ひとりごちるゆんず 2008年9月
銘板
2008.9.1 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080901
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

甘味料

食品のこと書いてて思い出したわ。サッカリンって今は確か合法なんだよね。イメージ悪いから、使いたがる業者ってあんましいなさそうだけど。Wikipedia を見たら、ほほう、過去に発がん性を疑われたことがあったのか。てことで一度は世の中から閉め出されたものの、疑いが晴れて復活したってことだそうで。けど世間は、冤罪だったとは言え一度ムショ暮らしを経験したやつにはどことなく冷たいのだった……ってことかと。

あとさ、他に甘味料で、ステビアってあるじゃないの。あれが何年か前、全国系の新聞の投書欄で話題になったことがあったよ。「使用を認めていない外国もある中で、安全性が疑わしいそんな食材を日本の政府機関が認めるのはいかがなものか」なんて感じで。そしたら回答が来てさ。どこからのだったか忘れたけど、信頼できる消息筋だったと思った。

「認めていない国があるのは、甘味料としてステビアを開発したのは日本なので、日本国内ではよく普及しているが、その存在がまだ世界中にまでは広く知られていないから」ってことだったそうで。

んで、植物由来なんで、トルエン由来のサッカリンよりかは心理的な抵抗が少ないかなぁ。

けどね、いや、ステビアの甘みはマジで攻撃的だぞ。サッカリンよりは多少劣るみたいだけど、それでもほんとすごかった。前の仕事のとき、ちょっと実験してみたんだわ。

「屈折式糖度計」っつう装置がある。これ、「糖度」っつう数値を計るものなんだけど、その時は「糖度=甘味の大きさ」だと思ってたんだわ。で、それを確かめるべく、ビーカーに2つの試料を用意したのよ。ひとつは砂糖10%水溶液(容量重量)。もうひとつはステビア10%水溶液(同じく容量重量)。

で、それぞれ屈折式糖度計で計測してみた。予想だと、砂糖水溶液は10%に当たる数値を示すのに対して、ステビア水溶液はメーター振り切るんではないかと。けど期待に反して、数値はどっちも似たようなもんじゃった。ステビアの方が若干小さかったぐらいにして。

あれ?おかしーなー、と、今度は官能検査に切り替えてみた。味を見てみるベロメーターってやつ。まずは砂糖。おお、これはけっこううまい。炭酸が抜けたソーダだわ。してステビアの方はどうじゃね。数値から言って、同じ程度の甘みなんではないのか。どりどり……。

……、

……、

べはっ! ぐっべぇぇええ!! なんじゃごりゃぁぁあああ!!!

後にも先にも、あそこまで強烈な甘さを味わうことなんか絶対にないと思う。甘すぎて吐き出したなんてもうないと思う。口を何回ゆすいでも、舌にこびりついたストロングな甘味が取れないのよ〜これが〜(泣)

人類はその長い歴史で、様々な拷問方法を開発して来た。そのうちのいくつかは性的倒錯者たちの道具として今もなお現役だけど(F-1 の偉い人も大好き)、ここでおいらは提案したい。ステビア溶液、拷問にもろに使えるですよ。もうほんと、チャンスがあったら皆さんもいっぺんやってみて下さいよ。しばらく甘いものを受け付けなくなること請け合いですよ。

いや、だったら断食系のダイエットにも使えるかもww

Wikipedia によると、甘さは砂糖の200〜300倍らしい。少量でいいってことなんだけど、さじ加減をちょっとでも誤ると、甘味が全然違っちゃうってことなのよね。てなわけでこの甘味料、用途としては食品工業用になっちゃうのよね〜。真面目な話、個人規模でダイエットに使うのは無理に近いかも。拷問ならお構いなしだろうけどw

あと、ステビアは独特の風味がちょっとアレでな〜。一時期あったポカリスエット ステビアのあの味わい。そこらで好みが別れるかなぁ。それもあって、まともな食品製造にはダボダボとは使いまくれなかったり。

銘板
2008.9.2 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080902
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

保存料

そういやさ、最強の食品添加防カビ材として、ビタミンB1ってのがあるのよね。

ほんのちょっとの量で、カビだけでなく腐敗も発酵も止めてしまう強力さ。しかもビタミンってなくらいだから、添加物に気をつけてるお客さんの心証もすこぶるよろしい。

しかし、それならなんでなかなか普及しないのか。

そこはステビアと同じ。ステビア以上にきつい癖があるからなんすよ。酸っぱい臭いがシャレになんないくらいすごくてこれが。だって未開封の試供品の密封小瓶から既に臭ってるんだもん。開封前は鼻栓のご確認を。

てなわけで、しっかりとした効き目を求めるくらい添加するなら、もともとの風味がよっぽど強烈な食品にしか使えないのよ。まっこと世の中、あちらを立てればこちらがウンタラってやつですな。

Wikipedia にはそこらへんの効能が書かれてないな。もしかしたらこの物質そのものだけじゃなく、何か他のものとの合わせ技で防腐剤になるのかも。そこまでは知らんけど。うおお、過剰症の項目では、なんだか全く安全みたいなことが書かれてるけど、いやあの、経口摂取の場合、サンプル小瓶1本分(10mg くらいだったかな)で充分死ねますぜ。臭いでw

銘板
2008.9.3 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080903
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

その周期律

ある事象について、ふと気付いた。「ある事象」ってのは、このまえ新聞で知ったんだけど、アメリカってのは他の国に比べて、オリンピックについて無関心の度合いが強いらしい。名実共の超大国ともなると、そこらへんどうでもよくなってくるのかなぁ。確かに先進度が低い国ほど、オリンピックへの関心が高い気もしないでもない。

日本だって、今オリンピックを開催しても、1964年の東京オリンピックの、あの伝説の熱狂と陶酔を再現できないような気がする(おいらが生まれる前の話なんで全く実感がないけど、伝聞として)。冬期だと長野オリンピックはかなり盛り上がったけど、それでも札幌オリンピックでの国を挙げての祭り状態には敵わなかったっぽい。

んでまぁそのアメリカについての記事を読んだ直後には、そんなもんなのかもなぁ、なんて思ったけど、その新聞の別な記事を読んでるうちに、別な可能性に気が付いてさ。いやあの、彼の国の大統領選って4年に1回じゃないの。で、まさに今年じゃないのそれ。夏のオリンピックも4年に1度。だから、アメリカの大統領選と夏季オリンピックは必ずかぶる。

てことで、アメリカ国民最大の関心事である大統領選に人気と関心を持って行かれちゃって、あの国ではオリンピックはそんなに盛り上がらないんじゃないかと。

そういや冬のオリンピックはその昔は、夏と同じく閏年に開催されてたんだけど、アルベールビル大会(1992)を最後に、次のリレハンメル大会(1994)からは夏とは2年ズレでの開催になったよね。あれってもしかして、「きちんと集中してオリンピックを楽しみたい」っつう米国民の願いからそうなったとか? 知らんけど。

現代オリンピックの元ネタになった古代ギリシャのオリンピックは閏年開催だったそうだから、現代版オリジナルの夏大会は閏年から動かすわけにはいきませんですな。てことで、冬大会がずらされたわけで、その言い出しっぺがアメリカだったんではないか、とか。ほんと憶測でしかないけんど。

となると、同じく閏年と2年ズレで開催されてる FIFA ワールドカップは、オリンピック以上にアメリカでは人気がないわけで、なんか根拠に綻びを感じたり。大統領選から一番遠い、一番集中して楽しめる時期なのに。

やっぱ何の関係もないのか。うん。今日は空振りの日ってことでひとつ。

銘板
2008.9.4 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080904
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

別に不都合でもない真実

Q: 水と油が決して混じり合わないのはなぜですか?

A: 比重(密度)が違うから。

よく小学生の間で出る科学の問答ですな。簡単簡単。大人の皆さんも、そう覚えておられる方々が多いかと思う。ご丁寧に、「地上ではよく振って混ぜなきゃいけないサラダドレッシングは、宇宙船内の無重力環境だと混ざったままになる」みたいな、裏付け的な解説まであったりして。

そこで今日は、軽く目からウロコな話でもひとつ。実はその答えは間違ってるんすよ。本当はバツなんですよ。かすってもいない。別に重箱の隅から無理矢理こじつけて屁理屈大ドンデンを狙ってるわけじゃなく、原理的に間違ってるんですよ。マジで。

上の回答は、「混じり合わなかった結果どうなったかの理由」だけを述べてるんであって、その前の、混じり合わない仕組みを答えてないのよ。だから全然バツなんですよ。

例えばエタノール水溶液。酒ですな。水の比重は1。エタノールのは大体0.8。比重が2割も違うんだから、上の問答の回答を信じれば、油と水みたいに、エタノールが上、水が下、の配置で分離しなきゃおかしいんすよ。で、どうですか本物のお酒は。アルコールの味が、上がヒーヒー言うくらい濃くて下が水みたいに薄いなんてこと、実際に飲んでみてあったですか? おいらの経験じゃ1度もないっす。いつもきちんと上から下までアルコールと水が混じっとります。

ってことで、「比重が違うから」ってのは分離の理由にはなんないってことです。比重が違ったって、ちゃんと混ざるんですよ。水とエタノールなら。

ってことで、とりあえずの答えは「水と油は文字通り『水と油』だから混じり合わない。その結果、比重差で上下に分離する」となるわけですよ。

そうなると、「水と油はなんで混じり合わないのか」の本質に焦点が絞られてくる。で、正直言っておいらは化学が苦手。だからここから先はアバウトな説明になるけど勘弁してね。

油の分子ってのはその表面に「疎水基」というものをまとってるんだそうで。「水を疎んじる」ってことで、水分子が近寄ると「こっち来んな」とはじき出そうとする。けど油同士じゃ疎水基の振る舞いは大人しいんで、油分子は油分子で寄り集まるようになる。それで水と油がバシッと分離する、ってことらしい。そこに比重差が効いてきて、受ける重力の違いで、油はまとめて上に、水はまとめて下に溜まる、と。

っつうことで、宇宙船内じゃサラダドレッシングは一見綺麗に混ざってるように見えるけど、水は水、油は油でダマになって点在し合ってる、というのが実情なわけ(食べるぶんにはそれで問題ないけど)。水とエタノールみたいにお互いに分子レベルで隣り合ってるのと違うから、化学用語での「混合」の範疇には入らないってこと。

「三つ子の魂ナントカ」って言うけど、ほんと子供の頃に間違って覚えてしまったことって、なかなか直しが効かないわな。けどこうして仕組みで説明したら、よく分かってもらえるんじゃないかと。

