もしかして宇宙で初めて検出された有機物?

あーでもメタンを有機物とするなら(炭素が1個だけで、有機物かどうかの区別が微妙らしい。メタンが有機物なら二酸化炭素も有機物だわな)もういろいろなところで見つかってるな。

天王星と海王星の大気はメタンを含んでるし。

土星の衛星タイタンはメタンまみれだし。液化天然ガス(= LNG ≒液化メタン)が水の代わりになってる不思議な星。気体のメタンの雲の下で液化メタンの雨が降ってて、そこらじゅうに液化メタンの沼があったりする。だったらたぶん液化メタンが流れる川もあるんだろう。液化メタンのでっかい沼が塩分を含んでるなら、それはその星での海ってことになるんだろう。それがタイタン。土星探査機カッシーニに同乗した着陸機ホイヘンスがタイタンに着陸して、地球人は既にそのデータを取得済み。

んで、メタンは分類が微妙だとして、アセトアルデヒドは明らかに有機物なわけで。明らかな有機物の初発見……かな?

んー、はやぶさ2は C 型小惑星を対象にしてて、これは有機物の宝庫らしい。ロゼッタに先を越されてしまったかな。それとも過去のアメリカの小惑星・彗星探査で検出済みだったかな?

そして返す返すも残念なのは、ロシアのフォボス・グルント(またかよ)。だってさー、火星の衛星フォボスって元は C 型小惑星だったそうでさ。着陸して分析してれば、有機物発見はほぼ確実だったんだぜ。もしうまくいってれば、ロゼッタがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着した今年の8月、人類はフォボスの土壌サンプルを手に入れてたんだぜ(しかし着陸予定地はあのウクライナだった)。

その仇は はやぶさ2が討ってやるぜって展開なわけだけど、フォボスは元 C 型小惑星とはいえ、火星の衛星としての履歴も長いわけで。それはそれで特殊な環境なわけで。そのサンプルの分析結果、楽しみだったなぁ。ロシア宇宙庁御中、再挑戦いかがですか?

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アメリカもまた C 型小惑星サンプルリターン計画のオシリス・レックス探査機を製作中だけど、同じく C 型小惑星を狙ってる はやぶさ2より打ち上げも地球帰還も遅れる予定。ていうかオシリス・レックスは NASA が初代 はやぶさ に露骨に嫉妬したうえでのモロパクリ計画なんで、気分としてはあんまし好きくないっす。初代が通信途絶してる間に「世界初の小惑星サンプルリターン」の触れ込みで発表っつうふざけた真似しやがったし。

初代 はやぶさ がついに地球に帰って、サンプル採取が確認までできたときには、おいらオシリス・レックスに対して心で へっへーん したことは言うまでもない。

開発にゴーサインが出た以上、オシリス・レックスの成功を祈ってはいるけどさ。てことで、探査テーマがかぶってて先攻の はやぶさ2は、初代みたいに何が何でもおいらが成功に導いてやるっつう気満々ww 初代で、「みんながちょっとずつ出し合った気を集めた元気玉」がギリギリの局面で効くことが証明されたからなwwww

とりあえず今はフィラエに元気玉の気を送らなきゃな……。

ああでもフォボス・グルントでは気が足りなかったなぁ。もっとだったか。

こういうのを信じるのは物笑いの種になりそうだけど、まー室伏が投げた後にウオオオオオと吼えると、なんだか何もしないより飛距離が伸びる気がしてしょうがないのと同じようなもんだww

銘板
2014.11.16 日曜
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和英怨念パワーアップ

Juby さんの『ミリしら ロミオとシンデレラ』の反訳を鍛え直した。おいらにとって微妙で高難度な英語表現が多くて、いろいろ間違えてて。自分でも意味不明だった様々がようやくつながった。後にクライマックス展開を引き起こす、あるフレーズが活きる形にやっとできた。

気が付けばいつも
ニコニコしてれば好かれると
思って媚びてる
かまととぶって
あの子嫌な女
And underneath all the smiles, lives a very vile
Girl changing fate like poison daggers
Cutting deep and taking me from pages left to write
笑顔の裏の嫌なもの
少女は運命を毒の刃(やいば)に変えて
私のことを物語のページから切り離す
だけど 自分の気持ちも言えず
嫉妬心に狂ってる
私はもっと 嫌な女
But can't complain knowing I am always keeping quietly
I continue hating her to death
Oh god have I become the monster in this fairy tale?
文句は言えない 黙って見ているだけだから
あの子に死んでほしいと呪い続ける私は……
神よ、このお伽話で私は化物となったのですか?

自分では払いきれないほど巨大化した怨念が、主人公の心をさらにかき乱す。でも良心も辛うじて一粒ほど残ってる。それももう……てな感じ。

ミリしら原詩の葛藤を受け継ぎつつも、天晴なまでに邪悪な方向にパワーアップしてる。ここまで来たら、主人公は化物になっていいと思う。その前にも神様に裏切られてるし。でもそうなりたくはないんだよな。最後の良心がそれを拒んでる。ああもう崖っぷちギリギリいっぱいいっぱい。

おいらの中で完全に「フラれ歌のじゅびふぉ」が定評なわけですがww 

銘板左端銘板銘板右端

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の画像

を見てから、あらためて小惑星イトカワの画像を見ると、

はやぶさ のケースが楽勝に思えてしまって。はやぶさチームは実際はあんなに、ほんとあんなに苦労したのに……。

それを思うと、ロゼッタ・フィラエチームがめちゃめちゃがんばってるのがわかる……。

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今日の EFD 反訳は4作品だよ。

кran さんをちょっと強化したくなってきて。この人の低めの歌声、落ち着くわー。"Yellow" は rockleetist さんの英訳詞をお使いなんで、両バージョン同時入荷。歌詞は rockleetist さんの味というか、別れの後悔と乗り越えの希望が強調された形だったり。

Jenny Elizabeth さんは初登場。EFD 歴4カ月の新進気鋭のアーティストですな。歌唱の技はこれからっぽいけど、英詩のセンスに既に光るものアリ。ほぼじゅびふぉ で扱ってる『マトリョシカ』中、最も大胆に原詩から外した、創造性の高い歌詞になってるww

投稿作品の選曲から、Juby さんに憧れて歌い手になった人のような気がする。

銘板
2014.11.17 月曜
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頑張りすぎ吐きそう

抜かしましたよええ今日もウツツ EFD で9作品もう(←日本語は語順の自由度が高いから問題ない!……といいな)

今日は SEDGEIE さん中心。『最悪のカーニバル』の英詩は JubyPhonic さんのもの。"Starduster" で知った SEDGEIE さん、実はストロングな歌唱もサマになってたw そして、やっぱしフラれ歌の歌詞は Juby さん絶品だなーww

SEDGEIE さんの反訳作業って、"Starduster" 『最悪のカーニバル』『アンサー』『イノコリ先生』まで全部ほかの EFD アーティストの歌詞のカバーだったのが(4つとも既出でラクできたw)、『恋は戦争』ではオリジナル英訳詞だったですよ。

これがまた曲者で。原詩は片思いの女の子の気持ちなんだけどさ、SEDGEIE 版では設定全とっかえ。二股かけられた女性の憤怒になってたwww フラれ歌の名手さらに参上。「さんじょう」と打ったらまず「惨状」と出たが。「激怒満載弾」登場の修羅場な歌に合いすぎだろww

