ひとりごちるゆんず 2024年12月
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2024.12.1 日曜
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炎上できるようになった件

財務省が炎上してますなぁ。財務省の SNS のリプに罵詈雑言が書き込まれ続けるっつう事態だそうで。発端は、こないだの衆議院選で国民民主党が躍進して、そのときやそれ以来の国民民主党の発言が元らしい。

財務省 SNS で攻撃してるてる人ってたぶんごくごく少数の人でさ、噛みつく餌を常に探し回ってる人なんだろうとは思う。それでたまたま今はターゲットが財務省だっつうやつで。ただ、これが続けば彼らの感情的な主張が広まって一般化していくかも。そうなったらなったでおいらはなりなりで。流れに逆らわないスタイルww

財務省って、かつては大蔵省だったんだよな。21世紀に入ってすぐの省庁再編で、「縦割りの弊害」緩和目的で多くの省庁が合併していく中、大蔵省だけは財務省と金融庁に分割されたんだよな。金融庁は内閣府所属だそうで、完全に縦割りにされた。

大蔵省の権限がそれだけ強大だったわけで、その弊害が縦割りの弊害を上回ってたってことらしく。で、縦割り化でそこらへんの力を削られたと。

それでも財務省はいまだに強烈な権限を持ってるんだろうな。その反発が今回の炎上につながってるんだろうなとか。

けど大蔵省があった時代って、誰も大蔵省に逆らえない感じだったわな。それを文句言えるようにはなったってことで、省庁再編での大蔵省分割は一定の効果はあったってことかなと。

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2024.12.6 金曜
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帰ってきた岡田さん

イプシロンSロケット2段目の燃焼試験での爆発事故の結果、2024年度内での打ち上げは諦めたったぽいね。

今回の事故後にイグナイタを回収できたそうで、溶けてなかったそうな。てことで前回の事故を受けての対策はうまく機能したことになる。けど爆発してしまった。

これから原因究明ですな。この原因究明チームのリーダーは JAXA 理事の岡田匡史(まさし)さんでして。あの H3 ロケット開発のプロジェクトマネージャーだった岡田さん。今年2月の H3 2号機の打ち上げ成功直後の記者会見では、実はすぐに定年退職で、その後は決まっていない、とのことだった。理事になられておったか。

理事がエンジニアってことで、理事自ら原因究明にあたるっつうことができるわけで。しかも難産だった H3 の元プロマネ。これは頼もしい。

で、事故原因なんだけどどうなんだろ。前回の原因ははたしてイグナイタの溶融じゃないかったのか。それとも前回の原因はやっぱしイグナイタで、今回はまた別な原因があったのか。

前回の原因が実はイグナイタの溶融じゃなかったんだとしたら、前回と今回は同じ原因って線が考えられる。ほんとどうなんだろ。

もう関係者の人たちはデータを見ながらいろいろ推論を出してるとは思うけど、その中には「共振」があるかと思う。いやさ、この手の問題で原因がなかなか掴めないのって、共振が悪さをしてましたってのがときどきあるわけで。発見しにくい部類の原因らしく。

古い話じゃ旧日本海軍の局地戦闘機「雷電」の開発が難航した理由だったりする。

比較的新しくてより近い例だと、イプシロンと同じく開発元が ISAS の過去のロケット、M-3SII 9号機の打ち上げ失敗っつうのもあったり。失敗後になりなりに早く原因を特定できたらしいけど、事前には誰も気づけなかったっつうのが共振問題の嫌らしいところで。

で、岡田さんは H3 のメインエンジン LE-9 開発で、まさに共振で苦しんできたわけで。彼ならこの可能性を真っ先に考えるんじゃないかと。とはいえ原因究明に思い込みは禁物なんで、考えられる事象全てについて平等に重きを置くべきなわけで。

ロケットのエンジンやモーターの燃焼試験だと振動データも充分に取ってるはずなんで、原因が共振かそうじゃないかは、気にしさえすれば早々に判明しそうな気もする。

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2024.12.7 土曜
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旧大陸四国

四国ってさ、オーストラリア大陸に似てるってのは有名だけど、

大まかに、ユーラシア大陸 + アフリカ大陸の形にも似てるんじゃね?

