ひとりごちるゆんず 2019年3月
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2019.3.1 金曜
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(寝てる時の)夢の超豪邸 1

「こんな夢を見た」

ってのは黒澤明の映画『夢』(1990)ですな。オムニバス映画で、各章の最初にこれが出てくるんだわな。

今日の話題はと関係ないけど。

いやさ、ここ数年内でたまに見る夢でさ、すっげーでっけー家に住んでるっつうのがあってさ。どんぐらいでっけーかっつうと、4階建て。しかも各階の面積が、んー何に例えたらいいんだろ。んー、野球場の内野くらいはある。もっとでっかいかも。

内装や間取りは毎回いろいろ違うんだけど、和風な感じ。

んで毎回その豪邸で親戚一同が集まってて、法事とかの儀式をするみたいな感じ。んで毎回その儀式まで進まないで目が覚めちゃうんだけどさ。準備さえしてない。昔のバージョンはほとんど覚えてないけど、前回のやつだと、みんな小綺麗な格好で集まってくれてるのに、当主設定のおいらだけパンツ一丁。

意味わからん。

みんなそれについて何も言うこともなく普通に接してくれる。おいらは「こんな格好でいいのかよ」と思いつつ、特に服を着ようとも思ってないっつう、まったく意味わからん状態。ただ和やかに過ごすんだわな。

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2019.3.2 土曜
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(寝てる時の)夢の超豪邸 2

おいら夢診断とか特に信じないんだけど、なんか面白そうだから一応調べてみた。たぶん「そのまんまじゃねーか」っつう解釈が出るんだろうなーと思ったら、大体そうだった。

【夢占い】豪邸に関する夢の意味17選!豪邸の夢は大きな夢が叶う前兆? - BELCY

夢占いにおける豪邸の意味
夢占いにおける豪邸の意味①権力・地位・野心の象徴
夢占いにおける豪邸の意味②大きな夢の象徴
夢占いにおける豪邸の意味③身分不相応への忠告
豪邸に関する夢の意味
【豪邸の夢占い3】豪邸に住んでいる夢: 「生活の安定や充実」を意味しているとされています。あなたは現在、自分の持っているものに満足していて、毎日が楽しく過ごせているあらわれです。なので精神的にも安定しているでしょう。現在満足できる環境にいない人も、これからの生活が大きな幸せに囲まれるていくでしょう。また、こんな家に住んでみたいという憧れから見ることがあります。その憧れも前向きにイメージすることで、現実になっていく可能性が大きいです。ぜひイメージを続けてみてください。
【豪邸の夢占い7】豪邸でパーティーが行われている夢: この夢占いには、「他人に認められたい」という意味があります。パーティーは着飾って、他人を見定める場でもあります。そんなパーティーを豪華な場所でしているということは、自己顕示欲が強まっているあらわれです。ただその欲求は悪いことではなく、あなたの交友関係の発展をあらわしています。しかし、今後あなたの周りに集まってくる人は、あなたの着飾った姿に好意を寄せてきます。背伸びをした人間関係の発展になり、少々心が疲れてしまうことも今後予想できます。
【豪邸の夢占い13】豪邸が実家の夢: 豪邸が実家だった場合の夢占いは、「家族からの援助により大きな夢が叶う」という予兆です。家族からの後押しやアドバイスによって、あなたの大きな夢が実現に近づけるでしょう。家族からの言葉に耳を傾けてみてください。

うーん、いやほんと、こういう診断ってどうにでも取れる書き方なんだよなーとか思ってしまったり(結局信じてない)

前半の、権力・地位・野心・大きな夢なんて別にないと思うけど。けど誰でも少しは普通に持ってそうなものなわけで。「身分不相応への忠告」は、すでに権力・地位とかなら持ってる人が対象なのかな。

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2019.3.3 日曜
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(寝てる時の)夢の超豪邸 3

「豪邸に住んでいる夢」の「あなたは現在、自分の持っているものに満足していて、毎日が楽しく過ごせているあらわれです。なので精神的にも安定しているでしょう。現在満足できる環境にいない人も、これからの生活が大きな幸せに囲まれるていくでしょう」ってやっぱし全方位をカバーしてる言い方だな。外れようがない。

「豪邸でパーティー」って一応入れてみたが。法事がパーティーなのかわからんけど。そこでおいらだけパンツ一丁ってのは何なのかと。「今後あなたの周りに集まってくる人は、あなたの着飾った姿に好意を寄せてきます」って……みんなきちんとした格好なのに、おいらだけパンツ一丁なのはどうなのかと。

ただ、人々は和やかだけど、家の雰囲気はなんてーか、ちょいと薄暗くて、ガランと空疎な感じで。使用人とか家政婦とかいるわけでもなく。どうやって維持してるんだろ。ただ、勝手口が普通の家の玄関よりはるかにでかくて立派なのはちょっと思い出し笑いw つか正面玄関がどんな風なのか、まだ見たことないな。

あと、いつも床が微妙に傾いてる気がする。

なんかなー、巨大な豪邸なのはいいけど、そんなにいい意味・いい将来を暗示してはいないような気がするが。

「豪邸が実家の夢」は「家族からの援助により大きな夢が叶う」。そういう将来の夢は持ち合わせてないですが。

けどここも、「将来の夢を持っていない人なんていません。あるでしょ。あるでしょ。必ずあるはずです。ないと思っても無意識や深層心理に必ずあるんです。フロイトによれば……」とかどうにでも押し切れそうだしな。

けど、そこまで無駄に馬鹿でっかい家ってのも、それはそれでなかなか快適なもんでな。廊下の幅もめっさ広いしな。オフィスビルの廊下の倍くらいあるし。夢だから光熱費も固定資産税もかからないしww

またこのシリーズ夢が来てくんないかなとか願ってたり。

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2019.3.4 月曜
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長玉ネギネギ

何日か前にタマネギの話があったんで。

タマネギと長ネギって生物学的にほとんど関係ないってほんとなんだろうか。味からすると、似てる成分があると思うんだが。

いや、とりあえずさ、おいらは永らく、長ネギの球根がタマネギだと思ってたんすよ。それでなんか、かつてうっかりその思い込みを開陳しちまってさ。おもっきし馬鹿にされたってのがあってwww 馬鹿にした人も誰だったか覚えてないくらい古い話。

それ以来、「タマネギと長ネギは違うもの → 生物学的に他人同士」と考えるようになってさ。けど味に共通性があるじゃないですか。完全に他人ってわけじゃないのかもなとも思ってた。

Wikipedia で調べてみるべ。「タマネギ」と「ネギ(=長ネギ)」。

ほほー、同じじゃないけど全然他人ってわけでもないんだ。

どっちもヒガンバナ科ネギ属で、それなりに近かった。味と香りが共通だからな。ふむふむ。

んでこいつらはいつの時代に日本に来たのか。

長ネギは古来からあるらしい。タマネギは江戸時代に長崎に来たけど観賞用で、西洋から食用品種が来たのは明治時代らしい。料理への使われ方からして、そんな感じではあるな。

原産はどっちも中央アジアか。長ネギは中国西部も含まれるんだな。んでタマネギの方はなぜか東へは伝わらず、ということらしいけど、古代エジプトにはもうあったとか。なんで東に伝わらなかったんだろね。おいしいのに。

そしてヨーロッパ・アメリカで品種改良が重ねられて、今の形になったと。しかしエジプト時代とかのタマネギって、きっと今よりだいぶちっさかったと思うんだ。ラッキョウサイズだったかもな。

銘板左端銘板銘板右端

長ネギってさ、そういや初音ミクのアイテムですわ。出自の複雑さがまたこれが。けどおいら今でも(たぶん)ちゃんと説明できるぞww

そういやボカロキャラのアイテムってあれからどうなったんだっけ。関連動画のウケ具合でなんとなく決まるっつうユルいシステムがよくてな。

ミクのネギから始まって、鏡音リン・レンはロードローラーだった。レンはバナナも決まりそうだったけど、いまいち盛り上がりが足りなくてなんとなくボツになったっぽい。先輩の MEIKO はワンカップ酒とママローヤルアルファ。KAITO はアイスクリーム。

がくぼ はナスだけどそこまで普及したわけではなく。GUMI は結局アイテムなしかな。元祖のクリプトンだと巡音ルカもやっぱしアイテムなしのような。マグロ推しがあったけど、どうも不発だったっぽい。けど代わりにタコルカが定着したっけな。

ボカロキャラのアイテムっつう発想自体が飽きられちゃったのかもな。けど10年くらい前は、アイテムをとっかかりにいろいろ面白い動画が出まくってたよ。「飽きられた」というより、ボカロキャラをネタにして楽しむボカロ普及・拡大期を経て、ボカロ本来の目的の、クリエイターそれぞれが曲で魅せる形に変わっていったというか。となるとアイテムは単に捨てられたんじゃなく、そのとき必要とされてた仕事をし終えたってことかと。

振り返ると、その時その時の最適な形でもって広まってきたボカロ・ボカロ曲なわけだけど、その時その時の最適形態が、自然発生的になんとなく決まっていったわけで。

こういうのって放置すると正のフィードバックで高度化方面にエスカレートする一方の気がするけど、それでクリエイター側の参加のハードルが上がって行く気がするけど、実際そうなってるところもあるけど、ボカロ界隈は負のフィードバックで自動的に安定する作用もきちんと持ってるんだな。今初めて気づいたわ。

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2019.3.5 火曜
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ジャガサツイモイモ

ジャガイモとサツマイモも他人って本当なのかと。

まー見た目も味もだいぶ違うしな。けど薄い皮とか、焼いたりするとホクホク食感だとか、似てるといえば似てるような。

分類としては全然別物。出身地はいくらかかぶってる。でも熱帯と高地の違いはあるな。ペルー独自の土壌と気候が、別々な植物を似たような形に進化させのかもな。

この出身地の違いは、日本での作付け地の違いにも現れてるわな。八戸あたりじゃジャガイモは作れてもサツマイモは作れないもんな。つかジャガイモは北海道が本場だわな。それくらい寒さに強いってわけで。

伝来はほぼ同時。戦国時代末期から江戸初期。でも本格普及の時期はそれぞれ。ジャガイモの普及は明治以降だったのに対して、サツマイモは江戸時代を通して普及していったらしい。

ここらの食べ物は穀物ではないけど(水分が多くて長期保存にあまり向かないのは穀物ではないらしい)、デンプンが多いってことでカロリーを摂れますわな。穀物栽培に適さない土地や気候でも獲れる利点もあり。これは重宝されますわ。

けど分類は同郷の他人同士。アンデスの恵みに世界がお世話になってるってわけで。

人類の文明は常に穀物栽培が必要だったわけで。それが、アンデスオプションを手に入れてさらに強化されたっつう塩梅かと。

じゃあ長イモとかサトイモとかはどうなっておるのか。独特のヌメリとか。ちょっと違う食感とか。

ここらへんもバラバラですな。ただここらへん、味付けしないとあんましおいしくないわけで。ジャガイモ・サツマイモのツートップになんとなく及ばない感じなのは、そのあたりが理由なんだろうな。

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2019.3.6 水曜
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しんでしまうとはなさけない / Hyu & Lollia

ほぼじゅびふぉ、Lollia さん作品が1件入荷だす。

英訳詞は Juby さんのを少しいじった程度のもの。超実力派の Lollia さんのお遊び企画というか。お美しいソプラノ発声を無駄に盛り込んどりますwwww

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2019.3.7 木曜
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ポキポキ編集

