ひとりごちるゆんず 2008年11月
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2008.11.1 土曜
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予期せぬネタ

この前、ローソンで『【図解】相対性理論と量子論』(監修:佐藤勝彦)という本を買ったのよ。税込み500円。その系統の本としてはやたら安い。タイトルからしていかめしいけど、一般向けだから数式はほとんど出てこない。さすがにアインシュタインが発見した "E=mc2" は出てくるけど紹介程度で、それをいじっていろいろ謎を解こうってのまではしない。っつうか佐藤勝彦先生といったら、ビッグバン直後の「インフレーション理論」というものを世界で初めて提唱した、ニッポンの輝ける頭脳じゃないですか。こいつは買わない手はない。

そんでさ、相対論も量子論も、発祥したのは20世紀前半だったそうで。これって当時の人類が実際の現象を実験で観察できる限界を超えてたもんから、思考実験が主流だったんだそうで。ま、頭の中で都合良く状況設定して、妄想ベースで実験するってやつ。それでどんなに一般常識から外れた状況を設定しても、論理的に正しいと証明されれば学会で認められる、というのがただの妄想と違うところ。

それでねぇ、ブラックホールの話題になったところでも思考実験をしてくれて、一般人にも分かりやすく解説してくれてるんですわ。そこで出て来たナニゲでシュールな一言でツボっちゃって。

「ブラックホールに飲み込まれる太郎」。

いやあの、絶体絶命のピンチって感じが全然ないんすけど。やたらのどかなんすけど。いや、何がおかしいのかって聞かれてもうまく言えないんだけど、なんかおかしくて。思考実験ってすごいなぁ。一般常識を軽く越えとるわこりゃw

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2008.11.2 日曜
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マジで潰れる6日前

いやいやいや、危ないとこだった。メインで使ってるメールアドレス、止められるとこだったよ。

3週間ぶりくらいでメールを落としたわけよ。なんてーか、もうすっかりメール無精させてもらってる上に、スパム攻撃食らいまくりでもう電子メール自体への興味を失ってしまったというか。

んでさ、落としたのよ久しぶりに。そしたら2000通オーバー。ここまで溜めたの初めてだよ。あああスパムを捨てるのめんどいなぁ。ていうかほとんど全部スパムで、その中にたまにまともなメールが入ってるから、それを目ざとく見つめては拾っていくっつう、地味で疲れる作業なんですよ。

したらその中に、久しぶりにプロバからのやつが入ってて。おお、何の知らせだろ。読んどかなきゃな。

 

[Mail Service1]■メール容量制限超過のお知らせ。

お客様のメールボックスには、契約されている容量制限を超えるメールデータが蓄積されております。

 蓄積容量 : 10.4MB
 使用率 : 104.2%
 猶予期間 : 6days

この為、現在は通常どおりメール受信が可能ですが、超過状態で猶予期間を経過するか、使用率が300%を超過すると

●お客様メールボックスへメール配送が出来ない状態になります。

上記いずれかの状態になった時点以後に、サーバが受信したメールは、3日間再配送を繰り返しますが、超過状態が改善されない場合は、差出人へ返送されます。

お早めにメールデータを受信し、メールデータの削除をお試し下さい。

サーバに残す期間を設定されている場合は、その設定期間を解除するか、期間を 短く設定してから、受信をお試しください。

 

うっわーうっわー!! 300% まではまだまだだけど、猶予期間が6日かよ。今のペースだと、知らずにさらにメール落としを1週間くらい延ばすってのも充分考えられたぞ。今日落としといてよかった〜。

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2008.11.3 月曜
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宇宙論は暗示するw

おとといのログを読み返して思ったんだけど、そういや我が国の総理って太郎君だったよね。

「ブラックホールに飲み込まれる太郎」。

なんかこう、まさに彼の現状を不気味に表してしまってる気がして。まぁバブル崩壊後、歴代首相は常にピンチに直面してきたわけだけどさ。バブルの当時はと言えば、daigo のじいちゃんが首相だったっけか。なんか自民党内の派閥争いとかキングメーカー子泣きじじいの指図がウザすぎとか、おカネ余っちゃった勢いでリクルート疑惑とか、何だかよく分からんうちに全市町村に1億円ずつばらまくことが決まって即実行されたとか、それにつけても景気の悪いメリケンさんは今日も日本からむしり取ろうと必死ですなぁせいぜいがんばんなさいとか、とにかく平和でしたなぁ。

して、とりあえず2008年11月現在の現首相のピンチと言えば、やっぱ景気ですな。ここ18年間、依然変わりなく。なんか、石油と穀物の暴騰が一段落したと思ったら、世界の果てまで届けとばかりのリーマンショックとその連鎖反応ですな。先進各国のマイナス成長はおろか、かの中国の経済成長まで鈍らせたってなもんだから大したもんだわ。まさにこれが太郎君のブラックホールになりそうですな。

政権が始まったばかりの頃の大問題、これをどうにか捌けるかどうかで、国のボスの器を計れるんじゃないかなんて思う今日この頃。太平洋の向こうの藪大統領が君臨したこの2期8年。とりあえず「えひめ丸事件」じゃ大統領自らが迅速に謝罪をしたのを見て、なかなか分かっていらっしゃると評価したのも束の間。次の年の 9.11 はまさに降って湧いた災難だったけど(陰謀論はここでは云々しない)、その対処がアフガン侵攻とイラクへの言いがかり戦争。大量破壊兵器の製造工場は悪の枢軸の中じゃなく、被害者の権利を必要以上に振り回す偉い人たちの脳内だったっつうオチ。

で、薮政権はここらへんの後始末をなんもできないまんま、次の人に丸投げして幕を引こうとしてる。国のボスの器……。なんか日本ってアメリカの(対等ではなくあくまでも下請け的な)同盟国ってなわけで、メリケンさんの気分任せな軍事行動に一生懸命お供しなきゃなんない。そんでどうなったかっつうと、今まで日本を尊敬してたイスラム圏の人たち、日本を嫌いになりだしてきたっぽい。経済と国際政治の2つのブラックホールに、太郎君はどう対処してみせるんかねぇ。

飲み込まれてそれでおしまいじゃないだろな。

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2008.11.4 火曜
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ブラジリアン航天術

「航天」てのは中国語で「宇宙飛行」のこと。さすが漢字発祥の国。センスいいやね。てことで、ってあんまし関係ないけど、ブラジルのロケットについてちょっと知識を仕入れたもんだから、それを書いとこうかと。

Wikipedia の記事を読んだだけだけど。「ブラジル宇宙機関」VLS-1 ね。

衛星打ち上げはいまだ成功してないとのこと。2003年、21人の死者を出した痛ましい事故があってから計画は遅れて、2009年に雪辱を晴らそうってことだそうで。来年ですな。しかし、来年は衛星打ち上げ新興国ラッシュになりそうね。他にイランと韓国が予定してるわけで。

ブラジルが進めてる方式は、日本の宇宙科学研究所(ISAS)がやってきたのと同じ、全段固体燃料方式。そう来たか。少数派同士ですなぁ。性能的には、全質量が50.7トンの低軌道打ち上げ能力が380kgか。日本の初打ち上げは衛星質量が21kgだったから、それに比べるとかなり欲張ってる。いきなり実用サイズで勝負。

イランはよく分からんけど、韓国は低軌道100kgだよね。で、その韓国ロケット KSLV-1 の第1段目は液体燃料ロケットなんだけど完全にロシア製。自国産の2段目は固体ロケットなんだけど、これは開発の容易さから選んだって感じ。KSLV-1 で打ち上げ実績を作った後は液体ロケット開発に移るつもりなんじゃないかと踏んでる。

ブラジルの VLS-1 は1段目とブースターまで固体燃料で自主開発。能力的には ISAS の前世代の M-3SII ロケットみたいな感じかな。

あれ、いやあの、M-3SII って、全段固体にしてはけっこう大型の部類に入るんですが。M-3SII の低軌道打ち上げ能力は770kgだから VLS-1 のちょうど2倍くらいだけど、それは技術が洗練されてるからってことで、全質量は VLS-1 が50.7トン、M-3SII が61トンだから、やっぱ外見のサイズは近いはず。んー、ブラジル、ちょっと背伸びし過ぎな気がする。もっと小さいところから、場数を踏みながら堅実に育てていった方がいいような。

しかしその2003年の爆発事故というのが謎で。固体燃料ってかなり安全なはずなんだけどなぁ。途中消火の手段がなくて、いったん火が点くと燃料がなくなるまで全開で燃え続けるってのは危険な要素なんだけど、簡単には火が点きにくいはずなのよ。構造としては、固体燃料はロケットの胴体の中にちくわ状に詰まってて、内面を燃焼面にして、胴体内部全体が燃えるって感じ。

点火の手段は、ちくわの穴の一番奥、つまり内部の一番上にバーナーがあって、これで燃焼面を派手にあぶるのよね。普通そのくらいしないと固体燃料には火が点かない。

宇宙用の液体燃料として定番のヒドラジンと四酸化二窒素(酸化剤)の組み合わせは、混ぜるだけで火が点くけど、その簡単さ故に取り扱いが難しくもある。ロシアのソユーズロケット、ドニエプル、中国の長征シリーズがそうだな。あと噴射の炎と煙の色から、イランのロケットもこの推進剤(燃料と酸化剤をまとめてこう呼んだりする)のはず。おいらの記憶が正しければ、中国は90年代、推進剤の注入中に事故を起こして作業員を何十人も死なせたことがあるはず。新聞の小さい記事で読んだわ。たぶんこれが原因かと。あるいはこの燃料と推進剤、どっちも猛毒なんで、中毒が発生したのかも。どっちにしても一筋縄じゃ行かない曲者だったりして。

