ひとりごちるゆんず 2018年7月
銘板
2018.7.1 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180701
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

リュウグウ色 1

小惑星リュウグウのフルカラー画像を待望しとったんだが。6月29日の記者会見で出てきたんだが。

どんな色なのかっつうより、どんだけ色が黒い星なのかっつうのを見てもらうためのものだった。

画像のガンマ値をいじって明るくしても、セメント色にしか見えぬ。

てことで彩度を強調してみようと。

んで、明るくした上で彩度100%を4回かけてみた。

全体が黄赤なんだな。んで、地域による色の差ってあんましない感じだな。

銘板
2018.7.2 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180702
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

リュウグウ色 2

小惑星イトカワは白黒画像ばかり有名になってしまったけど、カラーで見てみる。かつて JAXA データアーカイブの画像から自力で作ったカラーイトカワの画像を、ここぞとばかりに列挙w

作ったやつもっとあるけど、とりあえずこんな感じ。

撮影条件によるんだろうけど、露出が大きいのはお月さんみたいな色合いに見えるね。んで、もっと色そのものが見えてる画像の場合、黄赤よりも赤が強い、ピンクに近い感じ。つか風合いで言えば2枚目が自然に近い感じなような。つか、イトカワ画像はカラーもほぼ白黒と同じと言われてはいるけど、カラーだと白黒より質感を断然つかめるというか。

イトカワも地域による色の差があんましない感じだけど、ところどころ白い部分があるわな。ISAS の中の人のご説明だと、表面が比較的に新しい部分だそうな。宇宙で長く太陽光を浴び続けた岩石は、次第に黒ずんでくるんだそうで。「宇宙風化」と呼ばれる現象だそうで。てことで、露出してあんまし時間が経ってない部分が白っぽく見えるんだそうで。

銘板
2018.7.3 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180703
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

リュウグウ色 3

そんな明確に白い部分が、リュウグウだと確認できない。イトカワは岩石でできてる S 型。リュウグウは炭素が多く含まれる C 型。って岩石主体で炭素が少し混じってるのか、岩石と炭素が等分くらいで混じってるのか、ほとんど炭素だらけなのかはおいらはまだわからん状態。ISAS の説明で「消し炭」って表現が出たことあるから、もしかしら3番目かも。

で、どうもイトカワみたいに宇宙風化の度合いで濃淡が出てるような感じでないような。もっと長時間露光で撮影すれば、そういうのが見えてくるもんなのかもだけど。ってそれは白黒画像でもうやってるわな。

ところどころあるけど、イトカワほどじゃない感じ。つか白い部分だと、画像で一番上の極の部分がいつも気になるw リュウグウもまた宇宙風化を受けて黒ずんでるんだろうか。炭素質だからやたら黒いってのはわかるけど。んで極の部分は露出歴がまだ少なくて白いんだろうか。それともそこだけ炭素が少ないとかの理由だろうか。

あと赤道がほんのり白っぽいわな。イトカワだと白い部分はランダムな感じだけど、リュウグウは地域性で明るさの違いが出てる感じ。リュウグウでの地域ごとでの明るさの違い、イトカワの場合はランダムっぽいこととの違い。どっちも、どういうことでこうなってるんだろ。

銘板
2018.7.4 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180704
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

20年も経ちますた 1

火星探査機 のぞみ 打ち上げから今日で20周年。日本の火星探査は新たな計画が動き出してますな。

火星衛星探査計画(MMX) - JAXA/ISAS

行き先がいったんフォボスに決まったみたいなニュースを読んだ気がしたけど、またどっちだかはっきりしないモードに戻ってる。

打ち上げの目標は2024年度(MMX の公式ツイッター から)だそうで。わずか6年後。最近の衛星・探査機は共通バスの利用で開発期間が短くなりつつあるらしいけど、相当野心的な計画の割に開発期間たったそれだけかよと。

しかも現段階で、行き先がフォボスかダイモスかはっきりさせてないってのはどうなんだと。もう内定はしてるんだろうか。それとも今はどっちでも行ける仕様で開発を進めてるんだろうか。両方の軌道計画を立てて検討ってのは決まりだろうけど。

探査と探査機の概要は、PDF『宇宙科学ミッション(MMX・DESTINY+・JUICE)の検討状況について』に出てた。6月14日発表の最新版だな。

ミッション期間は5年で、そのうち火星滞在期間は3年ほどらしい。直行なら片道半年ちょっとで行けるから、現地での時間を多めに取ろうっつうことかと。って、あれ? 片道1年ずつかけるの? ホーマン軌道じゃないの? ホーマン軌道なら往復14カ月くらいで、現地に10カ月も多く滞在できるはずだが。火星圏での滞在期間が3.8年なら、ちょうど2火星年を観測できることになるが。季節変化を丸2回観測できることになるが。3年だと1.6火星年しか現地にいられないってことだが。そこらはもちろん検討の上でこうしたんだろうから、おいらごとき雑魚がウンヌンしてもしょうがないんだけどさ。

資料の11ページの図を見るに、1. 打ち上げ 2. 探査機往路 3. 火星圏到着 って半周以上だもんな。3分の2周くらいしてる。ホーマン軌道じゃないわけで。これはそれなりに時間がかかりますな。わざわざこの軌道を選ぶには、何か理由があるんだろうとは思うけど。

しかし、対象天体が はやぶさ シリーズよりも遠いってのは、惑星間空間の航行期間が短くて済むってことで(地球と対象天体との軌道の同期周期が短いんで)。そういう理由もあるけど、ミッション期間が短い割には滞在期間を多く取るってところに技術の進歩を感じさせますな。初代 はやぶさ は全行程7年で現地滞在期間わずか3カ月だったもんな(トラブルの影響でそうなってしまったけど、当初計画でも全行程4年の滞在期間6カ月の予定だった)。はやぶさ2は全行程6年の滞在1.5年。実を多く取るほうへと着実に進化しとりますな。

遠いからミッション期間の効率がむしろ上がるってのは、それだけ遠い星にサンプルリターンかけられる目処がついたってことでもあったり。

おととしあたりには未定だった推進方法、イオンエンジンを捨てて化学スラスタのみにしたんだね。地球を発って、火星の衛星軌道に入って、ターゲットの衛星とランデブーして、衛星に着陸して、火星の引力圏から脱出して地球に向かうってわけで。小惑星とは比較にならない強力な引力圏の中でいろいろ軌道変更するってことで、小惑星サンプルリターンよりも化学エンジンの出番が格段に多いのはすぐわかるわけで。