だからこれを説明するには結局、「疎水基」なんつうごっつい言葉が必要になるわけですよ。小学生レベルの問題じゃ全然ないんですよ。てことで、現状じゃ小学生に、例の回答を目当てにこの問答を問うちゃいけないんすよ。そこで今までの模範回答をやっちゃうと、ウソを教えることになっちゃうんですよ。その子供が将来、高校程度の化学を学んだ後にお酒を飲む年頃になったら、「あれ? アルコールと水は混ざるぞ。比重が違うのに」と無駄に悩むことになるんですよ。

「いやいや、そんなことで悩むやついないから」とツッコむのも自由ですけど、場合によってはこの誤解を解くまでの手間暇が、職務遂行の障害になったりもするんですよ。ていうかぶっちゃけおいらが前の仕事をしてた時、まさにそのことに無駄な時間と労力をもっていかれたことが実際にあったもんで。幼少のおいらにあんなウソを植え付けやがった無責任な大人どもに腹を立てたですよ。

世界は多分、こんなひどい誤解と短絡にまだまだ満ちてるんだろなぁ。おいら自身もまだまだそうなんだろなぁ。

ヨーロッパじゃレオナルド・ダビンチの時代まで、「男は女より肋骨が1本少ない」という迷信が信じられてたそうで。なんでもイブはアダムの肋骨から作られたからなんだそうで。まぁ考えてた肋骨の数が実際より一本くらい多かろうが少なかろうが、その理解で問題なく暮らしてたわけだから、当時の実生活上は天動説か地動説かみたいなどうでもいい話だったわけで。

けど今の世の中は、世の中のいろんなものが科学を元に作られて運営されてる以上、物事をまともに理解するのに科学なしでやっていけないじゃないですか。科学的にというか論理的に明らかな間違いにほとんど誰も気付かずに、世代から世代にお間抜けな間違いが伝えられていくってのは、どうもなんだかなぁって感じがするんですが。

銘板
2008.9.5 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080905
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

Mac OS X ver. 10.6 についてのウワサ

うむー、来年、Mac OS X の ver. 10.6 が出るらしいんすよ。おいらはいまだに 10.4.11 のまんまだから、そろそろ上げたいかなぁとか思ってたり。で、気になることがひとつ。

もしかして新型は、Intel Mac のみ対応なんじゃないか、なんて。こちとら CPU は PowerPC G4 だよ。正直なとこマシンごと乗り換えたいんだけど、先立つものがなくて今はどうにもなんないんだよ。てことで、OS だけでも新しくしたいところなんだわ。で、ざっと調べてみたんだけど、どうもまだはっきりしないみたい。

開発する Apple としては、異なる2つの CPU のために二度手間したくないだろうしなぁ。でも 10.6 でとりあえず OS 開発が一区切りだそうだから、ここはひとつ、最後まで二度手間してくださいよ。古いユーザを見限らんで下さいよ。

とはいえ、おいらが今持ってるマシン(Power Mac G4 AGP)を買ったのは2000年だからなぁ。10月で8周年だよ。途中、CPU の換装があったものの、よくここまで現役で使ってるよなと我ながら感心。けど正直、ニコニコ動画の再生にはキツイ。最近のデカいコンテンツはほんと「動画」と呼べないくらい動きが重いし。ニコニコでこれだもん、もっと画面が大きい zoome なんてハナっから無理。まぁ、ローカルに抜いて QuickTime で再生するとちゃんと見れたりもするけどさ、いちいちめんどいしニコニコのコメントもなくて寂しいしでさ、どーもちょっとねぇ。

ああでも OS を換えたってトロいのは直らないか。しかしまぁあれですよ。おいらの初 Mac(頂きもの)は Macintosh LC 575 だったんだけど、わずか33MHzでしたですよ。けど、当時はけっこうシャキシャキ動いてくれたんですよ。ところが OS もアプリもそれから重くなる一方。マシンを買い替えるごとにスペックが上がりはしたものの、満足するのはほんの束の間。すぐにトロさが目立ってきちゃって。ネット社会の進化とともにコンテンツが重くなるのは分かるとしても、そのソフト的受け皿の重さがハードのスペックを食いまくってるよなぁ。で、コンテンツ再生が制限されてる、と。何のためのスペック向上なんだか……。

かといって今さら Mac OS Classic になんか戻れんし(うちのマシンは古いんで、ちゃんと使えるけど)。Classic じゃ動画サイトを見れなさそうだし。

あーあ50万円くらいそこらにポーンと落ちてないかなぁ(←拾ったら警察に届け出ないと犯罪です)。

話を戻すと、新型 Mac OS X が Intel CPU 専用になるのって充分考えられそう。発売が2009年の予定。Intel Mac が発売されたのが2006年。その差3年。なんか今までも、Apple が古いユーザを見限るまでの猶予がそのくらいだった気がする。Windows だとここらへんは、独占的なシェアを持ってるってことで、ユーザがめちゃめちゃ多いってことで、古い OS を使い続けてる人が多いってことで、かなり長いこと面倒見てくれるみたいだけどね。Mac は市場規模が小さいし、Apple は90年代あたりはかなり綱渡りな経営をしてたし、ユーザは Apple と Mac が好きで使ってる人が多いし、ってことで、「しょうがねえなあ。オレがいないとほんとダメなんだから」と Apple のワガママに付き合っちゃう傾向にあったりして。

あああ Wikipedia 記事を読んだらやたら欲しくなってきた。「新たな基盤とすべく、新機能よりもパフォーマンスと安定性に注力し、OS全体が劇的に小さくなる予定とされる」って、やっぱ速くなるんじゃん。新機能なんてもうそろそろ使わないのばっかになってきたしね。もおー Power PC 版も出しとくれぇぇぇぇ!(←現行マシンを使い続ける気らしい=Apple にとってはあまりおいしくない客)

銘板
2008.9.6 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080906
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

顔で決める党首選

福田首相の辞任を受けて、自民党の次期党首選びが始まったけど、なんかこう候補者がどいつもこいつも頼り無さげに見えるのは、おいらがオッサンになったからかなぁ。なんとなく、民主党の連中の方がイケそうな感じさえするんだが。小沢とか、あの悪人顔で国内外とも力ずくで納得させてくれそうな、とか。別に期待してるってほどでもないけんど。

自民の新しい総裁が今度の首相になる可能性が高いってことらしいけど、石破あたりが首相になった暁には、独自なことをなんにも出来ないまんま、何かの折に失言して揚げ足を取られて、そのまま消えていきそうなオーラが出まくりなんですが。小池は、おいらはとして性別はどうでもいいんだけど、なったとしたら日本初の女性首相ってことで、周りの、悪い意味で昔気質な男衆から陰湿に妨害されまくるだろうなぁ。まぁそれは初物の宿命ってことで、政策的に大したことが出来なくても、将来のための礎石になっていただく意味で意義があるかも。

麻生はねぇ、いやもうあの人が総理になったらさ、なんかもう首相やってる間じゅうイメージだけ独自色を出すことに腐心して、実際の政策の方はサッパリってな気がする。そういう意味じゃ石原も同じようなもんか。逆方向にだけど。都知事の息子ってことで、中国と韓国からは嫌われまくりだろな。うん。あの二カ国は、政府の誘導を世論が鵜呑みにするからなぁ。政府と国民の関係が、日本で言えば80年代までと同じってことなんだけど、そういう状態の国って対外的には無敵だからね。雰囲気的にまた付き合いにくくなっちゃうよな。で、そこらへんにばっか気を取られて、他の仕事がお留守になりそげ。

与謝野は、与謝野は……。ごめん印象薄すぎて「なんも言えねえ……」。

いやもう候補者の顔つきだけで全部決めつけちゃってほんと申し訳ねっす。

銘板
2008.9.7 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080907
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

サイトのタイトル換えよっかな

今月30日で、このサイト『さんでー立体写真館』は9周年なんすよ。1999年から始めてさ、まぁ短かったね。うん。別に閉鎖のお知らせじゃないんだけど、ちょっと変えようかな、とか。何をって、タイトルあたりを。

ダサいんだもんこれ。開設当初から「なんかなー」と自分で思ってたんだけど、結局今までこのまんまですわ。「ダサいタイトルは老舗の証」と突っ張ってきたけど、さすがにそろそろどうにかしなきゃなんないんじゃないのかって気がしてきて。

あとさ、トップページで自己紹介を全然してないし。誰のサイトなのかおもっきし不明ってのもなぁ。

となると、『ゆんずのさんでー立体写真館』『ゆんず's さんでー立体写真館』とかかなぁ。やっぱ後半がダサい……。もう根本的に変えなきゃいかんっぽい。

だったらついでに URL もチェンジしちゃおっかな。今は契約プロバの Hi-net のドメインなんだけど、これを契約サーバ「ハッスルサーバー」のやつにしてみるとか。うちのサイトの形は、トップページの在り処のみ Hi-net で、他のコンテンツ全部をハッスルサーバーに入れてるのよね。Hi-net 鯖の容量はデフォルトで5MBしかなくて、2MB追加ごとに¥500/月が追加っつう、今どきとんでもなく高額なレンタル料なのよ。

うちは長年の稼動で何十MBって容量に育っちゃったから、安くて確実な鯖を探したら、ハッスルに行き当たったってわけ。てことでトップの URL は "http://hi-net.ne.jp/shoyu~" だけど、そこからコンテンツに進むと "http://yunzu.qee.jp/..." になっちゃうのよね。これってやっぱ不自然じゃないのか、と。だったら初めからハッスルの URL だといいんじゃないかとか。Hi-net の URL には「引っ越しました」とリンク先を出しとけばいいし。「○秒後に飛びます」でもいいな。

で、そこらへんを改造しようかなとか思いついたんだけど、肝心の新しいタイトルが全く思いつかぬ orz

銘板
2008.9.8 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080908
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

そんな場合の対処例の一つ

いささか古い話題だけど、竹島について、日本の教科書が「固有の領土」とか書くことに決めたら、やっぱりというか韓国が大反発したよね。けど日本としては韓国に気を遣って、あんましはっきり書かなかったら、日本国内からは「弱腰だ」「どうせ文句言われるんだから堂々と書けばよかったのに」なんて非難されたとか。

けど気遣って書くか堂々と書くかしか選択肢がなかったんなら、きっと堂々と書いてれば書いてたで、「なんでもっと気遣った書き方をしなかったんだ」と同じ人が吼えてたんだろな。

「どっちか一つを選ばなきゃなんない&試し打ちなしのぶっつけ本番1回のみ」ってよくあるのよね。しかもそういう時って大抵、片方を選ぶともう片方がキャンセルになるから、選ばなかった方をやってたらどうなってたかってのは、想像するしかないのよね。で、選んだ方がうまくいかないと、「あっちを選んでりゃよかった」と思えてしょうがなくなるのよね。