今日も今日とて2作品入荷。

入荷が遅れてる JoyDreamer さん作品をちょっとだけ進めてみたです。ところが flag の歌詞は支離滅裂系で、日本語訳はマジきつくて。Google 翻訳のお世話になりつつ、それでもあんまし役に立たなかったりして、ほんときつかったす。

"flag" の YouTube ページの関連動画で、Oktavia さんという新進の EFD アーティストさんを見つけたんで、とりあえず1作品入れてみたですよ。曲も知らんかったんで、曲目リストのレパートリーを増やそうってあたりで。

んでまぁ丸1年前の公開っつう、ほぼじゅびふぉ にとってはかなり新しい EFD 作品なんだけどさ、日本版オリジナルを調べたら10年前のリリースだったwwww 顧客ターゲットが日本人なんだから、新しい曲を入れなきゃなんないのに orz

しかしオリジナルの作者の mothy さんって別名は悪ノPなんだよな。そして『円尾坂の仕立屋』で、『悪ノ』シリーズとは違う新たなストーリーを展開ってやつで。

この歌詞の構成が巧みすぎて。歌だから反復を多用してるんだけど、周回形式でな。表現の周回を回るごとにストーリーが進んでく流れで。「あの人を見かけた → 仕事に精を出す → 町で事件があったらしい → あの人を見かけた」がぐるぐる回ってくごとに、冒頭の説明以外はあくまで主人公の主観のみで語られてるのに、何が起きてるのか想像がつく、という見事な構成で。

映画監督の伊丹万作は、「映画の編集はポキポキ繋げていくもの」と言っていたそうな。場面転換はある程度の唐突性があった方がいいってことなんじゃないかなーなるほどねー程度にしか考えてなかった。

『円尾坂の仕立屋』はまさに場面転換が、そこまでの話の腰を折るようにポキポキ繋がってくわけで。それが周回形式で続いてく。そうすると、ポキポキ具合に狂気が感じられるように作られてる(と思う)

今さらながら、悪ノP 只者ではないなー。

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2019.3.8 金曜
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本体着陸動画 1

はやぶさ2本体の着陸映像キテター!!!

「はやぶさ2」が着地に挑戦!! 【その4】~「はやぶさ2」搭載小型モニタカメラ撮影映像を公開~ - ファン!ファン!JAXA!

CAM-H の映像、待ってましたですよ。

思ってたより全然すごい映像だなおい。2月22日の着陸直後の速報写真での黒いシミみたいなものは、飛散する破片がカメラに近すぎてボケたものなんじゃないかって話だったわな。そのとおりだったっぽい。

上の JAXA サイトに、映像について「SNS等で共有いただいて構いません」とある。遠慮なくここでもいかせていただこうかと。ありがとうございます。

映像の速度は実際の5倍速だそうだから、動画の設定で0.25倍速を選ぶと、なりなりに実際に近い速度で再生できるぞ。

あまりにもすごい映像なんで、以降はもう雑感出すくらいで。

リュウグウの破片、サンプラーホーンが地面から離れた瞬間からドバドバ飛び散ってるな。こんなにいっぱい出るもんだとは。

いやさ、サンプラーホーンでフタする時間って5秒くらいはあると思ってたんだわ。けど映像だとほんと一瞬だな。1秒あるかないか。中で多数の破片が激しく飛び交ってる最中にさっさと離陸なんですな。あんまし長い時間フタしてると、でっかい破片がサンプルコンテナへの通路を塞いでしまうかもってことなのかもな。

接地の瞬間前後は秒速1コマくらいなんだな。そしてなぜか上昇中は時間解像度が妙に上がってる。都合のいいことに、破片の飛び散り具合がよくわかる。

高度を上げていってるのに、破片が「ついてきている」ように見える。これ JAXA/ISAS の会見によると、弾丸で砕けて飛び散ったり、そこにあったりの岩のカケラが、スラスタ噴射の勢いも相まって飛び散ってるんだそうで。あーなるほどなー。

あと、破片が表面よりも黒く見えるってのがわかんないんだが。小惑星イトカワ探査の時分、「イトカワ表面は宇宙風化を起こして黒ずんでいることが明らかになった」て発表があった。つまり表面よりも中身の方が白っぽいはずってわけで。これはイトカワのサンプルを地上の顕微鏡で見るまでもなく、現地でスペクトルを調査した段階で結論されてた。

イトカワは S 型小惑星(岩の成分はケイ素が主体で、炭素はない)、リュウグウは C 型小惑星(岩の成分に炭素が有意に含まれてる)なんで、宇宙風化の具合も違うかもだけど。でも反対ってのは衝撃的ですわ。宇宙風化した方が白くなるんけ? リュウグウはもともと黒っぽい星なわけで、その黒さに合わせてカメラが設定されてるらしい。その設定具合にもよるのかな。

あと、サンプラーホーンが接地してる部分がバッチリ写ると思ったら、まあそりゃそうだわな。太陽を背負った形で着陸するんだもん、その場所は機体の影になるわな。白色 LED で照らしたりしてくれればもっと嬉しかったかも。

ともかく、いやほんと筒の中で弾丸を一発撃てばどうなるかっつうのがよく想像できてなかったわ。超低重力も相まって、こんな風になるんだな。思った以上に豪快な映像ですな。宇宙探査じゃこういう激しい動きはなかなか見られない系というか。絵になるっつうのじゃミネルバ II-1 のホップ中の逆光ブレブレ画像もあった。はやぶさ2計画の面白さがこれでもっと広まってほしいな。

今回の動画は NASA のオサイリス・レックスのチームもソッコー見たことだろう。MASCOT チームのリュウグウ表面の近接観測だと、「岩だらけで砂はない」とのことだったけど、今回の着陸動画からすると、そこに微小な重力で乗っかってるだけのちっさい小石や砂がそれなりにあるっぽいような。

オサイリス・レックスはこれから、リュウグウに見た目そっくりな小惑星ベンヌで試料を採取する予定。ベンヌもまた岩だらけな星で、オサイリス・レックスのサンプル採取機構が効くのかどうか微妙な感じだったが。けど今回の動画を見たオサイリス・レックスのチームは安堵してるんじゃないかと。

つかこれから表面爆破ミッションがあるわな。分離カメラの DCAM3 で動画撮影する予定(秒速1コマだけど)。さらに豪快な動画が期待できるぞ。単純に、質量 5g の弾丸であんな弾け飛んだんだからさ、質量 2kg の砲弾はさぞかしすごかろうとか期待しまくりですよ。

JAXA/ISAS の発表だと、2回目の着陸をやるかやらないかは、表面爆破ミッションの出来栄えによるらしい。3回目は今のとこ、やらない可能性が大きいらしい。サンプルコンテナは初代が2室だったのが2代目は3室に増強された。弾丸とターゲットマーカも3個から5個に増えた。けどリュウグウは思ってたより着陸に適さない星だった。これから地球に帰らなきゃなんないことを考えると、1回目がうまくいったことだし、リスクはあんまし取りたくないってことかと。

しかし SCI での表面爆破、予測じゃ飛び散った破片が落ち着くまで2週間もかかるんだな。そこまで重力が小さいってことで納得できるけど、そんなにかかるとは思ってなかったわ。

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2019.3.9 土曜
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本体着陸動画 2

もうひとつ、おいらまったく考えが及ばなかったこと。

はやぶさ2の着陸精度はなんと1m! - 着陸の瞬間を捉えたド迫力動画も公開 - マイナビニュース

によると、「1回目のタッチダウンの後、底面側の光学カメラの受光量が低下した」のだそうで。

これって破片や砂がレンズについちゃったんだろうな。

そりゃそうだろなんて、事が起きた後だから言えることで。つか はやぶさ2チームの方々は予測できてたんだろうか。なんかこう、まさかあそこまで派手に飛び散るとは、とおいらは思ったけど、チームの方々はどうだったんだろう。

動画だと、上昇中に黒いツブツブが機体のすぐ下あたりで「たいへんだーたいへんだー」って感じでわらわらついてきてる。そこらの石をひっくり返したらムカデとかワラジ虫とかが大慌てみたいなのに似てるようなww

よく見ると白いツブもあるんだな。やっぱし表面のカケラが白で、内面のカケラが黒、なのかな。

いやいやいや、もっとよく見たら、黒いツブが白に変わっとるぞなもし。あーなんだ、機体の影に入ってるのは黒で、影から出ると白なんじゃん。なんだそういうことか。

ていうか着陸動画を何回リピートしたろうか。いやーすごいわ。竜宮城でタイやヒラメが舞い踊っとりますよ。

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2019.3.10 日曜
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謝罪の好例とか悪例とか

カルロス・ゴーンさんを保釈に導いた弁護士さん、ゴーンさんを変装させたことについて、失敗を認めて率直に謝ったんだね。

「偉い。なかなかできることじゃない」とかの道徳じゃなく、クレーム対処の考え方をしっかり学んで身につけてる人なんじゃないかと。

こうした方が予後がいいからな。そうとわかってはいてもなかなかってのが普通の人の実情だけど、この弁護士さんはやってのけた。かなりの人物なんじゃないかと。

んでまぁこの弁護士さんの謝罪をネタに笑う人、バカにする人がいたらそこらへんわかってない人ってことで、あぶり出しもできそうですな。

エアバッグの タカタ。何年か前、エアバッグの大量リコールとかアメリカの国家道路交通安全局からの多額の制裁金で大騒ぎになってたけど、その後どうなったかっつうと、2017年6月に経営破綻したそうな。

今は TKJP という社名になって、「エアバッグインフレータのリコール品回収・廃棄事業を除く、全ての事業並びに資産をJoyson Safety Systems Japan株式会社に譲渡」、問題発生した業務と問題の責任はそのまま TKJP が持ってるという状態。

これって主に技術的な問題として扱われてる感じだわな。Wikipedia にある経緯をまとめると、エアバッグの火薬に硝酸アンモニウムを使ったことで、工場での安全な操業と低コストを実現できた。けどこの火薬は継時変化が起きやすくて、劣化した状態で作動したことでの死亡事故が複数発生。技術的解決がうまくいかず……ということらしい。

いやさ、この当時、タカタの答弁が新聞とかにときどき出てたんだけどさ、技術と関係ないところで「やばいんじゃないかなー」と思っとったですよ。内容はあまり覚えてないけど、毎回言い訳がましいというか、逃げ回ってる感じというかで。こういう姿を見せるのはクレーム対処ではご法度のはずだが。

タカタはクレーム対処をほとんど何も知らんかったんじゃないかって気がしてて。

顧客が消費者じゃなく企業だからな。B to B というやつで。クレーム対処の習得は後手に回ったのかな。

タカタがクレーム対処を知ってたとしても、どうにかなったかどうかはわからん。けどどう見ても大変な状況なのに誰も助けなかったってのは、クレーム対処の失敗でそうなったんじゃないかと。最大顧客だったホンダに援助・協力をお願いしたけど袖にされたどころか、取引を切られたしな。逃げられたわけで。

自動車製造業って品質管理のプロというか、品質管理を発展させてきた業界だからな。品質管理とクレーム対処は、リスク管理・危機管理を介してつながってる。てことでクレーム対処もまた実践込みで心得てそうなわけで。車メーカーの主な顧客は消費者ってのもあるし。B to C というやつ。

てことで、タカタのクレーム対処の素人ぶりを自動車業界が知ったってのは、そういうところと付き合えば、自分とこまで要らなく火の粉が飛んできそうなわけで。リスク管理でいうと、リスクがまだリスクであるうちに発生条件を殺しとけ、となる。君子危うきにナントカですな。この場合、ヤバいリスクを持ってる取引先との付き合いを切るのが手っ取り早い。ホンダもそりゃ逃げるわ、と思う。

