ひとりごちるゆんず 2017年12月
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2017.12.1 金曜
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VM-T

問題は VM-T ですよ。An-225 と同じく、エネルギヤ=ブランの巨大パーツを運ぶためにソ連が開発した大型輸送機。

An-225 と交代するまでデビューまでエネルギヤ=ブランの輸送を担当してたその姿がちょっと……。

衝撃的すぎww なんか「浮力が足りなかったんで飛行船を取り付けてみました」みたいになっちまってるww

大型貨物を外付けで運ぶなら、An-225 みたいな巨大な貨物室は無駄なんじゃねとか昨日書いたけどさ、本当にその無駄を省いた路線をやると、まさかこんなことになっちまうとは。「不格好」っつう概念さえ超越してる。しかも結局は An-255 のスタイルのほうがいろいろよろしかったみたいだし。

「これで本当に飛ぶの?」ってのは、ネット上での珍飛行機紹介サイト様も言っておられるけど、そのはるか前に、外国人はおろかソ連の空軍さえもそう思っちゃったそうで。

ふむふむ。エネルギヤロケットのタンクそのままじゃなく、それ用のコンテナに収めて運んでたんだ。ロケット本体の質量の9割は推進剤だからな。空っぽなら見た感じよりだいぶ軽いわけで。それでこんな無茶な見た目でもどうにかなるんだろうな。

VM-T とエネルギヤ、前後逆に設置してるのがわかる。じゃあ半球形のフードの中身は、エンジンを取り付けてあるのかな。エネルギヤの前端が VM-T の後端からせり出しそうなくらいまで行ってるんで、重心位置的にもエネルギヤはエンジン付きな感じだね。

これで製造工場から射場まで運んでたんか。巨大輸送機が離着陸できる巨大飛行場を両方に装備ですか。ソ連、すげえでっかいんだな。そこらへん余裕なんだろうな。

そういや旧ソ連の打ち上げ施設の土地面積って、笑うしかないほど広大らしいし。エネルギヤを打った バイコヌール宇宙基地 の総面積は約5,000km2都道府県の面積一覧 を見ると、青森県の面積は 9,646km2。バイコヌール宇宙基地、青森県の半分以上。東京都の2.3倍。最小県の香川県の2.7倍。もしバイコヌール基地が日本にあったら、都道府県として面積28番目ですよ。けど人口密度ほぼゼロですよ。入り口の門をくぐると、クルマで30分とか1時間とか走らないと射場にたどり着けないですよ。基地から徒歩で逃亡しようとしても、敷地の中で野垂れ死にですよ。わけわかんねえww

巨大飛行場の設置は面積的に全然余裕ってことはわかった。

して VM-T の操縦性は An-225 に比べて「劣悪」とまで言われてるみたいだけど、今も輸送機として現役っぽい。そしてその姿が以下。

そうなっちゃうよなぁ……。戦国時代とかのホロみたいだな。

積み下ろしはクレーン必須なんだろうな。An-225 は首のとこが上に折れてガバッと開いて、真正面から荷物の出し入れできるけど(画像検索で、電車が出てきてる画像もあった)、VM-T の形式は積み下ろしがめんどそうだな。コンテナの地上仮置きで専用の台座が必要そうな感じだし。円筒形ってことで、コンテナの中での荷物の固定や配置もまた大変そうなような。要は、見るからに使いにくそう。

VM-T の Wikipedia 記事だと「規格外貨物輸送機」となってる。特殊用途のニッチで一定の需要がありそうだな。

銘板左端銘板銘板右端

もしかして An-225 が巨大な貨物室を持つに至ったのって、エネルギヤの本体を内蔵で運ぶためだったのかな。VM-T だと専用コンテナに詰めてからクレーンか何かで背負わせるっつう手間がかかったわけで、その不便を解消したのかもな。

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2017.12.2 土曜
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脇役に光を当ててみる日

車輪の発明ってのは人類の技術史上での一里塚らしいけど、あれって車輪単体じゃなく、車軸と軸受けもセットで初めて成立するものなんじゃないかと。

車軸も軸受けも地味だけど、ここで摩擦を減らさないと、わざわざ車輪を使う意味がなくなるわけで。

重い荷物を地面に直置きした状態で、押したり引いたりしてズリズリと動かすってのは大変。これが荷駄車に乗ってれば移動が簡単。

直置きだと摩擦力が大きい。だから大変。

荷駄車だと、地面との接点は車輪で、静摩擦力・動摩擦力をほとんどなくす。そこは転がり抵抗力のみにする。

大まかに、転がり抵抗は摩擦抵抗より圧倒的に小さい。これで抵抗力が大幅減。そして摩擦現象を肩代わりするのが、車軸と軸受けの接触面なわけで。接触面での摩擦力を小さくできれば、荷駄車が意味のある便利なものとして成立する。

通常用途での究極はボールベアリングだね。40年も前から RC カーにさえ使われてるほどなんで、もうありふれたものだけど。これで車軸と軸受けとの摩擦抵抗をなくして、転がり抵抗だけにした。接触面積も点接触なんで最小、転がり抵抗自体も小さくした。

ボールベアリングの前身はローラーベアリング。ボールの点接触だと転がりの路面側の耐久力が問題になり得るわけで、高荷重がかかる場合には、線接触のローラーベアリングもまだまだ需要があるわけで。ボール式よりコストが安いっつうメリットもあったり。

もっと高い荷重環境だと、すべり軸受けの出番。これ基本的に、車輪の発明時からの軸受けと同じ。本来は地面と荷物との間に発生するはずの摩擦抵抗を、車軸と軸受けがそのまま受け持つ形。この部分での摩擦抵抗は、接触面の平滑化と潤滑で減らせればいいやと。

とはいえテキトーで済むはずがなく。すべり軸受けならすべり軸受けで工学的な研究が尽くされてたり、工夫がいろいろなされてたりする。転がり軸受けが受け持てないほどの高い荷重ってことは、極限的な場面が使われどころってことだしな。一歩間違えると大惨事っつうところなんだろうな。

銘板左端銘板銘板右端

今気がついた。軸受けでの摩擦がけっこうあっても、直感的に、荷物を地面に直置きよりも荷駄車の方が動かすのがラクな感じがあるわけで。なんでそうなるのかと思ってて。

テコの原理だな。

車輪がテコになるから、人が荷駄車を押す力のみで、すべり軸受けで発生する摩擦力に簡単に打ち勝てるってことだな。なるほどなるほど。

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2017.12.3 日曜
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みつみつ

ちょ、おいらもしかして石田三成と明智光秀ごっちゃにしてね!?

映画を観る時間ができたんで、フォーラム八戸のサイトで何にしよっかなーと物色してたんですよ。

『関ヶ原』いけるなーと解説を読んだらば、主人公は石田三成。

あーあの三日天下の人ね。裏切り者の。

「正義を信じ愛を貫く“ 純粋過ぎる武将” 」

えぇぇぇぇぇぇ!?

