ひとりごちるゆんず 2023年7月
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2023.7.1 土曜
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積極的忘却

コロナと中国の関係、誰も言わなくなったな。

なんかこれ中国政府は「戦狼外交の成果」とか誤解してそうな気がする。

最近はロシアが悪目立ちしてるってだけなんだけどね。

ただ、このままコロナの起源がうやむやになりそうで。それって中国政府の思惑そのものなわけで。

「喉元過ぎれば」で、あんだけの歴史的大事件だったコロナ禍を、世界中が忘れつつあるような。それって中国政府の働きかけで、積極的に世界体な忘却にドライブかけてるような気がしないでもない。

どんな大事件でも、新たな大事件が出るたびに印象が風化していくのは世の常だけど、再発防止の意味で、このままコロナをウヤムヤ化してしまうのはまずいような。

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2023.7.4 火曜
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約束されていたゴタゴタ

火星探査機 のぞみ の打ち上げから今日でもう25年ですわ。ほぼ毎年この日には のぞみ にちなんだ話題を出してるけど、最近は MMX の話になってたり。

MMX ってのは、日本による火星衛星サンプルリターン計画ですな。フォボス、ダイモスと2つの衛星があるわけで、そのうちのフォボスを狙ってる。

んでこれ元ネタがありまして。ロシアによる フォボス・グルント 計画。2011年に打ち上げられた。地球周回軌道には達したものの、そこから火星遷移軌道に移行できずに失敗に終わってしまった。

フォボス・グルントのリベンジ計画はロシア国内でずっと検討されてきてはいたんだけど、動き出す気配がまったくなく。そこで、日本は小天体からのサンプルリターン技術を獲得したんで、次のターゲットとして、ロシアが動かないのを見越してフォボスを選んだっつう経緯があったり。

でさ、この日記の過去ログのフォボス・グルント関係を見直してて気付いたけどさ、フォボス・グルントってフォボスからのサンプルリターン計画なんですわ。で、最後はフォボスの土壌試料を積んだカプセルが地球に帰ってくる段取りになってたんだけど、その着陸予定地(というかパラシュートとかの減速機構なしだったんで「着弾予定地」というか)ってウクライナだったですよ……。

Wikipedia によると、地球帰還予定は2014年8月だったとのこと。

同じく Wikipedia の『2014年クリミア危機』によると、ウクライナのクリミア半島をロシアが強引に奪ったのが2014年2月。以降ウクライナとロシアとの関係は悪化したままで、去年の2月についに軍事衝突となり、そのまま今に至るまで戦闘状態が続いてて、これからもしばらく収まりそうもない。

フォボス・グルント、もしサンプル採取に成功したとしても、地球への帰還時にこれまた面倒な事態に巻き込まれる運命だったんだな……。

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2023.7.22 土曜
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開店直後にそんなことが その1

いやあの、今話題沸騰中のビッグモーター、こないだうちの地元に初めての店ができたばっかなんですけど……。

その道沿いって、なぜかクルマ関係の店が目立つんだわ。ディーラーとかタイヤメーカーの直営とか。そしてついに大手の中古車チェーンも来たなーとかしみじみ思ってたところで。

そのビッグモーターのお店のある土地は、もとはイベントとか式場とか用の会場だったんだよな。けどコロナで立ち行かなくなって廃業。で、廃業から間もなく取り壊しが始まったんで、「あーきちんと土地の買い手がついたんだなーよかったよかったー」と他人事ながらほっとしてた。

ちなみに斜め向かいの元アルペンだか元ビクトリアだか、スキーブームの頃に建った建物はというと、バブル崩壊とともにスキーブームも消滅して廃業。居抜きで社交ダンスだかなんだかが入って、けっこうすぐに出てった。以降誰も寄り付かずに、敷地は草ボーボーのまんま放置されてる。スキー屋だった頃の看板って、三角形で目立っててさ今も。残ったこの形だけが往年の栄華を偲ばせてるっつう侘しさで。誰か買い取って再開発してくんねーもんかな。

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2023.7.23 日曜
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開店直後にそんなことが その2

んで八戸のビッグモーターの真向かいも、元はパチ屋だったのが、でっかい中古車屋になって最近オープンしたんだよな。いきなり新規の同業者同士の睨み合い状態で面白い構図になったとこでさ。お互いに知らないまんま話を進めてったんだろうなぁ。

その両雄の片方が、めでたいオープン直後に、親方の長年にわたる不正行為からのイモヅルで、内輪のヤバい状況とかなんとかまでも発覚しまくりっつう有様で。開店直後に炎上ってわけで。その店単体が何したってわけでないのに。

