ひとりごちるゆんず 2017年1月
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2017.1.1 日曜
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新年ですなー

明けましておめでとうございますです。今年もどうぞよろしくお願い申し上げ奉り候。

ってさ、「どうぞよろしくウンヌン」ってほんとなんてーか、文面内では意味の薄い文だなーとか思ったり。

ってのを昔はけっこう小馬鹿にした気分になったりして粋がってたりして。

けど最近思うのは、文面そのものに意味がなくても、定型だけど品のいい気持ちを伝える定型文として、ホワイトなおまじない言葉として有効なのかもなーとか思ったり。

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2017.1.2 月曜
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貧弱貧弱ゥ!

正月だけど関係なくww

Linux って問題なく日本語を扱えるんだけどさ、いい日本語フォントがあんましないのはどうにかなんないもんなのかと。

無料フォントに注文つけるのも野暮だけど、どうもこう、いろんな用途に潰しがきくのがないというか。普通の文書を作るための標準的なのが弱いというか。Mac だと Osaka やヒラギノみたいなやつの品揃えが弱いというか品質がちょっとアレだというか。商売の貼り紙に使えそうなカワイイ書体はいろいろあって嬉しいんだけどさ(Linux 専用ってわけではないけど、たぬき油性マジック はイイぞ)

文句言っちゃいけないことなんだけど、プロが作ったのと比べると見劣りしてしまって……。

活字デザインって高度なノウハウがギッチリ詰め込まれたものらしく。目の錯覚まで利用してるらしく。てことで本当のプロの出番な仕事らしく。

パソコンの普及で、電子的な活字でよくなったわけで。フォントの用途として、活版印刷の縛りがなくなったわけで。てことで誰でもけっこう手軽に活字デザインができる世の中になったわけで。

とまぁハードウェアの敷居が下がりはしたものの、字のデザインの部分はいまだにプロの技が必要なんだなーと。

銘板
2017.1.3 火曜
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そのバージョン

この曲ずっと探してた。20年くらい前にラジオで聴いてさ、たまに思い出しては「探さなくては」とまた忘れ……っつうループにハマってた。

今年の正月3日にしてようやく見つけた。コーヒールンバ / エージ & テツ

スパゲティナポリターナ!

ちきしょうめっさ久しぶりに聴き直したらなおさら面白いんですがwwww

しかしギターすげえかっちょいいな……。

銘板
2017.1.4 水曜
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『朝日のあたる家』

このまえ居酒屋のカラオケで『朝日のあたる家』を歌われた御仁がいらして。おいら思わず「ベンチャーズのカバー知ってますよ。これすげーイイ曲っすよね」とヨイショしといたww

実際すげーイイ曲で。ていうかおいら歌詞は知らんくてさ(ベンチャーズ版だから)、カラオケの画面で初めて知ったですよ。曲調と相まって、やるせなさがもうたまらんすよ。

The House of Rising Sun
/ THE ANIMALS


There is a house in New Orleans
They call the Rising Sun
And it's been the ruin of many a poor boy
And God, I know I'm one

My mother was a tailor
She sewed my new blue jeans
My father was a gamblin' man
Down in New Orleans

Now the only thing a gambler needs
Is a suitcase and trunk
And the only time he's satisfied
Is when he's on a drunk

[Organ Solo]

Oh mother, tell your children
Not to do what I have done
Spend your lives in sin and misery
In the House of the Rising Sun

Well, I got one foot on the platform
The other foot on the train
I'm goin' back to New Orleans
To wear that ball and chain

Well, there is a house in New Orleans
They call the Rising Sun
And it's been the ruin of many a poor boy
And God, I know I'm one
朝日のあたる家 / アニマルズ
 


ニューオーリンズにある家
朝日のあたる家 と呼ばれる家
可哀想な男の子の 幾多の夢の残骸
そう 俺のこと

仕立屋だった母
俺に新品のブルージーンズを作ってくれた
博打打ちだった父
ニューオーリンズの繁華街に入り浸った

博打打ちに要るものは
スーツケースとトランクのみ
父さんの機嫌がいいのは
呑んだくれている時のみ

[オルガンソロ]

母さん あなたの子供達に言いなよ
俺のしたことをするなと
朝日のあたる家で
後ろめたさと貧しさに一生を費やせと

プラットフォームに片足をかけ
もう片足を列車にかけ
俺はニューオーリンズに舞い戻る
囚人の足かせを着けるため

ニューオーリンズにある家
朝日のあたる家 と呼ばれる家
可哀想な男の子の 幾多の夢の残骸
そう 俺のこと

紛う方なき名曲。曲調に漂う寂寥感はイーグルスの『ホテルカリフォルニア』とも似てるような。って『ホテルカリフォルニア』はおいらジプシーキングス版の方が馴染みがあったり。この曲もまた歌詞をわかってないが(ジプキン版はスペイン語)、ジプキン版のアレンジは妙に勝ち組っぽいんだが。

アメリカ(というグループ)の『名前のない馬』もサウンドの方向性が近いかなぁ。そうでもないかなぁ。歌詞はポジティブ風味だよな。

『朝日のあたる家』で、「囚人の足かせを着けるため」ってのは実刑を受けるためなんだろうか。それとも「嫌々ながらの帰郷」の喩えだろうか。

仕立屋の母と博打打ちの父の下りは "was" で明確に過去形なんだわ。もう両親ともこの世にいないんだな。その影響を受けて育った主人公、と考えても、んーやっぱしどっちかはっきりせんな。

とか考えつつ Wikipedia『朝日のあたる家』を見たらば、おお、アニマルズのオリジナルじゃなく、作者不詳の古いフォークソングなのか。しかもアニマルズの前にノーベル賞のボブ・ディランが歌ってたりもしたのか。もともとは女性が主人公で、アニマルズが男性に変えたのか。へぇー。