こういうのって、いつ来るかわからん災厄に備えてとくのが大事なんだよって気がする。何が来るかわからん状態なら心構え程度しかできないけど、それだけでもあるとないとじゃ違うだろうと。これは危機管理の領分なんだろうな。

今回の弁護士さんは、ゴーンさんの変装の次の日には(変装の狙いが)「うまくいかなかった」との声明を出してた。「謝罪は早いほうがいい」は鉄則。充分に早かったと思う。

もし普段から危機管理の心構えがなきゃ、あーだこーだ言い訳を繰り返して世の中からもクライアントからも呆れられ尽くした挙句に、ようやく「うまくいかなかった」と言わされる、あるいは最後まで意地を張って言わない、ってあたりかと。

そこまで行くと、「うまくいかなかったと認めた/認めない」なんてどうでもいいくらいもうグダグダになってるわけで。

そういうや明日は東日本大震災から8年の節目ですな。復興庁初代大臣がまさに、自分の間違いを認めた/認めない なんてどうでもよくなるくらい言い訳で引っ張って引っ張って、みんなみんな彼を見限ったっけな。笑いものというより、自分のこととして考えるべ。くわばらくわばら。

銘板
2019.3.11 月曜
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田んぼが波打った話

東日本大震災から8年経ったね。当日のこと、まだよく覚えてるよ。

今もまだつらい立場にあられる方々や地域も多いと思う。そんな方々や地域が、少しでも早く元の豊かさを取り戻せますように。

今日、震災体験でちょいと面白い話を聞いてきてさ。

八戸から十和田湖に行くルートのひとつで、田子(たっこ)町経由がある。その田子町の広い田んぼの中の道をクルマで走ってて地震に遭った人の話。クルマの向きは、八戸方向(太平洋方向)だったらしい。

視界の先の広大な田んぼがブワンブワン波打ってるのが見えたんだそうで。その波が自分のとこに迫ってきたと思ったら大揺れし始めたんだそうで。

宮崎駿の『風立ちぬ』(2013)で、関東大震災の描写がそうだった。あれは本当だったのか。てっきりアニメ的なデフォルメ表現だとばっかり思っとったが。

実際はあそこまでの振幅はないとは思うけど、それでも、そういうものだったんだな。地震の表面波って、目に見えるものだったんだな。

まったく考えもしたことなかったですよ。

銘板左端銘板銘板右端

ほぼじゅびふぉ の入荷は4作品。

Kazumi Rouge さんって歌唱力はまだ普通の人レベルだけど、声質が良くてさ。日本語原詞と付かず離れずな英訳詞はその意味も、言葉や表現の選び方もセンスあると思う。けどあんまし PV 数を稼げてないのは、ひとえに歌唱力の部分なんじゃないかと。

余計なお世話ながら、音痴ではないことだし、歌唱をきちんと訓練しさえすれば、人気を争うトップ EFD アーティストの一角になれるんじゃないかと強く思う。けどここ3年くらい新作を発表されてない……。

そういえばさ、前に1980年代までの洋楽の歌詞をいくつか自力で訳してみたことがあったんだわ。

プロのアーティストによる作品ってことになるんだけど、表現や構成が案外単純なのが多かったのが衝撃で。そういうのが受ける時代だったのかもだけど、いやさ、現代の EFD のほうが、歌詞表現が豊かなような気がして。

っておいらは邦楽でも洋楽でも、聴いてるときはほとんど歌詞の意味を考えない人だったりして。歌詞の内容を大雑把にだけでも知るには、結局1曲につき1回は気合い入れて文字で読み込む必要があったりして。そんな程度の歌詞理解力の人が言うたわごとってことで。

あと今回初めて知った曲『ラズベリー*モンスター』がもう最高で。知ってる HoneyWorks 作品どれもいいけど一番好きだよ。いきなり現れて首位かっさらった状態。

んでこれ、他の Youtaite さんたちも EFD してるらしいことが判明。とりあえず有名どころじゃ rachie さんと SEDGEIE さん見つけた。どっちもよくてこれが。んで個人的によりツボったのが SEDGEIE さんのほう。てことで SEDGEIE さん版いってみますた。

相変わらずのハスキー声。相変わらず勢いに任せて歌ってる風だけど、相変わらずちゃんと気持ちいいツボ押さえてる。そして相変わらずの高度で絶妙なハモり。これはどうか多くの方々に聴いていただきたい一曲。

銘板
2019.3.12 火曜
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"FLARE" と『リモコン』

ほぼじゅびふぉ の入荷また4作品。

Kazumi Rouge 作品をかき集めててる関係で、今回は "FLARE" という、日本でもそんなに知られてないけど超かっちょいい名曲(いつもながら、おいらも今日初めて存じ上げた)。イントロからすでにかっちょいい。ツカミって大事なんだなぁ。

そして『リモコン』。そういやおいらが EFD の存在を初めて知ったのは、Juby さんの『リモコン』でだったよ。ボカロ関連サイト『海外もみっくみく』様で紹介されててさ。

原曲は知ってた。つか面白すぎてハマってたw

んでまぁ「英語で歌ってみた」がまた見事だったわけで。聴いただけじゃ歌詞の意味を考えない聴き手としては、発音のノリが大事なわけで。なんかもう『リモコン』一発で Juby さんにやられちまってな。思わず目が行く関連動画。んで同じく Juby さんのしっとりバラード『ひらり、ひらり』を聴いちまって。

そりゃもうサザンがデビュー曲『勝手にシンドバッド』→ デビュー2作目『いとしのエリー』で一気に不動のスターダムなあんな感じで、聴いた曲順のそんな偶然もあって、おいらの中で Juby さんが揺るがぬ地位を確立するのに要した時間はわずか10分wwww

そこからけっこうな時間を経て ほぼじゅびふぉ ができちゃったわけで。最初に入荷した7作品のうちの1つが『リモコン』だった。

4年半の歳月を経て再起動状態の ほぼじゅびふぉ『リモコン』。Kalfina-P 版、Kuraiinu & Rachie さん版ともに、英訳詞は Juby さんのを使用。

これはササっと作れそうですなー。いつもどおりのコピペでしょー。

ない。

日本語訳を作るのに、曲目ごとに表計算ファイルを作ってるんだが(版の違いはシートの違いとして、1曲1ファイルにしてる)、『リモコン』がない。

……、

……、

……。

あーそうだった当時はテキストファイルに書いてたんだった。

サイト内の各作品ページの仕様が固まってなくてな(トップページも固まってなかったけど)。表計算ソフトを使い出したのは、『リモコン』やった後だった。その表計算ファイルの仕様も、だんだんにサイトの形を決めるうちに、JavaScript で作業工程の自動化を進めるうちに、だんだんに固まってきたやつで。

『リモコン』のページを作ったのは、そうなるずっと前のことだった。

『リモコン』のテキストファイルは見つけたけど、開けてみたらば表計算ファイルにおいそれと貼り付けられるような形になってなかった。全部バラして1ピースずつ貼ってくとか、こんな長い曲でできるかってな。

けどどうにか解決。ブラウザで ほぼじゅびふぉ の Juby さん版『リモコン』のページを開いて、そこの歌詞部分を丸コピして表計算ファイルに貼ったらどうになかったわ。

この下準備でかなり手間を取られちまった。けどそこを越したら今までどおり。コピペで増殖。速い速い。

あーなんだか大変だったようなラクだったような。

銘板
2019.3.13 水曜
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なんでまた今日も4曲

ほぼじゅびふぉ の入荷またまた4作品。別に「1日4つ」縛りとかやってないのに。

『マトリョシカ』は Juby さんのデビュー作ですがな。けど聴いてみると英訳詞が全然違う。でも rachie さんは過去に『マトリョシカ』はノータッチだったはず。じゃあこの英訳詞はどこから?

ってそれがはっきりしない。動画ページのコメントには「vgperson 版を参考にしました」的なことが出てるけど、これまた vgperson (vgboy) さんの英訳詞とも全然違う。

とりあえず最初のパラグラフを動画から文字起こしして、そのパラグラフでググってみたらば、信頼できるサイトかどうかよくわからんけど Juby さん作品っつう情報が出てきたんで、もう英訳詞者は Juby さんにしといたわ。文の造りの雰囲気が Juby さんっぽいし。

っておいらそこまでしっかり嗅ぎ分けられるほどでもないんだけどさ、「(恐らく)日本で最も EFD に詳しい人」のプライドってやつですかw

「おめーが勝手に "EFD" っつう略称を作ったんだから、そりゃおめーが日本で最も EFD に詳しいだろよ」と言われりゃグウの音も出ないぞ。

てことで、Juby さんのデビュー作からコピペで行けるっつう甘い期待は粉砕されましたとさ。

そして今日も『ラズベリー*モンスター』2作品。皆さん自作の英訳詞……。ええもうちゃんと日本語訳を作りましたよ作らさせていただきましたですよ。とはいえ別に嫌ではなく。つかもうまさに没頭。これが楽しくて楽しくて。曲も楽しいし。2つの英訳詞の内容も楽しいし。そこから日本語を作ってくのも楽しいし。Kyan さんという精鋭を発掘できたし。

けど時間だけはしっかり食われるわけで。「おっともうこんな時間か」でやめときゃいいのに、「じゃああと1曲だけ」でなぜ長編曲を選ぶ。

2019.3.7 の『円尾坂の仕立屋』が悪ノPだったんで、選んでしまった『悪ノ娘』。

やっぱり悪ノP、ストーリー歌詞の構成うますぎる。クライマックスでサワリの歌詞がまた来るんだよな。まさにハッとしてグッとくる展開で。つか続編の『悪ノ召使』で、さりげに「むかしむかしあるところに……」が入ってくるとこもまたハッ&グッだったっけ。

それにつけても NaoMiin さんのセリフ「さあ、ひざまずきなさい!」 "Now, bow to me!" のおっかねえことww ここだけでも聴く価値あるwww

長編曲なのに。こちとらもうすぐ夜明けなのに。何やってんだ自分とか一切考えず、脇目も振らず日本語訳作業の享楽に溺れるおいらだった。

やっべこれマジ楽しいどうしよう。

銘板
2019.3.14 木曜
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明け方ワンルーム・オール・ザット・ほぼじゅびふぉ

ほぼじゅびふぉ 新規入荷6作品ですよ。また明け方まで没頭しちまった。

Juby さんの比較的新しいナンバー『悪ノ娘』、ようやく入れたですよ。リリースはついこないだの 2018/12/02 ですよ。とはいえ元曲はこれがまたかなりのボカロクラシックというか。2008年4月6日リリースって今からほぼ11年前かよ。リンレン発売から4カ月も経ってない頃だし。つか Wikipedia に記事があるのかよ。どんだけレジェンド。

Lizz さんの『悪ノ召使』は英訳詞が Liliumity & ✿ham 名義で在庫があったんで、すぐ作れたですよ。あーラクチン。Lizz さんの歌声好きだわー。かわいすぎていつまでも聴いていたい系。しかしシリーズの『悪ノ娘』『悪ノ召使』『リグレットメッセージ』『白ノ娘』でもう入荷済み15作品になっちまった。すげえ人気だな。

Jenny Elizabeth さんの『ハートブレイク・ヘッドライン』、珍しく Google 翻訳と相性が良かった。ニュース読み上げの部分がかなり相性良かった。てことでいつもは「反訳: ゆんず」だけど、今回は「反訳: ゆんず + Google 翻訳」で開発者さんたちの労をねぎらってみた。この作品は Jenny Elizabeth さんの初期のものだけど、その後よりも歌が若干上手いのはなんでだろう。

