ひとりごちるゆんず 2012年4月
銘板
2012.4.1 日曜
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軽くやり直し

エイプリルフールだけど、毎年どおり特にそれ系のネタなしで(心に余裕がないんだろうなぁ)。

てことで日記の毎月の台紙作りの省力化はあんまし実感が沸かなかった。けどちょっと沸いたりもして。

不具合を2か所見つけてさ、まず JavaScript のほうを修正かけたんだわ。んで、いったん作った4月分の台紙を手で直そうとしたんだわ。これがけっこう手間っぽくて。毎日ぶんなもんだから。んで、まるっこ新しく作り直そうと。

ブラウザでサクッと開いて HTML ソースをサクッと作って、コピってもうある台紙にサクッと貼って、保存かけておしまい。なんかこう、今回はなぜか軽い感じでやれた気がして。

今たまたま気分がいいからってのもあるんだろうけど、JavaScript ソースをわざわざ開けなくていいってのは、けっこう心理的に軽いのかも。

銘板
2012.4.2 月曜
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通り名ゴッドファーザー

イカロス君やっちまったww

今さ、Wikipedia の「人工衛星」を読んでたんだわ。んでそこの「周期性による分類」てとこに「準天頂軌道 (QZO)」という項目がありまして。ああこれ、みちびき の軌道なんだよなーと説明を読んだら、

「(前略)縦のデンプシーロール軌道とも呼ばれる」

いやいやいやいやいやいや、そう呼び始めたのイカロス君 Twitter だからw みちびきさん Twitter との会話で、ふざけてそう呼び始めたやつだからww(ちなみにイカロス君はみちびきさんを「みっちー」と呼んでる) 元ネタはボクシング漫画『はじめの一歩』だからww コチラのブログ様で、元祖デンプシーロールを画像付きで詳しく解説されとりますですよ。

しかしまぁ

「縦のデンプシーロール軌道とも呼ばれる」

「縦のデンプシーロール軌道とも呼ばれる」

「縦のデンプシーロール軌道とも呼ばれる」

んー、いやいやいやいやいやww

Wikipedia って専門家・一般人を問わず執筆できるそうだからな。ここを書かれた方は一体どういうおつもりだったのかと思うだに笑える。

わざとかな。それとも天然かな。

銘板
2012.4.3 火曜
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カーマンライン

北朝鮮の「衛星」打ち上げ実験、日本の政府と自衛隊はあたかも撃墜する気マンマンというか「必ず仕留める」というかで報道されてる感じだけど、実際はちょっと違うような気がする。

カーマンライン」という高度 100km の区切りがありまして。ここから下は大気圏、ここから上は宇宙空間、という取り決め的な境界なんですわ。科学的な意味での実際は、大気は上に行くごとに徐々に薄くなっていくんで、どこまでが大気でどこから先が宇宙、というのは決められないんだけどさ。けどまぁ便宜的に境界を決めてあると。それがカーマンライン。ははあ、ちょうどオーロラが光るあたりなんだ。

なんでまたそんな線を決めなきゃなんなかったかっつうと、人工衛星の扱いでどうしても必要だったから。例えばこの境界が高度 1000km もあったら、そこまでが地球の大気圏っつう定義だったら、高度数百 km の低軌道の人工衛星は常に他国の領空侵犯をしてるってことになってしまう。国同士で取り決めてあるならいいけど、例えば敵対してる国同士、昔ならアメリカとソビエトとかだと、撃墜もできない高い高度を飛んでる衛星が1回通るごとに、「お前んとこの衛星がうちの領空に勝手に来やがった」とまぁいちいち言わなきゃなんないわけで。高度 200km 台の周期は約1時間半。衛星1機につきその頻度だし。どっちの国も国土が巨大だし。

つーかまぁ米ソ宇宙競争の衛星の目的はまさに敵の領土を真上から覗き込んで偵察することだったんで、お互い様というか。

今や日本の衛星も多くなって、地球観測だの科学観測だのの目的で、いろんな国の上を飛んでる(偵察目的の衛星もあり)。けど人工衛星が成り立つのが空気抵抗が充分に小さい高度 220km より上ってことで、どの衛星もカーマンラインより上なわけ。てことでどこからも文句を言われないわけで。

ここがね、今度の北朝鮮の実験に絡んでくるわけでして。

高度 100km のカーマンラインより上を飛んでる飛翔体を撃墜しちゃうと、しかもその飛翔体の持ち主がその行為を「衛星打ち上げだ」と主張してるとなると、しかもその内容で世界に事前通告をしてるとなると、撃墜行為をされた方が「向こうから先制攻撃を仕掛けてきた」と判断できちゃうわけで。日本が北朝鮮に一方的にケンカを売った形に取られてしまうわけで。こっちから打ったミサイルが当たろうが外れようが、打てばすなわち「日本が攻撃してきた」と取られる可能性があるわけで。

日本の政府と自衛隊はきっとそこを理解してるはず。てことで恐らく「北朝鮮の飛翔体が、万が一、コースを外れて日本の領土や大気圏内(=カーマンラインより下)の領空内に落ちてくることがあれば、これを撃墜する」という姿勢なんじゃないかと。「問答無用でぶっ放してやる」ではないわけで。

今回の打ち上げに関して、北朝鮮はもう誰の言うことも聞く気ないみたいだね。だったら大ごとにならないためには、日本の上を通るときに衛星もロケットの燃え殻も、カーマンラインより上を飛んでくれるよう祈るしかない感じですな。今までの2回の実績で考えると大丈夫っぽい気もするが。

つか1段目はたぶん黄海に落ちると思うけど、2段目は日本の領海近くに落ちそうに思う。H-II ロケット8号機のときみたいに、落下コースを推定して海底からサルベージすると、かの国のロケット/弾道ミサイル技術のほどがよく分かると思うんだが。やってみたりはしないのかな(H-II 8号機の1段目エンジンのサルベージ、ものすごく大変だったとは聞くけど)。

銘板
2012.4.4 水曜
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Dashcode なんぞこれ

.js ファイルを作って、ダブルクリックで開いたんですわ。いつも使ってるテキストエディタの mi で開くのかと思ったら、全然違う感じでして。はてなんじゃらぽん。今まで JavaScript のコードを書くときは、ほとんど .html ファイルの中に書き込んでたんだわ。てことで .js をエディタの指定なしで開くのって初めてだったかも。

Dashcode とゆーソフトで開いとりますなー。何だべこれ。Xcode の親戚ですかいな。Xcode ってかなり前に、Java をそれで作ろうとしたら何だかわかんなくなったやつだったなぁ。Java の学習も何だかわかんなくなって、どっちももろとも打ち捨ててしまったですよ。すげー経ってからまた Java をこれで書いて勉強しようと思ったら、なんかいろいろ変わったみたいでますますわかんなくなって、もう手を付けないようにしてたとゆー感じで。

んで今突然に出現した Dashcode、名前から察するに、Dashboard の JavaScript を作るためのなにがしかのような気がする。とはいえ Mac OS X の何番目からだったか(10.4 からかな)で売りにしてきてる Dashboard なる機能、使ったことなくてな。完全に無視してきたわ。ウィジェットとかいう小さなソフトを自分で作れて、JavaScript ができればそれを作れて、とっても便利だとか。

けどデフォで入ってる何個かのウィジェットは別に便利じゃなくてさ、ほかにもいろいろあるそうだけど、別に要らないし、それ目当てで Mac 使ってるわけでもないんで、気にもしないで今まで来た。

それとは別口で、おいらは仕事関係で必要で JavaScrpt を鍛えてきた。

Dasdcode の使い方とともに、Dashboard の作り方だの使い方だのもやってみるべえかなぁ。

銘板
2012.4.5 木曜
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なぜか話に出ない電力話題

原発を動かさないと電気代が上がるってんで、今夏の電力機器の予測と一緒になっていろいろ揺れとりますなぁ。おいらはどっち派につくほどの見解も持てない状態。どっちがいいんだろうねぇ。

賛成派というか電力会社の言い分としては、おいらが理解してる内容ははなぜか誰も語らないというか。電力会社が言ってるには、原発を止めているぶん火力発電を回してて、燃料代が年間で兆円単位でかかってしまう、とのこと。けどそれだけじゃないでしょと。

原発って安全マージンも入れると、1拠点あたりでかなり広大な土地を占有してるわけで。しかも特殊で巨大で、多重安全装備で複雑になってしまってる施設ってことで、固定資産税がただでなくかかってるはず。そのうえ土地取得費だの建設費だののイニシャルコストを償還するまでは赤字なわけで。さらに福島第一原発事故で明らかになったのは、ダウンしてる間も絶えず冷却水を循環させて燃料を冷やし続けないといかんってこと。そのために、本来は電力会社の商品のはずの電力を食い続けるってこと。

火力発電その他、足りない設備で必死に製造した商品のはずの電力を、止まってる原発がひたすら食いつぶしてる状態。そして「売る電力が足りないから」と核燃料の冷却を止めてしまうと水素爆発。各地の原発はただの電気食い虫に成り下がってるくせに、その電力消費の要求は一般市場に売るより優先度が高かったりする。

あと技術者をつなぎ止めとくコストも必要。原子力工学を専門にする技術者って数が限られてるし、たぶん大学の工学部でも、あの事故後じゃ人気が落ちて学生もろくに集まってないんじゃないかと。そして事故現場の処理に駆り出された技術者は普段より多くの放射線を浴びてるはずなんで、自分のホームに帰っても、目一杯働いてもらう前に年間被爆許容量に達しちゃうわけで、実質、自宅待機者に普通より高い給料を払い続なきゃいかん状態なんじゃないかと。

要は、電力危機の要因は火力偏重状態で燃料代が嵩むとかいうだけの話じゃなく、手持ちの原発の存在と原発事故自体がコストアップ圧力をかけてて、しかも電力危機を煽ってしまってるってわけで。なんか事象の一部(火力の燃料代の高騰と原発が止まったぶんの電力不足)ばかり強調してるみたいで、語られてない部分を含めていっそうの火の車のはずなのに、全然言わないのがなんだか気持ち悪くて。また何らかの世論誘導を狙ってるんだろうか。

