ひとりごちるゆんず 2016年1月
銘板
2016.1.1 金曜
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あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

そして仕事の日。依然変わりなくッ!

しかしおいら役に立ってない模様ww

銘板
2016.1.2 土曜
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居るだけビジネス

正月二日でもやっぱし仕事の日。

依然おいら役に立ってない模様ww

銘板
2016.1.3 日曜
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山は動かぬ

それでもやっぱし仕事の日。

突発事象発生も、いろいろ頑張った挙句に結局は放置するしかなくなりwwww

肝心なときでさえおいら役に立ってない模様ww

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2016.1.4 月曜
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行き先決定か

日本の火星の衛星サンプルリターン計画、対象はフォボスになったとな。ダイモスじゃないのか……。

JAXA、火星衛星「フォボス」探査…22年に - 読売新聞

おいらは探査対象はダイモスと読んでたが。見事に外れますたw ダイモスと読んだ理由は以下。

てことで、「敢えてフォボス」って感じがする。ロシアへの気遣いはまぁあってもなくてもいいものとして、ダイモスはフォボスに比べてほとんどデータがなさそうなんで、現地での近接探査+サンプルリターンが成功すれば、成果が濡れ手で粟になりそう。そして衛星サンプルリターンは小惑星サンプルリターンよりも、はるかに複雑なミッションになるのがわかりきってるわけで、じゃあハードルはなんぼでも下げたほうがよさげなわけで。

てことで「敢えてフォボス」な印象。てことは日本の火星研究チームにとって、フォボスにはダイモスより優先すべき何かがあるんだろうなぁ。

探査機の形はどうなるんだろ。先達のフォボス・グルントの計画だと、探査機本体はフォボスに居残り。サンプルを積んだ再突入カプセル付きの復路モジュールがフォボスから飛び立つ形だった。サンプル回収は本体の装置が行うわけで、サンプルのカプセルへの積み込みの仕掛けがけっこう複雑だった。

日本の場合は はやぶさ シリーズの仕様をできるだけ使うことになるだろうから、本体丸ごとがフォボスから発進の形になりそうな気がする。となると、着陸したまま長期滞在って線はなさそう。土壌を現地でじっくり観測ってのはないかな。となると現地探査はリモートセンシングとローバーが主体かな。あるいはロゼッタ・フィラエ組みたいに、着陸機を別に用意するのかな。本体のタッチダウンは一瞬だからな。だったら小型ローバーのみの はやぶさ 方式で済ませればいいか。

でも……フォボスの表面重力は小惑星イトカワの数十倍オーダーなんで、イトカワでの経験はそのままじゃ使えなさそうだね。本体のスラスタをより強力にしないといかんかもな。あとミネルバも今のままだとホップ移動できなかったりしてな。

探査機とローバー、どんな形になるんだろ。

銘板左端銘板銘板右端

Wikipedia『フォボス・グルント』を見るに、ロシアは2号機の打ち上げを2018年に設定してるらしい。日本の打ち上げ予定は2022年。

うむー、JAXA 御中、それでもやっぱしフォボスなんですかい?

フォボス・グルント2号機チームは今頃、2007年あたりの川口淳一郎教授(初代 はやぶさ のプロジェクトマネージャー)みたいな気分なんじゃないかと。

はやぶさ が小惑星イトカワ近くの空域で通信途絶して、運用チームが苦しんでた頃、NASA は「世界初の小惑星サンプルリターン計画」っつう触れ込みのオシリス(現オシリス・レックス)計画を発表した。川口先生、怒り爆発してたわ。はやぶさ に関して NASA とは協力体制にあったはずなのに、向こうは早々に、はやぶさ は失敗すると踏んだわけで。そしてそのお株を奪う探査計画を発表したわけで。

どうも日本の火星の衛星サンプルリターン計画ってさ、フォボス・グルント初号機の失敗を見てから始めたような感じがするんですが。んで行き先はダイモスっつう選択肢もあるのに、わざわざフォボスを選んだあたり、ちょっとえげつない気もしてきた。しかもタイミングからして、フォボス・グルント2号の失敗まで当て込んだ形になっちまってるが。

フォボスは火星に近いぶん、ダイモスよりも火星由来の物質が表面に多くありそうってのが理由らしいけど、それだけじゃないんじゃないかな。将来の火星圏での権益争いを考えた上での価値なのかもな。衛星は出城だとして、本丸に近い方が有利とか。

そういやアメリカのオシリス・レックス計画と はやぶさ2計画はかぶるところがあるんで、相互にサンプルを提供し合う協定を結んでるんだよな。片方が失敗しても履行されるんで、保険の意味合いが強い。フォボス・グルント2号と日本版のフォボスサンプルリターンでも、そういう協定があるのかな。小惑星サンプルリターンよりも複雑なミッションでリスクが高そうなんで、こっちでも保険をかけあった方がよさげな気がする。

銘板
2016.1.5 火曜
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日本車も大丈夫なのかと

フォルクスワーゲン、けっこう追い詰められてきたっぽい。

VWに制裁金も、米司法省提訴「消費者欺いた」 - 読売新聞

アメリカが VW に課す制裁金、10兆円の可能性も出てきたらしい。まー「理論上」「可能性もあるという」なんで、それ以下で済みそうな気がする。

そういや青色 LED の特許について、ノーベル賞の中村先生がかつて日亜化成を相手取った裁判では、発明の価値は600億円っつう試算が出たんだよな。けど何億円かで和解したんだよな。

その流れで行くと&日米の司法の違いを考えないと、VW はアメリカとは何千億円オーダーで手打ちってとこでしょうかねぇ。アメリカ司法省にしてもその目的は、VW をルールに則って公正に罰することであって、 VW を自らの手で殺すことではないだろうし。

それにしてもどうなんだろ。今は VW が袋叩き状態だけど、

排ガス問題:日本メーカー3社も規制値超え 懸念される日本ブランドへの影響 - NewSphere

ってのも出てきてるが。これはアメリカが舞台なんじゃなく、たぶんヨーロッパ域内での検査結果だね。民間団体が行ったものらしい。アメリカで問題が発覚した、路上での検査結果をヨーロッパ域内で市販されてるクルマでもやってみたって感じで。

んでこれ日本を含む各社のコメントを見ると、

ホンダ: ホンダは、ヨーロッパの規制値に合わせてテストしている
マツダ: 法令遵守の精神に基づき、マツダは全てのディーゼル車、ガソリン車が規制に沿うよう、多大な努力をしている
三菱: NEDC(新欧州ドライビングサイクル=現行の標準)は、路上環境を対象としたことはない
ベンツ: 路上環境下と実験室の結果は合致しないのが普通だ

とのこと。なるほど。「ヨーロッパでの現行の公式な検査方法が実利用に合致してないからしょうがない」っつう論法ですな。てことで、各メーカーは普段から検査方法の隙を突いてるってことが伺えるわけで。

こういうの、どこからが不正なのかっつう境目が曖昧だからな。まー受験や入社試験で、出題側の傾向を掴んで対策するみたいな感じですか。いったん合格すればこっちのものってわけで。けど VW は「カンニングした」と騒がれてる感じ。んでこの記事は「他のやつらだってカンニングしてるぞ」と。んで、各社とも「いやいやそれはカンニングじゃなく傾向と対策ですよ。チートじゃなく攻略ですよ」と。

なんかちょっと区別したほうがいい点があるような。VW のアレを不正としたのはアメリカですな。で、日本のメーカーを含むカンニング疑惑の主張はヨーロッパ発ですな。ここはごっちゃにしちゃいかんですな。不正かどうかの判断基準が違うかもしんないんで。

どうもヨーロッパでの自動車の排ガス規制法はアバウトというか、灰色の領域が広いというか、そういう感じなんじゃないかと。それが、非ヨーロッパ製のクルマをヨーロッパ市場から締め出すためにそうしてるのかどうかはよくわからん。そういう陰謀論みたいな話が VW 事件の後に出回ったけど、確定事実ってわけではなかったんで。

カンニングか攻略かの焦点は、件のプログラムの性質や検査環境の問題によるかも。今は屋内検査環境だってのを感知してその時だけいい子に振る舞うように細工してあるのか、それともたまたま検査環境が路上走行環境とあまり一致してなくて、屋内検査ではどのクルマでも甘い結果が出るようになってしまってるのか。

けど騒ぎが大きくなってはいるものの、これが自動車業界の売り上げに与える影響って、実はそんなでもないかも。

今は原油が安いじゃないですか。その影響で、アメリカじゃクルマの売れ行きが伸びて伸びてウハウハらしいじゃないですか。てことで VW はこれで一息つけそう気もするが。日本が得意な低燃費車にとっても原油安は逆風だしな。

まー時流柄、どの自動車メーカーの売り上げも勝手に伸びてる中、VW だけが伸び悩むってことでもあるかもだけど。

アメリカは軽油はガソリンに比べて特段に安くないらしいけど、日欧は税法の関係で軽油のほうが安いんだよな。てことで日欧じゃディーゼル車はランニングコストで有利なわけで。けど最近はガソリンも軽油も安くなってるわけで。確かに差額分はディーゼルのほうが依然おトクだけど、ガソリン車の負担もまた軽くなってるわけで、ディーゼル車を選ぶ動機が弱くなってるとも言えるわけで。

VW はガソリン車も出してるからな。となると、ここしばらくはガソリン車の販売に専念して食いつなぐ感じですかねぇ。VW はガソリン車の燃費表示もサバ読んでたらしいけど、注目されてるはディーゼルの不正だからな。ガソリン車のまずいところはあんまし注目されてないような。まー今の原油安局面はその意味ではやっぱし、VW にとっては頼みの綱なのかもしれん。

とりあえずライバルのトヨタにとっては、原油安はハイブリッド車の経済的メリットが減って大変かも。とはいえ新型プリウスは原油の値段なんてどうでもいいらしく、「リッター40km」で宣伝攻勢かけとりますなぁ。

銘板左端銘板銘板右端

つかこの調査、もしかしてドイツ主導? VW がカネ出してるとか?

