ひとりごちるゆんず 2017年9月
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2017.9.1 金曜
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アナログ時代の発見競争

先月28日のログ に出てきたコメットハンターの蒸し返しとか。

彗星以外に、小惑星や新星、超新星なんかもアマチュア天文家が発見ってのは今の世もあるわけで。つか小惑星や彗星の場合、自動でバンバカ探し出すメカがアメリカで発明されてしまってな(LINEAR)。はやぶさシリーズの目標天体2個も LINEAR が見つけたものでな。

けど新星の探索はまだそこまでの自動化はされてないみたいで、日本じゃ 板垣公一 さんというアマチュア天文家が見つけまくってる。

んでまぁ手動での新天体発見は、国内外にライバルがいるんで時間との勝負。

発見方法は、背景の恒星を基準に、移動してる光を見つけ出すらしい。長秒露光撮影で恒星の移動線と違う移動線を探したり、日を置いた複数の撮影での位置が変わってる点を探したり。となるとデジカメ以前の時代だと、急ぎで調べるには自宅に現像設備が必要かと。しかもそうして見つけた星が既出じゃないことまで確かめないといけないわけで。

デジタル画像なら、すぐさまデータ抽出して既出天体のデータベースと照らし合わせるってのは比較的簡単にできるはずなわけで。確定したら国立天文台にメールで報告すればいいだけだろうし。

銀塩写真とアナログデータベースの時代は、全行程がいちいち大変だったろうなぁ。

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2017.9.2 土曜
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○○も△△のうち その1

「自己(の体調)管理も仕事のうち」

って言葉を思い出した。

いやさ、昔の職場の朝礼で上司が言ったんだけどさ。そのときの時期柄、カゼとかで休む人がけっこういたからな。言いたくなる気持ちもわかるんだけどさ。

けどその頃、おいらこの上司を全然信用してなくてさ。わけわからん言いがかりで従業員を突然クビにしてたりしたてもんだから。

んで朝礼の後、同僚とのボヤきトークでしか言えなんだが、

「自己管理が仕事なんならその分の時間外手当出せよ」

とか揚げ足モードwwww

「○○も△△のうち」って、いつもなんだかすごく胡散臭いような。

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2017.9.3 日曜
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○○も△△のうち その2

本当かどうか知らんけど、グラドルの事務所やカメラマンがグラドルに

「胸も顔のうち」

とか言ってるなんてのどっかで聞いたことあるがwwww

本格的に意味わかんねえwwwwwww 無理やり感すごすぎwww

「イヤよイヤよも好きのうち」

なんて昔からある粋な言葉らしいけど、今時その解釈だとセクハラで吊し上げられるしな。

自己管理の話に戻ると、そのあたり同僚がノロウイルス感染で休んでまして。病み上がりに本人から聞いたところでは、家族が家に持ち込んでしまって、一家全員が感染してヒドい目に遭ったそうな。

こうなると自己管理でどうにかなる話じゃないわな。

あの上司、やっぱしちょっとアレだったな……。問題が出ると、根性論・精神論で全部部下に押し付けだったっけな。

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2017.9.4 月曜
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ちょびっと追加

ほぼじゅびふぉ 新規1個入荷だよ。入荷前歴なしの作品。

Juby さんけっこう KAITO と がくぽ 好きそうだよなー。

して Juby さんの英訳詞と我が日本語反訳は……。

久々に Juby 詞の反訳作業を始めてから思い出しちまった。

すげー難解 orz

この人、ノリと押韻重視だからなー。

でも Juby 作品優先なのが ほぼじゅびふぉ の方針なわけで。

長らく放置してる間に、Juby さんに限らず EFD アーティストの皆さん着々と作品数を増やしてるわけで。

今のペースじゃ間に合いそうにないけど、少しずつでも進めていきますかね。

『ダンシング☆サムライ』は ほぼじゅびふぉ じゃ初めて扱った曲だけど、おいらは iTunes に入れて長らく聴いてる古馴染みだったりするww

Juby さんの声で聴くとまた新鮮だなー。

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2017.9.5 火曜
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『トリガール!』 その1

昨日観てきた。これやべえおもしれえよ。ポスターはベタだけどww中身は素晴らしい出来でござった。

日本の青春コメディ映画って、漫画的なデフォルメ演出が多いような。その演出スタイルが完成されてきたというか、おいらが慣れてきたというか。

『オーバードライヴ』(2004)はちょっとなぁって感じだった。編集がイマイチでな。それで白け気味になっちまったかも。その道はまだ完成に遠かった。そんな時期の、もしかしたら先駆的な作品。

『海月姫』(2014)でオオッ!? となった。けど作る側も観る側も、まだもうちょっと段階を踏みたい感じ。ちなみにこれ観た動機は、能年ちゃん(のん を名乗る前だった)のカワイさ見たさwwww

そして今回。「すげー!! マジすげー!!」

その成功の原因の1個に気づいた。なんてたぶん本質に届いてない瑣末なことだろうけど。

進行がサクサクしてることかな。

青春モノっつうと、必ずクレーン撮影の場面があるわけです(この作品だとドローン撮影かな)。そして沁みる音楽を聞かせる場面と。登場人物の心境を間接表現して、観客の気持ちをグッと盛り上げるのに欠かせない2要素なわけです。

あれってどっちも、長く引っ張るとクドいんだよね。てのを、そんな場面を途中で容赦なくぶった切っては次にサクサク進んでしまうこの映画で気づかされた。

そのぶんクライマックスは怒涛のコテコテ展開。恋の行方に爆笑しちまったよ。

全編に漫画的な演出が見られるけど、その度合いは最初の方が強い。これもまたうまかったと思う。「こういうスタイルの映画ですよ」ってのを最初に見せちゃうんだな。しかも面白くてな。そっかおいらツカミで見事に掴まれちゃったんだ。ギャグって大事なんだな。

漫画度が下がった中盤、マジなイイ場面でも何かとオチ付けてくれるしな。ケツとかwww あのセンスも漫画由来な気がする。

主題歌がめっさ合っててこれが。

そしてこの名曲カバーが流れるエンドロール中、画面じゃまだチョコチョコ笑いを取りに来やがるwwww

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2017.9.6 水曜
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『トリガール!』 その2