そして歌詞の意味としては、アニマルズ版では『朝日のあたる家』とは少年院か刑務所のことらしい。元の女性が主人公の歌詞の場合だと、娼館のことらしい。

そういうことか。いやー『朝日のあたる家』はてっきり主人公の生家と思っとったが。全然勘違いだったわ。

あとさ、「後ろめたさと貧しさに一生を費やせと」の部分、今さっきまで前後の文脈から「後ろめたさと貧しさに一生を費やすなと」にしてたんだわ。母から子への説教のつもりで。けどどうもそれだとやっぱしおかしい感じで。

「朝日のあたる家=少年院か刑務所」ってのがわかったんで、変に気を回して意訳せんでも、原詩からそのまま訳せてああすっきり。この場合の「母さん」は主人公の母親ではないのかな。受刑者の母親たちなのかな。けど mother は単数形なんだよな。ここはよくわからんとこ。

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2017.1.5 木曜
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謎の憧れフード

なぜだろう。言葉で単に「スープ」と聞くと、すごく特別な食べ物に思えてしまう。

何スープかも特定されてないのに、なんか鍋や皿から湯気出しまくりの、それを両手で大事そうに、幸せそのものを手で持ってるかのように運ぶ姿とか思い浮かんでしまう。

そりゃもう寒空の下のおうちの中ですよ。雪や氷がへばりついた窓の外は、夕暮れ過ぎてもうすぐ真っ暗になりそう。

そんな状況でスープ食べるっての考えるだけで、ああなんかいろいろ思い出してきた。そんな今夜は、今夜は……。

……、

……、

……。

ハウスシチュー! それだったかっ!

スープじゃねえし。

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2017.1.6 金曜
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暖炉・囲炉裏の部屋は意外と寒いか 1

暖炉とか囲炉裏とか。まぁ昔ながらの暖房ですな。

あれってけっこう寒いんじゃないかと思って。

炉端で火に当たってる部分はあったかいだろうけど、反対側はかなり寒いんじゃないかと。

反対側は火に面してないからってのもあるけど、寒い風がもろに当たってくる気がして。

暖炉には煙突がありますな。囲炉裏には煙突がないけど、高い天井のてっぺんに煙抜きの穴がありますな。

火で暖まった空気は上に抜けていく。煙突や煙抜きの穴から屋外に抜けていく。

そのぶん建物の下の部分の隙間から、冷たい外気が供給される。

その冷たい空気はどこに吸い込まれていくのかっつうと、暖炉や囲炉裏。その方向に床を這って流れていくわけで。

んでその途中、暖を取ってる最中の人の背中なりお尻なり足なりに、後ろ側から直撃を食らわすと。

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2017.1.7 土曜
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暖炉・囲炉裏の部屋は意外と寒いか 2

これは寒いだろ。

暖炉や囲炉裏はあったかいイメージがあるけど、あったまった空気はすぐさま外に出てしまうし、そのぶん冷たい空気がどんどん入ってくるしで、部屋を暖める要素としてはけっこう効率の悪いものなのかもなと。

だったら人を直接暖めるのに的を絞ってるのかなと。その用途にしても、やっぱしそんなに効率の良いものではないのかもなと。

ていうか囲炉裏の場合は料理目的が主かもな。そんな囲炉裏じゃ背中が冷えないよう、丹前とか着込むもんなのかもだけどさ。

あと、寒い時に火の光を見てると安心できるっつうのもあるのかもな。

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2017.1.8 日曜
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暖炉・囲炉裏の部屋は意外と寒いか 3

石炭や薪のストーブもそうなんだろうか。直火じゃないところが違うが。

記憶を辿るに、ストーブの煙突ってけっこう低い位置にあるよな。高さで胴体の真ん中あたり。

てことは暖まった空気はいったん胴体内でてっぺんまで上ってから、煙突の位置まで降りてきて排出だわな。降りるってことは熱気の温度が下がるわけで。熱気はストーブのてっぺん周辺を熱して、ある程度冷えてから排出と。

てことは、ストーブの胴体の真ん中より上が熱くなるわけで。その輻射熱で部屋を暖めるわけで。熱気は熱いまま屋外にただ出て行くわけじゃなく、部屋を暖める役割を果たしてから排出されるわけで。

部屋の外から冷気を引っ張り込んでしまうのは同じとしても、ストーブの設計ってそこらへんの効率を考えたものだったんだな。

今初めてわかったわ。

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2017.1.9 月曜
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暖炉・囲炉裏の部屋は意外と寒いか 4

暖炉や囲炉裏は暖房装置として効率が悪そうとはいえ、屋外での焚き火に比べれば、暖を取る道具としてかなり有効な気もする。それは装置そのものっつうより、屋内だからってことで。建物そのものが余計な風を遮るもので、断熱材でもあるからってことで。

屋外で冷える要因は、好き放題に吹きすさぶ寒風があるわけで。その一方、家と暖炉・囲炉裏の組み合わせは全天候型なわけで。

あと屋外だと空が見えてるわな。放射冷却現象もまた冷え込む要因なわけで。これもまた風と同じく、壁と屋根があればだいぶ防げるってことで。

銘板
2017.1.10 火曜
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謎の食い合わせ

子供の頃からの疑問なんだが。

けっこう他の人たちも同じ感想を持ってるらしいんだが。

今までまともな回答を得たことがないんだが。

いやさ、カレー食べて味噌汁食べると、舌がすげービリビリするじゃないですか。

なんでなんだろと。

水でもお茶でもコーラでも問題ないじゃないですか。

なんで味噌汁だけああなるんだ?