銘板
2016.1.6 水曜
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よくわかってない機構をウンヌンする日

そういやヨーロッパ車じゃ低燃費の方法としてターボを活用ってのも聞いたことがあるが。「ダウンサイジング・ターボ」と言うらしい。あれはどうなってるんだろ。まだ続いてるかな。

けどあれってそんなに劇的に燃費が良くなるもんなんだろうか。コンセプトは「ターボ化で出力が上がるぶんエンジンサイズを小さくして、その軽量化で燃費を改善する」というもの。

F-1 でホンダのエンジンが全盛だった頃、自然吸気 3000〜3500cc よりもターボ 1500cc のほうが出力が上だったわけで。しかもエンジンが小さくて軽いってことで、ターボじゃなきゃ勝てない時代だった。そういう実例があるんで、この方法での効率化・低燃費化はけっこうな説得力があるように思える。

んでもエンジンの質量が半分くらいに減るんだとしても、どうだろ、乗用車と F-1 マシンとじゃ、全備質量とエンジン質量の比率が全然違うんじゃないかと。乗用車でも F-1 マシンでも、一番重たいユニットはエンジンだけどさ、乗用車は内装や安全装備が充実してるし、ドアも屋根もあるし。冷暖房や灯火類の装備もあるし。ていうかシャーシの素材が鋼板 VS カーボンの時点でかなりの開きがあるし。

エンジン単体の軽量化なんて、乗用車だとエンジン以外の諸々の重量物でかなり薄まってしまうわけで。F-1 のターボ化みたいな劇的な違いはあまり期待できなさそうなわけで。

むしろ FR 車なんかでは、エンジンが軽くなるぶん重心位置が理想に近い位置に来るだろ。コーナリングを楽しむための趣味車として最適なんじゃないのかと。

ってそれマツダ RX-7 シリーズじゃないですか。ロータリーでエンジン質量が軽くなって……の流れで。けどその程度の軽量化だけじゃ、ロータリーエンジンの燃費の悪さを大してフォローできなかったわけで。それでロータリーエンジンは、スポーツカーだけに使われてきてる。

んー、ターボでエンジンを小型軽量化して低燃費って確かに原理的にそうなるけど、効き具合はそんなに画期的じゃなさそうなような。

つか、ターボって排気ガスの圧力を利用する加圧ポンプなわけで、これで吸気量を増やしてるわけで。

一般に内燃機関の排気先の気圧(背圧)は低い方が効率が上がることになってるけど、レシプロエンジンはそう単純ではないらしく。背圧や、背圧の元になる抵抗が適正な状態にあると、むしろ効率が上がるものらしい。

おいらはその仕組みをよくわかってないけど、実体験があってさ。前に中古のローバーミニに乗ってた頃、マフラーがサードパーティー製だったんですわ。んで音がドボドボうるさいもんだから、排気口にマカロニ型のサイレンサーをぶち込んだわけですよ。これで流路が狭くなって、排気の抜けが悪くなった(背圧が上がった)はずが、むしろトルクが太くなったってことがあって。

ターボは背圧が上がるんで、そのままじゃパワーを落とす方向のブツだけど、それで吸気を加圧して得られるパワーアップ分の差し引きで黒字になるわけで。たぶんレシプロエンジン的に適正な背圧値の範囲内で、という形なんじゃないかと。

いやさ、ターボって構造が複雑じゃないですか。んじゃもっと簡単にってのがスーバーチャージャーなわけで。これ、出力軸で加圧ポンプを回すタイプの過給器ですな。ポンプを回す負荷は赤字だけど、過給でのパワーアップと差し引きが黒字ってやつ。

もっと簡単なのを考えてみたというか。排気で回転エネルギーを取り出すのはターボと同じだけど、回すのは吸気インデューサーじゃなく発電機ってのはどうかと。んで、その電力でエンジン出力を補佐してはどうかと。トヨタ・ホンダ式の並列ハイブリッドにそのまま使えるんじゃないかと。

ってそれ ターボコンパウンド として実用化されてた。いま初めてその存在を知ったですよ。こっちは電力じゃなく、排気から回収した動力を、そのままエンジンの出力軸に合流させるんだね。ロスレスですなぁ。って回転速度差の吸収はどうするんだろ。「流体継手などを通して」って、ロス出てそうな気がするが。まータービン側の無負荷状態の回転数が出力軸側を常に上回ってればいいか。

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2016.1.7 木曜
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貸し借り

去年の8月と9月のログに登場したトンズラさん、今度は立場が替わって、おいらの仕事環境に再登場してるんですわ。うちの職場の外の、ユルいつながりの関係者として。

おいらにすげー愛想いいww 怖いくらい愛想いいwww 後ろめたいだろうにwwww

こっちは何も後ろめたいことがないんで、先方に対して堂々と愛想よくしてるww そのほか先方の仕事を手伝ったり、第三者には先方の顔を立てたりwww そしてこっちからはあの話は言い出さないようにしてる。

別に優しさでも慈悲でもじゃなく。形勢逆転で気持ちに余裕ができたから。あと、この状態のほうが仕事しやすいから。

今の形勢だと、こっちからそれとなく呼び水を出した方が謝りやすいだろうな。でもやんないww どっかの隣国みたいな謝罪要求なんて野暮もしない。てことで、謝るつもりがあるなら自分から切り出せっつう状況。けどたぶん先方は今のとこ、これからもずっとずっとずーっと、このままの状態を続けるつもりっぽい。

仕事の面では頼りになるところもある人なんで、こっちにとっては、これからずっとずっとずーっと、いろいろ助けてもらいやすい状況かなと。

おいらの近くで顛末を知る人は、いまだにトンズラさんにご立腹だけど。

……、

……、

……。

後ろめたさも、買ってるヒンシュクも、謝りさえすれば軽くなったり消えてなくなったりなのにな。

「貸し」「借り」が成立してしまったこの不均衡状態は、こっちにとっては不都合ないから放置でもいいんだわ。けど先方にとっては、けっこうな爆弾でもあるような。

それとなくの呼び水ならまだしも、こっちからもろに「謝れ」と言われたら辛いよな。先方でこの爆弾に気づいてるかどうか知らんけど、とりあえずファイナル目なウェポンとしてとっとくか。やると仕事のところどころがぶっ壊れて、こっちもなにがしかの損害が出そうなんで使いたくないけど。

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2016.1.8 金曜
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無敵ゾンビは言葉責めがお好き

似たような貸しがあるやつもう一人いたっけな。向こうも借りを意識してるんで、成立済みと。

トンズラさんの場合は反撃一発でやられてくれたけど、もう一人はなぁ……。先方の話の矛盾点や御都合主義な点をなんぼツッコんでも、聞こえないふりしつつ言いがかりをつけ続けるっつう、ゾンビというか無敵というかの手合いでな。あいつほんとタチ悪かった。

先方へのツッコミにトゲのある言葉と態度をわざわざ選んで含めといたら、あとで効いてきたらしい(狙ったわけじゃなく、そのときそのくらいムカついてたっつうだけ)。その次に無敵ゾンビさんに会ったときは、向こうは何食わぬそぶりで親しみを演出しつつ、終始こっちの出方を伺ってやがった。しばらくしてまた会ったときも同じ。しおらしすぎて気持ち悪かったww

思えばあのとき初めて「謝らせない」をなんとなくやって、手応えを感じたんだったわ。これは使えるなーと。

無敵ゾンビさんありがとう! あんた箸にも棒にもかからん愚劣なチンピラだけど、意外に役に立ったよww

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2016.1.9 土曜
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対称世界

そういやトンズラさんもムテゾンさん(縮めたら無駄に仏語っぽくなったw)も、それぞれの事件の前はおいらをナメきってたんだわ。それでも好意で先方を立ててたら図に乗る一方でな。ますますナメてかかるようになって、ついにご乱行に及んだと。二人とも似てるなぁ。

んで今もまた、おいらはそれぞれの先方を立ててたりして。

やってることは事前も事後も同じ。けどその作用が逆になってるというか。先方を立てれば立てるほど、事前は先方が好き放題に暴走してったのに、事後は先方を牽制する方向になってるというか。

面白いもんですなぁ。もしかしたら先方は単に、おいらを不気味に思ってるだけかもだけど。別にそう思われてもショックじゃない人たちだからいいか。今はこっちが、いささかえげつないことやってるわけだしw

つか、おいらがこの罠にハマらんようにしないとな。くわばらくわばら。

銘板左端銘板銘板右端

こんなことばっか書いてると、読んでる人には 林先生ネタ にしか思えんかもなーって気がしてきたww

林先生の公式サイトを初めて閲覧したけど、昔の記事のページはアレだな、左側の青い縦帯、目がチカチカするっす。別のウインドウでそこ隠して拝読したですよ。

左視野は右脳。そこに青い色の刺激を送り込むのは、精神医学的に何か意味や意図があるんだろうか。新しめの記事のページでは、青の明度を落として面積も減らして、だいぶ刺激を減らした感じだけど。

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2016.1.10 日曜
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季節の風物詩

北朝鮮が核実験ですか。「水爆実験成功」と言ってるらしい。さらに、

北朝鮮が前線部隊を増強か 韓国、武力挑発を警戒 - 朝日新聞

とのこと。

もうそんな季節か。最近寒いもんなぁ。

越冬のつらさをごまかすのはやっぱし軍事挑発ネタが一番ですか。毎年のようにご苦労様です。

銘板
2016.1.11 月曜
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フォボスについて、おいらでも言える謎

火星の衛星のフォボスって破滅する運命にあるんだな。とりあえず Wikipedia「フォボス (衛星)」には、

火星の自転より速く公転しているので、フォボスは火星の潮汐力のために徐々に火星に引きつけられ(1.8m/世紀)、やがてロッシュ限界に達し破壊される運命にあるとされ、3,000万年から5,000万年後に火星の表面に激突するか、破壊され火星の環となると考えられている。

とある。意外に短命というか。小惑星イトカワの場合、「今から1億年以内に太陽、水星、金星、地球、火星のどれかに飛び込んで消滅するか、それを免れても10億年程度で削れてなくなる」という予測が出てる。フォボスはイトカワに比べて、長さで約20倍もあるのに。

フォボスとゆーと、フォボスの表面を走る幾本もの筋。これが前々から気になってた。

開けっ放しのポカ口(ボカロではない)がフォボスの特徴。鯉に似てるww これ、かつて破局の寸前まで行った大衝突の痕跡と思われ。んでまぁ、謎の筋はこの時できたのかなと思って。

そしたら考えられるのは、まずはそのとき飛び出した岩石が転がった跡。

表面を岩石が転がった跡なんなら、いびつな表面に合わせて蛇行してるはず。けどきっぱりと直線ですな。

じゃあもうひとつのやつ。大衝突の衝撃でヒビが入った。一応 Wikipedia 記事には、

フォボス最大のクレーターは、ホールの妻クロエ・アンジェリン・スティックニー・ホールにちなんで「スティックニー」と命名されている。スティックニーを中心としてフォボスには放射状の溝が見られるが、これはスティックニーを作った天体が衝突した際の衝撃でできたと考えられている。