選ぶ前は、両方の案ともに、それぞれのナイスな(マシな)結末を帯びてたわけ。で、選んだ方がダメだった、となると、選ばなかった=実行しなかった案はいまだにいいイメージを纏ってるもんだから、「やっぱあっちの方が……」との思いが強くなりますな。

「後悔先に立たず」じゃないけどさ、だからそういう時は、選ばなかった方を思い出して後悔するのはよろしくないのよね。選んだ方でさえ思わぬ事態が発生して後悔してるくらいなんだから、別な方を選んでたら選んでたで全く予想外の問題が出て、実はもっとひどいことになってたかもしんないわけで。てことでこんな場合でも前に進むための正しい対処法は、「選ばなかった選択肢のことは、なかったことにする」「ていうか、かつて選択肢があったということさえ忘れる」。

これ、ずっと前にアマチュア演劇やってた頃に編み出した考え方というか、自分自身と仲間をケムに巻くためにでっち上げた方便というか、まぁそういうアレだったりしてw ほら、モノを作り上げていく上で、どういう方向に持って行くかで、往々にして、その時点じゃどっちがいいか分かんない分岐点にぶち当たるじゃないですか。そんでいざ一つを選んでやってみたら、考えもしなかった問題が続出なんだけど今さらもう戻れない。こんなことならあっちの方がよかったかなぁ、ってなことがあまりにも頻繁にあったんで。

って、「その時点じゃどっちがいいか分かんない分岐点」ってのはこのやり方の場合、捨てた選択肢はとっとと忘れるってことで、本当はどっちがよかったか永遠に分からずじまいなんだけどさw

んでまぁ今回の領土表記の場合だって両方試すわけにはいかなかったんだし、もうやっちまってやり直しがきかないことなんだし、後悔しても当事者を非難してもどうにもならんってことでひとつ。

ただ、相手や周囲の反応が正確には予測できなくても、「どっちか一つを選ばなきゃなんない&試し打ちなしのぶっつけ本番1回のみ」って条件だけは事前に分かるわけで、そのことを踏まえてれば、叩かれる覚悟くらいはできるかと。

銘板
2008.9.9 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080909
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

歴史に「もしも」がない理由

昨日の続き。よく「歴史に『もしも』はない」って言葉が言われることがありますわな。あれってもしかしたら、昨日の話題そのものを意味してたんじゃないかと。歴史上の事件って、もう終わってしまって、事実として確定してしまって、やり直しがきかないことだからねぇ。各事件の「もしも」を今さら考えたって、その件に関してはどうにもなんないからね。それを応用して現代や未来の類似の事件に役立てることはできるけどさ。まぁつまり、それは考えてもどうしようもないからってことで、「歴史に『もしも』はない」んじゃないかと。

自分の過去を振り返ってみても、そんな感じがするなぁ。いや、よく悩むじゃないですか。あんなこと言うんじゃなかったとか。もしあのときああしてれば、とか。これがいわゆる反実仮想ってやつですかw けどもう取り返しがつきませんですな(フォローでどうにかなる時もあるにはあるけど)。冷静に考えると悩むだけ無駄なんだけど、やっぱ悩みますわな。

で、たどり着く結論はいつも「もう二度と同じ間違いをしないぞ」っつう、ぶっちゃけありがちな反省なんだけど、これがまたなかなか難しいのよね。完全に同じ状況の再現なんて滅多にないもんだから。で、同じ間違いをしちゃってから、「あ、これあの時と似てるわ……」なんて気付いてますます orz と。

こうなってくると、間違いを繰り返さないってのにどんだけ意味があるんじゃ、と開き直りたくなったりして。それっぽい言い訳を考えると、「それがおれじゃ! 文句あっか!」って感じですか。んー、どうでしょこれ。こうなると、いつもいつも周りに同じ迷惑を垂れ流しっぱなしですな。なんか人としてやっぱダメなような気がする (^_^;) ていうかまさにそういう人、昔、実際においらの近くにいたわ。すんごい迷惑だったわ。精神的ダメージすさまじかったわ。

「同じ間違いを繰り返さない」。いや、大事ですなぁ。

けどこれ対症療法なのよね。しかも実際、気をつけててもやっぱしやっちまうことあるし。ってことで「同じ間違いをなるべく繰り返さない」「ゆくゆくはその間違いを絶対にやらかさないようになる」ってのが現実的かと。2番目の「ゆくゆくは……」は、質的変化のことだすな。それが「完成を目指す」ってやつなんですかね。

おいらの今の仕事だと、少し前に異動があってからしばらく、いろいろミス出しまくりだったんですよ。で、ミスの内容があまりにも多岐に渡ってたもんだから、一時期はもう「そんないっぺんに気ィ付けられるわけがねぇ!」なんて心の中でこっそり逆ギレしてたんだわ。でも実際にそれで確実な作業をする方々がいらっしゃるわけで。

で、周りの皆様に質問しながら少しずつ改善していったら、けっこうまともになってきたわ。質的なところで言うと、全体を掴みながら作業するようになったってことかと。人間、やればできるもんですなぁ。はじめからそうすればよかったじゃないかって気もするけど、全体を掴むってのは、自分の能力内で掴めるサイズにまで全体を単純化するってことなのよね。

単純化するってことは、雑多な各個の要素を一定のルールと経験で類型化するってことなんで、類型化する基礎ができてないと無理なのよね。その基礎は、全体が掴めてない時に一生懸命身に付けてたってわけで。密かに逆ギレしながらでもやってきたことが全く無駄になんなかったですよ。ああよかった。

ってあたかもはじめからこうなることが予測できていたかのよーに書いたけど、今まさに後付けで理由を考えただけだったりしてw

あれ? これはまさに歴史の解釈の手順と同じではないですか。起こってしまったことに対する、意味や理由の後付けって意味で。やっぱし、その時やってることが何なのか、後でどういう意味を持つことになるのか、ってのは、その時点じゃ誰も何も分かってないってことが多いんだろな。かの大天才の諸葛亮孔明だって、自分の人生が二千年後に物語として多くの人に楽しまれるなんて思ってもみなかったかもしんないし。

話の焦点ぼけまくりだけど、まぁ今日はこんな感じで。

銘板
2008.9.10 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080910
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

偉大な先人はきっと泣いてるぞ

けど、「歴史に『もしも』はない」って言葉、一般的には、言い出しっぺの人の願いを完全に無視した使われ方をしてる気がする。例えば

歴史に「もしも」はないが、敢えて「もしもあの時こうでなかったら」と想像を膨らますと……。

みたいな。プロの物書きがここまで露骨に先人の精神を踏みにじるという、驚愕の事実。まぁその方向で想像を膨らますのは自由だけど、そのことを公共の媒体に出すっつうその気遣いのなさが気になって気になって。ぶっちゃけ新聞の解説欄が好きだよねこの表現。

だったら「歴史に『もしも』はない」を自分は知らないことにして、読者に馬鹿にされるのを覚悟で「もしも話」を展開すりゃいいのに。現状だと、「もちろんそれは知ってますよ。でもそれを今だけ無効にして」って論理なんだろうけど、なぜ今だけそれが特例的に無効にできるのかの説明がないんですな。

あるいはいっそ、「歴史に『もしも』があったっていいじゃないか」と前提を明確に否定してから持論を展開した方が、かえってすっきりするかも。

なんかなあ、この言い回しを好んでする人って、知識があっても知恵がない人、って感じがしてしょうがない。「みんなやってるからいいんだ」的な、食品の産地偽装業者みたいなニオイも感じるなぁ。

銘板
2008.9.11 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080911
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

秩序が作る無秩序

「みんなやってるから自分もやっていいんだ」ってのは、かつてツービートが言ってのけた「赤信号みんなで渡れば恐くない」と同じですな。当時、きっと警察の交通課の人たちはこれ聞いて怒り狂ったろうなぁw

くだらない内容だけどさ、信号無視について考えてみたよ。車の運転者はめったに信号無視をしませんな。けど歩行者はよくやりますな。なんでか知らないけど、なんか世界的な傾向らしいよ。

あれをなくすにはどうしたらいいかの極論なんだけど、信号がなくなればいいんじゃないかと。結局は信号があるからこそ信号無視をするってことで。信号がなければ前提が成り立たないから起こりえない、と。江戸時代に信号無視はなかったろうしねw

技術の進歩や社会意識の変化で、いつかは本当にそうなるんじゃないか、なんて思うよ。例えば交通で言えば、かつては馬糞の処理についての法律が生きてたそうだ。今でも馬は軽車両扱いだそうだからその法律は有効ではあるけど、実際はあってなきが如しだよね。交通信号もいずれはそんな感じで、有名無実化するんじゃないのかな。どういう形でそうなるか、までは分からんけど。

交通信号って元々は秩序を作り出しすためのものなのに、それがあるからこそ新たに生まれる無秩序状態もあるってのが、なんかちょっと面白く感じましたですよ。

銘板
2008.9.12 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080912
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

「不磨の大典」本物と偽物

だったら信号機はない方がいいのか、となると、現状だと断然あった方がいいですな。要は、完璧じゃないってことで。

人が作り出すルールって、どうしても完璧なものにはなりませんなぁ。法律なんかもう不完全さが前提だし。その証拠に罰則があるわけで。完璧にそのルールが機能するなら、破られたことを想定しなくていいから罰則も要らないわけで。

英語の "laws" は、「法律」の意味もあるけど「自然法則」の意味もある。例えば物理や化学の法則ってのは、この宇宙の何物にも破れない、完璧なルールなんですよ。従う以外にないんですよ。しかも適用対象は人間だけでなく、万物。物だけじゃなく時空間そのものも規制対象。全てが完全に従うから罰則もない。もとから完璧だから改正されることもない。この美しさを思うと、人間の "laws" はいくらがんばっても、自然界には全然追い付けないのだなぁ、とか。法律の方は人間だけが対象だから、かなり限定されててラクなはずなのにな。なのに国や州ごとに違うって時点で既に限界が見えてたりして。

日本国憲法は実質、「不磨の大典」扱いされてきてるそうで、生まれてこのかた一度も改正されたことがない。いろんな事情から結果的にそうなってしまってるってことだろうけど、その結果だけ見るとなんかこう、日本人って法に対して受動的というか怠け者というかって気がして。てゆうか、外ヅラだけ自然法則の真似しやがって、貴様一体何様のつもりだ?って感じ。