その水面下の理由も合わせて、各電力会社としては手持ちの原発をとっとと再稼働させたいところなのは確実、と。

反対派の言い分については暴走気味のプロ市民は無視するとして、原発がある地元としては、福島みたいにされてしまうことを恐れるわけで。これは簡単に分かる。けどさ、今までの原発立地のやり方を振り返るに、これも時間の問題なんじゃないかねぇ。今は時期的に抵抗が最も激しい頃合いだけど、しばらくすれば再稼働の方向で地元との合意が成立するんじゃないかな。補償金を支払うってことで。

例えば新規原発の立地の交渉ってさ、何十年もかけたりするじゃん。国や電力会社はその間、ずーっと交渉を持ちかけてくるんだよ。で、例えば地元の漁民は漁業のプロであって、原発関連の交渉のプロではないわけ。対する説得側はその道の交渉の専門家たちを揃えてるわけですよ。その担当者が定年退職しても、後継のプロ交渉人が引き継いで延々と交渉に当たるわけですよ。

そして地元民はいつしかプロの仕事に乗せられて、最初は「絶対反対」が多数だったのが賛成派と反対派が拮抗するようになって、いつの間にか「漁業補償をいくら出せば OK か」という条件交渉にすり替わっていく。大間原発だったか東通原発だったかが確かそうだった(アバウトな記憶頼みでスマン)。仕手側はそこらの戦略と体力に長けてるわけですよ。

新規建設は主に条件合意と土地取得に至るまでに多大な時間がかかるけど、今ある原発の再稼働ならそこにいつでも稼働できる原発がもうあるわけで、あとは地元の許可をもらって稼働を再開するだけ。推進側にとってその交渉は、新規建設に比べたら全然ヨユーな仕事なんじゃないかなーと思う。

どんな手を使うのか、ちょっと妄想してみるテスト。

この夏の再稼働は捨ててかかるかもな。酷暑になったら都市部の人たちはあまりの暑さに、クーラー好きなだけ使わせろ、と暴動的な様相になったりするんじゃないかと。都市は人口が多いから都市なわけで、ここらの人たちの一部だけでも暑さに耐えられなくて賛成派に回ると、その声の大きさは原発がある町村部の全人口の声を簡単に上回る。電力会社の交渉人たちは、都市部のこの声を圧力に原発の地元を揺さぶるんじゃないかな。

「社会全体の利益に反する地域のエゴだ」とかなんとか。「自分が暑いのがイヤだからお前が我慢して原発稼働を認めろ」ってのもエゴだけどね。で、地元の反対がひとつでも屈して原発が再稼働し始めると、あとはなし崩し、と。

震災で知ったのは、報道機関はカネを積んだスポンサーの側に簡単に転ぶってこと。商売の常識ではあるけど。震災のほかにも、ちょうど同時期の韓流ゴリ押しでもイヤというほどそんな体質を見せつけてくれた。てことで原発の近くに住んでる人たちに都市部のエゴを聞かせるのに、マスコミをずいぶん利用するんじゃないかなぁと。原発がある土地の反対派は、かなりの精神的ダメージを受けることになるんじゃないかなと。そして従わされることになるんじゃないかなと。

ただでさえ夏が暑い関西の電力危機がこの夏、一番ヤバくなりそうなわけで。ミヤネ屋はどう動くかねぇ。

うち? うちは東北電力管区だから、とりあえずあんまし危機感ないかな。7月に地元の八戸火力発電所で新設のガスタービン火力が落成・稼働する予定だし。このまえの12月から、同じ八戸火力の敷地内でメガソーラーが稼働してるし(ないよりましな程度だが)。

ていうかうちは家にもクルマにも、もともとエアコンないわw 今まで猛暑の夏もあったけど、ことごとく諦めて過ごしてきたわww

銘板
2012.4.6 金曜
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ヨーロピアンタクシー事情

ノルウェーのタクシー素晴らしすぎるんですけどww

関連動画で、映画の "TAXi2" の冒頭も出てきたわ。

ヨーロッパってラリーが人気なんだねぇ。んでこうしてところどころでネタにされてしまってるとww

銘板
2012.4.7 土曜
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一発目は空振り

3日前の続き。とりあえず何かいい Dashboard ウィジェットがあるかなーと アップル - ダウンロード - Dashboard ウィジェットを見たら、トップに "WidgetTerm" とゆーのが出てた。早速こいつを落として試してみたっす。

……、

……、

……。

このターミナル、日本語が出ないのかよ。iTerm の方がいいや。これ Dock に入れてて一発起動できるし。んー、Dashboard はもう少し使わんと便利さが分からんなぁ。ほんとに便利なのか?

デフォルトで天気予報を出すウィジェットが入ってるんだけど、カリフォルニアのクパティーノの天気が出ててさ。Apple 本社があるとこ。しかも気温が華氏。ほんとどうでもいい。んで右下の "i" ボタンを押したら設定画面が出てですね、ダメ元で "hachinohe" と入れたら「八戸市, 青森県 (日本)」と表示されて。気温は摂氏も選べたですよ。

Dashboard の天気予報

うほほー出ましたー。

ってまぁこの程度で喜ぶのはまだ早い。もっといろいろ知らねばなぁ。まだまだわしゃぁ騙されんぞ(なぜか片意地モード)。

銘板
2012.4.8 日曜
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くりごはん 2.1

楔形文字ワープロ『くりごはん』ver. 2.1 をリリースしたですよ。

新バージョンはね、いちいち変換ボタンを押さんでもええんですよ。ひらがなを打ち込めば、その場ですぐさま楔形文字が出現するって仕組みですハイ。出来映えを見ながら文章を打ち込めてとっても便利ってわけです。まあこの文字を使う文明が滅び切った現状で、文章の出来映えも何もあったもんじゃないけどさw

内部的にもいくつか改良して、(自分が)分かりやすくなったですよ。

あとでカタカナ入力にも対応しようかなとか思ってるとこ。内部で全部ひらがなに変換する方向で。エラーダイアログをなるべく出さないようにしたいんで。

数字への対応は……どうだろ。アッカド人は12進数を使ってたみたいだし。

(2012.4.17 追伸)つーかいまだに IE で動かん。なんでだろ orz

銘板
2012.4.9 月曜
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我が才の今 1

なんとなくたどり着いたまとめサイトのまとめでさ、透明なグラフィックな画像ください - まめ速とゆーのがありまして。

すげーきれーな CG ですなぁ。ウットリですよ。おいらは写実的でガラスかプラスチックっぽいのが好みだな。この透明感、この硬質さ。ええですなーほんとええですなー。

と感嘆するうち、おいらでもそろそろできるんでないかと思い至った。「そろそろ」といってもまぁここしばくまた放置状態なんだけどさ Art of Illusion の学習。門前の丁稚状態で、マニュアルをひととおり読んで例題をちょびっとずつやってはみたものの、自分で考えたものを作画するってのはそういやマニュアル翻訳を始めて以来ほとんどやっとらんかった。

けどもう翻訳を2周こなしましてですな(ラストの3周目は出だしでおもっきし滞ってるけど)、もはや我が輩の腕前は、少なくとも五里霧中とかの状態ではないのですよ。

とゆーわけで、「このくらいなら今ならできるはず」なんつう安直な確信をもとに、ササッとやってみましたですよ。

んでせっかく自分で訳してるマニュアルも見ずに自ら信ずる才能に任せ(よく分からない意地)、とりあえずこんなもんかなとちょちょいと作って、レンダリングして出てきたのがこれなんだけど↓。

AoI ボール1

まったく華がない……。色がないのはまだ色を付けてないだけだからいいとして、なんかしょぼいというか殺伐としてるというか。魅力のミの字さえない。

まず玉がどんよりしてるんですが。屈折率と透明度、もうちっといじってみるか。ていうか日本語マニュアルせっかく作ったんだから読めよなと。

銘板
2012.4.10 火曜
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我が才の今 2

んで、玉の数をちょっと増やして、いろいろさまざまなパラメータをいじってみた。多少それっぽくはなったけど……。

AoI ボール2

なんか透明感がないんだよなぁ。左上の玉は後ろの玉をきちんと屈折して映し出してるのに、濁って見えるなぁ。んー。

銘板
2012.4.11 水曜
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我が才の今 3

そうか玉は濁ってるんじゃなく、ちゃんと透明なんだな。それで内部で屈折して、背景を上下逆に映し出してるんだわ。そうかそうか。したらテカリがほしいってことか。反射率と光沢の区別がイマイチついてないけど、ちょっとやってみよっかな。あと光源は点光源をほぼ真上に置いてるけど、これをもうちょっとカメラ側に寄せて、光源にサイズを持たせてみるか。

AoI ボール3

なんか違うんだよなぁ。光沢を出すのに透明度が 100% じゃダメだと分かって、ちょっと透明度を落としたらなんかほんとに濁った感じになったし。ギリギリまで透明度を上げると光沢が出ないし。ていうか光沢をいっぱいいっぱいに上げてもこの程度だし。

確か Procedure を使うとここらへんのパラメータを1以上に上げられるはず。めんどいっつうかやり方わかってないけどやってみっかな。

銘板
2012.4.12 木曜
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消滅マジック

おいらのクルマのラジエタークーラントが、1カ月あたり約 500cc ずつ消えている件。

銘板
2012.4.13 金曜
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天下分け目の打ち上げ的ななにか

打ちましたなー北朝鮮。気象庁の事前の予測では、13日の朝鮮半島北部は天候が打ち上げに向かないからたぶんないだろう、との話だった。おいら思わず鵜呑みにして余裕ぶっこいてたんで、おもっきし虚を突かれてしまいましたですよ。そっかー朝凪の時間帯か。それがあったか。北朝鮮なかなかやりよる。

結果は……韓国はホッと胸を撫で下ろしたんじゃないかと。日本もだけど。

日本は単に、カケラさえこっちに飛んでこなくてホッとしたと。海上自衛隊はきっと万全の体制だったと思うけど、きっとそういう万が一の事態になってたとしたら、政府はまた醜態を曝してたんだろうなぁ。日本政府もホッとしたかと。