そういや時代が全然違うだろと。

映画の方は、秀吉が天下を取ってから家康が関ヶ原で勝つまでのこと。その間、秀吉方に忠誠を尽くした石田三成を描いた作品。明智光秀は本能寺の変がクライマックスだよな。もう全然ずれてるwww

肝心の映画の内容はっつうと、たぶんここらへんは過去にいろいろ描き尽くされてるんだろうけど(今回の『関ヶ原』も原作が司馬遼太郎だし)、おいらは存分に楽しみましたですよ。三成と光秀の区別がついた後(直後)だったしww

ストーリー進行が超高速なのは、最近の映画のトレンドなのかな。セリフは早口だしセリフや演技の間も詰め詰めだし。余韻を持たす的な情景カットもほとんどないか、すげー短いし。

『トリガール!!』も超高速だったな。『トリガール!!』のほうは、中継的な場面をどんどん省略していく感じ。場面の余韻をあんまし持たせないのは共通。

超高速演出の評価は人によるだろうけど(上手い・下手もあるだろうし)、おいらはこれはいけると思う。つか今までけっこう、映画を観ながら「だるいなー」と他のこと考え始めるってのがあって。もしかしてそれはおいらだけじゃなかったとか? 作り手側はそこに気づいて、合わせてくれるようになったとか? 雑念を湧き出させる余裕を客に与えないってことで。

銘板左端銘板銘板右端

石田三成のライバルの徳川家康は、狡猾なタヌキな感じ。三成の誠実さを際立たせるための演出じゃないかな。人前では味方を増やすべく自らせっせと共感・同情してみせて懐の深さを演出するけど、自分の家臣の前だと素をさらけ出す。

「今思い出してもハラワタが煮え繰り返る!」の家康は鬼神の形相。でも微妙にコミカルな感じがするのはきっと、時代劇じゃありえないくらいカメラが顔面に近寄ったアップだからじゃないかと。望遠のアップなら、ただただ怖い感じになりそう。カメラがちょっと上から見下ろすアングルなのも、案外小物な感じの演出になってるかも。スカイプのアングルに似てもいるような。

ここらがあのカットの味になってるような気がする。観客は、泣きわめく子供をあやさなきゃみたいな錯覚に陥ってしまうというか。

家康は「凄い人」「偉い人」な先入観があるからな。フツーの人な感じを見せられると、なんかそのギャップが面白くて。

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2017.12.4 月曜
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「仕事がデキる人」が危ない

昔の IT 系の職場について、ほんと今さら気づいたこと。

「仕事がデキる人」≒「繰り返し単純作業が上手い人」

なんかこういう評価基準だった気がする。明確にこれを意識して判断してたとは思えないけど、上役はなんとなくこの基準で部下の働きを見て、それで評価してたような気がする。

作業に半自動化プログラムを投入したら、いわゆるデキる人とそれ以外の人と能力差が縮まった。

半自動化プログラムはどれも、わざわざ人が作業するほどでもない、あまり価値がないけど必要な作業工程、そういうのを肩代わりするものばっかりだった。

仮にデキる人の「デキる」内訳が、人力ならではの価値の高い作業なんなら、差は同じか、むしろ広がって見えるはず。価値の低い工程はみんな揃って端折るんだからさ。

なのに縮まった。

おいらは自分を含めた「それ以外の人」に下駄を履かせるべく、半自動化プログラムを作ってた。それは狙い通りになったし、「デキる人」「それ以外の人」を問わず好評をいただけて嬉しかった。けどそれが他に何を意味するのかまでは、今の今まで考えが及んだことがなかった。

んで今になって「その評価基準おかしくね?」と。機械にやらせればラクに確実に速くできる作業で、苦難とリスクに満ちた、時間のかかる人力の職人技を重視してたと。

つかその時点で既に歪みが出てた人事評価は、おいらの退職後は歪みどころか露骨にデタラメになっていったらしく。前にも書いた、このまえ辞めた元同僚は、そこが不満で不満で、とのこと。わざわざおいらの今の職場まで訪ねてきて、挨拶がてら報告してくれたよ。人事評価する側、きっともうどうでもよくなったんだろうな。

属人技術に頼るってのは、職人が辞めればその職場から技術が消えるってことで。それを、新規採用のズブの素人で埋めなきゃなんないってことで。まー親会社からしてそういう考えだったからな。抜けたら補充でオッケーみたいな。

現場で勝手に技術やる人たちの他に、親会社には本物の技術部ってのがあった。そこの中の人たちがそのこと愚痴ってたわ。「もっと待遇のいい会社に転職する人続出で、上は補充で埋めればいいだろな考えで、結果、もういない人たちが作ったブラックボックスが山のようにあるんだけど」と。

おいらがいた頃は募集かければなんぼでも応募があったけど、今はそうはいかんだろうな。

こっちにとっては今さらどうでもいい話なんだけど、おいらは今この勘違いに気づいた。あの会社はたぶんまだ気づいてないだろうな。

仮においらがいた頃に気づいたとしても、「デキる人」たちに申し訳なくて言えなかったろうしな。

ネットでよく「将来、この仕事が機械に奪われる」系の記事を見かける。そこで出される職種はさもありなんが多いけど、現状で自動化できるものをわざわざ人力でやって、それで高評価を得てる人たちってけっこう危ない気がする。

コンピュータで自動化をやる人ってのは案外少ない。「おれバソコン得意」と豪語する人でも、自動処理を組める人ってそんなにいない。コンピュータプログラムってのはそれ自体、人間の感覚からするとかなり癖があるもんだから、その考え方や作法を自分に落とし込むのが大変でな。その結果、自動化で仕事の効率を上げる発想自体があんまし普及してない。

プログラミングのラクチン化って、コンピュータの進化で遅れ気味の分野かと。まー時代とともにだんだん進化してきてはいるものの、マニア臭がいまだにに抜けないというか、今もまだ素人目線じゃ敷居が高いままというか。

ここが改良されてとっつきやすくなった暁には。人工知能のサポート付きとか、大胆な発想で大幅にわかりやすくなるとかでさ(JavaScript の登場はかなり敷居を下げたと思うけど、それでもまだやっぱしな感じ)

自動化が誰にでも余裕となると、IT 職場での人力こだわり職人は要らなくなるだろうなと。

けど管理職がアレだと、その進行が遅れそうでもあるな。

自分でマクロを組んで仕事をする新入社員をどう思いますか!? - Yahoo!知恵袋

こんなの部下さんが可哀想すぎる。内容があまりにもあまりにもなんで、釣りかもだけど。

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2017.12.5 火曜
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蹴霊

いやどうも夢ネタですんませんけど、あんまりにも自分でウケてしまったんで。

幽霊ですよ幽霊。幽霊ものの夢。明け方に。まーときどきそういうのあるわな。番組ジャンル的に。

夢の中で、おいらは自分の部屋で寝てたんですよ。夢なんでリアルな自室とは全然違うけど。

畳の間で布団で寝てるけど、うつらうつらしつつうまく寝付けないっつう状況。

開けっ放しの戸口から、来ちゃったんですよ幽霊。和服の女。立ったままススーっとスライドしつつ。顔は見えない。もしかして服だけのお化けかも。

2カ月くらい前においら、夢じゃなく現実で、オカルト系の怪しいまとめサイトか何かでどうでもいい知識というかネタというかを拾ったんですよ。

「霊には殴る蹴るの物理攻撃が案外効く」

おいら布団に寝たまま、幽霊に左キックしこたまぶち込んだですよ。

なんかもうエキサイトしちまって、罵詈雑言を雄叫びながら。

けど夢なもんで、ロレツが全然回んない。故ジャイアント馬場的な発音をもっとくぐもらせつつ、

「るあえんわぐぐあおー!」(ふざけんなこの野郎!)

「ろーあんわええぐんがわがわおー!」(冗談じゃねえ来んな馬鹿野郎!)

蹴り数発入れたら、幽霊は消えたっぽい。

ちなみに蹴りのヒット感ありまくり。ドッスドッス当たってる。怪しいまとめサイト役に立つなぁ。

したら今度は集団ですよ。幽霊の集団。来やがった。宗教っぽい霊の集団。シャラーンと鳴る杖ついて。何なんだよこいつらおいらを祓おうってか。

容赦しねえ。こいつらにも布団に寝たまんま蹴り炸裂ですよ。また罵声をわめきながら。ヒットしまくりですよ百発百中ですよ祭り状態ですよ。

そして、

「がええぐぐあおー!」(帰れこの野郎!)

と言ってる途中、自分の雄叫びで目が覚めたww

このとき既に、黄金の左ソバットは次の一発を放っていた。

どぺぎっ。

……、

……、

……?