「だったらお前は改正派か」と改正反対派に胸ぐら掴まれて問い詰められそうだけど、この憲法改正の是非論ってのも、その論議自体がなんだか焦点がおかしい気がして。

「憲法改正=9条改正」って誰が決めたのよ。賛成派も反対派もその点じゃ合意してしまってるよね。その合意の上で戦ってる状態。これおかしいって。日本国憲法には9条の他にもいろいろあるでしょうが。そっちの方はどうなのよ。放っといていいのかよ。おいら的には、とりあえずめんどくさい9条の論議は後回しにして、その他の部分の改正の是非を個別に処理していただきたいんですが。

両陣営とも揃ってこんな勘違いしてるもんだから、いつまで経っても本筋に入れないんじゃないかねぇ。彼らがすごく間抜けに見えるのは、おいらが何かを誤認してるってことなんでしょか。そう考えるのが普通なんだろうけど、だとしたらこの論議の本質は、他の一般国民にとっても相当分かりにくいものなんじゃないかと。

銘板
2008.9.13 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080913
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ちょっと気付いたこと

「あいつは勢いがあるな」

「今の俺は惰性で生きてる」

「勢い」も「惰性」も、どっちも同じく「慣性」を表す言葉なのに、受ける印象はもろに正反対ですな。

銘板
2008.9.14 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080914
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

降って湧いたウマい話

なんか、2010年の FIFA ワールドカップ、代替開催国候補のひとつが日本なんだって? 本来の開催国の南アフリカが、治安とか準備状況とかでヤバそうだからってことらしいけど。タナボタ狙いってやつですかこれは。

代替候補は3カ国で、特に日本が有利なんつう情報もないから、本決まりまではぬか喜びできんけど(南アフリカの可能性も充分あるし)、とりあえず名誉なことですなぁ。

スタジアムとかの既存設備面と、決定後1年以内で準備できる能力を買われたんだそうで。まぁ実際、2002年に大会を成功させてるしね。あの時は日韓共催。まぁ大会後に赤字転落がミエミエの施設を半分こできたって意味で、共催はなかなかスマートだったんじゃないかと思ってるよ。そして今度は、念願の単独開催の可能性が出て来ましたですな。

代替地での開催は本戦の1年前に決定ってことで、日本に決まった場合は既存のスタジアムを使い回して、新規建設はないかと(落ちたら新規建設がまるまる無駄になるからね)。有り合わせでよろしければって感じかな。2002年のときは試合数を韓国と半分ずつにしたわけだけど、単独開催になるとどうでしょ、スタジアム数、足りるのかな。それともスケジュールをやりくりしてどうにかしちゃうのかな。

ま、2002年の実績からして、日本に決まると欧州勢が喜ぶんじゃないかなぁ。疑惑の判定も特になかったし、日本人観客は全てのチームをスタジアムの中でも外でも応援してくれるし、勝ち負けよりも試合内容に対して喝采を送るから、選手一人一人のモチベーションも上がるだろうし、そのうえ敗者にも敬意を払うし。

あの当時、予選を日本で戦ったイングランドのマスコミ、日本の運営や観客をベタ褒めだったもんなぁ。

開催地が決まるのは来年のことだし、日本は落選するかもしんないけど、それでもなんだか嬉しいですなぁ。

銘板
2008.9.15 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080915
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

暴走一部之隣人

いやあの、日記のネタにしたり情報を確かめたりでよく検索かけるんだけど、そのお題が「韓国」になると、けっこうな高確率で釣れてしまうブログがひとつあるんですわ。韓国出身で日本在住の方が、日本語で書かれたものなんだけど。とりあえず逆探知されると嫌なんで、リンクもキーワードも出さないよ(「逆探知」ってのはこの場合、自分のブログに関連するキーワードで検索かけられて、ここが引っかかるって意味)。相手したくないんで。

その内容ってのがどうもいつもいつも、なんと申しますか、ものすごくアレなんですよ。いやその本当に何と申し上げますか、デムパと言いますか。元気なのは分かるんですけどね。ええ。愛国心に溢れてるのもよく伝わってくるんだけど、愛は盲目というか、その勢いで日本を見下していちいち挑発なさるんですよ。そのこと自体は大したことないんですけどね、いや、意地を張ってるわけじゃなく、本当に大したことないんですわ。だって筋道があまりにもめちゃくちゃなんで、全然説得力がなくて。まぁ正直、見ててとってもみっともなくて。

ツッコミどころが尋常じゃなく多すぎて、到底ツッコむ気になれないと言うか。いい大人なのに、なんであからさまに子供みたいな、破れまくりの論理を展開して鼻息を荒くできんだろう。その人が言いたいことを要約すると、「日本は韓国じゃないからダメな国だ」「日本人は韓国人じゃないからダメな民族だ」ってこと。いちいち例示するんだけど、異文化の習慣や感性は、自分のものとは違ってて当然なわけでして。そんな基本から何も分かってないのに得意になってる有様が、滑稽というか哀れというか、みっともないというか。しょうもないことで得意になって見下す人は端から見るととっても間抜けな件、どこの国の人でも同じなんだね。

けど本人的にはそれで筋がきっちり通ってるつもりだろうから、何を言ってあげても無駄でしかなさそう。ことにそれを日本人に言われたって、「日本人風情が何を言っているのか」みたいな態度に出られるだけなんだろうなぁ。「話せば分かる」って言葉は昔からよく聞くけど、なんぼ話したっててんで分からない人ってのは、国籍を問わずどこにでもいるわけで。ま、この人がズバリそうなんだわ。

さっき Wikipedia 見てたら、「ブーメラン効果」って項目を見つけたんだわ。経済用語だとばっかり思ってたら、心理学用語でもあるそうで。抜粋。

ある人物がコミュニケーションによってほかの人物を説得しようとするとき、説得をすることによって、説得される側がまったく逆の意見を抱いてしまう現象。説得される側が、説得する側を信用していないとき、あるいは説得される側がはじめから持っていた意見の影響があるときなどに起こる。

情報操作においては、ブーメラン効果を利用して、国家権力による弾圧・迫害を行うことで、国民が自らを「自由の闘士」と思い込ませる手法がある。

平たく言えば「ムキにさせる」ってやつですか。もともと感情論が元になって支離滅裂な話を展開してる人にツッコミ入れたって、ムキになられるだけだもんなぁ。

韓国の人って、こんな恥晒しな人だけじゃないんだけどさ、ちゃんと分別を持った人たちだって大勢いらっしゃるんだけどさ、こんなとんちんかんな人が韓国を日本国内で激しく応援するってのは、韓国の品位を貶めるだけのことなのよね。

日本人を見下すつもりが、日本人に見下される結果になっちゃう。韓国にとって損失ばかりで、何の利益にもなんない。ありがた迷惑もいいとこ。日本人から言ってもどうにもなんないんだから、ここはひとつ、同じ国の分別ある人が忠告してあげるのが最善かと。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

科学的証拠を全く挙げずに「自分の民族が最も優秀で、他は劣っている」っつうものの考え方、まさに太平洋戦争あたりに日本人が外国人に対して取った態度なのよね。今、世界の主流の考え方は「人種間や民族間に優劣はない」というスタンス。日本の戦前戦中の考え方はとっくに否定されてるわけ。んで、その何十年も後になって全く同じ間違いを繰り返してるって時点で、自分の属する民族、ひいては自分が相手より生まれつき優れてるという論理が見事に崩壊してるんだが。

あと、日本人が韓国人に劣る理由としてその人は、「日本人はもともと韓国と同祖なのに、アイヌと混血したからこうなった」なんて暴力的な論理を展開してたりして。朝鮮半島から来た弥生人がアイヌを辺境に追いやったのは、朝鮮民族が優れていたからだ、と言いたいらしいんだけどさ。なんてーか、ご存知ないんだろな。オーストラリア政府がアボリジニに対して、過去の弾圧について公式謝罪したってことを。「民族の優秀性=ケンカの強さ」なんてご都合主義な方便は、もう全然立たない時代なのよね。

日本政府もいつかオーストラリアに倣って、アイヌの人たちに公式謝罪するんじゃないかと。そうなるべきだと思うんだが。んでそのときこの人は、一体どんな反応をするんだろね。

ていうか今回の件で、本物のファシストを生まれて初めて見たわw

「人種」(DNA で決定される先天的なもの)と「文化」(後天的に受け継がれたり変化したりするもの)を区別できない人って、ものすごい差別論を展開するもんなんだなぁ。おいら的にはこの件で得るものがたくさんあったけど、一番実感したのは「無知は最強」ってこと。

銘板
2008.9.16 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080916
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

問題の田んぼアート

1カ月ほど前、八戸の隣町に友達とちょいと遊びに行ったんですわ。そんで、喫茶店でマッタリして帰ろうとしたら、お店の人に、是非、と「田んぼアート」を勧められたんですよ。品種が違う稲で色の違いを出して、田んぼに絵を描くってやつでして。ちょうどそのあたりが見頃だったらしくて。

で、お店に貼られてた写真を見たらあんた、あ……、あ……。その出銭ィネズミは……。んでもう居ても立ってもいられなくなって、我々はとにかく現場に急行したのであった。

そこの角を曲がって少し行くと右側に、田んぼの脇に建ってる簡易な展望台。おお、あれだあれだ。

田んぼアート

どーん

多分今年がねずみ年だからなんだろうけど、あああ豪快にやっちゃって。「お米を食べよう」ってあんた、このネズミは米国出身だけど米なんか食ってないだろ。っていうかそれ以上に、ああなんだかもうお百姓さんの身に危険が迫ってるのがひしひしと感じられる……。

あれから1カ月が過ぎたんだが、何事もないんだろか。とりあえず音沙汰は聞いてないけど。刈り入れにはまだ早いかな。おいらはもう見学済みだから、あとは当局の担当者がやってくる前に刈り入れが済むといいね。

なんでも以前、どっかの小学校が卒業記念にプールの底に出銭関連の絵をでっかく描いたら、浦安のあたりから担当の人が来て、その絵を全部消させたとか。ほんとかどうか分からんけど、出銭の事務所はとにかくそこらへんの権利にめちゃめちゃ敏感ってのは本当らしいね。

かの国じゃ最近、著作権の有効期限を20年ほど延長する法案がまな板に乗ってるとか。通称「ミッキーマウス法」だとか。まさしく出銭ネズミを守るのが目的らしい。これが通っちゃったら、あの国の著作権の有効期限は、ネズミが期限切れを迎えそうになるたびに際限なく伸びていきそうな気がする。

だったらもう、ビンテージものの出銭キャラだけ、権利者が国にカネを払えばなんぼでも権利をキープできるように特別扱いしたらいいんじゃないかって気がするけど。

けどそれアメリカの法律なのよね。ってことはアメリカ国外じゃ通用しないってことになる。日本じゃ日本の法律に則らなきゃならんわけで、将来、手塚キャラや藤子青猫がそうなることがあるかもしれんけど、出銭キャラは特別ってほどじゃないかと思う。そうなったら、アメリカじゃ制限かかりまくりなのに、日本じゃ出銭ネズミをいつでも誰でも使い放題ってことになるのか? ほんとか?