9月1日公開、映画『トリガール!』は鳥人間コンテストのノンフィクション? - sorae.jp

sorae.jp でいつも良質な記事を提供してくれる大貫さん、リアルで「謎の OB」だったんだwwww 劇中だと、謎の OB は現役生にあんまし相手にされてない感じでなwwwww けど悩めるメンバーに寄り添って支えてくれるっつう、なりなりにイイ役だったな。あの口調とエコーは笑いを取る道具だけど、現役生視点ではそう感じられるものでもあるかも。

そういやおいらのそういう時代にもそういう OB いたっけ。こっちの場合、ウザすぎておいら思わず怒鳴りつけて黙らしたwwww

ひどい深読みと思いつつ。この映画の謎の OB ってさ、実はサークル員にしかその姿が見えない、サークル付きの妖精か妖怪なんじゃないかって気もしてきたww 気がつくと隣にいる/いなくなってる っつうのも、なんかそういうノリを醸してるような。

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轟二郎は『びっくり日本新記録』つながりなのかな。

あーやっぱし wwwww

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最初の「メガネ、メガネ、メガネ……」の場面ってデフォルメと簡略だわな。

笑いとわかりやすさが狙いの演出なわけで。もろに漫画的。

けど、おいらがその簡略化の演出を初めて見たのって、北野武監督の『ソナチネ』だわ。殺し屋が次々に登場人物を殺してく場面がそれ。笑いを狙ったものじゃないけど、こっちはお笑い由来なのかもな。展開圧縮の大胆さとあまりのわかりやすさが衝撃だったっけ。

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2017.9.7 木曜
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『トリガール!』 その3

ポスター、構成がベタだけど色は派手。色については映画本編も、さすがにポスターほどじゃないけど彩度が高め。好みが分かれるかもだけど、おいらは気に入ってるよ。

同じ日に『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を観たんだわ。1950年代のアメリカが舞台ってこともあって、ハリウッド映画ってこともあって、色合いは渋め。ってもう記憶の中で「ファウンダー」が白黒映画になっちまってるほど『トリガール!』はカラフルだったww

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どうでもいいことに気付いちまった。

予告編の最後、「先輩! ペラを回すんですよ!」のセリフ、

口が動いてない……。

本編観てる時はまったく気づかなんだ。

つかこのカットの構図、すげー完璧だと思う。

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2017.9.8 金曜
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『トリガール!』 その4

『トリガール!』、興行的にはふるってない感じだな。辛辣な批評も出てる。めちゃめちゃ面白いのに……。

きっとポスターだろ。ポスターに宣伝戦略の下手さが現れてるような。

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主演の土屋太鳳の過去作品のイメージがウンヌンとかそのイメージの演技がウンヌンとか。

けど興行じゃそこは大事なのかもな。おいらにとってはどうでもいい部分だけど。

この映画より外側の話だろ。関係ねーだろ。

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2017.9.9 土曜
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『トリガール!』 その5

おいら土屋太鳳の出演作を観たの今回初めてだわ。それもエンドロールで「へえーこの人が土屋太鳳なんだー。名前の読み方わかんねーし」っつう感度の低さ。

出演者はほぼみんな知らない人たちっつう状況で、すげー面白い映画だった。つか劇中で知ってる名前は轟二郎だけだったww

じゃあ案外、海外で公開したらあの演出がウケるかもな。

けど海外じゃ轟二郎ネタはわかってもらえないだろうなw

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2017.9.10 日曜
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『トリガール!』 その6

おお、『トリガール!』の応援記事が出てる。

傑作『トリガール!』は間宮祥太朗の半ケツと池田エライザの可愛さを愛でる映画! - シネマズ by 松竹

映画の会社がやってるサイトだからな。興行成績に慌てた企画側が枠を買って提灯記事を書かせたんだろとは思うけど、ここで重要なのは、記事の言ってることは正しいってこと。

売り出し方が青春ラブコメなわけで、それって観てる方が恥ずかしくなりそうな印象を持ってしまうわけで。しかも「熱血」とか言っちゃって。

映画そのものはその方向じゃないんだよ。そこらの自称コメディ映画じゃピクリとも笑わんオッサンが爆笑するほど面白いんだよ。

やっぱし宣伝戦略のヘマじゃねーか。

あーもう、口コミが広がって尻上がりのロングセラーになんねーかなぁ。

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とはいえ宣伝文句で「爆笑必至!」なんて出したらかえって白けるよなぁ。

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どちきしょーが!

買っちまったよ iTunes ストアで ねごと の『空も飛べるはず』買っちまったよ!

今聴きながら、映画のお気に入り場面を脳内連続再生中だぞ。

おいら何やってんだ。何こんなあっつくなってんだ。

……、

……、

……。

それより明日は映画館に行ってパンフ買おっと。

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2017.9.11 月曜
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『トリガール!』 その7

買ってきたよパンフ買ってきたよ!

ほんとおいらなんでこの映画にこんな肩入れしちまってんだろ……。

3冊買ったんじゃないよ1冊だよほんと1冊だけだよ(なぜ言い訳がましい)

つか2回目観てきますた。

やっぱおもしれぇー。

主人公が勧誘された直後の部室内とかの、動きの少ない場面で観客を飽きさせないように、編集や効果音で動きを演出して工夫してるんだね。それぞれ単体はアクション映画的な演出なのに、コミカルな雰囲気を醸し出したりもして。そういうとこ1回目じゃ全然気づかなくな。ノセられてしまう要素のひとつかも。

あとタメて引っ張るとヌタヌタになりそうなところを、やっぱし気持ちいいくらいぶった切って刈り込んでるね。その結果、ストーリーも見せ場もそれなりなボリュームなのに、上映時間わずか98分。サクサク&キビキビ。おいらタメそんな要らない派だし(香港時代のジョン・ウー作品除く)

しょうもない段取りだけどかっちょいいなーと思ったのが、チャリ2台をカメラが追いかけるカット。視界にスクーターが割り込んでくるんだわ。割り込み方のかっちょいいこと。