化学反応的な何かなんだろうか。

「カレー 味噌汁 辛い」でググっても、はっきりした答えは見つからず。

銘板
2017.1.11 水曜
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延期

SS-520 ロケット4号機、打ち上げ延期ですかー。天候条件が合わなかったそうで。小さいロケットだしな。無誘導だしな。そりゃまぁ天気に左右されますわな。

がっかりにはがっかりだけど、初の試みだし、特にいい条件で打ち上げたいところでもあるわな。

銘板
2017.1.12 木曜
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『ホテル・カリフォルニア』

てことで、歌詞の意味を今まで知らなんだ超有名曲『ホテル・カリフォルニア』を訳してみた。

Hotel California / Eagles

On a dark desert highway, cool wind in my hair
Warm smell of colitas, rising up through the air
Up ahead in the distance, I saw a shimmering light
My head grew heavy and my sight grew dim
I had to stop for the night
There she stood in the doorway;
I heard the mission bell
And I was thinking to myself,
"This could be Heaven or this could be Hell"
Then she lit up a candle and she showed me the way
There were voices down the corridor,
I thought I heard them say...

Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California
Any time of year (Any time of year)
You can find it here

Her mind is Tiffany-twisted,
    she got the Mercedes bends
She got a lot of pretty, pretty boys she calls friends
How they dance in the courtyard, sweet summer sweat.
Some dance to remember, some dance to forget

So I called up the Captain,
"Please bring me my wine"
He said, "We haven't had that spirit here
    since nineteen sixty nine"
And still those voices are calling from far away,
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say...

Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
They livin' it up at the Hotel California
What a nice surprise (what a nice surprise)
Bring your alibis

Mirrors on the ceiling,
The pink champagne on ice
And she said "We are all just prisoners here,
    of our own device"
And in the master's chambers,
They gathered for the feast
They stab it with their steely knives,
But they just can't kill the beast

Last thing I remember, I was
Running for the door
I had to find the passage back
To the place I was before
"Relax, "said the night man,
"We are programmed to receive.
You can check-out any time you like,
But you can never leave!"
ホテル・カリフォルニア / イーグルス

暗い砂漠のハイウェイ 涼風が髪をとかす
暖かいコリタスの香り 風に溶けて
はるか彼方 揺らぐ光が見えた
頭は重く 視界は暗く
一晩の宿を求めた
門に立つ女性
教会の鐘の音が聞こえて
自身のことを思った
「天国と地獄 どちらにでも」
女性はろうそくを灯し 道を照らした
回廊沿いの声は
こんな風に聞こえたような……

ホテル・カリフォルニアへようこそ
素敵なところ(素敵なところ)
素敵なところ(素敵なところ)
ホテル・カリフォルニアは部屋がたくさん
年中いつでも(年中いつでも)
ここにある

女性の心はティファニーのねじれ
メルセデスのくびれ
友達よと言う大勢の美丈夫たち
中庭で踊る様は 夏のかぐわしさ
踊ることで思い出し 踊ることで忘れ

ボーイ長に声をかけた
「ワインを持ってきてくれ」
答えは「1969年以来
そのような酒は置いていません」
まだ声が遠くから呼んでいる
真夜中に呼び起そうと
声はこんな風に……

ホテル・カリフォルニアへようこそ
素敵なところ(素敵なところ)
素敵な顔立ち
ホテル・カリフォルニアでの暮らしは皆思うまま
素晴らしい驚き(素晴らしい驚き)
言い訳を聞かせてよ

天井に鏡
ピンクシャンパンは氷入り
女性が言う「ここの皆は
自ら望んだ囚われの身」
支配人の部屋での
祝宴に皆が集まった
皆で硬いナイフを刺しても
あのけだものは殺せない

記憶に残る最後の一片
ドアへと走っている自分
元に戻れる場所への
戻り道を探さないといけなくて
夜警の言葉は「落ち着いて」
「我々はおもてなし要員です
お好きな時にチェックアウトできますが
決して帰れませんよ」

訳してもやっぱしわからん orz

まーいろいろ暗喩を込めた難解な歌詞で、作詞者本人も特に説明をしてなくて、解釈なり深読みがいろいろ存在するらしい。

Wikipedia「ホテル・カリフォルニア_(曲)」を読むに、ドラッグでの快楽と退廃から抜け出せないとかそういうものじゃないかってのが有力説だったり。1969年と野獣を殺せないなんてあたりは、ロック音楽の商業化や オルタモントの悲劇 の暗喩とからしい。

まー現代の視点だと、白文で理解するにはかなりマニアックな背景知識が必要ってことですかなぁ。あるいは少なくとも1969年からこの曲が発表された1976年あたりまで、リアルタイムで洋楽ロックにハマってた世代の方々向けっつうか。

んでも歌詞の意味がわからんでも別にいいわ。この曲のサウンド自体がすげー綺麗だし。おいらはそこを楽しめばいいってことで。

銘板
2017.1.13 金曜
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『名前のない馬』

そしたらさらに、アメリカ(というグループ名)の『名前のない馬』もやってみっか。

A Horse With No Name / America

On the first part of the journey
I was looking at all the life
There were plants and birds and rocks and things
There was sand and hills and rings
The first thing I met was a fly with a buzz
And the sky with no clouds
The heat was hot and the ground was dry
But the air was full of sound

I've been through the desert
    on a horse with no name
It felt good to be out of the rain
In the desert you can remember your name
Cause there ain't no one for to give you no pain
La, la

After two days in the desert sun
My skin began to turn red
After three days in the desert fun
I was looking at a river bed
And the story it told of a river that flowed
Made me sad to think it was dead

You see I've been through the desert
    on a horse with no name
It felt good to be out of the rain
In the desert you can remember your name
Cause there ain't no one for to give you no pain
La, la

After nine days I let the horse run free
Cause the desert had turned to sea
There were plants and birds and rocks and things
There was sand and hills and rings
The ocean is a desert with it's life underground
And a perfect disguise above
Under the cities lies a heart made of ground
But the humans will give no love

You see I've been through the desert
    on a horse with no name
It felt good to be out of the rain
In the desert you can remember your name
Cause there ain't no one for to give you no pain
La, la
名前のない馬 / アメリカ

あの旅のはじめに
生きとし生けるものを見つめていた
草木に鳥に岩 すべてがあった
砂も山も音の響きも
最初に出会ったのは 羽音を立てる蝿
そして雲のない空
気温が上がり 地面が乾き
それでも空は音に満ちていた