初登場 Sara Beat さんの『ワンルーム・オール・ザット・ジャズ』。なんとなくこの曲を思い出して、EFD の新作を探してみたら引っかかった。インストがめっさかっこいいんだよなーと思いつつ聴いてみたらば、ボーカルが惚れ惚れするほど超最高にかっこよかった。すごい逸材見つけた。てことでソッコー確保。さらに、歌詞セットの在庫がある2作品『オツキミリサイタル』『アヤノの幸福理論』もすかさず入れてみたですよ。

銘板
2019.3.15 金曜
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バイクの音で時を知る昨今

ほぼじゅびふぉ の入荷、今日は2作品のみ。

『ワンルーム・オール・ザット・ジャズ』でまた才能を見つけてしまった。starri さんやべーだろ。Sara Beat さんのパワー & 正統派テクニック系とはまた違う角度で。ウィスパー & たぶんそれ専用テクニック と来たかー。これがいわゆる「あざとい」ってやつなんでしょうか。しかし時すでに遅し。おいらとっくにやられてメロメロ。こちとら午前 3:02 あたりからヘビロテ入ってるっす。

『なまえのないうた』の Kalfina-P は海外ボカロPらしい。ほぼじゅびふぉ でも数日前、Fukase というボカロを使った "FLARE" を入荷してたり。今回のは英語対応版の鏡音レンに歌わせてる。日本語の元歌がレンだからな。嬉しいのは、英訳詞が RO☆D さん版だってこと。多作の RO☆D さんの英訳詞があまりカバーされてないのは、たぶんその歌詞がいささか薄味だからなんじゃないかと思ってる。けどその薄味さ加減というか素直さが、『なまえのないうた』にすごく合ってるんですわ。おいらカーステで EFD をいっつも聴いてるけど、ちゃんと入れてますですよ RO☆D さんの『なまえのないうた』。しみじみ聴き入ってますですよ。

バージョンがいくつかある『なまえのないうた』EFD から(歌詞が短くて作りやすいんだと思う)、Kalfina-P が RO☆D さん版を選んでくれたのがほんと嬉しいっす。と書くとほかの EFD はどうなんだってことになるけど、そう考えると他も決して劣ってるわけじゃなく。きっと RO☆D さんのこれまたあっさり味の歌唱も合わせて、この曲とがっちりハマってるんだと思う。聴いてるとすげー気持ちいいんだわ。そんな RO☆D さん版は以下。

……、

……、

……。

今さっき新聞配達のバイクの音がした。昨日もそうだった。もう寝る。もーーー寝る。

……、

……、

……。

あーもう。「寝る」とか言ってもう1作品入荷だよ(廃人)

kran さん版の英訳詞なんで、在庫あるんでサッと作れたですよ。歌詞の最後の「レイアーーー!!」はデフォだと絶叫することになってるっぽいけど、Sara Beat さんはそう攻めなかった。その代わり聴いてて「うわわわあああああ」ってなる感じに仕上げてきた。音楽の教育や訓練を相当に受けておられる方なんじゃないかと。

銘板
2019.3.16 土曜
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朝6時と夕方6時

ほぼじゅびふぉ の入荷、今日は7作品。

Hiro Muse さんの動画リストから "drop pop candy" を入れてみた。例によってというか、Juby さん版の歌詞セットの在庫があったんでサクッと。んでこれデュエット曲で、Hiro Muse さんのお相手のお名前を見て「おおークリプトンボカロの英語版とデュエットかー」とか昨夜というか今朝未明のボケた頭で。聴くとめっさ人間っぽい。つうかもろに人間。んでまぁようやく、そういうハンドルネームの方なんだと。よく見るとそのお名前の中に2カ所ほどヒントが出てたw Lin かよ Rin でも Len でもなく。しかも鏡音じゃなく巡音かよ。つか寝て起きて、今またよく見たら Megurine じゃなく Meringue だった。センスありすぎww

どうですか "Lemon" どうですか『シャルル』。おいらだってなぁ、おいらだってなぁ、やれば新しめの曲やれるんじゃおんどりゃー(自分への雄叫び)

"Lemon" の原曲はもう説明不要ですわな。ボカロP出身とはいえプロミュージシャンの曲はちょいと入荷に抵抗あるんだけど、きゃりーぱみゅぱみゅの曲ももう入れてしまってるし、日本語原詩は JASRAC モードで表示すればいいし、原曲動画は YouTube に出てる公式 PV を入れれば問題ないか。つか "vivi" と『ゴーゴー幽霊船』もすでに入れちゃってるし。

『シャルル』。例によって今回初めて知った曲。タイトルと歌詞の内容は特に繋がってなさそうだね。てことは『ロビンソン』みたいな形かな。しかし英語だと "Charles" で、「(たぶん)フランスの人名」っつう情報が抜けてしまうのな。EFD は先に見つけたのは Lulu さん版だったけど、英訳詞が有名実力派の ✿ham さん作だったんで一緒に入荷。安定の ✿ham さんを楽しみつつ、新進の Lulu さん発掘ってのが収穫だったですな。

『東京テディベア』は DC さんの英訳詞を使用。チェックしたらそのままだったんで、コピペでオッケーな感じで。エリサさんやっぱし波があるなぁ。ところどころ一瞬輝く時があるんだから、あとは全編通して輝ければ一流ですよ。

『ラズベリー*モンスター』は EFD 入荷済みでは Kyani-Chu さんが最古ですな。発音や歌い方が PV の主人公に妙に合ってるのが Kyani-Chu さん版の魅力。"AM 6:00", "PM 6:00" の掛け声も出色だぞ。Maika さんは安定の実力ぶりですな。繊細なビブラートがいいですなあ。

とりあえず『ラズベリー*モンスター』入荷祭りはこのくらいにしようかな。しかし6バージョン入れたこの EFD、揃いも揃ってみんなオリジナル英訳詞なんだよな。んで、サビの「♪ラズベリーモンスター」直後の歌詞、皆さんツボをよくおわかりというか、それぞれともヒーロー主題歌っぽいキメ言葉を入れてくるなぁ。訳しててそこが楽しくて楽しくて。

日本語原詩だと1回しかそうなってない(しかも皮肉w)。やっぱしたった音符3〜4個=歌詞3〜4音節だと、日本語だとそれやりにくいのかもな。英語だと同じ意味でも音節数が少なくて済むから、キメな言葉をぶち込むにのちょうどいいって感じかな。

せっかく作ったその部分の日本語訳を網羅するです。正直なとこ意訳ほとんどなしです。

「唯一無二だ」「無敵だ」「彼女の攻撃」「押っ取り刀で参上」「輝ける赤!」「未来を導け」「彼女は常勝」「輝きの赤!」「止められない!」「輝かしいその姿」「負けないぞ」「彼女の防御」「まばゆいぞ!」「高みへと!」「一緒に赤く」「それが君だ!」「すごいぞ」「これが私だ!」

このアゲアゲぶり。なんかこう、この曲の EFD アーティストの方々、曲自体のかっこよさに惹かれるのは当然として、キメ言葉やりたくてこの曲を選んだんじゃないかって気さえしてくる。あと "AM 6:00" と "PM 6:00" もww

銘板
2019.3.17 日曜
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どうでもいいゴタクを並べる日

ほぼじゅびふぉ の入荷は3作品。

『モザイクロール』EFD の入荷済み、これで11作品ですわ。歌詞の内容がちょいと過激なんだけど、その方がウケがいいのかな。曲調は文句なくかっこいいしな。探せばまだまだ出てきそうだけど、今回はこのくらいで。人気曲をたくさん入荷してると、入荷済みなのかどうかだんだんわけわからんくなってくしな。選別しなきゃなんない状態にもなってしまうしな。

内容がちょいと……ていうのは、方向性が違うけど『小夜子』もそうだわな。その『小夜子』の EFD での人気ぶりときたら。んで今回のはアンサーソングでして。主人公の恋人の思いが、オリジナルと同じメロディで歌われてる。んでこのアンサーソングは日本版がないらしく。Minty さんが作った英語の歌詞がオリジナルらしく。

「英語で歌ってみた」(≒ English Fandub = EFD)はその形からして非英語の原作曲ありきで、その流れに追従するスタイルにならざるを得ないわけで。日本語以外じゃ K-POP の EFD がけっこうある。んで日本語曲が元の場合、主な流れはプロシンガーの曲、アニソン、ボカロ系なわけで。

プロシンガー作品はアーティストや曲ごとに個別な感じだけど、アニソンとボカロ系はなんかこう、個別でありながらもアニソンはアニソン、ボカロはボカロでそれぞれひとまとまりな雰囲気があるわけで。そこにはその時々の「動き」「場」「流れ」みたいなものがあるわけで。

んで EFD アーティストさんたちは、そういうものを多かれ少なかれ感じ取りつつ作品を作ってるような。となると追従の気配が強くなるんだけどさ、それだけじゃつまんないと感じる人もいるはずなわけで。んで、日本のボカロ界隈に存在しないものを英語圏とかで勝手に生み出すのもまたアリなんじゃないかと。

正直なとこ「小夜子アンサー」の内容は個人的には「ちょっとアレかなー」って部分もあるけど、そりゃ寿司のアボカド巻きの好き嫌いの話と大して変わらんもんでして。

海外での独自の「動き」「場」「流れ」は今のとこあまり大きなものになってない感じでな。追従メインで。

歌なり歌詞なりの上級者さんたちが出資者を募って活動を続ける流れは出てきた。けどこれは今までの日本追従路線の延長線上というか。ていうかこの流れが大きくなっていってしまうと、荒稼ぎする人が出てくるはずなわけで。そうなるといずれ著作権の問題にぶつかるはずなわけで。そこらをどう対処するのかは、今見てる感じじゃまだはっきりしてないような。

EFD や元から英語の歌での腕前磨きを終えて、オリジナル曲に軸足を移す人も出てきた。これは最もあるべきステップアップの姿だね。そのオリジナル曲でプロを目指すのか、それとも趣味のままでいるのかは本人次第。和楽器バンドみたいに、ボカロ曲 EFD で名を売りつつオリジナルの分量を増やしてくのもアリかと。

もうひとつ、海外ボカロPもいらっしゃるわけで。ボーカロイド製品も UTAU も英語でやれるし。この方向が盛り上がれば、もう日本の動きに追従する必要がなくなる。日本と関係なく独自文化を築ける。けどなぜかそんなに盛り上がってなくてな。

あたりかと。有名Pと有名曲、ジャンルの偏りはまぁPの数が増えればどうにかなるかと。けどそのためには、1人でいいから圧倒的な実力と人気を誇るカリスマが出現してくれればなぁとか思ったり。

歌詞があまりこなれてないのは、ここも数とカリスマ出現待ちかなぁ。ていうか EFD アーティストで相当の手練れがかなりいらっしゃるからな。さっき書いたみたいにオリジナル曲を発表する方々もいらっしゃるわけで。ボカロPの卵さんたちは EFD アーティストと組んだりってのもアリかもな。

って EFD アーティストさんたちは自分で歌うことに意味を見出すもんなのかもな。とはいえインスト作成能力までは持ち合わせてない例は多くあるかと。んー、補完し合える関係のような。共同で作った作品は、ボカロと肉声とでそれぞれで出すとか。