韓国の方は「自国からの自力での衛星打ち上げ国」の10番目の椅子を先に取られることがなくてホッとしたかと。北朝鮮の今回の3回目になる衛星打ち上げ実験に引き続き、韓国でも10月に3回目の打ち上げトライアルがあるんで。ここで北に成功されちゃうと、10月予定の成功の価値が落ちるとこだったですなぁ。

まぁ10月に韓国が成功しても、ほとんどロシア製のロケットでこのランキングに入れるかどうか微妙だけど。

銘板
2012.4.14 土曜
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破滅までのネバーエンディングファンタジー

北のロケット技術者、打ち上げ前に、命が懸かってる的なコメントを出してたよね。さてこの結果を受けて、彼らの運命やいかに。

新しい将軍様は、烈しいご性格と伝えられとりますな。内部の不満分子を迫撃砲で処刑したとか。ただ偉いだけの人なら何人抜けても「よし、次はお前がやれ」で代わりはいくらでもいそうだけど、技術者はそうはいかんでしょ。しかもロケット技術者となると数も質も絞られる。あの国の中でかなり貴重な人材なはず。けど特に独裁国家って権力以外に価値を認めない感じだからなぁ。技術者をこそ、何人抜けても代わりはいくらでもいるなんて思ってるかも。

あとさ、いや、ちょっとアレだなぁと思ったのが、日本のマスコミの書き方。もうそんな表現するところなんかなくなったかと思ってたんだけどさ。

「打ち上げ失敗 ○○億円が無駄に」

というやつ。日本の宇宙開発は最近まで、この無理解・不見識で無駄に叩かれてきたですよ。今さらここではそのアホさ加減を指摘しないけど、マスコミの体質が変わったわけじゃなかったんだな。単に日本の宇宙事業の成績と信用が上がったから叩かなくなったってだけだったんだな。ほんとはこの言い回しでいつでも叩く気マンマンだったんだな。なんかその方向でがっかりしたですよ。

まぁ確かに宇宙開発は金額がでかいし、特に初期は失敗も嵩むんで、ある程度の余裕がある国じゃなきゃやっちゃいけない。だからあの国がこうしてロケットで失敗を重ねていくごとに亡国のマジックが点灯&カウントダウンしていくわけでさ、それで苦しむのはあの国の一般人なんで見てらんないってのはあるんだよね。日本でさえ「宇宙なんかに血税を使うくらいならほかに回せ」という声がけっこう強いのに、ということなんだわね。

けんどあの国、主力産業が軍だからなぁ。「先軍主義」「強盛大国」と言い切っちゃってるし。こっち側の理屈なんて通じないでしょ。言うだけ無駄。軍の権威が落ちたりでもしたら、それが国を滅ぼすと信じ切ってるからな。太平洋戦争末期の日本軍やソビエト連邦末期のソ連軍と同じで、自己目的化した組織が勝手に見る幻影でしかないんだけどさ、本人たちにとっては現実と区別がつかないってことで。

当事者が無駄と思ってなけりゃ、無駄は無駄として認識されないわけでして。

ただまぁ諸外国の認識が「打ち上げに成功しようとしまいと無駄。そのカネを国民を食わせる方に回せよ」と思ってるのに対して、あの国は「成功すれば大いに有益」と捉えとりますな。けど成功しなかった。その筋道で「無駄だった」と考えてはいるかも。この場合、先方からもう答えが出てるけど、「次こそは成功させる」となるわけで。やめときゃいいのに、と外の人たちが思っても、もうこりゃ途中でやめられませんなぁ。メンツがかかってることだし。つうか国家の対外的メンツならまだしも、彼らの国民に対する内的なメンツだからなぁ。器が小さいというか。

好きなだけやればいいんじゃないですか。国が滅びるまでは続けられるよ。旧日本軍や旧ソ連軍と同じく自分で自分を追い詰めてるんだけど、気付くのは手遅れになってからでしょ。あるいは永遠に気付かないか。

銘板
2012.4.15 日曜
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実は実力ありか

ニュースでは、1段目の切り離しか2段目の点火で失敗して爆発したんじゃないかって言われてるね。まー爆発は離床の1〜2分後、爆発時の高度は 60km 前後、破片の到達高度は 120〜150km ほどとされてるんで、けっこう妥当な解釈じゃないかと思う。ただ、着水の水平距離が前回より足りない気もする。どうなのかよく分からんけど、とりあえず1段目は正常だったんじゃないかと考えてみる。

んでさ、まあ世の中、衛星打ち上げとしての最終結果だけをウンヌンして失敗失敗と言ってるわけだけどさ、それだけで考えるのって大丈夫なのかと思って。

衛星打ち上げロケットでも大陸間弾道ミサイルでも、技術開発の最難関は1段目なんですよ。大出力のターボポンプ式エンジン、その大出力エンジンを制御するスロットルと首振りの装備、慣性誘導装置、エンジン制御機構とロールスラスタ制御機構を慣性誘導装置に接続する技術、大量の推進剤、それを入れる大容量のタンク、大流量の推進剤を取り回す配管、とかまぁ考えるだけでも立ちくらみがするわけで。とりあえず日本は初の国産大型ロケット "H-II" の開発で、1段目のメインエンジンに相当泣かされたですよ。爆発事故は1回や2回じゃ効かなかった。

北朝鮮、今までの2回の打ち上げも含めて、3回とも1段目だけはけっこう確実に動作させてるんだわ。実際はあまり大きくないエンジンを4基束ねてるっぽいんだけど、それはそれでクラスター化の技術が要るはず。もし機械加工や検査の技術が一定の水準以下なら、4基全部一緒にはまともに稼動したことないってのもありそうだし。んでまぁロケット開発の最難関だけなら一応全部クリアできてるってことかと。

失敗してくれて安心するぶんにはいいんだけど、あんまし侮り過ぎないほうがよろしいかと。

ただ、あの国のお偉いさんがそこの評価を正しくできるかっつうとどうなんだろうね。一応、将軍様は万能の神みたいな建前ではあるけど、さすがに本物のロケット技術者か、少なくともある程度のロケットオタじゃないとここらへんは分からんでしょ。

1段目の燃焼後半にエンジントラブルが出た可能性もあるわけでそこは何とも言えんけど、少なくともエンジンの停止に失敗しての爆発はないはず。1段目は普通、推進剤切れで勝手に止まるまで動かし続けるものなんで。推進剤の余裕分まで使い切って、上段でトラブルが出たときのマージンにしとくって考え方なんで。それで行くとガス欠してからの爆発は考えにくいわけで。てことで、今日採った説の「切り離しか2段目のトラブル」でなきゃ「1段目の燃焼後半あたりのトラブル」となるわけで。アバウトすぎる。もう少し情報が欲しいところですなぁ。

銘板
2012.4.16 月曜
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逃れられなかったこと

このまえ Java for Mac のアップデートが来ててさ、インストールしたんだわ。どっかで読んだ記事によれば、Mac でも感染するウイルスが出回ったんだそうで。そのときのアップデートにはそのことが明記されてなかったんだけど、ついさっきまた来たアップデートではそのことが書いてあった。

Java for Mac アップデート画面

んでこのウイルスについて、おいらちょっと誤解してて。「ついに Mac を狙ってきたかー。だからシェア増えるのイヤだったんだよ。マイナーなまんまがよかったのに」と思ってた。したらマイナビの4月6日の関連記事を読むに、どうも Java が入ってるすべてのプラットフォームが感染対象にされたみたいだな。Java の脆弱性を突いたものってことで。つーか前のアップデートもやっぱしこれの対策だったんだな。

Mac は実質ウイルスフリーなのだーとウカウカしてたけど、その手があったとは。

銘板
2012.4.17 火曜
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我が才の今 4

うおおお「レンダー時のオプション → 照明 → Use Caustics Photon Map」をなんとなく ON にしてみたら、

AoI ボール4
ktkr!

なんかすごいのでてきた。なんですか今までとはまったく違うこの異次元の質感……。

そういや翻訳してたら、"Caustics" でガラスが超リアルになるってのあったな(まだマニュアルちゃんと読み直してない)。

んでもさ、"Caustic" を辞書で引くと、

1 焼灼(しょうしゃく)性の, 腐食性の, 苛性(かせい)の
2 〈評言言い方が〉辛らつな, 痛烈な, 皮肉な
━━名 詞・U・C腐食[焼灼]剤.

とかなんですわ。どうにもピンと来ないというか。

銘板
2012.4.18 水曜
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仮想現実は実質の現実か

といっても『マトリックス』なネタなわけでもなく。

「バーチャル」って言葉の原義、おいらが思ってたのとちょっと違ってたっつう話。

この言葉、1990年代の前半あたりから、コンピュータが発達し始めてからよく使われるようになったよね。処理能力が上がって「バーチャルリアリティ」という言葉と概念が出始めて。おいらが実感したのは、ゲームのタイトルでよく出てたバーチャシリーズだわ。『バーチャファイター』『バーチャロン』は大ヒットだったけど、その前に『バーチャレーシング』ってあったよ。たぶんこれが走りかと。レースなだけにw

ゲームタイトルは商標だから「バーチャ」なんてちょっと変えて面白さを狙ってる形だけど、この頃にはもう「バーチャル」は当たり前に知られてる言葉になってた。おいらもおいらの友だちも、しばらくは「バーチャルレーシング」と間違えて覚えてたし。ははあこのゲームのデビューは1992年だったのか。

その後のインターネットブームとかもあって、たぶん日本の世の中では、

「バーチャル」=「コンピュータ内の仮想現実≒現実っぽい非現実」派生で「妄想・幻影」

なんて解釈が普通になったんじゃないかなと。さて英語の "virtual" はどうかなのか。

1 (名目上はそうではないが)実質上の, 事実上の, 実際(上)の
the virtual head of state in the President's absence|大統領不在の際における実質上の国の首長.
2〔〕光学・光学工具〕虚像の;虚焦点の
a virtual image|虚像
a virtual focus|虚焦点.
3〔物理学〕仮の, 仮想の.
4〔コンピュータ〕バーチャルな, 仮想の;ネットワーク[インターネット]上の
virtual landscape|バーチャル風景(コンピュータによるバーチャルリアリティのつくり出す仮想の景色).