名前のない馬に乗り
砂漠を渡ってきた
雨など降らなくてもいいと思った
砂漠の只中なら 自分の名前を思い出せる
苦痛を与える者がいないから
ラララ……

二日経ち 砂漠の日射を浴びて
肌が赤く焼けてきた
三日経ち 砂漠を楽しんで
川床を見つめていた
かつて流れていた川の物語とともに
その死に悲しみを覚えた

そう 名前のない馬に乗り
砂漠を渡ってきた
雨など降らなくてもいいと思った
砂漠の只中なら 自分の名前を思い出せる
苦痛を与える者がいないから
ラララ……

九日経ち 馬を解き放った
砂漠が海に変わったから
草木に鳥に岩 すべてがあった
砂も山も音の響きも
この海は砂漠 その地下に生命を持ち
その上面は何も悟らせない
あの街々の下に 大地が作った心があるのに
人間は愛を与えようともしない

そう 名前のない馬に乗り
砂漠を渡ってきた
雨など降らなくてもいいと思った
砂漠の只中なら 自分の名前を思い出せる
苦痛を与える者がいないから
ラララ……

一般的な砂漠のイメージっつうと、めっさあっつくて喉が乾きまくって、「オアシスだー」と最後の力を振り絞って走ってくと蜃気楼で絶望とかさ、ちょっと油断すると死ぬ場所っつうか。快適に暮らすには適さない場所っつうか。あるいはその派生イメージで、「東京砂漠」なんて感じで、都会で働きアリしてると味気ないとか生きてくのツライとか潤いがないとか。そんなネガな感じがあるような。

けどこの歌詞だと「砂漠=楽園」なんだね。都会のコンクリートジャングルなり日常の濃ゆすぎる人間関係なりで見失った自分自身を取り戻せる場所って感じ。

ああそうか。日本人が持つ砂漠のイメージって、アラビアや中国西域やアフリカのサハラ砂漠あたりなのかもな。けどこの歌に出てくる砂漠ってアメリカ大陸のそれなのかも。となると、そこまで過酷なものではないのかも。

後半、舞台は海へと切り替わる。ロケーションが変わっても、あるものは同じってのがなんだか新鮮。んでそこから想像と洞察が一気に広がると。

昔この曲が入ったアルバムを買ったんですわ。付属の日本語訳も読んだことあるんですわ。どーもテキトーにしか読んでなかったらしく。オチの洞察を完全に忘れてたというか。見落としてたというか。んで、自然礼賛な歌詞なんだよなーアウトドア派な人たちが気に入る歌詞じゃないかなーくらいにしか記憶してなかったすよ。オチをわかってないと、この歌詞を何もわかってないのと同じですがな。

まーこの曲も、歌詞をまったく知らんでも、サウンドだけでも充分に楽しめるし。

けど今回訳してみてよかったわー。歌詞の展開もサウンドの展開もその絡み方も、すげー気持ちいいわ。

銘板
2017.1.14 土曜
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「帰る」こと

『名前のない馬』の海の下り、主人公は本当に海辺に行き着いたんだろうか。あるいは砂漠暮らしの果て、砂漠が海と同じに思えてきたんだろうか。つまり境地・達観ってやつだろうか。読み込むほど後者のような気がしてくるような。

後者だとして、主人公は馬を手放したわけで。てことは元の世界へはもう帰らず、その地の土になると決めたのかな。

非現実・非日常な場所から元いた場所に帰れない/帰らないのは『ホテル・カリフォルニア』と似た状況。一方『朝日のあたる家』は過去の汚辱にまみれた故郷へ、さらに汚辱にまみれるべく帰る歌。アメリカのこの時代のポップスの寂寥感って、「帰る」っつう行動がキーワードな気がしてきた。

銘板
2017.1.15 日曜
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最小の企ての結果

SS-520 4号機、打ち上げ失敗ですかー orz

このロケットでの衛星打ち上げは今のとここれ1回こっきりってことだそうだけど、リベンジマッチしてほしいなぁ……。

銘板
2017.1.16 月曜
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アポストロフィックリヴァイヴァライゼーション 1

そろそろ復活してもよさげな表現というか。

例えば

『ルパン三世'78』

とかの、「'」+西暦下2桁ってヤツ。この場合は「1978」の省略形。

さすがに2000年代ももう下2桁が17ですよ。もうここらへんでこの表現が復活しても違和感ないんじゃないかと。

いやしかし。

中年以上じゃ「'」より前は「19」っつう刷り込みがあるかもなぁ。もっと下2桁が大きい数字にならないと実感が出ないのかもなぁ。その頃には前世紀の記憶が多い人たちも減ってるしなぁ。

んー。

違和感や前世紀との誤解がなさそうなのは「'30」くらいからかなぁ。

「'50」を超すと完全に安全圏な気がする。

銘板
2017.1.17 火曜
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アポストロフィックリヴァイヴァライゼーション 2

その頃って、

いやあのその頃って、

……、

……、

……。

技術的特異点 の後だよな。

2050年までに来ないかもしんないけど、来るかもしんない。

2038年問題 の後でもあるんだな。

なんかマヤ文明の予言で2012年に人類終了とかあったじゃないですか。んでその年を無事に過ぎたら「2012年は計算違いで、本当は○○年です」だかの延期宣言とかもあったりして。

未来のことは誰にもわからんもんだからこんなのがはびこるわけでして。けど2038年問題は年限をはっきり切ってるし根拠もあるしで、そのリスクは確かにあると思う。技術的特異点も本当に2045年あたりに来るかは知らんけど、いずれ来そうな感じではある。マヤ文明の予言よりは確かっつう相対的な意味で。

銘板
2017.1.18 水曜
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アポストロフィックリヴァイヴァライゼーション 3

まーホント将来の悲劇はもう考えてもしょうがないわけで。つか東日本大震災や熊本地震を、科学的にもオカルト的にもまともに予言できてた人がたぶんいないってことから、やっぱし予言ってのはあてになんないってのがわかるわけで。

