ひとりごちるゆんず 2014年4月
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2014.4.1 火曜
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鯨米豪(ゲーベーゴー)

エイプリルフールとかまた特にナシでw

南極海での調査捕鯨は国際司法裁判で禁止となりましたな。日本は敗訴したけど、判決に従うことを明言したのは評価していいと思う。あと、訴えられて逃げなかった点もよくやったと思う。国際司法裁判は、被告を強制参加させる権限まではないらしく、訴えられても逃げる気になれば逃げられるそうで。

てことで竹島の領有に関して、かつて日本は韓国を国際司法裁判所に訴えたものの、韓国は逃げたらしい。

んでさ、捕鯨の話でひとつ思うことあって。

12月14日のログで、欧米が日本の捕鯨を突如叩かれ始めた(捕鯨国はほかにもあるのに、日本だけ叩かれてる)のと、アメリカが日本に牛肉輸入自由化でキョーレツに圧力をかけ始めたのが、同じ1980年代前半だったことに気づいたことを書いてみた。

今回の裁判の原告はオーストラリア。アメリカともども牛肉を日本に買ってほしい国ですなぁ。現地の畜産業者団体が背景とかかな。

証拠を掴んではいないから憶測でしかないんだけどさ、仮にこれが当たってるんだとして、そんな業者さんたちにちょいと伝えたい。

いっぺんでいいから鯨肉を食ってみなよ。アメリカ産やオーストラリア産の牛肉のほうが断然うまいっての。日本市場でまともに勝負すりゃ、味にうるさい日本人相手に、味で鯨肉に勝てるっての。ヘンテコな政治活動なんかイメージ悪くするだけだっつの。

ていうか鯨肉は安肉の扱いなんだから、鯨肉の市場でのライバルは鶏肉や豚肉なんだが。だから日本国内の鯨肉の流通を難癖つけて潰したところで、それで牛肉の売り上げが伸びるわけでもないと思うが。いつになったら誤爆に気づくんだか。

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今回の判決で禁止になったのは、南極海での調査捕鯨だけみたいだな。北太平洋と日本の沿岸での捕鯨は依然 OK のままらしい。まー南極海が一番の漁場だったみたいで、それで日本側はガックリなんだよな。

てことで、これからもルールに従いながら捕鯨を続ければいいんじゃないですかねぇ。んで、いつの日にか、また商業捕鯨できるようになればいいなと。

個人的には鯨肉は臭みがあってあんまし好きではないんで、食べなきゃ食べないでもいいんだわ。けど身勝手な屁理屈をゴリ押しされてる現状が気に入らなくてな。

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2014.4.2 水曜
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トカゲの尻尾の蟷螂の斧はゴーストライター作か

昨日、理化学研究所が STAP 細胞の論文の疑惑について、調査結果を発表をしましたな。

画像の加工や転用について、捏造行為だと断じましたな。んでその操作は小保方さん一人がやったこと、としましたな。

なんかこう、なんですかこの、一番立場の弱い人に責任を全部おっかぶせて解決したことにしようっつう、トカゲの尻尾切りの意図が狂おしいほど匂ってる感じですが(他に2人が責任を問われてるけど、ペナルティはかなり軽いっぽい)。

で、小保方さんはその判断に不服を申し立てとりますな。

けど最近はサムラゴーチのアレもあったし、公開されてるのがその文書一遍だけという状況だと、なんかこう、なんですかこの、本人以外が書いた原稿に本人が名義を貸した形なんじゃないかっつう気もしたりして。疑うときりがないけんど。

つか、カワイイ研究室や割烹着が実は、理研の広報部がマスコミ受けのために仕込んだキャラだったっつう疑惑。世の中を最もガッカリさせたと思われるが。あれが本当だったら、責任はどなたがお取りになるんで? 今回の発表は論文の疑惑についてだから、広報の仕込み疑惑のほうは関係ないんだけどさ、この疑惑はフェードアウトでごまかされそうな気がする。

だとしたらマスコミはまんまと引っかかったわけで。過熱してしまって、そこを強調したニュースばかり出しまくったわけで。それで一般人からヒンシュクを買ったうえ小保方さん本人にも怒られたわけで。そうまでして集中報道した内容は、ことごとく仕込みだったってことになりましょうか。

エサに面白いように食いついてはビチビチ飛び跳ねて踊り狂い、エサの食いかたの下品さを罵られ、挙げ句そのエサは派手なだけの疑似餌だったと。マスコミさんがた、もしキャラが仕込みだったなら、今回は少しくらい荒ぶってもいいと思うぞ。

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しかし同調圧力っていうのかな、あれすごいな。STAP 細胞報道が盛り上がってた頃、おいらはあの研究室で疑問に思ったことがあってさ。結局は同調圧力に屈したんだけどさ。

研究室内でスッポンを飼ってる、というとこ。細胞や DNA をウンヌンする研究室で、汚染の危険がありそうなそういう行為はどうなのかと。亀って寄生虫が多い動物らしいし、だったら雑菌やウイルスも多そうな気がするなぁとか。淡水性なんならなおさら雑菌がすごいんじゃないかとか。

ただ、その道の博士(当時)だしさ、そこらへんのコンタミ管理がバッチリできる人だからこそ、外野視点で無茶に見えることも可能なんだろうなぁ、生物・医学実験のプロ中のプロだもんなぁ、と強制納得しとった。

自分の体から出るコンタミ物質も、研究の様子の写真ではあまり気にしてない感じがした。けど人間じゃなく今はマウスの段階だしなぁコンタミ管理はこんなもんできっと充分なんだろうなぁ、とまた自主強制納得しとった。

あのお祭りムードに水を差すようなことは、考えてもいけないような気がしてた。

つか同調圧力だけじゃなく、権威や肩書きに釣られてしまったのも大きいわな。

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とまぁ STAP 界隈は今もゴシップ的に大盛り上がりを見せてるけど、STAP 幹細胞があるのかないのかは依然として薮の中。あるといいなぁ……。

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2014.4.3 木曜
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それは来るだろ

分かってたよ。絶対来ると思ってたよ。海外からの熱狂的な反応が。

海外「天才すぎる」日本の定番の味モナカアイスに海外が感激

モナカアイスも夏は欠かせないでしょ。あと風呂上がりww

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2014.4.4 金曜
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サンドイッチの具が腐ってる件

かつての職場の方々の飲み会にお呼ばれして、さんざん酒かっくらってきますたww おいらがいた課が解散と相成りまして。別に失敗したとかではなく、社の業務内容変更で。世の中の流れでそうなるのが前々からわかってた業務だったんで。んでその打ち上げ飲み会。

皆さんお元気そうで何よりでしたですよ。して、みんなは新しい配属先に無理にねじ込まれるんじゃなく、期待されて迎え入れられるらしくてさ。よかったよかった。お話から、皆さんおいらが辞めてからもずっとストイックなまでに仕事に打ち込んでらしたのもわかったですよ。笑いながらのバカ話ばっかしだったけど、そこはわかったですよ。責任が重い業務だったし、そりゃ新しい場に迎え入れられるわ。

二次会も時間が過ぎて人があらかた帰ったあと、まだおいら含む3人はしつこく飲んでてさww 上のほうの人の腐れっぷりがまた進んでるのを知ったwww 幹部候補抜擢の条件はサッカー好きであること(←業務と関係なし)とか。お友達人事の仲間同士でいつもラーメン食いに行ってはネットで自慢して、その他の社員からヒンシュク買ってるとか。その仲間内の飲み会の電話予約を職場でやってて、メンバー外の人は仕事するのがアホらしくなるとか。デタラメがそろそろ広くバレてきたというより、図々しくなって、疑問を持たれても気にしなくなってきたらしい。現場の人たちすげーがんばってるのに、それはないだろ。

このまま行けば、たぶん組織腐敗 → 不祥事で自爆コースなんじゃないかと。ていうかおいらがいたとき、そうなって強制浄化されるのを期待してたんだけど(職場丸ごと消えるかもしらんが)、起きなかった。もっと時間をかけて完熟腐敗しないと起爆しないもんなのかもな。おいらの読みが甘かった。けど少しずつその方向に進んでる雰囲気w

ただ本社に対してはバレないよううまくやってるそうだからな。本社からときどき来るお偉いさんは、お友達人事の人たちだけで接待攻めして丸め込んでるそうな。問題がちょっと出てはもみ消し、ちょっと出てはもみ消しでよろしくやってるのかも。

会社全体としては、社長&経営陣の頑張りでうまくいってるっぽい。現場の士気も今はまだ高そう(業務自体は面白いんで)。んで上下の努力で保ってる操業状態に、中間の人があぐらをかいてる感じというか。

おいらはもう関係ないけど、現場の人たちが不憫で。現場の人同士での仕事のしかたや理解の違いでの軋轢・そこから来るストレスは、課の解散直前まであったらしい。飲んで話しててわかったよ。これ、自分の仕事に本気で向き合ってるから起きるわけで。そう思うとますます不憫で。何かしてあげられるわけではないけんど。

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あの職場を辞めてからも、今の職場に拾われてからも、かつての職場のことをウダウダ考えてたりするんだわ。飲み会で話を聞いて、かなり整理がついてきたわ。やっぱしあそこは腐敗してるわ。それをお人好し方向のバイアスを作っては打ち消して強制納得して、というので結局自分の中でいつまでも決着がつかず、ウダウダの堂々巡りだったわ。なんかすっきりしたですよ。

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課の失敗といえば、うちの課の失敗ではないんだけどさ、本社の幹部の見通しがお花畑すぎて、いろいろ読み間違えることがままあって。今から6年ほど前、幹部のお一人がうちの事業所に視察と説明にいらっしゃることになって、お話を伺ったんですわ。んで最後の質問コーナーで、おいら訊いてみた。「業界の過去の流れと今の状況から、この事業と僕の仕事は何年か後になくなるんじゃないですか?」と。

そのお返事。「さっきも話したとおり、今この事業はすごく伸びてるんですよ。君の仕事がなくなることはないよあっはっはっは」

「いやここ数カ月ぽっちの短期じゃなくてさ」と思ったけど言えんかった。けど終わりの始まりは、思ってたよりだいぶ早かった。その時点から数カ月ぽっちで件の事業は早すぎるピークを迎え、あとはひたすら先細るばかり。状況に合わせて、業務内容も細るばかり。そして本日をもちまして、ついに完全消滅しましたがな。おいらはその前にこの仕事を放棄したけど。

あの無能幹部、元気にしてっかなぁ今何してんだろ。業界歴半年もなかった田舎の末端社員でさえわかることを理解できてなかったわけだが。まだ幹部やってんのかなぁ。

おととしの3月には別の幹部がいらして、新事業の展開を夢いっぱいに語られたんだわ。んで質問タイムで訊いてみた。

「新事業に取って代わられるうちの課の業務が終了するのは、いつ頃でしょうか?」

「……、」

「……、」

「……。」

「今の事業は縮小しながら、最小限のことはずっと続けていきます。それが社会に対する我が社の責任です。だから、どうか誇りを持って仕事を続けてほしい」

というアバウトなお返事。全然考えてなかったらしい。いやあの、うちの課の仕事は2種類あって、おいらがやってたほうはお客の数あってのものだったんだが。市場が縮小し続けるのが明らかだったんで、どこかで必ず見切りを付けなきゃいかん業務だったんだが。最小限で続けるってのはもうひとつのほうで。

さっきまで強気に論を展開してたのがいきなり苦しげにしょぼくれてしまって、なんだか申し訳なくなって「わかりました。ありがとうございます」と言って話を終えたですよ。

数カ月後、また別な本社幹部がいらっしゃいまして。新事業のステキな将来像を、別の角度から語ってくださった。

「ではご質問・ご意見を。こういう現場の意見は今どんどん欲しいんです。遠慮なくお願いします」

ちょうどその頃おいらひとつ考えついたことがあったんで、遠慮なく言ってみた。

「新事業が立ち上がる今こそ、現事業に力を入れる頃合いかと思います」

「ほう、どうしてでしょう?」

「新事業の顧客の多くは現事業からの乗り換え組です。今のお客様が新事業のユーザーとして生まれ変わる前に、現事業でたっぷりのサービスを提供して、我が社の中毒になっていただきましょう。前世の楽しかった記憶を保ったまま生まれ変わっていただければ、新事業の市場でもお客様は他の業者に脇目も振らず、真っ先にうちの常連になってくださるでしょう。これ、そちらで検討されていませんか?」

「……、」

「……、」

「……。」

「いや、顧客は乗り換えるとリセットされるので、そうはいかないんです」

「リセットですか。なぜでしょう?」

「いや、リセットされるので」

「なぜリセットされるのでしょう?」

「データでそうなっているので」

「そのデータで、同じ顧客が乗り換えでリセットされる理由は何でしょう?」

「だからデータが『リセットされる』と言っているので」

「はあ、わかりました」(まったくわからん)

データうんぬんは口から出まかせだろ。赤字の現事業からとっとと逃げ出して新事業で甘い夢見てるときに逆のこと言われて、体よくごまかしたかったんだろ。

つか「現場の遠慮のない意見はどんどん欲しい」と言いつつ、いざ出すと即座に突っぱねるのはいかがかと。案の定、以降はもう作業員は誰も何も言わなくなったですよ。そして幹部も、以降は現場の意見をくれだなんて言わなくなったw

本社の偉い人からしてこんな体たらくだったわけで。本社が腐敗してるかは知らんが、子会社の田舎事業所の腐敗ぶりなんて、なんも把握してないんだろなぁ。

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2014.4.5 土曜
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北スカウター

北朝鮮が韓国に飛ばした小型無人機、韓国内で不時着・墜落したのを鹵獲されましたな。

上の写真は、下の左の写真の機体をひっくり返したやつだね。はじめは別々の機体かと思ったですよ。

2種類あるけど、一番よく報道されてる無尾翼機、いろいろ面白いですな。なんか RC マニアが作った的な感じでw けどこの小ささ(1.43×1.92m)で自律航法ができて、数十 km も飛べるんだもんな。往復と現地ミッション遂行を考えると 200km は飛べるはず。

胴体はポリカーボーネート製。重量的にあまり有利じゃないけど量産に適してて、耐候性・耐衝撃性もいい。ドカドカぶつけまくる RC カーのボディの素材として定評だったりする。民生品としては、商品の包装(ブリスターパック)によく使われてるほどの高いコスパを有してる。あと厚手のものは防弾ガラスとしても使われてたりする。近距離からのマグナム44の銃撃さえ跳ね返す、というより弾丸を自らにめり込ませて止めて、貫通させないww

RC カーのポリカのボディの何がいいかって、塗装がラクチンってのもあったり。素材が透明なんで裏側から塗れる。塗りムラが目立たなくて、しかも表面のキレイなツヤツヤはそのまま。ただしコスり傷がつきやすくて、荒っぽく扱い続けたりクラッシュが続いたりするとツヤが消えていく。

無人偵察機の素材としては、キレイなツヤツヤは目立って邪魔ですな。上からツヤ消し塗装するか、最初から表面をヤスリがけしとくか、て感じなのかな。でも写真じゃツヤがそのままな感じだな。

報道ではポリカについてはステルス性能をウンヌンしてるけど、たぶん採用した理由は、上に書いた使い勝手のよさとコスパじゃないかな。航空兵器としてはガタイが規格外に小さいんで、レーダー捕捉されたとしても攻撃は命中しにくいだろうし。しかも撃墜されても持ち主にとっては人的被害なし・経済的被害軽微。ステルス性能に気遣う理由はあんましないような。