歌はあまりうまくないけど英訳詞はイケる方々もいらっしゃるなぁ。こういう方々は再生数をあまり稼げてなかったりでもったいなかったり。やっぱし組めばいけそうなような。

高性能なパーツをそれぞれで持つ人が出入りする斡旋システムとか。

軽音楽部なノリ。ドラムやりたい人、ベースやりたい人、リードギター、リズムギター、キーボード、なんて人たちがバンドを組みたくて集まるわけで。そこでうまく話が進めばバンドが誕生と。

つか大学サークルで所属してたやつによると、ギターやりたいやつばっか多くて、誰でもすぐにバンドを組めるわけじゃなかったらしいけど。パートごとのアタマ数の不揃いはどうしてもあるとして、そうなると人数過多なパートは競争が発生して、より磨かれることにもなるんではないかと。

日本のボカロ界隈だと、斡旋システム的な機能を果たしてるのがクリプトンのピアプロですな。歌詞やイラストがここからっつう作品を見かけたりしますな。んで日本でのボカロシーンの盛り上げに一役買ってると。

英語圏でも、ボカロオリジナル曲を盛り上げるには、斡旋システムが効くのかもね。

英語圏でのボカロ曲の動きが EFD に偏ってるのは、ボカロ曲作りで先行してる日本から絶えず良質な楽曲が供給されてるからってのがあるわけで(意図的に輸出してるんじゃなく、勝手に持って行ってる形だけど)。その「英語で歌ってみた」が人気を集めてしまってるんで、英語オリジナル曲を愛でる流れがあまり育たない感じで。

日本ブランドの舶来品を大事にしてもらえるのは日本人として嬉しい限りだけど、自前で供給できて本物、のような気もする。英語圏のボカロ界隈は、日本からの輸入物に押されて、自前供給の育ちが悪い状態というか。

映画界と逆ですな。ハリウッドが強すぎて、つまり人気と金回りが良すぎて、日本じゃ到底作れないような超大作なり、高額で高品質なスタッフ・キャストなりでさらにがっぽがっぽ。んで日本の観客視点で、アメリカ映画界と日本映画界とで、地位や規模の格差が埋まらない。なんかそんな感じのような。

そういえばというか。英語圏の CRUSHER-P が作った英語ボカロ曲 "ECHO"。これ英語圏でかなり知られた人気曲でして。「歌ってみた」もたくさん存在する。んでどうもその人気の根拠の一つが、日本のボカロ曲リスナーの間で受けて名を上げたというのがあるらしく。

んー、日本の動向がやっぱし気になるのかな。

1980年代の日本人がなにかとアメリカに憧れてたのもまた思い出しちまった。

銘板
2019.3.18 月曜
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決行は4月5日

はやぶさ2のリュウグウ表面爆破、4月5日決行だそうな。

しかし2月22日の着陸、岩・石・砂が派手に吹っ飛びましたなぁ。プロジェクタイルで崩したやつがスラスタで飛び回っただけじゃなく、周辺にあった岩まで、おそらくスラスタの噴射のみでぶっ飛んで転がってたもんな。

はやぶさチームの中の人は「見かけ倒しの可能性」と仰ってたな。見た目はゴツゴツでおっかない表面だけど、かなり脆そうだし、超弱い重力で単に乗っかってるだけな感じですな。まさに吹けば飛ぶよなっつうノリで。

てことはさ、SCI インパクタぶつけたらどうなるんだと。プロジェクタイルだけであんなにごっぱりぶっ壊れちゃったんだぜ。20Nスラスタ 4機であんなに吹き飛んじゃうんだぜ。んでまぁ破壊力というかエネルギーを比べてみた。

プロジェクタイルは、質量 5g の速度 300m/s。インパクタは質量 2,000g の速度 2,000m/s。

運動エネルギーの公式は (1/2)mv^2 なんで両者を計算すると、プロジェクタイル 225kJ、インパクタ 4GJ。インパクタの破壊力はプロジェクタイルの17,778倍と出ましたが。

SCI は小惑星上に直径数メートルのクレーターを作るために設計されたはずだけど、いやいや、それだけじゃ収まらんような。

なんか真っ二つや木っ端微塵も夢や妄想じゃなくなってきたような気がするwwww

もしそうなったら試料採取は無理だろうけど、中身を直接見れるわな。

脆い星とはいえさすがに直径 900m が真っ二つも木っ端微塵もないだろうけどさ、ウラシマクレーターくらいの、リュウグウ最大のクレーターができちゃいそうな気もしてきたが。

いやそれでも「壊れちゃったどうしよう取り返しつかないよ……」っつうオロオロ展開を思わず期待してしまうww 人類初のデススター攻撃成功ってインパクトありすぎだろ。歴史に残っちゃうだろ。

「人工クレーターがリュウグウ最大のクレーターになっちゃったどうしよう」でもいいしw

とりあえず、かつてアメリカの探査機が質量 360kg の銅の塊を彗星にぶつけたけど割れなかったってのがあるからな。多分大丈夫かな。うん。ただ、そのときの探査はフライバイだったんで、クレーターをじっとりねちこく見る余裕はなかったらしい。

一番しらけそうなのが、リュウグウの表面が脆すぎて、SCI の砲弾がスポッと地面にめり込んでしまうパターン。おいらはそこの可能性を考えてはいたけど、はやぶさ2チームもそれを懸念してるらしい。これはつまんないよなー。まぁそうなったらなったで、物性を知る手がかりにはなるけどさ。砲弾が中空の球状なんで、貫入にはなりにくいかと思うけど。

ちょっと残念というかなのは、爆破の様子を撮影する分離カメラ DCAM3 のフレームレート。アナログ映像(カラー。昔のテレビと同じ NTSC 規格)は秒速1コマ、高解像度デジタル映像(白黒)は数秒で1コマだそうで。通信環境の制限のせいとは思うけど、着弾のまさにその瞬間は捉えられそうにないですな。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

ほぼじゅびふぉ の入荷は2作品。

『ローリンガール』の新しい EFD は出てないかなと狙って探したら、新進気鋭の Oktavia さんと、初登場 Snazz さんがやってくれてましたですよ。ただ、英訳詞は Zoozbuh さんのものを使ってる。Zoozbuh さんの英訳詞ってほかの曲でも歌い手さんに好評でな。なんと(たぶん)自前主義の Juby さんさえ "Cruel Clocks" で Zoozbuh さんの英訳詞を使ってる。

けど『ローリンガール』の入荷済みを見てみたら、ほとんどの EFD が自前の英訳詞だった。Zoozbuh さん版が他の人に歌われるのは今回が初めて。そこはちょっと意外というか。

『なまえのないうた』はこないだ Kalfina-P 版を入れたんで、もうちょっと検索を深掘りして Jefferz さん版を見つけたです。英訳詞は初登場の Remi さん。名曲に新しい英訳詞の登場ですよ。

いろんなバージョンの英訳詞を集めてると、日本語原詩を様々な角度で見ることにもなるわけで。立体視みたいなそういう感覚がまた EFD の面白さだったり。

銘板
2019.3.19 火曜
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オサレクたのしみこわい

一方のオサイリス・レックス。小惑星ベンヌの探査を進めてるはずだけど、あんまし情報が出てこないな。

と思ったら日本に情報が流れてきてないってだけで、探査は着々と進んでるっぽい。

OSIRIS-REx Gets Close Up View of Bennu’s Northern Hemisphere

最近、普通の文章の翻訳精度が上がってきてるっぽい Google 翻訳に記事をぶち込んでみると、

NASAのOSIRIS-REx探査機によって取得されたこの3つの画像は、小惑星Bennuの北半球のある地域の2つの拡大写真と2つのクローズアップを示しています。宇宙船のMapCamカメラによって得られた広角画像(左)は、いくつかの大きな岩を含む590フィート(180メートル)の広い範囲の岩と、大部分が欠けているレゴリスの「池」を示しています。岩。高解像度PolyCamカメラで得られた2つの近い画像は、MapCam画像内の領域の詳細、具体的には50フィート(15 m)の岩石(上)とregolith pond(下)を示しています。 PolyCamフレームは、幅が101フィート(31 m)で、図示されているボールダーはザトウクジラとほぼ同じサイズです。

画像は2月25日に、宇宙船がBennuの周りを周回している間に、小惑星の表面から約1.1マイル(1.8 km)のところで撮影されました。この日の観測計画では、10分ごとに1つのMapCam画像と2つのPolyCam画像が用意されているため、Bennuの表面の状況と詳細を組み合わせることができます。

とりあえずオサレクの観測用カメラ PolyCam, MapCam の高解像度ぶりがね、もうね。いちいち度肝抜かれる。上に出してるやつはこの日記の表示に合わせるべく、画角を3分の1以下にしてるんですわ。元のサイズの画像は コチラ。はやぶさシリーズというか日本の宇宙探査の限界を嫌でも見せつけられちまう。

んで、右の画像のフレーム長さが 31m で、大きいボルダーがザトウクジラサイズなんだな。いやさ、右下の画像の左上あたりって着陸できそうな感じだなと思って。

今までのオサレクのベンヌサンプル採取状況の流れ(おいらの憶測かなり込み)

はやぶさ2は着陸前にローバーと着陸観測機を下ろしてガッツリ観測しましたな。しかも4月5日には、リュウグウ表面を爆破っつうこれまたド派手なイベントが控えとりますな。そういう派手で一般受けしそうな装備を、オサレクは持ってない。小惑星サンプルリターン探査は、日本は2回目。アメリカは初めて。そこが差になって現れてるのかもな。

けど2000年ごろ、アメリカはニア・シューメイカー探査機で小惑星エロスを現地に留まって観測してるんで(このときはサンプルリターンじゃなく、普通の片道探査だった)、オサレクはその続きでもある。てことかどうか知らんけど、機体込みの装置での現地探査の精度を確保する方針なのかもな。

しかし搭載してる観測機器の性能の差ってのはあるわな。はやぶさ2チームは今朝の新聞記事で、リュウグウには水があった旨の発表があったわな。速報状態だと「水がない」っつう話だったけど、データを精査してやっと見つけた(これがまた、はやぶさ2が着陸・試料採取できる赤道付近は水が少ないのな)。その一方オサレクは、ベンヌに到着してすぐに水を検出してる。これってどうも星の個性の差もあるだろうけど、観測機器の性能差もあるらしく。

つかカメラの解像度の差だと、ヨーロッパもアメリカ並みなんだよな。初代 はやぶさ と同時期に打ち上げたヨーロッパの彗星探査機ロゼッタの画角はオサレクと同じく、横幅2000ピクセルくらいだった。んで、はやぶさの初代と2代目はどっちも1000ピクセルほど。

観測機器の性能もそうだけど、通信速度がまた日本は今ひとつ弱いらしく。改善しつつあるけど。金星探査機 あかつき で高利得アンテナがアレイアンテナになった。はやぶさ2もアレイ式にしたうえ、旧来の X 帯に加えて Ka 帯で高速通信できるようになった。

けど Ka 帯通信は、NASA の地上局を借りてる時しかできないというアレがあって。日本でも古い地上局アンテナの建て替えでついに Ka 帯が使えるようになるけど、はやぶさ2がそれ使いたい今まさに建設中。稼働開始は はやぶさ2が地球に向けて出発するあたり。ギリギリのところで間に合わない模様。

んでどうも はやぶさ2側の装備も、アンテナ径が小さめで、通信速度を稼げないらしく。出力はたぶん充分なんじゃないかな。イオンエンジン稼働のために太陽電池の発電量が大きいわけで、高利得アンテナを使うタイミングじゃイオンエンジンは止めてるんで。

そして はやぶさ シリーズの機体構成の都合から、探査も試料採取も、地球と対象天体が太陽を挟んでほぼ正対する位置で、という形になってて。互いに最も離れた位置でして。これ、かなり通信距離が長くなってしまう。時間がかかるわ、電波強度が弱くて通信速度を稼げないわ。せっかく「地球近傍」天体の探査なのに、近さの利点を活かせない状態というか。

はやぶさ2は初代にも増してギミック満載で、さまざまな成果をあげてるわけで。オサレクはそういう(一般人目線で)ケレンな装備はあんましないんで、はやぶさ2の華々しさの影に隠れて地味な存在になりそうかと思いきや、はやぶさシリーズが敵わん高性能な観測機器を持ってて、すでにその片鱗を見せつけてるわけで。

オサレクがあんまし目立たないのは、単に日本でそんなに報道してないからってだけかと。それと、今はオサレクは初期探査の状態だろうしな。はやぶさ2チームがリュウグウ探査の本式に科学的な成果を公開し出したのって、まさに今日の新聞に出てた水の話が最初だもんな。

じゃあオサレクチームがベンヌ探査の科学的成果を出すのって、今から何カ月も先になるんだろう。そのときはきっと圧倒的なものを出してくるんだろう。それが楽しみなような怖いような。

銘板
2019.3.20 水曜
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トリッピー

きゃりーの『原宿いやほい』の EFD ないもんかと YouTube 上を探してみた。けど見つけらんなかった。

その代わりというか、黒人女性のリアクション動画が見つかった。

ウケてるwwwww あーよかった。あの MV の良さをわかってくれる人がいた。

つか会話でところどころ "trippy" っつう単語が出てきててさ、綴りに自信なかったけど一応辞書にぶち込んでみたらば、

(麻薬などで)幻覚症状が出た, 頭がぼうっとした.