銘板
2008.9.17 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080917
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ミサイルに主翼が要らない理由の憶測

前々からたまに疑問に思っては忘れてたことなんだけどさ、武器のミサイル、特に、戦闘機から発射される空対空ミサイル、なんで主翼がないのかねぇ。なんであんなんで水平飛行できるんかねぇ。巡航ミサイルには立派な主翼があるけどさ、短距離の空対空は、なんででしょ。短距離とは言え、数十秒しか飛ばないとは言え、地球の重力を受けつつ飛行してるんだから、揚力の確保は必須なんですけど。

「飛ぶ」ってのは、普通に考えて、どうしても主翼が必要なんですよ。だから鳥にも飛行機にも、一目で分かるくらいの、胴体に対してはっきり目立つくらいのでっかい翼がある。F-104 スターファイターの絵を初めて見たのは小学生の頃だったかな。模型屋のプラモの箱絵だったよ。

「こんなちっちぇえ主翼でほんとに飛べるんか!?」とまぁかなり衝撃だったですよ。それでもやっぱし、目視できっちり認識できる主翼がついてるわけで。下の三面図は Wikipedia からがめてきたやつ。

F-104 スターファイター

主翼、あるよなぁ。時速何百キロで飛んだら、さすがに必要な揚力くらい発生しそうだわなぁ。ていうかこれ、スカンクワークスの作品だったのか。巨大組織が機動性を確保するために保有する、自己アンチテーゼ集団の典型じゃないですかスカンクワークス。かっこええなぁ。実際どうだったかは分からんけど、なんかこう、大組織にはなじめないけどさりとて組織側としては競争相手に渡したくない、そんなアクの強い精鋭が集められた、最強の半端者集団って感じがする。

組織の本体よりも低予算・短期間で同等以上の成果を挙げることが使命なんだもん、かっこよすぎるって。小規模グループだから、失敗しても本体への影響は少ないしね。てことでこういう小集団は、先進的か実験的、あるいは野心的な計画を任されるかと思われ。やっぱかっこいい。

そんなスカンクワースクの作品の一つが F-104。で、ミサイルの話に戻ると、戦闘機がジェット化して音速を普通に超えるようになったら、「飛ぶか飛ばないか」なんてのはもう技術的に完成されてしまって、あまり重要じゃなくなったんじゃないのか、と。主翼ってのは離着陸時の低速状態でのみ役に立つもので、高速飛行してるときはただの邪魔者でしかなくなったんじゃないのか、と。時速で800kmとか1,000kmとかになると、空気力が半端なくなる。で、この半端ない空気力で、極端な話、この速度を維持できれば、主翼なんかなくても宙に浮いていられることになったんじゃないかと。ミサイルはそれで飛んでいられるんじゃないかと。

もう少し具体的に考えると、空対空ミサイルが戦闘機から分離されて自力で飛んでる時は、迎え角がちょっとついてる、つまり微妙に上を向いてるんじゃないかな。目で見てよく分からない程度に。で、高度維持には、微妙な迎え角でミサイルの胴体全体に発生する揚力があてがわれてるんじゃないか、と。

本当にそうなのかどうかは知らんけど、そう考えんとおいらには説明がつかんよ。

まぁあと、ミサイルには主翼がないのに戦闘機にはある他の理由として、空戦性能の確保ってのもあるかな。現代の戦闘機って、機体以外の武装だけで何トンもあったりするからな。そんなのを積んだまんま空中戦を展開するとなると、やっぱある程度面積を持った主翼がないと、キビキビとは旋回できないんじゃないかと。

銘板
2008.9.18 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080918
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

開発物語は紙一重

かなり前、シャフト駆動自転車の開発苦労話を新聞で読んだんだわ。んで思ったよ。「知らないって恐いなぁ」と。

その記事では、なんかこう、『プロジェクトX』風の感動話として描いたみたいなんですよ。けどなんてーかこの開発チーム、ただのド素人集団だったみたいでさ。チームの中に一人でもクルマ好きやメカ好きがいたら、全然なんてことない開発だったはずなのに、たったひとつの要素を知らないってだけのために要らない苦労をしてやがるなぁって感じがして。ていうか思いつくまで遅すぎるし。開発者としての能力をおもっきし疑ってしまったよ。

シャフト駆動自転車開発の最大のヤマは、歯車の振動と騒音の対策だったそうで。旧来のチェーン駆動やおいらが乗ってるベルト駆動なら、ペダルの回転方向をそのままタイヤに伝えるから問題がない。けどシャフトだとペダルからベベルギア(かさ歯車)という歯車で回転方向を90°変えてシャフトを回す。で、後輪の軸近くでまたベベルギアで回転方向を90°直してタイヤを駆動する。そんで開発チームがいくらいろんな歯車を試しても、振動と騒音はなくならなかったんだそうで。

自転車のチェーン駆動は技術的に完成してる。ベルト駆動はその応用でいい。で、なんでこの会社はシャフト駆動を狙ったのかというと、主に性能じゃなくデザインだったらしい。確かに完成されたシャフト駆動自転車は見た目が予想以上にスッキリで好感が持てたよ。目新しいしね。あと駆動系が密封式なんで、メンテナンスフリーっつう利点もあったかと。チェーンと違って汚れないのはベルト駆動と同じメリットだしね。

んでまぁ開発物語で、いろいろな歯車を試したけどダメだったというくだりで、へええ、じゃあ「はずば」や「やまば」も試したのにダメだったのか〜、と理解して読み進んだんだわ。したらオチで「歯車の歯を斜めに切ったものを採用したら問題が全て解決した。スムーズに走れた時は、本当に涙が出た」……いやいやそれ「はすば歯車(ヘリカルギア)」だから。昔からあるから。クルマのトランスミッションにガンガン使われてるから。

この状況で、チームの誰一人としてヘリカルギアをまったく思いつかなかったってのが不思議で不思議で。いやあの、平ギアを組めば普通は振動と騒音が出るのは考えられるわけで、その対策でヘリカルギアが既にこの世にあるわけで。これ中学校の技術の時間に習ったんだがね。開発チームの主任はおいらより年上の男性だったから、ちゃんと義務教育で習ったはずなんだがね。

ていうか歯車を使う時点で歯車業者とコンタクトを取ってたはずなんだけど、なんで教えてもらえなかったんだろ。中学校で教えてるくらいだからプロの業者が知らないはずがない。ほんと謎。それともシャフト駆動自転車計画は企業秘密で、外部と相談できなかったのかな。

だとしても、実際に自動車がギアの騒音なしで走ってるわけですよ。変速機にギアが何組も詰まってることはちょっと想像すりゃすぐに分かるわけで、たまに新型車のパンフには変速機のカットモデルの写真が出てたりするわけで。もうあれです、ヘリカルギアまみれなんですよ。ちなみに、最近のオートマ車はどうか知らんけど、マニュアル車は伝統的にバックだけは普通の平ギアを使ってるから、「にょあ〜」と独特の音がするのよね。そして我が愛車ローバーミニは前進のギアにも平ギアを多用してるんで、前に進む時もバックみたいな音がするのだ。にょあ〜。

ていうか FR や四駆のクルマは、プロペラシャフトで後輪に駆動力を伝達してるわけで、デフギアで回転方向を90°変えてる。とっくにシャフトドライブ自転車と同じことが成り立ってるんですよ。なんでそこで実例に学ばないのかまた不思議で。行き詰まったら先例を探して学ぶってのは、技術をやる上で必須のことだと思うが。「知らなかった」起因の無駄な特許申請を省く意味もあるし。

内部の開発計画的には涙、涙の感動話だったんだろうけど、外部に公表するにはちょいと恥ずかしい話だったですな。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

6年前、久しぶりに自転車を買ったんすよ。そのときはシャフト駆動自転車の選択肢もあったんだけど、その自転車屋さんにあったベルト駆動を買っちゃったのよ。いや、シャフトにしとけばよかったかなぁ。なんでってシャフト自転車、人気が出なくて生産中止になったらしくて。メカ的にはシャフトの方が断然面白いよなぁ。

ってまぁその会社自体が、歯車っつうメカの基本に対してそんな程度の認識しかなかったってことで、どうにも扱い切れなくて丸ごとぶん投げちゃったのかな〜とか考えたりして。

銘板
2008.9.19 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080919
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

鉄道的恩返し

イギリスの鉄道はマシになったろうか。

いや、かの国には一度も行ったことがないんだけどさ、いつだったかの新聞記事に面白いことが出てたんで。

なんでもイギリスの鉄道はけっこういい加減らしくて、時間通りの到着・発車なんてあり得ないとか。10分20分の遅れどころじゃないそうで。駅で表示してるホームと全然違うところに到着したり。で、利用者の信頼を失って赤字に苦しんでるとか。

一方の日本。都会じゃまず必要不可欠な交通手段ですな。こと新幹線に至っては日本の鉄道のシンボルとして大成功させただけじゃなく、5分遅れるってだけで駅構内や車内の放送で謝られたりする。到着・発車ホームが一時的に替わる時は、これまた構内放送で事前に何度も連絡してくれる。

ただ経営的には、都市部であこぎなまでに稼いで、黒字分を地方の路線維持に回してたりして、ちょっといびつな感じではあるけど。それでも外国の鉄道屋さんから見れば、日本の元・国鉄はマネジメントをよくやってるってことらしい。

で、イギリスの鉄道屋さん(国鉄かな)が日本の鉄道屋さん(JR のどれかかな)に、指導を仰ぐことになったそうで。イギリス側がどんな気持ちで申し出たのかは知らないけど、日本側の応対はなかなかナイスだった。日本はかつてイギリスから鉄道技術や運用ノウハウを教えてもらったので、恩返しのつもりで頑張りたい、ってな感じ。

さてこの「恩返し」、うまくいってるんだろか。成功すれば、両国の鉄道業界とも幸せになれますな。んで検索してみたけど、それらしい情報は見つけらんなかっただす。

銘板
2008.9.20 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080920
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

近所に毎晩通う近未来

あああ『コンビニ』の神 PV (YouTube) 最高にいいなぁ。あれ? ようつべ版は最後がちょっと切れてるわ。

で、うちの近くにコンビニがあってですね(強引な展開)、夜中よく歩いて行くんですよ。で、そこの向かいにけっこうでかいガソリンスタンドがあってですね、よく、気になるクルマがそこを出入りするを見かけるんですよ。別に不審なクルマじゃなくてですね、タンクローリーなんですよ。トレーラーだからかなりでかいんですよ。そんでそのでっかいタンクローリーにでっかく書いてあるのは、「LNG」の3文字。液化天然ガスですな。