右下の室戸岬の逆三角形をインドとすると、なんかそれっぽいような。

明治時代あたりのよくわからん説で、日本列島は世界の大陸や大きな島に対応しているみたいなのがあったらしい。まぁ結構なこじつけなんだけどさ、北海道がアメリカ大陸で、本州がユーラシア大陸、四国がオーストラリア大陸、九州がアフリカ大陸、沖縄が南極大陸だとかそんなやつ。

そういうこじつけがあるんなら、四国 = ユーラシア + アフリカ ってのもあってもいいんじゃないかっつう強引なこれまたこじつけ。

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2024.12.8 日曜
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先輩は世界宗教

財務省と同時に、いわゆるオールドメディアも叩かれとりますな。

これもう叩かれてもしょうがないわな。注目の選挙予想で2タテでやらかしちまったもんな。

「米大統領選は史上稀に見る大接戦だがハリス氏が有利」からの「トランプ氏圧勝」
「兵庫県の斎藤知事はパワハラひどいから潰せ」からの「斎藤氏圧勝」

マスコミとしてはどっちも、「世の中の注目を集める話題の提供」には成功。けど煽り内容と結果が逆だった。

ひとつ目は「読みが外れた」で済みそうかもだったから、「なぜ読みが外れたのか」の検証あるいは言い訳がどうにか立った感じ。そして直後にふたつ目のやらかし。世の中に「露骨な世論誘導しやがった」っつう印象を残したわけで。もはや読みが外れた原因の検証さえろくにしてないってのが、さらに不信感を高めてしまってるわけで。

そしてユーキャン流行語大賞の「ふてほど」。『不適切にもほどがある!』っつうテレビドラマのことですな。これもうマスコミ自ら「聞いたことない」っつうスタンスが多いけど、テレビ局が選考者にカネ積んで大賞を取らせたのがバレバレですがな。となると「聞いたことない」と言ってるメディアは、このドラマを作ったテレビ局とは別系列なんだろうなとかも読めたり。

そういうバレバレの出来レースってのは昔からありまして。日本アカデミー賞は日テレが出資した映画が獲る、とかさ。モントリオール映画祭は不自然なほど日本映画が無双、とかさ。

そしたらネット上じゃ「『ふてほど』って『不適切報道』のことじゃね?」とか「今年は『オールドメディア』が流行語だっただろ」とか。いやもうセンスあって頭いい人って、もはやマスコミ内に飼われてるんじゃなく、ネット上に野良でいるんですな。

とはいえ世の中のニュース元って今もまだまだマスコミに頼ってるわけでさ。マスコミの仕事の質が落ちてるのか、それとも受け手の要求水準が上がってるのか、どっちかわからんけどさ、マスコミは必要とされてる反面、品質向上が追いついてないっつうのが現状なんじゃないかと。

とりあえず、前まではマスコミの仕事ってけっこうテキトーでもオッケーだったのが、インターネットが普及して以来、外部の有能な人が検証できるようになり、その検証結果に大衆が簡単にアクセスできるようになり、というパラダイムシフトが起きてるわけで。マスコミ側はそこらに対応しなきゃいかん時代なんじゃないかと。

思い出したのが、中世ヨーロッパでのカトリックのいろいろ。当時カトリックの権威・権力は各国国王をも凌ぐほどに強大だったらしい。んで好き放題やってたのが、グーテンベルクが発明した活版印刷で聖書が安く手に入るようになって、多くの一般人までキリスト教の教義そのものを知れるようになりまして。

てことでカトリックのデタラメぶりが暴露されちゃった形で、怒った信徒たちがプロテスタントっつう宗派を立ち上げてカトリックから脱会したと。ちなみに「プロテスタント」とは「抗議する人」の意味らしい。