『二息歩行』の英訳詞は KoKo さん自身。rachie さんも KoKo さんの詞を歌ってる。けど反訳すげー自信なし。あとで見直しますわ。歌は、同じ曲・同じ歌詞で、おいらの好みの歌声をそれぞれを楽しめるのがシアワセww

kran さん特集まだ続いてるよーってことで、今日は『ロミオとシンデレラ』。この人の英訳詞は原作に忠実なのが多くて助かるわー。

kran さんのお名前の表記、この前まで「кran.」だったんだわ(「к」はロシア語の文字だろうか?)。その前が「kran.」だったらしく。とりあえず今の「kran」がラクなんで、ほぼじゅびふぉ ではその表記に統一しときますた。読みは「クラン」らしい。

今日の Juby 作品は『ケッペキショウ』。原作者は すこっぷさん。ってサイト開設時の曲目のひとつ『夏の終わり、恋の始まり』以来だなー。いつもどおりどんな曲かわからんまんま反訳開始(その前に日本語原詩くらい一通り読めと)。原詩は人生哲学性の高い作品だった。んでそこを Juby さんしっかり押さえつつ、日英ボーナス分は同じ方向で独自内容も盛り込んで膨らませてた。Juby さん今大学生らしいけど(おととし EFD デビューした時点では高校生だったらしい)、妙に人生経験豊富っぽいwww

そして注目のルーキー Jenny Elizabeth さんの『結ンデ開イテ羅刹ト骸』。わずか1カ月前リリースのナンバー。そこからさらに1カ月半前の『マトリョシカ』より歌がうまくなってる……。成長速いってば。不気味なハモリもきちんと造り込んでるし。

Jenny さんの作詞能力は侮れん。今回も大胆な翻案してきてた。原曲は江戸時代風ホラーなんだけど、この EFD では見事に洋風ホラーに叩き直してある。反訳文で辻褄が合ってないところ・こなれてないところは、おいらの翻訳能力が足りないせい。これもあとで見直すわ。

詞は洋風でも、曲調とアレンジは江戸風のままなわけで。この和洋折衷ホラー EFD を西洋の人たちがどう受け止めるかはわからんが、おいらは面白いと思うよ。向こうの人たちも楽しんでくれてるといいなぁ。

楽しみな逸材が出てきましたなー。再生数を見ると、まだほとんど知られてなさそう。「原石みつけちゃったぜー」なムヒヒ感に酔いしれたりww

つか今日のは長い歌詞やらガチの英口語の歌詞やらが多くて、いやほんと、ほんとあれでしたわ。

銘板
2014.11.18 火曜
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今どきうどんはちょっとない

LAN ケーブルってなんでこんなに太いんだろ。大昔の SCSI ケーブルを思わせるなぁ。いや、LAN ケーブルと SCSI ケーブルが共存してたときは、LAN の太さについて何とも思わんかったな。それからずっと何とも思わんかったけど、今いきなり不満を感じてしまってww 

たまにノート PC を使うとき、この太さが邪魔ってことが、ほんと今になって急に意識化から意識上に浮上してきたのであったw

なんでこんな太いんだ?

うどんの太さのケーブルなんて今どきあり得ないだろ。ラーメンの太麺サイズでもアレなのに。最近買った有線マウスの線がこれだな。安物だから線が太いだけじゃなく、硬くて不便だったり。シリコン被覆にしろよな。RC では30年以上前からシリコンコードが普通だぞ。柔らかい上に、半田ごて当てても何ともないくらい熱にも強いぞ。

そういや自室で使ってる LAN ケーブル、10年前に買ったやつだわ。最近のはもっと細いのかな。PC 屋に行って見てみるか。

無線 LAN は装備を買わんといかんし、設定がめんどそうでやる気しなくてな。

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今日は6曲入荷だすよ。

kran さんの2曲は、どっちも rockleetist さんの英訳詞をそのまま歌ったもの。ちょっとラクさせていただきますたw

そのぶんというわけではないけど、『恋は戦争』は両方とも両者のオリジナル英訳詞。昨日の SEDGEIE 版の英詩がフルスクラッチな大改造作品だったんで、ノーマル訳詞な歌詞も入れときたくなってさ。

Love さんは初登場。まだあまり知られてなさそうな新人さんですな。作品発表のペースが速いんで、ぐんぐん伸びるんじゃないかと期待しつつのご登場でござります。

今日の Juby 曲は『現実的論理主義者』。原作者のゴボウメンさんは初登場。おいらまだ作品を存じ上げてないおかた。で、なぜか昨日の『ケッペキショウ』と似た傾向が続いてしまったよ。

こういうのは若者特有の悩みだと、若者は思いがちだよな。若くなくなってもその手の問題は一向に答えが見えない、ということに、若くなくなってから気づいた。ただ、その問題が解決されずに常にあることに慣れてしまって、何とも思わなくなったっつうだけで。

したり顔で「自分は豊富な人生経験と苦労を積んでよく分かってる」みたいな人もいるけど、それ嘘だからww

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昨日紹介の Jenny Elizabeth さんはアイスランドの方と思われ。今お住まいの国はわからんけど。

発音を初めて聞く言語かも。つか字幕見ても単語ひとつもわかんねぇww 場所柄、英語に似てる単語がいくつかでもあることを期待してたが。

おお、Wikipedia「アイスランド語」によると、

他の北ゲルマン語が失った3性(他の北ゲルマン語は両性名詞(共性名詞)と中性名詞だけ)や格変化などを保持し、また格変化などの必要性により、英語やフランス語などからの借用語を極力排しているため、古風な色合いを強く残している。

へえー道理で英単語っぽいのがないわけだ。まーおいら、格変化というのが何なのかわかってないけど。

話者30万人ってかなり少ない感じだけど(八戸の人口は24万人弱)、独立国の公用語だからな。しかも格変化のバリアで、国際的に強い言語の混入から独立を保ててるってことか。あと、古文に直接アクセスできるってすげえな。

中世から言語が変化してきたとはいえ、音韻を除けばほとんど変化しておらず、特に文法の基本構造にいたっては何一つ変化していない。そのため、現代のアイスランド人は、現代と中世における言葉遣いの違いを少し把握しさえすれば、中世に古ノルド語及び古アイスランド語により編纂されたエッダ(Edda, 北欧ゲルマン神話や英雄伝を題材とした詩歌の口承文学)及びサガ(saga, 主に当時のヴァイキングによる歴史的活動を年代記風にした散文形式の口承文学)が読解できるといわれる。これらの古典作品は文学的に大きな価値があるだけでなく、言語学・歴史学・文化人類学などの分野においても貴重な資料である。

日本語だって孤島でずっと使われてきた言葉なのに、平安文学の原文とかおいら読解できんが。何が両者を分けたんだろう。

あ、そういえば。最近、ジャレド・ダイアモンド著の『文明崩壊』を少しずつ読み進めてるんだわ。確かアイスランド人の生活様式に対する気風は「保守的で変化を嫌う」だったな。言語もそういうことなのかな。

この気風は、かつてバイキングがこの土地を開拓して定住していた頃、農業・畜産業でさまざまなアイデアを試す余裕がなかった環境から生まれた、とされてるな。今は試す余裕ができたけど、この国の文化として受け継がれてるらしい。まー文化様式のめまぐるしい変化が好きなアメリカ人が書いた本だから、日本人からするとそんなでもないかもな。

銘板
2014.11.19 水曜
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立体チュリゲラ

小惑星イトカワの立体写真みたいに、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の立体写真を作りたいなと思っとった。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星:形状が不思議すぎる - GIZMODO

の記事中で、色メガネ用の 3D 画像が出てた。てことでとりあえず GIMP でこの画像を開いてからメニューを見てみた。色で分解できんもんかなと。そしたらそれっぽいものアリ。