しかしそんな状況を顧みず、おいらは予言するのである。

「'」+西暦下2桁 って表現はいずれ、またフツーに普及する時代が来るのです。

だからってそれがどうしたっつうレベルの話でしかないけど。

銘板
2017.1.19 木曜
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早すぎトラブル

SS-520 ロケット4号機の結果の解説、打ち上げ当日中に出てたんだね。この記事を書かれた大貫剛さん、宇宙開発関係のニュースサイトでお名前をよく見かけるなぁ。この方の記事は簡潔でわかりやすいのがよくて。

JAXA超小型ロケット「SS-520」、衛星軌道投入に失敗【解説あり】 - sorae.jp

今回の失敗のツボどころは、意外に早く不具合が出てしまったってとこ。今はその内容を解析中らしい。

早すぎってのは、テレメトリを受信できなくなったのが1段目の稼働中だったってことで。

SS-520-4 は3段式ロケットで、ベースは単段式の S-520。これがそのまま1段目になってる。S-520 の運用実績は30回くらいあって安定してるってことで、記事によると、まさかここの稼働中に……てな状態と。

2段目の今までの運用実績は2回のみで失敗なし。3段目は今回が初。てことで、おいらはトラブルが出るなら2、3段目かなーと思ってたが。

詳しくはこれからのデータ解析の結果でってことですな。

しかし意外に早い段階で打ち上げを中止することになってしまったんで、2段目と3段目の運用データを取れなかったのは痛かったかも。

銘板左端銘板銘板右端

大貫氏の記事には、重要な(とおいらが思う)見解が書かれてるね。

他のニュース記事だとあたかも、部品に民生品を多用したのが失敗原因みたいに報道されてしまってるわけで。

けど民生品利用の方針で開発したのは3段目でして。

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2017.1.20 金曜
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とりあえず、の仕様 1

SS-520 ロケットで衛星打ち上げってのは、4号機での計画ではいささか無理があるってのは知られてた。近地点高度 180km は低すぎるわけで。ここは 220km は行かないと、衛星は長生きできないわけで。

SS-520-4 のフライトシーケンスでは、1段目が高度稼ぎ、2, 3段目が水平速度稼ぎっつう分業体制になってた。それなら近地点高度を上げるには1段目の増強が必要になるわけで。既存の SS-520 ロケットをそのまま使う方針に反してしまうわけで。

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2017.1.21 土曜
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とりあえず、の仕様 2

改造なしでも近地点高度を上げられそうな気がする。220km までいけるかはわからんけど。

SS-520-4号機のミッション概要(PDF)を見るに、16ページの「シーケンスオブイベント」の最後、衛星分離時の慣性速度は 8.1km/s に設定されてた。

この結果、遠地点高度の方は 1,500km にまで伸びることになってたわけで(資料)。

遠地点高度の余裕分を下げれば、近地点高度を上げられるわけで。高度 200km くらいでの第一宇宙速度は 7.8km/s なんで、水平加速の 0.3km/s 分を垂直加速に回せばいいんではないかと。

けど垂直加速担当の1段目にその余力はない。

いやさ、2段目は噴射開始時点で水平加速することになってるけど、これ、ちょいと斜め上に加速すればいいんでね?

ロケットの向きを変える機能は2段目だけが持ってる。てことで2段目の稼動前後で2回に分けて、水平方向まで倒していくといいんじゃないかと。あるいは稼働中に向きを変えていくか。

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2017.1.22 日曜
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とりあえず、の仕様 3

スピン安定+重力ターンを初めてやってのけた L-4S ロケットだとそれは至難の技だった。姿勢制御するにはいちいちスピンを止めなきゃいけなかった。けど SS-520 の2段目はスピン安定を保ったまま姿勢制御できちゃうからな。ラムライン制御というやつ。そしたら姿勢制御マヌーバを2回に分けたり、稼働中に向きを変えたりってのは可能なんじゃないかと。

そういやイプシロンロケット初号機に乗ってた PBS、3段目(スピン安定方式。姿勢制御機能なし)の稼働中からラムライン制御してたそうだし。

なんてこといちいちおいらごときが言うまでもなく、ISAS の中の人たちは当然わかってるはず。

とはいえモータの稼動後や稼動中のラムライン制御は、SS-520 の今まで2回の打ち上げでやったことなかったのかも。4号機は3段目がまるっこ新規開発だからな。だったら1, 2段目は仕様もフライトシーケンスも今までのままで行きたいわな。

近地点高度 180km って、こんな流れで決まったんじゃないですかね。

SS-520 で衛星打ち上げの試みは今のところ今回限りで、将来計画はないそうで。再打ち上げの線も微妙な気がする。JAXA が独自にやったのならありそうだけど、経産省が出した公募に通って資金調達した計画だからな。これまた経産省絡みの宇宙プロジェクトって、後が続かないパターンが多いみたいだし。

だったら JAXA 独自路線に切り替えたらどうかって気もするが。打ち上げ能力が低いとはいえ、1回で5億円の衛星打ち上げ計画ってかなり安いし。

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2017.1.23 月曜
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とりあえず、の仕様 4

SS-520 で衛星を打つとして、先に書いた「2段目を水平じゃなく斜め上にして稼動させる」として、本当に有意な結果が得られるのか。大まかに計算してみた。

2段目での増速分は 2.5km/s。この水平速度成分を 2.2km/s まで落としてみる。そのぶん垂直速度成分が生まれるわけで、この垂直速度の増分でどんだけ近地点高度が上がるのかと。

3段目 2段目 2段目 2段目 2段目 2段目
最終速度
(m/s)
水平速度増分
(m/s)
垂直速度増分
(m/s)
仰角
(°)
高度増分
(m)
到達高度
(m)
8,100 2,500 0 0.00 0 180,000
8,000 2,400 700 16.26 25,000 205,000
7,900 2,300 980 23.07 48,980 228,980
7,800 2,200 1,187 28.36 71,939 251,939