ああそういうことかw だよなーww

ていうか幻覚っぽさならむしろ最新の『音ノ国』のほうが……。

頭がぼーっとしてきたぞなもし。

銘板左端銘板銘板右端

今日の ほぼじゅびふぉ 入荷は1作品のみ。

Kiseki さんは初登場。まだ他の動画を調べてないけど、実力は期待できそうなような。今回の作品のインスト、今までなかった系を選んどりますな。

銘板
2019.3.21 木曜
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宇宙大航海時代は宇宙戦国時代か 1

はやぶさ2着陸から明日で1カ月ですな。

ここまでは初代 はやぶさ の後追い。初代で苦労したこと(いわゆる「イトカワ沖海戦」)を、はやぶさ2は次々と成功させてきた。

そして4月5日以降の、小惑星の表面爆破と内部物質の採取。ここは はやぶさ2で初の試みなわけで。

もちろん今までどおりうまくいってほしいけど、そうもいかない場合も、外野の観客としてそっと覚悟しておこうかと。

初代 はやぶさ は上空からの現地観測は比較的スムーズに行えた。途中でリアクションホイールがダウン2個目っつう事態に陥ったけど、満足のいく観測ができた。そしてその後のサンプル取得ミッションと地球への帰路がまさに悪戦苦闘でな。

はやぶさ2がうまくいってるのは、津田プロマネと、津田プロマネ率いる はやぶさ2チームが優秀だから。津田先生より前の代々のプロマネの元で鍛えられてきた、計画内容と機体も優秀だから。理由として当然。

けど川口先生がプロマネとして率いた初代チームも優秀だった。機体も、当時の日本の探査機としては優秀だった(ISAS の探査機として、GEOTAIL も含めてまだ6機目だった。はやぶさ2は10機目)

何を言いたいのかっつうと、後追いは成功率が高くて、新規開拓分野は成功率が低いってこと。当たり前のことだけど。

初代 はやぶさ よりも前に、アメリカの探査機 ニア・シューメイカー が、小惑星エロスを現地探査した。打ち上げは1996年。探査した時期は2000年2月から1年間。小惑星にランデブーして長期観測する、という方式は初代 はやぶさ と同じだった(けど片道探査だった)

ていうかもともと ISAS と NASA とで小惑星ランデブーの長期観測する共同計画になるはずだったのが、ISAS 側の進み具合が遅くて(予算も経験も少ないからな)、NASA がしびれ切らして単独でやったのがニア・シューメイカー。最初の共同計画構想のメンバーなのに置いてけぼり食わされた川口先生が「だったらこっちは小惑星サンプルリターンやってやる」と、後の会合の場でもろに NASA に啖呵きって発動したのが初代 はやぶさ。川口先生いわく「ほとんど相手にされなかった」。相手にしなかった NASA の気持ちもわからんではない。

そんなわけで、実はニア・シューメイカーと初代 はやぶさ は、同じところから生まれた兄弟だった。

んでまぁ初代 はやぶさ は、ニア・シューメイカーの後追いの部分は、機材トラブルに泣かされながらも比較的うまくいった。

川口先生と初代 はやぶさ チームがニア・シューメイカーをライバル視してたってのもあって(ニア・シューメイカーのチームも後発の はやぶさ の計画内容を知ってライバル視してて、当初予定になかった着陸を最後のミッションとして組み込んで、技術と根性で成功。「世界初の小惑星着陸」のタイトルを手にした。ただ実際は「軟着陸」というより「衝突」に近かったらしい。着陸と同時に息絶えたし)、川口先生はニア・シューメイカーを参考にしたなんてたぶん一度も言ってない。けど参考にしない手はないんで、かなり参考にしたんじゃないかと。

そしてニア・シューメイカーでは駒を進めなかったサンプル採取と地球帰還。初代 はやぶさ はここで塗炭の苦しみを味わった。

そのときの経験のおかげで、はやぶさ2は苦労しながらも今までのところ、初代を超える実績をあげてる。

して今回ついに、初代の後追いじゃなく、さらに先へと駒を進める。

うまくいかないのもまたアリ、と考えといたほうがいいかも。

小天体に砲弾をぶつけるってのは、これまた NASA の ディープ・インパクト がテンペル第1彗星に対してもうやってる。

はやぶさ2のインパクタは質量 2kg の速度 2km/s。ディープ・インパクトのは質量 370kg の速度 10km/s。衝突エネルギー4600倍。いやもうディープ・インパクトの威力すごすぎだけど、この探査機はフライバイ探査でな。ランデブー探査でさえない。本体の最接近に先立ってインパクタをぶつけて、探査機本体は通り過ぎざまの短期間だけ探査した。

はやぶさ2はインパクタで作ったクレーターに近づいて、しげしげと中身を観測する予定。状況が許せば、そのクレーターから試料を採取する腹づもり。

やっぱし後追いしてから、未踏分野に駒を進めることになるな。

銘板左端銘板銘板右端

しかし小天体の探査ってトレンドなんだな。

日本にいると、はやぶさシリーズで世界を突き放して単独トップな気分になっちゃうけど、そうでもなく。NASA はニア・シューメイカーとディープ・インパクトをもうやってて、今オサイリス・レックスで アメリカ初の小惑星サンプルリターンに挑むとこ。それ以外に、木星や土星へ探査機を飛ばす道すがら、いくつかの小惑星をフライバイ探査してる。

そうだ NASA は彗星探査機をほかにあと2機運用してたわ。小天体探査をかなりやってるってことで。まず ディープ・スペース1号。この主目的は様々な新技術を試験することで、彗星探査はついでだった。けど2つの彗星をフライバイ探査してる。

もうひとつは スターダスト。ヴィルト第2彗星の尾の中を横切って、観測しがてらに尾の物質を採取して地球に届けるっつう内容でさ。地球引力圏外からのサンプルリターンっつう意味じゃ、初代 はやぶさ に先駆ける世界初のミッションだった。初代 はやぶさ のサンプルリターンの世界初は、「小惑星で」と「天体の本体から直接採取」というあたり。

初代 はやぶさ が現地探査中に次々と快挙を成していく中、NASA は「世界初の地球の引力圏外からのサンプルリターンはスターダスト。はやぶさは2番目」とアピールしてたらしく。これもまた川口先生をイラつかせたらしい。

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は彗星探査機 ロゼッタ と着陸機 フィラエ のコンビで、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星をみっちりと長期探査済み。さらに はやぶさ2に同行した着陸機 MASCOT で、小惑星リュウグウの表面をこれまたみっちりと科学観測しまくった。

ってここらへん、かの ハレー艦隊 のメンバーでもあるわな。

その一員だったロシアは成果では最近パッとしてないけど、火星の衛星フォボスのサンプルリターンに挑んだ。その探査機 フォボス・グルント の打ち上げ結果は残念だったけど、小天体探査っつう方向性はやっぱしハレー艦隊 OB なんだなーって感じがする。

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2019.3.22 金曜
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宇宙大航海時代は宇宙戦国時代か 2

ヨーロッパとロシアはそれぞれの道な感じだけど、アメリカと日本はライバルとして火花散らしてるわな。日本のマスコミはオサレクをてらいもなく「アメリカ版 はやぶさ」と呼んでたりする。読者に短くわかりやすく伝えるためだろうけど、実際「アメリカ版 はやぶさ」だからな。

オサレクはもちろん同郷の先輩のニア・シューメイカーとディープ・インパクトから多くを取り入れてるんだろうけど、計画自体の発足は、初代 はやぶさ が小惑星イトカワ近くの宙域で生死の境をさまよってるタイミングで、NASA が「はやぶさ による小惑星サンプルリターンは失敗に終わる」と判断したうえで発表したパクリ企画だからな。「世界初の小惑星サンプルリターン計画」の触れ込みで。川口先生、激怒してたっけな。

ある意味 はやぶさ2もオサレクも、初代 はやぶさ を親に持つ兄弟とも言えるかも。ISAS と NASA による小惑星ランデブー探査の共同研究会が親になって、ニア・シューメイカーと初代 はやぶさ が生まれたみたいに。

オサレクの出自はまぁえげつないっちゃえげつないんだけど、日本はそういうこと言える立場でもなくなってたり。フォボス・グルントの打ち上げ失敗で夢と潰えたはずの火星衛星サンプルリターン計画、日本がやることになったからな(MMX)。完全に横取り狙い。日本の計画なんで成功してほしいと強く思うけど、えげつないとも思う。オサレクと同じパターン。ロシアは怒ってもいいかと。んでロシアもフォボス・グルントのやり直しを進めてるらしいけど、あまり進んでないらしい。

アメリカにやられたアダをロシアに返すという、もうなんてーか……。

けど小天体探査じゃないけど、ロシアが日本のお株を奪っちまった例もあり。それが電波天文衛星 ラジオアストロン

地上の電波望遠鏡との連携で最強の高解像度を実現するっつうコンセプトは、日本の工学実証衛星 はるか で世界で初めて成し遂げられた。ハッブル宇宙望遠鏡の1000倍の高解像度で、はるか は遠い遠い銀河の様子をつぶさに観測した。けどこれ工学実証機なんで、本来の天文衛星を作るための技術的な下地なわけで。はるか の成功を受けて本格的な電波天文衛星をやろう、となって順当に立ち上がった計画が ASTRO-G。

ところが ASTRO-G の開発中、ロシアは同じコンセプトのラジオアストロン計画をぶつけてきた。ASTRO-G は はるか の遺産をなるべく受け継ぐべく、軌道を同じに設定した。けどラジオアストロン計画の遠地点高度はその10倍を超えてた。

地上の電波望遠鏡との距離があればあるほど解像度が高くなる。けど遠地点高度が高いと軌道周期が延びるわけで、最高解像度で観測できるタイミングが限られてくる。

てことで ASTRO-G は機器の性能で解像度を保証する必要に迫られた。性能での競争力を持ちつつ高頻度な観測を売りにしようと。開発は難航に次ぐ難航。そしてラジオアストロンの打ち上げ成功と観測開始の報を受けて、 ASTRO-G チームは開発断念を発表した。