同じく「虚の」「仮想の」の意味合いもあるけど、もともとはどうも「(名目上はそうではないが)実質上の, 事実上の, 実際(上)の」のほうじゃないかな。まぁ「現実の」ってことなわけで、「仮想の」とは逆だったと。

「バーチャルリアリティ」の日本語訳が「仮想現実」だから、それで「仮想の」の意味ばかり広まったんじゃないかと。つかこの「バーチャル」を「実質の」意味にすると「コンピュータの中で作り出す偽物の現実感=バーチャルリアリティ=実質の現実」となっちゃう。てことは、「バーチャルリアリティ」という表現ができた時点で、すでに「virtual =仮想の」になってたんだね。

「バーチャル」なんて言葉、今どきはむしろ香ばしくてあんまし聞かなくなった感じもあるけどさ、気がついたらなかなかおもしろかったもんで。

銘板
2012.4.19 木曜
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我が才の今 5

POV-Ray またやろうかなと。Art of Illusion で POV 形式の出力ができるわけで、POV のほうがレンダリングエンジンの性能がいいってことで。ていうかまぁ「そういう気がする」ってだけで、よく分かっちゃいないんだけどさ。

けど AoI の POV 出力ファイルを POV でレンダリングすると、色情報が消えて白黒画像になってしまう、という現象を何年か前に把握してた。んで AoI も着々とアップデートを重ねてきてるんで、もしかしてそろそろ改善してるかも。

てことでこの前作った透明ボール3個のファイルを POV 形式で書き出しましたよ。して我が iMac のアプリケーションフォルダを見ると…… POV ないじゃん。この iMac は3年前の6月に買ったんだよな。てことは POV は3年以上いじってないってことですな。なるほど、使い方をまったく覚えとらんw

んなわけで POV の公式ダウンロードページに行ったですよ。って ver. 3.6 ってずっと前もその数字だったような気がする。説明をざっくり読むに、最低限で Mac OS 9.2 か Mac OS 10.2.8 とかずいぶん古いこと書いてるし。PowerPC 仕様しかないんかな。いやいや Intel Mac が出てもう6年だよ。さすがに対応してっだろ。

ダウンロードして解凍して立ち上げると、

POV-Ray スプラッシュ

おおー来た来た。そういえばこんなスプラッシュだったわ。なーつかしーなー。とメッセージとテンプレのウインドウが開いて、そうそうそうだったそうだった……って予期せず終了しちまいやがったですよ。何回やってもダメ。

ハッと思い出してダウンロードページの注意書きを見ると、

Important: Some users with an Intel-Mac (any Mac sold in 2007 or later as well as some 2006 models) have reported problems running POV-Ray 3.6. These problems are due to Apple's PowerPC emulator crashing. The emulator is part of Mac OS X and out of POV-Ray's control. As of 2009, Apple has sent us a workaround (thanks!), but we have not found the time yet to integrate it into POV-Ray 3.6 because POV-Ray 3.6 depends on the now discontinued CodeWarrior compiler for Power Macs. Sorry! Please wait for POV-Ray 3.7.

重要:Intel Mac(2007年以降のすべてまたは2006年モデルのいくつか Mac)ユーザの一部から、POV-Ray 3.6 の使用で問題が報告されています。この問題は Apple の PowerPC エミュレータのクラッシュが原因です。このエミュレーターは Mac OS X の一部で、POV-Ray の管理外です。2009年に Apple は対応した旨を我々に知らせてくださいました(ありがとうございます)。しかしこちら側で POV-Ray 3.6 を対応させる時間を取れませんでした。この原因は、POV-Ray 3.6 が、現在はサービスが停止されている Power Mac 向け CodeWarrior コンパイラに依存しているからです。申し訳ありません。POV-Ray 3.7 をお待ちください。

とのこと。そっかー現状じゃ POV 使えないんだ。んで ver. 3.7 を待てと。確か ver 3.6 までの POV の仕様は Carbon アプリだったはず。Carbon って Mac OS Classic でも Mac OS X でも動作するというプログラミングの仕様で、Mac OS X 移行期に Apple がデベロッパ向けに用意したやつでして。「既存の Classic 向けソフトのコードの2割を書き換えるだけで、どちらでも動くようになる」というのが売りだった。まー2割ってけっこうな量なんじゃないかとも思うがw、まぁそういうのがあった。

んでサードパーティのソフトハウスの皆さんがこの仕様に飛びついたかっつうと、様子見してたっけな。Apple は Mac 向けのソフトハウス屋のひとつでもあるわけで、サードパーティは「そんなに簡単で便利なんなら、まず自分のソフトでやってみせろ」ということだったんじゃないかな。てこともあってか、両 OS 対応の Cabon ソフトのたぶん第1弾になったのは "AppleWorks"。

これ Mac 向けの安価な統合ソフトでさ、ワープロ・表計算・ドロー・ペイント・データベースができるってやつ。性能はあんまし褒められたものじゃないけど、Mac って Microsoft Office があるけど別売なもんだから、安いのがあればそれはそれでいいかって感じのやつ。てことでこれが早い段階でリリースされたんだけど、なんかちょっと話が違うって感じで。

ソフトハウスの期待に応えるには既存のソフトの書き換えでやってみせなきゃなんないわけで、その既存のソフトとして「クラリスワークス」というのがあったんですな。このクラリスってブランドがまた、Apple で生まれたプロジェクトらしいけど独立したりまた Apple に吸収されたりっつうよく分からん会社で。AppleWorks を作るために再吸収されたのかもな。

んでその AppleWorks のもうひとつの売りが、コードを全部新規に書いてフルリニューアルってことらしくて。クラリスワークスの2割を書き換えたわけじゃなくて。なんかねぇ、どうも Carbon って仕様、どうも対外発表にはウソが混じってる的なニオイがしてたなぁ。クラリスワークスの愛用者だったおいらとしては、AppleWorks に乗り換えてみて「バカヤロウ変な真似しやがって」て感じ。新規に作り直したもんだから、バグだらけでさこれが。アップデートごとに直っていったけど、残ったのは「遅さ」。クラリスワークスに比べて AppleWorks は圧倒的に重たかった。Carbon はこうなのかーとガッカリさせるのに充分なほど明らかに遅かった。まーでもとりあえず OS 9 でも X でも使えはしたけど。

当時 Mac は動作がモッサリでさ。特に OS X でひどかった。PowerPC G4 の性能アップがしばらく滞ってたのが主な理由だったけどさ、「Carbon が遅い」という説も囁かれてたよ。なんでか知らんけど、OS X の GUI の "Aqua" って Carbon で作られてたらしくて。まさに OS X 専用ソフトなのに意味わからん。

Apple 系のほぼ純正のソフトハウスにはもうひとつ、ファイルメーカー社もある。クラリス社が持ってたデータベースソフト「ファイルメーカー Pro」の部門だけで独立した会社らしい。クラリスワークスと共通の仕様が多くて、おいらには使いやすいデータベースソフトだった。んでここも OS X に対応ってことで、Carbon を選んだ。ほかに考えられる選択肢は「Mac OS Classic 向けには既存の仕様で、OS X 向けには専用仕様の Cocoa で」というのもあったはず。けどまぁ Apple 系の会社なんで、親会社の意向に従って Carbon の普及・宣伝に駆り出されたのかもね。

当時のおいらの職場でファイルメーカー Pro を買ったときがまさにその OS 端境期で、Carbon っつうから両方に使えるソフトなんだと思ってたんだわ。したら違ってた。Carbon だったらしいけど、OS 9 用と OS X 用で、ソフトが別々に用意されてたわ。なぜそうなる。てことで職場マシンも OS 9 と X のデュアルブート状態だったりしたもんで、それぞれに合わせてそれぞれのファイルメーカー Pro を立ち上げるっつうよく分からんことになってたわ。

Apple 系の2つのソフトがどっちとも、Apple が言ったような Carbon の使い方をしなかった。ほかのソフトハウスがそれを見てどんな判断をしたかは推して知るべし。まー塞翁が馬というか「Carbon で両対応を実現」の話に乗らなかったソフトが多かったんで、結果的にユーザーは OS X への移行組が加速度的に増えていった感もあったけど(その前はアンチ OS X 派ってけっこういたよ。「あんなものは Mac ではない」と言い切る人とか)。

で、おいらはそんなに Mac 向けソフトを知ってはいないけど、その狭い範囲限定だけど、Apple が言ってた Carbon の目的「既存の Classic 向けソフトのコードの2割を書き換えるだけで、どちらでも動くようになる」をその言葉どおりやってのけたソフトって POV-Ray のみな気がする。天晴 POV-Ray。

してその落とし穴は……OS X 騒動の6年くらい後、Mac では CPU が PowerPC から Intel に変更っつう大変化があったわけ。それに見事に引っかかってしまったと。Apple 何やってんだ……。

Mac は今まで CPU の全取っ替え2回に OS の全取っ替え1回をやって、そのたびに両対応対策をして乗り換えをスムーズにこなしては来た。けど完全ではなかったってことですなぁ。運の悪いことに、そのトラップに POV-Ray が引っかかってしまったと。

しかし今思い出すと、OS 全取っ替えの両対応策は凄まじかったな。OS X で OS 9 用のソフトを起動すると、まず OS 9 が OS X 上で起動してたわ。Mac 雑誌は Apple から広告費をガッツリもらってる関係上(だと思うが)「スマートな対応法」とか持ち上げてた。まぁ何やってんのかわかりやすくはあったけど、起動で待たさせるわそのぶんしっかりメモリを食われるわときどき落ちるわで、そんなに便利じゃなかった記憶。単なるデュアルブートよりは確かに便利だったけど。

話がブレブレだな。

てことで POV-Ray 3.7 のリリースを待つしかないわけだ。あるいはおいらの古い愛機 PMG4 でやるか。AoI の POV 出力の色を確かめるためにわざわざってのもなんだかなぁ。