おお、行けるではないか。データ行の3行目と4行目は到達高度 220km を上回っとるぞ。

ちなみにこれ、かなりアバウトな計算なんですわ。

「実際はもっと行くだろ」側の考えだと、簡単のため重力加速度を地表と同じ 9.8m/s^2 で計算してるってのがありまして。実際の重力加速度はもう少し小さくなる。1段目から斜め打ち上げなんで、2段目の初速として幾分の水平速度がついてて遠心力が発生してるし。そもそも高度があるぶん重力自体が小さくなってるし。

「いやいや実際はもっと渋いことになるだろ」側の考えだと、この計算だと2段目は一瞬で加速することになってるというか。実際は時間をかけて加速していくわけで、その間に重力損失を受け続けることになる。てことで2段目の最終速度の垂直成分はもっと小さくなるはず。

てな塩梅だけど、とりあえず自前の計算結果を使うとして。下の2行はほとんど円軌道ですな。近地点が上がって条件をクリアしたとはいえ、低軌道の大気抵抗をずっと受け続ける軌道なわけで。面積体積の法則から、超小型衛星はその影響が大きいわけで。衛星の寿命は半年も延びればいい方かも。

結局 SS-520 での衛星打ち上げは、そのままじゃ実用性があまりないってことですかねぇ。けど衛星打ち上げロケットの最低限を体験することは、それ以外のロケット開発での目安を身につける意味でかなり役に立ちそうなわけで。

あと失敗だったとはいえ、仕様としては「こんなもんで衛星を打てる」なわけで。他の衛星打ち上げ国や「衛星打ち上げ国」入りを目指してる国々にとって、かなり衝撃的なコンセプトだったんじゃないかって気がする。ロケットのイメージって、とにかく巨大・壮大・威容・威厳・国家の威信って感じだからな。それが電柱サイズってww

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2017.1.24 火曜
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とりあえず、の仕様 5

ちなみに H-IIA ロケットの本体とブースターを繋いでる「スラストストラット」という棒。あれがだいたい電柱サイズらしい。

ちっせえ。マジちっせえ。H-IIA 本体がフランクフルトならスラストストラットは爪楊枝だろ。

そんなもんが単体で空を飛んで衛星軌道に届くわけで。

それも今のとこは「計算上は可能」って状況止まり。是非とも再打ち上げを成功させて、世界を驚愕させていただきたいっすよ。

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2017.1.25 水曜
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またしても根性型探査機 1

お富さん、死んだはずじゃ……(記事)。

超小型探査機「プロキオン」、彗星の水の謎を解明 - AstroArts

超小型探査機が彗星の水のなぞを解明 - 国立天文台

PROCYON がまだ生きてたってのが衝撃。そして立派な観測成果を上げてしまってた。おいらどっちも諦めてたよ。すげえ……。

太陽系小天体で、1個の対象を複数の探査機が調べるってのはハレー彗星以来じゃないかな。ロゼッタ・フィラエの観測結果を支えつつチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を多角的に捉えられたっつうのは、とりあえずロゼッタチームをかなり喜ばせてるんじゃないかと。あの星はもう ESA のものって感じだしな。

って相変わらず日本語版 Wikipedia だと独立した項目になってないなー。一緒に打ち上げた はやぶさ2 の記事中で軽く紹介されてるのみ。そしてなぜか英語版 Wikipedia には 独立した項目ができてる。おお、その記事中に最新の成果も出とる。

科学的成果
プロキオンは 67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のライマン-アルファ放出を観測し、コマ構造全体を明らかにした。

本家日本での扱いの低さ、どうにかなんないもんですかね……。

国立天文台の記事によると、

「大型の探査計画による精密な観測を低コストの計画がサポートするという理想的な形が実現され、今後の探査計画策定のモデルケースになると期待されます」

「ロゼッタ計画のような10年以上の年月と巨額の資金をかけた大型の探査計画であってもあらゆる観測が行えるわけではないことから、地上や宇宙望遠鏡によるサポート観測が重要となります。今回の成果は、大型計画で実施できない重要な部分を低コストかつ短期間で開発された計画によってサポートするという理想的なサイエンスの形であったことから、今後の小型探査機での大型計画のサポート観測におけるモデルケースになると期待されます」

と出てる。これ PROCYON が当初から目的にしてた構想だったはず。まー当初のままだと、まず低コストの超小型探査機が斥候として対象天体を探査、その結果を受けて本命の探査機を開発する、てなことだったと思う。ぶっつけ本番だった はやぶさチームが、小惑星イトカワが想定外の姿で大変な思いをしたってのも背景にあったと思う。

んでもまぁこの形にとらわれず、本命探査機の出した結果の補強やコラボができるってのを実証できたわけで。

あるいは、大型計画ほどカネをかけずにある程度の探査ができてしまうってのも魅力なわけで。探査内容によっては、もうそれを本命探査ってことにしてしまえると。

地球スイングバイ直後の不具合で捨てられたと思ってた PROCYON、捨てたのは当初の小惑星フライバイ探査計画だけだったんだな。

さて 共同通信の記事 だと、

「地球から3500万キロ離れた場所から望遠鏡で、2.7億キロ先にあるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星全体の水素ガスを観測した」

とある。対象天体までの距離 2AU 近くもあったのか。大まかに地球の公転軌道の反対側同士くらいの距離だが。望遠鏡で見たとはいえ、なりの小さな探査機なんで倍率はそんなでもないだろ。そもそもこの用途での開発じゃなかったし。ああでも彗星だからな。枯渇彗星とはいえコマ全体はかなり巨大なのかな。それにしてもよく観測できたもんだ。

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2017.1.26 木曜
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またしても根性型探査機 2