んでどうも CM を自粛した結果、マスコミは「もうお客様じゃない」認定でタコ殴りモードっつう無慈悲な状況。

しかしこのマスコミの手のひら返しって、どう対処すればいいんかね。不正が次々と発覚の局面だもんで、今までどおりの CM を打てば逆効果。だから CM を自粛するのが当然の流れと思うけど、そうするとマスコミさんたちは容赦しなくなるわけで。

電通なり博報堂なりににカネ払い続けて広告枠を確保しつつ、ほとぼりが冷めるまではその枠で JARO とか関係ない CM とかでも流すってのがいいんかな。

不祥事があったときに守ってもらうために、マスコミには景気良く広告料を払い続けるっつうのは大手企業の常套手段なわけだけどさ。

そういやリーマンショックの折、トヨタが広告予算を3分の2に減らすっつう発表をした直後に、アメリカでトヨタ車のブレーキ問題っつう言いがかり案件が発生してな。案件発生のタイミングは偶然だったろうけど、日本国内でのマスコミによるトヨタの扱いがけっこう荒ぶってたなーとか回想したりして。

「俺らへの上納金をケチろうとしたヤツはこうしてやる!」っつう強い強い見せしめメッセージを感じさせられましたなぁ。

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2023.7.24 月曜
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自己目的化で窮地 その1

「台湾有事は日本有事」っつう感じで、中共の軍事的な野心に対して日台ともに警戒を強めとりますな。

いやまぁ日本も敵基地攻撃能力の法整備したり国防費を増額したりっつうのをしてきてるしさ、あるいは米軍との連携も強いままだしさ、こういう姿勢を取り続ければ、向こうも手を出しにくいだろうっつう感じで。

中共の台湾獲り(ひいては沖縄獲り)は2030年だ、いや2027年だとも言われてるけどさ、とりあえず日本はこの調子で対抗力を蓄え続けてれば、もしかしたらけっこうそのまま何もしないでいてくれそうな気もする。

というのもですな、受け売りだけど、小室直樹の『ソビエト帝国の崩壊』(1980)によりますとですな、古い本だけどさ、「共産主義政府は、絶対に勝てる相手としか戦争をしない」とあったんですわ。

これって単なるジンクスじゃないと思う。この本にその根拠が書かれてたかどうかまでは覚えてなくてスマンす。

けどおいらは、自分なりのその根拠を考えついてて。

共産主義政府とか独裁政治って、徹底的な責任主義だからってことで。その状況で、失敗の責任を負わされた者には破滅しかない。復帰の目のない更迭とか粛清とか。てことで、怖くて誰も責任を負いたくない。リスクある提案なんてできっこない。「絶対大丈夫」っつう提案しかできない。

ロシアは自由経済主義だけど、体制が完全に独裁なんで、政府は共産主義的かと。実際プーチンは対外的なやらかしが何か起きると、「首謀者を調べ上げて厳罰を与える」と鼻息を荒くするし。

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2023.7.25 火曜
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自己目的化で窮地 その2

かつて国際宇宙ステーション(ISS)で空気漏れ事故があったとき、係留中のソユーズ宇宙船にドリルで空けられた穴が原因でさ。それが地上での製造作業中に空けられたものだと判明してさ。これで「ISS の乗組員の誰かがストレスか何かでウギャーッとなって故意に穴を空けた」っつう線が消えた。その時の乗組員たちは、気まずい雰囲気が消えてホッとしたらしい。

んでプーチンはそれを、地上の作業員の悪意か過失かだと決めつけて、「犯人を徹底的に追い詰めて罰を与える」っつう余計な発言をしたわけで。たぶん国家の体面や信用を保つための、彼なりにその意味を込めた発言だったとは思う。けど今どきそれは的外れ。

ソユーズ宇宙船の製造現場はこの発言を華麗にスルー。手順に沿ってきちんと調べたところ、作業自体はマニュアルに沿ったものだったことがわかった。てことで、マニュアルに至らない点があったと結論。当のマニュアルを改良しておしまい。誰のせいでもなかった。現代じゃ普通の再発防止工程ですな。

てことでプーチン殿の時代遅れな発言だけが宙に浮いたまんま、この事故の一件は過去のものとなった。ってのがあった。

さてさてロシアが画策したウクライナの国盗り計画の場合、「絶対大丈夫」「普通に考えて3日で盗れる。最悪でも10日もあれば盗れる」ってなつもりで始めちまったわけで。恐らく中国側にも事前に、その線で話を通しといたかと。「北京の冬季オリンピックとパラリンピックの間の、何もない期間だけでさっさと済ませやす。習様にご迷惑はおかけいたしやせん」てな感じかと。