銘板
2012.4.20 金曜
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アメリカンタクシー事情

アメリカのタクシーも素晴らしかったw

NASCAR かよww

乗客もドライバーも見てる人もすげー楽しそう。

銘板
2012.4.21 土曜
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裏側パドル発電

探査機の太陽電池ってさ、パドルの裏側にも貼ったらどうかとかまぁしょうもないこと考えて。

小惑星探査機 はやぶさ は2005年12月、姿勢を崩して太陽電池パドルが太陽を向かなくなって、発電できなくなって行方不明になってしまった。今飛んでるソーラー電力セイル実証機 IKAROS も「風車効果」で自転速度が異常に上がってしまって方向制御ができなくなって、太陽に裏側を向けた形で通信不能状態(今年中に通信復旧予定)。

てことで裏側にも太陽電池がなんぼかでもあるとですね、なりなりに発電を継続できるんじゃないかと。通信途絶くらいは防げるんじゃないかと。

とはいえ宇宙機は重量制限がキツい。衛星でも厳しいのに、探査機になるとことさら重量制限がキツい。予算も実用衛星よりずっとキツい。予備の太陽電池なんてそんなもん用意する余裕なんてないのが実情なんだろうけど、なんとかならないもんなのか。

しかも裏側じゃ、銀河や太陽からの放射線に叩かれて弱った表側をバックアップする用も成せんしな。ていうか露出してる以上、同じように劣化するわな。

そのうえ太陽電池パドルの裏側は放熱面になってるから(太陽電池は温度が上がると発電効率が落ちるんで、放熱対策が必要)、おいそれと何でも貼り付けるわけにもいかなさそうだし。

それでも「こんなこともあろうかと」的になんとかならないもんなのか。

やっぱしロストとなると、地上のチームも気が気じゃないだろうし。最低限の通信とハウスキーピングだけでもどうにかできないもんなのか。

安くて軽い太陽電池ならいけるんじゃないかと。パドルの3分の1くらいに、まだらに貼ったりしたらできるんじゃないかとか。

……、

……、

……。

ある。一応。

IKAROS で実験した、セイルに貼り付けた薄膜太陽電池。あれならいけるんじゃないかとか。IKAROS がセイルを展開する前まで、セイルと一緒に胴体に巻き付けてた。てことで柔軟性もある。そしてそのくらい薄くて軽い。

薄膜ってことはアモルファス型かな。だとしたらまー発電効率はあまり期待できないけど、アモルファス型太陽電池のもうひとつの特徴は安価なこと。

ていうか安価の線が濃い感じ。IKAROS 計画の予算は はやぶさ の10分の1っつう世界驚愕の安さなんで(はやぶさ の予算自体、NASA の同様の計画の5分の1)、けっこうな面積を採用した薄膜太陽電池もたぶんそれなりに安いんじゃないかと。

なんかいけそうな気がしないでもない。

まぁ探査機の裏側を太陽に向けるってことは、機体の熱設計を無視するってことで。そもそも成り立たないことではあるんだけどさ。それでもそうなってしまったとき(実際に2機でそうなってるし)、探査機が沈黙していくのを見てる以外に打つ手がないよりなんぼかましなんじゃないかなと。

銘板
2012.4.22 日曜
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世界的「地球は回る」

YouTube でさ、なんか世界中の人たちが、『天空の城 ラピュタ』の主題歌『君をのせて』を歌ってるんだね。日本語のまんま。名曲だもんなぁ。ファンがドイツ語の詩を作って歌ってるのとかもあったよ。おいら意味分かってないけど、端々の単語から、元の宮崎駿の詩とだいたい同じ内容らしいってくらいは分かった。

ナウシカのテーマ曲(安田成美じゃないやつ)を演奏してる外国の人もいらっしゃる。世界中で愛されとりますなぁ宮崎作品。そして久石譲の曲。

んでまあどうでもいいことに気づいて。

ラピュタの主題歌の ♪あの地平線 のとこ、ナウシカの挿入歌の ♪ラン ランララ ランランラン とメロディがかぶってるんだな……。

久石作品ってあんまし多く知らないんで知ったかするのもアレだけど、こんな感じのメロディが多いんだろうか。

まぁ坂本龍一も、『戦場のメリークリスマス』と『ラストエンペラー』でサビが似てたりするし。

銘板
2012.4.23 月曜
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広報試験機、活動中

1ヶ月以上遅い話だけど、IKAROS に新展開があったみたいで。イカロス君の公式ソングができたらしいよ(公式ブログ)。

曲調も歌詞も子供受けを意識しとりますなぁ。いいんじゃないですかねえ。別に将来の研究後継者を期待してばっかりでもないと思う。子供は将来の納税者でもあるわけで。はやぶさ に続いて IKAROS も彼らに知ってもらえれば、彼らが大人になったとき、きっと宇宙科学や宇宙開発を理解して味方になってくれるよ。

途方もない長期計画……ってわけでもなくて。宇宙探査計画って、構想から始まって普通に15年とかかかるからな。はやぶさ なんて最初の構想が出たのが1985年あたりだったらしいから、2010年の地球帰還までまる四半世紀かかった。子供が大人になって、子を産んだりもするほどの時間がかかるんですなぁ。計画ひとつで200億円とかだからなぁ。同じ公共事業でも、橋やトンネルを含めた道路建設はもっとかかったりするけどさ、そっちは実際に世間の便利さを提供するからなぁ(提供しないのもあるのはここでは特に言わんでおくっす)。

なんだか生臭い話になっちまったw

つか、ここらでいっちょう景気付けってのも悪くないんじゃないかと。IKAROS は今年の1月から通信途絶中。はやぶさ大復活の前例があるから IKAROS チーム内は平静を保ってるっぽい感じだけど、やっぱしこの状況は精神的にラクじゃないと思う。けど旅程の半分で通信途絶した はやぶさ のときと違うのは、IKAROS と IKAROS チームはやることをもう全部やった後ってこと。

軟体スピン型宇宙機の逆回転っつう実験がイチかバチかなのは分かってたから、それを除くすべての計画を完遂してからそのイチかバチかを敢行。今その結果を受け入れてるってとこ。その意味じゃ怖いものはもうない。万が一このまま機体を失っても、十分すぎるほどの元を取ってる。

今思うと、打ち上げ前の計画成功の定義から派手に突き抜けたなぁ。帆を無事に展開できれば最小限の成功と見なす、だったんだよな。そこを完全に乗り越えて、史上初のソーラーセイルとして各種実験を全部こなして、ソーラーセイル航法・操縦法の未知・不定だった要素を次々と明らかにしてきた。

しかもただのソーラーセイルじゃなく、「ソーラー電力セイル」実証機でもあるんで、帆に貼り付けた薄膜太陽電池の機能確認もできた(イオンエンジンとソーラーセイルとのハイブリッド宇宙機の事前実験)。同じく帆に貼り付けた液晶デバイスでの、わずかな電力しか使わない姿勢制御にも成功。搭載したガンマ線バースト偏光検出器でも世界初の科学的成果。惑星間宇宙機として初の自画全景撮影(帆の展開具合のチェックのため)。金星スイングバイと金星の近接撮影。気液平行スラスタ。超短時間・超低コストでの深宇宙探査機の開発マネジメント。その他もろもろ……。

全部成功させてるんじゃんww そりゃチームスタッフがアイドリングしてる間、歌のひとつも出したくもなるわwww

通信復活の暁には、のぞみ → はやぶさ → IKAROS と磨きをかけつつ受け継がれてきた伝家の宝刀、「元・1ビット通信」で真っ先に状況把握をするはず(性能アップしすぎて、もはや「1ビット通信」ではなくなった。「ビーコンテレメトリ」とでもいうべきかな)。

そして試験機として IKAROS が最大の成功を勝ち取った試み。それは広報w(「航法」の誤字ではなくて。確かに「航法」も革命的だけど) 同時に打ち上げた金星探査機あかつき と同様、ゆるキャラが Twitter でつぶやく形式を取ったわけで。優等生的な あかつき君とはっちゃけキャラのイカロス君(チームメンバーに対し、ときどき黒い面を見せる)のあかイカコンビはいまも健在ですなー。まぁ今のところ双方とも実機のほうで大きなイベントがないんで静かだけど、2010年12月にあかイカが金星に到達するあたりまで毎日のように盛り上がりまくってたですよ。

特にイカロス君はそのキャラが「やんちゃな子供」的な感じで、Twitter のサムネイルもかわいくて人気が出たですよ。なんか現実の宇宙機のプロジェクトっつうよりアニメ番組を見てる感じまでしてきちまってw ところがその勢いでもうひとつの情報発信手段 IKAROS-blog を見たりすると、チーム内のメンバー様たちがガチな解説話を出してたり。火星探査機のぞみ や月探査機かぐや の時代も、その当時できる限りの知恵を絞ったものだったけど(のぞみ の場合はインターネットを活用したこと自体が画期的だった)、情報公開の量もやり方も、効果重視の方向で洗練されてきましたな。その流れで、イカロス君のキャラに合わせた「イカロス君のうた」が発表されたと。まさに「広報試験機」。

あかつき は2010年12月の金星周回軌道投入マヌーバがうまくいかなくて、状況をいろいろ確認・検討した結果、再トライは2015年か2016年ってことになった。あと3年か4年ですなぁ。そのときまだ IKAROS の Twitter が動いてれば、またあのときみたいなドンチャン騒ぎが期待できますなぁ。

けど IKAROS はもともと半年間の短期ミッションだった(ちょうど金星到達あたりまで)。搭載してる電子機器のいくつかは、飛ぶ前に計画中止になった月探査機 "LUNAR-A" から流用してる。"LUNAR-A" の時代の日本製 LSI はまだまだ対放射線性能が低くて、軌道上での寿命が今の観点ではちょっと短いかもなーって感じ。半年程度じゃまったく問題ないけど。んで、IKAROS はやるべきことを既に全部やったわけで。そして、深宇宙機の運用には年間1億円ほどかかるらしい。てことは2015〜16年に あかつき が正念場を迎える前に、IKAROS は生きて立ち会えない可能性がけっこうあるわけで。

