ひとりごちるゆんず 2017年11月
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2017.11.1 水曜
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問題とは解決とは

最近気づいた。

問題とか解決とかって結局は「どうやって」っつう手段の話なんだよな。

「問題発生してるー」でウンウン唸ってるのって、「どうやって解決するか」の手段を考えてるんだよな。

「解決したー」ってのは、「どうやって」の現実的な手段が見つかって稼働してるってことなんだよな。

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2017.11.2 木曜
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雨が降った場所

あのウワサは本当だったのか……。

チェルノブイリ原発事故で死の灰からモスクワを救うためにどうしたか? - GIGAZINE

ひでぇ。ベラルーシ可哀想すぎる。

とはいえ、こんな緊急かつ非常事態で、できるだけたくさんの人を助けなきゃいかんわけで。モスクワを守るためにベラメーシを捨てたっつう選択は、じゃあその状況下で間違いだったのかっつうと、そうとも言えんような。

そこらへんどうもスカッとしないですなぁ。

「このまま行けば東京圏3000万人が死んでしまう。代わりに青森県が災害を全部かぶれば死者は120万人で済む。最大幸福の考えをよく理解して死んでくれ」とか言われたら、おいらは「いやいやそれ待ってよ何わけわかんないこと言ってんの。順当に東京が死ねばいいだけじゃん。皇室は我が青森県に疎開していただくからお前らは安心して死ね」とフツーに返すだろうな。

つかベラルーシはそんな話もなしに、予告なしにいきなりやられちまったか。ひどすぎる……。

つか青森県、半世紀も前からそういう役回りなんだが。原子力関係の施設を集中配置されてるわけで。大事故が起きても、人口密度が低いから国としては被害が小さいっつう考え方らしく。そして貧乏県なんで、そのぶん補助金をしっかりいただいちまってるわけで。

ベラルーシは事後になっちまってるけど、ちゃんとお金もらえてるのかなぁ……。

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2017.11.3 金曜
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コケ芸

人が転ぶ、コケるで大ウケってのは子供だよなーと思ってきたが。

笑い止まんねえwwwwなんでこんな面白いんだwwwwwタイミング完璧すぎwwwwwww

これマジなのかなそれともコント? どっちでもいいやwwwwwwww

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2017.11.4 土曜
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謎兵法

真偽不明だけど、ネット上で時々見かける画像。

何でもいいからこの日記を検索されたくて、内容をここにテキストで書き写そうかと思った。けど内容からしてあまり望ましくない人たちを引きつけてしまうかもなーとか思ってやめた。

なんかこれほんと真偽不明なんだけど(特に、本当にスイス政府が出してるものなのかが検証不能っぽくて)、けど真実味もあるような。『三国志』の謀略に似てもいるような。昔のスペイン・ポルトガルが東南アジアを征服していった過程とも似てるような(キリスト教の布教→信者を煽って国家転覆→本国から大量移民)

んでさ、なんか日本がこれでやられつつあるようにも思えたりして。けどこれを出回らせてる人からすると、そんな疑心暗鬼状態に持ち込むのが目的なのかもしんないし。そう考えるとなおさら穏やかなものではないような。

しかしこれ説得力あるような気もする。

日本の場合、それが起きてるのなら、第1〜第5段階って昭和の戦後がそんな感じの世の中だった感じ。けどその波のときは、最終段階には至らずだった感じ。

最終段階ってむしろヨーロッパが今おもっきしそうなってるんじゃないかと。

銘板左端銘板銘板右端

この文書、ネット上じゃ民主党政権の時、政策を批判するのによく使われてた。合致してるのもあるようで、してないのもあるようで。何とも言えない感じ。

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2017.11.5 日曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 1

日記が遅れ気味なんで、長いネタを小分けで薄めて出しますです。

ネット上をだらだら徘徊してたら、「バウンティ号の反乱」っつう言葉が出てきてさ。なんか名前は聞いたことあるけど何なんだろと、ちょっと知りたくなってさ。かなり昔の、船の中での話らしい。

詳しくは Wikipedia「バウンティ号の反乱」で、て感じだけど、この記事でのまとめがいまいち大雑把というか、リンクをいろいろ飛んだらそこらへんやっとよくわかったというか。

18世紀のイギリスの軍艦バウンティ号でのことでして。ポーツマス港から出港したのが1787年12月。イギリスはアメリカ独立戦争の真っ最中。

日本だと天明7年で、徳川家斉が第11代将軍として就任とか、寛政の改革とか、次の年だけど1月には天明の京都大火とか。だいたいそのあたりのこと。

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2017.11.6 月曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 2

バウンティ号の使命は、太平洋の島にあるという伝説の「パンの木」を見つけて、西インド諸島に持っていくこと。ってそれだけだとなんだかかわいい大冒険みたいに思っちまったおいら。けど実際は国家戦略的な使命を帯びてたわけで。

アメリカ独立戦争の影響で、イギリス領の西インド諸島が飢餓の危機に瀕したわけで、現地で食料を自給できるように、という計画で。慈善行為ではなく、西インド諸島はイギリスの植民地としてプランテーションでイギリス経済を潤してたんで、どうしても持ちこたえてもらわなきゃいかんかった。

そんな背景あっての、バウンティ号のパンの木ゲット計画。

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2017.11.7 火曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 3

「パンの木」ってのもまた、昔から名前だけは聞いたことあった。ふっくら焼け上がったおいしいパンが木からぶら下がって……。だったらその土地じゃメロンの苗を植えると、枝には鈴なりのメロンパンが……とかありえねぇだろ。

おいらは「南の島にあったとされる伝説上、想像上の植物。もともとは船乗りたちが面白半分に広めた作り話」「南の島はなんだかよくわからんものがいっぱいありそうだけど、いくらなんでもそれはない」と思ってた。

ところがバウンティ号の話を見て初めて知ったですよ。パンの木 まさかの実在wwwww

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2017.11.8 水曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 4

