前: パターンモジュール 次: テクスチャの例
8. プロパティウインドウ
手続き編集機能を使うために必要なことは、もうお分かりになったかと思います。残りの部分をもう少しだけ解説します。これは手続き編集ウインドウ左上の「プロパティ」ボタンを押すと表示されます。新規のウインドウが現れ、手続きテクスチャや手続き材質についてのさまざまな全体的なプロパティを編集できます。実際、テクスチャで適用できるのは「アンチエイリアス」プロパティのみです。その他は材質のみで扱えます。
アンチエイリアス
手続き編集機能で作成したテクスチャや材質は自動的にアンチエイリアスされます。鋭い境界や変わり目は画像分解能・テクスチャのサイズ・視点からオブジェクトまでの距離をもとに平滑化され、人工的なギザギザが出るのを防ぎます。ほとんどの場合、何もしなくてもベストな解決をしますが、デフォルトのアンチエイリアス量を増減させたくなるときもあります。加えて、アンチエイリアスのアルゴリズムはときどきそれ自身が、作業者が意図しない人工的な見映えを作ることがあります。このパラメータはそんなときのためのものです。
デフォルト値は1.0で、これはレンダー機能が必要と判断した値です。値を1.0以上にするとさらに平滑化し、1.0以下では平滑度が減ります。このパラメータを0にすると、アンチエイリアスを完全に OFF にできます。この場合、レンダー機能内でスーパーサンプリングを使って、ギザギザの発生を防ぐ必要があります。
屈折率
材質での屈折率は、材質に出入りする光がどれだけ曲げられるかを決定します。デフォルト値は1.0で、何もない空間に相当します。以下は、いくつかのよく使われる材質の屈折率の表です。
氷 | 1.3 |
水 | 1.33 |
ガラス | 1.6 to 1.9 |
ダイアモンド | 2.4 |
きざみ幅
材質のレンダーは、その材質を透過する光線の経路に沿った点の並びで、材質プロパティを計算して行います。このパラメータはそれらの点の間隔を設定します。一般的な設定では、材質内で、分解する必要がある最も小さな特徴のサイズと等しく(またはそれよりほんの少し小さく)します。デフォルト値は0.1です。
影を作る
このオプションで、材質が影を作るかどうかを決定します。デフォルトでは ON です。
前: パターンモジュール 次: テクスチャの例