てことで、小天体探査でアメリカに受けたアダをロシアに返すのは的外れかと思いきや、実は電波天文衛星での借りを返すってことでもあったり。

かつての宇宙探査は、「あの国はあの専門」と、ある程度の棲み分けがあったらしい。けど今は仁義なき戦国時代を迎えてるっぽい。ハレー艦隊卒業生同士の戦いのただ中に、同 OB の日本も入ってるってことで。

小惑星ランデブー探査もサンプルリターンも電波天文衛星も日本が始めたものなんで、日本視点だと、せっかく見つけて育てたニッチ市場にほかが食いついてきてるように見える。けど日本もよそに食いついてるよな。

基本、相手の弱いところ・もたついてるところを攻めるんだな。完全にイクサじゃないですか。ちなみに業界最強のアメリカ視点だと日本は全方位が弱点だから、日本が「得意分野」と自負して力を入れてる小惑星サンプルリターンに、正面切って挑んできてると。

宇宙探査の始まりが米ソ宇宙競争の一環だったからな。そういう要素がもともとあるのかもな。

ほかの宇宙開発国っつうと中国とインド。

中国は領土・権益確保目的で月面の探査に血道をあげとりますな。小惑星のフライバイ探査もしたことあるけど、あくまで月探査のついでだった。んで、好きにはさせんぞとばかりにアメリカが、日欧に声をかけて有人月探査の方針を決めたと。アメリカはもともと火星有人探査で権益確保を考えてたのが、あまりにも難しいんで、月に一旦戻って地力をつけようっつう考えも常にあった。あくまで火星への踏み台として。

そもそも月面の環境は人間に対して、火星表面よりも厳しい。利点はっつうと、地球にダントツで近いっつうことだけ。恒久的に人が活動を続けるには、地球からある程度独立した経済体制・調達体制を作らなきゃなんない。都市の建設ですな。月面都市は立ち上げこそ地球に近いぶん有利だけど、その後の100年単位での自力発展で考えると、火星の方が将来性があるような。

ところが中国が月への興味を露わにしたんで、アメリカは月を主な目的地に再設定っつう感じ。まぁ今は月面都市も火星都市も夢のまた夢の段階だし、火星有人探査はまだまだハードル高すぎだし。

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2019.3.23 土曜
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宇宙大航海時代は宇宙戦国時代か 3

日本は月探査にはけっこう淡白で、無人はアメリカの動向を伺いつつ自分のペースでゆるゆる進める、有人はアメリカに積極的に従うっつう姿勢を見せてる。けどいずれ来そうな月の権益争いのプレイヤーとしてそれなりに食い込みたい意思は……あるのかないのか不明。火星は、MMX が成功すればある程度のクサビを打ち込めるかと。火星表面じゃないけど、将来は地球ー火星の中継地として火星の衛星が絡んできそうなんで。ロシアから横取りでアレだけど。

インドは月探査に続いて火星探査にも成功したけど、ペースは遅い方。小天体はあんまし興味ないっぽい。ただ、ハレー艦隊メンバーはどこも、小天体ランデブー探査の前に月と火星のミッションをやってるからな(日本は火星探査は失敗だったけど)。インドは月も火星もやったってことで、次以降は小天体も視野に入れてくるかも。

そういや火星でのヨーロッパの動きは、ロシアと組んで エクソマーズ っつう大型計画を遂行中だわな。軌道周回機と着陸機・ローバーを組み合わせたセット2つの2段階構成なんだけど、第1弾の着陸機・ローバーは失敗に終わったらしい。火星探査1戦1敗の日本人が言うのもなんだけど、ロシアは火星とつくづく相性悪いですなぁ。

火星ではあんましいいところがないロシアで華々しかったのは、旧ソ連時代の金星探査ですな。ベネラ4号 が金星周回軌道に入って、着陸機を投入。着陸機は着陸の瞬間まで生きてたかは不明だけど、降下中に大気のデータの送信できた。ちなみに金星表面近くの大気は超濃密なんで、着陸の最終段階は逆噴射しなくても、放っておけば軟着陸できるらしい。ただし超高温・超高圧っつう太陽系で最も過酷な環境なんで、着陸機はそうそう長くは生きられない。

ベネラ4号の着陸機投入の次の日にアメリカが マリナー5号 で金星をフライバイ探査したってのは今 Wikipedia を読んで知ったw 当時の宇宙競争の激烈さを物語っとりますな。

アメリカの当時の金星探査はこの1回のみ。隣の惑星っつう意味じゃ、生命の存在と将来の植民の可能性がより高い火星に焦点を向けつつ、水星・木星・土星・天王星・海王星っつうより難度が高い惑星の探査にも挑んでいくことになる。

アメリカの動向を受けてかソ連は金星探査に集中していくことになって、着陸ミッションを続けて金星表面のデータを取ったり(金星着陸の試みと成功はいまだにソ連だけ)、フライバイがてらに気球型の探査機を投入して大気を直接観測しつつ、本体はそのままハレー彗星探査に向かうなんつう離れ業を展開した。けどそこまで。ソ連の経済崩壊とロシア共和国建国のゴタゴタで、宇宙探査そのものが下火になってしまった。

その後の金星探査は、アメリカとヨーロッパと日本がそれぞれで軌道周回機を1機ずつ打って、それぞれの研究テーマで華々しく成果をあげた。金星探査のかつての覇者ロシアが戻ってくる気配は、今のとこないっぽい。

ただ、金星は生命の可能性も植民の可能性もほとんどゼロってことで、地球に最も近くて探査しやすい惑星の割にはあまり探査機が訪れてないわけで。ソ連が派手に探査してたのは30年以上前のことだし。未知のことがまだまだガバガバあるっぽいが。

どの国も今は、政治的な将来性で月と火星に目が向いてしまってる。そんな今だからこそ、金星探査って投入コストの割に科学的成果が濡れ手で粟な気がするが。

ジンクス? 金星探査に血道を上げると国が滅ぶとか? 勝手に「ビーナスの呪い」とでも言っとくかw

そういや最近小惑星探査が世界で注目されてるのって、鉱物が取れそうだからってのがあるわな。あと地球に衝突する可能性があるから。「人類の未来と絡んでるんですよ」っつう触れ込みで。初代 はやぶさ の頃はそんな話ほとんどなかったのにな。

あーこれはオサレクのステマかな。

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2019.3.24 日曜
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金星にマグロがいるかどうか次第 1

金星植民の可能性もゼロではないというか、そういうアイデアはあるらしく。

けどこれがまたね。格好はいいんだけどね。

金星の直径は地球の 95% ほど。表面積は 90% ほど。表面での重力は 0.9G。地球環境にかなり近い。将来の植民の可能性で世界が熱い視線を送ってる火星はっつうと、直径は地球の半分ほど、表面積は3割、重力は4割。

これだけ見ると金星の方が断然有利。開拓できる面積も重力も、地球がもう1個増えたのとほとんど同じじゃないですかと。火星はちっさいわな。面積は狭いし、重力4割は永住するのにどんな影響が出るかわからんし。

けど金星は無理。

とりあえずは不可能性の説明。

金星の超高気圧な大気。地球で高気圧はいい天気だけど、金星はおもっきし全部に分厚い雲がかかってるわな。気圧が高けりゃいいってもんでもなく。つか金星表面だと90気圧とか。地球の90倍。とても人が生きていけそうにも思えない。

じゃあ耐圧隔壁で……となっても、今度は気温はどうするんだと。490℃ ですよ。太陽系で最も暑い星ですよ。実は水星表面よりも暑い。鉛も余裕で溶ける。

人間の活動は、基本的に熱が発生する。体からもそうだし、居住環境を作るとなると機械を動かすわけで、機械からも熱が発生する。外部環境に適度に放熱してやらないと熱暴走が起きる。内部がどんどん過熱して、自己を破壊してしまう。

熱は、温度が高いところから低いところに流れる。てことで人体でも居住環境でも、その外側の温度は内側よりも低くないといけない。

金星の気温は 490℃。全然ダメじゃないですか。

そんなわけで、金星の表面で人類が定住するってのは無理。テラフォーミングすればどうにかなるかもだけど、必要なコストと時間はどんだけになるのかと。厚い雲が内部を蒸し焼きにしてるのが諸悪の根源なんだけど、間接的には、太陽に近くて太陽放射が強いわけで。これが厚い雲を形成してるわけで。太陽からの入熱を抑えてやると、雲が薄くなってくれるかも。

太陽ー金星のラグランジュ点 L1 に、超でっかい日傘を設置すれば、というアイデアはあるらしい。けどこれで全部解決ってわけではなく。もうひとつの難関は、金星の中にふんだんにある硫酸。これどうすりゃいいんだって話で。

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2019.3.25 月曜
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金星にマグロがいるかどうか次第 2

雲の成分の結構な割合が硫酸らしく。で、雲からいつも硫酸の雨が降ってるんだけど、地表近くがあんまし暑いもんで、硫酸の雨は地表に届くことなく蒸発して雲に戻る。という、過酷すぎる環境が織りなす意味不明な地獄絵図。

金星大気を日傘で冷やすと、硫酸の雨が表面にまで降ってきちゃうじゃないですか。どうすんの。

そこまでどうにかするとして、あとは二酸化炭素主体の大気が問題。CO2 が過剰なんで、ご存知温暖化が起きてるわけで。これが暴走状態。気温 490℃ でようやく安定してる。そして CO2 は地球大気の平均よりも重たい(密度が高い)んで、そのぶんズッシリと気圧を上げるわけで。

なんかもうほんと無理な感じ。

火星だって植民はいろいろ問題ありそげだけど、金星の無理っぽさを考えるとまだラクな感じがしてくるっつうわけで。

金星植民は本当に無理なのか。何か画期的なブレイクスルーはないのか。で、アイデアとして存在してるものはある、と。

つかもう Wikiepdia「金星の植民#フローティングシティ」を出典として出しちゃう。かなり短い記述だけど。

「ジェフリー・A・ランディスは人間が呼吸できる空気(酸素:窒素を21:79で混合)が金星の大気の中では浮く気体であることを元に、フローティングシティという構想を提案している。この案は、呼吸できる空気を満たしたドームが、自分自身の重量に加えてコロニーをも浮上させることで、金星の大気中に植民する計画である」

ジェフリー・A・ランディス氏は、アメリカの科学者・SF 作家なのだそう。

大気中の高度はどのあたりなのかな。たぶん硫酸の雲よりも上の設定なんじゃないかと。雲より上だと安定して太陽光発電ができるしさ。金星の太陽からの受光量は地球の2倍なわけで、「雲の上」のポジションを確保できるのはその意味でも都合いいな。

で、気球や飛行船のバルーンの「中」に住む形になるから、中の気圧は1気圧あたりですな。外形を保つ関係上、外の気圧は中よりも低くないといけない。0.x 気圧の高度ですな。金星で1気圧以下の高度っつうと、かなりの高空なんじゃないかと。やっぱしそれは雲よりも上なんじゃないかと。

んでもまぁそこまでの高空でも硫酸がゼロかっつうとそうも言い切れなさそうでもあるけど。

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2019.3.26 火曜
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金星にマグロがいるかどうか次第 3