その後カトリックはどうしたかっつうと、とりあえずプロテスタント拡大の動きはアングロ・サクソンの人たちの国々でとどまって、主にラテンの国々じゃカトリックをそのまま信じる人たちを確保できた。けど自業自得とはいえ強力なライバル出現で危機感を持ったカトリックは、折からの大航海時代に乗って、ヨーロッパ以外の国々への布教を頑張ることで信者を増やすっつう策に出た。

これ、かなり功を奏しましたわな。ヨーロッパ内じゃ一定の規模を保ちつつも、カトリック、ひいてはキリスト教を世界中に広めることに成功したわけで。中南米はほぼ独占まで持っていけた。アジアだとイスラム教や仏教が既に根付いてた中での後発だったにもかかわらず、それなりのシェアを獲得できた。

まー布教プロジェクトの一環で訪れた日本じゃむしろ不信感を持たれて追い出されちまったけど、世界中に広く多く信者を持てたってのが、今もカトリックの基盤を盤石にしてるわけですよ。そして総本山のバチカンと教皇に対して、かつて宣教師を締め出してキリスト教を拒絶した日本の人でさえ、今じゃ敬意を持ってるわけですよ。

「オールドメディア」と呼ばれるようになったマスコミの有り様ってさ、中世ヨーロッパのカトリックの、絶対的地位の確立と不信感による衰退までを見てるかのようでして。その後カトリックは時流を読みつつの発想の転換で難局を乗り越えて、今に至る大きな規模を保っての安定につなげたわけですよ。

マスコミもこの成功例を参考にすれば、同じような繁栄と安定を手にできるんじゃないかと。

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2024.12.9 月曜
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合体しそうな未来

シリアのアサド政権がクーデターで倒されて、アサド大統領はロシアに亡命とか。

それで何がどうなのかとかわからんけど、世界的には(特に西側)歓迎してるっぽいね。

なんか、ヨーロッパ諸国がロシアから化石燃料を買ってきてたのは、ロシアからヨーロッパへの輸送パイプラインができてるからですな。で、中東からもパイプラインを引けばいいはずが、それだとシリアを通らなきゃいかんらしい。

で、ロシアとしては自国の化石燃料をヨーロッパに買わせるために、シリアと仲良くなって、中東とヨーロッパを繋ぐパプライン建設を妨害し続けてきた、のだそうだ。というのを闇のクマさんの動画で学んだw

アサド政権はさらに、イラクからも後ろ盾を得てたらしく。これはイラクのイスラエル憎しで、イスラエルに近いシリアのアサド大統領を支えて、イスラエルにプレッシャーを与え続けてきたらしい。

んで今は。ロシアはウクライナ侵攻でアサド政権反政府勢力から守ってやる余裕がない。イラクもイラクで、レバノンのヒズバラの支援に余念がなくて、アサド政権はほったらかし。

シリアの反政府勢力はこの状況を読んで、一気にアサド政権を倒した、ということらしく。そしてアサド大統領は、家族を連れてロシアに亡命。クーデターは成功裏に終息した。

ただ、一般にクーデター政権ってその後の国の運営をどうするかっつう方針がフワフワしがちらしくとりあえず現政権を倒すことに集中してるからな。無事に事を成した後のことまでしっかり考えてるわけじゃなさそうなわけで。シリアはこれからしばらくは幸福感に満ちた毎日が続くだろうけど、だんだんまたカオスになっていくんじゃないかと。「アラブの春」の後のエジプトみたいに。

で、アサド氏がロシアに亡命ってことはさ、ロシアはアサド政権を守れなかったけど、アサド氏はまだロシアを当てにしてるってことでして。シリアとロシアの関係は、当面は深いままかも。クーデター政権としても、今までのシリアにとってずっと最重要国だったロシアの影響力をいきなり排除はできんだろうし。