と書いてある。

件のクレーターから大まかに放射状に伸びてる感じに見えるんで、それなりに説得力があるかと。けど3枚目の画像を見るに、筋はクレーターと関係なく平行に走ってるようにも見える。ほんと何なんだよこれ。クレーターの中にも筋があるってことは、筋はクレーターよりも新しいのかも。なんかどーも別な理由のような気がする。他の天体でこういう地形はないような気がする。

でさ、ナショジオ記事「今週の宇宙画像:フォボスの崩壊、凍れる雲ほか」に新説が出てた。

フォボスの表面に何本も走る長く浅い溝が火星の潮汐力でゆっくりと引き裂かれている最初の兆候だと発表した。フォボスの溝は天体の衝突によってできたと長らく考えられてきたが、火星の潮汐力によって引き裂かれる際の「ストレッチマーク」のようなものだという。

なるほど。天体衝突説に疑問を持ってたとこだったよ。こっちのが説得力あるかも。「潮汐力で、地層の境目に従って断層ができてきた」ってことでしょうかね。軌道高度 6,000km くらいって、ロシュ限界 と比べてどのくらいなのかと。火星の半径は 3400km。軌道高度 6,000km ってことは、公転軌道半径は 9,400km。

一方、ロシュ限界(流体)は主星の半径の2.44倍だったと思った(記憶頼りスマン。いったんバラけたらもう二度と再結合できない境目のこと)。火星では 8,296km。

フォボスはまだロシュ限界の外側にあるけど、現時点でけっこうな潮汐力を食らってる高度でもある。地球のお月様も、地球のロシュ半径 15.511km の24倍の遠さだけど、潮汐力でときどき月震が発生してるみたいだしな。それを考えると、フォボスが受けてる潮汐力はなかなかのものがあるんではないかと。

んでナショジオ記事によると、フォボスの強度は従来考えられてたよりけっこう弱くて、潮汐力で揉まれてグズグズになってるはずで、表面の筋はそれでできたものではないか、となってるわけで。なるほどなー。

おいらはローリングストーンズ説を否定(自説だけど)、大衝突起因説も否定っつう立場なんで、潮汐力起因説を採りたくなってきたとこ。フォボスグルント2号でも日本の火星衛星サンプルリターン計画でもいい。この謎を解いてはくれんもんですかねぇ。

銘板左端銘板銘板右端

フォボスの溝の話は「衛星萌え」シリーズでユルく扱おうと思ってたけど、日本のサンプルリターン計画のせいで、まさに風雲急を告ぐ状態になっちまった。

銘板
2016.1.12 火曜
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いじめられロシア

しかしロシアって今、先進各国から袋叩き状態だわな。G8 から外されもしたし。対イスラム国っつう名目の原油安政策で、もろに溺れさせられてるし。名目が対イスラム国だし、ロシアも国内のイスラム教徒の過激派に挑戦を受けては力で対抗し続けてる関係で、原油安政策を支持せざるを得ないっつうジレンマと屈辱。

いつの間に、なんでこうなったのかよくわからんけど、ソチオリンピック直前にはもう欧米はロシアいじめモードに突入済みだったわな。このときはウクライナ情勢がネタだったけど、どうもそれは氷山の一角でしかないような。

フォボス・グルントを日本がパクることになったのも、その風潮の象徴に思えてさ。相手がロシアなら何してもいいんだ的な。

プーチンさん、日本じゃけっこうな人気だったのにな。秋田県が秋田犬をプーチンさんに贈ったりして。プーチンさんは返礼としてロシアのネコを贈ってくれたんだよな。税関の手続きが大変だったけどうまく済ませられた、ってのが記事になってたよ。

日本は欧米に合わせなきゃいかん立場だからな。欧米とロシアとどっちを取るんだ、と迫られたら、しかたなく欧米を取らなきゃいかんわけで。てなわけで安倍総理はプーチンさんと仲良くしようとしてたのに、そうはいかなくなっちまってな。

ウクライナ情勢で日本が欧米側について一緒にロシアを非難したっての、ほんとかなり無理やりだったよな。ウクライナって日本にほとんど関係ないし。けど同じく関係ないはずのアメリカがヨーロッパに肩入れして横車を押した結果、日本も同調せざるを得ずってのがなぁすっきりしねぇなぁ。とは言うものの、アメリカとの同盟関係を裏切ってまでロシア側に付くわけにもいかず。それじゃアメリカを裏切って中国に付いた韓国と同じだろと。

ロシア共和国が具体的に、どんな悪いことをしたのかっつう論理が弱いような。ってまぁヨーロッパにとっては、手篭めにしようとしてたウクライナを好きにさせてくれなかったロシア憎しな感じですか。アメリカにとっては、国内をまとめるのに仮想敵国が常に必要なんで、そのお鉢をそろそろロシアに回そうとしてるってあたりですか。そう考えると、ヨーロッパもアメリカも、どっちも自分とこオンリーの都合じゃないですか。そこらと関係ない日本を巻き込む理由は一体何なんですか。

日本としては、いい条件でかつ平和的に北方領土を奪還するのに、ロシア様に於かれましてはご機嫌麗しくなっていただきたかったのに。日本の覚えめでたくなっていただきたかったのに。またオジャンだよ。何回目だよ。ふざけんな欧米。

そしてさらにフォボス・グルントのパクリ企画って……。スケジュール的にフォボス・グルント2号より遅いんで、はやぶさシリーズと NASA のオシリス・レックスみたいな関係にまでなってしまって。

いやまぁ JAXA がフォボスのサンプルリターンをやるってからには応援するけどさ(ロシアが実際に探査機を打ち上げるまで駒を進めたとはいえ、まだ前人未到なことに変わりはないんで)、なんかちょとこう、素直に応援しきれないわだかまりを感じるというか。

JAXA 御中、探査対象はやっぱしダイモスになりませんもんですかね。

銘板
2016.1.13 水曜
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外敵設定の隘路

「安倍政治を叩くなら、外敵設定で国内をまとめようとする陳腐さを叩けよ」と今思った。

上の画像は、去年の7月の国会での様子らしい。野党は対自民党・対安倍政権で万策尽きたらしく、印象操作に打って出た。まーマスコミがどう報道したかはよくわからんけど、ネットの反応では「程度が低い」と一蹴されてたらしい。おいらもそう思った。

「自民党、感じ悪いよね」「アベ政治を許さない」って何なんですか。もっともっと具体的に、政治家として、政策を語る方向でアベ政治を糾弾する方向性は思いつけなかったんですか。

でさ、安倍総理ってここしばらくで最強と言っていいほどの人気と支持率と思うけどさ、外交でやってることは1980〜90年代のアメリカや、最近の中韓とあんまし変わらないんじゃないかって気がしてるんだが。日本の敵として外国を設定するっつうやりかたですな。

でも安倍総理のは露骨じゃないんだよな。「敵視」というより基本「相手にしない」「取り合わない」。あるいは表向きには儀礼を守りつつ、要求するときは上からな内容で、言うこと聞かないと損する条件を示す、とか。

反日で国内をまとめてる国が日本に出す要求の目的はいつも、日本を屈服させることなんだよな。だから日本に言うこと聞かせた上で損させるっつう内容なんだよな。そんなの呑むわけないだろと。かつてアメリカにそれやられて呑みまくったからと思う。中韓はそれ見て今ああなんだと思う。

日本にとってアメリカは、政治でも経済でも最重要な相手国でして。一方アメリカにとって日本は最重要ってわけじゃないんで、そこらへん立場の不均衡でそうなってたんだが。どうもそこを中韓は理解しとらんみたいでな。

国是が反日の国に安倍式の要求を出すと、日本の言うこと聞いて得するか、それとも損してでも突っぱねるかで内部が割れますわな。韓国じゃ大統領は現実を見て前者を選んだけど、国民の多くは後者みたいだね。

安倍政権のいやらしさというか戦略の上手さというか。おいらはのらくらしてたいんで、そのやりかたの是非を断ずるとかはナシの方向でw

けど野党はそんな風にはのんびりしちゃいられないわけで。自分の存在意義を示さんことには、このままじゃナメクジに塩ですがな。でも焦りのあまり程度低すぎの印象操作やらかして鼻で笑われる、ってのは逆効果でしかないわけで。そんなのやめて、与党に対して、何かまともなツッコミどころを早急に探し出さなきゃいかんでしょ。

てことで、外敵設定で人気取りってのは、ある程度の批判材料になりそうな気がするが。

って中韓の反日暴走ぶりは日本の民主党政権時代から酷いからな。悪目立ちしすぎてあの北朝鮮の影が薄くなっちゃったほど。2012年末の衆議院選で自民が大勝した理由はいくつもあったけど、「あいつらどうにかしてくれ」っつうリクエストもそのひとつに確実に入ってた。んでまぁ本当にどうにかしてるわけで。

ここで野党が安易に「外敵設定なんて」と切り出しちまうと、「この期に及んでまだ中韓にすり寄ろうとしてる」とますます支持を失うリスクもあるか。ほんと野党はどうすりゃいいんでしょうかね(他人事)

要は話の持っていきかたってとこでしょか。どう持っていくといいのか皆目見当がつかんけど。

という、まったく歯切れの悪いログですなぁ。たださ、民主政治してるんだから、今人気の首相と政党だからって、個人独裁・一党独裁に近い形ってあんまし健康的じゃない気がして。

安倍政権の人気があんまし長く続くと、アメリカに目をつけられそうでもあったり。あの国は個人独裁や一党独裁の外国を毛嫌いするからな。んで外敵設定しては執拗に叩いたりするからな。ロシアが今まさにそれでやっつけられてるとこかと。

銘板
2016.1.14 木曜
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縮小の異世界

やべえ。前にもネタにしたことあったかな。いやさ、YouTube でまた『帝都物語』の予告編を見ちまってさ。雰囲気からしてテレビ放映のような気がするバージョン。

ずっと前に YouTube で劇場予告編を観て、うほほほほほほーとなっちまったんだが、それとは違うバージョン。ここに出したいけど、著作権的なデンジャラスさをいささか感じつつ、スルーでほんとごめんちゃい。

ちなみにずっと前に見た劇場予告編はとっくに削除され済み。

まぁストーリーはアレだけど。原作小説が全10巻のうち1〜4巻までを2時間台の映画1本にまとめようってのが無茶なわけで、ダイジェストな展開になっちまっててな。流行り物を熱いうちに、っつう考えもあったんじゃないかと。てことで、こなれてないストーリーでな。