あれ、この中国の事故、当時(1996年)に出た日本の新聞記事の記憶を元に語ったけど、もしかして CNN が隠し撮りして真相が初めて明るみに出た、ロケットが打ち上げ直後にひっくり返って近くの村に落ちて、村全体を壊滅させたアレのことだったのかな。

日本の H-IIA ロケットが燃料に使ってる液体水素は、爆発に対する安全性は高いけど、沸点の関係でマイナス253℃以下に冷やしてなきゃいけなくて、しかもちょっとした隙間からどんどこ漏れていくもんだから扱いが難しい。ちなみに戦前のドイツの大型飛行船ヒンデンブルク号の「爆発事故」以来、飛行船には「水素はとにかく危ない」と敬遠されるようになったけど、実はあれは爆発じゃなかった。写真家がすぐ近くで連続撮影してたくらいなんで。バルーンに詰めてた水素とバルーンのガワがあっという間にメラメラ燃えちゃったってだけのこと。「爆発」より「火災」の方がふさわしいのよね。

話を戻すよ。だから、ブラジルが固体燃料を選んだのは、開発の簡単さもそうだろうけど(ISAS の理由はそれ)、安全性もあってのことだと思う。それでも大事故が起きた。何がどうなったんだろ。とりあえず点火バーナーが誤作動したんだろうけど(それ以外に火の点きようがない)、何でそうなっちゃったのかな、と。とにかく全段固体で自力で開発してるってことは、あの国はもうしばらくはこの方式を基本にし続ける腹を決めてるはず。としたら、犠牲は間違いなく大きかったけど、そこから得たものもまた貴重かと思う。自分で失敗して思い知らないと分からんことってあるからなぁ。

宇宙向けの固体燃料ロケットの歴史はまだまだ細くて短いのよね。その技術の多くは我らが日本が切り開いたものなんだけど、衛星打ち上げ初成功を基準にすると、液体燃料ロケットより13年短い。しかも本気で採用してる国が少ない。それでもブラジルは固体燃料のみで行くことに決めた。これは応援せねばなるまいよ。

固体ロケットは、「手頃なサイズの衛星をとにかく打ち上げる」のには有利なんだけど、そこから先、つまり大型化と軌道投入の精密さを求めだすと、一気に難しくなる。それをクリアしたのが日本の M-V ロケットなんだけど、そこにたどり着くまでは、ペンシルロケットから始まって、40年もの歳月が必要だったわけで。それでも軌道投入精度は液体ロケットにかなわなかった。サイズも「全段固体燃料ロケットとしては世界最大級」を誇ったけど、液体ロケットで言うと「中の下」でしかなかった。

てことで、ブラジルの宇宙開発が順調に進めば、当然のようにいつかは液体ロケットへの移行の時期を迎えるはず。それまで、固体ロケットで航天の基礎技術を余すことなく吸収することを願うよ。

けどまぁブラジルさんはもう始めてるとは思うけど、ヒドラジン燃料の小型エンジンもちゃんと研究しといた方がいいよ。あれは衛星や探査機の姿勢制御の必須アイテムだから。日本はそれでけっこう辛酸を嘗めてるもんな。技術試験衛星 きく6号、火星探査機 のぞみ、小惑星探査機 はやぶさ……こいつらはそのトラブルで苦しみまくったもんだから。

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2008.11.5 水曜
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スパイクノーズ

昨日 M-3SII ロケットの話ついでに Wikipedia 記事を読んで、思わず笑っちまったよ。

「どうですか、格好いいでしょう」

「これは詐欺だ!」

ISAS の皆さん、やってくれますw

それにしてもスパイクノーズ(「スパイクコーン」とも言うらしい)ってのはすごいもんだね(JAXA宇宙科学研究本部に行ってきました様にて、M-3SII ご本尊とスパイクノーズが拝めます。あと、M3SII ロケット物語 様にて、このロケットの活躍の様子が詳しく書かれとります。それにしても M-3SII のリアビューはかっちょええなぁ……)。

惑星間軌道投入能力の1%強を稼いだだけではあるけど、こんなこけおどしみたいなの(失礼!)を付けるだけで、きっちり計算で確認できるほど性能が上がるってのが素晴らしい。

ブースターのてっぺんに生えたこのスパイクノーズ、実際に採用したのは世界中でもこの M-3SII だけみたいな気がする。後釜の M-V はブースターなしだったし。これで性能が上がるなら、なんで H-IIA ロケットのブースターには付いてないんだろ。大型化すると効き目が薄れるのかな。

ていうか、なんならロケットのフェアリングのてっぺんに付けると、早い段階で捨てられるブースターよりも効果がありそうな気がする。けど、M-3SII で実績があるのにどこも使ってないってことは、やっぱ小型ロケットのブースターでしか役に立たないってことなんだろか。船で言うと、戦艦大和で使われた球状船首(バル・バス・バウ)と肩を並べる画期的な発明だと思うんだけど。あるいは、地球の引力を振り切って惑星間軌道に飛ばすっつう極限のミッションで初めて、目に見える効果をもたらすのかな。謎ですな……。

M-3SII より一回り小さいブラジルの VLS-1 ロケットのブースターには、付いてるんだろかスパイクノーズ。ブースターが4本もあるんなら、単純に考えると M-3SII の2倍の効き目があるってことなんだが。

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2008.11.6 木曜
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リフティングボディ

飛行機の新しい形として、けっこう昔から「リフティングボディ」というのが提唱されてる。これがなかなかイイんですよ。見た目が。

とりあえずどんなもんかっつうと、今現在も主流の普通の飛行機ってのは、胴体と主翼が完全分業制なんですな。胴体は荷物を運ぶことに専念して、あとは空を飛ぶ機能をなるべく邪魔しないように。主翼は揚力を出したり姿勢を制御することに専念して、荷物を乗っけたりはしない(内部に燃料タンクを備えてたりはするけど、積み荷は入れない)。

これ、なんか無駄なのよね。そこで、胴体と翼を一緒くたにすればいいんではないか、と考えられたのが「リフティングボディ」。日本語だと「揚力胴体」って感じかな。胴体の空力形状を工夫して、胴体自体で幾分かの揚力を発生させるようにする。そうなると主翼が小さくて済む。空気抵抗が減る。燃費が良くなったり小さいエンジンで済んだりする、と。

で、研究はずっと続けられてるんだけど、どうにも主流型の飛行機の性能をトータルではなかなか超えられないってことで、リフティングボディはいまだに日陰者なんすよ。特に滑空性能が悪いらしい。けどね、リフティングボディの機体ってさ、独特の魅力があるのよね。つまり、

リフティングボディたち
カワエエ〜(はぁと)

これは萌えるw

その昔、ハセガワのプラモで、実在する(した)戦闘機をデフォルメした『たまごヒコーキ』シリーズってのがあったのよね。あれに通じる何かを感じさせるなぁ。しかも、たまごヒコーキは飛ばないけどこいつらは本当に飛ぶ。いいなぁこんなのが飛んでる姿、想像するだけで楽しくなるよ。研究が進んで、実用化される日が早く来ないかなぁ。

実用化はもしかしたら、普通じゃない用途から始まるかも。宇宙往還機に使おうか、というアイディアが出てるのよね。宇宙往還機の代表格は、言わずと知れた NASA のスペースシャトル。で、あれは航空機としては旧来型なのよ。胴体と主翼が分業してる。ソビエトが作ったブランも、日本が90年代に開発してた HOPE も、同時期にヨーロッパが開発してたエルメスもそこは同じ。で、今は飛行機型の宇宙船はイマイチ非効率だってことが判明したんで、どこも開発を放棄したり凍結したりしてる。

けど最近、ロシアが次世代の有人宇宙船として研究してるクリーペル、この案のひとつがどうも、リフティングボディらしい。

クリーペル

いや、こんな単純な丸断面で本当に揚力を作れるのかちょっと疑問だけど、カワイイからよし(そこか)。ていうかクリーペル計画って日欧に共同開発の協力を求めてるのよ(主に資金面で)。で、この模型って、HOPE や エルメスをやってた日欧を食いつかせるための見せ玉なんじゃないかって見方もあったりして。

こいつには技術的飛躍を感じる。けど宇宙技術ってのはそういう飛躍をしようとすると、得てして招かれざる事態にハマってにっちもさっちもいかなくなっちゃうもんなのよ。NASA のスペースシャトルがそうだったみたいに。クリーペルは現行のソユーズに比べると、乗員数が3人→6人っつう進化をしようとしてる。単純に考えれば2倍だけど、そのうち1人はパイロットなんで、乗客の数は2人→5人で2.5倍。この大型化はおいしい。でも一気に6人も宇宙に運ぶっつう大技は、今のとこアメリカにしかできてない。つまりそれだけで新規要素なのよ。だから本来は正攻法で、クリーペルもまたソユーズと同じカプセル型にすべきなのよね。

なんてことは開発元のロシア宇宙局も承知のはずなんで、やっぱしリフティングボディ形態は見せ玉なんじゃないかって観測もまた説得力があったりして。ロシア人、ハッタリがうまそうだしなぁ。

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2008.11.7 金曜
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モーパラ