そういう動きのある場面での、アクション映画な効果音がまたうまくてな。

映画も2回観ると、こっちの視点も変わってくるんだな。1回目はもうとにかく濁流に巻き込まれてアレーッて感じだった。

2回目もやっぱし気持ちよく濁流に巻き込まれてきたけど(おい)、坂場先輩視点になってたのに気づいた。これもまた面白くて。坂場先輩、後半やたらテンパって叫んでるし。

鳥人間コンテスト本番で離陸したが最後、何でもかんでもずっと叫んでるwwww

叫び方も場面場面。弱音だったりノリノリだったりガッカリだったりヤケクソだったりマジだったり。いやー同じ叫びでもいろんな味を味わわせてくれますよ坂場先輩。

そもそもこの話、主人公の ゆきな が流され人生な自分を一発で変えたいっつう、いささか都合のいいものなんだよ。そしたら巻き添えで、たまたま失意のズンドコだった坂場先輩が復活・再生するお話にもなってる。

けど坂場先輩は嘘くさいまでのパーフェクト状態にはならなくて、新たにまた一部ズンドコってのが非ハリウッド的。ナイスな日本映画テイストというかww ストーリーを編んだ側が選んだのは、無理やりな完璧ハッピー展開よりもむしろ意地悪して笑いを取る方な感じ。一番爆笑したのがこの展開だったしwww

つかパンフの表紙もやっぱし構成がイマイチなような……。

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ゲーセンでのダンス場面って、このストーリー全体の縮図になってるよね。「鯛の中には鯛の形の骨がある」みたいな。

「焼き鳥食べたい!」での見事な相転移がなんかもうほんとなんかもう……。縮図がストーリーの真ん中にはまってるってことで、「焼き鳥食べたい!」のセリフが全体の分水嶺にもなってるんだね。

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予告編の最後の「先輩、ペラを回すんですよ!」の口が動いてない件、チェックしてきたですよ。

本編ではちゃんと口が動いてた。喋ってから坂場先輩のケツ叩いてた。予告編だと ゆきな の音声を後ろにずらして、喋りながらケツ叩いてるかのようにして圧縮してるんだな。

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パンフ読んで初めて知ったこと その1

謎の OB の名前、「寺尾」かと思ったら「ペラ夫」だったww

現役時代はペラ担当だったんだろうな。ペラ成形を熱く語ってたしな。

そんなテキトーな名前からしてもやっぱしこの人、サークルに取り憑いてる物の怪だろ。

歴代の先輩たちの思い残しが具現化した存在だろwwww

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2017.9.12 火曜
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『トリガール!』 その8

まだ続く同じネタww

人力飛行機の製作班の仕事ぶりを、大まかにしか描かなかったのも良かったんじゃないかと。

こーいうのって PC 画面を出してこれ見よがしにごっついグラフィクスを見せるもんな気がするけど、ほとんどなくてスッキリな感じ。エアロバイクの出力測定の時にチラッと出したくらい。

機体の製作の様子も、合計で3カット程度だったような。

ただ、ペラ夫先輩の語りでの「毎日毎日数マイクロメートル」のプロペラ成形ってそれじゃ毎年の鳥人間コンテストに間に合わないだろってのが……。「数マイクロメートル刻みで何千回、それを毎日毎日」の意味かな。

ペラの直径3メートルとして。成形はペラ回転の円周方向に行うとして。3マイクロメートル幅で1日1000回で3ミリメートル。3メートルに達するのに1000日かかるが……。つか毎日1000回以上って、マイクロメートルの精度も必要ってことで、手作業じゃないよね。機械での自動加工だよね。なんかステキな語りのイメージにあんましそぐってないような。

つかペラってそこまでの精度が要るもんなのか。これじゃちょっと傷がついたら台無しなんじゃないのか。屋外に露出させて力任せにぶん回すブツとしてどうなのか。地面とこすりそうな位置でもあるし。

そこらへんどうなんすかペラ夫先輩。

と、そういうのに思わずツッコんじまう野暮な観客っているよね。まさにおいら。

科学・工学関係を映画でモロに出すと、この手のリスクが増えるばかりでな。しかもツッコむ方は自称その道の通でしかないから、的外れなことも多々あったり。けど発言に一切の責任を負わない姿勢は動かざること山の如し。

そういうマニアックでわかりにくい場面を頑張って正確に再現しても、特に褒められることはない。

そこにこだわった例は、特撮映画でちょっとあるな。

『さよならジュピター』(1984)で、「地球から見た木星の位置は、何年何月何日何時何分まで計算して出した」とは原作/製作総指揮の小松左京。その場面は特に叩かれはしなかったけど、木星の宇宙ステーションに宇宙船が到着する場面の演出が『2001年宇宙の旅』(1968)のもろパクリだったのが見てて恥ずかしかったり。けど特撮自体はかっこよくて、複雑な気分にさせられる。

同時期の『ゴジラ』(1984)だと、「原発の煙突が折れて地上に倒れる場面で、強度計算したら煙突が空中で3つの部分に割れることがわかって正確に再現した」とは特技監督の中野昭慶。映画で確かにその通りになってたけど、観客の関心は「自衛隊の秘密兵器スーパー X かっちょわりい」「ゴジラに掴まれた新幹線、窓の中の人が切り抜きの影絵だよね」ってあたりに集中してたかと。

『アルマゲドン』(1998)。過去にツッコむだけツッコみまくったんで、もう何も言わないことにしてる。

てなことで『トリガール!』でもほぼ唯一の技術解説においら見苦しく物言いつけちまったが、ほんとどうでもいいww

鳥人間コンテスト本番、風に煽られて機体が傾いてしまう場面。説明的なわざとらしいセリフが付くかと思いきや。そんなの付けたら野暮だなーと思いきや。とはいえ手に汗握るだけじゃ足りんなーと思いきや。

飛びっぷりを見てるチームのみんなして、思わずな姿勢になっちまう味な演出。おいらも思わずそうなっちゃって笑っちまったですよ。てことで技術解説なんてなし。ノリと勢いで見事にこなしてた。そんなとこもかわいくてしょうがない映画なのさ。