RC の飛行機でも、あのサイズだと機体の構造や外板にわざわざ金属を使う例はないんで。木材やプラスチック、発泡スチロールのほうが、強度はなりなりで、軽くて加工しやすいってことで。てことで今回の無人機の素材がポリカなのは、やっぱしこのサイズの航空機としての実用性で最適な素材を選んだってことじゃないかな。ステルス能力は、たまたまついてきたおまけというか。

塗装のテーマは空と雲なんだな。かつて我々を斜め上に仰天させた自称ステルス機・飛雲のコンセプトそのままww

ていうか機体の上面は空背景の雲塗装なのに下面は空色塗装のみって、逆な気がするが。

エンジンはこれ完全に RC 用ですな。マフラーは、エンジンを買うとついてくるやつそのままって感じがする。往年のイモマフラーより進化してるとはいえ、けっこううるさいんじゃないかな。偵察用だしこの機体サイズだし、あまり高度は稼がないはず。てことは、騒音でバレることもあり得るかも。うーん。とりあえず排気口は上向きだな。これで騒音レベルがグッと下がることはご存知とw

エンジンのメーカーはエンヤかな OS かな(どっちも日本の会社)。おっと両方らしいぞ。この手のエンジンは完全にホビー用なんで、輸出規制はないはず。あの国には直接輸出するほどの需要はなさそうなんで(人口はともかく RC なんつうカネかかるホビーやってる余裕なさそうだもんな)、たぶんエージェントさんや協力者さんが日本かどっかの模型店で普通に買って、本国に送ってるんでしょ。

ちなみに RC ヘリコプターの機体はまさに軍事用に使えてしまうんで、仕様によっては輸出規制がかかってたりする。RC ヘリの世界的トップメーカー・ヒロボーは常にその問題に悩まされてたりする。ていうかそんな問題が出るほどの製品を作ってたりする。

話を戻すよ。燃料は何だろ。ガソリンかな。それとも RC エンジンで普通のメタノールかな。どっちにせよ潤滑オイル混合で、場合によってはけっこうな白煙が出るんだよな。それで目立ったりもするんだが、どうなんだろ。あとメタノール燃料の排気は独特のニオイがする(混合してるニトロ成分のニオイなのかな)。それで考えると、偵察機のエンジンとしての適性って、うーん。

つか、見た感じではメタノールの2ストだな。サイズは60くらいか。RC 飛行機用として、かなりフツーのエンジンに見える。

機体構造。

無尾翼の採用理由はどうなんだ。パーツを少なくして生産性と信頼性とコストダウンを同時確保ってことかな。他の機体じゃ水平尾翼付きもあるし。いろいろ試してる最中なのかな。って同時に公開された別の機体は V 尾翼だな。やっぱしシンプル路線てことか。けど無尾翼と V 尾翼は1組の可動翼に複数の機能を持たせるんで、内部的にちょいと複雑になったりもするが。

1980年代の京商はメカニカルな機構で実現したけど、今は複数のサーボモーターをそれぞれの可動翼に独立して直結させる形かな。それなら機械的な仕組みはむしろ単純化できる。制御機構を改造する必要が出るけど、北朝鮮のエンジニアはそのくらいはやりそう。つか RC の曲技機のエルロンの制御、1980年代で既に、エルロン片側につき1サーボモーターのやつあったな。

V 尾翼の機体には着陸脚がついてるが、これ要らんだろ。飛んでる間はただの重量物・空気抵抗物で邪魔なだけ。この手の無人機の機体なんてミッションが成功しても使い捨てが基本なんだから(捨ててもいいくらい安価にするために、機能限定の小型にしてるってこと)、最後は胴体着陸でいいだろ。なんでこんなもんつけてるんだ。しかもトラス構造で無駄に頑丈そう。でも今どき2輪式で着陸直後の転覆リスクありww 設計思想がよくわからんwwww

無尾翼機のほうがいろいろ洗練されてるっぽいね。しかしガルウイングとはまた洒落込みましたな。

巡航速度は 100km/h 以下だろうな。てことで機体形状での燃費向上対策はほどほどでいい。そこから先はこだわるだけ無駄。そうなると翼形状がどの方面を狙ってるのかというと、自律安定性が最優先かなと。ガルウイングはそこが狙いだろ。

主翼形状は変形デルタ。根元だけは矩形。付け根からデルタじゃないのはなんでだろう。加工性かな。でなければスタイリングを優先したのかもな。男の子向けのアニメに出てくる機体デザインっぽいんだが。

とりあえず試作をデルタで作って飛ばしてみたら翼面積が足りないとわかって、矩形部分を付け足して再設計、だったりして。この規模の航空機開発では余裕でできる荒技ww

ウイングレットがついてる。速度・燃費向上に有効とされるけど、このサイズの機体で有意な差があるんだろうか。長距離を飛ぶんで、ちょっとの違いが大きな違いにってことかな。つけてても特に邪魔になるものでもないしな。

一般に、無尾翼機の主翼断面のカンバーラインは S 字型に波打たせるとピッチ軸の自律安定性を稼げる。けどこの機体は特にそうしてないような。どんな魔法を使ってるんだろ。ここは謎。自動操縦なんでジャイロを積んでるはずで、自らの姿勢の乱れを絶えず監視して、即座にエレボンで自動修正するんだろうか。それより S 字断面のほうが……とか思うが。エレボンの角度を基本的に上向きにしてるのかもな。それで S 字カンバーを作ってるのかも。

エレボンを動かすリンクロッドは主翼の下面にある。上面設置でも性能ウンヌンは変わらないけど、下面だとメンテナンスしにくそうだな。ここは人が乗るほどの大型の機体と勝手が違うとこだったり。RC 飛行機でもリンクロッドは翼下面が多いけど、理由は、機体を地上に停めて、人が近くで見たときの見映え重視なんだよな。無人偵察機で、メンテナンス性を無視してまでこだわるところではないと思うが。

エレボンは翼端側についてるけど、この用途でロール運動性能そんなに大事か? 胴体側で充分な気もするが。ガルウイングの折り曲げの向こうまで、翼内にリンクロッドを通すのってけっこう難儀そうだが。うーん。

付け根近くは面倒な構造を排して強度確保優先ってことなのかな。それとも単に、一般の機体や RC 飛行機の流儀を真似ただけかな。

エレボン用のサーボを翼内に入れてリンクロッド1本だけで直結すると、ガルウイングだろうがどうでもよくなるな。シンプルにもなるし。それかな。重量物が翼内にあればロール運動性が落ちるんで、エレボンはもっと翼端側に配置して相殺、と考えれば辻褄が合いそう。

垂直尾翼はかなりの後退翼だな。

この写真じゃ高さはよくわからんが、揚力中心が後ろのほうにある機体で、垂直尾翼を1枚で済ませるのって難しいんだよね。カナード翼の紙ヒコーキを開発したとき身にしみたですよ。

この形式の飛行機だと垂直尾翼のヨー軸のモーメント効果が弱い。ヨー安定を作るには垂直尾翼の面積を大きくしなきゃなんない。けど面積を高さで稼ぐとロール軸の外乱になってしまう。てことでヨー軸モーメントをできるだけ稼ぎつつ、ロール軸外乱をできるだけ減らしつつ、となると、必然的にキツい後退先細翼になる。

震電や最近の双発ジェット戦闘機みたいに2枚立てにするのが合理的なんだけど、部品数はなるべく減らしたいわけで。本当は1枚にまとめたいのを仕方なく2枚にしてる面があったり。北の無人機、設計をうまくまとめたってことかな。

写真の垂直尾翼の根元を見ると、見事な流線型ですなぁ。100km/h 以下程度でそこまで凝る必要ないと思うけど、キレイに作ってある。1枚にまとめつつこの断面ってことは、狙いは単純化だけじゃなく、燃費にもかなり気を遣ってるんじゃないかと。ウイングレットの件もあるしな。けどエンジンは機首をくり抜いてむき出しってのはどうなんだと。

エンジン配置は機首につけてのトラクター式なんだよな。無尾翼プロペラだと尾部に後ろ向きにつけてプッシャー式にしそうなもんだが。プッシャーのほうが燃費が良くなるはずだが。なぜそうなる。ってそれだと垂直尾翼に外乱が出るか。つかトラクター式は後流が当たるところ全体に外乱が出るが。なんだかよくわからんことになってるような。

プッシャー式だと垂直尾翼の置き場所がなくなるってのはあるか。となると2枚に分けることになる。そしてエンジン周りがごちゃごちゃする。潤滑オイル混じりの排気でプロペラが汚れて推進効率が少し落ちる。そこらを嫌ったのかもな。

しかしエンジンっつう重量物が、揚力中心からかなり外れた端っこにあるんだが。バランスを取るには、機体尾部に釣り合うほどの重量物を載せる必要がある。カメラは尾部についてるのか? ひっくり返した写真だと、係の人がその場所から何らかの物体を引っ張りだしてるね。あれは一体なんなんだろ。

飛行高度は 1km 以下だろうなぁ。民生部品の組み合わせなんで、あんまし高い空に昇ると気圧と気温の低下で故障しそうだもんな。エンジンなんて地上から裸眼で見ながら操縦すること前提で作られてるんで、高度だいたい200m 以上での稼働は考えてないだろ。RC サイズくらいの小型エンジンの調子は、本質的に気象条件に左右されやすいしな。それにこの時期はまだまだ寒い。凍結で何が起きるやら。その線で一番危ないのはキャブレター。それ用の電熱ヒーターなんて特につけてないだろうし。

そういやポリカは寒いと弾力性が減って、衝撃で割れやすくなるんだが。そこらも問題ないんですかね。小型とはいえ単気筒エンジンの振動はけっこう半端ないんだが。

本国に帰れず敵国に不時着・墜落した原因・理由は何だったんだろう。むしろ最初からそこまで期待してなくて、敵に恐怖を植え付けるべくわざと落としたのかもな。だったらカメラじゃなく火薬を積んでれば、ナチスドイツの V-1 飛行爆弾の再現だと自慢できたかもww

いややっぱし、あの国が見せる攻撃の意思はいつもハッタリの挑発だからな。相手に先に手を出させたい。でも火薬を積んでればマジな攻撃なわけで、望まぬ形での全面戦争再開のきっかけになり得る。カメラでの偵察が無難ですなぁ。

報道によると、カメラで得た画像データを本国に伝送する機能はないらしく、現地では撮り溜めして、本国に帰ってきたらデータ回収する形らしい。まーこのサイズの装置にそこまで求めるのはって感じですか。ソウルの高度 何百m くらいからじゃ、軍事境界線を挟んだ本国は地平線の向こうかもしれんし。軍事境界線付近に中継機を飛ばせば、韓国側に捕捉されてむしろ面倒なことになりそうだし。衛星経由だと通信距離がむしろ遠くなって、そんな大出力の発信装置は搭載できなさそうだし。ていうかそれに使える衛星は保有してないし。

あの国が今できる精一杯って感じですな。それでも、自分たちの技術レベルが相手にバレようともやってしまうっつうあたり。井の中の蛙と嗤うのは簡単だけど、実行したという事実に重きを置いて考えると、将来的になかなか侮れないような気もしたり。主に日本の民生既製品を使ってはいる。でもうまくまとめて完成させて実運用するってのは、けっこうな技術管理能力なんじゃないのかと。

それと、細々と見てきたら、意外と趣味性の高い仕上がりになってしまってることも判明。目的に即した性能追求の考察はもちろん重ねてると思うけど、既存の RC 飛行機独特の発想をかなり流用してる。設計者は航空工学の専門家ではあるだろうけど、RC 飛行機にそれなりに詳しい人と思われ。

あと、今回存在が判明したのは2機だけど、偵察失敗で事が露見したケースが2件ということ。韓国側に気づかれずに偵察に成功してたケースは、韓国側には恐らく不明なわけで。そこは考えなくてもいいのかと。

銘板左端銘板銘板右端

あと軍事パレード中と思われる、比較的大型の無人機画像も拾ったが。本当に空色迷彩が制式なんだな。

エンジンは胴体下に抱え込む形みたいだね。トラックに煙道を設置してる。そしたら偵察機器はどこについてるんだろ。機首部分の下面かな。それともこれ巡航ミサイル機なのかな。ガイドレールのこの短さじゃカタパルト必須っぽいが、見た感じ、トラックの強度や反動対策は大丈夫なんだろうか。

ていうかこれハリボテだろ。前にパレードに出てた迷彩色のミサイルと同じく。とはいえ煙道なんつう地味な装備がきちんとついてるんで、ハリボテと言い切れない何かもまた感じさせるような。

むしろ今どきボンネットとオーバーフェンダーのトラックってどうなんだ……。ウワモノが本物だろうとハリボテだろうと、パレードでそれを自走で運ぶトラックはどうしても実物になってしまうわけで、そこに真実が垣間見えますなぁ。

銘板
2014.4.6 日曜
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今や王道の異種コラボ

生そばと天ぷらってなんであんなに合うんだろうなー。そば屋のお品書きには大抵は天ぷらそばがあるしな。

どう考えても出身が違う2人の奇跡のコラボなわけで、それぞれの由来を調べてみたよ。

天ぷらの由来はポルトガルだよね。徳川家康の死因は天ぷらの食いすぎだったっつう怪しげな説があるんで、だいたいあの頃に伝来したんだろうなっつうのはわかる。Wikipedia によると、揚げ物料理自体はそのはるか前から日本にあったらしい。揚げる - 歴史では、「奈良時代にはこの調理法が知られていたが、油の生産量が少なく高価であったため広く普及することはなかった。江戸時代、植物油の生産量増加と天ぷらの普及に伴い、広く庶民にも食されるようになった」とのこと。

実質、日本で揚げ物がメジャー級になったのは江戸初期から天ぷらで、って解釈でよさげだね。しかし Wikipedia「天ぷら」ではポルトガル由来かどうかはよくわからんかった。諸説あるのかな。

つか、日本の天ぷらって西洋のフライ料理とはまた違うものだよね。中身に肉を使わないのは仏教の影響だと思うけど、衣の色も食感もかなり違うような。徳川260年で徐々に変わっていったのか、それともはじめからこの形だったのか。うーん、たぶんスペイン・ポルトガルあたりから日本に来てた商人か宣教師あたりから調理法を教わったんだと思うが、そのときはどんな味だったんだろ。とりあえず気になるのは、ざるそばと一緒に食ってうまいものだったのかどうかww

そば(蕎麦)の由来って、調べるまでは中央アジアのシベリアに近いあたりかと思ってたんだわ。モンゴルとか。したら意外な新有力説が出てた。ソバ - 原産地より。「原産地は、ド・カンドルが中国北部からシベリアという説を提出し、これが信じられてきたが、1992年に京都大学のグループが中国南部で野生祖先種 F. esculentum ssp. ancestraleを発見したことから、中国南部説が有力となっている」

ってなんだか今まで自分の脳内にあったストーリーがいろいろ崩壊しまして。韃靼そばとかあるじゃないですか。韃靼って調べたらタタール族のことで、かのモンゴル帝国を成した部族のうちのひとつらしい。

あと、ずっと前に地元のラジオ番組で聞いたウンチクもあったり。「ソバの発祥の地は連のイカル湖」。覚えやすいなぁ。一発で覚えてしまったよ。てことで、大体そこらへんなんだなーと思っとった。

んで、中国の北方って粉食や麺の食文化圏らしいじゃないですか。それもあって、ソバ食はモンゴルかシベリアから発して、中国北方を通って麺の形になって、日本に伝わってきた、のだと思ってた。

Wikipedia「ソバ - 利用」より。「日本においては、縄文時代から食されていた。麺状ではなく塊状の「蕎麦がき」・「そばもち」として食べられていたが、江戸時代中期には麺状にした「蕎麦」が発明され大流行した」