イオンエンジンは燃費の良さが売りだけど、化学スラスタと別に搭載すれば、探査機の構造がそれだけ複雑になるわけで。太陽電池パネルもでっかくしないといかんし。つか火星のあたりでの太陽光の強さは地球の場合の4割ほどしかないんで、太陽電池はなおさらでっかくしないといかんしな。そんなこんなでイオンエンジンにとってはいささか不利な状況が察せられるわけで。それで今回は搭載見送りとなったかな。

惑星間空間サンプルリターンは航行距離がやたら長くなりがちなんで、イオンエンジンの出番となりやすくもあるはず。けどアメリカの小惑星サンプルリターン計画 オシリス・レックス も、ロシアの火星衛星サンプルリターン計画 フォボス・グルント も化学スラスタのみなんだよな。探査機の全体構造の単純さを狙うとそうなるのかも。

そのかわり化学エンジンはイオンエンジンに比べて燃費が10倍なもんで、推進剤タンクがでっかくなって、探査機が重量級になっちまうけどな。ていうか 500N スラスタ3本か4本って こうのとり 並みのパワーじゃないですか。MMX の全備質量は3.8トン。かぐや(2.9トン)よりもでかい探査機になるのか。

MMX の 500N スラスタが4本なんだとして、1本で質量だいたい1トンを担当。

かぐや のメインスラスタは 500N が1本だった。いやいや、MMX のパワーウエイトレシオ、けっこうなものになりそげですが。ああでも のぞみ、あかつき は全備 500kg 台で 500N×1だったから、パワーウエイトレシオは MMX はむしろ控えめなくらいか。惑星の周回軌道への出入りを考えると、このくらいが妥当ってことか。

銘板
2018.7.5 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180705
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

20年も経ちますた 2

しかしここで、この仕様での別な不安が。

日本の歴代探査機の化学スラスタの配管系統は今までのとこけっこうトラブルが出てるってこと。のぞみ、はやぶさ、あかつき でキたもんな。かぐや のエンジンが完全作動してくれたのが妙に嬉しく感じられるくらい。ちなみに IKAROS のスラスタはスプレー缶をブシューっと吹く感じのもので、「化学」スラスタと呼んでいいものかどうかおいらはわからん(原理はスプレー缶だけど、中身の技術は高度だったりする。スポンジ状の金属に推進剤を染み込ませるとか、おいらの理解を軽く超えてるww)

サンプル採取はサンプラーホーンでの弾丸方式じゃなくなりそうなんだね。マニピュレータとコアラー機構の2つだそうで。両方採用なのか、これから1つを選ぶのか。とにかく今までの弾丸方式は考えてないらしい。

フォボス・ダイモスはもとは小惑星だった説もあるんで、弾丸でも……ってこの方式、表面状態がどんなだか見当つかん星対応のオールラウンダーなんだった。火星の衛星は海外の歴代探査機が(火星本体探査のついでの形だけど)いろいろ調べてるんで、ある程度わかってるってことで。

サンプラーホーン方式のメリットは、採取する場所の状態に関わらず機能するってこと。あと構造が単純なんで、初代 はやぶさ がそうだったみたいに、弾丸がもし発射されなくても、接地さえすれば微量のサンプル採取が期待できること。万が一の対応が充実してるってことで。

デメリットは、採取できるサンプル量が少ないこと。初代 はやぶさ だと、正常に作動しても 1g に全然届かないことがわかってた。はやぶさ2だと目標が 1g 超え。

んで MMX。はやぶさシリーズを大幅に超えるサンプル採取量を狙うってことで、採取機構そのものを取り替えると。

国際協力の項目は はやぶさシリーズと大体同じだね。アメリカの DSN を借りる必要があるんで、アメリカが何らかの形で参加するかも。初代 はやぶさ のときは NASA が MUSES-CN というローバーを提供することになってた。開発失敗でポシャってしまったけど。はやぶさ2には独仏共同開発の着陸機 MASCOT が載ってる。

あと はやぶさ2はリュウグウのサンプル採取に成功した暁には、アメリカにその 10% を渡すことになってる。はやぶさ2同時進行中のアメリカの小惑星サンプルリターン計画のオシリス・レックス。これが小惑星ベンヌから持ち帰ったサンプルのうち 0.3g を得ることになってる。(2018.12.16 補足: この情報・見解は間違っていました。0.3g ではなく 0.5% でした。2018.12.5 のログ にて)

じゃあ MMX でのサンプル交換協定はどうなんだと。

火星の衛星のサンプルリターンっつうとロシアの フォボス・グルント が先行したけど、打ち上げロケットの上段の不具合で失敗。一時期は同型機再建でのリベンジ計画の話もあったけど、資金の当てがつかずに止まってしまってるらしい。てことで、ロシアとのサンプル交換はたぶん今のところナシ。

まったく違う星のサンプルリターン計画なら諸外国で動きがあるはず。そのタイミングが近いものと協定を結ぶとかありそうだな。ヨーロッパと中国とインドはサンプルリターン未経験だから、宇宙探査のこの流れを意識した計画を練ってるはず。

しかしサンプルリターンって、古くは米ソ宇宙競争で両方とも月の石を持ち帰るのに成功しとりましたな。その後アメリカは太陽風や彗星の尾の中の物質を持ち帰ったけど、浮遊物質なわけです。取るのが比較的簡単なわけです。世界的にそんなコーフンのルツボってなわけではなく。計画通りに取れた物質もなんつーか科学マニアックというかで、一般受けするようなわかりやすいものでもなく。

そんな中、星の本体から直接取るっつうわかりやすいけど難度が高いものを、月よりずっとずっと遠い星で、ってのを初代 はやぶさ がやってのけたわけで。

そこから各国ともサンプルリターン熱が盛り上がることになるけど、主な動機は「日本ごときがやれたのに、なぜうちではやれてないんだ」かとw とりあえずアメリカはそんな感じだったらしい。スプートニク・ショック と同じですな。

日本国内でも、科学的成果が大きい、技術が確立された、社会的な受けも良かったもんだから、はやぶさ2が今まさに稼働中で、MMX もまた開発に入ってるわけで。サンプルリターンありの探査計画が通りやすいってわけで。てことで、はじめは片道探査のはずだった木星圏小惑星探査計画も、往復30年のサンプルリターン計画として検討されてるっつうのが今。

打ち上げから20年を迎えた火星探査機 のぞみ。この探査機の目的は火星の気象観測で、サンプルリターンのサの字も関係ない。この運用と同時に初代 はやぶさ が開発されてたけど、サンプルリターンがそこまでインパクトのあるものとは判明してない時代のこと(初代 はやぶさ も冒険的要素が強すぎて、関係者でさえここまでまともに成功すると思ってなかったらしいし)