てことで読んでみたらば、あーなるほど実はデンプン質なんだ。焼いて食べるんだ。貯蔵できて、使い勝手がいい食べ物なんだ。けど味は「甘みの少ないサツマイモのようである」って全然違うし。デンプンなら、ずっと噛んでれば甘味が出てくるかもな。

「主食になるもの」のイメージで、西洋人はパンの名を当てがったのかもな。

伝説のありえない食い物の正体が分かってスッキリだよ。

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2017.11.9 木曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 5

してバウンティ号の運命やいかに。

タヒチでパンの木を無事にゲットできたものの、帰りの船内で艦長派・反艦長派で内乱発生。敗れた艦長派(艦長含む)の19名、哀れ救命艇で太平洋上に追放された。けどこの人たちは生き延びて、41日後にインドネシアのティモールに漂着。その後イギリス本国への帰国が叶った。

インドネシアの歴史 を見ると、オランダの植民地時代真っ只中。バウンティ号の人たちからすれば、他国とはいえ西洋の支配下の土地にたどり着けてホッとしたことだろ。

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2017.11.10 金曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 6

内乱で勝った側は、イギリス本国に戻れば反逆罪なんでもう帰らない覚悟。彼らが根城にしてたタヒチはバウンティ号の当初の目的地なんで、いずれイギリス海軍が捜索に来る。反乱者の中でそう読んだ9人は、バウンティ号に乗って船出した。そしてイギリスの海図にない無人島のビトケアン島に移住した。

ピトケアン諸島の歴史 によると、西洋人で最初に発見したのはスペイン人とのこと。これが1606年なんで、バウンティ号よりだいぶ前のこと。1767年にイギリスの軍艦が再度発見。その時の発見者の名前にちなんで「ピトケアン島」となったそうな。

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2017.11.11 土曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 7

バウンティ号事件はその20年後。バウンティ号に載ってた海図にはなかったっぽいんで、けっこう古い海図だったのか、イギリス自体が海図を更新してなかったのか。

西洋人が2回見つけて2回忘れ去った島ってことかな。

案の定というか、1791年、バウンティ号捜索の御一行がタヒチに到着。これ、前年3月に帰国した艦長たちの報告を受けてのものだった。艦長派がなかなか帰国できなかったり、途中で全滅したりだったら、捜索の動きはもっと遅かったろうな。

それでタヒチに残った元乗組員たちはみんな逮捕されたと。

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2017.11.12 日曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 8

この時点でピトケアン組が今どこにいるのか、タヒチ組も知らなかった感じ。捜索組は引き続きバウンティ号と残りの乗組員を探したけど、途中で座礁・沈没につき断念。

この船には逮捕されたタヒチ組も乗ってて、この事故で溺死した人もいたりする。生き延びても絞首刑にされたりと、反乱後に分立した3つのグループで一番ひどい運命だったりする。捕まるまでの間、タヒチで快適に過ごしてたろうに。

艦長派をきちんと皆殺しにしてりゃもっと長く左ウチワでいられたのかな。たぶん「ド辺境の海で散々苦しんで死ね」ってつもりで海に追放したのが、まさか生きて本国に帰られてしまうとはって感じですか。

とはいえタヒチにいる限り、いずれ捜索の手が回ってくるのは必至。それでも出て行けないほど、タヒチ暮らしが快適だったんだろうなぁ。

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2017.11.13 月曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 9

ピトケアン組のその後は、別な意味ですごくて。

タヒチを発った時点のメンバーは、乗組員9人のほか、タヒチの現地人(男6人、女11人、赤子1人)だったそうな。それが、1808年にアメリカ人がピトケアン島に訪れた時(ピトケアン組の上陸から18年後)、成人男性は元乗組員1人だけ。あとは子供が20人以上、ポリネシア人女性が10人だったそうな。

死んだ男性の多くは、殺し合ったり自殺したりだったらしい。なんか無人島とかの閉鎖環境で男性の数が多いと、そうなってしまうらしいね。しかし途中で女性の数の方が多くなるんだから、その時点で殺し合いは止まってもよさそうなもんだけど、外から考えるのと自分がその中にいるのとじゃ話が全然違うんだろうな。

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2017.11.14 火曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 10

バウンティ号はイギリスに発見されるのを恐れて、早いうちに解体されたそうな。その残骸は今も「バウンティ湾」と名付けられたところにあるそうな。写真を探したら、こちらのサイト様 の「バウンティ号の沈没船」と出てた。けど何だかよくわからんな。本当に残骸。

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2017.11.15 水曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 11

反乱の時点で、どっちにも荷担しなかった人たちもいたらしい。その人たちは勝ち組のなかに組み込まれたらしいけど、中でも ネッド・ヤング の(ある意味な)凄さは想像を絶してる。

バウンティ号では、1789年、何人かの水夫とフレッチャー・クリスチャンを含む士官がブライ艦長に対して反乱を起こした。ヤングはその時眠っていて、事件が終わるまで目を覚まさなかった。彼は、反乱に参加もしなかったし、反乱者に武力で立ち向かうこともしなかった。また、ブライ船長とその他の乗組員がボートに乗り移り、船から追放される際にも、そのボートに乗らなかった。彼はこの由々しき事件の最中に睡眠を貪っていた唯一の乗組員である。

ビビリなのか豪胆なのか全然わかんねえwwwww

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2017.11.16 木曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 12

結局何もしないで流れに身を任せただけってことかな。しかし寝てたってのは本当はどうなんだろ。ビビって狸寝入りするしかなかったのかもだし。本当に熟睡してたなら、もう頭のネジが抜けてるくらいの大うつけじゃないのかと。あるいはたまたま当直明けとかで、みんな起きてるときに寝てたのかも。

でも彼、ピトケアン暮らしの中でも同じことしてる。

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2017.11.17 金曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 13

元乗組員と、彼らと共にやってきた4人のタヒチ人の間で殺し合いが起こり、クリスチャンを含めた5人の元乗組員とタヒチ人の全員が殺された。ヤングはまたもこの殺し合いの間中ずっと1人睡眠をほしいままにし、乗組員側を支持していたタヒチ人の女性によって守られていた。