なんだってぇぇぇ! 完全に日本の土着料理だったのかよ。日本列島に植物のソバが持ち込まれたのは、自然に広がってきたのか、人が持ち込んだのかはわからんが、麺のソバ料理は日本発だった。原料植物の原産地とかどうでもよくなったw

脳内の間違いをいろいろ修正する日になってしまったなぁ。そしてこれまた江戸時代の発祥。

天ぷらもソバも、江戸時代の江戸生まれ。リアルな江戸っ子だったんだね。てことで天ぷらそばとゆー最強タッグもまた、たぶん江戸時代に江戸で生まれたんじゃないのかと。当時の天ぷらそば、食ってみたいなぁ。

銘板
2014.4.7 月曜
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横風離着陸

飛行機が横風を受けながら離着陸する映像ってよく YouTube に出てるよね。着陸をいったん諦める例も出てる。

この状況って操縦が難しいんだそうで。だよなぁ。横風を受けつつ滑走路に合わせて直進するってことは、機首は風上側を向くってこと。斜めに飛ぶってこと。けど着陸脚のタイヤは機体の方向と平行向きなわけで、そのまま着陸すると、機体は滑走路を斜めに走り出す。

飛行機の前輪にはステアリング機構がついてて、垂直尾翼と連動してるそうな。この場合は垂直尾翼とステアリングは独立して動かしたほうがいいような気もする。

昔読んだ飛行機の本によると、横風着陸はゴマカシ的な方法しかないらしい。斜め向きに飛びつつ着陸進入して、接地の瞬間に真っすぐに直すとか。

とはいえそんな都合のいい「瞬間」ってないよな。主輪の接地 → 前輪の接地 → スポイラーを立てて主翼の揚力を失わせて、車輪に荷重をかける って数秒はかかるわけで。しかもスポイラーを立てる段階にまで入ると、いったんまた飛び上がって着陸をやり直し(タッチ&ゴー)はもうできない。たぶんその前の、前輪の接地の時点でもう腹をくくらなきゃなんないような気もする。

タイヤに荷重が乗ってしまった段階ではもう機体は滑走路に平行になってなきゃなんない。けどタイヤが滑走路に軽く触れてるだけの状態で前向きにしてしまうと、機体は風下に流される。ここで強引にタイヤを滑走路に押し付けると、横転の危険が出そうだし。

自動着陸はどうなってるんだろうね。もしこの状況で人間より安定して着陸できるんなら、もう無理に人が操縦しないほうがよさげなような。

つかもう主輪にもステアリング機構を装備して、常に滑走路と平行の向きになるように自動制御して、機体が斜めを向いたまま離着陸できたらそれに越したことはないんじゃないかと。主輪には機体のほとんどの荷重がかかってるんで、ステアリング機構がごっつくなりすぎちゃうかな。

この動画の空港はイギリスのバーミンガム空港らしい。滑走路、けっこう波打ってるな。望遠レンズなんで目立ってる感じだけど、滑走路の平坦さってこんなもんでいいんだな。

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かつて飛鳥という実験機があった。今も博物館で現存してはいるけど、もう飛ぶことはなさそう。これ STOL(短距離離着陸)技術の実証機でさ、滑走路を長く取れない地方空港への乗り入れ需要を見込んだものだった。いざ地方空港の建設ラッシュが始まったら滑走路の長さがステイタスになってしまって、結局 STOL 旅客機は必要なくなってしまった。

けどそれでよかったのかも。短距離離着陸は何で成すかっつうと、低速離着陸なんですわ。それだと横風離着陸のとき、滑走路に対してかなりな角度で風上を向かないといかんくなるわけで。「横風着陸に弱い機体なので、この空港への着陸を中止いたします」なんて機内アナウンス、商用旅客機ではなかなか許されないことなんじゃないかと。

実用化されてる飛行艇の US-2 も STOL 性能が高いそうだけど、こっちは滑走路の向きを好きに設定できるからな。横風離着陸はあんまし気にしなくてよさそう。

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2014.4.8 火曜
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超安定の税

Wikipedia の「法人税」を何となく見てたら、表で消費税との比較が出てたんだわ。1984年から2010年までの税収額で。んでグラフを作ってみたら(縦軸の単位は兆円)、なんかひとつわかったことあって。

財務省、そりゃ消費税にこだわるわな。税収めちゃめちゃ安定してるもんな。

法人税がバブル以来下がり基調なのは、景気もあるだろうけど、段階的に税率を下げてるのが効いてる感じ。Wikipedia の「法人税」を見るに、1946〜1983年の税率は上がったり下がったり。んで1984〜1987年に過去最大の 43.3% をマークしてからじわじわ下げて、1999〜2002年には 30% にまで落ちた。2003年からは細分化されて、おいらにはよくわからん感じ。

大蔵省(財務省)の意向としては、法人税は景気変動をモロに受けるし、税率変更も頻繁で不安定なんで、より安定してる消費税に軸足を移したかったってことかな。

法人税のほうは海外からの企業進出の目安にされてるしな。どの国も国際企業ご一行様を呼び込みたくて、国内企業を引き止めたくて、法人税の値下げ競争中だもんな。「安いよ安いよ」のチキンレース開催中。てことで、企業よりも国境またぎしにくい国民から、安売り目玉商品の損失ぶんを勝手ながらいただくことにいたしましたって感じ。

これがまた消費税収の安定ぶりは凄すぎだし。導入から3年でバブル崩壊とか言いながら、税率アップの1997年まで微増って……。この時点での稼ぎは毎年6兆円ほど。1997年に税率が3分の5に上がると、その後は10兆円で、こっちも3分の5になった。失われた10年とか20年とかの不景気の影響をまったく受けとらん。法人税のほうは2008年のリーマンショックをモロかぶりだったのに、消費税は微妙にしか動いてない。

「消費税が上がる」となるとバラエティ番組やら雑誌やらでは「生活防衛のための知恵あれこれ」特集をやたら組むけど、まったく何の役にも立ってなかったんだな。人間、報酬を得られない努力は続かんもんだなーって実感もできたりして。生活防衛ってひとつひとつは小さいことでして、目に見える効果が出るまで積み上げるってのはかなりのめんどくささに耐えなきゃなんないわけで。消費税増税対策の場合、それで得られるのは以前とあまり変わらない生活水準。そして、いつか元に戻るわけではなく永遠に続く。それよっかだったらもう何もしないで流れに身を任せたほうがラクだったり。消費税ってのはきっと、そこに目を付けた安定財源なんだろうなぁえげつないなぁ。

官僚側が政治側に消費税率を上げるよう圧力をかけ続けてきたのは、小泉内閣の頃にはもうあったよね。小泉首相(当時)は「自分が首相の間は消費税は上げない」と言ってそのとおりにして、長期政権になったね。それだけでもないと思うけどさ。けど「その後で上げるんだろうなー」という感じで。麻生内閣のときも、その話がチョロっと出てきた気がする。けどリーマンショックでそれどころではなくなったり、政権交代が起きてしまったりとかでウヤムヤ。

民主党政権で、とうとう野田内閣のとき、官僚からの圧力に屈した感じでな。あの内閣は民主党の中では比較的まともな感じだったけど、行き当たりばったり感が強くてな。つか突如として「ええーっ!?」てなことを勝手に始める内閣だったと言うか。消費税率上げも、なんか突然その話が浮上して、国会で一気に押し切って決めてしまったような……。

解散総選挙でものすごい惨敗を喫した理由はほかにもあると思うけど、これもけっこうでっかい要因だったんじゃないかな。とりあえず解散総選挙の流れを作ってしまった案件ではあったな。

今月から消費税がまた上がったわけで。けど今回も超安定的な税収が続いていきそうな気がする。今回は1年半後にさらに 2% アップだな。しかし2段階に分けたとはいえ、倍増させるところまで一気に決められてしまったんだなぁ。「政治主導」を掲げてた民主党政権、官僚の圧力に弱かったんだな。ていうかその政策が、官僚側に本気の逆襲を企てさせてしまったってことなんだろうか。

まぁ弱い政権だったから一気に 10% まで畳みかけたってのもあったろうし、いったん恐る恐る試してうまくいけば次は大胆になる心理ってあるからね。単にそれなのかも。

ただ、成功体験をもとにした大胆さって図々しさでもあるわけで。仕掛けられる対象や第三者が、醒めた目でそれを観察してたりもするわけで。対象をナメることなくきちんと説明して、そのとおりの実行を続けて信頼を得ないといかんような。もしナメてて仕掛け側とその対象との間で乖離が発生すると、仕掛け側が予想だにしない、けっこうとんでもない事態が起きる伏線になってしまったりもして。

消費税の増税分は福祉に充てることになってるね。けどグラフを見ると、国際企業誘致での安売り競争で法人税収を減らすぶんの穴埋めにするつもりなんじゃないかとも読めるわけで。となると福祉の充実に使うっつうお題目はかなり怪しく思えてきたり。ほかの税収や支出も見ないとわからんことなんで、これ以上は何とも言えんか。

上のグラフを見ると、消費税は 8% になればそのぶんの、10% になればまたそのぶんの増収が見込めそうだね。8% の期間が1年半しかないんで安定する前にまた増税になるけど、10% になって3年もすれば(2018〜2019年度)、毎年20兆円ってとこですか。安定とわかりやすさは、将来予測のしやすさと長期計画の立てやすさだね。官僚にとってはこの安定ぶりって、消費税導入以来ずっと期待してたことなのかも。

今まで、消費税増税にこだわる官僚のしつこさに不気味さを覚えてきてたんだが、今回ようやく主な理由を理解できた気がする。

1989年の消費税発導入の前後は、国民・マスコミ総動員な感じでいろいろ議論が交わされてたけど、この超安定性については何も語られてなかったような。大蔵省も特にそのことは言わなかったような。この安定性は人の動物的サガをもとにしたものとも言えそうなんで、言えば納税者から反感を買うだけっぽいしな。んで、いったん導入したらじわじわと上げていけば、カエルをゆでる要領で行けるとこまで行けるってやつですか。将来、消費税率って何%まで上げるつもりなんだろうな。

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景気の腰折れってリーマンショックで突然来たもんだと思ってたら、その前年の2007年度から始まってたんだな。とりあえず法人税がそう語ってる。2007年いっぱいまでは景気拡大してたもんだと思っとったが。そこもまったく気づかなかったですよ。そして消費税のほうはさらに1年早い2006年度から、上昇基調から下降基調に謎の回頭。このあたりに何があったんだろ。

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2014.4.9 水曜
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銀河墜落

銀河が……落ちている……だと?

銀河団における巨大なエネルギーの流れを発見 〜巨大な銀河たちも、低きに流れていた〜 日本天文学会 2014年春季年会 記者会見資料 (2014.03.18予定)

な… 何を言っているのか わからねーと思うが
おれも 何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…

銀河って天の川だけじゃなく、その外にもアンドロメダ銀河とかいろいろあるわけで。こいつらの運動は重力に支配されてて、銀河団という塊を形成してたり、銀河団がそのまた大きな超銀河団を作ってたりする。

今まではその構造形成に関わるのは重力のみ、とされてた。ほかの電磁気力とか強い力・弱い力が作用するには距離が離れすぎてるんで。

ところが今回の発表では、銀河の運動には力学的要素がもうひとつあって、その影響度を特定した、とのこと。

その正体は流体抵抗。地球上じゃ空気抵抗とか水の抵抗とかで実感できるアレ。

宇宙空間は真空とされてるけど、本当に空間内に物質がゼロってほどキレイではなく、分子がまばらに漂ってるわけで。超希薄な大気に満たされてるというか(水素原子が 1cc に1個くらいの密度だったかな。ちょいと自信なし)。んで今までは銀河の運動を考えるとき、そこは無視されてたというか、その抵抗力は存在しないのと同じと思われてた。

まー理学的に言えば「あるかないかで言えば、ない」、工学的に言えば「あったとしても無視して差し支えないので、無視」、てな解釈かと。どっちにせよ、ないものとして扱って、考慮の対象からはじめから捨ててたと。いつしかそれが普通になり、

そのうち学者は考えるのをやめた。

こういう微弱な要素を無視していいかどうかは、研究の要求精度によるわけで。どんな要求精度だろうと一律に無視していいかどうかは、その影響度を定量的に把握しなきゃなんないわけで。天文学界は宇宙空間を満たすガスが銀河の移動速度に及ぼす抵抗力を一律に無視してきてたけど、研究チームはどうもそこに疑問を感じたらしい。無視していいかどうか、きちんと手順を踏んで検証してないんじゃないかと。ぶっちゃけ定性的な決め付けで扱われてるんじゃないかと。

ということで世界で初めてこの抵抗力を定量測定して、影響度を見積もった、てことらしい。そして、場合によっちゃ無視しちゃいかんだろってくらいの影響度があったことがわかったと。

そんじゃそれで何が起きてるのか。

銀河団の中心に向かって、その銀河団を構成する銀河のひとつずつが、落ちていってるんだそうで。流体抵抗ってブレーキだから、運動の速度を落とす。銀河団の質点は銀河団の重心位置ってことで、銀河それぞれは固有の運動速度を落としつつ、銀河団の中心に向かって引き寄せられていくというか、重力で落ちていくというか。そうなってると。

超希薄なガス中を超巨大質量が通るケースなんで、流体抵抗はほんと微々たるものだけど、100億年の時間感覚で見ると、積もり積もってやっぱし無視できんくらいの影響が出るらしい。

とはいえ宇宙空間で支配的な力は相変わらず重力なんで、天体群の構成は重力の特性を色濃く反映する。

重力の特性のひとつは、マイナスの値がないってこと。引き合う力のみで、反発力はない。質量があれば、その質点には質量に比例した重力が発生する。複数の質量同士はスタンド使い同士のように引かれ合う。結果として両者がくっつくと質量が増え、比例して共通の質点の重力が強くなり、さらにほかの物質を強く引きつける。

重力のもうひとつの特性は、質点からの距離の2乗に反比例して、重力が弱まるってこと。

てことで重力の特性のせいで、質量は寄り集まっては合体して巨大化していく。ただし遠くに行くほど重力の影響は弱まるんで、ご近所同士で合体した巨大天体が、あちこちに生まれる。まー、人が集まって村ができて、もっと集まって町になって市になって都市化が進み、人口停滞局面の国の場合、大都市圏の人口が増え続ける一方で、もともと人口密度が小さい田舎はますますスカスカになっていくって感じですか。うちの県のことだけどw

そして銀河っつう巨大天体同士もまた重力で引き合って、銀河団を形成。銀河団同士もまた重力で引き合って、超銀河団を作る。

流体抵抗を無視してた頃には、天文学者の見積もりでは重力だけを考えてた。それぞれの銀河の運動エネルギーは保存されるわけで、銀河団の共通質点に銀河が落ちていく、という発想にはならない。

ところが今回の研究で、銀河は流体抵抗で運動エネルギーを少しずつ失ってたことが判明。その結果、銀河それぞれは所属する銀河団の中心部にゆるゆると落ち込んでいってる、と結論できるわけで。これまで誰も達せられなかった結論が出たわけで。

今までの研究で問題が出なかったくらい小さな影響だったはずだけどさ、定量的に解析したんで、これからの見積もり計算の精度が上がるってことでもあり。

銀河団・超銀河団の今までやこれからの姿の推測で、研究対象にする時刻が現在から離れるほど、その影響での違いが積み重なって出てくるわけで。もしかしたら宇宙進化の研究について新発見・新解釈の基礎になるかもね。

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ブレーキってことは熱エネルギーへの変換なわけで。この場合は熱かどうかはわからんけど、銀河が持つ運動エネルギーが、何か別の形に変換されて、銀河から放出されてるわけで。これも今までは、ないもの扱いされてたはず。ここからも新しい研究成果が生まれそうだね。