のぞみ のリベンジ計画として、PLANET-X とか MELOS(ミーロス)とかの計画も上がってた。PLANET-X は のぞみ そのままか発展型で。火星周回軌道上から気象観測するという、金星探査機 あかつき みたいなスタイル。MELOS も気象がテーマで、周回機での全球探査+着陸機での局地探査で同時にデータを取ろうっつう内容。着陸機じゃ火星土壌での生命も探るっつう意欲的な計画だった。

どっちもポシャったんで MMX が のぞみ のリベンジの位置付けだけど、共通なのは対象が火星ってだけで、内容は全然違ってる。

ネット上で誰かが「宇宙探査史は はやぶさ 以前、はやぶさ 以後とで別れる」なんてかっこいいこと言ってたけど、とりあえず日本はそうなってしまったw

いまだに のぞみ に肩入れしてるおいらとしては寂しい気もするけど、他の惑星の気象を調べるので言えば、あかつき が金星でやってくれたからな。そこをリベンジのひとつとしようかな。

しかし、惑星の気象を調べるのは日本の太陽系探査の柱のはずでして。そもそも宇宙科学研究所(ISAS)は、弾道ロケットで地球の高層大気を研究するところから始まった。衛星技術を手にした後も、電離層やオーロラの観測で成果を上げてきた。気象庁とは違う分野で、地球の高層大気現象を調べてきた。

その正常発展形として、大気のある他の惑星の気象も調べる方向が確立されてた。はず。それは「比較惑星気象学」として、地球の気象をより客観的に、より深く知る手段になると期待されてた。はず。海外の探査計画からもらったデータだけじゃ不十分なんで、自前でそれ用の探査計画を作ってやっていこう、ということだった。はず。

のぞみ はまさにそのために作られた。火星の気象衛星になるはずだった。

金星探査機 あかつき はその方向で、探査開始までいろいろあったものの見事に金星の気象衛星になって、膨大なデータを送ってきてる。

けど後に続く計画がない。火星の気象探査機計画はキャンセルされてしまった。代わりに火星へ赴くのは、衛星フォボスのサンプルリターン機。

ISAS は比較惑星気象学の確立という大目標を取り下げてしまったんだろうか。

銘板
2018.7.6 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180706
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

あれから20年以上経った 1

オウム真理教の幹部たちの死刑が執行されましたな。7人を同日に、だそうで。

今日を選んだ理由の推測で、海外からの死刑廃止論者をあまり刺激しないタイミング、というのもありそうってことらしく。

先進国で死刑をやってるのって日本だけらしく。

ってアメリカは死刑やってるんじゃなかったっけか。って国家では死刑をやるかやらないかを決めてなくて、州ごとに決めてるんだっけか。

ってあの国、国家じゃ外国の指導者を殺したりもしてるが。同時多発テロの犠牲者は何千人で、その報復でアフガニスタンとイラクで何万人も殺害したが。

でさ、死刑を廃止した国々ってヨーロッパが多いわけでさ。

EU「犯罪抑止効果ない」死刑執行を批判 - NHK

自分の国のルールを自分で決めるのに文句はないけど、外国に対して「死刑を廃止すべき」と大使を通じて抗議してくるのってさ、なんだかウザいような。自分の正義の押し付けというか。つかこういう頭ごなしなアプローチされると、むしろ言うこと聞きたくなくなるもんだと思うが。

朝型生活の人ってときどきこんな感じの人いるよなとか。

個々人の体質や性格で合う/合わないがあるだろと思うんだけど、そこらは都合良く無視するのな。

EU が日本の死刑制度に口出しするのも、なんか似てるような。

せめて返してあげられる言葉っつうと、

「余計なお世話です」くらいかな。

「刑期300年」とか、死刑のない国や州だとそんな感じのがあったりするけどさ、ただただ刑務所内で一生を全うしなきゃいけないのが確定してる人生ってさ、そんななのにきちんと健康管理・安全管理されちゃって、天寿全う以外は許されないとかさ、死刑とどっちが残忍なんだかおいらは判断できん。

「死刑は犯罪抑止効果がない」って、いやあの、えっ? 死刑って犯罪抑止効果を期待してのものなの? と、けっこう新鮮な驚き。いやいや刑罰ってその期待そのものだろ。今、そんなこと考えたこともなかった自分に驚き。

って、刑罰とはいえ人が亡くなったのを話のネタにしちまったなーとか後悔してたり。

銘板
2018.7.7 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180707
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

あれから20年以上経った 2

EU が死刑を忌み嫌うのは、ナチスの虐殺から来てるのかもなと思ったり。

個人の生命を他者が合法的に奪うってことに、それでことさら嫌悪感を持ってるのかもなと。

映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(2015)の趣旨は、ヨーロッパ各国のイイところを自国アメリカに紹介するっつうことだった。ムーア監督は明確に民主党支持者なんで、内容もいつもどおりその思想に沿ったもので。その中の、スペインの警察の麻薬犯罪対策を紹介したパートで違和感を覚えるところがあって。

スペイン人の警察官が死刑廃止論を妙に力説してた。スペインで死刑を廃止したことが、その犯罪対策が効果を発揮している一因なのだと。なんか対策内容と繋がってない感じでさ。で、遠回しに、死刑をまだやってる国は廃止した方がいい、的な話しぶりで。

その警察官の本当の心情なのかもだけど、主旨とはズレがある。ムーア監督がこの部分を映画内容に採用したってことは、それは監督の意思と一致してるってこと。なんで、むしろこの警察官の主張の形で監督自身が主張してる内容ってことで。てことは警察官のくだりはぶっちゃけヤラセかもしんないし。

死刑の是非について、マイケル・ムーア監督と EU で方向が一致してるっつうのはわかったが。

銘板
2018.7.8 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180708
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

世界が虜の演技

今世界中で大流行中らしい、ネイマールごっこ。

皆さんすごい楽しそうwwww

サッカーが何かも分からなそうな3歳くらいの子供も、犬も猫もやってるですよwwwww

銘板
2018.7.9 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180709
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

夜は白と極 1

「白夜」(びゃくや)に対する言葉って何だろうななんて、時々その疑問を思い出してはすぐ忘れってのを繰り返して繰り返して幾星霜。

白夜ってのは、地球の南極圏・北極圏に特有の現象ですな。夏至の前後の丸1日かそれ以上、日が沈まないってやつ。

てことで白夜のある地域ってのは、当時の前後には丸一日かそれ以上、お日様を拝めない期間があるってことで。白夜の反対。これってどう呼ぶんだろうと。「黒夜」?「黒昼」?