つか原作を端折りすぎてよくわからない映画ってのじゃ『2001年宇宙の旅』もそうだな。『2001年……』はむしろ、まず映画を観てよくわからないながらも説明不能な感動に打ちひしがれ、そのあと原作を読んだらなんだか全部説明的にわかりすぎてがっかりな感じだったが。『帝都物語』は、話のつながりがよくわからない映画を観た後に原作を読んだらすんげースッキリって感じ。

んでさ、予告編、いやーシビレますですよ。「これが映画だ。」ですよキャッチフレーズ。もっかい言うよ。

「これが映画だ。」

クーーーーーーッたまんねえ。

映画の感性は人それぞれだよ。だからおいらと違う感性は否定しない。映画版『帝都物語』をこき下ろす人がいても、おいらは否定しない。確かにツッコミどころだらけだよ。

でもおいらは「これが映画だ。」に全面同意。力の限りを尽くして同意。これはまさに映画ですよええ。ほんと映画ですよ。劇場でカネ払って観るべき映像作品ですよ。

作り物臭い? そもそも映画は作り物だよ。ストーリーがアレだ? それ以上の売りがあればいいべ。要は、その売りにあああああっとなるかどうかだべ。して、あああああっとならない感性もまたアリ。この映画の売りはそれほどニッチだよ。決して感性が高いか低いかじゃなく、たまたま合うか合わないかだけ話。ある食い物を好きか嫌いかみたいな違いでしかない。

んー、万人に受けるかどうかを基準にするとキャッチフレーズの「これが映画だ。」がふさわしいかどうか途端に怪しくなるけど、おいらにとってはドンピシャ。いやほんと総合完成度で言えば、こんな不出来な映画を愛するおいらを鼻で嗤っていただいて結構でございます。

言葉で説明するのも野暮だけどさ、この映画の映像、特撮大作の割には特撮がけっこう不完全なんですわ(この時代の日本映画の常ながら、製作の時間と予算に追われてるやっつけ感が端々見られる)。けどミニチュアだとか合成だとかがバレてようと何だろうと、ビジュアルにきちんと一貫したコンセプトが感じられるというか。

あと、(特撮じゃない)通常のロケ場面の色合いの美しさがもうどうしようもなく良くてさ。この時代の日本映画っつうか、特に東宝系での当時の流行りの配色コーディネートだけど、その中でも独特な綺麗さで。たまんねえ。冒頭と〆の桜吹雪の縁日とか。銀座の街並みとか。マジたまんねえ。たぶん当時の黒澤映画由来のトレンドだと思うけど、ほんとたまんねえ。

ちなみに当時の黒澤が映像を高彩度&フラットコントラストにしたのは、自分でフィルム編集する際「加齢でフィルムのコマがよく見えなくなったから、少しでも見やすいセッティングに」ということだったらしい。自分の体調が理由とはいえ、たぶん「それならそれで観客をメロメロにする色合い」ってことで、あの設定を作り上げたんじゃないかな。クロさん、白黒時代の照明から出る紫外線で、早くから目をやられてたみたいだしな。白内障かな。トレードマークのグラサンはそれが理由だったそうな。

そういや『帝都物語』は全部エグゼのみの製作と思ってたら、今回の予告編だと東宝ってことになってるな。そうかそうか。なんか納得したですよ。エグゼって東宝の子会社なのかな。配給は東宝だったしな。

特撮場面の映像だと、日本の特撮はハリウッドの SFX よりもはるかに予算規模が小さいもんだから、どうしてもミニチュア模型のサイズが小さくなる。合成もそんなに手間をかけられない。ストップゴーモーションも秒速12コマが関の山で、倍の手間がかかるフルアニメーション(秒速24コマ)はできなかった。しかも1980年代のアメリカはルーカス・スピルバーグの全盛期でな。日本はどんなに頑張っても、さすがに比べるべくもない状態で。

まー同じ時期に別の映画館でやってるハリウッド SFX 最新超大作に比べると、日本の特撮超大作はチャチさが目についてしまってたんですわ。でも何なんだろ『帝都物語』特撮の魅力は。特撮の不完全さを利用して、独特のタッチを完成させた的な何かとゆうか。「川を船で下ると、日本橋が見えてくる」シーンも、関東大震災直後のランドスケープも、見た目は「よくできたミニチュア模型」なのに、何なんだろあの味わい。

……、

……、

……。

今だと、「時空のおっさん」話でよく出る異世界感に近いというか。この映画のジャンルがオカルト SF なんで、めちゃめちゃなじんでるわけで。

ハリウッドでも、背景に映る街並みをわざわざミニチュアで表現したってのあったな。『帝都物語』とまさに同時期の『ダイ・ハード』がそうだった。SFX ものじゃ決してない、むしろガチなアクションものなのに、そのシーンにミニチュアでしか出せない味を求めたんだろうなぁ。

ああそういえば、映画じゃないけどあの時期、この画像↓に心奪われたっけ。

ECHOES のアルバム "EGGS" のジャケ写。ミニチュアたまんねえ。やべえたまんねえ。

日本映画からやっつけ感が消えたのは、だいたい今世紀に入ってから。たぶん映像媒体のフルデジタル化で、機材関係のテマヒマカネが激減したからなんじゃないかと。フィルムの時代はテスト撮影だろうが NG だろうが、フィルム代と現像代がいちいちかかってたわけで。それと現像ができるまでの待ち時間、専用機材を使っての編集、配給用プリントの製作費。デジタルに比べてとにかくテマヒマカネがかかるものだったってのは容易に想像できるわけで。

カネがかかるがゆえに、よほどの超大作でない限り、撮影用フィルムの調達は上映時間の2.5倍あたりで予算設定されてたそうな。てことで撮影は一発勝負やぶっつけ本番が多くなって、「納得いかない OK」カットがよくあったそうな。それがやっつけ感の正体だったかと。

フィルムの枷が外れたのが、かなりいい方向に働いたらしい。さらに同時期、古びた映画館がかっこいいシネコンに更新されたのもあって、日本映画はようやく信用と売り上げを取り戻して現在に至る。

特撮は一足先にデジタル化されて VFX なんて呼ばれるようになって、完璧な映像がフツーに見られるようになったんですが。ミニチュア独特の魅力ってなくなってしまってな。あれってどうにか保存・継承できんもんだろうか。昔は、実物や実物大模型以外はミニチュアしか表現手段がなかった。「予算の関係で仕方なく」な表現だったわけで。そして今は CG の時代。完成度もコスパも高いんで、通常撮影にさえ CG 合成が使われてたりする。

けど『帝都物語』で完成の域に達したミニチュア映像美は、捨て去るにはもったいないような。映像媒体のコストがデジタル化で大幅圧縮されたんで、その余裕分をミニチュアにぶち込むとかどうでしょか。って商売になんないといかんわけで。そこにわざわざカネ払いたい観客がどんだけいるかなんだよな。

フィルム → デジタルの過渡期、おいらはデジタルに反発を覚えてた。だってフィルムの方が綺麗なんだもん。長い歴史の安定感もあるし。対するデジタル映像の方は、映画品質は始まったばかりでな。決してうまくいってるものばかりとは言えなかった。けどその方面でのコダワリはマニアックなものらしく。商業ベースじゃ無視して全然構わないものらしく。

そういや15年ほど前は「Mac OS X なんて Mac じゃない」っつう人がけっこういらしたな。けど今はもう……って感じで。同じですな。

今はなんだかんだ言って、ほとんど全部が映画用デジタルビデオカメラで撮られた作品なわけで。フィルムの弊害だったやっつけ感がデジタル作品群から消えたのもわかった上で、今さら「やっぱりフィルムの方が」なんて言う気も起きない状況。デジタル撮影だけどフィルム風の仕上がりにする方法ってのもあって、『はやぶさ 遥かなる帰還』で使ったそうな(正直おいらはあまり実感できんかったが)。白熱灯が、白熱灯風 LED に置き換わったみたいなもんですかね。

んで、本物のフィルム感は古い作品で楽しむってのでもういいんじゃないのかと。となるとミニチュア特撮も、無理に今復活させるんじゃなく、昔の映画で楽しめばいいでしょってことなのかもな。

銘板
2016.1.15 金曜
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続編はまた違う味わい

ついでに続編『帝都大戦』の予告編も見てみた。こっちはミニチュアや合成の円谷系特撮は控えめで、香港風ワイヤーアクション&悪夢系クリーチャー描写のタッグがいい塩梅な作品だったな。ストーリーも、原作の第11巻のみだったんで無理がなくてな。総合的な完成度で言えば、前作を超えてた。けど宣伝が前作ほど大々的でなくて、結果、あとで映画史砂漠の砂に埋もれてしまったのが残念。

監督も違うんで、同じ主人公だけど全く違うテイストでな。こっちはこっちの楽しみがある、的な感じ。

んで、おいらはこの作品を観て、ちょいと期待外れに感じた部分もあったりして。いやさ、前作での大規模感やランドスケープ感って相当な魅力だったんですよ。鳥瞰図的な視点と言うか。『帝都物語』ではそれをミニチュア&合成の特撮で表現したわけで。「ちゃちい」と見る人がいてもしょうがないけど、おいらはその構図が好きだった。

『帝都大戦』の方はドラマに重きを置いてるわけで、あくまで人の目の視界の映像でして。そのぶん映像が丁寧で大迫力ではあったけど、前作より狭苦しい感じを覚えてしまって。あーでも『帝都大戦』って爆発系の実スケール映像が綺麗でなぁ。予告編を見直して、記憶の正しさを確認したですよ。そしてスクリーミング・マッド・ジョージによるグロいクリーチャー表現ww いやもう笑うしかないくらい見事で。

ああそうか、1作目でも蟲毒の虫なんかリアルっぽくてグロかった。あの方向性で行こうってことになったんだろうな。そしてその方面の有名アーティストを迎えて、その名前を前面に出していこうってことになったんだろうな。んでスクリーミング・マッド・ジョージを起用したってことかも。

1作目でも『エイリアン』で有名になったH. R. ギーガーをコンセプチュアル・デザイナーとして起用してたんだけど、なんか名前を借りただけって感じだった。彼が唯一デザインした護法童子の登場場面も、あまりパッとした使われ方じゃなかったというか。そこだけギーガーデザインで浮いてしまってたというか。けど2作目の呼び物のジョージは作品に深く関わったみたいで。作品の味わいを決める必須要素におなりでしたなぁ。

『帝都大戦』の予告編、「加藤」の連呼だなww して、敵意と憎悪全開で「カァトォォォォォォォォォォ!」と雄叫ぶ主人公を演じたのが加藤昌也だったりしてwww

銘板
2016.1.16 土曜
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『プルシアンブルーの肖像』