どうもおいら寝ながら G 馬場な叫びを上げつつ、自室の壁を本気出して蹴り込んでたらしいですよ。

幽霊いなくなってほっとしたやら蹴ってた足が痛いやら、なんだかおかしくて笑いが止まんないやら。

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2017.12.6 水曜
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来年ぶんも現状維持

今年ももう師走かよ。

名無しの JavaScript の代替品、今年も作れずじまい。

この日記の台紙ページ来年1年ぶん12枚、また JavaScript で1枚ずつ作らにゃなんないんか。

今年こそ、ポチッとなでガーッと12枚連続で自動生成させようと目論んどっただに。

シェルスクリプトでやろうとしたんだよ。したらどうも Linux だといけそうだけど、Mac だといくらか無理やりなことしないとできないらしいと判明して。なんかもうめんどくなって。

シェルスクリプトでの日付の出力が、GNU 系は充実してるけど、BSD 系はそうでもないってやつで。けどちょいとヤバい裏技でできないこともないらしく。あーもうめんどい。

Java にしようかな。

ってのも来年以降のことになっちまった(来年必ずやるとは言っていない)

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2017.12.7 木曜
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共有クローン

自分のクローンとか、なんか SF ものの設定でありそげ。

いやさ、思いつかんからただの想像だけどさ、そういうのってけっこう、自分 vs クローンのケンカになりそうじゃないですか。

基本的に仲良しな設定はどうかと。

あーなんかパーマンのコピーロボット的な感じだな。前例があったか。藤子不二雄だと『ふたりぼっち』っう漫画もあったような気がしてきた。内容知らんけど。

んじゃさ、自分とクローンとの区別がなくなるってのは? もうどっちがオリジナルでどっちがクローンだか気にしなくなるってのは?

とすると、記憶や経験を随時融通し合う感じですか。てことは『マトリックス』みたいな脊髄とか延髄とかにソケット差し込んで、記憶を共有と。そりゃもう JU-JITSU なんて片方が黒帯になれば、もう片方もすぐさま黒帯ですよ。

個人と他者がまったく同じ記憶を共有となると、そしてその体までまったく同じとなると、自我まで同じになりそうですな。それはもう自我とは呼べないのかもな。つかここらへん、人間じゃないけど『攻殻機動隊』のタチコマと同じですな。

『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』だと、ジャンゴ・フェットのクローンがうじゃうじゃ出てきたっけな。けどあれはクローンだけど年齢差があってな。親子として暮らしてたし。クローン同士でも記憶を共有してるわけでもなさそうだったし。

こんな考えしてるのは Art of Illusion のせいかな。

まさに「クローンを作成」っつう機能があるんですよ。オブジェクトをコピーして増やすやつで。

オリジナルだろうとコピーだろうと構わず、どれか1個をいじると、ほかの仲間に反映されるんですわ。もうどれがどれでもいいわけで。オブジェクトリストじゃオリジナルが一番上に表示されるんで、辛うじて区別がつく。けどこれも順番入れ替え可能なんで、結局どれがどれでも同じこと。

人間の意識がそうなるのって、どうなんだろと思っちゃったっつう次第で。

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2017.12.8 金曜
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寝つきが良くなるかもなチート

前にも書いたっけかな。

布団に入ってもなかなか寝つけない時ってあるじゃないですか。そんなとき、比較的寝つける方法というか。

眉間を広げる

これでけっこうすぐ寝れるよ(効果にはきっと個人差があります)

何年か前、寝つけなくて寝つけなくてって時、うーんうーんと眉間にシワ寄せてるのに自分で気づいてさ。

じゃあ強制的に眉間のシワを広げて伸ばせばいいんじゃね?と安直に思って。

けっこう効いた気がして。

最初は指で広げてたけど、顔の表情でやっても同じく効くっぽいことがわかって。

ウトウトから先に進めない時は、ちょっとでも手足を動かすのは億劫じゃないですか。

てことで、顔面の筋肉だけでやれるってのはかなりラクでして。

とりあえず自分には効いてるっぽいんで、よく使ってますわ。

銘板
2017.12.9 土曜
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宇宙肉

そう、それは宇宙の肉。

海王星以遠を惑星と逆方向に公転する氷の塊「Niku」 - アストロアーツ

どんな肉なのか。

答えは想像図のすぐ下あたりにあった。

太陽系外縁天体の想像図(提供:NASA, ESA, and G. Bacon (STScI))

ベーコンだった。

〆は記事本文より引用。

太陽系外縁部はまだまだ、わからないことだらけである。

銘板
2017.12.10 日曜
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ゴロゴロとドーンは違う

高木ブーでおなじみの雷様(古っ)。「雷」とはもともとはあの音のことらしく、光の方は「稲妻」が正しいらしいけど、ここではごちゃまぜで。

雷って電気だからさ、あのカミナリ模様って光の速さで同時に全部が光るもんだと思ってた。

けど実際に目撃する雷って、伸びるまで時間差があるような気もしてた。そこら実際はどうなってんのかと。

あと、あの光って一瞬で消えるはずのように思ってた。けど実際はそうでもない感じで、一定時間光りっぱなしなのか、それとも目の残像なのかがわかんなかった。

雷の超スローモーション動画が、そこらへんのギモンにまとめて答えてくれたですよ。

秒間1000コマのハイスピードカメラで落雷の様子を撮影した4Kムービー「Transient」 - GIGAZINE

空に稲妻が走り雷が落ちる瞬間をスローモーションで見るとこうなる、というムービー「Slow Motion Lightning」 - GIGAZINE

時間差ありだし、一定時間光りっぱなしでもあった。

ただ、雷にも種類があるんだね。見ててわかったのは2種類。

ひとつは、経路を探して作りながら、空中で枝を広げつつさまようやつ。これが時間差ありのやつだね。枝が伸びつつあるのが見える。こっちの音はたぶん「ゴロゴロ」なんじゃないかな。

もうひとつは、上で書いたやつが地上の物体にとうとう触れて、大電流が流れるときに出るやつ。あるいは経路探しの光なしにいきなり発生。枝広げの時とは光の量が全然違う。しばらく形が変わらないのは、導電の経路が確定したってことかな。そしてしばらく光りっぱなし。雷雲としては、やることやってすっきりしたーって感じかも。音は、こっちは「ドーン」じゃないかと。いわゆる「雷が落ちた」ですな。

経路が動かないってのはなかなか新鮮で。超スローモーションだから実際はかなり短い時間なんだけど、空気って絶え間なく流動してるじゃないですか。雷が出る時の気候ならなおさら。それに合わせて経路も変わるかと思いきや、全然動かない。

雷が発光するのはたぶん、絶縁体のはずの空気層を無理やり導電させるからなんじゃないかと。絶縁体って完全に絶縁なわけじゃなく、抵抗値がものすごく大きいってことなんで、電圧かけまくれば力ずくで導電させられるはずなわけで。それが雷なんじゃないかと。で、電気が抵抗を通るからには発熱するわけで、あの光が黒体放射の場合、白っぽい光ってことは6000℃前後じゃないかと。

外で雷に出会った時は、木の下に避難しちゃいちゃいけないらしい。雷は空から手を伸ばして地上と繋がりたがる。で、手っ取り早くその地域のなるべく高いところに繋がる。それで考えると、自分の体に落ちてこられるより、もっと高い木に落ちてくれーってことで、木の下に逃げたくもなる。

けど木もまた普通に考えると絶縁体なわけで、そこを無理やり電気が通れば、でっかい抵抗だからでっかい発熱。木が燃えたり、急に熱せられて膨張・破裂とかありそう。たぶんその理由で、木の下に避難しちゃいけないのかなと。