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パンフ読んで初めて知ったこと その2

技術側のリーダー・古沢役のシャクレは演技だったwww

撮影の初日でシャクレちゃったんで、最後まで通すしかなくなったっぽいw てことでパンフのオフ写真なんか見ると、顔つき全然違うwww

劇中、彼が言う2回の「マジか……」はそれぞれに味があるなぁ。

映画を通して、古沢のキャラはけっこうブレてる。話の最初の方じゃ異様にオドオドしてる。初対面が苦手なのかな。けどプロジェクトの進行中はどっしり構えてリーダーシップを発揮したり。思った通りに事が進まないと露骨に不機嫌になったり。松葉杖の圭先輩が部室に戻ったときの、迎え入れる古沢は挑発的な表情だったり。その一方でラブコメ的に「わかってない人」の役も受け持ってたり。

漫画風デフォルメなコメディ映画なんで、場面場面でキャラを立てることの方を重視したのかもな。娯楽映画だもん、ブレてるかどうかよりも面白いかどうかなわけで。その意味で、面白いからブレてても全然問題なかった。「オウケイ!」

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飛行機ものの邦画といえば "BEST GUY"(1990)ってのもあったな。織田裕二主演の「日本版トップガン」のやつ。企画がパクリだったんでアレな印象の映画ではあるけど、内容はけっこういけてる映画だと思う。

最後が当時流行りのトレンディドラマな流れだったのが当時でも鼻についたにはついたけど、特撮場面がちょっとアレだったけど、主なストーリー展開も実機アクションもいけてると思う。

でさ、自衛隊の戦闘機や操縦法の技術的な諸々って、映画の観客にはわかんないじゃないですか。てことでサスペンスな場面でセリフが説明的でな。こんなときそんなこと声に出してクドクド言うはずないじゃんと思いつつ、でもこれ言ってくんなきゃ状況がどうなってんだかわかんねーしなーとも思いつつ。

この場合はノリと勢いで突っ切るわけにもいかんだろうしな。

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2017.9.13 水曜
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『トリガール!』 その9

映画評論家 白井佳夫 は『七人の侍』の批評で、日米の映画の演技スタイルについて「ハリウッドは土付きのリアリズム。日本映画は板付きのリアリズム」と言ってた。

「土付きのリアリズム」とは、あくまで実在の人物であるかのように思わせる方向での、リアリスティックな演技のこと。「板付きのリアリズム」とは、舞台の演技を思わせる、デフォルメされた上でのリアルさを感じさせる演技のこと。

おいらはどっちがいいのかわからん。「土付き」の、ドキュメンタリー映画かっつうくらい写実的なのもシビれるし。板付きのわかりやすさ・伝わりやすさ重視も捨てがたい(クドさと紙一重だけど)

時代は『七人の侍』の頃から相当下った。日本映画は1990年代あたりには、土付きへの転換を指向してた気がする。『青春デンデケデケデケ』(1992)、『スワロウテイル』(1996)のメイン出演はその方向で固めてたっけな。

で、今は。

漫画の演出をコメディ映画に移植成功。独特なスタイルが生まれたような。

白井佳夫になぞらえると「紙付きのリアリズム」ってことになるんだろか。もはやリアリズムじゃなさそうだけどw、クサ味をなくすには、それなりにリアル指向な演技も必要な気もする。

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2017.9.14 木曜
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実は無国籍料理

なんだってえー! 西洋人はハンバーグを知らんってなんぞそれ!?

な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ(ジャン=ピエール・ポルナレフ)

いやちょっとあのほんとに意味わかんないんですけど。

ハンバーガーはちゃんとハンバーガーとして世界中で通ってるよな。ハンバーガーって、料理としてはハンバーグからの派生だと思ってたが。海外じゃなんでまたハンバーガーは知られてて、ハンバーグは知られてないんだろ。

よく考えると、ハンバーガーのパテってハンバーグそのまんまじゃないよな。薄いし固めだし。手で持って食べるっつう条件に合わせたのかもだけど、けっこう別物に進化してるような気もしてきた。

いやでも、八戸の隣の隣の町で、巨大ハンバーガーが売りのコンビニ的なお店があるんだけどさ、その巨大バーガーの中にはハンバーグが4個入ってたり。組み合わせ的には問題ない感じ。やっぱハンバーガーの中身はハンバーグで問題ないか。

西洋料理だとばっかし思ってたよハンバーガー。起源が西洋なのは明らかだけど、まさか本場でここまで知られてなかったとは。

スパゲティのナポリタンが日本由来で、イタリア人が全く知らなかったってのを知ったときと同じ衝撃だわ。

銘板
2017.9.15 金曜
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ライブ変換やめてみた

Mac でも Windows でも、最近は日本語を打ち込んでると勝手に変換するじゃないですか。

思ってるのと違う候補が来てたりするじゃないですか。

変換されたくないとこまで変換されてたりするじゃないですか。

戻って直すの面倒じゃないですか。

PC を何日も起動しっぱなしでメモリがパンパンだと、自動変換で不意にもたついてイライラしたりするじゃないですか。

昔みたいなスペース変換に戻したら、けっこう快適になるんじゃないかと。

Mac だと「ライブ変換」という名前だった。今、日本語環境設定の内容を見て初めて知った。

この設定を OFF にしてみた。

半端にライブ変換に慣れた身にとっては「あれっ変換しねーの?」って感じもする。

けど変な変換されてしまうストレスがなくなった。

入力・変換の応答も良くなった。

しばらくこのままでやってみようっと。

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ついでに句読点変換を ON にしたのに、なぜか効かない……。

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2017.9.16 土曜
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屠殺野球