特殊メイク、『帝都物語』シリーズで存分に効果を発揮しとりましたな。ミニチュア・合成系特撮はアナログ時代はあのくらいがほとんど限界だったと思うけど、アメリカ発の特殊メイクはもう完成の域に達してた。

日本映画での初使用は『プルシアンブルーの肖像』(1986)らしい。確か、アメリカで技を学んだ人がスタッフとして参加したんだと思った。

この映画は説明不足路線で、詳細はよくわからないようにしてある感じでな。そんなに凝り凝りの設定やストーリーでもないけど、なかなか魅力的な映画だった記憶がある。アイドル映画の枠を借りて、やりたいこといろいろやってみた系。こだわりの映像美が美味しい作品。

飛ばした紙飛行機をカメラが追う先で話がつながるとか。机に置いたカバンだったかランドセルだったかから水が溢れるとか。階段の踊り場で教師が死んでる場面の太陽光とか。いろいろ目を引く仕掛けがしてあってな。話が全部片付いて初めて、カメラが学校の敷地の外に出るっつう演出。これも解放感がよかったな。

主演?の玉置浩二の役のイメージはフランケンシュタインが大元なのかな。化け物系の特殊メイクはクライマックスで、暗喩や象徴の感じで使われたな。

アイドル映画なんでもう完全に埋もれた作品だと思うけど、あのビジュアルのセンスはちょっと他にない気がするよ。

銘板左端銘板銘板右端

同時上映はチェッカーズ主演の "Song for U.S.A."。おいらなんでこの2作品を劇場で観たんだろww なんか誰かからタダ券もらったからのような気がする。チェッカーズのほうは妥当なアイドル映画だとして、プルシアンブルーは思わぬ拾い物でしたですよ。

銘板
2016.1.17 日曜
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『愛・旅立ち』

この頃のアイドル映画だと、中森明菜・近藤真彦主演の『愛・旅立ち』(1985)も観たっけな。いやまぁ『うる星やつら』の映画を観に行ったら同時上映だったってだけで。どっちもあんまし覚えてないwww

『愛・旅立ち』は東宝らしく、特撮場面があったな。山の噴火だったかな。やっぱし見た目で特撮だなーって感じだったけど、話にミソつけるってほどではなく。つか東映や松竹の特撮はもっとアレでな……。やっぱし日本映画じゃ昔から東宝が一番の金持ちなんだな。

明菜ちゃんの役は途中で命を落とすんだわ。んでその場面、自分の姿を部屋の天井あたりから見てるって場面があって。あまり凝ってはいない合成なんだけどさ、その斜めに浮いてるっぷりがシュールというか、ホラー的な何かを感じさせる見事な構図だったわ。

あとは、二人が互いに心を通わせ合う、夜の海辺の場面がですね、昔の映画やドラマによくあった「昼撮影+明度下げ+青系フィルター」でして。あれって明度を下げようが青いフィルターをかけようが、どう見ても昼間なんですわ。夜なことを強調したいと思われる、これ見よがしな焚き火はむしろ暗く見えるし。

ああいう無理のある絵作りってさ、当時は当たり前だったんだろか。白黒映画だと昼撮影の明度下げで問題ないんだけど(黒澤明の『用心棒』で、これやってる場面があったりする)、カラーになると途端にいろいろバレバレでな。『愛・旅立ち』じゃ打ち寄せる夜の波も出てたけどさ、太陽光でキラキラ輝いてるわけで。ミニチュアとはまた別の異世界感なんだけど、いややっぱしあれはなー。観客が戸惑うやり方だと思うよ。ってまぁそのあと、この技法は廃れていったけど。

あ、そういや黒澤の『影武者』(1980)の高天神城攻めの場面、武田の軍勢がかっこよく出動するとこ、カラーでこれだわ。ところが編集で組み合わせの、主人公がいる本陣の場面。こっちは夜撮影+照明。けど違和感なし。軍勢の槍や甲冑が鈍く輝くのもまたかっこよくて。太陽光の反射なのに。なんか、この技法の場合は空を映さないのがコツなような気がする。

あともひとつ、近藤マッチが工事現場で作業してる場面、下からあおったアングルだったんだけどさ、ほら、そのままだと逆光になって被写体がよく見えないじゃないですか。てなことで照明かレフ板の光を当ててるんだけど、当てすぎでよく見えすぎというか。なんだか不自然な絵になってたなーってのも覚えてるわww ほんとしょうもないとこばっか覚えてるwwww

銘板左端銘板銘板右端

『うる星やつら』のほうは……(調べ中)、ふむふむ劇場版3作目でしたか。なんかどーも2作目の評価が高かったそうで、劇場版はその路線でってことになったらしい。それがなんてーか、観念的というか哲学的というかのコムヅカ路線で。当時のおいらにはついていけなかった。これを最後においらは『うる星やつら』への興味を失ったっけな。今のおいらだとついていけるかもだけど、『うる星』がおいらの中で終わってるんで、特に見直したいとか思わん的な模様。

お、2作目のほうの Wikipedia 記事 を見たらば。忘れてたけど、そういう話だったか。んで『第一幕 繰り返される学園祭の前日』って……涼宮ハルヒとかカゲロウデイズとかオール・ユー・ニード・イズ・キルとかのあの設定、オリジナルはこれなのか?

銘板
2016.1.18 月曜
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鎧キャタピラ

あまり話題になったことさそうだけど、戦国時代の映画の音響効果でさ、大勢の甲冑武者の行軍の音ってクるよなーと思って。鎧が擦れるキャラキャラキュラキュラキシキシ系の音。あれを始めたのって『影武者』なのかもな。

そのことを思い出させてくれたのは『のぼうの城』(2012)。これがまたさらにパワーアップした迫力の甲冑音で。秀吉軍の圧倒的大軍ぶりをもろに表現してたよ。あそこまでの大軍勢の甲冑の音だと、キャタピラの音みたいにも聞こえるのな。実際の戦国武者の大軍勢なんて現代人は目の当たりにしたことないわけで、『のぼうの城』の作り手側は、まさにその効果を意図してやったんじゃないかなと。

銘板
2016.1.19 火曜
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それはもうしょうがない

映画『影武者』にはチャンバラ系の合戦の様子がほとんどない。冒頭の城攻めは膠着状態。中盤の高天神城攻めは諏訪勝頼が単独で攻めてるときに、少しだけモブで合戦の様子が出てるね。純色の赤青のフラッシュが、実際にはありえないけど映像的に面白い効果を出してたり。

同じく高天神城攻めの後半は、後詰めの武田本隊がメイン。おととい書いた、昼撮影がかっこいい場面。んでここでは、敵の姿がほとんど出ないからチャンバラもない。唯一、敵が姿を見せたのは、徳川方の本多平八が武田本陣に突っ込んできたときだけ。本多はそこで信玄の健在(実は影武者)を確かめたのみで退却。交戦はなかった。

してクライマックスは長篠の戦い。最近の研究だと、今まで思われてたのと違う顛末だったって説も出てるけど、映画が作られた当時は、織田の鉄砲隊に武田(諏訪勝頼)の騎馬隊がなすすべもなく壊滅・敗走させられた、とされてて、映画もそれに従った。やっぱしチャンバラなし。

映画の公開当時、『七人の侍』のノリを期待してた観客が多かったらしい。んでまぁチャンバラというか、リアリスティックな肉弾戦を期待してた人が多かったらしい。そう期待した人たちにとって『影武者』は肩すかしだったらしい。まーそのことをわかってて観れば肩すかしにはならんのだけど、期待してた人たちはほんとがっかりだったろうなと。

黒澤明っつうと、いまだに世界にその名を轟かす超巨匠なわけで。世界的には『羅生門』で知る人ぞ知る状態に、『七人の侍』で押しも押されもせぬ、って感じだったかと。一時代を築き上げたサム・ペキンパー監督は、黒澤作品へのオマージュを盛り込んだ自らの代表作『ワイルドバンチ』を、黒澤が褒めてくれたことがないのを残念がってたらしいし。

黒澤はアクション時代劇で不動の地位を獲得したとはいえ、本人的には芸術肌の監督なわけで。『影武者』で『七人の侍』と同じことをしようとは思わなかったのかもな。『影武者』公開の頃には黒澤も70歳っつうけっこうなお歳でもあって。コテコテの肉弾アクションは、肉体的にも興味的にもさすがに厳しいだろと。

んでも日本の観客にとっては、世界が黒澤をどんだけ巨匠として祭り上げようとも、『七人の侍』のコーフンを忘れられなかったんだろうなぁ。しかも『七人の侍』の後にも、『隠し砦の三悪人』『用心棒』『椿三十郎』なんつう娯楽アクション時代劇大作を出してたし。これがまためちゃめちゃ面白いし。と考えると、『影武者』で肩すかし、というのもしょうがないような気もする。

まー『影武者』は公開前にカンヌに出品・グランプリ獲得の報が存分に宣伝に使われたみたいだけど、内容としては大河ドラマ的な面白さなんだよな。そこをきちんと宣伝してればよかったんじゃないのかと。

個人的には『影武者』もいいけど、続く『乱』がね、もうね、あの映像美がね、もうたまんなくて。おいらはレンタルビデオで初めて観たんだけど、『影武者』の淡くて渋い色合いの後のアレはほんとびっくりだったわ。重厚な時代劇のはずなのに、あのポップな色合い。このまえ書いた、視力の落ちた黒澤が自らフィルム編集する都合で作られた色合いだそうだけど、あれはフィルムじゃないとね。今の主流の映画用デジタルカメラだと、あの色を出そうとするとえげつなくなる気がする。

そしてその配色は『夢』『八月の狂詩曲』まで続き、同時期の日本映画がこぞって真似てトレンドになったのであった(遺作『まあだだよ』では「青+琥珀色」っつう、海外発?の別なトレンドが使われてる)。だってキレイなんだもんなぁ。『帝都物語』でもうまく使われてたね。あと作品の器を超える酷評をいろいろ浴びてる『稲村ジェーン』が、実はすごくキレイに使ってたりする。

銘板
2016.1.20 水曜
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トラブルシューティング的な考え方で

何年か前、中学生のいじめ自殺が大きな話題になったことあったよね。

あのときテレビのコメンテーターは、それっぽいけど違うっぽいこと言ってた。

「いじめられたらどんどん騒げばいい。どんどん騒ぎを大きくすればいい。そうすれば誰かが助けてくれる」

もし失敗したら、もし騒ぎ方が足りなかったら、もしその狙い通りにいかなかったら、いじめがますますひどくなるのが目に見えてる。

あと、時の総理大臣も、なんかそうじゃないだろ的なことを言ってた。

「誰でもいいから、周りの大人に助けを求めてほしい」

とりあえずさ、そういうことやれる人はいじめられないでしょ。やれない人が狙われて、執拗にいじめられるんでしょ。精神的に参ってる人にそういうことしろというのは、どっちみち酷ではないのかと。