これが金属とかの導電体だと、地上までスカッと電気が流れていくんで比較的安全。避雷針ってのはその原理なわけで。同じ理由で、避難するならクルマの中ならかなり安全らしい。タイヤはゴムだけど、そのくらいの短距離は雷にとっては導電体も同然らしい。

木造の家なんかでも、中は電気の線が張り巡らされてるからな。しかもアースしてるし。特に破壊的なことが起きる前に、雷の膨大な電力は電線に吸い取られて、何事もなく地面に消えていくと思われ。つか電線が細いと発熱もそれなりにある気がするが。けど特にヤバイって話も聞かないんで、問題ないかと。

銘板
2017.12.11 月曜
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となりの核反応

雷っつうと先月、実はこの自然現象がかなりエクストリームなことしてたってのを初めて知ったですよ。

雷が反物質の雲をつくる -雷の原子核反応を陽電子と中性子で解明- - 京都大学

雷が大気中で核反応、反物質生む 京大など世界初観測 - 京都新聞

雷が上空で核反応誘発 京大、ガンマ線観測 - 産経 WEST

雷ってガンマ線を出してたんだ。まずそこは、専門の学者さんたちはとっくに知ってたらしいけどおいらはまったく知らなかった。へえー。

んで今回明らかになったガンマ線発生の原理ってのが、雷が反物質を生成して、その反物質が対消滅する時のものだったと。

反物質だの対消滅だのなんて、宇宙が始まった頃とかよくわからん巨大実験装置の中でしかあり得ないもんだとばっかし。

ガンマ線も、自然由来のはウラン鉱山とか、宇宙から飛んで来るやつとか、由来はそれしか知らなんだ。あんまし身近じゃない感覚というか。

それが時々すぐそこらで、自然現象がそんなことやってたとは。

銘板
2017.12.12 火曜
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フスマ系

平成の〆が決まった頃なのに、なんかおいらは昭和のアレですよ。

いやさ、Wikipedia「レツゴー三匹」を読み込んでしまって。

芸風・ギャグのとこ、思い出し笑いが止まんなくなったですよ。

昔の漫才ブームの頃に、穴埋め的に引っ張り出される古株って感じで時々出てたっけな。当時大人気の若手(ツービートとか B&B とかコント赤信号とか紳助竜介とかユートピアとかのりおよしおとかザぼんちとか太平サブローシローとかおぼんこぼんとかアゴ&キンゾーとか、ピンだと明石家さんまとかでんでんとかモロ師岡とか小柳トムとかコロッケとか)とは違う雰囲気でな。ブーム前から全国区で有名だったってことで、キョーレツさは若手よりも控えめになってしまってた。古臭いとか言ってた人も周りにいたけどさ。なんでか自分でもわからんけど、おいらはレツゴー三匹が一番好きだったよ。

オール阪神・巨人も好きだったな。

おいらフスマ背景の漫才のほうが好みだったってことかな。正月番組に出るような感じっつうか。

当時ブームの中心だったキラピカ背景の漫才は正直、ときどきついていけなかったし。

コンビの名前忘れたけど、上着の裏地が「拍手!」とか、相方が頭に息ふきかけるとハゲ丸出しとか面白いよな。いつも同じネタなのに、見るたびに笑っちまう。きっとタメとかタイミングとか極めてるんだろな。やっぱしフスマ系おいら大好きだわ。

銘板
2017.12.13 水曜
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大捕物

3センチ近くある鼻毛抜いたったww

何日か前から、鼻の中がピロピロするなーと思っとった。

何度も何度も何度もトライして、このたびついに仕留めた。

爽快感すげー。

銘板
2017.12.14 木曜
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半年後が待ち遠しいっす

はやぶさ2、小惑星リュウグウ到着まであと半年ですよ。

はやぶさ2、来年6月にも小惑星「リュウグウ」到着へ - 朝日新聞

公式サイト には リュウグウ までの距離がリアルタイム表示されとる。今は秒速 1km くらいで接近中なんだな。ふむふむ。

新聞記事によると、今は慣性飛行してるっぽい。「来年1~6月にイオンエンジンを噴射して加速する」とある。あれ?減速なんじゃね?とか思ったけど、どうもそれはおいらの勘違いらしい。

トピックス「はやぶさ2」の地球スイングバイについての情報を公開します! - はやぶさ2プロジェクト

での (図2)スイングバイによる軌道変化の様子(太陽が原点にある座標系で見た場合) によると、地球スイングバイ後の軌道は、リュウグウの公転軌道よりもちょいと内側だったんだな。んでイオンエンジンで時間かけてじりじり加速しながら軌道の輪を大きくしていって、リュウグウの公転軌道に近づけつつリュウグウに出会う、という流れだったんだな。

図1も見ると、リュウグウの軌道傾斜角ってけっこうありそうだな。スイングバイで軌道傾斜角も合わせたわけで。んでその傾斜角は 5.88°。イトカワのは 1.622°だから3.6倍もある。

そうかー。リュウグウってイトカワよりも行きやすい星だとばっかり。遠日点が近いぶん軌道全体が地球に近いわけで、そのぶん速度差が少ないわけで、初代よりがんばらなくても往復できる星だとばっかり。

エネルギー的にはそうかもだけど、軌道傾斜角の問題は考えてなかったわ。

あと「中の小」クラスの M-V ロケットで打った初代と違って、はやぶさ2を打ったのは大型ロケット H-IIA で余裕ありまくりなのに、なんでまた直接リュウグウに向かわずに、初代と同じ EDVEGA なのかと思ってた。この傾斜角は地球スイングバイで作るのが最適ってことだったのかもな。

銘板左端銘板銘板右端

初代の地球帰還のコースは、地球の北半球側から接近、赤道の線と交差してから大気圏突入開始。南半球のオーストラリア・ウーメラ砂漠に着陸、という感じだった。

2代目の再突入カプセル帰還予定地も、同じウーメラ砂漠になってる。てことは、また地球の北半球を見ながら接近のはず。そしてカプセルの再突入性能がだいたい同じってことで、再突入角 12°も同じかと。

軌道傾斜角が 4.26°も違うんですが。そこらへんうまく吸収できる計画になってるとは思うけど、どう吸収するんだろ。ウーメラにいる人から見て、単に飛来する方角が若干違うって程度なのかな。リュウグウの軌道がイトカワよりも地球に近いぶん、再突入速度は初代よりも少し緩いだろうな。そこは有利な点かな。

銘板左端銘板銘板右端

リュウグウへの到着予定は来年6月って、またサッカーワールドカップの時期とかぶるんだ。

初代の地球帰還は3年遅れた影響で、2010年6月になってな。そのときの南アフリカ大会じゃ予想外に日本代表が大活躍で盛り上がっててな。その盛り上がりに花を添える形での帰還だったっけな。

その数年前、地球帰還が3年遅れてその時期になると知った。日本の世の中はきっとワールドカップに注目で、はやぶさ の地球帰還なんて数少ないファン以外は注目してくれないだろう、だったらひっそり帰ってくるはずの はやぶさ を、ファンとしてはささやかでも温かく迎えてやろう、と思ってた。

それがもうサッカーも はやぶさ もであの大盛り上がり。思い出すだに今でも目汁が溢れてくるよ。

今度も、ロシア大会での日本代表チームと はやぶさ2の両方が大活躍してくれますように。

銘板
2017.12.15 金曜
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静かな裏側

目立つところしか見えてなかったなーというなにか。

半世紀以上の観測で判明、静かな太陽は変わらない - アストロアーツ

太陽の活動はだいたい11年周期で活発・鎮静を繰り返してるそうな。

前回のピークって、予定じゃ確か2010年あたりだったような。けどなんだか元気がなくて、1年遅れでようやくピークに達したんだったような。

んでそのあたり、日本の太陽観測衛星 ひので が、ちょっと気になる情報をゲットした。太陽の磁場がおかしい、普通は地球と同じく S 極と N 極の2個で1対のはずが、4極2対になってると。