これでオッケーだったよ。

そして今回、GIF アニメでの立体画像作成に初挑戦してみた。GIMP のお教えサイト様を元にして。

めでたくできたんだけど、見てると落ち着かないんで(ずっと見てたら動悸してきたよw)別窓で開くようにしてみた。コチラだす。

まー平面写真を見たまんまな感じで、おいらとしてはあまり意外性がないような。だったら久しぶりに、ステレオ写真を作ってみようかな。

てことて昔作ったテンプレで作ってみた

おお、GIF アニメより落ち着いて見れるwwww けど画像が小さいな。テンプレでは幅を350ピクセルにしてるんだわ。平行法で見ることを考えて。両目の視差角度は外向きにならないんで、平行法だと横幅のサイズに限界があるわけで。うちではそれを350ピクセルに設定してる。

けど交差法ならその限界はないわけで。てことで交差法限定で、元画像の640×640ピクセルのも作成してみた

おおお、細かいとこまで見えるわー。画像で上の塊のほう、こっちに面してる崖の面のシワシワが立体で見えるぞ。このシワシワ、どうやってできたんだろ。地球の崖面でも似たような感じのがあるけど、向こうは重力がほぼゼロだし大気での風化もない。同じ成り立ちなのかどうかは謎ですな。

画像で下のほうの塊では、クレーターのフチがけっこう鋭く切り立ってるのが分かる。オロシガネっぽいというか。

5年前に作った、火星のヴィクトリアクレーターの立体画像と比べると、なんか全然違うんですが。ヴィクトリアクレーターは全体が窪地にはなってるけど、フチが上を向いてないね。これも、どういう仕組みで違いができたんだろ。

そういやクレーターの本場、月面のクレーターの立体画像もあったな。月探査機 かぐや のデータから作った動画から作ったやつ。これこれ。ダイソンクレーター。

フチがはっきりしないほど滑らかですが。ぬめぬめですが。うむむー三者三様のクレーター模様なんだが。この違いってどうやってできるんだろう。とりあえずチュリゲラと月はどっちも大気がないんで、風での風化は関係ないと。大気がないから、細かい隕石が直撃すると。

考えられるのは、月のダイソンクレーターはかなり古くて、それで形がボケてるんじゃないかと。対してチュリゲラで目立ってるクレーターはまだ新しいんじゃないかと。おいらそのくらいしかわからんす。組成の違いも関係あるのかな。月は岩石質ですな。対してチュリゲラは水の氷とか有機物とか、岩より比重が軽くて柔らかいものが混じってる。このせいかな。

しかしチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の表面を立体で見るに、フィラエはこんな凄まじい形状・表面の星に着陸したんかよ。オロシガネに着陸ってそりゃ難儀するはずだわ。着陸場所の選定からして大変だったろうなぁ。

銘板左端銘板銘板右端

おっ、

「彗星の大気」から有機分子を発見:探査機「フィラエ」 - WIRED

これは……宇宙での有機物初検出の報!? と記事を読んだら、それより先にアメリカの探査機スターダストがグリシンという有機物を見つけてたそうな。スターダストは彗星の尾の物質を取って地球に持ち帰ったんだもんな。そうかそうか。

つか火星の地表の調査で有機物が見つかっててもいいような。おいらは聞いたことないけど、本当の初検出例は火星なのかも。ちなみに小惑星イトカワのサンプルからは、ちょっとだけ期待されてたけど検出されなかった。イトカワは岩石質の S 型なんで可能性はもともとほとんどなかったけど、別の C 型小惑星から飛んできたブツが混ざってるといいなぁ、てなノリだった。

彗星・小惑星探査計画が有機物の検出に躍起になってるのは、地球生命の誕生に関わる説の検証なんだよな。すべての地球の生命が使ってるアミノ酸。この有機物はそもそも、大昔に地球上で生成されたものなのか。それとも宇宙から飛んできたものなのか。永らく前者が有利だったけど、この20年間で逆転してきてる。この論争に決着をつける証拠を探してるんですな。

ロゼッタ・フィラエ組が送ってくれたデータは今解析が進んでるはず。件のテーマにどんな示唆をしてくれるか楽しみですな。

はやぶさ2がこれから探査する小惑星は C 型なんで、有機物がもっさりあることが期待されてる(なければないで、すごい発見だが)。てことでサンプルリターンに成功すると、科学界は初めて、小惑星由来の有機物を実際に手にすることになる。スターダスト、ロゼッタの成果と合わせて、生物の発生や進化の根源がいろいろ明らかになるかも。

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作業記録だす。11曲。コピペが多かったとはいえ、やりすぎだっての。

今日の聴きどころは "Last Night, Good Night" での、ルシュカさん vs rockleetist さんのソプラノ対決。どっちがいいかなーどっちがいいかなー。甲乙付け難いというか、どっちもいい。考えたら甲乙付ける必要なかった。何この双子のヘブンww

『ブラック★ロックシューター』はボカロ曲発のアニメ番組かアニメ映画か何からしい(よくわかってない)。でまぁそのイメージソングというか、元になった楽曲らしい。てなことで、実はまたしてもあんまし理解しないまま反訳作業してたり(汗)

『小夜子』は多くの EFD アーティストの方が歌う人気曲だなーとは思っとった。で、その多くは AndoryuNii さんの英訳詞だった。この作詞家さん、『サリシノハラ』もいろんな人に歌われてるね。原詩を元にパラレルな世界観を作り上げる作風の方らしく、今回もそんな感じ。反訳はけっこうあああああだったww

AndoryuNii さん自身は、rachie さんに歌ってほしくてオファーを出したらしい。んで rachie さん快諾でこの詞が世に出たらば、みんなして食いついてきたっぽい。

初登場の POCHI さんは、『小夜子』の別バージョンの英詩でお歌いになってる方。その準備中、なんか面白そうなの見つけてしまって。本当に面白い作品だった。すげー得した気分。Juby さんの "CANDY CANDY" 英訳詞をそのままお使いなんで、ラクに作業できたですよ。POCHI さんの『小夜子』はあとで作業するわ。

rockletist さんの『ハッピーシンセサイザ』、日本人の「踊ってみた」動画が使われてるんだわ。素敵なダンスで、見てて楽しくなるよ。んで、そこらへんまったくよくわからずにこの動画を再生したわけですよ。

画面に出てる人を rockleetist さんだとしばらく思い込んでて、「へえー rockleetist さん東洋人だったんだー。背景からして中国系の人かなーそれにしても歌はうまいわ詩は泣けるわのみならず、ダンスはキレキレだわ笑顔が超かわいいわ、ほんと信じられんほどのとんでもない才能だなー」とか、いろいろすげー誤解大暴走かましまくったはwwww

銘板
2014.11.20 木曜
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メンテの日

ほぼじゅびふぉトップページに収蔵作品数を表示してみた。

JavaScript 内で、曲目データベースのレコード総数の変数があるんで、それを出しただけ。この変数、0から始まるのか1から始まるのか忘れてしまってさ。そこ調べるのほんのちょっとばかしめんどいなーと思い続けてなんとなく手を出せないでいたと。調べるのほんとにほんのちょっとばかし。変数は1から始まりだった。作業も全然大したことなかったw あーこれですっきり。

んで久しぶりに正確な作品数を知ったよ。70件を過ぎたあたりから、手で数えるのめんどくなって放置してた。

174作品かよー。サイト開設時が17作品だったんで、10倍超かよwwwwww

あと昨日、各作品ページをちょいと修理。一部の table セルの背景色に白の設定を忘れてて、その後ろの色テーマ背景色が出てしまってた。色テーマ背景色は白に近いんでこのままでもいいかなーとも思ったけど、思い立って全部修正。テキストエディタの置換機能でそりゃもうザクザクと。

作品ページ作成用の JavaScript をもう少し造り込もうかと思って。直すとこ直してからのほうがいいかなと。ページの HTML 表記が固まってきたんで、作品ページの HTML ソース全部を一発自動生成するようにしようかなと。