この前さ、部屋でボーっとしてたら、外から「ブイーン」って音がしてきたのよ。窓を開けてたから夏かな。芝刈り機とも違うし、なんだろなーって外を見たらあんた、モーターパラグライダーが飛んでたのよ。ちょっとびっくり。気持ち良さそうだったなぁ。上昇したり下降したり旋回したり。見えなくなるまでずっと眺めてたよ。

夕暮れ時ってのがまた良くて。んー、お金貯めてやってみたくなったりしてさ。あーあ、あんなふうに飛んでみてぇ〜。

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2008.11.8 土曜
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かぐや の冒険

NHK ラジオのニュースを聞いてたら、JAXA 関係のナイスなネタを紹介してたよ。現在稼働中の月探査機かぐや、1年前から高度100kmを周回して月面を探査してるんだよね。で、やることを一通りやり終えてみたら燃料にまだ余裕があるんで、これからは高度を50kmに落として観測を続けるそうで。

すげえよ! 今まで1ピクセルで見えてたのが、2ピクセル×2ピクセル=4ピクセルで見える。

かぐや って今までの日本の探査機と違って危なげなかったもんだから(センサーがひとつだけダウンしたらしいけど、全体としては軽症ですな)、イマイチ関心が湧かなかったんだけど、これからは未知の領域っぽいってのがワクワクさせてくれますな。

こうすることにしたのは、もちろん現状に余裕があるからなんだろうけど、別な理由として、インドのチャンドラヤーン1号が打ち上げに成功したってのもありそうな気がする。中国の嫦娥1号もとっくに月に到着して観測してるけど、観測機器は かぐや に劣るっぽいし周回高度は安全を取って200kmってことで、そんなに恐くはない。対してチャンドラヤーンは現状の かぐや と同じ100km。しかも、世界から募った少数精鋭の観測機器を積んでる。

これで かぐや チームは危機感を持ったんじゃないかと。あと、たぶん来年あたり、NASA が月探査機を打ち上げるのよね。この性能がまたすごいらしくて、かぐや のデータを一気に陳腐化させるなんて噂も出てる。だったらもう かぐや は、ライバルたちより少しでも早くその先に行くしかないでしょ。

しかしこの「周回高度50km」って、けっこう技術的に難しいかも。月の半径は大体1,700km。高度100kmだと17分の1。これでもけっこう月面スレスレなんですよ。これからはさらに低く飛ぶわけで。

かぐや が今の軌道に入った時、結構な誤差が出た。遠点120kmの近点80km。±20kmですな。そこから微調整して高度100kmの円軌道に入った。今回の軌道変更でも誤差が出るとすると、近点はかなりヤバいところまで下がりそうな気がする。確か月の山は、高いのだと10kmを越してると思ったな。月の形が一様な球ならラクなんだけど、そこらへんの重力のばらつきの影響を受けそう。それ以外にも月はもともと場所によって重力が不均一なんで、そこらへんも外乱要素ですな。そのあたりの全てを計算に入れての GO サインだと思うけど、やっぱしハラハラするわ。

観測の成果が上がるのはいいことだけど、おいらとしてはそれ以上に、アクロバットに挑戦するってことにトキメいてたりしてw 思えば、小惑星探査機 はやぶさ は当初、ミッション達成時に余裕があったら別な小惑星の探査に向かわせようっつう話もあったそうだけど、トラブル続出でミッション完遂前に既に這々の体だもんなぁ。小惑星の表面サンプルを取って地球に持ち帰るっつう前人未到の挑戦だったとは言え、日本の探査機技術の限界が見えてしまって。 かぐや はそこらへん、ひとつ経験を積んだ後のブツだから、ようやく技術が安定してきたってことなのかも。

そしたら、次なる はやぶさ2はもっとうまくいくような気がしてたよ。

銘板
2008.11.9 日曜
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konozama とは

いやいやいや、今まで "konozama" って表記に出くわしても流してたけど、今日ちょいと調べてみたら、こういうことだったのか。なるほどー。どなたが考えたか知らんけど、うまいですなぁ。

言葉の意味を検索エンジンで調べる時、「〜とは」って表現、やたら使えるなぁ。今回は「konozamaとは」でオッケーどした。

え? 何が目的で調べたかって? そりゃもうあれですよ。♪ママローヤルα〜

いやほんと今さらすぎて恥ずかしいけんども。

銘板
2008.11.10 月曜
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OS 更新っつうか

これ書いてるの11月15日(土曜)未明ね。なんでこんな夜更かししてんのかっつうと、いや、うちの Power Mac G4、調子がなんだかおかしいのを騙し騙し使ってきたんだけど、ついに OS 再インストールに踏み切ったのよ。それで。うん。この前買った iBook G4 が OS 新規インストールでさすがに調子いいもんだから、古株のこっちもやっちまおう、と。

iBook に OS インストールして思い出したのが、現状のアプリや設定を残して、上書きインストール風に OS を入れ替えるっつう選択肢があったってこと。一応、古い OS は起動できないようにして同じ HDD 内にとっとく、という形。これをやれば、安全に OS だけを新品のインスコし立てに取り替えられるって寸法。

恐る恐るやってみたら、超サックリ簡単にできちまったよ。で、この前までバージョンが 10.4.11 だったのが 10.4.6 に下がってしまったんで、ソフトウェア・アップデートをかけみた。したらさ、一発じゃ全部やってくんないのよ。どうも「あれを上げてからじゃないと上げられない」ってのがいくつかあるらしくて。しかもそのカギを握るアップデートがけっこう要再起動だったりして、3回再起動かけたわ。その後も再起動要らずのやつを2回。そこらはめんどかったなぁ。

今回の作業の狙いは2つあった。

GIMP はしばらく2.2を使ってたんだけど、気が付いたら最近2.6が出てて。さらに使いやすくなったかな〜ってこの前落としてみたら、起動しないんでやんの。もしかして GIMP for Mac の不具合なんじゃ? Intel Mac 版にばっか気を遣って、旧型の PowerPC Mac 版の面倒見がおろそかになってたとか? と考えて、古い 2.2 を使ってた。けど iBook じゃ 2.6 が立ち上がった。こりゃもう問題は PMG4 内部ですな。

1年半の間のほとんどずっと電源入れっぱなしの稼動しっぱなしな OS その他が怪しいわけです。それに、GIMP を使ってるうちに挙動が怪しくなったりしてなぁ。X11(Mac で UNIX 向けの GUI アプリを動かすためのユーティリティソフト)だけがおかしくなったのかもしんないけど、もうここは OS ごといっちゃいましょう、と。これ、OS X 10.3 をアップデートしたやつだからな。10.4 として最適化されてなさそうで。

動画サクサク再生は、普段やたら重いのは OS がヨレヨレになってきてるからじゃないのか、という読みで。Mac OS X は頑丈さが売りだけど、1年半もぶん回しっぱなしってのはやっぱしキツかったんじゃないだろか、と。

結果。1勝1敗。

GIMP 2.6 は見事に起動したよ。やったー。けど動画サクサクはダメ。変わんない。しかしさ、Adobe Player を最新のやつにしてくれ、と表示が出て従ったんだけど、この最新版を入れるとますます重くなるんだよね。最新版の意味ねぇよ。この落とし前どう付けてくれるよ Adobe 御中。

Mac OS X に "Perian" っつう無料の機能拡張を入れると、ニコニコやようつべから落とした FLV 動画が QuiickTime で見れるようになる。これがまた滑らかなのよ。完璧なのよ。Adobe Player の質の低さがつくづくよく分かるあるよ。それとも「ブラウザ上で動画を再生する」ってこと自体に無理があるのかなぁ。おいらは Firefox 3.x 派なんだけど。Safari だとなおさら遅くてな。

銘板左端銘板銘板右端

OS X を入れてるパーティションの容量は大体100GBなんだわ。で、今回ちょっと見てみたら、「空き容量: 82.11GB」だそうで。OS X ver. 10.4 を導入するタイミングで HDD を120GBにしたわけだけど、いまだにがばがば余ってますな。このまえ買った iBook G4 は80GB(デフォは30GBのはずだけど、前の持ち主様が換装して下さったらしい)。この調子だとそっちもかなり余裕だな。善哉善哉。

iBook G4 を買う前の日に HDD の換装方法が書かれたサイトを探して勉強したんだけど、たかが HDD 交換でほとんど全バラシが必要なことが発覚。その説明見ただけでゲロ吐きそうになったわ。てことで、買う前に大容量のに換装してくれてたってのはほんとに嬉しいっすよ。

銘板
2008.11.11 火曜
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地球の未来をテキトーに憂える日

週刊誌で読んだネタだから多分にヨタ話的なんだけどさ、なんかこれから地球は、温暖化どころか寒冷化に向かうっつう見方があるらしいよ。

根拠は、太陽活動が弱まってるから、とのこと。ん〜、地表と海の主な熱源の太陽自身の問題と来ましたか。これはまた意外な。そういや何年前かのハリウッド映画でそうゆーのあったよね。ああ、監督がローランド・エメリッヒだったから見なかったんだわ。あの頃は、「そんな話を心配する前に、お前らの国の二酸化炭素排出量を減らせよ」なんて思ったわ。その後に『不都合な真実』も観たぐらいにして。

で、もっと最近になったら寒冷化の懸念が出て来てるらしくて。いやあの、もしかしてこの懸念、世界の石油業界がせっせと創作して流してんじゃねえの? とかそういう臭いも感じるんだけど、とにかくそういう話もあるそうで。