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この研究は観測結果から得られたもので、データを提供したのは X 線天文衛星。日本の衛星 あすか、すざく が大活躍しましたな。X 線観測って美麗なカラー天体写真を見せてくれるわけでもなく、データを見ても通俗向けの本を読んでも、おいらにはよくわからん感じでして。話をここまでまとめてもらってようやく研究の意味が分かるっつうのがね。

一般人にわかりにくいってのは予算獲得でいささか不利な状況かもだけど、日本はここらへん、衛星も研究も世界トップレベルなわけで。来年、新型衛星の打ち上げで10年ぶりに衛星が更新されるし。

こういう成果は科学の教科書にあとで出てくるかもしんないけど、そのまま出ることはないような気がする。基礎科学の部分だしな。むしろそれを素材として使った応用研究のほうが脚光を浴びそうな気がする。ましてや「日本が」「日本の衛星が」「日本の科学者が」という紹介のされかたはしないと思う。じゃあやる意味ないのか。

これがないと科学が進みませんがな。

ちょっと話が飛ぶけど。音楽業界はあたかも売り上げがすべてみたいな感じがあるけど、売れっ子なアーティストに尊敬される同業アーティストってのがまた別にいるらしい。一般客からするとマニアックすぎて魅力がわかりにくくて、知名度も売り上げも、今が旬の人たちには遠く及ばない。けど売れっ子はその人たちが拓いた領域を、後からおいしいとこ取りでなぞる形なわけで。んで、一般客にあまり知られなくとも、CD の売り上げが売れ筋に比べて微々たるものでも、業界内で尊敬を集めるわけで。

日本の宇宙科学ってそういうとこあるなーとか思ったり。

銘板
2014.4.10 木曜
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古代の鳥シリーズで

2013.3.25 に書いたネタの蒸し返しだけど。

来年打ち上げ予定の日本の X 線天文衛星 "ASTRO-H" の愛称、やっぱし「いかるが」だろ。

あすか(1993〜2001)
 
すざく(2005〜)
 
勝手予測: いかるが(2015〜)

3機とも鳥型だしさ、いざ ASTRO-H に勝手に命名して並べてみると、ますますそうとしか思えなくなるセルフバイアス発動中ww

「あすか」の前にも3機あって、それぞれ「はくちょう」「てんま」「ぎんが」だった。「ぎんが」以外は鳥とか羽根絡みのネーミングだしさ。と屁理屈をさらに強化。

そしたら「いかるが」の次は「やたがらす」かなw

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衛星「てんま」の命名由来っておもしろいなぁ。いったん「おりひめ」に決めて、文部省に報告したら「えっ、おりひめなんて何だか女工哀史を思い出して暗い気分になりますなあ。」「それもそうですなあ。」で決め直しw「てんま」に決めてしまったら「『てんば』と読むのが本当」とツッコまれww

そのまま押し切ったwww 当時の宇宙科学研究所は文部省傘下だったんで、読み間違いは教育上アレなんじゃないかって気もするが。けど「どちらでもいい」とのお墨付きをもらってたとはさすが。

このとき見送られた「おりひめ」は、のちに宇宙開発事業団の技術試験衛星「きく7号」に使われた。これ自動ドッキング実験衛星で、軌道投入後に2つに別れてドッキング実験を繰り返す計画だった。んでメイン衛星が「ひこぼし」、ターゲット衛星が「おりひめ」になった。第1回ドッキング実験は7月7日に成功したっけな。2回目まではスムーズに成功して注目を浴びたけど、最難関の3回目は失敗の連続。報道的にはグダグダ状態w 時間をかけて改良して、ようやく成功したときにはマスコミは次のニュースに移ってしまってて、ベタ記事扱いだったww 出してくれただけでもありがたかったがw

銘板
2014.4.11 金曜
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あかねは幻

火星探査機「のぞみ」の命名由来はすごく短いし、このコラムではよくわからんね。

『恐るべき旅路』によると、当時の文部大臣の命名らしい。これちょっと抽象的でな。ほかの有力候補の「あかね」がかわいくてよかったかなー。でももう「のぞみ」で慣れたし。

次の火星探査機は「あかね」でひとつよろしくお願いしたいところ。

銘板
2014.4.12 土曜
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バーナム効果

バーナム効果」っていうんだな。言葉は最近知ったすよ。手口は前々から知ってたけど、名前がね。きっとそういうのは世の中で定義済みのはずだと思ってはいて、このたびようやく名称と定義の発見と相成りましたと。

誰にでも当てはまることなのに、面と向かって言われると自分のことだと思ってしまう、自分の性格を見抜かれたと思ってしまうこと。そういうことを「あなたはこうです」と断言すると、以降は言われた側は、言う側の言いなりと。そういうインチキ手口を演出するのがバーナム効果。

知り合いに占い師がいてさ、インチキなんだわ。実例はこの人のやり方から学んだ。もう8年くらい前かな。

その占い師とは別に、前の職の役付きの人でこういうイカサマテクニックが大好きな人がいて、おいらを含めて部下の作業員相手にいろいろ仕掛けてた。バーナムに限らず。素直に騙されてた人たちもいたけど、おいらは全部じゃないだろうけど見抜いてた。けど指摘したことなかったんで、向こうは何やら都合のよく受け止めたらしい。『全然バレてない。いけるいける』なんて感じかな。だんだん頻度が上がってきてさ。安心しきってるから雑にもなってきたりしてさ。

いっぺん、面談でこいつからもろにバーナム仕掛けられたことあったわ。こっちは技の名前は知らずとも手口は知ってて、わかっちゃいたけど気を遣って騙されたふりしてたんだわ。したらなんか、おいらがコロッとハマったことをほかの管理職にも広めたらしくて。あとで別の管理職も同じ内容で仕掛けてきたですよ。離職の日まで騙されたふりし続けるの、かなり苦痛だったわ。「バーナム効果」の名前を知ってればなぁ逆襲できたのになぁとか悔やんでも後の祭り。

こういうインチキをやる人ってさ、ちょっと理解できなくて。仕掛けられたほうは、見抜いてもいちいち指摘するとは限らないじゃないですか。要らぬ波風を立てたくなくて、騙されたふりすることもあるじゃないですか。あるいはいったん騙されて、あとで勘付くこともあるじゃないですか。

そうなると仕掛ける側からは、ほんとに騙されてるのか騙されたふりしてるのか、知りようがないじゃないですか。けどなぜかこの手の人って、うまく騙せてるほうにしか考えられないらしい。その場で騙せたとしても、あとで勘付かれる可能性もなぜか考えないらしい。んで、いったん「引っかかった」判定を出した相手に対して、インチキはだんだん大胆に、雑になっていくんですな。

けどもういろいろバレてるわけですよ。『まーた始まった』となるわけですよ。

結果、仕掛けられる側は仕掛ける側をまったく尊敬できなくなるわけで。けど仕掛ける側はこの乖離に気づかず、『やつをコントロールできている。敬意を勝ち取れている。自分はこいつの上に立っている』となるわけで。

逆なのに。

バレたらおしまいなインチキって、最初からやんないのが一番ってことか。うまくいったときのちっぽけな利益と、バレたときの莫大な損失との損得勘定をすれば、簡単にそういう結論に達するとは思うが。

けどやるやつはやるわけで。ほんと理解できん。

銘板
2014.4.13 日曜
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こんなんでほんとに日本は制裁発動するんすか……

韓国で墜落した、北朝鮮のものと見られる無人偵察機、なんか面白い展開になってますが。

北朝鮮無人機、エンジンは日本から輸入…日本と制裁案の検討予定

エンジンが日本製の RC 用ってのは、見てすぐわかるわけだが。RC 飛行機にしては機体が大きいから、もしかしたらガソリンエンジンかなーとも思ったけど、グローか。んじゃ燃料はアルコールだな。ニトロ配合率はどのくらいか知らんが。飛行機用なら 5% で充分かな。曲技飛行しなさそうだし、そんなもんだろ。てことで普通の RC 飛行機用のエンジンだな。そして普通の2スト単気筒。ものすごく普通の仕様なエンジン。

日本の模型店やら通販やらで簡単に買えますがな。通関でもし何かツッコまれても、「向こうで今 RC 飛行機が流行なので、親戚にプレゼントするためです」なんてテキトーに言えば片付いてしまいそう。

あるいは中国の模型店でもきっと当たり前に売ってるだろ。だったら北朝鮮が輸入するのはなんもめんどいことないだろ。

記事の見出しだとあたかも既に日本政府と協調体制に入ってて、制裁の検討を始めるのは時間の問題みたいな感じだけど、記事内でその部分

「日本政府と共に関連組織と取引先の制裁案を検討する予定だと東亜日報は伝えた」

を何度かよく読んでたら、これから日本政府に話を持ちかけるようにも読めるような。あとこれ伝聞記事なんだな。

日本政府、ホビー用エンジンごときを武器扱いするんかなぁ。たかだか10基かそこらをお買い上げいただいて武器転用されたくらいで、制裁を検討する類いのもんなのかな。ほんと買いたきゃ誰でも手軽に買えるものだぞ。無届けで OK。ハンコも要らない。

それよか燃料の調達はどうやったんだと。これも日本じゃ模型店で簡単に買えるものだけど、内燃機関の燃料なもんでかなりの可燃物でして。個人での輸出はなかなか難しいと思うんだ。こっちも中国で買えば簡単かな。

日本でも中国でもないとしたら、北朝鮮の国内で製造した燃料なんだろうか。まぁメタノール製造って簡単そうだからな。あとは適量のニトロと潤滑オイルを混ぜればいいだけでな。ニトロはなきゃないでもエンジンは回るしな。パワーがアレだけど。潤滑オイルはぶっちゃけクルマ用でいいかも。

んー、テポドン用の推進剤のヒドラジンと酸化剤の四酸化二窒素を製造できるんだもん、RC エンジン用のアルコール燃料くらいきっと作れるわな。機体が小さいんで、そんな大量生産でなくてもいいしさ。

つかトヨタのランドクルーザーって外国じゃ武装勢力の戦闘車両にされてたりするが。荷台にごっつい機関砲を据え付けられたりして。あれがまかり通ってるんだもんなぁ。やっぱし RC 用のちっぽけなエンジンなんてどうにでも使われていいもののような……。

あの手のランクルは中古が多いとか何かで読んだことがあるなぁ(ソースなしでスマン)。そしてランクルは世界中で売られてる。日本のディーラーから直接買ったものとは限らんわけで。ENYA とか OS とかの日本製の RC 用エンジンだって世界中で売られてるわけで、問題の無人機のエンジンは北朝鮮の関係者が日本で新品を調達したっつう確証もないわけで。

クルマのエンジンならシリアルナンバーが刻印されてると思う。てことは、いつどこの工場で作られて、いつどの国のどの販売店で売られた、までなら追跡できるはず。けど模型用エンジンってシリアルナンバーの刻印なんてたぶんないだろ。生産規模からいって工場は1カ所しかないと思うけど、そこから出荷されたらもう、いつどこで誰にどう売られたかなんてわからんと思うぞ。

だったらもう日本のメーカーも政府も、この件についてはなんも手出し口出しできんのではないのかねぇ。たぶんそんな気さえないような。

銘板
2014.4.14 月曜
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注目はそっち

おおー。西之島、順調に育っとるなー。ゆっくりでいいからもっと大きくなぁれ。いややっばしすごいスピードで大きくなぁれw つかもう新しい部分だけでも、古い島よりはるかに大きくなったんじゃね?

小笠原の新島、標高71メートルに 無人機が撮影成功

しかしおいらがこの記事で注目したのは、別の案件であった。それは、画像を撮影した無人機。

記事によると、民間企業が所有する全長約 2m の機体だそうで、GPS で自分の位置を確認しながら飛行。今回は約460枚の写真を撮ったそうな。約 130km 離れた島から飛んだそうだから、往復で 260km。460枚も撮ったんだから、西之島上空で何度も旋回したんだろう。そのぶんと余裕分も考えると、360km は飛べるんじゃないかな。

昨日、北朝鮮の無人偵察機のネタに触れたばっかしなわけで。あれよりよっぽど性能がよさそうだが。北朝鮮もエンジンだのカメラだのをバラ買いするより、どうせ日本製なら機体丸ごと買ったほうが、トータルでは安くていいものを手に入れられたんじゃないですかぇ。

あーでもこの手の無人機、まさにその用途で軍用転用できそうだもんな。輸出規制がかかってるはず。てことは、サイズも手頃だし、盗んで木箱に詰めて、不審船で本国に密輸ってのが現実的かなぁ。飛行機の密輸なんて、いやーブラウザでなく昔の映画の『ファイアーフォックス』ですなぁ。クリント・イーストウッド主演・監督の。いやいやファイアーフォックスやるんなら飛ばして密輸だろ。

いやそれなら昔、ミグ25戦闘機に乗って飛行機ごと函館空港に亡命したソ連人パイロットいたなぁ。ソビエトには機体を返したけど、その前にバラしていろいろ調べ尽くしたらしいww

北朝鮮まで、日本からは近くても 700km はありそうだな。飛ばして盗むのは無理か。

ただ、密輸品で済ませるのも合理的ではあるだろうけど、あくまでも自力で作って運用した、という点がね、北朝鮮を侮れんところだと思うわけで。日本の民間企業の機体よりスペックが劣ってそうな気もするけど、(合法・非合法を問わず)買って済ますより、自作したほうが関連ノウハウを多く手に入れられるわけで。

似た例だと、日本の情報収集衛星(実質上の偵察衛星)って今はだいぶ性能が良くなったと思うけど、最初期のは欧米の民間の測地衛星より性能が悪かったらしい。そのことを著書に書いた松浦晋也氏は当時、これを根拠に不満げな意見を述べておられた。けど日本にとってなにぶん初めてのことだったんで、そのときのスペックが世界基準だったかどうかより、とにかく稼働してまともにデータを出してくれればそれでよかったんじゃないかと。地上のデータ解析班の訓練も必要だったろうし(ここは松浦本からの受け売り)。そして今の情報収集衛星は、当たり前だけど初期よりもっとごっつい性能になってる。初期の開発運用の実績があってこそなんだと思うよ。

北朝鮮の無人偵察機は今、開発運用初期の段階にあるってことで。言っちゃなんだけど現状はあんなもん。でもこのまま自力開発が順調に進めば……てな感じかと。

銘板左端銘板銘板右端

西之島を撮影した無人機、構造はけっこう普通なんだな。三胴式のプッシャー型。つかガタイが小さいんで、尾翼につながる2本の胴は最低限の細さにまとめてある。無駄がないですな。水平尾翼はプロペラ後流を避けて T 型。ここも常識的。マフラーはチューンド。排気口が下を向いてるから消音効果はあまり考えてないな。じゃあ燃費向上狙いかな。あ、プッシャー型を選んだ時点で燃費狙いだわ。

とはいえ固定脚で空気抵抗的には燃費が悪くなる方向。けど引込脚の複雑さと故障リスクと重量増加を嫌っての選択なわけで。人が乗る飛行機でも、単発レシプロ機(いわゆるセスナ機)が固定脚だからな。それより小さい実用無人機となるとなおさら固定脚ってことなんだろ。

機首の上のほうがコクピット風に黒く塗られてる。民間っぽさというか、RC 上がりというか、趣味な感じというかを覚えるなぁ。RC って模型だから、実物(人が乗ってるもの)を思わせる意匠がないとなんとなく落ち着かないんだよなw 一般的な感覚でもそうだしな。コクピットの雰囲気さえないのっぺらぼうな機体ってなんだか気持ち悪いんだよな。アメリカの無人軍用機がそれだったり。