すげえ。ここまでくると芸の域だろ。惨劇の間、味方につけた女性に守らせてのうのうと寝てるってあんた……。

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2017.11.18 土曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 14

この事件で元乗組員はヤング含めて4人になった。うち1人は自殺。もう一人は横暴が酷すぎるんで、ヤングとアダムズ(この人が最後まで生き延びて、後にアメリカに発見される)が組んで殺害。その後はヤングがリーダー、アダムズが補佐で、コミュニティを平和に営んだらしい。

ヤングの最期は、持病の喘息の悪化でだったそうで。医者がいない暮らしは、そういうのも命取りになるんだな。

天下分け目のときに寝てるだけ。それでしっかりリーダーに上り詰めたっつう、よくわからない武運の人。

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2017.11.19 日曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 15

パンの木といいバウンティ号の反乱といい、名前だけ聞いたことあるって程度のものを理解できて、ほんとすっきりですわ。つかネッド・ヤングの話が面白すぎて、いい拾い物だったわ。

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2017.11.20 月曜
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パンの木とバウンティ号の反乱と睡眠の効能 16

バウンティ号はもともとパンの木を取りに行ったんだわな。背景にはアメリカ独立戦争があって、その影響でイギリスの植民地でのプラテーションが存亡の瀬戸際に立たされて、それをどうにかするための航海だったんだよな。

頓挫したわけで。

その後プランテーションのほうはどうなったんだろね。

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2017.11.21 火曜
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追加 東京テディベア

ほぼじゅびふぉ の新規入荷、『東京テディベア』のみ4作品だす。

ここ2年くらい EFD から遠ざかってる間に、男性の英語歌い手が増えてきた感じかも。

つか『東京テディベア』EFD まだいくつかある……。

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2017.11.22 水曜
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きゃりーな理由

『東京テディベア』は素晴らしい曲なんだけど、いろんなバージョンの英訳詞を反訳してたらなんかもう気分的にアレげになってきたw

てことで今日の新規入荷は

「ボカロ曲じゃないじゃん」「なんで一般の商用曲なんだよ」「なんできゃりーぱみゅぱみゅなんだよ」とか聞こえてきそうだけど、Juby さんが訳詞して歌うきゃりー曲はいいものだ。だから問題なしwwww

きゃりーぱみゅぱみゅの曲は公式 PV が YouTube に出てるから、こっちのページ構成の都合もいいしな。

"PON PON PON"「ファッションモンスター」あたりだと Juby さんの英訳詞は、元歌詞にぼかして秘められた攻撃性を露わにする形が気持ちよかった。

今回は元歌詞自体に攻撃性ナシ。憧れの人への気持ちをぼかして歌ってるわけで。英訳詞もマイルドな感じ。Juby さんにしては珍しく、あんまし暴走してないというかwww

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2017.11.23 木曜
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TTB いったん打ち止め

とりあえずこれで『東京テディベア』打ち止めってことで。

ある原曲についての EFD が多い場合は、勝手ながら選考させていただいてるんで。今回はそろそろかなと。

しかしほんと男性の歌い手をけっこう発掘できたなぁ。

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2017.11.24 金曜
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からまれ屋 ボヤ段階で消火編

昨日の夜、飲み屋で久しぶりにからまれたですよ。店のおかみさんとどうでもいい昔話して盛り上がってたら、まったくその話と関係なかった、近くのオッサン客が突如因縁つけてきた。なんだかこっちが話してた特定の単語が妙に引っかかったらしく。なんか知らんけどそのことで、江頭 2:50 みたいに「お前に言いたいことある」みたいな感じで割り込んできた。意味わからん。

んでまぁこいつをどう料理してやろうかと思ってね。最近おいらそこらへん自信ついてきたもんだからww けど揚げ足取るには情報が足りない。まずは向こうの言い分を聞かなきゃーと思って、相手の目を凝視しながら飲み食いを続けるっつう微妙に失礼な態度を取ってみたw

そこで行動したのがおかみさん。けっこうなお歳のお方だけど、毅然とした態度でからみ客を説得してた。説得っつうより何だろ、言い渡し的な感じで。

「今こちらのお客さん(おいら)と楽しく話してたんですよ。その話にあなた関係ないでしょ。私とこのお客さん(おいら)との話ですよ。あなたそっちの人(従業員)と話してたじゃないですか。そっちで話してくださいよ。他のお客さんにご迷惑をおかけする人には、きちんとお代をいただいてから帰っていただきますよ」

したらエガ、おいらを守ろうと間に割って入ったおかみさんを手でズイッと押しのけて、こっちをガン見。だからこっちも飲み食いの手と口を止めずにエガをガン見。ぐびぐびもぐもぐww

おかみさんが後で言ったには「押しのけられてかなりイラっときた」だそうで。そりゃそうだ。

おかみさんはエガを正面から見据えつつ、繰り返し警告。「警察を呼びますよ」まで出した。

その緊迫の中、おいら飲みまくり食いまくり(←当事者)

エガは諦めて、自分の領分に戻ってった。従業員さんたちとしばらくそれなりに楽しそうに会話して、少なくとも表面上は、気分よく会計して去ってった。

おいら守られちまった。お客を守るのは店側の義務っちゃ義務だけど、ここまでしっかり守ってくれた飲み屋って初めてだったよ。なんだかもう嬉しいやら恥ずかしいやら。

おかみさんに礼を言ったですよ。と同時にエガもヨイショしといた。いやさ、今までで、逆襲されてあそこまで態度を直してきた人っていなかったよ。まーエガが帰るまで、エガの態度はおいらがいないもの的な感じで、こっちもエガがいないものな態度を通したけど。

エガが帰った後の従業員さんの話だと、エガとのトークで「オレはどうも酒癖が悪くて」と言ってたそうで。言い訳っつうより正直な反省のような。おかみさんの対処が見事だったのが大きいかも。

てなことでおいらはエガにあんまし悪い印象は持ってないんだけど、おかみさんは相当ムカついたらしく。「もしまた来たら……」とかなんとか、ほとんど出禁な扱いのこと言ってたw