巷で子供の人数が減ったせいなのか、子供が外で野球して遊ぶってのをあんまし見なくなりましたな。

親同伴で本格的なのは見かけるけど、子供が勝手に「ほかにすっことねーし野球でもすっか」的なのは見なくなりましたな。

別に批判ではなく。そこは時代の流れってことで。

んで、かつてのそういうどーでもいい子供野球でのこと。

最初に先攻・後攻を決めるじゃないですか。

たまにかっこつけてコイントスやったりするけど、基本はジャンケンじゃないですか。

うちの地元だけかもだけど、「ジャンケンポン!」に代わる決まり文句がありまして。

「先攻後攻豚殺し!」

「あいこでしょ!」は「豚殺し!」

また一頭、無益な殺生を重ねてしまう子供たち。

3回目以降の「……しょ!」「……しょ!」は「……し!」「……し!」だからもう豚さん大丈夫だよ。

なぜ野球の最初で豚を殺さねばならないのか。なぜ豚なのか。

ときどき参加者の間で話すことはあったが、決してその答えが出ることはなかった。

ほんとなんで豚殺しなんだろ。

なんだかシュールで、思い出すたびにニヤニヤしちまうwwww

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そういやそんな時代でもリトルリーグは存在したらしく(当時の八戸にはなかったかも)

んで、野良野球な連中の反応。

「ケッ こまっしゃくれやがって」「ざけんなバーロー」「死ね」

小学校の野球部に入る気さえ皆無の、志の低い連中のコメントですた。

野球は単なる暇つぶしで、特に愛してるわけじゃなかったしな。中には愛してる連中も周りにいたにはいたけど、野球部に入ってソッコー挫折&離脱してたっけなww

そしてそういうやつらは二度と野良野球をしなくなり。おいらがいた無気力側もテンション低いままで。

結局うちの近くでの野良野球は、案外簡単に絶滅しちまったw

銘板
2017.9.17 日曜
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豚以外に死んでた何か

野球のは「豚殺し」だったけど、普通のジャンケンでも地方色らしきものが。

「あいこでしょ!」であいこだったら、

「しょっしょでしょ!」(意味は不明)

以降、全部「しょっしょでしょ!」。

あるいは「……しょ!」「……しょ!」……。

とりあえず3回目は「しょっしょでしょ」だったんだが。

世代が10年くらい下ると通じなくなるらしい。

まー死語ですなぁ。

銘板
2017.9.18 月曜
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謎のドキドキ

「ドキドキ」とか「トクントクン」とかでおなじみの心臓の音。

あの音ってどういう仕組みで鳴ってるんだろと思ってさ。

心臓は筋肉の塊だそうで。筋肉自体は動作音なしだよな。

血が流れ込んで内壁に当たる「たっぱーん」なんだろうか。って空気しかない容器に液体が流れ込んだ場合の話だよな。容器自体が押し出したり吸い込んだりだと、それはないような。

大動脈・大静脈を血が高速・高圧で流れる抵抗音だろうか。それは候補としてアリかな。

ほかは……、キャビテーション? 局部的に圧力が下がった時の、液体が一時的に気化して泡になったときの「ゴボゴボ」?

いやいやいやなんかそれやばそうだし。なんか違う気がする。

ってまぁざっと考えた結果、よくわからん。

心音って医療じゃ昔から重要なものなのに。一般社会でも「胸がドキドキ(はぁと)」みたいに、フツーの生活に溶け込み切ってるものなのに。発生原理ってほとんど知られてないような気がするが。おいらだけ知らんのかもだけど。

……、

……、

……。

心音 - コトバンク

「心臓が鼓動するときに、心臓の弁の閉鎖などによって生じる音」

「心臓は拍動に伴う弁の開閉や血流の状態の変化によって振動を生じる」

弁の閉鎖、弁の開閉、血流の状態と来ましたか。

水撃作用 なのかな。

銘板
2017.9.19 火曜
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自爆文

会話マナーなんかで、

「いきなり否定から入ってはいけない」

ってあるじゃないですか。

この文自体がいきなり否定から入ってるが。

銘板
2017.9.20 水曜
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オートジャ・オートロ

オートジャイロ の回転翼が回る原理って、もしかしてオートローテーション?

なんかこれでようやくわかった気がする。

飛行中の画像を見ると、メインローターが若干後ろを向いてる。水平推進のとき、これでローターは下側から気流を受けて、オートローテーション(風車の原理)でローターが回る。普通の風車と違ってローターブレードの断面が翼型なんで、揚力が発生する。これでオートジャイロは空を飛べる。

なんだそういうことか。

しかしこれだと抗力発生で、燃費効率が本質的に良くないことになっちまうな。むしろ普通のヘリコプターと同じく、能動的にローターを回す方が無理がないような。

と思いきや、オートジャイロの方がヘリコプターより効率がいいらしい。オートジャイロと近い仕組みの フェアリーロートダイン がヘリコプターより効率が優位だったらしいし(カテゴリは 複合ヘリコプター)。ただフェアリーロートダインは固定翼の飛行機よりは効率が悪かったってことで、オートジャイロってほんと固定翼機とヘリコプターとの間なんだなと。

あーヘリコプターの場合はアレか、テールローターでエネルギー食われるのか。きっとあれが一番シンプルで現実的な解なんだろうけど、もろに損失発生だわな。

オートジャイロがオートローテーションで揚力を得るのはいいとして、同時発生してしまう抗力。この方向をより垂直側にねじ曲げる方法はないのかと。そのぶん抗力は減るし揚力は増えるし、となる。かなり効率アップできそうなような。まー写真を見ただけじゃわからんってだけで、とっくに対策済みなのかもだけど。

しかしオートジャイロって独特の魅力あるよな。実用分野じゃ優位を示せなくて生き残れなかったそうだけど、趣味やスポーツ用途ではどっこい生きてるらしい。存在感あるもんなぁ。そこらは『マッドマックス2』で証明済み。

きゃージャイロキャプテン様ぁぁ!! 飛んでないときはただのオッサンだけどwwww

つか敵の戦闘員、キャラ立ってるわーww

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

おお、Weblio 辞書「オートローテーション」に、より正確な答えが書いてあった。やっぱしオートジャイロが飛ぶ原理はオートローテーションだったか。オートジャイロの回転翼の軸が後ろに傾いてる理由も正解。けどオートローテーションの原理は風車ほど単純じゃなかったっぽい。

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2017.9.21 木曜
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早朝ダブルドリームズ

先週あたり、「最近夢を見てないなー」と気づいて。「いやいや、見てるけど起きたとき忘れてる度合いが多いなー」って気もして。

したらここ数日、やたら夢を見たこと覚えてるんですが。今朝なんか豪華2本立て。

内容やっぱしソッコー忘れたけどw

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2017.9.22 金曜
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矛盾のダイソン球 1