銘板
2014.4.15 火曜
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二の舞を避ける想定

今月に入ってようやくあったかくなってきて、虫とかの季節になりまして。

職場の部屋、クモがときどき歩ってるんだわ。女性が多くて、処理はおいらがやってる。職場の皆さんギャーギャー騒いだりはなくて、クモがいると「ゆんずさんクモ。そこです」と冷静に言われたりして。てことでおいらもフツーに「はいよー」とティッシュでくるんで捕まえて、潰す、と。

潰しながら思うんですよ。「蜘蛛の糸」っておいらの場合は垂らしてくんないだろうなーとw 

んでも万が一、蜘蛛の糸が垂れてきたらですね、芥川小説の二の舞は避けねばならんと思いまして。

あれって登りながら糸を巻き取っていけばいいんじゃないかとww

そんなこと考える時点で、おいらに糸は垂れてこないだろうなとw

銘板
2014.4.16 水曜
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視覚消失

おいら最近自分で気づいたんだ。

話してるとき、視覚情報がかなり失せてるってことに。

話しながら何かを探すとか、メモを取るときの紙面とかは見えてるんだけど、視覚での注意力が著しく落ちてるというか。

電話でも、何か発言を求められて語るときでも。

みんなこうなんだろうか。

ケータイで話しながらの運転って、何年か前から取り締まられることになってるよね。

実際、道を歩いててクルマに轢かれそうになったとき、運転者を見たら電話してたってのが今まで複数回あったな。しかも人を轢きそうになったことを分かってない風だった。

やっぱしみんなそんな感じなのかな。

おいらは運転中のケータイは前からやらんというか、停車してからやる人なんで、それを単に続ければいいってことか。

いやあの昔からその危険性に気づいてたわけではなく。あんまし見えてないのには最近気づいたんで。

んじゃなんで前からそうしてたかっつうと、おととしまでマニュアル車に乗ってたからww マニュアル車は両手両足を使うからな。

銘板
2014.4.17 木曜
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捏造説の裏事情の裏事情

アポロ計画捏造説ってのあったなーと、ふと思い出して。実はアポロ計画は捏造で、月に人はまだ行っていない、というもの。どの根拠も笑止だったけど、そのひとつで、月探査が終わって飛び立つ映像について何やら変なツッコミしてたのがあったなー。問題の映像は以下。

捏造説論者が言うには、「この映像を撮るため、現地に残ってビデオカメラ操作をする人がいたはずだ。本当に月に行っていたなら、置き去りにされたことになる。そんな境遇の人がこんなに素直にカメラを操作してられるはずがない」とか。

いやあの、操作した人は確かにいたけど、現場にはいなかったらしい。NASA の担当職員が地上から遠隔操作したそうで。たったそれだけことで。

種を明かせば「たったそれだけ」だけど、やってるほうは大変だったそうな。ソース失念で申し訳ないけど、舞台裏の話を何かで読んだことあってさ。

これ月面車に取り付けられたビデオカメラをそのまま使ってたそうな。アポロの月面車は15号からの登場で、そのときから遠隔操作でこのシーンの撮影を試みてたらしい。ところが、地球から月まで電波は片道1.25秒ほどかかる。てことで、地上では予定の1.25秒前に、1.25秒後の被写体の様子を予測しながらカメラを操作しなきゃなんない。

うまく撮れてるかどうかの確認は、月からのリアルタイム映像を見なきゃなんないわけで、リアルタイムとはいえ1.25秒遅れる。その場でカメラを操作するならタイムラグなしだよね。それなら映像の具合を見ながら修正できるけど、この場合は往復2.5秒のタイムラグがあるんですわ。かなり大変なことは想像に難くないわけで。

てことでアポロ15号と16号では残念ながらうまく撮影できなかった。そして担当者は相当な訓練を積んで、アポロ計画最終機の17号でついに雪辱を果たしたんだそうな。

ギリギリまでかかってようやく撮影に成功した苦労の賜物を、短絡的な勘違いであげつらって捏造とするのって、どんなもんかなーと思うが。

捏造説の大元の始まりになってるのは、映画『カプリコン1』(1977)。これ架空の火星探査計画を描いた映画で、テレビ画面ではどう見ても本当に火星に着陸して飛行士が活動してるかのようなんだけど、実はスタジオで撮影したニセモノだった、というお話。登場する着陸船はアポロとまったく同じだったな。

映画では、テレビに映し出される映像と、スタジオでの捏造撮影風景の両方が描かれるんだわ。これがまた CG なんてない時代なのに完璧な特撮でさ。さすがハリウッド映画。ていうか「そうやって撮ってるのかー」と、特撮現場の内幕映画としても楽しめる作品だったりもして。

んで、ハリウッド特撮ならそういう映像を完璧レベルで作れることが『カプリコン1』で分かったわけで、そこからアポロ計画捏造説が始まった、ということらしい。なんかくだらんよなー。

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特撮で騙すといえば、日本では『東京湾炎上』ですな。お、こっちは1975年公開だな。『カプリコン1』より2年も早いぞ。

ストーリーは、原油タンカーを乗っ取ったテロリストが、要求を呑まなければ東京湾に原油を流して火をつけるぞ、と脅すんですわ。これやられると東京中が大火になってしまうってことで、政府は難しい決断を迫られる。敵の要求とは、指定した石油備蓄基地を自衛隊機で攻撃して破壊することと、その映像を全国にテレビで生放送すること。

そこで苦肉の策が編み出された。

映画会社から極秘で特撮スタッフが集められ、その映像をミニチュア特撮で作る。そして現地の撮影場所からのリアルタイム映像に合成して全国中継する、となった。こっちじゃ日本の特撮の舞台裏を見れた。

話は面白かったんだけど、件の映像はやっぱし日本の特撮映像でなぁ。確かにすげー迫力だった。でもやっぱりミニチュア特撮の映像。爆発の炎はすげー迫力だったけど、攻撃する航空機がもろに模型の操演で。犯人がテレビ映像を見てまんまと真に受けてる場面で、おいら苦笑しちまった。

そこを我慢して「おお、うまく騙せてるなー」と見てると、最後にマジですげーストーリー上のオチがくるんだわ。あれは予想外だったわー。その前の特撮が完璧なら申し分なかったのにな。

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この時代の日本映画のチャチい特撮を使ったパニック映画といえば『新幹線大爆破』とか。おお、これも1975年公開。このあたり、こういう映画が流行ってたのかな。『東京湾炎上』は東宝作品。てことで当時の日本特撮の最高峰だったけど、こっちは東映。大作でも特撮場面にカネかける発想が薄くてな。

新幹線がドカーンと大爆発する場面、見た感じ N ゲージ程度のちっさい模型だったですよ。けどそれは登場人物の脳内で想定した「最悪の事態」の映像化だったんで、苦しいけど少しは言い訳できるかなってな感じで。けどこの映画、映画として素晴らしい出来でさ。観てて最後までハラハラドキドキが止まんなかったですよ。

ラストのロケーションは羽田空港。高飛びまであと一歩のところで追い詰められた主人公(高倉健)にかぶる、フィナーレの対位法な音楽が印象的でな。未体験の新鮮な感覚を覚えまくったですよ。あの〆はアリ。絶対アリ!

スカンジナビア航空株がおいらの中で爆騰した映画でしたわ。あああーあの飛行機に乗りたかったよほんと乗りたかったよ!(←高倉健とシンクロ中)

銘板
2014.4.18 金曜
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なんか昔の映画を思い出す日

飛行機で絶望の高飛びといえば、あんまし有名な作品じゃないけど『![ai-ou]』(1991)てのがあったな。このときの大型作品『大誘拐』の同時上映の扱いで、まぁ付け合わせの立場。実はあの秋元康のプロデュース作品だったりするw

ストーリーは『大人は判ってくれない』的。ヌーベルバーグってやつかな。この言葉の意味をおいらよく理解してないけんど。んでこのストーリーのスタイルにまだ慣れてなかったおいらは、楽しくて軽いやつらの状況がだんだん加速度的にヤバくなっていくのと、大逆転に向けた無謀な行動になんだかすげー共感してしまって。いやもうぐじゃぐじゃに泣けて泣けて。デートだったのにw

「ゲン、どこ行きたい?」「……北海道」「よし北海道に行くぞ。……飛んでる飛んでる! ゲン! 飛んでる飛んでる!」

♪昨日は クルマの中で 寝た……(スローバラード / RC サクセション)

やべぇ今思い出しても目頭やべぇ……。

スカッとしたのはボスと対峙したときだな。主人公シュウジ(柴田恭平)、よく決断した。あれでいいんだよ。うん。あれでいいんだ。

「シュウジ、オレはお前の親代わりだ。お前を本当の息子と同じだと思ってる。オレはお前のことが全部分かる。だからシュウジ、な、そんな危ないものは捨てろ、な」

あんなやつのこんな出まかせ、あの状況で絶対に受け入れちゃいけないよな。わかっちゃいても、決心を固めた後でも、いざ言われると迷っちまうよな。だからシュウジ、あれでいいんだよ。いいんだってば(←なんだか自分に言ってる)

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破滅に向かっていく主人公といえば、『敦煌』(1988)の朱王礼(西田敏行)とか。あの映画の本来の主人公は趙行徳(佐藤浩市)だけどさ、何の力学が働いたのか、その年の日本アカデミー賞の主演男優賞として『敦煌』の西田敏行が受賞したんだわ。いやまああの作品での西田敏行はいつにも増して素晴らしかったから、受賞に値するとは思う。けどそれは助演男優賞ではなかったのかと。

いやまあ例えば『七人の侍』(1954)は若侍・勝四郎が主人公の青春ロードムービーとして捉えてみると、また新たな切り口で観られるんで、そういうズラした見方では『敦煌』の主人公が朱王礼でも OK かなぁ(もごもご)

王礼は何もなけりゃ、西夏軍の漢人部隊として満足な戦死なり退役なりできたはずだった。けど友の行徳が持ってきた面倒に巻き込まれ、情に厚い性格も災いして、結果、クーデターを企図するも失敗。国にあだなす逆賊として破滅させられた。王礼は行徳と出会わなけりゃ、行徳がウイグル王女ツルピア(中川安奈)とねんごろにならなきゃ、ツルピアと脱走した行徳の頼みを聞き入れなきゃ、王礼がツルピアにぐらつかなきゃ、匿ってたツルピアが李元昊に見つからなきゃ、何もあそこまではなんなかったろう。

本来の主人公・行徳って、話の冒頭で科挙に落ちるんだよな。国家官僚となる夢破れて、自分の未来がいきなり消えてなんもやることなくなって、なんとなく西域に向けて旅してるうちに西夏の漢人部隊に捕らえられて、そこからいろいろなことがあるわけで。で、オアシス都市・敦煌の戦乱に巻き込まれ、そこで自らの成すべきを悟る。

行徳が悟った成すべきことってさ、映画を観てて「え、それ地味じゃね?」とか思ってしまってさ。敦煌にある大量の書物をひとつでも多く戦火から守ることなんだわ。スペクタクル大作映画の主人公がクライマックスに決心した行動としては地味なんだけどさ、原作小説の狙いは、近代に発見された敦煌文書がなぜ石窟寺院の壁に隠されていたのか、そうなるまでに何があったのかのミステリーを解くことだった。てことで、まぁ地味だろうとなんだろうとって感じですか。

けど地味ってのも見方によってはリアルな感じもあったり。

歴史って有名人たちが綺羅星のごとく並んでるけどさ、それだけの業績を残した人たちだからこそなのは分かるけどさ、二度と顧みられることのない人たちの影響だって当然あるわけで。この映画と原作小説って、そういう人たちに焦点を合わせたものなんだよな。

西夏への反逆者・朱王礼が立てこもる敦煌を、皇太子・李元昊(渡瀬恒彦)が容赦なく攻める。そしてつぶやく。「歴史に名を残すのはお前じゃない」。

一方の王礼、事が面倒になる前、学があり文字の読み書きができる行徳にひとつ頼み事をしてた。「俺たち漢人部隊の名前を、一人残らず碑(いしぶみ)に記してくれ」。

そしてクライマックスは、李元昊の軍勢から猛攻を受けてパニックの敦煌城内。行徳も王礼も一寸先の命も分からない。行徳の成すべきを知った王礼は行徳に、ツルピアから受け取った首飾りを託す。「これも一緒に埋めてくれ。碑のことはそれでいい」。王礼は名を残すことを諦めた。でも、誰にも分からなくても、自分が生きてた証をこの世に残したかったんだろうな。

王礼は李元昊を討つべく、仲間たちと何度も何度も突撃をかける。敵軍を突破しては新たな敵軍に阻まれ。また突破しては新たな敵軍に阻まれ。その度に味方の数が減っていき。あの絶望感。

王礼の最期は、行徳が見る夢として描かれる。「俺にはこんな最期がふさわしいと思っていた」。夥しい数の骸の山の上で王礼は自害。無名の骸たちの中に紛れてしまった……。

ここまでドラマチックでなくとも、人の歴史ってやっぱし有名人だけでなく、大勢の無名の人たちが作ってきたんだよな。つい忘れがちになってしまうけど。無名の骸の山と同化して、時間の砂漠に埋もれて忘れられて。おいらもそうなるんだよなとか思ったり。

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『敦煌』ってツルピア視点で観ると悲恋物語、王礼中心だと外から転がり込んできた災いで身を滅ぼす悲劇、行徳中心でまた別な視点だと、彼は自分探しの旅先で自らが成すべきを見つけるわけで、『七人の侍』の勝四郎視点みたいな青春ロードムービーにもなるな。

ていうかこの映画の中川安奈、今観てもふつくしすぐる……。

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Wikipedia『西夏』を見ると、建国年は古いけど、李元昊が新体制を作ったのが区切りになってるっぽい。映画の冒頭では、できて間もない新しい国として扱われてた。たぶん実質「李元昊体制≒新国家」だったんだろな。沙州(敦煌)制圧は1036年。このあたりは日本は平安時代の真ん中あたり。

西夏(のちに大夏)がチンギス・ハンに滅ぼされたのは1226年。日本は鎌倉時代で、元寇の半世紀前。西夏は国としてはそんなに長続きしなかった感じだな。相手がモンゴルじゃしょうがないか。つか元朝成立前に中国全土を征服できるポジションだったのに、それは成らなかった。李元昊より後の采配がパッとしなかったのかも。

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映画『敦煌』のパンフやメイキングビデオを見たらば、製作に西夏学の専門の先生(日本人)が参加してるんですわ。んで西夏語の喋り言葉に書き言葉、軍備の様式とかを監修されたとか。渡瀬恒彦の西夏語の発音を、「なかなかそれっぽいと思います」みたいに褒めてたなぁ。

西夏って歴史上けっこうマイナーな存在な気がする。日本史に関係なさそうだし。けど日本ってそれ専門の学問や研究者が実在しちゃうんだよな。その時空間を舞台に名作を書ける小説家も。なんだかすごいことなように思えてしょうがない。

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ネット上の感想で、『敦煌』の芝居が映画なのに舞台っぽいとかぶっちゃけクサいとか言われてたりするなぁ。あ……あれは……時代劇だから……大げさ気味できっといいんだよ(震え声)……そっそれに外国の話だもんあっちは普段からああなのかもしんないしわかんないじゃん(震え声)……しかも日本の映画演技の流れを変えた浅野忠信のデビュー前だし(ずっと震え声)

銘板
2014.4.19 土曜
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熟成っつうか

そんな勢いで、久しぶりに『敦煌』全部観直したですよ。最後に観てから10年以上かな。

んでさ、今まで10回は観てると思うんだ。そして今回観て、自分の変化に気づきまして。

見える! 私にも話の筋が見えるぞ!