酒の席でからんでくるってのは、からむ相手を下に見てナメてるってのがわかるわけで。今回みたいな赤の他人ケースじゃなおさら。ナメてるからには、逆襲されるなんて夢にも思ってないわけで。今回はおかみさんが逆襲してくれたけど、そういう心理はどうなってんだろ。酒癖は人それぞれだから、その手の人じゃないとわからん原理が作動してるんだろうけどさ、なぜか逆襲を想定しないのは共通な気がする。

やられる側としては、かつてのおいらの場合、ケンカに発展して泥沼化するのが怖いってのがあった。てことで、いきなり攻撃されるとひるんで及び腰になってた。それが、相手に誤ったメッセージを送ってしまってたんだろうな。「こいつオレにビビってやがる」「ちょろい」。てことで攻撃に拍車がかかると。

仕手側を恐れてるんじゃなく、ケンカっつう面倒事を恐れてるんだけど、どうも仕手側が調子こいちまうような勘違いを誘発しちまってたと。

酒で思考力・判断力が落ちてるってのもあるか。てことはその人の素がけっこう出てるってことか。返り討ちを想定できず、何のひねりもない難癖をただふっかけるその心理とは。

……、

……、

……。

いろいろ溜まってるってことか。とはいえふっかけられる側にとっては理不尽でしかない。てことで飲み屋の人が助けてくれない場合は、こっちも容赦なくいきますよと。こっちの手口は揚げ足取りの誉め殺しなんでカッコよくないけど。

ってまた謝ってもらってないし。

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2017.11.25 土曜
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再会 Anthy

昨日解決。Ubuntu の日本語入力が何かとカタカタ固定になってしまう問題。デフォの日本語 IM は Mozc。 こいつの余計な機能が悪さしてるっぽい疑い。フォーム入力のフリガナ入力でカタカナが指定だと、文字種が自動でカタカナになるっう機能があるらしく、どうもそれが何かと勝手に ON になっちまってるような。けど設定解除の方法が一向に分からん。

Mozc をやめて Anthy に変えたら直ったですよ。

Mozc の開発元は Google だしな。勝手にデータ抜かれてるんじゃないかとか怖いイメージがあったり。

Anthy はけっこう歴史が長いしな。開発のスピードは Mozc より遅そうだけど、安定してそう。

10年前あたりまで FreeBSD をいじっとったけど、その途中のこと。日本語 IM を当時流行り始めだった Anthy にしてみたら、ずいぶん快適になって感激したってのあったな。

たぶん Anthy は今の主流に比べると、自動変換や推測変換が弱いんじゃないかと。けどおいらの感覚だと、あそこらへん最近はちょっとやりすぎでな。利点のはずの「スペースキーを押しまくらなくていい」が空回りでな。意図と違う候補をゴリ押ししてくるもんだから、むしろキー操作が増えるわ誤字が増えるわ、メモリが一杯だと長考に入ってしまうわ。

自室の iMac の自動変換も、しばらく前にスイッチ切って昔の操作感に戻したし。そしたら快適だし。

今のとこの Anthy の問題点は、「今、日本語モードか英数モードかわからない」ってやつ。切り替えが Windows 風のトグル式だからな。それもどうも、Mac 風にそれぞれ専用ボタンを設定できるらしく。今度はそれやってみっかな。

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2017.11.26 日曜
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新規入荷リスト

また昨日のことだけど、ほぼじゅびふぉ トップページに機能追加したですよ。

全作品リストに加えて、その上に新規入荷作品リストを出すようにしたですよ。新規扱いは初出から90日の設定。ほぼじゅびふぉの活動は最近再開したとはいえちまちまやってるんで、新規でいられるのも長く取ってたりしてw

何カ月か前に作品データベースに作成日を入れるようにしたんで、その利用というか。

全作品リスト中で新曲ごとに赤字で「★新規入荷★」と出してたんだけど、どうも目立たなくてな。それで、もっと目立つようにと。

なんかこう、もしかしたら EFD を作ってる人たちも ほぼじゅびふぉ に来てくれてるかもじゃないですか。自分の作品が増えてないかなーとかさ。

けどあくまで日本国内向けの体裁なサイトなんで、英語は書かないようにしてはいるけど。

ってこれあくまでも体裁。サイト内に英語を書かない実の理由が別にあったり。

もし EFD アーティストさんたちがサイトにいらしたときに、珍奇な英語が出てたら失笑したりがっかりしたりじゃないですか。さらにそれがカッコつけのつもりだったりしたら最悪じゃないですか。

最近の世界は日本ブームらしい。てことで、海外のカッコつけたい人たちの珍奇な日本語なり日本人の真似にときどき出くわしたりするわけで。おいらのサイトであの感じを味わわれたくないなと。EFD アーティストさんたちはとりわけ英語の感覚が鋭い人たちばっかなんで、なおさらおいらごときの英語は出せんなと。

前にヤフー知恵袋か何かで見つけたので、「このボカロ曲の英語版はないですか?」という質問があって、回答で ほぼじゅびふぉ の該当ページを紹介してくれてるのを見つけて。ありがたやー。

ボカロ曲ファンは多くなったけど、歌ってみたも盛況だけど、英語で歌ってみたに注目してくれる人は、そんなに多くはない感じで。

そりゃまぁ歌詞の意味わかんなきゃ人気も出にくいだろと。

ニコニコに出てる EFD だと、コメントで日本語訳が入ってる動画がけっこうある。全部じゃないけど。そして EFD の主な場所って YouTube なんだわ。YouTube でも翻訳機能の字幕で日本語が入ってることがあるけど、そんなに普及してるわけでもなく。むしろ人気の EFD 作品だとタイ語とかベトナム語とか中国語の字幕がよく入ってたりする。けど日本語はそんなに多くない感じ。