今はページごとに違う部分だけそれぞれ自動生成して、テンプレ HTML の該当部分に1個ずつ計5個コピペしててさ。これでもかなり手数を減らした結果なんだけど、そろそろ今の手順もめんどくなってきた。あーあと曲目データの自動生成をもう少し進めるか。そのカギは、HTML ファイル名の半自動生成化が握ってると。

して、作品数がもう思ったよりな状態なんで、曲目リストのソート機能の開発着手かなぁ。けっこうまだまだやることあるんだな orz

……、

……、

……。

でけた。ファイル名を半自動生成する機能。

こんな専用道具なんか公開してもどうしようもないし、使い方も自分しか分からんやつだけど、一応コチラ

反訳ができてから曲目ファイルができるまでの工程中で、チマチマな作業が密集してる部分、これでかなりバッサリ袈裟がけもんどのすけな気がする。

あ、あと日本語原詩が JASRAC 管理の場合、歌詞紹介ページ様へのリンクに URL を入れ忘れることがままあってだな……。

……、

……、

……。

でけた(汗) 「歌詞入力済み&ラジオボタン『JASRAC』&歌詞紹介 URL 入力ボックス空っぽ」だと、歌詞紹介 URL 入力ボックスが真っ赤っかになるよう仕込んでみた。んでここに URL を入れると、網膜直撃レッドな背景が白に戻って、歌詞出力の中にその URL が自動で差し込まれると。今なんだか征服感に浸り中www

ほかにも、間違えて「あっ、てめぇ(>自分)」とよくやらかす細かいところも何個か自動化したし。このまましばらく使ってみるべぇ。

ソースコードの増分は 214行−170行=44行。まーこんなもんでしょ。

色テーマもこのツール上で選べるようにしようかなと思ったり。仕組みを作る手間の割にメリットなさそうだから保留にしとくか。

銘板左端銘板銘板右端

1曲ぶんやってみた。地味な改良のぶん地味に便利になったw 是非必要な手作業以外あんまし考えなくていい、あんましやんなくていい、あんまし気をつけなくていいってのがイイ。

今日はメンテの日だな。EFD 動画窓の YouTube のは、画角を全部ビスタサイズ(560×315)にしたよ。古めの動画はスタンダードサイズ(420×315)がいくつかあったけど、こっちで窓サイズを指定すれば YouTube のほうでなりなりに表示してくれることがわかったんで。両脇に黒い帯が出る形で。

こうすると、歌詞欄の幅に余裕ができるわけで。幅420だった作品ページは改行だらけで窮屈だったけど、これで少しゆったり目に直せたですよ。そのぶんスクロール量も減るしさ。ちょっとだけど。

ニコニコの動画窓のほうは、幅指定の方法がまだわからんのでそのまま。

銘板左端銘板銘板右端

てなことで、今日の入稿は1作品のみ。

このアコースティック版、すごく落ち着く。雨降りの休日に家で聴くといいような。しっとりしてまったりして。PONPONPON なのにww

銘板
2014.11.21 金曜
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暗黒宇宙戦艦シュテインス

修正報告とお詫び: 11月19日のログで、リンクが切れまくってました。本当にすみませんでした。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のステレオ立体画像、今度こそ見れます。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の立体写真
小型・中型写真組(交差法・平行法どちらでも楽しめます)
大型写真組(交差法のみ)

交差法に慣れている方は、大型がオススメ。地形の細かいところまで立体で楽しめますですよ。

んで、今チュリゲラ彗星を激しく探査中の探査機ロゼッタ。んで、チュリゲラに行く道すがら、通り過ぎざまに2つの小惑星を観測しててさ。今日はそのひとつ、小惑星シュテインスの立体画像を作って出すの日。

コチラからどーぞ

出典は、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のコチラのページ

画像が粗いのは、たぶんかなり遠いところを通りすがったからかと。立体で見ると、平面写真で普通に見たのとはちょっと違う感じの形してるのがわかるよ。てっぺんのくぼみの形とか、向かって左側や底の部分の意外な奥行き感とか。ていうか手前から底にかけて、似たサイズのクレーターが1列に並んでるんだが。なんでまたこうなったんだ? でいうかこのステレオ写真、逆さにしてみると

……、

……、

これなんだけど

……、

……、

……。

アレに似てね?

帝国軍宇宙戦艦・スターデストロイヤー

ちょっと無理矢理っぽいけど(汗)

シュテインスの Wikipedia 記事によると、この星の形状はカットしたダイヤモンドに似てるそうな。クレーターの名前が宝石由来なのは、たぶんそのせいかと。

まさかひっくり返して立体で見ると暗黒面の宇宙戦艦に見えるとは、ESA の中の人たちも気づいてはおるまいwwww

銘板左端銘板銘板右端

ロゼッタがフライバイ探査したもうひとつの小惑星ルテティアも、YouTube に上がってる動画から立体画像を作れそうなんだけど、その前にちょっと面白い小惑星映像を YouTube で見つけてしまって。なんか異星人の基地みたいなブツが出てるんだわ。注意: 前振りが長いです。1:00 ちょい過ぎくらいから見るといいです。

てことで立体画像屋として居ても立ってもいられなくなって、作りましたですよええ。

この小惑星 1999QR36 と謎の物体について、コチラのブログ様にいろいろ書いてあった。

あーベンヌのことか。NASA の はやぶさ パクり探査機オシリス・レックスの目標天体じゃんか。

んで謎の物体のニュース、カナダ発でインド経由という、よくわからない経路をたどって発表されたらしい。

おいらの疑問は、この動画がどうやって撮影されたもんなのか不明なこと。

ベンヌの平均直径が560mって、小惑星イトカワよりちょっと大きい程度ですな。軌道もイトカワに似てる。サイズがこのくらい小さいと、地球にある望遠鏡じゃどんなにごっつい性能のやつでも、ほとんど点にしか見えないそうな。Wikipedia には、粗いけどベンヌの形がわかる画像が出てるね。これアレシボ天文台(世界最大の電波望遠鏡)でレーダー観測した画像だそうで。まーここらが限界じゃないかと。

イトカワも、はやぶさ が現地探査する前は、地上からのレーダー探査で、大まかなサイズと大まかな形状と、自転周期しかわからんかったそうな。自転の回転方向はどっち向きかわからなかったそうで。ひょろ長い形してて、明るさが一定間隔で増減してるってことで、自転周期を推定したらしい。表面の地形や模様が判別できてれば自転の方向を掴めてたはずで、地上からの観測じゃそこがまったく分からん程度の情報しか得られなかったってことで。

てことで探査機で近接撮影しないと、このくらい詳細には見えんはずなわけで。動画では影の方向が一定なんで、フライバイ探査じゃなく、やっぱしランデブー探査なんだと思う。

ベンヌの自転周期は4時間20分弱。動画は半周期分あるんで、けっこうな頻度で撮影したことになる。おいらは2〜3フレームごとに半周期ぶん19フレームをキャプった(立体化したのはそのうち一部のみ)。動画のフレーム総数はだいたい48フレームってとこ。2分22秒ごとに1ショット撮ったんかい。これはまたずいぶん速いペースですな。

んでその画像を地球に送るとなると、かなりの通信量になるわけで。とりあえず はやぶさ はイトカワ探査で、ここまで滑らかな自転動画を作れるほどの画像は送ってこなかった(イトカワの自転周期は12時間なんで、この例より撮影間隔は3倍ほど余裕があったんだが)。はやぶさ を超える撮影間隔あるいは通信容量ってこと。ちょっとやそっとの探査機ではないですな。

