このダイアログの左側は、定義したテクスチャのリストです。このうちひとつをクリックすると、テクスチャ作成ツールのように、球体に割り当てた結果が表示されます。 一様なテクスチャのダイアログ と同じく、プレビューをダブルクリックするとメニューが表示され、視点やプレビューオブジェクトを変更できます。プレビューは CTRL キー併用の右マウスボタンドラッグでズームが、左マウスボタンドラッグのみでパンができます。 ダイアログの左下には「テクスチャのパラメータ」という欄があります。詳細は 次のセクション をご覧ください。 また、ダイアログの一番上には「タイプ」のポップアップメニューがあります。これで、単一テクスチャか重ね合わせテクスチャを選べます。重ね合わせテクスチャ については後述します。 新規テクスチャ作成して、ここから テクスチャと材質 ダイアログを開くこともできます。 |
このダイアログは、テクスチャをマッピングしたい実際のオブジェクトが表示されます。オブジェクトはプレビューウインドウ内で回転できるので、すべてを目で見て確認できます。これをするには、プレビューウインドウで左マウスボタンでクリック&ドラッグします。 プレビューはズーム(CTRL キー併用、右マウスボタンで上下にドラッグ)、パン(左マウスボタンでドラッグ)ができ、ダイアログウインドウの枠をドラッグすると、ウインドウサイズも変えられます(訳注: Mac 版ではウインドウ左下端のみ)。視点を変更するにはプレビューをダブルクリックして、ポップアップメニューから望みの視点を選択します。 マッピングのタイプは、プレビュー画像のすぐ下のドロップダウンメニューから選択できます(詳しくは後述)。 そこから下は 倍率・中央・回転 の入力欄のセットで、オブジェクトによりフィットするよう設定できます。編集できるパラメータは、マッピングのタイプによります。これを以下で説明します。 |
Projection (投影) マッピングでのパラメータは、右の図のダイアログのとおりです。テクスチャが 2D の「シート」をオブジェクトに投影したものなので、倍率と中央合わせの次元は X, Y 軸のみです。ただし回転は3軸すべてで行えます。 右のほうの画像で、変形の例を示しました。 テクスチャの座標を面に対応 が、ここでもメッシュオブジェクトに使えます。 大きさはオブジェクトを基準 も、投影マッピングで使えます。 |
Cylindrical (円柱) マッピングのパラメータは右の図のとおりです。テクスチャは上述の例と同じです。今回はパラメータのセットが異なっています。 横 弧度法で設定され、円柱の軸まわりの拡大縮小となります。360゜では、テクスチャは軸を正確に1周します。これより小さな角度では縮小され、これより大きな角度では拡大されます。 縦 円柱の長軸方向の拡大縮小です。小さな値では、その軸でのテクスチャの圧縮になります。 補正 テクスチャの中央合わせを調整します。 回転: X, Y, Z 軸まわりの回転も設定できます。 右のほうの画像で、マッピングの例を示しました。 テクスチャの座標を面に対応 が、ここでもメッシュオブジェクトに使えます。 |
Spherical (球) マッピングのパラメータは右の図のとおりです。 横 弧度法で設定され、球の水平軸まわりの拡大縮小となります。360゜では、テクスチャは軸を正確に1周します。これより小さな角度では縮小され、これより大きな角度では拡大されます。 縦 球の垂直軸まわりの拡大縮小で、弧度法で設定します。 補正 テクスチャの中央合わせを調整します。こちらも弧度法です。 回転: X, Y, Z 軸まわりの回転も設定できます。 右のほうの画像で、マッピングの例を示しました。 テクスチャの座標を面に対応 が、ここでもメッシュオブジェクトに使えます。 |