てなことで ほぼじゅびふぉ が入り込む余地は充分な感じなんだけど、日本人は英語で歌ってみたにあまり興味ないご様子ww

いやあの、英訳詞すげー面白いんですが。

前にも書いたけど、日本語の歌詞をそのまま英語に訳して同じ曲に入れると、音符が倍くらい余っちゃうんですわ。音節数を圧縮した状態になってしまって。んで英訳詞家さんたちが余った音符をどう処理するかっつうと、その余白に自前のセンスとテクニック、解釈と思いを巧妙に詰め込むんですわ。だから同じ曲でも人によって英訳詞が全然違ってくるわけで。

そこらへんが EFD の面白さというか。原曲が日本語なんで、両方の違いを直接楽しめるのって、日本人と、外国人でも日本語がかなり堪能な人だけじゃないですか。

まーそれでも、ほぼじゅびふぉ の日本語反訳を読んでもそんなでもないぞ、と感じられた場合、そりゃひとえにおいらの力不足ですわ。

そこは場数を踏んで改善していくって感じで。

つか数だけはけっこうこなしたな。今のとこ全作品だと732。消したのも合わせると780くらいかな。英訳詞の重複でコピペで済ましたのがかなりあるけど、平均1原曲 3 EFD として260。4 EFD なら195。

数はこなしてるけど、上達してる実感まったくなしww

銘板
2017.11.27 月曜
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2番目か3番目かと思ったら一番古かった

スペースシャトルの歴代オービターの型番と船名。

OV-101 Enterprise(エンタープライズ)
OV-102 Columbia(コロンビア)
STA-099, OV-099 Challenger(チャレンジャー)
OV-103 Discovery(ディスカバリー)
OV-104 Atlantis(アトランティス)
OV-105 Endeavour(エンデバー)

最終機のエンデバー号って6機目だったはずなのに、型番は5番目じゃなかったっけとか思ってさ。最初のエンタープライズ号が0番ならわかるけど、そこは1番だったような……と疑問に思って。したらチャレンジャー号が 099 だったと。してチャレンジャーだけ別の型番 STA-099 ってのも持ってる。なんだべこれ。

英語版 Wikipedia "Space Shuttle Challenger - Construction" に載ってた。

オービターの生産数が少ないため、スペースシャトル計画は、1機を構造試験用(Structual Test Article: STA)として建造することを決めた。これが STA-099 で、後に飛行用の機体に換装できることとした。STA-099 の契約は1972年7月26日、North American Rocwell が受注、1978年2月に完工した。

STA-099 はロールアウト後、Palmdale にあるロッキード試験施設へ送られ、打ち上げから着陸までシャトルの飛行全般を模擬した振動試験に11カ月をかけた。構造試験中での損傷を防ぐため、認定試験では、安全係数は設計上限荷重の1.2倍で行われた。認定試験は妥当とされる計算モデルで行われ、コンプライアンスで必要な安全係数1.4は、解析で示された。

STA-099 は基本的に完全にエンジンなしの機体で、乗員モジュールは実物大模型のみ設置された。また断熱材は機体前方に配置された。

NASA は試験機オービターのエンタープライズ(OV-101)を、2番目の実用オービターとして飛行試験に使うべく改修する計画を持っていた。しかしエンタープライズには飛行に必要な装備のほとんど(機能する推進システム、断熱材、生命維持装置、コクピット機器の多くを含む)が不足していた。飛行できる状態に改造するには程遠く、やれば高価で時間がかかるものだった。

STA-099 はエンジンなしの機体でそこまで実用からかけ離れたものではなく、飛行できる状態に改良するのはより簡単だった。STA-099 の認定試験が損傷を与えなかったため、NASA は、STA-099 を OV-099 へと改修すれば、エンタープライズの改造より安価だと判断した。

STA-099 からチャレンジャー号への改修作業は1979年1月乗員モジュール(機体の与圧部)から始まった。オービターのその他の部分は、ロッキードが使用していた。

1979年11月、STA-099 が Rockwell の工場に戻り、オリジナルの未完成の乗員モジュールは新規に建造されたモデルに換装された。STA-099 の主な部分(ペイロードベイの扉、ボディフラップ、主翼、垂直安定板を含む)は、個々の下請け業者に返送、再整備する必要もあった。

1981年初頭、ほとんどの構成品が Palmdale に戻り、オービターに再び取り付けられた。換装作業は1982年7月まで続いた。

勢いで関係ないとこまで訳しちまったw

てなことで、チャレンジャーの機体はもともと構造試験用に作られたテストピースを改造して、実機に仕立てたものだった。

実際に大気圏内を初めて飛んだオービターがエンタープライズで、宇宙に初めて行ったのがコロンビア号。チャレンジャー号の初飛行はそのあとだったんで、どうも飛んだ順番からエンプラ、コロンビア、チャレンジャーの順番だと思ってしまうけど、実はチャレンジャー、エンプラ、コロンビアの順だった。つか「チャレンジャー」と名がついたのはコロンビアの飛行後だったような。

チャレンジャーの初飛行は1983年4月。コロンビアに遅れることちょうど2年。やっぱコロンビア、チャレンジャーの順がしっくりくるな。

そしてディスカバリー(1984年8月)、アトランティス(1985年10月)と、はじめから宇宙飛行するためのモデルも順調に就航し始めてた矢先の1986年1月28日、チャレンジャー号は打ち上げ上昇中に爆発事故で木っ端微塵……。

英語版 Wikipedia "Space Shuttle Challenger- Construction - OV-099 としてのマイルストーン っつう項目だと、

1983 April 4: First Flight (STS-6)("STS" はミッションの通し番号の記号)
1986 January 28: Disintegration (STS-51-L)

とある。"Disintegration" って何だべえと辞書を引いたら「崩壊、分解」。なるほど "Integration"(統一、統合)の逆か。

って英語でも日本語でも、そのままな表現が悲しすぎる。

事故原因は固体燃料ブースター(SRB)の不具合だったんで、オービターが地上試験機の使い回しなのは関係なかった。どのオービターだろうと、あの時は同じ事故が発生したかと。

スペースシャトル計画はオービター4機でローテーションを組むことになってたらしく、チャレンジャー事故を受けて追加で作られたのが、最終号機となった エンデバー。毛利さんが乗った機体だね。