ベンヌ行きの探査機はというと、今は オシリス・レックスのみ。今オシリス・レックスは建造中。まだ飛んでない。これまでの探査機はこの小惑星を、フライバイ観測さえしてないはず。

結論: この動画、ガセだべwwww

銘板
2014.11.22 土曜
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雨粒込みの密度

乗用車で雨降りの高速道路を走ってて、ぶっ飛ばしてるトラックに追い抜かれると、こっちのクルマは晴れてる日より派手に風にあおられる気がする。

あれは、雨粒込みで大気の密度が上がってるからかな。正解はどうなんだろう。昔から疑問だけど、一向にわからん。久しぶりに思い出したんで、忘れないように脳外に書き出しとこうと思ってさ。

銘板左端銘板銘板右端

今日の入荷は6曲。

『小夜子』まつりはこれにて終了。なんかもう日英歌詞を読みすぎて訳しすぎて、ずっしりと気が滅入って当てられそうになってきたよww 今やおいらの中では、小夜子は貞子に並ぶ危険なオンナw

『小夜子』アンサーソングは彼氏の立場の歌詞。これはこれで内容に対してアレな見解もあるかと思うけど、せっかくあるんだから無視しないで載せることにしたよ。

『ワールズエンド・ダンスホール』の歌詞は、既出の JubyPhonic 版と同じ らさ さんによるもの。表記がそれぞれになってしまったな。どうすべ。この歌詞、Juby 版とものすごく微妙に違うところを見つけたんで、そこ対応しといたよ。

『天ノ弱』。相手に気持ちをうまく伝えられない主人公。それでも相手に逃げられてないらしいってことは、イケメンなのかなww

『右肩の蝶』の元歌詞は、リン版とレン版とがあったですよ(おいらが知ってたのは MEIKO カバー版で、歌詞はリン版だった)。Zoozbuh さんの歌詞は基本、リン版みたいだけど、部分的にレン版の歌詞が入ってるような感じ。

反訳ページ作りの改良 JavaScript、便利っちゃ便利だけどそんなでもない気もしてきたwww 人力の間違いを直す機能を充実させたってのは、使う人間にとっては「喉元過ぎれば」だからな。便利になった実感あんましなかったり。

銘板
2014.11.23 日曜
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PROCYON は空気を読まない その1

ロゼッタ・フィラエ組の活躍に浮かれてる間に、はやぶさ2の打ち上げが1週間後に迫ってたですよ(汗)

ってなんか世間的にはそんなに盛り上がってないような。そんなとこ初代の真似すんなよ。とりあえず、打ち上げとその直後の立ち上げがうまくいかんことにはなぁ。しょっぱなのクリティカルな運用を無事にこなせば、世の中が乗り気になってくれるかも。ロゼッタの活躍もあって。

今回のロケットは H-IIA。金星探査機 あかつき と同じだね。んで JAXA 公式サイト(PDF)に飛行経路が出とりまして。そこから切り抜いたのが下の画像。

いったん低軌道で地球を1周してから、深宇宙に旅立つんだな。なんでこうなのか分からんけど、何か合理的な理由があるんだろう。なきゃわざわざこんな手間かける意味ないし。

低軌道での地球1周は1時間半かかるわけで。旧来の H-IIA の2段目のバッテリーは50分しか持たなかった。てことで今回が高度化改修済み H-IIA の初陣ってことになるかと(バッテリーが5時間持つようになった)。それとも地球1周することになったのは、高度化2段目の試験のためなのかもな。来年はその機能を使っての、H-IIA 初の商用打ち上げが控えてるからな。その前に1回やっときたかったのかも。

あと、H-IIA だと積載量に余裕があるんで、4年前の あかつき 打ち上げのときと同じく、今回も小型衛星をいくつか混載することになってる。これが今回もなかなか面白くて。ロケットに乗ったまま地球の引力から脱出できるという、めったにないチャンスだもんな。

まずは しんえん2。あかつき のときに同乗した しんえん のリベンジですな。今度こそちゃんと動きますように。

お次は「深宇宙彫刻 DESPATCH」。地球に帰ってこない軌道にオブジェを打ち上げて誰が見るんだなんつうツッコミは置いといて。一応、技術検証ミッションを複数持ってる。あとさ、デザイン優先の物体を宇宙で飛ばすっての、単純にイイ気分じゃないですか。しかも地球の引力をぶっちぎって深宇宙行き。日本はこういうことができるようになったですよ。幅広い技術分野の数々に余裕がないと、こういうことはできんのですよ。

初代 ARTSAT「芸術衛星 INVADER」の外形デザインは、普通のキューブサットがベースだね。今度打ち上げの2代目はさらにデザイン性を追求ですな。外形デザインの完全オリジナル化を果たすわけで。そして、こんな複雑な幾何学的外形が宇宙環境に曝されるのは初めてかも。DESPATCH の設計が目論見どおりに通用するかどうか、その検証って大事だと思う。後々の宇宙機へ貴重なデータを提供できるかも。

あ、宇宙機で視覚デザインを重視したのって、もしかしたら世界初の人工衛星・スプートニク1号以来かもな。あのときは「人類が初めて神の領域に踏み込むからには、美しいものでなければならない」てことで、様々な技術的制約があったはずなのに、シンプルだけど美を感じさせるあの形にしたそうな。コチラのページ様の、下から2番目の写真がそれ。

画像検索してみた。実物はもう大気圏に再突入してしまったんで、ブツはみんなレプリカなんだけどさ、いろいろデザインが違っててさ。アンテナが真っすぐのやつもあるけど、おいらは内向きに少し曲がってる版がカッコいいと思う。実物もそうだといいな。

んで、おいらが最も注目してる同乗宇宙機は、PROCYON(プロキオン)というやつ。あかつき のときのこの枠は、世界初のソーラーセイル宇宙機の IKAROS だった。

PROCYON は単体で画期的な世界初を狙ったものではないけど、これがうまくいくと、日本の深宇宙探査機がすごいことになるという、もしかしたら IKAROS 以上の貢献をなしてくれるかもしれん野心的な宇宙機でして。

狙うのは、超小型探査機技術の確立。これからは小型ロケットのイプシロンで深宇宙に行けるほど、探査機を小型軽量化していこうってわけ。

いくらイプシロンが安いロケットといっても、量産型でも1発29億円かかることになってる。宇宙に行くのはやっぱしそう簡単ではないわけで。とはいえイプシロンの先代の M-V ロケットは70億円だった。イプシロンは M-V に比べて、値段は4割、性能は6割ってとこ。

コスパ5割増は見事な結果だけど、小型化してしまったんで、打ち上げられる探査機もそれなりに小さくないと、となる。M-V の頃でさえ、探査機を無理が出るまで軽量化させたうえスイングバイで下駄を履かせて、ようやく星に届いた。つか月の孫衛星軌道に入るのでさえ、いったん月スイングバイして速度差を減らしてからとか(LUNAR-A のこと。計画途中でポシャってしまったが)。

M-V 時代の探査機の質量は、ここまでして 500kg の大台にようやく乗れてた。これでも世界的には小粒。ヨーロッパのロゼッタとフィラエは合わせて2.9トン。アメリカのドーン(小惑星ベスタの探査を終え、準惑星ケレスへ航行中)は1.2トン。ロシアのフォボス・グルントなんて13.5トン。まー 500kg の大台だの はやぶさ2の 600kg だのって、世界的には笑っちゃうほどちっぽけなもんだったり。

その一方、日本の探査機は M-V の枷が外れて、大型ロケットの H-IIA に乗れるようになった。実績あるロケットだし、場合によってはスイングバイを省けて便利。ほかの衛星・探査機もついでに載せられる。けど値段がね。1発100億円はけっこう痛い。とはいえイプシロンでは M-V 時代のサイズの探査機は無理。

