大人向け: 紙ヒコーキの突っ込んだ説明書

子どもたちの紙ヒコーキが子ども向けの説明書(各紙ヒコーキに付属のもの)に従ってもうまく飛ばないときは、この指導書をもとに調整の指導をしてみてください。ちょっと突っ込んだ事を説明します。

ここに出て来るいじり方は、「少し」とか「微妙に」とか書かれていますが、そこは色々試しながらやってみて下さい。基準としては、調整前と調整後でヒコーキの形がはっきり違ってしまったらやりすぎ、ということくらいです。

1. ヒコーキらしく飛ばない

1-1 石ころを投げたように飛ぶとき。

つまり子ども向け説明書の、

「(4) まっすぐ投げても、急降下して地面にぶつかる」

の対策をしてもうまくいかないとき、

(1) 一号機の場合

主翼の後ろを少しはね上げる。

説明図1

(2) 二号機以降の場合

主翼の揚力(ヒコーキを上に引っ張り上げる力)が不足していると思われます。主翼を横から見て、下反りになっていないかどうかチェックして下さい。

まず主翼を平らにして試してみて、それでも改善されなければ、ほんの少し上反りにして下さい。

説明図2

これでヒコーキらしく飛ぶはずです。

 

1-2 きりもみ

ヒコーキのどこかが大きくねじれています。そのねじれを直して下さい。それを直してもきりもみが収まらないときは、きりもみする方向の反対方向に、主翼を少しねじり直してください

 

2. まっすぐ飛ばない

2-1 まっすぐ投げても、曲がって飛んで行く

ヒコーキを上から見て、垂直尾翼を少し曲げます。

(1) 右に曲がって行く→垂直尾翼を少し右向きにする
(2) 左に曲がって行く→垂直尾翼を少し左向きにする

説明図3

2-2 まっすぐ飛ぶが、ヒコーキ全体が斜めを向いている。

このままでもけっこうカッコイイのですが、気になるのであれば。

「2-1 曲がって飛んで行く」の症状が軽い例です。「2-1」に従って、垂直尾翼を微妙に調整して下さい。

2-3 傾いて飛ぶ

ヒコーキのねじれ・ゆがみがないのを確認し直して下さい。それでも改善しないときは、まず、上反角(ヒコーキを前から見て、主翼や前翼に付けている上向きの角度)を少し増やしてみて下さい。

説明図4

それでもだめなら、主翼を少しねじります。

右に傾く→ヒコーキを左から見て、左主翼の端が少し下向きになるようにねじる。

説明図5

左に傾く→ヒコーキを右から見て、右主翼の端が少し下向きになるようにねじる。

説明図6

2-4 しばらくまっすぐ飛んでから、主翼のどちらかの端が、まるで見えない手で掴まれたかのように、ヒコーキが半回転スピンして墜落する

「翼端失速」です。「2-3 傾いて飛ぶ」のように主翼の端を少しねじり下げますが、この場合どちらにスピンする場合でも、左右とも同じ量だけ下向きにねじって下さい。

 

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