やっと、やっと。いつもの忘却の前に知ることができた。

極夜」だった。

知ってしまうと「さいですか」てなくらいだけど。どうせ日本じゃ関係ないし。

「白夜」(びゃくや)って漢字の雰囲気も読みの雰囲気も何となく日本的センスを感じるようなアレだけど、実は英語からの直訳だったりして。"white nights" と言ってだな、これは1980年代に映画のタイトルにもなったのでござるよ、とかウンチクトクトクモードで Wikipedia「白夜」から英語版 Wikipedia 記事の同じ項目に飛んだら、"Midnight_sun"(夜中の太陽)だった orz

ちょ、どういうことですか『ホワイトナイツ/白夜』(1985)ダブル主演のミハイル・バリシニコフさんグレゴリー・ハインズさん。

つか「白夜」って言葉は、太陽そのもののことじゃなく、太陽が沈まない夜のことや、その現象のことじゃないですかね。「夜中の太陽」ってなんかちょっとズレてないですかね。

銘板
2018.7.10 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180710
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

夜は白と極 2

と思ったらサブ項目で "Midnight_sun#White_nights" があった。ええとなになに?

太陽が地平線の下に6〜7°以下しか沈まない場所(緯度 60° 34’ 〜 59° 34’ 以上の南極圏または北極圏)では、midnight sun ではないが真夜中でも夕暮れ状態となる。それにより、晴れた夜なら人工光なしに読書などの昼間の行動が可能である。

White nights はロシアの聖ペテルスブルク(ピーターズバーグ)の共通の象徴である。White Nights はおよそ6月11日〜7月2日に発生し、6月最後の10日間は "White Night Festival" として文化行事での祝賀期間となっている。

あーなるほど。厳密には「白夜」と「ホワイトナイツ」は別物なんだな。「白夜」とは、晴れてれば1日中太陽が出てる状態。「ホワイトナイツ」はそこよりちょっと低緯度の地域で、夏至前後、日が沈むけど夕暮れ(薄明)状態までにしかならない夜の状態のことなんだな。

日本じゃそこらへんごっちゃにしてしまってるけど、日本の国土じゃホワイトナイツにさえならないからな。ごっちゃでもまぁいいかって感じ。

銘板
2018.7.11 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180711
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

夜は白と極 3

その反対の「極夜」ってのもまた。

映画『南極料理人』(2009)だと、その時期は世界各国から来てる南極越冬隊の皆さんがそれぞれの基地内で冬至を祝いつつ、ほかの基地に無事や健康を祈る電報を打ち合うってことだったような。ただでさえ生き物を拒む環境の上に、節制の必要から生活が単調そうな極地。その地での越冬ってことさら苦労が多いだろうからな。そういう定期イベントは大事なんだろうな。冬至はクリスマス近くだしな。

いやさ、単純に、白夜や極夜の暮らしってしてみたいなとか思ったりして。

外国暮らしを考えると、なんとなく南国リゾートで悠々自適っつう感じもあるけど、赤道近くは季節の変化が曖昧そうでな。その代わりに常夏を楽しめるんだけどさ。

南半球事情はよくわからんけど、とりあえず北半球だと、極地に近くなるほど季節変化がドラスティックになっていくイメージ。東京と八戸でさえその違いがわかるくらいだし。んでそのまさに極致が極地なんじゃないかと(「うまいだろ」とか全然思ってねっすよw)。だって夏至は一日中昼間だし、冬至は一日中夜だし。

日本の感覚だと、冬の盛りは1〜2月。夏の盛りは7〜8月。冬至・夏至ってあんまし意識されないのよね。お彼岸で意識されることはあるけど、お日様が出てる時間がウンヌンってのはあくまでも添え物の扱いでな。実際、感覚的にもその節目はぼんやりとしか感じられんしな。北九州〜関東じゃ夏至のあたりはちょうど梅雨で、太陽が雲に隠れがちで影が薄いってのもあるかもな。

八戸じゃ梅雨は夏至の後に来る。ゴールデンウィークから梅雨まで晴れの日が多いのは、南の地域と同じ。てことで、八戸だと夏至の日に晴れが当たる年がけっこう多いと思う。けどご多分にもれず文化や季節感覚は東京の影響が強いんで、せっかくの晴天の夏至があんまし重視されてなくてな。

そこへいくと北欧なんかは夏至・冬至への感度が高いですな。太陽の様子の違いがここまでわかりやすいんだもん、そりゃそうなるだろ。

いやさ、ほんと体験してみたいっすよ。一日中昼間だったり、一日中夜だったり。それが半年ごとに交互にやって来るなんてさ。

まー、極夜の影響なのか、北欧は鬱病の発症率が高いとか言われたりするけどさ(未チェック。ただの憶測やホラ話かも)。けどおいら夜型だからw 暖房完備ならむしろ快適に過ごせるんじゃないかとww

っておいらには極圏での夏至・冬至は静かに過ごすイメージがあるんだけど、現地じゃもしかしたら、ここぞとばかりに賑やかにお祭りしたりするんだろうか。それもまたそれで楽しそう。

銘板
2018.7.12 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180712
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

「ぼくはここにいるよ」と叫んでみた 1

JAXA にメッセージ出したですよ。

ロックバンドのクイーンのギタリストにして天体物理学者のブライアン・メイさんが6月26日に、「小惑星リュウグウの最初のステレオ画像」をご自身の Twitter アカウントで出されまして。はやぶさプロジェクトサイトも最新情報でそれを取り上げまして。

おいらのステレオリュウグウのほうが2日早かったのに。

この日記の 6/21 付けで出してるけど、実際にリュウグウのステレオ写真組を作って公開したのは 6/24 でして。それでもやっぱしブライアン・メイさんより2日早いわけでして。

流そうかなと思ってたけど、そういうのを主張するのは無名の分際で図々しいかなと何日も悶々と考えたけど、JAXA のお問い合わせフォームに出しちゃいましたですよ。

500字の制限の中で、できるだけ嫌な感じにならんように書いたつもりだけど、応援の意図のつもりで書いたけど、好意的に受け止めていただけるだろうか。

しかし、送信ボタンを押した直後の反応が「送信しました」と素っ気なく来ましたか。まー過不足ないからいいけど。

11年前に JAXA に問い合わせメッセージを送ったときは、「がんばって回答いたしますので、少々お待ちください」みたいな健気な文が出てきたもんだが。

初代 はやぶさ 以来、ファンが増えて、なんだかよくわからんメッセージを出す人が増えたってことかな。

おいらもその一人なんだろうか orz

銘板
2018.7.13 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180713
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