論拠は、近頃、太陽の黒点の数が激減してる、ということらしい。黒点のサイズや数は太陽活動の活発さを示す。そして、太陽は約11年周期で活動が活発になったり落ち込んだりする。前回の極大期は西暦2000年頃。あれから8年。そろそろ来るべき2011年の極大期に向けて復活してきてもいい頃なのに、お天道さん全然パッとしないんだそうで。ほんとかどうかは知らんけど。

しかしまー話の焦点が変わっちゃうけど、太陽活動の極大期が来てくんないと困る業界っていろいろあるのよね。一応、世界経済全体がこのリズムに依存してるらしくて、つまりは農作物が豊作になるかどうかが、世界経済の基調を決定してるってことですな。

あとね、宇宙業界も困るのよ。まぁ太陽が元気すぎると放射線やら荷電粒子やらがばんばん飛んできては衛星をぶっ壊して都合が悪いんだけど、太陽活動が極大期を迎えると、地球の大気圏が膨らむんだそうで(気温が上がるからかな? それとも地球磁場との絡みかな?)、そうなると低い軌道を飛んでるデブリ(軌道上のゴミ。放棄された衛星そのものや、衛星やロケットから外れた部品やら塗料の破片やら、そいつら同士が衝突して飛び散った破片やら)の空気抵抗が増えて、デブリたちは大気圏にどんどん突入して消滅するのよ。11年ごとの大掃除なんですよ。

このイベントが次回キャンセルとなると、人間の衛星軌道上での活動ごとに野放図にデブリが増えて、宇宙活動での危険が増えちゃうのよ。生きてる衛星が被弾して壊れるリスクも上がっちゃうのよ。てことで、季節もそうだけど、やっぱ来るものがきちんと来てくんないと、それを期待してる人たちが都合悪くなるってことだね。冷夏だとビール業界が商売上がったりとか、まぁそんなノリでもあるな。

んで、太陽が元気がないから地球が冷えるって話がもし石油業界の差し金なんだとしたら、今までみんながノッてきた「温暖化防止」ってのだって、どっかの業界が裏で手を引いてるんじゃないかって気もしてきますな。じゃあどいつらなのか。あ、証拠なしで語ってますから、妄想ベースのヨタ話ってことでひとつ。

したらもう、ここ数年で急に鼻息が荒くなってきた原発業界がおもっきしアヤシかったりする。日本だけでなく、いったんは脱原発に傾いたヨーロッパも、30年くらい新規建設がなかったアメリカも、今は原発推進に妙に乗り気。曰く、「CO2 をほとんど排出せずに充分な電力を賄える原発はエネルギー生産の優等生」。

いやあの、分からんでもないけど、脚光を浴びてるからって危険性が減ったわけじゃないのよね。核分裂型の原発は本質的に危ない部分があるからなぁ。業界側もそれを充分に分かってるから安全対策をてんこ盛りにして、結局エネルギー効率があんまし良くないのよね。最近じゃ火力発電の効率がついに60%の大台に乗ったけど(ガスタービン + 蒸気タービンのコンバインドサイクル)、原発は30%台。実はあんまし頭のいい発電ってわけじゃなかったりする。

今世界中で研究されてる核融合発電は、さらに効率が落ちそう。発電した電気の一部を自分で食っちゃうんだもん。

「だったらお前はどうしろと言うんだ」と聞かれても、恥ずかしながら答えを持ってないんだけどさ。地球がこれから寒くなろうが暑くなろうが、なんだか結局人類の集合的な意思は、それが有利になる業界の思惑に乗せられてるだけなのかもしれんなぁとか考えるとさ、なんかこう、もうどーでもいーかなぁっていささか投げやりな気にもなってきたりして。

銘板
2008.11.12 水曜
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山ごもり中宣言 1

これ書いてるの11月23日ね。

いやもう最近やることできちゃってさ。2008.7.19 でちょっと書いたやつ。今あれにハマってて。

「ちなみに世の中の役に立つような殊勝なものじゃけっしてないですww」

ってやつね。ほんと全く役に立たなそう。けど、それに寄せる愛を表現するため、目下驀進中ですわ。ひらがなを打ち込むと別のものに変換するってだけなんで、技術的にはあんまし大したことないはずなんだけど、それでも個人的にかなりの難関を突破しまくってきたですよ。ああ、4月〜5月に作った、職場用の JavaScript 技術を応用しまくりだな。あれがあるから今のこれがあるのか。

あ、2008.7.24 で(書いたのは7月31日)で

「基礎的な部分は完工率 60% ってとこかな。でも基礎が終わってからもけっこう大変そう。けど熱意が醒める前に一気に作っちまおうっと。さぁ正念場だぜ。」

なんて活きのいいこと書いちゃってっけど、このあと10月末あたりまで放置してたんだよなぁ。全く終わってないのになんだか勝った気がしちゃって。で、そこから怒濤の追い上げ……のつもりなんだけど遅々として進まず。作業としてはプログラミングパートと画像パートがあるのよ。プログラミングパートで一区切り付いたのが11月16日。追い上げを始めてから3週間かかったわ。

返す刀で画像パートに取りかかって、ちゃちゃっと3日くらいで終わらせるつもりが、既に1週間。しかもまだ工程を半分程度しかこなしてない。その上、画像パートをいろいろやってるうちに、プログラミングパートの改良点が次々と浮上してきた orz

まぁ、何の役にも立たんもん作ってる割には今はモチベーションが高いから、できれば今月中に仕上げたいな、とか考えてっとこ。

銘板
2008.11.13 木曜
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山ごもり中宣言 2

しかし、我ながら調子のいいやつというか。それまで投げてたこの計画、なんでまた急に再開しだしたかっつうと、このまえ中古で買った iBook G4。こいつがモチベーションのミナモトなのよね。買ったら嬉しくて、何かしなきゃ気が済まなくなって。そしたら、忘れちゃいなくてずっと気になってはいたけどめんどくて放置してた、例の計画を進めましょ、と。

結局、新しい環境がカギだったか。いやもう正直、自室で8年使ってる Power Mac G4 だと、もう馴染み過ぎちゃって新しいことする気になかなかなれんくて。

初めての「外に持って行けるノート PC」ってのも大きいかな。いやもうよく喫茶店に持って出かけて、そこでガンガン作業してますですよ。ノート PC ってだけなら東芝 Dynabook を持ってるけどさ、かなり程度の悪いの中古なんで、外に持ち出すのはちょいとムズかったのよね。「場所を取らないデスクトップ」的な扱いで。とりあえずバッテリー死んでるしさ。しかもそいつも、まる1年前にハードウェア方面の調子が悪くなってから全く触ってないし。

OS が FreeBSD ってのもまたなぁ。いや、FreeBSD を使ってるってだけでステイタス意識をもたらしてはくれるんだけど、ともかくめんどいのよ FreeBSD。かなりの専門知識を持ってないと、自由自在に扱う、てな感じにはなれんわ。半端な素人の場合はドMじゃないときついかも。

やっぱ有料 OS ってラクだわ〜ってのを回想し切ったあたりで iBook 投入。もう嬉し涙目。主力メカの Power Mac G4 とのデータ共有も超ラクチン。SFTP とかで他人行儀につなぐのはまぁ Fugu みたいな専用ソフトを使えばけっこうすぐできるんだけど、リソースフォークの転送が出来ないから、アイコンその他の付属情報が通ってくんない。

せっかく Mac 同士なんだから直結感覚でできんのかね、と考えたら、Rendevouz っつう機能があったことを思い出してさ。けどどうやるんだかまでは思い出せなくて。

前の職場でいっぺんやったら、設定がやたらめんどかったよな〜、と。ああでもあの時は OS X ←→ OS 9 だったからだった。OS X 同士じゃどうやるんですかね。ってググったら、今は Rendevouz じゃなく Bonjour って名前だそうで。名前なんかどうでもいいからやり方教えてくれよ。ふむふむ、「command + K」ですか。おおお、なんか簡単に繋がってしまったぞ。LAN 上にある他の Mac を勝手に探し出してくれるんだなぁ。

ってォィ、こいつぁひょっとしたらアレですか……おおおお! 別に「command + K」なんかやんなくても繋がるぞ。Finder のウインドウを1枚開いて左上の「ネットワーク」をクリックしたら、相手 Mac が出て来たわ。こいつぁすごい。簡単すぎて拍子抜けだぞ。という顛末で、超ラクチンのデータ共有を堪能する今日この頃。iBook で作業を進めて、できたデータを Power Mac に送信してバックアップ、って感じ。

いや、画像パートの作業は、画面がでかくて綺麗な(SHARP 17インチ)Power Mac の方がほんとはいいんだけどね。iBook のモニタは SAMSUNG の12.1インチ。小さいのはいいとして、点灯初期は画面が暗いとか視野角が狭いとか発色がイマイチとか、そのあたりが安物なんだよな。それでもモチベーションをもたらしてくれるのは iBook の方ってことで。

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2008.11.14 金曜
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山ごもり中宣言 3