これ、このスタンドに LNG を供給してるんだろか。それとも目的地は別で、単にトレーラーが走るための軽油を詰めるためだけにいつもこのスタンドに寄ってるんだろか。

もしここに LNG を供給してるとしたらですよ、意外と天然ガス車が普及してたってことになりますですな。Wikipedia だと低公害ディーゼルに押され気味みたいだけど、どうでしょ。最近に限れば、原油由来燃料価格は高騰してるけど、天然ガスの価格はそんなでもないような気がする。あと、天然ガス燃料の火力発電が効率面(CO2 排出量が比較的少ないんで)から注目されて増えてきてるみたいだから、国内流通量が増えた分だけコストが下がってるかも。

天然ガスってなんてかこう、自動車用としてはアルコールと並んで、未来的でアタマのいい燃料って感じで好感が持てるなぁ。現状の「アブラを燃やして走る」っての、昔からどうも抵抗を感じてしまってて。21世紀に入って以来その思いは強くなる一方だったりして。究極はバッテリー電気自動車だと思うけど、給電スタンドも含めて普及するまでの貴重な中継ぎとして重要かと(世間的には燃料電池が切り札とされてるみたいだけど、おいらはそこは疑問)。

まぁ天然ガスの成分はほとんどがメタンで、それ自体は CO2 の20倍強烈な温室効果ガスなんだけどね。しかも牛のゲップもメタンだったりして。そこらへんはあんまし格好良くないかもw てことでオーストラリアみたいな畜産大国だと、飼ってる牛1頭1頭にガスマスクみたいなのを付けてメタンガスを回収してたりする。あれって燃料として有効活用してたりするんだろか。燃料に利用しなくても、ただ燃やすだけで温室効果が20分の1になるわけだけどさ。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

火力発電の CO CO2 排出で言えば、原油高のせいで石炭火力が復活しつつあるそうで。夕張炭坑が久々に操業を再開するとか。石炭火力ってこれがまた余計に CO2 を出すのよね。てことで、LNG で稼いだ排出削減分を石炭が食うって形で、トータルだと全然 CO2 削減になってなかったり。

銘板
2008.9.21 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080921
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

i MiEV

電気自動車ってぇと、三菱自動車が i MiEV を強力にプッシュしとりますな。なんでも来年発売とか。おお、ついにリチウムイオン電池を投入ですか。トヨタのハイブリッドはいまだに90年代の技術のニッケル水素電池だからね。三菱の方が進んでるじゃないですか。充電池としての特性がかなり違うみたいだから、ハイブリッドみたいな「ちょっと充電、ちょっと放電」を繰り返す使い方には、ニッケル水素の方がいいのかもしんないけど。

で、リチウムイオンを採用したのは正解だったかと。この形式、充放電容量がただでさえ優秀なのに、何年かおきにどんどん伸びてきてるからな。実験室レベルだと現行の10倍なんつう夢みたいなのが出て来てるし。つまりこれから i MiEV は、モデルチェンジするごとに走行距離がバカスカ伸びていくってことですわ。

ただ、最近実用化されたってことで、それだけ製造管理の技術が難しいみたいで、ときどき発火事故で製品回収騒ぎが起きたりしてるよね。自動車のエネルギー源だったらサイズも蓄電量が半端ないから、発火したらそれこそ目も当てらんない事態になりそうだなぁ。i MiEV のバッテリー、メーカーはどこなんだろ。やっぱ三菱電機かな。大丈夫なんだろな。

前に新聞で i MiEV の開発の話を読んだことがあった。当初はモーターが2個だったそうだけど、1個にしたらコストが下がったからこれで行くことにした、のだそうで。まぁ、専用設計じゃなくガソリン車の "i" がベースだから、そうした方がトータルコストが安くなるんだろうなぁ。バッテリー車の専用部品はまだ数が出回ってないから(特にバッテリーそのものと出力調整用のインバータ)、今のところそのぶんで値段が跳ね上がってるってことで、今普及してるクルマの部品を最大限活用するのは道理かと。

てことで今はガソリン車のひさしを借りて商売してる状態だけど(ていうかまだ商売になってないけど)、いつかは母屋を乗っ取ってほしいですよ。うん。i MiEV はエンジンをモーターに置き換える程度のものだけど、三菱自動車の MiEV の定義では、インホイールモーターの採用でトランスミッションやドライブシャフトをなくしちゃうことが考えられてる。バッテリー電気自動車が普及した暁には専用設計が組まれるはずだから、そうなればガソリン車設計のしがらみから開放されて、電気自動車本来のシンプルな構造が実現するわけですよ。設計・製造コストがガバチョと減って、まともな値段で買えるようになるわけですよ。

特にエンジンとミッションは、現状だと設計、製造ともにかなりカネかかってそうだもんなぁ。まず部品が多くて複雑だし。そのやたら多い部品の多くが高速可動部分だから、設計だけでやたら面倒だし、精度も必要だし(コンロッドの設計にはスパコンが使われるそうで。上は往復運動、下は回転運動だからなぁ)。それに内燃機関は本質的に自動車の駆動用途には向かないんで(短時間で出力を変えたり停止させたり、というのが苦手)、効率的に稼働させるには様々な付帯装備が必要なのよね。クラッチかトルクコンバータ、トランスミッションとデフギア、水冷システム、電子制御吸気システム、電子制御点火システム、自力で始動できないからスターターモーターがあったり、フライホイールにディストリビューターその他諸々。暖機運転も必要だしね。

だからこそマニアックな人気があるんだけど(自動車よりマニアックな二輪車の場合、いまだにキャブレターとマニュアルミッションが主流だからな)、クルマの場合は趣味で乗る人よりは、とりあえずクルマが必要な人が多いわけで、メカの様式にはあんましこだわらなくていいのよね。技術的に完成されたマニュアルトランスミッションが、「もっとラクに運転したいから」という理由だけで、原理的に不完全な構造の有段オートマに駆逐されたあたりから、そのことが分かると思う。

てことで、自動車がバッテリー専用設計で内部構造が劇的に変わったとしても、それまでにガソリン車設計流用のバッテリー車が普及してれば特に何の問題も出なさそう。それまでの電気自動車より安くなって性能も上がるはずだから、むしろ歓迎されるかと。

今はハイブリッド車が次世代自動車への大事な中継ぎを演じてるけど、i MiEV が中継ぎ第2弾(ガソリン車設計流用バッテリー車)を演じてくれると信じとるよ。三菱自動車さん、注目してますですよ。

銘板
2008.9.22 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080922
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

燃料電池車はどうなのか

あとまぁ自動車用エンジンがどんだけ無理矢理かって話で、マニアでもそうそう手を出せないところもあったりしてね。水冷に関することなんだけど、今のクルマのエンジンブロックって、血管みたいに縦横無尽に水路が張り巡らされてるのよ。パイプを外付けするんじゃなくて、エンジンブロックやヘッドの中をくり抜いてるらしい。しかも最適化のために、流路は内部で曲がってるらしい。もう個人レベルじゃ手を付けらんないですよここまでされたら。

こんなとこまで凝られたら、エンジン製造だけで相当のコストがかかるのは目に見えてる。だからエンジンは新規設計したら10年以上作り続けるんだそうで。そのうえ複数の車種に共通で使うことで数をこなして、設計・製造コストを薄めてるってのが現状らしい。日本車の場合は自社製エンジンが基本だけど、例えばクライスラーの小型車は三菱のエンジンを輸入して搭載してたりして、そうやって薄利多売でやっと値段を押さえてるってとこらしい。

自動車に内燃機関ってのは、ほんと無理がある話なんですよ。それで1世紀以上やってきてるんだから、そろそろ全取っ替えしてもいい頃なんですよ。自動車屋さんもそこらへんは自覚してるみたいだけど、その次世代のホープが燃料電池車だそうで。

まぁ確かに燃料電池車も電気自動車の一種ではあるけど、燃料電池ってのがどうも実用化が遅れててね。性能の実用化はいいところまで行ってるんだけど、価格が全然現実的じゃないのよね。最近ようやく1億円を切ったとか。1台あたりの値段ですよこれ。買えますかこんなの。生産工業の通説で、「生産量が10倍になれば製造コストは半分になる」ってのがあるんだけど(他のいろいろな要素が絡むから、あくまでも単純化した通説)、どんだけ増産すれば買える値段になるんかね。

9,000万が300万になるとして30分の1。2分の1の5乗が32分の1だからこのくらいか。てことで、10の5乗は10万。今の10万倍生産すればいいのか。今が1ロット数台だろうから、数十万台か。おおお、世界中で年間数十万台なら、コストがかかる燃料電池と改質器を、エンジンのやり方で複数メーカーの多車種で使い回せば何とかなりそうだな。けどそこまで普及させるまでに、累計何百万台も売らにゃならんわけですよ。エンジンならガソリンスタンドがもう普及してるからいいけど、燃料(水素かエタノールかメタノールが有力)からして違う燃料電池じゃ難しそうですな。

で、燃料電池そのものの値段も高いんだけど、改質器がまた相当かかりそうなのよね。改質器ってのは、燃料を使える形に変える装置のこと。自動車用燃料電池の燃料は水素。だから水素がそのまんま燃料なら改質器が要らないんだけど、水素は何かと面倒。液化はマイナス253℃だし、圧縮気体水素はタンクがかさばる割にはあんまし積めない。分子のサイズが宇宙最小だから、ものすごい小さな隙間からどんどん漏れる。てことで、貯蔵時は別な形の方がラク。そんでアルコールなわけです。それを運転する時に改質器で水素に変えるんだけど、カギになる触媒に白金が大量に必要なのよね。プラチナ。そりゃ高価にならんわけないって。

最近、改質器に使う白金の量を10分の1にする技術が開発されたそうで、そこらへんで希望が持てるんだけど、その他にもいろんな要素でそれぞれカネがかかってるそうだから、やっぱし実用化には10年やそこらじゃ効かなそうな感じなのよね。んでこの白金触媒、使ってるとだんだん劣化してきて効率が落ちるんだそうで。どの程度で使えなくなるのか知らんけど、これちょっと不安要素。白金以外のもので代用する研究もあるそうだけど、具体的な成果はおいらはまだ聞いてないっす。

何より、燃料電池と改質器ってかなり複雑な機構なんだよね。発電から下流は電気自動車そのものなんだけど、最上流の電源部分が、どうしてもバッテリーより複雑になってしまうからなぁ。