「ぼくはここにいるよ」と叫んでみた 2

その日のうちに JAXA 広報部お問い合わせ窓口御中からお返事いただいたですよ。

変なメールを送信してしまったのにお相手くださったこと、本当に感謝いたいます。ありがとうございます。

返信内容は、こっちから出した話には特に触れず、たぶんテンプレ文面の感謝の内容。てことで、そっけないといえばそっけないかも。

けど受け取った旨の返信をきちんといただけたのが嬉しいっすよ。

はやぶさ2チームの方々にまで届いたかどうかわからんけど、お仕事が佳境の方々の邪魔になってしまったら不本意だし。そこらへん、チームの方々にお伝えするかしないかは、広報部の方で判断していただけるでしょうと。

銘板
2018.7.14 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180714
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

夜は白と極 4

ホワイトナイツのお祭り、けっこういろんなところでやってた。

White Night festivals

対象地域だけじゃなく、関係ないところでもホワイトナイツを祝っていろいろ楽しく夜通しのイベントをしてるらしい。まぁ実質てきには夏至のお祭りってことなるだろうけど、楽しみたいのにかこつけて、白夜やホワイトナイトの話題を持ってきてるんだろうな。

オリジナルはロシアのサンクトペテルブルクだそうで。そのお祭りが世界中に広まってきてるらしい。

イタリアとかマルタとかテルアビブとか、どう考えても夏至の夜空は普通の夜空だろww

イギリスって一番北でもやっぱし北極圏じゃないと思う。けど地域おこしで始めたのがうまくいってるっぽい。イギリス中部のリーズという地方都市の場合、以下 Google 翻訳そのまんま。

イギリスのフェスティバルはライト・ナイトと呼ばれ、2005年には英国のリーズで、地域全体のイルミネイト・カルチャー・フェスティバルの立ち上げの一環として始まりました 。2005年10月のリーズでは、これらの「異例の文化的出来事」には、タウンホールの時計塔の頂上で演奏する弦楽四重奏が含まれていました。クレイジーダンスのための研究所からの「トレジャーハント」と信頼されるべきである。トレジャー・ハントには、200人の観客が街中に導かれ、白ボイラーのスーツや傘を集めたり、踊ったり、踊ったりすることができました。3つのシャイア・ウマ、アイスクリーム・バン、リーズ・パイプ・バンドのバグパイプがあります。

リーズはブラッドフォード、シェフィールド、ヨーク、ハル・フォー・ライト・ナイト2006 に加わりました。バーミンガムを含む全米の主要都市には 、2008年にライト・ナイト・イベントが開催されました。これはベルファスト、リバプール、ノッティンガムを含む2009年にさらに広がりました。 ブライトンとホーブは2008年に正式なパートナーイベント「ホワイトナイト」を発表した。ブライトンとホーブ芸術委員会によって制作されたこのイベントは、アミアンの年次イベントと提携し、都市の芸術の会場、劇場、ギャラリー、屋外の空間が、様々な芸術活動、ショー、インスタレーション、ツアー、トレイルを楽しむことができます。2009年には、ライトナイトの町と都市の英国のネットワークが設立されました。

何をやるかは、世界的には花火大会とか、夜通しでコンサートしたり店を開けてたりとかが多いらしい。

白夜やホワイトナイツ(にかこつけての)お祭り、いずれ日本にも商業的な流れで入ってくるのかもな。

クリスマスにバレンタインはもう定着したし。ハロウィンもまた商業主導な感じで流入してるけど、さすがに日本の消費者はスレてきたというかで、素直に受け入れたくない向きもあるね。それもまたそれで正常な反応とは思う。

銘板
2018.7.15 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180715
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

夜は白と極 5

夏至って日本じゃ影が薄いというか、あまり付加価値を感じさせない年中イベントですな。てことで、虎視眈眈と導入を考えてる業者さんたちって絶対いると思うww 6月ってイベントの空白期だしな。

あーそうか梅雨の時期だからイベントを組みにくいってのはあるかも。

……、

……、

……。

そこで八戸ですよwww

八戸の梅雨は夏至以降に来る。夏至の日を含めて、梅雨より前は気分のいい天気の日が多い。地元民は当たり前すぎて特に意識してないけど、八戸の6月は過ごしやすい。八戸気象台のデータを見るに、6月中の最高気温はほとんど変わらず、最低気温だけがじわじわ上がっていく。夏至のある6月20日あたり間で来ると、それまでの日内の寒暖の差も少なくなってきて、夜も適温で過ごしやすくなる。

業者の皆さん、ホワイトナイトフェスティバルやるなら八戸でいかがでしょう?

銘板左端銘板銘板右端

イタリア

2005年には、ローマのNotte Bianca(英語:White Night)が9月中旬に開催され、ゲストスターはRoberto Benigniでした。他の都市でも同様の取り組みが行われました。ではナポリそれは最初に、多数のコンサート(バリオーニ、ピノ・ダニエル、99ポッセ、Almamegretta、スタディオ)と演劇や文化イベントで、2005年10月の終わりに開催されました。出席はナポリの人口の2倍だった。他のイタリアノッティビアンケはで開催されたジェノヴァ、トリノ、レッジョカラブリア、およびカタンツァーロ。

「10月の終わりに開催されました」って全然夏至じゃないんですが……。ってよく見たらイギリスの例でも10月って書いてある。

銘板
2018.7.16 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180716
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

夜は白と極 6

フランス・パリのニュイブランシュ(白い夜)も10月。ええええええええ。

英語版 Wikipedia "Nuit Blanche" の Google 翻訳によると、

この記事は、通常冬に開催される文化祭についてです。短い夏の夜間の夜間文化祭にはホワイトナイトの祭典をご覧ください。Vive laFêteのアルバムについては、Nuit Blanche(アルバム)を参照してください。フランスの映画については、「Sleepless Night(2011 Film)」を参照してください。

ニュイ・ブランシュ(ホワイトナイト)毎年恒例のオールナイトまたは夜間での芸術祭。Nuit Blancheには、博物館、私立および公共のアートギャラリー、その他の文化機関が無料で開かれています。その中心部は事実上のアートギャラリーになり、アートインスタレーション、音楽、映画、ダンス、パフォーマンスアート)、テーマソーシャル集会、およびその他の活動。

どうも街を挙げての徹夜文化祭らしく。日本も11月の初めの文化の日ってけっこう文化祭的なイベントがあるね。あれに近いノリなのかも。

てことはこの場合の「白い夜」は「夜空がずっと明るい」の天文・気象の話じゃなく、「街に夜通し明かりが灯ってる」の意味なのかもな。

銘板
2018.7.17 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180717
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