そしてその他の兆候とも合わせて、これからは長期的に太陽の活動が若干弱まって、地球は温暖化どころかミニ氷河期に突入する可能性が高い、と、JAXA から結構な自信を見せつつの発表があった。

歴史的には、日本でいうと江戸時代全般を通じてその傾向があったらしく。今は比較的暖かい時期だけど、またその状態に戻るだろうと。

人類滅亡や文明崩壊ほどじゃないにしても、食料生産とエネルギー消費でいろいろと準備なり覚悟なりが必要みたいな感じですな。

地球温暖化は事実として進んでるっぽいけど、どうもそれを止めようっつう動きは多分に政治的だったり、場合によっては感情的だったりで、なんかこう、昔より素直に受け入れられなくなってる自分がいる。

そして彼らの根拠は、人類の文明活動が大量の二酸化炭素を大気中に吐き出してるからってことでして。そこじゃ太陽活動の長期変動は考えられてないわけで。

てことで、JAXA 発表はまったく別の視点からのツッコミだったわけで。温暖化防止論者は特にこれに答えてない感じ。無視してるような。ってところでなんてーか、彼らの主張がどうも政治論的っつうか感情論的っつうかに見えてしまうわけで。

とかなんとか思ってたら、上に出した記事。

太陽活動ピーク時のことばかり世の中でウンヌンされてきたってのがあってか、鎮静時については全く気にしたことがなかったおいら。

そうだったのか。この半世紀の間の鎮静期間はずーっと同じ表情なのか。ピーク時のことばかりで太陽が暴走しつつある感じがしてたのに、このニュースはかなり安心させてくれる方向っつうか。

んじゃ太陽活動ピーク時って、もしかして毎回表情がけっこう違うのが普通なんではないの?

ひので は2006年打ち上げで、今年で太陽周期1周スパンでの観測を成した。1機で11年も持つ天文観測衛星って日本じゃあんましないわけで、ひので レベルの高性能でのピーク観測はまだ1回しかないわけで。

なんかこう、太陽活動の目立つ面だけ短期的に見てて、もしかして世の中それで踊らされてるってのはないのかと。おいらがそうだったんで、道連れ欲しいのが本音ww

今回の発表は、地上からの観測結果ですな。これ衛星で長期観測できれば、もっと詳細・大量のデータが取れるだろうに。けど衛星って手段は、故障すればソッコーで観測網に穴があくし、1機でも膨大なカネがかかるからバックアップ体制もなかなか組めないしで、長期・連続のデータ取得にはまだ条件が揃ってない感じでな。

銘板
2017.12.16 土曜
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スペースポカ 1

先月の28日、ロシアのソユーズロケットが打ち上げ失敗したんだったっけな。日本の超小型衛星も載ってて、全損してしまったらしい。

事故についての詳細な情報が出てた。

「ソユーズ」ロケットの打ち上げ失敗から見える、ロシア宇宙開発の没落 - マイナビニュース

ソユーズロケット自体に問題はなくて、このとき積んでた上段ロケットのフレガートがコケたらしい。

ソユーズは日本の飛行士の金井さんが明日乗る予定だからな。そこが心配だったけど、金井さんはそのまま打ち上げみたいだね。有人打ち上げじゃ上段ロケットは使わんからな。

事故原因(推定)の詳しいところは記事にてどーぞ。

フレガートの失敗っつうと、2011年11月打ち上げの火星探査機 フォボス・グルント のときがそうだったけど、今回はまた違う原因っぽい。新たな打ち上げ基地に合わせたロケットの設定でミスったっぽい。

なんか X 線天文衛星 ひとみ の事故とかぶるなぁ。事前にコンピュータ内で再現実験してりゃ発見できたはずの間違いなんじゃないのかと。

こういうのって事後には「たったそれだけのポカ」なのに、起きてしまう前にはなかなか気づけないもんなんだな。

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2017.12.17 日曜
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スペースポカ 2

ひとみ の事故で「日本の科学衛星大丈夫か」って感じになったけど、その前から科学衛星・探査機は色々とアレでな。不可抗力もあったけど、そういうのでもないのもあったり。

はやぶさ は成功ミッションだったけど、小惑星イトカワの現地じゃ時間的余裕がないせいで、いくつかポカやらかしたし。

一番大きかったのは、サンプラーの弾丸が発射されなかったこと。発射のコマンドが完璧なタイミングで出されたのは確認取れたけど、実はそのとき発射中止のコマンドもまた動いてたっつう。けど責められん状況でな。

地球スイングバイ前に太陽フレアに遭遇、太陽電池が劣化してイオンエンジンの出力が低下。そのぶんイトカワへの到達が遅れて、滞在期間が6カ月→3カ月と半減してしまった。これでスケジュールが超ケツカチ。

さらにイトカワの表面状態が予想と全然違ったせいで、当初予定通りの完全自律制御でのタッチダウンができなくなった。

しかもリアクションホイールの故障のせいで、スラスタでできるだけ高精度に姿勢制御する方法をぶっつけ本番で編み出しながら運用。

姿勢制御の精度を10倍にできたそうだけど、「スラスタにしては」の話。リアクションホイールに比べるとやっぱしかなりギクシャクにしか動けなかった。

時間も労力も余裕がない中で、NEC の担当者さんたちはそのあたりのプログラムを次々に書いては はやぶさ に転送・インストールしまくった。本来は地上のコンピュータ内でシミュレーションして健全性を確かめるはずが、それさえできないほど追い詰められてたらしい。

この切羽詰まった状況はまた別なポカも引き起こした。ミネルバの放出失敗。探査機本体が上昇中にミネルバを放出してしまって、ミネルバはイトカワ表面にたどり着くことはなかった。完全自律制御できてれば話は別だったかもだけど、イトカワ表面のまったく予想外の姿は、それを許さなかった。

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2017.12.18 月曜
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スペースポカ 3

こんな突発事態続出のさなか、とにかくサンプル回収をすべく立てられた作戦は、「はやぶさ 本体は降下行程に集中させて、ミネルバの放出は地上からの命令で行う」。

地球ーイトカワの通信の時間差は、この時点で片道約16分。

「よし今だ」と地上管制からミネルバ放出コマンドを送信。「16分後に無事届けよー無事稼働しろよー」とチームの人たちが祈ってる最中、はやぶさ から届いた情報は「危険感知のため降下から上昇に転じた」。そして上昇中に放出コマンドが はやぶさ に届いてしまって、ミネルバはイトカワとは逆向きに飛んでってしまった。

「ミネルバ放出の命令が来ても、本体が上昇中の場合はその命令をキャンセル」と事前に本体に仕込んどけばどうにかなったはず。けどそうなってなかった。短い現地ミッション期間内で、急造のプログラムで、ほかにもやることいっぱいあって、そこまで充実させるのは無理だったんじゃないかと。

これ、もしかして通信や情報処理の限界からも来てたのかな。リアクションホイールの故障の影響で高利得アンテナが使えなくなってたしな。

それに はやぶさ の搭載コンピュータの性能はけっこう貧弱だったらしく。んで命令をあんまし盛り盛りにできなかったのかもな。

コンピュータの処理能力が貧弱ってのはまたこれが別なところに悪影響を与えてもいて。

このせいで機体内で温度管理するためのノード数が限られて、推進剤の配管を完全には二重化できなかったらしく。てことで燃料の配管をせっかく二重化してたのに、よりによってきちんと二重化できてないところが破れたっぽくて、両系統とも同時に逝ってしまったり。

あとリアクションホイールを、普通は予備込みで4個搭載するはずが、重量制限がキツくて最初からギリギリの3個しか積んでなかったのも裏目に出たし。

とはいえ「こんなこともあろうかと」とその場その場でのアドリブが効きまくり、謎の幸運にも助けられて、はやぶさ のミッションは成功を収めた。後から見ると、はやぶさ の設計や運用はまだまだ甘かったってことになるけど、実際はやってみるまでわからんしな。