これ書いてるの11月24日未明っす。この日記、10日遅れか。

画像パート終わった〜。画像パートの作業中に見つけた、プログラムパートの追加も終わった〜。はひぃ〜。

画像パートはやたらツラかった。さっき「終わったぁぁぁぁぁ!」と思ったらまだ1工程残っててさ、落ち切ったテンション無理矢理上げて「うぉりゃぁぁああああ!」とこなしてたら、半分やったところで数値間違いに気付いて1からやり直し orz 画像全部で102枚だもんなぁ……。GIMP のショートカットを今使える限り使い切って、単純作業をひたすら効率的にこなすことだけ考えただよ。Script-Fu の腕前があれば、ここらへんはラクに処理できたりするんだろか。腕前ないから分からんけど。

その挫折から残る気力を振り絞って、一気に片付けたですよ。なんかもう今かなり充実してますです。とりあえず格好悪いけど最低限の機能が効くとこまで来たし。

さて次の工程は……とさっき考えたら、具体的にやるとなったらこれがまためんどくて。簡単に考えてたけど、そうは問屋がってやつですわ。まぁ新規の習得技術がなさそうなぶんだけまだマシか。あ、ブラウザの対応も考えなきゃな。なんか知んないけど、Firefox じゃ問題ないのに、Safari だとなぜか文字化けしちゃうんだよな。文字コードを指定すればいいんかな。IE は知らん。動作確認環境ないし。嫌いだし。

実行ページ(他に入力ページがある)のソースコードの長さは今のとこ322行。完成時にはチェック用の部分を省いたとして、350行程度で収まるかな……。

完成までの工程はあと3つくらい。ゴールが見えてきた。追加で余計なこと考えつかなきゃいいけど (-_-;) さらに、根本的な間違いが今さら見つかりませんよーに (-人-) なむなむ

銘板
2008.11.15 土曜
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山ごもり中宣言 4

ぬっはぁーやられた。プログラムパートの一番最後に、大して核心じゃないのにかな〜りめんどいの来た。でもこれ作んないと完成しない。落ち着いて予想すりゃ事前に読めてたはずなのに、今の今まで全く気付かんかった orz ソースコード、けっこう長くなっちゃうかもなぁ。

銘板
2008.11.16 日曜
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GIMP 禍

そそ、GIMP 2.6 にはやられましたですよ。何をって、これ↓見て下さいよ。

GIMP 2.6.2

こんなノッペラボーなダイアログで、どーやって作業しろっちゅんじゃ。もう何が何やら。ちなみに今まで使ってた GIMP 2.2.11 の同じ状態は↓これ。

GIMP 2.2.11

なんぼ頑張っても解決できなかったんで、結局 2.2.11 に戻しましたわ。くやしいのう。くやしいのう。

これ、もしかしたら Mac 向け PowerPC 版のみのトラブルなんじゃないだろか。うちの Power Mac G4 でも iBook G4 でもこうなった。2.6.1 の時点でこうだったのに、2.6.2 になっても全く直ってなかった。Mac 向けの開発の主眼はもう Intel Mac に移ってるだろうしなぁ。

そんでこれ、日本語版だけのトラブルのような気もする。公式サイトを見たら、Mac 向けの英語版は問題ないみたい。ってことでいっそ英語表示にしたいんだけど、それもできんのよ。GIMP って各国語版が1パッケージに収まっててさ、最近は設定不要で、自動で起動環境の空気を読んで言語を決めてくれるのよね。おいらの環境は日本語だから、何が何でも日本語版が出てしまう。

てことで、世界的にもマイナーなおいらの環境(Mac, PowerPC, 日本語)で GIMP 最新版がまずいことになってるんだけど、これからも開発グループに気付かれずにシカトされたまんまなんじゃないかって気がしてきてしょうがない。ま、2.2 が生きてるから、気付いてくれることを祈りつつ、旧バージョンを使っていくことにしますか。

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2008.11.17 月曜
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山ごもり中宣言 5

でけた。機能の部分はとにかくでけた。今月22日〜24日の3連休全部ぶち込んだぞてやんでい。あとは公開に向けてのお飾りの部分ですな。まぁ地味になる予定だけど。

もっと充実するかと思ったけど、ただただ疲れたってだけだわ。けどなんかこうここまで来ると、どこが本当の完成なのかっつう落としどころを自分で決めなきゃなんないのよね。って前から知ってるみたいに言っちゃったけど、当然今になってやっと悟ったw

でさ、とりあえずあと一押しのところまで来たわけよ。機能的にはもう出来上がってるからこのまま公表でもいいんだけど、取り説なしじゃあまりにも不親切ってことで、なにがしかそれっぽいのを用意せんと。おいら的には、開発を思い立った今年の夏以来ある程度親しんできたものだけど、他の方々にとっては恐らく全くなじみのないテーマなんで、やっぱある程度の解説と言うか説明と言うかが欲しいとこだすな。参考にした書籍に書いてあったルールだけでなく自分ルールも盛り込んでるから、それも一言言わなきゃなんないし。

あ、なんか内容を秘密にしたまんま語るってのに嫌らしさを感じてきたw んとね、どんなの作ったかってえと、ワープロ。JavaScript で。フォームに文字を打ち込んで変換ボタンを押すと、外国の言葉に変換してくれるのよ。いやまあ外国語の単語に変換するわけじゃなく、日本語の発音のままその文字に書き換えるってやつで。

銘板
2008.11.18 火曜
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山ごもり中宣言 6

いやもう全然流行ってなんかいない文字なんだけどさ。一昔前の言葉で言うと「マイブーム」ってやつですか。そんな感じで。一応、作ってる最中にネット上を探してはみたんだわ。したら、テキストと画像ベースで解説してるサイトはいくつか見つけたんだけど、それだとマスターしなきゃ書けないのよね。その道のマニアにとってはそうあって当然だろうけど、それだけじゃまだ素人には敷居が高い感じ。で、めんどくさいところをすっ飛ばして、好きな文を自動変換してくれるプログラムを作ってみたってことで。

しかし、さっきチェック用の余計な部分を削ったら、実行部分は320行で収まっちゃったよ。すごい頑張ったのに、出来上がってみればたったこれだけだもんな。自分の力のなさを実感しましたですよ。お、この日記のこの文の段落、このソースコードでたまたま319行目だw この日記はエディタじゃ段落ごとに1行の計算。だからその感覚だと大量に感じるけど、プログラムだともっと密度が低いのよね。「}」1文字だけのところもあるし。それで320行。やっぱし少ない orz

とりあえず明日の夜は開発を休んで、晩メシ食ったら爆睡しよっかな。

ってなんかまた勝った気がして、最後の詰めを残して放置してしまいそうな気がしてきた……。

銘板
2008.11.19 水曜
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タライ経済

前にちょっとさ、どうしようもなくヘンテコなたとえ話を聞かされたことがあってさ。それをふっと思い出したもんだから、ちょっと書いてみる。

経済だったか経営だったかに関する講演だったんだわ。で、商売の心得として、壇上の先生はこんなたとえ話を得々と語ったのだった。

水を張ったタライの真ん中に、1万円札が2枚浮いているとします。これを手に入れるにはどうしたらいいか。手元で水をばちゃばちゃやると、お金はますます自分から離れていきますよね。こういう時はこうやって(手前の水を両外側にかき出す動作)やると、お金は自然にこっちに来るんです。手にかき出された水はタライの中をぐるっと回って、自分のところにお金を押し出してくれるんです。

ですからね、私たちは仕事をする時、いろいろもがいてお金を得ようとしますが、それじゃお金はかえって遠くに行ってしまうんです。そうじゃなく、こうして(さっきの動作)、他の人たちに水を譲ってあげるようにして、循環を意識すると、自然にお金はこちらに来るんです。

先生、いかに自分のココロと視野が大きいか、いかに発想力と表現力が豊かかを言いたくてしょうがなくて、そんでこの話を無理矢理作ったみたいなニオイがプンプンするんですが。んー、そんな貧弱なものを見せびらかされてもって感じがして。ぶっちゃけイタイ。

実質的な話じゃなく、結局は道徳の念仏でしかないし。道徳ってのは子供が習うと効果的だけど、聞き手が大人の場合は、世の中がそう単純じゃないってことを身を以て知ってしまってるから、そんな人たちに一義的な道徳を語るってのは、自分だけの価値観の押し付けにしかなんなかったりするのよね。

え? この日記だってそうじゃないかって? いえいえ、いーんですこれは。独り言の設定なんでw

なんてーか、とりあえず設定に無理あり過ぎだろ。真ん中に手が届かないくらいでっかいタライっつうのはなかなか想像できないけど、市場経済の例えだとして、まぁ受け入れられなくもないか。苦しいけど。ていうかその2万円を貰っていいってんなら、靴と靴下脱いで、タライにざぶざぶ入って直接拾った方が早くね? 他の人も狙ってるかもしんないから、まどろっこしいこと考える前に、とっとと押さえた方が断然いいと思うんですが。

あとさ、とりあえず手で水をかくっつう動作しか許されないってんならそれならそれで、件のその動きでなくてもいいんですが。お札を呼び寄せるように水を自分の方にかき込むエゴ丸だしな動作と本質的に同じですが。水はタライの手元の縁に当たって、自動的に両側に流れるよ。その流れが循環して、さらにかき込む流れも加わって、見事に2万円をゲットできるはずですが。それじゃだめなんすか?

