紙薪(かみまき)とは。
紙を固めて作った燃料。シート状の紙そのままでもそりゃ燃えるけど、燃料として安定して燃え続けることを求めるには、三次元的に固まった状態に持っていかないといかん。そうなったやつが紙薪。
基本的な作り方は、まずはバケツに汲んだ水に新聞紙やコピー用紙を浸して、ひたすらひっちゃぶる。次に、ひちすらひっちゃぷる。さらに、ひたすらひっちゃぶる。
とろみが出たら、適当な棒になすりつける。なすりつけながら握って、水をできるだけ絞り出す。こぶし大の大きさになったら棒を抜いて、あとは乾燥。放置すれば3日くらいで乾き切るんで、それで完成。
火力は木の薪ほどじゃないみたいだけど、それなりに燃えるらしい。アウトドアや非常用の燃料として使えるらしい。ただ、実際に作った人の動画を見たら、火力は問題なさそうだったけど、インクが燃えるニオイが出るんで、網焼きにはあまりよろしくないそうで。フライパンなら問題ないっぽい。
おいらの目的は料理じゃなく、アルミを溶かす用。とりあえず今までの燃料は木炭や豆炭を使ってきたけど、御多分に漏れずの値上がりがありまして。なんと5割増でして。もうなんかただの趣味なのにそんなにお金払いたくなくなってまして。
で、試しに普通の木っ端を燃料にしてみたら、それで普通にアルミを溶かせた。てことで、家に余りまくってる書類ゴミ。こいつをどうにか燃料化できんもんかと考えてた末に見つけたのが、紙薪という方法。
今は上に書いた方法でやってみたところ。乾燥中。実際に燃やしてみないと何とも言えない面もあるけど、動画を見た感じじゃ木の薪よりちょっと火力が弱そうかなって感じではあるけど、いけそうでもある。炉に惜しげもなくぶち込んで風を送りまくっての飽和攻撃でいけば、いけそうでもある。
こいつを主力候補で考えてみようなかなと。
Amazon で発注しちまった。紙薪(かみまき)製造機『紙与作』。
圧縮工程が大幅に効率アップするっつうモノ。ただしチクワ穴がないんで、乾燥には1週間から10日かかるらしい。まぁ手作りの倍近いってことで。
けどテコで体重をかけてぎゅうぎゅう搾る仕組みなんで、昨日作ってみた、握力頼みの手作り紙薪よりも高い圧縮率を期待できそう。そのぶん火持ちもイイんじゃないかと。
紙薪がどんだけの性能かもまだ全然試してない現状で気が早すぎるのは承知の上。
だってさ、在庫が1個なんだぜ紙与作。けっこう古くからある商品らしく、YouTube のプロモ動画がほんとなんてーか、画角がスタンダードサイズってのでお察し。しかも生産終了から相当経つらしく。
いやいや、「残り1個」はもしかして品切れ寸前アピールだったりして、実は在庫がザクザクなのかもだけどさ。でもマジで在庫が1個なのかもだしさ。
類似な商品もまた AMAZON に出てるけど、発送ー到着のタイムラグと日本語が微妙にアレな説明文の雰囲気から、毎度おなじみ中華パクリ商品と思われ。ユーザーコメントも、良い評価もあればクソ評価もある。個体ごとのバラツキがひどいっってことかな。
というのもあって、オリジナルの紙与作(残り1個)に賭けることにしたですよ。
初めて紙薪(かみまき)を作ってから丸3日。だいぶ乾いてきたけど、まだしっとり感。やっぱし全乾きまで5日は必要なんだろうな。とはいえ自作炉の製作が全く進んでないんで、点火はまだまだ先でござるよ。
「過言ではない」って言い回し、なんかここ数年くらいでやたら目にする/耳にするようになったですなぁ。
「それがどうした」と言われればそれまでなんだけどさ、いやもうなんかあまりにも多くなっちまって、鼻についちまって。
小難しそうな言い回しをすれば頭良さげに見てもらえそうってのかもなとは思うけど、既にみんながひっきりなしに使ってる用法になっちまってる場合、かえって頭悪く見られてしまそうなような気もして。
おいらは自分では、なるべく平たくてわかりやすい言い回しをしようと思っとるわけで。けどまぁ世の中の風潮としては、難しげな表現が流行るっつう感じですか。おいらも強情を張らずに、風潮に合わせたほうがいいもんなのかどうなのか。難しげな言い回しでも、流行ってるならもうそれは難しい言い方じゃないってことですかね。
つかそういう流行りコムズカ言葉を使うのはむしろ頭悪そうってことで、「あ、こいつ頭いいアピールしてやがる」と深読みされることはないってことか。じゃあおいらも「過言ではない」をフツーの表現として使おうかな。
まだこの流行が終わってない気がするけど、終わっちまってもまだ使ってるのってのがダサすぎるわけで。そこだけ気をつけてこうかなと。
いやほんとどうでもいいと言っても過言ではない。
Amazon から届いた紙与作を初めて使ってみた。
原料が新聞紙じゃないんで分量がよくわからんくて、なんかやたら分厚い紙薪が2本できた。たぶんこれ10日かそこらじゃ乾かんだろ。
その後に説明書をよく読んだら(ォィ)、完成した紙薪の乾燥重量は約400グラムとのこと。てことは原料も1回分で約400グラムでいいのか。
今度から原料をハカリで測ってやってみるべ。
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