「それもしかして ダイソン球 じゃね?」っつう天体が発見されたニュースが、少し前にあったね。

地球外生命体が作る「ダイソン球」の存在が騒がれた恒星「KIC 8462852」の詳細調査によって一層謎が深まる結果に - GIGAZINE

「エイリアンの巨大建造物」の存在がささやかれる星が再び点滅を開始 - GIGAZINE

これ建材はどうやって調達するんだべ。

ダイソン球って、恒星1個をかなりの空間的余裕を持ってすっぽり覆う、超巨大な殻や枠なんだわな。

例えば太陽系だと、太陽系全体の質量の 99% は太陽自身のものらしい。てことで太陽系にある惑星・小惑星なんかを全部使っても、ダイソン球を作るには全然足りない。隣の恒星系までは、一番近くて4光年以上。そんな遠くまで材料を取りに行くのもまたなぁ……。

アインシュタインによると、質量とはエネルギーなんだそうな。その考えに従って物質をエネルギーに変換するのが原子炉なわけで。質量がこの世から消滅する対価として発生する原子力エネルギーは、火薬とかの化学エネルギーとは比べものにならんほど膨大なわけで。

で、物質とエネルギーが等価で、物質をエネルギーに変換できるってことは、エネルギーを物質に変換ってのもできるはず。

この方針で、何もないところからダイソン球の建材を生み出せないか。

核反応の逆行だからな。ほんのちょっとの質量が膨大なエネルギーになるってことは、膨大なエネルギーを投入しても、質量はほんのちょっとしか生まれないことになる。やっぱし資源不足が問題になる。

無尽蔵のエネルギーが必要ですなぁ。

地球近辺の宇宙でのほぼ無尽蔵のエネルギーっつうと、太陽ですな。

んー、太陽エネルギーを質量に変換ですか。ってもともと太陽エネルギーは太陽内部での核融合反応で、太陽内部の物質が質量欠損を起こしたぶんなわけで。これだとどうあがいても太陽の質量を超えるだけの質量を取り出せないわけで。やっぱし全然足りない。

そもそもダイソン球の目的は、恒星のエネルギーを無駄なく回収すること。その恒星を削って建設するのは本末転倒。

ダイソン球がこの宇宙に実在するんだとして、作った連中はほんとどっから建材を手に入れたんだろ。「何もない宇宙空間そのものから、何らかの手段で湧き出させる」くらいしかわからん。

つかそこまでできるほどの高度な文明なんなら、「恒星のエネルギーを無駄なく回収して使いたい」「そのためのダイソン球です」ってのはやっぱしおかしい。なんせ何もない空間から質量(エネルギー)を作り出せるんだもん、エネルギー源として恒星にこだわる意味がない。

ダイソン球って原理はシンプルで分かりやすいんだけど、壮大な構想で注目されやすいんだけど、建材調達の方法は誰も話題にしないのな。

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2017.9.23 土曜
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矛盾のダイソン球 2

「恒星のエネルギーを無駄なく回収、それがダイソン球」

ってことなんだけど、上の文の前半を実現できる方法が他にあれば、別にダイソン球にこだわらなくてもいいわけで。

重力レンズとかで恒星エネルギーを特定の場所に集めて、効率よく回収とか。

恒星から出る光の経路をひん曲げるほどの重力源っつうと、ブラックホール級の何かだわな。人工的にどうにかするってのは無理っぽいですな。しかもそのレンズの焦点距離は何百光年だか何千光年だかってくらい、屈折が微妙なもんだし。

んじゃあ重力じゃなくてもいいから、とにかく恒星周辺の空間をガッツリ歪ませる何らかの方法があればいいと。

そこがわからんってのはまあなんてーか、波動砲クラスの謎テクノロジーというか。

そういやワープ航法って、空間を歪ませるもんだわな。だったらこの恒星エネルギー回収方法って、言い方を変えるとワープ技術の応用ですな。瞬間移動のためじゃなく、電磁波の経路を変えるためのもの。

と考えてみたけど、原理の部分がまるっきり謎という、御都合主義な妄想でしかないシロモノ。

先行ライバルのダイソン球の方がまだいい感じもするけど、ダイソン球はダイソン球で、建材調達の方法が御都合主義なわけで。

「実在のダイソン球を発見か!?」と色めき立つのはわかるが、どうなんだろね。

記事中の星の謎の減光現象。その原因はダイソン球なのか、空間歪曲なのか、それとも何らかの自然な物理現象で説明できるもんなのか。その星を近くから見て確かめたいとこですなぁ。

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2017.9.24 日曜
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矛盾のダイソン球 3

電波望遠鏡衛星 はるか

12年も前に運用を終えてしまったけど、今に至るまで世界で唯一のスペース VLBI 衛星だったりする。日本を含めてどこの国にも後継計画がないもんで、これからも当面は「唯一」の座にあり続ける予定(2018.10.23 補足: と思ったら、実はロシアが2011年にスペース VLBI 衛星 ラジオアストロン を打ち上げてた)

これ観測帯域が電波だけど、解像度がハッブル宇宙望遠鏡の150倍もあった。ちなみにハッブルがどれだけ高解像度かってのは、前にも出したけど土星の画像の比較でよくわかるよ。上がハッブル。下が すばる望遠鏡。

すばる も地上設置の望遠鏡としては最強クラスのはずなのに、こんなに違う。んで、はるか はハップルの150倍。

いやさ、はるか みたいなスペース VLBI でさ、ダイソン球疑いの星を眺めたらさ、そこで何が起きてるのか見れるんじゃないかと思ってさ。

返す返すも惜しいのは、はるか の正式な後継計画だった ASTRO-G の開発中止。解像度は はるか の10倍ってことでハッブルの1500倍を達成するはずだったのに。

ダイソン球疑いの星が、そのくらいの解像度でどの程度見えるもんなのか、電波で(あったとして)ダイソン球の作りかけの殻まで見えるもんなのかってのはわからんとこだけどさ。