自分が勝手に設定した予定調和の強要ですな。なんかもう全然ひどすぎる例えで、これ聞いたらその後のこの先生の話を聞く気しなくなってさ。けど礼儀だから最後まで寝ずに付き合ってあげたけど、ほんと時間を無駄にしたって感じだったよ。実際、このタライの話しか覚えてないし。

なんとなくこの話、ただの受け売りのような気がしてきた。誰かが言ったか本に書いたのをこの先生が「これはいい話だ」ってノリでそのまんま喋っちゃったみたいな。なんかなー、聴いてただけの人間があれこれ注文出すのも厚かましいけど、講演料貰ってるんだったら、そんな脇の甘い話題は出さんでくれよ。

っつうかこういうわけ分かんないたとえ話、中年以上の管理職の人たちはけっこう好きだよね。おいらとしては、これを気に入る人たちって、相手の出した無理ありまくりの条件を何も考えずに鵜呑みにする、騙されやすい人たちのような気がするんすけど。考え過ぎと言われればそれまでですけどね、ええ。

なんかプログラミングとか単調な画像処理作業とかで、気分がささくれてきてるかも。

銘板
2008.11.20 木曜
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揚げ足取りが他の人に迷惑をかけてる間抜け話

アソー君が漢字の熟語をろくに読めないっつう話が巷を賑わしてますわな。彼の周囲は「老眼鏡が合わなくて」とか言って、露骨に苦しい言い訳をしてたりしますわな。そのことでちょっと疑問があって。

疑問ってのはそのリアクションに関して。老眼鏡の言い訳もひどいもんだけど、「漫画しか読まないからそうなるんだ」ってのはないでしょ。それは言いがかりでしょ。これを言う人は、単に何でもいいから文句を言いたい人なのか、漫画を読んだことがない人なのかのどちらかかと思う。あるいは両方か。

そんな方々には、一度でいいから漫画を開いてみて頂きたい。セリフでちゃんと文章が書いてある。で、それを読まないと話が分からない。漢字を読めないと楽しめない。そういうことです。知ったかぶりに基づく揚げ足取りは聞いてる方が恥ずかしいので、控えた方がよろしいかと。首相の頭の善し悪し以前に、あなたの頭の悪さがだだ漏れですよ。

アソー君の漢字の読み間違いを拝見するに、どうも「読み」のうろ覚えっぽいですな。そこらの単語の意味を理解してるかどうかは不明、と。字面と意味を理解してるんなら、発音を知らなくてもまぁまぁ普通なんじゃないかと思うけどどうでしょ。日本語の漢字は読み方がまちまちだからねぇ。おいらも自信がない読みがあるから、あんまし人のこと言えんのよね。「攻勢」って「こうぜい」だとばっかり思ってたら、最近になって「こうせい」だと知ったし。

てことで、今回の馬鹿丸出しの「漫画しか読まないから」非難、なんとかなんないですかね。別にアソー君をかばうつもりはないけど、この非難のせいで漫画全体がいわれなく蔑まれてるわけなんですが。ていうか漫画蔑視ってまだ続いてるんだね。「これじゃ漫画だ」「マンガチック」って言い回しがあるけど、今どきの漫画はかなりクオリティが高いぞ。ハリウッドの超大作映画よりずっと見応えも説得力もあったりして(さすがに全部じゃないけど)。

70〜80年代までは「漫画=荒唐無稽」って解釈は当たってたと思うけど、時代とともに変わるもんは変わるんですよ。漫画を漫画だからと見下す人たちは、そんな何十年も前の陳腐な情報の更新を怠ってる時点でもうどうしようもないんだけど、そのくせして上から目線で威張ってるってのがどうにも始末が悪くて。ま、ここは醒めて、そんな人たちの言動は滑稽そのものなんで、生暖かく見守りつつ、ひっそりと上から見下すとしますか。

つうか「威張る」っつう行為自体もまた、過去の遺物と化しつつありますわな。いいことだと思うよ。

銘板
2008.11.21 金曜
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自作ワープロ

なんかね、今作りながらいろいろ調整してるプログラム、全然誰からも注目されてもいないのにもったいぶるのはチとイタイんじゃないかって気がしてきて。もう構造は完成したわけだし。発表しますってほど大したもんじゃないけど、一種のワープロですわ。ひらがなを打ち込んで変換ボタンを押すと、それに合った楔形文字を出力するってやつ。

楔形文字ってぇとアレです。メソポタミア文明の文字。紙もパピルスもなかったその時代、粘土板の表面に葦の茎の切り口で三角形の圧痕を付けて、その組み合わせで文字を表現したアレです。別にオチもなんもありません。そのものです。ベータ版っぽいのを出しといたんで、よかったらちょいと遊んでみて下さいませ(IE 非対応)。2010.1.17 補足:左のリンクは完成版に飛びます飛びます。

これ書いてるの11月29日(土曜)なんだわ。日付が前後してるんで読みにくくて申し訳ないけど、22日〜24日の三連休をぶち込んで、一応の完成まで来たのよ。で、25日(火曜)に職場のその方面の話が分かる同僚に見せびらかしたら思ったよりウケて、カナーリ満足したわ。彼曰く「無駄にすげぇ!」。よっしゃーww

そのときちょっとバグが見つかったんで、その晩のうちに(というか水曜未明までかかって)直したさ。いやーちゃんと動いてたの、幸運の産物だったわw バグフィックスでより一層の安定が手に入ったぞ、と。一緒に表示も少し手直ししたぐらいにして。ていうか JavaScript って二次元配列きっちり作んのめんどすぎ。Java を参考に作ったんなら、そこもきちんと Java 風味にしてほしかったよ。

それから、楔形文字画像が画像加工の都合で無意味にでっかかったんだけど、さっき(これ書いてるの11月29日)小型化したから、接続が遅い環境でもストレスなく表示できるようになったかと。

そそ、JavaScript で作ってるんだけど、Internet Explorer じゃまともに動かないことを確認済みです。Firefox か Safari でお願いします。原因は不明です。IE に対応するつもりはないので、これからもずっと原因不明のまんまです。

マイクロソフトが JavaScript に対抗して勝手に作って IE に実装してる JScript っつうよくわからないもののせいかもしんない。けどおいらの記述ミスが原因かもしんない。Firefox は Netscape の時代から、JavaScript ソースに多少の間違いがあっても強引に実行するたくましさが売りでな〜。IE はそうゆー揺さぶりに弱くて。そこらへんの性格の差なのかもしんないけど、とにかく IE じゃおいらの楔形文字ワープロ『身代わり王ガルズ』(←『王家の紋章』の登場人物から名前を取らせて頂きました。なんか申し訳なかったので、まったくいいとこなしなやつの名前にしました)は動作しないのよ。

ま〜シェアが高い環境できちんと動作するのが道理なんだけど、うちには Windows がないんで、IE for Windows の実行環境がないしさ。そこいらはどうかご容赦願いまする。

銘板
2008.11.22 土曜
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『身代わり王ガルズ』自画自賛編 1

ガルズ、ひょっとしたらアレですか、日本初とか世界初とかなんじゃないですか。現代の文字をポチットナで楔形文字に変換するってのは。しかもネット上で誰でも使えるってのは。真相は分かんないけど、その可能性があるような気がする。日本語を楔形文字で書くやり方を指南してるサイトはいくつか既に存在してるけど、ある程度勉強しないといかんからねぇ。学会内限定で、ローカル環境で動くやつとかはあるかもしんない。ああでもこの道の学会だと、楔形文字を現代の文字に変換する方が需要が高いか。

ガルズのプロトコルは単純だから(1入力1出力だし段取りが直列だし)おいら程度でもできたってことで、思いつきさえすれば、やる気にさえなればこんなもんサクッと作れる人はゴマンといるわけだ。けど楔形文字の実用性は皆無だからなぁ。そう考えると、やっぱ日本初とか世界初なんじゃねーのかとか考えちゃって、ちょっとほくそ笑んだぐらいにしてムヒヒ。

そういやおいらが作ったブログラムでも、インタラクティブ型の一般公開はぼ初めてだわ(バーコード作成ソフト計画 "Barcodia" があったけど、あれは作りかけで投げたからな)。5月頃に仕事向けに作ったやつの文字入力機能を流用したんだわ。で、その仕事向けが実質上の初インタラクティブでして。しかしまぁ「インタラクティブ」って言葉、鼻の奥にツーンと来るかぐわしさですな。栄光の90年代ですか。栄光っつうか、日本はその頃「失われた10年」の真っ最中だったんだけどさ。ああでも当時求めていたものが、10年遅れでようやくちょびっと手に入った気がする。

ガルズでネタ元にさせていただいたのは、『楔形文字を書いてみよう読んでみよう』(著:池田潤 白水社)という書籍。

楔形文字を書いてみよう読んでみよう

んで、出力用の文字画像もこちらからスキャナで取り込ませていただきましたです。ほんとは全文字とも Unicode 表から取るはずだったけど(Wikipedia「楔形文字」の下の方にリンクがある)、『楔形文字を……』に載ってる文字、Unicode 表にはほとんど載ってなくて。ガルズで使うのは『楔形文字を……』に出てる80文字だけど、Unicode 表から拾えたのはそのうちのたった10文字。文字を採取した時代が違うのが原因かなぁ。分からんけど。で、Unicode は使い物になんなかったんで、申し訳なく思いつつ、書籍の方から頂きました。たぶん池田先生の直筆楔形文字かと。

あと、Unicode のやつはヴィジュアル的にあんまし「らしくない」のが多くてなぁ。書籍の方はその点、めちゃめちゃ「らしかった」です。楔形文字独特の魅力溢れまくりw てないきさつで、ガルズ用の文字を取り揃えましたですよ。