となると、探査機のサイズをイプシロンで打てるくらい小さくしてしまおう、となるわけで。世界の趨勢に逆行する形だけど、予算もよそより少ない以上、サイズ競争で真っ正面から張り合ってもどうにもならんだろと。

そしてこの20年ほどの間に、小型化技術の蓄積ができてきてたっぽい。衛星では、Nano-JASMINE という打ち上げ待ち状態の天文衛星がある。25年前にヨーロッパが打ち上げたヒッパルコスという衛星と同等の性能。ヒッパルコスの質量は 1,400kg。対する Nano-JASMINE の質量は 35kg。40分の1になったww もう笑うしかないwwwww

あまりに小さくなりすぎて、 Nano-JASMINE 主体での打ち上げミッションは成り立たない。衛星の予算に対してロケット代が高すぎるんで。てことで、ほかのでっかい衛星に相乗りさせてもらう形でしか打ち上げさせてもらえない。その条件で契約してるロケットの打ち上げが遅れてて、Nano-JASMINE も付き合わされて待たされてるっつう、小さすぎるせいで困ったことになってるww

むしろ国際宇宙ステーション(ISS)補給機で ISS に運び込んで、そこから放出してもらったほうがいいような気もする……。ISS 軌道でいいのかどうか分からんけど。軌道が大丈夫でも半端に大きいかも。じゃあ ISS 内部に取り込まない形がいいかも。てことは こうのとり の非与圧部に入れといて、ISS に着いたらロボットアームでそのままポイッと投げてもらえばいいかな。普通の超小型衛星の放出よりかえって簡単かも。

てことで、培った小型化・軽量化・低コスト化技術を探査機にも使えば、もっと安く探査できるだろう、となるわけで。まー日本の探査機はただでさえ小型低価格なのに、これからはもっと小型低価格化を狙うっつうわけで。狙える目星がついてきたっつう時点ですごいんだけど、あとは宇宙空間での現場実証が必要なわけで。それが PROCYON の目的。

PROCYON の公式サイトは見つけられんかった。けどコチラのブログ様にいろいろ詳しく書かれてる。三軸安定方式でイオンエンジン搭載。太陽センサー搭載。通信は X バンドで低・中・高利得アンテナ完備。高利得はパラボラじゃなく、日本では あかつき で初採用のアクティブアレイ型。かなり本格的な宇宙機なんですわ。

それでいて質量わずか 65kg にまとめてある。そして開発費はたったの5億円ってどんだけ安い探査機だよ。IKAROS の15〜20億円でさえ破格の持ってけドロボー価格だったのに。

インドの火星探査機が先日、めでたく火星周回軌道投入に成功したんだわ。開発費は80億円。したらアメリカの人たち、「超大作映画より安く、実際に火星に行けることが証明された」とハリウッドと NASA を皮肉ってたww いやいや、周回軌道投入なしなら IKAROS & PROCYON が安さダントツですぜ。

てことで、日本の宇宙科学探査は世界の宇宙開発事情の空気を一切読まず、さらに小型化・低コスト化を狙うわけで。まー海外の空気を読まず、あくまで自分で考えて自分に最良の道を自ら選んだり作ったりってのは、宇宙科学研究所(ISAS)の昔っからのオハコだけど。

IKAROS なんか、史上初のソーラーセイルにして欧米連中の定石から外れた設計なわけで。したらやっこさんがた、「第0世代ソーラセイル」なんつう「それでもまだ認めたくねーコンチキショー覚えてやがれ後で見返してやっから吠え面かくなよへっへーんだ」感まる出しの枠を勝手に後出しで作って、IKAROS を勝手にその枠に入れてしまったwww 偉そうに振る舞いたいなら、まず実際に光子推進やってみせろよww

アメリカは IKAROS の半年後に打ち上げたナノセイル D2 の成功を以てアメリカ初のソーラーセイルってことにしてるけど、あれ地球低軌道を周回してたんだわ。太陽光圧より大気抵抗のほうがはるかに大きくて、光子推進を確認できなかったはずだが。あの宇宙機の目的は、彼らの言う「第1世代ソーラーセイル」の膜面展開機構の動作確認までだったわけで。

日本の探査機が低コスト化に邁進する背景には、ただでさえ少ない予算をますます減らされてきてるっつう事情があったりする。その流れには逆らわず、見事に合わせてきとりますなぁ。てことでこの方針はあくまで国内の事情に対応するためのもので、やっぱし海外の空気を全然読んでないww

さーあとは打ち上げと運用の成功を祈るのみ。成功の暁には、IKAROS のときみたいに世界を驚かせそうだよ。

銘板左端銘板銘板右端

ほぼじゅびふぉ 今日の入荷は7作品。

Sandy ちゃんの日になってしまったw 『マトリョシカ』のキョーレツなアニメ声と巧みな演出で、衝撃の ほぼじゅびふぉ デビューを飾った Sandy ちゃん、実際に声優活動と音楽活動してるらしい。ただの一般人ではなさそうだと思ってたけど、どーりで。

この人、この特殊な声を自分でよくわかってて使いこなしてる感じ。今日入荷の3曲はどれも、特にアニメ声優っぽいわけではなく。けど声の質をうまく利用しててさ、『アンサー』なんかほんと独特な味に仕上がってるよ。特に「♪デュッデュウウ」のコーラスがカワイイw

ただ、『アンサー』の英訳詞者の名前ちゃんと出してくれーww 初の「不明」扱いになってしまったw ちなみにこれまた Sandy ちゃんの『思い出は億千万』の原作詞者不詳はデフォ。原曲作者が Goth さんになってるけど、あのサウンドとあの神 PV 付きの最古の動画を探したらこうなったということで。

銘板
2014.11.24 月曜
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PROCYON は空気を読まない その2

昨日のログで紹介したブログ様によると、PROCYON の目標天体は未定みたいだね。はやぶさ2と同じかと思ったら、打ち上げて機体の試験が終わったら決めるらしい。イオンエンジンの出力が小さいんで、はやぶさ2 に追いつけないんだろう。

ていうかフライバイ探査だから目標天体とランデブーできなくてもいいわけで、だったら無理に はやぶさ2と同じところに行く必要はないわけだ。つかフライバイでいいなら確かに、目標天体の候補数がグッと増えるよな。そして、日本が探査する小天体の例が1個増えるってことでもあったり(今は初代 はやぶさ が探査した小惑星イトカワのみ)。

銘板
2014.11.25 火曜
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またメンテの日

ほぼじゅびふぉ、またバックグラウンドでメンテしとるでよ(ユーザの皆様は問題なく使用可)。だもんで今日の入稿はゼロ。

そのメニューとは。

  1. CSS の汚かったところをキレイにした
  2. EFD 動画窓がニコニコ動画の場合、サイズを YouTube EFD 窓と同じにした
  3. EFD 動画窓がニコニコ動画の場合、ドロップシャドウが出なかった問題を解決

の3点。

1. の CSS は、今までなんとなく各ページの head に書いてたやつを、既存の外部ファイルにまとめた。集中管理化ですな。

2. のやり方は今日まで謎だった。サイズ指定がある場合とない場合があって。で、めでたく条件を特定できた。アスペクト比がスタンダードサイズの場合は指定なし。ビスタサイズの場合は動画 URL 記述の末尾に「?w=490&h=307」と付く。んでこれ YouTube に合わせて「?w=560&h=315」にしたと。指定なしの場合、URL 記述の末尾にこれを追加で OK だった。

この伏線として、先に YouTube EFD 窓を「width="560" height="315"」に統一しといた。これでどの曲目ページも、ほとんど同じ幅で表示されることになったですよ。