PROCYON のメインエンジン(イオンエンジン)はもう使えない。姿勢制御スラスタは生きてそうだけど、小型化のために割り切った設計なんで比推力があまり良くない。推進剤が長持ちしなさそう。そしたらもうただ飛んでるだけってのが長持ちするわけで。リアクションホイールでの三軸安定なんで、たまにスラスタでアンロードしなきゃいかんわけで。推進剤の消費は極力それだけにしとく方針かと。

それでかなり長生きできるかも。イオンエンジンと共通の推進剤、もともと搭載量の6〜7割は姿勢制御スラスタに割り振ることになってたそうだし。

したらこの探査機、今後は人工惑星型天文台として余生を過ごすってのはどうでしょ。とりあえず地球軌道の近くまで来た彗星を観測できることは立証されたわけで。この方法での小惑星探査は難しいかな。もともと PROCYON の光学カメラは小惑星の近接探査のために設計されてるんで。

となると、天文台として使えるのは水素観測機器のみかな。

チュリゲラから出てる水素を観測したのはまた別の望遠鏡で、これは地球を取り巻くジオコロナとゆーものを観測するためのものらしい。その応用ですな。しかし 2AU 近くも離れた彗星のコマを観測できるんなら、条件によっては金星や火星周辺の水素も観測できるんじゃないかって気もするが。

地上からの視点ってのは、便利な時ばかりじゃないわけで。地球から離れた場所から観測したほうがいい時もあるわけで。今回のチュリゲラも、地球からは条件が悪くて観測できないものだったそうだし。

国立天文台の記事の後ろの方では、ロゼッタが出した観測結果を基にした理論モデルが3つあるっぽい。PROCYON の結果はそのうち1つを支持してるっぽい。こういう特定ができるってのが、多角的な観測のいいところ。

超小型探査機の発想は昔からあったけど、実際に作って運用してみたっつう結果と経験、これからも役に立ちそうですなぁ。

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2017.1.27 金曜
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きらめき2号

3日前に打ち上げた防衛省の通信衛星 きらめき2号、けっこうな大物だよな。打ち上げ機材が H-IIA 204型ですよ。静止衛星だけど、2段目は高度化型じゃなく普通のやつだな。てことはロングコースト静止遷移軌道は取らないと。衛星は軌道傾斜角29°の静止遷移軌道から、軌道傾斜角0°の静止軌道には衛星が自力で行くってこと。

ロングコーストは打ち上げ能力が目減りするからな。これができないくらい衛星がでかいってことかと。しかも204型。これ、このまえ寿命で運用停止した きく8号と同クラスだな。

参考に きく8号 の質量はと。

5.8 t (打ち上げ時)
2.8 t (静止軌道投入時)
1.1 t (ペイロード)

ほとんど推進剤。静止遷移軌道から静止軌道に移るだけで3トンもの推進剤を使うんだ。んで、残り1.7トンを運用に使うと。この1.7トンも、ペイロードそのものの1.1トンより大きいし。静止衛星の軌道制御は主に南北制御ですな。放っとくと軌道がだんだん傾いて南北にブレていくんで、ときどき補正すると。最近はそれ用にイオンエンジンを積んでるんだよな。きく8号の時点でもう実用化されてた。

しかし きく8号はそれでもこんな大量の推進剤を積んでたんか。てことは きらめき2号でもそうなんだろな。

きらめき1号の方は、本来は2号より先に打ち上げるはずだったらしい。ヨーロッパのアリアン5ロケットで。けど搬送途中で破損したらしく。んで順番が前後してしまったと。

データ中継衛星がいきなり2機と来ましたか。さすが防衛省はカネあるなぁ。

今 JAXA は自前のデータ中継 こだま を運用中だけど、これ当初は2機で運用するはずで。低軌道上の地球観測衛星は、地上局と直接だと1日に何十分しか通信できない。これが静止軌道を中継すると、単純に半日に増えるわけで。んで中継衛星を2機にするとほぼ24時間、衛星と通信できるってわけで。けど予算の都合で1機だけになり、その1機も設計寿命をはるかに越えて運用中っつう状態。後継衛星はそろそろ開発スタートしたかなって感じ。

けど2機ってバックアップなのかな。JAXA の2機計画は、それぞれを離して設置して、どっちも同時運用っつう手筈だった。防衛省だと1機は予備機なのかな。まー自衛隊の主な活動領域は日本周辺だからな。1機+予備なのかな。いやでも PKO もあるからな。JAXA と同じなのかな。静止経度は非公開らしいんでよくわからんね。

周波数帯は はやぶさ が使ってたのと同じ X バンドだそうで。通信状態が天候に左右されにくいのが特徴だそうで。通信速度もなりなりに速いしな。

はやぶさ2は X バンドに加えて Ka バンドもだよな。X バンドよりずっと速いらしい。

と Wikipedia「はやぶさ2」を読んでみたら、「Kaバンド通信の問題」ってのがあった。ふーん、受信局での扱いが難しい上に日本の気候にあまり合ってないんだな。軍事目的は頑丈さが大事だからな。きらめき シリーズは X バンドが現実的ってことかな。

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2017.1.28 土曜
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都都逸とか

都々逸 って、ときどき聴きたくなって YouTube を漁ったり。けっこうたくさん出てくるんですわ。

こういう和風な音楽ってさ、今じゃ大衆音楽シーンから完全に消えてしまってるわけで。

和風な歌謡曲って今は、大衆音楽の需要としては風前の灯な感じがする。んで演歌界は必死になって生き残りや普及を図ってるわけで。

けど演歌って、そのジャンル単独でどうにかしようとしてるのがどうも無理があるような気がする。

和風の大衆音楽を受け入れる下地全体が忘れられてるってのが問題な気がする。そこら全部まとめての広がりやバリエーションが世の中からなくなってしまったのが、その道での稼ぎ頭としての演歌の衰退に繋がってる気がする。手駒が王将だけじゃ将棋にならんってやつで。

おいらの感覚だと、演歌よりディープな和風音楽っつうと民謡って感じがしてしまって。まー田舎だとそういう感覚は普通かも。

民謡を下に見る気はないけど、それだけだとなんかしょぼい気もしてさ。っつーかおいら生まれも育ちも住まいも田舎なもんで、田舎臭いものへの劣等感がどうしても捨てられなくて。