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2017.12.19 火曜
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スペースポカ 4

後から「甘かった」というのは簡単だけど、実際はそこまでお手軽に作ったわけではないらしく。

コンピュータの貧弱さやリアクションホイールでの妥協なんかも、危ない設計になるのがわかっててもそうせざるを得なかったことだし。そのフォローというか、結局出番が来なかった「こんなこともあろうかと」が多くあったらしいし。

そこらへんのトラブルについては、さすがに はやぶさ2 じゃ全部対策済みになってるそうな。

日本の科学衛星・探査機がまだまだ危なっかしいところがあるってのはもうそれは経験不足な面があるからしょうがないんだけど、それでもなんかけっこうアレだったり。トータルで30機か40機くらいは開発・運用してきたんで、単に経験不足だけじゃ片付けきれないものもありそうで。

M-V ロケットの時代で見ると、電波望遠鏡衛星 はるか は3つの周波数で観測するはずが、そのうち1個が早々と故障してしまって。まー軌道上で大型膜面を精度よく広げる技術の実証が主目的の工学試験機だったんで、そこはあんまし重大じゃないといえば重大じゃないんだけど、それでも惜しかったなーと。

火星探査機 のぞみ。華奢な機体に観測機器てんこ盛り。その影響で打ち上げ後に様々なトラブルに見舞われた。そのたびにチームは全力でがんばってリカバーしてきたけど、ついに火星周回軌道に入ることなく運用断念。

小惑星探査機 はやぶさ。言わずもがな。

金星探査機 あかつき(H-IIA ロケットで打ち上げられたけど、計画当初は M-V の予定だった)。全く想定してなかった初物のトラブルでメインエンジン全損。金星周回軌道投入に失敗。姿勢制御エンジンで再挑戦して軌道投入についに成功。

けど推進剤をかなり使い込んでしまったんで、公転周期30時間の軌道に移るのは断念。今は周期18日の軌道らしい。周期30時間の条件に合わせて観測機器を作ったってことで、ベストな条件での観測ができなくなってしまった。ただ、それでも次々と新発見を成してる事実には敬服するしかなかったり。

さらに、軌道投入再挑戦を待つ間、思いがけず太陽周回軌道を5年もすることになったんで観測機器が劣化。目玉の観測機器のうちの2つが、観測開始から2年ほどで故障してしまった。全損と断定できてるわけじゃないんで、今も回復への努力が続けられてるらしい。

あかつき からの金星観測データは当初予定より質も量も下がってるはずなのに膨大・有用だそうで、とてもリアルタイムで消化しきれるものじゃないらしい。かぐや の運用終了後、時間をおいて新発見がいくつもあった(巨大な縦穴の発見、その縦穴の下から長い横穴が延びてることの発見、地球大気から太陽風にはがされた酸素が月にまで届いてたことの発見など)のと同じく、あかつき の運用がいつか終わった後も、何年もしてから新発見があり得るってことで。

ここらへん、火星周回軌道に乗れなかった のぞみ と、理想の形じゃなくてもとにかく周回軌道上から長期継続観測できてる あかつき との成果の差が出とりますな。

銘板
2017.12.20 水曜
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スペースポカ 5

X 線天文衛星 すざく。これも3種類ある観測機器のうちの目玉の1種類が、軌道上でスイッチ入れた途端あれよあれよとおかしなことになってしまって、そのまま再起不能。残る2つの観測機器で大活躍級の成果をあげたけど、かえすがえすもって感じでな。

そして すざく 後継の X 線天文衛星 ひとみ。初期観測の最中に、複数の不具合や不備が絶妙に繋がってしまって全損。

そういや開発段階でポシャったのもあるしな。

月探査機 LUNAR-A は、月周回軌道上の母船から槍状の観測機器(ペネトレータ)を2本月面に落として突き刺して、熱流量や月震を観測、これで月の内部構造解明のためのデータが得られるはずだった。

母船は順調に完成したものの、ペネトレータの開発が難航して計画が10年も遅延。ようやく完成した頃には母船に使ってた接着剤が劣化してしまって、飛ばせない状態になってしまった。んで打ち上げ前に計画中止。なんで母船を不活性ガス環境で保存しなかった……。

はるか の後継の電波望遠鏡衛星 ASTRO-G。はるか の10倍の解像度を目標に開発してたけど、パラボラアンテナの鏡面精度が必要量を下回ることが判明。補強で精度を保とうとしたけど、補強材が経年劣化でゆがんでくることも判明。

つか はるか と同じ観測性能の衛星じゃダメなのかと。実証もできてるし。はるか がデビューした20年前に比べて、各機器が小型軽量化と高信頼化が進んできたわけで。はるか と同じ性能を保っても、だいぶ小さく軽く安くなるんじゃないかと思うが。はるか は稼働中に700シーンくらいしか撮影(?)してないらしい。

ハッブル宇宙望遠鏡に比べて最大1000倍の解像度を誇ったってことは、1シーンの画角は相当狭かったはず。700シーンぽっちじゃ、見たいけどまだ見てない領域はいくらでもあるはず。つか、それこそダントツで史上最強解像度の望遠鏡なんで、同じ性能でも、狙って観測すれば新たな注目スポットをいくつも発見できるんじゃないかと。

同じ性能なら あらせ と同じくらいに軽量化できれば、イプシロンロケットで安く打てるとか思うが。安直かなこれ。

んー、はるか の質量 830kg に対して あらせ は 355kg か。このままじゃちょっとくらいじゃない軽量化が必要ですな。イプシロンの第4段キックモータの登場を待たなきゃなんないか。

まー安直に、3段目の KM-V2c を2段重ねにすればいいような気もするけど。イプシロンはもともと3段目が小さすぎで、3段目の質量を倍以上にするとようやく正常値っつう塩梅なんで(1号機じゃ2段目も小さすぎだったけど、2号機でそこはかなり改善された。そしてその結果、3段目がますます小さすぎになってしまった。むしろ「2段ロケット+キックモータ」の形が鮮明になったけど、M-V のキックモータとして開発された KM-V2c にとっては、元のポジションに戻ったと言えなくもないかも)

話を電波望遠鏡衛星に戻すっす。

とりあえずは、はるか と同じ性能で間を持たすのも意味があるかと思う。海外と競争になってない独創的な観測手段でもあるんで、はるか に対しての性能向上にそこまでこだわらんでもいいような気がするが。

銘板
2017.12.21 木曜
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スペースポカ 6

ところが科学者さんたちの考えだと、はるか を大幅に超えないんじゃ意味がないらしく。そうじゃなきゃ何もしないほうがマシだってことらしく。

日本の科学衛星・探査機ってどうも、科学者さんたちの要求が過大なせいでときどきポシャってるのがな。技術側の腕前がまだまだなのに、そこを考慮してくれないというか。

技術側も、応えられないくらいの要求をまた、自分の分を削ってまで呑んでしまうってのがな。

造船技術をまだ極めてない船大工が作る船。船主は現状をある程度わきまえてはいるけど、荷主はそれをどうも理解してくれない。念のための補強材を組むはずのスペースや修理道具を積むはずのスペースも予備燃料庫もみんな、荷主がありったけの荷物を持ち込んでいっぱいいっぱいにしてしまう。

結局それで船が難破したり、造船途中で放棄の憂き目に遭ったりしてるのに、それでも荷主はここぞとばかりに際限なく荷物を持ち込むし、船主は無茶だと知りつつ全部受け入れてしまう。

