コピーは直線(Linear: 線形)に、あるいは事前に設定した曲線に沿って作られます。Linear オプションでは、コピーの数(Number of Copies)を設定し、コピーオブジェクトが並ぶ方向(X, Y, Z)も、Step X, Step Y, Step Z(X, Y, Z の きざみ幅)の入力欄に数値入力します。この値は、結果オブジェクト同士の間隔を表します。これはオブジェクトのサイズ(Times X Size などにチェックを入れる)または絶対単位(ボックスにチェックを入れない)に換算して決まります。 例えば、Step X を1にして、Times X Size(X のサイズを○倍にする)をチェックすると、X 軸に沿って、お互いがきっちり触れ合うようにコピーを作成します。下の図のように、1つ以上の Step X/Y/Z を設定することで、コピーが並ぶ方向を定義できます。 |
From Curve(曲線から) オプションでは、ドロップダウンメニューで選んだ既存の曲線沿いにコピーオブジェクトが作られます。コピーは曲線に沿って等間隔で並び、その数は明示的に設定できます。あるいは Step Size(単位で)で計算で設定することもできます。 コピーオブジェクトの向きは、曲線に従わせる(Orientation Follows Curve)か、Orientation Follows Curve のチェックを外した上で、もとの位置に固定もできます。さらに、もとの位置と方向を、コピーの位置と向きの基礎にもできます。 右の図の例では、車輪のスポークを作るのに「並べて複製」ツールを使いました。この例の場合、円状の経路には近似平滑の多角形を用いています。もとの円柱は図のとおりで、その向きと位置が使われています。また "Orientation Follows Curve"(向きは曲線に従う)にチェックを入れました。 |
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「並べて複製」ツールは配列に使えることにご注目ください。この例は「配列の配列の配列」で、多数のコピーをどれだけ素早く作れるかを示しています。 |
Orientation Follows Curve (向きは曲線に従う) 経路曲線に従って向きを直す |
回転体の例で使用した曲線 |
この例では、必要な形が得られるまで、Radius の値をいろいろ入力して試す必要があります。 Segments (分割数) の値で、右の図のように、結果スプラインメッシュに作成する点の数を設定します。点を多くすれば、結果オブジェクトの制御を多くできるようになります。 注意: 厚みのある花瓶やコップを作る場合、以下の図のように閉曲線を先に作る必要があります。 |
オブジェクトリスト から3つの曲線をすべて選択し、ツール → 膜... を選ぶと、右の図のようなダイアログボックスが表示されます。 曲線の順番は組み替え可能です。ダイアログ左側のリストで曲線を選択し、"Move Up", "Move Down" ボタンで上下に移動させるとできます。どの点を接続するかの方向も、"reverse Direction" で反転できます。 OK ボタンをクリックした結果を以下に示します。 |
演算ツールでできることについて、もう少し複雑な例を挙げます。2つの円筒の差分から演算を行います。ある円筒が、より背の高い別の円筒の中に入っています。「結合」では、2つのオブジェクトがはっきり見えます。「1つ目 - 2つ目」で、目的の効果が出ています。 OK をクリックして、お城の小塔の第一段階ができました。ここにサイズを調整した直方体を追加して、左下の画像のように「へこみ」を作ります。この直方体のコピーを、コピー&貼り付けを繰り返して(あるいはそれに合った曲線で「並べて複製」を使って)、小塔となるオブジェクトの上端に配置していきます。 この直方体を、ひとつの演算オブジェクトになるまで演算ツールで結合します(もとのオブジェクトと中間の演算オブジェクトは、作業を進めながら削除していきます)。 |
メインの小塔の演算と結合した直方体の演算を選択し、差分を作成します。左側の図がそれをよく表しています。「1つ目 - 2つ目」を選択すると、右側の図の小塔が作られます。演算ツールの利用で、さらに複雑でリアルなモデルを作ることができます。 また、ほかの幾何オブジェクトと同じように、結果の演算オブジェクトは三角メッシュに変換できます。これでさらに細部を仕上げることができます。また、さまざまな平滑方法も適用できます。 |