件の星までの距離は1480光年か。表面状態が観測されてるベテルギウスの倍以上。遠いなぁ。しかもベテルギウスは超巨大な星だから見やすいわけで。んでもハッブルで見たわけじゃなく、チリにある ALMA っつう電波望遠鏡群での観測らしい。ALMA の性能、はるか に比べてどのくらいのもんなんだろ。

ALMA で見たベテルギウスの画像は以下。

ベテルギウスが膨張、爆発間近なその瞬間をとらえた画像が公開される。 - カラパイア より。

ALMA の基線長は最大 18km。よその電波望遠鏡と組む VLBI なしだとたぶん最長クラス。VLBI の究極形がスペース VLBI。てことで はるか の基線長は最大 3万km。単純計算だと ALMA 単独の1,667倍の解像度ってことになる。これは……1480光年先の星の形まで見れるんじゃないですかね。幻の ASTRO-G だとその10倍で、ALMA の16,667倍の解像度。いけそうなような。

件の星でダイソン球が建設中だとすると、ダイソン球の直径はその星の数倍から数十倍ってあたりじゃないかと。なおさら見れそうなような。

ダイソン球は建材の調達を考えると矛盾が出まくりだけど、そりゃおいらの想像力が追いつかないせいなわけで。現物の存在が確認されれば、もうグダグダ考えなくていいわけで。

ってもしそうだったとしたら、異星文明の発見に他ならんからな。そっちのがセンセーションだわな。けど地球からじゃ現地の1480年も前の状態を見てるってことなわけで。今どうなってるのかは知りようがない。しかもこっちから通信を送っても、返事が来る望みがあるのは51世紀あたりだったりする。

銘板左端銘板銘板右端

ハッブルで見たベテルギウスの画像も見つけた。

ALMA のほうが解像度がなんぼか高い感じ。

銘板
2017.9.25 月曜
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cLick cRack

ほぼじゅびふぉ の新規入荷、今日も1作品だけ。

unholy quartet とは、JubyPhonic さんと rachie さん参加の4人ユニットっつうか仲良しさんたち。ときどきスカイプでのダベりが Juby さんのアカウントに上がってるよ。

動画でのエラソーな女性の絵が出てるパート、締めに「Anthong お前か!」となってるのは、ここ Anthong さん(男性)が歌ってるっつうアレでww

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2017.9.26 火曜
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東京テディベア

また今日も1作品入荷。

「東京テディベア」の EFD("English Fan Dub" = 「英語で歌ってみた」の勝手省略形)は ほぼじゅびふぉ を始めた頃には、もうどなたかの作品が出てたんですわ。

やろうやろうと思いつつもなぜかやらなくて、おととし Juby さんが出した頃にはこっちは仕事が忙しくなっちまって、ほぼじゅびふぉ 放置状態に陥ってしまってて。

このたびようやく、とりあえず Juby さん作品のみの入荷となり申した。

Juby さんって途方に暮れてるような戸惑ってるような表現がね、なんかもうほんともうたまんなくイイ。

ヨンジュウナナ もその路線だね。けど America ~We Are Alright!~ での戸惑いはまた別物www

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2017.9.27 水曜
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『トリガール!』 その10

『トリガール!』の登場人物たちの聖地は、琵琶湖の中にある 多景島(たけしま・たけいしま)。ここを Google マップで調べてみたよ。

左側の赤マークが多景島。右側のが鳥人間コンテストの会場の松原水泳場。直線距離で 7km ほどあるね。人力飛行機で 7km ってけっこうな距離じゃないかと。劇中でも、チーム(TBT)がまだ果たせてない夢が「多景島の轟二郎(に似てる住職)を見ること」だった。実際の鳥人間コンテストじゃどうなんだろ、多景島まで飛んだ人はいるんだろうか。

鳥人間コンテスト選手権大会 - 人力プロペラ機ディスタンス部門の記録 によると、7km を初めて超えたのが1995年。以降の優勝チームは 10km 超えが普通だったよ。2003年に 34km の大記録が出た折、想定外の距離を飛んだ場合のルールがないことが発覚。以降は規定の距離を飛んだら折り返すことになったそうな。そして今年7月、ついに 40km の大台が出たそうな。

映画の設定だとひたすらまっすぐ飛ぶことになってて、飛行禁止区域に入りそうになったら手前で着水させる、となってた。そのほうがわかりやすいし、ドラマとして盛り上がるわけで。

そういや TBT のフライト後、大会での順位は出なかったな。何 km 飛んだのかも不明。多景島通過で 7km は確実だけど。つか今の今まで気になんなかったwww そんなことより「やりきってやった。もう全部全部出し切った」な爽快感のほうが大事なわけで。

んで多景島。パンフによると CG で再現したそうだけど、実物があるのになんでまた、と思ったら、島に落ちる機体の影をリアルに表現するためだったらしい。機体は CG だから、ロケで影を落とせないもんな。実景に合成で付けた影ってどうしても作り物っぽくなるしな。てことで、現場をドローン撮影して 3D モデルに起こして CG で作り直したと。すげえなーそこまでやるんだ。

けど轟二郎の場面はスタジオ撮影の合成じゃなく、現地ロケだったらしい。

リアルな多景島の空撮動画、YouTube で見つけたよ。

奇岩・絶景の島ですなぁ。この島の地学的な成り立ちはどうなってるんだろ。

銘板左端銘板銘板右端

鳥人間コンテストの優勝賞金って150万円なんだな。たぶん機体の製作費にもなんないだろうな。けどこれでいいような。

賞金目当ても充分なモチベーションになり得るだろうけど、参加者がそれじゃないものを求めてるからこそ、そこが視聴者が求めてるものとうまく合ってるからこそ、ずっと成功して続いてる番組企画だと言えるわけで。

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2017.9.28 木曜
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『トリガール!』 その11

勢いでやっつまった。

昨日のログの YouTube 動画から、ステレオ多景島画像を作ったですよ。

すげー久しぶりにステレオ画像作ったわー。

今まである程度ネタを自分で撮ったり、YouTube からいけそうなのキャプったりしてたけど、立体写真組を作るのは相変わらず手間でさw めんどくてどうもwwww

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2017.9.29 金曜
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冒険不足