銘板
2008.11.23 日曜
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『身代わり王ガルズ』自画自賛編 2

てなわけで、おいらの名前「ゆんず」の楔形文字。ガルズで出力したのを取り込んでみた。

読みは左から "iu-un-zu" だす。で、楔形文字に精通した人なら必ずや「なんじゃこりゃ〜!?」と噴飯しちゃう部分がしょっぱなにあったりして。

左端の「ゆ」に当たる文字、おいらが勝手に作った字なのよね。だってさ、「楔形文字を書いてみよう読んでみよう」のルールそのまんまだと、「ぴ」「や」「ゆ」「いぇ」「わ」「うぃ」「うぇ」が全部共通の文字「」になっちゃうんだよ。で、よくよく読んだら「や」に関しては "i()" と "a()" の合字「」が別に存在するんだそうで(ガルズでの「や」はこの合字です)。だったらさだったらさ、"i()" と "u()" の合字も作って「ゆ()」にでっち上げちまえ〜っちうことで、こーなりますた。

おいらは自分の名前を「ぴんず」「やんず」「いぇんず」「わんず」「うぃんず」「うぇんず」といろいろ違う風に読まれるのがイヤだった。それでついカッとなってやった。後悔はしていない。ま、ガルズの作者特権ってやつです。ほんと勝手やってすんませんけど、ガルズはもともと遊び専用で学術的価値はないということで、どうか大目に見て下さいませ。

銘板左端銘板銘板右端

6年ほど前に手書きした、「ゆんず」マヤ文字版なんてのもあったりして。

ただしこれ、マヤ文字を読める人が読むと「ゆぬつ」になっちゃうのだ。でもそれが原音に一番近いらしいのよね〜。

銘板
2008.11.24 月曜
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「身代わり王ガルズ」自画自賛編 3

おおそうじゃった。うちのトップページのコンテンツ欄に、ガルズのリンクを貼っとこ。確か「空き部屋」がまだあと2つほどあったはず……。おおーし。サクッと完了。

リンク部分の文字数制限で、『楔形文字ワープロ』か『身代わり王ガルズ』のどっちかしか書けなくてさ、しょうがないから見える部分は『身代わり王ガルズ』にして、a タグ(リンクタグ)の title 属性に『楔形文字ワープロ』って書いてみたんだわ。

したら、他のコンテンツリンクには title 属性を振ってなかったことに気付いて。title 属性を学んだのってけっこう前なんだよなぁ。このトップページリニューアルはそのさらに前か。いつ以来、このトップページを変えてないんだろ。そだそだ、更新履歴に書いてるはず。どれどれ……。

リニューアルは 2004.3.21 だったか。あれからもう4年半。やっぱそろそろ再リニューアルのし時かなぁ。今の形ってけっこう使いやすいと思うんだけどどうでしょ。

で、今回の仕事ついでに、コンテンツリンク全部に title 属性を振っといたわ。しかしここしばらく、コンテンツの追加が何もなかったんだな。前回の更新履歴、2007.5.9 だぜ。まーいろいろ、転職とか転職後のいろいろとかあったもんで、家での趣味の活動をする気力がガタ落ちでなぁ。いや、仕事がつまんないんじゃなく、仕事が面白すぎて毎日全力出しちゃうから、うちに帰るといつもヘロヘロでさ。

我ながら、そんな日常の中でよくガルズを作り上げたと思うよ。はう〜自分にお疲れさん。ていうかまだ完成してないし。ガルズ自身にネタ元様の紹介や変換の方針の説明を書かんといかんからな。機能を左右する部分じゃないけど、使う人にとってはそこはやっぱ大事でしょ。

ああでも『八戸フォーラム かわら版』の原稿の締切が迫ってるんだった。そいつも片付けんと〜。あう〜。

銘板
2008.11.25 火曜
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名称変更かも

楔形文字ワープロ、名前は『身代わり王ガルズ』じゃなくするかも。そこらへんまだ流動的ってことでひとつ。サイトのトップページにその名前でリンク貼っちゃったけど、書き換えるかも。

いや、やっぱさ、非営利とは言え、著作権侵害の意図はないとは言え、人様の著作物の固有名詞を勝手に頂くのはいかんかなぁとか思って。しかも何のひねりもないし。『身代わり王ガルズ』は『王家の紋章』の登場人物なんですわ。それはちょっとまずいんじゃないかと。

したらどうしよっか。原典の『楔形文字を書いてみよう読んでみよう』に出てくる、メソポタミア文明で実際に使われてた固有名詞にしようかな。都市名とか王や神の名とか。ま〜あんまし気取った感じにしたくないんだけどねぇ。けど間抜けすぎる固有名詞ってのもなんだかって感じだし(『身代わり王ガルズ』は適度に間抜けでイイんだけどな〜)。

王の名だと「シュッピルリウマ」がかっこいいかな。マニアック過ぎかな。ああそうだ、王の名で、なんかちょっと疑問を感じるものがあるんだけど。アッシリア史で一番有名な「サルゴン」という王様の名前。『王家の紋章』だとアッシリア王は「アルゴン」だけど、たぶんこの「サルゴン」から来てるんじゃないかな。

何が疑問かってえと、アッシリアの言葉ってさ、「オ」列がないそうなのよね。てことで「楔形文字を書いてみよう読んでみよう」に準拠してる我が楔形文字ワープロも、「オ」列を「ウ」列で代用してる。んで問題の「サルゴン」。「ゴ」が「オ」列なんですけど……。どうなってるんだろこれ。あ、Wikipedia「サルゴン」だと、

「アッカド語表記はシャル・キン(Sharru kin)である」

ほほぉ〜そうか。「サルゴン」って他の言語の発音なのか。って、そうじゃなきゃ説明できないわけで。これが後世での通り名ってことかな。古代ローマの皇帝 "Caesar" は世界史の授業じゃ「カエサル」と習ったけど(その教科書は、固有名詞のカナ表記を出来るだけ原音に近づける方針だった)、世の中じゃ「シーザー」の方がよく知られた名だったしな。『ジョジョの奇妙な冒険』第2部のイタリア人のシーザー、ほんとはカエサルだったのかもな。

あーサルゴンの謎が解けてちょっとすっきり。

銘板
2008.11.26 水曜
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「同じように」

久しぶりに Vocaloid ネタ。古い話題になっちゃうけど、海外組ボカロの逸品でも紹介しようかと。

『同じように』 Sweet Ann×LEON(YouTube)

一定の人気を保ってる Sweet Ann と マニアックに人気な LEON のコラボですわ。Ann のマスターはぼか主、LEON の方はちょいワルP(CWP)ですな。ぼか主の Ann ときたら、「スイーツ(笑)にしてあげる」がすごいカタストロフィだったなぁw Ann 使いは他にも何人かいらっしゃるけど、LEON 使いは実質、CWP の独り舞台な気がする。

んでこのコラボを YouTube で聴いてるうちに、別バージョンを見つけたよ。PRIMA と LEON のデュエット版。ニコニコ動画で調べたら、CWP がどっちも打ち込んだらしい。

「同じように」feat.PRIMA&LEON【リベンジ】

ははあ Sweet Ann 版に先立って、これが公開されてたのか。PRIMA の声はあんまし聴いたことなかったけど、意外とかすれてるなぁ。プロのソプラノ歌手の声のサンプリングの割にはって感じ。ブレス成分を多めに混ぜてるんだろか。っつうかこれさっき初めて聴いら、レンが歌ってるのかと思ったw ちょっと似てると思うんだ。うん。LEON の声がロボっぽいのはデフォルト。MEIKO や KAITO と同じ、初代 Vocaloid なんで。

しかしま〜ボカロの声を聞き慣れてきたら、やっぱ新型(というか1年以上前になっちまったけど)の Vocaloid 2 でも、時々ロボ声が気になったりするなぁ。その中でも初音ミクはかなりいい線いってると思うけど、鏡音リン・レンにしても GACKPOID にしても、どうも人間の生声より劣化してる感じ。

てことでミクの製品クオリティの高さに今さらながら関心なんだけど、相変わらず世の中じゃミクはパッケージのキャラのイメージ先行ですな。で、それがそのまんま Vocaloid のイメージになってしまってる気がする。ボカロを使って作られてる数々の名曲が日の目を見るのはまだまだ先ってことですか。

そういえばクリプトンから今年発売される予定だったキャラクターボーカルシリーズ第3弾は、一体どーなっておるのだ?これ書いてるのは12月2日。去年の12月3日は鏡音レンの電撃発表で大騒ぎしたもんじゃった。あれからもう1年か。鏡音リンは11月にはもう発表されてたんだよな。で、レンとセットだってことが判明した時にはもう、新製品の鏡音リン・レンは2007年12月27日発売、と公表されてた。となると第3弾の年内発売の線はないな。来年以降に延期か、それともポシャったか? 思い出しちゃったら気になるなぁ〜。夏にリリースされた 鏡音リン・レン act.2 で、クリプトンさん体力使い果たしちゃったのかなぁ。まさかインターネット(株)製の GACKPOID がその第3弾ですってことはないだろうし。

それともミクリンレンに MEIKO と KAITO でもう少し引っ張ってから、っつう計算かな。神作品『卑怯戦隊うろたんだー』以来、KAITO がものすごい人気だしな。いやまぁ元を辿れば、KAITO の芸人路線は『この想い伝えたくて 通常版』からなんだけどさww この曲での兄さん、めちゃめちゃロボ声だなぁ。