気にせず楽しんでくださいよ

また文化盗用の騒ぎですか。

「日本の文化を貶めている!」欧州の歌謡選手権のイスラエル女性のパフォーマンスに批判殺到! - 親日国タイの反応

日本っぽさを演出に使うのって、何がいけないんだろ。別に日本を貶める使われ方でもないしさ。むしろ素敵な使われ方で嬉しいかったり。

「差別だ」とか「文化を盗んだ」とかで責められるみたいだけど、日本が西洋文化を使ってるのに対しては、誰も何も文句言わないんだよな。不公平だろ。

んでまぁこんな感じで騒ぐ人たちって(たぶん)日本人じゃない人たちだってのがまたね。

銘板
2018.7.18 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180718
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 1

ラジオアストロン(← Wikipedia 記事)

不勉強で何カ月か前まで知らなかった。ロシアがこんなごっつい電波天文衛星を運用してたとは。

日本のスペース VLBI 計画もうだめぽ orz

最大基線長が はるか、ASTRO-G の約12倍(34,100km vs 402,700km)、パラボラアンテナ口径が 25% 増(8m vs 10m)、てことは集光力が 56% 増……。

ラジオアストロンの打ち上げ成功も ASTRO-G 開発断念も同じ2011年。ASTRO-G がポシャった理由って、きっとこれもあったんだろうな。

ASTRO-G は はるか と同じ基線長でラジオアストロンに対抗しなきゃいけなかった。そのためにはセンサーの感度と分解能の確保はどうしても譲れなかった。それを実現できなかった。

そういうことだったのか。

銘板
2018.7.19 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180719
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 2

はるか、ASTRO-G の軌道でラジオアストロンに対抗できるものっつったら、遠地点通過の頻度が多いってことか。単純に 6.3時間に1回 vs 10.8日に1回。スペース VLBI の解像度は遠地点付近で最大になる。同じ期間で比べると、日本の軌道だとロシアの軌道の41倍、最大解像度のタイミングが来る。

けどその最大解像度の能力が12分の1とな。

日本式の軌道は安かろう早かろうな需要はあるかもしれんな。

世界最大級の地上式電波望遠鏡は、プエルトリコにあるアレシボ望遠鏡(直径 200m)でして。けど、それより小さい電波望遠鏡は世界中にあって、それぞれで役に立ってる。

アレシボは首振り機能がないんで、対象の空域を捉えるには地球の公転・自転がマッチしたときに限られる。そもそも地球の黄道面近くにしかアンテナを向けられないんで、それ以外の多くの空域は観測対象外。大きすぎるがゆえに融通が利かない。だから首振り機能がある大多数の電波望遠鏡に需要がある。

この特徴、ラジオアストロンの特徴にちょっと似てる。ラジオアストロンは軌道上の電波望遠鏡なんで首振りは自在のはずだけど、最大解像度のチャンスが来るのは2週間に1回。たぶん利用申し込みがありすぎてパンクしてるんじゃないかと。

んで、そこまでの解像度が要らない研究なら、たくさんの対象を調べなきゃなんない研究なら、日本式の軌道にも需要がかなりあるんじゃないかと。ラジオアストロンからあぶれた研究テーマの受け皿としても。

屈辱的といえば屈辱的だけど、日本式の軌道でも解像度は最大でハッブル宇宙望遠鏡の1000倍だしな。

銘板
2018.7.20 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180720
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 3

そもそも日本が はるか で選んだ軌道は、なんで月遷移軌道じゃなく静止遷移軌道(遠地点高度 35,800km)の6割程度の軌道だったのか。

そりゃ当時の宇宙科学研究所が(ISAS)自前で持ってたロケット、M-V の性能の縛りでして。

ISAS は今は JAXA の内部組織なんで、H-IIA ロケットを使える立場にある。けど はるか 打ち上げ当時の1997年は独立した宇宙機関で、政治的・予算的なウンヌンもあって、国内の別の宇宙開発組織の宇宙開発事業団(NASDA)が持つ大型ロケット H-II を使える立場になかった。

M-V は歴代の ISAS ロケットの中ではダントツ最強だったけど、それでも能力は H-II の5分の1以下。

んで、ロケット側の制限、はるか の天文衛星としての要求性能と仕様、技術試験機としての要求性能と仕様の折り合いで、この軌道に決まったと。

はるか は、大型膜面の軌道上展開機構を現場で動作チェックするための技術試験機だった。てことで、それで作ったパラボラアンテナで、せっかくだからスペース VLBI の試験運用やってみようっつう衛星で。

さらに M-V ロケット1号機での打ち上げだったんで、ロケットの性能試験の意味合いもあった。そんなわけで、たぶん科学観測の品質ウンヌンはあんまし優先順位が高くなかったんじゃないかと。

パラボラの展開は問題なく成功。鏡面精度も期待通りだったんで、地上の電波望遠鏡と連携して世界初のスペース VLBI を実施。数々の科学的成果を挙げた。

技術試験機といえば初代 はやぶさ もそうだった。いろいろあったけど成功できたんで、モノホンの小惑星探査機 はやぶさ2 が計画されて今に至ってるわけで。

技術試験機 はるか もその成功を受けて、本物の電波天文衛星が計画された。それが ASTRO-G。予算を獲得してプロジェクトが動き出したものの、パラボラの鏡面精度が要求を満たせないことが判明。改良したら今度は別な問題が発生。頑張ったけどついに正式にギブアップ。それが2011年。ラジオアストロンのデビュー年。

銘板
2018.7.21 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180721
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 4

ASTRO-G のアンテナ構造を はるか と全然違うものにしたのは、たぶん はるか よりも要求性能を上げたからかと。それでも要求を満たせなかった。つかもともとが通信衛星 きく8号の、地球との通信アンテナを流用って時点でおかしかったかも。

ついこないだ初めてラジオアストロンの存在を知ったおいらは、当時いろいろ不満だった。

ライバルがいないジャンルだと思い込んでた。例えば はるか と同じ性能でも充分に意味があるだろと。はるか の活動期間は9年近くにもわたったとはいえ、まだ観測が足りない対象はいくらでもあるだろと。だったら性能アップが果たせないからって開発断念はないだろと。

ASTRO-G を打つロケットは、最初から H-IIA に決まってた。能力余りまくり。ASTRO-G の質量は 1.2トン。同じく H-IIA で打ち上げた月探査機 かぐや の質量は2.9トン。ASTRO-G をラジオアストロンと同じく月遷移軌道近くまでなんて余裕で打てた。けど ASTRO-G の軌道は はるか と同じに決められた。なんでも はるか とのデータの整合性や軌道・姿勢制御プログラムを流用する都合から、だったらしいが。