急遽の決定だったのかな、「ストックされていたスペアパーツを用い製造された機体」だそうで。車やバイクで言うレストアってやつ。ここでも「エンタープライズを改修するよりも安い」って、いやあの改修よりも一から組み立てたほうが安いってのはどうもよくわからんが。

エンプラは大気圏内の試験飛行後に整備や点検をあまり受けてなかったってことかもな。思わぬ破損や疲労があるかもだから、それを全カ所調べ上げるのがコストかかりすぎだったのかも。それともエンプラの構造自体が宇宙飛行用にできてなくて、文字通りの改修コストがそれで嵩むことになってたのかな。

してチャレンジャー号爆発事故から17年後の2003年1月28日。その日ちょうど軌道上にあったコロンビア号の乗組員たちは、チャレンジャー号の最後の乗組員たちに、宇宙船内から祈りを捧げたらしい。

そのミッションの締めくくりの大気圏再突入は2003年2月1日。コロンビア号空中分解事故 が発生。

チャレンジャー号事故の原因では、打ち上げ時の地上の気温が規定を下回ってたことが大きかった。ブースターの製造元はそれで NASA に打ち上げ中止と延期を進言したけど、NASA 幹部は無視。その後のシャトルのスケジュールがケツカチだったんで打ち上げを強行した。ブースター製造元にとっては、予測してた事態が起こるべくして起こったわけで。結果、NASA はその後のスケジュールをこなしたいがために、その後のスケジュールを吹き飛ばしてしまった。

コロンビア号事故はチャレンジャー号事故とまったく同じ季節の打ち上げだったけど、原因は気象条件じゃなかった。それまで何度も見られてた、外部燃料タンクからの断熱材の断片の剥落。これが運悪くオービターの主翼前縁(再突入時に最も温度が上がる場所)の断熱材にぶつかって穴を開けてしまった。この危険性は予測できたはずなのに、断熱材の剥落はよく起きることだったんで、NASA は無害な現象だと錯覚してしまってた。

その後のミッションは慎重に慎重を重ねて、2011年の退役まで無事故を貫いた。残った3機がどれも比較的新しいものだったのは、整備面では不幸中の幸いだったのかも。

しかしどっちの事故も、運の悪さが引き起こしたとも言えたり。

チャレンジャー号の場合、SRB のセグメント同士の間にできた隙間から炎が漏れて、すぐ隣の外部燃料タンクを炙って爆発させてしまった。規定外の低気温のせいでパッキンのゴム製 O リングの弾性が失われた結果。この隙間はどの方向に空いてもよかったのに、よりによって外部燃料タンクを向いて空いてしまった。

コロンビア号の場合は、外部燃料タンクからよく剥落してた断熱材の断片は、いつもなら何にもぶつからずに後方に吹っ飛んでた。事故のときはたまたま断片の行き先に、オービターのデリケートな部分があった。

つか、たまたまのまさかの運の悪さって、まさに事故発生の典型なのかもな。

銘板左端銘板銘板右端

なんか当初のネタからずいぶん遠くに来ちまったww

当初のネタってさ、シャトルの型番の前にさ、シャトルの名前ってアルファベットの前の方ばっかだなーと思ったっつうのがあって。ECCDAE って。それだけ書こうと思ってたのに……。

銘板
2017.11.28 火曜
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もはや逆輸入

「しばしば」って言葉は明らかに日本語なのに、この言葉が使われるのは英語を日本語訳した時だけのような。

死語、なのかな。

とはいえ、英語の "often" に当たる日本語で一番使いやすいのって「しばしば」なんだよな。

おお、辞書を見たら「たびたび」ってのもあった。けど「たびたび」も「しばしば」ほどじゃないけど、普通の日本語でそこまで使う場面がないというか。

「よく」「何度も」のほうが日本語としては頻出だけど、"often" の訳としては「しばしば」「たびたび」よりオールマイティじゃない感じ。

「何かと」「やたら」「しょっちゅう」は口語場面限定のイメージだし。

銘板左端銘板銘板右端

「しょっちゅう」って漢語っぽいけど、漢字で書いてあるの見たことない。

「しょっちゅう 語源」で調べてみたら、↓のサイト様にあった。

しょっちゅう - 語源由来辞典

ここにコピペしようと思ったら禁コピらしい。てことで、リンク先でお確かめを。

なんかもう初出の中世の芸道論から、意味も言葉も変わりまくりですな。時代とともにどんどん変わっていくってのは、日本語っつう言語が生きてることの証左ではあるな。

お年寄りは新しい用法の日本語にしばしば反発するもんだけど(「しばしば」使ってみたw)、彼らがイメージする正しい日本語は「自分が昔から慣れ親しんでる言葉」だからな。それと違うから面白くないってだけで。主観だからあんまし説得力なくてな。彼らが慣れ親しんだ日本語も、時代とともにおもっきし変遷した後のものだしな。

「しょっちゅう」なんてお年寄りだってよく使うのに、たぶん語源や変遷の行程も知らんまんまだろ。おいらも今の今まで知らんかったけどw

銘板左端銘板銘板右端

そういや「超なんとか」って80年代半ばからフツーに使わてるのな。ラジオの深夜番組で広がったらしい。

これが世の中で問題視されたのが90年代後半。遅すぎ。今も使われてるかどうかよくわからんけど、おいらは当たり前に使ってる気がする(意識してないんでわからん)。映画『バロン』(公開1989年)の日本語吹き替えビデオ(1990年あたり?)で「超おいしいワイン」という表現が出ていて、一般的な表現になってたのを実感した。

「ダサい」。これは「超」より2,3年早かった。もともとは「だって埼玉なんだもん」らしい(当時なぜか埼玉県を馬鹿にするのが流行ってた。あくまで東京視点なのに、メディアの影響力で全国がそれに乗っかった)。それまで「イモ」がその意味だったのが、原義から外れて一般化した「ダサい」に完全に置き換えられた。漫画『デトロイト・メタル・シティ』だと「ゴボウ」がその意味になってた。