外野のただの感傷だけど、あかつき の今度の金星周回軌道投入、またイカロス君が応援してくれればなーと。

銘板
2012.4.24 火曜
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図解で知る子機事情

その「イカロス君のうた」動画の挿絵、イカロス君の絵師のいろんな初登場キャラがいるね。1つずつ見てたらなんだか泣けてきた。

『イカロス君のうた』挿絵

真ん中の IKAROS のすぐ左上には DCAM2 くん、右上には DCAM1 ちゃん(両方とも IKAROS に搭載されてた子機)。DCAM2 のさらに左上方面には工学実験衛星 ひてん (開発名 "MUSES-A"。つまり はやぶさ [MUSES-C]、IKAROS [旧開発名 MUSES-D])の始祖ですな。ひてん の頭の上に載ってるのは月周回機 はごろも。その隣がご存知、小惑星探査機 はやぶさ と小惑星ローバーのミネルバ。はやぶさ本体には再突入カプセルも載ってる。すぐ近くに、小惑星イトカワもラッコの姿で描かれてるね。

真上の太陽のすぐ下には、金星探査機 あかつき」、金星ちゃん(あかつきキャラ絵での金星)。画面右上に並んでるそっくりさんの2機はどっちもハレー彗星探査機。日本で初めて、地球の引力を振り切った宇宙機のコンビ。左が すいせい」で右が さきがけ (たぶん)。その下の、8角形ボディにパラボラアンテナを乗せてるのは、火星探査機 のぞみ。

右下の IKAROS 寄りの黒い箱形ボディは月探査機 かぐや」。その下の小さな8角柱の2つは、かぐや が積んでいった副衛星の おきな と おうな(外見は同じ)。その右側に半分見切れてるのは はやぶさ2。初代 はやぶさ は便宜上は小惑星探査機だけど、本来の肩書きは工学試験機。はやぶさ2 のほうは名実共に小惑星探査機になる。初代ではパラボラだった高利得アンテナは、「2」ではアクティブアレイ2枚になるね。より便利で高速な通信ができるようになるはず。

タイトルの「うた」の部分の真下にあるのは、日本初の人工衛星 おおすみ。たぶん衛星の代表として1機だけ参加なのかな。ほかにも ISAS が打ち上げてきた地球周回衛星はたくさんあるけど、そこら全部を含めて、ここに出てる日本の探査機全部も含めて、すべてはこの おおすみ から始まった。

画面左下の地球のあたりは、地上で探査機のお相手をする うすださん (臼田宇宙空間観測所)ですなー。ここに出てる、おおすみ以外のすべての探査機のお話し相手をしてきた偉大な存在。そして、そっち系の人みたいなシブいイカロス君が出てるけど何だろこれw イカロス君の Twitter サムネイル、何かあるごとにけっこうマメに変わるからなー。これもそのうちのひとつなんだと思うw そしてたぶん今回はあんまし意味があるわけじゃなく、単なるスキマ埋めかなww(2012.10.7 補足: ブラックイカロス様でしたww)

こうして見ると、今まで打ち上げられた日本の探査機って子機持ちがけっこうあるね。つか子機の有る無しで4対4だわ。日本の探査機のお家芸って意外とこれなのかもなぁ。

銘板
2012.4.25 水曜
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子機持ち

子機のある探査機って外国じゃどうなんだろ。思いつくものがないというか。やっぱし日本が進んでる分野なんだろか。

分離するやつはあったけど、子機 というにはごっついというか、日本のものほど単純じゃないというか。

アメリカの火星探査機バイキング1号2号はどっちも、着陸機と周回機のセットだった。まー「火星のアポロは片道無人」って感じの趣で、どっちが本体かといえばどっちも本体なんじゃないかと。親機と子機というより、2つの探査機のセットだったんじゃないかと。

旧ソ連のハレー彗星探査機ヴェガ1号2号は金星に立ち寄って、着陸機と気球型の金星大気観測機を放出した。これ子機っぽいかな。

ヨーロッパでそんな感じなのは火星探査機マーズ・エクスプレス。これも親機・子機でいけそうなような。メインは周回探査機。そこから分離した着陸機ビーグル2は質量 60kg のカプセルだったそうな(Wikipedia 記事 より)。全備質量 1,123kg のうちの 60kg てのも子機っぽいね。んでその装備は、「大気との摩擦を熱シールドで切り抜けた後、パラシュートを開いて減速し、3個のエアバッグで着地時の衝撃を和らげる方法を採用」だそうで、はやぶさ のミネルバより仕組みがはるかに凝ってる。

そもそも親機・子機の定義自体がおいらが勝手に作ったものなんで、まーおいらの感覚で言うと、ビーグル2はマーズ・エクスプレスの子機と言える感じではあるわ。

それで言うと、木星探査機ガリレオに積んでた木星大気突入機(名前は特にないらしい。ていうか本体の起動周回機とセットで「ガリレオ探査機」だったらしい)もオッケーだし、土星探査機カッシーニが持っていった、衛星エウロパの着陸機ホイヘンスもオッケーですな。

んでもまぁなんかちょっと日本の子機とは発想が違う感じで。仕組みの凝り方の面で。

ひてん の はごろも、はやぶさ のミネルバ、かぐや の おきな と おうな、"IKAROS" の "DCAM1", "DCAM2" はどれも、機能が最小限なんだよね。マイクロ衛星程度かそれ以下で。一応それでも宇宙空間で独立して稼働する機械なんで、ISAS ではそれぞれを宇宙機として扱ってて、ミネルバの惑星間空間宇宙機としての世界最小記録を DCAM が抜いた、てことになってる。けど通信については、ミネルバも DCAM も本体の経由が必要だった。はごろも は完全独立だったと思う。おきな と おうな は独立して地球と通信したけど、そもそもミッション内容が本体と連携する前提だった。

「超小型で機能も最小限。バス機能は本体から独立しているものの、はごろも以外は通信やミッションで本体への依存性がある」て感じですか。DCAM なんか普通の CCD カメラ1台とデータ送信機能とバッテリーのみで、太陽電池がないからバッテリーが切れるまでひたすら写真を撮ってひたすら IKAROS に送るだけっつうシンプルさ。2機積んでたのは、ミネルバが一発勝負で使命を果たせなかったからかな。

まあシンプルさで言うと、どれもそうだな。はごろも には太陽電池がついてたけど、たぶんビーコンを出すだけだったかと(捕捉できなかったけど)。おきな と おうな のそれ自体の仕事は、軌道のズレから月の重力場を測定したり(おきな)、3つの宇宙機の距離を精密測定したり(おうな)もあったけど、いろんな機能やメカがぎっちり詰まってるってわけではなくて。

ミネルバは小惑星表面の立体視のための複数のカメラにホッピング機能(小惑星表面を飛び跳ねる機能)があったりもしたけど、やっぱし構造は単純(研ぎ澄まされた単純さだったりする)。

銘板
2012.4.26 木曜
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転舵輪

ファーストガンダムで、ふと思い出したヘンなもの。

ホワイトベースの操縦、転舵輪だったよなー。ブライトさんの「おもかじいっぱーい」でミライさんがカラララーと転舵輪を回してたっけ。

んーまぁ宇宙世紀ダブルオーセブンティナインあたりの将来の技術がどうなってるかなんて、現代からじゃ予想もつかんことではある。てことで宇宙戦艦の操縦に転舵輪を絶対に使わないとは言い切れないんだけど、第一次ブーム時の子供心にでも、あれはちょっとないんじゃないかと思ったっけな。

銘板
2012.4.27 金曜
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フレンチ暗愚グルメ

子供の時分、「フランス人はフランス料理を毎日食ってる」と気づいて愕然としたことがあるなーと思い出して。彼我の差というか。

んでまぁ時は流れ、いつの間にか世界的に日本人はグルメな人たちってことになってて、いつの間にか日本料理はフランス料理と肩を並べるほどの高級料理ってことになってしまってる。

中国人が毎日食べるのが中華料理ってのは理解できるんだ。日本には高級な中華料理のお店もあるけど、どの街にも大衆的な中華料理屋があるしさ。そのおかげでラーメンチャーハンギョウザにシュウマイも、特に高級な気がしないし。

んで世界の人々は、グルメな日本人が毎日食ってる高級な日本料理として、寿司をイメージする人がけっこういるらしくて。んー。

んで思うんだわ。世界中で知られてそうな日本料理の代表格って、確かに寿司だよなと。

フランス料理でそういうのってあるんかいな。なんか漠然と「フランス料理」としてしか考えつかないおいらがいる。ほとんど食ったことないしなフランス料理。

フランスパンとコーンポタージュ? コーンポタージュは違うか。んでも「ポタージュ」ってなんだかおフランス語っぽくね? でも「コーン」は英語か? とかなんとかほざいても、自販機の缶のやつを想像しちまってる時点でおいらアウトw あとはワインとシャンパンか。酒類も銘柄とか全然分からんし。ブルゴーニュ? ガスコーニュ? シャンパーニュ? ニュニュニュ?