銘板
2008.11.27 木曜
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世襲

DJ OZMA って世襲制だったのか〜。

いや、世襲制ってのは親から子みたいな血縁で伝えられるもんじゃなかったのか? どう見たってあいつら他人だろ。

なんかよく分かんねえなぁ。面白いから全く問題ないけどw

銘板
2008.11.28 金曜
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そろそろウザくなってきたアレ

あのさ、心理テストで「コップ半分の水の問題」ってあるじゃないの。「半分しかない」と思うのは悲観主義で NG。「半分もある」は楽観主義で OK ってやつ。おいらは94年頃に初めてお目にかかったんだけど、なんかすごく違和感を覚えてたのよね。で、最近の正解は違ってきてるそうで。無理に楽観的になるのも不自然ってことだそうで。世の中にすっかり模範解答が浸透しちゃってるから、これで心理テストをする意味がなくなって来たもんだから仕方なく新しい解答が出たような気もするけど、もうちっと高度になってる。

最新の解答は「悲観するのでも楽観するのでもなく、『このコップには水が半分ある』と客観的に捉える」なんだそうだ。確かにまぁそうですわな。気分の問題でしかないからには、どっちの気分にもなり得る状況の時に気分に振り回されるな、ということかと。まぁこの答えも普及した途端、この問題の意味が再びなくなるんだけど、こんな腐れ問題、別になくなってもいいやとか思ってたりして。

ついこの前この最新の解答を聞いたんだけどさ、それでもやっぱし、この問題に対するおいらの心のわだかまりは解けなかった。で、その後すぐ、その理由に気付いたよ。

いやもうイチャモンでしかないかもしんないけど、今の日本で、コップ半分の水をいちいち気にするケースってないでしょ。水なんて蛇口をひねれば好きなだけ出てくるんだから、飲みたきゃ飲めばいい。邪魔なら流しに捨てればいいだけの話。たかがこのくらいのことで「あなたならどう考えますか」なんつう対処を求めるってのはおかしいんじゃないのか?

子供ならともかく、例えば仕事中にここまで些細な判断を聞きに来るやつってどうよ。ていうか普通、質問する方も二の足を踏むと思うぞ。いや、それが重要になる特殊な事情を想像することも出来るけど、この問題はそんな前提を何も語ってないから、一般常識で判断して良い、と解釈して問題ないでしょ。

てことで、おいら的に正しい答えは「そんなこといちいち人に聞くな!」だす。

あとさ、つまんなさすぎるってのもあるかも。これ、わざと質問して相手の反応を見るためのもんだってのがバレてるわけで、そんなのに付き合わせるなら、何か見返りが欲しいわけですよ。具体的には、それを考えるのが楽しくなるような仕掛けが欲しいんですよ。心理テストを考案する人は、そこらへんも鑑みて、もうちっとひねりを利かしてほしいっすよ。ま、ワガママなんですけどね。

銘板
2008.11.29 土曜
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マジでウザくなってきたアレ

心理テストと言えば、血液型で人の性格をウンヌンするのはもういい加減どうかと思うんですがどうでしょ。全然当たんないし。

てことでおいらは血液型を訊かれたら「男子自由型」と答えることにしてるよ。うん。

それでも訊いてくる人いますわな。「で、×型でしょ」。「ハズレ」。「だったら○型?」「違うよ」。「まさか△型?」。「ブーッ」。「じゃあ◇型なの?」。「当たり」。「やっぱりー」。「やっぱり」の使い方がおかしい。

なんかこれってさ、前に「こち亀」でやってたことの受け売りだけど、「自分は☆型だからこうなんだ」と自己暗示をかけることで、良きにつけ悪きにつけそういう性格に自分自身を追い込んでいくっつう、あんまし意味のないことを努力してやってしまってる状況を招くと思うんだ。どうせ自己暗示で自分の性格を作るんなら、こんな4つしかない出来合いのカタにはめるんじゃなく、自分専用の、自分がなりたい状態のカタを用意してはめた方が、ずっと建設的かと思うが。

そうなると星占いも同じようなもんですなぁ。おいらも惑星の運行は好きだけど、天文学ネタを知れば知るほど、惑星の位置なんて人間なんぞの心や運命・運勢とは何の因果もないことが分かるわ。あれですよ、その昔、中国じゃ大地震や異常気象、飢饉なんかが起こるたび、「悪政に対する天罰」と人々は捉えたんだそうで、それが政情不安定を引き起こしたりもしたらしい。自然科学の知識が乏しかったその時代にそう考えつくのはもっともだけど、今の感覚で見ると、人間側の自意識過剰と言うか。

人間の活動は自然環境に左右されるけど、自然環境の方はそれはそれで勝手に活動してるわけです。つい最近になって人間の活動が自然環境に影響を与えるようになったけど、両者はずっとてんで別々の思惑で暮らしてきたんですよ。人間が直接触れてる地球がそんな感じなのに、なんで何億、何十億 km も離れてる惑星たちの運行が、個々の地球人の運勢にいちいち影響を与えねばならぬのかね。木星や土星から見たら、地球なんて点だぞ。そこの表面でひっきりなしに生まれては死んでいく何十億匹かの特定の生き物なんてちっぽけな話、あってもなくてもどうでもいいことでしかないだろ。宇宙は占星術師の想像をはるかに超えて巨大なわけですよ。

大昔はどこの国でも不吉の兆しだった日食は、今は旅行会社の企画の格好のネタなわけで。月と太陽と地球ですよ。星占いに出てくる星座や惑星なんかよりも重力的によっぽど影響が大きいのに、それでも人間の運勢には何の影響も及ぼさないんですよ。それを考えると、星占いがどんだけのもんなのかが理解できますな。

とはいえ、世の中には運勢やツキというものを実感として感知できる(と主張する)人たちってのがいる。賭博師の方々とか。少年マガジンで連載してた『哲也-雀聖と呼ばれた男』がそこらへんの描写がリアルでなぁ。フィクション漫画だけど、実在の賭博師の自伝が原作だから、その点での説得力がものすごくあったりして。

今も競馬好きの人たちや株の相場師はよくゲンを担ぐらしい。これって、全くの迷信もあるんだろうけど、ゲンを担ぐっつう儀式をすることで、自分の感覚を最高に研ぎ澄まされた状態に持って行くって意味もあるんじゃないかとか。で、馬券選びや株の売買のタイミングを見極める、ということかと。人間の微妙な判断力って、よく「嗅覚」に例えられる、無意識の要素がずいぶん貢献してるらしいし。ままならないはずの自分の無意識の力を操るには、やっぱ儀式的な何かが効くんじゃないかと。

そんじゃ結局、血液型や星座で自分を決めたがるってのも、世の中、どう決めていいか、どう受け止めていいか分からんことがあるから(実際けっこうあるわな)、とりあえずの判断基準としてそこらへんを導入してるって感じですかね。で、とにかく自分の立ち位置を固定することで、物事をしっかり捉えるための知恵ですかね。確かに周りと一緒に流れてちゃ、流れの具合は見えないもんな。

そこまではなんとか、妄想をてんこ盛りに盛りつけて理解できたような気がしないでもない。で、自分の安定を作るのにだけそれを使ってりゃいいものの、なんでそれを不必要に自分の外に拡張するのかってとこがアレなんです。「ふぅ〜ん分かった。あんた□型でしょ」。腹斬れ貴様ッ! ヘアッ!

銘板左端銘板銘板右端

っつうかこういうのって、「イヤなことがあったら自分以外のせいにしてちょっと安心」って感じが見えてしまってなぁ。も少し大人になろうよ。ていうか、先天的でどうしようもないことで人の性格や運命を決めてしまうのって、肌の色で人間性を分類するのと本質的に同じわけなんですが。おいらは差別主義者でありたくない。ってことで、血液型や星座での性格診断も信じない、ってことでひとつ。

銘板左端銘板銘板右端

やべぇ。がくぽの『ダンシング☆サムライ』、初聴きじゃ特に印象なかったはずなのに、今2回聴いたら中毒っぽくなってきた……。

銘板
2008.11.30 日曜
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『ヤンデルとグレテル』

『護法少女ソワカちゃん』シリーズ最新作『ヤンデルとグレテル』(ニコニコ動画)が来てたよ〜。そうだったのか〜第9話の精神的迷子の兄妹の背後には、こんな悲話があったのか〜。

で、相変わらずストーリーもギャグも音楽も絵も絶品。神業的バランス感覚。こんな素晴らしいものをタダで楽しめるんだもんなぁ。ほんと作者様には頭が上がりませんです。絵は人によって好みが別れるだろうけど、ストーリーと世界観だけだと落ち込みそうな感じだからねぇ。そこらが絵のタッチでバランスなんですよきっと。ていうか絵がリアルだったら引くわ。

特に音楽が毎回毎回、すさまじくセンス良くてなぁ〜。けど、kihirohitoP の真骨頂は、単発作品でも大爆発だったりするのよね〜。『あなたも☆になれる』(ニコニコ動画)『ひくくとべ』(ニコニコ動画)なんかでもう断言できるよ。この才能には誰も追い付けない、と。

この作者さんだけじゃないかな、Vocaloid の設定キャラを忘れさせるボカロ曲を出し続けてるのは。そのくらいのはるかな高みに昇ってしまわれてる。ていうか発表時期からいって act.2 だろうとは思うけど、鏡音リンをここまで安定させられるとは。やっぱしただ者じゃないわこの人。

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