「ヤバい」。今の意味を含むようになったのは21世紀に入ってからかな。映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』(2007)で、時代ごとのギャップが描かれてた。

「フツーに」。なんかここでもフツーに使ってしまってるけど、20世紀中はこういう「抵抗なくそのままやってしまう/受け入れてしまう」なニュアンスはなかった。つか今ここでの表現はまだ甘いような。ラーメンとか「フツーにうまい」なんて言ったら20世紀中じゃラーメン屋のオヤジに怒られるよな。

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2017.11.29 水曜
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MAKS

昔どっかの国のスペースシャトル計画で、見た目かなりインパクト強いのがあった。しばらく忘れてたのを、Wikiedia で見つけたですよ。

それが旧ソ連の MAKS・スペースプレーン。カテゴリとしてはスペースプレーンになるのか。ほうほう。

してそのお姿は。

ぜったいこれ変だってww いわゆるシャトル型宇宙船が悪い病気にかかったみたいな見栄えだなこりゃ。

形としては、スペースシャトルとかその外見コピーのエネルギヤ=ブランの方が断然かっこいい。けどあのタイプは、低コストを狙った割に、シャトルもエネルギヤ=ブランも打ち上げ単価が馬鹿高くなってしまってな。実はコスパが悪い形だったらしい。特にエネルギヤ=ブランは巨大ロケットにオービターを背負わせただけだったからな。

けどアメリカのシャトルじゃ巨大で高価なメインエンジンを再利用することにした結果、重たいメインエンジン3基を旅の行程でずっと持ち歩くことになったわけで。それでガタイの割にペイロードが少なくなってしまった(それでも今の日欧それぞれの最強ロケットより多く運べるが)。対してエネルギヤはオービターなしの単体で巨大ロケットとして成り立ったんで、打ち上げ能力がとんでもなくでっかかった。そこらは差し引きだわな。

エネルギヤ=ブランはあまりにも金食い虫すぎて、ソ連崩壊に一役買ってしまったとも噂されてるしな。

むしろエネルギヤ=ブランの開発理由って、宇宙開発コスト削減よりも、アメリカのスペースシャトルに対抗して、「うちにもあるもんねー」と言いたいのが一番の理由だったのかも。メンツですな。全体のシステム構造が全く違うとはいえ、スペースシャトルに見た目そっくりだったもんな。アメリカ人は「シャトルスキー」と仇名して馬鹿にしたけど、NASA はライバル出現で余裕かましてらんなくなったろうな。しかもエネルギヤ=ブランのデビュー(1988年11月打ち上げ)は、チャレンジャー号爆発事故の対応でシャトルの打ち上げが止まってる時だったし。

豪勢な一夜城にしかなれなかった印象のエネルギヤ=ブランも、その意味じゃ一夜城として役に立ったといえば役に立った形。

恐らくソ連はエネルギヤ=ブランの開発途中に、その高コスト体質に気づいたはず。その反省からか、もっと安く打てる宇宙往還機として MAKS も開発してたんじゃないかと。結局ソ連崩壊のタイミングで MAKS までポシャったっぽいけど、エネルギヤ=ブランは永久にお蔵入りらしいのに対して、MAKS は2010年6月時点で、ロシアが開発再開を検討中だったとのこと。それから7年。どうなったべ。

検討の理由はもちろん低コスト性なわけで。MAKS はスペースシャトルと同じく、メインエンジンを持ち帰って再利用してランニングコストを薄める作戦。ブースターの代わりに、輸送機のアントノフ225からの空中発射。ブースターほどのパワーはなさそうだけど、かなり安く上がりそう。

エンジンの使用回数はわからんけど、機体は100回使うから安くなるっつう根拠っぽい。でもどうなんだろ。見た感じスペースシャトルと同じような耐熱タイルで全身を固めてるけど、シャトルのランニングコストが高くなった一因は、数万枚もある耐熱タイルを全部はがして1枚1枚点検してまた貼って、というのをやってたから。是非それやんないと危ないってことで。

MAKS のガタイはシャトルよりだいぶ小さそうなんで、耐熱タイルもそのぶん少なくて済むだろうけど、本質的なコスト体質が同じってのはどうなんだと。その調子で100回も打ち上げられるんかいなと。

一番高価なエンジンは、何度も再利用するってことで、思い切ってめっちゃめちゃ性能がいいやつを積むことになってる。さすがに再利用100回はないと思うけど、ここがやっぱし肝だわな。

またスペースシャトルの例だと、いざ回収・再利用をやってみたら、1フライトごとのエンジンの傷みが思ったより激しくて、当初見積もりをはるかに超えた手間暇カネかけて再生してたらしい。

MAKS のエンジン RD-701 がまたすごくて。三液式って初めて聞いたわ。低高度じゃパワー重視でケロシン+液体酸素、高高度じゃ燃費重視で液体水素+液体酸素。ケロシンは液体水素より密度が大きいんで、外部タンクを小型軽量化できるっつうメリットもある。しかし同じエンジンでフライト中に燃料を切り替えるって、仕組みどうなってんのかと。

ロケットエンジンの原理で最高峰の二段燃焼サイクル(日米露だけが実用化できた)。ただでさえ複雑で高価なのに、RD-701 は主燃焼室内の燃料噴射エレメントがそれぞれでついてるんだろうな。タービンも配管も燃料ごとに別々だろうし。

燃料の1つがケロシンってことで、酸素リッチ型の二段燃焼サイクルだわな。それはロシアしか実用化できてない最強オブ最強な珍獣。

日米それぞれが技術をものにしたのは、水素リッチ型のほう。ポンプのタービンを駆動するガスの密度の違いで、酸素リッチに比べて吐出圧力を稼げない。それがエンジンの出力や燃費の性能に響いてくる。

ロシアの酸素リッチ型は、ケロシン燃料で二段燃焼をやろうってことで仕方なく酸素リッチになった形かもしれんけど、酸素は強酸化性なわけで、配管の内面やらタービンの表面は特殊なメッキ加工が必要。そのぶん開発が難しいわけで。結果的にそのおかげでとんでもない性能を稼げたと。三液式っつう無茶も実用できたと。