どうもまーなんてーか、「いじめられてる人が、助けを求めるのも含めて自己責任でどうにかしなさい」な論調でな。「いじめられる方が悪い」論と根っこが同じだと思うが。だから、自分でどうにかできないからドツボにハマってるってのにな。

いじめに関連しそうな、おいらの知ってる条件設定というか。主にいじめる側の状況というか。

  1. 子供は他者の立場で考えるのが苦手
  2. いじめは日本だけじゃなく、けっこう世界中で起きてる
  3. いじめると気分がいい。この快感は病みつきになりやすい
  4. 大人でもいじめをする人/される人はいる。パワハラとか DV とか

1. は、子供社会でいじめが発生しやすい状況のこと。2. と 3. は子供・大人・地域・文化を問わず、人類はそういう気質を持ってしまってるってこと。4. は、いじめの本質を見出して対処法を確立できれば、学校に限らず、職場内や家庭内でも同じ対処ができるんじゃね?っつう拡張性。

これでわかるのは、「いじめる人が悪い」「いじめられる人が悪い」なんて「誰のせい」の話じゃなく、人間は本来そういうもんだってこと。けどいじめたりいじめられたりってのは、万人が必ずどっちかの立場に陥るわけではないんで、人類の宿命ってほどではないってことで。

となると、「特定の条件が揃ってしまったとき、ある人はいじめる側に、ある人はいじめられる側になる」なんじゃないかと。環境要因説ですな。スタンフォード監獄実験 が示すには、人間はある環境で特定の役を演じると、その役割に応じた思考・行動するようになるらしい。そこも補強材料にしてみたり。

いじめる側/いじめられる側になりやすい性格・個性の違いってのは確かにあると思う。けどそれで全部なのかっつうと、そうじゃないだろってわけで。そのほかの環境条件もまた、バイアスとして効いてしまうものがあるんじゃないのかと。てことで、環境や立場・立ち位置をいじって、特定の条件が揃わないようにする、ってのが解決法・緩和法のような気がする。

今おいらにわかるのはここまで。半端で申し訳ないけど。

「いじめる人が悪い」「いじめられる人が悪い」って短絡的な気がしてさ。トラブルシューティングなんかの原因特定作業じゃ「誰のせい」はご法度ですがな。「誰のせい」で考えると、以降の究明作業が止まってしまうんだよな。原因の本質は謎のまま。結局何の解明も改善もなく、「あの人が悪い」で悪者にされた人を責めて、終わったことにしてしまうと。けど何も改善されてないんで、その問題は何度でも再発し続けると。

つかなんで教育関係の問題って、何が何でも二元論だけで片付けたがるんだろ。「ゆとり教育は是か非か」とか。「円周率は3.14が正解。3なんてダメ」とか。40年くらい昔だと「お前はノンポリか革命派か」とかあったそうで。

そういうのは少なくともレーダーチャートくらい作って要素ごとに切り分けて語れと。それ考えると、アリ/ナシの二元論ってほんと乱暴だよな。評価軸が1本しかないうえ、その度合いも無視だなんて。

二元論を使うのは、先に枝葉を全部切り落として、これ以上分解できない核心を取り出してからだろ。

「あの人はいい人か悪い人か」っつうのも二元論だね。いや、人間そんなに単純に割り切れんことくらい、自分を例に考えればわかるべ。

まー、ぼんやりした問題なり大きくて漠然とした問題が二元論で語られると、結論がどっちになっても不正解なんだなーってことかと。

「いじめる人が悪い」→「じゃあいじめるやつは(自分以外の誰か)大人が懲らしめればいい」。「いじめられる人が悪い」→「じゃあいじめられてる本人が自分でどうにかしろ」。

いじめ問題があんまし改善してないっぽいのは、やっぱし考え方・捉え方を間違えてるからな気がする……。

銘板
2016.1.21 木曜
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邪魔様式

なんかな、前にも書いたかもだけど、家電の AC アダプタ、なんでプラグ一体式が普及してしまったんだろ。誰も便利だなんて思ってない気がする。つかメーカー御中に於かれましては、そんなにプラグ一体式を偏愛しておられるのなら、本体のサイズを普通のプラグのサイズ程度に収めていただけませんでしょうか。

つか普通のプラグ自体、もう少し小さく短くなってもいいような。保安関係の基準が厳しいのかな。いやもうなんかでっかくて邪魔なんだけど。ただでさえ邪魔なのに、AC アダプタはもう……。

つかケータイの充電器ってかなり小さくなったよな。ガラケーの時点で、普通の家電のアダプタよりだいぶ小さくなってた。小さい上に、端子の首振り機能がついてて、それを利用して端子の収納もできて、持ち運びにかなり気を使ってくれてたよな。さらに iPhone 用はさらに小さかったりしてな(「壊れやすい」と不評らしいけど)。

AC アダプタ(のプラグ部分)のスリム化に意味があるのは、ケータイ用の充電器がすでに証明済みなわけで。家電業界がこぞってその点を無視してるってのがほんと不思議なんだが。

そういや今これ書いてる DELL INSPIRON 700m の AC アダプタって、プラグは普通なんだよな。そこから普通に出てるコードで、1m ほど先にアダプタ本体がある、って形。本体がけっこうでっかいからコンセント直刺しに無理があってこうなったんだろうと思うけど、おかげでコンセントにうまく刺せないとかでイラつくことがないな。

銘板
2016.1.22 金曜
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素人丸出し

おおお、荒ぶっとられますなぁ。みのりフーズの中の人。

「昔は腐ったご飯も洗って食べた」 「みのりフーズ」経営者開き直りに「いいかげんにしろ!」の声が殺到 - J-CASTニュース

今どき、経営者がクレーム対処をまったく知らないってのが信じられないんだが。言い訳と逆ギレって、クレーム対処じゃご法度中のご法度だが。ますます炎上するだけなんで。もうしてるみたいだけど。

もう16年も前になるな。ある大規模な不祥事を起こした会社の社長、アポなしで取材に押しかけた記者の不躾さに、「私だって寝てないんだ!」とキレてたな。社長さんは記者にキレたんだけど、メディアはその様子をそのまま放送。視聴者は自分に対してキレられたかのように感じてしまい、その会社の評判ダダ下がりになっちまってな。その会社も社長も社員も可哀想だったけど、社長がクレーム対処を少しでも知ってさえいれば、あそこまでの事態は避けられたと思う。

その方向性だと、みのりフーズの経営者さんの場合は誤解発生の可能性がないだけに、ここまで言っちまったらもう1ミリの逃げ道もなかろうに。自ら退路を断つって意味じゃ潔いが。けどこの方法じゃ無駄な退路断ちでしかないような。ていうか退路を作るつもりでの発言だったんじゃないかと。完全に逆効果。やっぱしクレーム対処の素人ってことなんだろな。

銘板
2016.1.23 土曜
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もっと意味不明な姿

激しく動揺しましたですよ。

おととしの 8月26日のログ で、最新の研究によるティラノサウルスの姿ってのを扱いまして。いやほんと今さら「コレ↓でした」はねえだろと。

したら同時期、もっと最新とやらの画像も出回ってたらしくて。さっき初めて知って、驚愕のあまりがめてきた↓

許せねえ! こんなのミジンコほどにもティラノ様のお姿じゃねぇ! ぜってぇ認めねえ!!

と思ったら、どうも2番目のやつは個人の画像が広まったものらしく、学術的な裏付けは不明らしい。

恐竜ってまぁ骨でしかわからんわけで。肉付けがどうだったかなんて、想像して大まかなことしかわからんわけで。化石からは皮膚の情報が欠落してるんで色もわからんし、羽毛を持つ恐竜がいたのは確かだそうだけど、ティラノサウルスにもあったかどうかは未確定らしい。

羽毛の有無はほんとよくわからんよな。恐竜は爬虫類と鳥類の間みたいでな。どっち寄りなのかは時代や種にもよるだろうし。んで結局今もルックスの最有力説は、『ジュラシック・パーク』の凛々しいあのお姿みたいだし。

早くはっきりさせてくれーと願いつつ、望んでないルックスはやめてくれーっつう願いもまたあったり。我ながらワガママですなぁ。

銘板
2016.1.24 日曜
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役所企業

ロシア宇宙庁、企業になるんだな。

ロシア連邦宇宙庁が廃止、来年に国営宇宙開発企業「ROSKOSMOS」が誕生へ - sorae.jp
ロシア連邦宇宙庁が解体、国営企業として再出発 - 宇宙産業の立て直し図る - マイナビニュース

国の公務の機関と国営企業って何が違うんだろ。収支や黒字・赤字とかを、よりシビアに見るってことかな。最近のロシアの宇宙開発は打ち上げ失敗が多かったからな。その対応っつう面もきっとあるんだろう。企業のほうがより成果主義を取り入れそうなんで、働いてる人にとってはモチベーションが上がりそうだしな。

そういや JAXA も企業というか法人なんだよな。そこに就職することを「入社」って言ってるし。JAXA の場合、財源はほとんど税金のような気がする。まーそこは国家機関と大して変わらんはず。所属が文部科学省でもあるし。

あとは、より少ない予算で最大限の成果を求める、っつう意向もあるのかもな。

ロシアの宇宙業界って、ソ連時代の遺産で今まで持ちこたえてきたからな。ロシア共和国になってからは、開発・運用予算をそんなに取れずにいたんだよな。けどライバルのアメリカだって、スペースシャトルは予定と違う高価な代物になってしまったのに、そこを無理押しすべく使い捨て型ロケットの開発をやめてしまってな。シャトルが引退したらもうかなり何も残ってない状態になってしまった。

NASA は実は、ソ連の宇宙開発に追いつけ追い越せ型の組織だった。てことで NASA の存在理由は、ソ連が開拓した分野をたどって追い越して、アメリカ国内の政治家や納税者に満足感を与えることだった。自分で新ジャンルの道を開拓するのはあまり得意じゃなかった。

んでまぁ月探査競争で勝ったと思ったらすぐにその道を捨てて、その頃ソ連が着手してた宇宙ステーション競争に参入と。ステーションー地球を効率的に往復するために始めたのがスペースシャトル計画。けどシャトルは開発が難航して予算も納期も大幅超過。この時点でアメリカはステーション単体の開発を一旦捨てることになる。