ダイアログの左側は、このシーンで作られたテクスチャすべてのリストです。重ね合わせテクスチャの1つとして追加するには、このリストから選択し、追加 >> をクリックします。これでそのテクスチャが中央のリストに追加されます。 このリストにはテクスチャのレイヤー(層)が表示されますが、その順番が重要です。このリストで一番上のレイヤーは表面レイヤーで、2番目はその下のレイヤー……となります。順番を変えるには、テクスチャを選択して 上へ・下へ をクリックします。 それぞれのレイヤーは、ドロップダウンメニューで選択した ブレンド方法 が使えます。 ブレンド とは、あるテクスチャとその下層のテクスチャとで重み付け平均化したテクスチャを作ったものです。重みは、プレビュー画面の左側にある比率バーで設定します。例えばこの値が0.7なら結果テクスチャではあるテクスチャが 70%、その下層のテクスチャが 30% です。拡散反射、鏡面反射、透明度などすべてのテクスチャプロパティが、この方法で平均化されます。 重ね の場合、一番上の層のテクスチャの、透明な領域の下にあるテクスチャは可視に、不透明な領域では不可視になります。ここでも重みの比率が適用でき、半透明になります。 重ね(凹凸も) は重ねモードの特殊バージョンで、上の層による平均化や排除ではなく、すべてのレイヤーの凹凸マッピングや置換マッピングを合計します。 |
プレビュー画像はあまり面白くありせんが、メッシュ表面上でテクスチャを割り当てた位置で異なるものなので、実際のテクスチャを表しているわけではありません。パラメータを作成するには、手続き編集画面の左側の「値」カテゴリをクリック、数値 → パラメータ を選択します。このモジュールをダブルクリックすると、以下のようなダイアログが表示されます。 このパラメータについて、名前、最小値、最大値、初期値を設定できます。 このテクスチャにはパラメータが3つあります。鉛筆部分 は、鉛筆の表面の位置によって異なる色を選択するのに使います。木の部分 は、木の部分のみで1となり、このときノイズパターンを追加します。ツヤ は、メッシュの鏡面反射を調整します。 |
このテクスチャで設定されたパラメータが、パラメータの欄にリストされていることにご注目ください。 メッシュ表面の各パラメータの数値は、いくつかの方法で設定できます。 オブジェクト - オブジェクト全体で同じ値を設定します。オブジェクトが異なれば、それぞれのパラメータの値も異なるものを設定できます。 点 - どの頂点にどの値を割り当てているかで、値が異なります。頂点の間の表面は、両者の値の間でグラデーション的に変化します(右の上の図をご覧ください)。 面 - 特定の面ごとに異なるパラメータ値を設定できます。この場合、パラメータ値が異なる面同士の境界では、パラメータ値の変化は不連続になります(右の図の中段)。 面と点 - 「面」マッピンクと似ていますが、それぞれの面を構成する頂点には、別個にパラメータ値を割り当てることができます。このため、面の中でグラデーション的なブレンドとなります(右の図の下)。 パラメータのマッピング方法を混ぜ合わせることも、実際に可能です。 |
鉛筆オブジェクトの先端の、通常の方法で選択された「黒鉛」の頂点が表示されています。この頂点にそれぞれのパラメータを割り当てるには、メッシュ → テクスチャ を選択して、左の図のメインウインドウ上にあるようなダイアログを表示させます。 鉛筆部分 は1に設定。灰色の拡散反射色になりました。 木の部分 は、木の部分ではないところは0に設定しました。 ツヤ は0.2に設定。鏡面反射は0.2で、ごくわずかです。 ほかの頂点にも適切な数値を割り当てると、以下の図のような結果になります。 |
このメッシュ立方体の重ね合わせテクスチャは、オブジェクトリストでオブジェクトを右クリック → テクスチャ,材質を指定... を選択して、表示されたダイアログの一番上で「重ね合わせ」を選ぶ、で作りました。 これで、立方体にマッピングしたいテクスチャを追加できます。この場合、それぞれのテクスチャでのブレンドモードは「ブレンド」に設定します。注意: 立方体の背景テクスチャとして、テクスチャをもうひとつ("grey")追加しています。要素上で、どのテクスチャでもマッピングされていない部分には、この grey テクスチャが使われます。このテクスチャで、マッピングモードを「オブジェクト」に設定して行います。これは基盤のレイヤーとなるため、重ね合わせテクスチャのリストでは最も下に持って行きます。ほかのテクスチャはこの下や右側に示すように、「面」や「点」に設定します。 |