外部推進剤タンクの開発はどうなってんだろ。このパーツは使い捨てなんで、できるだけ低コスト・軽量を狙うはず。けど温度が激しく違う3つの液体を、こんな特殊な形したタンクに効率よく収めるってのは、それだけでコストアップ要因になりそうなような。

3つの液体の配置を、機体の方向安定性重視で考えると、前からケロシン、液体酸素、液体水素の順かな。これ、温度が高い順でもある。温度的に面倒な順で配管を短くできるってのはいいかな。あーでも最初にケロシンを使うんだよな。したらケロシンを使い切った後の重心位置がおかしくなってしまいそう。

じゃあそこらをまた考えて、前から液酸、ケロシン、液水の順かな。飛行中にタンクの真ん中がガランドウになるってのもなんだか無駄が発生するような感じもする。だったらむしろケロシンは専用の外部タンクにして、使い切ったら捨てる形ならどうかとか。つか MAKS はケロシンも使うから外部タンクを小型化できたにしても、依然かなりの部分は液水だろうからな。そこまで凝ることないってことか。

仮に諸々の開発が全部うまくいったとして、打ち上げコストはドニエプルロケットの3分の1以下。ドニエプルはソ連時代の ICBM を衛星打ち上げに転用したロケット。在庫1万発。モノが既にあるってことで、とにかく安さで勝負のロケット。その3分の1以下ってかなりのお安さなわけで。

そこまでうまくいくんかいなって感じ。どーもスペースシャトルのデビューしたてあたりまでの触れ込みに似てるというか。

エンジンとブースター輸送機がもうできてるのと、オービター開発にブランの技術を応用できそうなのはいい要素として、再利用サイクルをうまく安く回せるかってとこですかね。

あとは、気持ち悪い外観どうにかなんないのかとw

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2017.11.30 木曜
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アントノフ An-225

MAKS の打ち上げは輸送機での空中発射なわけで、その輸送機 アントノフ An-225 は世界最大の輸送機として、普段は世界中で引っ張りだこの様子。

超大型貨物ってどんなのか知らんけど、普通は船で運ばなきゃいかんものを飛行機で運べるとなると、それはそれで需要があるんだろうと。ただし今のとこ世界に1機しかないらしく。2機目を作る計画はあるけど、進んだりポシャったりらしい。「1機じゃ需要に応えきれてないけど、2機じゃ余る」ってあたりなのかもね。

「1機か2機か」ってくらいだから特注状態で、量産効果はないはず。どうしても高くつく原価をペイしきれるかどうかが判断のしどころですな。MAKS 計画が動き出せば、2機目もゴーサインかもな。つかソ連時代はどっちもソ連の計画だったけど、今は MAKS はロシア、An-225 はウクライナだからそこらへんも難しいかも。ロシアの宇宙開発は脱ウクライナ志向だし。

んでそのお姿は、下の画像。

もともと An-225 が作られたのは、上の画像のとおりブラン・オービターの運搬用だったそうな。たぶんブラン(か同型の試験機)の滑空試験にも使われたんじゃないかと。

特徴的な H 型尾翼はまさにオービター運搬用の証。アメリカのスペースシャトル運搬用のボーイング B-747 は、垂直尾翼はそのままだったけど、水平尾翼の端に垂直安定板(方向舵なし)を追加して H 型にしてたな。

アメリカは既存機種の改造で済ませたのに対して、ソ連はまったく新造の超巨大輸送機で対応した。

荷物を An-225 の背に乗せて運ぶ形だけど、普通の貨物輸送機としても使える設計にしたのがミソでしたな。当初目的のオービター運搬がポシャっても、An-225 単体で食っていける道が活きた。

Wikipedia によると、機動性・操縦性がかなりいいらしく。エネルギヤ=ブラン計画の空輸用として最初に開発された VM-T もまた大容量の輸送機だけど、操縦性は劣悪とのこと。てことで、超大型貨物の輸送には An-225 のほうが人気らしい。

An-225 の画像をもう1枚。

優雅ですなぁ。かっこよすぎ。ガッツリ伸びた水平尾翼、超大型機ゆえの主翼付け根の頑丈そうな見栄え。胴体断面形は円形でも楕円形でもなく、貨物質の容量と主輪の引き込みスペースを稼ぐために複雑な曲線になってる。

肩の部分の2つの突起は、オービターのための台座かな。それとも強度パーツかな。その後ろの胴体に等間隔で突起があるね。やっぱしオービターの据え付け用っぽいな。この画像は最近のものっぽいけど、オービター関係の装備をそのままにしてるってことだね。わざわざ改造して取り除くこともないってことなのか、それとも将来的にまたオービター運搬に起用される目を考えてるのか。

垂直尾翼は H 型だからこそ、下方向にも伸ばしてるね。航空機は大型化するととにかく垂直尾翼を上に伸ばすのが多い感じだけど、あれやるとロール方向の外乱が発生するからな。An-225 の操縦性の良さって、ここらへんでも醸されてるのかもな。とはいえそんなにまで下に伸ばしてないのは、ジェット後流での外乱を避けてるのかな。

An-225 かっこいいんで画像もう1枚。MAKS 放出の想像図ですな。

んー、こうして見ると、背中にシャトルを積む場合は、胴体内の貨物スペースは軽量化のためにガランドウなはずなわけで。巨大な胴体は無駄ってことになるわけで。

普通の貨物機の兼用じゃなく専用機を用意できれば、その無駄は省けるはずなわけで。ってそれ実際に作ったのが、アメリカのストラトローンチ。

2本の胴体の間に、空中発射ロケットを搭載する予定。なるほど、その方向での効率を追求するとこうなるのか。まー見た目すごくアレだけど。

機体の翼幅は An-225 より大きいそうで。てことはロケットの積載能力は同等かそれ以上じゃないかと。

だったら An-225 も通常貨物の輸送仕事で忙しそうだし、ストラトローンチで MAKS も打ち上げるのはどうかなと。特異な形の飛行機と、特異な形のシャトル。案外相性よかったりして。

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