このアイデアの画期性は素晴らしいとして。

住みたいかどうか。

冬場の漁師さんは「板子一枚下は地獄」と言うそうな。まさにそんな感じなわけで。漁師さんの場合、薄い板の下は凍死が待ってるってわけで。

金星フローティングシティの場合、バルーンの薄皮の下に落ちた日にゃ硫酸と灼熱と超高圧の地獄ですよ。

金星表面近くはあまりにも気圧が高いから、着地の瞬間は衝突じゃなく、自動的に軟着陸の形になるらしいけど、そうなるまでに人の形を保ってられないだろうな。硫酸と超高温で。つかそういうところをウンヌンする前に死んでるだろ。

つまりバルーンが破れたら一巻の終わりってことで。破れない素材、破れにくい素材、破れてもどうにかできる何らかの技術、そこを狙うテロリストへの対策、住民全員が安全に脱出できる手段。ここらへん完備してないと怖すぎる。

漁師がそれでも冬の海に出るのは、ビッグビジネスだからですな。リスクを負ってでもやる強い動機があるってわけで。

金星フローティングシティもきっとそうなるんじゃないかと。けど漁師にとってマグロの価値を持つ何かが、金星にはあるのか。

研究目的の科学者なら、そのくらいのリスクを負ってでもそこに住みたい人たちはいるだろ。けど人口規模はせいぜい南極の基地みたいなもんだろ。全世界からその道の人をかき集めても、「シティ≒都市」を名乗れるようなものにはならんだろ。独自の経済活動を営めるくらいにはなんないだろ。

そこに人が集まって定住していけるくらいの、何らかの魅力が必要なわけで。金星には何があるだろうな。有り余ってるのは、硫酸と二酸化炭素と太陽光。うーん……。

このアイデアは画期的だけど、人間の感覚として、その星の土地を手に入れられないってのもな。アメリカ・中国が火星や月の開発に血道を上げ始めてるのは、その星での土地(≒利権)を確保したいがためなんですな。これが、金星フローティングシティだとできない。

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2019.3.27 水曜
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金星にマグロがいるかどうか次第 4

シティそのものが新たな土地ではあるけど、宙に浮いてるってのはどうもしっくり来ないというか。どうせ宙に浮いてるなら、ガンダム的なスペースコロニーの方がまだ地球に近いぶん、実利に近いような。

あーでも重力の問題があるか。フローティングシティだと、金星の 0.9G の重力をそのまま活用できる。だから小規模から始めて、例えばつなげていって規模を拡大なんて策が取れそう。

一方スペースコロニーだと、遠心力で重力を作らないといけない。そこでの生活で不自由や不自然な感じがないようにするには、自転半径をかなり大きく取らないといけない。まさにガンダムに出てくるくらい大規模なものになるわけで、資材・資源をどこからどう調達するのかっつう問題が出てくる。

ガンダムの設定じゃ小惑星を捕まえて、地球ー月のラグランジュ点に置いて、それを資源取りに使うっつうことになってた。しかしあのくらいの巨大スペースコロニーをいくつも作るっつうと、必要量は半端ないと思うが。

しかもあのサイズで、外縁の遠心力を 1G にするとなると、強度部材もまた半端なく必要なような。ガンダムじゃ1本のシリンダーの中は完全に中空なモノコック構造な感じだった。けどさすがに支柱を用意しないと、むしろ必要な資材量がいたずらに増えてしまうんじゃないかと。

いやいや、だったらシリンダーの外部にトラスを組んで強度確保では?

いやいや、そこは 1G 超の遠心力がかかるんで、トラスを固定するために強度を確保、トラス自体の強度も確保、その質量での遠心力に耐えられるようシリンダーそのものも強度確保……って、ますますやばいことになるな。設計破綻のリスクが大きいというか。まぁガンダムだとそういう矛盾は全部、ミノフスキー物理学でどうにかするんだろうなw

金星フローティングシティ構想ってまぁ、必要なのはそれをやる強い動機ってことで。そこが揃っていざやるとなると、地球周辺のスペースコロニーよりは実現性が高そうなような。

それでも残るネックとしては、その星の土地の所有権を主張できないってとこかと。立場的には地球周辺のスペースコロニーと同じようなもんなのに。スペースコロニーだとその存在そのものが利権主張に値する感じなのに。それがフローティングシティだとなんかこう、軽い感じがしちゃうんだよな。

「宙に浮いてる」からかな。ってスペースコロニーだって宙に浮いてるが。

金星フローティングシティがどんなもんなのか、画像を調べたら、美麗な画像がいくつか出てきたですよ。権利関係がアレかもな気がするんで、その画像を出してる記事へのリンクを貼るだけにしとくです。

その1その2その3

どうでもいいことだけど、「その2」の記事は "THE GOSPEL HERALD" というニュース系なところでさ、いやさ、ページの拡張子が今時 ".htm" でさ。手作りサイト全盛期を思い出して鼻の奥がツーンときたというか。

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2019.3.28 木曜
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星のお手玉 1

オサイリス・レックスが小惑星ベンヌで、何やら面白い発見をしたらしく。

小惑星から岩石の破片が噴出 「米国版はやぶさ」が観測 - 朝日新聞

小惑星から岩石?噴き飛ぶ NASA探査のベンヌ - SankeiBiz、共同

ベンヌ、お手玉して遊んでたwwww

なんでも1回きりの観測じゃなく、オサレクはこの現象を何回も目撃してるらしい。んで、星から飛び出ちゃった岩石、一部はまた星に戻るものの、戻ってこないのもあるそうで。ベンヌってお手玉するごとにその身を削ってることになる。

この現象の仕組みはまだ謎らしいけど、画像から予想するに、赤道近くで起きてる現象らしい。

ベンヌとリュウグウは形と表面状態は似てるけど、サイズと自転周期が違う。ベンヌの方がよりサイズが小さく(表面重力が小さく)、自転周期が速い(赤道近辺での表面重力が、自転の遠心力と相殺される)。赤道あたりは重力が本当に薄い状態なんじゃないかと。

てことで、外から隕石が落ちてきたり、昼夜の熱膨張・熱収縮で岩が壊れたりで刺激を得てしまうと、もしかしてこういう派手なことになりやすいんじゃないかと。

銘板
2019.3.29 金曜
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星のお手玉 2

いやさ、初代 はやぶさ が小惑星イトカワを現地探査してた時分、重力の小ささと自転周期の速さと外形のひょろ長さで、もしかして端っこじゃ重力よりも遠心力の方が強いんじゃないのかと思ったことがあったさ。計算したらそれでも重力の方が強くて、なんだか安心したけども。

仮に遠心力の方が大きいと、イトカワの端っこに隕石が当たったら、砕けた破片全部がごっそりと宇宙に逃げてしまうだろうなーと思ってた。

ベンヌが実際にそうなっちまってそうなわけで。

イトカワだと結局そういう現象は見つからなかった。単に見つけられなかっただけかもだけど、確認されなかったってことで。

リュウグウはイトカワより若干重力が強いけど、自転速度はイトカワより速い。赤道近くが怪しい感じではあるけど、はやぶさ2はたびたび赤道近くを近接観測してるのに、この現象は全く観測されてない。たぶんイトカワ、リュウグウ、ベンヌの中じゃベンヌだけで起きてる現象なんだろうと。

オサレクチーム、なかなかの「当たり」の星を引き当てましたなー。水が豊富ってのも、サンプルリターン成功の暁には大成果を予感させるし。

けどそのサンプルリターン、やっぱしというか、かなり難しいらしい。

このガレ場ぶり。

リュウグウのゴツゴツすぎる表面状態はイトカワを超えてて、はやぶさ2チームを悩ませた。ところがベンヌはさらに超えてきた。

はやぶさシリーズのサンプル採取方法は、表面に弾丸を撃ち込む形なんで、そこが砂だろうが小石だろうが一枚岩だろうが破片を採取できるっつう、何でも銃で解決なむしろアメリカンっぽい方式。あとは本体がそこらへんの岩に当たらないように持っていくことに集中すればいい。

オサレクのサンプル採取方法は、網でできたツナ缶みたいなのを表面に押し当てて、缶の中に窒素ガスを吹き込めば、そこにある砂や小石が網にびっしり付くだろうっつう、対象に優しい、その意味じゃなんだか和風の趣を醸すものでして。

銘板
2019.3.30 土曜
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星のお手玉 3

オサレク方式だと採取場所には、少なくとも缶の直径よりも大きな平面が必要なわけで。そして表面を破砕しないわけで。そこにある砂や小石を拾ってくる形。

……、

……、

……。

全然そういう状況じゃなさそう。つか、よりによってこの採取方法に一番ふさわしくない星が当たってしまったというか。

機体の構造じゃ はやぶさ2より有利な点がいろいろあるけどさ。

オサレクのサンプル採取、相手があまりにもなガレ場で厳しそうな感じだけど、機体側のメリットをフルに利用して頑張っていただきたいところ。

とりあえずリュウグウだと、砂や小石なんて皆無に見えてたのが、離陸時にスラスタ吹いたらドッパーンと派手に飛び散ってた。そりゃもうタイやヒラメが舞い踊る有様。

ベンヌも似たようなものかと。そこは希望が見えてきてるような。

銘板
2019.3.31 日曜
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星のお手玉 4

はやぶさ2のサンプルコンテナは3室に分かれてて、違う場所のサンプルをそれぞれ混ぜないで地球に持ち帰れるようになってる。ところがリュウグウ表面はどこもだいたい一様な状態で、どこでサンプルを取っても同じようなものらしい。その点じゃ当てが外れた形だけど、爆破で作ったクレーター内部からのサンプルも取れれば、この装備が役に立つことになる。

一方オサレクは。

サンプル採取の缶は1個だけらしい。てことで複数回採取すれば混ざってしまう。

ベンヌはリュウグウとそっくりな小惑星なんで、見た感じでも、どこからサンプルを取っても同じように思える。だったら装備に過不足がないわけで。

けど……。

ベンヌのお手玉遊びが発覚したわけで。恐らく赤道付近は岩石がいつも浮いたり落ちたり、表面が剥がされて新たな表面が露出したりで、かなり落ち着かない状態なんじゃないかと。その一方、より極に近い地域だと、お手玉遊びはそんなに派手にはやってないだろうと。

チャーハンを作るのに、プロは中華鍋を動かして、炒めてるご飯をザッザッと宙に浮かすじゃないですか。あれを頻繁にやって太陽光でよく炙られてるサンプルと、そこまでやられてないサンプルと。地域によって状態が違う可能性があるような。

はやぶさシリーズのサンプル採取は、小惑星の赤道近辺しか攻められない 。対してオサレクはどこでも攻められる。そんな強みを持ちながら、なんでサンプル保管室を1個しか持たなんだ……。

銘板左端銘板銘板右端

見た目がそっくりさんのリュウグウとベンヌ。けど見た目で違うところがある。ベンヌの方がガレ場ぶりがひどいってのはあるけど、もうひとつ、リュウグウの岩は色(明るさ)がどれも同じようなものなのに、ベンヌは岩1個1個で明るさがかなり違う。

両者のこの違いって、お手玉遊びしてるかしてないか、から来てる気がする。

リュウグウの表面は静的で、何千万年もその形を保ってそう。そして はやぶさ2の離陸で、機体の真下でスラスタ噴射を食らった岩くれが、何千万年ぶりにドンゴロドンゴロ転がった、って感じかと。

これがベンヌ表面の岩だと、しょっちゅうお手玉されてて、移動したり、地中から出てきたり、空中で太陽光にまんべんなく炙られてからまたどっかに落ちたり、ひっくり返されたり、ってのを繰り返してると思う。岩ごとに経歴が違ってて、あんなモザイク模様になってるんじゃないかと。

銘板
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