出来上がったシャトルは、触れ込みとは逆の金食い虫。シャトルを運用すればするほどステーション構想が遠のくっつうジレンマに陥ってしまった。んで、今の国際宇宙ステーション(ISS)の原案は、「ソ連に対抗」を旗印に日欧を金ヅルとして巻き込むという発想。

一方、月探査競争に負けたソ連は。アメリカで鳴り物入りのスペースシャトルとやらを自分でも作って飛ばしてみて、コスパの悪さを実感。旧来の使い捨て型のロケット・宇宙船を使い続けることにした。その結果、自国単独での宇宙ステーション開発が順調に進んだ。

ソビエト連邦消滅の荒波に揉まれながらも、宇宙技術は保持されつつ今に至る。アメリカの援助もあったし。アメリカ自力でのステーション建設は無理の目が強い上に(参加を呼びかけられた日欧にしても、まだまだステーション技術に直接手が届くレベルじゃなかった)、ソ連消滅で食い詰めた宇宙開発技術者が第三世界に流出する恐れがあったんで、アメリカ側のステーション開発にロシアを引き込んで、ロシアにステーションの基幹部品を発注したんですな。

交渉上手なロシアはそこで自前技術の価値を認識。のちに ISS となるステーション計画のメインプレイヤーとしていきなり台頭して、旧来の主体者側に要求を次々と呑ませた。シャトル引退後は人員輸送手段を持つ唯一の国として、ますます存在感を発揮した。それにしてもシャトル引退直後に、ソユーズの運賃いきなり5割アップには笑ってしまった。

宇宙技術は実績主義なんで技術の更新速度が遅いとはいえ、さすがに半世紀以上経つ技術は時代遅れになってきてた。今までもロシアじゃ宇宙船やロケットの更新の話は出てたけど、開発予算不足でなかなか進まない状態(それでも最新のアンガラロケットは、カネがかかるエンジン飛翔テストを、韓国を騙してタダでやってのけて完成ww)。そして旧来の枯れたはずの技術の維持もままならないくらい、運用体制にもガタがきてる。それを示すのが、相次ぐ打ち上げ失敗。

けどなぜか ISS 行きの有人宇宙船とロケットには致命的なトラブルが出なかったり。そこらへんに資本・人材・技術を集中させて持ちこたえてるのかな。ここで事故るとロシアの宇宙計画全体が大変なことになるのは明らかだし(NASA はシャトルの事故でそれを2回経験してる)。人員輸送をロシアに頼ってる ISS も最悪の場合、放棄することにもなりかねないし。そうなったらなったで、ロシアの貴重な外貨獲得手段の宇宙産業がダメージを受けてしまう。

そしてロシアは今カネがない。ソチオリンピック前から急に欧米に嫌われ始めて、政治的に実質的な制裁下に置かれるようになった。経済でも、「対イスラム国」の名目で石油バブルが強制終了させられた。

基本的に金食い虫の宇宙開発を、より安く、より効率的に。ロシア宇宙庁の企業化は、まあこんな事情によるんじゃないのかと。

しかしこの全体的な企業化って、けっこう独自な気がする。JAXA の前例があるとはいえ、JAXA は実質的に国の機関だし。アメリカとヨーロッパだと、宇宙機関そのものは完全に役所なんだよな。んで、頑張れば採算を取れそうな分野をどんどんビジネス化してるんですな。

日本も実際は似たような形。将来性がよくわからんベンチャー的な試みは JAXA が国費で行うと。その中で、開発がうまく進んだジャンルは三菱重工業なり石川島播磨なりに渡すと。

ロシアの場合、今まで会社としてやってきてたロケット製造各社をいったん統合したうえで、全部丸抱えの形で単一の国営企業にしてしまうっつうやり方。日米欧のやり方とは違う形ですな。日本で言う親方日の丸方式に戻すというか、かつての NASA の形にするというか。でも役所じゃなくて企業なんだよと。国鉄や電電公社みたいになるってことなのかな。

そう考えると時代に逆行してる感じもあるけど、ロシアにはロシアの事情があるわけだし。実際どうなるかは、やってみないとわからんってことなのかもね。やるからには勝算があるはずで。そのとおりにいきますかどうかってあたりですかね。

銘板
2016.1.25 月曜
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溢れるだろ

1ガロン≒3.8リットル。だいたい1升ビン2本ぶん。10ガロンなら約38リットル。

……、

……、

……。

テンガロンハット、どう見ても38リットルも入らねーだろ。

てなあたりを調べたら、こういうことらしい

ふーん、実はイメージしてたのと本物とは違っててちょっとショック。てっぺんが平らなんだとばっかり。

Wikipedia「テンガロンハット」によると、

「テキサス州の物は何でも大きい」というテキサス人の見栄と絡めて、わざと誤訳的に命名されたと考えられる[要出典]。

っつう風説(?)もあるんだねww

テキサスが誇るブルースロックバンド ZZTOP も 3rd アルバムの1曲目 "Thunderbird" で

All you kids in Texas(テキサスっ子はみんな)
Grow so big and tall(でっかく育つのさ)

って歌ってたしな。

ホラもでっかい方に行くんだろうなぁwww

銘板
2016.1.26 火曜
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タワーフェチ

映画の阪本順治監督って、今は大作を撮れる監督としての地位を確立したけどさ、昔はけっこう「好きな人は好き」みたいな、ニッチで独自風味な作品を撮ってたんだよな。

ってのを急に思い出してさ。話のスケールとしては小さめの映像派っつうか。

あの人の映像って、最近はあまり出さないけど、昔は「タワーフェチ」全開でな。塔に妙に執着してたのが印象的で。最初に観たのは『トカレフ』(1994)だったな。燃える風車が印象的で。そして追い詰められた犯人が主人公に話す内容が、なんだか文学っぽいけど意味不明だったりしてな。青臭さが垣間見えたというか。

あと八戸でロケしてくれた『傷だらけの天使』(1997)じゃ八戸市営球場の照明塔をフェチっぽく撮ってた。

つかタワーフェチそのものじゃねーかってのが、その前年発表の『ビリケン』(1996)。主な舞台が通天閣ww あーでも『ビリケン』面白かったなぁ。阪本風のゆるゆるな展開だけど、いやいや話の中身も演出も悪くなかったけどさ、ヒロインの山口智子がめちゃめちゃかわいかったww

あと阪本作品って、ときどきセピアの色合いが良かったりもするなぁ。『トカレフ』『ビリケン』の印象が強いですな。

んでときどきそこらへんの味わいに触れたくなったりするんだよな。タワーフェチとセピアと、ゆるゆるのストーリー展開。けど最近は責任重大な大作監督ってことなのか、自分の趣味はあんまし出さないようにしてるような気がする。『亡国のイージス』(2005)がそんな感じだったな。

銘板
2016.1.27 水曜
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頑迷

愛用というか、タダの割にけっこう使える、Mac のデフォの日本語入力 IM「ことえり」。これ、最近かなり進化したんだわ。打ち込むと逐次で自動変換してくれたりとか。頭よくなったんだわ。文字入力中に有り余ってた CPU リソースの有効活用というか。

ところがこいつの合いの手と息を合わせるのがなかなかの難物で。

未確定文節が並んでる状態で、それぞれの候補を未確定のまま揃えるじゃないですか。そこからカーソルを文末に持ってって新規入力しますと、いやあのさっき候補を選んだ未確定部分は素直に確定してほしいんですが。

ところが実際は、ことえり が最初に提案した候補に戻って確定っつう仕様で。

あと AI が弱いのか、よく使う候補をあまり覚えてくれないことがあったりとか。そして頑迷にも、ことえりデフォの最初の候補がこっそりと確定されてたりとか。

タダの OS にタダでついてきたものなんで、あんましぶーたれちゃいかんのかもだけど、なんかなぁ。むしろ iPhone の変換のほうが性能いいような気もしてきたww

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2016.1.28 木曜
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牧ノブユキの「ワークアラウンド」

牧ノブユキの「ワークアラウンド」 - ITmedia

ってけっこう面白いような。IT 業界の裏側(主にハードウェアの製造業と販売業)がどう回ってるのかなんて、考えたことなかった。

「再発防止に努めます」が製品をダメにする?

「お客様の声から生まれた製品」が世界を変えられない理由

あたりがお気に入り。「再発防止に努めます」はリスクマネジメントだな。当面は放置してもいいトラブルなのか、急いでなんとかしなきゃなんないものなのか評価しないとな。定量評価がいいんだろうけど、そこまでしてる余裕がないなら感覚的にでも。何でもかんでも再発防止に血道をあげると、むしろ本業がおろそかになっちまうもんな。

再発防止がうまくいくと、損失を減らす意味で利益を生むんだけど、その開発にもテマヒマカネが必要なわけで。その投資を埋められるかどうかが焦点なんだろうなぁ。

「お客様の声から生まれた製品」はほんとマヤカシだよな。お客様が声にした意見って、今あるモノの改善には役立つと思う。不満点の抽出ってやつで。けどそのご意見から新しく何かを作るってのは無理だよな。お客様は、今あるモノに対してしかコメントしないんだから。

てことでジャンルからして新規な製品を開発するってのは、「自分が作りたいものを作る」ってことなんじゃないかと。これって感性というか、言葉で説明できないことがけっこう大事な気がする。てことで、大会社での合議制だとできにくいものなのかもね。誰か一人が反対すればすぐ潰れる仕組みの害ですな。スティーブ・ジョブズ時代の Apple は、あんだけの大会社なのに天才ジョブズの独裁制だったんで、あの人が「これ作るぞ」となればもう作るしかなかったってわけで。

どうしてもお客様の声からってのなら、声になってない情報をニーズとして拾い上げるってのが大事なのかもな。

あーそうか、したら「自分が作りたいもの」に、それっぽい「お客様の声」やニーズの情報をこじつければいいってことなのかも。

世の中、アブクのようにいろんな製品が出ては消えいくよね。社内で開発 OK をもらうには、こんな感じのノリなのかもねぇ。

そういや いろはす のトマト味の開発者は左遷されたっつう噂をどっかで読んだことがある。飲んでみたことあるけど、正直あれはねーわと思ったww 単体ならアリだったかもしんないけど、シリーズ製品の各種がうまくてな。あの中でトマトを並べるのはねーわと。けど開発 OK が出たってことは、新たな方向性を模索しての結果だったかもな。

んでトマトの失敗を見て、結局は既存路線で行くことになったってことだったのかもな。その意味じゃ、失敗したのはトマト味の いろはす ってわけじゃなく、シリーズのイメージ刷新っつう挑戦のほうだったのかもな。