たぶんもうひとつ、はるか で運用データがある軌道だから、同じなら機体の設計も地上チームの運用もしやすかったんじゃないかと。

で、たぶん、その線で開発してたところに、ロシアでごっついスペース VLBI 衛星が開発フェーズに入ってるっつう報せが届いたんじゃないかと。

で、ライバル不在だったはずが尻に火が点いたと。

スペース VLBI で単純に解像度を上げるには、遠地点高度を高くしなきゃなんない。軌道を変えれば機体の設計をやり直さなきゃなんないわけで、そこまではできない段階に入っての報せだったのかも。

銘板
2018.7.22 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180722
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 5

はるか と同じ軌道でラジオアストロンに勝つには/互角に戦うには、価値を保つには、途方もない鏡面精度がやっぱし必要、ここは絶対に譲れない、譲るくらいなら計画中止、となったのかも。

なんてことが最近ようやく推測できるようになったおいらさ。

スペース VLBI に関しては、ロシアにまんまとやられた形ですな。そして競争の舞台は火星衛星サンプルリターンへ。

これまた2011年にロシアが打ち上げたフォボス・グルントは、打ち上げロケットの上段の不具合で地球の引力圏脱出に失敗。打つ手を尽くしても復旧できず、ついに地球の大気圏に突入してしまった。そしてその空白に付け入る形の、日本の MMX 計画。まさに意趣返しの様相。

日本とロシアって、宇宙科学じゃ何かと競合するライバル同士の関係になっちまってますな。

半世紀前は 米ソ宇宙競争 を華やかに演じてたロシア(旧ソビエト連邦)。今は元・格下相手にいい勝負な感じが哀しいような。

つか ISAS ほんとよくやってると思う。小惑星サンプルリターンじゃアメリカを追随者にしてしまったし。「よそが始めたことを真似して始める」「勝つまでやめない」の NASA が後々追い越してしまうとは思うけど、それでも。

銘板左端銘板銘板右端

オバマ大統領の頃、その前のブッシュ大統領がぶち上げた有人火星探査計画のハードルが高すぎるからと、地球近傍小惑星の有人探査に切り替えたことがあったな。その時点じゃ初代 はやぶさ を意識したのかどうか不明だったけど、候補天体の例としてイトカワを挙げたわけで。

もうこれで日本はターゲットにされてるなーってのがわかってしまったですよ。

イトカワは往復しやすい星だからこそ はやぶさ が選んだわけで、有人でも往復しやすさは変わらんだろうけど、それにしても露骨というか。

今のトランプ大統領の有人探査計画だと、まずは月の周回軌道に恒久的な有人拠点を作ってから火星行きを考えるっつう、いくらか現実的なものになったね。てことで小惑星の有人探査はなりを潜めた感じ。

トランプさんの性格だと、月・火星はアリでも、地球近傍小惑星なんてちっさくて知名度も低いのはナシな気がする。

銘板左端銘板銘板右端

ラジオアストロンの近地点高度が 10,000km なんつう高さに取ってあるのは、バン・アレン帯への出入りを避けるためだろうな。これがもし はるか、ASTRO-G と同じ 560km なら、公転周期が短くなって観測頻度が上がるだろうになとも思ったり。って計算してみたら、10.8日 → 10.43日で、あんまし変わらんかった。

もし はるか、ASTRO-G の近地点高度が 10,000km なら周期はどうなるか。6.32時間 → 9.06時間で 4割増し。

日本の軌道がバン・アレン帯に出入りする危険なものなのは、観測頻度を上げるためってのが公式な見解だけど、はるか の時代のロケットの限界なわけで。H-IIA で打つはずだった ASTRO-G でも同じ軌道ってのは、過去の資産の再利用とはいえ、やっぱしちょっと合わない気がする。

銘板
2018.7.23 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180723
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

招かれざるなんとか

バカヒコがまたぞろおいらのとこに現れた。

冗談のつもりと思われる、馴れ馴れしいイヤミ言ってった。そういうのは親しい人同士でやることでしょと。

やつがいまだに、おいらを親しい人だと/おいらを昔の状態に戻せると思い込んでるのはわかった。

イヤミの内容がかすりもしない勘違いだったんで、軽く全否定しといたが。

銘板
2018.7.24 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180724
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 6

ラジオアストロンの遠地点高度は 390,000km。月軌道の高度は 380,000km。ラジオアストロン軌道は微妙に月軌道と交差してる。

これって将来、月スイングバイでの軌道変換を考えてるってことなんだろうか。

今の近地点高度は10,000 km。地球の直径は12,700 km。この状態で VLBI の最大基線長は 22,700km。スペース VLBI をやる意味がある高度だけど、はるか よりは分解能が落ちる。

ラジオアストロン軌道の近地点高度が はるか 軌道の遠地点高度を上回ると、軌道上のすべての位置で、観測をする意味と価値が生まれる。

銘板
2018.7.25 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180725
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 7

けどそれだけ、遠地点にたどり着いて最大解像度で観測できる頻度は落ちる。

とすると、行き先は 地球ー月のラグランジュ点?

これだと基線長がいつでも同じになるんで、常に観測していられる。

L3, L4, L5 で基線長は、月面に電波望遠鏡を置いたのと同じになる。微妙に今より基線長が短くなるけど、常時その基線長でいられるメリットはなかなか魅力かと。

L1 だと近すぎ。今のままの軌道のほうがまだいいかも。

L2 が最強。基線長を最大限に取れる。

地球から見て月の反対側なんで、ときどき通信不可になるのが難点っぽいけど。ここらへん、うまく月の影から定期的に顔を出させる軌道があるらしく。わざわざ中継衛星を置く必要もないらしい。

銘板
2018.7.26 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180726
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 8

もっと欲張ると、太陽ー地球のラグランジュ点とか。

比較的行きやすい L1, L2 でも基線長を 1,500,000km も取れる。もっとふんばって L4, L5 なら基線長は100倍の 150,000,000km。さらにふんばって L3 なら、さらに倍の 300,000,000km。衛星(というか人工惑星)が太陽の影に隠れがちなんで、中継機を別途 L4 か L5 に置かなきゃいかんくなるかもだけど。軌道傾斜角を微妙にずらせばいいのかもな。

ラジオアストロンがそこまで行ける仕様なのかはわからんけど、現状で月軌道まで行ってるからには深宇宙仕様ってことなんで、耐久性は大丈夫なはず。あとは推進剤と通信容量に余裕あるかって話だけになる。

デメリットは、特定の対象を同じ最大解像度で観測するには、次回は丸1年も待たされるってこと。地球ー月のラグランジュ点なら1カ月待ちで済むけど。

それ以前に、ラジオアストロン計画にそれが含まれてるのかどうかだな。今のとこ完全においらの妄想でしかないw

銘板
2018.7.27 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180727
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