荷主の側の問題は、ISAS が外部の科学者にも声をかけるようになってから発生してるような。ISAS 内部だと科学側・技術側が同居してるんで話を詰めやすいのが、外部の科学者からの要求はそこまでツーカーじゃないわけで。この場合、荷主が持ち込む荷物は自前で買ったモノじゃなく、税金で賄うものなんで無駄にはできないわけで。そんな義務感・責任感で、そりゃどんどん要求してくるわな。

乗員側の問題も、ツーカーじゃないことから来てるかも。自分たちの乗り物はもっと多くの人たちに役立ててほしい。こっちも税金で作ってるものだし。そして船の大型化もある程度順調に進んできたことだしで、外部から積み荷を募ることにしたわけで。

けど外部の人は内部事情には無頓着。そして荷主さんは大切なお客様だから、要求に対して「いいえ」「できません」は言いにくいんじゃないのかと。

ここらへん、ひとみ の事故調査報告でも遠因として取り上げられてた。

銘板
2017.12.22 金曜
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スペースポカ 7

(以下、松浦晋也著『小惑星探査機『はやぶさ2』の挑戦』『はやぶさ2の真実 どうなる日本の宇宙探査』からの受け売り多いっす)

んでこの意思疎通の悪さが、運よくというか開発中に露呈したのが はやぶさ2。初代 はやぶさ は工学実証機だったんで、ISAS の中だけでどうにかできた。けど はやぶさ2はガチの科学探査機なんで、科学的成果が最優先なわけで。

はやぶさシリーズで探査・サンプルリターンできる小惑星は数が限られてる。初代は初物なんで、その中のどの小惑星でもよくて(実際、開発中に行き先を2回変更した)、S 型小惑星のイトカワをターゲットにした。だったら はやぶさ2 は是非とも違う型の小惑星を探査したい。ってことで、後に「リュウグウ」と名付けられた天体が選ばれた。

行き先が決まると、打ち上げー観測ーサンプル採取ー地球帰還までのスケジュールが何通りか決まる。その中で一番最後のタイミングにギリギリ間に合った。

科学目的の探査機ってことで、今度は外部の科学者の参加を募ったら予想外に不人気。「はやぶさ2を支持しない」的な感じにさえなってしまったらしい。どうもこれ先方からは、「こっちの言うことよく聞く人だけ連れて行きます」って感じに見えたっぽくて。下に扱われてヘソ曲げたっぽくて。

科学者としては、言われてやるんじゃなく自発的にやるんだっつうところにプライドがあるらしく。ヘソ曲げるのも大人気ないけど、工学側もそこらをよく理解しないで逆鱗に触れてしまったらしく。

銘板
2017.12.23 土曜
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スペースポカ 8

幸いというか、初代 はやぶさ プロジェクトマネージャーにして独裁型じょっぱり番長な川口提督が はやぶさ2を後進に任せることになり(ミッションの最中に定年退職になるんで、自ら身を引いたらしい)、科学者側も警戒を少し緩めたらしい。

それでも ISAS 外部の惑星科学コミュニティのリーダーの渡邊先生は、はやぶさ2プロジェクトに批判的なコメントを出してたり。

国民の声に押されてるっつう意味で、やらないわけにいかない はやぶさ2。進行主体の JAXA/ISAS/JSPEC はどう出たか。

渡邊先生に はやぶさ2の科学側責任者になってもらったwwww

この発想すごすぎwwwww

受けて立った渡邊先生もマジすげえwwwwwww

「敵を扱うのに一番いいのは、味方にすることですよ」(速水真澄)

はやぶさ2プロジェクトで発覚した工学・科学のギャップ。プロジェクトはそこをおざなりにしないで、解決の糸口を探りつつ機体も運用体制も完成させて、打ち上げに漕ぎ着けた。リュウグウへの到着まであと半年ほど。今のところノートラブルらしい。

ていうか ひとみ の開発中に発覚してほしかった。ていうか LUNAR-A、のぞみ、ASTRO-G でもそのギャップが見えてきてたはずなのに。

と嘆くのは結果論。

だったら前向きな結果論。こうなれるまで、ここまでの過程が必要だったんだろうな。

もう見過ごせない問題として露呈したわけで、はやぶさ2でとりあえずの対応方針を示せたわけで。これからはもっといい天文衛星や探査機ができそうな気がするよ。

銘板
2017.12.24 日曜
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世界のくにからメリクリ

この季節、あの歌を聞くごとに、お客様は神様なんだなーと。

あなたからメリークリスマス
わたしからメリークリスマス
こんにちは こんにちは
西のくにから

てっきり「世界の国からこんにちは」は1964年の東京オリンピックの歌だとばっかし思ってたら、3年後の大阪万博の歌だったんだ。しらなんだー。

銘板
2017.12.25 月曜
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やっぱし毛なしっぽいザマア

半年ほど前の記事だけど。

ほらやっぱりね!ティラノサウルスは羽毛でなくウロコで覆われていたことが判明(オーストラリア研究) - カラパイア

「ほらな」

「やっぱり」

「ざまみろ」

「へっへーんだ」

「正義は勝つ」

「それ見たことか」

記事の見出しのみならず、そんな呪詛を連打したくなるほどの快哉ですよ。

なんかすげー安心した今年のクリスマス。

けど「ただしまったく羽毛が生えてないとは言い切れない」とのこと。油断禁物ですなぁ。

銘板
2017.12.26 火曜
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HDR

"HDR" (high dynamic range imaging) という言葉を最初に知ったのは Art of Illusion の勝手日本語訳を作ってたとき。このときはの HDR 画像ってのは、3D モデリングで 360°の全周背景画像は .hdr が対応だよっつうので知った。

それもまた正しいんだろうけど、もっと一般的には、画像加工の様式のことだった。

スマホのカメラの「HDR」機能とは?風景や夜景の撮影画像がよりクリアに! - IT小ネタ帳

HDRで広がる写真の世界~一味違った写真を楽しもう - gihyo.jp

露出を変えつつ一瞬で何回か撮って合成っつうめんどくさいことしてるらしい。自動だから撮影者にとっては何も面倒ではないけど、内部加工的に。

程度が軽ければレタッチでどうにかなったりしそうだが。

いやさ、最近は新聞の写真でも HDR を使うことがあるらしく。あれって油彩画みたいな趣になるけど、どうもわざとらしさっつうかレタッチ臭がするっつうか。やりすぎかどうかの加減が難しそうっつうか。

レタッチだとそこらへん、やりすぎると画像が汚くなるからわかりやすいというか。

撮像素子なりフィルムなりのダイナミックレンジの狭さが問題なんだよな。全域をフォローしきれてないっつうか。それをフォローすべくな技術なわけで。

銘板
2017.12.27 水曜
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代償が鳥目

しかしそこいくと人間の目とか脳の視覚処理機能ってけっこうすげーなと。

全体的に明るすぎ・暗すぎで範囲オーバーのときは確かにいろいろ支障があるにせよ、明るさが範囲内の場合、自動で局所レタッチするじゃないですか。あれってたぶん、主に脳の機能なんじゃないかと。レンズ周りの調整だと、カメラみたいに一様な調整しかできんからな。あーでも網膜がやってるのかな。

そんな高性能な人間デフォのリアルタイムレタッチ機能も、完璧ってわけじゃなくて。

黒つぶれの部分をフォローするのは網膜の桿体細胞からの情報でな。桿体じゃない方の錐体細胞は、色が分かるけど局所的な暗さに弱くて、そういう場所をうまく映像表現できない。対して桿体は感度がいいけど白黒映像しか提供できない。てことで黒つぶれ部分の情報欠落は桿体からの視覚情報が自動で埋める。錐体・桿体からの情報を合成すると、本来あるはずの色情報が薄れてしまう。