忘れてたストーリーのいろいろをまた確認したくて観たんだわ。したら忘れてたというより、全然わかってなかった。かつては、分かんないところを相当流して観てた。それがストーリーの流れだの伏線と回収だのセリフだの演技だの演出・編集の表現だのが、前に観てたときよりずっとすんなり入ってきたんですわ。これが加齢パワーってやつですかww

そういや20年ほど前っていうかもっと前、レンタルビデオでファーストガンダム全部鑑賞したんですわ。そのときも同じ感覚だったっけ。子供の頃、何となく流して観てた部分の意味がいちいち分かって、すげー新鮮な感じでさ。ついにニュータイプになれたかと思ったw

敦煌を封切りで観た頃から数年間ほど、浴びるほど映画を観まくったんだわ。封切り作品も旧作(リバイバルとレンタルビデオ)も。まーあんまし名画は多くなくて、しょーもないプログラムピクチャーがほとんどだったけどさww んであのあたりに観まくった作品群、今観直したらもしかして、いろいろ違った角度や新しい見解で楽しめるのかもなぁ。

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数年前まで、劇場映画ではドキュメンタリー風の手持ちカメラワークが流行ってた。今もときどき見かけるけど、『敦煌』でもうやってたのを発見したですよ。趙行徳とツルピアが初めて出会う場面で。

あの時代(1988年)はあのカメラワークの発想がなかったもんだと思い込んでたよ。おいらが初めてその技法に気づいたのは、1995年公開の『ダイ・ハード3』だった。その前からあったんだなぁ。『ダイ・ハード3』のときはかなり目立つ使い方だったけど、『敦煌』のはあまりにも自然で気づかなかったですよ。

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手持ちカメラじゃないけど、大型時代劇でドキュメンタリー風カメラワークを大胆にやってのけたのがありまして。黒澤明の『影武者』(1980年)。おいらは大胆だと思うけど、世の中ではあんまし気にされてないかも。

それは高天神城攻めシーンのワンカット。武田軍が小高い丘の上に陣取る長回し。丘の上の平地に、まず足軽たちが来て死体を片付けて、旗持ち、侍大将の面々、騎馬武者、近衛兵が順に駆け上がってきて、最後に武田信玄(の影武者)が登場。この間、望遠カメラはひたすら左右にパンしてそれぞれを捉える。その場当たり的なカメラの動きが、妙に臨場感を与えるんですなぁ。撮影前の仕込み命の黒澤組なんで、もちろん事前に練りに練った結果がそのカメラワークと。

黒澤だから自信を持ってそれをやれたって面もあったかもな。カネかけた超大作の中の、けっこう大規模な場面だからな。NG になればまた準備に時間がかかる。けど夕暮れ時限定の場面なんで、たぶん入念に段取って一発撮りで済ませる必要があったかと。そんなクリティカルなシーン撮影で、カメラ1台がドキュメンタリーみたいに首を振りまくるってのは、どうだろ、普通の監督がその撮影計画を立てると、映画会社やプロデューサーに止められたりするんじゃないかなとか。

あと、これもあんまし印象に残らないかもだけど、陣造りの後、侍大将たちがその丘の上から平野を眺めるカットもまたよくてなー。彼らが見つめるその先に、武田の自慢の騎馬武者たちが列をなして近づいてくるのが見えるんですわ。これが壮観で。

黒澤はこういう構図が好きだよね。手前の脇に主人公とかの後ろ姿。その人は背景を見てる。真ん中は背景で、そこに本来の被写体がある、みたいな。ただの背景のときもあるけど、そのときは何らかの暗喩になってそうな感じだったり。『影武者』だと、上杉謙信が城の窓を開けると雪が降ってるとか、諏訪勝頼が城から領地の諏訪湖を眺めるとか。

おお、城の窓から眺めるのってもう定型なのかな。『乱』(1985)でも、そうやって自らの領地を眺める場面ってあったな。別の場面じゃ、朝、主人公が城内で目覚めると、窓の外では矢が激しく飛び交ってた、なんつう恐ろしいのもあったり。

『七人の侍』(1954)だと菊千代の「野郎、来やがった来やがった!」だな。その向こうの山の上から、野武士軍団が馬に乗って坂を駆け下りてくる。こっちは窓辺じゃなく、菊千代は民家の屋根の上にいた。

『酔いどれ天使』(1948)では副主人公・松永の絶命場面。刺されて瀕死の松永がアパートの物干し台への扉を開けると、街の遠景。地べた目線では汚い街なのに、少し離れた高台から見るとあんなにも美しい。あああおいらあの場面すげー好きだどうしよう思い出しちまった。ていうかこれって後に、『七人の侍』の菊千代の最期の原型になったと思われ。

遺作『まあだだよ』(1993)のフィナーレは、主人公・内田百フの夢の中だね。あれも同じ構図だったな。黒澤映画の最後の最後が、監督が得意にしてたアングルだったんだな。

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また『敦煌』に戻ったり。パン併用のズームやズームバックがけっこう使われてるね。個人的にはあんまし上品なカメラワークじゃない気がするんで、歴史超大作にはどーかなって気もしたけどさ、その一方、けっこうハマってるような気もしたりして。件の手持ちカメラのカットもあったりで、佐藤純彌監督、その後に隆盛になるドキュメンタリー風カメラワークを、あの時代にもう取り入れとったんだなあ。

その延長というかで、いかにもカメラ操作しましたみたいな露骨なズームって『ランボー/最後の戦場』(2008)と『アバター』(2009)で見たっけ。それ以降は見たことなし。たぶんすぐに廃れたんじゃないかな。あそこまではちょっとやりすぎだったというか。

アクション場面でカメラをガクガク揺さぶるのって一時期すげー流行ったけど、あれも廃れてほんと安心したですよ。単純に、見づらくてなぁ。酔いそうになるし。『アバター』でそれがなくてさ、そのブームが終わったのを実感したっけな。

つか CG で作りにくかっただけかもな。ただでさえ被写体の動きが激しいカットで、さらにアングルをガクガク揺らすとなると、動きブレの表現でレンダー時間がとてつもなくかかりそうですなー。

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『敦煌』の最後の場面は、砂漠の中の小さな水辺。息も絶え絶えの行徳はそこに、小魚がいることに気づく。行徳は涙を流す。これおいらにとっては暗喩のヒントが遠くて、「なるほどあのことだな」と自信を持って答えられないんだけどさ、当てずっぽ半分な解釈ならできそうかな。

あの水場はいずれ干上がる。小魚たちは、誰に知られることもなく死んでいく。そこに自分や様々な人たちの姿が重なって見えたのかなと。小魚がここに生きる意味は何なのか。自分は本当に何かを成せたのか。なんて考えたら泣けてきたのかな。

行徳は名を歴史に残せなかったけど、やったことは歴史に残せた。それだけでも充分に羨ましいよ。それに行徳、異国のゲロマブ(死語)な王女と恋仲にもなれたしさw

銘板
2014.4.20 日曜
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アンソニーの行方

Sweet Ann が生産終了したっぽいな。「この商品は在庫限りです」なんだとさ。

英語圏での Ann の発売は、日本での初音ミク発売よりちょっと早かったんだよな(日本市場での発売はミクよりちょっと後)。てことで世界初の VOCALOID2 製品っつう栄誉に輝いたんだが。

ただ、ほほ同時期の初音ミクがブレイクしすぎというか。ミクは Append とか Vocaloid3 に移植とか英語版とか、進化しつついまだに人気拡大中だしな。

思い起こせば、Ann もミクも発売は2007年夏頃。今年で7周年なのかよ。ずいぶん経ったですなぁ。ひとつのソフトウェア商品が7年間も売られ続けるのってすごいことなんだよな。化け物商品のミクの影に隠れてしまった形だけど、POWER FX 社におかれましては、本当にご苦労様でしたとねぎらいたいですよ。

POWER FX はスウェーデンの会社でさ、そこがスウェーデン語じゃなく英語のボカロを出したっつうねじれ現象がいまだにちょっと気になったり。ボーカロイドがスウェーデン語にまだ対応してないだろうってのはわかるが、日本で言う「洋楽」が人気の国々で広く薄く売っていこうって考えだったかと。スウェーデンの人口って日本の東北地方くらいだしな。

とにかく発売がミクとバッティングしてしまったのは運が悪かったと思う。Ann の企画段階で、ミクがああいう路線で行くとわかってたら、パッケージ絵の売れる方向性がわかってたら、ミクのやり方が超巨大ブレイクすることがわかってたら、Sweet Ann はきっと販売戦略をミクに合わせて、もっと知名度と人気が上がったことだろう。

Ann の姉妹品というか兄弟品というかで、2007年の時点で BIG AL の企画がもうあった。男声のやつ。そのときのパッケージ絵は Sweet Ann と揃えた感じだったけど、ミクで急拡大中の日本市場の様子を鑑みて企画をいったん白紙に戻して、日本のボカロリスナーの好みに合わせた路線で作り直してきた。

上のパッケージ絵は、左側が大もと。右側が修正後。Sweet Ann ともども、コンセプトがフランケンシュタインな点は譲らなかった。Ann は首のつなぎ目、旧 AL は首のボルト、新 AL はおでこのつなぎ目。そのコンセプトは意地で維持(つまらんダジャレになっつまったw)。おでこのつなぎ目は旧 AL から引き継いだのかな。旧 AL の画像が荒くてはっきり分からんけど。

けど既に日本語ボカロが市場活況につき群雄割拠状態というかで、英語ボカロはそこに入りにくい感じでな。あと、英語の曲は日本ではあんましウケが良くなくてな。

結局英語ボカロは日本語を用意してないって時点で、何をどうやっても販売が厳しいってことなんだろか。つか日本語ボカロがアニメ的なカワイイ路線でブレイクしたわけで、日本は瞬く間にボーカロイドの巨大市場になってしまった。その状態で、POWER FX の微グロ路線は運悪く相容れなかったのかも。一方、別のアプローチをした海外ボカロメーカーもあったり。

それはイギリスの ZERO-G 社。世界初のボーカロイド LOLA と LEON を作った老舗。ここも、ミクに遅れること半年で PRIMA っつう女声英語の VOCALOID2 新製品を出してきた。パッケージは女性のリアルな写真。声の提供者ご自身かどうかはわからんす。

んでボーカロイド製品の最大市場の日本で今ひとつだった。

ZERO-G は敗因のひとつに、パッケージ絵を考えたと思われ。ミク発売の半年遅れってことは、ミク発売の時点で、PRIMA の製品コンセプトは出来上がってたんだと思う。してその半年間は、あの流れが定着するかどうか見極めるには早い時期だったかもだし。つかイギリスの会社が、ほぼ日本人専用の動画サイトでの動向をリアルタイムで把握するのは難しいものがあったかも。

それでも日本市場を意識して、さらに1年半後の新製品ソニカのパッケージ絵はそれっぽい感じにしてきた。カタカナで「ソニカ」って書いてあるし。けどこれが素人っぽい 3D モデリング女性でな。

絵の出来はヘタではないと思うけど、正直、客のワクワクをかき立てたり親近感を覚えたりというほどの魅力があるわけではなく。

おいらはそれでも面白いやり方だなーと思った。でも大多数のボカロファンのウケは ZERO-G が期待したほどじゃなかったらしい。てことであとでプロのイラストレーターに依頼して、豪華な美人画に仕立て直して差し替えたっけな。

でもやっぱしウケや注目度はいまひとつで。

旧パッケージ絵の段階から専用サイトに専用 Twitter を用意して、サイトには日本語版もあったりして、日本人にかなりアピールしてたんだが。そして2番目の絵でも肩の「ソニカ」タトゥーは継承。「リニカ」に見えちゃうのはご愛嬌w しかしタトゥーでカタカナとかってさ、取り返しのつかないことしちゃったイタいガイジンに見えてしまってなぁ……。どうも日本で主流のキャラ路線にうまく乗れてない感じで。

つか、こんだけはっちゃけたお祭りモードの格好なのに無表情ってのはどういうアレなのかと。商売の基本は笑顔でしょ。

むしろ FL-chan のほうがその意味で、商品宣伝の道具として成功してるような。って今 FL Studio のサイトを見てみたらば、FL-chan はなかったことにされてるっぽいw ちゃんと続けろよww

んで最近のソニカ専用サイトはどうかっつうと。

「希望小売価格から 70% 以上 OFF - たったの69.99ドル お急ぎください! かつてない安さは今月限り」

メーカー自体が大安売りを仕掛けとるですよ。こういう趣味性が高くて個性が売りな商品って、コモディティ化しにくいものなわけで。「安いよ安いよ」が効きにくい商品じゃないかと。しかしこういうバーゲンな売り方ってさ、メーカー自らはあまりやるべきじゃないと思うが。定価で買ってしまった上客を裏切ることになるんで。ダウンロード販売してるんで、元を取るだけ売った後の商品原価は会社の運営費くらいなもんだもんな。元は取れたから大幅値下げできるってことかな。

1割引2割引程度ならまだしも7割引って……。まープロ向け 3D CG 作成ソフト Maya はかつて1本100万円だったのが、元が取れたからっていきなり9割引の10万円にしたっつう豪快な例があったけどなw

しかし70ドルって今のレートだと約7,200円だよな。VOCALOID2 版の初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカの値段は15,800円。半額よりちょい下。てことはこの捨て身の安値販売、「とにかく手に取っていただければ、必ずやうちの商品の良さをおわかりになっていただけるはずでございます」ってやつかな。そういや英語ボカロって2万円オーバーが多いからな。つかクリプトンの3製品がそれまでの相場より安かったんだが。とにかく数を売って英語ボカロのシェアを広げて、地位を確立しようってことかも。

あるいは単なる不良在庫処分か。日本製のライバル製品が V3 に移行し始めたからな。ソニカを V3 化するにしても廃止するにしても、今の V2 製品は早いとこ片付けたほうがいいってことかもな。

しかし英語圏でもボカロファンがけっこう増えてきた気がするけど、人気はどうも初音ミクオンリーな感じでな。SEGA が国内外で売り込んでるからってのが相当あるだろうな。けどせっかく英語ボカロがあるし、ソニカっつうパッケージ絵にこだわった製品もあるのに、英語圏の客があんまし注目してない感じでな。なんかもったいないことになってるような。単に知られてないってだけかな。

なんなら SEGA に話を持ちかけて、英語ボカロもコンサートツアーに混ぜてもらえばいいんじゃないですかね。人気は曲と演出次第だろうけど、少なくとも知名度と親しみ感は一気に上がるだろ。

つかソニカの Twitter まだ2012年で止まりっぱなしかよ。値下げセールで利用者拡大を狙うんなら販促もちゃんとやれよ。……やっぱし在庫処分セールなのかな……。

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ソニカの曲動画、YouTube にけっこう出てたわ。カバー曲もオリジナル曲もあるよ。英語圏での人気、そこそこあるんだね。失礼いたし申した。ただ日本独特というかニコニコ動画独特というかのあの凄まじい盛り上がりっぷりにはまだ至ってないような。ニコニコのコメントシステムの偉大さを実感したり。

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PRIMA に限って言えば、敗因はパッケージ絵よりも製品品質そのものにあったかも。そのことは PRIMA - ニコニコ大百科に詳しく出てるよ。ページでは「独特の癖」と言ってるけど、「発音記号による音量のばらつきが、かなり目立つ。鏡音リンAct1以上にばらつきが激しい」って、ユーザにとってはかなりキツい要素だったんじゃないかと。

ページの下のほうに動画作品が並んでますな。絵師さんが勝手に作ったキャラ絵が確認できるわけで。日本でも PRIMA に注目して、盛り上げちゃおうっつう人たちはそれなりにいたわけで。ZERO-G がそのあたりの動きと特に連携しなかったってのは痛かったかな。クリプトンはそこはマメだもんなぁ。

ソニカが日本を意識してるのに今ひとつ波に乗れてない感じなのは、そこかもな。地道な営業活動が足りんと。イギリスのメーカーにとって、日本のサブカルに素早く的確に反応するってのはキツいことかもね。でもこの国は、ボカロPとリスナーの数が最も多く、高濃度で存在する市場でもあるわけで。

日本以外のボカロファンの流れも、今は日本に追従する形になってそう。てことは日本市場に食い込んで名を上げられれば、自動的に世界にアピールできるってことでもあるかと。ZERO-G 社に於かれましては、ここはひとつ日本での営業活動で一踏ん張りしてほしいですなぁ。

POWER FX、ZERO-G とも、日本での販売代理店はクリプトンなんだよな。クリプトンは自前で人気ボカロ5商品を作って育ててがんばってるわけで、そこに任せっぱなしにしたってあんまし一生懸命売り込んではくれなさそうってなもんで。マツダの販売網でフォードを扱ってるみたいに、義理のお付き合い程度が精一杯となるわけで。

その一方、クリプトンは日本のボカロ市場で最大最強の影響力を持つわけで、販売で提携してるんならクリプトンの威を借ることもやればできそう。やっぱし SEGA とクリプトンに持ちかけて、ボカロコンサートツアーに混ぜてもらうのが一番効くと思うが。

ソニカのキャラならもう公式のかっこいいビジュアルがあるんで、SEGA に 3D モデリングしてもらって、あとは曲提供か。日本でも海外でも、ボカロPの作品でツアー向きのがあればいいな。なければ有名曲のカバーでも。クリプトンのキャラたちと一緒に歌って踊る姿を配信できれば、英語圏のボカロファンにおもっきしアピールできそうだが。

銘板
2014.4.21 月曜
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MEIKO V3

昨日の流れで久しぶりにクリプトンの公式サイトを覗いたらば。

MEIKO の V3 キテターーーー!!