ロシアによるウクライナ侵攻と、イスラエルでの国内の動乱からのレバノン内の反対勢力やイランとの武力衝突。

関係なく別々に起きてた2つのドンパチ。イスラエルはヒズボラとは休戦状態に入ったっぽいけど、なんかクーデター後のシリアを空爆してるみたいだし。

2つのドンパチ同士が、だんだんに近づいてきてるような。そのうち一緒くたになって、大規模な紛争になりそげな感じもしてきたような。

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もはやどうでもいいっちゃどうでもいい話だけど、日産の元 CEO のカルロス・ゴーン、日本から逃げた後、故郷のレバノンに帰ったんだよな。偉くなって大金をもって帰ってってことでまさに故郷に錦ですな。英雄扱いで暮らしてたはず。なんかゆくゆくは大統領にとか言う人もいたとか。

彼の帰郷後、レバノンは悪いこと続きでな。経済破綻とか首都ベイルートで大爆発とか。さらにイスラエルから攻撃されたりとかで、もう彼の周辺はグダグダっぽい気がする。

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2024.12.15 日曜
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余計な要望

最近は日産ヤバいってなってるけど、YouTube で CM をかなり出してるんだよな。好印象な作品ばかりだと思う。今の業績がイマイチでも、この路線が後でじわじわ効いてくるといいなとか。

ただし、というあからさまに余計な要望。

e-POWER 4WD の CM のひとつでさ、冒頭に「ちょっと出かけてくるねー」というのがあってだな。

話しかける相手のネコちゃんもっと出してくれー。

ほんとどうでもいい。

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2024.12.16 月曜
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切の交代期

「怒る」を「キレる」「ブチギレる」「キレ散らかす」と表現するのって、比較的最近に一般化したような気がする。とはいえ大体1990年代あたりからかな。そしたらもう30年の歴史があるわな。

その前は「コメカミの血管が切れる」っつう言い方だったかと。それも当時の流行り言葉で、さらに前からあった「(コメカミに)青筋を立てる」のエクストリーム表現だったわけで。

で、そのあたりまでの「切れる」は「頭の切れ味がいい」=「頭がいい」だったわな。今でも「切れ者」って使えそうだから、まだ完全に意味が替わりきってないといえば替わりきってないというか。

今のイメージだと、「コメカミの血管が……」っつうより、「堪忍袋の緒が切れる」と同じく、「心の中になみなみと溜まりきった何かが一気に決壊して外に溢れ出す」感じかな。

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2024.12.17 火曜
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イギリス参加

TPP にイギリスが加盟しましたな。

オバマ政権の頃は TPP は日本じゃ悪者だったのに、ずいぶん印象が変わったわな。アメリカが抜けて、なんか日本がリーダーっぽくなったし。

そういや「中国が参加表明したんでマスコミが叩けなくなった」っつう意見に笑っちまった。

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2024.12.20 金曜
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ジャーマンデトロイト

ドイツの自動車工業が、というかフォルクスワーゲンが、デトロイト化してるのか?

よろしくない状況に困った挙句、ドイツ国内の工場の大幅閉鎖と従業員の大幅削減の方針を示した上に、残った従業員の給料を1割減らすとか、そんな経営方針を発表したところ、怒った従業員たちが大規模ストライキを起こしてるとか。んでもう労使ともにまったく妥協する気がないらしく、ゴタゴタがすごいことになってるとか。よくわからんけど。

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2024.12.21 土曜
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熊ドロ

秋田県の熊対処問題へのクレームで、知事がキレ散らかしとりますな。

まぁ感情的なコメントなんで問題視されてるけどさ、正論なんじゃないかと。県や自治体の職員を馬鹿なクレーマー対応で消耗させたくないってのが大きそうなような。

で、件の知事は、例えばドローンで爆弾入りエサを熊に食わせて、腹の中で爆破すればいいんじゃないかっつう話をされてまして。状況と気持ちはわかるけど、それなら普通に毒エサでよくね? と思ったり。爆弾だとさ、熊の咀嚼に耐えた上で飲み込んでくれないといかんわけでさ、そんな都合のいい爆弾なんかあるのかっつう問題があってですな。じゃあ現実的には毒エサで同じ効果が期待できそうとか思うわけで。たぶん同じこと考えてる人多そう。