料理の名前も、ムニエルとかソテーとか、聞いたことあるけどどんなもんなのかちっとも思い浮かばん。昔、ひょうきん族でスリッパのソテーとか出てて、それでソテーのだいたいのビジュアルを覚えてしまった。てことでサンマは目黒、ソテーはスリッパに限るおいらさ。

関係ないけど、戦前、小津安二郎監督が岩手県盛岡市でロケをしたことがあったそうな。そこで生まれて初めてホヤを食して、いたくお気に召したそうな。ということでご満悦の小津監督、「ホヤは盛岡に限る」との迷言を遺したそうな。あ、土地勘のない方々のために野暮な説明をさせていただこうかな。

確かにホヤは三陸海岸の名産品でして、岩手県で美味いのがたくさん採れる(八戸でも採れるぞ)。ところが岩手県ってのはでっかい県でして、盛岡市はその真ん中より奥羽山脈寄りでして、もろに内陸なんですわ。戦前の東北地方北部といえば、交通が今と比べ物になんないほど不便だったわけでして。ホヤの鮮度も、三陸沿岸から盛岡に運ぶ間に、なりなりに、なりなりになってしまってたんじゃあないかなと。

そういや前に十和田湖(青森・秋田・岩手が接するあたりの、太平洋と日本海の中間地点にある)に遊びに行ったとき、土産物屋でホヤを売ってたですよ。びっくりしたですよ。発泡スチロールの箱に水を入れてホヤを入れて、空気ポンプがブクブクブク……。活魚というか活ホヤですな。売ってましたですよ海から遠く離れた山の上で。一瞬、十和田湖で養殖してんのかと思ったですよw 買う観光客、いるんだろうなぁ。八戸に来ればもっと新鮮なのを安く買えるだろうに。

そうだフランス料理といえばエスカルゴもあったっけな。ツブ貝みたいなのかと思ったら、マジで陸生のカタツムリだとか聞いたことあるな。どんな調理なんだべえ。まずそこからして分かってないし。あとパリの街を上から見るとカタツムリの殻の形に見えるってほんとなんだろうか。んでそれ、エスカルゴが大好きだからわざわざ街をそうデザインしたとか聞いたことあるけど、実際どうなんだろ。したら東京の町並みも巻き寿司あたりを模したほうがいいんでね?w ああでも太巻きは大阪かww

んで、おいらはフランス料理がどんなもんなのか、どんな味なのかやっぱし全然分かっちゃいないわけで。料理や食材の名前しか知らんのだもんなー。ムール貝とかどんな貝なんだべ。二枚貝なのか巻貝なのかも分からん。フォアグラも製造方法と名前だけしか知らん。見たこともないw トリュフはトリュフは……豚だか犬だかに探させて採るキノコだっけ? とかそんなもん。もちろんどんなもんなのか、味どころか見た目も料理も知らん。

ん? 小津安二郎ってあの時代にかなりの美食家だったのか? 小津の映画『秋刀魚の味』で、「ひょうたん(先生のあだ名)、鱧(ハモ)食ったことなかったんだな。字だけ知ってやがった」なんて台詞があったぞ。

ていうか、おいらひょうたん先生(東野英治郎が好演)と同じだわww

銘板
2012.4.28 土曜
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ウンチクさんに学ぶ日

おいらがよく行く喫茶店は、常連さんをたくさんつかまえてる。値段が特に安いわけでもないし、かわいいバイトのねーちゃんがいるわけでもない(前はいたけど、今はマスターが一人でやってる)。店は通り沿いのビルにあるけど、2階だからちょっと不利ではある。けど常連さんは通う。なんかね、よく分からん謎の魅力があるのですよwwきっとwww

おいらもまた常連で、ほかの常連客の顔見知りと世間話するんだけどさ、いや、なんてーか、いるんだよなぁウンチクさん。

彼がいると、なんかあーちょっとタイミング今日はちょっとまずったなーとか心で舌打ちしつつ、「こんちはーす」と笑顔で挨拶するんだわ。

おいらもこの日記でやらかしてるとおりウンチクを語るの好きだけどさ、ウンチクを語られるのはちょっと苦手なんだよな(ワガママ)。

んでまぁ半年ほど前にそのウンチクさん、おいらがどうしても流せないネタに触れてしまった。

1994年8月の、H-II ロケット2号機の打ち上げ結果についてですよ。

打ち上げ失敗、と思われてるのはマスコミのミスリード。本当はロケットは成功した。衛星を切り離した後に出た不具合の場所は、衛星のエンジン。マスコミはロケットも衛星もごっちゃにした上、そのトラブルで衛星が行方不明になったかのように報道した。数百億円もの税金を全部どぶに捨てたかのように報道した。

けど技術試験衛星 きく6号はちゃんと生きて、トラブルの最中もその後も、寿命を全うするまで地上ときっちり通信できてた。トラブル箇所以外は完全に制御できてた。予定してた静止軌道には届かなかったけど、根性で予定の実験の6割ほどをこなした(ソースは当時の Newton 誌。H-II 3号機の打ち上げ成功の記事が載ってた号で、その話が出てた……と思ったw)。

きく6号はトラブルのせいで変な軌道に入ってしまったけど、それならばとばかりに未知だった環境での部品の劣化状況データもガッツリ取って、その後の衛星の設計に役立ててる。後継ロケットの H-IIA 試験機 2号機で打ち上げた民生部品・コンポーネント実証衛星 つばさ は、きく6号での急仕立てミッションを引き継いだ、そのための専用衛星だったよ。きく6号の段階で、思いがけず興味深いデータが取れたってことですな。

失敗百選様によると、打ち上げ費用を含めた事業総額は700億円。その6割ってことは、420億円ぶんは元を取ったことになる。

んでまぁウンチクさん、当時の新聞・テレビ系マスコミ報道そのままを語ったわけですよ。日本の宇宙開発事業を小馬鹿にした感じもそのまま。

怪しい情報の受け売りで小馬鹿にされて、宇宙開発好きなおいらは引けなかった。

てことで、当時の新聞・テレビ系マスコミに責任をおっかぶせる形で、「ひどい話ですよねぇ」と実際のところを説明してみた。

彼の表情、にわかにかき曇り……。

もともと親しく話すほどの仲じゃなかったけど、彼は以降、おいらから距離を置くようになったww わかってるよ。おいらウザかったよ。最大限に気を遣ったつもりではあったけど、やっぱしウザかったよ。どうせそのときだけの話題だったんだから、愛想笑いで相づち打って見逃すべきだったよ(できなかったけど)。

そのときの彼の様子を思い出すに、自分がマスコミの嘘を鵜呑みにしてしまったことが気に障ってた感もあるけど、実際のところは本人にしか分からんよね。単に「こいつウゼェ」だけだったかもしんないし。あるいはウンチクで負けたと思われたのか。やっぱし分からんってことで保留にしとこ。うん。

彼のトークタイムを邪魔する意図でそれをしたわけじゃないけど、邪魔のひとつもしたくなるのは確かだったりもしてw

ウンチクを語るウンチクさんの気分がいいのは見てて分かるんだけど、聞いてるほうは全然面白くなくてな。ちょっと黙ってる時間をもう少し作ってほしかったりもして。ああでも反応に困るからなぁ。どうしたらいいんだってな。

声が変にデケーし。耳が遠いんだろうか。そんな歳にも見えんけど。おいらより年上そうではあるが。ていうかマスターやおいらの話はちゃんと聞こえてるしな。

おいらもそういう場でウンチクトークするのが好きだった頃はあったけど、すげー若い頃だなぁ。結局、聞き手の反応が薄かったしさ、どっかから仕入れてきたネタを受け売りするだけってのがむなしくもなったしで、極力やめるようにしたっけ。ウンチクって基本、オチがないしさ。人様から聞いた話より、自分のアホな体験談を語るほうが確実にウケるし。

その喫茶店の別な常連さんで、主婦の方々がいらっしゃいまして。お話の内容は主にご家族のこと。これがまたおもしろくてさー。あの方々は生活を楽しんでおられるのですなー。毎回毎回、最新のネタで笑わせてくださるんですわ。お二方とも小・中学校がおいらと同じの先輩方ってなこともあって、昔話に花が咲いたりもして。

そこらへんもまた体験談なわけでして。そんな場に受け売りなんか挟み込みでもしたら、「そうなのーふーん」なんつう薄いリアクションされて会話が途切れてしまいますわな。てことで、こっちも負けずに「あーっ、前におれもそーゆー目にあったよーあのねーあれさーいつだったかなーそうそうあっはっはー(言う前に笑うなよ)」とかでつなぎたくなるじゃないの。

ウンチクさんのお話が盛り上がらないのは、愚痴まじりだからってのもあるのかな。「だからこれじゃだめなんだよって何度も言ってるのに、あいつらほんと分かってなくてさ」なんてまぁその場の相手に対して、自分のステイタスを高めたくて一生懸命なわけで。ウンチク言うのもそこから来てるような気がしてきた。

……、

……、

……。

おいらも職場でけっこうそーゆーとこあるわ。これは聞かされてるほうはウンザリだわ。今日はここでウンチクさんをいじって遊ぼうと思ってたのに、思いかげずブーメラン返ってきたイテッ orz

まぁそんなこんなでブルースな感じになっちまったけど、ひとつ気づけたのはよかった。ウンチクを言わなくても、ほかにも要注意な要素があったんですな。ウンチクさんありがとう。あんたがそうじゃなきゃ気づくのがもっと遅かったか、悪くすりゃ一生気づかんかったわ。

そこマジで気をつけよう。くわばらくわばら。

銘板左端銘板銘板右端

2013.6.6 追伸: ここ読み返してまた思い出したわ。ずっと前にもおいら同じことやらかしてるわ。

今から15年よりもっと前の頃。なぜかあの時代、「日本の下水道の普及率は他の先進国に比べて立ち遅れている。たったの 50%(当時)。だから日本はダメなんだ」っつう論調がちょっと流行ってたんだわ。で、ウンチクオッサンがそれを何の工夫もなく丸まんま受け売り&ドヤ顔。

挑戦されてる、となぜか勘違いしたおいら答えた。「下水の整備は100年200年かかりますよ。フランスなんかジャンバルジャンの時代からもうやってるし。日本は先進国の中で一番の新人なんだから、こんなもんじゃないですか」と。

あのときもオッサンを閉口させてしまったわ。ああいう手合いが求めてるのは議論や新情報じゃなく、「へぇー」「すごーい」なんだよなぁ。どうもそういう場で空気を読めないおいらさ。っつうか、あからさまな受け売りでドヤ顔する人には、もーなんでか意地悪したくなっちまうんだー。てへ☆(キモッ)

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2012.4.29 日曜
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そしてサドンデス その1

信じられん……。

iMac が再起動しないんですけど。これ書いてるのは、こんなこともあろうかとってわけでもなく、なんとなく捨てずにいた Power Mac G4 でだったりする。そういやこの ポリタンク G4、東日本大震災のとき会社かえって自室を見たとき、倒てれなかったなぁ。据わりが悪そうなのに。Intel iMac は逆立ちしてたのに。