とゆーことでニコニコで MEIKO V3 曲を探して、ピアプロでまた探して MP3 をダウンロードして無事確保と。

ずいぶんといいお声になり申したな。無印ボカロの頃は VOCALOID2 に比べてのロボ声っぷりでいろいろと不利な展開を強いられてきたが、これで他のボカロと対等な条件をゲットできたですな。

無印の頃も、ワンカップP、yanagiP、ぼか主さん、Navex さん、yuukiss さん、もえこP みたいに MEIKO を美声で歌わせられる方々がいらしたけど、超絶職人技があって初めてできたことらしくてな。V3 化でそこらへんずいぶんラクになったはず。MEIKO の曲、いっぱい出てきてくれそうだわ。ロボっぽさが抜けたときの MEIKO の声質、無印の頃からすげー好きなんですよ。P の皆様、どうか新型 MEIKO でいろんな曲を聴かせてくださいまし。

そういやクリプトンって巡音ルカ発売以降、完全な新製品を出してないよね。既存製品のリニューアルに力を入れてる。これもアリだよなー。日本語ボカロ市場は活況で、初音ミク発売時まではクリプトンしかやってなかったのに、今やいろんなメーカーが参入して個性的な製品をザクザク出してる。そこに新製品をいたずらに投入したって市場に埋もれるリスクが増えるだけだもんな。自社の製品同士で食い合ってしまうかもしれんし。それよりだったら、市場開拓時から知名度と人気が定着してる既存製品を最新状態に磨き直したほうが堅いわな。

各製品のリストと値段も見たら、VOCALOID2 のリンレンとルカは16,200円。V2 のままだし、消費税率が上がったぶんを足しただけですな。んでミク V3 は声が5種類ついてきて17,280円也。しっかり値上げてしてきたけど、データ量の充実度で見ると高くない感じ。おお VOCALOID2 版もまだ売ってるんだ。

新旧ミクのパッケージ絵を比べると、新しいほうは少し大人っぽく仕上げてきましたな。新しいほうも人気が出そうな感じ。こういうイラストのトレンドって、ほんの7年で変わるもんなんだな。今のほうが垢抜けて繊細というか。とりあえずフチドリの黒線が細くなってる。

KAITO、MEIKO の V3 の価格はミクに合わせてきたね。つか実質値下げだわ。無印の頃は2万円くらいだったのに。クリプトン V3 の価格、いいところに落としどころを持ってきましたなー。

お、MEIKO V3 って英語も入ってるんか。KAITO V3 より歌声データベースの数が1個多いと思ったら。ミクの英語版は別売なんで、おトク設定ですな。しかしボカロの歌声のデータ量って確か、英語は日本語の5倍くらいなんだよな。てことは MEIKO V3 の日本語4種より、英語1種のほうがデータがでっかいってことか。なんか変な感じですな。

あとはリンレンとルカの V3 化ですなー。リニューアルを1周するっつう仕事、大事ですなー。いったん新製品リリースを控えたのは、市場の動向を読んだのもきっとあると思うけど、内部的にはこれをやるためだったのかもね。ボカロ販売市場が盛り上がってるからって VOCALOID2 製品を出しまくってたら、リニューアルが大変なことになってたろうなぁ。

そして、売れ筋のリンレンルカより先に、古くなってた MEIKO を段階を飛ばして V3 まで一気に磨いてくれたのが嬉しい……(個人的に KAITO はけっこうどうでもよかったりw)。

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パッケージ絵も更新された。MEIKO は既に名曲級が揃ってる。MEIKO 使いはなぜかガチ曲指向が強いからな。ボカロコンサートツアー(今のところ出演はミク・リン・レン・ルカのみらしい)についに参入できそうなような。ボカロ音楽最古級のナンバー "Burning Like a Volcano(逆襲の MEIKO)" なんかすげー行けると思う。

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2014.4.22 火曜
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ボカロ黎明期

ボーカロイドに関するかなり古い記事(2003年2月26日)を見つけてしまっただよ。

歌詞とメロディを入力すると歌い出す ヤマハが歌声合成ソフト開発 - ITmedia

不覚にも今まで読んだことなかったす。へえーこの時点では Mac 対応も予定してたんだ。実際に対応したのは V3 になってからだったな。いろいろ内部的にいろいろだったんだろうなぁ。Mac はシェアが低いことのほかに、Mac OS X + Intel CPU になったら Wine を介して Windows のアプリを使えるようにもなったしな。前にその動作確認ページを見たら、初音ミクは OK ってなってた。ここらから、Mac 対応ボカロを開発するのは後回しでいいってことになったのかも。

ちょっと年代を調べてみるか。Mac で OS X と Intel が揃った2006年以降。ていうか Wine のバージョン1.0リリースは2008年。Mac 対応ボーカロイドの開発を遅らせたのは、Wine が判断理由になったわけではないなと。じゃあ単に OS の市場シェアの話だったのかな。2003年時点は iMac は2代目の液晶 G4。爆発的な人気ではなくなってきてた頃。けど落ち着いたってことでもあり。そして Mac OS X のシェアはそれでも 5% かせいぜい 10% 弱程度だったような。やっぱし市場としてあんまし魅力ではなかったってことで。

このヤマハの新技術に乗ってきてくれたのは、この時点で世界で3社。

「サンプリングCD開発のクリプトン・フューチャー・メディアと独MUSIC-SHOP Best Service Kandler und Greil、英Zero-Gとの間でライセンス供与で合意。年内から来年初頭にかけて製品化する計画だ」

真っ先に ZERO-G が LOLA と LEON を出しましたな。あとで MIRIAM も追加。クリプトンは日本語で MEIKO を発売、好評だったんで KAITO を出したらいったん爆死w(ミク発売後に凄まじく人気が出て、V3 化は MEIKO より早かった) ドイツの Kandler und Greil は離脱したんだろうか。おいらはまったく初めて見る名前だが。

今から11年前ですな。ものすごい古い気もするけど、初音ミク発売のほんの4年半前でもある。ボーカロイドがこんなふうになるとは、この時点じゃ誰も想像もできんかったろうなぁ。

流れをいろいろ変えてしまった/決定してしまった当の製品・初音ミクの発売日は2007年8月末日。そこからの1年間で4万本を出荷したそうな。発売前の売り上げ目標は「年内に1,000本」だったとか。生産が追いつかなくて大変だったろうなぁww しかもその年の12月には鏡音リン・レンの発売を控えて、開発が大詰めの頃だったろうし。これがまた2人分の歌声データでミクより手間かかってたし。

銘板
2014.4.23 水曜
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パソコンができるできない、とは何のことだべ

「お前はバソコンができるのかできないのか」とゆー乱暴な詰問を受けまして。テキトーに言い逃れしたですよ。「パソコンができる/できない」って意味わからん。よもや「できる」と答えようものなら、「パソコンを使って何でもかんでもできる」なんつう無茶な解釈をされそうな状況で。

「クルマの運転ができるんなら戦闘機の操縦もできるだろ。戦闘機の操縦ができるんならガンダムの操縦もできるだろ。ガンダムの操縦ができないならお前は嘘つきだ」的な。

「パソコンが得意」と自称する人たちの意図は決して「複数のプログラミング言語で、ある程度自在にプログラミングができる」ではないんだよな。って、おお、そこから今気づいたこと。プログラミングうんぬんを「パソコンが得意」の条件にするのっておいらの勘違いだな。プログラミングの対象はコンピュータ一般であって、パソコン限定やパソコン主体ってわけではないしな。

自称「パソコンが得意」は単にパソコンへの拒絶感が薄いってだけで。んでその対象は大抵は Windows のみで、Linux なり Mac なりを渡されると途端に拒絶感にまみれたり。

今回の詰問も意味不明だけど、パソコン自体もなぁ……なんでこんなに使いにくいんだろう。

Macintosh は1984年、"The Computer for the Rest of Us"(IT 化に取り残された人々のためのコンピュータ)の宣伝文句でデビューした。今や普通になってしまったウインドウシステムを初めて装備して、確かにそれまでのコマンドラインのやつより格段に使いやすいコンピュータだったろう。けどそこから革新はあんまし進んでないような。

ウインドウシステムはマウスとセットだけどさ、キーボードとマウスってあんましいいコンビじゃないと思うんだ。人類に手が3本あれば別だけどさ。ラップトップ PC の開発競争の時点で各メーカーはそこに気づいたと思われ。てことでトラックボールにトラックパッド、通称「犬の鼻」とか出てきたけど、どれもデスクトップ PC からマウスを駆逐するには至ってない。Apple はデスクトップ用のタッチパッドを出してて評判もいいみたいだけど、今のとこ一般的ってほどでもなく。

おお、マウスへの次の挑戦者は画面タッチパネルだよな。あの操作はハリウッド SF っぽいのはいいけど(今のハリウッド SF だと判で押したように、背景色が透明の画面が空中に浮かんでるのをスワイプするよな。それはもうこれ見よがしに)、おいらはそんなに便利って気がしてない。けど Apple もマイクロソフトも PC 用の OS でそれを推してるってことは、普及の可能性けっこうあるのかもね。

ハードウェアはそういう試みが続いてるとして、ソフトウェアの方ではウインドウシステム導入以来の革新ってほんとどうなってんだろ。相変わらずパソコンに対して苦手意識が強い人たちがいて、自分が世の中から取り残されつつあると密かに焦りを覚えてて、「お前はパソコンができるのかできないのか」なんて無茶苦茶な詰問をしてきたり。

Mac が the Rest of Us 層にアピールできた根拠は、主にウインドウシステムのわかりやすさだった。けどそれで充分ではなかったわけで。いまだに「システムが」「環境が」「わけわかんないエラーが出たから助けて」「サポートを呼ぶ」とか、Windows 95 発売の19年前からあんまし変わってない。確かにトラブルやエラーの発生頻度はあの頃よりずっと下がったと思うけど、使い勝手の面でもっともっとわかりやすくなんないといかんのではないかと。コンピュータ/パソコン独特の難解さをもっと隠さないといかんのではないかと。

義務教育で PC を学ばなかった世代は「コンピュータアレルギー」とか自嘲したりするわけで、この拒否感がない人はそういう人を嗤ったりもするけど、これってパソコンの使い勝手がまだまだ出来が悪くて、ユーザに何かといろいろ強いる必要があるからで。んでまぁそのくらいなら受け入れられるよってのが自称「パソコンが得意」の人々。

その時点で、予想される面倒を受け入れたくないのが the Rest of Us の側の人々でして。本気でこの層にまでコンピュータの恩恵を広めたいんなら、やっぱしもっとデジタル臭を減らして、アナログ感覚に訴えなきゃいかんと思うが。見た目も使い勝手も。「客のほうが勉強して慣れろ」ってのはこの層には通用しないわけで。それを受け入れるくらいなら取り残されたままでいいやって層だから。けどパソコンをいじれないことに引け目を感じてしまってる。

The Rest of Us 層に対しての「こっち(コンピュータ側)はあんたへ歩み寄ってるんだから、あんたもこっちへ歩み寄れ」を受け入れてくれた人はもう、パソコンのユーザになってしまったわけで。今もまだ残る the Rest of Us 層はこの考え方が通じない人たちなわけで。したら売り手側でもっと便利にしていくしかないのにな。

ところが開発業者が考える「便利」って多機能のことだから。それを付加価値だと定義してしまってるから。ごちゃごちゃいろいろ多すぎて全容を把握できないストレスを、客が持ってしまっても全然気にしない。ある機能にたどり着くまでにこなす道筋が長く複雑で手数がかかろうがお構いなし。

業者が考える「便利」とはつまり客が思う「不便」だということに、なぜか業者はいまだに気づけてない。

「あれもできますこれもあります。ラインナップは10万点を突破。あなたが好きなものが、ここできっと見つかります」ってさすがにそんなにあれば3個か5個はあるだろうけど、膨大な数の中からいちいち漁る気力はどこから持ってこいと。まさに砂浜に落とした針を探す徒労を思うだけで、やる前からやる気なくなるわけで。

テレビがデジタル化したら、リモコンのボタンがとんでもなく増えたよね。初めてアレ見たときのゲンナリ感とかさ。

そっちじゃなく、どの開発業者も、なんで使い勝手をよくする方向に向かないんだろ。もっと単純に、もっと簡単に、もっとわかりやすく、なんだよね。そこを追求してたのがスティーブ・ジョブズでして。彼なりにその方向を実現した結果が Mac であり iPhone であり、というわけで。ジョブズが他界したからもう誰もやんなくていいんだってわけではないでしょうと。

……、

……、

……。

「じゃあお前がやれ」と言われると困っちゃうんですけどねwww

銘板
2014.4.24 木曜
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クルマと神

クルマのメーカーのマツダ。社名のローマ字表記 "MAZDA" ってゾロアスター教の神様のアフラ・マズダ(Ahura Mazda)から来てる、と聞いたことがある。公式ソースは不明。一応 Wikipedia『マツダ - 概要』には

英語表記は「MAZDA」。コーポレートマークの「mazda」は1975年から、「M」を模ったエンブレム(通称フライング・M)は1997年から使用されている。現在の社名は、事実上の創業者である松田重次郎の姓と、叡智・理性・調和の神を意味するゾロアスター教の最高神アフラ・マズダー (Ahura Mazdā)にちなみ、自動車産業の光明となることを願ってつけられたことに由来する。

と出てる。まー洒落でそうしてみたんだと思うけど、今の感覚だと大丈夫かなと。ゾロアスター教はちゃんと生きてるし、たぶんマツダの創業者はゾロアスター教徒ではなさそうだし。日本国内じゃ洒落で済みそうだけど、異教のにおいがするブランド名って外国ではどうなんだろ。