「ドローンで爆弾入りエサ」→「ドローンで毒入りエサ」。

佐竹知事、あなたの元アイデアのおかげで、いけそうなアイデアが出たと思いますよ。

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2024.12.26 木曜
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かなり酔えそう

スバルがストロングハイブリッド車を出してきましたな。詳細は知らんけどさ、「スバル・ストロングハイブリッド」っつう言葉ヅラが妙に缶チューハイっぽいなとww

単なる「ストロングハイブリッド」ってトヨタとかホンダがずっとやってるやつでさ、途中で、ガソリン車に回生ブレーキと出力アシスト用のモーターを追加しただけの「マイルドハイブリッド」という簡易版が出てきたわけで。それと区別するために「ストロング……」という言葉が出てきたってわけ。

これだけだと特に缶チューハイ感を感じなかったのに、「スバル」と付いた途端なぜか……。

なぜだろう???

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2024.12.27 金曜
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うなずきグルメ

今日の発見。

食べ物を咀嚼しながら軽く何度かうなずくと、グルメっぽい。

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2024.12.29 日曜
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時代の歌声

とある1990年代末ごろの日本映画を YouTube 公式の無料配信で観たんですよ。最後に主題歌が流れるんですよ。

女性ボーカリストが歌う、当時の J-POP 風味の歌ですよ。どうもその映画のために作られた、真っ当な主題歌らしいんですよ。

いやこれがさ、口が開ききってないなーって感じの歌声で。そこからどうにも気になっちゃって。

封切り公開の時は全然気にならなかったのは覚えてる。素直に「キレイな歌声だなー」と思ってた。

けどそこから四半世紀経った今聴くと、どうにも気になってしまって。

その間にアニソンが隆盛を極めてたわけでさ、たぶんその影響で、声優並みのパキパキにクリアな滑舌の歌い方が浸透したんだろうな。

今じゃそこらへんが磨かれた歌い方じゃないと、満足できないようになっちまったような。

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2024.12.30 月曜
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『老人Z』

アニメ映画『老人Z』(1991)を初めて鑑賞したですよ。めっさ面白かったー。

事前に知ってたのは、なんかすごいタイトルだなーってのと(そのまんま)、江口寿史が何かで参加してるってことだけ。原作が大友克洋だったことも知らなかった状態ww

江口寿史はキャラクターデザインの担当なんだね。これがね、さすがに美人画で今も一流どころってのでね、主人公の晴子、2024年現在のアニメの絵柄とは違う魅力に溢れてますな。むしろ新鮮な感じがしたよ。ただ、ほかの女性キャラは特に美人に描いてなくて、それで主人公を引き立たせてる感じ。

バブル期のあの頃の雰囲気がすごい出てるのがまた懐かしくて。時代設定は2000年代の近未来ってことになってるっぽいけど、劇中の世の中の空気感は1990年前後の「当時の現代」そのままな感じ。当時を知らない人がこの作品を観たら、どんな感想を持つのかまったくわからん。

怖いもの知らずで勝気な女子大生って当時っぽいよな。厚生省のオジサンの「まったく近頃の女子大生ときたら」なセリフもあったし。あと男子大生は軟派なヘナチョコww

つか男子大生の満は晴子の気を引きたくていろいろ根性出すけど、救急車の運転以外は最後までほとんど役に立ってないwwww つか満って知枝と男女の関係な描写があるんだけど、それでも晴子にちょっかい出してる。そこらへん晴子周辺の女子も気にしてなさそうなところが、当時の感覚としてもあんまりあり得ない気がしたが。

「厚生省をなめるなよー!」の官僚の寺田がいいキャラクターでしたな。悪役として、「頭の固いオトナ」として登場したものの、実は「差し迫る老人介護問題の改善」という自らの使命に情熱を注ぐ、ひたむきで熱い人だったと。で、クールな大人の態度を取りつつも、なにかとコミカルな役回りだったりもして。そういう多面さがこの人物のキャラを立ててるんじゃないかな。