問題の iMac、起動するとフォルダアイコンに「?」が付いたマークが点滅するんですよ。こちらのサイト様 の2番目の画像みたいな状態。起動ディスクを認識できないってことらしい。んー、OS のデータに不具合かな。普通のファイルデータが生きてるなら、ここだけ直ればどうにかなるんかな。

PRAM クリアは不発。あとほかにできることっつったらまぁいくつかあるけど、もう夜も遅いし明日に回すか。今年も予定なしのままゴールデンウィーク突入で、ヒマ持て余してるし。

それまで何してたかっつうと、YouTube いっぱい開いて、それをネタにこの日記を書いてたですよ。個人的にかなりアツいやつを書いてて、あんましダラダラ長くなったもんで、一応完成させて分割して、この日記は今、抜けてる日付がいろいろある虫食い状態なんで、その穴埋めにしようと思ってて。

したら重たい動画を開けすぎたのか、何日も前から起動&スリープしっぱなしだったからか、動きがだんだん重くなってきたさ。ハードディスクが頻繁にボリボリ鳴るようになったさ。実メモリが溢れて、仮想メモリに食い込みまくりかなーって感じ。

虹色カーソルがやたらぐるぐる回るようになったさ。

それでも作業できなくもなかったから続けてたら、文字入力が抜群に重たくなったさ。バララーッと入れて変換すると、30秒くらいかけて反応、ぽちぽちと1文字ずつ現れて、また30秒待つと変換される、なんてペース。ヤバいなー一応保存してシステム再起動かけようかなとか思いつつ、まだ行ける、まだ行ける、と無意味に根性出したさ。

ついに何分待っても虹色カーソルが直んなくなったですよ。

これ今までもけっこうあったんだわ。Firefox ってメモリの管理がどうも案配よろしくないみたいで、使ってるとどんどんメモり占有が増えていく一方らしい。そんなときは Firefox をいったん終了させればだいぶラクになるんだけど、それでも後遺症が残った感じになる。システム再起動が一番良かったり。

とりあえず安全なやり方として、別の iMac からリモートアクセスして、リソースを一番食ってるジョブを強制終了させるといいんですな。フリーズから復活したら、あらためてシステム再起動と。

けど iMac を買って3年弱、ほとんど iMac いっちょ食い状態でさ、PMG4 から iMac にアクセスなんて、てんでやったことなくて。FreeBSD やってた頃は特にそこらへんはサクッとやれたのに、FreeBSD に挫折して Unix 系のターミナルをいじらなくなって早5年。もう勘どころを忘れ去ったし。勉強し直しってのがめんどくて。

したらどうするかっつうと iMac を強制終了。パワーボタン長押し。

無事に終了させて、さて再起動させてみたらハテナフォルダ点滅 orz これ初めて見たよ。調べてみたら、昔の Mac の、ハードディスクが割れたアイコン画像と大体同じ意味らしい。それなら覚えてる。あれは衝撃的な絵柄だったなぁ。あれ見るとパニック加速だったなぁ。てこともあってか、今はもうちっとソフトな表現に改まったのかも。

表現がソフトでも、なんかすごい緊急事態なわけで。とりあえずこれ発生したの深夜だったから、もう寝て明日に賭けることにするわって感じで。

あーもうなんか今年はちょっとアレゲなゴールデンウィークになりそうですよ。

銘板
2012.4.30 月曜
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そしてサドンデス その2

んでどうするか。一応やれることやってみるか。

ターゲットディスクモードで起動して PMG4 で見てみたけど、見えない。Mac OS 10.6 のディスク起動してみたけど、やっぱし見えてない。けっこう重症っぽいかも。

このトラブルの対処法を PMG4 から検索で探してみると、軽症の場合の直し方は出てたわ。起動ディスクがどれだか分からない状態だから、この状態に持ち込んで選んでやればいいよ的な解説。できんかった。いろいろあるうちのどれだか分からない、というのじゃなく、1個しかないはずなのが行方不明って状態なんで。

なんとかファイルデータだけでも取り出せんもんかねぇ。ソフトはどうせフリーソフトしか入ってないし。あと iTunes 用の MP3 データも回収したいなぁ。iTunes Store で買ったやつ丸ごとなくしたらシャレにならん。ボカロ系も、全部また落とし直しって量的にきついだろ。それに今まで撮りためた画像も、作りかけの Art of Illusion の1年と5カ月かかってる勝手翻訳もあるし。

はぁぁぁぁぁぁどうすべ。

けどもう自力では万策尽きた感じ。プロの出番ですよ。てことで地元のそこらへん強そうな PC 屋さん「パワーデポ」に電話で相談したら、Mac の修理はやってないとのこと。お店から Apple に依頼してもいいが、おいらが直接 Apple に問い合わせた方が話が早いとのこと。けど相談したこのお店は決して剣もホロロな対応じゃなく、そのほか分かることをいろいろ(Apple の修理制度と値段とかも)教えてくださって、大いに参考になったですよ。ありがとうございました。

あとヤマダとケーズとコジマは Mac を扱っててもまぁ結局は「Apple に聞いてくれ」以上の回答は期待できん感じ。

引き続き検索でさまよってて、とうとうこの道のプロの出番かなと。データサルベージ。

高そうだし怪しそうなんだよなー。相場は5万〜10万ってとこらしいし。

んでまーいくつかサイトとか見てみて日本データテクノロジー社様に決めさせていただいた。仕事が速そうだし、GIGAZINE 記事もまともそうだし。マスコミっつーか特に雑誌の紹介記事って往々にして広告だったりするから鵜呑みにしちゃいかんのは分かりつつも、もう今は藁にもすがる気持ちで(正確には「藁をもすがる」のような気もするけど、「藁にもすがる」のほうが自然な気がする。ははぁ「藁をもすがる」は「溺れる者は藁をも掴む」との混同で、やっぱし正解は「藁にもすがる」なんだ。ソース1, ソース2)。

そんなわけで電凸してみた。

オペレーターさんとお話しするほどに、「しっかりした会社だなー」という感じ。GIGAZINE 記事のまんまな感じ。対応マニュアルがガッチリできてる。んでそれが過不足ない。なんかよく「マニュアル通りの対応」ってのはどうもマイナスイメージが付きがちだけど、そのマニュアルがビシッとでき上がってれば、オペレーターさんがそれをよく理解してその方向でよく訓練されてれば、こんなにもスカッと話が進むんだなー。っつうかこんな見事な顧客対応マニュアル、どうやれば作れるんだろ。どうやればここまで徹底されるんだろ。あと「マニュアル通りの対応=冷たい」という印象もあったりするけど、そんなこと全然なかった。親身になってくれた。そこらもマニュアルとして「きちんと相手の状況を受け止める・適切な応対を表現する」が完成されてるんだと思う。

実際、向こうはプロでして。電話オペレーションにもプロ技が行き届いてまして。こっちが求めたわけでもない宣伝的説明がいろいろと多いんだけどさ、流れが自然なんですわ。もうそういう風にシナリオが出来上がってる。んでまぁなんでまたそういう宣伝的な説明を入れるのかってのも、聞いてる最中に理解できたし。

お客がビクビクしながら知りたいのは見積額。調べると、どこに頼んでも最低額が5万円程度で、症状がひどいともっともっと行くって感じ。ドキドキなんですわ。そしてそれは現物を診断してもらわないと正確な見積もりは分からんわけで、不安で一杯なんですわ。で、電話で話を進めながらそういう「業界ナンバーワンの実績」なんて文言を織り込んで、「その金額に値する仕事を責任を持ってしっかりやらせていただく」というのを、値段の相場を言う前にきっちり知ってもらう、納得してもらう、ということだと思う。自社の仕事の内容をろくに知らない客から(まぁ素人は内情なんて知る機会ないからね。専門性が高いし。だからこそその専門性で、安くない値段でも堂々とやっていけるわけだし)、いきなり「高い!」と言われて電話を切られるのを予防する、ということだと思う。

そこらへん様々に隅々まで配慮した対応マニュアルっつうか精緻に完成させたシナリオっつうか。もうお見事というしかないわ。営業の極意をチラ見させていただいたですよ。これ客として体験してるから無責任に「すごいなー」と思うわけで、いざ自分の仕事に応用しようっつったって、できるもんじゃないわ。

てことで電話相談のみでのアバウトな提示額は、5万〜25万円ほど。この会社のサイトを見れば分かるけど、症状によるんですわ。もしデータエラーのみの論理障害だと、そしてその症状が軽ければ最低額あたりになる。んでもしハードディスクの部品がいかれてる物理障害だと、クリーンルーム内での修理が必要。ブツが直ったとしてもデータに論理障害も出てるかもしれないんで、そこもチェックしなきゃなんない。論理障害があればそこも直して、初めてデータを救出できると。

診断と見積もりは無料とのことでして、とりあえず診てもらうことにしたわ。Intel iMac のハードディスクの取り出しは素人にはお勧めじゃないみたいで(初期型キャンディカラー iMac ならイヤになるほど開腹したことあるけどさ)、もう iMac ごと発送することにしたよ。

話がまとまった直後、「ヤマトがこれからそちらにお伺いいたします」。速っ! 八戸のクロネコヤマトにもう連絡済みらしい。時間はこのとき午後4時半過ぎ。「今から6時半までにお伺いできるそうです」と。リアルタイムでクロネコヤマトとつながってるんか。すげー。間髪入れない&シームレスなサービス。時間あけると、客は迷ったり悩んだりなんだかダルくなったりで、予測不能の決断をしちゃったりするもんなぁ。これは使える。ていうかこの会社の見事以上な応対、使える。何に使えるか不明だけど、とにかく体験しといただけでもおいらすげー得したと思う。

けどこの会社のこの素晴らしい応対は完全に客として利用しきってこそなわけでさ、ほんとここにお任せしたいんですが、ちょいとこっち側に事情がありまして。

おいらのほう、今回の件については出せる額に限度がある。上限額を決めてる。それは7万円。これ以上は無理。

障害の程度が軽いことを祈るのみですわ。

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