こうしとくと見映えが統一される……ってのは建前ww 歌詞の折り返しにあまり困らなくなるっつう、まぁ実はこっち側の理由がメインだったりしてwww

3. はいろいろ試したけど、結局ニコニコの窓を table で囲うことにしましたわ。ぴったり同じサイズにして、table にドロップシャドウを付ける形。

全ページで修正かけて、さらに下ごしらえツールも修正して。しんどかった orz またというか、出してもしょうがないけど下ごしらえツール ver. 4

今回、JavaScript でひとつ学んだわ。スクリプト中の文字列で HTML の閉じタグを記述するとき、「/」の前にバックスラッシュ付けないと危ないんだな。「script」の閉じタグでそれやんなかったせいで、ブラウザが混乱を来してしまって。JavaScript 記述の終了と勘違いしたらしく。いんやー何が起きたかと原因特定するまでパニックになり申したよ。

あと、ファビコン(ブラウザのブックマークやタブに出る小さな画像)がやっと有効になったよ。ファビコン画像のアクセス権の問題だったとは。敗因は、ファビコン表示に関する何らかの HTML 記述、あるいはサーバの問題だと思い込んでたこと。丸1カ月近く気付かなんだw 

これからのメンテ予定は、

  1. 曲目データベースのファイル名の欄から「.html」を外す
  2. 原曲動画窓がニコニコ動画の場合、外部プレイヤーにする
  3. 下ごしらえツールの出力を、HTML ソース丸ごとにする
  4. トップページの曲目リストにソート機能を追加

かな。

4. は、下ごしらえツール ver. 3 でファイル名作成を半自動化したら、そのあたりの作業の流れの整合性が問題になったってあたり。「.html」は付けなくても問題ないんで、いつか消そうと思ってたやつ。JavaScript ソースのデータベース部分、これでちょっとだけスッキリするなぁ。

5. は、今は動画サムネイルなんだよね。でもこれだと、聴きたくてもニコニコに入会しないと聴けないわけで。非会員に不親切な形だったんで直そうと思ってて。今日、動画のサイズ指定のやり方がわかったんで、この改良にも目星がついたですよ。

現状189作品あるんで、それぞれのページを1枚ずつ直していくわけですよ。いくつかの原曲動画は YouTube なんで作業を飛ばせるけど、それでも180ページくらいありそう。考えると「あーあ」って感じww そして下ごしらえツールも修正必須 orz

6. はまぁいよいよというか。これやるためにコマゴマと改良を続けてるわけで。完成すれば、作業がかなりラクになる予感。

7. は開発がめんどそうなんで、しばらくやんないかもww

銘板
2014.11.26 水曜
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またまたメンテの日

だーらっしゃー!

  1. 曲目データベースのファイル名の欄から「.html」を外す
  2. 原曲動画窓がニコニコ動画の場合、外部プレイヤーにする

終わったー! JavaScript 記述からの「.html」抜き完了。外部プレイヤー装備も完了("Just be Friends" だけは外部での視聴が不許可だったんでそのまま)。どっちも下ごしらえツールのほうも完了。これからしばらく使ってみて不具合出しと。

残るは下の2つ……。

  1. 下ごしらえツールの出力を、HTML ソース丸ごとにする
  2. トップページの曲目リストにソート機能を追加

それぞれ独立の案件なんで、どっちかを先にやんなきゃってわけではないな。

銘板
2014.11.27 木曜
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官製疑惑

サンゴ密猟の中国漁船、一斉にいなくなったらしいね。

海保が本当に捕まえ始めたんで、一気に逃げてったのが大きいと思う。もともと密猟はリスクを押し切ってやるものだからな。リスク上積みなら逃げる人も多いだろう。あと、数を頼みに気を大きくして臨んだ連中なんかは、数が減れば怖くなるわけで。そういうのも逃げたんだろうなぁ。んで「みんな逃げてる」となれば自分も逃げたくなる、と。んで蜘蛛の子を散らす状態になったんじゃないかと。

しかしなんかこう、中国で一斉に始まって一斉に終わる日本への迷惑行為って、2年前と9年前にも見たことがあるんだな。反日デモがそうだった。んじゃ今回の密猟も官製だったんだべか。

銘板左端銘板銘板右端

今日の入荷は JubyPhonic さんのみ3曲。

新型の下ごしらえツールの試運転の日。早速うまく動かなくてww すぐ直せてよかった。工程を減らした実感は思ったより少ないけど、ヒューマンエラー対策を充実させた安心感というか(←ヒューマンエラーの巣窟な人)。

銘板
2014.11.28 金曜
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逆転の自虐

「暴動は犯罪行為」オバマ大統領が非難 - TBS News i

なんかオバマさんもだんだん迷走気味になってきたなぁ。

「日本のように国民の大半が日本人という国では、このような問題は起こりにくい」と述べ、多様な人種が集まるアメリカならではの社会問題だと指摘。黒人を中心に警察官の対応が人種によって異なるという深く根ざした不満があることに一定の理解を示した上で、「短絡的な選択をせず、地元自治体との対話など、長期的な選択をすべきだ」と沈静化を呼びかけました。

そこでなんで日本を出すんだよ。アメリカは日本じゃないし、事件はアメリカで起きたんだし、たぶん日本人は関わってないだろうし。ほんと日本を引き合いに出したってどうにもなんないだろ。

つか日本人でさえ、なんで日本が平和なのか知らんっての。「あんな大災害があっても暴動が起きなかった」と世界から賞賛された理由がいまだに理解できてないっての。非常時にわざわざ問題起こして何の得があるのかまったくわからんっての。

「日本のように国民の大半が日本人という国では、このような問題は起こりにくい」ってさ……。「短絡的な選択をせず」ってさ……。あんたが短絡的じゃないのかと。

こういう敏感な話題って、話が逸れがちじゃないですか。関係ないところに飛び火しがちじゃないですか。これでアメリカの皆さんが、日本に対して現実的でない感情や印象を持ってしまうってのは迷惑なんだが。

そういや韓国もほぼ単民族の国だよな。けど暴動や抗議活動がすごいらしいが。国会で大喧嘩とかあるしな(言葉や態度だけでなく、物理的な暴力込みで)。

北朝鮮もほぼ単民族なわけで、まー市民による暴動はなさそうだな。国家権力が怖すぎて。

やっぱし「日本は単民族だからウンヌン。でもアメリカは多民族だからカンヌン」って考え、短絡的だと思う。つかこの考え方での両国の比較、30年くらい前に日本でよく言われてたんだよな。もっぱら日本人の自虐ネタでw んでまぁ世の中で議論が何周もして、「どうにもなんないからもういいや」て感じになったと思う。単にそのネタに飽きたとも言える。当時の自虐風に言えば「どうせ日本人なんか、逆立ちしたってアメリカ人になれないし」。

で、そんな使い古しのネタを今アメリカの大統領が得々と語ってるってのがまたね、どうもね……。アメリカ人ってもしかしてこれから、日本人を横目で見ながら自虐モードの時代に突入しちまうんだろうか……。

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はやぶさ2の打ち上げ、延期になったね。天候が理由で。あかつき・IKAROS のときもそうだったな。あのときは打ち上げ当日に延期決定で、ロケットに推進剤を注入済みでな。液体水素をいったん詰めてから抜くと、配管のメンテナンスに3日かかるわけで。打ち上げも3日遅れになっちまってな。まー3日遅れで済んでよかったとも言えるか。

今回は推進剤を入れる前の延期決定なんで、うまくいけば1日遅れで打てるかも。それもお天気次第だけど。

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今日の EFD 入荷は4作品。どれもなかなかにキツいアレでして。

Juby 詩2編に Razzy 詩2編。これは死ねる……。

英語は語順のルールが厳しくて、日本語みたいに変幻自在ではない、なんて誰が言ったのかと。この2人の詩、語順めちゃめちゃフリーダムだぞ(涙)