第6世代コンピュータ。話の転がり始めは、この超高性能コンピュータが、介護対象の老人・喜十郎が亡き妻・ハルを慕う気持ちにシンクロしてしまって、ハルとして自我を持ってしまうってとこ。このコンピュータは、もうひとつの画期的技術の成果である多機能介護ベッドを自らの体にして、二人の思い出の場所・鎌倉の海に一緒に行くべく暴走するわけですな。

世の中視点だと迷惑でしかない明らかな暴走だけど、喜十郎にとっては単純に嬉しいことだったりする。晴子はそれを汲み取って、なんとか叶えてあげようとして、寺田たちと対立する羽目になる。

たぶん「ハル」って名前、『2001年宇宙の旅』の人工知能の HAL から来てるんだろうな。

「第6世代」という言葉や定義の由来はおそらく、この作品が作られた時代に大々的に研究されてた「第5世代コンピュータ」からかと。当時の日本政府が国内の IT 企業や研究者に資金をぶち込んで、世界初の人工知能を作り出そうとした。のはいけけど、現実の2020年代で AI ブームとかやってる時点で結果はお察し。時代があまりにも早すぎた。

けどバブルのあたりは日本製の半導体が世界を圧倒しててさ、日本としてもただ半導体を量産するだけじゃなく、何か目立つことを成し遂げたかったんだよな。そんなわけで、当時の日本は産学官挙げて第5世代コンピュータの研究開発に勤しんでた。

この映画じゃそこから、さらに進んだ「第6世代コンピュータ」というものを設定したと。自我を持つに至るほどの高性能な人工知能ですな。開発者側としては自我について想定してなかったけど、持っちゃった、と。

んでこの第6世代コンピュータと多機能ベッドの組み合わせが、近くにある機械や道具みたいな無機物を何でもかんでも取り込んで、さらなる多機能と機動性を獲得していくってのがまた面白くて。商店街に出現した時点で、ノボリやら交通標識やら薬屋のエスカップの子ゾウやらくっつけてたしwwwww

ただハルには造型の美的感覚はないらしく、進化するごとに見た目がどんどんゴチャゴチャしていくwwww そのゴチャゴチャ感が、メカニックデザインも担当の大友克洋の腕の見せどころでして。

鎌倉への道の最後、「このトンネルを抜ければ……」なところでに立ちはだかるのは、同じ第6世代コンピュータを搭載した無人戦闘ロボット「アルファ」。けど機能強化しまくったハルはけっこうあっさり片付けちゃう。そしてハルたちが入った後の、トンネルの入り口付近の場面。その背景で、着陸してたヘリコプターがなんかゴトゴト動いてる。アルファまでもが機能強化を果たしたその結果が、トンネル内とその出口で炸裂、というクライマックス。

同じコンピュータ同士のバトルは決着がつかない。そこに晴子が、ハッカー老人たちの助けを得ながらハルに加勢する、と。いやー手に汗握りましたよ。

騒動は終わって、社会に対しても、寺田が強引にごまかして一応収束。人間関係もみんな収まるところに収まって観客がホッとしたところで、狂気のオチが来るわけです。笑った。すげー笑った。寺田さんにしたら、あんだけの苦労が元の木阿弥だろと思うとなおさら笑えるwwwww

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大友克洋の映画といえば、その前の "AKIRA" が、今も語り継がれる代表作だわな。世界に影響与えまくり。それに比べると『老人Z』は、製作予算も宣伝費もあまり取ってない感じ。けどこれはこれでめちゃめちゃ面白かったよ。

あの時代特有のノリを、人によっては「古臭い」とか「違和感ある」とか感じちゃうかもだけど、そこをちょっと大目に見れば、埋もれさせとくのにはもったいない作品かと。

あの時代特有といえば、マスコミに対する感覚も「あの時代」だよなー。今と全然違って懐かしいなー。マスコミ自体の感覚は、今もあの時代のままっぽいけど……。

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