そこへ行くと、都都逸は都会的なわけですよ。伝統とかなんとかってイメージありそうなのに、なんとなく敷居が高そうなのに、聴いてみると軽くてイイ感じで。

和ものの大衆音楽は演歌じゃなきゃ民謡っつう二者択一はどっちもなぁって感じ。けど都都逸ってのもあったよと。ジャンルのバリエーションとか裾野の広がりとか大事ですなぁ。

都都逸ってド素人なおいらに都合のいいことに、やたら短いし。いやもう PPAP 並みの短さでわかりやすいったらありゃしない。

曲が短い分、そして昔からステージで披露してた分、それだけじゃ盛り上げるにはちょい足りないって感じらしく、ステージじゃ合間のトークもまた大事って感じらしい。そこらもセットでのステージでのパッケージってことらしい。

漫談込みもいいけど、それは寄席とかの舞台に出かけて楽しむ方法なわけで。自室で一人で聴く分には、漫談抜きの都都逸のみってのも気軽でイイわけで。

こういうのは今の時代じゃなおさらオッサン趣味なのかなぁ。

「若い人にこそ聴いて欲しい」なんてワガママは言わん。

けどおいら自身、最近まで無視してたというか、ないものと同じ扱いをしてしまってた。今さらになって、なんかイイなと思ってしまって。

バリエーションが大事なんですよ。和ものの大衆音楽は他にもいろいろあるだろ。とりあえず一人気を吐いてる感の津軽じょんからと、あとは長唄とか。他には……長唄とかって全然わかってないおいらwwww

そういや映画「青春デンデケデケデケ」(1992)で、「年を取るとベンチャーズより『長崎の人』を聴きたくなるんだよ」って感じのセリフがあった(記憶に頼ってるんで不正確だけど、そういう大意)。

おいらもその佳境に入ってきたってことなんだろか。と言いつつカーステでは JubyPhonic さんの "Mirishira Romeo & Cinderella" ヘビロテだったりするww

銘板
2017.1.29 日曜
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おもねり

トップニュースは毎日トランプさんですなぁ。日本への影響・世界への影響が気になってしょうがないのはわかるけど、そろそろ飽きてきたというか。

もしかして「飽きた」って言葉、トランプ政権の命運を握るキーワードなんじゃないかって気がする。

トランプさんは毎日のようにツイッター砲をドッカンドッカンぶっ放してるわけで。それを受けてはアメリカの国内外が右往左往なわけで。

なんでこれやるのかっつうと、たぶん自分の有権者の関心を買うため、飽きさせないためじゃないのかと。

マヤ文明の王様(都市国家分立状態だったんで、皇帝はいなかった)は、国家の行事の時に曲芸を披露したそうな。名目は神への奉納だったんだろうけど、国民を喜ばす手段としても機能してたらしい。昔、世界ふしぎ発見で言ってたから間違いないww

マヤ文明の昔なら毎回同じネタでもウケたろ。年に1回かそこらのペースだったろうし。祭祀の場所に行かないと鑑賞できなかったし。記録手段も口伝えか紙しかなかったし。

今は情報がそのまま世界中に一瞬で行き渡るからな。しかもツイッター砲はほぼ毎日だし、けっこうすぐ慣れてしまいそう。

慣れちゃうとさ、受け手側の反応が鈍くなっていくわけで。記録が残るんでパターンを読めたりもしそう。そうなるとつまんなくなっていくわけで。ハマる人が減っていくわけで。

「飽きられる」っつうやつ。

今のトランプさんはツイッター砲の破壊力が凄まじいけど、こればっかだといずれ飽きられるだろ。てことで手を替え品を替え、としていかないといかんわけで。

彼はかつてテレビ番組に出演して人気を博したそうだから、そこはわかってるかもな。てことは、ツイッター砲に続くケレンをもう仕込んであるのかな。

おいらが攻撃対象になることはないからな。外野な野次馬として、次は何が来るのかっつう期待があったりして。ネタじゃなくケレンの手段が。

まーでも日本を攻撃するのは勘弁していただきたいっす。

銘板
2017.1.30 月曜
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幻味

最近、不意に口の中に、何らかの美味しい食べ物の味や食感が現出することがあって。

それは食ったことがあるもので、メニューは毎回違う。

特別なものでもなく、何百円かで買える程度のフツーの食べ物。

でさ、何だかよくわかんないのよ。いきなり来るし。

判別に手間取ってる間に、その味と食感は消えてしまう。

「ああーこれ今食おう今すぐ食おう。この仕事終わったらソッコー買って食おう。なんだっけこれなんだったっけなこれー」

なんて邪念が出ると、ことさらすぐに消えてしまう。

毎回わからずじまい。

自分の体に問うのもなんだけど、一体どうすればいいんで?

銘板
2017.1.31 火曜
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忘却アルゴン 1

一時より下火になったけど、地球温暖化防止で二酸化炭素排出を減らそうよっつう動きってまだあるわな。

日本の場合、東日本大震災で原発が止まって、そのぶんの電力を主に火力発電で埋めなきゃいかんくなったんで、CO2 削減なんて贅沢を言ってらんなくなったって感じかな。

んで震災前の2009年、気候研究ユニット・メール流出事件 というのがありまして。地球温暖化を唱える人たちへの信頼が大きく損なわれまして。実は地球温暖化ってのは今のとこただの仮説だったってことと、その原因が大気中の CO2 濃度が人為的に増加してるからだってのもまた仮説段階だってことが知れ渡ったわけで。今のとこは確定事実じゃなかったと。

この推進論者は確定事実であるとしてるわけで。そこに世の中が乗ってたわけで。けど実はまだそういうわけではないと。データがそう言ってるから、とはいえ見方による感じでもあったりしてな。論拠はまだ盤石ではないような。

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