ってまぁ世界中でよく売れてるみたいなんで、特に気にされてないってのが正解なのかな。英語版 Wikipedia の "Mazda#Name" では、

会社のウェブサイトでは、この社名はアフラ・マズダ(西アジア [ペルシャ] の初期の文明での知恵・知性・調和の神)に由来するとしている。アフラ・マズダはゾロアスター教の神の名である。また会社のウェブサイトには、この名前は社の創業者・松田重次郎から取られている旨も書かれている。

マツダの世界版のサイトでは見つけられんかった orz けどまぁ隠さずごまかさず、はっきりと由来を語ってはいるみたいだね。少なくとも Wikipedia にはもろに出てる。

うじゃゾロアスター教ってどんな宗教なんかな。別名が拝火教なんで、火を焚いてお祈りするってイメージしかおいらは持ってないが。

古代ペルシアを起源の地とする善悪二元論的な宗教である。『アヴェスター』を根本経典とする。

へええ。善悪二元論っつうとキリスト教っぽいな。

ゾロアスター教の起源は古く、紀元前6世紀にアケメネス朝ペルシアが成立したときには、すでに王家と王国の中枢をなすペルシア人のほとんどが信奉する宗教であった。

お、キリスト教より古かった。んで大いに普及して世界宗教の地位を獲得するも、中心地のペルシャがイスラム化してからは迫害され、衰退の道を辿ったと。それでも現代、Wikipedia に出てる各地の信者の数を合計すると、15万人くらいはいらっしゃる感じ。2600年以上続いてて、今もこれほどの数を保ってる。マイナー宗教と言い切れるほどマイナーでもないような。

なんと、ウイグルでは、

マニ教とともにゾロアスター教も広く信仰されたが、11世紀から13世紀にかけての西域はイスラーム化が進行した。

だったのか。映画『敦煌』のツルピア王女(中川安奈)は何教徒だったんだろ。敦煌が西夏に占領されたのは1036年だから、時代は11世紀。うーん。服装は……映画に出てたのは兵士の服と婚礼衣装のみ。普通のときの衣装じゃないしな。それにしても軍事遠征から帰った趙行徳に甘えるツルピアかわいすぎ。行徳うらやましすぎww

んで結局マツダとゾロアスター教のつながりとか世の中の反応とか、全然わからずじまいってことで。

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2014.4.25 金曜
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海のフタ

ウワサどおりだったというか。

中国から見た太平洋ってさ、九州−琉球諸島−台湾−フィリピンでもろにフタされてるんだな。フタになってる地域はみんなアメリカの息がかかってて、中国軍は太平洋を自由に出入りできないと。

てことで、あの国がここらへんにちょっかい出すのは、このフタを破りたいってことですな。日本へは親中派のマスコミや政治家を育成、台湾では親中・統一派の政治活動をサポート、フィリピンへは軍事行動&経済的嫌がらせと。

5年前、恐らく彼らにとっては苦労の甲斐あって、ついに日本で新中政権が発足しましたな。今思うと露骨なまでに沖縄近辺を取りにきてたですなぁ。基地移転問題で沖縄米軍を本州かグアムに追いやろうとするわ、尖閣諸島絡みでいざこざを続発させるわ。結局は日本の国民が当時の自国政府のヘンテコな動向を怪しむようになって、かの国が頼みにしてた親中政権が倒れてしまった。反動で、中国にかなり厳しい政権が誕生と。

しかし、民主党政権の末期は親中韓路線を捨てましたなぁ。したでに出続けた結果なのか、どっちの国ももろに日本を侮る態度を取るようになったわけで。そりゃ国内での与党支持率が落ちますわ。んでようやく中韓にそれなりの態度を取るようになったものの、時既にナンタラ。ていうか手のひら返しってやっぱしな、それを見た人がどう思うかってのはさ、なんだかねぇ。どうせ手のひらを返すんなら、問題があんなに表面化する前にシレッとやればよかったのにな。

衆議院の解散総選挙の前後、あの政党から抜ける政治家が続出したけどさ、政権自体が保身のために手のひら返しするんだもん、個々の構成員がそうするのもまぁしょうがないことだったんじゃないかと。

てことで中国の日本での目論見は、けっこういいところまでいってポシャった形。台湾とフィリピンでの首尾はどうなんでしょね。

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台湾の位置、絶妙だな。中国の艦船が動ける海域のど真ん中で大陸側に食い込んでしまってて、かなり行動を制限してしまってそうww

あと中国の視点だと、朝鮮半島はなりなりに価値がある感じだね。ここを丸ごとゲットしても太平洋へはつながらないけど、行動範囲はかなり広がる。あ、でも津軽海峡って確か真ん中あたりは公海なんだよな。冷戦の折には、ソビエトの潜水艦がここを通過し放題だったと聞いたことあるが。中国が朝鮮半島を手中にすると、それができるようになるってことか。

来年か再来年、米軍は韓国から撤退するらしいが。大丈夫か?

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そういやかつての社民党もそうだったけどさ、日本じゃ自民以外が政権を取ると、その政党はあとで塩ナメクジ状態になるんだな。自民だけが強大ってのもあんまし健康的じゃないとは思うけど、まともな政権運営能力を持つ党ってなんで育たんのかねぇ。

もう自民を2つに割ればいいんじゃないかって気もしてきた。と思ったら、それでできたのが民主党だった。

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2014.4.26 土曜
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そっちじゃない方向

韓国の貨客船沈没事故、全然進展せんなぁ。日本人に言われんでも、あっちの国内で大変に問題視されてるそうだけどさ。

誰が悪いのかの責任追及ばっかしやってる感じでな。事故やトラブルの処理って、原因を人に求めて責任を取らせるとさ、それで終わりになっちゃうんだよな。誰も意図しなかった事故の原因ってのは、仕組みや環境にあるんだよな。だから仕組みを変えないと再発するわけで。そのためには原因究明でその仕組みを解き明かす必要があるってわけで。

犯人探しをして罪を負わせると、そのときの気分はマシになるけどさ、それは仕組みを変える行為ではないわけで。仕組みがそのままなんだからいずれ再発するわけで。

品質管理なりリスクマネジメントなりを、その考え方だけでも学べばいいのに。「誰が悪いのか」ではなく「なぜそれが起きたのか」ですな。品質管理が育ったお膝元の日本でも、世の中にあんまし普及してないからな。韓国でも全然普及してなさそう。てか政府や閣僚もここらへんおもっきし無知なんだな。

銘板
2014.4.27 日曜
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電池ブレイクスルー

1カ月前の記事だけど。

東大、超高濃度のリチウムイオンを含む"濃い液体"の新機能を発見

記事を読むと、「高濃度=反応が遅く電解液に適さない」とゆー従来の説を覆したっぽいね。ってそこらへんは心なしか STAP 臭がするようなw 追試の結果次第って感じかな。

んでこれ本当だとすると、従来必須だった溶媒のエチレンカーボネートという物質が要らなくなるんだそうで。材料が減ればその材料費も管理コストも要らんくなるわな。そのぶんなんぼか安くなると。そして、充電電圧を上げられるんで、充電時間が3分の1くらいに短縮できそうとな。

リチウムイオン電池の課題といえば、さらなる充電容量アップの話ばっかしだったけど、そうだよなぁ充電時間の短縮って大事だよなぁ。家庭での普通充電で8時間ってさ、昔の RC のニッカドバッテリーは15時間だったんで、それに比べればだいぶよくなったけど、それでも8時間ってのは長い。これが3時間弱になるってことですかね。いやいや家のブレーカーが落ちちゃうよ。そこまではいかないか。でも6時間くらいにはなるのかもね(全然当てずっぽだけど)。

出先での急速充電。この改善が見込めるんではないのかと。今の急速充電施設は主に日産や三菱のディーラーが用意してるよね。あれっていいアイデアだなーと思っとった。給電スタンドはガソリンスタンドよりはるかに手軽に設置できるわけで。200V の電力契約と配線が必要だけど、危険物の免許は要らんわけで。地下にでっかいタンクを埋設する必要もない。

ただ、回転率の悪さがネックでな。ガソリンスタンドみたいな有料の給電スタンドがあちこちに普及した場合、比較的安い設備投資で済むのはいいんだけど、電気代はガソリンほど高くは取れないわけで。

エリーカは 100km 走る電気代が100円だった。まーいろいろ電力消費を切り詰めてそれだったとして、そうじゃなくても電気代の原価は 100km で300〜400円ってとこじゃないかな。

今レギュラーガソリンは160円ほど。リッター 33km のエコカーで 100km 走れば520円。今のガソリン価格はかなり高い。仮に120円くらいまで下がれば 100km で360円。てことは、ガソリンと競合するとして、給電スタンドからの電力販売の事業者はあんまし利益を上乗せできん感じ。

そしたらそこは回転率で穴埋めしなきゃなんない。ところがバッテリーがほぼ空っぽの状態から 70% までの充電で、30分なんてかかっちゃう。急速充電スタンドがなかなか普及しない理由は、商売的にあんましおいしくないからなんじゃないかな。んでその充電時間が3分の1になると、単純計算で回転率3倍なわけで。クルマの入れ替え時間があるんでそこまでにはなんないだろうけど、回転率は伸びる。

電気自動車の運転手にしても、30分待ちってけっこう苦痛じゃないかな。それが10分で済むのってかなり魅力のような。夏場と冬場は、充電を待つ間は車内でエアコンを回しながら過ごすことにもなりそうで。そのぶんの余計な電力消費を削れたりもするんじゃないですかね。

いいねぇ。定説をひっくり返す新理論で、進化の遅い二次電池が劇的な進化ですよ。しかも日本発ですよ。こりゃ気分がいい。つかあとは論文の追試か。どうかうまくいきますように。

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記事内ではスパコンの「京」の名をけっこう連呼してるね。ステマ疑惑も感じてしまう今日この頃。かの仕分けのとき、ずいぶん吊るし上げられたんだよな。あれって仕分けする側の一方的な敗北みたいに伝えられてる感じだけど、実は京の側でも方針を直したことがあるらしい。

ほとんど計算速度記録専用マシンっつう開発方針だったのを「税金の無駄」と指摘され、外部の研究機関や企業に利用を解放して、どんどん使ってもらえるように仕様を変えることにしたそうな。ごもっともなご指摘かと。

指摘したのが時の政府だったのか官僚だったのかは知らんけど、今は京はいろいろと使ってもらって活躍してるようですなぁ。てことで、京の開発チームがステマしてるんだとしたら、もっと使ってほしいってことかな。研究資金を稼ぎたいのかな。あるいは、受けた指摘をちゃんとこなしてますよーっつうアピールかな。

銘板
2014.4.28 月曜
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新娯楽テクノロジー

バーチャルリアリティ(VR)って、むしろ周りで見てる人が楽しめるもんなんだなって記事ww

あっ!落ちた。バーチャルリアリティーを体感中の男性の背中を押すととんでもないことに!!

wwwww 下のほうの映像を見ると、ドッキリをやらなくてもすごいことになってるしwwww

VR ってけっこう前から概念はあったよね。映画『マトリックス』(1999)が有名だね。主人公が真実を知らされてからダイブする世界もそうだけど、その前に主人公は自宅でネットに接続して、VR を使って何かしてたような。

コンピュータ上での仮想現実の意味での「バーチャル」っつう言葉は、そうねえ1991年頃にはもうけっこう広まってたような。今から23年前か。後のセガのバーチャシリーズのかなりはじめのほう、『バーチャレーシング』のリリースは1992年。この頃にはもう「バーチャル」って言葉と意味はよく知られてて、このゲームのタイトルもしばらくは「バーチャルレーシング」だと思ってた人、おいらのほかにもけっこういた。

仮想現実には立体感が欲しいわけで、あの時代のゲームとかの立体感作りは一応あった。偏光メガネ方式。実は今の 3D 映画とまったく同じだったり。そういやレーザーディスクとの競争に敗れた VHD の売りは 3D 映像を楽しめるってことだったな。これも同じ偏光メガネ方式。けど当時は売れ筋の 3D 映画作品が『ジョーズ 3D』くらいしかなくて、全然売りになんなくてな。

あとソニーがヘッドマウントディスプレイのグラストロンを発売したのが1996年。ただこれ 3D 再生の機能はなかったと思う。片目ずつにそれぞれの映像を出すけど、同じ画像だけだったような。しかも当時は、映画館で観る映画以外ではハイビジョン品質の映像作品はあまりなくて、NTSC なり VHS なりの解像度でしか楽しめなかったはず。

んでまぁ時代は下り、3D 映画も高品質映像も普及して、世の中で 3D 映像が受け入れられるようにもなって、ようやく VR を普通に楽しめる環境になったと。

それでもまだ一般的とは言えん感じかな。てことで今は、こうして VR を体験する人を外から見て楽しむのが意外と面白いことを発見、てな感じかと。

これあんまし怖い映像だと、もろに錯乱したりちびったりして、取り返しのつかないことになりそうですなぁw あと、目のやり場に困る的なものが出てきて思わず凝視/チラ見しちゃったのが周囲にモロバレ、ってのも怖いかもww

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3D 映画って『アバター』(2009)以来いろいろ出てきたけど、今は一息ついてる感じだね。3D ブームは10年おきに到来するジンクスがあるそうで。1990年頃は SIS ブームが来てて、ついでにステレオ立体写真もちょいと知名度復活な感じで。そのとき件のジンクスを聞いたんだわ。

このサイト、もともとそのときにステレオ写真の面白さを知ったんで、自分でステレオ写真を作って公開するサイトにしたんだわ。被写体が静物なら、視点をズラして時間差で撮れば普通のカメラでもいけるし。そしてたまたま次の10年目の波に引っかかったんだわ(1999年から公開中)。

てことでいろいろ期待してたら、2000年前後の 3D ブームはおもっきし不発だったwwww 実は20年周期なのかな。つか2010年前後の波は 3D 映画が注目されて、古臭いステレオ立体写真なんかやっぱし誰もハナも引っかけなかったwww

次の波は2020年予定。東京オリンピックの映像配信なんかで流行るかもなww それともまた不発かwww

銘板
2014.4.29 火曜
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空飛ぶドラム缶

ポーランド見直したww すげー面白そうな遊びやってるなぁwww

一方ポーランドでは、ドラム缶ロケットを発射させていた

燃料は何を使ってるんだろ。穴を掘って何かを押し込んで、さらに何らかのスプレーをかけて、底を開けたドラム缶をかぶせて、注ぎ口に火を当てるとドカン! ものすごく飛び上がってるしww

こういうの、なんで面白いのか全然わかんないけど、めちゃめちゃ面白そうっていうか見てるだけで面白すぎるww

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前に一度紹介したと思ったけど、似てる面白さの遊び動画を思い出したですよ。

盛り上がっとりますなぁwwww

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2014.4.30 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1404.html#LOG20140430
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虚舟

昨日、思いがけず仕事が休みでさ。ていうか休みだったの忘れて出勤してしまったww

てことですぐさま帰宅して、1日じゅうヒマになって、すごくなんとなくネットをうろうろ。そして気づいたら「虚舟」(うつろぶね)をいろいろ調べてたwww

江戸時代に出現した UFO と宇宙人の話といえば、「ああーあれかー」となる人も多いんではないかと。

Wikipedia にも出てるんだけど、なんでか日本語版より英語版のほうがいっぱい書いてあるんだわ。てことでなんとなく翻訳を始めて、簡単な HTML 形式に作り直して、気づいたらもう 24:45 だったんでとっとと寝ますわ。おやすみなさいませー。

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あとで和訳文書をお見せしますですよ。謎解きの説明が面白くてさー。訳しながらワクドキしちまったよ。あ、UFO 説はまったく期待しないでくださいませ。

あの人のその後を考えると、胸が締め付けられるですよ……。

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