バッテリー車と違って、スロットルに合わせて燃料電池と改質器の出力も同時調整しないといかんらしいし。しかも始動用に別個にバッテリーも必要だし。なんかねえ、メカの進化ってのは単純化が美徳なんですよ。それなのに内燃機関の複雑さから抜け出せたと思ったらまた別のめんどくささが待ってましたってのは、正直なとこウンザリですよ。

自動車がその存在だけでありがたい時代なんて終わったの。もう身の回りの普通のものなんだから、単純な仕組みにできるならそれでいいじゃないかって気がしてしょうがないよ。で、それにはバッテリー化が一番有力なわけですよ。

銘板
2008.9.23 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080923
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

シリーズ型ハイブリッド車

燃料電池車を含めた電気自動車につなげる中継ぎとして、シリーズ(直列)型ハイブリッド車ってのもあったわ。これ、1997年にトヨタがプリウスを発売した直後、日産が対抗して構想を発表したんだよね。どんなのかってぇと、プリウスはパラレル(並列)型で、エンジンとモーターのどちらか、あるいは両方でタイヤを回すのに対して、シリーズ型は駆動力はモーターのみが担当。エンジンは発電に徹するってやつ。

これ、実質的に電気自動車なんですよ(定義としては電気自動車の範疇には入らないらしい)。電源を除いたエネルギーの中流・下流だけを見れば、電気自動車そのもの。だから、これで電気自動車独自のノウハウをものにすれば、あとは時代が来た時に電源部をバッテリーにでも燃料電池にでも換装できる。

けど、そのノウハウをためるのはなかなか大変らしくてね。現に i MiEV は、それで現行車両の流用に折れたわけで。日産もその直後に社長がゴーンさんになって徹底的な出血止めが始まって、すぐには実現できなさそうなシリーズ型ハイブリッド車計画も、その煽りでお蔵入りになってしまったとさ。

関係ないけど、宇宙開発事業団向けの固体燃料ロケットブースター製造も日産が担当してたんだけど(80年代、日産のコマーシャルで H-I ロケット打ち上げの映像が出て来て、技術力をアピールしてた。クルマとは何の関係もなかったけど)、ゴーンさんの「なんでこんな赤字部門があるのだ?」の鶴の一声で、ロケット部門は石播に売却されましたとさ。その頃は H-II ロケットの時代でブースターが巨大化して売り上げが伸びてたはずなのに、それでも赤字だったのか……。

けど結果からすると日産にとって正解だったかも。当時は宇宙開発事業団のロケットは失敗知らずで、外国から打ち上げ予約をゲットしたりしてた。将来性があるかに見えたんだけど、そのあと打ち上げ失敗が立て続いて顧客がみんな逃げてしまって。今は新型の H-IIA が頑張ってるけど信頼の完全回復までには至ってなくて、結局いまだに国内需要を細々とこなしてるだけだもんな。H-IIA 6号機じゃとうとうブースターに致命的トラブルが出たし。原因は、開発試験のデータ評価が甘くて、設計に問題があるのに場当たりな対処で OK にしちゃってたからだった。あの災厄はもしかして、経験豊富な日産がずっと担当してれば避けられたのかな。

で、来るのか来ないのか分からん将来のための技術開発より何より、コストカットと即刻の売り上げ増を優先しなきゃなんなかった当時の日産は、シリーズ型ハイブリッド車開発を捨てた(会社がなくなっちゃ将来を考える意味がなくなるからね)。世界の自動車の電動化は、トヨタとホンダがパラレル型ハイブリッドで道を切り開いたものの、そこから先がちょっと見えない感じ。三菱の i MiEV においらは期待してはいるものの、その路線はまだ小型車限定だわね。

中型・大型の乗用車にも耐えられる電気自動車化なら、今のとこシリーズ型ハイブリッドが一番現実的なのよ。エンジンが付いてるのにトランスミッションが要らないってとこが買いだ。ミッションはそれだけでけっこうロスが発生するからなぁ。何組もギアが噛み合ってて、そのうち1組しか使わないのに常に全部回ってるもんだから。エンジンってのは運転条件にやたらうるさいけど、これだと最適な条件だけで運転するから比較的効率いいし。てことでエンジン設計の要求水準が低いんで、かなり単純化できるし。

あとね、発電できれば何でもいいんで、自動車用としてイマイチ実用化できないでいる、ガスタービンエンジンも使えるんじゃないかと思うんだ。これ、効率がいいのが特徴なんだけど、レシプロエンジンよりさらに低負荷・高回転域じゃないと使い物になんない。しかもスロットル調整の反応がイマイチ(ターボのでっかいのがエンジン本体みたいなもんなんで、ターボラグもそれだけ大きい、と)。

そんなわけでガスタービン、タイヤを回すより定常運転で発電機を回す方がずっと得意なんですよ(エンジン出力と必要な電力の需給のズレは、間に入ったバッテリーが吸収するんす)。でっかいやつは既に発電所に導入されてるぞ。レシプロより振動と騒音が少ないのもいいね。構造が単純だから故障しにくいし。

まぁそうゆーわけで、シリーズ型ハイブリッドで中継ぎしながらモーター駆動に特化したシャシーの開発をしっかり仕上げれば、本格的な電気自動車の時代が来たとき、すぐに対応できるようになるってわけ。今は特にどこの会社もこのシステムに手をつけてないみたいだけど、長い目で見ると、かなり行ける戦略だと思うんだけどなぁ。トヨタ、ホンダ、三菱がそれぞれ独自の道を作って歩み出したってことで、日産、スバル、スズキ、ダイハツあたりでどーでしょうかねこれ。

銘板左端銘板銘板右端

自動車以外だと、大型客船でこのアイディアは実用化済みらしいよ。なんでも船の旅で何が乗客に不評かって、エンジン音が頻繁に上がったり下がったりすることらしい。慣れてる船乗りならともかく、客にとってはこれが不快感を誘発するそうで。確かに分からんでもないわ。で、エンジンの ON/OFF しかないこのスタイルがいいんだそうで。あと、予想だけど、エンジンとスクリューが軸で繋がってるわけじゃないんで、エンジンの配置に自由度が出て船体の設計がしやすいってのもあるんじゃないかと。

お、一時期話題になった(というか八戸線での試験運転で地元紙にでっかく取り上げられた)ハイブリッド列車もシリーズ型だったのか。そうかそうか。うむぅ、[要出典] とは書いてあるけど、確かに車重が増えるから、勾配が長いと効率が落ちそう。八戸線にも来てくんないかなーと思ってたけど、フル区間の八戸−久慈だと、岩手県側にけっこうな山越えがあるんだよね。八戸−鮫だけでも導入してくれないかなぁ。

銘板
2008.9.24 水曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080924
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

FL STUDIO

Mac で使える DTM 総合ソフトをなんとなく探してたら、FL STUDIO とゆーのを見つけた。で、サイトを見ると、これ最近、FL CHAN っつう萌え系の公式マスコットキャラが付いたんだそうで。

なんかこう、DTM ソフトでこういうのを見ると、「どいつもこいつも初音ミクにあやかってんなぁ」って感じがして。売れればいいけど、DTM なんつうマニアック気味なソフトだからね。人気に火が点かずに、大抵のリアルアイドル歌手みたいに、誰にも相手にされずにひっそり消えていくんじゃないかと思うと、なんだか涙ぐましい気分にさせられたりして。

リアル世界のアイドルの末路っつうと、売れないまんまけっこういい歳になってしまってからグラビアアイドルに転身→もっと若いコが既に活躍してて居場所なし→セミヌード→同い年くらいのスターが既にいて居場所なし→ヌード→同時期に有名人が脱いで話題をかっさらわれて居場所なし→ AV →「あんたくらいなら他にいくらでもいるよ。よっぽどのことやんなきゃなんないけど、あんたできんの?」と足元を見られて仕方なく頷き、嫌々ながらの撮影中に猥褻物陳列罪で逮捕。ってな流れですか。

そこで古代エジプトにふと思いを馳せるおいらであった。なんだか、類い稀な美貌を持ちながらもぽっと出のキャロルにいつも出し抜かれて、キャロルを貶めようと弄する策が全て裏目に出てどんどん堕ちていく、気高き王女アイシス様を思い出してしまっただよ(王家の紋章)。

てことで、リアルアイドルは堕ちていきながらも各段階でそれぞれ一応のチャンスはあるんだけど、萌え絵はなぁ。任務を全うできなかったらそのまんま使い捨てなんだろうなぁ。「皆様あいつのことはもう忘れて下さい」って感じか。それもまた虚しいものがありますのぉ。

まぁ、萌え系であるなしに関わらず、マスコットキャラの宿命かそれは。FIFA ワールドカップの公式マスコット、発表されたらソッコーで忘れる慣習になってるみたいだしw

前にも jam バンドというのを見つけたっけ。特別限定版なのにまだ売ってんのかよ。こっちのキャラは既に消滅軌道に入っちゃってる気がする。まぁいいんだけど、もっと独創的というか正攻法というかなアピール方法は他にないんか。

FL STUDIO の値段なんだけど、廉価版で16,800円だそうで。高っ! って、なんで「高っ!」と感じたのかっつうと、既に基準製品があったからでしたよ。忘れてた。それは Apple 純正 Garage Band。統合ソフト iLife '08 にバンドルされるうちのひとつ。んでこれが9,800円だったりして。目当ての DTM 機能の他にいろいろ付いてて1万円だったら、Garage Band にしない理由はないわけで。

で、今回もまた、「買ったってどうせろくに使えないうちに飽きるだろ」と見送るのね〜。ただのタチの悪い冷やかしどした。

銘板
2008.9.25 木曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080925
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

糸が切れた凧

どうでもいいっちゃどうでもいいことなんだけど、「まるで糸の切れた凧」って表現がありますわな。ふらふらとあてどなくどこまでも飛んでいく、っつう意味みたいだけどさ、いやあの、実際に凧の糸が切れるとですね、普通に下に落ちるんですが。

もちろんひらひらしながら風に吹き流されるけど、確実に下に向かって行くわけで。模型飛行機と違って滑空する性能はないから、とんでもなく遠くまで行っちゃうってこともない。てことで、落ちた凧を見つけて確保するのは意外と簡単だったりして。凧揚げしたことがない人が考えついて、凧揚げしたことがない人たちが広めまくった表現なんだろなぁ。

シンディ・ローパーの "Heading West" でも同じ表現が出てる。実は西洋発の言い回しなんだろか。

銘板
2008.9.26 金曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080926
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

そうゆーことなら躊躇なくできますです

職場でですね、うちのチームの女性がですね、誕生日だったんですよ。で、昼休み、メシ食ってからちょいと街に出て来ましたですよ。して職場に戻ってその女性が座ってる机に直行して、