電波天文衛星ラジオアストロン 9

って、なんかおいら固定観念に縛られてる気もしてきた。

ラジオアストロン、どの向きの長楕円軌道なんだ? 「遠地点が月軌道をちょいと越すくらい」って情報から、月スイングバイできるくらいの軌道傾斜角な気がしてしまってるが。

これさ、長軸の向きが極方向なんだとしたらさ、同じ観測対象を年がら年中狙えるってことじゃないですか。ってあれ? そうなればなったで、最大解像度で観測できるのは行動面に沿った方向だけですな。これはいかんアイデアだわな。軌道の長軸が黄道面に沿った形じゃないと全天観測できんぞな。

ってそれでも最大解像度を誇れるのは、黄道面に垂直な方向がいつでもと、黄道面に沿った方向が年に2回だけ(しかも特定の方向だけ)。そんな大して変わんない感じ。

ってそれは はるか でも同じことだったはず。

スペース VLBI って今のとこ、観測できる方向にかなりの制限があるんだな。全天をくまなく観測できるようにするには、ラグランジュ点も含めて、地球の黄道面と衛星の公転軌道面がほぼ重なるような円軌道にしないといかんかったんだな。

銘板
2018.7.28 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180728
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

20年も経ちますた 3

MMX が火星衛星のサンプルリターンを目指してるってのは公開された情報なんで、当然 NASA も知ってるはずなわけで。

実現するかどうかにかかわらず、成功するかどうかにもかかわらず、アメリカは後を追ってくるだろうな。はやぶさ が絶体絶命の時すかさず、あわよくば「世界初の小惑星サンプルリターン」の称号を手に入れようと、オシリス・レックス計画(当時は「オシリス計画」)を公表したからな。

日欧共同の水星周回探査計画の発表後、さっさと独自に水星周回探査計画 メッセンジャー_(探査機) を始めて、さっさと成功させてしまったしな。

ってメッセンジャーの場合、水星行きの効率のいいスイングバイ経路がかなり前から NASA 内で算出されてて、その時期に合わせて開発したとも言える。もしかしたら、やるかどうか悩んでるうちに日欧が世界初の水星周回探査計画をぶち上げたんで、それ見て「世界初は我が国が」って感じで実行を決定したのかもだけど。

銘板
2018.7.29 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180729
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

20年も経ちますた 4

んで日本による火星衛星サンプルリターン計画を知ったアメリカが、今は静観してるのが不気味というか。MMX は6年後の打ち上げを目指してるけど、さすがのメリケンさんでもここまで変態的に複雑なミッションは6年じゃ作れんだろうと。

って MMX の場合、ロシアの フォボス・グルント 計画そのまんま横取りだわな。外から見て、えげつない感じがしないでもないような。そこにアメリカ参入となると、なんだかもうすごくグダグダな感じにもなりそうなような。

ていうかアメリカはダントツに追い越してドヤ顔するまでやめない気質があるんで、サンプルリターンの対象は火星の衛星じゃなく、火星本体でやってのけてドヤ顔っつうのを狙ってくるんじゃないかと。アメリカは火星探査自体がダントツなんで、恐らく「火星は我が国のもの」っつう意識が強いはず。てことは、やっぱし火星サンプルリターンは衛星じゃなく本体なんじゃないかと。

火星有人探査計画も捨ててないから、まず無人で往復してみるっつう狙いもあるかと。となると、やっぱし火星本体が対象かなと。

銘板
2018.7.30 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180730
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

タタミゼ

タタミゼ

こんな不思議な響きの言葉を見つけてしまって、意味を調べたらあんた、

現代のフランスで用いられるようになった、日本語の「畳(たたみ)」に由来する造語であり、机と椅子を中心とする暮らしから床でくつろぐ暮らしへの生活様式の変化や、住居の一角に畳を採り入れるなど日本風のインテリアや住居生活を導入することを指している。

また、転じて「日本びいき」「日本風に暮らす人々」を意味することもある。軽蔑的なニュアンス(英語のWapanese的な意味)で使われる場合もある。

フランスには日本びいきな人たちがけっこういらっしゃるとは存じてたけど、そんなことにまでなってたとは。

日本でさえ畳離れ状態なのに。

つかフランスって柔道が盛んだからな。それで畳の存在に慣れてるとかかな。

んでやっぱしというか、軽蔑的な意味で使われることもあるんだなww

これはしょうがないか。日本だって「フランスかぶれ」とか「アメリカかぶれ」とかの言い方と意味があるもんな。

とはいえ、なんか隔世の感というか。タタミゼの人たちってもしかしたら何十年も前からいらしたのかもだけど、昭和時代からの日本人としては、今の世界で日本がちやほやされてるってのがいまだに受け入れにくいというか。「軽蔑的なニュアンスで使われる場合もある」で、むしろ安心してしまってたりwwww

銘板
2018.7.31 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr1807.html#LOG20180731
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

日本全体が観光地化した軋轢みたいななんとか

高野山すげー。

怒りの僧侶、高野山への外国人観光客にナナメ上の対応で話題に - ニューズウィーク日本版

世界でけっこうな日本ブーム。日本もまた海外からの観光収入増のためにいろいろ取り組んで、うまくいってる感じ。てことで、この流れが本格化する前からネット上で話題になってたいわゆる「バカ外人」。こういうのもまた増えるわけで。

高野山の宿坊(一般人が寝泊まりできる場所で、観光というよりお寺に用がある人向けのものらしい)が海外のホテルの予約サイトに登録されていて、利用者からの辛口コメントにお坊さんが噛み付いてるっつうのが話題になってる。ただ、記事で紹介されてる内容からすると、かなりなんてーか、宿坊での待遇に文句つけてる人はバカ丸出しというか。宿坊側のコメント内容のが全面的に正しいというか。

宿坊側へのツッコミどころは、宿坊側のコメントで必要以上に汚い/きつい表現があることと、それを第三者のサイトの場を借りて出してしまってるってことかと。

このうち後者は、言い分を自前サイトに出せば解決なんではないかと。

そりゃまぁ地元としては観光資源として貴重だし、お寺もそこを経営の当てにしてるところがあると思う。けど宿坊のコメントにあるとおり、修行するための場だからな。そのくらいわきまえろよと。何も知らん人にも訪問を許してるとはいえ、贅沢を味わうための観光施設じゃないことくらいわかるだろと。

個人的には、観光客に完全対応の至れり尽くせりのゴージャスな歓待が売りのお寺ってなんかいやだ。

銘板
銘板