人間が見てる映像は、そういうやり方で補正されたもの。実は色で何らかの情報が出てるのに、そこが暗いとわかってもらいにくいっつうことで。

スーパー・コンビニの売り場なんかで、場所によって暗いってところがあったりする。そんな場所だと、本来は派手な商品パッケージ柄が並んでるはずなのに、どうも色がくすんで見えてしまって目立たなくてな。とりあえず暗いって時点で注目されにくいのに、さらに色情報の欠落で輪をかけてしまってる感じで。

そういや昔、物産展でモノを売ってた頃、ブースで照明を点ける・点けない でお客さんの入りが断然違うっつうのがよくわかった。とりあえず何でもいいからライトアップしたもん勝ちっつう、かなり単純な戦術。けどよく効いたっけ。

「照明を点けてない=他の場所と同じ明るさ」だとブースが風景に溶け込んでしまって、通りがかりのお客さんにとっては「そこに見てみるべき何かがある」って気がしない。気づいてもらえない。売り子さんがいて自分に声かけてきてるのに、なんだか自分に対してそこまで価値のあるアクションを起こしてる気がしない。要するに「どうでもいい」。

当たり前だわな。

普通の商業店舗の看板ってけっこう鮮やかな色使いだわな。注目されるためでして。そのために、背景から浮き上がって見える色を選ぶわけで。そしてただ目を向けさせるだけじゃなく、興味を持ってもらう必要もあるわけで。だから好感度の高そうなロゴデザインなんかも駆使するわけで。

けどそのままじゃ、日が暮れて光量が落ちると、せっかくの鮮やかな色合いがくすんで見えるてしまう。てことで日が暮れても営業してる店ってのは大抵、看板に照明器具が付いてると。昼は彩度で、夜は彩度+コントラストでアピールと。

看板の色が鮮やかだったり照明で光ってたりなんて当たり前の風景だけど、「なんでそうなってるのか」を考えると、案外深い理由があったんだなと。

銘板左端銘板銘板右端

錐体に見えるものって桿体にはヨユーで見えるってことは、普段から人間の目は錐体+桿体の合成映像を見てるんじゃないのかと。暗いところじゃ錐体の働きが落ちるってことで、桿体(白黒)情報の配合割合が高くなって、「色がくすんで見える」現象が起きると。てことは桿体からの情報なしで錐体からの視覚情報のみの場合、白黒映像で色味が薄まるってことがないんで、それはそれは彩度の高いものになるんじゃないのかと。で、それが物理的現実世界の本当の色合いなんじゃないのかと。

ナマの風景にしても写真や絵にしても、見るには目を通さないといかんから、どうしてもある程度はくすんだ色合いで見ることを余儀なくされてるってことなんじゃないかと。

昼行性の鳥が鳥目なのは、たぶん桿体細胞があんましないからなんじゃないかと。だとしたらやつらはもしかして、おいらたちよりもはるかに色彩豊かな世界に棲んでるのかもな。しかも連中、近紫外線も見れるらしいし。

でもその代償が鳥目なんだけどさ。

銘板
2017.12.28 木曜
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引数ビビリ

ほぼじゅびふぉ の JavaScript の改良出来。

新規入荷リストを作る仕組み、この前作ったやつは最小限の書き換えで実現したかったお座なりバージョンだった。危なっかしい構造のうえ、無駄に処理量を積み上げてしまってて。

最初のやつを作ってる最中から「もっといいやつにするべ」と思ってたけど、どう作るかの具体的なところがなかなかはっきりしなくて。それでもはっきりしてる前半部分から作り始めて、作りながら考えて。

頭で考えるだけじゃ限界あるんだな。

わかってるところを確定していくと、未定部分もだんだんはっきりしてくるもんなんだな。

ただ問題の後半部分、1個の関数を2個に分けることにしたんだけどさ、「この流れで行けるはず」「この書き方でいいはず」なんて「はず」がいくつか積み重なってて、それでビビってたっつうか。

  1. 引数付きの関数って今まで2回くらいしか作ったことなくして
  2. 引数が2個のは初めてで
  3. そのうち1個が2次元配列で、そのまま通るのかわかんなくて
  4. return はたぶん今まで1回か0回しかやったことなくて

特に3番目がな。JavaScript は仕様上、配列は1次元のみ扱えることになってる。その1次元の配列要素1個ずつにつきまた配列を組むっつうやり方で、2次元配列が組めますよっつうことになってる。てことで実際は3次元以上でも好きなだけ行けるんだと思う。

けどルール上は1次元しか扱えないことになってるわけで、さて関数の引数として、2次元配列をいきなり渡して飲み込んでくれるかどうかってのがわかんなくて。やってみないとってやつで。

だったらとっととやってみりゃいいのに、ダメだったら労苦がパアになるのが嫌で、どうも尻込みしちまって。

もし通らなかったら、1次元配列なら通るのはわかってるんで、1次元でどうにかする方策を立てて、ようやく踏ん切りついた。それだとすっきりしない形になるから、やっぱし気が進まなかったけど。

んでやってみたらば、2次元配列の引数すんなりオッケー。今までの気苦労(ビビり)は何だったのかww

つかプログラミングって、1回2回じゃなかなか動作しないのどうにかなんないのかと。それゃおいらがヘボだから当然なんだけど、今回もまた何回も何回も修正しては「なんでだー」と悩んで悩んでっつう繰り返し。

動作した時のヨロコビの大きさにそれが反映されるってのはわかるけど、その前の苦痛がな。

結局その苦痛がイヤなんで、なかなか取りかかれないってのもあったり。

けどわかる部分からでも作って確定していかないと、未定部分がいつまでもモヤモヤしっぱなしでもあったり。

あーそういや JavaScript って変数は一律で var で宣言するけど、中には定数もあるわけで。一般的に定数の名前は全部大文字にするのが慣例だったっけなとか作りながら思い出してしまって。

完全に無視w

今さら書き換えると何が起きるかわからんっつうので。どうせ自分でしか使わんものだし。

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この手のウダウダはまさに『天樂』だな。

こっちは曲で語ってることよりも全然大したことないやつだけども。

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2017.12.29 金曜
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現状維持という名の遅延。挫折じゃないと信じたい。

来年ぶんのこの日記の台紙ページ12枚、作って仕込みましたですよ。

結局今回も全自動化ならず。今まで通り、名無しの JavaScript にて1ヶ月ぶんずつ12回繰り返して作りましたですよ。JavaScript なんで、書類作成できないわけで。そこは手作業になるわけで。

今までできる限りの自動化を盛り込んで手間を省いてきたけど、やっぱし手で12回も回すのめんどい。

とはいえ年に1回しか稼働しないプログラムを、Java か何かで作るのもめんどい。

昨日書いたドツボにやっぱしハマりっぱなし。

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2017.12.30 土曜
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ロビネットさんとお読みすれば?

おとといの勢いのまま、ほぼじゅびふぉ 新規入荷2作品だす。

よーし新規入荷リストにも全作品リストにもちゃんと出とるぞなもし。

Lizz さんの歌声いつ聴いてもかわいすぎ。

つか Lizz さんいつの間にか Lizz Robinett さんになってた。まーハンドルネームが変わる例はときどきあるんだけど、さてどう対応したもんかな。

全部入れ替えるかー。

と思いつつ、Lizz さんの入荷済みはほかに13作品もあるんで修正はけっこう手間だなー。あとでやるけどさ。

そういえば Lσℓℓια さんも Lollia さんになったんだったっけな。普通の文字になったんで検索しやすくなったけど、ほぼじゅびふぉ はまだ全然直してなかったり。

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あれ?

ほぼじゅびふぉ 作品リスト2つとも一番上の項目行が消えてる。やべえこれ直さないと。

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2017.12.31 日曜
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年末のご挨拶

本年中は大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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今年は職場の人から WANIMA と SHISHAMO を教えてもらったから、紅白で「えーこんな人たち知らないよ誰?」ってのは避けられる模様ww

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