薔薇の花を渡したですよ。

他意はないってことで、花束じゃなく薔薇2本にカスミソウ1本の、ちょっとしたやつ(金額はショボいから訊かんで)。照れるとみっともないんで、古式に則って片膝ついて、「お誕生日おめでとー」と堂々と捧げたですよw 相手は人妻なんで、シャレが成り立ちやすくてラクにこなせましたですよ。

他の人たちも見てるとこで実行してみますた(二人きりのシチュエーションだと何か誤解されるかもしらんし。むしろ周囲のウケが大事)。

したらなんか反応が予想以上で。とりあえず彼女、すげえびっくりしてましたですよ。みんなに好かれてる人なんで、他にもいろいろ誕プレもらってたけど、これは想定外だったみたい v(^o^)v ギャラリーも「うおおお」「行ったぁ〜」「すっげー」「ジュース吹いた」「あたしも欲しい〜」「羨ましい〜」とか反応は上々。

いやいやいや、その後しばらく、職場じゅうの話題になっちまったよエヘヘ。「あんた男だよ」「オトナだ〜」「くっそー普通できねーぞ」とかもうやっかみ混じりの賞賛ほしいまま。うはは〜。男からも女からも羨望のまなざし。ぬはははははは〜。

で、彼女はその直後に姿が見えなくなってしまって。どうしたんかな〜これは恥ずかしかったかな〜まずったかな〜と心配してたら、他の女性社員が状況を教えてくれた。なんでも彼女、嬉し泣きしてたそうで (゜o゜!) マジで? カワエエお人だ〜。何人かから「ゆんずさん泣かした〜」なんてからかわれてしまったですよ。

いやいやいや、それにしてもほんと、思ったよりはるかにナイスな反応でおいら大満足ですよ。このログは10月4日に書いてるんだけど、昨日も他のチームの男に言われちまったよ。あまり話したことがない人なんだけど、「あれは感動しましたよ」とか。うはははは。

まーなんてーか、ある程度歳を取ると、こうゆーことってけっこうノリでできちゃうのよね。うちの職場は若手が多いから、サクッとできる人があんましいないってことで。

〓ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ⊂<回 ←仕切りジッパー

てことで、向かいの席の女の子(19歳)に、「いいなー。ゆんずさんあたしも花欲しい〜」と言われちまったよ。ていうかあんたの誕生日はこのまえ済んだでしょ。そのときブーメラン(室内用)あげたでしょ。あれ飛ばしてなさいよw

銘板
2008.9.27 土曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080927
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

今から獲得できる栄誉

昨日の最後に登場した19歳の女の子、北京オリンピックの期間中、こんなこと言ってたんですわ。「あたしも金メダル取りたいなぁ〜でも今からじゃ無理なんだろうなぁ〜」。

てことでおいら、諦めちゃいけないことをこの若者に教えてあげようと思ったね。「これならちょっと頑張れば取れるよ」と Wikipedia の当該記事を出して、モニタをそっちに向けて見せたげたよ。

……、

……、

……。

ウケてた (^_-)Jwl ぐわっし ウケつつも、

「これじゃなくて! 世界の金メダルが欲しいの!」

なんて言われたもんだから、

「ダイジョブ。『世界各地の深海に生息』って書いてあるし」

と返して、

……、

……、

……。

周囲からも笑いを取っちまったですよ。てゆかおいらたち(チーム内の最年少&最年長)、仕事中に何やってんだか……。

銘板
2008.9.28 日曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080928
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

強いところは結局強い

20080903 で、「アメリカってのは他の国に比べて、オリンピックについて無関心の度合いが強いらしい」と書いちゃったけど、それでもメダル獲得数がずっと1位(北京では金メダルの数でついに中国に抜かれたけど)ってのは、素直にすごいなぁ。ここらへん、やっぱ超大国の意地ってやつですかね。中国と違って、政府レベルじゃ表立っては何もしてないってのがまたすごい。まぁ援助や助成はしてるんだろうけど、ひたすら黒子に徹してるってことかと。

んで、もうそろそろだけどノーベル賞も、アメリカは毎年欠かさず何人もの受賞者を出してるんだよね。「取れた・取れなかった」で一喜一憂の日本とはまさに雲泥の差。文武両道じゃないですか。ここらへんは認めにゃいかんなぁ。それにしても我らが日本は、2000年〜2002年に3年連続4人が受賞したのに、それからはぱったりと途絶えてしまいましたな。寂しい限りですわ。

でも候補と目される人たちが国内に何人もいらっしゃるみたいだし(「候補」情報は当てになんないって話も聞くけど)、今年もちょっとだけ「もしかして」と期待することにしますか。小柴先生に続いて、ニュートリノ関係でまた受賞できるんじゃないかって言われてるみたいだし。

オリンピックの方は、まぁロンドンで頑張ってね。あと東京招致活動も頑張ってね。どっちもうちから遠いんで、おいらにとってはあんまし関係ないことだけど。

銘板
2008.9.29 月曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080929
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

ユーラシア

ほんとどうでもいいっちゃどうでもいい話なんだけど、「ユーラシア大陸」ってさ、土地によってとらえ方が違うんじゃないか、と思って。

日本だと中学校の地理で「これがユーラシア大陸です」と教えられて、そのまんま覚えちゃうわけだけど、現地のそれぞれ端っこに住む人たちは、ちょっと違うとらえ方なんじゃないかと。

ヨーロッパの人たちって、「ヨーロッパ大陸+その他(アジア)」って感じじゃないかな。アレクサンダー大王の時代のまんまの感性で。反対側の中国の場合は「中国大陸+その他(西域)」かな。調査したわけじゃないんでかなり憶測入ってますけんど。

つまりユーラシア大陸ってのは、あまりにも巨大であまりにも文明史が古いってことで。日本に住んでると世界地図で確認するだけだから実感がないんで、すんなり受け入れられるけど、ヨーロッパや中国の人たちからすると、自分のいるところだけでもういきなり巨大で、さらにもっとはるかに陸が広がってて、異民族の国が数え切れないほどあるってので、実感としてかえって掴みにくくなってるんじゃないのか、と。

だったらちょうど間で栄えたインドは、ユーラシアをどうとらえてるんだろ。そういえば「インド亜大陸」っつう表現があったはずだけど、これって世界中もしくは現地で通じるんだろか。それとも日本でだけの呼称かな。

脱線。「インド」の名前の謎。これってインダス文明の「インダス」と語源が同じ気がするんだけど、インダス文明自体は文字がほとんど未解読ってことで、自分たちの国をどう呼んでたかは、たぶん誰にも分からん。「インダス文明」の呼称は、恐らく「インダス川」から来てるかと。で、調べたらこちらでは、

「インド」の語源は「インダス」川。さらに「インダス」の語源はサンスクリット語で「川」

ということで、「インダス川」は「川川」だった。

だそうで。検証してないけど、なんとなく納得できるようなできないような。あとさ、「ヒンズー」も重要なキーワードじゃないの。もうちょっと正確には「ヒンドゥー」。「インド」となんとなく似てる。もうちょっと調べたら、こんなお話も

インドの語源は、ペルシャ人がインダス川の向こうという意味で、ヒンデゥーと言ったところから始まります。

それがなまってヨーロッパではインドとなった。

おおお、こっちの方が説得力あるような。となると、ペルシャ人があの亜大陸を差しての呼び名で、インド人は自分の土地を「インド」と言ってなかったってことになりますか。となると、「ヒンドゥー教」っつう呼び名は現地の言葉じゃないとか? もうちょっと調べたら、インドには「ヒンディー語」というメジャーな言語があるそうで(サンスクリット語の一人勝ちかと思ってた)。Wikipedia によると

(前略)「ヒンドゥー」も「ヒンディー」も「ヒンド(Hind)」の形容詞形である。本来「ヒンド」とはペルシア(現在のイラン)の側からインダス河対岸一帯を指した地域名だった(後略)

だいぶ正解っぽくなった。「インド」の語源はここらだったか。やっぱしというかインダス川が中心なのね。でも今のインドの文明/文化ってインダス川じゃなくて、ガンジス川が中心だよね。インドの歴史に何があったんだろか。で、今日は結局、インドはユーラシア大陸をどう認識してたかは謎。ていうか近代まで、この大陸の大きさや形を把握するなんてことは不可能だったんじゃないかと。だから「海に囲まれたひとつの大陸」と認識するってことは、現地に住んでる人たちにはなかなかできなかったんじゃないかと。

「ユーラシア」って言葉自体がなんだか「ヨーロッパ」と「アジア」の合体っぽい気がしてきたんで、これまた Wikipedia で見てみたら、やっぱしそうだったみたい。ちょう待て。何じゃこの「アフロ・ユーラシア大陸」ってのは。アフリカとまとめちゃっていいのか!? いやまぁ形と位置からすると、まとめてもいいような気がしないでもないな。スエズ地峡で辛うじて繋がってる印象だったけど、紅海の領域は、世界地図で見ればくっついてるのとそう変わんないしなぁ。ああそうか「旧世界」の区分だね。そんな視点を受け入れてアフロ・ユーラシア大陸を見ると、す、すげえ。でっけえ……(ちなみに、地図じゃイギリスと日本が含まれてるけど、本来はここらへんは大陸の定義には入らないらしい)。人類史の巨大なうねりを感じて胸が熱くなるですよ。

てことで、今日の作業用 BGM は『雲の遺跡』(ver. 初音ミク)どした。この曲には、聴く人の心を激しくかきむしる何かがあるよ。

銘板
2008.9.30 火曜
前日に飛ぶ
http://yunzu.qee.jp/threedstudio/copages/htrgtr/htrgtr0809.html#LOG20080930
 この記事へリンクを貼る時は↑の URL をコピペしてね。

意外と大国

てことでにわかに世界地理というかアジア地理に萌えたおいら、すかさず Google マップで様子を確かめてみた。

アジア地図

分かったこと。日本、意外とでっかかった。ていうか思ったより長かった。まぁ、日本って日本人が言ってるほど小さくないんじゃないかとは感じてたたけど、ロシアを除くアジア全域が思ってたほど巨大じゃなかったというか。中国の東端からトルコまで、日本(とりあえず稚内から沖縄まで)3個分くらいでしかなかったのか。ちなみにこの地図でロシアがめちゃめちゃでかいのは、元から巨大なのもあるだろうけど、メルカトル図法で高緯度の地域が拡大されてってのもあるっす。

あと、中国すごいな。1国でシルクロードの半分以上を占めてるじゃん。ああでも西の方はチベットか。今現在、国家的には中国の一部になってるけど、民族や歴史だと別の国ですな。ウイグルもか。

銘板
銘板