その後の展開は周知のとおり。今もグダグタと続いてる。プーチンは ISS のトラブルのときと同じく、ウクライナ盗りを自分にそそのかした側近たちに責任をおっ被せて処分したりしたけど、それって対外的には何にもならなかったわけで。そんなことをしたところで、ロシア以外の国の人々は引き続き「プーチンが仕掛けた理不尽な侵略戦争」としか捉えなかったわけで。

でさ、この手の「ミスったやつに責任を取らせてやる」型の人ってさ、いざ「『自分がミスった』以外に解釈の余地がない」となっても、自ら責任を取るどころか、シラを切ってミスってないフリをし続けるもので。バレバレだろうとお構いなし。「間違いを認めたが最後」っつう、間違った方向に必死になってしまうわけで。

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2023.7.26 水曜
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自己目的化で窮地 その3

そんなわけで、プーチンが自分の保身を第一にした判断をすればするほど、大統領として政治生命を賭けて守るべき対象のロシア共和国が壊れていくっつう態勢に陥ってしまってるってわけで。

小室直樹が件の著書で言ってた「自己目的化」そのものですな。

「共産主義政府は、絶対に勝てる相手としか戦争をしない」はずが、プーチンもそのつもりだったはずが、「絶対に勝てる。しかも短期決戦で」っつう読みが外れたせいでひどいカオスになってしまったと。思ってたより自軍がはるかに弱かったってのもあったな。

そういや旧日本軍がアメリカに戦争を仕掛けたときも、その目論見は「短期戦で優位に立った時点で、有利な条件で講和条約を結ぶ」だったらしい。国の体力差がありすぎだったのは明らかだったんで、長期戦は避けたかったってことで。けど実際は長期化してグダグダになった挙げ句に完膚なきまで叩きのめされたわけで。軍部は開戦前には、長期化した場合のことまで考えてなかったらしく。

開戦前に昭和天皇に対米開戦を進言した折、天皇陛下から「もし短期で終わらなかった場合の策はあるのか」と訊かれてしまって、その返答が「短期で終わらせます」という、答えになってない答えでお茶を濁したらしいが。

大日本帝国の場合、軍部が自己目的化したせいで終戦できなくなり、枢軸仲間のイタリアが負けてもドイツが負けても降参できず、洗脳したり軍部に都合のいいウソ情報を聞かせてきた国民でさえ「これは負ける」と判断できるまで状況が悪化しても、まだ戦争をやめられなかった。

当時の日本の軍部は自己目的化してしまった結果、自らである軍部の破滅と国の破滅との区別ができなくなっちまってたと。「軍部が生きて戦争を続ける限り日本が生きられる」「軍部が死ねば日本が死ぬ」という考え方ですな。その考えがおかしかったってのは、終戦後の推移を見れば分かりますな。

で、今現在のプーチンも自己目的化してそうなわけで。「自分がウクライナを盗れば、我がロシアは栄光を獲得できる。自分が折れてこの戦争に負ければ、我がロシアは屈辱にまみれる」とかそんな感じかな。いやいやプーチンさん、あんたがその方向で頑張れば頑張るほど、あんたのロシアは疲弊してボロボロになって、しかも国際的な信用が失われていくっつう逆効果なんですが。

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2023.7.27 木曜
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ドジ踏み大企業

ビッグモーター社長の記者会見、見事に炎上しとりますなぁ。

明らかにクレーム対処を知らん人ですな。社長や経営幹部がクレーム対処の素人なまんまでも、会社ってここまで大きくなれるんだなぁ。

会社の業績が成長するって、クレーム対処を知ってる/知らないは今でもあんまし関係ないんだな。

昔なら雪印乳業の食中毒事件とか船場吉兆の表示偽装事件が有名だよな。あと焼肉酒家えびすの生ユッケ食中毒事件もだな。記者会見やら事故対応やらで、クレーム対処の常識を知らん素人しか踏まない地雷をひたすら踏みまくってなぁ。

ペヤングのまるか食品は、クレーム担当者が初動でいきなり地雷を踏んで危険水域に一気に突入。けどその後の対処がまともだったんで信用・信頼が徐々に回復。一時期はスーパー・コンピニの商品棚からペヤングが消えてしまったものの、今や事故以前より積極的に企画商品を出しまくっては、スーパー・コンビニの棚を賑わしてる。

とかなんとか思い出しつつ、こうゆードジを踏む大企業って今でもあったんだなーと変なしみじみを感じたり。

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