銘板
2016.1.29 金曜
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解氷ウンヌン

フロントガラスの解氷って、何かいい方法ないかなーと思ってて。今の職場の駐車場は空が広くてさ、放射冷却しまくりでさ、フロントガラスを建物に向けて停めるのも無理でさ。仕事が引けて家に帰るときはもーなんてか、八戸の言葉で言うとガンギリ凍ってるってわけで。

解氷スプレーを買ってみて、なりなりに役に立ってるんだけどさ、あれってアルコールなんだよな。んで溶かしてワイパーで拭くじゃないですか。またうっすら凍っちゃうんだよな。周りの溶けた水も混ざって、アルコール濃度が落ちるからかと。前が見えなくて運転できないから、結局暖機を続けて、窓があったまるまで待つしかなかったり。

そんなタイミングで見つけたのが、まとめサイトの記事。何かいい方法ないかなーと。

【知っておきたい】凍りついたフロントガラスを一瞬で霜取りする方法 - キニ速

結局、メインはアルコールスプレーだった。やっぱしそうなるのか……。

ちょっと視点が面白い方法も出てた。

畑の野菜は、葉付きのササを立てて、空中の高い方の水分を
ササに吸着させて、野菜へ霜が付くのを避けわけだが、
自動車でそういう仕掛けは見たことがないな。
高い方から霜が降りるのは自動車で見てのとおり
いいこと聞いた
駐車場に笹植えるわ
でも根が心配

想像した限りでは、実際の原理は放射冷却よけっぽいですな。下から見上げて隙間だらけで空がところどころ見える状態でも、けっこう効くのかもしんないな。

そういやうちの職場の周りの雪かきというか雪消しを最近やってるんだわ。この時期は八戸は一番寒いわけで、そのままじゃ雪がなかなか消えてくれない。そんなわけで、放射冷却なり二乗三条則なりを考えつつ、ちょっとずつ雪や氷を片付けてるとこ。

庇って放射冷却よけに本当効くんだなってのを実感してる昨今。夜になって、けっこう遅い夜になって庇なしの外壁沿いの雪や氷が再凍結しまくりでも、庇の下に持ってきて撒いといたやつは、まだじわじわ溶けてたりする。すぐそばの庇なしの外壁沿いとの差が歴然としてる。

庇にしたって、そんなに派手に出っ張ってるわけでもなく。庇なしの壁沿いに比べて、壁沿いの地面から見て10°ほど空を隠してるくらい。庇なしなのが90°なのに対して、庇ありだと80°って程度。それでも歴然と差がついてる。あーそうか横に 2m ほどのところに壁もあるからな。それが空をまた 20° 〜30°ほど隠してたり。あーそっちのが大きいのかも。

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2016.1.30 土曜
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出会う前に戻った話

少し前に書いた貸し借りの話ではないけど、そのあたり似たようなやつがいたっけなーっつう話。

20年近く前、ちょいと付き合いのある人がいたんだわ。スポーツ系のボランティアインストラクターというか先生というか。おいらは友達に誘われて、付き合いでそこに所属してた。てことで、向こうのが上の位置付け。

こいつがクズで。おいらに執拗に意地悪く当たってくるんだわ。我慢してたけど、我慢してまで付き合いを続けるほどの理由がないと気づいて、友達には申し訳なかったけどフェードアウトしたんだわ。

2年後。おいらは東京のとある物産展会場で売り子をしてた。したらやつが、たまたま客として登場。いやーびっくり。人違いの線もあり得るし、どう出たらいいか悩んでしまった。のも束の間。向こうから設定かけてくれたww

彼は別人を装ってた。てことでこっちもその意向に合わせて、とぼけて他人扱いしてやった。けど向こうはやっぱしというか、嫌がらせっぽい難癖つけてきた。この場でそんなことするやつなんて、やつの他にいないってば。っつうアレで。なんだかもうグダグダで。結局何も買わずに去って行きやがった。別に買う買わないはどうでもいいんだけどさ、とりあえず物産展仲間の言葉「何?あの人」で、そいつがどんな振る舞いをしたかは大まかにおわかりかと。

肩書きなしで見た彼は、ずいぶん小さく見えたっけな。卑屈さが見えてたっけな。てことは、おいらが離れていった原因が自分ってことを、たぶんどっかから聞いたんだろうな。ただのくだらん輩だったと。縁切って正解だったなーと、今でもしみじみ思ったり。

銘板左端銘板銘板右端

そういややつがバカ丸出しだったのは、変に学歴にこだわってたとこww

彼はおいらが私立高校の出だと、なぜかそう思い込んでた。おいらは公立高校の出なんだが、別にそこはどうでもいいとこだろと思う。けど彼にとっては肝どころだったらしく。

八戸だと公立高校は入試の本命で、私立は滑り止めの位置付けなんだわ。実情じゃそういう学校同士の序列はけっこう曖昧なんだけど、当時は世間での認知がその方向ではっきりしてた。

んで彼は、たぶんその勝手な思い込みを元に、おいらを何かとコケにしてた。おいらはただ愛想笑いで流してた。てことで、彼は勝手に誤解したままおいらをいじり続けてた。

あるとき、向こうにとっての新事実がたまたま発覚って流れになりまして。おいらの出身高校に関しての。

したら露骨に疑ってくるんですよ。そこでウソついてもどうにもなんないのにな。けどそれが事実だと、どうもそれまで重ねてきたおいらへの態度が不都合になるらしく。どうしても受け入れられなかったらしく。てことで、おいらはその場でウソつき呼ばわりされたwww

んで「見えすいたウソつくな。だったら証明するもの持ってきて見せてみろこのウソつき野郎」とか言われた。

今思うと従う必要も特にないと思うけど、そのときたまたま家に、高校から手紙が来てたんですよ。同窓会だかの出欠伺いの。馬鹿正直にそれ持ってって彼に見せたときの驚愕の表情が忘れられんwwww 両目と口をガッツリ開いて、手紙の宛名と差出人と内容とを凝視しては、その表情でおいらの顔見て、また手紙を見て、またおいらの顔見て……。リアクション芸かwww

ついに事実を受け入れた彼は、おいらに対して急にヘコヘコしだした……。まさかの超展開。向こうがあんなにびっくりしたのがこっちにはびっくりだったのに、さらに斜め上な後対処にさらにびっくり。ていうかそこはこの団体の中での上下関係に影響ないだろうに。とおいらは思ったけど、彼にとってはそれを超越するほど絶対的な彼我の差だったらしく。意味わからんwww

彼に、自らの幾重にもわたるバカぶりを、一挙にまとめて思い知らせた形になっちまって。こっちはそんなつもりはなくて、意地の悪い無茶振りにただ頑張って従っただけなのに。下っ端として、上の人への誠意を認めてほしかっただけなのに。

彼の器の小ささをそれで確定できたし、なんだか勝手に気まずい状況にもなってしまったし、その団体や競技への興味はとっくに失せてたしで、そりゃもうフェードアウトしかないわなと。

「坊主憎けりゃ」ってことかな、そのスポーツ種目はなんだか好きじゃなくなっちまったですよ。

銘板
2016.1.31 日曜
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テグ監督への勝手な期待

手倉森監督(青森県五戸町出身)おめでとうございます! 今月26日にオリンピック出場を早々に決めてたとはいえ、AFC U-23 優勝っつうビッグなタイトル獲得とは。おいらも五戸と縁がある身なんで、嬉しい限りですよ。次回のオリンピックを、選手たちと一緒に盛り上げてきてくださいませ。

日本って昔はサッカー弱小国だったんだよな。それが今じゃとりあえずアジアブロック最強で、世界的にも中堅どころってとこまでのし上がりまして。ワードカップの常連にもなれたし。

ここまでになれたのってさ、基本的には国内でのサッカー熱の盛り上がりだよな。それがレベルアップにつながったと。んでそのきっかけとしてよく言われるのが、『キャプテン翼』のヒットと、J リーグの発足と普及の成功。

そこでおいらはもうひとつ、そこらよりは小さいけど、けっこう影響あったんじゃないかっつうのを出してみようかと。

それは とんねるず。持ち歌『炎のエスカルゴ』だったかで、間奏で2人して「マラドーナ!」「プラティーニ!」って連呼してたwww 当時のワールドカップの有名選手ね。

まー1986年のサッカーワールドカップが日本でも相当な話題になってたんで、その便乗なんだけどさ、あれも日本のサッカー熱へのかなりの追い焚きになったと思うよ。

1986年当時、手倉森監督は19歳。Wikipedia 記事 によると、この年、「ユース日本代表に選出され、第25回アジアユース選手権大会1次予選に出場した」のだそうな。マラドーナ、プラティニとも、きっと当時の手倉森さんには憧れの存在だったんだろうなと勝手に想像。

選手としては J リーグが始まる前年に引退だったんで、「誰でも知ってる」というほどではなかったと思われ。けど今や、中堅どころの国のオリンピック代表監督ですよ。

日本はワールドカップの常連になったとはいえ、決勝リーグ進出はまだ2回のみ。けどオリンピックじゃときどきジャイアントキリングしちゃうのな。アトランタでの対ブラジルとか、ロンドンでの対スペインとか。

スペインは笑っちまった。やっこさんがた予選のことなんか気にも留めてなくて、大会前から、決勝戦ではどーたらとかコメントしててな。そこに至るまでのすべては、スペインが優勝を得るまでの儀式でしかないかのような雰囲気。

それが予選の初戦で日本なんつう雑魚に沈められて、敗戦ショックから立ち直れないまま次々と負けて、まさかの予選落ちwwww 今後のスペインのサッカー界を担う若い世代に、消せない傷がついてしまったとか。それでもスペインの世論が、日本の試合ぶりを評価してくれたのが嬉しかったな。

そういやサッカーじゃないけど、この前ラグビーのワールドカップでもすごいことやってくれたしな。日本のスポーツ界って全体的に、世界ではそんなに強くないほうだと思うけど、世界のスポーツ界やファンに、かなり面白い衝撃的な結果を提供する国なのかもな。ラグビーのときも、負けた南アフリカの世論は日本を評価してくれた。

あとアメリカの大リーグで、イチローが最古の記録を塗り替えた、ってのもあったしな。「当時と今とはルールが違うから、もう永遠に破られない」と研究家たちが思ってた、幻の珍獣を仕留めてしまったwwww イチローの記録が破られるのはいつになるんだろうね。

手倉森監督はオリンピックでメダルを狙う宣言をしてるみたいだけど、おいらとしてはそんなわけで、世界のサッカーファンの語り草になる名勝負なり大番狂わせなりを期待してたりしてww 予選でめっさ強い国と当たれーwww

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