んでまたその崩しがカッコいいんだこれが(別な涙)

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2014.11.29 土曜
前日に飛ぶ
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シェフもパティシエも料理人

11作品ですよ入荷。思いがけず "muddy cloud" まつりになっちまった。まーこの曲の今回の追加分は全部、英作詞が Ash さんだけども。

ほぼじゅびふぉ、開設準備を含めて4カ月やってるわけで。とりあえず驚いてるのが EFD の歌い手と曲目の多さ。英語圏でのボカロ曲人気のすごさを実感しまくり。日本在住の日本人でも英作詞したり歌ったりもする方々がいらっしゃるけど、海外の方々のほうが圧倒的に多いわ。

でさ、こんなサイトやってるやつの勝手な悩みというか。採用しようかどうしようか……という作品もあってさ。なるべく採用したいけど、初めて ほぼじゅびふぉ にいらしたリスナーさんが、レベル的にそんなでないものをたまたま聴いたとき、どう感じるかを気にしてしまって。

うちのサイトの構造や反訳文の出来の悪さは謝るしかない。よしいい機会だ謝ろう。

EFD アーティストの皆様、EFD リスナーの皆様、精一杯やっているつもりですが、力が足りなくて本当にすみません。

んで、リスナーさんが EFD 全体の程度をその曲のみで判断してしまって、ガッカリしてもう EFD を聴かなくなってしまう、てのが怖くて。「たまたま聴く」とはいえ、たぶんその人は、自分の好みのボカロ曲の英語版を探して選んで聴くと思うんだ。そしたらガッカリぶりもひとしおなんじゃないかと。

てことで、EFD アーティストの方々に申し訳ないことだけど、ときどき選ばせていただいております。選ぶのは、人物ごとではなく、作品ごとです。ただ、おいらの中で定評の歌い手の優先度が高いのは否定できず。

選考なんてエラソーなことできる身分じゃないけど、やってしまってるんで選考条件くらいは出そうかな。

この条件の兼ね合いで選考を行っております。ほとんど主観なので、「ほぼじゅびふぉ に出ている/出ていない」はその作品の優劣を決定するものではありませんです。

ちょっと違う話題。今日でついに在庫200曲を越してしまったわけで、反訳文を詩っぽく見せるセッティングを少し掴めてきたというか。助詞の使い方なんだけどさ。

詩の香りを醸すのは文語・口語の塩梅な気がしてて。それでたぶんこれかな……とか思ったりして。てことでここ数日の反訳はこの方針だよ。

詩とは何か、普通の文との区別は、なんておいら野暮なもんで全然わかってないってことで、もろにハッタリ技なんだけどさww

わかってないから当てずっぽ半分というか印象だけで語っちゃうと、小説は食事を楽しむ感じ、詩はお菓子やケーキを楽しむ感じ、というか。作る人はシェフかパティシエか、というか。どっちも料理人なのは同じ。

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2014.11.30 日曜
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ハッタリ疑惑

エネルギー関係ニュースの「●年後に実用化を目指す」ってあんまし当たったことない気がする。期待させられては、あとで思い出してガッカリってけっこう前々からあるような。そういう眉唾っぽいニュース2本。

日立、EVの航続距離を従来の2倍に伸ばせるリチウムイオン電池の技術を開発 - Response

米ロッキード、10年以内に小型核融合炉実用化へ - ロイター

日立のリチウムイオン電池のほうは、公式発表も見つけた。とりあえず、日立ってバッテリー開発もやってたんだな。超円高のとき家電から足抜けして、重電・重機関係に特化してウハウハなのは知ってたが。イギリスから電車車両の大量受注も取れたしな。あと火力発電プラントなんかも、原発が止まってるぶん売れてるんじゃないかな。

で、バッテリー開発はちょっと意外な気がしてさ。けど、ああそういや80年代 RC カーブームのとき、日立製ニッカドバッテリーってあった気がする。サンヨーが強すぎて目立たなかったけど。

リチウムイオンの容量2倍って、まーここしばらくそんなに容量が伸びてなかったから、来るときはドーンと来るってことですかねぇ。けどもう8年くらい前か、リチウムイオンの容量を10倍にするメドがついたとかの記事があったんだが。アメリカ発で、研究室レベルのネタではあったけど。音沙汰ないわけで。日立の容量2倍の話が今出てるってことは、10倍のほうはポシャったかな? てことは、日立の記事だって安心できんってことでして。

日立のほうは2020年がメドか。まだあと6年もあるですよ。東京オリンピックと はやぶさ2帰還の年なんだが。まーそうなってるといいが、あんまし期待せんでおこう。つか6年も見込んでるってことは、製品化にはまだまだ遠いってことですな。ほんとポシャらないといいですな。

あんまし期待できなさそうって意味じゃ、もうひとつの記事の、ロッキードの小型核融合炉もどうなんだと。めっさマユツバ臭いんだが。こっちのメドは2024年ですか。

核融合の「●年後に実用化を目指す」ほど当てにならんもんはなくてな。やっこさんがた、もう60年も前から今に至るまで「あと50年かかる」と言い続けてるわけだが。

んで今回のは、トラックに載るほどの超小型で、あと10年ってこれまた核融合にしては大きく出ましたな。大丈夫なのかこれ。核融合炉の開発の流れって、まずは巨大な炉を作って(大きいほうが反応の効率がいいらしい)、技術とノウハウのさらなる蓄積とともにだんだん小さくしていくもんだと思ってたが。言ってるようなブツ、ほんとに10年でできるんか?

関係あるかどうか知らんけど、この記事が出た先月あたりから、原油の相場が落ち気味だったじゃないですか。ここ数日は暴落してたりとかさ。なんかこれ、その呼び水として出された情報のような気がするんだが。これが目的だとすると、どうせ10年後なんて誰も覚えちゃいないから、ハッタリでも構わんわけで。

日本が仕掛けたハッタリ情報戦の実例で言えば、おととしのレアアース関連の日本発のニュース。これで中国のレアアース供給での嫌がらせに対抗しましたな。

とりあえず海底鉱床がめちゃめちゃ見つかったっつう情報。硫黄島の領海内とか、南太平洋の公海とか、沖縄近海の熱水噴出口とか。あの時期に集中して、海底鉱床発見ニュース連打。不自然なほどあの時期に集中して、まーいろんなとこからレアアースが見つかりましたな。

同時に、レアアースあんまし要らない技術開発成功ニュース連打。

ダメ押しで、レアアース供給元の他国化の動き。

中国、日本を脅す切り札のはずだった資源がただの泥屑になっちまって、青くなってたっけなww

で、レアアースをあまり使わない製品はいいとして、海底鉱床って結局、今も継続的に探査してるんか? 採算が取れる技術ができたんか? 供給元の他国化も、ちゃんといろんなとこから輸入するようなったんか?

てことで、あのときはかなりハッタリかました感じがするが。

でなことがあったんで、ロッキードの核融合炉もなんだかそんなニオイがするような気がする。

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EFD ですよー。今日は4作品ですよー。

なんかもう疲れた。マジ疲れた。いやさ、1作品、がんばって原稿を作ったあと不採用にしたのがあってさ。こういうのあるとかなり疲れるですよ。

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はやぶさ2の打ち上げ、12月3日に再延期ですなー。遅れてもいいから、無事に打ち上げられますように。

産經新聞、今回の打ち上げ延期については、イプシロンロケット初号機のときと違って手のひら返ししてない感じだな。たぶんあのときさんざん空騒ぎした後、バカなことしたと理解したんだと思うww 見事な手のひら返し返しだったもんなwwww

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