ずっと前に SETI@home をやってた。電波望遠鏡の受信データから異星文明を探し出そうっつのの協力ですな。コンピュータの空き時間を提供する形で。こっちはときどき進み具合を見て、ランキングも見て、「よーし中古 PC もう1台追加でジャンプアップするぜー」とかアツくなるわけです。

しばらくハマってたら主催者が仕組みを変えてさ、対応するのめんどくて、気がついたらもうやんなくなってた。

主催者、風呂敷を横に広げたんだわ。SETI 以外にもこの方式が使える研究テーマがあって、扱うテーマを増やしたんだわ。重力波の検出とか、タンパク質の構造解析とか。他にもいくつかあったような。

元データを細切れにして、多数のコンピュータで並列・独立して自動解析していくのに適してる研究テーマですな。SETI@home も含めて、そのやり方が通用する研究テーマをいくつか集めて、同じ様式に揃えてそれぞれやっていこうっつう形になって。

まとめたやつは BOINC プロジェクトっつう名前になった。BOINC のソフトウェアをダウンロード・起動すると、その中からプロジェクトをいくつでも選んで参加できると。一気にいろいろやれるけど、そのぶんは処理が遅くなって競争には不利だったりする。

SETI@home は人気を博してて、世界中から膨大な数の個人や企業、研究施設なんかが参加して、膨大な計算リソースを提供してた。どの研究テーマに参加するかは参加者の自由だし、好きなだけ複数選択もできるんだけど、SETI やりたくて参加したおいらにとっては、後から別テーマも勧められてもなーって感じで。後発プロジェクトに快く参加した人たちもきっと多くいたろうけど。

おいらもとりあえず重力波検出の解析も始めてみたけど、SETI の解析以上に何やってんだかさっぱりわからんってのがな。タンパク質の構造解析もどっちも科学的意義があるのはわかるけど、どうも盛り上がれなくて。なんで盛り上がれないのか考えたら、宇宙人探しほどは素人視点での面白みがないからだったかも。

SETI は真面目な科学テーマではあるけど、見つかるかどうか誰にもわかんないものを探すわけで。ギャンブルの怪しげな香り満点なのが魅力でな。万が一宇宙人が見つかったらウハハハハーってなるじゃないですか。

重力波は存在が予想されてたから、検出されたらそれは順当なものでして。一般の参加者がコーフンできるかっつうと微妙なような。そういやアメリカの重力波検出機がとうとう検出したんだったよな。あれって BOINC で解析した結果だったんだろうか。

タンパク質の構造解析は、存在するかしないかを突き止める話じゃないからな。解析が進むごと科学者や関連業界はコーフンするだろうけど、参加者はただ延々・淡々とこなすだけってのは味気ないかも。

あーそうか。おいらが参加者として魅力を感じたかどうかは、(おいら視点で)冒険の度合い如何だったってことか。

参加の動機がその程度なもんだから、仕様がいろいろめんどくなると途端にやる気なくなるわけで。

んで結局おいら BOINC プロジェクトから丸ごと抜け忍しちまったわ。

銘板
2017.9.30 土曜
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せちむち

単純に、飽きてきたときに水平展開されてめんどくなったってのもあったし、モチベーションを落とされる系のこともあったってのも。

前にも書いたかな。SETI@home やってることを知り合いに言っちまったら、野暮でトンチンカンなツッコミで馬鹿にされたというか。それで興が削がれたというか。「ボランティアで貢献」なんて殊勝なこと以前に、面白そうだからってだけでやってたもんで、面白くなくなると続かなくもなるわけで。

なぜか、そのトピックにあんまし興味ない人って、ほんとなぜか、全部知ってるかのような上からな態度を取るんだよな。んでまぁ間抜けでトンチンカンなツッコミを展開しては馬鹿にしてくると。

その間抜けでトンチンカンなツッコミ。「宇宙人が電波で通信してるとは限らないじゃん」てやつ。いやほんとこれ、かなり上からな態度で、ほんと馬鹿にした感じで言われたんだわ。こっちにすれば「そこから説明かよ」っつう程度の低さなのに、出会い頭の一発で撃沈してやったぞ的にマウンティングしてくる意味不明さ。

「電波で通信してないとも限らんだろよ」とでも言おうものなら、半端な知識で「ニュートリノとか重力波だったらどうする?」とかまた高飛車。

「どうするも何も、どっちも速度が電波と同じだよ。それにどっちも通信装置を作るのが電波よりはるかに大掛かりで大変だろ。地球人なんか一番お手軽な電波通信しかできてないし。ダントツで簡単な電波をわざわざ使わないと考える方が不自然だろ」と返すと、

「(ニュートリノや重力波での通信手段が)実は簡単に作れるかもしんないんじゃん」とか。いや原理的な話なんだけど。

『じゃあお前が作れよ』とまで言わなくても、そういう人はそこらへんで自分が屁理屈を言ってることにようやく気付くらしい。けどいったん出しちまった上からな態度はなかなか変えられないわけで。

「それより、人類が知らない通信方法があるかもしんないじゃん。だったら電波なんて使わないかもよ?」

「そりゃそうかも。けどそれ言ったらもう話が何も進まないよ。宇宙での通信手段で人類が扱えるやつが今のとこ電波だけだから、もしかして宇宙人も電波で通信してるなら、運良く何か受信できるんじゃないかってことだよ」

実はジリ貧に追い詰められたそういう人たちは、結局はこれ言う。

「テレパシーだったら?」

いやだからめちゃくちゃなこと言う前に、話の筋を思い出せよ。

ここらへんの主張でよくわからないのは、

という根拠不明な理屈。そしてそういう都合のいいものの存在は、主張者の脳内でしか確認されないという事実。「空想ファンタジー通信」とでも呼んどくか。ティーン雑誌の投稿欄か。

こっちもとっくに SETI@home やんなくなった身なわけでさ。飽きたというか負けたというかで。

今さら SETI を擁護する義理もないんだけどさ。関係者や参加者は今日も世界のどこかで空想ファンタジー通信信者の無知攻撃にさらされてるんだろうなーと思うと、「宇宙人が早く見つかりますよーに」と願わずにはいられんです。

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